側頭部が痛む場合、まずは締め付け感を伴っていたら緊張型頭痛の可能性がありますが、やや前の方のこめかみ辺りがズキンズキンと脈打つように痛い場合は片頭痛かもしれません。
高齢者の片方の側頭部の痛みであれば、側頭部動脈炎などの可能性もありますので、専門医の診察を受けましょう。
その他、片方の頭痛であれば神経痛や帯状疱疹なども考えておく必要があります。
痛みの性質はどうか
・ズキンズキンと痛む
ズキンズキンとした拍動性の頭痛は、血管由来の頭痛を示唆する症状です。典型的には片頭痛などです。痛い時とそうでないときが明瞭で、頭痛が数時間から4日程度続いて治まるような頭痛を繰り返す場合は片頭痛の可能性が高いと思われます。
・締め付け感
締め付け感は、筋肉の緊張を示唆するような症状です。ストレスや首こりなどが背景にあるかもしれません。
・頭の重たい感じ
頭が重たく感じるのは、頭を支えている背骨と首の筋肉が疲れている証拠です。頭は4~5kgもありますから首の筋肉が疲れると、頭が重く感じるのです。首の筋肉に慢性的に力が入っているのかもしれません。
・割れるように痛い
初めて経験する激しい痛みの場合、くも膜下出血などの重篤な症状な頭痛かもしれません。すぐに病院を受診することをお勧めします。しかし、我慢できるような頭痛でも初めて感じる頭痛であれば必ずしもくも膜下出血ではないとは言い切れないので、頭痛の程度だけでは判断できません。
片方の激しい頭痛が連日のように生じる場合、群発頭痛かもしれません。群発頭痛は中年の男性に多いものです。
危険な頭痛かどうかの一つの物差しは、それが以前から日常的にあって変わりないものかどうかです。「これまでと違う頭痛」は、危険な頭痛の可能性もある重要なキーワードです。
その他、頭痛に何らかの随伴する症状がある場合、その症状が診断の手掛かりになるかもしれません。例えば、頭痛の前に短時間の視野異常を伴う場合には片頭痛の疑いがあります。また、頭痛の前の倦怠感、あくび、感覚過敏なども片頭痛でしばしば認められる症状です。
一時的ではなく持続的に視野異常や脱力、言語障害、歩行障害、発熱などを伴う場合にはぜひとも専門機関での精密検査を受けることをお勧めします。
なお、吐き気については、頭痛がとても強い時には感じてもおかしくないものです。しかし、頭痛で実際に吐いてしまう場合はかなり強い頭痛の証拠です。
重度の片頭痛でも起こりますが、片頭痛ではない場合には、頭蓋内の病変により頭の中の圧力が極めて高くなってるケースもありますので要注意です。
・側頭筋
側頭筋は噛む際に使うものなので、食事の時に硬いものをたくさん食べる、ガムを長時間噛み続ける、片方の歯のみで噛むということなどで疲労がたまります。その他ストレスや無意識のかみしめや食いしばり、睡眠時の歯ぎしりなどにも関係すると言われています。併せて目の奥に放散痛や鈍痛が現れることがあります。
・後頭下筋群
後頭下筋群(こうとうかきんぐん)という頭痛に関連する代表的な筋肉は目や頭の動きに合わせて、顔の角度や向きを微調整している筋肉で頭痛の代表的な原因筋でもあります。
例えば資料を見ながらパソコン入力をするなど、無意識のうちに顔を前後左右に細かく動かす動作が多い方はこの筋肉を酷使している可能性が高いです。
・僧帽筋の上部線維
猫背や肩をすくませた姿勢が要注意です。パソコン作業やデスクワーク時に悪い姿勢が続くと僧帽筋への負担がかかります。
また、精神的な緊張や不安があると無意識に肩甲骨周辺に力が入ってしまうため、慢性的に肩が上がった状態で凝り固まってしまいます。痛みの特徴として、こめかみ~頭部の痛み、首の脇の痛み、下あごの角も痛み、肩甲骨周りが硬い などが挙げられます。
側頭部痛は、頭部の側頭部に発生する痛みを指します。この種の頭痛はさまざまな原因によるもので、その原因に応じて西洋医学的な治療が異なります。
側頭部痛に対する東洋医学的な考え方では、側頭部周辺を流れる経絡である三焦経や胆経の気血の滞りとして扱われる場合が多いです。
また、そのほか脈診や腹診などで弱っている経絡や強まっている経絡を探し当てて正常に戻すような経穴が用いられます。
当院では頭痛の原因となるストレス、筋緊張や全身の血流などに大きく関与する自律神経系のバランスを機械で測定し、患者様のお体の状態を把握したうえで治療へ移ります。
もともと鍼灸には自律神経系のバランスを整える作用がありますが、当院独自の自律神経調整施術を行うことでその効果をさらに高め、免疫力や自己治癒力を高め症状が治癒しやすいお体の状態へと整えます。
また、側頭部の痛みに関与すると考えられている筋肉の緊張を緩めるツボや東洋医学的観点から肝や胆・三焦経のツボを用いて施術を行っていきます。
その他頸部や肩甲骨周辺の筋肉の過緊張状態が側頭部痛を引き起こしている場合もあるためそのあたりも入念に緩めていきます。
Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸院|眼精疲労 at 16:32 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)