目の上の痛みに対する鍼灸治療

2018年11月1日

パソコン作業やスマートフォン操作など目を酷使する機会の多い現代社会では、目にまつわる様々なトラブルが拝見されます。

目の上の痛みもその一つで、主に眼精疲労によって目の周りの筋肉が疲労して知覚神経である三叉神経に刺激が加わってしまうことで目の上の痛みの原因となってしまうのです。

 

 

目の上の痛みに対する鍼灸治療治療

 

目の痛みに対する当院の治療は、第一に目の周りの経穴に鍼を刺して鍼の効果の一つである鎮痛効果で目の痛みを抑えます

眼の痛みに対する鍼灸治療

 

また、刺した鍼に電極をつないで微弱な電気を流すことで鍼の鎮痛効果をより一層高める施術も場合によっては行っていきます。

眼の痛みに対する鍼通電治療

 

 

また、眼精疲労などで目の周りの筋肉が過緊張状態で痛みの物質が滞ってしまっている場合は目の周りにお灸の施術も積極的に取り入れていきます。目の周りにお灸をすると言いましても火傷するような熱いお灸ではなくほど良い温かさで筋肉を弛緩させていきます。

眼の痛みに対するお灸治療

 

 

 

その他、全身の調整治療としまして東洋医学的観点より五臓六腑の肝や腎の経穴を用いたり、自律神経の乱れも整える施術も行っていきます。

痛みは交感神経の活動を高め常に緊張状態となってしまいがちです。それはさらに血管や筋肉を収縮させて痛みを増幅させてしまう悪循環を招いてしまう危険性もあります。

局所的な目の周りの施術と合わせて身体全体の調子も整えることで鍼灸の施術効果をより一層高めてくれるのです。

 

眼の痛みに対する自律神経調整治療

 

目の上の痛みに対する鍼灸治療症例

 

30代男性

 

PC作業が主な仕事に従事しており、一か月ほど前から頻繁に左目の上の痛みがある。合わせて頭が締め付けられるような頭痛も伴うことがある。痛みは寝ると良くなるが仕事に行くと夕方から夜にかけて痛みが出現してくる。また、慢性的な首肩こりがある。

 

 

当院での治療

自律神経測定の結果交感神経が過亢進状態でバランスに乱れがみられました。まずうつ伏せで、首肩、背部の筋緊張を緩め、仰向けで目周囲、頭部のツボを用いて筋緊張の緩和と血液循環を促進させ疲労物質の代謝を促す治療を行いました。合わせて自律神経のバランス調整を行っていきました。

 

一回目

施術後は目がすっきりとした感覚があり、翌日まで調子が良かった。しかし施術後二日後からまた痛みが出てきた。首肩こりはまだ大きな変化はない。

 

二回目

目の上の痛みの頻度は変わらないが痛みの強さは弱くなってきている。首肩こりは初回よりは良い状態だが、左の首の付け根が常に固まっている。

 

三回目

最近は残業が多かったせいもあるのか、前回から大きな変化はない。

 

四回目

目の上の痛み頻度、強さ共に改善傾向にある。左の首の付け根はコリがあるものの、少しずつ柔らかくなってきていると思う。

 

五回目

以前まで週の半分ほどは痛みがあったが最近は週に一回から、二回になっている。首の可動域が広がり、頭痛も最近は起こっていない。

 

六回目

週に一回だけ目の上の痛みがあったが、痛みの強さは以前と比べれば半分程度。頭痛は伴わなかった。首肩は左右差ほぼなくなったが、部分的にこっている。

 

七回目

最近は目の上の痛み、頭痛は出ていない。左の首の付け根のコリほぼ消失した。肩上部がこっているが、以前と比べればだいぶ筋肉が柔らかくなった。

 

目の上の痛みに対する東洋医学

 

東洋医学では、五臓六腑の『』が目と深く関係しているとされています。東洋医学では、肝の病変が目にあらわれやすいとされているのです。東洋医学でいう『肝』と西洋医学の肝臓とは機能的に少し異なる部分もありますが、似ている部分もあり実際にご来院される方の中では、目の症状と肝臓の数値が悪いと健康診断で診断されたと言われる方が多くいらっしゃいます。

また、東洋医学では『肝』と『腎』は相互に関係しており、肝が弱っているということは腎も弱っていると判断されます。

施術では、全身的な施術として肝や腎の機能を補ったり逆に機能が亢進している場合はそれを抑えるツボも用いて施術していきます。

眼の痛みに対する肝腎への鍼灸治療

 

眼精疲労による目の上の痛み

 

眼精疲労とは、パソコン作業やスマートフォン操作、読書、車の運転等で目を使う作業を続けることで目の周囲の痛み目の奥の痛みかすみ目充血などの目の症状が主に現れることでです。眼精疲労の特徴は、目の症状ばかりでなく様々な症状が起こることです。首肩コリやそれに伴う筋緊張の頭痛、自律神経の乱れに伴う吐き気や全身の倦怠感など全身症状も呈してしまいます。

視覚情報というのは、人間にとってとても重要な情報であり、人間が外部から得る情報の中の8割をも占めるともいわれています。その視覚情報の重要な器官である目が不調となってしまうとそれにまつわる筋肉の過緊張状態や自律神経を乱してしまうのです。

 

眼精疲労の目の症状でよく見られるのが目の上の痛みや目の奥の痛みです。痛みの種類としてはズキッとした鋭い痛みではなくなんとなく重痛いことが多いです。

 

その他考えられる目の痛みの原因

目の痛みには、目の表面的な痛みと目の奥の痛み、目の周りの痛みに大きく分類されます。

 

目の表面的な痛み

ドライアイ

ドライアイとは涙の分泌量や質の低下によって目の表面を潤すことができなくなって、目の表面が傷ついてしまうことによって痛みや不快感、物がかすんで見えるなどの症状を呈することです。涙はもともと目の表面を潤すことで外部からの異物から目を守ったり、角膜に栄養素を送り届ける役割もあります。そのほか、涙には角膜を薄い膜のように覆ってものをはっきりと見せるという役割もあります。

それら多くの役割を持つ涙の量や質が低下することによって上記のような症状があらわれるのです。

ドライアイの鍼灸治療について

逆さまつげ

まつげは、普通目の外側を向いてゴミなどを目に直接入らないように目を守っていますが、逆さまつげの場合、内側を向いてしまうことで常にまつげが、眼球にあたってしまうため目の表面的な痛みを生じさせてしまいます。あまりに症状がひどい場合は、手術が行われます。

 

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、スギ花粉やブタクサ、ハウスダスト、ペットの抜け毛など本来は体には無害なアレルゲンに反応して目の痛みや異物感、涙などが出たりします。外界と直接接触してしまう目の臓器はアレルギー反応を起こしてしまいやすい臓器の一つです。年々、スギ花粉の増加などに伴いアレルギー性結膜炎は増加傾向にあります。

・アレルギー性結膜炎の鍼灸治療について

 

目の奥の痛み

眼精疲労

目の奥の痛みで代表的なものに眼精疲労があります。目の検査などで異常が見られない場合ほとんどが眼精疲労による目の奥の痛みといっても過言ではありません。近年、目を酷使することの多い現代社会の中では眼精疲労による目の奥の痛みで悩まされている方が増えています。

・眼精疲労に対する鍼灸治療

副鼻腔炎

副鼻腔炎は、副鼻腔という鼻周辺に広がる空洞のことでその部分が炎症を起こしてしまうことで顔面部の痛みや目の奥の痛み、頭痛や嗅覚の異常をていします。症状が慢性化しやすく慢性副鼻腔炎となることもありますので、注意が必要です。

・副鼻腔炎の鍼灸治療について

ブドウ膜炎

ブドウ膜炎とは目の中のブドウ膜という部分に炎症をきたす疾患です。ブドウ膜炎では目の奥の痛みのほかに、視界がかすんで見えたり、視力低下等も起こすことがあり、状態によっては失明にまで至るこわい疾患です。

・ブドウ膜炎の鍼灸治療について

強膜炎

強膜炎は目の奥のうずくような痛みが主な症状となります。30代~50代の女性に多く発症する自己免疫疾患の一つです。強膜とは、眼球を覆う一番外側の膜でその部分が炎症を起こすことで強い痛みや充血、光がいつもよりも眩しく感じるなどの症状が出ます。

・強膜炎の鍼灸治療について

群発頭痛

群発頭痛の原因はよくわかっていません。目の症状としましては、目の奥に激しい痛みが襲い、それが前頭部や側頭部に波及します。多くは、1~2時間程度で自然と痛みは治まってきます。しかし、痛みが起きている間は何もできず、また起きたらどうしようと不安障害などを発症する危険性があるなどとても強い精神的ストレスを受ける方も少なくありません。

・頭痛の鍼灸治療について

脳腫瘍

脳腫瘍など脳の疾患でも目の奥の痛みを感じることがあります。目の奥の痛みの他に吐き気や痺れ症状、麻痺症状、ろれつが回らない、ひどいめまいなどの症状が併発した場合はすぐに病院を受診する必要があります。

 

ものもらい

ものもらいは、上まぶたや下まぶたが炎症して腫れてしまうことで痛みや腫れ、ゴロゴロとした異物感を呈することを言います。ものもらいには、黄色ブドウ球菌が繁殖化膿した麦粒腫と皮脂腺が詰まってしまい分泌物が溜まってしまうことで細菌感染する霰粒腫とがあります。

・ものもらいの鍼灸治療について

目の周囲の痛み

 

三叉神経痛

三叉神経とは、顔面部の感覚を脳に伝える神経で脳から出て顔面部に出る時は3つの枝に枝分かれするため三叉神経と呼ばれています。三叉神経の第一枝はおでこの方へ伸びているため三叉神経痛で目の周囲に痛みを生じることがあります。

・三叉神経痛の鍼灸治療について

帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹とは、水痘ウィルス感染によって神経痛や水ぼうそうなどの症状が起きてしまうことです。水ぼうそうや炎症が治まっても神経は傷ついてしまっているため、痛みが長引いてしまうことがあります。帯状疱疹後神経痛は主に脇下や背部などに起こりますがまれに顔面部、目の周囲にも起こる場合もあります。

・帯状疱疹後神経痛の鍼灸治療について

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 14:54 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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