網膜色素変性症の鍼灸治療

2018年10月16日

 

網膜色素変性症に対する鍼灸治療

 

黄斑色素変性症に対する鍼灸治療は、まず第一に目の周りの血流の改善をはかり、症状の進行を遅らせることです。目の周りにあるツボに鍼やお灸を施して、その方の反応によっては鍼に電極をつないで通電療法行う場合もあります。

網膜色素変性症の鍼通電治療

 

また、東洋医学では目と五臓六腑の『』は深い関係にあります。肝に関するツボも刺激していき東洋医学的観点からも施術していきます。その他、首肩背部にも目に関する重要なツボがあるので首肩背部の施術も行っていきます。

網膜色素変性症のうつ伏せ鍼灸治療

 

 

網膜色素変性症

網膜色素変性症とは、遺伝的な原因とされる疾患で目の内部にある黄斑という視覚情報を伝達するためにとても重要な神経です。黄斑とは、目の中でカメラの働きで例えるとフィルムの働きがあります。外から入ってきた光は、角膜・レンズの役割を果たす水晶体・硝子体と通って網膜にたどり着きます。

目の構造

黄斑部は網膜のほぼ真ん中にあり、光が集中する部分です。ほかの網膜の部分よりも黄色に見えるために黄斑と呼ばれています。黄斑部分で光の刺激を電気信号に変えることで視神経を伝わって脳に届けられます。この黄斑部分の病気としてよく知られているのが加齢性黄斑変性症です。加齢性黄斑変性症は加齢が一つの原因で網膜色素上皮に老廃物が溜まり、黄斑部が障害されることで中心部の視界が歪んで見えたり、黒く黒ずんで視界の妨げとなったりまたは視力の低下が起きてしまう疾患です。

 加齢性黄斑変性症について

 

網膜色素変性症では、網膜に含まれる視細胞が何らかの原因により、視細胞が障害されます。するとうまく光の刺激が電気信号に変えられずに視界に障害が出てしまうのです。

網膜には1億個以上もの視細胞が存在しており、視細胞は大きく分けて杆体細胞錐体細胞の2種類があります。杆体細胞は、暗い場所での物の見え方や視界の確保に深く関係していて、錐体細胞は黄斑部に多く分布しており、視界中心の視力と色覚に深いかかわりがあります。

網膜色素変性症は、初期に杆体細胞が障害されることが多く、暗い所で視界がぼやけて悪くなったり、視野が狭くなります。進行性の疾患なので症状が進行するとだんだんと障害されている部分が中心部に広がっていき、錐体細胞まで障害されるために最悪の場合、まったく光を失う危険性もあるのです。

 

網膜色素変性症は何千人に一人という割合で発症しており、そこまでよくかかる病気ではありません。症状の進行具合も個人差があり、若くして症状が進行してしまう人もいますが、年を重ねてもあまり症状が出ないという方もいます。

 

 

網膜色素変性症の症状

網膜色素変性症は網膜にある杆体細胞がまず障害されることが多く、暗い所で光を感じにくくなって視力が低下して気付くことが多いです。しかし、生活環境によっては症状が進行していても気づかないこともあり、症状がある程度進行してようやく病気に気づかれる場合もあります。日常生活で人とよくぶつかったり、車の運転で支障が出たりと生活の中で支障が出てきて眼科を受診して網膜色素変性症が発覚することも多いようです。

網膜色素変性症の代表的な症状としまして

 

・暗い所で見えにくい

夜盲症といいますが、網膜色素変性症では、光を感じる杆体細胞が障害を受けるため暗い所で物が見えづらくなり、夜間の車の運転に支障が出てきます。網膜色素変性症では初期に夜盲症を感じることが多いです。

 

・視野が狭くなる

徐々に視界の周囲からぼやけてきます。それがさらに進行していくと中心部に向かっていき視界が妨げられます。症状が進行してしまうと階段の上り下りで不自由に感じたり、人や物にぶつかる、物につまづくことなどが多くなってしまいます。ここまで進行すると車の運転は困難となり、道路を歩いていても横から車が迫ってくるのがわからないため日常生活を送る中でも危険な状態となってきます。

 

・視力低下

視野が狭くなってさらに視力低下が起きる場合が多いです。視力低下の進行は個人差があり、徐々に数十年かけて進行していく人もいれば1年ほどで視力がかなり低下してしまう方もいます。

・病気の進行について

網膜色素変性症の症状は、人によって進行速度が大きく異なります。まずは、暗い場所で物が見えづらくなり、視野が周りから次第に見えにくくなっていきます。そして中心部を残して視野狭窄が進み視力低下に進行していきます。
視力低下につきましては、数十年かけて進行していくことが多く、発症して40年後くらい経過していてもある程度の視力がある方が多いようです。幼少期など若い時期に発症しても視力を保つことができ、高齢となっても失明にまで至らない方も少なくありません。若い時期に発症した場合病気の進行を遅らせるためには特に日常生活のケアが重要となります。網膜色素変性症の発症機序は詳しく解明されていませんが、強い光を目が美てしまうと視細胞に影響を与えてしまい症状の進行を速めてしまうと言われています。屋外での作業や日中での外での運動はできるだけ避けて眩しさを軽減させる遮光眼鏡の着用が必要となります。

網膜色素変性症は特定疾患研究の対象となりますので医療助成制度を受けることができます。また症状の進行度によっては身体障害者認定も受けることもあり、様々な公的サービスや援助を受けることも可能となります。

 

網膜色素変性症の原因

網膜色素変性症の原因は視細胞や網膜色素上皮細胞にある遺伝子の異常が原因で起こると言われています。遺伝が原因で起こると言われていますが、実際には親族に網膜色素変性症の方がいない場合も多く、根本的な原因はいまだよく解明されていないのが現状です。

 

 

網膜色素変性症の治療

網膜色素変性症の治療は、現在のところ根本的な治療法は発見されていません

病院では、症状の進行を遅らせることを第一と考え、循環改善薬や血管拡張剤、ビタミン剤などが処方されます。しかし、これらの薬もすべての方に効くわけではないようです。

これからの研究で遺伝子治療や網膜移植などの進歩が期待されている疾患の一つでもあります。

 

 

日常生活での注意点

進行を遅らせるためには、目に負担をかけすぎないことが重要です。長時間細かい文字や画面を見ていることは目にとって負担となります。

また、紫外線や強い光は網膜にとってよくありません。外出時特に天気の良い日にはサングラスや遮光眼鏡などをかけて対策する必要があります。

また、網膜色素変性症では暗順応が遅いため明るいところから急に暗い場所に移ると見えにくいことがしばしば見受けられます。このような場合、暗い場所を見る時に働く杆体の感受性が最も高い波長(550㎚)に近い500㎚以下の光をあらかじめ明るい場所にいる時にでもカットしておけば杆体が暗順応している状態を作り出せるので、暗い場所に移った時にサングラスを取ることで暗順応する時間を短縮させることができて暗い場所でも見えやすくなります。
遮光レンズを着用すると500㎚以下の光をカットすることができ、まぶしさの原因となる短波長光をカットすることでコントラストが良くなり見えやすくなります。


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 11:18 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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