慢性疲労症候群に対する鍼灸治療

 

慢性疲労症候群に対する当院の鍼灸治療

・問診

生活習慣や東洋医学による体のどの部分が虚しているかを診断するため詳しく問診をして行きます。

丁寧な問診

・自律神経測定

慢性疲労症候群は自律神経とも深いかかわりがあると考えています。自律神経の日内変動のリズムが狂っていたり、副交感神経が優位すぎたりすると身体の倦怠感も感じやすくなります。

また体の免疫系と自律神経も深いかかわりがあることが知れており、自律神経を整えて免疫システムを正常に戻すことは慢性疲労症候群の治療においてとても重要となってきます。

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・仰向け治療

お腹や手足の経穴を用いて自律神経の調整・全身の調整治療を行います。

慢性疲労症候群の仰向け鍼灸治療

 

・うつ伏せ治療

背部兪穴といって背部にも五臓六腑に重要な経穴が存在しています。

そういった経穴を刺激することで虚している五臓六腑を補います。慢性疲労症候群のうつ伏せ鍼灸治療

 

 

 

慢性疲労症候群は、単なる疲れと感じていたり、周りにはサボり症だと勘違いされやすく多くの方が悩まれています。

当院ではそういった方々のサポートを全力で行い、少しでもQOL(生活の質)が上がるように手助けをいたします。

 

慢性疲労症候群の東洋医学的考え

慢性疲労症候群は、東洋医学では虚証に当てはまります。東洋医学では、『実証』『虚証』があり、正気の強さと病邪の勢いを表します。

基本的に体が虚している状態は、機能が低下している状態を指して、体が実している状態は機能が停滞あるいは、過亢進している状態を指します。

虚証にも様々な種類があります。虚証の種類としまして

・気虚

・血虚

・陰虚

・陽虚

 

などが挙げられます。慢性疲労症候群は、東洋医学のでいう『気』『血』『津液』などが不足している状態だといえます。

虚証が発症してしまう要因として

・先天的な体の問題

・慢性的な疾患による体の疲労

・過度のストレス

・食欲不振

・出血や激しい発汗

・病邪が体内に侵入することによる消耗

 

が挙げられます。

また五臓六腑のどの部分が虚している状態であるか見極めるのかも重要となってきます。

当院では、脈診や舌診など東洋医学的診断法に基づいてどこが虚しているのか見極めてから治療に移ります。

 

 

慢性疲労症候群の鍼灸治療症例

30代男性
いつも比較的仕事が忙しく、残業することもあったが、ここ1か月程は毎日残業の日々で、終電を逃してタクシーで帰宅することもあった。睡眠時間も3,4時間ほどで身体の疲れが取れにくい状態でした。仕事が通常に戻っても身体の疲れが取れずに寝ても寝ても日中眠たくなることが多くなり、気分も塞ぎがちで仕事に身が入らなくなってきた。
当院にご来院される3日ほど前、朝起きたら身体の節々が痛く微熱も出ていたため風邪かと思い内科でお薬を処方してもらい、服用したがなかなか改善されず当院を受診された。通勤することもままならず、少しの間会社も休むことにされた。

 

治療経過
一回目の治療後、久しぶりに深く眠ることができたとおっしゃっていました。5回目までの治療で微熱がひいたり出たりを繰り返していたが、その後は身体の状態も落ち着いてきました。

8回目の治療で全身の疲労感もだいぶ軽減されて、リハビリがてらジムで運動できるようになった。10回目の治療で終了し、会社に復帰されました。「このままの状態で会社に行かれなくなったらどうしようという不安から解放されてよかった」ととても喜ばれていました。

 

症例2

40代 男性

以前から仕事が忙しかったためか、体が重だるさが続いており、やる気も低下している。

治療に専念するため現在は休職しているが、なかなか改善されないため鍼灸治療を受けてみようと思い来院した。

主な症状は、倦怠感、やる気の低下といったうつ状態、体の冷え、肩こり、背中の張り感、睡眠の質の低下、入眠困難、頭が重い。

休職中にもかかわらず疲労感が強く感じる。病院で診てもらったが検査には異常がなく慢性疲労症候群と診断された。

もともと神経質でまじめな性格で責任感が強いため、嫌な頼み事でも引き受けてしまい疲弊することが多かった。気を抜く事が苦手でうまくストレスを発散できていない。

物事に過敏になり、少しの事でも気になってしまう。そのため、少しの物音のため眠れなくなる事がある。

 

当院の施術

まず、自律神経測定器で現在のストレス度、疲労度、自律神経の状態を確認しました。

ストレスと疲労度はやや高めの状態で、自律神経の交感神経が過剰に働いており、その代わり副交感神経の働きが少ない状態がという測定結果になりました。

自律神経の交感神経は心身を活動させ、副交感神経はリラックスさせる作用があります。

この2つの神経は必要に応じてバランスを保っておりますが、この方の場合は常に交感神経が過剰に働きすぎてしまっているため心身ともに休めない状態が要因の1つと考えました。

また、触診で首や肩、背中の筋緊張が強さ、呼吸の浅さ、手足や腹部の冷えを確認しました。

①自律神経の調節

②首肩や背中などの筋緊張緩和

③東洋医学的観点での経絡治療

この3つに注力して施術を行い、治療間隔は週に1回~2回のペースで通院していただきました。

 

経過

◇1回目◇

まだあまり変化はないが、施術中は気持ちよくリラックスできる。

◇2回目◇

体の冷えが気にならなくなってきた。

胃腸が正常に動いているような感覚がある。

まだ夜は眠れないことがある。

◇3回目◇

冷えはほとんど感じない。

夜も眠れる日が増えてきた。

◇4回目◇

最近はゆっくり眠れるようになってきたが、まだ首肩のコリは強く感じる。

◇5回目◇

筋緊張が強いため今回から低周波電気鍼を使用した。

施術終了後から効果を実感。

◇6回目◇

前回より筋緊張の緩和がみられ、コリの自覚も軽減した。

気分も落ち着き、夜もゆっくり眠れるようになっている。

疲労感も感じなくなってきた。

顔色も良くなってきた。

◇7回目◇

活動する意欲が湧いてきた。

◇8回目◇

体力をつけるため定期的にジムに通っている。

気分も良い。

現在もメンテナンスのため月に1回のペースで通院中。

 

慢性疲労症候群とは

このような症状でお悩みでありませんか?

半年以上身体が疲れた状態である

ちょっとした動作でも体が疲れてしまう

睡眠をとってもすっきりしない

運動をしたというわけでもないのに筋肉痛になる

微熱が続いている

ノドが痛い状態が続いている

首のリンパ節の腫れた状態が続いている

気分が落ち込んでいる状態が続いている

寝つきが悪い状態が続いている

仕事や勉強の集中力・記憶力の低下

 

これらの状態があり、原因が特定されない場合は、『慢性疲労症候群』という病気かもしれません。

慢性疲労症候群とはあまり聞きなれない言葉ですが、日常生活に支障が出るほどに身体が6カ月以上にわたり疲弊した状態で、精密検査などをしても特に原因がわからない病気です。

アメリカでは、10万人に38人の割合で慢性疲労症候群が発症しており、1980年代後半にある地域で多発したことから注目されるようになった病気です。日本では慢性疲労症候群という病気があまり認識されていないことから罹患率はそれほど高くないと言われている病気ですが、現在も増え続けている病気です。実際には、日本人でももっと多くの人が慢性疲労症候群にかかっている可能性が大きいです。

 

慢性疲労症候群は20代から50代に多く発症すると言われており、男性よりも女性の方が1.5倍罹っている人が多いと言われています。

頚椎症

 

慢性疲労症候群の症状

慢性疲労症候群はその名の通り長期間慢性的に体の疲労を感じる病気ですが、それだけではありません。身体の様々な部分に症状が出るのです。

 

・微熱

慢性疲労症候群の代表的な症状として微熱が挙げられます。微熱が出て、喉に痛みや頭痛も感じるため最初は風邪の症状と間違われがちです。微熱が6カ月以上続き、解熱剤などの薬を服用しても効果が出ないのが特徴です。

 

・筋肉痛

まったく運動した覚えがないのにもかかわらず、全身または局所的に筋肉痛の症状が現れて動くことさえも億劫になることがあります。

 

・リンパ節の腫れ

首や腋窩のリンパ節が腫れることがあり、押すと痛みが出る場合があります。

 

睡眠障害

なかなか寝付けなかったり、寝つけてもすぐに目覚めてしまう中途覚醒や逆に寝すぎてしまったり、寝ても寝ても極度の睡魔に襲われる過眠症などの症状が現れる場合があります

 

・気分障害

うつ病のような症状が出る場合があります。慢性的な疲労のため気分が落ち込み、仕事や学校に支障が出るほどになる場合があり、怠けとも勘違いされやすいです。慢性疲労症候群の場合、身体が疲れてくるとそのような症状が顕著になるため午後の方が抑うつ症状が出やすくなってしまいます。

 

・記憶障害

物忘れがひどくなる認知症のような症状が出る場合があります。また、短期記憶の低下や思考力の低下、集中力の低下から仕事や学業に大きな支障が出る場合があります。

 

 

慢性疲労症候群の原因

慢性疲労症候群は1980年代後半にアメリカで注目された疾患でまだ知られて久しい病気です。そのため、まだまだ研究が進んでおらず、いまだに原因は不明の疾患です。

様々な研究結果から慢性疲労症候群の起こる原因の仮説がたてられています。

・免疫システムの異常

肉体的・精神的な過剰なストレスは、免疫系の働きを弱めると言われています。免疫系の働きが弱まると潜伏していたウィルスが動き出して身体に様々な悪影響をもたらします。体は、それを防ごうとして免疫物質がつくられるのですが、慢性疲労症候群の方の場合この免疫物質が過剰に作られているのではないかといわれています。 過剰に作られて免疫物質は、脳の働きに影響を及ぼして、疲労感などの慢性疲労症候群による諸症状を引き起こすのです。

・脳内の炎症

脳内に何らかの原因で炎症が起きて慢性疲労症候群が発症するという説もあります。脳の炎症が強くなると脳の神経系にダメージを与えて、痛みや記憶障害などの原因にもなります。

また、脳の血流不足や脳の神経伝達物質が少なくなり、筋肉や関節の痛み、気分障害などを引き起こしていると考えられています。


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸院|眼精疲労 at 20:10 / 院長コラム コメント&トラックバック(%)

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