ドライマウスとは、その名の通り口の中が乾いてしまうことで様々な不快な症状を引き起こしてしまい、生活の質が著しく低下してしまうこともあります。
ドライマウスでは唾液の分泌が低下してしまっています。唾液には、

があります。
唾液の分泌が低下してしまいますと、歯の病気や歯周病などにかかりやすくなってしまいますし、さらには口臭の原因や食べ物が飲み込みづらくなり食欲の低下などにもつながりかねません。
当院が施術するドライマウスの鍼灸治療では、3つのポイントに重視して行っております。

・自律神経の調整施術
自律神経とドライマウスに関係するのと疑問を持たれるかもしれませんが、実は唾液を分泌する唾液腺は自律神経である副交感神経と交感神経とに支配されており、唾液分泌が反射的に調節されています。
主に副交感神経刺激時にはサラサラとした唾液が分泌されて、交感神経刺激には主としてネバネバした唾液を分泌させます。
よく緊張した状態では、口の中がネバネバして乾くような状態となりますが、交感神経は身体が緊張時に働く神経ですのでその反応として口の中がネバネバするように感じるのです。
ドライマウスの原因は様々なものが挙げられますが、ストレスの一つの原因だと考えられており自律神経の状態も関係してくるものと考えられます。

当院では現在の副交感神経・交感神経の状態、どちらが優位に活動しているのかを把握した上でその方々に合わせた施術を行っていきます。
ドライマウスでご来院される方の多くは、副交感神経の活動が弱い方が多いので基本的に副交感神経の活動を高めるようなお灸でリラックスできる治療も行っていきます。

・首肩回りや手足のツボを刺激
自律神経の状態を整えるうえで首肩回りや背中の施術は特に重要となっています。脊柱の周りに自律神経節なども存在しており、背部の施術でも自律神経の状態を整えていきます。
当院のドライマウスの施術ではまずうつ伏せで背部や頸肩周りの施術を行ってから次に仰向けとなってお腹や手足さらに頬部を中心に施術を行います。
ドライマウスに関連するツボは頬部に多くあるため頬周りの施術は重要となってきますが、上肢にある合谷や下肢にある足三里や太谿といったツボもドライマウスに関連したツボであるためそれらも刺激していきます。

・頬部へのツボの刺激
頬部にある下関・頬車・地倉・廉泉などといったツボに鍼を刺して唾液分泌を促します。それらのツボに鍼を刺して電気を流す鍼通電治療をおこなうことで唾液分泌量が増加したという研究結果もあります。

当院ではこの3つのポイントを重点的に行うことでドライマウスの改善をはかっていきます。
鍼が初めてで少し抵抗があるや電気を流すのが怖いといった方もいらっしゃいますので最初は刺激量はご相談の上決めさせて頂いてなるべく患者様の身体に負担をかけさせないように努めておりますので、何なりとご相談下さい。
症例
50代 女性
シェーグレン症候群によるドライマウスに苦しんでいる。
普段から飴を舐めていないと口が乾いてしまい、食事の時は水が手放せない。
とくにパンやビスケットなど水分が少ない食べ物を食べると口や喉に張り付いてしまい非常に苦痛を感じる。
もともとストレスはあまり感じる方ではなかったが、ドライマウスの症状がストレスになりますます口の渇きがひどくなったような気がする。
趣味や湯船に浸かったりリラックスしている状態になると口の渇きは多少マシになる。
当院の施術
自律神経測定器で自律神経の状態を確認しました。
自律神経の状態は、交感神経の働きが過剰になっており副交感神経とのバランスが大きく乱れた状態でありました。
唾液は、ネバネバした粘液性唾液とサラサラした漿液性唾液があります。粘液性唾液がは交感神経によってコントロールしており、緊張したりストレスを感じることで交感神経が高まり粘液性唾液が多く分泌されます。粘液性の唾液が多くなると口がネバネバして乾いた状態になってしまうので、シェーグレン症候群に加え、自律神経の乱れがドライマウスの症状を増悪していることが考えられます。
施術内容は
①自律神経の調節
②首肩の筋緊張の緩和
③顎や耳の下の経穴に鍼通電を施す唾液腺への刺激
以上を中心に行いました。
施術間隔は週に1~2回。
経過
◇1回目◇
施術中に唾液が出てきた感覚があったが、大きくは変化がない。
◇2回目◇
施術後に唾液が滲み出てきた。その後の食事もいつもより楽に食べることができた。
◇3回目◇
食事中に水を飲む回数が減ってきた。
症例 2
60代 女性
2年前から口腔内の乾燥感を自覚し始め、特に夜間から朝方にかけての乾燥が強く、睡眠が妨げられることもあった。唾液の分泌が少なくなり、食事がしづらい、話しにくいといった症状も伴っていた。歯科医院で口腔乾燥症と診断され、保湿剤や人工唾液を処方されたが、一時的な効果しか得られず、根本的な改善を求めて鍼灸治療を希望された。
唾液の減少のため食事中の嚥下困難で水が常時必要になり、飲み物がないと飲み込めない。また、会話時にもすぐに口が乾いてしまう。
当院の施術
唾液の分泌は自律神経がコントロールしているため、自律神経を調節する施術をベースに、翳風(耳下腺の近くにあり、唾液分泌促進を期待)頬車( 顎関節や咬筋に関連し、唾液腺の活性化を促す。)廉泉(舌の動きや唾液分泌に関連するツボ。)といった経穴を電気鍼で刺激し唾液の分泌を促す施術を行いました。
経過
◇1回目〜3回目◇
夜間の口渇感がわずかに軽減。日中の乾燥感も少し改善が見られた。
◇4回目〜6回目◇
夜間目が覚める回数が減少し、睡眠の質が向上。食事の際の嚥下も以前より楽になったと感じるようになった。
◇7回目〜10回目◇
口腔内の潤いが持続する時間が増え、保湿剤の使用頻度が減少した。目の乾燥感も軽減された。舌の乾燥も改善傾向が見られた。
◇11回目以降◇
症状は安定し、良好な状態を維持。現在も月に1〜2回のペースでメンテナンス治療を継続中。
症例 3
40代女性
3年ほど前から、ドライマウスの症状に悩まされている。病院での検査の結果、特に問題は見つからなかった。ほとんど唾液は出ず、出たとしてもネバネバとした唾液が少し出る状態。食事は水を飲みながらでないと食べられない。
施術
自律神経測定器の結果、交感神経が過剰に優位な状態で、身体の疲労が溜まっている状態でした。唾液腺は自律神経の支配を受け、サラサラとした唾液は副交感神経の働きによって分泌が促されます。慢性的な疲労や仕事のストレスにより交感神経が優位な状態が続き、唾液の分泌が減少する可能性があります。
全身のツボを用いた自律神経調整施術と、唾液腺を刺激するために顔面部への鍼やお灸、頬に鍼通電を行いました。
治療頻度は週に1回。
一回目
唾液の分泌に変化はなかった。
二~五回目
ネバネバだが唾液の量が増えてきた。
六~十回目以降
サラサラとした唾液も出るようになったが、安定して出続けない。
十一回目以降
安定して唾液が出るようになった。
症例4
30代 男性
15年前から唾液が泡状になり、飲み込むことで空気がお腹に溜まる。話す時も泡が気になるため人と話すことが苦手になっていた。
自覚的には唾の量が多いと思っていたが、病院ではドライマウスと診断を受け、体質改善を目的として当院を受診。
唾液が気になりだした頃から寝つきも良くない。
当院の施術
施術を始めるため横になったが、肩が上がって力が抜けない。力を抜くように声掛けしても、力の抜き方がわからないとのこと。
自律神経を整える目的で腕のツボに100Hzで15分パルス治療を行い、首肩から背中は筋肉を緩め、唾液腺に関わるツボへ刺鍼を行った。
週に1回の治療。
経過
◇1回目〜2回目◇
特に変化はなく、入眠も時間がかかる。
◇3回目◇
今週は良かったが、治療当日は口の乾く感じが強い。泡は当日までほぼ感じなかった。
◇4回目〜7回目◇
唾の事を気にすることが減り、睡眠も落ち着いていたが、仕事のストレス等で症状が悪化することもある。
◇8回目以降◇
口の状態は安定。首の凝りが唾の状態と関連している自覚があるため、現在も月に2〜3回のペースでメンテナンス治療を継続中。
日本における1997年の研究ではドライマウス・ドライアイが主症状となるシェーグレン症候群患者12例と健常成人群5例に対して顔面部へ鍼を刺して低周波鍼通電療法を10分間行い唾液分泌量および涙液分泌量にどのような影響を及ぼすか比較試験を行いました。報告では、唾液障害重症度によって差異は生じるが、低周波鍼通電療法で唾液及び涙液が増加したという結果が出ています。
別の1999年の研究でも口内感想を訴えるシェーグレン症候群の患者11例を含む32例に足して鍼治療の効果を検証した比較試験があります。その結果、鍼治療1カ月後で25例中18例(72%)の唾液分泌量が著しく増加して、6カ月後では23例中17例(74%)の患者に分泌量の増加が見られました。
これらの結果から鍼刺激による唾液分泌量や涙液分泌量の増加についてはカルシトニンなどの血管拡張物質の作用やアセチルコリンの関与によって唾液腺血管の拡張さらに神経ペプチドの活性化などによって分泌量が増加したと考えられています。
※参考文献
『鍼灸臨床 最新科学』 医歯薬出版株式会社
ドライマウスの原因は様々なものが挙げられます。最近口がよく乾くと言って放置しておくと大変なこと病気が隠れている場合もありますので一度内科などを受診してしっかりと検査することをお勧めします。
ドライマウスの検査から糖尿病やシェーグレン症候群などの自己免疫疾患が分かる場合もあります。
他にもドライマウスの原因となるものにストレスからくる自律神経の状態が良くないことなどや咀嚼時間が短いなども挙げられます。
よく噛むことで唾液は分泌されます。しかし、食生活の変化で近年ではよく噛まない人が増えていると言います。咀嚼は唾液の分泌を促すばかりでなく唾液腺自体が衰えていくことでますます唾液の分泌量が低下してしまうのです。

ドライマウスチェックシートに当てはまりお困りの方はお気軽にお問い合わせください。

当院の飛蚊症に対する施術は、目の周辺のツボにハリやお灸を施して、目の血行状態をよくします。目の血行状態をよくすることで線維化した硝子体内の物質を排出しやすくします。

当院では目にもお灸治療も積極的に取り入れてお灸による暖かさで血液循環の改善を図っていきます。

また飛蚊症は五臓六腑の肝に深く関係しているので肝に関する経穴を用いて肝血を補って肝陽の抑制などを行います。東洋医学の診断方法に基づき全身の調整治療も行っていきます。当院に飛蚊症でご来院される方は、忙しい日常を送っている方が多く、精神的・肉体的なストレス過多状態の人が少なくありません。
そこで当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を検査してから施術することで自律神経のバランスを整える効果が期待できます。また部分的な治療ではなく全身を治療することは東洋医学の特徴でもあります。
全身施術を行うことにより人間が本来もっている自然治癒力を高めて様々な不定愁訴を取り除く効果が期待できます。

当院では、飛蚊症の原因がわかった段階で施術します。飛蚊症は、失明に繋がる怖い病気の前兆の場合もあり、早急な対応が必要な場合があるからです。原因によっては当院で施術できない場合もありますので、ご相談ください。
東洋医学では五臓六腑の肝は目に開竅するといわれており、眼の疾患は肝の機能の障害が深く影響していると考えられています。肝血が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。
また肝の陰液不足のため肝陽を抑制できないためにおこる肝陽上亢や肝の陽気の過亢進による肝火上亢によって目の充血や炎症が起こります。目の充血や炎症は飛蚊症の原因になると考えられます。
※肝陰虚・肝陽上亢
肝の陰液不足によって、肝の陽を抑制できないため肝陽が上に昇っていってしまうために起こる病態です。上に昇っていくことで顔面部や頭部に熱証が見られます。具体的には、のぼせ・めまい・ふらつき感・頭痛・顔面紅潮・目の充血・耳鳴りなどが挙げられます。
また、『肝腎同源』と言われ、東洋医学では肝と腎はとても深い関係にあるため、肝の陰液不足は、腎陰不足にも繋がります。よって肝腎陰虚の症状もあらわれるのです。肝腎陰虚は、西洋医学でいう高血圧症・自律神経失調症・更年期障害・慢性腎炎・不眠症などの症状がみられます。
30代男性 飛蚊症
数年前から目の前を細かい浮遊物が飛んで見えるようになり、眼科を受診したところ生理的飛蚊症と診断された。眼科では、ドライアイの目薬を処方されて症状は昇降状態だったが、当院に来院される半年前頃から飛蚊症の症状がひどくなり始めた。仕事はデスクワークが主でパソコンの前に座って作業する時間が多く、夕方など目が疲れてくると、浮遊物が多くなり仕事に集中できないとのこと。
それに伴い首や肩にこりに痛みを感じてつらい。またずっと座っていると右腰もつらくなってきて、右足も重だるくなってくる。
治療
生理的飛蚊症の場合、パソコンを多く見る習慣や不規則な睡眠・食事、運動習慣の少なさなど生活習慣が多くかかわってきます。まず問診や自律神経側的でお体のバランスをしっかり把握したうえで施術にはいります。
この方の場合、お仕事が多忙で交感神経が過亢進状態で、寝つきも悪いことが週に2~3日あるとのことでした。また運動習慣も少なく、パソコン作業をすると6時間休憩を取らずにぶっ続けで行うこともあり、そういった習慣も改善していく必要があります。
治療ではまず全身の自律神経のバランスを整える自律神経調整療法を施し、首・肩・腰部の治療をしてから最後に目の周りの施術をしました。
治療経過
◇1回目◇
触診したところ首肩の筋肉に左右差があり、右が明らかに金の緊張がみられる状態でした。それらの筋肉をほぐすと共に以前に鍼治療を受けられており鍼治療に慣れているということで一回目から目の周りにの施術も少し強めで行いました。
◇2回目◇
目・首・肩・腰の症状にあまり変化が見られなかったが1回目の治療後お腹が動く感じがあり、胃腸の働きが良くなったと実感できたとのこと
◇3回目◇
以前たまに夜目覚めることがあったが、最近それがみられなくなったとのこと。
◇4回目◇
以前は右肩がつらかったが、それがとれて今度は左肩の不調を感じるようになった。目やにの量が少なくなった。
◇5回目◇
身体全体的な状態は楽になってきた。
◇6回目◇
飛蚊症の症状に変化が見られてきた。以前は目が疲れると浮遊物が増えて仕事に集中できなかったがそれがなくなった
◇7回目◇
以前の状態が続いている
◇8回目◇
日常生活の中で飛蚊症の症状が気になることは少なくなった。ただしまだ青空を見上げると浮遊物があると確認できる。
◇9回目◇
体の状態に変化見られず。
◇10回目◇
青空を見上げても浮遊物が見えなくなった。
症例2
60代 女性
当院にご来院された2か月ほど前から目の前に浮遊物の見える飛蚊症の症状が出てきた。眼科で検査を受けたが特に異常は見られなかった。眼科では特に治療は受けずに経過観察と言われて他に治療法はないかと探していたところ当院のホームページを見つけてご来院された。
当院の治療
普段からパソコンで仕事をしていて、それ以外にもスマホやテレビを見る機会が多く、目は相当酷使していたとのこと。普段から目の疲れは感じていた。
それに加えてここ最近は母の介護が加わり、体力的にも落ちていて胃の調子など体調を少し崩している状態でした。目の浮遊物は両方見えて特に右目に大きな黒い塊が見える。視力は左右ともに0.3でコンタクトレンズをつけている状態。
自律神経のバランスを測定したところ、自律神経のバランスが乱れている状態でしたのでバランスを整えつつ、目の周りの施術をしていきました。
治療経過
◇1回目◇
施術後、目の疲れはだいぶ軽減されたように感じた。飛蚊症はまだまだある。
◇2回目◇
仕事と介護でストレス。睡眠不足で目の調子も少し悪い
◇3回目◇
今回施術後から飛蚊症の細かい浮遊物は見えなくなってきた。まだ右目の大きな黒い塊はある
◇4~6回目◇
段々と飛蚊症も薄くなってきていると感じる。身体の疲れも良くなってきて睡眠の質も向上
◇7回目◇
飛蚊症、明るい所や天気の日に少し気になる程度になってきた
◇8回目◇
目が疲れてくると細かい浮遊物は多少見えるが、それ以外普段は浮遊物を見られなくなった
症例3
30代 男性
2年前から視界に糸くずのような物が飛んでいて気になるようになっていた。その後、前から視力が悪く気になっていたためレーシック手術を受けて視力の回復をする手術を受けた。手術を受けて視力は上がったように感じたが、飛蚊症がさらに気になるようになってしまった。
最初は、右目だけ気になるようだったが今では左目も糸くずのようなものが飛んでいるのが気になる。
パソコン作業が主な仕事のため、明るいデスクを見ると飛蚊症がさらに気になり、仕事にも集中できない。
飛蚊症が気になり始めると、頭痛や目の周りの痛みも感じることが多い。
飛蚊症の他に、ひざ痛や左坐骨神経痛もあり、ランニング中や趣味のテニスをしている時に痛みが強くなるとのことで目の施術と合わせて施術を行っていきました。
鍼灸治療
以前から鍼治療は良く受けており、受け慣れていたため刺激の量は若干はじめから強めに行ってしっかりと刺激量は入れていきました。
目の周りの鍼通電治療やお灸施術を中心にして膝周りや大腿四頭筋の筋緊張の緩和、頸部の板状筋・僧帽筋の筋緊張の緩和なども併せてはり灸施術を行いました。
■1回目
飛蚊症に対しては特に変化は見られない。ランニング中の膝の痛みは軽減された。VAS7→3
■2~6回目
あまり変化は見られない。飛蚊症は少し薄く見えるようになったかもとのこと。まだ仕事中もかなり気になる。天気のいい日の空を見上げるとはっきりと飛蚊症が見える
■7~15回目
治療開始8回目あたりから少しずつ飛蚊症の数が減少。以前は視界全体にバーっと拡がっていたが今はだいぶ少なくなってきた。パソコン作業の仕事も集中してできる時間が段々と増えてきた。
身体もだいぶ楽になってランニングやテニス時のひざ痛や坐骨神経痛はVAS8→2にまで痛みは軽減された。
症例4
50代 女性
1年前から飛蚊症が気になるようになった。半年ほど前から中心に濃く見えるようになり、パソコン作業中に特に気になるようになったためご来院された。眼科で検査の結果、生理的飛蚊症と診断された。
仕事はほぼ1日中パソコン作業を行っており、普段から目の疲れや、目から頭にかけてのおもだるさを感じている。また、全身の疲れや首肩のこりも慢性的にある。
治療
飛蚊症の原因となっている硝子体内の物質の排出を促すため、血流改善・新陳代謝の活性化を目的に、目の周りに鍼通電を行いました。また、全身的な血流の改善、筋緊張の緩和のため自律神経調整施術も行っていきました。
治療頻度は一週間に一回。
一〜五回目
目の周りや頭にかけての重さがとれた。飛蚊症は色が少し薄くなった。首肩のこりは依然気になる。
六〜十回目
飛蚊症は施術の回数を重ねるごとに段々と色が薄くなっていった。首肩のこりも以前より気にならなくなってきた。
十一〜二十回目
飛蚊は色がさらに薄くなり、中心から外側に移動した。身体の疲れが軽くなり、首肩のこりは気にならない。
二十五回目以降
飛蚊症の色は透明になり、輪郭がぼやけて見えている。パソコン作業では気にならなくなった。
症例5
30代男性
長時間のデスクワークとリモートワークが続く中、視界の端に黒い糸くずのようなものがふわりと浮かんでいることに気づいた。目をこすっても消えないず白い壁や明るい空を見るたびに、いくつもの黒い点や線が視野の中を漂うようになりました。
当時の生活状況は、連日深夜までの残業、睡眠時間は平均5時間以下、元々強度の近視もあり、眼科を受診したところ「生理的飛蚊症」と診断された。網膜に異常はなく、「加齢と疲労、近視の影響でしょう。様子を見てください」と告げられたが、症状は日々気になり集中力の低下やストレスによる生活の質の低下にもつながっていた。
当院の治療
週1回の治療を開始。眼のまわりと首回りのツボを中心に眼周囲の血流を促します。
次に手足のツボを使って、自律神経を整える施術を行い、全身の気血を整えるアプローチを行いました。
また、スクリーンタイムの制限・入浴による体の温め・睡眠時間の確保も並行して指導しました。
経過
◇1ヶ月◇
眼精疲労の軽減はするが、疲労が溜まったり、アルコールを飲んだ翌日は
症状が戻ってしまう。
◇2ヶ月目◇
飛蚊症の症状が減った気がすると変化を感じはじめる。
調子の良い時は普段の生活でそこまで気になることがなくなった。
ただ、体調が悪い時はまだ出るなど好、不調の波が残る。
◇3ヶ月目◇
症状が大幅に気にならなくなった。完全消失には至らないものの、集中力が戻り、仕事のパフォーマンスも向上。現在は月2回のメンテナンス治療を継続しながら、良好な状態を維持している。
飛蚊症とは、明るいところや白い壁などを見つめた時、目の前を小さな浮遊物が飛んでいるように見えます。その形状は虫や糸くずであったりします。視界からはずそうと視線を動かしても一緒に移動してきます。また、まばたきや目を擦っても一向にきえません。
眼球の内容の大部分は硝子体が占めています。硝子体は透明で粘稠な組織で血管や神経はありません。目から入ってきた光はこの硝子体を通過して網膜まで達します。ところがその硝子体になんらかの原因で濁りが生じると蚊や糸くずが飛んでいるように見えます。


飛蚊症の原因は大きく分けて5つあります。
ⅰ)生理的飛蚊症
母体内で胎児の眼球が作られる途中では、硝子体に血管が通っています。眼球が完成すると普通血管はなくなります。しかし、生後血管が残っていると飛蚊症として感じることがあります。このタイプの飛蚊症は生理的なもので健康な人にも起こりうるので症状が悪化しないかぎり心配する必要はありません。
成人の場合では、硝子体内の分質の変化により線維化した物質が浮遊物として見える場合があり、眼科で検査しても病的ではなく、原因がわからない場合が多いです。
ⅱ)硝子体剥離による飛蚊症
硝子体剥離は飛蚊症の原因としてもっとも多いと考えられています。高齢者に多くて、歳をとると硝子体はゼリー状から液状に変化し、硝子体は次第に網膜から剥がれます。この現象を硝子体剥離といい、飛蚊症の症状をもたらします。また若い人でも強度の近視の場合は硝子体剥離がおこります。
ⅲ)網膜裂孔、網膜剥離による飛蚊症
網膜裂孔は硝子体と網膜が癒着した部分があると、網膜が委縮した硝子体に引っ張られた際に破れて孔が開いてしまいます。その時に網膜の血管が切れて出血が起こり、硝子体が濁ることによって飛蚊症の症状が現れてきます。
網膜裂孔が起こる前に目の前を光が走るように感じられることがあります。それは、暗い場所でも目を閉じていても感じられます。網膜剥離は網膜裂孔を放置しておいた場合に起こる場合がほとんどです。網膜剥離が起こると剥がれた部分ではものを見ることができなくなります。また黄斑部という視力に深くかかわっている部分が剥離すると極端に視力が低下してしまいます。無症状でゆっくり進行するものもありますので、注意が必要です。
ⅳ)硝子体出血による飛蚊症
目の中に出血して血液が硝子体のなかに入ると飛蚊症として感じます。出血量が比較的少ない場合に飛蚊症の症状が現れます。
出血量が大量であると視力も落ちます。硝子体出血を起こすものとして糖尿病網膜症と網膜静脈閉塞症があります。どちらも眼底を走る血管の血流が阻害されることにより血管が破れて出血を起こします。
硝子体は血管がなく、血の循環が悪いところなのでなかなか血液を吸収せず、症状が改善するのに時間がかかります。
ⅴ)炎症による飛蚊症
眼球の炎症性の病気によって硝子体が混濁して飛蚊症の症状が現れることがあります。最も多いものが、ぶどう膜炎です。目に炎症が起こると血管から白血球や滲出液が硝子体に入り込み硝子体を混濁して飛蚊症の症状が現れます。この場合の飛蚊症は症状の軽いものから始まり、だんだん症状が悪化していき、やがては物を見るのに支障をきたす場合もありますので注意が必要です。
飛蚊症を予防・改善させる自分できる対策として目に発生した活性酸素を分解させる・なるべく活性酵素を発生しにくくさせるという対策があります。
硝子体や水晶体は紫外線を浴びると活性酸素が発生してしまいます。通常、その活性酸素を分解してくれる酵素が分泌されますが年齢を重ねていくとどうしてもその分泌量が減少していってしまうのです。
さらに、今は目を酷使している人が増えているため目の周りの循環も悪くなってしまい、わかくても活性酸素を分解してくれる酵素の分泌量が減っている人が多く、若くして飛蚊症で悩んでいる方も少なくあります。
よって飛蚊症となってしまう過程で活性酸素をできるだけ発生させない・活性酸素を分解してくれる酵素を出しやすい体の状態にするという事が重要となるわけです。
・サングラスをかける
紫外線を浴びると水晶体や硝子体に活性酸素が増えやすくなってしまいますので外に出る時はなるべくサングラスをかけるかUVカットのメガネを着用するようにしてください。
・パソコンやスマホ画面を長時間見ない
パソコンやスマホ画面を長時間見ると目の周りの筋肉が過緊張状態となり、血液循環が悪くなるので最低1時間に5~10分程は目を休める時間を取りましょう。
・蒸しタオルなどで目の周りを温める
目の周りを温めることで目の周りの血液循環が改善されて活性酸素が分解される酵素が分泌されやすくなります。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

パニック障害に対する当院の治療は、まず第一に自律神経の状態を整えることです。

当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を把握してから治療していきます。
自律神経の状態を把握することはパニック障害の治療においてとても重要なことであり、自律神経の状態を把握することで高い治療効果が期待できます。
また、東洋医学的観点から身体全体のバランスを診ていきます。パニック障害においては、上記のような東洋医学でいう『肝』や『心』の機能低下が起きている場合が多いです。そのような機能が低下している部分やまた逆に機能が亢進し過ぎている部分を調整していきます。
パニック障害は、仕事や学校に行くことができずに生活の質(QOL)を著しく低下させている方が多いです。そのような方が、社会復帰できるように全力でサポートしていきます。
パニック障害の方は、首横の筋肉の胸鎖乳突筋が過緊張状態の方が多く、当院ではその筋肉をほぐすために首横へも鍼灸治療を施していきます。

パニック障害は東洋医学では、五臓六腑の『肝』と『心』が深く関係していると言われています。
・肝の重要な機能
東洋医学でいう『肝』の重要な機能として挙げられるのが『肝は疏泄を主る』『肝は血を蔵する』という機能です。
肝は、情緒を安定させて精神状態を正常に保つ役割や自律神経系の機能によって全身の各機能を円滑に働かせる機能があります。
また肝は、血を貯蔵して状況に応じてその量を調整しています。血管の収縮や弛緩などで全身の血流量も調整しているのです。
・心の重要な機能
東洋医学でいう『心』の重要な機能として挙げられるのが、『心は血脈を主る』『心は神を主る』という機能です。
『心は血脈を主る』という機能は西洋医学の心臓と似たような働きです。心臓の拍動によって循環を正常に遂行させるというものです。それに加えて各部分の新陳代謝などの機能も担っています。
『心は神を主る』の『神』は思考や分析や判断にあたるもので、それらを主っているのが『心』だと考えられています。
・肝と心の関係
血の運行でとても深い関係にあります。循環系は『心』の血脈を主る作用と『肝』の血を蔵するという機能によって調整されています。
また、思考や精神状態の安定にも『心』と『肝』は深い関係にあり、『心血』や『肝血』によって正常に保たれています。よって『心』や『肝』の機能低下によって『心血』や『肝血』が不足してしまうとパニック障害などの精神疾患に罹ってしまうのです。
30代 女性
仕事が忙しく、夜は終電時間を超えてまで仕事をしていることも多い。土日も休まず働く日々が3か月ほど続いた。睡眠時間も一日5時間程度で食事も外食やコンビニ弁当ばかりでバランスよく取れていなかった。
ある日、仕事の会議中に激しい動悸と息苦しさ・手の痺れが出て、会議を途中で退席した。横になってしばらくすると症状は治まったが、それ以降その現象がいつ起こるのかという恐怖・不安感を持つようになってしまった。病院で検査をしたが、特に体の異常は見つからずに心療内科の受診を促されて受診をしたところパニック障害と診断された。
会議中はもちろんのこと電車や人混みの中でも強い恐怖感を感じるようになり、仕事にも行けなくなり、休職せざるおえなくなった。
当院の治療
自律神経測定器を用いて自律神経を測定したところ午後7時頃の測定だったにもかかわらず交感神経が過亢進状態でした。
まずは、自律神経の状態を整えて東洋医学的診断法に基づいて治療していきました。
治療経過
◇1回目◇
治療後、帰り道など恐怖感や不安感はまだ強い状態だったが、その夜はぐっすりと睡眠することができた。
治療に加えてバランスの良い食事と入浴後のストレッチをしてもらうようにしました。
◇2~4回目◇
電車や人混みではまだ恐怖感や不安感を感じる。休職前は手汗をすごくかいていたが、最近はあまりかかなくなった。
◇5~7回目◇
だんだんと恐怖心が薄らいできた。コンビニや本屋などは恐怖心を感じず、行けるようになった。
◇8回目◇
以前は電車や人混みで恐怖心が強く、心に余裕が持てなかったが少しずつ心にも余裕が持てるようになってきた。
◇9回目◇
職場に復帰。最初は、労働時間を短くしてもらい少しずつ体を慣れさせていった。恐怖感・不安感は多少感じるが以前ほどではない。
◇10回目◇
身体が仕事に慣れていくうちに徐々に恐怖感・不安感を感じなくなった。
症例 2
20代 女性
バイト中に急にめまいと動悸がして、このまま死んでしまうのではないかという恐怖感を感じた。その日はなんとかバイトを最後まで行った。テスト勉強も重なり、体が疲れていたからだと感じ、一晩多めの睡眠をとれば治ると考えていた。しかし、次の日もバイト中にめまいと動悸を感じて昨日よりもそれらが強く出て不安感や恐怖感も強く感じた。さすがにバイトを続けることができずに内科を病院に受診したところ特に検査で異常が見つからず、心療内科の受診を勧められた。
心療内科を受診したところパニック障害と診断されて抗不安薬や抗うつ剤を処方されて服用していたが、あまり改善されずに当院にご来院された。
治療経過
問診を詳しく行っていくと、症状が強く前にテスト勉強でほぼ徹夜状態が続き、テストが終わっても友人と飲みに行くその翌日に発作が起きたとのことでした。自律神経測定器で検査した結果、午前11時にもかかわらず副交感神経の活動が高く、正常な自律神経の反応とは違う結果が出ていました。
最近では、不安感を感じる場面が増えてきて電車の中や人込みでも恐怖感・不安感におそわれることもある。
◇1回目◇
治療を受けた直後から身体のだるさを感じてその夜は熟睡できたとのこと。電車の中ではまだ不安感を感じる。治療と並行して生活のリズムを整えて行き、睡眠時間の確保と早朝の散歩、規則正しい食事を心がけていただいた。
◇2回目◇
電車の中の不安感はいくらか和らいだ。しかし、まだ外に出る恐怖感が消えずに外出を控えているとのこと。大学もテスト後休みに入っており、バイトも今は休んでいる。
◇3回目◇
夜寝つきが悪い日があり、その次の日は不安感を感じやすい。よく眠れた日は不安感を感じにくく、外出する元気も出てきた。
◇4回目◇
前回よりも今回は睡眠が安定してきて電車の中での不安感は感じなくなった。
◇5回目◇
バイトに復帰。最初は、2時間程度から始めた。バイトに入る前は不安感を感じたとのことだが、始まると不安感は徐々に消えていった。
◇6回目◇
治療間隔も少しずつ伸ばしていった。前回までは3~4日に一回ほどだったが1週間に1度程度にした。バイトも続けているが問題なくやれているとのこと
◇7回目以降◇
治療を2週に1回、1カ月に1回と徐々に延ばしていき、疲れが少し溜まってきたら治療を受けるようになった。たまに不安感を感じることもあるが、以前のようにひどくなることも治まっていくとのこと。
症例 3
20代 女性
社会人になってから、電車とバスといった公共交通機関に乗車すると、強烈な不安感に襲われるようになった。
病院に受診したところパニック障害と診断され、抗不安薬を処方され投薬治療を続けている。
仕事のストレスが強く、自律神経の乱れや慢性的な肩こりも気になっていた事もあり、体調を整える事を目的に当院に受診した。
パニック障害のが起きると、不安感の他にめまいや動悸、発汗、息苦しさがあらわれ、あまりにもひどい時は途中で下車し一定時間休まないと活動できない。そのため、通勤に支障が出てしまい、迷惑をかけているのではないかというやるせない気持ちになる。
当院の施術
話をお聞きすると、もともとまじめな性格で責任感が強く、社会人になり周囲の期待に応えようとする気持ちが強くなり、無意識に自分に過剰なプレッシャーをかけていたようです。
会社でたった一度ミスをしてしまい、自分を責めすぎてしまったことで会社に行くことが強いストレスになってしまったようでした。公共交通機関=通勤となってしまい、電車やバスの乗車への不安へと変化してきたという事です。
当院でのパニック障害に対しての施術は、自律神経の調節、首肩の筋緊張の緩和、を中心に行っていきます。
またこの患者様は呼吸の浅さも目立ったため、呼吸が少しでも楽になるように背中の筋緊張の緩和を目的とした施術も行っていきました。
パニック障害とは、突然何も前触れもなく全身に汗をかいたり、動悸やめまい、息苦しさなどの異常を感じてこのままだと死んでしまうのではないか、気が狂ってしまうのではないかと恐怖に襲われることです。
この恐怖に襲われることをパニック発作といいます。大体は、10分~1時間程度でおさまることが多く、発作が起きて病院などで診てもらう時には治まっていることが多く、血液検査や心電図などの検査をしても何も異常が出ないのが特徴です。
パニック発作を繰り返していると、また発作が起きてしまうのではないかと不安に駆られて人混みや電車の中などあまり逃げ場のない場所に出ることが難しくなります。これを「予期不安」と言われ、代表的なものに広場に出ると恐怖感が出る「広場恐怖」などがあります。
パニック障害は日本人の100人に1人の割合で罹る病気と言われており、決して珍しい病気ではありません。
パニック障害は気持ちの問題というようなものではなく、脳の働きの変化が関わっていると最近では研究で明らかになってきました。決して一人で抱え込むものではなくて早期に適切な処置を受ける必要があるのです。早期に治療を開始するとそれだけ予後も良好な場合が多いです。
パニック障害は何も処置をせずに放っておくと「パニック発作」➡「予期不安」➡「広場恐怖」➡「うつ病」という経過をたどる場合が多いです。

・パニック発作
パニック発作の症状や起きる状況は人によって様々です。
多くは、突然の激しい不安感や動悸、息苦しさ、体の一部の痺れや震え、めまい、ふらつき感などを感じます。体の状態としては、寝不足・炎天下での作業・風邪などで体が弱っている時に起きる場合が多いです。
パニック発作が起きやすい状況は、電車に乗っている時や多くの人の視線が集まる会議中やプレゼンの時、車を運転している時などです。
・予期不安
パニック発作が起きてしまうとそれと似た状況になった時などに、また発作が起きてしまうのではないかという不安感に駆られてその不安感が段々と大きくなり、日常生活でも不安感を感じやすくなります。
・広場恐怖
パニック発作が起きてしまうとパニック発作が起きてしまった状況を避けようとします。そのような発作が起きてしまうのではないかといった恐怖感を広場恐怖といい、広場恐怖を感じるとそれらの行動を避けようとします。多くは、公共の乗り物や高速道路での運転、会議中などその場から逃げ出せないような状況の時に恐怖感を感じやすいです。
・うつ病
パニック発作を適切な処置をせずに放っておくと、うつ病を併発してしまう場合があります。
パニック発作を繰り返しているうちに出掛けることが億劫になってきたり、仕事に支障が出てきたりと気分が落ち込みやすく、繰り返していくうちにうつ状態になりやすくなります。
パニック障害の診断はよくアメリカで提唱されている基準が使用されています。
以下の13項目のうち4つ以上あてはまる場合は、パニック障害の可能性があると言われており、専門医の診断を受けた方が良いでしょう。
パニック障害の原因は未だに詳しくは解明されていません。しかし、様々な研究で脳内の神経伝達物質の異常によって引き起こされるという原因が有力と言われています。
人間は恐怖を感じると逃避行動に出ます。それは脳内の偏桃体や大脳皮質という部分が深く関係しています。特に偏桃体は、情動反応や記憶を処理する部分です。大昔では、外敵や動物から身を守るために危険がせまり、恐怖を感じると偏桃体が反応して血管など身体を収縮させて素早く逃げやすくさせる反応が起きます。
しかし現代ではそういった状況になることは、稀です。仕事や人間関係、家庭などでストレスが蓄積しやすい現代では、むしろ上記のような会議中や電車の中など逃げ場のない状況で恐怖を感じて偏桃体が反応してしまうのです。
偏桃体から恐怖感や不安感が発信されますが、その信号を抑制している物質セがロトニンやGABAです。しかし、パニック障害に罹ってしまう方の多くは何らかの原因でこのセロトニンやGABAという物質が少なくなっていることが明らかになっています。
また、パニック障害の方は恐怖を感じると、脳の青斑核という部分から排出されるストレスホルモンであるノルアドレナリンが多量に出てパニック障害の症状が出てしまうという説もあります。
うつ病を始めパニック障害なども原因が明らかにされておらず、原因解明のために様々な研究が今も続けられています。様々な研究の中でどういった方がパニック障害に罹りやすいのかということがわかってきました
・遺伝の関係
親や兄弟などの親族がパニック障害を患っていると、パニック障害に罹りやすいという研究結果が多く報告されています。
ある研究によると親族にパニック障害に罹ったことがある方とそうでない方とではパニック障害に罹る確率が約8倍も増えたという結果もあります。
・養育環境や家庭環境
幼少期に虐待を受けたことがあるなどの養育環境に問題がある場合や親またはパートナーとの関係が上手くいっていない場合にパニック障害を患いやすいという研究結果が出ています。
・性格
厳密な研究結果は出ていませんが、パニック障害を患う人の性格的な特徴はあります。性格的に内気な人・引っ込み思案の人・悲観的な人・人見知りな人などの方に多い傾向にあります。
パニック障害は、正直なところすぐに治るような病気ではありません。治療期間中にも発作が起きてしまうことも少なくありません。起きてしまった時でも発作を抑えて起きても平気だと思えることが治癒への第一歩となります。
もしパニック発作が起きてしまった時にはまず呼吸に意識を向けることが重要です。呼吸が浅く速い呼吸となってしまうと交感神経の活動を高めてしまいさらに発作を助長してしまう危険性がります。呼吸法としましてはとにかくゆっくりと深く呼吸をすることが重要です。どうしても呼吸するときは吸うことを意識してしまいがちですが息を吐くことに意識を向けます。そして4秒間鼻から息を吸ってゆっくり口から6秒間息を吐くというように呼吸に意識を向けます。
また、その際に余裕があれば心を落ち着かせる手のツボ『神闕』というツボを押しながら行うと良いです。そのツボに関しましてご来院の際に場合によっては皮内鍼といって鍼のシールを貼って常に刺激させる治療を行うこともあります。
そして、パニック発作は永遠に続くことはないと思うことも重要です。必ず発作はいつかは治まるのです。そう自分に言い聞かせるのです。気の持ちようなのかと思われるかと思いますが、発作が起きている時にそう思えるだけで発作が意外と早く収まっていく方が多いです。
また、どうしても発作がコントロールできない何をしても収まらないと感じたら「逃げ場」を作っておくことも重要です。電車内で発作が起きやすいのであればドア近くにいたり、映画館であれば出口近くの座席に座るなどです。
運動習慣は、身体面の利点ばかりでなく、精神面での利点も様々な研究により明らかになってきています。運動は、身体だけでなく脳にもいい影響をもたらしてくれます。
2004年アメリカのサザンミシシッピだいがくで行われた研究です。
不安感受性が高く、全般性不安障害を抱えている運動不足気味の学生54名を対象とした研究で2つにランダムに分けて行われました。どちらのグループにも2週間の間に20分間の運動を6回させましたが、一方のグループは最大心拍数の60~90%の強度でランニングを行ってもらい、もう一方のグループには最大心拍数のおよそ半分ほどのゆったりとしたペースでランニングを行ってもらいました。
結果は、どちらのグループにも不安感受性の低下が認められましたが、運動強度の高いグループの方が大きな効果が出ました。
運動強度の高いグループでは運動によって鼓動が早くなり、一種のパニック発作のような感覚を身体に出現させて、そうした肉体的な現象が必ずしも不安の発作につながらないということを脳に教え込んだといえます。パニック発作はある種の体の興奮状態でそれを脳は恐怖と捉えるわけであり、運動によって体の興奮が気持ち良いものと捉えることで不安やパニックが解消されやすくなるのです。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
関節炎とは、関節内に炎症を生じる病気すべての総称です。原因は多岐に渡り、リウマチなどの関節に炎症を生じる病気や外傷、関節の変形、細菌感染などが挙げられます。
関節炎は全身の様々な関節に起こり得ます。そのため原因や発症部位によって症状は大きく異なり治療法にも違いがあるため正確な診断が必要です。

・急性単関節炎
主な原因は、関節内への細菌感染や過度な運動による関節内摩擦などです。
また、痛風や偽痛風など、関節内に結晶を形成する病気でも関節炎を発症することがあります。
・急性多関節炎
多くはウイルス感染が原因です。代表的なウイルスには、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV,風疹、パルボウイルスなどが挙げられます。
また、感染性心内膜炎によって血行性に関節内細菌感染を生じて、二次的な関節炎を生じることがあります。
・慢性単関節炎
加齢による変形性関節症、外傷などによる非炎症性と結核感染などによる感染性に分類されます。
・慢性多関節炎
関節リウマチやエリテマトーゼスなどの自己免疫疾患が主な原因として挙げられますが、痛風や偽痛風などの関節内血漿による関節炎がいくつかの関節に生じて炎症が慢性化することがあります。
また、皮膚疾患である乾癬(かんせん)も関節炎を引き起こすことが知られています。(乾癬性関節炎)。最近では乾癬性関節炎と類似疾患をまとめて脊椎関節炎を総称することも多くなっています。
関越炎では、骨、関節軟骨、関節包、滑膜、靭帯など、関節を構成する素構造の組織にダメージが生じることで様々な症状が引き起こされます。
関節内で骨と骨同士のクッションのような役割をする関節軟骨は、神経や血管、リンパ管が無いため、ダメージに対する修復能力が極めて低く、破壊、変性の変化を生じます。
その血管骨同士の摩擦が増えて痛みを生じたり、関節の可動域が低下したりします。
また、滑膜は関節包の内張りの組織であり、滑らかな関節運動を可能にしています。滑膜は関節内で重要な役割を担いますが、滑膜に炎症が生じると関節液が増加する症状が現れます。
炎症が慢性化すると滑膜自体が肥厚し、関節の動きが悪くなることもあります。
関節液が過度に溜まることで関節包や靱帯が引き伸ばされて関節が緩くなったり、関節包や靱帯に炎症が及んで組織が脆弱化したり、組織同士が癒着を生じると関節が硬くなって関節運動に制限が生じることがあります。
また、感染症疾患や自己免疫疾患などが原因の場合には発熱や倦怠感などの全身症状が現れることが特徴です。
関節炎の検査では関節の状態を確認する検査と、関節炎の原因を調べる検査が行われます。
関節の腫れや圧痛、関節液貯留の有無などを調べる身体診察、レントゲン、CT、MRI、超音波などの画像検査が行われます。
原因を調べる検査として、炎症状態や自己抗体の有無などを確認するために血液検査が行われ、関節液が貯留している場合には穿刺しえ関節液の性状を調べる検査が行われます。
治療として感染性によるものでは、原因菌に適した抗菌薬の投与や手術による関節内部の洗浄が行われます。
また、痛風や偽痛風などの関節内結晶が原因の場合には、原因疾患に対する治療を第一に行います。
関節の痛みの強い場合には鎮痛薬の内服などの対処療法が行われます。
また、軟骨の破壊が著しい変形性関節症では、関節内にヒアルロン酸注射などが行われます。対処療法によっても症状が改善せず、歩行障害など日常生活に支障をきたしてるようなケースでは、人工関節置換術のための手術が行われることもあります。
東洋医学では、筋肉や関節に痛みやしびれを起こす病証のことを「痺証」といいます。
「痺」には「つまって通じない」という意味があります。痺証は生体の弱りに乗じて、風邪、寒邪、湿邪などの外邪(人体に影響を及ぼす気候的変化)が体内に侵入し、四肢の経絡の「気」や「血」の流れが滞るとそれが痛みとなって現れると考えられています。痺証は主に四つのタイプに分類されます。
・行痺(風痺)
行痺は主に風邪が原因の場合にみられる痺証です。痛みの部位が一定ではなく移動するのが特徴です。また、寒さを感じる風にあたると症状が悪化しやすいです。
・痛痺(寒痺)
痛痺は主に寒邪が原因の場合にみられる痺証です。寒邪は気血を凝滞させやすいため、固定性の激しい痛みが生じます。痛痺は冷えにより症状が悪化し、逆に温めることで症状が緩和するという特徴があります。
・着痺(湿痺)
湿邪が原因の場合にみられる痺証で、常に同じ部位が痛む固定性疼痛が特徴です。また、関節の重だるさやしびれ、雨天の場合に症状が増悪しやすいです。
・熱痺
熱邪が経絡を阻害するタイプですが、もともとは風、寒、湿邪が長時間鬱滞した結果、化熱して生じる場合も少なくありません。関節部の発赤、腫脹、疼痛、灼熱感などの症状が見られ、冷やすことで症状が軽減するといった傾向がみられます。
また、東洋医学では、五臓六腑の「肝」は気血の巡りをコントロールしたり、筋肉の正常な運動に大きく関わっています。
当院では、患部の関節に関連した筋肉の重要なツボに鍼やお灸で刺激を与え、筋肉の緊張を緩め、血液循環を促進して炎症物質や疲労物質の代謝を促します。
また、痛みが強い場合は鍼に微弱な電気を流すことで痛みの閾値を上げ鎮痛作用を促します。
東洋医学的観点から、肝をはじめとした内臓機能と気血を補うツボ、患部に関わる経絡の流れを整えるツボも取り入れていきます。さらに、自律神経系の調整施術を行うことで内臓機能や免疫機能を高め、症状が治癒しやすいお身体の状態を整えていきます。
関節炎は疾患によっては完治が難しい場合もありますが、鍼灸治療によって症状を緩和させる効果が期待できます。

症例
80代 男性
5、6年前から膝関節炎で歩行時や階段の昇り降りの動作での痛みに苦しんでいた。
発症した当時に整形外科に受診したところ、変形性膝関節症と診断を受けたが痛みも少なく日常生活に支障がなかったためあまり気にしていなかったが、半年前ぐらいから痛みが強くなってきた。他の鍼灸院に通っていたが、移転するため通えなくなってしまったため、近所で通いやすい当院を受診した。
両方の膝が痛くなり、場所ははっきりっしておらず、奥の方が痛い感覚がある。
痛みは鈍痛で、階段の昇り降り以外に朝の起床時や座った状態から立つまでの動作といった動き始めで痛みが出やすい。また、長時間の歩行でも痛くなる。
当院の施術
膝や下肢、大腿などの状態を確認したところ、膝は炎症により水腫がみられ膝蓋骨がくっきり見る事ができない状態でした。また大腿四頭筋やハムストリングスの筋緊張が強く、股関節の柔軟性も低下しているため、膝の炎症を抑える施術に加えて、股関節や大腿四頭筋、ハムストリングスの筋緊張を緩める施術も行っていきました。
膝には刺鍼以外にもお灸の熱刺激も加えていきました。
経過
◇1回目◇
あまり変化はないが、身体全体的に軽くなった。
◇2回目~5回目◇
少しだけ痛みは軽くなったような気がする。腫れも少し引いてきた。
◇5回目~10回目◇
痛みは以前より軽くなり、歩くのも楽になってきた。
まず、自律神経測定器で血管の状態や自律神経のバランスを測定しお身体の状態を把握したのち治療を行っていきます。
まず、背部にある五臓六腑に関連するツボや、頸部や肩周りのツボに鍼やお灸で刺激を与え、筋肉の緊張を緩和し顔面部の循環を促進します。

その後仰向けで頭部や顔面部、前頸部に鍼やお灸で刺激を与え血液やリンパ液の循環を促します。

また、自律神経のバランスを整える施術を取り入れることで、全身の血液循環を促して体を温め、免疫力の向上、内臓の機能を整え、体が本来持つ自然治癒力を引き出す効果が期待できます。

「むくみ」とは、体内の血液やリンパ液などがうまく循環しなくなることにより、皮下組織に溜まってしまう状態の事を指します。
顔は他の部位よりも皮膚が薄く浮腫が現れやすく、顔のむくみが生じると瞼が腫れぼったくなり目つきが悪く見えたり、フェイスラインがぼやけて顔が膨張して見える原因になります。
顔のむくみは、基本的に朝に症状が現れて時間が経つにつれ軽減していきます。これは、静脈やリンパは顔から下に向かって流れているため、日常生活では重力の影響でこの流れは促進されているのですが、寝ている間は身体が水平になるため重力の影響をほとんど受けず、細胞間質液が体中に均等に行き渡るためです。
逆に日中は下半身の静脈の流れは重力に逆らっているため、夜に近づくにつれ下肢にむくみが現れやすいといわれています。

東洋医学においてむくみと関係の深い臓器は「脾」、「肺」、「腎」の三つと言われています。
「脾」は飲食物の中から必要な水分の吸収と輸送を行い、「肺」は津液(血液以外の体内の水分の総称)を全身に分布し体を潤し、余分な水分は汗や尿として排泄する過程の調整を行い、「腎は」水分代謝の主導的な役割を担っている臓器です。
これらの機能が低下したり障害されると余分な水分が順調に排泄されず停滞し、むくみが発生すると考えられています。
血行不良
動脈は栄養分や酸素を運び、静脈は細胞の活動で生じた老廃物や水分を回収しています。リンパ管も余分な水分を回収しますが、静脈はその約10倍の働きをすると言われています。
そのため運動不足や身体の冷えなどにより血液循環が悪くなると、血管から染み出た水分の回収がスムーズに行われず、むくみやすくなります。また、長時間の無理な姿勢やパソコン、スマートフォン操作などによる筋疲労によって首や肩の筋肉が硬くなると顔面を流れる血管やリンパ液の流れを阻害し慢性的な顔のむくみに繋がります。
塩分・糖分の摂りすぎ
食事で塩分を多く摂ると体内のナトリウム濃度が高くなり、ナトリウム濃度を一定に保つために身体がより多くの水分を必要とするため、体内に水分をため込みむくみが生じます。
また、糖分は水分を吸収するという性質を持っているため、摂りすぎると体の中の水分の循環がうまく行われなくなってしまい、代謝が低下し老廃物の排出がうまく出来なくなってしまうため顔がむくむ原因になります。
お酒の飲みすぎ
お酒を飲むと血中アルコール濃度が上昇し、体温が上昇して血管が拡張します。上昇した血中アルコール濃度を薄めようと血管に水分が取り込まれ、さらに血管が拡張し、むくみの原因となります。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンとむくみには深い関係があります。女性ホルモンの一つであるプロゲステロンは妊娠に備えた身体を作るためのホルモンですが、体温を上昇させ、妊娠後のために栄養、水分を身体にため込む作用があります。プロゲステロンは排卵後から生理前は分泌量が増加します。そのため、特に生理前は顔のむくみが出やすい状態になってしまいます。
自律神経の乱れ
睡眠不足やストレス、過労、冷えなどで体の機能を調整している自律神経のバランスが乱れることにより血液循環や水分代謝に影響を与えむくみを引き起こす原因となります。
筋力の低下
筋肉は収縮することによりポンプ機能の役割を果たし、血液の流れをスムーズにしています。加齢や運動不足などにより筋力が低下することにより、筋肉のポンプ作用が低下するためむくみが起こることがあります。一般的に女性がむくみやすいといわれるのは男性に比べて筋肉量が少ないのが理由の一つと考えられています。
※泣くと目の周りがむくむのは何故か
泣くと目の周囲がむくむのは、泣いた際に目を擦ることにより眼の周囲に炎症が起き、それを冷やそうとして水分(血漿成分)が集まり溜まってしまうためといわれています。目の周りの皮膚は体の中でも最も薄く外部の刺激に敏感なため、擦りすぎたり強めに圧迫したりすると毛細血管が傷つきやすまた、目の周りの組織は粗く水分が入り込みやすい事や、涙腺から涙を分泌させるため、涙腺とその周囲の血液量が一時的に増える事によりまぶたがむくむためといわれています。
心疾患
狭心症、心筋梗塞、心不全などにより心臓の働きが低下すると様々な症状が現れます。尿量の減少、体重増加、咳や痰に加え顔のむくみや手足のむくみが現れます。これは、体内の血液の循環が悪くなるため、水分が体のあちこちに留まるためです。
肝疾患
肝硬変、門脈圧亢進症などの肝臓の病気でもむくみが現れる事があります。肝臓の機能低下により血液中のアルブミンというタンパク質の量が少なくなります。アルブミンは血管壁の浸透圧を調整する役割を持っているため、アルブミンが減少する事により水分が細胞と細胞の間に溜まってしまうことでむくみを引き起こします。
腎疾患
腎臓の異常で大量のタンパク質が尿から排出されてしまうネフローゼ症候群でもむくみを生じる事があります。初期に目の周りやまぶた、顔、足に強いむくみが生じます。重症化すると胸や腹に水が溜まるといった症状が現れます。低タンパク血漿を引き起こすためむくみ以外にも、尿の異常などの症状が現れます。
内分泌系疾患
ホルモンを分泌する内分泌系の病気でむくみを生じるのがクッシング症候群です。コルチゾールという、副腎から分泌される血圧を調整するホルモンが過剰に分泌されることで、顔が満月のようにむくんでしまう満月様顔貌や、手足は痩せているのにお腹や顔が太ってしまう中心性肥満、高血圧などの症状が現れます。
その他にも上大動脈が閉鎖する上大静脈症候群やバセドウ病や橋本病といった甲状腺疾患でもむくみを生じる事があります。
症例1
20代 女性
これから半年間に結婚式が6回控えており、久しぶりに会う友人も多くキレイな自分で再会したくて美容鍼を希望。
毎朝の顔のむくみが気になっており、特に顎周りをシャープにしたい。
他にも、肌荒れ改善、肌のトーンアップ、を希望
通常の眼科コースと交互に治療していく、治療頻度は週に1回、美容張りは月に2回。
当院の施術
元々眼精疲労で通院されている患者様のため顔周りの鍼に慣れていたので、表情筋や顎回りの筋緊張が強い筋肉の緊張緩和と血行促進。また、フェイスラインをしっかり上げる、溜まっている老廃物が流れていく道を作る、お肌のターンオーバーを促進させるために表情筋、顔周りの経穴に刺入し治療しました。
◇1回目◇
治療前と治療後のお顔を鏡で確認していただきフェイスラインがスッキリし、顔のむくみが取れて小さくなったきがする。
◇2回目◇
前回と同様の変化と、眼の周りも眼科コースよりしっかり治療してもらえている気がして眼がらくになる効果も感じる。
◇3回目◇
朝起きて自分の顔のむくみが前よりも気にならなくなってきた。
◇4回目◇
天候の変化で頭痛が時々あったが、軽い痛みで済むようになった。顎のラインが細くなった。
◇5回目◇
肌の色が明るくなったように感じる、メイクの時間が前よりも楽しくなった。
症例2
60代 女性
◇症状◇
顔の浮腫み、眼の下のたるみが気になり当院を受診。
数年前、別の鍼灸院で美容鍼を2回経験。
慢性的な眼精疲労もある。
◇当院の治療◇
全身の循環を良くするため、手足・体幹への軽い施術と、首肩周りを緩める刺鍼、眼の周りへ鍼通電での施術を行った。
・1回目
施術後、眼がスッキリした感覚。
・2回目
前回治療の翌朝、むくみがなくなった。
・3回目以降
維持するため2週間に1回の治療を継続している。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
当院の突発性難聴に対する治療目的は、まず第一に耳の周りを鍼灸治療で刺激することにより内耳の血液循環を改善することです。

また全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えることで人間が本来持っている自然治癒力を高めます。鍼灸治療は、交感神経を抑制し副交感神経の働きを促すばかりでなく、双方の神経の活動量を高めて自律神経のバランスを整えることが研究結果でも出ています。また内耳の血流不足を改善するという点から頸肩部周辺や耳周辺の経穴に鍼を刺して電気を流します。当院独自の治療選穴により高い治療効果が出ております。

耳周辺の治療穴として「翳風」「耳門」「聴会」「聴宮」などの経穴を用いてその方の状態に合わせて首や頭の経穴を決めます。
また背部にある腎や肝の重要なツボを刺激することで、腎肝の機能回復を促します。

また突発性難聴の患者さんの場合は、日常生活の中で精神的ストレスを抱えている方がほとんどです。そこで当院では、東洋医学の特徴である全身を診て治療することにより全身をリラックス状態へと導き、交感神経の過亢進を抑制して過度なストレスを和らげます。
また身体全体の調子が上がっていくことも期待でき、実際に当院でも突発性難聴の治療で「目が疲れなくなった」「便秘が解消した」「ゆっくりと体が休められ、熟睡できた」などといった声が数多く聞かれます。東洋医学では局所的に診るのではなく、全体的に診ることで自然治癒力を高めるといわれ、様々な効果が期待できます。
東洋医学では、五臓六腑の「腎」と耳が深い関係にあると言われています。「腎は耳に開竅する」と言われており、聴覚が東洋医学でいう腎臓と深いかかわりがあるということを示しています。
東洋医学の「腎」は、西洋医学でいうそれとは違った役割を持っています。東洋医学の「腎」の役割は、主に生長・発育・生殖・水液代謝を主ることです。
その中でも腎の精気は、聴覚と関係が深く、多ければ聴覚機能は正常に働き、逆に少なければ聴覚機能は減退してしまいます。腎の精気は、年を重ねるごとに減少していく傾向にあり、高齢者の聴覚は衰えていきます。また、東洋医学では、「腎」と「肝」はとても深い関係にあり、「肝腎同源」といわれています。
腎の機能が低下すると、それを補おうとして肝の機能も低下します。肝の機能低下は、血流にも悪影響を及ぼして、それが聴覚の重要機関である内耳の場合ですと突発性難聴にかかってしまいます。
突発性難聴 目黒区 女性 50代
6日前より突然の聞こえづらさ・耳の詰まり感を感じて、耳鼻科を受診。ステロイド剤・血流改善薬・筋弛緩剤などを処方され、少し改善が見られたがまだまだ症状が残っている。当院来院当初は、耳鳴りの症状も訴えていた。
◆経過◆
◆1~3回目
耳の聞こえづらさ・耳塞感は、治療後少し良くなった感じがするが、翌日には症状が戻った。
◆4回目
耳鳴りがおさまり、耳の聞こえづらさがだいぶ軽減した。
◆6回目~8回目
耳塞感・耳鳴りが消えて耳の聞こえが良くなった
◆現在も体調管理のため2週に1回のペースで来院中
・考察
仕事や家事での忙しさで突発性難聴を発症する前に体調を崩していたとのこと。
仕事場や家族との人間関係でも相当神経を使っており精神的ストレスがたまりにたまっていた。当院の自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ交感神経が優位な状態でした。耳周りの血流改善、首肩の筋肉の緊張の緩和、全身の自律神経を整える治療を施しまし、効果が見られた症例でした。
症例2
突発性難聴 横浜市 50代女性
平成26年10月中旬頃に急に右耳の耳が聞こえづらくなってしまい耳鼻科を受診したところ突発性難聴と診断された。仕事が多忙で精神的ストレスや肉体的疲労があったとのこと。難聴の症状に伴い、右耳後ろから首の付け根の痺れや血の気が引いてくる感じもある。 病院ではステロイド剤とビタミン剤を処方されたがあまり効果が見られず、難聴治療で有名な鍼灸院を受診したが、こちらも効果が見られなかった。そして突発性難聴発症から2週間後に当院にご来院されました。
治療
問診より精神的ストレスや肉体的疲労が溜まっているとのことで、自律神経測定器で自律神経の状態を測定しました。結果では、交感神経が過亢進状態で、常に体がオン状態で休まっていない状態でした。
まず自律神経の状態を整える自律神経調整療法を施してから首肩の筋の緊張をとって最後に右の耳の経穴にはりを刺してそれに電極を繋いで電気を流しました。 3~4日おきに治療を施して週に2回のペースで施術しました。
治療経過
◇1回目◇
治療後はそこまで変化が見られなかったが、次の日から右の耳の聞こえが良くなったと実感された。
◇2~5回目◇
回を重ねるごとに聞こえが良くなってきて身体の疲れなども取れてきた。
◇6~8回目◇
耳鼻科で検査をしたら正常な左耳とほぼかわらないほどに耳の聞こえは改善された。
◇9~10回目◇
再発予防の意味も含め、全身の調整治療を行い、終了しました。
症例3
40代 男性
当院ご来院の3日前から右耳からの音の聞こえが悪くなり、ザーという耳鳴りも感じるようになった。朝起きた時、今までにないふらつきもあったため、耳鼻科を受診したところ突発性難聴と診断された。耳鼻科ではステロイド剤の飲み薬を2週間程処方された。病院では、免疫力の低下やストレスが原因かもしれないと言われて以前腰の症状で当院で施術を受けられたことがあり、免疫力の低下の緩和とストレスの軽減・自律神経の調整を目的にご来院された。
以前より緊張しやすい性格で、仕事のストレスなどが身体にあらわれやすかったとの事。
治療
現在のお体の状態・血管の状態・自律神経の状態を計測してから施術に入りました。施術ではまず仰向けで自律神経調整治療を行った後、うつぶせとなり胸鎖乳突筋や斜角筋の筋緊張の緩和治療、そして最後に右上で横向きとなり耳周りの集中施術を行っていきます。治療開始予後が比較的良いとされる2週間以内に集中的に治療することがベストですがご本人も忙しいとのことで週に1~2回のペースで施術していきました。
◇1回目◇
治療後すぐに耳鳴り症状は消えたように感じたとの事。聞こえづらさは少しある
◇2回目◇
調子の悪いといい日を繰り返す状態。調子が良いと難聴や耳鳴りはほぼ感じない
◇3回目◇
3回目以降の治療後はほぼ難聴・耳鳴りを感じない。ふらつきも起きていない
◇4回目◇
耳鼻科で計測したところ左耳とほぼ同じ聴力
◇5回目◇
ほぼ耳の症状は良くなったが、最後にもう一度耳を集中的に治療してほしいとのことでご来院。
症例4
40代 女性
半年前に急に右耳が聞こえにくくなり、急いで耳鼻科に受診したところ突発性難聴と診断された。
病院での治療と他の鍼灸院を通い続け、当初の症状である難聴、耳鳴りは改善したが耳のつまり感は残ってしまい、他の鍼灸も試そうと思い当院に受診した。
耳のつまり感は常に起こっており、とくに寒暖差や雨が降る低気圧、寝不足、疲労によって強くなる。
仕事はデスクワークのため耳のつまり以外に、肩や首コリ、頭痛も辛く、そちらの症状の改善も希望している。
当院の施術
まず自律神経測定機により現在の自律神経の状態を確認していきました。
普段ストレスも慢性的に感じるためか、交感神経が過剰に高い状態で、逆に副交感神経が働いていないため常に緊張状態のなか生活を送っているような印象を感じました。交感神経が過剰に働いてしまうと血管が収縮し耳の血流が悪くなるため突発性難聴の症状が改善されにくくなります。
そのため、耳の自然治癒力を促進するため耳の周囲に低周波鍼通電法で刺激し血流を促す施術と合わせ、自律神経調節を目的とした施術も行っていきました。
また首肩や頭の筋緊張を緩めるために直接筋肉の硬結に鍼で刺激していきました。
経過
◇1回目◇
施術後から数日は耳閉感が軽減され、首肩や頭もすっきりし軽くなった。
しかし、時間とともにまた戻ってきてしまった。
◇2回目◇
耳閉感の軽減は前回よりも長く続いた。
◇3回目◇
今のところ気にならない所まで改善している。
◇4回目◇
油断して少し間を空けてしまったせいか、また調子が少し悪くなってしまった。
◇5回目◇
また調子が良くなってきた。
最近は頭痛や肩こりも気にならない。
症例5
50代歳 女性
コロナ発症による発熱と喉の痛み、翌日から鼻がつまり、2日後から左耳の聞こえが悪くなった。
発症後1週間で耳鼻科を受診し突発性難聴の診断を受け、ステロイド服用するが特に変化なく、高音の耳鳴りがあり聞こえが悪い。
ステロイドを始め4日目に来院。
味覚障害も残っている。
治療
耳周りの血流改善を目的とした施術に加え、後頭部から首のつまりをとり、自律神経を整えるため全身への施術を行った。
◇1回目◇
治療後、首が楽になり、鼻の通りが良くなった
◇2回目◇
まだ不完全ではあるが聞こえの改善を実感。食事の味も感じるようになった
◇3回目◇耳の症状は8割程度まで回復したが、まだ特定の香りは感じない
◇8回目◇
耳の状態も良く、匂いもわかるようになったため集中的な治療は終了し、現状を維持するため、メンテナンスとして定期的に治療を続けている。
症例6
40代 女性
◇症状◇
大音量の環境へ行き、翌日から両耳の聞こえが悪くなり耳鼻科を受診。
ステロイドを服用していたが変化がなく、発症から50日程度で当院を受診。
耳鳴りと耳閉感、すべての音に過敏になり精神的に不安定。
治療の流れを説明されていないとパニック発作の可能性があるとのこと。
◇当院の治療◇
初めての鍼治療でもあり、全身緊張状態。
施術の流れを説明しながら全身治療を行った。
話しながら施術することで鍼の怖さへの集中はなくなり、発症前の無自覚なストレスが分かってきたことで全身の緊張感は半分以上抜けていた。
首肩周りと耳から顎にかけての凝りを緩めるよう施術。
・1回目
施術後、耳周りが軽くなった。
・2回目
右耳の聴力が少し改善。右耳の耳閉感は気にならない時間が増えている。
・3回目
音過敏が治まってきた分、耳鳴りが気になるようになっているが、以前よりは良い時間が増え、耳閉感も減っている。
精神的にも安定し、耳鳴りや外の音に対して、精神状態のコントロールができるようになっている。
・4回目以降
聴力はほぼ回復しているが、耳閉感、不安感は日のよって波はある。
日常生活に支障なく過ごせているが、メンテナンスのために治療を継続している。
症例 7
30代 女性
症状
数週間前から左耳が詰まったような感じや、低い音がこもって聞こえる症状 、耳鳴りにお悩みでした。お仕事の疲れや睡眠不足が重なっており、特に午前中に症状が強く出る傾向にありました。病院での検査では低音域の感音性難聴と診断されました。
過去にも経験があり、以前は薬を飲んだらすぐに治ったのですが今回は薬を飲んで1ヶ月経っても治らないので、不安に思い来院されました。
原因について
ストレスや過労で自律神経が乱れると、内耳の血流が悪化し、リンパ液の調整がうまくいかなくなります。これにより聞こえの神経に負担がかかり、特有の閉塞感を生じさせていると考えられます。
当院の治療
乱れた自律神経を整え、耳周りの循環を底上げすることを目的とします。耳のツボへの刺激で内耳の環境を整える「局所療法」と、首・肩・手足のツボを用いて副交感神経を優位にする「全身療法」を組み合わせて行います。
自律神経との関連
慢性的な緊張状態は血管を収縮させ、耳の機能を低下させます。鍼の刺激により血管を広げ、血液やリンパの巡りをスムーズにすることで、自己治癒力を引き出し、聞こえの回復をサポートします。
治療経過
〈1回目〉
大きな変化はまだ見られません。
〈2回目〉
こもり感が少し和らいで聴き取りやすくなったが、耳鳴りが少し大きくなったような感じがする。
〈3回目〉
聴き取りやすくなったのと、耳鳴りが一番ひどい時を10段階で10だとすると、現在は4
くらいの小ささになったとのこと。
定期的な施術を続けた結果、耳の詰まりや耳鳴りが目に見えて改善されていきました。
ただ、今回も含めて数回症状が出ているため、なりやすい事を自覚して生活リズムの整え方も含め、再発予防のために定期的に受診をされています。
症例8
50代 男性
◇症状◇
4年前から頻繁に耳鳴りが始まったが、放置していたら聞こえが悪くなった。
耳鳴り発症から1年後に耳鼻科を受診したが発症から時間が経っているため聴力検査のみで治療できなかった。
聴力低下のため補聴器を付けることとなった。
最近ますます聴力低下を感じ、変化があればと当院を受診。
◇当院の治療◇
首肩からアゴの筋緊張が強いため、緊張を緩めるよう局所は鍼にて刺激をいれ、自律神経を整えるよう全身への軽い刺鍼と灸を行った。
・1回目
施術後、全身の緊張感が抜けた。
・2回目
前回治療の後、補聴器の電源の音が聞こえるようになった。
・3回目
以前より聞こえる自覚がある。
・5回目
補聴器は引き続き必要ではあるが、聞こえの改善は維持できているためひとまず治療を終了することとした。
※突発性難聴の鍼灸の効果について
中国では、以前より突発性難聴の鍼灸治療が広く行われてきました。中国の突発性難聴の鍼灸治療の12のランダム化比較研究では、西洋医学での治療のみの場合、421人中274人が聴覚の改善が見られたのに対して、鍼治療と西洋医学での治療を併用した場合で442人中387人が改善が見られたとのことです。鍼灸治療は効能に個人差がありますが、多くの方が突発性難聴を改善させています。
中国での論文
突発性難聴は、そのとき何をしていて耳が聞こえづらくなったかと明確に話せるほどに発症します。徐々に難聴が進行してしまったケースは突発性難聴とは言いません。
突発性難聴は、内耳に何らかの障害が出て、原因が特定できない症状の総称であり、一つの疾患名というわけではなく、症状の条件を備えた一種の症候群だと言えます。病名からは突然片耳の音が聞こえづらくなるということがわかりますが、もっと狭い定義で内耳の障害によって突発性に生じた感音難聴が突発性難聴なのです。突発性難聴の原因は前述通り、原因不明ですが内耳の障害が疑われ、1回限りの難聴の場合はウィルス感染型の突発性難聴が疑われます。
2001年の調査では全国受療者数は、年間3万5千人もいると言われており、近年のストレス社会により、ますます突発性難聴の患者さんは増えていることが予想されています。
男女比で見るとそんなに差がなく、10代20代でも突発性難聴で悩んでいる方も多くいて男性女性・年齢関係なく誰にでも発症する可能性があると言えます。
突発性難聴は、難聴の他に耳鳴りやめまいも共に発症する場合が多く、メニエール病の初期症状と間違われる場合も多いようですが、突発性難聴の場合はほぼ一度しか起こらず、何度も何度も症状が発症するメニエール病との区別はつきます。
突発性難聴の主な症状としまして
突発せ難聴の主な症状は突然片耳の音が聞こえづらくなることの他にもめまいや耳鳴りも起こる場合もあります。突発性難聴を患った本人は、耳鳴りや耳閉塞感として感じることもあるので注意が必要です。めまいを伴う場合は、音の伝達に重要な蝸牛が障害されているばかりでなく、その隣にある器官・平衡感覚を主る前庭や三半規管にも障害が及んでいると考えられます。めまいは主に回転性のめまいとなり、前庭・三半規管への障害が軽度の場合はふわふわと浮いているような軽いめまいとして症状が出ることもあります。
多くは、片側性に発症します。「朝目覚めたとき」「テレビを見ている時」「仕事をしている時」など何事もなく過ごしていて急に難聴が起きます。急激な変化のため突発性難聴にかかった瞬間を明確に覚えてる方が多いようです。
内耳には聴覚機能と平衡機能も存在するため、突然耳が聞こえづらくなる他にめまいや耳鳴り、嘔吐などの症状も併発して起こることがあります。
また耳が詰まっているような耳塞感であったり、以上に音が耳の中で響き苦痛に感じることもあります。
またすぐ聞こえるようになったり、時間が経ってまた聞こえづらくなったりといった変化はありません。一定の耳の聞こえづらさがあります。
※このような場合は注意が必要です!
突発性難聴が原因で突然聴力が低下することがありますが、それと同じように聴神経腫瘍によっても突然の軟調に襲われる場合があります。これは聴神経腫瘍にできる良性腫瘍ですが、急なめまいや難聴を呈することが特徴です。腫瘍はゆっくりと大きくなることが多く、聴神経の周りの膜から大きくなって圧迫するため聴力が低下してしまいます。徐々に腫瘍が大きくなるため初期段階では、本人が気づかないことが多く、電話での声が聞こえづらくなったなどの変化がだんだんと出てきます。
耳症状やめまい症状のほかにも、顔面神経を圧迫することもあって顔面のしびれや顔面神経のマヒ・嚥下障害なども起きる場合もあります。聴神経腫瘍は自然と小さくなっていく場合もある腫瘍ですが、酷くなると顔面神経麻痺や脳幹部を圧迫して重篤な状態となる危険性もありますので注意が必要です。
突発性難聴の原因は、未だに明らかにはなっていませんが、以下の二つの説が有力とされています。
内耳の毛細血管に血栓や塞栓が詰まって内耳に十分に血液が循環せずに聴覚の機能不全を引き起こす可能性があると言われています。
若年層や中年層などの健常な人にも突発性難聴が起こることからストレスにより自律神経が乱れて血液循環が障害されて発症するとも考えられています。実際に突発性難聴にかかった人の多くは、かかる前に過労や精神的ストレスを多く抱えていました。
突発性難聴の発症する前にちょうど風邪を引いていたという方が結構多いものです。
突発性難聴と症状が似ている疾患としましてムンプスウィルスやヘルペスウィルス感染による難聴があり、ウィルス感染により難聴が発症するのではないかと考えられています。
突発性難聴以外にも・・・
突発性難聴以外にも今多く見られるのが、低音障害型感音難聴で突発性難聴よりは症状の程度は低くく、低音だけ音が聞き取りづらくなる症状です。低音障害型感音難聴の特徴は低音が聞き取りづらく、耳が塞がったような感覚となり、ときにボワーンといった耳鳴りもします。低音障害型感音難聴では蝸牛内にリンパ液が増えすぎることから起こるとされており、平衡感覚を主る前庭部分には障害が起こらないことからめまいなどの症状は起こりません。
低音障害型感音難聴は20代~40代の女性に発症しやすく、突発性難聴よりも症状の程度が低いことから発症してから症状が落ち着きやすいですが、またストレスや生活環境の変化などからまた症状が出てくるといったことが多く、少女の再発を繰り返すこともしばしばですので注意が必要です。なぜ、蝸牛内のリンパ液が増えてしまうのかという原因は詳しく解明されていませんが、ストレスや疲労の蓄積、自律神経バランスの乱れ、睡眠障害などといったことが原因で発症しているとも言われていますので、ストレス解消や自律神経バランスの整え、しっかりと睡眠を取るなどといった健康的な生活習慣を持つことが重要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
当院の歯痛に対する治療は、鎮痛目的の鍼治療と痛みによって乱れている自律神経のバランスを整える自律神経調整療法です。

以前、中国では鍼で麻酔の効果を引き出して手術が行われたことがあるほど痛みを抑制させるのに鍼は有効です。歯痛に対する鎮痛治療で有効なツボは、頬にある『頬車』『地倉』や上肢にある『合谷』や『曲池』です。それらのツボに鍼を刺してさらに鍼に電極を繋いで低周波を流すことでさらに鎮痛効果が望めます。

また、施術に入る前に自律神経測定器で自律神経の状態を把握した上で施術に入ります。痛みは交感神経を過亢進状態に導き、自律神経の乱れの原因にもなります。それを放置していくと不眠症やうつ病も併発しかねませんので、しっかり治療して行く必要があります。
その他にも交感神経過亢進状態が続いてしまうと、筋肉や血管は収縮して血流が悪くなり、痛みの物質はそこに留まりやすく、痛みが継続する原因ともなってしまうのです。痛みはさらに交感神経を過亢進状態にもっていくため、痛みの悪循環を引き起こしてしまっている可能性があるのです。
自律神経の状態を整えることでそれらの痛みの悪循環を断ち切る必要があるのです。

歯痛に対する治療ですのでもちろん頬や側頭部など歯周囲の施術を中心に行いますが、自律神経の状態を整えることや首肩の筋緊張を取り除くなど全身的な施術も行っていきます。
東洋医学では、五臓六腑の『胃』『大腸』『腎』が深く関係していると言われています。特に『胃』の機能が低下してしまうと上の歯が、『大腸』の機能が低下してしまうと下の歯に影響を及ぼすと考えられています。
また、東洋医学では歯を『骨余り』と呼びます。骨の成長に携わるのが『腎』ですので、『腎』の機能低下は直結して歯に現れることが多いのです。
しかしながら、腎は先天の精と言われ、年を重ねるごとに年々機能は低下傾向にあるのは仕方ないことです。『肝腎同源』という言葉もあることから肝の機能低下は腎にも影響を与えるので、注意が必要です。
40代 女性
数ケ月前から歯の痛みを感じて歯科を受診したが、虫歯などは見つからなかった。痛みがあまりにもひどい場合は痛み止めを飲むように処方されたが、それでも痛みは引かなかった。噛み合わせが悪いということも指摘されて夜寝る間にマウスピースをつけて寝るように指導されたが、それをしても歯の痛みは軽減されなかった。歯の痛みがひどい場合は、その痛みが波及するように頬やこめかみ辺りが痛くなり、肩も凝ったように感じて仕事に集中できなくなってしまった。
どうにかして痛みを軽減させたいということで当院にご来院されました。
当院の治療
痛みを感じる少し前から職場環境の変化による人間関係のストレスを感じていたということで自律神経もなにかしら痛みに関係している可能性があるので自律神経測定器を用いて自律神経のバランスもチェックしていきました。また、触診の結果首肩の筋肉にもはりがみられた。
自律神経測定器の結果、交感神経の活動が過亢進気味でバランスも乱れていたので自律神経のバランスを整える治療、首肩のコリをとる治療、歯周囲の痛みが強く出てる部分に鎮痛目的の鍼通電療法を行っていきました。
◇1回目◇
治療後、歯の痛みは少し軽減したかのように感じたが、半日ほどするとまた痛みが戻ってしまった。
◇2回目◇
歯の痛みはまだ強いがこめかみなどの周りの組織の痛みは軽減された
◇3~5回目◇
首肩のコリもだいぶ取れたように感じた。以前は歯の痛みを常に感じていたが、気にならない時も出てきた
◇6~8回目◇
痛みが徐々に軽減されて8回目の治療が終了後、ほぼ痛みが消失されたということで治療を終了した。
症例②
40代 男性
30代の頃に虫歯になってその原因が親知らずということで親知らずを抜いた。その後から右の奥歯の方が常に鈍痛がするようになってしまった。歯医者でみてもらっても特に異常がないということでずっと放っておいた。その痛みが最近変わり始めてズキッと鋭い痛みがふとした時に走るようになってしまった。
病院で痛み止めを処方してもらったが、効果がなくふとした時に痛みが走る。
治療
歯の痛みのため頬や頸部の筋肉はとても緊張していて硬くなっていました。自律神経の状態も交感神経の活動が高く、体から力が常に抜けない状態でした。まず自律神経の調整治療を行った後に頸肩の筋緊張をとってから次に頬部に鍼通電療法を行っていきました。
◇1回目◇
治療後は痛みが軽減。次の日には痛みがまた戻ってしまった
◇2回目◇
2回目の施術の後は痛みの軽減が3日ほど続いた。
◇3回目◇
鋭いズキッとした痛みは感じなくなった。体の力も抜けたように感じて睡眠の質も良好
◇4回目◇
鋭い痛みが消えて前から感じていた鈍痛を感じるようになった。
◇5回目◇
5回目治療後から鈍痛も感じなくなってほぼ痛みを感じることはなくなった。
症例③
30代 女性
2ヶ月くらい前から左下の歯が痛み始め、最初は気にしていなかったが、1週間前から急激に痛みが激しくなってきた。
特に夜間痛が酷く、夜眠れない程痛む。食事をするときも痛みのせいで常に緊張しており飲みこむのもつらい。
歯医者にも行ったが、異常なしと言われて痛み止めをもらったが、もうすぐなくなってしまうし、昨日飲んだときは効きめが薄くなってきたので、解決する方法を探していたらここのホームページを見つけた。
鍼は初めてだが、改善するなら多少痛くても耐えられる。
当院の治療
自律神経測定器で測定したところ交感神経が優位の状態になっており、ストレス値も高い測定結果がでました。
痛みのため無意識で常に嚙みしめており咬筋も緊張していましたので、顎、頬周りの局所治療と、自律神経調節治療をおこないました。
治療頻度は週2回
治療経過
◇1回目◇
リラックス効果はあったが痛みは変わらない。
◇2~5回目◇
回数を重ねるごとに顎周りの筋肉が柔らかくなっているのを感じる。
◇6回目◇
痛みで夜に起きる回数が減った。治療頻度を週1回に変更した。
◇7~10回目◇
激しい痛みがほぼ出なくなり、少し響くような痛みが残っているが最初に比べてかなり楽になった。
◇11回目◇
日常生活に支障が出ないくらいに回復した。
症例④
20代 男性
数年前に近所の歯科でむし歯の治療をしたあとから、歯茎から刺すような痛みが発生し、病院に受診し検査をしたところ、三叉神経に傷をついているという診断を受けた。歯科医では虫歯の治療のため神経を抜く治療を行ってその日の夜から痛みが発生したため何か関係していると可能性もあるが、はっきりとした因果関係は不明のままといわれた。
数年から少しずつ痛みは落ち着いてきているが、常にうずくような痛みや、時折起こる電撃痛に悩まされている。
特に朝の起床時と終業後の夜の時間帯が一番気になり日中は仕事に集中しているためか、痛みが軽減する。
病院では精神安定剤や抗不安薬を処方され服薬している。他の方法を試したいと思い当院を受診した。
仕事はデスクワークで首肩の慢性化した凝りは常に気になるが、ストレスに対して弱いためちょっとしたことでくよくよ落ち込んでしまう。また痛みに対してもすごく敏感なためちょっとしたことが気になってしまう。
当院の施術
まずお身体の状態を確認していきました。
首肩周辺の筋緊張は強く、力が自然と入ってしまうような筋肉の硬さが目立ちました。
また、顎周りの筋肉も硬直し、日常的に無意識にくいしばりをしているような印象がありました。
うつ伏せで背部兪穴への刺鍼、首肩の筋緊張を緩めるために金幾の硬結に直接鍼で刺激をしていきました。
次に仰向けで、自律神経の調節を目的とした施術、鎮痛を目的とした施術も同時に行っていきました。
非定型歯痛とは、虫歯や歯の損傷がないにもかかわらず、歯の痛みを引き越してしまう疾患です。歯科に行っても原因が特定されずに持続的な歯の痛みに悩まされます。
いろいろな歯科をまわり、原因が特定されないため精神的ストレスも大きく特に40代女性に多く発症します。
痛みの程度は人によって様々で場所も局所的なものからそれが波及して顔全体に痛みを感じる場合もあります。
下記のような症状がある方は非定型歯痛かもしれません。
・虫歯の治療をしたのに歯がまだ痛み
・冷たい物が歯にあたっても痛みが増強しない
・CTやMRIの検査を受けたが原因が特定されない
・痛みが持続的で数週間や数カ月にわたって痛む
・歯周囲の痛みが波及して顔全体が痛む
・麻酔やロキソニンなどの痛み止め薬が効かない
・いくつかの歯科で治療を行ったが痛みが軽減しない
・痛みが歯から違う歯へと転々とする
このような特徴があります。非定型歯痛は、専門医が少なく非特定歯痛の診断はかなり難しいのが特徴です。

歯痛を起こす原因は、虫歯か歯周病が原因ですが、その他にも様々なものがあります。
歯根膜痛
歯ぎしりや日々の食いしばりによって歯を支える歯根膜という組織が炎症を起こしてしまいます。現代は、パソコン作業中などで集中している時に自然と歯を食いしばっていたりと歯根膜痛で悩まされている方も増えています。
三叉神経は顔面部や歯の感覚を司っているため三叉神経の異常が歯の痛みとしてあらわれる場合もあります。痛みの特徴として電気が走ったかのように鋭くズキッと痛みます。
歯周囲の筋肉異常による歯痛
食事などで歯をかみしめる際に働く筋肉として左右の耳の上にある側頭筋や左右の頬に分布する咬筋などがありますが、それらの筋肉が原因で歯痛となる場合もあります。側頭筋や咬筋が原因によって起きるは三叉神経の痛みと違って鈍い痛みで比較的持続的な痛みをていします。
偏頭痛・群発性頭痛からの歯痛
偏頭痛や群発性頭痛から歯痛に波及する場合もあります。頭痛により三叉神経や顔面神経が過敏となって異常をきたしている場合に歯痛が起こりやすくなります。
心疾患による歯痛
関連痛といって心臓に疾患がある場合に肩や背中に痛みが出ることはよく知られていますが、心疾患の関連痛は歯にも痛みを発生させてしまう場合もあります。
腫瘍による歯痛
顔面部などに腫瘍や動脈瘤ができている状態で歯に痛みを発生させてしまう場合があります。
ストレスによる歯痛
痛みの経路はまだ科学的にすべて解明されているわけではありません。ストレスがどのように身体に影響を与えて痛みを引き起こしてしまっているのか、わかっていない部分も多いですが、肉体的及び精神的ストレスによっても歯痛の原因となる場合もあります。
非特定歯痛の原因はいまだ解明されておらず、原因不明とされていますが、精神的ストレスと脳の中で起こっている痛みの伝わるメカニズムの障害という説があります。
精神的ストレス
精神的ストレスによって自律神経が乱れて痛みの物質が歯に溜まって滞っている状態によって歯痛が引き起こされている場合があります。ストレスを感じると血中のカテコールアミンの量が増加しては周囲の血管が充血して歯痛が引き起こされるという説もあります。
また、現代では精神的ストレスによって自然と歯の食いしばりが多いということが知られています。歯を食いしばる事で頬や側頭部の筋肉が過緊張状態となりそれが影響して歯痛の原因となる場合もあります。
歯痛に限らず近年では、歯科領域の症状と精神症状との相関関係が注目されており、歯科心身症とも呼ばれています。日本歯科医師会では6つの症状を歯科心身症と定義しています。
・歯科恐怖症
過去に歯医者で受けた痛みなどのトラウマにより、治療を受けないといけない状態にもかかわらずに治療を受けないで放っておいてさらに状態が悪化してしまいます。実際に無理して歯医者で治療を受けようとすると、過呼吸やパニック発作を起こしてしまうこともあります。
・かみ合わせの異常
実際にはのかみ合わせに異常がないのにもかかわらずにかみ合わせが悪いために体にさまざまな悪影響が出ていると思い込んでしまいます。歯には特に異常が見られないため歯医者では治療が施されずに体の状態がさらに悪化することもあるようです。
・顎関節症
精神的ストレスや疲労感から歯を食いしばったり、寝ている最中に歯ぎしりを起こしてしまい、顎にある歯を食いしばる筋肉に異常をきたして痛みなどの症状が出てきます。
・口腔内セネストパチー
口の中に特に異常が見られないのにもかかわらずに口の中の異常感や痛みを訴えます。口腔内セネストパチーでも精神的ストレスなどのこころの状態が関係していると言われています。
脳内の痛みの伝達障害
歯の痛みが脳に伝わり、脳が痛みを感じる間に何かしらの異常が生じて歯痛が継続して感じられる場合があります。
そこで重要な脳内物質として挙げられるのがセロトニンです。脳内セロトニンの役割は多岐にわたり、生体リズムや睡眠、体温調節や不安感の抑制などがあります。脳内のセロトニンが不足するとうつ病や睡眠障害に患いやすいということは広く知られていますが、脳内セロトニンは痛みの伝達にも影響を与えます。
脳内セロトニンは疼痛を抑制させたり、または疼痛を促進させたりします。その過程で脳内セロトニンの痛みの伝達に何かしらの不具合が生じて痛みを持続的に感じている可能性もあります。
ヒステリー球は自律神経の乱れが原因で生じている場合が多いため、当院では自律神経測定器で自律神経の状態を把握したうえで施術していきます。ヒステリー球では特に交感神経が過亢進の状態が多く、主に副交感神経の活動を活発にさせて交感神経の活動を抑える身体がリラックスできるような施術を行っていきます。

鍼灸施術は自律神経のバランスが整えることできるということは研究結果でも出ています。
その他東洋医学的観点より、肝の働きを正常に戻すようなツボも刺激することや付随して起こる精神症状にも心や腎の働きを整えることでアプローチしていきます。
梅核気の初期では、日常生活でもそこまで支障をきたすことが少ないですが、症状が進行するとうつ病や自律神経失調症など症状が重症化してしまう危険性がありますので早めの治療が重要となってきます。

ヒステリー球を東洋医学では、『梅核気』といいます。五臓六腑では『肝』の病変で梅核気が起きると考えられています。
東洋医学での肝の役割・機能は西洋医学の肝臓と少し違ってきます。東洋医学での肝は、『肝は疏泄を主る』『肝は血を蔵する』『肝は筋を主る』の役割機能があります。
・肝は疏泄を主る
気を全身のすみずみまで行き渡らせることを指します。これは、情緒を安定させて精神様態を快適に保ったり、自律神経系の機能によって各機能が正常に行われるように調整する役割・機能を担っているということです。
・肝は血を蔵する
肝が血を貯蔵して必要に応じて供給して消費することを指します。また、血液循環の調整にも大きな役割を果たして自律神経系を通じて血管の収縮や弛緩をさせて体内の細胞への血流量を調整しています。その他、女性の場合では子宮への血液量の調整や自律神経系を介した女性ホルモンの調整も行うことで月経や妊娠が正常に行えるようにしています。
・肝は筋を主る
肝は血流の調整や神経系を介して筋肉の緊張や弛緩を調整しています。四肢の筋や腱の緊張を制御することで関節の運動もつかさどっているのです。
梅核気の症状に効果のあるとされる漢方に『半夏厚朴湯』があります。半夏厚朴湯は、気の巡りをよくする効能があることで梅核気を改善させます。梅核気は上記のように肝の病変によってのどの部分の『気』の巡りが悪くなったり、『血』が不足したり過剰となってしまうことでノドに何か詰まったような異物感を感じると考えられており、半夏厚朴湯はそれを解消させる効能があるのです。
この3つの機能のうち梅核気では、「肝の疏泄を主る」機能が低下して起こると考えられています。それにより、気は全身のすみずみまで行き渡ることができなくなり、『肝気鬱結』という症状が出ます。これは自律神経系の過緊張が主体で起こると考えられています。精神的な緊張状態が続くことや精神的な不安定状態が続くことで生じやすいほか病邪や引用の失調状態でも引き起こされるとされています。
肝気鬱結の主な症状は、胸苦しい・ノドのつかえた感じ・憂鬱感・精神不安定・食欲不振・便秘と下痢症状など多岐にわたります。肝気鬱結に痰症状が加わることで梅核気となりやすくなってしまいます。
ヒステリー球とは喉に大きな異常がないのにもかかわらず喉の違和感などの感覚を引き起こす疾患であまり聞きなれない言葉かもしれませんが、ストレス社会と言われる現代ではヒステリー球で悩まされている方が意外にも多いのです。
このような症状がある方はヒステリー球の疑いがあります。
☑ノドに異物感を感じる
☑食べ物が飲み込みにくい
☑風邪を引いたときのようなノドのイガイガ感
☑ノドに物がつかえたような感覚が消えない
☑ノドの奥が狭くなって息苦しさを感じる
☑ストレスや不安感が消えない
☑睡眠の質が悪く、寝つきが悪い
☑胸やけが続く
☑吐き気
このような症状が出ている場合、ヒステリー球の疑いがありますが、自己判断をするのは危険です。上記のようなノドの異常が出ると、喉頭がんや腫瘍が見つかる・逆流性食道炎や風邪症状の可能性もありますので一度耳鼻咽喉科や内科を受診して検査を受ける必要があります。
ヒステリー球の場合、腫瘍やがんなどの器質的異常が見られないため、検査では異常が見られません。医学的には咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)と呼ばれています。他にも梅核気(ばいかくき)感覚球(かんかくきゅう)咽頭神経症(いんとうしんけいしょう)などとも呼ばれることもあります。。

上述の通り、ヒステリー球は検査では異常が見られません。
ヒステリー球を起こす最大の原因はストレス等による自律神経の乱れと考えられているからです。また、喉の病気やドライマウス、空気の乾燥なども原因として挙げられます。
自律神経は心臓や血管、内臓の働きなど、自分の意志とは無関係に身体をコントロールしている神経のことを指します。自律神経には交感神経と副交感神経との二つの神経があり、この二つの神経のバランスが崩れると「自律神経の乱れ」ということとなり、身体に様々な悪影響が出てくるのです。
交感神経は活動的な神経で基本的に筋肉を収縮させて運動時や仕事中など集中して作業をするときに働く神経で、逆に副交感神経は身体を休める神経で夕方から夜にかけて活動が優位となってくる神経です。この二つの神経が乱れることで、よく知られている疾患としましては自律神経失調症やうつ病、不安神経症などは自律神経のバランスの乱れが大きな原因となります。
・自律神経失調症について
・うつ病について
・不安神経症について
自律神経は、筋肉の働きや胃腸の働き、血液の供給やエネルギー消費などにもとても大きな役割を担っています。自律神経が乱れてしまうとこれらの身体の働きも乱れてきてしまうのです。
ヒステリー球の場合、交感神経が活発な状態が続いてしまい、ノド周囲の筋肉が萎縮してしまい圧迫された状態が続くことでノドの違和感や異物感、息苦しさなどを感じるのです。
これは不安や疲労、緊張状態などが引き金となるため、仕事中や仕事に向かう際、会議中や人混みなどストレスの多い環境で比較的発症しやすいです。その他、睡眠不足や運動不足、食事の偏りなど生活習慣の乱れによってもヒステリー球の症状は起こりやすくなってしまうのです。
症例 1
20代 男性
3か月前から喉に違和感が出始めて、喉に異物があるような感覚に悩まされている。
病院で検査をしたが特に異常がなく、ヒステリー球と診断された。
喉の異物感のおかげで仕事に集中できない、休日も気になってリラックスできないなど、日常生活に支障が出ている。他の治療を色々試したが期待通りの効果はなく、藁にもすがる思いで来院した。
普段はIT企業に勤めており、パソコン作業が多い。今の仕事が好きでやりがいを感じており、睡眠時間を削ってしまう事もある。
ストレスは人並にあるが、そこまで強く感じたことはないが、
半年前に地方から東京に引っ越ししてきて環境変化へのストレスはある。
ストレートネックで首肩のコリ、眼精疲労は慢性的にある。
当院の施術
自律神経測定器で自律神経の状態をチェックしました。
交感神経が副交感神経よりも過剰に働いており、第一の原因と判断し自律神経の調節、とくに副交感神経の働きを促す施術を行いました。
それと同時に、胸鎖乳突筋や僧帽筋に刺鍼をし首肩の緊張をとり、ヒステリーに効果がある「天突」、「中脘」、「膻中」「豊隆」「気海」といったツボを刺激しました。
また施術以外にも、運動や食事の指導も行いました。
◇1回目◇
あまり変化はない
◇2回目◇
少し楽になったような気がするが、大きな変化はない
◇3回目◇
初回に比べてかなり楽になってきた
◇4回目◇
調子よいが、まだ完全に取れていない
最近ランニングをするようになってから気分もいいし、体調が良くなってきた
◇5回目◇
気になる頻度が減ってきた
◇6回目◇
ほとんど気にならない
症例 2
30代女性
半年前、ペットロスがきっかけで喉の違和感や息苦しさがぬけず病院を診断したところ、病的な所見はなく、ヒステリー球ではないかと診断された。
当時は喉まわりだけでなく全身の疲労感があったが現在は特に気にならない。
喉まわりだけがなかなか改善されないため、仕事中や就寝時など気になってしまい日常生活に支障をきたすため当院を受診された。
昔からストレスには弱いほうで、気持ちがおちこむと体調も悪くなりやすい。
当院の治療
ヒステリー球の治療は、第一に自律神経のバランスを整えることが重要です。
ストレスが加わり交感神経がたかぶる時間が長いと、身体をリラックスさせる時間がなくなり喉周りの筋肉の圧迫も続いてしまいます。
手足やお腹のツボをつかい自律神経を整え、それから首や喉周辺の筋肉を緩め症状改善を図りました。
また、慢性的な身体の疲れもでていたため背中のツボにも鍼と灸を行い、治療頻度は1週間に1回程度で経過をみていくようにした。
◇1回目◇
常に身体に力が入っている状態だったことに気づいた。
治療後は少し息がしやすいような気がした。
◇2〜4回目◇
変化なし
◇5〜12回目◇
回数を重ねるごとにのどの圧迫感が減り、仕事に集中できるようになった。
就寝時は意識してしまうためかまだ違和感が残っている。
◇13〜15回目◇
日常的にあまり気にならない程度まで回復。
今後は治療間隔を2週間あけて経過をみる。
症例 3
30代 男性
半年ほど前から喉に違和感を感じるようになった。職場の部署移動後から、喉がつまるような感覚があり、呼吸が浅くなる症状が出始めた。職場の環境は良く、特にストレスの自覚はないが、仕事内容の変化による忙しさやプレッシャーは感じている。
施術
自律神経測定器の結果、過剰に交感神経優位で、精神的ストレスが高い状態であった。ご自身では特にストレスだと感じていない状態でも、環境や仕事の変化による精神的なストレスが溜まっている場合があります。
触診では、首肩周りの筋緊張が強く出ている状態でした。全身的な自律神経調整施術を行ってから、喉や呼吸に関わる場所を中心に施術をしていきました。
一回目
初めての鍼灸治療で緊張していたが、施術後は身体が適度にリラックスできている感じがあった。
二~五
首肩周りの筋緊張は軽減している。喉のつまり感は施術回数を重ねるごとに解消され、気にならない時間が増えていった。呼吸も正常に行えるようになった。
ヒステリー球を治すまたは予防するためには自律神経の状態が大きくかかわってくることから生活習慣がとても重要となってきます。基本的なストレスや疲れを溜め込まない生活を心がける必要があるのです。
・十分な睡眠
睡眠時間が十分に確保されていない状態が続いてしまうと体の疲れが溜まりやすく、精神状態もイライラや不安が強く出やすい状態となってしまいます。また夜に十分な睡眠をとることで自律神経の状態も整いやすくなります。
・適度な運動
主にウォーキングや軽めのジョギング、体操やヨガなどの有酸素運動は、副交感神経の活動を活発にすると言われています。逆に筋力トレーニングなどの筋肉に大きな負担のかけるトレーニングでは交感神経が優位になりやすいので夕方から夜かけての筋力トレーニングは避けた方が良いです。
・労働時間
労働時間の超過は体の疲れが溜まりやすく、自律神経の状態も悪くなりやすいです。夜の残業や仕事を家にまで持ち込むと自律神経の乱れに繋がります。
・規則正しい食事
栄養のバランスが偏っていたり、食事のとる時間が毎日バラバラですと自律神経が乱されやすくなります。胃腸の働きは自律神経が担っているため、食事を摂る時間は重要で夜の9時以降の食事はできるだけ避けた方が良いです。
症例4
20代 男性
5年ほど前から声の掠れや違和感が出るようになり、特に会話や運動中に症状が強まるとのこと。朝の起き抜けは喉の乾燥や詰まり感も目立ち、お体に強い緊張を抱えていらっしゃいました。耳鼻咽喉科では器質的疾患はないと診断されたので、自然な形での回復を希望され当院を受診されました。
世界的な自粛で外に出ることもなく、家にこもってゲームや携帯を見る機会がとても増えてからまもなくして症状が発症したとのことでした。
東洋医学的には、喉を潤す力の不足とストレスによる気の滞りが原因と考えられます。
当院の治療
喉の潤いを補いながら、全身の気血流の巡りをスムーズにすることを主眼に施術を行いました。喉周りのツボで局所の血流を促すとともに、足や手のツボを用いて自律神経を整え、体質面からの改善を図ります。週1回のペースで来院いただき、ご自宅での喉のケア、姿勢についてもアドバイスを差し上げました。
治療の経過
〈1〜2週目〉
施術した翌日に熱が少しでたが、声の掠れ、違和感が軽減した。
〈3〜4週目〉
会話でだいぶ声が出るようになってきたが、まだ違和感が残る。
〈5〜6週目〉
姿勢を意識することで声質が安定し、運動中も違和感が出なくなったとのこと。首肩の凝りも改善し、その後はメンテナンスとして月1回の受診をつづけている。
当院の耳鳴りに対する治療目的は、まず第一に鍼灸治療を施すことにより全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えることです。鍼灸治療は、交感神経を抑制し副交感神経の働きを促すばかりでなく、双方の神経の活動量を高めて自律神経のバランスを整えることが研究結果でも出ています。
また内耳の血流不足を改善するという点から頸肩部周辺や耳周辺の経穴に鍼を刺して電気を流します。当院独自の治療選穴により高い治療効果が出ております。耳周辺の治療穴として「翳風」「耳門」「聴会」「聴宮」などの経穴を用いてその方の状態に合わせて首や頭の経穴を決めます。
めまいは東洋医学的に診ると「腎」の不調が原因で発症すると考えられているので、鍼灸治療を用いて経穴を刺激することで「腎」の機能を活性化させます。
また過度な身体的・精神的ストレスは、自律神経を乱して耳鳴りの原因となります。さらに耳鳴りがストレスとなり、睡眠障害やうつ病などにかかりかねません。
そこで当院では、東洋医学の特徴である全身を診て治療することにより全身をリラックス状態へと導き、交感神経の過亢進を抑制して過度なストレスを和らげます。
また身体全体の調子が上がっていくことも期待でき、実際に当院でも耳鳴りの治療で「目が疲れなくなった」「便秘が解消した」「ゆっくりと体が休められ、熟睡できた」などといった声が数多く聞かれます。東洋医学では局所的に診るのではなく、全体的に診ることで自然治癒力を高めるといわれ、様々な効果が期待できます。

耳鳴の鍼灸治療効果は、論文としても報告されています。
明治東洋医学専門学校 鍼灸学科
『耳鳴に対する鍼治療の効果;症例集積による検討』
この研究では、耳鳴り患者46症例の内鍼治療を5回以上継続できた31症例について分析されています。耳鳴り症状で悩んでいる期間は、1ヶ月以上が81%を占めて、10年以上の方も16%占めていました。鍼治療の間隔は週に1回を5回単位の間隔で行い、鍼治療終了時にVAS(Visual Analogue Scale )や自覚的表現検査などで評価していき、頭頚部の圧迫時に耳鳴りが変化した6症例では全例で改善がみられたとのことです。頭頚部圧迫時に耳鳴りが変化しなかった場合でも改善57%、不変14%、悪化29%でした。
首回りの筋緊張の緩和は耳鳴り改善では特に重要かもしれません。
海外での耳鳴りに対する鍼治療のエビデンス研究
海外でも耳鳴りに対する鍼治療の研究報告があり、症例集積研究で鍼治療によって自覚症状が軽減して、耳鳴りの感じる音が軽減されたという報告があります。
2006年のブラジルの研究では、76例の耳鳴り症状の患者さんに頭鍼を行ったところ主観的な耳鳴り症状が軽減されて鍼治療が有意に効果があったと報告されています。
また、2007年の中国の研究でも90症例の耳鳴り患者さんに対して20分間の鍼治療を30回行ったところ薬物療法よりも有意に効果があったと報告されています。
その研究では、鍼刺激によって耳音響放射()が変化すると報告しています。耳音響放射とは静かな場所で誰しもが聞こえる単調な高音のことで生理的耳鳴りとも言われます。
耳音響放射は内耳から発生する音だと知られており、それらが変化したということで鍼刺激が内耳の外有毛細胞に影響を及ぼして、内耳機能を制御させることで耳鳴りが軽減されたと考えられています。
鍼治療は耳鳴りの発生源である内耳やストレスなどで機能が乱された中枢に作用して耳鳴りの有用な治療方法となることが示唆されています。
※参考文献
『鍼灸臨床最新科学』
医歯薬出版株式会社
東洋医学では、五臓六腑の「腎」と耳が深い関係にあると言われています。
「腎は耳に開竅する」と言われており、聴覚が東洋医学でいう腎臓と深いかかわりがあるということを示しています。
東洋医学の「腎」は、西洋医学でいうそれとは違った役割を持っています。
東洋医学の「腎」の役割は、主に生長・発育・生殖・水液代謝を主ることです。その中でも腎の精気は、聴覚と関係が深く、多ければ聴覚機能は正常に働き、逆に少なければ聴覚機能は減退してしまいます。
腎の精気は、年を重ねるごとに減少していく傾向にあり、高齢者の聴覚は衰えていきます。
また腎の水をつかさどるという役割は、耳鳴りにも影響を及ぼします。耳鳴りは耳の中のリンパ液が関係していることが多いことから、腎の水をつかさどる(体液代謝全般に対して腎が根本的な調節作用を行う)という機能が減退していると考えられます。
耳鳴り 渋谷区 男性 40代
・症例
2週間前より突然の耳鳴り・聞こえづらさを訴えて、耳鼻科を受診。
ステロイド剤・血流改善薬・筋弛緩剤などを処方されたが、一向に改善されず、一週間後には寝つきが悪い・仕事もやる気にならない・常にイライラしているなどの精神的な症状も出てきたとのこと。
心療内科も受診して薬を処方してもらっている。
・経過
◆1回目
耳鳴り少しおさまり、耳の詰まった感じも軽減。
◆2回目
耳鳴りが少しずつおさまってきた。
◆3回目~10回目
症状あまり変わらず、良くなったり悪くなったりしている
◆11回目
耳鳴りまだ気になるが、寝つきもよく不安感がなくなってきた。
◆12回目~16回目
症状だいぶ軽減。まだ仕事などで忙しかったり、イライラしたことがあると耳鳴りを感じることがある。
◆現在も通院中
・考察
この患者さんは、仕事も忙しく、家庭内でもストレスを感じていたため普段から寝つきが悪かったり、全身の倦怠感などもあったとのこと。
当院の自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ交感神経が優位な状態でした。
全身の自律神経を整える治療を施し、耳鳴りの治療もすることで治療効果をえられたと考えられます。最初の一か月間は週に2~3回来院していただきました。
症例2
30代 女性
産休が終わり、久しぶりに職場に戻って仕事をしている。だが、仕事、育児、家事でキャパオーバーになってしまい、心身共に限界だったのか耳鳴りが止まらなくなってしまった。昔も疲れが溜まっている時や、体調不良になると耳鳴りがする時はあったが、長くても1~2週間したらいつのまにか治っていたのであまり気にしなかったが、今回は1ヶ月以上続いているのと、症状も以前に比べると酷くなっていると感じて来院。
ずっと高い音がなっていて酷い時は頭が痛くなることもある。
まだ子供も小さく世話をしないといけないので夜もゆっくり眠れないので、疲れもとれない。
当院の治療
自律神経測定器で測定を行ったところ、夕方の時間に測定したのですが、交感神経が優位な結果が出ました。正常な状態では、活動する時間帯で交感神経が優位に、寝る時間が近づく夕方以降は副交感神経が優位になります。ですが検査の結果、かなり自律神経の乱れが確認できました。
当院の治療と致しまして、お身体の疲労と自律神経の乱れが深刻でしたので、疲労回復に効果のある経穴への刺激と自律神経の調節をメインで行いました。
治療経過
◇1~6回目◇
身体は楽になるが耳鳴りは変化なし
◇7回目◇
寝るときにずっと鳴っている音が小さくなった。
◇8回目◇
日中はほぼ気にならないくらいの音に変わった。
◇9回目◇
一番音が大きかった夜も気にならなくなった。
◇10回目◇
日常生活で困らないくらいに改善した。
症例3
50代 女性
◇症状◇
エステにてナノカレント・インキュアラジオ波・強いマッサージを受けた後、高音の耳鳴り発症。
耳鼻科を受診したところ高音域の聴力が少し落ちていた。末梢神経障害の診断を受け、メコバラミンとアデホスコーワを処方された。
薬を服薬して耳鳴りは少し落ち着いたが、当院受診前日の飲み会で症状が悪化。発症後約3週間で当院を受診。
◇当院の治療◇
発症原因から電気治療は抵抗があるため鍼とお灸のみの施術を希望。
無意識に全身緊張している状態。
首肩周りと耳、アゴ周りを緩め、全身の緊張をとるよう自律神経調節を目的として手足末端のツボへ施術を行った。
・1回目
施術後、全身の緊張感が抜けた。
・2回目
前回治療の後、耳鳴りが大きくなったが、翌朝には落ち着いた。
・3回目
耳鳴りは鳴っているが、気にならない時間が増えている。
発症時の耳鳴りから7割ほど改善されている。
・4回目
耳鳴りはゼロではないが、こんなものかなと気持ちも落ち着いている。
症状が落ち着いたので治療終了とした。
耳鳴りとは、体の外に音源がないのにも関わらずに耳の中や頭の中で音がしているように感じることです。
日常的に誰もが経験する耳鳴りとして、飛行機に乗った時や高いビルにエレベーターで上った時などに耳がキーンとする・静かな場所にいるとシーンと聞こえてくるなどがあります。
誰もが経験することですが、耳鳴りで悩んでいる方は、そういった音が常に聞こえていたり、耳の中の炎症や腫瘍などにより音が大きく聞こえたりします。
そして耳鳴りで悩んでいる方の多くは、その音をストレスに感じて、眠れなくなったり、うつ病にかかってしまったりと耳鳴りの症状ばかりでなく様々な症状に悩まされている方がほとんどです。
耳鳴りには大きく分けて二つのパターンがあり、自分にだけ音が聞こえる自覚的耳鳴りと他の人にも音が聞こえる他覚的耳鳴りとがあります。
自覚的耳鳴り
体の中にも外にも音源がなく、耳鳴りが他の人には全く確認できず、本人にしか聞こえない耳鳴りを自覚的耳鳴りといいます。
耳鳴りの症状で悩んでおられる方の大半はこの自覚的耳鳴りといわれています。耳鳴りの音は、人それぞれで「セミが鳴いているような音」「リンリンと虫が鳴いている音」「ブーンといった低い音」など様々です。
自覚的耳鳴りの多くは、耳の構造(外耳・中耳・内耳)や音が脳に伝わるまでの過程で問題があるために起こることが多いです。
他覚的耳鳴り
耳鳴りの音が他の人にも確認できる耳鳴りを他覚的耳鳴りといいます。
他覚的耳鳴りの場合は、音源が特定されることが多く、脈の鼓動と共に拍動音が聞こえる場合や呼吸をするたびに「スー、ハー」と聞こえます。
音源がはっきりしている場合はそれを取り除けば、治るわけですから手術などの処置をすれば耳鳴りが聞こえなくなる場合が多いです。
耳には、平衡感覚をつかさどる器官と聴覚をつかさどる器官があるため、耳鳴りの症状と併発して、難聴とめまいの症状も出る場合がほとんどです。
耳鳴りはストレスが原因で生じる場合も多く、耳鳴りを感じ始めたら体の重要なシグナルだと受け止めて早めの対処が重要になってきます。
難聴と耳鳴りとの関係
難聴と耳鳴りが併発することが多いことが知られています。その原因としては、内耳の音を電気信号へと変換させて脳にその信号を送り届ける発信点である有毛細胞が何らかの不具合で音が正常に脳に送り届けることができずに耳鳴りとなってしまったり、音が聞こえづらくなるためです。
特に高齢の方は、老人性難聴といって耳が遠くなることが多いですがそれは内耳の有毛細胞の機能が低下して音が脳に伝わりにくくなってしまっている状態です。そのような状態ですと脳は音が聞こえないなと音信号への感度を上げようとします。誰しも周りに音がない状態ですとキーンと音が鳴っていると感じたことがあるかと思いますが、その状態が高齢の方の場合常態化してしまい老人性耳鳴りを発症する危険性が高くなります。よって老人性難聴と老人性耳鳴りは併発して起こることが多くなってくるのです。

耳鳴りの原因は、様々なものが挙げられており、原因を特定できない場合も少なくありません。耳鳴りの原因を特定するには、どういった音がするのか・どういったタイミングで起きるのか・その他の症状があるかということが重要となってきます。
なぜ耳鳴りが発生するのかははっきりとは分かっていませんが、耳鳴りを引き起こすほとんどの原因が内耳の問題だといわれています。
また、脳腫瘍や聴神経腫瘍、脳動脈瘤、高血圧、動脈硬化、糖尿病などによっても耳鳴りが引き起こされる場合があるため耳鳴りを感じたらすぐに耳鼻咽喉科や内科を受診する必要があります。
突然発症する耳鳴り
耳鳴りの多くは難聴を伴う場合が多く、突然耳鳴りや難聴を感じたら突発性難聴や外リンパ腫の可能性があります。
徐々に発症する耳鳴り
徐々に感じる耳鳴りとして加齢に伴う老人性の場合や自律神経の不調によって起こる場合があります。特に65歳以上の高齢者は30%以上の方が耳鳴りを感じているとも言われています。
耳鳴りが強くなったり弱くなったりする
耳鳴りが強くなったり弱くなったりする場合にメニエール病の可能性があります。
メニエール病は、耳鳴りのほかに難聴やめまいも感じる場合が多く、めまいの症状が強く出て耳鳴りがあまり気にならないことも多いようです。
しかし、めまいの症状がおさまった時に耳鳴りの症状を強く感じて、不眠症やうつ病など様々な症状に繋がることも少なくありません。
頭を動かすとコロコロと耳鳴りがする
じっとしている時は、音がしないのに頭を動かすとコロコロと耳鳴りがする方は、耳の中に耳垢や砂、小石などが外耳道に入りこんでいる可能性があります。耳鳴りの他に音が聞こえづらい・耳が詰まったように感じることもあります。
耳鳴りを発症した場合すぐに耳鼻科などで検査を受けて原因を特定する必要がありますが、耳周りや脳の腫瘍など検査で調べて分かる場合とわからない場合があります。当院にご来院される方の多くの場合は後者にあたり、耳鼻科で検査を受けてもわからない方がほとんどです。
そのような方に多く見られるのが自律神経の乱れや首周りの過度な筋緊張(主に胸鎖乳突筋)が原因です。自律神経測定器で計測すると交感神経が過亢進状態であったり、逆に副交感神経が過亢進状態の場合もあります。二つの場合に言えるのが自律神経のバランスが悪いということです。自律神経が乱れると血流が悪い状態と逆に血流が良すぎる場合とがあり、言うなれば血流が安定しない状態が続きます。首周りの筋肉が過緊張状態が続いている場合も耳への血流は不安定な状態が出やすくなってしまうのです。こういった方々たちの場合、症状は耳鳴りだけにととどまらずに寝つきが悪いや睡眠が浅い・頸肩こりや痛みなどの症状を訴える場合も多くあります。
・肩の痛みについて
・耳鳴りとストレスとの関係
耳鳴りとストレスは深い関係にあると言われています。前述通り耳鳴りは自律神経との関係が深いですが、その自律神経との関係が深いのがストレスなのです。特に現代はストレス社会とも言われ、ストレスがとても多くかかる時代とも言われます。ストレスは、身体的・精神的なものが挙げられますが、仕事や家庭でので人間関係のストレスの他にも騒音や空気汚染・寒暖の変化・食品添加物・パソコンなどの異常な光なども体はストレスとして受け止める場合もあります。そういったストレスが引き金となって耳鳴りとなってしまうのです。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがありますが、現代社会では交感神経の活動がより活発な人が多い印象を受けます。交感神経は、血管を収縮させて体を動かす活発的な行動をする際にはとても有効な神経ですが、その状態が長く続いてしまうと内耳や脳の血流の状態に異常をきたしてしまう場合があるのです。それが耳鳴りの原因となるとも考えられているのです。
そして耳鳴りの症状が出てしまうとその音を身体は異常な騒音と感じてしまいさらに自律神経を乱してしまう悪循環を生んでしまう危険性があります。だからと言って現代社会を生きていく中でストレスを減らしていくことは容易なことではありません。そこで当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を把握したうえで自律神経を整える施術を行い耳鳴りの改善を行っていきます。もちろん、自律神経を整える施術の他にも耳鳴りに関する東洋医学的に重要なツボも持ちて施術をしていきますので高い施術効果が実感できるのです。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
肉離れとは筋膜や筋繊維の損傷や断裂した状態を意味します。
特に太ももの筋肉やふくらはぎといった、大きな筋肉にみられることが特徴です。受傷時に「急に力が抜けた」「バキッと音が鳴った」などの訴えもあります。
また、肉離れとは俗称で医学的には「筋挫傷(きんざしょう)」と呼びます。

運動中のジャンプやダッシュ動作、急な切り返し動作など、筋肉の瞬間的な収縮が過度に行われることで、筋肉や筋膜が急に引き伸ばされて損傷します。
しかし、その背景にはオーバーユース、筋肉の柔軟性の低下や筋肉の疲労、筋力不足、加齢、ウォーミングアップ不足、脳から筋肉への指令系統(運動神経)の不調和、関節運動の不安定、ミネラル不足、体の冷えなど様々な要素が関与しています。
・筋肉の過緊張
筋肉にはゴムのように伸びたり縮んだりする作用があり、それによって関節を動かし、運動時の出力を上げています。ところが、疲労やストレッチ不足などが原因で筋肉が過度に緊張していると、古くなったゴムのように切れやすくなってしまい、肉離れのリスクが高くなります。
・水分不足
体にはいくつものミネラルが存在していますが、汗をかく水分不足に陥ってしまうと体内のイオンバランスが崩れ、筋肉がつりやすくなってしまい、それが肉離れにリスクが高くなります。
・冷え
冬場やクーラーの風が直接当たるなどして体が冷えていると、血流が悪化し筋肉が硬くなりやすい状態になっています。筋肉が硬くなると外力により筋繊維が断裂しやすく肉離れを起こしやすくなります。
損傷を起こした筋肉の痛みと圧痛が主な症状です。痛みは、伸ばした時(伸長痛・ストレッチ痛)や力をかける時(収縮時痛)に強く出ます。
そのため、ももやふくらはぎに肉離れが生じると、重度の場合、体重をかけることで痛みが強くなり、うまく歩くことができなくなってしまいます。
また、重症度の肉離れを起こすと、見た目の変化を伴うこともあります。例えば断裂した部分がへこんだり、内出血を伴ったりすることがあります。また、肉離れによる腫れが大きい場合、血行が悪くなることで患部がしびれるコンパートメント症候群がみられることがあります。重度のコンパートメント症候群では、筋肉の壊死を引き起こすことがあり注意が必要です。
肉離れは普段からストレッチを行うなどして予防に努めることが重要です。
・ウォーミングアップをしっかり行う
運動前にはウォーミングアップを行い、筋肉を温めておきましょう。
・運動後はストレッチを行う
スポーツ終了後のクールダウンをしっかり行うことで筋肉に疲労が残りにくくなります。

肉離れを起こしてから48時間以内はRICE処置が有効です。
・R:Rest(安静)
肉離れは筋繊維が断裂しており、動かしてしまうと内出血がひどくなってしまいます。なるべく患部には体重をかけず動かさないように安静を保ちましょう。
・I:Ice(冷却)
患部を氷嚢などで冷やしましょう。15~20分ほど冷やしたら一度様子を見て、痛みや腫れが続くようであればさらに冷やしましょう。
・Compression(圧迫)
患部を弾性包帯などで固定し、炎症による腫れを抑えましょう。※あまり強く圧迫してしまうと血流が悪化してしまうため注意が必要です。
・E:Elevation(挙上)
可能であれば患部を心臓よりも高くし、炎症の拡大を抑えましょう。
診断
問診、診察、エコー(超音波検査)、CT(コンピューター断層診断)、MRI、レントゲンなどの画像診断などによって状態を確認します。肉離れ、剥離骨折の有無、軽傷・重症の判断を行います。
肉離れ重症度の分類
・Ⅰ型:出血所見が特徴である軽傷型
・Ⅱ型:肉離れの典型例で筋腱移行部、腱膜の損傷が特徴の中等 症型
・Ⅲ型:腱性部の断裂や腱付着部での裂離損傷といった重症型
受傷直後は、RICE処置で対応します。RICEとはRest(安静)、Ice(患部の冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)です。適切なRICE処置を行えばその後の治療も良好な経過をたどります。
肉離れは基本的に保存療法とその後のリハビリによる治療が中心となります。痛みが強く荷重歩行が困難な時にはギプス固定や松葉杖を用いて免荷(めんか:体重をかけないこと)をすることもあります。
また、ストレッチ痛の強いⅢ型に関しては手術療法も考慮する必要があります。

当院では肉離れの早期回復と再発防止の為の施術を行っています。炎症の強い急性期には必要であればアイシングを行い、患部やその周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与え炎症を抑える作用を促し、損傷した筋肉を改善させるための施術を行います。
また、肉離れの周辺の筋肉が凝り固まり違和感を覚えたり痛みの原因になることがありますが、この筋肉のしこりも鍼やお灸の刺激で筋肉の柔軟性を高めたり血流を良くすることで取り除くことができます。
慢性期では、根本的治療として全身の筋肉のバランスを整え肉離れの再発を防ぎます。また、筋肉の血流改善と組織の修復促進のため患部やその周囲のツボを用いて施術を行います。
症例
40代 女性
症状
3日前に自宅でトレーニングしていたらふくらはぎから変な音がして急に息ができないくらいの痛みがふくらはぎにでた。その場で冷やし、応急処置はしたが歩くことが難しい。病院に行く前に少しでも楽になりたいので来院。
当院の施術
筋肉の炎症と緊張が強く、少しでも動くと痛みがあるようでした。
特に痛みの強いふくらはぎから大腿四頭筋までの筋肉に鍼と電気で刺激をあたえて筋肉の血流改善をし、筋肉細胞の修復を速める事を目的とした治療をうつ伏せで行い、仰向けでは自律神経を整えて身体全体の自然治癒力を高め、回復を手助けする効果のある治療を週に2回行いました。
経過
◇1回目◇
治療直後は変化なし。
◇2回目◇
痛みと腫れはまだあるが、軽減してきた。
◇3回目◇
炎症反応が強くなり、痛みが戻ってきた。
◇4回目◇
前回の痛みがかなり良くなった。少し歩けるようにまで回復した。
◇5回目◇
一気に痛みがなくなり、ゆっくりであれば歩けるようになった。
◇6回目◇
痛みはほぼなくなり、日常生活に支障がなくなった。
これからは再発防止と体のメンテナンスとして週に1回のペースで通いたい。
症状2
40代男性
ジョギング中にふくらはぎにブチッという衝撃と共に激痛が走り、歩行困難な状態で来院。
初診時、患部に軽度の陥凹と皮下出血斑、強い圧痛が認められた。
当院の施術
回復力を高めるために自律神経を整える鍼を入れながら、患部にアプローチ。
初期は炎症の抑制と鎮痛を目的に、患部周囲の緊張の強い筋肉に置鍼を行い、安静を優先。
中期からは組織の修復を促すため、患部への電流パルスと、緊張が強い周囲筋への置鍼、灸を組み合わせ、血行改善
を図った。
後期は競技復帰を見据え、腰部や殿部など全身の連動性を整える調整に加え、患部へのストレッチ指導を実施。
経過
◇1回目〜3回目◇
通常歩行が可能となり、夜間痛も消失。
◇4回目〜6回目◇
軽いジョギングが許可できるまで回復した。
◇7回目◇
患部の硬結がほぼ消失し、関節可動域も正常に回復。
再発予防のためのセルフケア法を伝達し、本症例の集中治療を終了とした。働き盛り
の年代特有の筋疲労も背景にあったため、今後は定期的なメンテナンスへの移行を推奨して
いる。