片頭痛の鍼灸治療

2018年9月14日

片頭痛の東洋医学

片頭痛は、東洋医学では五臓六腑の『』や『』『三焦』の症状としてとらえられています。

肝には、「疏泄を主る」という機能があり、気の推動作用に相当する機能をすみずみまで通行させる機能があります。肝が不調でその機能が低下してしまうと気血の滞りが起こり痛みの原因となったりしてしまいます。また、「肝気」や「肝火」は上行しやすく、頭の方へ昇って行ってしまいますと頭痛の原因となると考えられているのです。

そこに「胆」や「三焦」の病変が加わると、片頭痛となりやすくなってしまいます。「手の少陽三焦経」と「足の少陽胆経」の経絡のルートは、側頭部を通過します。胆や三焦の不具合で経絡の流れが滞ってしまいますと、片頭痛となります。

 

 

片頭痛の鍼灸治療

片頭痛に対する当院の鍼灸治療は、

・痛みの出ている個所に直接アプローチする
鍼灸治療には、鎮痛効果があります。その作用を利用して痛みの強く出ている患部やその周辺に鍼やお灸を施すことで痛みを抑えていきます。

片頭痛の鍼治療

・五臓六腑の『肝経』『胆経』『三焦経』のツボを用いる
上述したように片頭痛は東洋医学で「肝」「胆」「三焦」の病変と捉えます。それらを正常に機能するように関係するツボを用いて施術していきます。

片頭痛の肝経への鍼灸治療

・自律神経の乱れを整える
ストレスの蓄積や天候の急な変化によっても片頭痛が現れることが多いことから自律神経の乱れも片頭痛の発症要因として考えております。自律神経測定器で自律神経の状態を把握してその方に合わせた自律神経の調整治療を行っていきます。

 

片頭痛の自律神経調整治療

 

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片頭痛とは

脈拍に合わせたズキズキとした強い痛みを伴う頭痛です。片頭痛とは名前のごとく片側性で眼窩後部や前頭部、側頭部に頭痛を認めることが多いですが、中には発作の際に右や左に痛みが移動したり両側性に起こることもあります。音や光やにおいに敏感になったり、めまいや吐き気を伴うこともあります。

 

日本人で片頭痛がある人は約840万人と推計され、性差は女性ホルモンと関連があるため女性に多く見られます。年齢では20代~40代に比較的多く見られる疾患です。片頭痛には、発作前に前触れがあるものとないものがあり、前触れがある時は「閃輝暗点(せんきあんてん)」という視野の一部にキラキラした光が現れる事があります。家族歴があることも多くあり特に母から娘へと母系遺伝の例が多いとされています。

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片頭痛の原因

発生原因は現在の医学でもはっきりとは解明されていませんが、三叉神経血管説と脳血管拡張説が最も有力視されています。三叉神経とは顔面周囲の感覚を司る神経で、何らかの要因で三叉神経が刺激を受けると、それに伴い三叉神経の末端から神経伝達物質が分泌されます。その影響で血管が拡張し、炎症が発生することで、神経が刺激され痛みが発生すると考えられています。

脳血管拡張説は、血小板から「セロトニン」という物質が放出されると血管が一度収縮しますが、その後時間と共に血管が拡張していく際に頭痛が起こると考えられており、このセロトニンはストレスによって過剰分泌されることが確認されています。

 

片頭痛の主な引き金

・月経、排卵期

・出産後、更年期

・寝不足、寝すぎ

・空腹

・アルコール

・ストレス、疲労の蓄積

・天候や湿度の変化

・まぶしい光、強いにおい

・人混み、騒音

 

脳の視床下部は、女性ホルモンの分泌や、食欲、睡眠などを司っているため、月経や排卵、出産や更年期、寝不足や寝すぎ、空腹などが引き金になると考えられています。

また、視床下部は自律神経も司っているため、ストレスストレスからの解放疲労天気湿度の変化アルコールの摂取強い光におい、騒音などの外部環境のストレスなどから引き起こされることがあります。

その他にも頭部外傷、首の痛み、顎関節の病気(顎関節症)が片頭痛の引き金となったり、片頭痛を悪化させたりすることがあります。

 

 

片頭痛の症状

 

・頭の片側あるいは両方が脈に合わせて強い痛みを感じます。また、歩行や階段昇降など日常的な動作で悪化してしまうことがあります。

・片頭痛の頻度は個人差があり、一度発作が起こると数時間から数日間症状が持続します。

・光、音、においなどの外部環境に敏感になり、それらの刺激でより強く頭痛を感じることがあります。

・吐き気を伴う事もあり実際に吐いてしまうこともあります。

・前兆として閃輝暗点、あくび、むくみ、疲労感、胃の不快感、空腹感、などが起こることがあります。また、それほど多くはありませんが平衡感覚の消失、腕や脚の脱力感、発話困難などの症状が生じることがあります。

 

 

 

※閃輝暗点とは:視界の中心辺りにチカチカと輝く点や、キラキラとした稲妻、ノコギリの歯やガラス片のような光が見えたり、景色が歪んで見え視野が欠けたりする現象です。これは何らかの原因でセロトニンが減少すると、大脳の中で視覚を司っている視中枢で血流量が減少し、それによって閃輝暗点が現れると考えられています。一般的に閃輝暗点は10~20分程で消失し大抵その後に頭痛が起こります。

 

片頭痛の発症の原因と考えられている血管の収縮、拡張や三叉神経の様子を検査で調べることはできません。そのため主に問診により診断されます。しかし、脳腫瘍や脳出血など脳組織自体の異常が認められる場合には、MRIなどの精密検査が行われます。詳しい症状や、持続時間、発作のタイミング、生活環境などの情報をもとに総合的に判断します。なお、片頭痛の診断として、国際頭痛学会の診断基準があります。

薬物療法と予防療法が基本となります。

 

 

片頭痛の予防法

片頭痛を誘発する要因として睡眠不足や睡眠過多など睡眠の質、極端な空腹、アルコールの過剰摂取(特に赤ワイン)などが挙げられます。

規則正しい生活を心がけましょう。チーズや赤ワイン、チョコレート、ナッツなど特定の食べ物や薬が刺激となる場合があります。それらが引き金となって頭痛が起こる方は摂り過ぎないか、避けた方が良いでしょう。

また、過労等による過度なストレス、長時間の一定姿勢の保持なども引き金になるため状況に合わせてそれらの改善を試みることが大切です。

 

片頭痛が起きてしまった時の対処法

 

片頭痛が起こってしまった場合、まず安静が第一です。刺激やストレスを避け暗い静かな部屋で休みましょう。

可能であれば少しの時間でも睡眠をとると痛みが和らぎやすいです。また、痛む部分を氷などで冷やすと炎症が和らぎます。揉んだり温めたりすると逆効果になります。

痛みが激しい時はお風呂で長時間身体を温めるのは血管の拡張、炎症が増すおそれがあるためシャワーですませるか、長時間の入浴は避けましょう。血管収縮作用のあるカフェインを含むコーヒーやお茶などの適量の摂取も有効といわれています。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 10:38 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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