子宮筋腫の鍼灸治療

2018年10月14日

子宮筋腫に対する当院の鍼灸治療

当院ではまず、女性ホルモンと深く関与している自律神経のバランスや血管の状態を自律神経測定器で測定させて頂き、お身体の状態を診ていきます。

自律神経とホルモンバランスの調整は脳の視床下部でコントロールされているため自律神経のバランスが乱れると引きずられるようにホルモンバランスも乱れを生じやすくなります。そのため、ホルモンバランス、自律神経のバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与えます。

子宮筋腫の鍼灸治療

また、腰部、下腹部、下肢の冷えや筋肉の緊張があると子宮の血液循環が悪くなりやすく、自己治癒力も低下してしまいます。そのため鍼やお灸を用い下半身を温め、筋肉の緊張を緩和する施術をしていきます。下半身の血液循環を促進する事で子宮や卵巣など骨盤内に十分な酸素と栄養が行き届き、健康な細胞に生まれ変わる作用を促します。

子宮筋腫のうつ伏せ鍼灸治療

 

 

当院では、さまざまな種類のお灸を用いて下腹部・下肢を中心に身体全体を温めていきます。

・電子温灸器
お腹をしっかりと温めていきます。もぐさを使うお灸とは異なり、持続的に熱を入れることが可能で火傷の心配もありません。

・灸頭鍼
さした鍼の上にもぐさをのせて火をつけていくことでお灸と鍼の両方の効果が期待できます。

子宮筋腫に対する灸頭鍼治療

・長生灸
簡易式のお灸で腰部や肩部などに行っていきます。

子宮筋腫に対する長生灸

・点灸
直接皮膚にもぐさをのせて線香で火を付けます。もぐさが燃え消える前に火を消すたやけどの心配はございません。ツボにピンポイントに熱を入れる際に行っていきます。

 

 

子宮筋腫の東洋医学

 

東洋医学的に診ると子宮筋腫は、五臓六腑の『』の「疏泄を主る」という機能が深く関係していると考えられています。肝の疏泄を主るという機能は、すみずみまで気や血を体の細部に送り届ける機能のことをさします

。疏泄を主るという機能が正常に働くことで体の機能が正常に保たれたり、情緒を安定させて精神状態の安定化もつかさどっているのです。また、自律神経の部分にも作用して全身の各機能が正常に行われるようにもしています。

その疏泄を主るという機能が不調となってしまうと気がうっ滞した病態となってしまいます。東洋医学では肝の機能以上によって生じた気がうっ滞してしまった状態を『肝気鬱結』といい、機体の病態から血おや陰虚の病態へと悪化してしまうこともあります。肝気鬱結は憂うつ感や情緒不安定などの精神的な状態の他にも食欲不振や嘔吐、便秘、月経痛、月経不順などの病態も症状として現れます。このほか、肝気鬱結によって血管運動神経系の失調が続いてしまうと、血も滞ってしまい、子宮筋腫などの腹部の腫瘍も生じてしまうことがあるのです。

鍼灸治療では、肝に関するツボを刺激して肝の機能を正常化するような施術を行っていきます。

 

 

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは子宮を形成する筋肉(平滑筋)の細胞が増殖して出来る良性の腫瘍です。
腫瘍自体に命への危険性はありませんが、放置すると大きく成長してしまい10kgを超えるような大きさまでになることもあります。子宮筋腫の代表的な症状は経血量の増加です。しかし、子宮内膜症などとは違い月経痛はそれほど強くならないようです。

他にも生理周期が乱れたり、月経以外の出血、下腹部痛や頻尿、排尿痛を伴うこともあります。子宮筋腫の詳しい発生原因はいまだ解明されていませんが、初潮前の女性には見られず、閉経後には腫瘍が小さくなることから、「エストロゲン」という女性ホルモンが関わっていると考えられています。
そのため、ホルモンの分泌の盛んな30才以上の成熟期に多く見られ、成人女性の4~5人に1人がなると言われるほど身近な病気です。この説の他に免疫力の低下ストレスの影響なども考えられています。
子宮筋腫は出来る場所と発育する方向によって、粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫の3つに分類されます。現れる症状はその大きさよりも出来る場所に影響を受けます。

・粘膜下筋腫
子宮の内側を覆う子宮内膜のすぐ下に出来る筋腫で、子宮の内部に向かって発育する筋腫です。
子宮筋腫の中で発生頻度は低いですが筋腫が小さくても症状は重くなりやすいのが特徴です。不正出血、貧血、動悸、息切れ、月経過多、月経期間が10日以上続く「過長月経」などを引き起こします。粘膜下筋腫は筋腫の中でも月経過多により貧血の症状が出やすいといわれています。
また、筋腫が大きくなり膣や子宮頚管の中に押し出される「筋腫分娩」になると不正出血時の量が多くなります。不妊や早産の原因となりやすく手術が必要になるケースも多くあります。

・筋層内筋腫
子宮内膜の外側にある「子宮筋層」という筋肉の層に形成される筋腫です。
子宮筋腫のうち約70%と最も多くみられる筋腫で、小さい時はほとんど無症状ですが、筋腫が大きくなるにつれて子宮も大きくなり変形します。子宮が強く収縮する事で下腹部痛や腰痛の他、過長月経、頻尿、便秘などを引き起こす事があります。出来た場所や大きさによっては不妊や流産の原因にもなります。

・漿膜下筋腫
子宮の外側を覆う漿膜のする下に出来る筋腫で子宮の外側に向かって大きくなります。
無症状のことがほとんどなので気付きにくく、粘膜下筋腫、筋層内筋腫と比べて過長月経の症状は少ないのが特徴です。筋腫が捻じれて「茎捻転」を起こすと急激な腹痛を引き起こします。

診断

婦人科の検診、内診など

・超音波検査
これらの検査でおおよそ子宮筋腫かその疑いがあるかが分かります。

・子宮筋腫の検査
MRI,CTなどの影像による検査、貧血検査、腫瘍マーカー検査、血液検査、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査、子宮癌検査、心電図検査などから症状に応じて検査が選択されます。

 

西洋医学的治療

治療方は筋腫の大きさや位置、症状、年齢や本人の希望等を医師と相談して選択していきます。良性のコブですから症状が出ていないのであれば治療をせずに経過を見ていく事もあります。

・薬物療法
女性ホルモンの「エストロゲン」が子宮筋腫の発生、発育に関係していると考えられているため「GnRHアゴニスト」などの薬剤でエストロゲンの分泌量を抑え、子宮筋腫を小さくする方法がとられることもあります。他にも漢方薬によってホルモンバランスを整え、根本的な体質改善を目指す方法もありますが筋腫自体の治療に用いられることは稀です。

・手術
薬物療法でも症状が緩和されなかったときには子宮そのものを取り除く子宮全摘術や、腫瘍のある部分だけを取り除く筋腫核出術が検討されます。

 

その他にも子宮に栄養を供給する血管を薬で閉じて筋腫への栄養を断ち筋腫の成長を止める「子宮動脈塞栓術(UAE)」と超音波の力で筋腫を小さくする「収束超音波治療(FUS)」などの新しい治療法がありますが、子宮の機能を低下させる恐れがあります。

子宮筋腫が出来てしまうと受精卵が着床するスペースが減ってしまうだけでなく、子宮の内壁が硬くなったり、変形したりと受精卵が着床しずらい状態が引き起こされてしまい、初期流産を引き起こす可能性が高くなります。
また、卵管付近の筋腫は卵管が精子や受精卵を運ぶ機能を低下させ、卵管自体を閉塞させて受精卵の移動を妨げます。明らかな不妊原因になっている場合は子宮筋腫の摘出手術を行う事もありますが、子宮筋腫があっても100%妊娠できないわけでは無く大きさや場所によるため産婦人科の医師との相談によって治療法を選択していきます。


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 09:55 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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