自律神経調整鍼灸治療

自律神経鍼灸治療

 

①副交感神経を高めるためにお腹に刺鍼します。
同時にお腹を温めていきます。ストレス社会による交感神経優位の方は副交感神経を高めていくことが必要となります。

自律神経調整鍼灸治療

 

 

副交感神経と交感神経は互いにバランスを取り合う関係でもあるため、一方を高めていくことでもう一方をコントロールしていきます。
副交感神経はリラックス神経と呼ばれています。
人がリラックスした時に優位になるため休息時や睡眠時、食事中に活動します。
食事をすると内臓系が働くことから副交感神経が優位になるのでお腹を外部から刺激することで内臓に刺激を与えられます。

 

②次にうつ伏せ治療では主に症状に合わせた治療を行います。

胃腸の働きを高めていくよう背部にお灸を施すことが多いです。

うつ伏せの自律神経調整鍼灸

 

交感神経は筋肉の緊張を高めますので、全身の筋緊張緩和によりリラックスでき副交感神経が優位になりやすい状態にしていきます。
特に大事にしていますのが、頸部の筋緊張がよくほぐれるように治療します。

PC仕事や目を酷使される方は決まって後頭部が緊張しています。この部分は経験上ですが、うつ病の方やプレッシャーが強い管理職の方も硬く緊張しやすいです。
これは考え事に追われるとストレスを感じてその反応が頭の近くにでるのではと考えています。

そのためこの部分をよく治療すると、寝つきが良くなったり、睡眠時に起きなくなったとよく喜ばれています。

 

 

死の四重奏

当院の治療方針は自律神経を重点に見ており、
現代のストレス社会や生活習慣病に対して治療や予防をしております。

死の四重奏やうつ、不眠などの病気や症状は自律神経が大きく関与していると考えられています。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類があり、双方のバランスによって身体をコントロールしています。
このバランスが仕事や悩み、育児などで大きく崩れると身体の体調も大きく変化します。

身体全体をコントロールしているため、部分的な症状より全身症状になります。

全身の症状の中でも糖尿病肥満高脂血症高血圧の四つは「死の四重奏」と呼ばれます。
二つ以上で習慣病に発展していきやすく、2つ3つと重なるほど生活習慣病のリスクが高まります。

日本では、この生活習慣病による罹患率がとても高く、この四つが引き金となって心筋梗塞脳梗塞に発展します。

将来の健康は日々の積み重ねより守られていくもので、罹ってからでは後戻りができません。
微々たる原因の積み重ねで将来大きなものになっていきますから、今のうちから微々たる修正を加えていくことで、大きな代償を払って修正しなくて済むようにしていきましょう。

鍼灸は自然治癒力を高めます!

鍼灸治療はお薬や外科的手術とは違い、身体が本来もっている自然治癒力をたかめる治療法です。
治療概念は自然から組み立てられているため、人にも優しい治療法となるわけです。お薬のように副作用もありません。

自律神経は自然環境に沿って過ごせば、大して崩れないものです。
ですが、今の時代生活をしていくためにもお仕事をしなければなりません。
デスクワークの方は・・・・
・腰痛
・肩こり
・手足の冷、えむくみ
PCやスマホを使われる方は・・・・

・眼精疲労
・近視
・乱視
夜勤などがある方は・・・・
・うつ病
・自律神経失調症
・精神疾患
働くことによる身体の代償はいろいろですが、すべては身体のバランスが乱れることから起きています。
痛い場所だけの治療や慰安目的だけの治療ではなく、当院では自律神経を調整療法で根本から見直す治療が身体を健康にしていきます。

今から少しずつ体を見直していってみましょう。

 

日常生活でやっていただくこと

1.主に朝は必ず朝日を浴びるように勧めています。
朝日を浴びることで人の体内時計はリセットされて夜に眠気がくるようになっています。
この体内時計こそ自律神経が大きく関与していますのです、朝日がその日のスタートに欠かせないことになります。
朝日を浴びる

2.次にコップ一杯のお水を飲んでいただきます
夜に汗により水分が抜けてしまったこともありますが、第一は内臓をゆっくり動かすのにちょうどいいからです。
内臓が動くことで副交感神経が動き出します。
朝はこれから行動していくため本来は交感神経を高めていきたいのですが、これは現代のストレス社会の人にお勧めしている方法です。
寝起きにコップ一杯の水

3.夜は、PCやスマホなどの目に刺激になるものは控えていただきます。
帰ったら家をなるべく暗くしてもらいます。暗い状況ですと身体がリラックスするためです。
夜はパソコンを控える

4.なるべく睡眠三時間前に晩御飯を済ませていただきます。
空腹で睡眠することによりホルモンが上手くでて身体を修復してくれます。
快適な睡眠

これが一日の健康なリズムとなります。

これに時間が取れる方や余裕がでてきた方には、
毎朝のウォーキングをしてもらいます。
汗をかくぐらいのウォーキングで泌尿器が鍛えられます。
息が早くなるぐらいで呼吸器が鍛えられます。
さらに息切れするぐらいで筋骨系が鍛えられて、脳内からはドーパミンが出てきます。

時間としては40分がお勧めです。
40分以上ですと身体が疲れてしまい、40分以下ですと効果がでません。

当院の自律神経調整法とこの生活指導を行っていただくことで将来の健康を作っていきましょう。

 

症例

40代 男性

以前から不眠で悩まされていて、最近ひどくなってきた。疲れがひどく精神的にも落ち込みが激しくやる気が出ないうつ状態に陥ったため、2か月前から休職している。休職前に比べたら多少改善してきたが、まだ眠れないことが多い。平均睡眠時間は約4~5時間程度。

不眠の状態は入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒があり、それぞれ日によって繰り返す状態。

不眠の他に、うつ状態、手足の冷え、緊張性頭痛、胃腸の不調が見られる。

職業はプログラマーで、睡眠を削って仕事をすることが多く、時には徹夜することもある。

 

当院の施術

問診で詳しく話をお聞きした後、自律神経測定器で現在のストレス度や自律神経の状態を測定しました。

休職中のためか肉体的ストレスは正常値でしたが、精神的ストレスがやや高い状態でした。

自律神経は昼間にもかかわらず副交感神経の割合が高く、逆に交感神経がほとんど働いていない状態で、交感神経と副交感神経がそれぞれ逆転して働いてしまっている事が分かりました。

触診では、お身体全体の緊張が非常に強く常に力が入っている様な状態で、特に肩首の筋緊張が強く感じました。

まず仰向けで腹部や手足、頭部にあるリラックス効果、自律神経調節に効果が高い経穴に鍼やお灸で刺激をしました。

次にうつ伏せで、背部の経穴や首肩の硬結に刺鍼、また不眠に効果的な安眠穴にも鍼で刺激をしていきました。

 

経過

◇1回目◇

不眠は大きな変化はないが、施術後は身体がポカポカして気持ちよかった

◇2回目◇

以前より自然とリラックスできるようになってきて、身体の力みが減少

◇3回目◇

以前より入眠時間が早くなったような気がする

寝起きが楽に感じる

◇4回目◇

手足の冷えや胃腸の不調が気にならなくなってきた

中途覚醒が減ってきた

◇5回目◇

1週間の間で不眠が全くない日が4日あった

気分もすごく快適

◇6回目◇

考え事をしてしまうと寝つきが悪い日もあるが、それ以外は十分寝れている

◇7回目◇

平均睡眠時間が7時間まで改善

冷えや胃腸の調子も改善し、気分の落ち込みもなくなった

 


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸院|眼精疲労 at 14:00 / 院長コラム コメント&トラックバック(%)

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