不安神経症の鍼灸治療

2018年10月5日

不安神経症に対する当院の鍼灸治療

当院ではまず治療を行う前に自律神経測定器で自律神経の状態を把握した上で施術を行っていきます。

交感神経が優位かまたは副交感神経が優位かで施術法や使用経穴が異なってきます。また、初診時に問診時間をとって詳しく病態を把握していますので些細な体の気になることでもご遠慮なくご相談ください。

自律神経測定器

 

その他にも東洋医学的観点からも施術していきます。不安神経症で悩まれている方の多くは上記のように『心気虚』です。当院の鍼灸治療では、『心』の機能を回復させて『気』を充実させます。

不安症に対する鍼灸治療

 

治療期間・治療頻度の目安としましては、最初の1か月程は治療間隔を詰めて週に2回ほどの治療間隔でそれから徐々に治療間隔を延ばしていきます。合計で3カ月を1つのクールとされることをおすすめします。不安神経症は決して治らない病気はないですが、根気よく治療を続けていく必要もあります。

不安症のうつ伏せ治療

 

 

不安神経症に対する東洋医学的考え

不安神経症は、東洋医学でいう『』と五臓六腑の『心』が深く関わっていると考えられています。
東洋医学の『気』は体内を流動する精微物質の一つと考えれており、体内を巡って臓腑の機能や精神的活動または体外から邪気から体を守る役割も果たしています。『気』の作用が十分に機能しないと、不安感などの精神的症状の他にも元気が出ない・倦怠感・食欲不振・イライラ感・頭痛・不眠など様々な体の症状を呈します。

五臓六腑の『心』は『神志を主る』と言われ、思考・分析・判断・情報処理などの意識や思考活動をになっています。

『心』の機能が充実していれば、思考力や判断力、記憶力などが正常に機能します。『心』の機能が低下してしまうと、不安感・動悸・めまい・倦怠感などの症状があらわれてしまいます。

上記の二つの『気』と『心』の機能が低下している状態を『心気虚』といい、不安神経症の原因となります。

 

 

不安症の鍼灸治療症例

30代 女性
結婚を機に会社を退職して前の仕事よりも労働時間の短い仕事に転職した。その新しい仕事先で上司との気が合わずにストレスを感じていた。結婚生活でもケンカが絶えず、将来本当にやっていけるのか不安感を感じるようになった。
その不安感がなかなか取れず、胸の圧迫感や全身の倦怠感を感じて仕事にも出ることが出来ずに会社を休みがちになってしまうようになってしまった。
薬に頼らずに不安感を取り除きたいということでたまたま見たホームページよりご来院された。
治療
まず、自律神経測定器で自律神経の状態を測定してから治療を行っていきました。交感神経が以上に高ぶっており、自律神経の乱れがみられたので自律神経を整える治療を中心に行っていきました。

治療経過
◇1回目◇
治療後、漠然とした不安感・胸の圧迫感が少し軽減したと感じた。

◇2回目◇
仕事で上司と接するとまた不安感を感じた。

◇3~5回目◇
体の疲労感が少しずつ和らいでいったが、不安感はあまり変化なし

◇6回目◇
以前は夜に不安感を感じて寝つきが悪い時があったが、寝つきが良くなったように思うとのこと

◇7回目◇
日常生活の中でも不安感を感じても自分でコントロールできるようなってきた。

◇8回目◇
上司との会話中や家庭内のトラブルがあると多少不安感を感じるが、長続きはしない

 

 

 

不安神経症とは

 

不安という感情は、自分の身を守るためにとても重要な感情です。何となく不安を感じることで身の危険から逃げることが出来たり、何らかの対処ができます。

しかし、その感情が続いてしまい自分でコントロールができなくなってしまうと、精神的あるいは身体的にも大きな影響を与えてしまいます。

下記のような状態が続いているようでしたら不安神経症の疑いがあるので注意が必要です。

 

心配事や不安感を感じる日が週の大半を占める

なんでもない出来事でも緊張したり不安を感じる

不安感や心配事を自分で和らげることが出来ない

疲れやすく、常に気怠い

めまい・ふらつき・頭重感を感じる

イライラして落ち着かない

夜でも神経が高ぶっていて疲れていても眠れない

不眠症

 

不安神経症とは、その名の通り不安感を主症状とする疾患です。前述のとおり、不安感は人間にとって必要な感情です。不安感があること自体はなんや病気でもありませんが、不安感が長く続いていたり、不安感が自分で全くコントロールできなくなってしまったら病的な不安の可能性があり、その不安感は精神もしくは身体にも悪影響を与えてしまいます。

不安神経症は、女性にかかりやすい疾患と言われており、男性の約2倍も発症していると言われています。基本的に6か月以上慢性的に不安感が続き、最初は身体的変化みられずに病院を受診することが少ないですが、頭痛や動悸などの身体的変化みられてはじめて病院を受診することが多いようです。

しかし、病院を受診して様々な検査を受けても特に異常がみられずに心療内科を紹介されて初めて不安神経症とわかることがあります。

不安神経症は、身体的にも精神的にも症状があらわれます。

 

精神的症状

・慢性的に続く不安感

・イライラ感

・記憶力や集中力の低下

・悲観的になり、小さなことでも落ち込む

・中途覚醒や寝つきが悪くなる

・外出するのも億劫になる

 

身体的症状

・頭痛や頭重感

・動悸やめまい

・倦怠感

・慢性的な疲労感

・慢性的な首肩こり

・便秘

・頻尿

不安神経症とパニック障害の違い

不安神経症とパニック障害は元々「不安神経症」と呼ばれる一つの病気として認識されていました。しかし、その症状が多岐にわたっていたため米国精神医学会が診断基準を定めてそれによって不安神経症とパニック障害が区別されるようになりました。

パニック障害と診断されるのは以下の13項目で4つ以上が突然発症して10分以内にその症状が頂点に達することで4つ未満であれば全般性不安障害として診断されることが多いです。

  1. 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
  2. 発汗
  3. 身震いまたは震え
  4. 息切れ感または息苦しさ
  5. 窒息感
  6. 胸痛または胸部の不快感
  7. 嘔気または腹部の不快感
  8. めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
  9. 現実感消失(現実でない感じ)または離人症状(自分自身から離れている)
  10. コントロールを失うことに対する、または気が狂うことに対する恐怖
  11. 死ぬことに対する恐怖
  12. 異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
  13. 冷感または熱感

4つ未満当てはまる場合でもすべて全般性不安障害と診断されるわけではなく、自律神経失調症のようなその他の精神疾患と診断されることもあります。
しかし、現代ではパニック障害や不安神経症の人は増加傾向にあり、一生のうちに一度はこの病気にかかる方は決して少なくありません。

不安神経症の原因

不安神経の原因は人によって様々ですが、主に精神的な悩みや不安、精神的なショックが原因となります。主に職場や結婚・離婚・引っ越しなどの生活環境の変化、大切な人との死別や裏切り、突然の解雇など社会からの断絶などがその要因となりえます。

しかし、なかにはそういった原因が全く見られない場合もあります。その場合、遺伝的な要因・その人の性格的要因・女性の場合ホルモンバランスの変化など考えられる原因は様々です。

不安神経症の方に多く見られる性格

・真面目で責任感が人一倍強い

・仕事や勉強に決して妥協しない完璧主義

・人によく気を遣って言いたいことがあまり言えない

・物事に必要以上にこだわりが強い

・ストレスの発散をせずにため込みやすい

・緊張しやすい性格

・物事に対して常に慎重で細かく分析しがち


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 21:46 / 院長コラム 不安神経症の鍼灸治療 への3件のコメント

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