糖尿病予防・治療の鍼灸について

2018年10月3日

糖尿病に対する当院の治療

 

糖尿病に対する当院の治療は、第一に鍼灸治療を全身に施すことにより全身の調整をはかり、自律神経のバランスを整えることです。

糖尿病の鍼灸治療
当院のはり灸施術は、交感神経を抑制し副交感神経の働きを促すばかりでなく、双方の神経活動量を高めて自律神経のバランスを整えることです。 自律神経の活動量を高めることでインスリン分泌を促し、細胞にインスリンの作用を促進させるように促します。 また東洋医学的に診ると糖尿病は「胃」や「腎」の疾患と考えられますので、それらの重要な経穴を使って「胃」や「腎」の機能を整えます。

当院の糖尿病に対する施術は、主に糖尿病の初期段階の方や糖尿病予備軍といわれる方の症状の進行を防ぐ目的に行います。糖尿病は、進行すると体に様々な悪影響をもたらし、失明や死亡原因にも繋がるとても怖い疾患です。早めの段階で対処していくことがとても重要になってきます。

 

糖尿病のお灸治療

 

 

糖尿病の東洋医学的考え

糖尿病は東洋医学では、主に五臓六腑の「胃」「腎」の異常だととらえます。

東洋医学の胃の機能は、西洋医学の胃とは少し違い、胃・十二指腸・小腸なども含めた概念的器官です。

東洋医学の胃の機能として

1)胃は受納と水穀の腐熟を主る
飲食物を受け入れ消化を行って体に有用な物質に変化させる

2)胃は通降を主る
飲食物を受け入れたのち、有用なものに変化させた後に小腸や大腸へと下降させる

などが挙げられてそれらの胃の作用がうまく機能しない場合に糖尿病の症状がみられます。   糖尿病における腎の異常として腎陰虚という病態が挙げられます。

腎陰虚とは腎の陰液不足が原因です。精神的ストレスや飲食生活の不摂生や発汗、出血などが原因となり、腎陰という人体の生長・発育に関する重要な物質を害して体に様々な悪影響を及ぼします。糖尿病の他にも甲状腺機能亢進症や高血圧症、慢性腎炎、慢性肝炎などの慢性病にも見られることがあります。

 

糖尿病の鍼灸治療症例

70代 男性

症状
5年ほど前からⅡ型糖尿病と診断され、血糖を抑える薬を処方されている。血糖自体は薬で抑えられているが、最近体が疲れやすくよく目がかすんできたということで当院にご来院されました。

当院の治療
体質改善を目的に最初の2ヵ月は週に2回ほど通院させていただき、全身の調整施術を行いました。それからさらに2ヵ月程は1週間に1回ほどの間隔で施術を行いました。

経過
体の疲労感や目のかすみは、1カ月ほどでだいぶ軽快してきました。治療を開始して3カ月ほどで血糖値が下がってきて血糖を抑える薬を飲まないですむほどとなり、4ヵ月で施術を終了しました。

 

糖尿病とは?

糖尿病は年々増加傾向にあるといわれており、厚生労働省の2012年国民健康・栄養調査結果によると糖尿病が強く疑われる成人男女が約950万人で、前回の調査よりも増加傾向にあります。
「糖尿病予備軍」は約1100万人とも言われており、日本人の6人に1人は糖尿病もしくは糖尿病予備軍という状態といえます。

また糖尿病は、症状としてあまり感じずらく気付いた時には遅いという側面も持っておりとても怖い病気の一つです。糖尿病にかかる医療費は、合併症なども含めると医療費全体で最も大きい額を含んでおり、糖尿病患者の増加は日本の医療費の増加に拍車をかけている状態です。

糖尿病患者を減らすことは、健康な生活を送っていくため・国民医療費の削減させるために日本にとってこれからの大きな課題だといえます。

では糖尿病とはどういった病気なのでしょうか?

糖尿病とは、インスリンの作用不足やインスリンが作られないため慢性の高血糖状態をきたす代謝異常の疾患です。
インスリンは、血糖下げる体内で唯一のホルモンでブドウ糖ををエネルギーや脂肪・コラーゲンに変える働きがあります。そのインスリンが何らかの原因でつくられなかったり、作用しなかったりすると、血液中にブドウ糖が溜まってしまいます。

糖尿病のあらわれてくる症状として、体内のブドウ糖を排出しようとするため・ブドウ糖をうまくエネルギーに変えることができなくなるため・・・ ・

・口が渇く

・多飲多尿

・疲れやすい

・尿に糖が出る

・体重が減少する

・手足の痺れ

・目がかすむ

etc

があります。

糖尿病の診断基準は

1)空腹時血糖値が126mgdl以上

2)75gのブドウ糖を飲み2時間後の血糖200mgdl以上

3)随時血糖200mgdl以上

4)ヘモグロビンA1c6.5以上

のいずれかが認められた場合です。

 

糖尿病の合併症

糖尿病がこわいのは、合併症があるということです。
3大合併症として

・糖尿病性神経症

・糖尿病網膜症

・糖尿病腎症  

があります。 なかでも糖尿病性網膜症は、年々増加傾向にあり日本では、失明原因の第一位となっているとても怖い疾患です。目には豊富な血管があります。糖尿病により、血管が目詰まりを起こしてしまうと、栄養物質が網膜に届かなくなり、失明に至ってしまうのです。

糖尿病の原因

糖尿病は、原因によっていくつかに分類されます。

Ⅰ型糖尿病
自己免疫異常により、インスリンを合成する細胞が破壊されてインスリンが不足してしまいます。思春期に発症することが多く、成人にも発症がみられるようになってきました。日本人の1万に1人が発症しています。 遺伝や環境が原因という説がありますが、現在のところはっきりとは分かっていません。

Ⅱ型糖尿病
糖尿病にかかっている日本人の95%がⅡ型糖尿病といわれています。日々の食生活や運動習慣などの生活習慣に問題がある場合が多く、生活習慣病の一種といわれています。40歳以降に多く発症して、インスリン量の低下や細胞が糖をうまく取り入れられないために起こります。   妊娠糖尿病 妊娠時のホルモンバランスの変化によって起こる糖尿病です。多くは、出産後に正常に戻りますが、新生児に併発する場合もあることから注意が必要です。

 

生活習慣の改善

 

糖尿病の予防・改善は治療と同じくらい生活習慣を改善していくことが重要です。特に生活習慣病の一種と考えられているⅡ型糖尿病では、生活習慣の改善は必須項目です。しかも、今世界中で増えている糖尿病患者のほとんどがこのⅡ型糖尿病なのです。Ⅱ型糖尿病は遺伝的な要因も関わっていると考えられていますが、運動不足であったり、過食・睡眠不足や過労などからくるストレスなどが大きく関係していると考えられています。
今世界は、大きく生活環境が変わっています。生活するうえで様々なものが便利となり、体を動かすことが減ったり、いつでも食事を食べられる・食料が豊富にあるといった環境がⅡ型糖尿病が増大している原因です。

今一度、生活習慣を見直して糖尿病を抑制・予防・改善していきましょう。生活習慣の見直すべきポイントは生活の基本である食事・運動・睡眠です。

食事
栄養が偏らないような栄養バランスのとれた食事をすることが重要です。食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎは禁物です。また、日本人は食塩を多く摂取してしまう人が多いため、食塩の摂り過ぎにも注意が必要です。

運動
主に軽めのジョギングやウォーキング・サイクリングなどの有酸素運動をしましょう。有酸素運動は体内のブドウ糖や脂肪を消費してくれます。また筋力トレーニングも取り入れることで筋肉量が増えて脂肪の消費に効果的です。

睡眠
睡眠不足や過労は、糖尿病にかかりやすいと言われています。現に40代や50代男性などの働き盛りの男性に糖尿病の罹患率は高くなる傾向にあります。しっかりと睡眠時間を確保して身体にストレスをなるべく溜めこまないようにしましょう。


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 13:29 / 院長コラム 糖尿病予防・治療の鍼灸について への4件のコメント

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