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胆石症の鍼灸治療

胆石症は人により痛みの強さはそれぞれで、軽度なものだと重苦しい痛み、強いものだと七転八倒するような激しい苦痛の場合もあります。重度なものだと鍼灸の効果が出にくい場合があり、手術が必要になります。また、場合によっては重篤な病気に繋がることもあります。自己判断ではなくまずは病院で主治医の指示に従って下さい。

胆石症とは

 

胆石症は胆道に胆汁に含まれる成分が結晶化し固まることでできる結石の総称です。

胆道の場所によって名称が変わり、胆嚢結石、胆管結石、肝内結石、に分類されます。

欧米では全人口の10%〜20%を占めており、日本でも食事の欧米化や高齢化社会により胆石症が増加しており今では欧米と比較して同様の数になっています。

 

胆石症の原因

 

胆汁にはコレステロール、ビリルビン、胆汁酸、レシチンなどが含まれており。胆汁が濃縮過程でこれらの成分のバランスが崩れることによって胆石が発生すると言われています。

胆汁成分のバランスが崩れる原因は、①肥満、②加齢、③過食、⓸不規則な食生活、⑤ストレスが上げられます。

また、胆石症の6割がコレステロール石と言われており、脂肪分の多い食べ物を好んで摂取している人は発症のリスクが高くなります。

胆汁はアルコールによって濃度が濃くなります。そのためアルコールの過剰摂取の方も注意が必要です。

それだけではなく女性ホルモンも関係しています。女性ホルモンはコレステロールが原料の一つであり、加齢により女性ホルモンの分泌が低下すると、それを補おうと血中コレステロールが増加し胆石が作られやすくなります。そのため中年以降の女性も発症することがあります。

 

胆石症の症状

 

胆石症の主な症状は胆道痛です。痛みが出る場所は、右肋骨の下、みずおち、右の背中、右肩で、食後に表れやすいことが特徴です。

腰やへその上あたりに合わせて痛みが出ることもあります。

痛みは常にあるわけではなく、痛みが続いた後数十分〜数時間の間落ち着きます。

夜間や食後、特に脂質が多い食事をした後は痛みが出現することが多いです。

 

また、白目の部分や皮膚が黄色くなる黄疸、茶色や黒色の尿が出るビリルビン尿があります。

一部分の人は胆嚢や胆管に炎症が起こり高熱、さらに細菌感染が加わると敗血症に発展することがあります。

胆石症の2~3割の人は、無症状胆石(サイレントストーン)といった症状がほとんどみられない場合もあります。

 

※吐き気や嘔吐、38度以上の高熱の症状もある場合は、胆嚢炎の可能性があります。

胆石が胆管に詰まったり、胆嚢の炎症が悪化し胆嚢が腫れると胆管が圧迫され肝機能障害や黄疸が出ることもあり、胆石症を放置していると場合によっては急性膵臓炎、胆嚢がんのリスクに繋がることもあります。

胆石症の東洋医学的な考え

 

胆石症は東洋医学で「胆」と「肝」が大きく関係していると考えられています。「肝は謀慮(ぼうりょ)を主る」、「胆は決断主る」と精神的機能と大きく関わっています。

東洋医学の世界では昔から胆と肝は怒りを溜めこむ臓器と伝えれており、怒りや我慢が限界まで達しそれが続くとエネルギーが固まり石を作ってしまい、それが胆石症になります。

東洋医学ではストレスで疲れている肝と胆の働きや気の流れを調節する事で、胆石症の治療を行います。

  

 

胆石症の鍼灸治療

 

胆石症の鍼灸治療は石を取り除くことではなく、痛みを軽減させ日常生活への支障を最低限まで抑えることが目的になります。

鍼でツボを刺激すると脳内モルヒネが分泌し鎮痛作用が働きます。そのような鍼特有の作用で痛みを軽減していきます。

痛みが強い場合は痛みの閾値を上げるために鍼通電法を行います。

また、自律神経調節治療も同時に行い自然治癒力を高め、「肝」や「胆」の機能を調節する東洋医学観点による施術も同時に行います。

眼精疲労の頸肩への鍼灸治療

治療頻度は最初の1か月は週2回、2か月目以降は週1回が理想で、症状の緩和など状態に合わせて少しずつ間隔を開けていきます。

病院で行う主な胆石症の治療方法

 

無症状の場合は定期的な経過観察、痛みやその他の症状がある場合は手術が一般的です。

胆石症は胆石を取り除いても再発することがあるため胆嚢ごと摘出します。

他に内科的治療として胆石溶解剤による薬物治療、衝撃波で体外から石を砕く体外衝撃波胆石破砕療法などがあります。

 

胆石症の予防

 

卵、バター、魚卵、レバー、ドレッシング、マーガリン、洋菓子類など脂質やコレステロールが多いものは控え、栄養バランスが良い食生活を送りましょう。特に豆類やブロッコリー、人参、さつまいもといった水溶性のものやビタミン、食物繊維を意識的に摂りましょう。

 

また、規則正しい生活も重要です。

良く睡眠をとり、適度な運動を心がけましょう。

 

胆汁が出るタイミングが不規則になり、胆汁が溜まりやすくなると胆石ができます。

毎日決まった時間に食事をとる事で胆汁が規則正しく分泌されます。1日の3食をなるべく同じ時間にとるようにしましょう。

 

疲労回復に効果のある鍼灸治療

年齢を重ねていくごとに仕事の疲れが取れない・育児や家事に追われて日に日に疲れが溜まってしまうそのようなお悩みで鍼灸治療を受けられる方も増えています。

身体の疲労感は、身体が送っているSOSです。体は私たちに休養を取りなさいと勧めてくれているのです。しかし、その疲れを放っておくとやがてツケとなって体に跳ね返ってきます。

一定量の疲労感が溜まって許容量をオーバーすると様々な疾患へとつながる危険性があるのです。

 

疲労の種類

体の疲れ・疲労と言いましても様々な種類があります。単なる疲労感から疾患に繋がるサインの場合もあります。

慢性疲労

一般的に6ヶ月以上続く疲労感を慢性疲労

炎症性疾患による疲労

・自己免疫疾患(膠原病、血管炎など)・結晶起因性疾患(痛風、偽痛風など)

 

更年期障害による疲労

更年期を迎えると体内の卵子の数が極端に減り、急激にエストロゲン(卵巣から分泌される女性ホルモンの一つ)の分泌が急激に低下します。
エストロゲンの分泌は脳の視床下部という自律神経や体温調節などを行っている部位がコントロールしていますが、エストロゲンが低下すると視床下部は卵巣にもっと女性ホルモンを出すようにシグナルを送ります。しかしその際シグナルが不要な興奮を起こしてしまうことで、視床下部が混乱を起こし自律神経の乱れを引き起こすため、神経の調節不良や心身の不調が起こりやすい状態になるのです。
そのような症状は多かれ少なかれ生じますが、特に日常生活に支障をきたす場合を更年期障害と呼びます。

更年期障害は人によって症状が様々ですが、主な症状として肩こり、倦怠感、疲労感、のぼせ、ほてり、動悸、息切れ、腹痛、腰痛、不眠、イライラ、うつ状態、不安感、めまいなどが挙げられます。

更年期障害の鍼灸治療について詳しくはこちら←

甲状腺異常による疲労

・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)・甲状腺機能低下症(橋本病)など

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)では、甲状腺ホルモンが異常に分泌されてしまい、その結果として新陳代謝が上がるので激しいやせ、激しい発汗、イライラ、動悸、だるさ、眼の突出などの症状が現れます。

一方、甲状腺機能低下症(橋本病)では、甲状腺ホルモンの分泌が減ってしまい、その結果として新陳代謝が落ちるので皮膚のかさつき、体重増加、寒がり、だるさ、物忘れ、集中力のなさ、うつ症状、抜け毛などの症状が現れます。

甲状腺機能異常の鍼灸治療について詳しくはこちら←

心疾患や貧血による疲労

・虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など

虚血性心疾患は心臓の筋肉(心筋)に栄養や酸素を送り届けている冠状動脈という血管の動脈硬化から起こります。

・心不全

心不全とは心臓のポンプの働きが低下して全身の臓器に必要な血液量を送れなくなった状態をいいます。心不全の症状として動悸や息切れ、呼吸困難、疲労感、むくみなどが挙げられます。

・貧血

貧血は赤血球数の低下、またはヘモグロビンの値の低下を来した状態で血液が不足した状態の総称です。貧血に陥ると酸素が体にうまく行き渡りにくくため新陳代謝が低下し結果として倦怠感や疲労感を引き起こします。

貧血の鍼灸治療について詳しくはこちら←

 

栄養不足による疲労

食事をしっかりとれずに栄養が摂取できていない状態ですと、疲労感が出やすい状態となります。

 

精神疾患による疲労

うつ病や自律神経失調症などの精神疾患では、疲労感を感じやすく、動くのも億劫な状態となることがあります。

疲労を感じる状態は主に身体的な疲労と『脳の疲労』というものがあります。脳疲労は、現代社会では疲労を感じる場合多くが脳が疲労している状態とも考えられています。

脳疲労は英語では、「brain fatigue」といい、近年注目を集めている概念であり九州大学の藤野武彦名誉教授が提唱した概念として知られています。脳疲労は、アメリカの「ウェルネス・リソース」のサイトに3つの主症状として挙げられており、「心の疲れ」「燃え尽き症候群」「疲労感」とがあります。

それが、自分自身では鬱々とした感覚としてとらえられる場合もあれば、ただ単に年を取ったかなと感じる時もあります。
この3つに共通して言えることは、知的作業において作業効率が悪く作業速度も遅いと感じることです。
それは、自分自身よりも先に周りの人がそれを感じ取ることが多いようです。

日常生活で他人からそのような指摘を受けた場合は脳疲労が溜まっているかもしれないのです。
脳疲労の原因はいまだ明らかに解明されてはいませんが、日常生活での過度なストレスや食生活、労働環境や学習環境の変化など環境的変化に適応できないなどの問題によって自律神経のバランスが悪くなったのだろうと考えられています。

脳疲労が溜まるとうつ病や自律神経失調症などの精神疾患にも悪化しかねないため注意が必要です。

うつ病の鍼灸治療ついて詳しくはこちら←
自律神経失調の鍼灸治療について詳しくはこちら←

などです。

このように疲労感と言いましても様々な種類があるためなかなか疲労が取れない場合には一度病院を受診して検査を受けてみることをおすすめします。

特にしっかりと休息・睡眠をとったのに疲労感が取れない場合は何らかの病気が隠れている場合もあります。

 

自律神経の日内変動が起こす疲労

 

自律神経は、基本的に日中活動的な時間帯の朝から夕方までの時間帯では交感神経の活動が高くなり、副交感神経の活動は抑えられています。逆に夕方から夜にかけては副交感神経の活動が高まり、交感神経の活動が抑えられるのが正常な活動となります。

 

疲労回復に効果のある鍼灸治療

疲労回復に対する鍼灸治療では、自律神経の状態を整える自律神経調整治療を中心に東洋医学の『腎』を整える施術も行っていきます。

その他、疲労で出ている症状、首肩こりや腰痛、下肢の痛みやコリに対しても施術を行っていきます。

疲労回復の鍼治療

症例1

 

20代 男性

 

学生時代から疲労感が感じやすくなり、ここ一年ぐらいで全身的な疲れが著明に現れるようになった。また、やる気の低下や精神力もなくなり不安を感じやすい。

一日の睡眠時間は7~8時間寝ているがすっきり起きれず、日中の眠気も強い。

首や肩のコリ感もあり、頭痛も気になる。

 

当院の施術

問診で詳しくお話をお聞きしたところ、お仕事の関係で就寝時間が遅くなることもあり、海外出張も頻繁にあるため生活が不規則という事がわかりました。生活習慣や症状の特徴から自律神経の乱れが強い可能性があるため、まず自律神経測定器でお身体の状態を測定したのですが、夜の時間にもかかわらず交感神経と副交感神経の割合が9:1と交感神経が異常に高くなっており、自律神経の乱れが大きく出ていました。

また、触診において全身の張りとくに首肩の緊張の強さが目立っていました。

 

この患者様は睡眠の質が悪く寝ても疲れが取れない体質のため、まず副交感神経を高める治療から始めました。慢性疲労の多くが睡眠の質の低下によるものなので、体質改善をベースとして施術を行っていきます。

その後に、全身の筋緊張の解消を目的としたアプローチを行っていきます。

特に首が硬くなることにより、脳から放出される幸福ホルモンのセロトニンが

分泌できなくなり、やる気の低下を引き起こす原因になります。

 

1回目

あまり大きな変化はないが、体は軽くなった。

2回目

やる気の低下や精神的な調子は改善した。

疲れはまだ取れにくい。

3~7回目

徐々に疲労感は軽減してきているが、仕事で多忙の時など日によってまだ日中のだるさや眠気を強く感じることがある

8~12回目

首肩こりや頭痛・疲労感など身体的な不調は感じることがだいぶ少なくなってきた。精神的な不安感ややる気の低下は感じない時間も増えてきたが仕事量や出張によっても左右される。

精神状態を把握しつつ、症状が強く出そうであればその前に施術を受けてもらうようにアドバイスされていただきました。

心因性難聴・耳鳴りに対する鍼治療

症例2

34歳 男性

仕事が好きでプライベートも充実している。

勤務時間外もついつい長く働いてしまうため、疲れが蓄積して体が重だるい時があり、日々のパフォーマンスを高め生活の質の向上を目的に来院。

ストレスは全く感じていないが、肩こりや頭痛が起こることもある。

週に一回近所の整体で体のケアをしている。ゴルフとサーフィンが好きで、休日は仕事を忘れ思いっきり楽しんでいる。

 

施術

声に張りがあり、とても生き生きとしている。普段から運動をしているためか筋肉もしっかり付いていてとても健康的な反面、柔軟性が乏しくそのまま放置していたらいつかはケガをしてしまうような体つきをしている印象。

仕事に集中してしまうため睡眠時間が短くなる事もあるが、日中の眠たさはない。

自律神経測定器で測定した結果、問題は見当たらなかった。元々体調が崩れにくい体質な様子。

まずは、仰向けで頭痛に対する施術、さらなる自律神経の機能安定のために副交感神経を高める施術を行った。

次に、うつ伏せで首、肩、背中、腰の筋緊張緩和を目的とした施術を行った。

 

◇1回目◇

肩が軽くなり快適になった

 

◇2回目◇

よく眠れるようになり、疲れが取れた

 

◇3回目◇

疲労感がなく、気持ちよくゴルフをプレイできた

 

◇4回目◇

目の疲れがあるため、今回から眼精疲労の施術も合わせて行った

 

◇5回目◇

目の疲れも取れて、仕事もしやすくなった

 

◇6回目◇

疲労が感じにくくなり、肩こりや頭痛の頻度が減少した

 

疲労回復には日常生活を見直す事も重要です!

 

適度な運動をしましょう

身体を動かすことで全身の血行が良くなり、自律神経のバランスも整いやすくなることから疲労回復に効果的な場合があります。特にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が有効です。

バランス良い食事と十分な睡眠をとりましょう

バランスの良い栄養の摂取と十分な睡眠は疲労回復の基本です。偏った栄養の食事は避けて肉類・野菜類・炭水化物類とバランスよく食べるようにしてなるべく食事する時間も毎日合わせると良いです。

休みの日でも早寝早起きの習慣

仕事がある日とお休みの日とで就寝・起床時間が著しく異なってしまいますと自律神経のバランスが崩れやすく、疲れが溜まりやすい体の状態となってしまいます。
自律神経のバランスを崩さないためにもお休みの日でも仕事のある日と同じように早寝早起きを心がけましょう。

睡眠の質を促す鍼灸治療

不眠症や睡眠の質が落ちることで起こる体調の変化とは

睡眠は一日の疲れを取るために必要なことですが、寝不足や睡眠の質が下がることで心身に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

 

・倦怠感

・胃腸の不調

・やる気の低下

・うつ症状

・肩こり

・腰痛

・頭重感

・めまい

など、多岐にわたり様々な症状の原因になります。

側頭部痛に対する鍼灸鍼

睡眠の質が下がる原因

 

睡眠の質の低下は、不規則な生活習慣が続いたり、慢性的な精神的ストレスにより自律神経が乱れる事が原因で起こります

自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経で成り立っており、お互いが必要時にバランスを取って働いています。交感神経は体を活動的に働かせ、心を高ぶらせる役割があり、副交感神経は精神をリラックスさせ気持ちを落ち着かせる、また疲れた体を回復させる役割があります。睡眠中は副交感神経が働くことでぐっすり寝れる事ができるのです。

自動車で例えると交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキのようなものです。

 

しかし、夜更かしをして不規則な生活習慣が続いたり精神的ストレスを受け続けると、夜に働かなくてはいけない副交感神経が働く事ができず、その代わり交感神経が働いてしまい心身が興奮状態になるためなかなか寝付けないという事が起きてしまいます。眠りについたとしても副交感神経が十分に働いていないために質が低下してしまいます。

 

・生活習慣の乱れや夜更かし

生活習慣の乱れは体内時計を乱してしまい、体内時計が乱れると睡眠リズムが狂い睡眠障害の原因になります。

 

・無呼吸症候群

睡眠中に上気道が狭くなったり一時的に閉塞したり、延髄の呼吸中枢の異常によって正常な呼吸ができないことで起こります。中枢性のものははっきりとした原因はわからないですが、閉塞性のものは肥満による首の脂肪の圧迫や先天性による舌や扁桃、アデノイドの肥大や顎が小さいための舌根沈下が原因と言われています。

 

・パソコンやスマートフォンの使用

パソコンやスマートフォンを長時間使用したり、就寝前に使用することで交感神経が働いてしまい、逆に質の良い睡眠を促す副交感神経の働きが悪くなります。

人間の体は元々、太陽が昇ると交感神経が働いて日が沈んで暗くなると副交感神経が働いて眠りにつくのが自然体なのですが、パソコンやスマートフォンを夜間や睡眠前に使用する事でタブレットの光が視覚を通して脳を刺激してしまい、昼間と錯覚させてしまいます。そうすると本来副交感神経が働いて交感神経が抑制されなくてはならないのに、夜の時間も昼間と同様に交感神経が働いてしまいます。そのまま就寝すると睡眠の質が悪くなるのは必然的になります。

 

・ストレス

多少のストレスは問題ないのですが、強いストレスや慢性的なストレスは自律神経が乱れます。ストレスは交感神経を働かせるため睡眠の質が低下します。

 

・カフェインやアルコールの摂取

お酒が好きな方は就寝前に飲酒することが多いと思いますが、アルコールが体内に入ると肝臓で分解する過程でアセトアルデヒドという物質が発生します。このアセトアルデヒドは毒性が強く交感神経を刺激してしまうと言われています。

また、カフェインは脳を活性化させる作用がありますが、それも交感神経を介して作用するため睡眠の質を低下させてしまいます。

 

睡眠と東洋医学的思考

 

東洋医学では五臓六腑と関連つけて考えていきます。

五臓六腑とは、肝、心、脾、肺、腎の五臓と、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦の六腑のことを言います。

これらは現代医学の解剖学的機能の概念ではなく、精・気・血のコントロールといった陰陽五行説の思考に基づいた役割があります。

この中の「心」は精神や意識など精神活動を主ります。この「心」の機能が低下することで、眠りが浅い、中途覚醒、不眠、。寝つきが悪いなど睡眠障害が引き起こされると考えられています。心の機能低下を、心血虚心陰虚と言います。

また、「肝」は自律神経機能、情緒系の機能を担っており、気をのびやかにめぐらせる作用があります。この「肝」の機能が低下すると、精神的に不安定になりイライラするといった感情が出現しやすくなります。精神的ストレスが発生すると自律神経や情緒系機能に影響し抑うつや緊張状態を起こします。これを肝気鬱血といい、不安感、緊張感、焦燥感による不眠の原因になります。肝の機能低下は、肝血虚肝陰虚と言います。

腎炎に対する鍼灸治療

睡眠障害の西洋医学的治療

 

病院や睡眠専門クリニックでは、精神を落ち着かせるために鎮静剤や抗不安薬といった薬物療法を行うことが多いです。また、認知行動療法や睡眠習慣の指導、など薬に頼らない治療や、無呼吸症候群の場合は睡眠中に口に装着したマスクから気道へ空気を送ることで気道の閉塞を防ぐ方法が用いられます。

 

睡眠の質を上げるための当院の鍼灸治療

 

当院での睡眠に対する治療は自律神経の調節を重視しております。

また、心経、肝経、腎経を使用して五臓六腑を整え、失眠という良い睡眠を促すツボも鍼やお灸で刺激をしていきます。

睡眠の質が低い方は首肩のコリや腰が辛いという方が多いのが特徴です。触診をしていきコリや張り具合を確認し、筋緊張を緩和させる施術も同時に行っていきます。

 

睡眠の質を向上させるための7つのポイント

 

①就寝前に白湯、生姜湯を飲んで体を温める

 

②湯舟に入りゆっくり体を温める

 

③入眠時間、起床時間、朝昼晩の食事時間を毎日一定にする

 

⓸就寝前のパソコンやスマートフォンの使用、アルコール、喫煙は避ける

 

⑤日中に適度な運動をする

 

⑥午前中に日光を浴びる

 

⑦就寝前にストレッチをして体をほぐす

 

目の病気に効くツボ

目の疾患に効果的なツボ

目の疲れは頭後ろの後頭下筋群に現れます。この部分は頭と首の連結部で目の周りの疲労はこの部分にも影響を与えます。

ここが硬い人は目の疲労が蓄積されていることが多いです。
治療の際にはこの筋肉上にある「風池」「完骨」という経穴が目の疾患に良く効きます。

風池・完骨への鍼治療

この経穴に刺鍼すると目から脳に伝わる神経速度が上がったというデータがありますので
鍼による視力回復は期待できるということです。
疲労回復にも視力回復にも鍼灸治療は効果的であるということになります。

軽度の症状であれば数回の治療で効果が出てきますし、頑固で長期間の症状は数か月で効果が期待できます。

そのほか、腕にある『合谷』や『曲池』といったツボも目の症状に効果的とされています。

 

目の治療は専門的知識と経験によるものが治療効果にも大きく関係してきます。
目の専門治療であれば当院にお任せ下さい。

 

目の奥の痛みなどに対しても鍼治療は有効です!

 

目の奥が痛い。首の付け根が痛い。寝ても痛みが取れない。

このような症状で悩まれている方が多いです。

パソコン仕事やスマートフォンの増加が眼科疾患に大きく関係していると思います。

 

年齢も10代から高齢者までと幅広く、職種も学生からサラリーマンと不特定に多い症状になっています。

目で悩まれている方は、症状がでていても眼科や治療院に掛からずに放置される方が多いのですが、放置してしまったためにかえって症状が固定されてしまい、治りづらくなるのもあります。

そのうちの一つが眼精疲労です。

始めは目の疲れやドライアイなどの症状ですが、次第に症状が固定していき、寝ても回復しないどころか症状が悪化していくだけと悩まれる方が多いです。

 

白内障緑内障も初めは疲れ目から来ることが多く、現代のように目を酷使してしまう社会環境ならば治療院や自己ケアによって目を守っていく必要があると思います。

トロサ・ハント症候群の鍼通電治療

 

眼精疲労に変わる前に対処する事が大事です。

始めは疲れ目やドライアイなどからです。

この二つは目の疲労から来るものです。

 

目の疲労度は環境によって影響されます。

 

 

  • ・一日中オフィスでパソコンと向き合っている
  • ・読書が好きで、通勤電車や寝る前に長く読んでいる
  • ・強い光をよく見る職場
  • ・スマホやパソコンを長時間使っている
  • ・クーラーの風邪がよく当たって目が乾く

 

これらは目にとって悪環境になります。

まずは疲れ目から始まり、次第にドライアイに変化して眼精疲労となります。

パーキンソン病の鍼灸治療

眼精疲労は目の症状ばかりでなう身体の症状も伴います。

目の症状では、

  • ・目が疲れることや、
  • ・目が痛む
  • ・目が充血する、
  • ・しょぼしょぼする
  • ・目がゴロゴロする

かすんで見える、ぼやけて見える

 

身体の全身症状としては、

精神的な症状が現れることもあります

眼瞼けいれん 鍼灸治療

 

 

眼精疲労とはこれらの症状が固定してしまう状態です。

これからさらに症状が悪化さしていく可能性もありますので早めに対策や予防をされる

のがいいです。

 

 

目もすぐに病気にかかるというわけではなくサインをだしてきます。

 

目の病気だと思われるサイン

加齢性黄斑変性症

  • ・中心部がぼやける
  • ・視界がかすんで見える
  • ・視野が欠ける

などがあります。

加齢性黄斑変性は比較的男性に多い病気です。

年齢を重ねると誰でもなる可能性があるものです。

白内障

  • ・まぶしく感じたり
  • ・全体的にかすんで見える

白内障は加齢でなることが一番多いですがアトピー、遺伝、糖尿病からなるものもあり原因となるものが多いです。

飛蚊症

  • ・視野の中で虫が飛ぶように見える
  • ・ゴミが見える

飛蚊症は目の酷使、紫外線などの影響によりなることがあります。

痛みを伴わないので軽い症状と認識されないで、一度眼科を掛かられた方がいいです。

網膜剥離のような重いものにも繋がる可能性があるからです。

片頭痛

  • ・視野の中で電気を見た後みたいに光が残る

麦粒腫 霰粒腫

  • ・目やまぶたがかゆい、痛い
  •  ・まぶたが腫れている

鼻涙管 涙小管の異常

  • ・涙が止まらない

ウィルス性結膜炎、細菌性結膜炎、慢性類嚢炎

  • ・目ヤニが多く出る

 

目に負担をかけ過ぎない

上記のような症状が出た場合、一度眼科などで検診を受けてください。

またご自分でできる予防としてやはり目の負担を抑えることが大切です。

視力に関しては、ピント調整が眼精疲労に関係してきます。

目の水晶体は厚さを調節することでピントを合わせます。

この調節が上手くできなくなると近くのものや遠くのものが見えにくくなります。

 

ピント調節ができなくなるため

 

になります。

 

 

上記の四つはピント調節機能低下で起こります。

 

年齢を重ねると水晶体が弾力性を失って硬くなり、ピント調節が上手くできなくなる状態を老眼と言います。

これはほぼ全ての人がなっていきます。

30歳以降にピント調節機能が低下してくるので、40歳以上で見えにくくなってきた場合は、

老眼の可能性があります。

 

ピント調節が上手くできないで目を使い続けるのは、目の筋肉が酷使される状態になりますので、目の負担が大きいです。

そのため、目の負担からくる眼精疲労になりやすくなります。

 眼鏡やコンタクトレンズ選びにも注意!

自分の視力にあったコンタクトレンズや眼鏡を使うことで目の疲れや眼精疲労などが改善することもあります。

見えすぎることによっても過矯正でかえって視力が悪くなったり、目をつかれさせてしまいます。

自分に合ったコンタクトレンズや眼鏡を使用するのが一番いいです。

 

昔流行ったカラーコンタクトなどは昔に利用したことがあるのですが

数時間着けただけで目がぱさぱさになり後頭部の痛みが出たことを覚えています。

視力に関係ないカラーコンタクトなどはやはり控えていただいた方がいいです。

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症例

 

30代 男性

仕事ではパソコン、私生活ではスマートフォンをよく使用しているため、慢性的な眼精疲労に悩まされている。ここ最近では、ドライアイ、目の痙攣などの症状に加え、首肩コリ、頭痛も気になるようになってきた。

仕事は忙しく、休日も仕事をすることが多いため目を休める時間があまりない。睡眠時間も平均5~6時間と十分にとれている気がしない。運動は週1回ジムに行っている。

 

当院の施術

まず自律神経測定器でお身体の状態を確認しました。

血管の老化はまだ進んでおらず、血管年齢は実年齢と同じくらいで、自律神経の状態をみてみると交感神経の割合が副交感神経を大きく上回り、強い乱れを確認しました。

そのため自律神経の調節治療を加え、首肩コリや頭の筋緊張緩和、眼の周囲にある経穴に刺鍼し、低周波療法で血流改善を促しました。

 

治療間隔は1週間に1回~2回のペースで行いました。

 

経過

1回目

施術直後はとても目が楽になって、視界がクリアになった。

しかし、次の日はまた元に戻ってしまった。

 

2回目

よく眠れるようになり、目の疲れが取れてきた。

首肩コリも前より少し楽。

 

3回目

ここ数日非常に忙しく、また目の疲れがひどくなってきたが、施術後は症状が緩和し楽に感じる。

 

4回目

首肩や、頭が軽い。ドライアイも軽快している。

 

5回目

目の疲れが少ない。痙攣も気にならなくなってきた。

 

6回目

痙攣はほとんど治まった。眼精疲労もほとんど気にならない。

 

7回目

目の疲れが気にならないため、仕事に集中できる。

 

現在もメンテナンスのため通院中。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

後鼻漏(こうびろう)のはり治療

【後鼻漏】

後鼻漏とは、鼻の奥の粘膜から分泌された粘液が、鼻の奥や喉の方に流れてしまい、鼻水や咳、痰の原因となる症状のことを指します。一般的にはアレルギーや鼻炎、副鼻腔炎、鼻ポリープなどが原因となるケースが多いです。

吐き気

【鼻水の役割】

鼻水の役割には主に「温湿化」「粘着作用」「防御機能」の3つがあります。

 

◯温湿化: 鼻水は鼻腔の粘膜上にある微小な毛状構造である繊毛によって運ばれます。この過程で、鼻水は鼻腔内の空気を加湿し、温める役割を果たします。これにより、呼吸する空気は体内に適切な湿度と温度で入ってきます。

 

◯粘着作用: 鼻水は微粒子や異物をキャッチし、粘着作用によって鼻腔内に捕らえます。これにより、鼻腔内の異物や細菌が呼吸器系に入り込むのを防ぎます。鼻水はまた、ウイルスや細菌などの病原体を排除するための防御メカニズムとしても機能します。

 

◯防御機能:鼻水には抗体や酵素が含まれており、これらは呼吸器系の感染症に対する防御機能を持っています。鼻水は病原体を中和し、排除するための役割を果たします。

 

後鼻漏の原因

先天的に後鼻漏になりやすい鼻の構造を持つ方もいますが、多くは鼻の中で起きている炎症により粘液が分泌されて起こります。

 

◯鼻の解剖学的な異常:鼻腔や副鼻腔の形態や機能の変化が後鼻漏を引き起こすことがあります。例えば、鼻中隔(鼻の仕切り)の偏位、鼻腔や副鼻腔のポリープ、鼻腔の狭窄などが原因となることがあります。

 

◯アレルギー性鼻炎:アレルギー反応による鼻粘膜の炎症が後鼻漏を引き起こすことがあります。アレルギー性鼻炎では、鼻腔の粘膜が腫れて鼻水や粘液の産生が増え、これが後鼻漏となることがあります。

 

◯副鼻腔炎(ふくびくうえん):鼻や副鼻腔の慢性的な炎症や感染が後鼻漏の原因となることがあります。鼻や副鼻腔の炎症によって鼻腔内の分泌物が増え、これが後鼻漏となることがあります。

 

◯上気道逆流(じょうきどうぎゃくりゅう):喉から胃への逆流(逆流性食道炎)が後鼻漏を引き起こすことがあります。胃酸や消化液が喉を通って鼻腔に逆流すると、後鼻漏の原因となることがあります。

 

◯上咽頭炎(じょういんとうえん):上咽頭(のどの奥の部分)の炎症を指す医学的な用語です。主な原因はウイルス感染や細菌感染で、炎症が上方に上がってくると鼻腔内の分泌物が増え後鼻漏の原因となることがあります。

後鼻漏の症状

◯喉の奥からの鼻水感:後鼻漏の典型的な症状として、喉の奥から鼻水や粘液が感じられることがあります。この感覚は、鼻の奥から鼻水が逆流しているために生じます。

 

◯喉の痛みや違和感:鼻水や粘液の逆流によって、喉の奥が刺激を受けるため、喉の痛みや違和感を感じることがあります。

 

◯咳:後鼻漏が喉に流れ込むことにより、咳が引き起こされることがあります。特に寝ている間や寝起きのときに咳が増えることが多いです。

 

◯口臭: 鼻水や粘液が喉に逆流することで、口臭が発生することがあります。これは鼻腔内の細菌や分泌物が喉に移動することによるものです。

 

◯味覚の変化: 後鼻漏が口腔内に逆流することにより、味覚の変化を感じることがあります。特に鼻水や粘液の味が口内に広がることがあります。

 

副交感神経が優位になることで鼻腔内の分泌液が増えます。そのため、寝る前・朝起きた時・リラックスしたい時ほど、咳や喉の異物感が増します。

 

また。症状が悪化すると、食べ物が美味しく感じなくなり食事が楽しくなくなる方や、口臭に悩む方もいます。

 

リモートワークによる首肩こりの不調に対する鍼灸治療

 

【後鼻漏の東洋医学的な考え】

洋医学で、主な後鼻漏の原因は「肺・脾の弱まり」と考えられます。

肺とは、呼吸器系の機能と体表面の分泌液(汗や鼻水)を司っている機能の事です。

また、脾は、身体の水分の運搬に関わっており、肺の機能を強めてくれる能力もあります。

これらの機能が弱くなることで後鼻漏の症状が見られやすくなります。

他にも以下の原因が考えられます。

 

気の滞りと湿邪:後鼻漏は体内の気の滞りや湿邪(湿気の異常な状態)によって引き起こされると考えられています。気の滞りは通常、ストレスや情緒的な要因、不規則な食事や生活習慣などによって引き起こされるとされています。湿邪は、外部からの湿気や内部の消化不良などによって体内に留まる湿気の状態を指します。

 

脾胃の不調:後鼻漏は脾胃の不調によるものとも考えられます。脾胃は消化・吸収の働きを担っており、消化不良や脾胃の弱さが湿邪の蓄積を引き起こし、後鼻漏を発生させる可能性があります。

 

気血の循環の乱れ:後鼻漏は気血の循環の乱れによるものとも考えられます。気血のスムーズな流れが阻害されると、鼻腔内の湿気や粘液が滞り、後鼻漏の症状が現れるとされています。

【後鼻漏のセルフケア】

ご自身でケアする際は、局所的(喉と鼻)と全身的があります。

 

◯喉と鼻のケア

・喉の保湿:喉の乾燥を防ぐために、こまめに水分を摂ることが重要です。水を十分に飲んだり、加湿器を使ったりして喉の乾燥を防ぎましょう。

 

・喉のうがい:温かい塩水やうがい薬を使って、喉をうがいすることで、鼻水や粘液を洗い流すことができます。

 

・鼻腔の洗浄:鼻腔洗浄(ネットポットや洗浄器具を使用)を行うことで、鼻腔内の余分な鼻水や粘液を除去することができます。

 

◯全身

・呼吸器機能の向上:持続的なランニング、階段昇降、胸郭のストレッチ。日常生活より負荷の高い運動を行いましょう。

 

心身症の鍼灸治療

心身症とは

心身症と言うと心の病気と思われがちですが、これは病名ではなく病態の総称をいい、身体疾患の中で、その発症や経過に心理・社会的因子(本人の性格、家族や職場の環境や対人関係などによるストレス)が密接に関与しており、器質的ないし機能的な障害が認められる病態です。

様々な心理社会的要因の影響で症状が出現したり、寛解または悪化することもあるため、心理社会的な要因が治療の妨げになることもあります。

心身症の症状

代表的な心身症としては、気管支喘息頭痛高血圧過敏性腸症候群摂食障害アトピー性皮膚炎慢性蕁麻疹腰痛症月経前症候群月経異常などがあります。

主な症状としては、頭痛や、腹痛などの痛みに関する症状、息苦しいなどの呼吸に関する症状、皮膚に関する症状、胃のむかつきや、便通など消化管に関する症状などです。

片頭痛や高血圧のように診断がつくものもあれば、病院で検査を受けても、「身体の異常はみられません」となる場合もあり、検査結果で異常がないのは一つの安心材料ではありますが、実際に症状が出ている患者さんにとっては、原因がわからない不安を抱え続け、余計に辛くなる方も多くいらっしゃいます。

そして、心理社会的要因が原因となり、腹痛や過換気症候群のような症状を経験すると、「また症状が出るかもしれない」という不安を抱く様になり、そのせいで体調に対してより過敏になってしまい、症状の頻度が増えてしまうという悪循環に陥ってしまう事もあります。

その為、症状を和らげながら、症状へ対しての捉え方を軽くして行くことが治療の第一歩となります。

 

心身症とメンタルの病気

うつ病自律神経失調症パニック症・パニック障害、は区別が難しいとされています。

まず、うつ病は、抗うつ気分や意欲の低下などメンタル症状以外に、食欲低下や痛みなどの身体の症状を伴うことがあります。

次に、パニック症・パニック障害においても、動悸や発汗、息苦しさ、めまい、胸の痛み、など様々な身体の症状を伴います。

そして自律神経失調症は、倦怠感や動悸、自律神経が司っている、循環器系や呼吸、体温調節、消化器系、発汗などのバランスが崩れ、不眠、動悸、息苦しさ、だるさ、めまい、しびれ、手足の冷えなどの様々な症状が現れます。

心身症の場合でも、不眠や気持ちの落ち込みや、心身の痛みに対して、睡眠やうつのお薬を使うことで改善する事もあります。

このように、心身症とうつ病、パニック症・パニック障害、自律神経失調症などの症状についても、こころとからだを切り離して考えず、【心身一如】【全人的】な観点から見て行く事が大事になってきます。

 

心身症に対する一般的な治療法

【薬物療法】

心身の緊張、不安、抑うつといった精神症状が見られることも多い為、その緩和には、抗不安薬(安定剤)や抗うつ薬の投与を行います。(専門的な治療を受けるには、心療内科や精神科を受診する事が必要です。)

 

【生活習慣の見直し】

心身症は、慢性の身体疾患である事が多く、生活習慣病と言われる疾患とかなり似てきます。そして、ストレスの多い生活を送っていると、食事・運動・休養といった生活習慣は乱れがちになり、それらが、さらに病態を悪化させてしまいます。

例えば、高血圧であれば塩分を控えめにする。過敏性腸症候群であれば、刺激物(辛いもの・コーヒーなどのカフェインを含む飲食物など)を避けるなどの取り組みが症状の改善につながります。

また、直接治療と関係しなくても、生活習慣を規則正しくする事は、ストレスに対する心身の免疫力を高めることに繋がるので、心身症の治療にはとても大切です。

 

【リラクゼーション法】

ストレスは慢性の心身の緊張状態を作り出し、それらが身体に様々な障害をもたらすと考えられています。その影響を緩和するためには、リラクゼーション法(呼吸法)がとても効果的です。毎日習慣づけて行う事により、ストレスに対する身体の反応自体が変わっていきます。また、深い呼吸を行う事により全身の巡りが良くなり、心身共にリラックスができ、自立神経の副交感神経が刺激され、身体の緊張が和らぎ、自律神経が整っていきます。

 

当院での心身症に対する鍼灸治療

 

心身症の多くは、症状の程度や場所が移動する・曜日や時間によって症状の程度が変わる・学校や仕事を休むと症状が軽減するなど、ストレスから離れると症状が軽くなる ということもあり、様々な心理社会的なストレスが主な原因と考えられます。

人はストレスを感じたり、過労が続くと、自律神経のバランスがくずれてしまい、自律神経の乱れから、倦怠感や動悸、不眠、めまい、しびれ、手足の冷えなどの様々な症状が現れます。

そのため、当院では、治療の前にしっかりと問診を行い、自律神経の状態を機械で測定し、症状や状態を把握した上で治療を行っていきます。

当院には自律神経測定器があり、この測定器では交感神経と副交感神経のバランスや肉体的ストレスや精神的ストレスなども測る事ができます。測定結果を元に、お一人お一人に合ったオーダーメイドの治療をします。そして、東洋医学の治療法と自律神経療法を組み合わせることでより治療効果を高めることができます。

鍼灸治療は自律神経を整えるのにとても優れた治療法です。自律神経を整える経穴やストレス解消の特効穴を用いて症状改善を目指します。

また、自律神経のバランスを整える事で心身の過緊張を緩和し、血行を促進して症状を改善し、体が本来持つ自然治癒力を高め、症状が治癒しやすいお体の状態へと整えていきます。

心身症の症状でお悩みの方は、東京α鍼灸院へお越しください。

美眼鍼灸

当院の美眼鍼灸

東洋医学では、その部分だけでなく体全体のバランスを診て治療をすることが特徴の一つです。美眼鍼灸においても目ばかりでなく体全体を診て治療をして行くことがとても重要です。目の症状だけが出ている人は、ほぼいません。その他首肩であったり、内臓などに不調が出ている方がほとんどです。

 

美眼鍼灸

問診
目の症状ばかりでなく、身体全体の不調についても詳しく問診していきます。また、生活習慣や仕事を行っている時の姿勢など原因がどこにあるのか様々な角度から問診していきます。

 

 

自律神経測定器
当院では、自律神経の状態を把握することが様々な治療において重要だと考えています。美顔鍼灸施術においても自律神経の状態を計測することはとても重要です。

自律神経測定

 

うつ伏せ治療
背中には五臓六腑の働きを整える上で重要な背部兪穴という重要な経穴が存在します。また、多くの方が長時間の事務作業などで首肩のコリが強いです首肩の筋緊張が強いと、首から上の血流が滞りやすく、顔面部にも栄養ある血液が行き渡らなくなってしまいます。
うつ伏せ治療で背部兪穴を刺激して五臓六腑を調整し、首肩の筋緊張をとることで顔面部の血流を改善していきます。

美眼鍼灸のうつ伏せ治療

 

 

仰向け治療
次に仰向けになっていただき、目の周りの治療と手足やお腹の重要な五臓六腑の経穴を使用して全体のバランス治療・自律神経調整治療を行っていきます。全体のバランス調整・自律神経調整・首肩の筋緊張の緩和も併せて目の周りの鍼灸治療を行うことで身体の根本から症状の解決を行っていきます。

最近、目尻のシワ・まぶたが重い・目の下のクマなど、眼の美容にお困りの方はぜひ一度当院の美顔鍼灸施術を受けてください。

美容鍼灸コース・・・8,900円
お得な5回分回数券 ・・・40,940円(8%off)
お得な10回分回数券 ・・・80,100円(10%off)

眼精疲労で目の下のクマやシワができる

 

眼精疲労からも目のクマ・シワの原因に

 

目の下にクマやシワができる原因は主に皮膚の乾燥筋肉のコリや硬さが挙げられます。

まず目元の表面部分の皮膚に注目します。目元に皮膚は他の皮膚よりも薄くとてもデリケートな部分で尚且つ皮脂が少なく乾燥がしやすい箇所なのです。

そして細かい血管が張り巡らされているため周りの筋肉の疲労などで疲労物質が溜まりやすくなったり、血流が悪くなりやすい部分なのです。血流が悪く静脈が滞ってしまうとうっ血状態となり目のクマとして表面化します。

目の周囲には眼輪筋といいまして顔の表情を形成する表情筋という筋肉があります。現代人に多いのが近くの物を注視するあまり眼輪筋の緊張状態が長く続いてしまって気づかないうちに疲労しています。

また、肌の乾燥が原因で細かいシワができることがあります。目の下に限らず皮膚がアトピー性皮膚炎などで炎症状態にあるときは細かいシワが目立ちます。逆に赤ちゃんなど肌にうるおいがあるとシワはありません。

目の下やクマやシワは老けて見られるばかりでなく、相手に疲れている印象を与えていい印象を持たれない場合が多いです。

 

美眼鍼灸治療症例

 

40代 女性 パソコン業務
最近、仕事が忙しく残業で夜遅くまで仕事をしていることが続いていた。睡眠時間も4時間程度で朝になると目の下のくまができて一日中消えずに化粧をする時にとても気になっていた。
夕方から夜にかけてパソコン画面を見ているとまぶたも重たく感じてきて目を開けているのもつらくなり、頭痛や首肩の痛みも強くなった。
少し仕事も落ち着いてきて目のつらさも軽減してくるかと思っていたらなかなか軽減されないため当院にご来院された。

 

治療
しっかりと問診したうえで自律神経の状態を計測していきました。自律神経が乱れてくると目の周りの血液循環の悪化やまぶたを上げる筋肉の異常にも繋がりかねません。当院では目の症状の方に関しましては必ず自律神経測定器で自律神経の状態を計測していきます。
この方の場合も交感神経の活動が非常に高い状態で副交感神経の活動が低下している状態でした。身体の疲れも取りきれずに朝から体が重い状態とのこと。
まず自律神経の状態を整えてから目の周りの血液循環の改善・筋緊張の緩和を目的に治療していきました。睡眠は身体が回復していく上でやはりとても重要な項目となります。睡眠の質を改善治療にも力を入れて施術していきます。

 

治療経過
◇1回目◇
治療後、睡眠が深く取れたような気がして朝すっきりした感じがした

◇2~4回目◇
以前感じていた夕方から夜かけて感じる目のつらさが感じにくくなってきた。

◇5回目◇
お化粧をする際に目の下のクマもだいぶ薄くなってきた感じる。

◇6~8回目◇
仕事が忙しく夜遅くまで仕事をしていると翌朝目の下のクマが気になるがそれ以外は気にならなくなった。

 

症例2

50代 女性

 

業務中は常にパソコンに向かっており、慢性的な眼精疲労がある。また、何十年と不眠に悩んでおり、眼の下にクマが常にある状態が続いている。

画面を見ると自然と眼がチカチカしてしまうようになり、最近では外に出るときや室内の明るい蛍光灯の光でも眼が痛くなってしまうようになった。

また、眼に症状がでてから眼の周りの肌も荒れてクマの状態も悪化した。コンシーラーで隠せないくらい濃い色になってきたので、眼の症状と一緒に治してもらえるならやって欲しい。

もともと通っていたマッサージの店があったが、眼の周りはやってもらえず色々ネットで検索してこの鍼灸院を見つけて来院。

鍼は初めてだが、眼が楽になるなら痛いのは我慢できる。

 

当院の治療

 

自律神経測定器で計測したところ、活動的になる日中のお時間ですが夕方から夜に優位になる副交感神経が優位になっていました。

このような結果ですと、日中は眠気や身体のだるさ、やる気が出ない等の状態になり、夜間は逆に神経が高ぶって眠れないような状態になることが多いです。

また、触診では眼の周りの筋肉だけではなく首、肩、肩甲骨の筋肉も筋緊張が強くでていました。

そのため、筋緊張を緩めるために血行促進と筋疲労の回復を目的とした治療と、自律神経の調節の治療を行いました。

また、眼のクマが色素沈着になってしまった箇所は鍼のみでは難しいですが、色素沈着になっていない部分に関してはお灸や鍼での血行促進で治療を行いました。

 

治療経過

 

◇1回目◇

気づいたら眠っていた。リラックスできた。

◇2~7回目◇

治療した時から数日間は調子が良いが、すぐに元に戻ってしまう。

◇8回目◇

仕事中の画面はまだ眼が痛くなるが、通勤中に眩しさが気にならなくなってきた。

◇9~13回目◇

外出した時の眩しさはほぼ気にならない。クマの色が薄くなり、ひとまわり小さくなった。

◇14~19回目◇

画面を見ても眼に痛みが出にくくなった。仕事がかなり楽になり嬉しい。

◇20回目◇

治療頻度をおとして今後はメンテナンスとして通う。

 

美眼鍼灸

 

 

目の美容と東洋医学

 

目の美容の東洋医学

 

東洋医学でいいますと目は五臓六腑の『』に深いかかわりがあると考えられています。肝が視覚系の調節をしていると言われているのです。
その他の肝の機能として

・肝は疏泄を主る
疏泄とは隅々まで機能を通行させることです。肝はその役割を担っています。具体的には、情緒を安定させて精神状態を平静に保つことと、自律神経系を介して全身の各機能を異常なく作用させることにあたります。

・肝は血を蔵する
肝が血を貯蔵して必要に応じて各器官に供給や消費をしています。具体的には、自律神経系を介して血管を収縮・弛緩させることで各器官の血流量を調節することを指します。

・肝は筋を主る
肝は筋肉に作用して、緊張や弛緩をさせることで筋肉の運動を調節しています。また、筋肉への血流や神経系を通して運動の調整もしています。

 

などがあります。肝は目に深い関係があるばかりでなく、身体の血流や各器官の運動に深くかかわっており、とても大切な五臓の一つだとわかります。
この肝に不調が起きてしまうと、美容の面から見ても、血流が悪くなり、筋肉の運動も悪くなるため、シワやしみの原因となってしまう可能性があります。

 

目の下のクマ・目尻のシワ改善施術

パソコンやスマートフォンなどの普及により、目に対する環境は悪化の一途をたどっています。

それにより、眼精疲労やドライアイ、眼瞼下垂などの様々な目の症状に多くの方が悩まされています。美容の面においてもこのような目に対する環境の悪化は影響を与えて

 

・目の周りの血色が悪い

・すぐ目の下にクマができる

・まぶたが下がる

・目尻にしわができる

・目の下たるみ

 

などの症状が起こりやすくなってしまいます。

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なぜ長時間のパソコンやスマホが目の美容を妨げる?

長時間パソコンやスマホを見ていると、近くに焦点を合わせるために目のピントを合わせる毛様体筋など目の周りの筋肉が緊張状態をおこして、それが長時間続いてしまうと血流が悪くなってしまいます。

すると、栄養が筋肉などの器官に行き届かなくなり、老廃物質も溜まりやすくなります。

筋肉に栄養が行き渡らなくなる結果、眼瞼下垂目尻のしわなどの状態や血流が滞ってしまうため目の周りの循環が悪くなっていまい目の下のクマや目の周りの血色が悪くなってしまうのです。

夜はパソコンを控える

眼瞼下垂について

 

眼瞼下垂とは、上のまぶたが何らかの原因で開けづらくなってしまう病態です。

眼瞼下垂の原因は先天性後天性など様々なものがあります。ここでは、後天性の眼瞼下垂について簡単に説明させていただきます。

まず、まぶたを上げる筋肉は主に二つあり、上眼瞼挙筋ミュラー筋という筋肉があります。上眼瞼挙筋は脳神経の一つである動眼神経によって支配されており、上眼瞼挙筋の他に毛様体筋に作用して水晶体の厚みを変えることでピントを合わせる役割もあります。

よって動眼神経が外傷など様々な要因で麻痺してしまうと眼瞼下垂の原因となります。そのような原因の場合、目の半分以上がまぶたで隠れてしまい、視界がかなり狭くなる場合があります。他人が見ても顕著に下垂がわかります。

もう一方のミュラー筋は、自律神経のよって支配されており、まぶたを上げる動作において上眼瞼挙筋の補助的な役割のある筋肉です。

最近、増えているのがこのミュラー筋の機能低下により起こる眼瞼下垂だと考えられます。ストレスの多い現代では、自律神経が乱れがちの方が非常に多いです。自律神経の乱れが自律神経支配であるミュラー筋に影響を与えてまぶたを上に上げにくくさせているのです。自律神経失調症うつ病の方もまぶたが開けづらく、常に眠たそうな顔になってしまう方も非常に多いです。

またパソコンなどで目の周りの血流不足筋疲労などでさらにミュラー筋や上眼瞼挙筋に栄養が行き渡りにくい環境となり、眼瞼下垂の症状を加速させているのです。

 

眼瞼下垂は目の症状ばかりでなく、頭痛首肩痛の原因にもなります。まぶたを上に持ち上がりにくいため、それをおでこの前頭筋という筋肉で補おうとしたり、顎を上げて視界を確保しようとするのです。すると、前頭筋が過緊張状態となり緊張性頭痛の原因となったり、顎を上げることで頸肩部が圧迫されて首肩部の痛みの原因となるのです。

 

眼瞼下垂は、現代のパソコンやスマホ環境の中で最近増えてきた疾患の一つで、目がパッチリと開きにくい等美容の観点からもとても大きな影響を与えると考えられています。

 

手湿疹の鍼灸治療

手湿疹とは

 

手湿疹とは、外的な刺激やアレルゲンに触れることで手に生じる湿疹のことです。接触性皮膚炎の一種で、皮むけやひび割れ、紅斑や丘疹、水疱などさまざまな皮疹がみられるのが特徴です。

手湿疹は、慢性的な刺激が加わったり、長期間アレルゲンに触れることで慢性の接触性皮膚炎になり、痒みや炎症が続くことで、手の皮膚が肥厚して硬くなり苔癬化を生じます。

苔癬化する原因は主に、痒みからくる掻き壊しです。掻いた刺激により更にかゆみを増幅させてしまうため、また掻いてしまうという悪循環が起こり、慢性的に掻き壊しが続いた結果、象の皮膚のように固くごわごわした皮膚になってしまいます。

そして皮膚の一部は、炎症を伴う紅斑や丘疹などの急性の症状も現れるため、さまざまな皮疹の症状が混在した状態となります。

また、手湿疹は職業病としても頻度が高い症状です。

特に理容師、美容師、調理師、看護師、医療関係の方に多くみられます。これらの職種は、薬液や消毒液などに晒される機会も多く、手指消毒や手洗いなどの回数も多いため、このような外的刺激が発症の誘因であると考えられています。

手湿疹は女性に多いとされていますが、これは女性のほうがこれらの仕事の場以外にも家事などさまざまな刺激を受けやすいためです。このように、手湿疹は水仕事などの多い家事を行う主婦にも多くみられることから、主婦湿疹と呼ばれることもあります。

手湿疹の原因

手湿疹の主な原因は、物理的・科学的な刺激ストレスなど内的要因アレルギー反応アトピー性皮膚炎に分けられます。

 

【物理的・科学的な刺激】

手湿疹の約70%はこの物理的・科学的な刺激によるものが原因であると考えられています。

薬液や洗剤などの刺激が皮膚に直接ダメージを与え、手湿疹を引き起こします。主に、利き手の指先や爪まわりなどから皮疹が現れ、手全体に広がっていきます。

皮膚症状は、軽度な紅斑や乾燥からはじまり、長期的な刺激や短期間でも強い刺激が加わった場合には水疱を生じ、強い痒みを引き起こします。炎症が慢性化すると皮膚が乾燥した状態で肥厚し、指先などを中心に皮膚に亀裂がはいるようになります。

 

【ストレスなど内的要因によるもの】

過労やストレスなどにより手湿疹を引き起こします。

最初の症状が軽いものであっても、強いかゆみを伴うものであったり、精神的に強いストレスを感じてしまうことで、無意識のうちに手を掻きむしってしまう事があります。

その結果、手荒れを悪化させる原因となり手湿疹を悪化させてしまいます。

 

【アレルギーによるもの】

アレルゲンは、花粉やハウスダストよりも金属やゴム製品、洗剤、などの化学物質である事が多く、指先、指の間や側面など、アレルゲンが残りやすいところに症状が現れるのが特徴です。

また、ハウスダストやダニ、ペットなどによるタンパク質をメインとしたアレルゲンに触れた場合は、物理的・化学的刺激で生じる湿疹よりも重度なことが多く、即時型アレルギーによって蕁麻疹が現れます。通常、蕁麻疹はアレルゲンが除去されると数時間で自然に寛解するものですが、繰り返しアレルゲンに触れ蕁麻疹の発症を繰り返すことで、掻いた部分を中心に湿疹が生じます。

 

【アトピー性皮膚炎】

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下するため、水仕事などで荒れた手に炎症を起こしやすくなります。主に手の甲に広範囲、かつ重度な苔癬化を伴う紅斑や水疱、丘疹などが見られます。また、外的な刺激に弱く悪化しやすいのが特徴です。

 

★皮膚の表面にある角質の層は、皮脂膜に覆われています。 この皮脂膜は外から刺激物が侵入するのを防ぎ、水分を保つ“皮膚のバリア機能”を担っていますが、度重なる水仕事やアルコール消毒、摩擦や刺激によってバリア機能が低下し、角層のなかの水分が蒸発してしまいます。その為、乾燥しやすい季節には手指の保湿ケアが大切になってきます。

 

手湿疹の一般的な治療

手湿疹に対する治療には主に外用薬内服薬が用いられます。

外用薬は皮膚の炎症を抑えるためのステロイド軟膏や、皮膚を保湿するための保湿剤などが使用されます。

ステロイドの外用薬は皮膚の炎症を抑える効果がありますが根本から治す効果はなく、また漫然と使用を続けると皮膚が薄くなったり、細菌・真菌感染を起こしやすくなったりするので使用には医師の診断と注意が必要です。

また、アレルゲンが原因の手湿疹では、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤などの内服治療が行われます。これらの内服薬は湿疹による痒みを改善する効果があり、皮膚を掻きむしることで起こる湿疹の悪化を防ぐこともできます。

また、手湿疹を治すには、原因となる外的な刺激やストレス、アレルゲンを避け、刺激を与えないようにすることが重要です。

 

当院での手湿疹に対する鍼灸治療

東洋医学ではアレルギー症状の原因は、水分の代謝障害『水滞』または『水毒』と考えられています。

普段から冷たい飲食物を摂りすぎていたり、過労やストレス、または虚弱体質のなどが原因となり胃腸の働きが弱まり、消化吸収が低下すると飲食物がしっかりと吸収されずに体内にとどまってしまいます。

この余分な水分が浮腫みとなり、体の生理機能の低下を起こし、アレルギーを引き起こすのです。

口内炎のうつ伏せ鍼灸

また、アレルギー反応は免疫機能の異常とも考えられるため、免疫機能をつかさどる自律神経の乱れが原因で起きると考えられます。

自律神経はストレスや過労、温度差や不規則な生活などが主な原因となり乱れてしまいます。

当院には自律神経測定器があり、この測定器では交感神経と副交感神経のバランスや肉体的・精神的ストレスなども測る事ができます。測定結果を元に、お一人お一人に合ったオーダーメイドの治療をします。そして、東洋医学の治療法と自律神経療法を組み合わせることでより治療効果を高めることができます。

鍼灸治療は自律神経を整えるのにとても優れた治療法です。自律神経を整える経穴やストレス解消、アレルギーに対しての特効穴を用いて症状改善を目指します。また、痒みやひび割れによる痛みがある局所にも鍼とお灸を用いて症状の緩和を促します

鍼灸治療で自然治癒力を高め、自律神経のバランスを整える事で心身の過緊張を緩和し、血行を促進して症状を改善し、症状の再発や悪化を防ぎます。

手湿疹の症状でお悩みの方は、東京α鍼灸院へお越しください。

 

非定型顔面痛の鍼灸治療

非定型顔面痛に対する当院の鍼灸治療

非定型顔面痛は、自律神経の状態が深く関係していると考えています。

自律神経のバランスが崩れると血行不良や神経伝達の不具合などで痛みを感じやすくなってしまいます。その痛みが更なるストレスをまねいて自律神経をさらに乱す原因となってしまうのです。その負のスパイラルを鍼灸施術で取り除いていきます。
そのため、初診時に自律神経測定器で自律神経の状態を測定していきます。そしてその方に合わせた自律神経調整施術を行っていきます。

非定型顔面痛の自律神経を整える鍼灸治療

 

また、顔面部の痛みが出ている部分・周囲にもアプローチしていきます。痛みが強く出ている部分には、鍼通電療法を行っていく場合もございます。刺した鍼に電気を流すことで鎮痛効果がより一層高まります。

非定型顔面痛の鍼通電治療

その他、東洋医学的観点より施術を行っていきます。東洋医学では局所的な痛みは気血の滞りや病邪の侵入が原因と考えられています。よって顔面部の気血の滞りの解消や病邪を体外に排出しやすくするよう施術していきます。

非定型顔面痛のうつ伏せ鍼灸治療

 

 

 

非定型顔面痛とは

 

非定型顔面痛とは、三叉神経痛以外の顔面神経痛のことを指します。原因は、詳しく特定されておらず、薬物療法も確立されていないため症状が慢性化しやすく常に顔面部のうずくような痛みや締め付けられる痛みに悩まさされる疾患です。

非定型顔面痛

顔面部の感覚を支配する神経

顔面部の感覚を支配する神経を『三叉神経』といいます。三叉神経は第五脳神経で脳神経であり、脳神経の中でも一番太い神経です。顔面部の感覚を脳に伝える重要な神経で顔面部の痛みが発生した場合まず三叉神経が原因で痛みを発症している三叉神経痛を疑います。
三叉神経は、顔面部で3つの主要な枝に分岐しています。第一枝は目の上の上眼かれつを出て前頭部やまぶた、鼻周囲の知覚を主っています。第二枝は正円孔から出て上あご全体の伸びて歯茎や上唇、頬、下まぶた副鼻腔の部分の知覚を支配しています。第三枝は卵円孔を出て下あご全体に分布して歯茎や下唇、頬下から首にかけて外耳部分の知覚も主っています。

三叉神経痛の特徴は、突き刺すようなズキッと激しい痛みが電気の走ったように突然襲われることです。痛みの程度がきつい場合、精神的な負担もおもく、それが原因でうつ病や不眠症などの精神的な疾患にも繋がりかねません。
三叉神経痛は日常な様々な動作で発言する可能性があり、洗顔時や化粧時、ひげをそっている時など顔面部に何らかの刺激が加わっている時に突発的に長くても週十秒程度激しい痛みが出ます。このように三叉神経痛の痛みは顔面部特に痛みが強く出る部分に触ると痛みが誘発されることが特徴です。
また三叉神経は3つに分かれていることを上記で述べましたが痛みが出る領域にも特徴があり、第一枝~第三枝の支配領域でそれぞれ痛みが出ると三叉神経痛による顔面痛の場合がほとんどです。1枝だけでなく2枝にわたって痛みが出る場合もまれにありますが、第一枝と第三枝が同時に起こる場合はなく、第一枝と第二枝・第二枝と第三枝の組み合わせで痛みが起こります。

 

顔面部に出る様々な痛み

顔面部の感覚神経は、三叉神経であることは上記で説明しました。三叉神経痛は顔面部の痛みで最もポピュラーな疾患ですが、このほかにも様々な疾患が原因で顔面部に痛みを発症します。

・副鼻腔炎
副鼻腔は鼻周囲、前頭部や眉間部分にも広がっており、副鼻腔炎によってその部分が炎症が起きると痛みがでます。その場合、鼻づまりや鼻閉などの鼻の不調が併発します。

副鼻腔炎の鍼灸治療

・帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹は体内に潜伏していたヘルペスウイルスが体の免疫力の低下などによって活発化して皮膚上に出てくる疾患です。水ぼうそうのような小さな水膨れが出た後にかさぶたとなります。水ぼうそうが神経の走行上に出ることが特徴でその際に強い痛みも出ます。顔面部にも帯状疱疹が起こることがあり、水ぼうそうやかさぶた治っても痛みだけが残ることがあります。

帯状疱疹後神経痛の鍼灸治療

・顎関節症
顎関節が使いすぎや突発した動きなどによって炎症を起こすと頬部やあごに痛みが出ます。

・群発性頭痛
群発性頭痛は目の周囲がえぐられるような強い痛みが出ることが特徴です。激しい痛みで三叉神経痛と痛みが似ている部分もありますが、群発性頭痛は発作時間が1~2時間程度と三叉神経よりも痛みの持続時間が長いこと、体を動かすと痛みまぎれることが特徴です。その他群発性頭痛は、目の充血や流涙などの自律神経症状も併発することがあります。

頭痛の鍼灸治療

原因が特定できない顔面痛

上記のようなに痛みが特定できる顔面痛のほかにもいろいろな診療科で受診しても原因が特定できない顔面痛も少なくありません。

そのような場合を『非特定顔面痛』といいます。非特定顔面痛の特徴は、ズキッと激しい痛みが走る三叉神経痛などとは異なり、締め付けられるような重い痛みが継続的に続きます。痛みの領域も神経走行に沿わずに痛みの部分も限局的ではありません。

原因は特定されていませんが、非特定顔面痛で悩まされている方の特徴は、精神的な問題を抱えてる方に多いことです。うつ病自律神経失調症の方、睡眠障害パニック障害の方で感情の変化や体調の悪化などによって誘発されることもあります。そのような診断を受けていない方でも仕事でのストレスや家庭内でのストレス、疲れが溜まっていたり、睡眠が不十分の場合に非特定顔面痛の症状が出る引き金となり得るのです。

うつ病の鍼灸治療

自律神経失調症の鍼灸治療

睡眠障害の鍼灸治療

パニック障害の鍼灸治療

 

 

非定型顔面痛の生活上の注意点

非定型顔面痛は、特に原因が分かってはいませんがうつ病やパニック障害によって発症するとも考えられているため過剰なストレスをため込むなど日常生活で注意しなければならない点があります。また頸部の筋緊張も強くみられるため頸部のストレッチなど日常的にも筋が過緊張を取り除くことも重要です。

・十分な睡眠時間
睡眠時間の低下は自律神経の乱れに繋がります。疲労の蓄積や自律神経のバランスを乱して血流が悪い状態になってしまいます。日中の眠気に襲われる時は夜の睡眠時間が少なかったり、睡眠時間が足りていない証拠です。最低6時間以上の睡眠をとるようにしましょう。

・栄養バランスのとれた食事
待るべく決まった時間に1日3食の栄養バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。生活のリズムが整い自律神経が整いやすくなります。

・適度な運動
適度な運動特に散歩や軽いジョギングなどの有酸素運動を習慣化しましょう。有酸素運動は副交感神経の活動を高めて全身の血流改善につながります。また、現代人は交感神経の活動が高すぎる方が多いです。有酸素運動を取り入れて興奮しがちな交感神経の活動を抑えるようにしましょう。

・長時間のデスクワークを避ける
長時間のデスクワークは、目の周囲の筋緊張を強める可能性があります。それが顔面部の筋緊張と繋がり痛みの原因となることもあります。定期的に休憩時間を設けて目を休めたり首をゆっくり回すことで頸部の筋緊張を緩和させましょう。

・入浴後の頸部のストレッチ
身体が温まっている時にストレッチを行うと筋肉が伸びやすくコリなどの過緊張状態を取り除くのに適しています。

・冷たい風に顔面部をさらさない
筋肉は冷えると固まりやすくなる性質があります。特に顔面部は衣服等もなく直接外気が触れる箇所でもあります。その部分に冷たい風が当たりさらに温度が低下してしまうと筋緊張が増して痛みの原因となる可能性があります。

 

症例

20代 女性

二週間前から左側半分の顔の痛みが気になり始めた。

痛みが起きる場所は、こめかみ、眼の周囲、頬、顎、口周りと広範囲で、日によって痛みの出る場所が変わる。痛みの種類は鈍痛で、持続的に不快な感覚がある。

病院で検査を受けたが特に異常がなく、原因ははっきりわからなかった。

普段はデスクワークで、首肩のコリや頭のコリも慢性的に気になっていた。

忙しかったり、疲れ、寝不足、ストレスがかかると顔の痛みがひどくなる傾向がある。

当院の施術

まずは現在の痛みの場所、筋肉の緊張、生活習慣や日頃のストレスの状態を細かく確認していき、状態に合わせた施術をおこなぅていきました。

非定型顔面痛は顔の筋緊張が痛みを引き起こしていることが多く、筋緊張を緩めるだけも緩和につながるため直接顔の表情筋やツボに鍼で刺激していきました。

それ以外にも首肩頭部の筋緊張や自律神経も関係しているため、首肩頭の筋緊張緩和や自律神経の調節を目的とした施術も同時に行っていきました。

経過

1回目

身体は軽くなったが、痛みはあまり変わらず。

 

2回目

少しだけ痛みが軽くなったような気がする。

 

3回目

痛みが起きる時間が少し減ったような気がする。

 

4回目

前回から良くも悪くもあまり変化はない。

 

5回目

前回より少し痛みは軽減した。

 

6回目~8回目

痛みが出る時間が短くなり、痛みの強さも軽減してきている。

 

9回目~10回目

忙しく寝不足になり、また痛みが強くなってきた。

 

11回目~13回目

痛みは軽くなり、違和感の感覚が増えるという変化がみられた。

 

14回目~17回目

痛みは軽くなり、違和感も減ってきた。

 

18回目~20回目

痛む頻度も減ってきており、一日で気になる時間も少なくなってきた。

 

21回目~23回目

ほとんど気にならなくなるまで改善した。

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院

自律神経失調症の鍼灸治療

自律神経失調症の鍼灸治療はWHO(世界保健機構)に適応疾患として定義されています。

WHOの適応疾患について←

①自律神経失調症に対する当院の鍼灸治療

当院の自律神経失調症に対する施術は、第一に鍼灸治療を施すことにより全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えます。施術をする前に自律神経測定器を用いてその時の自律神経の状態を把握してから施術致します。そうすることで的確な施術ができて他にはない施術効果が期待できます。

東洋医学では症状を局所的に診るのではなく、全体的に診ることが特徴のひとつであり、自律神経失調症などの全身性の症状を施術するのに適しているといえます。

自律神経調整鍼灸治療

自律神経失調症は東洋医学的に見ると「気」の不足「気」の作用不足「気」流れの滞りが原因で発症すると考えられているので、ハリやお灸を用いてツボを刺激することで「気」を補ったり、「気」の流れの滞りを解消させるように促します。その他自律神経失調症の患者さんでは頭痛、肩こり、慢性的な痛み、めまいなどを訴える方が少なくありません。そういった患者さんには頭痛、肩こりやめまいの解消、痛みの緩和を目的とした治療も並行して行っていきます。

自律神経調整鍼治療
当院の鍼灸治療による自律神経失調症の施術目的は、西洋医学とは異なる東洋医学の観点により少しでも自律神経失調症が回復できる機会を提供することです。自律神経失調症では、日常生活の活動が重要となってきます。施術後の日常生活の注意点などもしっかりとサポートして患者さんと共に症状改善に努めます。

自律神経測定器

自律神経測定器

②自律神経失調症の鍼灸治療症例

症例 1

30代 男性
3か月前より仕事が急に忙しくなり、期限などにも間に合わず上司や同僚にも冷たい目で見られるようになってきた。その頃より朝動悸がしたり、肩の痛みや目の痛み、寝つきが悪い・夜中急に目を覚ましてしまうといった症状が出てきた。痛みや眠れないせいか日中は仕事に身が入らなくなり、さらに仕事が溜まるようになってきた。身体の調子もどんどん悪化してきたので心療内科を受診したところ自律神経失調症と診断された。

病院では抗不安薬や抗うつ剤などが処方されたが、改善させず鍼灸治療やマッサージなども受けてみたが一向に改善されなかった。そうこうしているうちに会社にも行けなくなり1か月のお休みをもらうことになり、当院にご来院された。

治療経過
しっかりと時間をかけて問診をしたうえで自律神経測定器で現在の自律神経の状態を測定しました。この方の場合お昼頃にもかかわらず交感神経の数値が低く逆に副交感神経が高い状態でした。自律神経の状態はその日や時間によって変化していきます。日中は活動的な時間帯ですので、本来は交感神経が高く副交感神経が低い状態が理想的です。
しかしこの方の場合は逆で日中のだるさや夜なかなか寝付けないなどの症状がこれが一つの原因だと考えられます。

◇1回目◇
自律神経調整療法を中心に痛みの強い部分の鎮痛目的に治療しました。
治療後、痛みは軽減されたがだるさや睡眠は改善されない。

◇2~4回目◇
治療して数日すると痛みが戻り、治療をするとまた改善するという状態が続く。

◇5~8回目◇
痛みはだいぶ改善されてきた。日中少しずつ外に出て活動できるようになってきた。

◇9回目◇
夜しっかり睡眠がとれて朝も早く目覚めて本などを読めるようになって規則正しい生活ができるようになってきた。

◇10~12回目◇
一か月間の休養を終えて職場に復帰された。今のところ以前のような症状は出ていないが、仕事が忙しく時間に追われるようななると肩の痛みや多少の動悸がする。そのような症状を軽減させるため現在も通院中です。

 

症例 2
50代 男性

1年半ほど前から動悸や不安感、首肩こり、頭の皮膚がチクチクとしびれるような感覚が起こる。仕事で大きなミスをしてしまい、そこから身体に力が入り、力を抜くことができなくなり、症状が生じるようになった。パニック発作が起こるのではないかと不安になるくらい動悸が起こり、呼吸が苦しくなり、不安感に襲われる。1ヶ月前から症状が頻繁に起こるようになり、ご来院された。

施術

自律神経測定機の結果、副交感神経が過剰に優位で、疲労度が蓄積している状態でした。長期的にストレスを感じていると、副交感神経が優位な状態が続くことがあり、自律神経の乱れが、動悸や不安感、首肩のこり、体のしびれなどを生じさせることがあります。

全身的な自律神経調整施術を行い、首肩まわりの筋緊張にはしっかりと刺激を入れ、筋緊張の緩和を図りました。

来院頻度は1週間に1度のペース。

一回目
治療後は、首肩の重さが取れていくらか楽に感じた。

二〜三回目

不安感に襲われ、胸が締め付けられるような感覚は起きたが、動悸は起こらなかった。

四回目

動悸が一度あった。頭のしびれや重さがなくなった。

五〜七回目
鍼の刺激に慣れてきたため、首肩の筋肉には鍼通電を行いました。動悸は起こらなかった。

八〜十回目
軽い不安感に襲われることが週に1回程度あったが、動悸は起こらなかった。首肩のこりが以前より解消され、身体が全体的に軽く感じる。頭のしびれは完全になくなり、重さも解消された。

 

自律神経失調症の鍼通電治療

 

 

③自律神経失調症の東洋医学的考え

 

自律神経失調症は、東洋医学でいう「虚証」が大きく関係していると考えられます。「虚」とは、人体にとって必要な物質や機能不足の事をいいます。虚証の中にもいろいろな種類があり、自律神経失調症は「気虚」と「陽虚」つまり中医学でいう「陽気」が不足している状態であると考えられています。

「気」は、体内を流動する精微物質のひとつであり、人体の各種の生理的機能に相当します。「気」は中医学でいう脾胃や肺によって生成され、心または肺の作用によって全身に行き渡ります。そして肝や腎の作用によって量を調節されます。「気」の基本的機能としては、生長、発育、代謝の推進、推動の維持及び体温の維持・調節、病邪の防御または排除などがあります。自律神経失調症はそういった作用を持った「気」が不足したり、流れが滞ったりすることで発症するものと考えられます。

・「気」の作用不足
「気」の作用不足による症候では臓腑の機能低下や抵抗力の減退などがあらわれ、元気が出ない、気力がない、無力感、声に力がない、動きたがらない、食欲不振、息切れなどの全身的な虚弱の症状が出ます。とりわけ心の気の不足(心気虚)では自律神経失調症の症状が出やすく、加えて不安感や胸苦しいなどの精神面または循環系の症候がよく見られます。

・「気」の流れの滞り
精神的ストレスなどにより「気」の流れが滞ると自律神経系の緊張や過亢進による症候があらわれると考えられています。とりわけ肝の気の流れが滞ると精神的な素因に関係する症状があらわれ、憂うつ感、怒りやすい、胸脇部の張った痛みなどの症状が見られます。また肝の流れが滞る状態が長く続くと、自律神経系の過亢進に伴って、頭痛、のぼせ、胸やけ、難聴、不眠などの症状をあらわします。
自律神経失調症は、うつ病に発展する場合も多く、早期の対応が求められます。

 

④自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れることにより、身体や精神に様々な症状が現れる病気の総称です。器質的な疾患や顕著な精神障害が認められず、医学的な検査によって原因や悪い部分を特定することが困難な疾患です。

そのため、内科、耳鼻科など様々な科を受診し、ほとんど異常はないので原因がわからずにいろいろな病院を行ったり来たりする場合も少なくありません。自律神経失調症という病気は今では、最近よく耳にするようになった言葉ですが、医学的にもまだまだ確立されておらず、自律神経失調症は日本でしか使用されていない病名です。
日本心身医学会では「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的病変が認められず、かつ顕著な精神障害のないもの」と定義されています。
自律神経とは、血管、リンパ腺、内臓などに分布しており無意識のうちに循環器系・呼吸器系・消化器系の身体機能を調節して自分の意志とは無関係で環境や状況に適応して生命活動の維持や調節を行い、絶えず活動している神経です。自律神経は、交感神経と副交感神経からなっており、絶妙なバランスをとって相互に協力し合い安定した体調管理を行っています。

 

 

自律神経失調症

 

 

交感神経
主に昼間に働く神経で代謝や消化などの生命活動を活発にする働きがある。また精神活動を促進・興奮させたり、心拍数の増加や血圧を上昇させたりする。

副交感神経
主に夜に働く神経でリラックスした安定した精神状態にあり穏やかな気持ちにする。また呼吸をゆっくりさせ、心拍数の減少や血圧を下降させたりする。

自律神経失調症の症状はあらゆる身体部位に多種多様な症状が現れてきます。自律神経は、体の各部位に分布しており、関わっている器官・機能が多岐にわたるために人によって症状に個人差が大きく、症状が単独で現れたり、2つ3つ同時に現れたりして何度も出たり消えたりします。
代表的な症状としては、体が疲れやすい倦怠感がある動悸や息切れがする肩や頸部に張りを感じる頭痛眠れない食欲不振吐き気めまいなどがあります。これらに伴い多くの場合は、精神的にも不安定になりやすく不安緊張過敏抑うつなどを感じている方も少なくありません。
また自律神経失調症は女性に非常に多く発症しやすい病気で女性ホルモンのバランスの変化が大きく関係していると考えられています。

 

 

自律神経と免疫力との関係
自律神経と免疫力とは深い関係にあると言われています。精神的・肉体的ストレスなどによって自律神経のバランスに乱れが生じてしまうと免疫力が低下してしまい、外部からウィルスや細菌が容易に侵入しやすくなったり、内部ではがん細胞も増えやすくなるとも言われています。

体には、生まれたころから備わっている基本的な免疫力である自然免疫と病気に対する新しい抵抗力を身につけていく獲得免疫とがあります。それらの働きによって細菌やウィルスは容易に体内に侵入して悪さをすることができない仕組みとなっています。

しかし時に外敵がそれらの免疫を突破して体内に侵入して悪さをしようします。その際には、身体は非常事態と察知して、白血球という細胞が血液に乗って運ばれて外敵を排除する機能が働くのです。白血球には大きく分けてマクロファージ・顆粒球・リンパ球の3種類が存在してそれぞれに役割があります。
マクロファージは情報を収集しながらその他二つに指令を出して指揮をとります。顆粒球やリンパ球は、侵入してきた外敵やウィルス、がん細胞などを実際に退治する役割があります。正常に免疫を働かせて免疫力の高い状態を維持するためには白血球の3種類のバランス・比率が重要です。

マクロファージは司令部なのでそこまで多くなくてもよいですが、顆粒球やリンパ球の比率が落ちてしまいます。この白血球の比率を調整するのが自律神経の役割とも言われているため自律神経の乱れによる自律神経の不調は免疫力にも影響を与えてしまうのです。

 

 

⑤自律神経失調症の種類

自律神経失調症は自律神経の交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れることにより、身体や精神のバランスが崩れて多種多様な症状が現れる病気です。
交感神経と副交感神経は、絶妙なバランスをとってお互いに協力し合って安定した体調や心理状態を維持しています。しかし、何らかの原因によりどちらかの神経が過剰に働いたり、働きが弱くなり過ぎることによって自律神経失調症の症状が現れてくることになります。

自律神経が乱れる原因や身体症状・精神症状などにより自律神経失調症は、4つのグループに分類されます。

ⅰ)本態性型自律神経失調症
遺伝的素因によって、幼少期から自律神経のバランスが崩れやすく、身体の調整機能が乱れやすいのが特徴です。発症の原因は、心因性・精神的なものではなく、生まれ持った体質に起因する自律神経失調症のタイプです。

ⅱ)神経症型自律神経失調症
自律神経そのものに異常がないのに自分の身体や精神に関して敏感な人や不安・恐怖・葛藤といった心理的要因に弱い人が神経質なためには発症する自律神経失調所のタイプです。

ⅲ)心身症型自律神経失調症
最も多い自律神経失調症のタイプで、感情の変化や肉体疲労など日常生活における心身への強いストレスが原因で発症し、身体と精神の両方に症状がでることが多くあります。

ⅳ)抑うつ型自律神経失調症
その人がおかれている環境や人間関係などから受ける慢性的なストレスの蓄積が原因で発症する自律神経失調症のタイプです。最終的にはうつ病へと発展してしまう場合も少なくありません。

 

自律神経失調症にならないために

 

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の調節が乱れて起こる症状で、ストレスや生活習慣の乱れなどが大きな原因となります。

自律神経失調症を患わないためには生活習慣の改善がとても重要になってきます。

自律神経を整える

  1. 適度な運動を心がける

自律神経失調症を予防するためには、適度な運動を心がけることが大切です。

有酸素運動やストレッチなどを行い、血流や代謝の促進を図ります。最初は運動強度を弱めて一番大事なのは続けられる強度で行うことです。

運動が習慣化できれば、運動強度は上がっていきます。

運動により筋肉が強くなれば、筋肉の収縮・緩和に役立つ副交感神経の働きも高まると言われています。また、筋肉量が増えることでストレス耐性も上がることがわかっています。

 

 

  1. 良質な睡眠をとる

自律神経失調症の原因の一つに、睡眠不足が挙げられます。深い睡眠を促すためには、就寝時間や睡眠環境の整備が必要です

た、安眠効果が期待できるハーブティーや、寝る前のリラックス効果のあるストレッチなども取り入れると良いでしょう。今一番多いのが寝る前のスマートフォン操作です。光によって脳が活動的になってリラックスできずに睡眠の質の低下につながります。
寝る前のスマホ操作はなくして寝る前の行動をルーチン化することがポイントです。

 

 

  1. 食生活の改善

意外にも一番重要なのが、食事の改善です。
コンビニ弁当やファーストフードなど栄養の偏りの多い食生活を続けていると腸内環境が乱れてしまって自律神経のバランスが乱されやすくなってしまいます。

自律神経失調症の症状が改善するといわれている栄養素は、マグネシウム、ビタミンB群、ビタミンC、イノシトールなどです。これらの栄養素が多く含まれる、野菜や果物、豆類、ナッツ類などを積極的に摂取するようにしましょう。
また、胃腸を刺激する刺激物やアルコール、カフェインの摂取は控えるようにします。

 

  1. ストレスを減らす

ストレスは自律神経失調症の大敵です。ストレスを減らすためには、自分なりのストレス解消法を見つけることが必要です。ヨガや瞑想、アロマセラピーなどを活用する方も多く、自分にあった方法を見つけることが大切です。
趣味でもなんでも没頭できる時間を作ることもポイントです。没頭できる時間が長ければ長いほど人生の幸福度が上がるという研究結果もあります。

 

  1. リラックスタイムを確保する

時間の確保も重要です。必要に応じて仕事量を減らす、家事代行サービスを利用するなど時間を確保するようにしましょう。
自律神経失調症を予防するためには、身体と心の休息が必要です。リラックスタイムを設け、趣味やマッサージ、温泉などでリラックスする時間を確保するようにしましょう。

 

以上のように、適度な運動、良質な睡眠、食生活の改善、ストレスの減少、リラックスタイムの確保などを意識することで、自律神経失調症の予防につながります。

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院