副鼻腔炎の鍼灸治療

2018年10月14日

当院の鍼灸治療 

 

東洋医学に診ると「肺」と熱や水分代謝を主に治療することが蓄膿症には効きます。また免疫力を上げることも重要です。免疫力を上げるこには全身の血流量をあげること・自律神経の状態を正常に戻すことが重要です。

自律神経の乱れは・・・・

などを引き起こします。
これらは自律神経の活動により、改善していきやすいものです。
自律神経のバランスが乱れていると、全身の血行循環が悪くなり、血液がドロドロとなります。血液が末梢まで流れないことで、微小循環も悪くなり、代謝が落ちていきます。自律神経の活動を高めて免疫力をあげることが、蓄膿症・副鼻腔炎の改善に欠かせないということです。

身体本来が持っている自然治癒力を高めてあげることで、血液をサラサラに、全身循環を良くしていきます。体質改善を行うことで症状を治していきます。

治療の流れ
①問診
しっかりと問診をしていき、原因を特定していきます。
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②自律神経測定
蓄膿症・副鼻腔炎の治療は自律神経の状態を知ることが重要となってきます。
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③仰向け治療
自律神経調整療法・鼻周囲の重要な経穴などを用いて症状改善を目指します。

副鼻腔炎の鍼灸治療

④うつ伏せ治療
肺や大腸などの重要な経穴は背部にもあり、その経穴を刺激していきます。

副鼻腔炎のうつ伏せ鍼灸治療

 

副鼻腔炎の東洋医学

 

鼻汁や鼻づまりなど鼻の症例は、東洋医学では「肺」と「大腸」が関係します。

肺には「宣散・粛降を主る」「気を主る」機能があります。

  • 「宣散・粛降を主る」
    気や津液を全身のすみずみまで、散りばめて機能させることを言います。特に肺呼吸や皮膚呼吸・発汗により津液を放出させたりして体液のバランスを維持しています。また気道平滑筋や呼吸筋を調節して呼吸機能を正常に行わせる役割もあります。
  • 「気を主る」
    呼吸によって体外の清気を取り込み、体内の濁気を排出する、気の交換作用があります

肺の病変では、主に呼吸器系や水分代謝の面の障害が現れます。

 

大腸には、「伝化を主る」で、主に大便の排泄を行っていて、肺とは気機の下降の面で関連を持っています。

  •  「伝化を主る」
    大腸は、小腸が分別した濁を受け取って一部の水分を吸収したのちに大便として体外に排出役割があります

「肺」と「大腸」の関係
肺の粛降の作用と大腸の伝化の作用とは深い関係にあり、肺の粛降作用により大腸は排便を促すことができます。

「肺」や「大腸」不調

乾燥による燥邪などが肺の津液を損傷すると肺の機能が下がり皮膚や粘膜の脱水と炎症を引き起こします。
肺の機能が上手く働かなくなると身体の水が停滞してしまいます。これが、軌道に貯留すると鼻や喉などに症状がでます。これが大腸にも影響を与えて便秘や腸閉塞にも繋がってしまいます。

副鼻腔炎の鍼灸治療症例

 

50代男性

2か月ほど前に風邪に感染し、一週間内に熱は下がったものの、それから鼻が常に詰まっている状態が続いている。病院にて薬物療法を行っているがなかなか治らない。後鼻漏があり、特に夜間に咳が出る。顔面痛、頭重感。最近では嗅覚障害も出現している。

当院での治療
自律神経測定器にて計測を行ったところ、交感神経が過亢進状態でバランスに乱れが見られました。顔面部の血行促進の為、うつ伏せで首肩の筋緊張の緩和と、東洋医学的観点から肺と大腸経のツボにも鍼とお灸を施しました。
次に仰向けで顔面部に鍼とお灸で刺激を与え、鼻周囲の血流循環を促進し、抗炎症作用、鼻汁や膿の排出を促すと同時に、免疫、内臓機能の調整と全身の血行促進のため自律神経系の調整のツボに刺激を与えました。

一回目
施術が終わった後は頭が2、3日軽くなった感覚があった。鼻詰まりも当日は少し改善された感覚があったが、徐々に戻ってしまった。他の症状はまだ変化感じられない。

二回目
顔面痛が少し改善され、後鼻漏がやや少なくなったと感じる。鼻詰まりは日によって通りが良いと感じる日が出てきた。頭重感鼻の通りが悪い日は感じる。

三回目
顔面痛前回よりも改善した。後鼻漏も比較的少ない状態が続いている。鼻の通りが片方は通るようになったが、もう片方は未だ詰まっている。頭重感減少。匂いも少し分かるようになってきたと感じる。

四回目
顔面痛は半減した。後鼻漏は気にならない日が増えてきた。咳も治まってきている。鼻づまりは両方の鼻が通った日があったが、翌日からまた通りが悪くなってしまった。

五回目
顔面痛三分の一程度。後鼻漏も減少し咳が出なくなってきており寝つきが良くなったと感じる。鼻づまりは片方は通るがもう片方は、詰まる日もあるがだいぶ息がしやすくなったと感じる。頭重感も匂いも以前ほどではないが感じる。

六回目
顔面痛ほぼ消失した。後鼻漏もほぼ無くなり鼻づまりも両方の鼻詰まりが無くなった。鼻水の色も透明に近いものになってきた。

 

 

副鼻腔炎とは

 

蓄膿症とは俗称で副鼻腔炎とも呼ばれます。

鼻の周りにある副鼻腔という場所が炎症する状態です。この副鼻腔に膿が貯まることを蓄膿症と言います。今では、溜まるほどでなくても副鼻腔炎ということもあります。

 

原因には様々あります。細菌、真菌などから鼻腔が感染して炎症を起こしてなるものや

などの炎症からなるものもあります。

炎症によって副鼻腔と鼻腔の間が腫れて分泌物や膿などが外に出なくなって炎症が長引きます。この状態ですと細菌感染を繰り返す可能性が大きくなり、症状が固定されて慢性副鼻腔炎になります。

その他にも遺伝が原因になるとも考えられています。

昔によく見られた病気でしたが、医療環境や生活環境の変化により今ではかなり少なってきました。少なくなってきたものの、いまだによくみられる病気であることには変わりません。

 

 副鼻腔

 

頭蓋骨の骨で作られる前頭洞・篩骨洞・上顎洞・蝶形骨洞の四つの空洞で副鼻腔は形成されます。粘膜で覆われた骨で囲まれて、鼻腔と狭い管で通じています。

粘膜の表面には線毛と呼ばれる細い毛によって外から入ってくるゴミやほこり・細菌・ウイルスなどから体内を守ります。これらの異物を粘液と絡めて外で排出する働きをします。

副鼻腔の役割ははっきりとわかっていませんが、音を響かせることや外力からの衝撃を和らげてくれる存在とも言われています。

副鼻腔炎は急性副鼻腔炎慢性副鼻腔炎に分けられます。

 

急性副鼻腔炎は、細菌やウイルス感染から副鼻腔に急性に炎症ができる病態で、頭痛顔面痛・鼻の中の異臭・嗅覚低下頬の違和感・後鼻漏などの症状が起こります。

アレルギー性鼻炎の方が風邪をひいて急性副鼻腔炎になることもあります。

急性副鼻腔炎では通常1~2週間で治ると言われています。

蓄膿症・副鼻腔炎

 

 

慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎の症状が繰り返したりしたものが長引いたもので、三か月以上続くもので、この状態を蓄膿症と呼びます。症状は、鼻づまり頭痛鼻の中に悪臭・嗅覚低下・後鼻漏など様々です。

慢性化することで、副鼻腔の分泌物が増えて粘度が高くなるなど病態をさらに悪化させる可能性があります。

年齢的な要因や免疫力など治癒期間が異なってきますが、目安として半年から一年と言われています。

 

 病院での検査

  • ・細菌検査

鼻漏などで細菌検査を行います。

  • ・内視鏡

内視鏡で鼻を見る検査で痛みもなくすぐに行なえます。

  • ・CT、MRI

鼻の中にある膿などのたまりを調べることができます。

痛みがなく時間もかからずにできます。

  • ・レントゲン

レントゲンでは蓄膿症の進行具合を調べることができます。

これらの検査で蓄膿症を判断します。

 

その他にも嗅覚機能検査・鼻腔通気度検査・採血検査などがあります。

 

蓄膿症になりやすい体質

蓄膿症には免疫力が関係します。

免疫力などの体力がある方は蓄膿症になりにくいです。

蓄膿症は体質改善により症状も改善されていきます。

蓄膿症は、細菌感染や風などを繰り返すことで慢性化するので、身体本来が持っている自然治癒力免疫力を高めてあげることで症状を改善してきます。
東洋医学からみた蓄膿症は、免疫力が低くて、野菜不足の肉類などの偏食の方はなりやすいと考えられます。体質では、風邪をひきやすい方や鼻や喉が弱い方など、冷え性、むくみ、肥満などの水分代謝が悪い方もなりやすいと考えます。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 21:13 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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