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不定愁訴の鍼灸治療

木曜日, 10月 11th, 2018

当院の不定愁訴の鍼灸治療

 

不定愁訴は、身体と精神が複雑に絡んで症状が出るものや、ホルモンバランス、自律神経バランスが乱れるために起こるものなど様々です。東洋医学の考え方として、全体から見てバランスを整える治療法のため不定愁訴などに対して効果を発揮しやすい治療法といえます。

不定愁訴のうつ伏せ鍼灸治療

東洋医学的に身体の状態を診ることを前提として、当院では、自律神経測定器によって自律神経バランスを測ったうえで治療を行います。

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これは、交感神経と副交感神経のバランスを測る事ができます。自律神経状態以外にも身体的ストレスや精神的ストレス、疲労度なども測れます。

 

自律神経状態を把握してから治療を行うことでより治療効果が出やすくなります。人によって自律神経バランスが違うのでデータを診てからオーダーメイドの治療を行います。データは保存して経過ごとに体質変化を確認できるようにしています。

不定愁訴の自律神経に対する鍼灸治療

 

運動器症状が強い方には、背骨や骨盤の矯正を行うと効果が高いことが多いです。背骨や骨盤の歪みは身体全体に影響するため、背骨や骨盤を整えると手足などの各関節周りや四肢の筋肉の痛みが取れます。

また、よく使われるツボとしまして頭のてっぺんにある『百会』があります。ある研究では、マウスに百会を刺激することで凶暴性がなくなり落ち着くようになったとの結果が出ています。百会に鍼を刺すことで精神的な安定効果が期待でき、不定愁訴の症状にも効果的と考えております。

百会の鍼治療

不定愁訴の症状には、東洋医学と自律神経、骨格の三つからアプローチしていきます。

治療期間は症状の重さによって一概には言えませんが、初めのうちは一週間以内に一度と詰めて来て頂き、徐々に二週間に一度、一か月に一度と症状緩和とともに間隔を空けて治癒を目指します。

 

 

不定愁訴とは

不定愁訴とは、他覚所見に乏しく漫然とした身体の不調を指します。不調の中には、頭が重い・倦怠感・疲労感・のぼせ・四肢が冷えるなどがあります。症状が定まらなく一日の中でも症状が出たり出なかったりと変動します。

不調の原因がはっきりしたものでなく理由もみあたらないといった因果関係がみつからない症状です。

病院などの医学的定義は、血液検査などの検査上異常数値がないにも関わらず症状を訴えるものを不定愁訴と診断するそうです。不定愁訴の原因として考えられるのが、更年期障害や自律神経の乱れがよく挙げられます。それ以外には、パニック障害や心的外傷後ストレス障害などの精神からも不定愁訴の症状がみられます。

本人の気持ちとして、体調不良なだけで病院にいっていいものかわからないため悩んで我慢されている方も多いです。病院にいった方でも検査上の異常も見られず他覚所見がない場合は、ストレスですねなどと言われて特に処置もされずに様子見といった本格治療ではなくその場の対応や対症療法だけで終わることも良く聞きます。

不定愁訴

 

不定愁訴の症状

運動器症状
関節の痛み、腰痛、手足の冷え痺れ、肩や首の鈍痛

全身症状
倦怠感、疲労感、冷え、汗をかく、ほてり、脱力感

泌尿器・生殖器症状
月経異常、性欲低下、排尿痛、頻尿、下痢、便秘

その他の症状
頭痛、めまい、動悸、のぼせ、不安感、イライラと怒りっぽい、集中力低下、睡眠障害

 

不定愁訴の原因

原因は明らかにはなっておらず、様々な説があります。

 

更年期障害

卵巣機能が低下してきて女性ホルモンが減少してくるために起こる症状です。卵巣機能の低下すなわち女性ホルモンのエストロゲンの減少により生じると考えられています。

40代半ばで閉経を迎えるので更年期障害と呼ばれます。若年性のものもあり若い人では、20代や30代でも更年期障害と同じ症状がみられることがあります。

更年期障害の定義は、日本産婦人科学会が「更年期に現れる多種多様の症候群で、器質的変化に相応しない自律神経失調症を中心とした不定愁訴を主訴とする症候群」と定めました。

ホルモンバランスの乱れは身体をコントロールする自律神経にも影響がでるため全身に不定愁訴症状がでます。

 

自律神経失調症

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れることにより身体や精神に様々な症状が現れる病気の総称です。日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と定義されています。
・自律神経失調症の鍼灸治療について詳しくはこちら

自律神経バランスが乱れることで不定愁訴症状がでてきます。

 

自律神経失調症は4つのグループに分類されます。

・本態性型自律神経失調症

本態性型自律神経失調症は、自律神経失調症の患者さんの約5%程度で少数です。これは生まれつき自律神経の調整能力が低いために自律神経の状態が良くなく生まれつきどこかしら体調がすぐれない方に多いです。このような方には低血圧であったり虚弱体質の方が多く、ストレスに対する耐性も強くない傾向にあります。

・神経症型自律神経失調症

神経症型自律神経失調症は、心理的要因によって発症してしまう自律神経失調症です。性格的な特徴がみられ、過度な心配性や自己嫌悪感が強い人に多いです。

・心身症型自律神経失調症

自律神経失調症患者さんの約半数は心身症型自律神経失調と言われており、職場での人間関係であったり、家庭環境などのストレスが原因となって自律神経失調症を発症してしまいます。このタイプに多い特徴は、頑張り屋の人やすべての責任を背負い込んでしまう方、ストレスや疲労で生じる感情を自分な中で押し殺してしまう方に多いです。

・抑うつ型自律神経失調症

抑うつ型自律神経失調症は、やる気や気力が低下してしまい何をやるにしても億劫となってしまったり、思考も低下してしまうために仕事や勉強などが手につかない状態となってしまいます。それに加えて自律神経失調症の症状の特徴である頭痛やめまいなどの不定愁訴があらわれます。

精神的疾患

不安神経症、パニック障害、心的外傷ストレス(PTSD)などが原因となって不定愁訴症状をきたすことがあります。

 

身体表現性障害

身体表現性障害とは、激しい苦痛や吐き気など何らかの症状がでる病態で、症状は身体の様々な場所に変動し長い期間にわたって発症し続ける病気です。異常所見がみあたらなくても疾患にこだわってしまうことや、自分の身体が深刻な病気ではと、捉われるなど精神疾患が含まれます。

男女差は、男性よりも大半が女性に多くみられます。30代より前に発症することが多く、数年以上症状が続くと言われています。

病院での治療法は、薬物療法や認知行動療法、精神療法などが行われます。

 

ばね指の鍼灸治療

水曜日, 10月 10th, 2018

ばね指に対する当院の鍼灸治療

 

当院のばね指に対する施術は、第一に手指付近のツボや関節周囲にはりやお灸の刺激を施し、抗炎症作用を促します。

ばね指に対する鍼灸治療

またそういった刺激により痛みの閾値を上げる鎮痛効果も期待できます。
ばね指は五臓六腑の「肝」と「腎」に深く関係しているので肝と腎に関するツボを用いて肝血や腎気を補うことや手指の気血の流れをよくします。

ばね指に対する肝・腎への鍼灸治療

 

当院でいくら施術をしても普段と変わらずに手指を使っていては効果は半減してしまいます。そこで当院では、生活上の注意点なども指導させていただき、早期回復へ導きます。

東洋医学では、症状のある部分だけ診るのではなく、全体を診て治療をするという考えがあります。その東洋医学の観点よりばね指といっても全身の施術をしていきます。

ばね指に対する全身鍼灸治療

そうすることでばね指の改善はもちろんのこと体全体の施術効果が期待できます。
お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

 

ばね指の東洋医学的考え

 

中医学ではばね指は、手首付近の気血の運行がスムーズにいかずに気血が滞り、それが痛みやしびれの原因となると考えられています。

長い間手指を使う仕事やスポーツをした時などに気血は滞り、それが手指付近であった場合にばね指を発症する可能性が高くなります。

また中医学でいう「肝」と「腎」の機能が弱ると全身的に血や体液が不足し、筋肉などの様々な器官に栄養を送ることができず、さらに上記の条件が加わるとばね指がおこりやすくなります。両者の関係は深いので「肝腎同源」とも言われており、「肝」と「腎」の症候が同時にあらわれることが多いです。

 

 

ばね指を予防する


 ばね指は、重症化するとなかなか予後がよくありません。手指を使う機会が多いという方は、特に注意が必要です。少しでも違和感が出たらすぐ対処しましょう!

  • ・重いものを手で持たない。
    手で重いバッグなどを持ってしまうと手指に負担がかかり手指の腱鞘炎となりやすくなります。なるべくショルダーバックやリュックサックなどを用いて手指に負担をかけないようにしましょう!
  • ・テニスやゴルフはほどほどに。
    テニスのラケットやゴルフのクラブを強く握っていたり、長時間行っていたりすると手指に負担がかかります。(テニス肘について・ゴルフ肘について)
  • ・パソコン作業は₁時間に5分は休憩を挟みましょう。
    パソコンのキーボードを打つ動作は指に負担をかけます。また、首肩や目を休めるためにも休憩を挟みましょう!
  • ・編物などの手指の細かい作業はやり過ぎないようにしましょう。
    痛みを感じたらすぐに作業をやめて患部に熱感がある場合は冷やし、動かさないように包帯などで固定しましょう!

 

 

ばね指の鍼灸治療症例

 

 

60代 男性

一年半ほど前に左手の薬指にばね指を発症。ステロイド注射をして一度は軽快したが、3か月後にまた発症した。医師からは手術を勧められたがご本人としては手術はしたくないということで当院にご来院された。
左手薬指の腫れがひどく終始曲げづらい状態。腫れのひどい部分に負荷がかかると痛みも出る。

当院の治療
触診から左首から左腕にかけても筋肉のはりが強く、それが循環障害や手指にさらに負担をかけている可能性もあるのでそういった部分も筋肉をほぐす施術をしました。また、脈診の結果、『肝』『腎』が弱っている状態だったのでそれらの調整をしてから指の腫れをひかせるような鍼灸施術をしていきました。

◇1回目◇
左肩は少し楽だが、左指の痛み・腫れは変わらない

◇2回目◇
治療後特に変化なし。整形外科でこれ以上悪くなったら手術を考えてくださいと言われたとのこと

◇3回目◇
左の指が以前より少し曲げられるようになった

◇4回目◇
1日1~2回程、左指に強い痛みが走るようになった

◇5回目◇
曲がりは少しずつ良くなっているように感じるがたまに強い痛み感じる

◇6~9回目◇
段々と腫れが引いてきて痛みも少しずつ引いてきた

◇10回目◇
朝に左手薬指にこわばりを感じるが、日中は感じなくなってきた。

◇11回目◇
ご本人の自覚としては8割程度痛みや腫れがよくなり、日常生活中に気になることが少なくなった。

◇12回目◇
以前は左手でバックや袋などを持つのがこわかったが、少しずつ力も入るようになってきてこわさもなくなってきた。

◇13~15回目◇
左の症状はほぼ感じなくなり、治療を終了した。

 

ばね指とは

ばね指とは、手の指で起こる一種の腱鞘炎であり、指を曲げる動作や伸ばす動作の際に指の付け根のところで屈筋腱がひっかかるために指を曲げたままで伸びなくなったり、力を入れるとカックンという感触とともに急に指が伸びたり曲がったりする状態のことです。

 

腱はその周囲を滑膜性腱鞘と呼ばれる軟らかい袋状の膜で覆われています。その袋状の中にはごくわずかな量の滑液という物質を含んでおり、腱のスムーズな滑走や腱に栄養を送り込む役割を担っています。この袋状の滑膜性腱鞘の外側を靭帯性腱鞘というより強固な組織が部分的にトンネルのように覆っています。靭帯性腱鞘は、筋が収縮した時に腱の浮き上がりを防ぐ言わば腱の固定に役立っています。
ばね指とは、様々な原因により滑膜性腱鞘の内面を覆う滑膜という組織の炎症や靭帯性腱鞘が炎症で肥厚して腱の通り道が狭くなることで指の曲げ伸ばしの際にひっかかる感じがします。

 

ばね指の症状として、
痛み
・指を動かしたり触ったりすると指の付け根が慢性的に痛みます。

腫れ
・腱鞘炎の症状の一つとして指全体が腫れます。

弾発現象
・指を動かした時に指がひっかかる感覚があった次にばねに弾かれた様な感覚におそわれます。

ばね指は中年以降の女性や妊娠から出産後と1~2歳の幼少児に多く発症して、親指・中指・薬指・人さし指・小指の順に発症しやすいです。その他手指によくみられる腱鞘炎としまして親指に症状が現れるドゥケルバン症候群や手指中央3本に症状が現れる手根管症候群などがあります。

 

 

ばね指の原因

ばね指の原因は、成人ではスポーツや仕事などの作業で手指の使い過ぎとされているが、真の原因はいまだ不明です。スポーツでは、テニスやゴルフなどグリップを強く握るスポーツでよく見られます。
またばね指は、中年以降の女性や妊娠から出産後の時期に好発するので、ホルモンバランスの崩れなどとも関係していると考えられています。

小児のばね指は、先天性に腱鞘が狭くなっているあるいは、腱自体の肥厚であるという説がありますが、明らかではありません。

 

 

ばね指の一般的治療

ばね指の一般的治療は手指の安静を基本として、消炎鎮痛剤やビタミン剤などの飲み薬、湿布薬などの保存療法が施されます。
保存療法の効果があまりない時には、手術療法も施されます。また幼少児では自然に治ることもあるので、5~6歳までは手術を待つべきであるというのが一般的です。

 

卵管炎の治療

水曜日, 10月 10th, 2018

卵管炎に対する当院での鍼灸治療

 

当院では、自律神経測定器で自律神経バランスを測った後にその方その方に合ったオーダーメイドの施術を行います。自律神経を整えることによって、人が本来もっている自然治癒力を高めることができます。

卵管炎の鍼灸治療

 

仕事、家事、人間関係によって強いストレスを受けると脳にある自律神経中枢が乱れます。

乱れた自律神経を整えることで身体が疾患を治そうとする状態になります。そこから疾患事に合わせた治療を行うことで効果が上がります。

鍼灸治療には自律神経を整える効果があります。小一時間程、全体治療と症状に合わせた治療を行うことで治療後には身体が温まる感覚や全身が緩んだ感覚などの効果を実感していただけると思います。

自律神経には交感神経と副交感神経の二種類あります。肉体的、精神的に無理をしすぎてストレスが溜まると交感神経が優位になり血管が過度に収縮し血行が悪くなり低体温を招きます。

低体温を引き起こすと免疫力の働きが低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。逆にメリハリのない生活パターン、運動不足や肥満などリラックスしすぎると副交感神経が優位になります。

副交感神経が優位になると血流は良くなるのですが、過度な血管の拡張は動脈と静脈の血流のバランスを崩し逆に血行が悪化させてしまう場合もあります。

このため交感神経優位の場合と同じく低体温となり免疫力の低下を引き起こします。このように自律神経と免疫は深い関わりがありますから自律神経のバランスを整え、免疫力を高める事により治癒を早める効果が期待できます。

また、腹部周囲、骨盤周囲のツボを用いて鍼や灸の刺激を与える事で骨盤内臓器の血の巡りを良くし、炎症の治癒を促進させます。

 

卵管炎のうつ伏せ鍼灸治療

治療期間は症状の重度によって異なりますが、初回から5回くらいまでを1クールと考えます。1クール目は、3~4日をおきに来ていただくのが理想です。1クールの治療を行うと効果がでてきやすいです。1クール後に再度自律神経測定器で計測して自律神経の返還を確認します。

体質改善がなされていくと治療効果がでてきやすくなります。自律神経が整い自然治癒力が高まりますと治癒に向かう体質になります。治療効果が出始めましたら、徐々に1週間に一度、2週間に一度と来院間隔を広げて治療していきます。

 

東洋医学

東洋医学では、子宮を胞宮や女子胞などと呼びます。この胞宮は腎と肝、脾胃に深く関係します。特に腎と深く密接に関係するため腎の機能を高める治療が必要になります。腎は先天の本であると同時に元気の根であり、性を蔵し、人体の成長、発育、生殖を主ると言われています。腎精が血を作る元であり、月経や妊娠の基盤となっていることになります。

 

卵管炎の治療方針は、主に腎・肝・脾胃の機能を高めることになります。

卵管炎の下肢への鍼灸治療

 

 

卵管炎の鍼灸治療症例

30代 女性

20代前半の頃に一度卵管炎にかかり、激しい下腹部痛と嘔吐症状などつらい目に合った。その時は、抗生剤などで症状は治まったが、たまに下腹部に鈍痛を感じる事があった。30代となり出産をした後にまた激しい下腹部痛が襲い、その時も卵管炎と診断されて抗生剤で症状を治めたが、ときおり下腹部の鈍痛や腰痛を感じるようになった。

生理前は特につらい。病院で検査を受けたが細菌など卵管の異常は見られなかった。常に鈍痛、体調が悪くなると強い痛みを下腹部に感じるためこの痛みを少しでもやわらげたいと当院にご来院された。

治療
まず自律神経測定器で自律神経の状態を測定してから、自律神経の状態も整えつつ施術していきました。主に腹部と腰部に通電気療法を用いて鎮痛効果をねらって施術して改善をはかりました。

◇1回目◇
治療後、下腹部の鈍痛は半分ほどになった

◇2回目◇
痛みで眠りが浅かったのが治療後ぐっすり眠れたと喜んでおられた

◇3~7回目◇
腰痛も次第に改善。ここ最近痛みなどで体調もすぐれなかったが、体が軽くなった。下腹部の痛みもほぼ感じない程度になった。

 

卵管炎とは

卵管炎とは、卵巣と子宮をつなぐ部位に炎症が起こることです。骨盤内臓器で最も炎症を起こしやすいです。卵管は女性生殖器の一つで、卵子を卵巣から子宮に運ぶ左右一対の管です。

卵管は、輸卵管やラッパ管とも呼ばれます。骨盤内臓器で最も炎症が起こりやすいので女性であれば誰でもかかる可能性があり、不妊や子宮外妊娠にも繋がる可能性があります。卵管炎は隣接する卵巣や卵管膜などに波及することもあり、骨盤内腹膜や肝周囲まで発展する可能性がある怖い病気です。このような周囲の臓器が炎症を起こすことを子宮付属器炎と言います。

炎症の原因は大腸菌・淋菌・ブドウ球菌・嫌気性菌などの感染です。クラミジアなどの性感染症もあります。出産した際に子宮口が広まっている状態の時、タンポンなどの生理用品を不衛生に使用している時、生活習慣が乱れて免疫機能が衰えてしまっている時などに感染しやすくなります。

感染は膣や子宮の粘膜を伝って上行性に感染することが多いです。結核菌などでは病巣の肺から血流によって卵管に下行感染することもあります。

卵管炎は性交に活発な女性にも多いため、性交時にはコンドームを正しく使用するなども予防の一つとして大切です。

卵管炎は卵管の通過性を悪くすることがあるため不妊の原因になることがあります。炎症によって卵管の先が閉じてしまい、卵管で受精することができなくなります。また、卵管の途中で着床してしまうこともあるため卵管妊娠になる可能性がでてきます。卵管炎になると卵管妊娠や異所性妊娠を引き起こしてしまうことになります。

症状がわかりづらいのに深刻な後遺症を残す可能性があるため定期的に検査を受けるなどして予防することが重要です。

 

 

卵管炎の症状

卵管炎は炎症が軽度の場合ですと症状がでにくいです。そのため過去に気づかないうちに卵管炎になっていることもあります。性感染の場合などで子宮頚部に起こった場合では多少おりものに変化がある程度です。

症状は急性か慢性もしくは炎症の強さで異なります。だいたいの場合は、下腹部痛を伴いおりものの量が増えることや発熱などがでます。炎症の範囲が腹膜や膀胱周囲まで及んだ場合は悪心や嘔吐・排尿痛・肛門周囲の痛みなどがでます。

 

急性期 

急性期の症状は、38~39℃の発熱、下腹部の痛み、腹部膨満感、悪心、嘔吐などがみられます。以外では、おりものの増加や膿性のおりもの、性器出血が見られる場合もあります。菌力が強いため発熱と下腹部の痛みは必発症状です。子宮頸部の移動痛や筋性防御、反跳痛が生じることや、性交疼痛、排尿障害が起こることもあります。

慢性期 

慢性期の症状は、急性期のように強い痛みなどはありませんが、周囲との臓器の癒着による生理不順のような月経障害や下腹部の不快感、腰痛、排尿痛、排便痛などがあります。また、症状が強く急性発症したものや慢性に経過した卵管炎の中にはしばしば卵管や卵巣に腫瘍ができてそれを摘出しなければならない事があります。クラミジアなどの感染症の場合は、最初から慢性期のような症状が出る場合もあるため自覚症状が乏しく発見に遅れることがあります。

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過換気症候群の鍼灸治療

火曜日, 10月 9th, 2018

過換気症候群の当院での鍼灸治療

上記の東洋医学治療の他に自律神経からもアプローチしていきます。
過換気症候群は自律神経の異常からも起こる症状で、パニック障害やうつ病など自律神経の乱れからくる病気が元疾患となるため自律神経を整えることが大切になります。

ストレスを受けると脳にある自律神経中枢部が影響を受けて体全身を異常にさせてしまいます。呼吸を楽にさせることも大切ですが、大本の自律神経を整えることが過換気症候群の治療には最優先です。

過換気症候群の自律神経調整鍼灸治療

当院では、しっかりと問診をした後に自律神経測定器で自律神経の状態を検査します。

この検査では自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを調べられます。

このバランスが整っている状態ですと、人が本来持っている自然治癒力が発揮されるので病気にかかりにくく、発症しても回復が早くなります。鍼灸治療はこの自律神経のバランスを治すのに優れた治療です。自律神経測定器で出たデータをもとにその方その方に合った治療をします。

その上で仰向けで自律神経調整鍼灸治療を行ったあとにうつ伏せにて背部の筋緊張の緩和や背部兪穴といわれる五臓六腑の状態を整える重要なツボを鍼灸にて刺激していきます。過換気症候群の方の多くは肩甲骨の内側の筋肉が過緊張状態にあります。

そうなってしまうと肺が圧迫されて大きく息を吸うことができずに浅く速い呼吸になりがちです。背中の筋緊張の緩和を行うことでゆっくりと呼吸することが可能になるのです。

 

過換気症候群のうつ病の鍼治療

 

初診時にしっかり問診と検査を行ってから1時間の治療を受けていただいた後には効果を実感していただける方が多いです。

治療期間の目安は、人によって症状の重さがありますので、一概には言えませんが、初めの5回までを一週間のペースで来ていただけると効果が現れやすいです。
効果が現れてからは、一週間半に一度、二週間に一度、一か月に一度と間隔が広がっていき治療終了となります。

過換気症候群でお悩みの方は一度東京α鍼灸院にお越しください。

 

 

東洋医学による過換気症候群の考え

過換気症候群は肝気鬱結となります。肝気鬱結は内傷七情(精神的ストレスや感情の抑うつ)あるいは外感病、外傷、食滞などが原因となります。

肝気鬱結が続くと頭痛、のぼせ、いらいら、顔面紅潮、難聴、不眠など肝鬱化火になって熱証が生じます。

過換気症候群にの多くの方は、心配性や神経質な方が多くパニック障害など元々疾患を持っている場合が多いです。

元々もっているパニック障害や鬱病なども合わせて施術していきます。
肝気鬱結によく使う経穴として、太衝・檀中・内関・肝兪・脾兪・足三里・肺兪・百会です。

 

過換気症候群の頭部への鍼治療

 

 

 

過換気症候群とは、突然に呼吸が深く早くなることです。不随意的に発症する発作により、呼吸器や循環器、その他にも神経や筋肉系統などが全身性に多彩な身体症状を起こす症候群です。

パニック障害の患者さんに多くみられます。

男女比では、1:2と女性の方が多くみられます。発症時期では、25歳以下で思春期に多いと言われていますが、近年では、中年以降男性にも多くみられるようになってきました。

病態は、過換気により血中の二酸化炭素が排出されPHが上昇することで血液がアルカリ性になり呼吸アルカローシスが生じます。それに伴い交感神経β受容体の機能亢進状態が起きることで症状が出現すると考えられています。

過換気症候群

 

 

過換気症候群の症状

発作を起こすと、呼吸が苦しくなり、突然起きることや頻度が多いため死の恐怖などを伴い強い不安状況になります。呼吸困難、指先や口周囲の痺れ、胸苦しさ、などが症状として現れます。

死に繋がることはないとされていますが、ひどい場合には、テタニー様症状や全身けいれん、後弓反張などがあらわれて失神することもあります。

 

原因としては、精神的な不安や中枢神経異常、サリチル酸などの薬剤の中毒などのものや日常生活では心因性の反応と考えられています。

 

診断と検査

  1. 不随意的な過換気発作により全身性の多彩な症状を呈し、器質的疾患にはよらない
  2. 過呼吸テストにより、臨床症状の出現
  3. 発作時PaCO2(動脈血中の二酸化炭素分圧)の異常な低下とpHの異常な上昇(呼吸性アルカローシス)
  4. 交感神経機能の亢進
  5. paper bag rebreathing法または、3~5%CO2混合空気の吸入により臨床症状が軽減または消失
  6. 発症とその後の経過に関与している心理的因子の処理により、軽快または治癒

 

※過呼吸テスト
1分間に30回以上の速さで深い呼吸を3~5分間行うテストです。

 

 

発作が起こったときの対処法

過換気症候群の発作が起こってしまった時に口元に紙袋やビニール袋を当てて吐き出した呼気を再度吸い込むペーパーバック法という処置が知られています。過換気発作を起こしている時に体は二酸化炭素が不足した状態で手足のしびれを感じている状態です。吐き出した呼気は二酸化炭素が多い状態ですのでそれを吸うことで体に二酸化炭素が多くなる状態を作り出すのです。
しかし、このペーパーバック法は、過換気症候群の発作の対処法としてそれほど効果が見られないそれどころか危険な状態をさらにまねいてしまうことがわかってきました。
その理由としてペーパーバック法は、手足のしびれや痙攣が改善されることが期待できるだけで過呼吸状態や呼吸困難の状態を改善することが難しいからです。過呼吸や呼吸困難な状態に陥ってしまっている方に袋を口元に当てるとさらに恐怖心やパニック状態を加速させて精神的ストレスが増強して症状が進行してしまう危険性があるのです。
さらに注目しなければいけない点は過換気症候群の発作のような症状は、肺塞栓や心筋梗塞、脳卒中などの命の危険性も高い疾患でも起こり得るということです。医学文献では、過換気症候群の発作と判断してペーパーバック法を行った結果、実際は過換気症候群ではなく低酸素症で死亡した事例が紹介されている文献もあります。安易な判断でペーパーバック法を行うことは危険なのです。医療機関では、発作の状況を踏まえて動脈血の検査を行ってから診断されます。発作が起きた時点では過換気症候群かは判断がつかないのです。

それでは実際に発作が起こってしまった場合どのような処置を行うことが必要なのでしょうか。
それは疾患が何もわからない状態ではまず救急車を呼ぶことです。そしてそばについて不安や恐怖でパニックになってしまっている方を安心させることです。そして呼吸は吐くことを意識させてゆっくりと腹式呼吸させるように促します。

 

一般的な治療

精神的な不安や肉体的過労などが過換気症候群と関連することが多いため、安静や休息をとってもらうようにして、必要であらば抗不安薬を処方します。心理療法や行動療法を行うこともいいとされています。

 

過換気症候群は基礎疾患の確認も必要です。区別するために呼吸器内科や循環器、精神科を受診して調べる必要があります。

類似疾患として、不安神経症、神経循環無力症があります。

不安神経症とは、不安を主症状とする疾患です。現在では、神経症とは言わずにパニック障害と呼ばれるのが一般的になっています。過換気症候群では不安がさらなる発作を誘発する可能性があります。過換気症候群による悪循環として不安神経症に基づく情動不安性があります。

神経循環無力症とは、普通の意味では、心臓病はないがその割に心臓関連の症状が多いと下される診断名です。症状として、息切れ・悸亢進・胸痛・疲れやすさなどがあります。

正中神経麻痺の鍼灸治療

火曜日, 10月 9th, 2018

正中神経麻痺の当院での鍼灸治療

正中神経麻痺の方の多くは、お仕事などで腕や手を酷使される方が多く、首や肩周囲の筋緊張が強いため腕や手の血液循環が阻害されている場合や、ストレスや疲労などでホルモンバランスや自律神経のバランスが乱れている場合が多いため当院では、まず最初に自律神経測定器で血管の状態や自律神経のバランスを測定させて頂き、お身体の状態を診ていきます。

うつ伏せで首や肩周囲に施術を行い筋肉の緊張を緩和し、上腕や手の血行を促進していきます。

正中神経麻痺のうつ伏せ鍼灸治療

 

その後、腕や手首周囲の痛みや痺れの強い部位に鍼を刺し微弱な電気を流すことで、痛みを感じる閾値を上げて痛みを感じにくくする作用や、消炎作用を促します。また、正中神経の走行上の上腕部、前腕部にある筋肉に鍼や灸を施し刺激を与え、筋緊張を緩和し血行を促進することで神経の圧迫や絞扼を緩和していきます。

正中神経麻痺の鍼灸治療

 

さらに、自律神経のバランスを調整する治療を行うことで、全身の血流や免疫機能、内臓機能やホルモンバランスなどに影響を与え、本来持つ自然治癒力を高めることにより治癒を促進する効果が期待できます。

正中神経麻痺の自律神経調整鍼灸治療

 

 

東洋医学的考え方

東洋医学では運動麻痺は「痺証」として捉えます。「風・湿・寒・熱」の邪が侵入し病気を引き起こすと考えられています。体が元気であれば、外邪が侵入してもさほど症状は強く現れませんが、ストレスや疲労などによって体が弱っていると外邪が侵入しやすくなるといわれています。この外邪によって気血が停滞する事で起こるといわれています。

特に正中神経は経絡では心包経の経絡の走行と似ており、心包経の経絡上で外邪の影響によって気血がとどこってしまうと正中神経麻痺の原因となる場合がります。

 

 

正中神経麻痺とは

 

正中神経は手にとって重要な神経で、正中神経の障害は鋭敏な感覚と巧緻性を要求される手にとって致命的なダメージとなります。正中神経は肘前方から手首を通り、指まで伸びている神経で母指(親指)から環指母指側1/2までの掌側の感覚を支配し、前腕部では前腕の回内や手首の屈曲(曲げること)、手指の屈曲、母指の付け根の筋肉(母指球筋)などを支配しています。肘の少し上で正中神経と別れる前骨間神経は母指の第一関節の屈曲と示指の第一関節の屈曲をする筋肉などを支配していますが、皮膚の感覚は支配していません。

 

正中神経と9本の指を曲げる筋肉の腱は、手首部にある手根管という狭いトンネルの中を通り抜ける構造になっています。周囲三方向を骨の壁に囲まれ、残りの一方は強靭な靭帯によって囲まれています。このためトンネル部分で正中神経が圧迫されやすい構造になっています。
手の使い過ぎによる腱鞘炎、妊娠時の水分貯留、糖尿病、甲状腺機能低下症、アミロイドーシスなどにより、トンネル内で正中神経が慢性的な圧迫を受けてしびれ、痛み、運動障害などを起こす正中神経麻痺を起こします。これを手根管症候群といいます。

 

 

手根管症候群の鍼灸治療について

 

 

 

症状

 

正中神経の障害がどこで生じているかによって症状が異なります。肘より上のレベルでの障害は「高位麻痺」といい、麻痺の程度は様々ですが、母指から環指母指側1/2までの掌側の感覚障害、手首の屈曲(曲げること)、手指の屈曲、さらに手部では母指の付け根の筋肉(母指球筋)の筋力が障害されます。

前腕から手首までの間の正中神経での障害では手根管症候群と同様の症状(母指~環指1/2の感覚障害と母指球筋障害)を呈します。

手の関節付近で麻痺が起きている場合を「低位麻痺」といい、このケースでは親指の付け根の筋肉が委縮してしまいます。細かい作業をすることが出来なくなり、親指と人差し指で丸を作ることが困難になります。また、小指以外の指に痺れが出るほか、重度の場合は痛みも生じます。
痛みや痺れは夜から明け方に症状が出ることが多く、睡眠から目が覚めることもあります。指を振ったり使ったりしているうちに症状が緩和されるという特徴があるため、放置しやすく、症状が進むと文字を書いたり小さなものをつまむなどといった、親指を使った作業が困難になってしまいます。

前骨間神経麻痺では母指と示指の第一関節の屈曲が出来なくなりますが、皮膚の感覚障害はありません。母指と示指で丸を作らせると母指の第一関節と示指の第一関節の過伸展(反り返り)が起こり、涙のしずくに似た形となり、「涙のしずくサイン」陽性となります。

 

主な症状

・手指のしびれと知覚障害

・朝の手指のこわばり

・手指のしびれで目が覚め、指を動かしたり、手を握ると軽減する

・夜間痛

・母指の付け根がやせて細かいものをつまむ動作が上手くできない

 

原因

正中神経麻痺の原因は開放創や挫傷(ケガ)骨折などの外傷、腫瘍や神経の炎症、手根管症候群や回内筋症候群などの絞扼性神経障害により生じます。前骨間神経麻痺の原因は神経炎、転位の大きな上腕骨顆上骨折などの外傷、運動のし過ぎによる回内筋症候群などの絞扼性の神経障害などで生じます。

 

検査と診断

正中神経が支配する筋の麻痺と萎縮、正中神経の感覚異常により診断されます。神経伝道検査と筋電図検査を行うことで障害の程度や障害部位などが評価できます。前骨間神経麻痺は涙のしずくサインと感覚の障害のないことで診断できます。確定診断には筋電図検査、X線(レントゲン)検査、MRI検査など必要に応じて行います。

治療

骨折や脱臼などの外傷や腫瘤によるものは早期に手術が必要です。原因が明らかでないものや回復の可能性のあるものは保存的治療が行われます。三か月ほど様子を見て回復しないものや麻痺が進行するものでは手術が必要になります。

 

保存的療法

局所の安静(サポーターなど)、薬剤内服(消炎鎮痛剤、ビタミン剤など)運動療法などが行われます。それでも改善しない場合は副腎皮質ステロイド薬の局所注射で効果がある場合もあります。

 

手術療法

骨折、脱臼などの外傷で手術が必要なものや腫瘤のあるものは手術が行われます。神経損傷のあるものでは、神経剥離、神経縫合、神経移植などの手術が行われます。神経の手術で回復の望みの少ないものは腱移行手術(他の筋で動かすようにする手術)が行われます。

 

躁うつ病の鍼灸治療

水曜日, 10月 3rd, 2018

 

躁うつ病に対する当院の鍼灸治療

 

躁うつはストレスだけでなる病気ではありませんが、自律神経バランスの影響を良く受ける病気だと考えらています。

自律神経が整った状態になると人の自然治癒力が最大限に発揮されて健康にいられますが、バランスが崩れてしまうと病気になりやすかったり身体の不調がでやすくなります。自律神経を整えることは病気や症状改善をするうえではとても重要になります。

躁うつ病の鍼灸治療

当院では、自律神経測定器で交感神経と副交感神経のバランスを測ります。この測定器では、自律神経のバランス以外にも身体や精神ストレス、疲労度などを調べられますのでその方の今の調子を把握できます。

自律神経測定器

測定器のデータを元に治療方法を考えますので、一人一人にあったオーダーメイドの鍼灸治療ができます。

何回かの治療を行った後に再度自律神経測定器で測定して状態を測っていきます。治療効果の確認と体質改善による体内変化を確認していきます。

 

また、躁うつ病の患者様の多くは、胸鎖乳突筋という首の横の筋肉が異常に張っている場合が多く、その部分にもアプローチをしていきます。

躁うつ病に対する頸肩鍼灸治療

 

躁うつ病の鍼灸治療症例

 

40代 男性
会社では、役職も上がりストレスの多い生活を続けていた。生活も不規則で体調を崩してしまうときもあったがなんとか仕事をこなしていた。中間管理職のため職場の人間関係での悩みが多く、上司からは責められることも多く、そのストレスを部下に当たってしまうこともあった。その度に帰宅すると後悔して自分を責めることも。
そんなことが重なり、中間管理職の重荷に耐え切れなくなって、会社を休み日も出てきてしまった。
体調がいいと感じる時もあって、その時はどこかイライラしていて周りの人とのトラブルが絶えなかった。そういうことが続き、ついに会社から解雇を通告されてしまい、さらにうつ気分が強くなってしまった。心療内科を受診したところ双極性障害と診断されて、薬を服用しているが改善がみられないため当院にご来院された。

 

治療
自律神経状態の計測、躁状態の時とうつ状態の時の心の状態を詳しく問診していきました。治療では自律神経の調整と東洋医学的観点である肝と心の機能を回復させるように施術していきました。

治療は、最初の1か月は週に2~1回ほどのペースで行い、2か月目以降は段々と治療間隔を延ばしていきました。治療開始から1か月後には感情の起伏が少なくなったと実感。体もリラックスが出来ているとのことでした。徐々に社会復帰したいという欲も出てきてハローワークに行くなど就活もできるようになってきました。
2か月目以降多少落ち込む時や妙に気分が高揚している時があると感じるが、段々と症状は軽快していった。3か月目となると就活の目処もたってその方も心療内科の先生とも相談しながら社会復帰を模索して徐々に仕事ができる状態へと改善していきました。

 

東洋医学

 

病院で薬物療法を受けられている方がさらに良くなるのではと多くの方が鍼灸院に来院されます。

鍼灸治療は病院との治療と併用して受けられるとさらに効果も出やすいので、同時に治療することが多いです。症状が緩和してきてもリスクを考えて、薬物療法は続けてもらうようにしています。

 

東洋医学での治療は、全身の調和を元に背中から首にかけてと頭にある経絡をよく使います。全体のバランスが取れることで体内のリズムが整えられて、症状緩和に繋がります。頭にある経穴に刺鍼することで、脳内循環の改善を目的とします。

また躁うつ症状でご来院される方の多くは、五臓六腑の『心』と『肝』の異常がみられます。それらの重要な経穴も用いて『心』と『肝』が正常に機能するように施術していきます。

一回だけの治療では、症状の劇的な改善は難しいので、初めのうちは一週間に1~2回のペースで来ていただけると症状の緩和がよくみられます。

症状がほぼでなくなってからは、体調が悪い時を除き一か月に1~2回に変えてコントロールしていきます。

臨床で施術していると天候やストレスで症状が悪化することが多いです。特に季節の変わり目は変化しやすいのが特徴的です。

全身の調和がとれてきて体質改善した後も上記のような天候やストレスで症状が悪化することがありますが、これは一時的にしっかり施術をすることで1~2回の治療で元に戻ることが多いです。

このようなコントロールができると日々の生活や社会面でも効率よく生産的に働けると思います。

 

躁うつとは

躁うつとは、双極性障害と言われるもので、うつ病とは違い気分が良すぎたりするハイな状態になることや、怒りっぽくなり不機嫌になることがみられます。この躁とうつを繰り返す病気です。

気分障害のため社会的に種々なトラブルを引き起こすこと可能性があるといわれています。

この躁うつには、双極Ⅰ型障害と双極Ⅱ型障害の二種類に分類されます。

双極Ⅰ型障害は、躁状態がある場合で、双極Ⅱ型障害は、軽躁状態だけの場合を呼びます。

WHO(世界保健機構)では世界で6000万人が罹患していると推定しており、うつ病と違い100人に1人くらいしかかからない病気だと言われています。うつ病の罹患率は女性で20%、男性で10%です。比べて躁うつは女性で2%、男性で1%と少ない罹患率になります。

自殺のリスクを持っており、二十年後の自殺率は6%で自傷は30~40%で起こっています。うつ病より自殺企画率や再発率が高いため本人の社会的や人間関係などを失うリスクが高い病気になります。

躁うつ(双極性障害)の原因は解明されていません。いくつかの考えられるものには、遺伝因子や環境因子、性格があります。

遺伝因子では、カルシウムの濃度調節に変化があることや、一卵性と二卵性でも違いがあるなどと考えられています。

環境因子には、職場や家庭でのストレスもともと双極性障害になりやすい体質で関係するのではと考えられています。

躁うつ

症状

躁状態では、高揚気分や怒りっぽい、自尊心の誇大、多弁で多動、注意散漫、浪費、性欲や食欲の亢進

躁状態は、うつ状態とは正反対で、本人は自身に満ち溢れて楽観的になります。

うつ状態では、一日中気分が落ち込んだり、何をしても楽しめない、食欲減退、自分を責めたり過去を悔やむんだりします。全体的に意欲や行動が下がります。

 

この躁状態とうつ状態を繰り返します。

 

病院での治療

躁うつの治療には、薬物療法と精神療法の二種類になります。

治療の目的には、症状の改善と再発の予防を含め病態をコントロールできるように行われます。

躁うつは繰り返しなるのが特徴ですので、一時的に症状が緩和しても治療をやめてしまうと再発してしまうため長期的に治療を続けることになります。

薬物療法には、気分安定薬と抗精神薬が用いられて、不眠などの症状を持っている場合には、睡眠導入薬も処方されます。

精神療法では、心理教育、家族療法、認知療法、対人関係療法、社会リズム療法などが主に行なわれます。

精神療法やカウンセリングだけでは、治りませんが、病態や症状を把握することが大切になることもあります。

 

 

多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療

水曜日, 10月 3rd, 2018

多嚢胞性卵巣症候群に対する当院の鍼灸治療

 

上記の東洋医学の観点以外では、自律神経を整えることに力を入れています。当院では自律神経測定器により交感神経と副交感神経のバランスを調べることができます。この二つの神経が整っている状態ですと自然治癒力を最大限に発揮することができます。逆にバランスが乱れていると病にかかりやすく、体調不良になります。

多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療

測定後にその方その方にあったオーダーメイドの治療をします。治療は小一時間程かけてしっかりと身体を診させていただきますので治療後には効果を実感していただけると思います。

鍼を打つことで交感神経と筋肉の緊張を緩和させて身体の中の血液のめぐりをよくします。同時に副交感神経が活性化されて自律神経を整える作用があります。

身体の中が冷えることで卵巣機能の低下を起こしたり子宮内膜がなかなか着床しにくいなどは身体の巡りに関係すると当院では、考えますので腰や足にかけてお灸をよく用いて全身の血流改善をはかります。

 

多嚢胞性卵巣症候群の下肢への鍼灸治療

骨盤内血流量を上げることも生殖機能のうえではたいせつです。骨盤周りの経絡経穴を刺鍼することで骨盤内血流量があがります。鍼治療以外にも骨盤の左右さによって骨盤内循環が乱れて症状がでることがあります。仙腸関節や股関節、第4と5椎間関節などを矯正によって整えていきます。

多嚢胞性卵巣症候群の症状改善と妊娠を目的としてできる限りの時間を短縮するため通院頻度は病態の程度にもよりますが、初めの3~4回ぐらいは一週間に一度のペースできていただくと体質改善がしていきやすいです。効果が出始めて症状が改善してきましたら一週間半から二週間に一度、二週間から三週間に一度と来院頻度をひろげていくのがいいです。

 

多嚢胞性卵巣症候群の背部への鍼灸治療

自律神経測定器を定期ごとに行い体質改善の状況を調べていきます。

 

多嚢胞性卵巣症候群の東洋医学

 

東洋医学では生殖機能は五臓六腑の『腎』との関係が深いと考えられています。多嚢胞性卵巣症候群ではその『腎』が弱くなっていると考えられており、第一に腎の機能回復を目的に施術していきます。また、『血』とも関係が深く、『血虚』や『お血』などの症状がみられることがおおく、それらも併せて施術していき、身体のバランスを整えます。

他にも『気滞』や『痰湿』などの症状も関係していきますので詳しくお身体の状態を診ていきます。

西洋医学でも漢方が試されるように東洋医学の考え方である体質改善が多嚢胞性卵巣症候群に必要です。

全身を診てバランスを整える治療をしていくことで体内循環を良くして、病を治していく東洋医学は病院で治療をされていても併用して治療をすることができます。

 

 

多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療症例

30代 女性

20代前半から生理不順に悩まされていた。30代となり結婚して子供が欲しいと思い、妊娠活動をしていたがなかなか妊娠しないので産婦人科を受診したところ多嚢胞性卵巣症候群と診断された。さらに治療を受けたが、妊娠せずに改善されないので当院にご来院された。
生活習慣としては、仕事も帰りが終電近くとなる時もあって生活リズムが崩れていた。睡眠時間が3・4時間となる時もあった。食生活のバランスもあまりよくなく、外食も多かった。

当院の治療
まず、自律神経測定器で自律神経のバランスを計測していきました。結果は交感神経の活動が非常に高い状態で自律神経のバランスが乱れている状態でした。
まず自律神経の状態を整えるような施術をしてから身体の冷え特に手足の冷えが強く出ていたのでお灸でしっかりと身体を温めるような施術をしていきました。施術と同時に生活習慣にも気を使っていただき特にしっかり睡眠をとり、食事はバランスよく取って頂くようにしました。

治療経過
1週間に1~2回程の施術のペースで約3カ月間施術しました。1か月ほど経過した時に身体の冷えはだいぶ改善されてきた。施術回数を重ねていくたびに体調は整っていくように感じたとのこと。施術開始から3か月程したころに妊娠、その後もケアさせていただきご無事に出産されました。

 

症例2

30代女性

学生時代から生理不順があり、10年前に多嚢胞性卵巣症候群と診断された。排卵前に下腹部がキリキリと痛む。月経痛はそれほどひどくはないけれど、不正出血が続くため月経期間が長いことが悩み。産婦人科で薬を処方してもらっていたが、西洋の薬が身体に合わずしびれや頭痛がでるため、現在は漢方薬に変更した。漢方薬と鍼灸治療で体質改善を行っていきたい。子供が夜によく起きるため最近は眠りが浅く、日中に眠たさを感じる。首、肩のコリもある。

 

当院での治療

まず自律神経測定器にて身体の状態を診ていきました。午前中でしたが副交感神経が非常に高く、夜ぐっすりと眠れない日が続いていることにより自律神経系に乱れがみられました。

また、身体全体の冷えが強く特に下腹部の冷えがありましたので自律神経の調整、ホルモンバランスを整える経穴に鍼をし、下肢を赤外線で温めながら腹部全体に温灸器を用いて温める治療を行いました。頸肩と背中は手技と鍼で筋の緊張を緩め、その後腰部と骨盤周囲に鍼と灸を用いて骨盤内臓器の血流を良くするための治療を行いました。

 

治療経過

一回目

治療後すぐに月経不順の変化は分からないが、首や肩、腰が楽になった感じがした。

 

二回目

前回治療後から不正出血が減り、鍼の効果に驚いた。月に一回のペースでしか通えないため、身体を冷やさないように腹巻をしたり足首を温めるという対策をはじめた。

 

三回目

生理が安定し基礎体温が上がってきた。身体の不調は特になし。

 

四回目

子供が夜起きることも減ってきたこともあり、よく眠れていて調子が良い。生理も安定している。

 

五回目

不正出血がなくなり基礎体温も徐々に上がってきたことですごく調子がいい。今後も月に一回のペースで治療を続けていくとのこと。

 

多嚢胞性卵巣症候群とは

 

多嚢胞性卵巣症候群とは、PCOS(polycystic ovarian syndrome)とも記述され、卵胞の発育に時間がかかってしまいなかなか排卵しない疾患です。排卵が正常な場合は卵胞の中で卵細胞が発育して卵巣の外に排出されるのですが、この排卵が上手くいかなく停留した卵胞によって卵巣が多嚢胞化したものが多嚢胞性卵巣症候群です。排卵障害や無排卵状態となってしまい不妊症の原因ともなります。

原因不明と未だ解明されていないのと特に根本的治療がない症候群です。症状を出さないものや排卵障害のもの、血中の男性ホルモン値の異常などいろいろな症状のタイプがあります。

若い女性に多く見られ、生殖年齢の女性の約5%前後だと言われています。不妊の原因になる病気として良く知られており不妊の中では20%ぐらいとも言われています。多嚢胞性卵巣症候群は年齢とともに症状が進むことで月経周期が長くなっていきます。

 

病態

卵巣の表面が肥厚して硬くなるため排卵しにくくなり卵胞がたくさんできてしまう状態です。超音波検査でみると数珠がつながったように見えるため多嚢胞性卵巣症候群になった卵巣をネックレスサインと呼びます。

 

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原因

まだ原因の解明ははっきりとされていませんが、考えられるものとして、内分泌異常や糖代謝異常、環境的要因、遺伝的要因などがあります。

内分泌異常には卵巣内の男性ホルモンが多いとなりやすいというもので、よくみられる自覚症状のニキビや毛深いなどはこのホルモンによる症状です。

インスリンも関連しているものと考えられており、インスリンの量が増えるために影響を受けた男性ホルモンが増加するのではと考えられています。

 

症状

・生理不順 月経が長くなることや短くなるような不規則になる

・男性症状 多毛、ニキビ、低音声など

・肥満 肥満とともに悪化する傾向

・不妊 排卵障害や無排卵による不妊

 

病院での検査

多嚢胞性卵巣症候群の診断基準は

1)月経異常

2)LH値の異常高値でFSH値正常値

3)卵巣の多嚢胞性変化

になります。

多嚢胞性卵巣症候群は悪化することもありまだ妊娠希望がなくても将来のためにも早期発見と早期治療が大切になります。女性にとって妊娠は重要なものですので、症状がみられたら早めに病院で調べてもらうのがいいです。

 

生活習慣の改善

多嚢胞性卵巣症候群を改善させるためには、特に生活習慣を改善させることは重要です。その中で最も重要なのが、健康な生活の基本である『食事』『睡眠』『運動』です。睡眠不足は身体のバランスを崩して自律神経を乱す大きな原因となります。
多嚢胞性卵巣症候群はBMI25以上の肥満の方にかかるリスクが高いと言われています。その観点から体重を減らすことは重要です。ただし、無理なダイエットは身体に負担がかかるので適度な期間で適度な減量を行うことが重要です。目安は2か月ほどかけて3~5キロ落とすことが理想です。それをふまえた上で毎日の食事や運動に気をつかってみてください。運動は、週に3~4日行うようにして基本的にはランニングやヨガなどの有酸素運動を行うようにしましょう。

食生活の注意点
血糖値を急激に上げないように食事を摂ることが重要です。

・腹七分目と目安にゆっくりと噛んで早食いをしない。
・食事はサラダ類などの野菜から摂る
・朝食を抜かずにしっかり3食食べる
・糖類の多い甘いものを食べ過ぎない
・野菜や果物、きのこ類や海草を中心とした食事
・間食や夜遅くの食事を控える

 

トリガーポイント鍼灸治療

水曜日, 10月 3rd, 2018

 

トリガーポイント鍼灸治療症例

 

実際に当院でトリガーポイント療法を施した症例をご紹介させていただきます。

30代女性

パソコン仕事で長時間のデスクワーク後に後頭部と側頭部に強い頭痛が出現

 

痛みが強い時は痛み止めを飲んでいたが、次第に効果が薄くなり痛みが引かない状態になった。

病院でレントゲンやMRIを受けても原因が見当たらなく、緊張型頭痛と診断された。

薬では変化が見られないため当鍼灸院に来院。

 

今までにも大きな怪我はなく、神経学的所見にも異常なし。

長時間のデスクワークや仕事で残業すると頭痛が強くでるとのこと。

 

可動域テストで後屈により痛みが出現する。

 

治療

自律神経調節法で全身治療後に

板状筋群と後頭下筋群のトリガーポイントに刺鍼

刺鍼直後に頭痛の部分に痛みを感じたが次第に消えていった。

鍼は初めてのことだったので、刺激を弱く10分間置針した。

抜針後に動作時痛と頭痛を確認したが痛みがなくなったとのこと。

一回目の治療後は、睡眠が良く取れたとのことだが、次の日に体の疲れが出て日中だるさを感じた。一週間おきで治療を5回ほど重ねると頭痛はほぼ感じなくなった。
体が疲れてくると、少し頭が重い感じがするので症状がひどくならないように頭が重くなったと感じたらご来院していただいています。

 

 

症例2

40代男性

今朝、起きたら首が回らなくなり寝違え、仕事もままならない。どうしようもなくなり昼休みを利用して当院に来院。

左頸部に強い痛みを感じて、左に側屈すると激痛。

年に2~3回は寝違えるとのこと

患者は痛みのためにほとんど首を動かせない状態で、こめかみにも頭痛を感じていた。

寝る時は枕を高くして寝る。

痺れや上肢の可動域に制限がないため、神経学的所見に異常はない。

 

治療

炎症を抑えるために頸部の痛む箇所にアイシング

左胸鎖乳突筋のトリガーポイントに通電。

通電後に肩や背中にも鍼治療。

炎症による痛みが強いため当日は痛みの変化が少なく、やや痛みが減ったことと頸部の側屈が少し改善した程度だった。

後日来院時に、症状が改善したと報告された。

今朝起きたら痛みがかなり減って、首に違和感が残る程度に変わったとのこと。

引き続き頸部と背中に鍼治療をした。

 

三回目の治療で痛みが消失したため、治癒とした。

 

トリガーポイントとは

 

トリガーポイント治療という治療を聞いたことがあるますか?

トリガーポイントとはその名も通り「筋肉の痛みの引き金となる点」です。

実際に痛みは痛みを感じている場所とは関係ないところに原因がある場合があります。

西洋医学などでは、筋肉は運動器官として捉えているため、痛みを感じるものとしてはそれほど重要に診ていません。しかしトリガーポイントの治療では、痛みを感じている原因がその部分やその部分とは別の場所の筋肉が痛みの引き金となっていると捉えて治療していきます。
最近では、腰痛患者の実に85%は非特異的と言われており、MRIやレントゲン検査では異常が見られず、原因が特定できない方がほとんど言われています。今までの医療では、痛みは骨や関節、靱帯が原因と捉えられることが多かったですが、このような背景から軟部組織主に筋や筋膜に注目が集まるようになってきました。そして痛みの出ている範囲とは別のところにも痛みの根源があるのではないかということでトリガーポイントがさらに注目されるようになりました。

その中で生まれたトリガーポイント療法は鎮痛を目的に痛みの発生源である箇所を刺激することで痛みを抑制するというものです。トリガーポイントの部分では、受容器が過敏に反応しており、指で押したりするとズーンと鈍痛を感じます。圧痛が弱くても鈍痛の感覚が強く感じた場合は受容器が過敏に反応しているということであり、その部分を治療した場合に治療効果としては高く出やすい部分となります。

 

筋肉の痛みが精神的なものからくるものの場合ですとそれほど効果を発揮しませんが、どこか筋肉の異常で痛みを誘発している場合にはとても効果的な治療法です。

 

当院では、患者さんの身体に触れてよく筋肉を確認しながら原因のある筋肉にアプローチするトリガーポイント療法と自律神経などの精神的・身体的な全体のバランスを整える自律神経調整療法を併用すことで高い治療効果が期待できます。

 

 

 

トリガーポイント療法の手順

  • 1.索状硬結の圧痛部位を触診にて確認
  • 2.圧痛部位を刺激すると遠隔部に痛みが出現
  • 3.鍼などで索状硬結を刺激して単収縮を起こさせる

 

という特徴があります。

 

ツボの部位も押すと痛いという点では似通っていると言えます。

ですが、経穴では上記の特徴を持たないのでトリガーポイントとは異なります。

 

 

トリガーポイント療法は筋肉や筋膜に原因がある痛みに有効です。

痛みだけに限らず、痺れや熱感、冷感などの感覚異常もトリガーポイント由来で引き起こされることもありますので痛み以外にも効果がある場合があります。

 

 

トリガーポイントの探し方

例えば、緊張型頭痛を例にして考えてみます。

緊張性頭痛

緊張型頭痛の多くは頸部や肩のトリガーポイントで解消することが多いです。

頭痛が酷い方は脳神経外科に通院するほど悩まれています。

実際に脳神経に異常があるよりも緊張型頭痛からくる痛みの方が圧倒的に多いです。

お仕事や家事からくる疲労や、頸部から肩部の筋緊張によって頭痛が起きることが原因になります。頭痛を起こしている特定の筋肉のトリガーポイントを刺激して鎮静化させることで症状が消失や緩和します。

トリガーポイント鍼灸治療

頭痛を起こしている筋肉は、痛みの場所によってある程度分かります。

トリガーポイントは筋肉別によって頭痛の発生場所が決まっているからです。

場所から筋肉を特定してから触診でトリガーポイントを探します。

トリガーポイントを刺激することで頭痛が再現されれば、原因と特定できます。

 

緊張性頭痛の原因のある筋肉の見分け方

 

  • ・頭頂部の頭痛の場合

1.主に板状筋

2.その他に僧帽筋

この筋肉は首の伸展と屈曲運動によく使われます。

デスクワークなど屈曲・伸展動作を繰り返す、または長時間続けることで障害されやすいです。

頭頂部の痛み

 

  •  ・側頭部の頭痛

1.主に板状筋群

2.その他に僧帽筋

この筋肉は首の後ろから横に付きます。

高い枕を好む人や視覚がぶれやすいはこの筋肉を疑います。

側頭部の痛み

 

  •  ・前頭部の頭痛

1.主に胸鎖乳突筋

2.その他に僧帽筋・後頭下筋群

筋肉が側頭部の側頭骨に付きます。

寝違えの原因となることが多い筋肉です。

耳鳴りやめまい・目のかすみなどの症状を伴うこともあります。

前頭部の痛み

 

 

 

  • ・後頭部の頭痛

1.主に後頭下筋群

2.後頭部のすぐ下に付く筋肉です。

パソコンをよく使われる方に多く見られます。首を軽く後ろに傾ける人がこの筋肉を硬くします。

 

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トリガーポイントは自律神経と関係しています!

 

筋肉に原因があるトリガーポイントはストレスと関係します。

 

筋肉内の血管は自律神経の交感神経の作用で収縮して血流を悪くさせます。

このような血流が少ない状況で運動や筋肉に負担をかければ直ぐに損傷します。

さらに血流が悪いことにより、筋肉を傷めている発痛物質も蓄積していきやすいです。

ストレスによってトリガーポイントが発生しやすく、痛みが頑固になりやすいということです。

ただ筋肉を緩めるだけなら一時的な症状緩和にはなるかもしれませんが、

治療効果を持続させるためにも自律神経治療は欠かせません。

 

トリガーポイントでよく使われるツボや筋

多裂筋
多裂筋は胸椎や腰椎仙骨に始まり椎骨の棘突起に付着する筋肉で、脊柱の支持や伸展に携わっている筋肉で姿勢を保持するときに重要な筋肉です。ぎっくり腰が起きた際にはこの多裂筋に固結・発痛が起きることが多く、その部分の痛みや固結をとる施術をするとぎっくり腰も楽になることが多いです。

腸肋筋・腰方形筋
腸肋筋は腰腸肋筋、胸腸肋筋、頚腸肋筋に分かれていますが、慢性腰痛の際は、腸骨際の付着部に圧痛が見られることが多いです。腰方形筋も腸骨稜に付着して主に体幹を横に曲げる役割がありますが、慢性腰痛の際に腸骨付着部に圧痛が見られることが多いです。

天柱
天柱は、首の髪の生え際にあるツボで頭痛や肩こりに対してよく使われるツボです。筋肉としては僧帽筋や頭板状筋を刺激して、眼精疲労やドライアイなどの目の疾患に対しても非常によく使われるツボです。

風池
風池は耳の後ろの乳様突起下にあるツボで肩関節周囲炎や耳の疾患、三叉神経痛、眼精疲労にもよく使用されるツボです。

黄体機能不全の鍼灸治療

水曜日, 10月 3rd, 2018

黄体機能不全の鍼灸治療

 

鍼灸治療には副作用の心配がありません。身体本来が持っている自然治癒力を促進する治療法になります。全身の調和を治療方針とおいて、それぞれのバランスの崩れや体質を見た上で施術しますので、一人一人の治療法になります。

 

黄体機能不全の鍼灸治療

黄体機能不全はストレスや生活習慣などで身体のバランスを失って起きることもありますので、当院では自律神経測定器によりその方の自律神経バランスを調べて施術していきます。

身体本来が持っている免疫力などを取り戻せば、ある程度の外部や内部からのストレスには耐えられるようになっていきます。

自律神経の乱れを治すことで体質が変わっていきますので、まずは体質改善を治療目標にします。

体質が改善していきますと症状なども自然に改善されていく可能性が高くなります。

 

東洋医学の考え方では、子宮内の気の不足や乱れから来ると考えますので、

気や血を高めてあげる治療を主に行います。

同時に下半身の冷えからも子宮に影響していきますので、冷えがある方は冷えを優先的に施術していきます.

黄体機能不全の下肢への冷え治療

 

治療期間は体質改善を目的としますのでどうしても一定期間の施術が必要になります。

お身体の状態によって個人差はございますが、一週間に一度のペースをまずは一か月程続けていただき、効果が出始めてからは間隔を徐々に開けていきます。

その人その人によって症状の重さが違いますので、軽い方であれば一回の治療でも効果が出ますし、重い方は何回か治療を続けなければ効果がでない場合もありますので上記の治療期間は目安までにご参考になってください。

 

不妊における鍼灸治療は現代医学の不妊治療の補完にもなる医療ですので、併せて受けていただくことで効果が高まります。
不妊で悩まれている方は鍼灸治療で体質改善をされることをお勧めします。

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不妊症の鍼灸治療について←

 

 

 

黄体機能不全とは

黄体機能不全とは黄体が出すホルモンが充分でなかったり、機能せずに存続が短くなってしまうものです。

 

黄体は卵巣から排卵された卵子の後に発達する内分泌物で排卵後の卵胞が変化して形成されてできるものです。

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の二種類が子宮内膜の肥厚と発達促進させます。

プロゲステロンは、体温を上昇させる作用を持っています。

排卵後に体温が上昇するのはこのホルモンのためで、妊娠するとこの黄体と黄体ホルモンが存続してい高温期が続きます。

黄体は子宮に向けてプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌して子宮内膜を厚くして妊娠の準備を促します。

黄体が子宮内膜を形成することは妊娠する準備をしているわけで、黄体が機能しなかった時は不妊になりやすいということになります。

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エストロゲン
ステロイドホルモンの一種で一般的には女性ホルモンや卵胞ホルモンと呼ばれます。卵胞から分泌されて子宮の発育促進や子宮内膜の増殖、女性らしい体をつくるホルモンです。

プロゲステロン(黄体ホルモン)
排卵から月経前にかけて排出される女性ホルモンの一種で、不足しがちでバランスを崩しやすいホルモンの一つです。子宮内膜や子宮筋の働きを調整して妊娠を維持する役割があります。また基礎体温の上昇や乳腺の発達などにも関わります。、
乳腺の形成など妊娠に欠かすことのできないホルモンであり、近年の研究で多量のプロゲステロンは乳がんの抑制につながるという報告もあります。

 黄体機能不全の原因

原因を大きく分けると黄体産生ホルモンに対する子宮内膜の感受性の異常や黄体形成前の卵胞発育不全、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群などが原因と言われています。

脳やホルモンの異常または子宮や卵巣の異常などが考えられていますが、正確には原因を解明されてはいません。

脳やホルモンの異常、過剰なストレスや環境の変化なども影響されると考えられています。

脳にある視床下部からの指令で卵巣などはコントロールされています。視床下部は、ストレスや環境の影響を受けやすいものです。不規則な生活習慣や体の冷えによって身体のリズムがくずれていくことやストレスによって脳が正常に働かなくなることも原因であると考えられます。

根本的な体質改善を行うことでかなりの改善ができると考えられます。

 

症状

症状の現れ方として、月経周期が短縮することや、異常出血を起こすことがあります。

黄体機能不全の場合は基礎体温が乱れます。

黄体ホルモンの分泌異常なので、高温期を保ちきれずに低温期が長くなっていきます。

高温期が少ないため血液循環が悪く子宮が冷えてしまうため着床しにくい子宮になります。

そのため妊娠しにくい状態となってしまうのです。

身体の冷えや循環が悪いことかから基礎体温の乱れに繋がると考えられます。

 

その他にも、糖尿病などの全身性の病気や嗜好品などによっても卵巣機能不全となって黄体機能不全の症状になることもあります。

 

黄体期に出血が見られることも黄体機能不全の症状の一つですが不正期出血の可能性もあります。

このような症状がみられた方で妊娠が希望の場合、一度専門医の診察を受けることをお勧めします。

 

 

検査

 

血液検査

血中のプロゲステロンの値を調べる検査で10ng/ml以上が正常値になります。

 

超音波検査

子宮内膜と卵胞の大きさを測ります。8mm以下だと上手く機能していないです。

 

子宮内膜組織

子宮内膜から内膜の状態を調べる方法です。

子宮組織と月経周期の日付が合っているかどうかによって黄体ホルモンの影響を適切に受けているか判断します。

病院での治療

治療は主に妊娠を希望している場合に行われます。

 

黄体ホルモン(プロゲステロン)注射

不足している黄体ホルモンを薬や注射などで補う治療法です。

 

繊毛性性腺刺激ホルモンの注射。(HCG)

卵胞の黄体形成と機能を図ります。

 

排卵誘発剤

排卵の促進をおこなう方法です。

外斜位の鍼灸治療

水曜日, 10月 3rd, 2018

 

外斜位に対する鍼灸治療の流れ

1.まずはしっかり問診します!

問診

生活の行動で外斜位の原因が潜んでいる場合もありますのでしっかり時間をかけて問診していきます。

2.自律神経測定器

自律神経測定器

目の運動は自律神経に左右されている場合も多いです。目は意識的に物にピントを合わせることもできますが、普段は無意識でピントを合わせて調整しています。自律神経が乱れてくるとこの無意識下で行われていたピント調整が上手くいかなかったり、眼位も狂ってきます。

 

3.うつ伏せ治療

 

外斜位に対する頸肩鍼灸治療

 

次にうつ伏せになっていただき、首肩の凝りをとります。肩や首がこって硬くなっていると、その下を通っている血管も圧迫されて血液がしっかり上に上っていきません。

4.目の周囲の治療と自律神経の調整治療

 

外斜位の鍼灸治療

はりを目の周りに刺した後に電子温灸器で目の周囲を温めたり、はりにパルスをつけて電気を流すことも行います。目の血流改善を促すことにより目の筋肉を正常に働くようにします。

 

外斜位を予防する

 

外斜位は先天性の物は別として、しっかり目のケアをしていけば予防できるものだと言えます。

①目を使いすぎない!
パソコン作業やスマホを使う際は、1時間に5分は休憩を取り遠くに物にピントを合わせるようにする。目を軽く閉じるだけでも目を休めることもできます。

②夜に濡れタオルなどで目を温めて血行促進!
血流不足は筋肉にも老廃物が溜まってしまったり、栄養ある良い血液が細部にまで回ってきません。目が疲れた時や就寝前に目の周囲を温めることで血行促進を行ってください

③目のトレーニング
step1
目を前後左右に動かす 前後左右をそれぞれ5秒ずつ目いっぱい見ます。それを、3セット繰り返します。最初は目が疲れてきたら休み休みやりましょう。

step2
目の開け閉め運動 目をギュッと閉じて次に大きく開きます。これも5秒ずつ3セット繰り返します。

step3
目を回す運動 最後に顔は動かさずに思い切り目を上に向け、ゆっくり時計回りに3周させます。逆に回りも3周行います。様々な方向に動かすことでさらに効果を促進します。

外斜位の鍼灸治療症例

 

20代 男性

パイロット試験を受ける際の身体検査で外斜位だと判明。このままだと身体検査に通らずにパイロットになるのをあきらめないといけないということで、何か治療法はないかと探していたところ偶然当院のホームページを見つけてご来院された。

詳しく問診をして行ったところ、子供の頃から視力があまりよくなく、テレビやゲームをしているとよく目が疲れることがあったとのこと。最近では、パソコンやスマホを使う機会が多く、普段から目の疲れやドライアイの症状を感じていた。また、試験のストレスによりお腹の調子を崩していたり、睡眠が浅かったりと体調もすぐれないとのこと。

治療
当院では、まず自律神経測定器で自律神経の状態を計測して治療に入りました。測定の結果、交感神経の活動が高く自律神経も乱れていたので、まず自律神経の状態を整えてから目の周りの筋肉を緩めて血流を改善する目的で施術しました。

治療経過
集中的に1日おきのペースで治療していきました。無事にパイロット試験に合格してご本人も喜んでおられました。パイロット試験に合格することが第一目標でしたが、普段から目の疲れなどを感じるとのことでまた外斜位がひどくならないよう定期的に施術を受けられています。

 

外斜位とは

目を閉じたときの目の位置が外を向いている状態のことです。人は目を閉じている時は目を動かす筋肉も休められ、自然な目の位置(眼位)に移動して落ち着きます。

しかし、その眼位が外側にずれている方が意外と多いのです。正常な成人でも安静に眼位がわずかに外を向いていることは珍しくありません。さらに目の酷使によって目の周囲の筋肉が疲労した状態ですと外斜位が顕著化してしまいます。この場合、決して病的というわけではありませんが、力を抜いてぼーっとしていると複視の状態を自覚するなどの症状が出ることもあります。

通常、眼科に行っても「斜視」は検査などでわかるものの「斜位」については検査もされずわからないことが多いです。斜位の症状に気づかれる方は、主に鉄道などの運転手やパイロットの方々です。そういった職業の方々は、目の検査を精密に行うため検査結果として出ることがあります。検査結果によっては、試験に受からなかったり、職業をあきらめざる負えないこともあります。

また一般の方でも近くの物を多く見るようになった現代では、すぐ目が疲れるなどの症状の方はもしかすると外斜位かもしれません。

 

近くの物を注視することへの弊害

人間本来の目は、遠くのものをよく見る構造となっています。昔は、遠くの獲物をみつける・遠くの天候をみて移動するなど遠くのものをよく見ないと命の危険もあるほど遠くのものを見るということはとても重要なことでした。

しかし、現代ではそういったことはありません。逆に近くの物を注視る機会が増えることで目に様々な弊害が出てきているのです。

一度試していただきたのですが人差し指を自分の鼻の前にかざして指先に焦点を合わせるようにしてみてください。寄り目となりすぐに目が疲れることが実感できるかと思います。この例は少し極端ですが、逆に遠くのものにピントを合わせていても目の疲れは感じません。近くに物を見るということは、目に相当負担がかかっているということが実感できるかと思います。

現代の日本では特にパソコンやスマホが普及して1・2時間は平気で連続して使用している方が多いです。パソコン作業がお仕事の方は仕方のない部分があるかと思いますが、それだけ目に負担をかけているということです。

外斜位

 

なぜ外斜位が多いのか

先ほどの人差し指を自分の鼻に近づけて焦点を合わせるという動作でもお解りになれたように近くに物を見る時は目が寄ることでピントを合わせます。近くの物を注視する時間が増えてしまうと、目を内側に向ける筋肉はずっと働き続ける状態となってしまいます。だんだんと筋肉は疲労していき、機能低下を起こしてきます。

その結果、目を閉じて目周囲の筋肉の力が抜けた時、内側に固定する力が弱くなり、外に引っ張られることで外斜位となってしまうのです。

そしてまた目を開けてピントを合わせる時に最初に外側に目が向いているためピントを合わせることが遅くなったり、通常の眼位に戻すための動作が一つ増えることで目が疲れやすくなるのです。健常な人でも成人の安静時の眼位はやや外を向いています。しかし、両目は自然と目を内側に向かって収束させて焦点を合わせようとする輻湊運動が起きます。外斜位の特徴はこの輻湊運動を健常な人よりも多く働かせないといけないために眼精疲労が起きやすいのです。そして症状が悪化してしまうと輻湊運動がやりずらい状態となり、間欠性の外斜視状態となってしまう危険性もあります。

・眼精疲労について

外斜位の症状

以前にも申し上げましたが軽い外斜位は、眼科などに行ってもほとんどわかりません。目が疲れやすい・目を開けた時にすぐ焦点が合いづらい(眼瞼下垂)・視界がぼんやりする・近くの細かい文字が見えにくいといった老眼に似た症状がでたら外斜位かもしれません。

・眼瞼下垂について
・老眼について

そういった症状をそのままにしておくと、目が常に外側に向いてしまう外斜視となってしまう場合があるので、注意が必要です。

外斜位

目の筋肉

目の周囲の筋肉には

  • ・外眼筋

上直筋(眼球を上内側に動かす)

下直筋(眼球を下内側に動かす)

内側直筋(眼球を内側に動かす)

外側直筋(眼球を内側に動かす)

上斜筋(眼球を下外側に動かす)

下斜筋(眼球を上外側に動かす)

  • ・内眼筋

虹彩筋(虹彩という目の組織を調整して焦点を合わせる筋肉)

毛様体筋(カメラのレンズの役割のある水晶体の厚さを調整してピントを合わせる筋肉)

 

大きく分けてこの二つがあります。特にこの外眼筋が酷使により疲労すると斜位や斜視となってしまいます。

また内眼筋は主にピントを合わせるなどの役割があるため、酷使により疲労するとピントが合わせづらくなる仮性近視や初期の老眼などの原因となってしまいます。

外斜位が進行すると外斜視という普段まぶたを開いて状態でも眼位が外を向いてしまう状態となり、複視に見える状態が常態化してしまう危険性もあります。外斜視の状態となると目を内側によせる輻湊が出来ずらくなり、近くのものに焦点を合わせようとすると余計に力を必要として眼精疲労がさらに悪化してしまうこともあります。この輻湊が維持できなくなった外斜視では間欠性外斜視の状態、外斜視の時とそうでない時が混じった状態となることが多いです。目を酷使した時の夕方から夜にかけて目が疲労した状態となったときに外斜視となってしまうことがあります。

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

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