
当院のめまいに対する施術は、第一にハリやお灸を施すことにより全身の調整を図り、とで自律神経のバランスを整えることです。鍼灸治療は、交感神経を抑制し副交感神経の働きを促すばかりでなく、双方の神経の活動量を高めて自律神経のバランスを整えることが研究結果でも出ています。

また内耳の血流不足を改善するという点から頸肩部周辺や耳周辺の経穴に鍼を刺します。頸肩部周囲の筋肉への治療穴として僧帽筋や頭半棘筋部の「天柱」「風池」、胸鎖乳突筋や頭板状筋の停止部の「完骨」、耳周辺の治療穴として「翳風」「耳門」「聴会」「聴宮」などを用います。
めまいは東洋医学的に診ると「腎」や「肝」の不調が原因で発症すると考えられているので、鍼灸治療を用いてツボを刺激することで「腎」の機能を活性化させたり、「肝」の機能低下・過亢進を抑えます。

過度な身体的・精神的ストレスは、自律神経を乱してめまいの原因となります。よって当院では自律神経測定器で自律神経の状態を知った上で施術することで的確な施術が可能になりました。
また東洋医学の特徴である全身を診て治療することにより全身をリラックス状態へと導き、交感神経の過亢進を抑制して過度なストレスを和らげます。
身体全体の調子が上がっていくことも期待でき、実際に当院でもめまいの治療で「目が疲れなくなった」「便秘が解消した」「ゆっくりと体が休められ、熟睡できた」などといった声が数多く聞かれます。東洋医学では局所的に診るのではなく、全体的に診ることで自然治癒力を高めるといわれ、様々な効果が期待できます。
当院の施術目的は、めまいの回復程度を高め、回復を速めることです。また西洋医学とは違う東洋医学の観点により少しでもめまいが回復できる機会を提供することです。それにより、患者さんの仕事の質の向上や生活の質の向上が期待できます。
めまいは、程度にもよりますが激しいめまいの場合は、仕事が手に着かずにストレスを溜め込んだり、症状がいつ起こるかわからないといった不安がストレスとなり、更に症状を悪化させかねません。
症状が慢性化する前に病院で診断を受けた上で早期の治療をお勧めします。
※めまいの予防
めまいはストレスや自律神経のバランスの乱れが深くかかわっている場合が多く、治療を受けていもそれらの問題を解決していかなければ長期的に改善が難しくなってきます。めまいが起きた場合はこれまでおくってきた生活習慣を改善するいい機会だと思って取り組んで行く必要があります。
生活習慣の基本はやはり規則正しい生活になります。その中でも食事・運動・睡眠というのはとても重要となってきます。
食事に関しまして栄養のバランスよく摂取することはもちろんでさらにめまい症状に対しましては鉄分とビタミンを意識的に摂取することが重要です。鉄分の多く含まれる食材としましてレバーやほうれん草や小松菜があります。その他にもカツオやマグロなどの魚類にも含まれていますのでバランスよく摂取していきましょう。ビタミンでは、ピーマンやブロッコリーなどの緑黄色野菜を意識的に摂取して不足しているビタミンを摂取していきましょう!その他、飲み物で注意しなければならないのはコーヒーや緑茶などのカフェインを多く含む飲料です。カフェインは神経の興奮を亢進させてめまいを増幅させてしまう原因にもなりかねません。
運動では、主に軽いジョギングやウォーキングなどの有酸素運動が重要です。それらの有酸素運動が、副交感神経優位の状態に持っていくことができて血流の改善や耳にある三半規管に運動による刺激を与えることによってめまい症状の予防となります。
そして十分な睡眠をとって体の疲労をためないこともやはりめまいを予防するうえで重要となってきます。

めまいは東洋医学では「水毒」といわれ、生体内を循環している津液が寒さや湿度などの外因の影響を受けたり、東洋医学での「肝」や「腎」などの内因の影響を受けて停滞して起こると考えられています。特に停滞している部分が耳である場合にめまいの症状としてあらわれます。
「津液」とは
津液とは、体内の生理的水液を意味して、例えば細胞内外の液・唾液・胃液・関節内腔・涙・リンパ液などすべてを含めた組織液に相当します。津液は、飲食物から脾胃で生成され、大部分は三焦という通路を運航して全身に送られます。この過程で、「肝の疏泄をつかさどる」という機能と「腎の水をつかさどるという機能」が重要になってきます。
肝は疏泄をつかさどる
肝の疏泄をつかさどるという機能は、すみずみまで機能を通行させるということを意味し、津液を全身に送る場合にも一役かっています。またその他に情緒を安定させ、精神状態を快適に保つ機能や自律神経機能によって全身の各機能が円滑に行われる機能にも影響を与えています。
よって過度な精神的ストレスや自律神経の不調は、肝の疏泄をつかさどるという機能にも影響を与え、めまいの原因となります。
腎は水をつかさどる
体液の代謝全般に対し、腎が根本的な調節作用を行うことを示しています。有用な津液を蒸気のように変えて三焦を通して全身に巡らせ、身体の水分代謝に供給すると同時に、不要な廃液を尿として適宜排泄するという機能を腎が担っているのです。
また東洋医学では、腎は耳と関係が深いと考えられ、腎の不調は耳の症状に反映されやすいといわれています。
腎の機能異常は、全身に津液を停滞させ、特に耳に停滞しやすく、内耳にリンパ液が溜まることで起きるめまいや耳鳴り・難聴を引き起こします。
「腎」と「肝」との関係
東洋医学では「腎」と「肝」との関係は密接と言われており、両者の症状は同時にあらわれることが多く、「肝腎同源」ともいわれています。
「肝腎同源」は、めまいの治療を行う場合でもとても重要な考えであり、双方の観点から治療していく必要があります。
70代女性
一か月ほど前に買い物帰りに歩いていると突然くらっとめまいがした。足元もおぼつかなかったため、近くに座って休憩した。しばらくするとめまいも取れてきたと感じたので再び歩き始めると先ほどよりは少しは楽だがめまい・ふらつきをいくらか感じてやっとのことで帰宅した。耳鼻科や脳外科などで様々な検査を受けたもののはっきりとした原因はわからずに処方された薬や自分で買ったサプリメントなどを摂るようにして対応したが症状はよくならなかった。
実は二年ほど前にも同じようなことがあって、一週間ほどでよくなったので今回も同じようだろうと思っていたが、一週間を過ぎても症状は改善されずに軽いめまいとふらつきを常に感じるような状態が一か月ほど続いている。週に2回ほどパートのお仕事をしているが、仕事や家事が忙しいと症状が強く出る。
治療
まずしっかり問診したうえで自律神経測定器で自律神経の状態を計測しました。
結果は、交感神経が活発に活動している状態で副交感神経が抑制されている状態でした。身体全体の治療で自律神経を整えてその後に首肩の筋緊張も見られたのでその部分を重点的にほぐすように鍼灸施術を施しました。
経過
◇1回目◇
鍼灸施術に慣れており、最初から比較的強い刺激で治療しました。治療後、重かった首肩が軽く感じ、それに伴い身体全体も軽くなったように感じたとのこと
◇2回目◇
前回治療後少し気怠さが出たが、横になって休憩するとけだるさは取れた。めまい・ふらつきは若干良くなったように感じた
◇3回目◇
前回治療後、足は軽くなって歩行などが楽になってめまい・ふらつきもだいぶ楽になったが上半身が非常に重く感じて上下のバランスが取れなくてたまにふらつく。
◇4回目◇
背中・首肩を中心に治療。
◇5回目◇
上下のバランスもよくなってきた感じ、めまい・ふらつきもほぼ感じなくなった。
症例2
40代女性
普段は眼精疲労で通っているが、最近疲れがひどいせいかめまいが気になる。
以前も回転性のめまいを発症したことがあり、今回もそれに似た歩行時や体を動かすと目が回るような感覚に襲われる。
吐き気や難聴はないが、ストレスを感じると耳鳴りがする。
仕事は一日中パソコンを使用し、常に納期に追われていて精神的、肉体的ストレスが強い。
特に仕事が忙しいと症状がひどくなり、仕事に集中できなきないためさらにストレスが溜まる。
また、デスクワークのせいか首肩のコリがかなり強い。運動はあまりしなくて、休みも週一。
疲労が蓄積している印象。
当院の治療
以前測定した自律神経は交感神経が過剰に働いており、今回もストレスからくる自律神経の乱れが原因と考え、自律神経の調節治療をベースとして行いました。
また、回転性のめまいは内耳に異常をきたしているため、耳周りのツボに刺鍼し、低周波電気鍼療法を行いました。
また、首肩のコリが強いと耳の血流も低下していまうので、首肩のコリに対する刺鍼を行いました。
経過
1回目
普段は眼の治療は行っているが、耳周りの刺鍼は初めてなので、初回はソフトな低刺激で行いました。
2回目
あまり変化はないが、よく眠れるようになってきた。前回より少し刺激を強くしました。
3回目
ふらつく頻度が減ってきた。
4回目
疲れるとまだめまいが感じるが、あまり気にならなくなってきた。
5回目
今はほとんど気にならない
症例3
50代 女性
1年半前から時々めまいの症状が出るようになった。右後ろを振り返る頭の動きや、長時間のパソコン作業でめまいが生じる。半年ほど前から月に1、2回就寝中にめまい発作が起こり、発作が起こった日はほぼ1日中めまいと吐き気があり、ベットから起き上がることが出来ず仕事を休んでいた。耳鼻科や脳神経外科を受診したが原因は不明で、メニエール治療の薬や漢方薬を試したが効果がなかった。1ヶ月前に、気圧の変化がめまいの原因となることを知り、気圧の変化が予測される時に酔い止め薬を服用したところ、めまいの症状がマシになった。時々耳鳴りもする。めまいが起こる不安から睡眠が浅く、中途覚醒がある。首肩のコリがひどく、首が後ろに回らない。
施術
めまいが生じるきっかけから、良性発作性頭位めまい症が疑われた。自律神経測定器の結果は交感神経が過剰に優位な状態であった。自律神経の乱れもめまいの要因となっていると考えられる。交感神経優位な状態による全身的な血液循環の悪さや、首肩の筋緊張は、耳の循環が悪くなり、耳石の吸収が阻害されやすくなる。
耳の循環改善を目的に耳周りに鍼とお灸を行いました。また、全身的な循環改善や筋緊張緩和のため、自律神経調整施術を行いました。鍼通電は行わず、全て置鍼とお灸で施術しました。
一回目
めまいの程度がマシになった。パソコン作業1時間でめまいが起きていたが、1時間半続けられるようになった。首肩の筋緊張がとれ、首が後ろに回るようになった。
二回目
施術後数日間はめまいがしなかった。
三~四回目
めまいの頻度が減った。首肩のこりが以前より軽くなった。
五~六回目
2、3週間めまいがしなかった。めまいがしても、以前は1日中続いていたが、半日で治まった。耳鳴りも治まっている。
七回目
気圧が下がる時に軽いめまいがあった。一度起床時にめまい発作があったが、休まずに仕事に行けた。
八~九回目
めまいが一度も起こらなかった。めまいの不安がなくなり、夜も眠れるようになった。
メンテナンスとしてご来院中。
症例4
70代 女性
20年以上前から立ち上がる時にめまいがあり、数秒目の前が真っ白になることが毎回おきていたが、2ヶ月前から一気に症状が悪化した。最初はただの貧血や年齢で疲れやすくなってきたのかと思ったが、体調が良いと思う日でもめまいを感じ始めた。
外出中にめまいが起こった時に何回か倒れそうになり、生活に支障がでできたことと、息子に強く言われたため来院。
病院の検査では異常はでなかった。
また、めまいとは別で、最近眠りが浅くて困っている。トイレに行きたいわけではないが必ず夜に3回目覚めてしまい、朝にスッキリ起きれない。
当院の治療
自律神経測定器で測定したところ交感神経が優位な状態になっており、かなりのストレス状態にあるという検査の結果が出ました。
お話をうかがうと睡眠が思うようにとれなくなってきたのも、めまいの症状が強くなりはじめた時期と同じくらいからでした。
どちらも自律神経の乱れが深く関わっている症状ですので、自律神経の調節治療をメインで行いました。
治療経過
◇1回目◇
身体から余計な力が抜けた気がする。
◇2回目◇
治療の後はリラックスするが、数日たつと元に戻ってしまう。
◇3~6回目◇
大きな変化はない
◇7回目◇
気が付いたら朝の目覚めが良くなっていた。
◇8回目◇
睡眠の悩みがなくなったらめまいもかなり軽減した。
◇9回目◇
治療間隔を空けてメンテナンスも兼ねてもう少し通う。
めまいには、平衡感覚をつかさどる内耳の障害が原因で起こる「末梢性めまい」と、脳の病気が原因で起こる「中枢性めまい」とがあります。
人間の体はバランスを保つために目や耳、手足から入ってくる情報を脳で統合し、姿勢や動きを微妙に調節しています。
この仕組みに不具合を生じると自分は動いていないのにも関わらずにまるで動いているかのような錯覚を起こしてしまい、めまいとして感じるのです。
「末梢性めまい」
耳は、音を聞くための聴覚器官であり、なおかつ体のバランスを保つための平衡器官でもあります。めまいは耳の中でも聴覚や平衡感覚をつかさどる「内耳」という部分と関係が深いです。内耳は、カタツムリのような形をした蝸牛という器官が聴覚をつかさどり、前庭(三半規管と耳石器)という器官が平衡感覚をつかさどっています。
三半規管の内側は、リンパ液で満たされており、体や頭の動きによりリンパ液に流れが生じて前庭神経がそれを察知して脳幹に伝えます。
また、三半規管の根元には耳石器という器官があり、水平・垂直方向の動きと速さ、体の傾きといった動きを感知しています。こうした情報が脳に届けられてすばやく目や耳や手足が反応することで体のバランスが保たれているのです。
しかしこういった一連のネットワークが障害されると「末梢性めまい」として感じられます。たとえば、疲労やストレスにより交感神経が過亢進して三半規管に栄養を送っている血管が収縮すると三半規管の働きは弱くなり、誤った情報が小脳に送られめまいを感じます。
また、何らかの原因でリンパ液が必要以上に生産されたり、ウィルス感染などにより内耳炎や前庭神経炎などが起こった場合にもめまいを感じます。
「中枢性めまい」
めまいを生じさせるもう一つ大きな原因は小脳の働きの低下です。
内耳などの知覚器官から集められた情報は、脳幹を経て小脳に伝えられます。脳幹は、運動神経や感覚神経の通り道で生命を維持するための神経が集中している器官で小脳は、知覚器官から得た情報を統合し、体のバランスを保つために全身に指示を出す役割をしています。こういった過程が障害されると「中枢性めまい」症状を呈します。
小脳働きが悪くなる主な原因は、脳の血流不足といわれています。ストレス・体調不良や動脈硬化などによって脳に栄養を送っている血管が収縮すると、血流が一時的に悪くなり、小脳の働きが低下してしまいます。
また、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍で脳の働きが障害されてめまいの症状が現れる場合があります。こういった場合は、早急に病院で受診する必要があります。

内耳の障害でめまいや耳鳴り、難聴などが起きると同時に吐き気や嘔吐、動悸や冷や汗などの自律神経症状を多く呈します。また反対に自律神経失調症の症状の一つとしてめまいや耳鳴り、難聴などが現れる場合も多くあります。
それは、内耳と自律神経との関係が非常に密接であるとのことのあらわれであり、実際に日常生活で一番よく起こるめまいの原因は自律神経の乱れと考えられています。
自律神経とは、血管、リンパ腺、内臓などに分布しており無意識のうちに循環器系・呼吸器系・消化器系の身体機能を調節して自分の意志とは無関係に作用します。環境や状況に適応して生命活動の維持や調節を行い、絶えず活動している神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っており、互いに絶妙なバランスをとって協力し合っています。自律神経は過剰なストレスによりバランスを崩しやすく、特に交感神経が過亢進してしまいます。
交感神経の過亢進は身体に様々な影響を与えます。内耳に影響がでた場合は、内耳の血流低下・免疫低下によるウィルス活動の活発化・炎症性疾患・内耳のむくみなどがみられて、めまいや耳鳴り、難聴、メニエール病、内耳炎などの症状としてあらわれやすくなります。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
消化不良に対する鍼灸治療はWHO(世界保健機関)でもその有効性が認められている症状の一つです。消化不良の原因は多く挙げられますが、鍼灸治療を施すことにより東洋医学でいう五臓六腑の機能が整えられたり、自律神経のバランスが整えられることで消化不良の症状が軽減されることが期待できます。
東洋医学では五臓六腑の『脾』と『胃』が消化吸収に関する重要な臓器と言われています。
東洋医学での脾は、消化器系全般の消化吸収機能や栄養代謝、免疫維持機能などの役割を担っていると考えられています。消化吸収に関しましては、脾の『運化を主る』という機能が重要です。
運化を主るとは、飲食物を消化して消化された栄養物質や水分を脈中などに送り、門脈系やリンパ系を通じて全身に輸送することを指します。この一連の流れを脾と胃の働きによって遂行されています。
この脾の運化作用が低下してしまい、全身のエネルギーとなる気血の生成が不足してしまうと吸収能力や栄養の代謝能力までも低下して全身に気血を行き渡らせることができなくなってしまいます。
すると、四肢や肌肉にも影響が出てきて肌肉がやせたり、力が入らずに、その状態が長く続いてしまうと全身的な栄養不良の状態である『気血両虚』という状態を引き起こしやすくなります。
脾の運化を主る機能が弱って消化不良を起こす病態の多くは、『脾胃気虚』と『脾胃陽虚』という状態です。
当院の消化不良に対する鍼灸施術は、東洋医学的観点によりこの『脾胃気虚』と『脾胃陽虚』を正常な状態に戻す施術を行っていきます。

そのほか自律神経の状態も整えつつ、全身の巡りを活性化するような全身施術を行っていきます。

下肢への脾胃の重要なツボを用いて機能を正常化させる施術も行っていきます。

消化不良で食べ過ぎた後やお酒を飲みすぎた後に胸やけや吐き気、便通が悪くなるといった症状を経験したことがある人は多いかと思います。このような場合、単なる消化不良といって放っておくと深刻な病気に繋がってしまう危険性があり、注意が必要です。
消化を行う器官を消化管といい、口から食道・胃や腸を経て肛門に出る一本の体を貫く管です。人間は野菜や果物、魚や肉も食するため消化も複雑な構造をしており、消化管の他に唾液腺や肝臓・胆のう・膵臓が消化に関わっており、すべてを含めて消化器系と言われます。
まず、口に運ばれた食べ物は咀嚼運動によって小さく細かくかみ砕かれて嚥下運動を経て食道に運ばれます。この際にもすでに唾液腺から出る唾液により消化は始まっています。
次に食道から下りてきた食物は、胃の中に入ります。
食物が胃の中に入ると反射的に胃は動き始めて胃液を分泌します。胃液は、ペプシノゲンという消化酵素が含まれており、タンパク質をペプチドという物質に分解していきます。その他胃酸は、その強い酸性により食物についている菌を殺します。
胃の中である程度消化された食物は、腸に運ばれてさらに消化されていきます。小腸は、十二指腸→空腸→回腸へと続く靱帯の中で一番長い消化管で食物はそこで4~8時間かけて消化されていきます。
肝臓で生成された胆汁は十二指腸で分泌されて脂質の消化に深い関わりをもっていきます。また、すい臓で生成された膵液も小腸内で分泌されて酸性の強い胃液の中和や中性脂肪の分解や多糖類の分解を行っています。
最後に食物は大腸・直腸を経て肛門から体外へと排出されます。大腸では主に水分が吸収されて、柔らかかった食物も固められて固形の物に変化していきます。

このように口から運ばれた食物が様々な消化の過程を踏んで肛門から排出されますが、その中で臓器の何かしらの不具合が起きて消化不良となってしまうのです。消化不良は、消化の過程でうまく消化が行うことができずに食物から必要な栄養素や水分を吸収することができずに様々な体の不調を生じさせます。
消化不良の症状として主に
・胃痛
・胃の不快感
・腹部膨満感
・吐き気
・胸やけ
・腹痛
・下痢
・便秘
・げっぷ
などが挙げられます。
このような状態が続いてしまうと体は消化不良により、必要な栄養素や水分を体内に取り込むことができていないため、体力や免疫力は低下して重篤な疾患に繋がりかねません。
また、上記のような消化不良の症状が体にすでに重篤な疾患が隠れている際の場合もあります。
・急激な体重減少
・食物をうまく呑み込めない
・真っ黒い便や血便が出る
・嘔吐を頻繁に繰り返す
・めまい症状
・血圧の低下
・冷や汗が出る
などの症状を併発した場合はすぐに病院で検査を受ける必要がります。

消化不良は、多くの場合は一時的であったり、検査をしても原因の分からない機能性消化不良の場合が多いですが、そこに重い病気が隠れている場合もあります。
・胃潰瘍
胃潰瘍は一度は耳にしたころのある疾患かと思いますが、ストレスなどによる自律神経の乱れや免疫力の低下により、胃液で胃が傷ついて胃痛や吐き気を伴います。
・逆流性食道炎
胃の中で食物を消化・殺菌するはずの胃液が食道へ逆流してしまう症状です。胃液に含まれる胃酸はとても強い酸性で食道を傷つけてしまい炎症を起こします。食生活の乱れや日常生活での過度なストレスが原因とも言われており、胸やけや呑酸の症状を呈します。
・十二指腸潰瘍
十二指腸が傷ついて炎症を起こしている状態です。強い腹痛や食欲不振・吐き気・嘔吐・腹部膨満感が症状としてあらわれます。30~40代の男性に多く発症すると言われており、ピロリ菌や強いストレス・喫煙習慣などが原因となると言われています。
・胃炎
胃炎には急に発症する急性胃炎と長期間の炎症が伴う慢性胃炎とがあります。多くは食べ過ぎ・飲みすぎ・喫煙習慣などの生活習慣、過度な精神的・肉体的ストレスによる自律神経の乱れが原因とされています。食べ過ぎ飲みすぎの状態で胃酸が過度に分泌されてしまうために胃の粘膜は傷つきやすく、自律神経の乱れも胃酸過多の状態となりやすくなります。
症状としてみぞおち辺りの違和感や痛み、吐き気や下痢、胸やけや嘔吐など様々な体の不調が出ます。
・がん
消化不良は、大腸がんや胃がんなど重篤な疾患が隠れている場合もあります。急激な体重減少や血便などの便の異常が見られた場合はすぐに病院で検査を受けましょう。
自律神経と胃腸の働きはとても深い関係にあります。自律神経は自分の意識とは無関係に働き、主に内蔵の働きであったり、血流をつかさどっている神経です。これは、胃腸の働きに関しましても例外ではありません。胃腸も自分の意識で動かそうとしてもできません。自律神経には活動的な神経である交感神経と体を休めるリラックス神経である副交感神経とがあり、この交感神経と副交感神経とのバランスが重要となります。このバランスが崩れるとよく言われる自律神経が乱れとして体に様々な症状が出てきます。
胃腸の働きも自律神経が深く関わっており、交感神経が亢進すると胃腸の働きは低下して胃液や腸内の分泌液は減少して消化不良に陥りやすくなります。逆に副交感神経が亢進すると胃液の分泌が増えて胃腸の働きは活発になります。
しかし、副交感神経が亢進し過ぎても胃酸の量が増えて胃を傷つけたり、胃腸の働きが活発化し過ぎて下痢となる危険性があります。
胃腸の働きは自律神経である副交感神経の活動がとても重要ですが、あまりに副交感神経の働きが活発化してしまうと消化にとっても良くないのです。
しかし、現代のストレス社会では明らかに活動的な神経である交感神経が過亢進気味の方が多いです。交感神経は胃腸の働きを低下させて消化不良になりやすいです。
鍼灸治療は、自律神経を整える・主に交感神経の活動を抑制して副交感神経の活動を活発化させることが研究でもわかってきています。鍼灸治療は、この作用を利用して胃腸の働きを正常化するのにとても有効な治療法といえます。
40代女性
ここ1か月ほど胃の調子が悪く、食事後の胃もたれを強く感じる。
数時間してもなかなか消化されずお腹が全体的に重い。
食後にコーヒーを飲むのが好きだが、最近はコーヒーも飲めなくなってきた。
繁忙期のためゆっくり休むこともできずストレスもたまっている。
睡眠時間はだいたい4時間ほど。背中の胃の裏あたりの圧迫感も気になっている。
当院の治療
触診をおこなったところ、腹部と足の冷えが強く、腹部・背部の筋緊張も強くでていました。仕事のストレスや睡眠不足から自律神経が乱れ胃腸の働きが悪くなっているため、鍼灸で全身の調整を行うことにしました。
まずは仰向けで腹部と足に鍼と灸をほどこし、身体全体の血流が良くなるように促します。
次にうつ伏せで背部の筋緊張をゆるめ、胃の六ツ灸を行いました。
日常生活では、湯舟につかること、冷たいものや刺激物はさけること、油ものは控えて腹八分目を心がけることをアドバイスした。
◇1回目◇
胃もたれが軽減した。
背中が楽になり呼吸がしやすくなった。
◇2回目◇
徐々に良くなってきている。
まだ消化には時間がかかるが、前ほどのもたれ感はない。
仕事もひと段落し、ストレスも減少した。
◇3回目◇
胃もたれはほぼなし。
お菓子や油ものを食べると少し違和感があった。
◇4回目◇
良くなった。
鍼をはじめてから睡眠の質もあがったように感じる。
症例2
30代 女性
1ヶ月前から食後にみずおちに違和感が出るようになり、ここ数日は鈍痛や締め付けられるような痛みが気になるようになってきた。
食べても胃が固まって働きが悪く感じる。
元々ストレスがかかるとみずおちあたりがチクチク痛む事があり、自然に軽快するため今回の胃痛も放置していたが、悪化してきたため当院に来院した。
念のため病院で検査を受けたが特に異常がなく、機能性ディスプペシアと診断された。
当院の施術
問診、触診、自律神経測定器の結果を元に施術を進めていきました。
この方は、胃の痛みから背中の筋緊張が強くなってしまい、そのため胃の負担を増悪させている状態でした。
まずうつ伏せで背部の筋緊張緩和を目的に低周波電気鍼治療を行いました。
また、みずおち部分だけではなく、下腹部の強い張りがありました。詳しくお話を聞いてみると、胃の不調を感じ始めたあたりから便秘気味だったという事です。
胃に食べ物が入ると大腸の蠕動運動が起こり便を肛門まで運ぶ生理反応があります。
この方は胃の働きが低下しているため胃・大腸反射が充分に機能していない事で便秘を起こしていました。
仰向けでは自律神経の調節、腹部の張りに対する施術だけではなく、胃と大腸の反応点や経穴を組み合わせて胃腸を整えていきました。
経過
◇1回目◇
初回の施術では特に効果が得られなかった。
◇2回目◇
今回も胃の状態は変化がないが、良く眠れるようになり睡眠の質が変わったような自覚がある。
◇3回目◇
施術後胃の痛みが少し軽くなったが、また時間が経つと痛みはじめた。便秘の回数も以前より減少してきた。
◇4回目◇
食後の胃の痛みやむかつき感が軽くなってきた。
◇5回目◇
揚げ物やラーメン、辛い物を食べると胃の不快感はまだ出るが、それ以外の食事では気になる事が減ってきた。
◇6回目◇
ほとんど気になる事がなくなった。
食べる事への不安もなくなり、今では以前のように食事を楽しめるようになった。
症例3
40代 男性
最近独立したばかりで会食が多く、毎日胃が重たい感じがする。
仕事の付き合いでもあるため、誘われる、すすめられると断りにくくて体調が少し悪くてもスケジュールが空いていたら参加してしまい、帰宅後に後悔している。
何とか薬局で買った胃薬で誤魔化してきたが、ここ数日は胃が重たい感じが常にある。
特に食後は症状が強めにでる
当院の治療
食生活をきくと、毎日三食外食かコンビニで済ませているとのことでした。
腹部の触診をすると、全体的に張っていました。
当院の治療としては、消化器に関係している経穴を用いて、酷使されている胃腸の回復を促進させていきます。それと同時に、自律神経の調整も行っていくことで、身体の自然治癒力を高めていく治療も行います。
治療経過
◇1回目◇
変化は感じられない
◇2回目◇
治療の直後はリラックスできるが、胃の重たさに変化はない
◇3回目◇
うどんやおかゆなどの軽いものなら大丈夫になった。
◇4回目◇
先週、会食が続いてまた胃が重くなったが、以前より苦しさが軽減された。
◇5回目◇
おかゆではなく、白米を食べても胃が重くならないようになった。
◇6回目◇
少量であれば魚を食べても平気になった。
◇7回目◇
肉や揚げ物はまだ重くなるが、脂を少なめにしたら気持ち悪さが出るまでの重たい感じはなくなった。
これまで書いた通り消化不良だといって決して侮ってはいけません。消化不良を起こしてしまう原因の多くは食生活などの生活習慣にあり、それらを改善していかなければ重篤な疾患にかかってしまう危険性もあるのです。
・食生活の改善
まず、消化不良を起こしてしまう原因に食べ過ぎがあります。食べ過ぎてしまうと、胃や腸は消化が追い付かなくなってしまうため、消化しきれなかった食物が胃や腸に影響を与えて痛みや不快感、吐き気などの症状を起こしてしまいます。今は飽食の時代でしっかりと栄養を取れている方が多いので、食事は腹6~7分目を目安にお腹いっぱい食べないように心がけましょう。
咀嚼するときも意識的に回数を増やしましょう。咀嚼回数が増えると唾液が多く出るため、唾液に含まれるアミラーゼが消化を助けて消化しやすい状態で胃や腸の消化を助けてくれます。また咀嚼回数を増やすことで食事の時間が長くなり、満腹感を得やすくなります。
食事を摂る時間も重要です。特に寝る直前に食事を摂ってしまうと寝ていると胃や腸の働きは低下するため胃腸に長く食物が滞在して胃もたれなどの原因となってしまいます。
・運動習慣
適度な有酸素運動(ウォーキングや水泳など)をすると腸の働きが活発化して、消化の助けとなります。また、副交感神経の活動も活発化することで胃腸の働きやすい環境となります。
・ストレスを解消する
胃腸の働きは自律神経とくに副交感神経の活動が重要となります。常に緊張して体の力が抜けずリラックスできない状態が長く続いてしまうと交感神経の活動が高まり、胃腸の働きが鈍くなってしまいます。趣味の時間を持つ、十分な睡眠時間を確保するなどして副交感神経の活動を高めて自律神経のバランスを整えることで胃腸の働きは改善されやすくなります。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
背中の痛みに対する当院の治療は、背中に鍼を刺して場合によってその鍼に通電療法を用いることで痛みを鎮静化させます。
鍼の効果として痛みを抑制する鎮痛効果が挙げられます。刺した鍼に電気を流すことでその鎮痛効果がさらに高まることが期待できます。

当院ではお灸療法も並行して行っていきます。お灸は筋肉が暖まることで弛緩しやすくなり、老廃物質や発痛物質を流してくれる効果が期待できます。
東洋医学的に診ると痛みは、気血の滞りや外邪の侵入などが考えられます。それらを流してあげたり、体外に排出する東洋医学的観点からの施術も行っていきます。また背中には背部兪穴といって五臓六腑の重要なツボが分布しています。痛みの部位とツボの位置を照らし合わせることでどの臓腑が異常をきたしているか特定してその臓腑のツボも用いた施術も並行して行うことで高い施術効果が期待できます。
その他問診時に自律神経の乱れも関与していると考えられた場合には、自律神経測定器で自律神経の状態も把握したうえで施術を行っていきます。背中の痛みが強く出ている部分の施術と自律神経の状態も整えることで根本的な解決を目指します。

症例1
40代男性
2週間程前から左の肩甲骨の下辺りの痛みに悩まされている。デスクワークで主にパソコンを使う仕事の為、腕を上に挙げる動作が辛い。
最近は残業が多く、睡眠時間も十分にとれていなかったため疲労の蓄積と元々の姿勢が猫背気味なのが関係しているかもしれないとの事。
当院での治療
自律神経測定器の結果、交感神経が過亢進状態で自律神経のバランスに大きく乱れが見られました。そのため、まず仰向けで自律神経の調整を行いました。その後うつ伏せで触診を行ったところ、肩甲骨下部に硬結が見られ押すと圧痛がありましたので、痛みの強い
部分や頸と頚肩部、背部の筋緊張の見られる箇所へ鍼や灸で刺激を与え筋緊張を緩和する施術を行いました。
一回目
鍼の後は痛みが半減していたが、翌日から徐々に元の状態へ戻った。
二回目
痛みが弱くなった気がするが、長時間仕事をしていると痛みが出てくる。
三回目
徐々に良くなっているが、週に二回程痛みが出た時があった。
四回目
痛みはほとんど感じなくなったが、張りは残っている。
五回目
張りは若干あるが痛みは消失した。日常生活支障ない程度になったため、少し治療間隔を空けてみる。
六回目
筋肉の張りも和らいできた。長時間仕事をすると筋肉が緊張する感覚はあるものの、身体を休めれば治る程度まで落ち着いた。
症例2
20代 女性
一か月前から背中のコリが気になりだし、二週間前から徐々に重だるいような痛みに代わってきた。安静時は痛みは感じないが、下を向いたり肩を上に引き上げる動作で痛みが出る。
安静時は痛みはなく、動き始めが一番痛い。
仕事はネイリストで、一日中下を向く体勢や背中を丸くしていることが多い。そのため肩や首まわりのコリ感や重だるさが常にある。尚且細かい作業なため集中力を持続していなければならないため精神的ストレスもある。
当院の施術
まず、触診にて首や肩、背中などの筋肉の状態や、背骨の歪みのチェックを行いました。
背骨の歪みは見られなかったが、ストレートネックになっており、全体的に筋緊張が非常に強い状態でした。とくに肩甲骨内側の僧帽筋、菱形筋の柔軟性が低下しており、そこが痛みの原因になっていました。
炎症反応は見られなかったため、背中の患部に刺鍼し筋緊張緩和と沈痛を目的とした鍼通電療法を行いました。
また首や肩、頭周りの硬さも非常に強く背中の柔軟性に関連していると考え、首肩頭部の硬結に対しても鍼で刺激をしていきました。
この方は長時間労働で休みも少ない、夜も不眠気味という事から自律神経の乱れもみられたため、自律神経調節治療も並行して行いました。
経過
1回目
痛みが軽くなった。
施術後はかなり楽になったが、またしばらくすると元に戻ってきた
2回目
まだ痛みがあるが、以前よりは改善した
3回目
だいぶ楽になってきた
施術後の痛みが軽減した状態が長くなってきた
4回目
痛みが気にならなくなってきた
忙しいと辛くなってくる
5回目
ほとんど気にならない
現在も定期的にメンテナンスとして通院中
症例 3
50代 男性
1週間前から、背中の痛みを感じている。筋肉がつったような痛みがあり、動かしていなくても痛みがある。仕事柄、重い荷物をよく持ち運びしているため、よく背中や腰回りの筋肉の凝りや痛みを感じることがある。今回の痛みも、仕事中に痛みを感じ始め、湿布薬を貼っているが、痛みが軽減されていない。
施術
触診では、首肩や背中、腰臀部といった背面の筋肉の張りやこりが強い状態でした。重い荷物を運んだ際に痛みが出たことから、筋肉に過剰な負荷がかかり、炎症が起こり痛みが生じているものと考えられる。
筋緊張の強い首肩と痛みが強く出る背中から肩甲骨、上腕後面には鍼通電療法を用いて、筋肉を弛緩させ、血液循環の促進、鎮痛作用を図っていきました。また、全身的な疲労回復や自然治癒力の向上のため、自律神経調整施術を同時に行いました。
一回目
施術翌日には背中の痛みが半分ほどに軽減した。
二回目
仕事で身体を動かすため、痛みがぶり返したが、以前よりはマシであった。
三~五回目
肩や背中周りの筋肉のコリが軽減してきており、身体を動かすのが楽に感じる。
背中の痛みもほぼなくなった。
以降は、メンテナンスとして、間隔を空けご来院。
背中の痛みの痛みには様々な原因があり、一概には言えません。ぎっくり腰のような症状が背中にあらわれているものもあれば、内臓の疾患が隠れている場合もあり、注意が必要です。

背中の痛みの原因は軽度のものから内臓疾患などの重度の病気が隠れている場合がります。運動など背中に負荷をかけていないのに痛み時や2週間以上背中に強い痛みを感じていたり、どの姿勢をとっても背中に痛みが出る場合は一度病院で検査を受ける方が良いでしょう。
・筋疲労や筋肉の損傷
背中の筋肉には僧帽筋や肩甲挙筋、菱形筋などの様々な筋肉が走行しています。それらの筋肉のおかげで姿勢を保持したり体幹を曲げたり捻ったりとあらゆる動作を行うことが可能です。それは、それらの筋肉に負荷が相当かかっていることも意味しています。力仕事などの方はもちろんのこと長時間のデスクワークで同じ姿勢を長時間続けていると筋肉は気づかないうちに疲労して疲労物質が溜まってしまい痛みの原因となってしまうのです。
また、普段運動習慣のない方が急に運動して体を捻ったりすると筋肉が損傷して炎症を起こして痛みの原因となってしまいます。
・ヘルニア
頸椎の椎間板の突出して神経を圧迫することで肩甲骨周囲の痛みが生じる場合があります。椎間板は椎骨と椎骨との間にある圧力を緩和させるクッションのような役割がありますが、椎間板ヘルニアでは、その椎間板が強い圧力や加齢に伴って弾力性の低下が起こり、飛び出してしまう状態となります。肩甲骨周りだけではなく、首周辺の痛みを感じている場合頚椎椎間板ヘルニアの可能性もあります。
・内臓疾患
背中の右側が痛む場合
背中の右側、右肩甲骨周囲に痛みが出る場合は、肝臓や胆のうの病気が隠れている可能性もあります。身体の右側に肝臓や胆のうはあり、右肩甲骨周囲の筋肉は肝臓や胆のうと繋がっており、異常が出ると右肩甲骨周囲の筋肉にも影響を及ぼすことがあります。
具体的には、肝臓がんや肝炎、胆石症、胆嚢炎が挙げられます。それらの疾患の場合、背中の痛みの他にも発熱や腹部の不快感・痛みなども現れます。
背中の左側が痛む場合
背中の左側が痛む場合は膵臓や心臓、胃の疾患が隠れている場合があります。特に心筋梗塞は早急な対応が生死の分かれ目となります。背中のみだり側の痛みの他に胸部の激痛、吐き気や意識障害が見られます。
膵臓の疾患の場合は背中の痛みの他に腹部の痛みや食欲不振や全身の倦怠感などが現れます・
・肋間神経痛
肋間神経とは肋骨の間を肋骨に沿って走行している神経で人間では12対あります。肋間神経は肋間筋などの筋支配と胸壁や側面の皮膚に分布して感覚を主っています。その肋間神経が何らかの原因によって痛みを生じさせます。痛みが出る範囲は、主にわき腹や胸部となりますが、肩甲骨に近い部分も感覚をつかさどっているため肋間神経痛でも背部の痛みを感じる場合があります。肋間神経痛は、明確な原因が特定されない場合が多く、単純な疲労の蓄積や運動不足であったり、ストレスからくる自律神経の乱れなども考えられています。
・自律神経の乱れから生じる背中の痛み
自律神経は、自分の意志とは無関係に働いている神経で心臓などの内臓の働きをつかさどり、血流にも影響をあたえています。過度なストレスや睡眠不足、飲食の不摂生などは自律神経を乱して血流の悪化をまねきます。すると、疲労物質や発痛物質は流されずにそこに滞留しやすくなります。その部位が背中に起きてしまった場合に自律神経の乱れによって背中の痛みを感じてしまうのです。
内臓の疾患を除いて背中の痛みを感じる人には姿勢や生活習慣の乱れの特徴があります。
・姿勢
特に猫背をなっている方は、背中の痛みを生じやすいとされます。背中が丸まってしまうと頸部は前傾姿勢となっています。すると背中が頭部の重みをうまく分散できないためある一定の部分に負担が言ってしまい背中の痛みの原因となってしまうのです。パソコン作業では、腕は前方に出しているためどうしても背中は丸まり猫背姿勢となりがちです。長時間のパソコン作業の際は細目に休憩をとって背中のストレッチなどで伸ばすことが重要です。
・運動不足
運動不足の人は筋力が低下している場合が多く、背部の筋肉も例外ではありません。背部の筋肉の筋力低下が起きていて許容範囲を超えてしまうと痛みが生じます。また筋肉は動かさないと柔軟性が低下してしまう性質があり、その状態で過度な負担や急に動かしてしまうことで痛みの原因となってしまうのです。
・乱れた生活習慣やストレス
睡眠不足や飲食の不摂生は、体の疲労を蓄積してしまい負担のかかっている筋肉に痛みを生じさせます。その他、精神的緊張状態などが長く続いてしまって交感神経が高ぶっている状態ですと筋肉は固まりやすくなってしまい、血流も悪化します。

清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
夕方以降になると目の奥やこめかみ辺りがズーンと重い・目のピントがなかなか合わなくなってきて仕事に集中できないなどなど、目の不調特に眼精疲労の症状でご来院される方が中目黒の東京α鍼灸院に増えています。
・一日中スマホやパソコン作業をしている
・スマホでの長時間の動画の視聴
・在宅勤務でパソコン作業のうえ運動不足
こうした環境が続いてしまうと、目の疲労は蓄積してしまって目薬をさしただけでは追いつかなくなるほど目の疲れがたまっていきます。
目の不調は首肩コリ、さらには自律神経の不調も引き起こす危険性があるため早めの対処が重要です。
長時間のスマホやパソコン作業など目のピントが近くのものばかりに集中していると…
・目のピントを合せる毛様体筋
・まぶたの周辺の細かな筋肉
・前頭部や頭周りの筋肉
・首や肩周りの筋肉
これら筋肉が休むことなく働き続けている状態です。身体でいうと常に運動をし続けている状態なのです。運動し続けると乳酸などの疲労物質が溜まってきて、筋肉が悲鳴をあげることと同じように目に関連するこれらの筋肉も悲鳴をあげます。
すると、筋肉のコリや血行不良、神経の疲れを引き起こします。
その結果
・目の奥の痛み
・まぶたの重たさ
・首肩コリ
・頭痛
・イライラ
・集中力の低下
・倦怠感
・睡眠障害
などの症状がでます。目ばかりでなく、身体全体の症状が出ることが眼精疲労の厄介なところです。
薬やサプリで一時的に楽になっても、根本の血流・筋緊張・自律神経バランスがそのままでは、症状をくり返してしまいます。

東京α鍼灸院では、眼精疲労を
「目の使いすぎ」+「首肩まわりの負担」+「自律神経の乱れ」
と考えて施術を行っていきます。
目ばかりでなく全体を施術することが当院の特徴で、全身を施術することでより多くの効果が期待できます。
実際の施術でも
・首肩の筋肉
・肩甲骨回りのコリが強い部分
・手足や頭部の目と関連が深いツボ
こうのような目と離れた部位にもアプローチを行っていきます。

眼精疲労症状の強い方は特に
・眠りが浅くよく眠れない
・寝たとしても翌日に疲れが抜けない
・いつも身体緊張状態
・イライラしている
・集中力が低下
このような自律神経の不調を抱えていることが少なくありません。
当院では自律神経のツボ、具体的には脊柱起立筋や手足、腹部のツボを使いながら交感神経・副交感神経のバランスを整えて、ちゃんと休んだら回復できる身体作りも重視しています。
◆中目黒・代官山・恵比寿周辺のIT・クリエイティブ職の方
◆リモートワークで1日中自宅PCに向かうフリーランスの方
◆育児中でスマホ時間が増えた30〜40代の方
◆老眼も入ってきて近くの物がみえづらい、目が疲れやすい60代以上の方
「現代ではパソコンやスマホを辞められないからこそ、眼精疲労と上手く付き合いたい」
そんな方に多くご利用いただいています。
カウンセリング
目の症状だけでなく、仕事環境・睡眠・ストレス状況まで丁寧にお伺いします。

首・肩・背中・頭皮などのチェック
こりが強い場所や左右差を確認し、原因となるポイントを絞り込みます。
一人ひとりに合わせた鍼灸施術
目の周りは極細の鍼を使用し、痛みをほとんど感じないよう配慮しています。
最初に首肩〜背中、腰やふくらはぎなどの筋緊張を緩めてから次に目の周りや手足・腹部の施術を行います。 可能であれば鍼通電治療なども用いてより刺激をいれていくこともあります。
またお灸や温熱を組み合わせ、リラックスしながら血流を促進させます。

誠に勝手ながら、当院の年末年始の診療は、下記のとおりとさせて頂きます。
令和7年12月30日(火)~令和8年1月3日(土)まで休診
年内診療 12月29日(月)まで
年始診療 1月4日(日)から
本年はご愛顧頂き誠にありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
眼精疲労の主な症状は、目の疲れに伴う痛みやピントが合わせづらい、視力の低下などの目の症状に加えて首肩こりや頭痛、全身の倦怠感などの全身症状も呈します。目は、人間の外部から得られる情報の中の約8割をも占めるといわれるとても重要な臓器の一つです。その視覚情報に不具合や不快感が生じてしまいますと全身にも影響を及ぼしてしまうのです。
現代社会では、パソコン作業やスマートフォン操作の増大によって近くの物を注視する機会が増えたことによって目に負担がかかり、目に関するトラブルが急増しています。人間の目は本来遠くのもが見えやすいように構造されています。それは、昔は目によって獲物を捕らえて狩りをしていたり、天候の変化を見極めて身を守っていたことに由来します。それが現代では、そういった機会少なく逆に近くの物を見る機会が増えており、それが目の構造とは真逆となって目に負担をかけているのです。

近くの物にピントを合わせようとすると目のピント合わせる毛様体筋に負担がかかり、その周りの眼輪筋などにも波及してしまいます。また、視線を動かすことが少なくなり、目を動かす6つの筋肉(外直筋・内直筋・上斜筋・下斜筋・上直筋・下直筋)が衰えてしまうことで物が二重に見えてしまう複視症状にもつながりかねません。

当院の眼精疲労に対する鍼治療では、目の周りに鍼を刺して疲労している筋肉に直接アプローチすることで目の循環を改善して疲労物質を排出してあげて栄養ある血液を行き届かせるように施術していきます。また、目の周りに温かいお灸を施すことで凝り固まった筋肉を緩ませる施術も行っていきます。

その他、眼精疲労を東洋医学で考えますと、五臓六腑の『肝』が深く関係しています。目にとって肝はとても重要な五臓の一つで肝の機能が低下してしまうと目に気血が十分に行き届かなかったり、逆に肝火が上炎してしまって充血や目の痛みに繋がってしまうと考えられています。当院では、肝のツボも用いて肝の状態を正常に戻すような施術も行っていきます。

また、全身施術として自律神経調整治療も行っていきます。目と自律神経も深い関係にあります。目のピントを調整する機能であったりまぶたの開閉、血液循環は自律神経が関係しています。目の不調は自律神経の乱れにつながりかねません。自律神経の乱れを整えることで目にもいい作用が働くと考えて施術していきます。
初診時に必要であれば自律神経測定器を用いて自律神経測定も行ってその方に合わせた自律神経調整治療を行っていきます。

・眼精疲労の鍼灸治療について詳しくはコチラ←
・視力低下の鍼灸治療について詳しくはコチラ←
・複視の鍼灸治療について詳しくはコチラ←
・首コリの鍼灸治療について詳しくはコチラ←
症例①
30代女性
社会人となって事務職に就いてからパソコン作業の時間が増えてそれに伴い5年ほど前から目の疲れや目の奥の痛みを定期的に感じるようになった。夜遅くまで仕事などもある時があり、なかなか寝付けない・全身の倦怠感・頭痛などの全身症状も最近出てきた。
眼科を受診したところ、少しドライアイ気味だが特に大きな病気は見つからず、目薬が処方されて点眼をしているがあまり良くならなかったため鍼治療を受けてみようと思ったとのこと。
鍼治療
特に目の奥の痛みが左側に現れることが多く、それに伴って左首肩にも痛みが波及していくとのことで、左目と左首肩に比重を置いて施術していきました。また、問診時に自律神経の乱れもあると考えられたため、自律神経測定を行い自律神経のバランスも調整する自律神経調整治療も合わせて行っていきました。
まず、うつ伏せとなり首肩の筋緊張の強い部分に鍼をしてその他背中にあるツボも施術していき、次に仰向けで目の周り特に左目の鍼の本数を増やして治療しました。左目にはさらに鎮痛効果が期待できる鍼通電を行い、症状の緩和をはかりました。
自律神経調整治療ではお腹手足のツボを用いて鍼やお灸療法も行っていきました。
・1~2回目
一回目の治療後、一番つらい状態が10(VAS)だとすると3~4程度に症状は落ち着いた。下肢の冷え症状も強く出ていたため、下肢にお灸を多く行って全身の巡りを良くしていきました。
・3回目
日常的に左目の痛みを感じることはなくなった。違和感程度。左目のVASは1~2ほどで、左首肩はまだVAS3~4ほど。
・4~5回目
仕事が忙しい時でも以前よりは寝つきが良くなってきた。左目と左首肩のVASは1~2ほど。でも、どうしても無理して体を酷使すると痛みが少し出る時もあるため、症状が出そうになった時だけ不定期に来院。
症例②
20代男性
美容師の仕事をしており、細かい作業が多く目をよく使う。また、髪を切る姿勢は頸肩に負担が多くかかるため常に首肩こりに悩まされていた。忙しい時は、ほぼ休みなく一日中カットをしている時もあり、そのような日は夕方くらいから目の周りに痛みが出てひどい場合には頭痛やめまいを起こすようになってしまった。
病院を受診して薬を処方してもらっていくらか症状は抑えられているが完璧な状態までいかずに何とかもう少し体が楽に仕事ができるようになりたいということで当院にご来院された。
鍼治療
まず頸肩の筋緊張の緩和と立って仕事をする機会が多く腰部の筋肉も過緊張状態であったためうつ伏せでそれらの筋肉をほぐしていきました。つぎに仰向けとなり、目の周りの筋緊張の緩和と自律神経の調整施術を行っていきました。また、眠りも浅く寝ても疲れが取れないという状態だったことから睡眠に関するツボも用いて鍼とお灸の施術を行っていきました。
・1回目
治療後、頸肩は楽になり、いつもよりも睡眠が深く取れたように感じたとのこと。目の状態はまだ夕方ごろになると疲れを感じてくる
・2回目
以前よりも目の状態は良くなったように感じるが、まだ夕方以降に調子が崩れてしまう
・3回目
夕方以降の目の状態は、VAS4程度と徐々に改善が見られるようになってきた
・8回目
7回目まではいい状態と悪い状態を繰り返す調子の波があったが、8回目以降は体も安定。夕方以降となっても目の疲れを感じにくくなった。
症例③
30代男性
半年前から目の奥の痛みや乾きが気になるようになった。
目薬をさしてもその場はよくなるがすぐもとに戻ってしまう。
1日10時間以上パソコンを使用している。
細かい作業が多く、長時間続けると頭痛がでることもある
目を温めると調子はいい。
当院の治療
目の周りの筋緊張の緩和を目的として、目のまわりに鍼を行い低周波治療器で電気を流した。
温めると症状が緩和されるとのことだったので、電子温灸器で目の周りを温め、血液循環がよくなるように治療した。
デスクワークによる首や肩のこりもあったためうつ伏せで背部の治療も行った。
経過
1回目
施術後視界がクリアになり、目の奥の痛みがなくなった。
2回目
目の痛みが軽減し、目薬も効くようになった。
頭痛も以前より回数が減っている。
5回目
仕事をしていると疲れるが、目のまわりを押したり温めると目の奥の痛みはとれるようになった。
頭痛も2週間出ていない。
今後も定期的な治療を続ける。
症例④
50代 女性
デスクワークのため、業務中は画面2台、パソコン1台に囲まれて毎日働いている。自分で目の周りのマッサージをしたり、ホットアイマスクで血流を良くするなどで自分なりにケアをしていたが、先月同僚が退職し1.5人分の仕事をし始めてからこれまでと全く違う痛みが目の奥に出てきた。
眼科では異常なしで、おそらく眼精疲労からきていると説明された。
ドライアイや首こり、肩こりも慢性的にあるが、一番気になるのが眼精疲労からくる目の痛みをなんとかしたい。
当院の施術
触診したところ、目の周りはもちろん筋肉が硬くなっておりました。他にも首、肩、背中、腰、の上半身を中心に全体的に身体が硬かったです。
当院の施術として、硬くなりすぎている筋肉を緩めるところからはじめました。そのために血流改善や筋緊張を緩めるための自律神経の調節を行っていきました。
経過
1回目
目はあまり変化を感じないが、肩はかなり楽になった
2回目
眉毛やこめかみに血が流れている感じがする。
3~7回目
目の痛みに変化はないが、画面は以前より確実に見やすくなった。
8回目
気づいたら目の奥の痛みが軽くなっていた。
9回目
ほとんど痛みが気にならなくなった。
10回目
来院頻度を減らして、メンテナンスとしてこれから利用していく。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
蝸牛型メニエール病の症状は、
① 難聴
② 耳閉塞感
③ 耳鳴り
④ 音が響く
などがあり、一般的なメニエール病と違い、めまいを伴わない事が特徴です。また、ストレスにより頭痛や肩こりを訴える人もいます。
難聴は低音が聞こえづらくなる人が多く、低音障害型感音難聴と診断されることもあります。
耳は大きく分類すると、外側から、外耳、中耳、内耳と分かれています。

外耳は耳介と外耳道からなる場所で、耳の穴の部分に相当します。音はまずこの耳介から入り外耳道を通り耳の奥にある中耳に到達します。
中耳は入ってきた音の振動の増幅を調節する場所です。
中耳と外耳の間には鼓膜があり、その奥には中耳ので骨に囲まれた個室という空間があります。ここには耳小骨という小さな骨が存在しております。この耳小骨は鼓膜と内耳の間に架かる橋のように繋がっており、外耳から入ってきた音を鼓膜と耳小骨が振動し内耳に伝える役割があります。
また中耳には鼻と耳を繋げる耳管という細い管状の通路があります。この耳管は耳の奥にある鼓室という場所の内圧と外気を同じ圧に保つ役割があります。耳管は通常は閉じていますが、あくびをしたり何か飲み込むと一時的に開きます。
この耳管が何かしらの原因により閉じなくなってしまうと、耳の閉塞感(耳づまり)、自声強調、などの症状がある耳管開放症が発症してしまいます。
耳管開放症の鍼灸治療
https://alfashinkyu-tokyo.com/column/index-1333.html
内耳は中耳の更に奥の骨の中に埋もれている場所に存在します。
内耳には、聴覚に関わる蝸牛、平衡感覚をつかさどる前庭や三半規管があります。
蝸牛には、鼓膜と耳小骨から伝導された音の振動をキャッチし、聴神経に伝える有毛細胞があり、蝸牛、前庭、三半規管の中にはリンパ液という水で満たされています。
蝸牛のリンパ液は、音の振動を水の振動に変え有毛細胞に伝導する役割があり、前庭、三半規管のリンパ液は、体の動きに合わせて動く特徴から頭部の回転や体の平衡バランスの動きを脳に伝える働きがあるため存在します。
蝸牛型メニエール病の原因はまだ解明はされていませんが、自律神経の乱れによる内耳のリンパ液の調節力が低下する事が大きく関わっていると考えられています。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つでバランスをとっており、ストレスを感じると交感神経が働きます。
交感神経は身体を活発に働かせる神経で生体機能に不可欠なものですが、強いストレスを受け続けると交感神経が過剰に働いてしまいます。交感神経は血管を収縮する作用もあるため、耳の血流が低下からリンパ液が蝸牛内に流水し、メニエール病が発症します。
またこの他にも、内耳構造の生まれつきの異常や、アレルギー、免疫異常などの可能性もあり単独ではなくこれらの要因がいくつか重なって発症するとも考えられています。
蝸牛型メニエール病は東洋医学において、「肝」と「腎」が大きく関わりを持っていると考えられています。
東洋医学における肝は、気・血・津液の巡りをコントロールする役割があります。また精神状態を安定する働きもあり、気の流れを通じて感情の調節や、自律神経によって身体全体の機能が正常に行われるようにコントロールするものと考えられています。
しかし、精神的緊張が長く続いたり、強いストレスを受けることで肝に負担が掛かり、次第に肝の働きが低下し感情や自律神経のコントロールが効かなくなってしまいます。耳にも気や血が循環しなくなりメニエール病が発症します。
「腎は精を蔵し、精は骨髄に変化する。髄は脳を満たし耳の機能を維持する」と言われており、生殖活動や骨、脳、耳、髪の毛まで関係しており、特に耳に強く影響している臓器と考えられています。
腎の機能低下は全身の津液の停滞につながり、特に耳に停滞しやすく、それは内耳の蝸牛にリンパ液が溜まってしまいます。その結果、難聴、耳閉感、耳鳴りという蝸牛型メニエール病の症状が起こってしまいます。
津液は体内に存在する血以外の液体の事で、涙、よだれ、関節液、胃液、腸液、汗、尿、鼻水などがあり、脳や、骨髄にも潤いを与える働きがあります。
津は体の表面を流れていて、液は体の中を流れています。
また、津液は血のように栄養分や滋養作用があるため血の働きを補完する役目もあります。
津液は血の生成の原料になるため、健康な体を維持するために非常に重要なものになります。
体の各部で利用され不要になった津液は腎に送られ尿になり、膀胱を通じて体外へ排出されます。
当院での蝸牛型メニエール病の治療は、内耳の血液循環の促進を第一に行っていきます。
蝸牛型メニエール病は血液循環の低下による浮腫みが原因であるため、耳周囲や首に刺鍼し血管活動を促進させることで蝸牛のリンパ液排出を促します。
使用する経穴は、「耳門」「聴宮」「聴会」「翳風」「完骨」「風池」「天柱」「下関」「角孫」「肩井」、その他にもお体の状態に合わせて経穴を組み合わせていきます。
次に、自律神経の調節を行っていきます。
蝸牛型メニエール病の方のほとんどは、慢性的なストレス、強いストレス、大きな環境の変化、生活習慣の乱れなどの生活背景があり、不眠、体のだるさ、肩こり、のぼせ、だるさなどといった自律神経の不調を訴えることが少なくありません。
自律神経は血流をコントロールしており、自律神経を正しい働きに調節することにより血液循環が促進されます。血液循環を促し内耳のリンパ液を排出する体質改善を行っていきます。
自律神経を整えることは血液循環の促進だけではなく、自然治癒力を高めることも目的になります。
肩こりを訴える方には、筋肉のコリに直接刺鍼し筋緊張を緩め、耳への血流を促していきます。

現在行われている病院での治療方法は、ビタミン剤、抗ヒスタミン剤、血管拡張剤、精神安定剤、ステロイドホルモン、漢方薬などの薬物療法、外科的処置、水分摂取や有酸素運動などの生活指導があります。
症例
20代 女性
約2週間前から耳閉塞感や聞こえの悪さが現れ耳鼻科で診察を受けたところ、蝸牛型メニエール病と診断された。
病院の検査では、低音が低下しており、日常生活でも少し低い音や男性の低い声が聞き取りずらいことがある。めまいはない。
以前も発症したことがあり、以前住んでいた近所で鍼灸院に通って改善した経験があり、今回も鍼灸を頼って当院を受診した。
結婚を期に、2か月前から地元から引っ越しをし、環境の変化によるストレスが強く、また結婚前は仕事をバリバリこなし充実した生活をしていたが、専業主婦になってから家から外に出ないことが多くなり、そのストレスも強く関係していると自覚している。
当院の施術
首肩の筋肉を確認したところ、かなり強い筋緊張を確認しました。
現在は仕事をしていないため、パソコンを使用する頻度は減ったが、その代わりスマホを見る時間が長くなってしまい、それによって首肩の緊張が強くなっている可能性もありました。それ以外にも慣れない環境や新しく始まった結婚生活への不安も強く、その様なストレスも自律神経の交感神経を高めてしまい筋緊張に繋がっていると感じました。
当院では、自律神経の調節を目的とした施術、首肩の筋緊張の緩和、耳の血流を促進させ内耳のリンパ液の排出を促す施術を行っていきました。
経過
◇1回目◇
あまり大きな変化はない
◇2回目◇
耳のつまり感が軽減されて、楽になった。
耳の聞こえもクリアに聞こえる。
◇3回目◇
まだつまり感が少し残っているが、ほとんど気にならないぐらいまで、軽減してきている。
◇4回目◇
天気が悪いと調子が悪くなる。
◇5回目◇
ほとんど気にならない。
目がかすむことを専門用語では「霧視(むし)」といい、文字通り霧がかかったように物体の焦点がぼけてかすんで見えることを指しています。
特にスマートフォンやタブレットなどで目を酷使している人が多い現代では珍しいことではありません。しかし、その症状が病気に起因している場合には注意が必要です。

目のかすみを表現される症状には、主に下記のものがあります
・視界がぼやける
・全体に霧がかかっているように感じる
・すりガラスを通して見ているように感じる
・色の差が分かりにくい
・色が以前より淡く見える
・輪郭がはっきりしない
・視力が低下した
・ものが二重、三重にだぶって見える
・視界に見えにくい部分がある、視野が欠けている
・見える範囲が狭くなったように感じるなど
目がかすむ主な原因には、次のようなことが考えられます。

・屈折異常(近視、遠視、乱視など)
近視は目に入る光が網膜より前方で焦点を結んでしまう状態のことであり、遠くのものがぼやけて見えにくくなります。遠視では、光が網膜より後方で焦点を結んでいるため、近くも遠くもはっきり見えません。乱視の場合、角膜や水晶体のゆがみが原因で、焦点が一か所に定まらずぼやけてしまいます。
・眼精疲労
十分な休息や栄養をとらないで目を酷使し続けると、目のピントを合わせる筋肉が疲れて固まってしまい、ピント調節機能が一時的に低下して視界がかすんで見えることがあります。
・ストレス
目に直接何らかの負荷がかかるわけではなく、ストレスにより自律神経が乱れ、涙の量や瞬きが減少したり、筋肉が緊張したり、血液が滞ったりと体に影響を与え、目がかすんで見えることがあると考えられています。
・不適切な矯正
メガネやコンタクトを常用している人の中には、視力に合わないものを使っていたり、強めの度数に設定していたりと間違った視力矯正をしている人がいます。そうした場合にも、目そのものや筋肉に過度な緊張がかかった状態が続き、かすみ目になりやすくなります。
・老眼
老眼の初期症状として、目がかすむという症状がみられることがあります。そもそもピント調節の役割を担う「水晶体」は15歳頃から徐々に老化によって硬くなり始め、40歳を過ぎた頃からピントを合わせるのが難しくなるといわれています。それが一般的に老眼といわれ、目のかすみで気づく人も多いのです。
・病気の症状
白内障、ドライアイ、緑内障、ぶどう膜炎、黄斑変性、中心性網脈絡膜症、糖尿病網膜症などの病気が原因で、視界がかすむこともあります。
また、脳梗塞や脳腫瘍などの脳疾患がある場合、像をとらえる能力に問題が起き、視力や視野に異常が発生する可能性があります。さらに、全身の病気では糖尿病、高血圧、動脈硬化、心疾患、自律神経失調症、更年期障害などにより目のかすみが生じることがあります。
目のかすみに加え、ものが二重に見える、目が痛い、激しい頭痛や吐き気、めまいが見られる場合には数日で失明に至る可能性がある急性緑内障や、命に関わるくも膜下出血などが疑われますので、すぐに受診が必要です。
検査・診断
問診、視力検査、細隙灯顕微鏡検査、眼圧検査など基本的な眼科検査を行います。感染症の有無を確かめて原因を特定します。眼圧に関与する房水の状態を調べるための隅角検査、視神経や網膜の状態を調べる眼底検査、視野の欠けがないかを確かめる視野検査、涙の量や質を調べる検査などから必要に応じた検査を行って原因疾患を特定します。
治療
基礎疾患がある場合、その病気の治療を行います。屈折異常が原因であれば、通常は矯正レンズ、または手術によって目のかすみを矯正していきます。
目の疲れをやわらげ、目にうるおいを与える点眼薬の使用や、身体や目の緊張をほぐす内服薬などによる治療が有効である場合があります。
東洋医学では「肝は目に開竅(かいきょう)する」といい、五臓の肝の働きが目に現れると考えられています。開竅とは、五臓の機能が反映されやすい器官のことを指し、目のことを肝竅(かんきょう)ともいいます。
特に肝血虚という状態は、五臓の肝において必要とされる血液や栄養(肝血)が不足している状態です。結果的に目の滋養が足りなくなり、かすみ目や眼精疲労、目の奥の痛みなどの症状を引き起こします。
また、肝は「疏泄(そせつ)」を主る(身体の諸機能を調整する)とともに、「血(けつ)を蔵す」機能があり、血を貯蔵して循環させる臓器でもあります。さらに、筋を主る機能もあり筋肉の収縮や弛緩といった運動の制御もすると考えられています。
目のピント調節筋である毛様体筋は自律神経支配であり、かすみ目の症状に大きく関わっていることもふまえ、当院では自律神経測定器で測定を行いお身体の状態を把握したうえで治療へ移ります。

自律神経系の調整施術を行い、目のピント調節機能を整える作用を促します。また、内臓機能や免疫力を高め、全身的な血液循環を促進し、自然治癒力を高めることで症状が治癒しやすいお身体の状態へ整えていきます。
東洋医学的観点から「肝」をはじめとした目に関わる五臓六腑の機能を調整するツボや、気や血の流れを整えるツボなどを選択します。
また、首肩周りの施術を行い目へと続く血液の流れを良くしていきます。実際かすみ目を訴える患者様の多くは、ストレスや目の酷使、姿勢の影響などで首や肩のコリを自覚されている方がほとんどです。

さらに、直接目の周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与え、ピント調節に関わる筋肉の機能を整えていきます。
症例 1
50代 男性
若い頃からデスクワークでずっとパソコン仕事で目を酷使してきた。最近夕方頃や疲れを感じると目が霞むことが多くなった。車通勤なので、帰るときに対向車や標識が見づらく運転の時に不安になり来院。
当院の治療
デスクワークで眼精疲労だけでなく首、肩こり、腰痛が慢性的にあり、たまに後頭部に頭痛がおこることもあるということで、目の周りの筋肉だけでなく、筋肉の緊張と筋肉の疲労がある首、肩から背中、腰を全体的に鍼とお灸で血流を改善し緊張と疲労回復を目的とした治療を行った。
また、同時に自律神経の乱れも相談されたので、そこにも効果的な経穴に刺激をあたえ相乗効果で更に体の改善を目指す治療を行った。
◇1~3回目◇
変化なし
◇4回目◇
疲れたらおこる頭痛が最近ほぼなくなっている。眼の疲れが感じにくくなってきた。
◇5回目◇
いつもの仕事の帰り道が良く見えた。
◇6回目◇
仕事中のパソコン画面や、道路標識が見やすい。
◇7回目◇
車の運転で不安を感じることが少なくなってきた。
◇8回目◇
眼のかすみはほぼ気にならなくなった。
症例 2
60代 男性
3ヶ月ほど前から、視界のかすみが気になるようになった。仕事はパソコン作業を行っている。半年前から仕事が忙しく、勤務時間外もパソコン作業をしており、目の疲れを強く感じている。今までも、目の疲れが溜まると視界がかすんで見えることはあったが、しばらくすると元に戻っていた。しかし、今回は視界のかすみが治らないためご来院された。全身の疲れや首肩のこりも慢性的に感じている。
施術
目の酷使による眼精疲労のため、目の血流低下、ピント調節機能の低下が起こっていると考えられる。そのため、目の血流改善を目的に、目の周りに鍼通電を行いました。首肩のこりは目の血流低下につながるため、首肩回りにも鍼通電を行い、筋緊張の緩和を図りました。また、全身的な自律神経調整施術も同時に行い、身体の回復力を高めていきました。
治療頻度は一週間に一回。
一回目
施術直後は変化がなかったが、翌日は視界のかすみが軽減していた。
二〜八回目
施術の回数を重ねるごとに、視界のかすみがとれていった。
首肩のこりも以前より軽くなってきた。
九回目以降
長時間のパソコン作業後以外では、視界がかすむことがなくなった。眼精疲労も以前より大分楽になり、普段の生活で辛くなることがなくなった。
来院頻度を空け、メンテナンスとしてご来院中。
パソコン作業やスマートフォン操作など目を酷使する機会の多い現代社会では、目にまつわる様々なトラブルが拝見されます。
目の上の痛みもその一つで、主に眼精疲労によって目の周りの筋肉が疲労して知覚神経である三叉神経に刺激が加わってしまうことで目の上の痛みの原因となってしまうのです。

目の痛みに対する当院の治療は、第一に目の周りの経穴に鍼を刺して鍼の効果の一つである鎮痛効果で目の痛みを抑えます。

また、刺した鍼に電極をつないで微弱な電気を流すことで鍼の鎮痛効果をより一層高める施術も場合によっては行っていきます。

また、眼精疲労などで目の周りの筋肉が過緊張状態で痛みの物質が滞ってしまっている場合は目の周りにお灸の施術も積極的に取り入れていきます。目の周りにお灸をすると言いましても火傷するような熱いお灸ではなくほど良い温かさで筋肉を弛緩させていきます。

その他、全身の調整治療としまして東洋医学的観点より五臓六腑の肝や腎の経穴を用いたり、自律神経の乱れも整える施術も行っていきます。
痛みは交感神経の活動を高め常に緊張状態となってしまいがちです。それはさらに血管や筋肉を収縮させて痛みを増幅させてしまう悪循環を招いてしまう危険性もあります。
局所的な目の周りの施術と合わせて身体全体の調子も整えることで鍼灸の施術効果をより一層高めてくれるのです。

30代男性
PC作業が主な仕事に従事しており、一か月ほど前から頻繁に左目の上の痛みがある。合わせて頭が締め付けられるような頭痛も伴うことがある。痛みは寝ると良くなるが仕事に行くと夕方から夜にかけて痛みが出現してくる。また、慢性的な首肩こりがある。
当院での治療
自律神経測定の結果交感神経が過亢進状態でバランスに乱れがみられました。まずうつ伏せで、首肩、背部の筋緊張を緩め、仰向けで目周囲、頭部のツボを用いて筋緊張の緩和と血液循環を促進させ疲労物質の代謝を促す治療を行いました。合わせて自律神経のバランス調整を行っていきました。
一回目
施術後は目がすっきりとした感覚があり、翌日まで調子が良かった。しかし施術後二日後からまた痛みが出てきた。首肩こりはまだ大きな変化はない。
二回目
目の上の痛みの頻度は変わらないが痛みの強さは弱くなってきている。首肩こりは初回よりは良い状態だが、左の首の付け根が常に固まっている。
三回目
最近は残業が多かったせいもあるのか、前回から大きな変化はない。
四回目
目の上の痛み頻度、強さ共に改善傾向にある。左の首の付け根はコリがあるものの、少しずつ柔らかくなってきていると思う。
五回目
以前まで週の半分ほどは痛みがあったが最近は週に一回から、二回になっている。首の可動域が広がり、頭痛も最近は起こっていない。
六回目
週に一回だけ目の上の痛みがあったが、痛みの強さは以前と比べれば半分程度。頭痛は伴わなかった。首肩は左右差ほぼなくなったが、部分的にこっている。
七回目
最近は目の上の痛み、頭痛は出ていない。左の首の付け根のコリほぼ消失した。肩上部がこっているが、以前と比べればだいぶ筋肉が柔らかくなった。
症例2
30代 女性
眼精疲労が以前からあり、最近になって疲れがひどくなってきた。それに伴って目の周囲、特に眉の上のコリ感が強く感じるようになり、酷い時は痛むことがある。
普段はデスクワークで、パソコンに向き合う時間が1日8時間以上、プライベートではスマートフォンを頻繁に使用するため目をかなり酷使している。
目の痛みが続くと頭痛にまで発展し、頭痛薬を使用するが効かないこともあり、つらくて夜も眠れない。
肩こりもひどくストレッチをするようにしているが、最近はあまり効果がない。
当院の施術
まず、うつ伏せで首肩や背中の筋緊張の緩和を目的とした施術を行いました。
3回目以降は鍼が慣れてきたため電気を流し刺激量を上げていきました。
次に仰向けになり、自律神経調節治療、目の周囲に鍼を打ち、そこに電気を流して血流の促進、痛みの緩和を目的とした施術を行いました。
治療間隔は最初の1か月は週に2回、2か月目からは改善速度に合わせて週に1回のペース。
経過
1回目
あまり変化はない。鍼の副作用のため身体が重だるくなった。
2回目
少し目の痛みが軽くなってきた。
3回目
首肩、頭、目の周りの緊張が緩んできたような気がする。
4回目
肩が軽い。目の痛みが緩和。
5回目
目の疲れが取れた。頭もスッキリして軽い。
6回目
ここ最近忙しかっため、また少し目の上の筋肉が痛くなってきた。
7回目
前回からあまり変わらず
8回目
少し楽になったが、まだ痛みがある。
9回目
だいぶ楽になってきた。肩も軽い。
10回目
ほとんど気にならない
50代 女性
元々視力はかなり良い方で、眼鏡をかけることはなかったが、1年前から老眼になり、眼鏡ありの生活が始まったら目が疲れてとても辛い。
特に文字を読むときに疲れを強く感じて、短い時間でも眼鏡をかけると目が痛くなるようになってしまった。
仕事柄字を見ることが多く、どうしても辛いと休んでしまうため仕事が以前よりも捗らなくなってしまった。家ではなるべく眼鏡をしないで生活しているが、本やスマホを見る時にどうしても使ってしまい結局目が痛くなってしまう。
いつも通っている整骨院でしばらく治療してもらったのだが、目の痛みは変わらず他の治療法はないか探していたらこちらの院を見つけて来院。
鍼灸は前の整骨院でもやっていたので慣れているが、顔に鍼治療をするのは初めて。
当院の施術
目の周りを触診した時に、目の上の眉間やおでこ付近がかなり筋緊張が強くみられました。
目の周りの局所の筋緊張を緩めるための血流改善と、自律神経の調節でお身体全体の回復力を高めていきます。
また、東洋医学的な眼に関係している経穴にも刺激を与えて相乗効果で治療を行っていきます。
経過
◇1回目◇
変化なし
◇2回目◇
常にあった目の周りの重さが軽くなった。痛みは変化なし。
◇3〜7回目◇
回数を重ねるごとに徐々に痛みが軽くなった。
◇8〜10回目◇
眼鏡をかけても目が痛くなりにくくなった。
東洋医学では、五臓六腑の『肝』が目と深く関係しているとされています。東洋医学では、肝の病変が目にあらわれやすいとされているのです。東洋医学でいう『肝』と西洋医学の肝臓とは機能的に少し異なる部分もありますが、似ている部分もあり実際にご来院される方の中では、目の症状と肝臓の数値が悪いと健康診断で診断されたと言われる方が多くいらっしゃいます。
また、東洋医学では『肝』と『腎』は相互に関係しており、肝が弱っているということは腎も弱っていると判断されます。
施術では、全身的な施術として肝や腎の機能を補ったり逆に機能が亢進している場合はそれを抑えるツボも用いて施術していきます。

眼精疲労とは、パソコン作業やスマートフォン操作、読書、車の運転等で目を使う作業を続けることで目の周囲の痛みや目の奥の痛み、かすみ目や充血などの目の症状が主に現れることでです。眼精疲労の特徴は、目の症状ばかりでなく様々な症状が起こることです。首肩コリやそれに伴う筋緊張の頭痛、自律神経の乱れに伴う吐き気や全身の倦怠感など全身症状も呈してしまいます。
視覚情報というのは、人間にとってとても重要な情報であり、人間が外部から得る情報の中の8割をも占めるともいわれています。その視覚情報の重要な器官である目が不調となってしまうとそれにまつわる筋肉の過緊張状態や自律神経を乱してしまうのです。
眼精疲労の目の症状でよく見られるのが目の上の痛みや目の奥の痛みです。痛みの種類としてはズキッとした鋭い痛みではなくなんとなく重痛いことが多いです。
目の痛みには、目の表面的な痛みと目の奥の痛み、目の周りの痛みに大きく分類されます。
目の表面的な痛み
ドライアイ
ドライアイとは涙の分泌量や質の低下によって目の表面を潤すことができなくなって、目の表面が傷ついてしまうことによって痛みや不快感、物がかすんで見えるなどの症状を呈することです。涙はもともと目の表面を潤すことで外部からの異物から目を守ったり、角膜に栄養素を送り届ける役割もあります。そのほか、涙には角膜を薄い膜のように覆ってものをはっきりと見せるという役割もあります。
それら多くの役割を持つ涙の量や質が低下することによって上記のような症状があらわれるのです。
逆さまつげ
まつげは、普通目の外側を向いてゴミなどを目に直接入らないように目を守っていますが、逆さまつげの場合、内側を向いてしまうことで常にまつげが、眼球にあたってしまうため目の表面的な痛みを生じさせてしまいます。あまりに症状がひどい場合は、手術が行われます。
アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、スギ花粉やブタクサ、ハウスダスト、ペットの抜け毛など本来は体には無害なアレルゲンに反応して目の痛みや異物感、涙などが出たりします。外界と直接接触してしまう目の臓器はアレルギー反応を起こしてしまいやすい臓器の一つです。年々、スギ花粉の増加などに伴いアレルギー性結膜炎は増加傾向にあります。
目の奥の痛み
眼精疲労
目の奥の痛みで代表的なものに眼精疲労があります。目の検査などで異常が見られない場合ほとんどが眼精疲労による目の奥の痛みといっても過言ではありません。近年、目を酷使することの多い現代社会の中では眼精疲労による目の奥の痛みで悩まされている方が増えています。
副鼻腔炎
副鼻腔炎は、副鼻腔という鼻周辺に広がる空洞のことでその部分が炎症を起こしてしまうことで顔面部の痛みや目の奥の痛み、頭痛や嗅覚の異常をていします。症状が慢性化しやすく慢性副鼻腔炎となることもありますので、注意が必要です。
ブドウ膜炎
ブドウ膜炎とは目の中のブドウ膜という部分に炎症をきたす疾患です。ブドウ膜炎では目の奥の痛みのほかに、視界がかすんで見えたり、視力低下等も起こすことがあり、状態によっては失明にまで至るこわい疾患です。
強膜炎
強膜炎は目の奥のうずくような痛みが主な症状となります。30代~50代の女性に多く発症する自己免疫疾患の一つです。強膜とは、眼球を覆う一番外側の膜でその部分が炎症を起こすことで強い痛みや充血、光がいつもよりも眩しく感じるなどの症状が出ます。
群発頭痛
群発頭痛の原因はよくわかっていません。目の症状としましては、目の奥に激しい痛みが襲い、それが前頭部や側頭部に波及します。多くは、1~2時間程度で自然と痛みは治まってきます。しかし、痛みが起きている間は何もできず、また起きたらどうしようと不安障害などを発症する危険性があるなどとても強い精神的ストレスを受ける方も少なくありません。
脳腫瘍
脳腫瘍など脳の疾患でも目の奥の痛みを感じることがあります。目の奥の痛みの他に吐き気や痺れ症状、麻痺症状、ろれつが回らない、ひどいめまいなどの症状が併発した場合はすぐに病院を受診する必要があります。
ものもらい
ものもらいは、上まぶたや下まぶたが炎症して腫れてしまうことで痛みや腫れ、ゴロゴロとした異物感を呈することを言います。ものもらいには、黄色ブドウ球菌が繁殖化膿した麦粒腫と皮脂腺が詰まってしまい分泌物が溜まってしまうことで細菌感染する霰粒腫とがあります。
目の周囲の痛み
三叉神経痛
三叉神経とは、顔面部の感覚を脳に伝える神経で脳から出て顔面部に出る時は3つの枝に枝分かれするため三叉神経と呼ばれています。三叉神経の第一枝はおでこの方へ伸びているため三叉神経痛で目の周囲に痛みを生じることがあります。
帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹とは、水痘ウィルス感染によって神経痛や水ぼうそうなどの症状が起きてしまうことです。水ぼうそうや炎症が治まっても神経は傷ついてしまっているため、痛みが長引いてしまうことがあります。帯状疱疹後神経痛は主に脇下や背部などに起こりますがまれに顔面部、目の周囲にも起こる場合もあります。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学ではドパミンの働きは、『心包の気』としてとらえられます。ドパミンは、意欲・集中力に関与しており、これは東洋医学内の心包の気の働きに類似しています。
西洋医学的でパーキンソン病はドパミン不足と言われていますが、それを東洋医学に置き換えると心包の気の不足だといえます。
『心包』とは、その名の通り『心』を包むような役割をもち、『心の気』から生成された『心血』を心包の力で体中に巡らせる働きがあるのです。
パーキンソン病では心包の気が弱くなってしまっているために心血が体中に行き渡らなくなってしまうため、手足に栄養ある心血が送られなくなり、手足に血液が滞りやすくなってしまうのです。
パーキンソン病患者では、身体がそれを解消させようと手足をぶるぶるふるわせて血液の流れを良くしようとする反応が振戦症状としてあらわれてしまうのです。
その方の強く出ている症状や症状の程度によって治療法を変えていきますが、どの患者様でも初診時には自律神経測定器で自律神経の状態を計測させていただきます。パーキンソン病の治療でも自律神経の状態を把握しておくことはとても重要です。

症状として自律神経症状が強く出ている方もおられます。多くの方は、交感神経の活動が過亢進状態ですが、まれに副交感神経の活動が優位になっている場合もあります。よって自律神経の状態を把握した上でその方に合った施術法を選択していきます。
東洋医学的に考えるとパーキンソン病では基本的に『心包の気』が不足している状態ですのでそれを補う施術をしていきます。

パーキンソン病とは、1817年にイギリス人医師のジェームズ・パーキンソンが初めて報告した疾患で進行性の脳の中の神経異常が原因で起こること発病するといわれています。
日本国内では1000人に1人の割合で発症しており、約10万人のパーキンソン病患者がいるとも言われています。日本での有病率は外国よりもやや少ない傾向にあるといわれていますが、高齢化社会に伴い日本でも有病率は増加傾向にあります。多くは、40代以上の方にみられますが、40歳前に発症するケースもあります。70歳や80歳になっても発症するリスクがあり、幅広い年代で注意しなければいけない疾患でもあります。
パーキンソン病の主な症状は4つ挙げられます。
・振戦
安静にしている時に体が震えてしまいます。特に指に多くみられますが、腕や手・足などにも震えが起きてしまい日常生活でも不憫に感じます。精神的緊張で増強することが多いようです。
・固縮
筋肉が硬くなり関節の動きがスムーズにできなくなってしまいます。本人に力を抜いてもらって他人が関節を動かした際に抵抗がみられます。
・無動
全体的な動きが鈍くなります。歩くスピードが凄くゆっくりとなったり、書く字が段々と小さくなるなどの症状があります。また全体的な動きも少なくなってきて瞬きの回数が減ったり、顔の表情が乏しくなります。寝返りをうてないほどとなることもあり、褥瘡の注意も必要です。
・姿勢反射障害
身体の平衡感覚に異常が起きて歩くときにバランスを保つように小股でさらにすり足で歩くようになります。歩いているとなかなか立ち止まれなったり急な方向転換ができなくなるため、物にぶつかりやすくなったり転倒しやすくなったりします。
この4つの代表的な疾患に加えて精神症状や自律神経症状もあらわれることがあります。
・精神症状
うつ状態による意欲の低下や気持ちの落ち込みや不安感、不眠などの症状もあらわれることがあります
・自律神経症状
多汗や全身の血流量低下からくる冷えや排尿障害、便秘や起立性低血圧などの症状も起こります。
精神症状や自律神経症状でパーキンソン病を判断するのは難しいので、特に上記のような『振戦』『固縮』『無動』『姿勢反射障害』の症状がみられる場合は。パーキンソン病の他にも脳腫瘍や脳卒中の可能性もあるのですぐに病院を受診する必要があります。

パーキンソンの原因は脳内のドパミンという物質が減少することによって起きることが知られています。ドパミンは、神経伝達物質で脳の中の黒質という部分で作られますが何らかの原因で黒質の神経細胞が減少して、正常のドパミン量の20%以下となるとパーキンソン病にかかってしまうといわれています。
特にドパミンは、体を動かす機能を調節する役割があるため、減少してしまうと正常な体の動きができなくなってしまうのです。
肝心な部分の黒質の神経細胞が減ってしまうのかという部分はいまだに解明されていませんが、遺伝的な要因であった、環境的な要因が関係していることが推測されています。
パーキンソン病の主な治療は、薬物療法と運動機能低下を防ぐリハビリです。
薬物療法では、ドパミンをドパミン量を増やす薬やドパミン受容体の感度を良くする薬が処方されます。また、精神症状や自律神経症状に合わせた薬も処方されることがあります。
運動療法では、身体の運動機能が低下してしまうことから日常生活の質の向上を目指してストレッチや簡単な運動療法が施されます。リハビリをしていないと運動機能の低下が一段と進みやすいため、自分の症状としっかりと向き合ってリハビリを行うことは重要です。

症例
60代 男性
半年前から身体の異常が現れ始め、徐々に足の震えが酷くなってきた。
動いているときは問題ないが、じっとしていると震えが止まらなくなる。
うつや不安感などといった精神状態は問題ないが、便秘が気になるようになってきた。
病院では薬物療法を勧められたがあまり乗り気ではなく、できるだけ他の方法をと思い当院に通い始めた。
当院の施術
現在みられる症状は、足の振戦と便秘のみで他の症状はまだ現れていませんでした。
しかし筋肉はかなり硬直しており、固縮も少し出はじめているようでした。
震えを止めようとして力を入れているので、余計筋緊張が強くなっていました。
当院では全身の筋緊張緩和と、振戦が現れている足に低周波電気鍼を行い、ドパミンの産生を促す目的で頭部に鍼で刺激していきました。
経過
1回目
あまり変化はない。
2回目~5回目
電気鍼を行っている間は、足の振戦が止まる。
6回目~8回目
施術後はしばらく振戦が軽減するが、徐々に元に戻る。
9回目~11回目
振戦は前回同様。便秘は最近解消してきている。
12回目~14回目
身体に力が入るため、疲れる。
15回目~17回目
進行は止まってきているような気がする。
18回目~20回目
施術後は振戦が軽減する。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院