斜視に対する当院の治療は、目の周りに鍼を刺してその鍼に電気を流すことで目を動かす筋肉や神経に刺激を与えることで改善をはかっていきます。

目の周囲の鍼に電気を流すことは刺激量が強くなるため鍼が初めての方や鍼刺激に敏感の方の場合は、刺激量を調整して電気を流さないでお灸刺激で対応していくこともあります。

また、首の筋肉のコリが強いと目のほうにも悪影響を与えてしまうために首の筋緊張も緩和させていきます。まずはうつ伏せの治療で首肩や背部にある五臓六腑の重要なツボを鍼灸で刺激していきます。

その他、自律神経バランスの悪化も筋肉や神経に悪影響をあたえてしまうため、次に仰向けとなり目の周りにの施術とともに腹部や手足、頭部のツボも用いて自律神経の調整も行っていきます。

必要であれば、初診の問診時に自律神経測定器で自律神経の状態を測定していきます。
斜視とは、正面の物を見る際に片方の目は正常に正面を向いているのにも関わらずに、もう片方の目は上下左右に違う方向に向いてしまっている状態をいいます。
斜視には、常に斜視となっている状態の恒常性斜視と斜視の状態の時と正常な時もある間欠性外斜視とがあります。間欠性外斜視は、外斜視が起きてしまっている時は近くの物にピントを合わせることが難しくなってしまい、物が見えづらくなってしまいます。特に目の疲労が強い時や起き抜けの時、眩しさを感じる時に起こりやすいとされています。
斜視となると、物が二重に見えてしまう複視の状態や目が異常に疲れやすい・首肩コリの原因となったりします。
その他、恒常性斜視の方の場合、常に片方の目が正常とは違う方向を向いているため見た目を気にされる方が多くいます。
斜視と言いましても目のずれている方向によって種類があります。
内斜視
内斜視は片方の目が内側を向いてしまっている状態です。
外斜視
外斜視は片方の目が外側を向いてしまっている状態です。斜視の中でも一番多くみられる状態です。
上斜視
上斜視は片方の目が上方向に向いてしまっている状態です。
下斜視
下斜視は片方の目がした方向を向いてしまっている状態です。

斜視の原因には様々な原因があります。目を動かす筋肉や神経の異常によるものや目の疾患によるもの、全身疾患からくるものそして一番注意しなければいけないのが脳の障害によって起きてしまう斜視です。
また、子供で起こる斜視と大人で起こる斜視とでは主な原因も違ってきます。生まれた直後の赤ちゃんでは、目を動かす筋肉や視力が未発達のため目の位置が安定していないのが通常ですが、生後3ヶ月も過ぎると目を動かす筋肉は発達してくるため目の位置は安定してきます。
しかし、成長するにしたがって目が違う方向を向いていると斜視が判明することが多く、子供は視界の不良を訴えることが難しいため親などまわりが気付いてあげる必要があるのです。
また、子供の場合には偽斜視と言いまして、外見上は斜視に見えても実は視線はそろっている場合もあります。特に生後間もない赤ちゃんは鼻の根元が低い状態でその部分が成長段階にあるために目と目の間が広くなっていて白目の内側の部分が狭くなっていて、目が内側によっているいわゆる内斜視のように一見見受けられますが、それは斜視ではなく、偽斜視といわれます。
偽斜視の状態は、鼻の根元が成長するにしたがって解消されていき、外見上でも正常な眼位になっていきます。

斜視の原因は、主に目の筋肉の異常や神経の異常、遠視の状態、片目の視力の低下、脳の異常などが挙げられます。
・目の筋肉や神経異常
外眼筋異常
外眼筋とは、上直筋・下直筋・内側直筋・外側直筋・上斜筋・下斜筋の6つの筋肉のことをいい、眼球の向きを変える運動をつかさどっています。これら6つの筋肉が正常に働くことで眼球の複雑な動きを可能にしているのです。しかし、これらの筋肉に何らかの異常が起きてしまうと眼球の位置が安定せずに斜視の状態となってしまうのです。
・動眼神経麻痺
動眼神経は12個ある脳神経の第三脳神経と言われています。動眼神経の働きは、眼球を動かす上直筋・下直筋・内直筋・下斜筋の働きやまぶたを開閉させる上眼瞼挙筋の働きなどを支配している目の動きにとってとても重要な筋肉です。
動眼神経は中脳にある神経核から出てその神経線維が各々の筋肉に向かいますが、その過程で障害が起こると筋肉に異常が出て斜視となることがあります。多くは、糖尿病や高血圧による虚血状態が原因と言われ、その他脳梗塞や脳腫瘍も原因となり得ます。
動眼神経麻痺の鍼灸治療について詳しくはこちら←
・滑車神経麻痺
滑車神経は12個ある脳神経の第4脳神経と言われています。滑車神経の働きは、外眼筋の上斜筋の働きをつかさどっています。原因としましては生まれつきのものや交通事故等で頭部を強く打ってしまったり、血流障害などで起きるとされています。
滑車神経麻痺による斜視では、特に下方向をみると強い複視症状が出てしまうため階段を降りる際に支障が出ます。
滑車神経麻痺の鍼灸治療について詳しくはこちら←
・外転神経麻痺
外転神経麻痺は12個ある脳神経の第6脳神経と言われています。眼球を外側に向ける外直筋という外眼筋を支配しています。眼球を外側に向ける外直筋が麻痺しているため眼球を外側に向けることができずに眼球が内側に偏ってしまう内斜視がおきます。考えられる原因は、様々で脳腫瘍や頭部の外傷、糖尿病、ウィルス感染の場合もあります。
外転神経麻痺の鍼灸治療について詳しくはこちら←
・遠視
遠視とは、眼軸といって眼球の奥行きが短いために網膜にピントを合わせるために必要以上に力が必要となり目が疲れやすい状態となってしまいます。遠くを見る時は少しの調整で見ることができますが、近くを見る時には強い調整がないとはっきりと物が見えづらくなってしまいます。近くのものにピントを合わせる際に目は内側に向かないといけないため内斜視となる危険性があります。
・片目の視力低下
片目の視力が外傷や病気など何らかの原因によって視力が著しく低下してしまった場合に両目で正確にものが見ることができなくなり、視力が低下してしまった目が外側に向いてしまうことがあります。
・脳の異常
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などによって上記の眼球運動をつかさどる神経が阻害されたり、視神経や視覚をつかさどる視覚野の部分が障害を受けてしまうと斜視となってしまうこともあります。
・その他
重症筋無力症といって自分の身体の一部に対する抗体を作り出して攻撃してしまう自己免疫疾患の一つでも斜視となってしまうこともあります。その他、検査などをしてもまったく身体の異常が見られない場合もあります。
症例
50代男性
一か月前から物が二重に見えるようになり、最近になって少しずつ悪化してきた。
右や下を向く動作、遠くを見ると複視になる。
ご本人は気が付いていないが、よく観察してみると両目の動きに左右差があり、軽度の左目の内斜視を確認。
仕事では一日10時間以上パソコンを使用するため目の疲れがひどく、首肩こりや背中、腰も痛くなる。
発症する一年前から急激に仕事が忙しくなり、肉体的精神的共に疲れ果てていて、寝てもだるさが取れない。
最近ではふらふらするめまいも発症してきた。
当院の治療
施術前に、労働環境、慢性的な中途覚醒などの睡眠状態を考慮して、自律神経の乱れが強いと判断し測定器で現在の状態を調べました。
自律神経のバランスが強く乱れており、特に交感神経が過剰に働いていました。
また外食やコンビニ弁当、カップラーメンが多くなってしまい食生活の乱れもあるためか、血管の弾力性の低下も見受けられました。
治療は、うつぶせで眼や自律神経に関わる経穴を刺激、首肩コリや背中、腰の筋緊張を緩める施術を行いました。
仰向けでも眼や自律神経の経穴を刺激し、さらに眼の周りにある「攅竹」「魚腰」「太陽」「四白」に刺鍼し、電気を流し外眼筋を刺激していきました。
治療間隔は1週間に1回のペースで行いました。
◇1回目◇
複視は変化がない。
首肩や腰は終わった後は軽くなったが、また元の戻った。
◇2回目◇
複視はまだ変わらないが、よく寝れるようになってきた。
◇3回目◇
施術後は眼がすっきりし、視界がクリアになる。
◇4回目◇
施術した帰りは複視が軽快している。
◇5回目◇
以前より良くなっているように感じるが、睡眠不足になると複視症状が強くなる。
◇6回目◇
今回から首肩や眼周囲の刺激量を上げたためか、複視にならない日が増えてきた。
◇7回目~10回目◇
複視が気になる日がほとんどない。
◇11回目◇
完治した。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
1.まずは詳しく問診をします。
ストレスやホルモンバランスの変化などが原因の場合があります。しっかり問診することで原因を割り出していきます。また、どういった時に症状があらわれるのかということも重要になってきます。
2.自律神経の状態を計測します。
耳管開放症の原因が自律神経の乱れにある場合も多いので、自律神経測定器で自律神経の状態を計測した上で治療に入ります。
3.まずは仰向けで自律神経調整療法を行います。
多くの方が、体が冷えていたり、症状に対するストレスなども多くかかっているのでここ治療お灸療法なども併用してリラックスできる体の状態に持ってきます。
4.うつ伏せで首肩の筋緊張をとります。
僧帽筋や胸鎖乳突筋などの筋の過緊張状態は、耳の血行不良をまねきます。それらの筋をほぐすことで血行不良の改善を目指します。また「腎」や「肝」の重要な経穴を刺激することで「腎」や「肝」の働きを調整します。
5.横向きななっていただき耳周りを集中的に施術します。
症状の出る耳側を上にして横になっていただき、集中的に施術することで、耳や耳周辺の血流を改善します。体の状態により耳周りにはりを刺して電気をつなぐ通電療法も行います。

30代女性
半年ほど前から仕事を辞めて耳管開放症の症状を発症。働いている以前は、症状は全く起きていなかったが、結婚して家事を優先するようになり仕事もやめてから外出時に耳閉感や自声強調を感じるようになった。1日1~2回症状を感じてそれがまたストレスとなり外出も少し億劫に感じている。耳鼻科では、耳管開放症と診断されたが具体的な治療はされず、生活指導を少しされただけとのことだった。
その他にも目や胃の症状などの体の症状も抱えており、それらのストレスも耳管開放症に関係していると考えられる。
当院の治療
生活環境が変わり、仕事をしている時とはまた違うストレスが耳管開放症の引き金となっている考えられました。自律神経の状態も乱れがちで、全体的な調整療法も重要だと感じました。
また、頸部や肩の凝りも強くそれらも鍼灸施術により改善を目指しました。
治療経過
◇1回目◇
鍼灸施術に対する恐怖感が少しあったため最初は刺激量を抑え、痛電気療法を控えました。治療後体が少し軽くなったが耳の症状は変わらない
◇2回目◇
1回目の治療後だるさが出たため今回も治療の刺激量を抑えて治療しました。
耳の症状は変わらず
◇3回目◇
鍼灸治療にも徐々に身体が慣れてきたため刺激量を上げていきました
◇4~5回目◇
少し耳閉感や自声強調が治まってきた気がするとのこと
◇6回目◇
前回までは耳の症状は少し良くなっていたが、また以前に戻ってしまった
◇7~9回目◇
以前から気になっていた体の症状を精密検査したところ何も異常が見られなかったとのことでご本人としても気が楽なったとのこと。当院施術後身体も非常に楽になり、それから徐々に耳の症状が1日1回出ていたのが2~3日に1回ほどとなった。
症状が出ても数秒で程度で治まる。
症例2
50代女性
当院にご来院される2年ほど前から耳のつまり感が気になるようになった。症状の変化が激しく、強く耳のつまり感が出る時は同時に自分の発した声が自分の頭の中で響くように聞こえたり、めまいを感じたりしていた。家事や仕事で疲れも溜まっていたせいもあり、少し休めば症状がとれると思って病院を受診しないでいた。しかし、睡眠をしっかりとって休息してもなかなか症状が緩和されないため病院の検査を受けることにした。結果、耳管開放症と診断されて精神安定剤などを処方されて服用したがあまり改善されなかった。
身体の調子が悪い時は、曇りや雨の天気になると一日中、耳の詰まった感じ・自分の声が頭の中に響く感じ・めまいを感じていた。
治療経過
耳の症状の他にも腰痛や子宮内膜症も患っていたため、同時に治療していきました。耳・腰・子宮の症状ということで東洋医学的には『腎』の機能が弱まることによって『肝』にも影響を与えて様々な症状を引き起こしている考えられるので特に腎に関する経穴を中心に治療していきました。
◇1回目◇
治療後、体は少し楽になった感じはあるが耳の症状はあまり変化が見られなかった。
◇2回目◇
右の耳の塞がった間隔はなくなった。それと同時に左の耳塞感を強く感じるようになった。
◇3回目◇
左の耳閉塞の改善は見られない。右の耳塞感は完全されてきた。
◇4~6回目◇
一進一退の状態が続いた。基本的に天気の良い日は耳も調子よく、天気が崩れ始めると同時に耳の症状も強くなる。
◇7回目◇
左耳の症状が軽減されてきた。
◇8回目◇
一番耳症状が弱かった時を『1』強く出た日を『10』とすると2~3くらいのレベルまで回復してきた。普段は全然気にならない。身体が疲れてきたり、天候が悪くなると少し気になる程度
症例3
50代 男性
20年ほど前から自分の声が異常に響く症状に悩んでいた。その時は原因がわからなく、特に薬なども処方されなかった。自分でサプリメントや漢方などを飲んでなんとか過ごしていた。しかし、昨年風邪を引いて体調を崩してから左耳だけ耳塞感と自分の声が響く症状が強く出るようになってしまった。それを境に左の鼻もつまるようになって睡眠の妨げにもなっていた。
かなり症状が強く出たため、もう一度耳鼻科を受診したところ耳管開放症と診断された。鼻炎薬などの薬を処方されていくらか軽快することもあったが、仕事で疲れた時や天候が悪くなる日などは症状が強く出て薬の効果もあまり感じられない。
治療
自律神経調整と首肩の筋緊張の緩和、耳周りの施術に加えて鼻炎止めの経穴も用いて総合的に治療して行きました。初診時に自律神経の状態を測定したところ交感神経の活動が高く自律神経の乱れがみられました。
◇1回目◇
治療後2日ほどは耳塞感と自分の声が響く症状は感じられなくなった。3日以降は疲れた時に感じる程度
◇2回目◇
次回から4日空けて来院。以前見られた首肩の筋緊張は和らいでいるように感じた。
◇3回目◇
今回も治療後2日ほどは治療効果が継続
◇4~7回目◇
段々鼻炎も治まってきて、治療効果も延びてきた。1週間に一度ほどのペースで来院。その間はほぼ症状は感じられない
◇8回目◇
2週間後に来院。たまに疲れてくると自分の声が響くかなと感じるが、睡眠をとると直ぐに軽快
◇9回目◇
また2週間後に来院。今回は疲れてきても症状は感じられなくなった。
症例4
◇症状◇
一か月前ぐらいから仕事が忙しくなり、そのストレスのせいか耳の耳塞感や自声強調といった症状が出始めた。横になったり口を大きく開いたりすることによって症状はなくなるが、日に日に閉塞感や自声強調が強くなる。両耳に症状が現れているが特に右側が強い。その他にも疲れてくると眼瞼痙攣の症状も現れる。
◇当院の治療◇
まず、自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ、ストレスを受け続けたのが原因で自律神経のバランスが乱れていたので自律神経調節の治療を行った。また、首肩の筋肉が固まっていて、心臓から耳への血液の流れを阻害して異常を起こしているので、頸肩を含めた全身の筋肉を緩める治療を行っていきました。
最後に、全身の筋肉が緩まり血流が良くなったところに、今度は耳周りに鍼をうち耳に血液を集め、耳管の周りの細胞の動きを正常に戻す治療を行いました。
◇経過◇
・1回目
少し症状が軽くなった気がするが、まだ症状はつよい
・2~5回目
耳の症状の状態は波があり少し軽いかなといった日もあるが、基本的にはやはり耳塞感や自声強調が気になる
・6回目
以前は体の疲労感をすごく感じていたが、疲れを感じることが少なくなり、耳の症状も以前よりは気にならなくなったかもとのこと。
・7~11回目
治療を受ける度に耳の症状が軽減していって11回目を終えたころには日常生活で全く気にならない日も出てきた。
・12回目
体調によって耳の調子も悪くなってしまうかなと感じてもなんとか持ちこたえて耳塞感までも行かなくなった。
症例5
30代男性
中学生の頃に耳の詰まり感や自声強調や呼吸音が響くなどの耳の不調が発症し、病院で両耳の耳管開放症と診断された。それから様々な治療を試したが効果が現れず約15年間悩まされている。
ストレスはあまり感じないが、パソコン作業が多いため姿勢が悪く首肩コリが強い。また慢性的な鼻炎や顎関節症があり、幼少期に中耳炎を繰り返していた事が耳管開放症の発症や慢性化の要因と考えられる。
当院の治療
まずうつ伏せで背部兪穴や首肩の筋緊張が強い部分に刺鍼を行いました。
次に仰向けになり耳の経穴(耳門、聴宮、聴会、翳風)や首前面にある胸鎖乳突筋、こめかみの側頭筋に低周波鍼療法を行いました、また自然治癒力を高めるために自律神経を整える経穴も刺激していきました。
治療間隔は3日~7日に1回ペースでご来院頂きました。
治療経過
◇1回目◇
まだ大きな変化はないが、耳の詰まり感は軽快したような気がする。
◇2回目◇
鼻詰まりと眼精疲労も気になるため、耳に併せてそちらの治療も行った。
◇3回目◇
前回から耳の変化はないが、よく寝れる。
◇4回目◇
耳の詰まりや自声強調が軽快し、症状が全く出ない日があった。
目の疲れや鼻詰まりも楽になってきた。
◇5回目◇
さらに症状が軽快。以前は両耳同時に症状が現れていたが、現在は片耳ずつになってきた。
◇6回目◇
気になる日が少なくなってきた。
◇7回目◇
疲れや睡眠不足の日は症状が出やすいが、それ以外は気にならない。
◇8回目◇
完全には消失していないが、症状が現れる日はほとんどない。
現在、経過観察中。
耳管開放症は、東洋医学で言う「腎」と「肝」が深く関係していると考えられています。
東洋医学では、五臓六腑の「腎」と耳が深い関係にあると言われています。
「腎は耳に開竅する」と言われており、聴覚が東洋医学でいう腎臓と深いかかわりがあるということを示しています。
東洋医学の「腎」は、西洋医学でいうそれとは違った役割を持っています。
東洋医学の「腎」の役割は、主に生長・発育・生殖・水液代謝を主ることです。その中でも腎の精気は、聴覚と関係が深く、多ければ聴覚機能は正常に働き、逆に少なければ聴覚機能は減退してしまいます。
また東洋医学の「肝」には「疏泄をつかさどる」という役割があります。すみずみまで機能を通行させることをさし、情緒を安定させ精神状態を正常に保つ・自律神経系の機能によって全身の機能を円滑に保つという重要な機能があります。
この「肝」と「腎」はとても深い関係にあり「肝腎同源」と言われており、同時に障害されることが多いです。そして同時に障害されると耳管開放症にかかりやすいと考えられています。
・深くおじぎをする
・しばらく横になり休む
・ガムをかむ
・首や耳の後ろにカイロなどを当てて温める
・水をのむ
・耳の後ろを軽く揉む
・お風呂に入って温まる
・肩を回して筋肉をほぐす
・首周りのストレッチをする
耳管開放症とは、通常は閉じているはずの耳管が開いたままであったり、うまく開かなかったりして、耳の詰まり感や自分の声が響くなど耳の症状を呈する疾患です。耳鼻科などで検査を受けても異常なしといわれることも多く、多くの人が悩んでいる症状の一つです。
まだまだ認識の薄い疾患ですが、耳管開放症にかかっている人は日本で軽症者を含めると600万人にも上るといわれており、患者数が増え続けている疾患のうちの一つです。
もし、耳の詰まり感や自分の声が響くような感じがして耳鼻科にいっても異常なしと言われたらこの耳管開放症かもしれません。耳管開放症が常に出ている場合は少なく、病院では症状が出ていないので診断が難しいといわれているからです。
耳管開放症の症状
耳管開放症の症状は、耳閉感・自声強調・フワフワしためまい・低音が聞き取りづらいなどがあります。
耳塞感
最初は、エレベータで上った時に起こるような耳が詰まったような感覚が突然あらわれる場合が多いです。そして気付いた時には症状が消えています。
自声強調
耳閉感が起こり、次第に自分の声が響くようになります。耳が詰まった時に自分の声が耳にこもるというような感覚は誰しも経験があるかと思います。しかし、耳管開放症の症状の場合、それが何倍も感じるようになり、声がこもるというより声が自分に響くというような感覚に陥り、とてもストレスに感じます。重症化すると自分の声が響き過ぎて自分が今何をしゃべっているのかわからないほどとなってしまいます。
そして、進行すると耳が聞こえなくなることもあるとてもこわい症状です。
耳管開放症の自己チェック法
1.あくびやエレベータなどに乗っていない何気ない時に耳の詰まり感を感じる
2.自分の声がこもる・響くような感じがする
3.1・2の症状が深くおじぎをしたり、横になって休むとなくなる
このような場合は耳管開放症かもしれません。
耳管の役割
耳の構造は外耳・中耳・内耳に分かれます。
外耳
外耳とは、その名の通り耳の外側にあたる部分です。私たちが目で確認できる体外に出ている耳介で音を集めて、外耳に伝えます。そして外耳道を介して中耳に音を伝えていきます。外耳とは私たちが耳かきをする部分です。
中耳
中耳とは、鼓膜の奥にある部分です。鼓膜の奥にはツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨という3つの小骨に繋がっています。内耳の中は空洞となっていますが、空気圧を適切な状態に保ったり、細菌の排出機能などとても重要な役割を担っています。
内耳
内耳は、耳介→外耳→中耳と伝えられてきた音を蝸牛という器官で電気信号に変えて蝸牛神経に伝えて脳に伝えるとても重要な器官です。また平衡感覚もつかさどっており、内耳が障害されると耳の症状と加えてめまいなどの平衡感覚に異常をきたす場合が多いです。
耳管
耳管とは、中耳と鼻の奥をつなぐ約3.5センチ程の器官です。外気と中耳の圧を一定に保つ重要な役割があります。
なぜ外気と中耳の圧を保つのが重要なのかと言いますと、外気と中耳との圧が違うと鼓膜がうまく振動せずに音がうまく伝わらないからです。
例えば、エレベーター高い階に移動したとします。すると、気圧は低下するので、中耳の圧の方が外気よりも高くなり鼓膜が外側につっぱった状態となります。鼓膜がつっぱった状態だと鼓膜がうまく振動せずに音が伝わりません。よって耳が詰まったような感覚や「キーン」と耳鳴りが起きたような状態となってしまうのです。
そこで、その状態を解消してくれるのが耳管というわけです。耳管は中耳と鼻の奥と繋いでいて普段は閉じています。しかしあくびやつばを飲み込むと耳管は開くことにより、鼻の穴を通して中耳と外気の圧が一定となり、鼓膜の突っ張った状態を解消するのです。
なぜ耳管が開きっぱなしだと問題なのか?
中耳と外気と一定に保つ役割のある時間ですが、開きっぱなしだとやはり問題があります。
鼻から空気を吸うとき、鼻と耳をつないでいる耳管が開いた状態だと耳からも空気を取り入れようとしてしまうため、鼓膜は内側につっぱってしまいます。逆に空気を吐くときは空気を耳から排出しようとしてしまうため鼓膜が外側につっぱってしまいます。
鼓膜が突っ張った状態は、音が振動しづらいため耳塞感を生じやすくなります。
なぜ自声強調が起きる?
自分の発した声は喉から鼻へ伝わり、耳管が閉じている状態では鼓膜の方まで音は伝わりません。しかし、耳管が開いている状態では、鼻から耳管を通して自分の声が鼓膜に伝わってしまうため自分の声がこもる感じや自分の中で響く感じがしてしまうのです。
耳管開放症の原因は、かぜに伴う上気道炎や副鼻腔炎に伴う後鼻漏の場合があります。
鼻とのどは繋がっていますが、鼻汁が喉の方へ流れて行ってしまう症状が後鼻漏といいます。後鼻漏の状態が続くととても不快に感じ食欲や睡眠にも影響を与えます。
またその他にも
・急激なダイエット
急激な体重減少により、耳管の周りの脂肪組織も減少することで耳管が開放しやすくなってしまいます。
・ホルモンバランスの変化
特に女性に多いですが、妊娠などのホルモンバランスの変化により耳管開放症にかかってしまう場合があります。妊娠すると6人に1人の割合で、耳管開放症に罹ってしまうほどといわれています。
・自律神経の乱れ(血行不良)
自律神経の乱れ特に交感神経活動の亢進は、耳管開放所の原因になる場合があります。
交感神経は活動的な状態で、交感神経が活発な状態は体が戦闘状態にあるということです。体が戦闘状態の時は、体の重要な器官(内臓など)に血流を確保しようとするため自然と末梢の血流は少なくなってしまいます。すると耳管や耳管周囲の血流も低下してうっ血がとれるため耳管が開きやすい状態となってしまいます。
・脱水症状
激しい運動時に耳管開放症の症状が出る方も多いです。先ほど述べたとおり自律神経、交感神経活動が活発が原因の場合もありますが、体の水分が少なくなり、耳管周りにむくみが取れて耳管が開きやすい状態となります。
重症筋無力症は、難病指定されている疾患の一つで日本人の約10万に13人ほどの割合で発症していると言われています。細やかな検査をしないとわからない場合も多く、実際にはもっと多くの方が重症筋無力症にかかっているとも考えられています。
重症筋無力症は女性に多く発症しており、男性よりも1.5~2倍ほど発症リスクが高まります。20代から50代の女性に多かったですが、原因は定かではありませんが近年男女とも50代以上で発症する方も増えていっています。重症筋無力症は、自己免疫疾患の一つで自己免疫疾患は増加傾向にあるため重症筋無力症もその一つかもしれません。

重症筋無力症の主な症状は、体のあらゆる部分の筋力が低下してしまうことです。
最も顕著に現れるのが手足を動かす筋肉であったり、眼球を動かす筋肉・まぶたを上にあげる筋肉などです。
そのため、正常時よりも日常生活で余計に手足に負担がかかってしまうためにすぐに疲れてしまったり、夕方以降に症状を強く感じやすくなってしまいます。
手足の筋肉が低下してしまうと物をよく落としてしまったり、字がうまく書けない、症状の進行具合が強い場合ですと立ち上がれない・歩行できないなど著しくQOLが低下してしまいます。
また、呼吸筋にも筋力低下が見あられる場合、呼吸がしづらく命の危険性も伴うこともあり、注意が必要です。
目の筋力が低下してしまうと、目を動かす外眼筋が弱くなることで左右の目の焦点が合いづらくなってしまうため物が二重に見えてしまう複視の症状が出てしまったり、まぶたを上に上げる上眼瞼挙筋やミュラー筋の働きが弱まりまぶたが上がりづらくなる眼瞼下垂症状が現れてしまいます。
その他にも身体のさまざまな部分が筋力低下をしてしまうことでいろいろな症状を呈します。
・口周りの場合
粗食動作がうまくいかず、物が食べずらくなってしまいます。口がうまく閉まらないこともあるため食べ物やよだれや口角からあふれ出てしまいます。
声を出す筋肉にも影響を与えてしまう場合にろれつがうまく回らない場合もあります。
・顔周りの場合
表情がうまく作れません。本人としては笑っている表情をしていると動作をしていても受け手には違う表情に見えてしまう場合もあります。
重症筋無力症はさまざまな筋肉の働きが正常に作動しません。それは末梢神経と筋肉のつなぎ目である神経筋接合部が自己免疫によって破壊されてしまうことによって脳への筋肉の信号がうまく伝わりづらくなります。
すると筋肉に力が入りづらくなったり、思うように動かせなくなるのです。
なぜ自己免疫によって神経筋接合部が破壊されてしまうかなどのメカニズムはまだ解明されていません。
よって西洋医学的な治療は発症年齢や症状の出ている部位、重症度などによっても変わってきます。
入院などをして免疫機能を抑えるステロイド薬や免疫抑制剤を投与したり、状態がそれほどひどくない場合は抗コリンエステラーゼ薬などを内服して様子を見ることもあります。
自然と症状が落ち着いたり、逆に強いストレスなどがトリガーとなって症状が悪化する場合などもあります。
当院にご来院される重症筋無力症の多くは眼瞼下垂症状や複視症状でお悩みになってご来院されます。
自己免疫疾患ですので自律神経も深く関わりがあると考えるためまず初診問診時に自律神経の状態を測定したうえで施術に入っていきます。
主に目の周りの施術がメインとなりますがその他の気になるお身体の部分も併せて施術していきますので問診時に全身の症状をお伝えください。
基本的にまずはうつ伏せで施術を行い、首肩や背部兪穴といいまして五臓六腑に重要なツボがありますのでそれらのツボを刺激していきながらお身体の自律神経のバランス調整などを行ってきます。また、重症筋無力症の方の特徴としまして首肩コリの痛みを感じていらっしゃる方が多いです。

当院ではそれらの症状にもアプローチしていきます。
うつ伏せ施術が終わりましたら仰向けとなり目の周りの施術を行います。基本的には鍼通電治療を用いますがその方の鍼治療の身体の反応を診て刺激量は調整して行っていきます。
初めてで鍼治療にまだ慣れていない・まだ鍼治療への怖さがある場合に関しましては鍼通電治療を用いず徐々に刺激に慣れさせていきますのでご安心ください。

20代 女性
病態
当院にご来院される1か月前から物が二重に見える複視症状でご来院されました。当初病院では外転神経麻痺と診断を受けていました。重症筋無力症の疑いはあったが、はっきりとは検査結果でない状態。
外転神経麻痺と全身疲労、首肩の筋緊張の緩和を目的にとりあえず治療を開始していきました。
症状に波があったものの7回目の施術後には少しずつ複視の状態が改善されていったが、それ以降急に複視症状が悪化。
細かく病院で検査を受けたところ正式に重症筋無力症と診断を受けたとのこと。
それ以降も鍼灸治療を3回受けて真正面の視界はほぼ一つにまで見えるようにまで回復。
重症筋無力症と診断を受けて入院からの経過
それから1か月ほどはステロイド投与で入院。
退院後もステロイド剤を服用して経過観察。
退院して1か月ほど経過してから鍼灸治療を再開。
ステロイド薬による全身のむくみ特に頬部あたりのむくみが気になるとのことで循環改善の鍼灸施術も併せて目の周りの施術を中心に行っていきました。
2~3週間に1度ほどのペースで鍼灸治療を受診。複視の調子は段々と改善されてきて体調良くなってきたことから3か月後に職場復帰。
職場復帰してからも目や身体のメンテナンスで1か月に1度ほどのペースで鍼灸治療を受けられています。
花粉症はアレルギーに効果がある経穴を使用した経絡治療や自律神経調節治療を中心に行っていきます。目のかゆみや充血には「晴明」「太陽」「攅竹」「角孫」、鼻炎症状がある場合は鼻周りの特効穴「迎香」「上迎香」「神堂」「神庭」にも刺鍼を行います。
鼻周りの経穴には、状態に合わせて電気鍼で刺激していきます。

東洋医学では、「気」「血」「水」の三つの流れ、バランスが重視されます。
この三つが絶えず体中を巡り合って健康な生命活動を維持していると考えられています。
しかし、この三つのバランスが崩れると体に不調が生じます。
花粉症の場合「水」と大きな関わりがあります。
体に必要以上の水が入ることを水毒と言い、過労やストレス、水の取りすぎで体調を崩すと胃腸の調子が悪くなり、吸収力が低下します。胃腸の働きが悪くなると液状の飲食物が体内に残ってしまい余った物が水毒となります。
花粉症は鼻水や涙が止まらない症状から、吸収されない水分が水毒なり体の外に出る事で発症すると考えられています。
水分調整には「脾」「肺」「腎」が大きな役割を担っています。
脾は全身にまんべんなく水分を運搬する機能で、肺は全身の水分をコントロールしています。腎は水分代謝の役割を担っており、余分な水分を尿に変え体外に排出する機能を持っています。
また、鼻づまりや目の充血は粘膜がうっ血状態となっている事から、「瘀血」と捉えています。
この瘀血は、のぼせやイライラなど気逆の症状が現れることもあるため、それらの状態が見られる場合は瘀血、気逆を正常に整えるツボも使用していきます。
花粉症は、植物の花粉が原因の季節性アレルギーのことを言います。
主に鼻と目の症状からなるアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が現れます。
また花粉に振れやすい顔や首回りに湿疹がおこる花粉皮膚炎も発症することもあります。
花粉といったアレルゲンが鼻粘膜に付着すると、抗体が体内で作られマスト細胞と結合します。
その後再び花粉が鼻粘膜に付着するとマスト細胞からヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサン、PAF(血小板活性化因子)等といったアレルギー誘発物質が放出され、それらの物質が鼻粘膜にある神経や血管を刺激し、鼻水やくしゃみ、鼻づまりといったアレルギー反応を引き起こします。
目の場合も同様で、花粉が瞼の粘膜に付着するとヒスタミンなどが発生し粘膜を刺激するため目の充血やかゆみを引き起こします。
また目の知覚神経が刺激されるとその影響で涙腺神経も刺激されるので流涙も強くなることがあります。
近年、花粉の飛ぶ時期でしか発症しないものでしたが、ダニや複数の花粉に対してアレルギー反応を起こし一年中花粉症に悩んでいる人も増加しています。
・鼻水
・くしゃみ
・鼻づまり
・鼻のかゆみ
・目のかゆみ
・目の充血
・流涙
・皮膚の湿疹
・皮膚のかゆみ
・頭痛
・微熱
春はスギ花粉を筆頭に、ヒノキ、白樺、ハンノキなどの樹木花粉が多く、これらの花粉は十数km、中には数百kmまで風に乗って飛ぶこともあり、スギやヒノキが少ない都市部まで大量に舞ってくる事があります。
時期は地域によって違いますが、2月~4月がピークと言われています。しかし、スギ花粉は10月から6月まで飛ぶこともあり、アレルギー反応が強く出やすい人はピーク時以外でも発症する事もあります。
秋の花粉はブタクサ、イネ、ヨモギ、カナムグラが多く、早くて8月の終わりころから飛び始め、11月まで飛びます。特に9月頃がピークになることが多いです。
イネに関しては5月頃がピークになります。
上記だけではなく、日本では61種類の花粉によるアレルギーが発見されています。
花粉症の治療は、鼻噴霧様のステロイド薬、抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬の内服といった薬物療法が中心になります。
また、花粉のシーズン前にレーザー照射で鼻粘膜表面を変性、収縮させることにより鼻水、くしゃみ、鼻づまりといった症状を軽減させる治療もあります。しかし、この方法は花粉の症状が出てから行っても効果がでないので、シーズン前に受ける事が大切です。
また、アレルギーの原因となる抗原を体内に少しづつ投与する事によって、アレルギー反応を起こしにくい体質に変化させるアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法、皮下免疫療法)があります。これは免疫を獲得するために行われる予防接種とは違い、間違って獲得してしまった免疫の排除を目的として投与します。
花粉症は自律神経の乱れで症状が悪化することがあります。
まずは睡眠をよくとる事。規則正しい生活を送ることが大切です。
他には多量の飲酒、喫煙も鼻粘膜を刺激してしまうので控えましょう。
外出時はマスクやメガネを装着する、室内に持ち込まないように工夫をしましょう。
朝の起床時に鼻が詰まったり鼻水やくしゃみが止まらなくなる事があります。
これはモーニングアタックと呼ばれていて、自律神経のバランスが乱れることで起こります。
自律神経は活動時に働く交感神経と睡眠中やリラックス時に働く副交感神経があり、目覚めて副交感神経から交感神経に少しずつ切り替わります。
交感神経は鼻粘膜の血管を収縮させ、くしゃみや鼻水を抑えますが、起床直後はまだうまく働いていないためくしゃみや鼻水が出ます。
睡眠不足や慢性的なストレスで自律神経が乱れている人は、より花粉症の症状が強く出やすくなります。
関節リウマチの東洋医学的鍼灸治療
リウマチの場合、関節に多く症状が出ていますから
関節周囲に鍼灸治療を行えばよいというものでもありません。まず五臓六腑の機能低下と自律神経の乱れを整えていくことで、自己免疫力を高めていくことを基本とします。

『リューマ=流れ』が滞っている状態ですから、
全身の気血津液の流れや、関節に至るまでの経絡(ツボの流れ)を整えることは治療法において大切といえます。
またリウマチは自己免疫疾患に分類され、免疫系の不具合や異常反応によって引き起こされる部分もあります。免疫機構において間違って自己の身体に攻撃してしまうことによっておこされます。攻撃してしまう部分が関節や滑膜であると、リウマチの症状となるのです。

免疫機構を正常な状態にするために、脊柱(中枢神経系)の背部兪穴と関節の症状に効果的な合水穴を用いていきます。
免疫機構を正常な状態に近づけていくには、体質を変えていく必要があります。(本治法)
ですからリウマチになってからの期間が長い場合であれば、
治療の期間も比例して、期間が必要になります。
逆をかえせば、早期に発見し早期に治療すれば症状が悪くなることはないのです。
また、症状が出ている部分に直接鍼灸施術を行い、症状緩和のアプローチも行っていきます。

早期発見早期治療を原則とし、病歴や臨床症候などをふまえ適切な治療を選択することが重要です。
リウマチはWHO(世界保健機関)でも鍼灸の適応疾患とされており、代替療法として有効性が認められている疾患です。
西洋医学と東洋医学(鍼灸治療・漢方等)の良い部分を選択して症状を改善していくことが治療効果をあげやすいといえるでしょう。
40代女性
3ヶ月前に手の関節にこわばりを感じ整形外科を受診したところ関節リウマチと診断された。
現在は薬を服用し経過をみているが、東洋医学の観点からも治療を行ってみたいとのことで当院を受診された。
デスクワークのため手を使うことが多く、症状が強く出ているときは仕事に集中できない。
季節の変わり目や湿気が多いときはときに症状がでる。
また、慢性的な肩こり、頭痛もあり最近は食欲も低下している。
当院の治療
リウマチは全身の結合組織を浸す病気であるため、痛みがでている場所だけでなく全身症状を軽減させ、全身の血流を改善していくことも重要です。
身体の機能を高め、調子を整えるためにお腹や背中のツボを鍼で刺激します。
首肩の緊張はかなり強かったため鍼通電療法を用いて筋緊張の緩和をはかりました。
また、痛みがでている部位に直接鍼とお灸をして、痛みの緩和・炎症の消失をはかる治療も行いました。
◇1回目◇
施術直後の指の変化はいまいち感じなかったが、全身がポカポカして身体が軽くなる感覚はあった。
◇2回目◇
お灸をすると痛みが和らぐ。炎症が前回よりも良くなっている。
◇3回目◇
肩こりは楽になってきた。
頭痛もここ最近はでていない。
セルフケア用にお灸を購入し、自宅でもやってみることにした。
◇4〜8回目◇
朝晩のお灸の効果もあってか、こわばりはでても以前より楽な日が増えた。
食欲も改善し、以前と同じだけ食べられるようになった。
今後も症状軽減のためセルフケアと鍼灸治療を継続する。
リウマチとは、ギリシャ語の『リューマ』という『流れ』を意味する言葉から由来しています。関節が痛む病気は脳から悪い液体が流れ出していると考えられていました。
リウマチは一般的には関節リウマチのことをさします。
広い意味では関節や周囲の骨や筋肉が痛む全般の病気をさすこともあります。リウマチは女性に多く発症すると言われ、男性の5倍もの罹患率で30代~50代に発症のピークがあります。
※
以下リウマチ:関節リウマチ
リウマチの初期の症状は
・身体がだるい
・力が入らない
・気力がない
・脱力感
・微熱が続く
・貧血気味
などの症状がでることがあります。初期の場合だとなかなかリウマチに気づくことはまれで、風邪などの他の症状と思い、見過ごすことが多いです。
リウマチの典型的な症状といえば、朝のこわばり感がでることです。朝起きて1時間ほどは腫れぼったい感覚で動かしにくい症状が出ます。この症状は全身の関節に出ますが、手の手指関節や手首関節に起こりやすいです。上記のようなリウマチの初期症状にプラスして朝のこわばりを感じるようであればすぐに病院で検査を受ける必要があります。朝のこわばりが起こりリウマチが進行すると手の関節は独特な変形を起こして
・ボタン穴変形
手の第二関節に炎症が起き続けると起こりやすい状態です。指の第二関節は内側に第一関節は外側に曲がることでボタン穴のような形になります。
・スワンネック変形
その名の通り白鳥の首のように指関節が曲がってしまう状態です。指の第3関節に炎症が続いてしまう場合に起きます。
・尺側偏位
親指を除くすべての指が小指側に常に曲がってしまっている状態です。尺側偏位は徐々に進行するため変化に気づきにくいです。
リウマチの初期の症状は身体がだるい、力が入らない、気力がない、脱力感、微熱が続く、貧血気味などの症状がでることがあります。初期の場合だとなかなかリウマチに気づくことはまれで、風邪などの他の症状と思い見過ごすことが多いです。
リウマチの典型的な症状といえば、朝のこわばり感がでることです。朝起きて1時間ほどは腫れぼったい感覚で動かしにくい症状が出ます。この症状は全身の関節に出ますが、手の手指関節や手首関節に起こりやすいです。
リウマチの症状は緩解と増悪を繰り返し、慢性的な経過をたどることが多いです。手の関節ばかりでなく、全身の関節にも起こる可能性があり左右対称性におきやすいといわれています
手関節以外にも
・膝関節
・股関節
・肘関節
・頚椎
などの関節にもリウマチは起きることがあるのです。
また初期症状のように関節以外にも全身の症状を呈することがあります。皮膚の下にできる皮下結節や血管系への炎症や目の炎症も出現することもあります。
リウマチの原因ですが、今のところ明確には原因はわかっていません。ただ分かっているところもあります。
①免疫調節機構の異常
リウマチは大まかに分類すると自己免疫疾患になります。簡単にいうと、この免疫機能が味方なのか敵なのかわからなくなり、自分の組織を攻撃してしまうことによるものではないかと考えられています。
②遺伝子的素因
リウマチにはなりやすい人となりにくい人がいます。遺伝子的要因は関係していますが、必ずしも遺伝するというわけでもありません。リウマチ患者の男女比は4対1で女性になりやすい疾患といえるでしょう。
③感染症によるもの
最近の研究ではリウマチは感染症が原因になっているというデータもあります。
①薬物療法
薬物療法は関節の炎症を抑えることを目的とします。
・抗炎症剤(炎症を抑えて痛みを和らげる薬で非ステロイド系、ステロイド系にわけられる)
・抗リウマチ剤(免疫の異常を改善して病気の進行を抑える薬)
・生物学的製剤
(生物によってつくられるタンパク質などを利用比較的新しい薬。サイトカインの動きを抑制する働きがある薬です。)
②リハビリテーション
リハビリテーションの分野でも運動療法や物理療法で症状をコントロールすることも大切と言えます。
運動療法では、関節や筋肉の機能を高めて機能低下を防ぎます。
物理療法では、超音波や温熱、光線などの物理的刺激により血液循環を良くして痛みを和らげることもできます。
③手術療法
関節の機能が失われて、日常生活に支障をきたす場合だと手術の対象になります。また薬を服用しても痛みが激しく続く場合も手術の対象です。手術(関節固定術、人工置換術等)は関節の機能を回復させるためで、リウマチの症状が完全に治るということではないのです。

足底の痛みを引き起こす病気や怪我として以下のようなものが挙げられます。
足根管症候群
下足首の内側で脛骨内果、距骨、踵骨、などの骨とそれを覆ってている屈筋支帯で囲まれる部分を足根管と呼びます。足の裏(足底)の感覚を伝える神経である後脛骨神経(こうけいこつしんけい)は、この足根管を通りその中で枝分かれしています。
足根管症候群とは何らかの原因によって足根管の内圧が高くなり、足根管内に存在する後脛骨神経(こうけいこつしんけい)が障害されることで発症します。
症状
足底部のしびれや痛み、感覚障害が生じます。さらに経過が長くなると足の裏の筋肉が萎縮を起こします。
原因
足根管の中を通る腱の炎症が波及したり、ガングリオンなどの病変による圧迫によるものが多いとされています。その他、きつい靴による圧迫、骨折などによる怪我や距踵骨癒合症などによっても足根管症候群になることがあります。
治療
消炎鎮痛剤やビタミンB12などの飲み薬、塗り薬、局所の安静、腱鞘炎を治めるための足根管内注射などの保存的療法が原則です。また、土踏まずが浅い場合はアーチサポートを装着します。
難治性の場合や筋萎縮のあるもの、足首の変形や腫瘤のあるものなどは手術が必要になる場合もあります。手術は屈筋支帯の切離を行い原因となっている組織を取り除き脛骨神経の減圧と剥離を行います。
足底筋膜炎・足底腱膜炎
足の指の付け根からかかとまで、足の裏に張っている腱組織、筋組織が繰り返し受けた物理的ストレスにより炎症が起きる病気です。
原因
歩行時に床からの繰り返しのストレス(衝撃)を受けることで足底腱膜のかかとの付着部に炎症が生じます。また、歩くとき足の土踏まずは浮き沈みの動作を繰り返しますが、この動作で足底腱膜に伸び縮みのストレス(牽引)が生じ、腱膜付着部の炎症を引き起こします。
また、扁平足、甲高、肥満の方などは足底腱膜炎の危険因子とされています。
症状
朝、歩きはじめにかかとの裏が痛いのが典型的な症状です。酷くなってくると、長時間の歩行や立位でも痛みが強くなります。
治療
圧痛、X線、超音波検査、MRI検査などを必要に応じて行います。治療は保存療法が一般的で安静、消炎鎮痛薬による炎症の軽減、外用薬の塗布、貼付などを行います。また、症状が強ければステロイド薬の注射を行うこともあります。その他運動療法や物理療法、テーピング、踵骨パッド、足底板、アーチサポートなどの検討を行います。
踵骨下滑液包炎
滑液包とは皮膚や筋肉、腱、靭帯と骨が擦れる部分で衝撃を吸収する役割を担っている部分です。
その滑液包が炎症を起こすことがあり、それがかかとの足底部に発生したしたものを踵骨滑液包炎といいます。
歩きすぎ、スポーツなどでアキレス腱やかかとを使いすぎたときや、ハイヒールなどかかとに負担のかかる靴を長時間履いていた時に起こりやすいといわれています。かかとやかかとの底の部分が痛み、腫れを起こすことがあります。
種子骨障害
足の親指の付け根には種子骨という小さな骨があり、筋肉や腱の働きを助けています。この種子骨に炎症が起こったものが種子骨障害で、歩く、走る、踏み込むなどの動作親指の付け根のふくらみに痛みを感じます。
また、指を反らしたり指で押したりした場合にも痛みを生じます。バスケットボールや、陸上競技、踏み込むことの多い剣道や空手などの格闘技をする人に多く見られます。
中医学では筋肉や関節のしびれ、痛み、だるさなどを「痺証(ひしょう)」として捉えます。
「痺証」の痺の文字は通じない、塞がるの意味を表しており体の気や血の流れが障害されている状態を指します。
「痺証」は生体の弱りなどにより、風邪、寒邪、湿邪、熱邪などの外邪が体内に侵入し経絡の気血運行を阻害することで生じると考えられています。
足底の痛みがある方は足底のみに原因があるとは限らず、足関節、膝関節、股関節周囲の筋緊張が見られたり関節のバランスが崩れている場合が非常に多いため、まず腰部、臀部、大腿部、下肢のツボに鍼やお灸で刺激を与え、筋肉や関節のバランスを整えます。

また、東洋医学的観点から足の経絡の気や血の流れを整えるツボも取り入れます。
そして足部のツボに鍼やお灸で刺激を与えることで筋緊張を緩和し、血液循環を促進させることで炎症を早く抑えたり、疲労物質や発痛物質の代謝を促す、神経の圧迫を除く作用が期待できます。

足底部は痛点(痛みを感じる感覚受容器)が多く痛みを感じやすい部分なためお灸をメインに施術を行いますが、状態によっては痛みの強い部分や筋緊張の強い部分に鍼を刺し微弱な電気を流すでことで鎮痛効果や抗炎症作用を促していきます。

当院では合わせて自律神経系の調整施術を行うことで全身的な血行を促進し、内臓機能調整や免疫力を高めることで症状が治癒しやすいお体の状態を整えていきます。
40代女性
20代の頃からバレエや社交ダンスが趣味で多いときでは週に5日練習をしていた。発表会などもあり最近では練習に熱が入って足首周りが痛むようになってしまった。
普段もたまに足首周りが痛くなることはあったが今回は足の裏や腰まで痛みが出てしまって、バレエのつま先立ちが痛みでうまくできない。
痛みを我慢しながら過ごしていたら更に悪化。
日常生活でも階段の上り下りでも痛みが出るようになってしまった。
普段鍼治療をしてもらっている治療院があるが、足の裏に鍼を指すことは難しいと言われてどこか足の裏に鍼を刺してもらえるところがないかと検索したところ当院のホームページを見つけてご来院されました。
当院の治療
腰部から下肢全体にかけて触診したところ腰部の筋緊張が強くそれが背部まで筋肉の引くつれが起きてしまっている状態でした。
また、脛の前脛骨筋や後面の腓腹筋・ヒラメ筋にも固結部位がみられそれらも足首の可動域に影響を与えて足裏の痛みにも関与していると考えました。
まず、仰向けとなり下肢前面や股関節周りに鍼やお灸をして筋肉を緩めていきます。
次にうつ伏せとなり腰背部への刺鍼やお灸で筋緊張を緩和させて下肢後面にもアプローチをしてメインの足裏の鍼通電治療を行っていきます。
足裏は痛点も多く点在しているため、細い鍼をしています。筋肉に届かせて鍼通電治療を行うため刺入深度はある程度入れていきます。
15分ほど電気鍼治療を行い、最後に軽く筋肉をほぐすマッサージをして治療を終えました。
次の日の練習からバレエでの足首の伸びが軽やかになって痛みが半減したとのこと。その日の状態に合わせて治療を変えてコンディション管理を行っています。
目は五臓六腑の肝臓と深い関わりがあることは以前のブログでもお伝えしてきました。
東洋医学の肝は、血を貯蔵して必要に応じて身体に送る役割や気血を体の隅々に行き渡らせる役割、筋の緊張や運動を制御する役割があり、目に開竅することで肝の状態は目に反映されやすいと考えられています。
目の充血に関しましても東洋医学では肝の異常ととらえられています。
病態としては、『肝陽上亢』や『肝火上炎』といいます。
肝陽上亢は肝の陰液不足で肝陽を制御できないがために肝陽が頭の方へ上って行ってしまい、顔面部や頭部に熱証の症状が見られます。
肝陽上亢では目の充血の他にめまい・頭痛・顔面紅潮・イライラ感・耳鳴りなどの症状が見られることがあります。東洋医学的な治療として肝の機能を整えて肝陽を制御したり、肝陰を補う治療となります。
肝火上炎では、肝の陽気の勢いがあまりに強すぎて肝の陽気が上に登ってしまう状態です。その場合、肝陽上亢の症状とは違い、虚証の症状が見られません。
自律神経系の過亢進や中枢神経系の興奮あるいは、炎症による症候と考えられます。肝火上炎では、目の充血の他に睡眠障害・頭痛・自律神経失調症・高血圧症・肝炎・口喝・便秘などの症状が見られる場合があります。東洋医学的な治療としては肝の機能を正常に戻して肝火を瀉す治療が中心となります。
目の充血に対する鍼灸治療
目の充血に対する鍼灸治療では、まず第一に目の炎症や痛みを引かせるような鍼灸施術を行っていきます。

その他、その人の充血原因に合わせたオーダーメイドの施術も行っていきます。

また、東洋医学的にみると目の充血は五臓六腑の『肝』の異常が原因で起きることが多いと考えられています。
特に肝の陰液不足である肝陽上亢の状態や肝の陽気が過亢進による肝火上炎の状態によって目の充血が起きやすいので、それらの状態を取り除く効果のあるツボを刺激していきます。

施術後、好転反応として一時的に充血が強くなったように感じる場合がございますが、その後充血が落ち着いてきて充血が気にならなくなる方が多いです。治療感覚の目安は最初の4~5回は治療間隔をつめて3~7日の間隔で治療、その後治療間隔を徐々に延ばしていきます。
目の充血は、誰もが経験したことがある症状です。目の充血はよくあることといって放置しておくと重い病気が隠れている場合があります。
目の充血だからと言って放置せずにすぐに対処しなければいけない疾患もあるのです。
それを判断するには、目が充血する部分を確認することが重要です。目の充血する部分によって主に3つの充血の種類に分類できます。

結膜充血は、その名の通り結膜が充血することです。結膜は、眼球とまぶたを結ぶ組織でまぶたの内側と白目の部分を覆っています。役割としてまぶたの運動をスムーズに行わせたり、黒目部分で強膜と結びついて眼球運動の手助けをしています。この部分が充血していると結膜炎の可能性が高く、黒目から離れるにしたがって充血が強くなってくる・眼球の下ちょうどあっかんべーのポーズをした時に充血が確認できることが特徴です。
結膜炎にも細菌性結膜炎・ウィルス性結膜炎・アレルギー性結膜炎の3つがあります。
・細菌性結膜炎
細菌性結膜炎の場合、結膜部分の充血の他にも目やにが多く出ることが特徴です。原因となる細菌として黄色ブドウ球菌やインフルエンザ菌などが挙げられます。 特に黄色ブドウ球菌は人間の肌や喉・鼻に存在している菌で健康で免疫力が備わっている時は、特に影響をもたらしません。しかし、体の抵抗力や免疫力が低下した時に、不衛生な手のまま目をこすったり、コンタクトレンズの付け外しをした時に結膜炎を発症してしまいます。
・ウィルス性結膜炎
ウィルス性結膜炎は細菌性結膜炎よりも感染力が強く、集団感染の危険性のある病気です。ウィルス性結膜炎も目の充血の他に大量の目やにや目のゴロゴロ感、涙やまぶたの晴れなどの症状が特徴です。ウィルス性結膜炎の場合、目やにに特徴があり、糸を引くようなねばねばとした白い目やにが出ます。
ウィルス性結膜炎の原因となるウィルスにはアデノウィルス・エンテロウイルスなどがあります。その中でもアデノウィルスによる結膜炎が特に多く見られます。アデノウィルスの感染力は強く、ウィルスの付着したタオルで目をこすってしまうと感染したり、プールの水を介しても感染することがあります。
ウィルス性結膜炎にかからないためにも日ごろの手洗いの習慣・タオルや目薬を共有しない・プール後には目を洗うなどの対策が必要です。
・アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎はよく見られるのが花粉症やハウスダストによるものです。花粉やハウスダストがアレルゲンとなり、目にアレルギー反応を起こさせます。アレルギー性結膜炎の症状は、目の充血のほかに目の異物感・かゆみ・まぶたの腫れがあります。目の症状ばかりでなく、アレルギー性結膜炎で悩まされている方のほとんどは鼻炎や気管支喘息などの症状にも悩まされている方が多いです。
・その他
上記の3つ以外にも目の酷使やドライアイ・コンタクトレンズの長時間使用・紫外線の影響も考えられます。特に近年ではパソコンやスマートフォンの普及により、目を酷使する人が増えています。そういった画面を集中してみている時は、どうしてもまばたきの回数が減ってきます。まばたきは涙を目の表面に行き渡らせる働きや涙を生成するように脳に働きかけるといった役割もあります。よってまばたきの回数が減ってしまうと涙の量が減って目が傷つきやすくなってしまい充血してしまいドライアイや眼精疲労の症状が出てしまうのです。
毛様充血は黒目に近づくにしたがって充血が濃くなってくることが特徴です。毛様充血の場合、まぶたの裏の充血は見られません。黒目の部分は角膜と言いますが、角膜はカメラでいうレンズの枠割があり光の屈折に影響を与えて網膜にピントを合わせる働きがあります。毛様充血は、結膜充血よりも重篤な疾患が隠れている場合があり、すぐに病院で検査を受ける必要があります。
毛様充血に隠れている病気として角膜炎・強膜炎・ぶどう膜炎・緑内障などがあります。
・角膜炎
角膜はちょうど黒目の部分で角膜炎はその部分い炎症が起こったです。原因は外傷や細菌・ウィルス感染によって起こるものや原因不明のものもあります。感染性の原因となるものとして、真菌・アカントアメーバ・ヘルペスウィルスなどがあります。
・強膜炎
強膜炎は充血が強く出て痛みも伴います。原因として自分の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患や梅毒・結核・サルコイドーシスなどがあります。また原因が分からない場合も多く眼科領域の中でも実態が分かっていない病気のうちの一つです。
・ぶどう膜炎
ぶどう膜は、強膜とぶどう膜の中間に存在して虹彩・毛様体・脈絡膜の3つがあります。瞳孔から入る光の調節や水晶体の厚さを変える働きなどがあり目にとってとても重要な組織です。このぶどう膜が炎症を起こしてしまうと、視力の低下・目の痛み・充血・光の量がうまく調節できない・かすみ目・飛蚊症など様々な症状を呈します。原因は、ぶどう膜炎と診断されても3人に1人は原因不明です。原因が分かるもので多いものとしてサルコイドーシスや原田病、ベーチェット病などが挙げられます。
・緑内障
緑内障は、網膜上で入ってきた光の情報を脳へと伝達する視神経に異常が生じてしまい視力低下や視野欠損が見られる疾患です。硝子体の中の房水が排出と産生のアンバランスを起こして視神経を圧迫することにより、緑内障が発症しますが、急激に眼圧が高まることで目の充血が見られることがあります。充血の他にも急激に眼圧が上昇すると目の痛みや頭痛、吐き気なども伴います。
結膜下出血は結膜の下にある毛細血管が破れて出血したものです。原因は、過度な飲酒・くしゃみや咳・外傷などによっても起きる可能性があります。
目の出血が明らかにわかり心配になりますが、多くの場合は1~2週間で自然に吸収されることが多いです。症状もほとんどなく、結膜下出血の場合、目の痛み・かゆみや視力低下などの症状も伴いません。 しかし、頻繁に網膜下出血を繰り返す場合血管の異常である動脈硬化や高血圧・糖尿病などが隠れている場合があります。
網膜下出血の場合、血管が破れて出血したものなので結膜充血や毛様充血などとは違い血管の走行が見えないことが特徴です。

・目の酷使をしない
特に現代ではパソコンやスマートフォンを見る機会が仕事・プライベートでも増えてきています。そういった画面を集中的に見ている時は自然と瞬きの回数が減るということがわかっています。瞬きの回数が減少してしまうと涙を生成する機能が低下してドライアイとなり、目の疲労や目の充血につながってしまいます。パソコン・スマートフォンを使用している時は40~60分ごとに休憩時間を設けて目を休めるように心がけましょう。また意識的に瞬きをすることも効果的です。
・コンタクトレンズの取り外しと使用時間
コンタクトレンズを取り外しするときは必ず手を洗い衛生面を保つことを心がけましょう。手が不衛生のままコンタクトレンズの取り外しをしてしまうとそこから菌やウィルスが侵入してしまい、目の充血・炎症につながってしまいます。コンタクトレンズを日常的に着用するような人は特に注意してください。またコンタクトレンズの長時間の着用もコンタクトレンズの汚れや目の表面が乾燥することで目の充血の原因となってしまいます。
・部屋の湿度とエアコンの風
部屋の湿度が低い状態ですと目の乾燥を招き、目の充血につながりやすくなります。エアコンの風も直接目にあたらないように気を付けましょう。
・アイメイク
まぶたの内側には目の表面のうるおいを保つ役割を持つ油が分泌されるマイボーム腺があります。その部分をアイメイクにより化粧で覆ってしまうとうまく油の分泌が行われずにドライアイとなり、目の充血とつながってしまいます。
・紫外線
外出時はサングラスや帽子をかぶるなどして直接紫外線が目にあたらないように気を付けましょう。紫外線は目の組織を傷つけてしまい、目の充血へとつながってしまう危険性があります。
・睡眠
十分な睡眠がとれずに体の疲労が蓄積されると目へも影響が出て眼精疲労や目の充血、ドライアイなどの原因となってしまいます。
症例
40代 男性
一か月前から目が充血しはじめて、時間がたてば治まると思ったが全く治らなかったので、来院した。普段はプログラミングの仕事をしており長時間のパソコン作業が日課になっている。眼精疲労は常にあるが、目薬して誤魔化している。
目の表面の痛みはなく、どちらかといえば奥の方が痛い。
睡眠時間は4~5時間程度で常に体の疲れ、だるさがある。
当院の治療
目の表面の痛みがない事や、長時間のパソコン作業、睡眠時間、白目の充血具合を踏まえて考察した結果、炎症による物ではなく、強度な眼精疲労が原因による物と判断しました。
首肩コリは自覚がないという事でしたが、触診してみると張りが強く、眼の血流を阻害している原因の一つと考えました。
まず、自律神経測定器で自律神経やストレス度をチェックしたところ交感神経が高くなっており、精神的ストレス、肉体的ストレス共にやや高い状態でした。
施術はうつ伏せで首肩の筋肉を緩める治療から入り、仰向けでは眼の周りに鍼を刺し、電気を流して血流改善を促し、同時に自律神経調節治療も行いました。
1回目
充血の変化はないが、身体や目の疲れは取れやすくなった
2回目
眼精疲労が軽快してきた
3回目
少し赤みが取れてきた
4回目
両目とも中心部分はほぼ赤みが取れたが、外側が残っている
5回目
外側も少しずつ薄くなってきた
6回目
全体的に充血軽快
7回目
ほぼ気にならなくなった
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
当院の高血圧に対する治療目的は、まず第一に鍼灸治療を施すことにより全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えます。中医学では局所的に診るのではなく、全体的に診ることが特徴のひとつであり、全身治療を行うことにより自然治癒力を高めます。

また高血圧は中医学的に見ると「心」「腎」「肝」作用不足や相互関係の崩れなどで発症すると考えられているので、鍼灸治療を用いてツボを刺激することで「心」「腎」「肝」の作用不足を補ったり、相互関係の崩れを修復するように治療します。その他高血圧の患者さんでは頭痛や肩こり、慢性的な痛みを訴える方が少なくありません。そういった患者さんには頭痛や肩こりの解消、痛みの緩和を目的とした治療も並行して行っていきます。

当院の鍼灸治療による高血圧の治療は、降圧を目的としてそれにより、高血圧の合併症を予防することです。
また西洋医学とは違う東洋医学の観点により少しで高血圧が正常に回復できる機会を提供することです。それにより、患者さんの仕事の質の向上や生活の質の向上、生活習慣病の予防が期待できます。
高血圧は、中医学でいう「心」「腎」「肝」が深く関係していると考えられています。
ⅰ)心腎不交
中医学では「心」と「腎」の正常の関係は「心の陽気」が「腎の陰液」を温め養って、逆に「腎の陰液」も「心の陽気」に栄養を与え、陽気が強くなり過ぎないように抑制する相互関係を保っています。しかし、その関係が疲労や慢性病、精神的緊張などで崩れると「心の陽気」を抑えきれずに「心火」に変化して上昇したり、「腎の陰液」を消耗しすぎて「腎陰虚」という病態が発生したりします。
「心腎不交」は高血圧の他に不眠症や自律神経失調症、更年期障害、甲状腺機能亢進症なども引き起こすと考えられています。
ⅱ)肝陽上亢
「肝陽上亢」とは「肝」の陰液不足で、「肝陽」を抑制できずに「肝陽」が上昇することです。また「肝」と「腎」の関係はとても深くどちらかが不足した状態になるともう一方も不足した状態になりやすく「肝腎同源」ともいわれます。よって「腎」の異常は「肝」にも影響を与え、「腎陰」不足は「肝陽上亢」の症状を呈する事もあります。
「肝陽上亢」は高血圧の他に上半身とくに顔面や頭部に明らかな熱の症状が見られ、自律神経失調症や更年期障害、慢性肝炎、慢性腎炎、不眠症なども見られます。
70代 男性
数年前より血圧が高く、降圧剤を服用していた。薬を飲み続けると内臓などに負担がかかるということを知人からきいてできれば、薬の服用をやめたいと思い当院にご来院されました。
また、首肩のコリ・慢性的な腰痛の症状もあり、高血圧の治療と並行して行っていきました。
治療は主に自律神経の調整治療と血流の改善、硬い筋肉を緩める治療をして行きました。
治療経過
◇1回目◇
首肩や腰の症状は一回でだいぶ改善されたとのこと。血圧にまだ変化は見られない
◇2~8回目◇
一週間に一回ほどのペースで治療、全身の調整治療をして行きました。毎朝家で血圧を計測していただき、その経過をみていきました。
治療開始から2か月ほど経過した時に徐々に血圧が下がっていき、降圧剤を飲んでいると血圧が低すぎる値にまでなりました。処方していただいている医師と相談していただき、徐々に薬を減らしていくことになりました。
60代 男性
約10年前、健康診断で高血圧が分かった。最高血圧165mmHg、最低血圧が120mmHg。
飲酒・喫煙をやめ、食事も減塩をこころがけるなど生活習慣を改善したが、数値は変化なし。運動は毎日2.5キロのジョギングを行っている。
薬の服用に抵抗があるため、鍼灸や漢方で治していきたい。
以前までほかの鍼灸院に通院していたが、5回定期的に通っても変化がみられなかったため当院に来院された。
当院の治療
本人は無自覚の身体のこりがあり、自律神経測定器の結果からも交感神経が高く緊張状態が強いことがわかった。また、手足も冷えており血行不良もみられた。
身体が冷えると末端まで血液を送り込もうと心臓のポンプに圧力が加わり血圧があがることもあるため、自律神経の調整と四肢末端の血流改善を行い、心臓の負担を減らすように治療をした。
治療経過
◇1回目◇
特に変化なし。
◇2回目◇
初回治療の翌日150mmHgまで低下した。2日目からはもとに戻った。
◇3回目◇
前回と同様で大きな変化なし。
◇4回目◇
最高血圧150mmHgまで低下。
◇5回目◇
4回目から1か月半あいて来院したが、血圧は最高150mmHgを維持している。
正常血圧を目指して今後も継続して経過をみていく。
高血圧とは動脈内の圧力が異常に高い状態のことです。
心臓はポンプのように毎分60~70回くらい血液を血管へと押し出しています。心臓が収縮して血液を押し出した瞬間は、血管に一番強く圧力がかかり、最高血圧といいます。
そして収縮した後に心臓が拡張する時には、圧力が一番低くなり、最低血圧といいます。最高血圧と最低血圧のどちらが高くても高血圧といいます。
血圧は重症度によって分類されますが一般的に最高血圧140mmHg以上または最低血圧が90mmHg以上に保たれた状態を高血圧といいます。日本人では40~74歳の人のうち男性は約6割、女性は約4割が高血圧にかかっていると言われており、日本人に大変多い疾患です。
血圧を調節しているのは、無意識下に体内の代謝などを調節する神経系の一部、自律神経系の交感神経と腎臓です。何らかの脅威に対する体の生理的反応が起こると、交感神経はいくつかの方法で一時的に血圧を上昇させます。腎臓も血圧の変化に直接的に反応し、血圧が上昇すると、腎臓が塩分と水分の排出量を増やすので、血液量が減り、血圧は正常に戻ります。
また血圧が低下すると、腎臓はレニンという酵素を分泌して血圧を上昇させます。
血圧は運動後やカフェインが含まれている飲み物を飲んだ時、たばこを吸ったりすると上がり、安静時には下がります。また時間によっても変動して、朝が最も高く、夜寝ている間が最も低くなります。
血圧は変動しやすく、また病院や診療所で血圧を測るときだけ高血圧を示す場合もあり、一回の測定で高血圧を示すことが問題なのではなく、血圧の高い状態が続いた時に問題となります。
最近では家庭血圧計が普及していますが、家庭でリラックスした状態で測定した血圧値のほうが、診察室で医師によって測定された血圧よりも将来の脳卒中や心筋梗塞の予測に有効であるという疫学調査結果が出ています。
高血圧に自覚症状はほとんどなく、人によっては高血圧と診断される直前から肩こりがひどくなった、頭痛がするようになったなどと訴える場合もありますが、これは高血圧の特有の症状ではないので、症状だけでは高血圧を見つけることはできません。
高血圧は、症状がほとんどないままに、長年にかかってひそかに血管を蝕んでいくため「サイレント・キラー」とも呼ばれています。
血管を流れる血液の圧力が高くなると、つねに血管に刺激がかかって、血管内皮から血管収縮物質が分泌される事で、血管内皮が障害されます。またこの修復過程で動脈硬化の原因となる物質が形成されます。それと同時に血液を高い圧力で送り出しているのは、心臓なので、心臓が多くのエネルギーを必要として疲れやすくなります。
ⅰ)脳卒中
脳梗塞と脳出血は、高血圧ととても深い関係にあります。高血圧により動脈硬化となると、それは全身に広がって血液の流れを悪くしますが、時に多くの血液を必要とする臓器である脳や心臓に害が及びます。動脈硬化により脳血管が硬くなると血液の流れが悪くなり、そこに血の塊ができて血管がつまりやすくなります。これが脳梗塞です。
一方、硬くなった細い血管はもろくもなりやすく、そこに高い圧力がかかると脳の血管が破れて、脳出血がおこります。
ⅱ)虚血性心疾患
心臓の筋肉に酸素と栄養を運ぶのは冠状動脈と呼ばれる血管で、これが硬くなると血液の流れが滞ってそこに血の塊ができやすくなります。そして血管が詰まって心筋が血液不足になり、狭心症や心筋梗塞などを引き起こします。
ⅲ)腎障害
高血圧は脳卒中や心臓病以外にも腎臓も影響を大きく受ける臓器です。腎臓は、血液の中からいらない老廃物や有害なものをろ過してとりだして尿にし、体外に出すという大きな役割を担っています。
そのため腎臓の本質部分は、糸球体という毛細血管の集合体になっており、動脈硬化がおこって血液の流れが悪くなると、腎臓の働きは低下します。糸球体は再生しないため、最終的には腎不全となり、人工透析などの治療を受けなければならなくなります。
ⅳ)心臓肥大・心不全
高血圧が長い状態続くと、心臓の仕事量が増えてそれに対応しようとして心筋が肥大していきます。肥大した心筋はさらに高血圧の負荷によって拡張し、最終的には心不全に陥る可能性があります。
ⅴ)高血圧脳症
これまで述べてきた慢性的な影響とは別に急激な高血圧により、脳圧が亢進し、頭痛・視力障害などの急性症状を引き起こした状態を高血圧脳症と呼びます。
高血圧の原因は様々なことが考えられるが、その中ではっきりと原因がわかる高血圧は、全体の1割にも満たしません。日本人の高血圧の大部分は原因が特定できない高血圧なのです。
ⅰ)本態性高血圧
本態性高血圧は、原因がはっきりと特定できない高血圧で日本人の高血圧のほとんどがこれにあたります。両親からの遺伝素因に加えて、生後の成長過程、日々の食事、ストレスなどの生活習慣が複雑に絡みあって生じると言われています。
ⅱ)二次性高血圧
二次性高血圧は、原因がわかっている高血圧で、原因として次のような疾患があげられます。
当院ではまず、女性ホルモンと深く関与している自律神経のバランスや血管の状態を自律神経測定器で測定させて頂き、お身体の状態を診ていきます。
自律神経とホルモンバランスの調整は脳の視床下部でコントロールされているため自律神経のバランスが乱れると引きずられるようにホルモンバランスも乱れを生じやすくなります。そのため、ホルモンバランス、自律神経のバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与えます。

また、腰部、下腹部、下肢の冷えや筋肉の緊張があると子宮の血液循環が悪くなりやすく、自己治癒力も低下してしまいます。そのため鍼やお灸を用い下半身を温め、筋肉の緊張を緩和する施術をしていきます。下半身の血液循環を促進する事で子宮や卵巣など骨盤内に十分な酸素と栄養が行き届き、健康な細胞に生まれ変わる作用を促します。

当院では、さまざまな種類のお灸を用いて下腹部・下肢を中心に身体全体を温めていきます。
・電子温灸器
お腹をしっかりと温めていきます。もぐさを使うお灸とは異なり、持続的に熱を入れることが可能で火傷の心配もありません。

・灸頭鍼
さした鍼の上にもぐさをのせて火をつけていくことでお灸と鍼の両方の効果が期待できます。

・長生灸
簡易式のお灸で腰部や肩部などに行っていきます。

・点灸
直接皮膚にもぐさをのせて線香で火を付けます。もぐさが燃え消える前に火を消すたやけどの心配はございません。ツボにピンポイントに熱を入れる際に行っていきます。

東洋医学的に診ると子宮筋腫は、五臓六腑の『肝』の「疏泄を主る」という機能が深く関係していると考えられています。肝の疏泄を主るという機能は、すみずみまで気や血を体の細部に送り届ける機能のことをさします
。疏泄を主るという機能が正常に働くことで体の機能が正常に保たれたり、情緒を安定させて精神状態の安定化もつかさどっているのです。また、自律神経の部分にも作用して全身の各機能が正常に行われるようにもしています。
その疏泄を主るという機能が不調となってしまうと気がうっ滞した病態となってしまいます。東洋医学では肝の機能以上によって生じた気がうっ滞してしまった状態を『肝気鬱結』といい、機体の病態から血おや陰虚の病態へと悪化してしまうこともあります。肝気鬱結は憂うつ感や情緒不安定などの精神的な状態の他にも食欲不振や嘔吐、便秘、月経痛、月経不順などの病態も症状として現れます。このほか、肝気鬱結によって血管運動神経系の失調が続いてしまうと、血も滞ってしまい、子宮筋腫などの腹部の腫瘍も生じてしまうことがあるのです。
鍼灸治療では、肝に関するツボを刺激して肝の機能を正常化するような施術を行っていきます。
子宮筋腫とは子宮を形成する筋肉(平滑筋)の細胞が増殖して出来る良性の腫瘍です。
腫瘍自体に命への危険性はありませんが、放置すると大きく成長してしまい10kgを超えるような大きさまでになることもあります。子宮筋腫の代表的な症状は経血量の増加です。しかし、子宮内膜症などとは違い月経痛はそれほど強くならないようです。
他にも生理周期が乱れたり、月経以外の出血、下腹部痛や頻尿、排尿痛を伴うこともあります。子宮筋腫の詳しい発生原因はいまだ解明されていませんが、初潮前の女性には見られず、閉経後には腫瘍が小さくなることから、「エストロゲン」という女性ホルモンが関わっていると考えられています。
そのため、ホルモンの分泌の盛んな30才以上の成熟期に多く見られ、成人女性の4~5人に1人がなると言われるほど身近な病気です。この説の他に免疫力の低下やストレスの影響なども考えられています。
子宮筋腫は出来る場所と発育する方向によって、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫の3つに分類されます。現れる症状はその大きさよりも出来る場所に影響を受けます。
・粘膜下筋腫
子宮の内側を覆う子宮内膜のすぐ下に出来る筋腫で、子宮の内部に向かって発育する筋腫です。
子宮筋腫の中で発生頻度は低いですが筋腫が小さくても症状は重くなりやすいのが特徴です。不正出血、貧血、動悸、息切れ、月経過多、月経期間が10日以上続く「過長月経」などを引き起こします。粘膜下筋腫は筋腫の中でも月経過多により貧血の症状が出やすいといわれています。
また、筋腫が大きくなり膣や子宮頚管の中に押し出される「筋腫分娩」になると不正出血時の量が多くなります。不妊や早産の原因となりやすく手術が必要になるケースも多くあります。
・筋層内筋腫
子宮内膜の外側にある「子宮筋層」という筋肉の層に形成される筋腫です。
子宮筋腫のうち約70%と最も多くみられる筋腫で、小さい時はほとんど無症状ですが、筋腫が大きくなるにつれて子宮も大きくなり変形します。子宮が強く収縮する事で下腹部痛や腰痛の他、過長月経、頻尿、便秘などを引き起こす事があります。出来た場所や大きさによっては不妊や流産の原因にもなります。
・漿膜下筋腫
子宮の外側を覆う漿膜のする下に出来る筋腫で子宮の外側に向かって大きくなります。
無症状のことがほとんどなので気付きにくく、粘膜下筋腫、筋層内筋腫と比べて過長月経の症状は少ないのが特徴です。筋腫が捻じれて「茎捻転」を起こすと急激な腹痛を引き起こします。

婦人科の検診、内診など
・超音波検査
これらの検査でおおよそ子宮筋腫かその疑いがあるかが分かります。
・子宮筋腫の検査
MRI,CTなどの影像による検査、貧血検査、腫瘍マーカー検査、血液検査、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査、子宮癌検査、心電図検査などから症状に応じて検査が選択されます。
治療方は筋腫の大きさや位置、症状、年齢や本人の希望等を医師と相談して選択していきます。良性のコブですから症状が出ていないのであれば治療をせずに経過を見ていく事もあります。
・薬物療法
女性ホルモンの「エストロゲン」が子宮筋腫の発生、発育に関係していると考えられているため「GnRHアゴニスト」などの薬剤でエストロゲンの分泌量を抑え、子宮筋腫を小さくする方法がとられることもあります。他にも漢方薬によってホルモンバランスを整え、根本的な体質改善を目指す方法もありますが筋腫自体の治療に用いられることは稀です。
・手術
薬物療法でも症状が緩和されなかったときには子宮そのものを取り除く子宮全摘術や、腫瘍のある部分だけを取り除く筋腫核出術が検討されます。
その他にも子宮に栄養を供給する血管を薬で閉じて筋腫への栄養を断ち筋腫の成長を止める「子宮動脈塞栓術(UAE)」と超音波の力で筋腫を小さくする「収束超音波治療(FUS)」などの新しい治療法がありますが、子宮の機能を低下させる恐れがあります。
子宮筋腫が出来てしまうと受精卵が着床するスペースが減ってしまうだけでなく、子宮の内壁が硬くなったり、変形したりと受精卵が着床しずらい状態が引き起こされてしまい、初期流産を引き起こす可能性が高くなります。
また、卵管付近の筋腫は卵管が精子や受精卵を運ぶ機能を低下させ、卵管自体を閉塞させて受精卵の移動を妨げます。明らかな不妊原因になっている場合は子宮筋腫の摘出手術を行う事もありますが、子宮筋腫があっても100%妊娠できないわけでは無く大きさや場所によるため産婦人科の医師との相談によって治療法を選択していきます。
症例
40代 女性
一年前に子宮筋腫と診断されて、病院で定期的に通院、治療を行ってきたが、ここ最近になって症状が強くなってきた。症状は不正出血、月経不順で出血量が多く、常に貧血に悩まされていて鉄剤が欠かせない。痛みなど他の症状はない。
当院の治療
まずお身体の状態を細かくチェックするため、触診や脈診をさせていただきました。
脈は細く、特に腎経と肺経の脈が弱くなっていました。腹部は全体的に冷えており、下肢の冷えもかなり強いです。
お仕事の影響で生活が不規則になり、ストレスも強く感じている様子でした。
まず、仰向けで自律神経調節治療に加え、足や腹部の冷えを取るため鍼とお灸を施し子宮の血流循環の促進を目的とした施術を行いました。
次にうつ伏せになり首肩や背中、腰の緊張を取る施術や、仙骨の八りょう穴という女性ホルモンに効果的なツボを刺激し、骨盤血流量を増加させました。
1回目
まだあまり変化はないが、施術後は身体がポカポカして気持ちよかった。
2回目
出血量が少し減少した。
3回目
出血量がさらに減少し、貧血の症状が軽減。
次回から変化を見るため週1の間隔から、週2に変更。
4回目
2週間空けたが、調子はいい。
5回目
忙しくて睡眠時間が短かったせいか、少し出血したが以前よりは少ない。
6回目
ほとんど出血していない
現在、経過観察中
まず、首肩のコリに対する治療を行っていきます。心臓から目に送られる血液は首の血管を通ります。首肩が硬くなっていると、コリにより血管が圧迫されてしまい良い血液の流れを阻害してしまいます。また、役目を終えた古い血液も心臓に戻りにくくなり、頭部に悪い血液が留まってしまいます。

次に、目の周りのツボに鍼を打ち、さらに微弱な電気を流す事によって目の血流の改善と電気の刺激により網膜の癒着を緩めていきます。

光視症の治療は目や筋肉に対するものだけではなく、「肝」や「腎」といった東洋医学的な五臓六腑の調整と自律神経のバランス調整を加えることにより、疲労の蓄積やストレスの軽減といった体質改善を行い、光視症の改善や症状の進行を防止していきます。
東洋医学では目は五臓六腑の「肝」と深くかかわりがあると考えられています。そのため「肝」の機能が低下すると目に異常が出やすいといわれています。肝は血液の流れをコントロールしたり血液を貯蔵する役目があり、肝の機能が低下することにより全身に回る血流が低下してしまいます。特に目は血液が届きにくい場所でもあるため、目に何かしらの異常が出やすくなってしまいます。これを「肝血虚」といいます。
また、高齢者や慢性的な疲労を抱え込む人の場合は肝だけではなく、「腎」の機能低下も目に影響されるといわれています。「腎」は、東洋医学的には生命力を表しており、加齢や慢性的な疲労やストレスにより腎の力が弱まっていきます。
血液は骨髄でも作られるのですが、東洋医学では骨髄を司っているものは「腎」であり、腎がうまく働かなくなると血液が作られなくなるのです。血液の製造力が低下すると、血液の量も少なくなってしまうので、目の虚血状態が生まれてしまうのです。これを「腎虚」といいます。
光視症とは硝子体剥離や網膜剥離の前兆によって起こる症状の1つで、目に光が当たらない状態や暗いところにもかかわらず突然稲妻のような光が視界を走る症状の事をいいます。光視症は中高年に発症しやすく、飛蚊症と同じように網膜剥離や網膜裂孔の初期症状として現れる事もあります。
また、片頭痛に伴うチカチカ光が見える症状は閃輝暗点とも言われ、原因ははっきり解明されていませんが脳の血管が急激に収縮し、視覚を司っている視覚野への血流量が一時的に減少する事で起こると言われていて、片頭痛の前兆に閃輝暗点が起きることでも知られています。末梢性の物を光視症、中枢性の物を閃輝暗点と2つに分類されます。

光視症は、硝子体が網膜から剥がれようとする硝子体剥離の前触れとして起きる事が原因ですが、若い時は硝子体は透明なゼリー状になっているのですが、老化が進むとゼリー状のものが液化と収縮をし、その変化から硝子体と映像を脳に伝えるフィルムの役割をする網膜の間に隙間ができ硝子体を包む膜が網膜から分離します。
この状態を硝子体剥離と言いますが、硝子体と網膜の癒着が強いとその部分はすぐに剥がれようとせず、目を動かすたびに硝子体が揺れて網膜が引っ張られます。その時に生じる牽引力を網膜は光の信号として変換してしまい、視界に光が発生したように見えてしまいます。
これらは、老化やストレス、過労や睡眠不足、強い近視が引き金になって起きるのですが、ストレスの蓄積や老化が始まると自律神経が正しく働かなくなります。そうすると自律神経がコントロールしている血液循環も悪くなり硝子体に異常を起こしてしまいます。
他には、打撲やコンタクトレンズの不適切な使用により角膜に傷がついたり、細菌やウイルスなどによる角膜の感染というような角膜の異常や急激な眼圧の上昇でも光視症が起こることがあります。
閃輝暗点は、光視症とは違いモザイク模様のようなチカチカした光やノコギリの様なギザギザした光、水面から反射したような光が15分~30分くらい見えることがありますが、光視症は閃輝暗点と違い、瞬間的に稲妻や流れ星のような光が走ったり、光が点滅しているように見えます。
特に、視野の外側に見えることが多く、目を動かしたり頭を振るときに症状が現れやすいのが特徴です。
網膜剥離や網膜裂孔、硝子体剥離の初期症状として、視界にゴミや蚊が飛んでいるように見える飛蚊症の症状以外にも、こうした光視症の症状も出る場合もあるので注意が必要です。
光視症は、硝子体剥離や網膜剥離、片頭痛の前触れが原因として起こるため、それらの治療を行っていきます。加齢による硝子体剥離は時間が経つと自然に回復していくため病院での治療は経過観察のところがほとんどですが、網膜剥離や網膜裂孔を起こしている場合はレーザーで傷を塞ぐレーザー光凝固術や硝子体手術を行います。片頭痛の場合は、脳の拡張しすぎた血管を元に戻す薬や、神経の活動を抑える薬を使用して治療していきます。
光視症は網膜の強い癒着で症状が出現しますが、硝子体と網膜が剥がれると症状はなくなります。しかし、癒着が強い状態で剥離を起こすと網膜が裂けてしまい失明の危険もあるので、眼科医への受診が必要です。
症例
50代 男性
ある日気が付いたら電気が走るような光が見えるようになった。特に、首を動かすと視界の外側に光が見える。飛蚊症も以前から発症していたため念のため眼科で検査を受けたが異常が見つからなかった。
疲労の蓄積や睡眠不足、目の使い過ぎの時に光視症が発現することが多い。
普段はIT関連でエンジニアの仕事しているため長時間のデスクワークをしている。
そのため、眼精疲労や肩こり、ひどくなると頭痛が起こる。
当院の治療
まず自律神経測定器で自律神経やストレスの状態を確認したところ、精神的ストレスと疲労度がやや高く、自律神経も交感神経が非常に高く副交感神経が低い状態でバランスが乱れていました。お話を伺うと睡眠時間が平均5時間程度と短く、疲れがなかなか取れない状態が続いていました。
また、首肩のコリも強く緊張していたため、うつ伏せで首肩の筋緊張の緩和を目的とした施術を行いました。
次に、仰向けで目の周りの経穴(攅竹、魚腰、太陽、四白)に鍼を打ち、低周波の電気を流し刺激をしました。同時に副交感神経を働かせるため、自律神経調節治療も行いました。
1回目
緊張したが、思ったより痛くなかった。
2回目
まだ変化はない。
3回目
首肩は軽くなってきたが、目の症状は変わらない。
4回目
光の見える頻度が少なくなってきた。
5回目
前回よりさらに減少。
6回目
気になることはほとんどなくなってきたが、首を振ると光が強く出る。
7回目
ほとんど気にならない。