東洋医学では、「肝は目に開竅する」といわれており、目の疾患は「肝」の機能の障害が深く影響していると考えられています。また、東洋医学の肝は、「腎」との関係が深く、『肝腎同源』といって相互に依存している関係です。
よって「肝」の機能が低下すると目に悪影響を及ぼしますし、「腎」の機能が弱まっても目に悪影響を及ぼします。
肝腎陰虚
慢性病による体力の消耗・過度なストレス・発汗や出血などで体内の物質的基礎が不足すると「腎虚」という症状を呈して、さらにそれがその他の臓器に波及すると「肝腎陰虚」という症状に悪化します。目の障害に加えて頭痛・ふらつき感なども症状として出ます。
肝は目に開竅する
東洋医学で肝の機能はすみずみまで機能を通行させることや血を貯蔵して必要な際に各器官に供給する機能などがあります。 目に対してもその機能を担っており、肝が血流や栄養物質などを目の細部まで行き渡らせてさらに自律神経を介した瞳孔やピントの調節など様々な活動を主っているため肝の障害は目にあらわれやすくなるのです。
当院の色覚異常に対する治療の目的は、第一に目の周辺の経穴に鍼をさして(決して痛い鍼ではありません。またどうしても鍼が苦手という方には鍼をささずに治療する方法もあります。)温灸機で目の周囲を温めることにより目の血行を促進させます。
また、刺激量を高めて治療を行う場合は電気針療法を施すことをもあります。 色覚異常は遺伝だから改善されることがないと西洋医学では言われますが、鍼灸治療で色覚が向上したという方がいらっしゃいます。
治療の流れ
・問診
現在の目の状態からお身体の状態まで詳しく問診していきます。当院では石原色覚検査表を用いて現在の色覚の状態を検査していきます。
また、些細なお身体の不具合でも治療のヒントとなりますので、詳しく伺っていきます。
・自律神経測定器
自律神経の状態を測定していきます。自律神経が乱れていると目にも悪影響となります。
・全身治療
自律神経の調整治療や色覚異常の重要な「肝経」「腎経」の経穴を用いて「肝」「腎」の機能が正常に戻るように治療していきます。

・目の周りの治療
最後に目の周りを治療していきます。目の周りの鍼は、美顔鍼用の細い鍼を用います。

色覚異常とは先天的にあるいは後天的に色の識別が困難またはまるっきりできない状態のことを言います。
遺伝的な原因であったり、後天的な原因としては錐体細胞や網膜神経節細胞の異常などが挙げれますが、はっきりとした原因がわからない場合も多く西洋医学的な治療法は確立されていません。
色覚異常という言葉をあまり聞いたことがないという方も多いかと思いますが、日本人では男性100人に5人・女性500人に1人の割合で発症しており、男性の場合はクラスメートに1人は色覚異常の人がいるほどの割合で意外にも多くの方が色覚異常に罹っていることがわかっています。
目の網膜には色を識別する錐体と呼ばれる視細胞があります。錐体には3つの種類の錐体があり、L錐体(主に赤色を感じる)・M錐体(主に緑色を感じる)・S錐体(主に青色を感じる)に分けられます。これら別々の異常によって色覚異常が起こってしまうのです。
色覚異常の種類として3つの型があります。
一色覚
外界の物が全て昔の白黒テレビのようにただ濃淡・明暗を感じる状態を一色覚といいます。視力も悪い場合が多く0.1以下となります。
二色覚
3種類の色を感じる錐体細胞のうちどれか1つが欠けている場合を二色覚といいます。赤を感じる錐体細胞・緑を感じる錐体細胞・青を感じる錐体細胞それらどれが欠けているかによって色の見え方も変わってきます。
異常三色覚
三種類の色を感じる細胞はあってもどれか一つの機能低下を起こしている状態を異常三色覚といいます。機能低下の程度は様々で通常の色覚とほぼ変わらない状態から二色覚に近いものまであります。
色覚異常には先天的な原因と後天的な原因と大きく分けて二つあります。
先天色覚異常
先天色覚異常は遺伝による色覚異常で「X染色体性劣性遺伝」もしくは「伴性劣性遺伝」と呼ばれるものがあります。先天色覚異常は両眼性で左右の異常の程度は同じくらいです。生まれてからすでに色覚異常の状態であるため自分で色覚異常であるという自覚をもてずに他人に指摘されたり、検査で判明したりします。
色覚異常の遺伝として次のパターンがあります。
・父親が正常色覚で母親が色覚異常の場合は、男児は色覚異常になる
・父親が正常色覚で母親が色覚異常の保因者の場合は男児の半数は色覚異常になる
・父親が色覚異常で母親が色覚異常の保因者の場合は男児・女児の半数は色覚異常になる
・父親と母親ともに色覚異常の場合子供は色覚異常になる。
後天色覚異常
先天色覚異常の他に後天色覚異常の場合もあります。後天色覚異常は緑内障や視神経の疾患、網膜疾患の場合があり、色覚異常の他に多くは、視力や視野の異常があらわれます。またヒステリーなどの心因性の場合も色覚異常が起きる場合があり、その場合は色覚の異常ばかりでなく、身体の様々な感覚に異常をきたします。
後天性の場合、その原因となる疾患(緑内障・視神経の障害・ヒステリーなど)が治療対象となります。
先天性の場合は治療法が確立されておらず、石原色覚検査表や標準色覚検査表などを用いて色覚異常を診断してさらに詳しく検査することで職業の適正を判断することが重視されています。
就職に関してはパイロットや電車の運転手などの視覚が重要となる特殊な職業を除いては不利になることはあまりないようですが、自分の色覚の異常特性を知っておくと仕事上でミスをすることがなくなり、円滑に仕事を進めやすくなります。
このような場合は色覚に異常がある場合があるので注意してください
・道路の信号の色の識別がしにくい
・テレビの画面で色の情報分類ができにくい
・黒板の赤文字や緑文字が読みづらい
・カレンダーの祝日の日が見分けることができない。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
急性期の熱感がある場合、炎症を抑えるためにアイシングを行うことがあります。
半月板損傷の原因は半月板への過度な負荷、衝撃ですが、その背景として蓄積された筋疲労や、骨格のバランスの崩れによって、膝関節周囲の筋肉が緊張し関節の動きが悪くなっている事も要因として挙げられるため、まずうつ伏せで腰部から下肢にかけて、鍼やお灸で刺激を与え、膝関節を構成する筋肉を緩め骨格のバランスを整えていきます。

その後仰向けで大腿部前面、膝周囲、下肢のツボを用いて血液循環を促進させ、筋肉の緊張を緩和することで膝関節の可動域拡大と、痛みの原因となる炎症物質の代謝を促し損傷部の回復を促します。また、痛みが強い場合、痛みの強い部分に鍼に電気を流すことで痛みの閾値を上げ疼痛緩和作用を促します。


東洋医学では関節痛や筋肉の痛み、痺れ、だるさなどを特徴とした病気を「痺症(ひしょう)」と呼びます。
この「痺」というのは通じない、塞がるという意味があり、痛みが生じるのは生体の弱りに乗じて、風邪、寒邪、湿邪、などの外邪の侵入により気血の流れが阻害されることで筋肉に栄養が十分に行き渡らず痺症が起こると考えられています。
20代男性
2週間程前にランニング中に膝崩れが起こるようになり、徐々に膝の屈伸時の痛みが出現してきた。整形外科を受診したところ半月板損傷と診断を受けた。安静と湿布、消炎鎮痛剤の服薬で初期よりは痛みが抑えられているものの、階段昇降時や歩行時の膝崩れと膝の引っかかり、膝関節を深く屈曲すると痛みが出現し日常生活に支障をきたしている。
1回目
特に大きな変化はない。
2回目
膝を曲げる際の引っかかり感が若干軽くなったように感じるが大きな変化はない。
3回目~5回目
膝屈曲時の痛みがやや減少。膝崩れ、引っかかりも初回より少なくなってきたように感じる。
6回目
膝崩れは階段昇降時に時々起こるが、歩行時は無くなってきた。引っかかりが軽くなり、痛みも減少している。
7回目
屈曲時の痛みは半減した。膝崩れ、引っかかりも時々起こるが頻度として半分以下になっている。
8回目
膝関節大きく屈曲する時以外は痛み強く感じなくなった。膝崩れもここ1週間は階段昇降時も出現していない。
9回目
あぐらをかいたり、急にしゃがみこんだりしなければ日常生活にほぼ支障をきたさない程度まで回復している。膝崩れ、引っかかりもほぼ消失した。
比較的スポーツに多いスポーツ外傷の一つで、半月板は膝関節の中で大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)の間にあるC型をした軟骨様の板で、内側と外側それぞれに一つずつあります。
半月板は関節に加わる体重の負荷を分散させるクッションの役割と、関節の位置を安定させる働きをしています。この半月板が過度の捻りや衝撃が加わると損傷を受けることで痛みや可動域の制限などを引き起こす疾患を半月板損傷といいます。
交通事故、外傷など膝をひねるようなあらゆる場面で起こりますが、ほとんどはスポーツ活動中に発生しています。スポーツの中でもサッカー、野球、バレーボール、バスケットボール、体操、ラグビー、テニス、スキー、柔道などの膝の捻りが生じるスポーツに多く見られます。
限度を超えた運動や、ケア不足による疲労の蓄積で、より負荷がかかった際にも発症しやすいといわれています。また、中年以降では加齢による退行性変性を起こし半月板の強度が低下する場合があるため、日常生活動作や些細な怪我でも損傷(変性断裂)することがあります。
痛みとともに膝の曲げ伸ばしの時に引っかかりが出現し、重症の場合には半月板が挟まりこんで膝の屈伸が出来なくなってしまう「ロッキング」という状態になり、歩けなくなる程痛くなることがあります。
また、関節の中で炎症を起こして水が溜まって腫れたり、出血して血液が溜まることがあります。また、半月板損傷を放置すると関節軟骨が擦り減り変形性膝関節症の原因となることがあるため注意が必要です。
医師の診察と徒手検査(圧痛、マクマレーテスト、アプレーテスト等)、MRI検査、関節鏡検査、関節造影などにより診断されます。
治療は保存的治療と外科的治療に二つに大別することができます。保存的治療として装具やテーピングなどの補助補強、湿布、薬物療法、急性炎症期にはRICE(安静、アイシング、圧迫、固定)処置、温熱療法、筋力増強訓練、関節可動域訓練などのリハビリテーションが行われます。
ロッキング現象や繰り返しの半月板損傷、持続する疼痛、水腫などがある場合は外科的治療が行われます。手術療法は切除術(損傷した部分を切り取る)、縫合による修復術(損傷した部分を縫い合わせる)の二種類があり、通常は関節鏡を使った鏡視下手術を行います。
当院では甲状腺の諸症状に対して鍼灸治療で全身調整を行うことでアプローチしていきます。
甲状腺は東洋医学の五臓六腑の『腎』と非常に密接な関係があります。腎は生殖器系機能や内分泌機能の調整に関与しています。腎経の経穴の反応点に施術を行うことで内分泌機能の改善をはかります。また、東洋医学では『腎』と『肝』はとても深い関わりがあるため、肝経の経穴も使って施術していきます。
東洋医学的な施術に加えて自律神経測定器で自律神経の状態を把握した上で、当院の自律神経調整治療と甲状腺の機能向上と血流改善のために甲状腺周りの経穴(人迎など)の反応点にもアプローチしていきます。

甲状腺に対する施術は、自己免疫を抑制することや体質を改善していくことが必要になりますので中・長期的な治療が必要になります。

40代 女性
ここ3か月前より全身の倦怠感と何をしてもすぐに疲れてしまう、やる気が出ない症状に悩まされていた。朝には全身のむくみがひどく、特に顔はパンパンにむくんでいた。首肩こりや腰痛も出ている。インターネットで自分の症状を検索したところどうも甲状腺機能低下症ではないかと疑っていた。時間がある時に病院で検査を受けたところ甲状腺機能低下症と診断された。
入院をして薬の投薬をしたところある程度症状は落ち着いてきたが、まだまだ本調子とまではいかずに倦怠感ややる気が出ない症状は出ていた。漢方や鍼灸など東洋医学的な治療も行いたいということで当院にご来院された。
治療
自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ副交感神経の活動が異常に高い状態で自律神経のバランスの乱れがみられた。また、問診結果から仕事や家庭でのストレスが発症前に多くかかっていたことがわかりました。自律神経のバランス整える治療をしつつ、東洋医学的観点より腎を補う治療をしていきました。
◇1回目◇
治療後、だるさはあまり出ずに体がすっきりしたとのこと
◇2回目◇
身体の疲れやすさは変わらない。首肩こりはいくらか軽快
◇3~8回目◇
仕事などでストレスを受けてしまうと症状が強く出る時もあったが、治療を行うたびに段々と症状は軽快していった。治療は週に1回程のペース
◇9回目◇
日常生活ではほぼ支障が出ない程度まで回復。病院での薬の服用と鍼灸治療を併行して行っていった。
甲状腺は首の前面、喉ぼとけの下に位置する内分泌器官です。気管を包み込むようにあり、自分自身で触診することも可能です。
甲状腺はヨードをもとに甲状腺ホルモンを産生し、血液中に分泌するところです。
甲状腺ホルモンは甲状腺から分泌され、一般に全身の細胞に作用して細胞の代謝率を上昇させる働きをもつ、アミノ酸誘導体ホルモンです。甲状腺ホルモンの働きは代謝を促進させることであり、甲状腺ホルモンが正常に分泌されることによって身体の各部分の活動が正常に保たれます。何らかの原因で甲状腺ホルモンの分泌が少なかったり又は多かったりすると身体の機能は十分に役割を果たせなくなってしまうのです。
脊椎動物では広く甲状腺ホルモンが確認されていて、生存に非常に重要なホルモンといえます。余談ですが、甲状腺ホルモンの分泌がなければおたまじゃくしはカエルにはなれないのです。そのくらい生存に関係しています。
甲状腺に腫瘍ができるもの
良性腫瘍性疾患
甲状腺にできる腫瘍の8割ほどが良性のものです。
腫瘍以外には自覚症状はほとんどなく、生命の危機があるというわけではないですし、手術がすぐに必要というわけでもないですが、大きさや状態も含めて定期的はな検査が必要といえます。腫瘍の大きさは小さなものから首を動かしづらくなるものまであります。しかし、呼吸がしづらくなったり食事が喉を通らなくなったりすることはほぼありません。男女比は1対10と圧倒的に女性に多い疾患で20代~50代に多いです。
悪性腫瘍性疾患(ガン)
甲状腺のガンは種類によって症状が異なります。甲状腺がんは、乳頭がん・濾胞がん・低分化がん・未分化がん・髄様がん・悪性リンパ腫の6つの種類があります。甲状腺がんの8割以上が甲状腺がんで約8%は濾胞がんであるためこの2種類が大半を占めます。乳頭がんは、進行すると食事が喉を通りづらくなる・声がかすれる・息が苦しくなるといった症状を呈します。一方、濾胞がんはしこりがあるだけで他の身体的異常がない場合が多いので注意が必要です。
甲状腺のガンは比較的、他のガンより進行が遅いので治しやすいですが、早期発見・早期治療が重要といえます。喉のしこりや声のかすれ(嗄声)などがある場合は早期に検査を受ける必要があります。
甲状腺が腫れるもの
バセドウ病
甲状腺機能亢進症の代表的なものがバセドウ病です。
甲状腺を異物とみなしたつくられる抗体(TSHレセプター抗体)が、甲状腺を刺激し続けることにより、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され甲状腺機能が亢進する疾患です。甲状腺機能が亢進すると新陳代謝が活発になります。自覚症状として、
・疲れやすい
・微熱
・イライラ感
・動悸
・頻脈
・眼球突出
・発汗
など様々な症状があらわれます。
自己免疫疾患の一つでなぜ起きるか原因がわかっていません。しかし、15%程の方は親や兄弟もバセドウ病を患っているケースがあり、遺伝的要因も考えられています。治療により血中の甲状腺ホルモンの濃度がコントロールできていれば、普通に生活を送ることができます。
橋本病(甲状腺機能低下症)
橋本病は慢性甲状腺炎とも言い、甲状腺機能低下症の代表的な症状です。九州大学の外科医であった橋本策博士が1912年に、世界で初めてこの病気に関する論文を発表したことから名前がつきました。
甲状腺の働きが低下するのが橋本病ですが、橋本病の7割は甲状腺ホルモン量は正常で自覚症状も全くありません。残りの3割の患者で甲状腺ホルモンが少なくなり、甲状腺機能低下の症状を呈します。症状としては、
・無気力
・むくみ
・記憶力の低下
・体重増加
・全身倦怠
・皮膚の乾燥感
・便秘
・寒がり
・生理不順
などがあり、主に代謝機能が低下する症状でます。
甲状腺の症状(亢進型、低下型など)は自己免疫性疾患に分類されます。これは自己の免疫系統の異常によるもので、異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に攻撃してしまうものです。なぜこの免疫系統が異常をきたすかは今の現代医学でもわかっていません。
自己免疫疾患は遺伝的素因が多いと考えられており、ウイルス感染や組織の損傷などが引き金になることもあります。
また甲状腺の症状はヨウ素の欠乏や過多などによっても症状を引き起こすことがあります。
甲状腺腫瘍の場合
腫瘍が良性か悪性化を判断することがとても重要です。まず触診、血液検査、超音波検査、細胞診などで良性と悪性の判断をします。
良性の場合、腫瘍により弊害がでない場合以外は経過観察をとることが多いです。気管や食道への圧迫が強くなったり、腫瘍が大きくなってきたり状態に変化が出てきたりすると手術になることもあります。
悪性の場合も薬物療法を基本として、手術せずに経過をみることが多いです。きっちりと治療をすれば比較的治りやすいといえます。
甲状腺機能亢進型の場合
甲状腺機能亢進の場合、主に薬物療法(抗甲状腺剤)が中心になります。長期の服用が必要ですが、服用していれば症状は安定します。
他には甲状腺を切除してホルモンの状態を正常化する手術療法や、放射線をあてて甲状腺ホルモンを抑制する放射線療法もあります。
甲状腺機能低下症の場合
橋本病の場合も薬物療法が主になります。
甲状腺ホルモンが不足しているわけですからそれを補ってあげれば良いのです。経口薬(チラージン)を服用することで、甲状腺ホルモンと同様の効果を再現できます。
甲状腺ホルモンが不足している場合、服用し続ける必要ありますが長期の服用でも副作用はほとんどありません。
黄斑色素変性症に対する鍼灸治療は、まず第一に目の周りの血流の改善をはかり、症状の進行を遅らせることです。目の周りにあるツボに鍼やお灸を施して、その方の反応によっては鍼に電極をつないで通電療法行う場合もあります。

また、東洋医学では目と五臓六腑の『肝』は深い関係にあります。肝に関するツボも刺激していき東洋医学的観点からも施術していきます。その他、首肩背部にも目に関する重要なツボがあるので首肩背部の施術も行っていきます。

網膜色素変性症とは、遺伝的な原因とされる疾患で目の内部にある黄斑という視覚情報を伝達するためにとても重要な神経です。黄斑とは、目の中でカメラの働きで例えるとフィルムの働きがあります。外から入ってきた光は、角膜・レンズの役割を果たす水晶体・硝子体と通って網膜にたどり着きます。

黄斑部は網膜のほぼ真ん中にあり、光が集中する部分です。ほかの網膜の部分よりも黄色に見えるために黄斑と呼ばれています。黄斑部分で光の刺激を電気信号に変えることで視神経を伝わって脳に届けられます。この黄斑部分の病気としてよく知られているのが加齢性黄斑変性症です。加齢性黄斑変性症は加齢が一つの原因で網膜色素上皮に老廃物が溜まり、黄斑部が障害されることで中心部の視界が歪んで見えたり、黒く黒ずんで視界の妨げとなったりまたは視力の低下が起きてしまう疾患です。
網膜色素変性症では、網膜に含まれる視細胞が何らかの原因により、視細胞が障害されます。するとうまく光の刺激が電気信号に変えられずに視界に障害が出てしまうのです。
網膜には1億個以上もの視細胞が存在しており、視細胞は大きく分けて杆体細胞と錐体細胞の2種類があります。杆体細胞は、暗い場所での物の見え方や視界の確保に深く関係していて、錐体細胞は黄斑部に多く分布しており、視界中心の視力と色覚に深いかかわりがあります。
網膜色素変性症は、初期に杆体細胞が障害されることが多く、暗い所で視界がぼやけて悪くなったり、視野が狭くなります。進行性の疾患なので症状が進行するとだんだんと障害されている部分が中心部に広がっていき、錐体細胞まで障害されるために最悪の場合、まったく光を失う危険性もあるのです。
網膜色素変性症は何千人に一人という割合で発症しており、そこまでよくかかる病気ではありません。症状の進行具合も個人差があり、若くして症状が進行してしまう人もいますが、年を重ねてもあまり症状が出ないという方もいます。
網膜色素変性症は網膜にある杆体細胞がまず障害されることが多く、暗い所で光を感じにくくなって視力が低下して気付くことが多いです。しかし、生活環境によっては症状が進行していても気づかないこともあり、症状がある程度進行してようやく病気に気づかれる場合もあります。日常生活で人とよくぶつかったり、車の運転で支障が出たりと生活の中で支障が出てきて眼科を受診して網膜色素変性症が発覚することも多いようです。
網膜色素変性症の代表的な症状としまして
・暗い所で見えにくい
夜盲症といいますが、網膜色素変性症では、光を感じる杆体細胞が障害を受けるため暗い所で物が見えづらくなり、夜間の車の運転に支障が出てきます。網膜色素変性症では初期に夜盲症を感じることが多いです。
・視野が狭くなる
徐々に視界の周囲からぼやけてきます。それがさらに進行していくと中心部に向かっていき視界が妨げられます。症状が進行してしまうと階段の上り下りで不自由に感じたり、人や物にぶつかる、物につまづくことなどが多くなってしまいます。ここまで進行すると車の運転は困難となり、道路を歩いていても横から車が迫ってくるのがわからないため日常生活を送る中でも危険な状態となってきます。
・視力低下
視野が狭くなってさらに視力低下が起きる場合が多いです。視力低下の進行は個人差があり、徐々に数十年かけて進行していく人もいれば1年ほどで視力がかなり低下してしまう方もいます。
・病気の進行について
網膜色素変性症の症状は、人によって進行速度が大きく異なります。まずは、暗い場所で物が見えづらくなり、視野が周りから次第に見えにくくなっていきます。そして中心部を残して視野狭窄が進み視力低下に進行していきます。
視力低下につきましては、数十年かけて進行していくことが多く、発症して40年後くらい経過していてもある程度の視力がある方が多いようです。幼少期など若い時期に発症しても視力を保つことができ、高齢となっても失明にまで至らない方も少なくありません。若い時期に発症した場合病気の進行を遅らせるためには特に日常生活のケアが重要となります。網膜色素変性症の発症機序は詳しく解明されていませんが、強い光を目が美てしまうと視細胞に影響を与えてしまい症状の進行を速めてしまうと言われています。屋外での作業や日中での外での運動はできるだけ避けて眩しさを軽減させる遮光眼鏡の着用が必要となります。
網膜色素変性症は特定疾患研究の対象となりますので医療助成制度を受けることができます。また症状の進行度によっては身体障害者認定も受けることもあり、様々な公的サービスや援助を受けることも可能となります。
網膜色素変性症の原因は視細胞や網膜色素上皮細胞にある遺伝子の異常が原因で起こると言われています。遺伝が原因で起こると言われていますが、実際には親族に網膜色素変性症の方がいない場合も多く、根本的な原因はいまだよく解明されていないのが現状です。
網膜色素変性症の治療は、現在のところ根本的な治療法は発見されていません。
病院では、症状の進行を遅らせることを第一と考え、循環改善薬や血管拡張剤、ビタミン剤などが処方されます。しかし、これらの薬もすべての方に効くわけではないようです。
これからの研究で遺伝子治療や網膜移植などの進歩が期待されている疾患の一つでもあります。
進行を遅らせるためには、目に負担をかけすぎないことが重要です。長時間細かい文字や画面を見ていることは目にとって負担となります。
また、紫外線や強い光は網膜にとってよくありません。外出時特に天気の良い日にはサングラスや遮光眼鏡などをかけて対策する必要があります。
また、網膜色素変性症では暗順応が遅いため明るいところから急に暗い場所に移ると見えにくいことがしばしば見受けられます。このような場合、暗い場所を見る時に働く杆体の感受性が最も高い波長(550㎚)に近い500㎚以下の光をあらかじめ明るい場所にいる時にでもカットしておけば杆体が暗順応している状態を作り出せるので、暗い場所に移った時にサングラスを取ることで暗順応する時間を短縮させることができて暗い場所でも見えやすくなります。
遮光レンズを着用すると500㎚以下の光をカットすることができ、まぶしさの原因となる短波長光をカットすることでコントラストが良くなり見えやすくなります。
東洋医学では交感性眼炎は五臓六腑の肝と深いかかわりがあると考えられます。肝は目に開竅するといわれており、目の疾患は肝の機能障害が深く影響していると考えられています。
強いストレスや外部環境の変化などにより肝血が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。また肝の陰陽のバランスが崩れてしまい肝の陽気の過亢進がおきると次第に陰液を消耗して肝陽が頭の方へ上がっていきます。
肝陽の上向は交感性眼炎などのさまざまな目の疾患・高血圧・頭痛・自律神経失調症などを引き起こします。また外からの風熱や寒冷の邪気が体に侵入すると目は侵されやすく、交感性眼炎を引き起こす原因にもなります。
①問診
しっかりと時間をかけて問診をしてお身体の状態を診ていきます。
②自律神経測定
目の症状は自律神経の状態ともとても深い関係にあります。当院では、交感性眼炎の患者さんに対して自律神経測定を行っています。
③うつ伏せ治療
交感性眼炎の患者さんは特に首肩の痛みやコリを感じている方が多いです。また目に重要な経穴も背部や頚部に存在するためそれらを鍼灸施術などで刺激していきます。

④次に仰向けにて目の周りを施術します
仰向け施術は目の周りがメインの施術となりますが、それに加えてお腹や手足のツボを用いて自律神経のバランス調整の治療も行っていきます。

自律神経のバランス調整治療

当院の交感性眼炎に対する施術は、第一に目の周辺の経穴にはりをさして交感性眼炎の炎症をおさえる作用を促します。また必要であればハリに電極をつなげて微弱電流を流します。
東洋医学的に診ますと、交感性眼炎は五臓六腑の肝に深く関係しているので肝に関する経穴を用いて肝血を補うことや肝気の巡りをよくします。
また肝の陽気が過亢進して頭の方へのぼっていくことで症状を起こしているとも考えられるので肝の陽気を抑え、なおかつ下げる治療もする必要があります。
風熱や寒冷の邪気によって引き起こされる場合はそれらを体外に出す治療が必要になります。
また東洋医学の特徴である全体を診て治療するという考えから全身の調整施術も行っていきます。
交感性眼炎とは目への外傷や目の手術などによってぶどう膜が損傷を受けて発症するぶどう膜炎です。症状としては、原田病とほぼ同じです。
原田病とは、サルコイドーシスやベーチェット病などとともに日本人には頻度の高い病気で、自己免疫疾患の一つです。色素細胞のある脳や皮膚、毛髪までも侵されることがあるとても怖い疾患です。
交感性眼炎では、手術や外傷などによりぶどう膜が傷ついてそれを修復しようとする作用が強く働き過ぎる自己免疫反応が色素細胞に起きてしまい、様々な症状を呈します。
ぶどう膜とは眼球の外側の膜で、強膜と網膜とで挟まれた膜の脈絡膜と毛様体と虹彩の総称です。胸膜や硝子体などには血管が無いですが、脈絡膜は血管があって血流に富んだ膜です。その血液が血流のない目の器官に酸素などの栄養を行き渡らせています。ぶどう膜の一部である虹彩はカメラの役割でいうとしぼりに当たり、開いたり閉まったりして光の量を調整することにより、目に入ってくる光を調整しています。また毛様体は、カメラのレンズにあたる水晶体の厚さを変えてピントを合わせる役割があります。
ぶどう膜は眼球全体を覆っており、血管やメラノサイトなどの色素細胞が豊富にあり、見た目がぶどうに似ていることからぶどう膜と呼ばれています。
交感性眼炎の主な症状は、視力低下や目の痛みです。外傷後や時に手術後などぶどう膜に損傷を受けた1~2か月してから起こる場合もあり、発病の3~7日ぐらいで発熱などの風邪のような症状が出て眼精疲労やめまい、頭痛、嘔吐などのような症状が出る場合もあります。
内耳の機能障害も起きる場合もあり、様々な全身症状が起こりうるとても厄介な病気です。
また、交感性眼症の症状は、原田病の症状と似ていると言われています。
※原田病
ぶどう膜炎の一つで身体の様々な部分の色素細胞が侵されることからぶどう膜・髄膜炎症候群とも言われています。髄膜炎は、頭痛が主な症状で発熱・痙攣・項部硬直などの髄膜刺激症状があらわれます。原田病もそのような症状が出ます。そのほかに耳鳴りやめまい、時にはピリピリとした違和感を頭皮に感じることもあります。
交感性眼炎のはっきりとした原因は未だわかっていませんが、角膜や強膜が傷つくような外傷や網膜剥離や緑内障目の手術がきっかけとなってぶどう膜の色素細胞に自己免疫反応が起こることが原因と考えられています。
自己免疫反応とは、自分の細胞を異物と判断して自分自身を攻撃してしまう反応です。体の中に病原体や細菌などが入ってきたときの身体に起こる正常な反応は、異物を認識してそれを排除しようという生体反応がおきます。自己免疫反応では、病原体や細菌ではないのにもかかわらず何らかの原因によって自己の身体の一部を異物と判断して排除してしまいます。
交感性眼炎の場合は、血液中の異物を除去する作用のあるリンパ球が自分のぶどう膜や皮膚や毛髪などの色素細胞を異物と判断して細胞を破壊してしまうのです。遺伝的な要因が考えられますが、はっきりとした要因はわかっていません。
交感性眼炎か判断するために蛍光眼底造形検査・髄液検査・血液検査が行われます。血液検査では、白血球の増加などから炎症性の反応が出ているか調べます。
治療法は現在でも有効な治療法がない状態ですが、早期の場合ステロイド薬の大量点的あるいは、パルス療法が行なわれます。
また、受傷した目の視機能がまったく期待できない場合は、もう一方の目に伝染しないために受賞した眼球を摘出する場合があるようです。
東洋医学では気管支炎は主に五臓六腑の『肺』の機能異常によって起こるものと考えられています。肺には、「宣散・粛降を主り、水道を通調する」という機能があります。それは、気や津液を体のすみずみに行き渡らせて全身の機能を保持させたり、肺呼吸や皮膚呼吸により津液を発散させたり、または呼吸筋を調整して呼吸機能を正常に保つ機能のことです。
その機能が『肺陰虚』や『肺失宣粛』の症状によって阻害されてしまうと、気管支炎にかかりやすくなってしまうのです。
当院の気管支炎に対する鍼灸治療では、まず肺の機能を正常に戻すようなつぼに刺激をして肺機能の正常化を図ります。

そのほか、自律神経バランスの乱れにより、免疫力の低下をまねいて気管支炎にかかりやすく、症状も長期化している可能性もありますので、自律神経のバランスを測定して自律神経調整療法も行っていきます。

東洋医学では、病気の出ている部分だけでなく体全体を診て治療していきます。気管支炎に対してもその部分だけでなく全身を診てバランスの調整も行っていきます。
※肺陰虚
肺陰虚とは、肺の陰液不足の状態で炎症による津液の消耗や乾燥した環境での居住や労働などによって生じることがあります。気管支炎で生じるような咳や鼻炎などの症状の他にも嗄声あるいは声が出ない、顔面紅潮、全身状態の悪化として痩せ症状もでることもあります。それらは、慢性気管支炎や気管支拡張症、喘息、肺気腫、肺炎などの肺の疾患でもあらわれることがあります。
※肺失宣粛
肺には、気や津液を全身のすみずみの細胞に行き渡らせる機能があります。その機能が病邪によって阻害されてしまうと身体に様々な症状となって表れます。
寒の邪気によって肺気が障害されてしまうと、風邪やインフルエンザ、気管支炎、アレルギー性鼻炎などのような症状が見られます。具体的には薄く透明の痰が大量に出たり、頭痛やくしゃみ、身体痛なども出ます。
熱の邪気によって肺が障害されると炎症作用が強く出る疾患が多く、インフルエンザや咽頭炎、扁桃炎、肺化膿症などがみられます。症状としては黄色く粘っこい痰や黄色い鼻汁が出たり、のどの痛み発熱症状も出ます。
燥の邪気が肺を犯した場合は、痰が少ないですが粘っこくなかなか吐き出しにくく、症状が強く出た場合では単に血が混じるような症状が出ます。また、皮膚の乾燥や喉の寛総監と痛み症状が出ることもあり、主に秋口などの空気が乾燥する時期に発症します。

気管支炎は、その名の通り気管支に炎症が起こるもので咳や痰などの呼吸器の症状が主な症状となります。
症状としては風邪の症状と似ていますが、風邪の症状は、上気道感染で起こるのに対して気管支炎はそれよりも末梢部分の下気道の炎症で起きます。
上気道は、鼻から鼻腔、咽頭、喉頭までをいい、下気道は気管や気管支、肺までの組織をいいます。

気管支は線毛(せんもう)の生えた上皮と粘液を分泌する細胞(胚細胞)に覆われた空気の通り道で、呼吸のたびに外界からの塵や微生物を含んだ空気が通過します。侵入した異物は分泌された粘液に絡めとられ線毛の運動で痰として排出されます。
微生物の感染により気管支粘膜に炎症が起こり痰を伴う咳が見られると、一般的に気管支炎と言われます。気管支炎は大気汚染や喫煙、喘息などのアレルギーによっても起こります。
風邪と気管支炎の症状はとてもよく似ていますが、風邪の症状の場合は比較的軽めの咳や鼻炎症状に対して、気管支炎の場合長期化する事が多く風邪の症状に加えて、首や背中の痛みや違和感、下痢や嘔吐などの全身症状が出ることがあります。
そして、気管支は下気道のため肺に近くにあり、下気道まで到達したウィルスや細菌は肺にまで及ぶ危険性が高くなります。単なる気管支炎といって決して侮ってはいけません。症状が進行すると肺炎などの命の危険性も出てくることもあるのです。早めの治療や生活環境の改善必要となってくるのです。
気管支炎は発症期間に応じて「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」の二つに分けられ、90日以内の咳や痰の症状が治まる場合を「急性気管支炎」、90日以上、時には数カ月に渡って症状が続く場合を「慢性気管支炎」と呼びます。
感染症としての急性気管支炎の原因としてはウイルスがほとんどです。
・ライノウイルス
・インフルエンザ
・アデノウイルス
・パラインフルエンザ
などが挙げられます。
マイコプラズマや百日咳菌、クラミジアによる細菌感染も原因になることがありますが、細菌が原因になることは稀です。
ウイルスや細菌感染が原因となる気管支炎を感染性気管支炎と言い、その他タバコの煙やスモッグなどの汚染物質や植物性、鉱物性の粒子などを吸い込むことで起こる気管支炎は刺激性気管支炎と言います。
急性気管支炎は急性上気道炎などに合併し、気管支粘膜の炎症によって、発熱や咳、痰が症状として認められます。その他肩こり、背中のこわばり、胸の不快感、手足の関節痛や筋肉痛、食欲不振、全身倦怠感、下痢や嘔吐、を伴うこともあります。
慢性の気管支炎の場合、咳や痰、また、息切れの症状が出ます。気管支内が腫れることで空間が狭くなりゼーゼーとする喘息音が聞こえるようになる事もあります。
慢性気管支炎の原因としては
・長期の喫煙による気道壁への悪影響
・大気汚染やハウスダストなど
肺や気道壁に刺激を与えるような環境が原因になることがあります。
慢性気管支炎は酷くなるとひどい息切れや呼吸困難になり、さらに悪化すると寝たきりになる可能性もあります。また、気管支炎ではなく重大な病気が進行している可能性もありますので、咳や痰が何カ月も続く場合は呼吸器科で診察を受けましょう。

気管支炎は明確な診断基準はなく症状と肺炎の否定によって行われます。肺炎の否定のためには診察と、胸部X線検査を行います。また、聴診で、粒の大きな水泡音(湿性ラ音)主体で肺野末梢に雑音が聞かれず、胸部X線でも陰影が認められなければ気管支炎と診断し、その発症が急性であれば急性気管支炎という診断が下されます。
治療方法は鎮咳薬や去痰薬、消炎薬などが対症療法として使われます。原因微生物に対する特有な治療はウイルスが原因の場合はインフルエンザを除き有効のものはありません。
下気道への気管支炎は炎症を起こしている状態であり、アレルギーや喫煙などが原因で発症した場合は風邪のように感染する事はありませんが、原因がウイルスや細菌などによって生じている場合にはくしゃみや咳により感染する可能性があります。ウイルス感染しても必ずしも気管支炎になるというわけではありませんが、風邪やインフルエンザのように予防する事が大切です。
気管支炎の原因は、主にウィルス感染や細菌感染、喫煙習慣や大気汚染、ハウスダストなどの気道に刺激を与えるようなものが主になります。しかし、同じ環境で生活していながら全ての人が気管支炎にかかるというわけではありません。
その違いはどこにあるのでしょうか。
それは、まず体の免疫力の違いという点が挙げられます。
人間は本来ウィルスや細菌などの外敵から体を守る免疫能力をもっています。その免疫能力は人によって様々で免疫能力が高い人もいれば低い人もいます。免疫能力が低い人の場合、容易にウィルスや細菌が体に侵入しやすく、気管支炎にかかる危険性が高くなります。
免疫力はその人にもともと備わった力が大きいですが、生活環境でも変わってきます。例えば、睡眠時間が短かったり、十分な栄養が取れていない・栄養に偏りがある場合は免疫力は低下しやすいです。また、免疫力は自律神経がつかさどっている部分が大きく、過度なストレスで交感神経が過亢進状態が続いてしまうと免疫力は低下するといわれています。
・不眠症について
・自律神経失調症について
このことから気管支炎にかからない、気管支炎を長期化・重症化させないために以下の点に気を付けて生活するようにしましょう。
・睡眠を十分にとる
睡眠をしっかりとることで体の免疫力は高まりやすくなります。
・禁煙 喫煙習慣は高い確率で気管支炎の原因になりえます。気管支炎になっても喫煙を続けていた場合、症状が慢性化するばかりでなく、肺にまで病気が進行する危険性もあります。
・バランスの摂れた食事
栄養バランスのとれた食事は体の免疫力を高めます。気管支炎の症状が強く出ている時は咳や痰で一度多くの食事がとれないこともあります。そのような時は、食事をこまめにとって栄養量は低下しないように注意しましょう。
・気道を清潔に湿度も注意する
痰が気道に溜まった状態ですと咳が続いてしまいます。気道を清潔に保つために水分を多く摂取したり、室内が乾燥しないように加湿器などで室内の湿度を保つようにしましょう。
不定愁訴は、身体と精神が複雑に絡んで症状が出るものや、ホルモンバランス、自律神経バランスが乱れるために起こるものなど様々です。東洋医学の考え方として、全体から見てバランスを整える治療法のため不定愁訴などに対して効果を発揮しやすい治療法といえます。

東洋医学的に身体の状態を診ることを前提として、当院では、自律神経測定器によって自律神経バランスを測ったうえで治療を行います。
これは、交感神経と副交感神経のバランスを測る事ができます。自律神経状態以外にも身体的ストレスや精神的ストレス、疲労度なども測れます。
自律神経状態を把握してから治療を行うことでより治療効果が出やすくなります。人によって自律神経バランスが違うのでデータを診てからオーダーメイドの治療を行います。データは保存して経過ごとに体質変化を確認できるようにしています。

運動器症状が強い方には、背骨や骨盤の矯正を行うと効果が高いことが多いです。背骨や骨盤の歪みは身体全体に影響するため、背骨や骨盤を整えると手足などの各関節周りや四肢の筋肉の痛みが取れます。
また、よく使われるツボとしまして頭のてっぺんにある『百会』があります。ある研究では、マウスに百会を刺激することで凶暴性がなくなり落ち着くようになったとの結果が出ています。百会に鍼を刺すことで精神的な安定効果が期待でき、不定愁訴の症状にも効果的と考えております。

不定愁訴の症状には、東洋医学と自律神経、骨格の三つからアプローチしていきます。
治療期間は症状の重さによって一概には言えませんが、初めのうちは一週間以内に一度と詰めて来て頂き、徐々に二週間に一度、一か月に一度と症状緩和とともに間隔を空けて治癒を目指します。
不定愁訴とは、他覚所見に乏しく漫然とした身体の不調を指します。不調の中には、頭が重い・倦怠感・疲労感・のぼせ・四肢が冷えるなどがあります。症状が定まらなく一日の中でも症状が出たり出なかったりと変動します。
不調の原因がはっきりしたものでなく理由もみあたらないといった因果関係がみつからない症状です。
病院などの医学的定義は、血液検査などの検査上異常数値がないにも関わらず症状を訴えるものを不定愁訴と診断するそうです。不定愁訴の原因として考えられるのが、更年期障害や自律神経の乱れがよく挙げられます。それ以外には、パニック障害や心的外傷後ストレス障害などの精神からも不定愁訴の症状がみられます。
本人の気持ちとして、体調不良なだけで病院にいっていいものかわからないため悩んで我慢されている方も多いです。病院にいった方でも検査上の異常も見られず他覚所見がない場合は、ストレスですねなどと言われて特に処置もされずに様子見といった本格治療ではなくその場の対応や対症療法だけで終わることも良く聞きます。
全身症状
倦怠感、疲労感、冷え、汗をかく、ほてり、脱力感
泌尿器・生殖器症状
月経異常、性欲低下、排尿痛、頻尿、下痢、便秘
その他の症状
頭痛、めまい、動悸、のぼせ、不安感、イライラと怒りっぽい、集中力低下、睡眠障害
原因は明らかにはなっておらず、様々な説があります。
更年期障害
卵巣機能が低下してきて女性ホルモンが減少してくるために起こる症状です。卵巣機能の低下すなわち女性ホルモンのエストロゲンの減少により生じると考えられています。
40代半ばで閉経を迎えるので更年期障害と呼ばれます。若年性のものもあり若い人では、20代や30代でも更年期障害と同じ症状がみられることがあります。
更年期障害の定義は、日本産婦人科学会が「更年期に現れる多種多様の症候群で、器質的変化に相応しない自律神経失調症を中心とした不定愁訴を主訴とする症候群」と定めました。
ホルモンバランスの乱れは身体をコントロールする自律神経にも影響がでるため全身に不定愁訴症状がでます。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れることにより身体や精神に様々な症状が現れる病気の総称です。日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と定義されています。
・自律神経失調症の鍼灸治療について詳しくはこちら
自律神経バランスが乱れることで不定愁訴症状がでてきます。
自律神経失調症は4つのグループに分類されます。
・本態性型自律神経失調症
本態性型自律神経失調症は、自律神経失調症の患者さんの約5%程度で少数です。これは生まれつき自律神経の調整能力が低いために自律神経の状態が良くなく生まれつきどこかしら体調がすぐれない方に多いです。このような方には低血圧であったり虚弱体質の方が多く、ストレスに対する耐性も強くない傾向にあります。
・神経症型自律神経失調症
神経症型自律神経失調症は、心理的要因によって発症してしまう自律神経失調症です。性格的な特徴がみられ、過度な心配性や自己嫌悪感が強い人に多いです。
・心身症型自律神経失調症
自律神経失調症患者さんの約半数は心身症型自律神経失調と言われており、職場での人間関係であったり、家庭環境などのストレスが原因となって自律神経失調症を発症してしまいます。このタイプに多い特徴は、頑張り屋の人やすべての責任を背負い込んでしまう方、ストレスや疲労で生じる感情を自分な中で押し殺してしまう方に多いです。
・抑うつ型自律神経失調症
抑うつ型自律神経失調症は、やる気や気力が低下してしまい何をやるにしても億劫となってしまったり、思考も低下してしまうために仕事や勉強などが手につかない状態となってしまいます。それに加えて自律神経失調症の症状の特徴である頭痛やめまいなどの不定愁訴があらわれます。
精神的疾患
不安神経症、パニック障害、心的外傷ストレス(PTSD)などが原因となって不定愁訴症状をきたすことがあります。
身体表現性障害
身体表現性障害とは、激しい苦痛や吐き気など何らかの症状がでる病態で、症状は身体の様々な場所に変動し長い期間にわたって発症し続ける病気です。異常所見がみあたらなくても疾患にこだわってしまうことや、自分の身体が深刻な病気ではと、捉われるなど精神疾患が含まれます。
男女差は、男性よりも大半が女性に多くみられます。30代より前に発症することが多く、数年以上症状が続くと言われています。
病院での治療法は、薬物療法や認知行動療法、精神療法などが行われます。
当院のばね指に対する施術は、第一に手指付近のツボや関節周囲にはりやお灸の刺激を施し、抗炎症作用を促します。

またそういった刺激により痛みの閾値を上げる鎮痛効果も期待できます。
ばね指は五臓六腑の「肝」と「腎」に深く関係しているので肝と腎に関するツボを用いて肝血や腎気を補うことや手指の気血の流れをよくします。

当院でいくら施術をしても普段と変わらずに手指を使っていては効果は半減してしまいます。そこで当院では、生活上の注意点なども指導させていただき、早期回復へ導きます。
東洋医学では、症状のある部分だけ診るのではなく、全体を診て治療をするという考えがあります。その東洋医学の観点よりばね指といっても全身の施術をしていきます。

そうすることでばね指の改善はもちろんのこと体全体の施術効果が期待できます。
お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
中医学ではばね指は、手首付近の気血の運行がスムーズにいかずに気血が滞り、それが痛みやしびれの原因となると考えられています。
長い間手指を使う仕事やスポーツをした時などに気血は滞り、それが手指付近であった場合にばね指を発症する可能性が高くなります。
また中医学でいう「肝」と「腎」の機能が弱ると全身的に血や体液が不足し、筋肉などの様々な器官に栄養を送ることができず、さらに上記の条件が加わるとばね指がおこりやすくなります。両者の関係は深いので「肝腎同源」とも言われており、「肝」と「腎」の症候が同時にあらわれることが多いです。
ばね指は、重症化するとなかなか予後がよくありません。手指を使う機会が多いという方は、特に注意が必要です。少しでも違和感が出たらすぐ対処しましょう!
60代 男性
一年半ほど前に左手の薬指にばね指を発症。ステロイド注射をして一度は軽快したが、3か月後にまた発症した。医師からは手術を勧められたがご本人としては手術はしたくないということで当院にご来院された。
左手薬指の腫れがひどく終始曲げづらい状態。腫れのひどい部分に負荷がかかると痛みも出る。
当院の治療
触診から左首から左腕にかけても筋肉のはりが強く、それが循環障害や手指にさらに負担をかけている可能性もあるのでそういった部分も筋肉をほぐす施術をしました。また、脈診の結果、『肝』『腎』が弱っている状態だったのでそれらの調整をしてから指の腫れをひかせるような鍼灸施術をしていきました。
◇1回目◇
左肩は少し楽だが、左指の痛み・腫れは変わらない
◇2回目◇
治療後特に変化なし。整形外科でこれ以上悪くなったら手術を考えてくださいと言われたとのこと
◇3回目◇
左の指が以前より少し曲げられるようになった
◇4回目◇
1日1~2回程、左指に強い痛みが走るようになった
◇5回目◇
曲がりは少しずつ良くなっているように感じるがたまに強い痛み感じる
◇6~9回目◇
段々と腫れが引いてきて痛みも少しずつ引いてきた
◇10回目◇
朝に左手薬指にこわばりを感じるが、日中は感じなくなってきた。
◇11回目◇
ご本人の自覚としては8割程度痛みや腫れがよくなり、日常生活中に気になることが少なくなった。
◇12回目◇
以前は左手でバックや袋などを持つのがこわかったが、少しずつ力も入るようになってきてこわさもなくなってきた。
◇13~15回目◇
左の症状はほぼ感じなくなり、治療を終了した。
ばね指とは、手の指で起こる一種の腱鞘炎であり、指を曲げる動作や伸ばす動作の際に指の付け根のところで屈筋腱がひっかかるために指を曲げたままで伸びなくなったり、力を入れるとカックンという感触とともに急に指が伸びたり曲がったりする状態のことです。
腱はその周囲を滑膜性腱鞘と呼ばれる軟らかい袋状の膜で覆われています。その袋状の中にはごくわずかな量の滑液という物質を含んでおり、腱のスムーズな滑走や腱に栄養を送り込む役割を担っています。この袋状の滑膜性腱鞘の外側を靭帯性腱鞘というより強固な組織が部分的にトンネルのように覆っています。靭帯性腱鞘は、筋が収縮した時に腱の浮き上がりを防ぐ言わば腱の固定に役立っています。
ばね指とは、様々な原因により滑膜性腱鞘の内面を覆う滑膜という組織の炎症や靭帯性腱鞘が炎症で肥厚して腱の通り道が狭くなることで指の曲げ伸ばしの際にひっかかる感じがします。
ばね指の症状として、
痛み
・指を動かしたり触ったりすると指の付け根が慢性的に痛みます。
腫れ
・腱鞘炎の症状の一つとして指全体が腫れます。
弾発現象
・指を動かした時に指がひっかかる感覚があった次にばねに弾かれた様な感覚におそわれます。
ばね指は中年以降の女性や妊娠から出産後と1~2歳の幼少児に多く発症して、親指・中指・薬指・人さし指・小指の順に発症しやすいです。その他手指によくみられる腱鞘炎としまして親指に症状が現れるドゥケルバン症候群や手指中央3本に症状が現れる手根管症候群などがあります。
ばね指の原因は、成人ではスポーツや仕事などの作業で手指の使い過ぎとされているが、真の原因はいまだ不明です。スポーツでは、テニスやゴルフなどグリップを強く握るスポーツでよく見られます。
またばね指は、中年以降の女性や妊娠から出産後の時期に好発するので、ホルモンバランスの崩れなどとも関係していると考えられています。
小児のばね指は、先天性に腱鞘が狭くなっているあるいは、腱自体の肥厚であるという説がありますが、明らかではありません。
ばね指の一般的治療は手指の安静を基本として、消炎鎮痛剤やビタミン剤などの飲み薬、湿布薬などの保存療法が施されます。
保存療法の効果があまりない時には、手術療法も施されます。また幼少児では自然に治ることもあるので、5~6歳までは手術を待つべきであるというのが一般的です。

当院では、自律神経測定器で自律神経バランスを測った後にその方その方に合ったオーダーメイドの施術を行います。自律神経を整えることによって、人が本来もっている自然治癒力を高めることができます。

仕事、家事、人間関係によって強いストレスを受けると脳にある自律神経中枢が乱れます。
乱れた自律神経を整えることで身体が疾患を治そうとする状態になります。そこから疾患事に合わせた治療を行うことで効果が上がります。
鍼灸治療には自律神経を整える効果があります。小一時間程、全体治療と症状に合わせた治療を行うことで治療後には身体が温まる感覚や全身が緩んだ感覚などの効果を実感していただけると思います。
自律神経には交感神経と副交感神経の二種類あります。肉体的、精神的に無理をしすぎてストレスが溜まると交感神経が優位になり血管が過度に収縮し血行が悪くなり低体温を招きます。
低体温を引き起こすと免疫力の働きが低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。逆にメリハリのない生活パターン、運動不足や肥満などリラックスしすぎると副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になると血流は良くなるのですが、過度な血管の拡張は動脈と静脈の血流のバランスを崩し逆に血行が悪化させてしまう場合もあります。
このため交感神経優位の場合と同じく低体温となり免疫力の低下を引き起こします。このように自律神経と免疫は深い関わりがありますから自律神経のバランスを整え、免疫力を高める事により治癒を早める効果が期待できます。
また、腹部周囲、骨盤周囲のツボを用いて鍼や灸の刺激を与える事で骨盤内臓器の血の巡りを良くし、炎症の治癒を促進させます。

治療期間は症状の重度によって異なりますが、初回から5回くらいまでを1クールと考えます。1クール目は、3~4日をおきに来ていただくのが理想です。1クールの治療を行うと効果がでてきやすいです。1クール後に再度自律神経測定器で計測して自律神経の返還を確認します。
体質改善がなされていくと治療効果がでてきやすくなります。自律神経が整い自然治癒力が高まりますと治癒に向かう体質になります。治療効果が出始めましたら、徐々に1週間に一度、2週間に一度と来院間隔を広げて治療していきます。
東洋医学では、子宮を胞宮や女子胞などと呼びます。この胞宮は腎と肝、脾胃に深く関係します。特に腎と深く密接に関係するため腎の機能を高める治療が必要になります。腎は先天の本であると同時に元気の根であり、性を蔵し、人体の成長、発育、生殖を主ると言われています。腎精が血を作る元であり、月経や妊娠の基盤となっていることになります。
卵管炎の治療方針は、主に腎・肝・脾胃の機能を高めることになります。

30代 女性
20代前半の頃に一度卵管炎にかかり、激しい下腹部痛と嘔吐症状などつらい目に合った。その時は、抗生剤などで症状は治まったが、たまに下腹部に鈍痛を感じる事があった。30代となり出産をした後にまた激しい下腹部痛が襲い、その時も卵管炎と診断されて抗生剤で症状を治めたが、ときおり下腹部の鈍痛や腰痛を感じるようになった。
生理前は特につらい。病院で検査を受けたが細菌など卵管の異常は見られなかった。常に鈍痛、体調が悪くなると強い痛みを下腹部に感じるためこの痛みを少しでもやわらげたいと当院にご来院された。
治療
まず自律神経測定器で自律神経の状態を測定してから、自律神経の状態も整えつつ施術していきました。主に腹部と腰部に通電気療法を用いて鎮痛効果をねらって施術して改善をはかりました。
◇1回目◇
治療後、下腹部の鈍痛は半分ほどになった
◇2回目◇
痛みで眠りが浅かったのが治療後ぐっすり眠れたと喜んでおられた
◇3~7回目◇
腰痛も次第に改善。ここ最近痛みなどで体調もすぐれなかったが、体が軽くなった。下腹部の痛みもほぼ感じない程度になった。
卵管炎とは、卵巣と子宮をつなぐ部位に炎症が起こることです。骨盤内臓器で最も炎症を起こしやすいです。卵管は女性生殖器の一つで、卵子を卵巣から子宮に運ぶ左右一対の管です。
卵管は、輸卵管やラッパ管とも呼ばれます。骨盤内臓器で最も炎症が起こりやすいので女性であれば誰でもかかる可能性があり、不妊や子宮外妊娠にも繋がる可能性があります。卵管炎は隣接する卵巣や卵管膜などに波及することもあり、骨盤内腹膜や肝周囲まで発展する可能性がある怖い病気です。このような周囲の臓器が炎症を起こすことを子宮付属器炎と言います。
炎症の原因は大腸菌・淋菌・ブドウ球菌・嫌気性菌などの感染です。クラミジアなどの性感染症もあります。出産した際に子宮口が広まっている状態の時、タンポンなどの生理用品を不衛生に使用している時、生活習慣が乱れて免疫機能が衰えてしまっている時などに感染しやすくなります。
感染は膣や子宮の粘膜を伝って上行性に感染することが多いです。結核菌などでは病巣の肺から血流によって卵管に下行感染することもあります。
卵管炎は性交に活発な女性にも多いため、性交時にはコンドームを正しく使用するなども予防の一つとして大切です。
卵管炎は卵管の通過性を悪くすることがあるため不妊の原因になることがあります。炎症によって卵管の先が閉じてしまい、卵管で受精することができなくなります。また、卵管の途中で着床してしまうこともあるため卵管妊娠になる可能性がでてきます。卵管炎になると卵管妊娠や異所性妊娠を引き起こしてしまうことになります。
症状がわかりづらいのに深刻な後遺症を残す可能性があるため定期的に検査を受けるなどして予防することが重要です。
卵管炎は炎症が軽度の場合ですと症状がでにくいです。そのため過去に気づかないうちに卵管炎になっていることもあります。性感染の場合などで子宮頚部に起こった場合では多少おりものに変化がある程度です。
症状は急性か慢性もしくは炎症の強さで異なります。だいたいの場合は、下腹部痛を伴いおりものの量が増えることや発熱などがでます。炎症の範囲が腹膜や膀胱周囲まで及んだ場合は悪心や嘔吐・排尿痛・肛門周囲の痛みなどがでます。
急性期
急性期の症状は、38~39℃の発熱、下腹部の痛み、腹部膨満感、悪心、嘔吐などがみられます。以外では、おりものの増加や膿性のおりもの、性器出血が見られる場合もあります。菌力が強いため発熱と下腹部の痛みは必発症状です。子宮頸部の移動痛や筋性防御、反跳痛が生じることや、性交疼痛、排尿障害が起こることもあります。
慢性期
慢性期の症状は、急性期のように強い痛みなどはありませんが、周囲との臓器の癒着による生理不順のような月経障害や下腹部の不快感、腰痛、排尿痛、排便痛などがあります。また、症状が強く急性発症したものや慢性に経過した卵管炎の中にはしばしば卵管や卵巣に腫瘍ができてそれを摘出しなければならない事があります。クラミジアなどの感染症の場合は、最初から慢性期のような症状が出る場合もあるため自覚症状が乏しく発見に遅れることがあります。
上記の東洋医学治療の他に自律神経からもアプローチしていきます。
過換気症候群は自律神経の異常からも起こる症状で、パニック障害やうつ病など自律神経の乱れからくる病気が元疾患となるため自律神経を整えることが大切になります。
ストレスを受けると脳にある自律神経中枢部が影響を受けて体全身を異常にさせてしまいます。呼吸を楽にさせることも大切ですが、大本の自律神経を整えることが過換気症候群の治療には最優先です。

当院では、しっかりと問診をした後に自律神経測定器で自律神経の状態を検査します。
この検査では自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを調べられます。
このバランスが整っている状態ですと、人が本来持っている自然治癒力が発揮されるので病気にかかりにくく、発症しても回復が早くなります。鍼灸治療はこの自律神経のバランスを治すのに優れた治療です。自律神経測定器で出たデータをもとにその方その方に合った治療をします。
その上で仰向けで自律神経調整鍼灸治療を行ったあとにうつ伏せにて背部の筋緊張の緩和や背部兪穴といわれる五臓六腑の状態を整える重要なツボを鍼灸にて刺激していきます。過換気症候群の方の多くは肩甲骨の内側の筋肉が過緊張状態にあります。
そうなってしまうと肺が圧迫されて大きく息を吸うことができずに浅く速い呼吸になりがちです。背中の筋緊張の緩和を行うことでゆっくりと呼吸することが可能になるのです。

初診時にしっかり問診と検査を行ってから1時間の治療を受けていただいた後には効果を実感していただける方が多いです。
治療期間の目安は、人によって症状の重さがありますので、一概には言えませんが、初めの5回までを一週間のペースで来ていただけると効果が現れやすいです。
効果が現れてからは、一週間半に一度、二週間に一度、一か月に一度と間隔が広がっていき治療終了となります。
過換気症候群でお悩みの方は一度東京α鍼灸院にお越しください。
過換気症候群は肝気鬱結となります。肝気鬱結は内傷七情(精神的ストレスや感情の抑うつ)あるいは外感病、外傷、食滞などが原因となります。
肝気鬱結が続くと頭痛、のぼせ、いらいら、顔面紅潮、難聴、不眠など肝鬱化火になって熱証が生じます。
過換気症候群にの多くの方は、心配性や神経質な方が多くパニック障害など元々疾患を持っている場合が多いです。
元々もっているパニック障害や鬱病なども合わせて施術していきます。
肝気鬱結によく使う経穴として、太衝・檀中・内関・肝兪・脾兪・足三里・肺兪・百会です。

過換気症候群とは、突然に呼吸が深く早くなることです。不随意的に発症する発作により、呼吸器や循環器、その他にも神経や筋肉系統などが全身性に多彩な身体症状を起こす症候群です。
パニック障害の患者さんに多くみられます。
男女比では、1:2と女性の方が多くみられます。発症時期では、25歳以下で思春期に多いと言われていますが、近年では、中年以降男性にも多くみられるようになってきました。
病態は、過換気により血中の二酸化炭素が排出されPHが上昇することで血液がアルカリ性になり呼吸アルカローシスが生じます。それに伴い交感神経β受容体の機能亢進状態が起きることで症状が出現すると考えられています。
発作を起こすと、呼吸が苦しくなり、突然起きることや頻度が多いため死の恐怖などを伴い強い不安状況になります。呼吸困難、指先や口周囲の痺れ、胸苦しさ、などが症状として現れます。
死に繋がることはないとされていますが、ひどい場合には、テタニー様症状や全身けいれん、後弓反張などがあらわれて失神することもあります。
原因としては、精神的な不安や中枢神経異常、サリチル酸などの薬剤の中毒などのものや日常生活では心因性の反応と考えられています。
診断と検査
※過呼吸テスト
1分間に30回以上の速さで深い呼吸を3~5分間行うテストです。
発作が起こったときの対処法
過換気症候群の発作が起こってしまった時に口元に紙袋やビニール袋を当てて吐き出した呼気を再度吸い込むペーパーバック法という処置が知られています。過換気発作を起こしている時に体は二酸化炭素が不足した状態で手足のしびれを感じている状態です。吐き出した呼気は二酸化炭素が多い状態ですのでそれを吸うことで体に二酸化炭素が多くなる状態を作り出すのです。
しかし、このペーパーバック法は、過換気症候群の発作の対処法としてそれほど効果が見られないそれどころか危険な状態をさらにまねいてしまうことがわかってきました。
その理由としてペーパーバック法は、手足のしびれや痙攣が改善されることが期待できるだけで過呼吸状態や呼吸困難の状態を改善することが難しいからです。過呼吸や呼吸困難な状態に陥ってしまっている方に袋を口元に当てるとさらに恐怖心やパニック状態を加速させて精神的ストレスが増強して症状が進行してしまう危険性があるのです。
さらに注目しなければいけない点は過換気症候群の発作のような症状は、肺塞栓や心筋梗塞、脳卒中などの命の危険性も高い疾患でも起こり得るということです。医学文献では、過換気症候群の発作と判断してペーパーバック法を行った結果、実際は過換気症候群ではなく低酸素症で死亡した事例が紹介されている文献もあります。安易な判断でペーパーバック法を行うことは危険なのです。医療機関では、発作の状況を踏まえて動脈血の検査を行ってから診断されます。発作が起きた時点では過換気症候群かは判断がつかないのです。
それでは実際に発作が起こってしまった場合どのような処置を行うことが必要なのでしょうか。
それは疾患が何もわからない状態ではまず救急車を呼ぶことです。そしてそばについて不安や恐怖でパニックになってしまっている方を安心させることです。そして呼吸は吐くことを意識させてゆっくりと腹式呼吸させるように促します。
一般的な治療
精神的な不安や肉体的過労などが過換気症候群と関連することが多いため、安静や休息をとってもらうようにして、必要であらば抗不安薬を処方します。心理療法や行動療法を行うこともいいとされています。
過換気症候群は基礎疾患の確認も必要です。区別するために呼吸器内科や循環器、精神科を受診して調べる必要があります。
類似疾患として、不安神経症、神経循環無力症があります。
不安神経症とは、不安を主症状とする疾患です。現在では、神経症とは言わずにパニック障害と呼ばれるのが一般的になっています。過換気症候群では不安がさらなる発作を誘発する可能性があります。過換気症候群による悪循環として不安神経症に基づく情動不安性があります。
神経循環無力症とは、普通の意味では、心臓病はないがその割に心臓関連の症状が多いと下される診断名です。症状として、息切れ・悸亢進・胸痛・疲れやすさなどがあります。