HOME >  糖尿病予防・治療の鍼灸について

Archive for the ‘院長コラム’ Category

糖尿病予防・治療の鍼灸について

水曜日, 10月 3rd, 2018

糖尿病に対する当院の治療

 

糖尿病に対する当院の治療は、第一に鍼灸治療を全身に施すことにより全身の調整をはかり、自律神経のバランスを整えることです。

糖尿病の鍼灸治療
当院のはり灸施術は、交感神経を抑制し副交感神経の働きを促すばかりでなく、双方の神経活動量を高めて自律神経のバランスを整えることです。 自律神経の活動量を高めることでインスリン分泌を促し、細胞にインスリンの作用を促進させるように促します。 また東洋医学的に診ると糖尿病は「胃」や「腎」の疾患と考えられますので、それらの重要な経穴を使って「胃」や「腎」の機能を整えます。

当院の糖尿病に対する施術は、主に糖尿病の初期段階の方や糖尿病予備軍といわれる方の症状の進行を防ぐ目的に行います。糖尿病は、進行すると体に様々な悪影響をもたらし、失明や死亡原因にも繋がるとても怖い疾患です。早めの段階で対処していくことがとても重要になってきます。

 

糖尿病のお灸治療

 

 

糖尿病の東洋医学的考え

糖尿病は東洋医学では、主に五臓六腑の「胃」「腎」の異常だととらえます。

東洋医学の胃の機能は、西洋医学の胃とは少し違い、胃・十二指腸・小腸なども含めた概念的器官です。

東洋医学の胃の機能として

1)胃は受納と水穀の腐熟を主る
飲食物を受け入れ消化を行って体に有用な物質に変化させる

2)胃は通降を主る
飲食物を受け入れたのち、有用なものに変化させた後に小腸や大腸へと下降させる

などが挙げられてそれらの胃の作用がうまく機能しない場合に糖尿病の症状がみられます。   糖尿病における腎の異常として「腎陰虚」という病態が挙げられます。

腎陰虚とは腎の陰液不足が原因です。精神的ストレスや飲食生活の不摂生や発汗、出血などが原因となり、腎陰という人体の生長・発育に関する重要な物質を害して体に様々な悪影響を及ぼします。糖尿病の他にも甲状腺機能亢進症や高血圧症、慢性腎炎、慢性肝炎などの慢性病にも見られることがあります。

 

糖尿病の鍼灸治療症例

70代 男性

症状
5年ほど前からⅡ型糖尿病と診断され、血糖を抑える薬を処方されている。血糖自体は薬で抑えられているが、最近体が疲れやすくよく目がかすんできたということで当院にご来院されました。

当院の治療
体質改善を目的に最初の2ヵ月は週に2回ほど通院させていただき、全身の調整施術を行いました。それからさらに2ヵ月程は1週間に1回ほどの間隔で施術を行いました。

経過
体の疲労感や目のかすみは、1カ月ほどでだいぶ軽快してきました。治療を開始して3カ月ほどで血糖値が下がってきて血糖を抑える薬を飲まないですむほどとなり、4ヵ月で施術を終了しました。

 

糖尿病とは?

糖尿病は年々増加傾向にあるといわれており、厚生労働省の2012年国民健康・栄養調査結果によると糖尿病が強く疑われる成人男女が約950万人で、前回の調査よりも増加傾向にあります。
「糖尿病予備軍」は約1100万人とも言われており、日本人の6人に1人は糖尿病もしくは糖尿病予備軍という状態といえます。

また糖尿病は、症状としてあまり感じずらく気付いた時には遅いという側面も持っておりとても怖い病気の一つです。糖尿病にかかる医療費は、合併症なども含めると医療費全体で最も大きい額を含んでおり、糖尿病患者の増加は日本の医療費の増加に拍車をかけている状態です。

糖尿病患者を減らすことは、健康な生活を送っていくため・国民医療費の削減させるために日本にとってこれからの大きな課題だといえます。

では糖尿病とはどういった病気なのでしょうか?

糖尿病とは、インスリンの作用不足やインスリンが作られないため慢性の高血糖状態をきたす代謝異常の疾患です。
インスリンは、血糖下げる体内で唯一のホルモンでブドウ糖ををエネルギーや脂肪・コラーゲンに変える働きがあります。そのインスリンが何らかの原因でつくられなかったり、作用しなかったりすると、血液中にブドウ糖が溜まってしまいます。

糖尿病のあらわれてくる症状として、体内のブドウ糖を排出しようとするため・ブドウ糖をうまくエネルギーに変えることができなくなるため・・・ ・

・口が渇く

・多飲多尿

・疲れやすい

・尿に糖が出る

・体重が減少する

・手足の痺れ

・目がかすむ

etc

があります。

糖尿病の診断基準は

1)空腹時血糖値が126mgdl以上

2)75gのブドウ糖を飲み2時間後の血糖200mgdl以上

3)随時血糖200mgdl以上

4)ヘモグロビンA1c6.5以上

のいずれかが認められた場合です。

 

糖尿病の合併症

糖尿病がこわいのは、合併症があるということです。
3大合併症として

・糖尿病性神経症

・糖尿病網膜症

・糖尿病腎症  

があります。 なかでも糖尿病性網膜症は、年々増加傾向にあり日本では、失明原因の第一位となっているとても怖い疾患です。目には豊富な血管があります。糖尿病により、血管が目詰まりを起こしてしまうと、栄養物質が網膜に届かなくなり、失明に至ってしまうのです。

糖尿病の原因

糖尿病は、原因によっていくつかに分類されます。

Ⅰ型糖尿病
自己免疫異常により、インスリンを合成する細胞が破壊されてインスリンが不足してしまいます。思春期に発症することが多く、成人にも発症がみられるようになってきました。日本人の1万に1人が発症しています。 遺伝や環境が原因という説がありますが、現在のところはっきりとは分かっていません。

Ⅱ型糖尿病
糖尿病にかかっている日本人の95%がⅡ型糖尿病といわれています。日々の食生活や運動習慣などの生活習慣に問題がある場合が多く、生活習慣病の一種といわれています。40歳以降に多く発症して、インスリン量の低下や細胞が糖をうまく取り入れられないために起こります。   妊娠糖尿病 妊娠時のホルモンバランスの変化によって起こる糖尿病です。多くは、出産後に正常に戻りますが、新生児に併発する場合もあることから注意が必要です。

 

生活習慣の改善

 

糖尿病の予防・改善は治療と同じくらい生活習慣を改善していくことが重要です。特に生活習慣病の一種と考えられているⅡ型糖尿病では、生活習慣の改善は必須項目です。しかも、今世界中で増えている糖尿病患者のほとんどがこのⅡ型糖尿病なのです。Ⅱ型糖尿病は遺伝的な要因も関わっていると考えられていますが、運動不足であったり、過食・睡眠不足や過労などからくるストレスなどが大きく関係していると考えられています。
今世界は、大きく生活環境が変わっています。生活するうえで様々なものが便利となり、体を動かすことが減ったり、いつでも食事を食べられる・食料が豊富にあるといった環境がⅡ型糖尿病が増大している原因です。

今一度、生活習慣を見直して糖尿病を抑制・予防・改善していきましょう。生活習慣の見直すべきポイントは生活の基本である食事・運動・睡眠です。

食事
栄養が偏らないような栄養バランスのとれた食事をすることが重要です。食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎは禁物です。また、日本人は食塩を多く摂取してしまう人が多いため、食塩の摂り過ぎにも注意が必要です。

運動
主に軽めのジョギングやウォーキング・サイクリングなどの有酸素運動をしましょう。有酸素運動は体内のブドウ糖や脂肪を消費してくれます。また筋力トレーニングも取り入れることで筋肉量が増えて脂肪の消費に効果的です。

睡眠
睡眠不足や過労は、糖尿病にかかりやすいと言われています。現に40代や50代男性などの働き盛りの男性に糖尿病の罹患率は高くなる傾向にあります。しっかりと睡眠時間を確保して身体にストレスをなるべく溜めこまないようにしましょう。

帯下の鍼灸治療

水曜日, 10月 3rd, 2018

帯下に対する当院の鍼灸治療

 

それ以外には、骨盤周りの状態を良く診ます。骨盤周りのバランスが骨盤内血流量に関係します。骨盤の歪みや腰部、臀部の筋緊張により骨盤内血流量が悪くなります。

女性ホルモンは骨盤内の卵巣から出ますので、骨盤内血流量が大きく関係します。

骨盤周りのバランスを整えることも帯下の治療には必要になります。

 

下半身の状態も女性ホルモンに影響しやすいので治療します。特に下半身の冷えがある場合は、治療を必ず行います。

下半身の血行状態が悪いと下半身の悪い血流が骨盤内に影響するためです。婦人科系疾患には下半身の状態を良くすことで症状が改善することが多いです。

 

自律神経治療により全身の状態を良くして、骨盤周りのバランスを整えることで骨盤内血流量を上げていきます。

 

 

・当院では、カーテンのみで仕切られている治療院とは違い完全個室になっております。

jiko_8

 

・主に鍼やお灸で治療致します。

帯下の鍼灸治療

 

 

 

・女性の鍼灸師も在籍しております。

 

 

自律神経の状態を整えホルモンバランスも整える

 

女性ホルモンは脳によってコントロールされています。脳はストレスに敏感な場所で、ストレスを受けると直ぐに影響する場合もあります。

このストレスも身体が正常に働いている状態ですと耐性により影響を受けにくくなります。身体の働きは自律神経が統括しています。自分の意思とは関係なく全身の血行や内臓の働いをコントロールしています。この自律神経の状態がストレス耐性に関係してきます。

自律神経が正常に機能していると免疫がありストレスにも強くなりますが、自律神経が乱れている状態ですと免疫が低くストレスにも弱くなります。

当院では、自律神経を測る機械があります。これにより身体の中のバランスを調べることができ、その方その方に合った治療がわかります。

自律神経測定器

 

帯下とは

 

帯下とは、おりものと呼ばれるものです。女性の膣から出る粘液や組織片などの分泌物のことです。この分泌物が通常より多く、不快感になった時に帯下やこしけといいます。

女性同士でもデリートなためあまり話し合ったりしないもので、自分なりのケアをしている方も多いと思います。

おりものは、子宮や膣からの分泌物以外にも、古い細胞が子宮や膣から剥がれ落ちたものです。子宮内膜の粘液や宮頸管の粘液・膣粘膜などいろいろなものが混じり合ったものです。

おりものは、自浄作用と受精する際に精子が通りやすいようにしてくれるという役割があります。

膣から体の中に細菌などが入ってこれないようにすることや膣の中をきれいに保つための作用が自浄作用です。膣内の細菌繁殖を防ぐ役割も持っていて、おりものの働きで膣内がpH4.5から5.0の弱酸性に保たれるため、大腸菌やカンジダ真菌の増殖を防いでくれます。これは、善玉菌のデーテルライン菌のおかげで、この善玉菌が少なくなったりすると抵抗力が落ちて感染しやすくなります。

受精時には、子宮出口から出るおりものが、精子を包み込むためスムーズに到達するようにしてくれる役割があります。おりものは、下着などが汚れることやナプキンでかぶれるなど嫌なものと思われますが、女性にとっては大切な存在です。

おりものにも変化する周期があります。おりものは生理周期によって変化します。月経終了後に増加していき、排卵期に最も多くなります。

これは帯下が女性ホルモンと関係しているためです。女性ホルモンの卵胞ホルモンが増えると増加し、黄体ホルモンが増えると減少します。

量や粘り気も月経周期の中間では、量が多くなり粘り気が少ないです。月経周期の排卵期に量が最も増加して粘り気が強くなります。月経周期の終わりごろには量は減少して粘り気も少なくなります。

この分泌物が生理的、増加したものや病的なものを帯下です。

 

 

帯下の分類

 

白色帯下

無色で透明なものや淡黄色のものです。生理的なものになります。流れ出る量が多ければ異常だと考えることもあります。

 

 

褐色帯下

血液が混じったもので、不正性器出血などでみられます。子宮や卵管の炎症や子宮筋腫など腫瘍性疾患の可能性があります。

 

膿性帯下

黄色、緑黄色などの色で、悪臭を伴うクリーム状になることもあります。二次感染によるものや腫瘍性疾患などの可能性があります。

 

液状帯下

水溶性や牛乳様など液状であり、各種の炎症や腫瘍性疾患の可能性があります。

 

帯下の異常

白色透明でない黄色や緑黄色など色がついたものや、無臭でなく悪臭がするような帯下は病的な場合があります。量が多かったり膣周りや腹部に痛みなどを伴う場合も考えられます。これらは病的帯下と呼ばれるもので帯下に特徴があります。

 

病的なものには、クラミジア頸管炎、トリコモナス膣炎、非特異性膣炎、膣癌、子宮癌、頸管ポリープ、カンジダ膣炎、子宮肉腫、卵管癌など帯下異常の中にはいろいろな可能性があります。

量が多い状態や、粘り気が強い、臭いが強い、白い塊のような状態、膿のようなものなどが見られましたら一度産婦人科にかかられるのがいいです。

 

月経困難症の鍼灸治療

火曜日, 10月 2nd, 2018

月経困難症の鍼灸治療

 

気と血の状態をよくして、子宮の周辺の状態をよくすることを目的に施術します。下半身から子宮への影響があるため冷え症を持っている方は、併せて施術していきます。

月経困難症の鍼灸治療

 

手足や背中の経穴を用いて症状緩和をさせていきます。

 

月経困難の背部への鍼灸治療

当院では、自律神経測定器により身体の中の自律神経を測っていきます。
測定器により交感神経と副交感神経のバランスを調べることができます。
それ以外にもストレスや疲労度、血管年齢から日頃の生活習慣もわかってきます。
自律神経は人の自然治癒力に大きく関係しますので、自律神経を整えていくことが症状を治していく早道だということになります。

自律神経はその人の体質になりますので一定期間の施術が必要になります。
まずは2回から3回はつめて来ていただき、一週間に一度、二週間に一度のように来院期間を伸ばして施術していきます。
おおよその目安として三か月程度をみていただきたいと思います。

その人その人によって症状の重さが違いますので、すぐに治療効果が出る方から何回か治療を重ねないと効果がでない場合もありますので、上記の治療期間は目安までにご参考下さい。
鍼灸治療は現代医学の補完医療にもなりますので、現在病院に通われている方も併せて鍼灸治療を受けていただくことで効果が高まりことがあります。
月経困難症で悩まれている方は鍼灸治療による体質改善をお勧めします。

 

月経困難症には三陰交
月経困難症の特効穴として『三陰交』というツボがあります。三陰交は五臓六腑の肝・脾・腎の3つの経絡が交わるとても重要なツボです。場所は、足の内くるぶしの一番高い所から指4本分膝方向に進んだところの骨のきわにあります。それを毎日軽く押してみたり、簡易的なお灸で刺激してあげるのも効果的です。

月経困難症の三陰交への鍼灸治療

月経困難症のセルフケア
月経困難症の痛みを和らげる方法として子宮や骨盤内の血流をよくすることが基本です。
そのためには、体を冷やさない特に下腹部を冷やさず温めることが重要です。冬では下腹部辺りにホッカイロを当てたり、夏では薄手の腹巻を巻いて冷えから子宮や骨盤内を守りましょう。また、下腹部ばかりでなく腰も冷えてしまうとその冷えが伝わり月経困難症の痛みの原因となってしまいます。東洋医学でも腰には腎の重要な経穴が存在しており、腰を冷やすと腎や生殖器に悪影響が出ることが知られています。

 

その他にも
・有酸素運動やストレッチを行う
・栄養バランスのとれた食事
・しっかりと睡眠時間を確保する
・禁煙をする
などが挙げられます。運動特に有酸素運動をすることで体全体の血流が良くなり、自律神経的にみても副交感神経が優位に働きやすい状態となります。食事や睡眠も重要でそれらの基本的な生活習慣の乱れは症状を長期化させる危険性があり、普段の生活から意識的に行っていきましょう。

 

 

月経困難症に対する東洋医学

 

東洋医学では月経困難症を「痛経」または「経行腹痛」といいます。この2つの原因は、気血が滞っていたり、運行がスムーズに行かないことと考えられています。気血が滞る原因は様々なものが考えられますが、月経困難症の場合、肝鬱気滞・気血両虚・肝腎陰虚の3つが主な原因として考えられます。

特に東洋医学の『肝』は精神的なストレスの影響を受けやすく、肝の疏泄を主るという気を全身に巡らす重要な機能が損なわれて気が停滞して月経困難症のほかにも更年期障害やうつ病・自律神経失調症などの症状を呈します。

また、肝の機能が低下して弱まってしまうと、東洋医学では『肝腎同源』と考えられているため腎の機能低下にも繋がり、肝腎陰虚の症候として体に現れます。肝腎陰虚は月経困難症の他にも頭痛や目の充血などの目の障害も引き起こす可能性があります。

 

 

月経困難症の鍼灸治療症例

 

20代女性
10代の頃から生理前になると下腹部痛がひどかったが、20代で就職してからはさら症状が強く出るようになった。さらに仕事でのストレスが多い時期と生理の時期が重なると症状が強く出て会社を休まざる負えない状態となることもあった。当院にご来院された時も生理痛がひどく出ていて鎮痛薬と漢方でなんとか症状を抑えている状態でした。

治療経過
まず自律神経測定器で自律神経の状態を計測してから治療に入りました。下腹部痛の症状の他にも下肢の冷えやむくみ症状が強く出ている状態で、全体的な血液循環も悪く、東洋医学では肝と腎が弱っている状態でした。自律神経も交感神経の活動が高く、自律神経の乱れがありました。
自律神経を整え全身をリラックス状態にする施術と下腹部の痛みを鍼刺激でとる治療を重点的に行いました。

◇1回目◇
治療後、下腹部痛の痛みは半分ほどになった。

◇2回目◇
生理が終わり、下腹部痛はなくなったが、冷えやむくみ・自律神経の乱れは見受けられたので全身の調整治療を中心に治療していった。

◇3~5回目◇
身体がなんとなく軽く感じるようになり、睡眠が深くなったように感じた。日中たまに感じる身体の重だるさがあまりなくなった。仕事でストレスを多く抱えると胃の辺りに不快感を感じていたがそれが最近なくなった。
◇6回目◇
今回の生理痛では下腹部痛があまりなくなり、薬を少し服用するだけで過ごすことができた

 

症例2
20代 女性
高校生の時から月経痛がひどく、痛みがひどい時には学校にも行けない日もあった。大学時代は少し痛みが落ち着いていて痛みがあるときは鎮痛剤を服用することで日常生活はおくれていた。しかし、社会人となってストレスが多い生活を送っていた時にまた月経痛がひどくなり、鎮痛剤の効き目も悪くなってきてしまった。
痛みがひどくて外出が出来ずに仕事を休んでしまう日もあるほど。月経周期は正常だが、不妊症にも悩んでいる。腹痛以外にも頭痛・肩こり症状が出る時もある。

治療
自律神経を計測したところ交感神経・副交感神経の活動がともに低い状態で自律神経の乱れが見られたので自律神経の活動を整えつつ、東洋医学で月経困難症に有効とされる肝経・腎軽・脾経の経穴を用いて施術していきました。体特に四肢の冷えが強く診られたのでお灸を使って補温の施術も行っていきました。

治療経過
週に1回の治療間隔で施術していきました。治療開始から初めての生理時には月経量が減少したと感じて、痛みも以前の生理時よりも半分程度まで減少したと感じたとのこと。鎮痛剤も飲まなくて済んだ。自分でできる簡易なお灸も自宅でやっていただくようにした。毎回置き鍼も貼るようにして効果がなるべく持続できるような処置をしていきました。

治療開始から3か月後には生理時でも腹痛や頭痛などの症状が起きなかった。体の冷えもだいぶ解消されたと感じてお腹の冷えがなくなり、体全体の調子が良くなったと感じているとのこと。
4か月後には妊娠していることが判明された。

 

20代 女性

10代のころから月経困難症で、生理がくると腹痛、頭痛、腰痛がひどく起きられない日もある。ここ1年漢方を飲み少し症状は緩和したように思うが、生理1日目、2日目はやはり辛い。末端冷え性で夏でも足先は冷たいことが多い。腸も弱く、ストレスや冷えで下しがち。

仕事はデスクワークなので1日座りっぱなしが多く生理痛とは別に慢性的な腰痛もある。

 

当院の治療

月経困難症の鍼灸治療は自律神経を整えてホルモンバランスを整えることが大切です。また、冷えなども痛みを引き起こす原因のひとつなので、冷えの治療も同時に行いました。もともとの体質として血流があまりよくないタイプだったため、全身の血流改善、自律神経の調整、ホルモンバランスの調整を目的に施術を行いました。

◇1回目◇

施術後は全身がポカポカして眠たくなった。

だいたい1週間後に生理がくるので様子をみる。

それまで毎日お風呂につかり、体を冷やさないようにする

◇2回目◇

先月よりも痛みがマシだった。薬は飲まないといけないけど、動けなくなることはなかった。身体を冷やさないように毎日湯船に浸かるようにしたら睡眠の質もよくなった。

◇3回目◇

引き続き冷えには注意している。腰痛がかなり良くなった。

治療後は身体が軽くなる。

お腹の調子は日によってちがうのでまだ改善はされていない。

◇4〜6回目◇

腰痛はほぼなくなった。

冷やさないように意識していたらお腹を下す回数もへってきている。

◇7回目◇

生理がきたが痛みは以前よりかなり楽になっている。

まだ薬は必要なので今後も続けて薬を使わなくていいくらいまでになりたい。

月経困難症とは?

月経困難症とは、月経直前や月経時に下腹部痛や腰痛といった骨盤を中心とした疼痛の症状です。

いわゆる生理痛のことです。本疾患は気にならない程度のものは含まず、日常生活が損なわれるような仕事や学業などの社会生活が困難な場合や何らかの医療介助を必要とする強い症状をきたした場合にいいます。

月経時の疼痛は6割から8割程度にみられますが、就労が困難なものは3割程度と言われています。

月経困難症には、器質的な異常を伴わない機能性月経困難症と器質的な異常を伴う器質性月経困難症に分類されます。

68817fb7aaa70885887253c56707c70a_s

機能性月経困難症

月経困難症の大半が機能性月経困難症になります。

機能性月経困難症は原発性月経困難症ともいい、骨盤内に器質的な異常がないのに月経困難症をおこすものです。若年層では月経困難症で悩んでいる方のほとんどは、機能性月経困難症と言われています。月経痛の原因として、内分泌失調・自律神経失調や心因的要因が考えられており、それらが誘因となって子宮筋に過度なストレスがかかって、痛みを引き起こすとされています。
機能性月経困難症は、一般的に初経後の3年間は起こらずに3年経った後に月経困難症が発症して出産後は軽快する場合が多いのが特徴です。

器質性月経困難症

器質性月経困難症は続発性月経困難症ともいいます。器質的な原因となるものや骨盤内の炎症や子宮位置異常、子宮奇形、子宮頸管狭窄、子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫、などがあります。

この中でも器質性月経困難症で子宮内膜症が一番多くみられるものです。20代以降で月経周期が安定してからの月経困難症は、器質性月経困難症の可能性が高く、すぐに一度婦人科を受ける必要があります。

主な症状は激しい生理痛です。不妊症との関わりも深く、原因不明の不妊症の半分に子宮内膜症があると言われています。子宮内膜症はホルモン療法が主流ですが、その副作用と再発率が高く、注意が必要です。

また子宮筋腫が原因で器質性月経困難症にかかる場合も多く、筋腫が小さかったりほぼ無症状の場合も含めると中年女性の20~25%の方に子宮筋腫がみられるといわれています。子宮筋腫の場合、月経困難症の他に過多月経や頻発月経の場合もあります。

原発性月経困難症は原因を特定することが難しいのですが、妊娠や加齢によって症状が軽減することもあります。

 

 

月経困難症の原因

機能性月経困難症の原因には様々な説があり、心因、内分泌、子宮筋過強収縮、頸管因子、神経、子宮後頸後屈、子宮発育不全などです。その中でも注目されているのが、プロスタグランジン説です。

プロスタグランジンとは、子宮内膜が分泌期から月経期に産生されるもので、子宮筋が過剰に収縮して、子宮内圧が亢進するため子宮筋が虚血性変化を起こすことで痛みを引き起こすものと考えられています。

このプロスタグランジンは痛みのもとであり、月経困難症の原因となるときに通常より多く産生されるために痛みを強く感じると考えられます。

器質性月経困難症は、器質的な病気が存在するもので、子宮内膜症、子宮腺筋腫、子宮筋腫、子宮頸管狭窄、骨盤内の炎症や癒着、性器奇形、子宮位置異常などの子宮関連の病気です。

また、無排卵でも月経困難症になることもあります。前屈や後屈が強い女性で、子宮発育不全の子宮腔内に月経血が溜まることで起こると考えられています。

 

病院での検査

 

検査には、尿検査、血圧検査、血液検査、超音波検査などを行います。

 

器質性月経困難症にはCTやMRIなどを行います。

 

診察では、初経の開始時期、月経期間、月経周期など月経歴で推定鑑別をします。そのなかでも初経より月経痛が発症するまでの期間、痛みや時期、持続について聞きます。

機能性月経困難症の場合は、月経直前または一日目に症状が出て増悪しないことが多いです。一般に若年に起こります。

排卵性周期に伴って起きることが多いので、初経後に排卵性周期が確立すると増加します。

器質性月経困難症の場合は初経後5年など数年後に発症するものが多いです。

初経から数年ない状態から発症した場合は器質性月経困難症を疑います。

 

9d0071840fdf5e14d2ac4248b0c3cc4c_s

 

 

病院での治療

器質性月経困難症の場合は原因となっている病気を治すことで症状を改善していきます。

 

機能性月経困難症の場合は、鎮痛薬や漢方薬などの対処療法が一般的です。

鎮痛薬、低用量ピル、子宮収縮抑制薬、漢方薬などの薬があります。

その他、月経困難症のプロスタグランジンの産生を減少させるものや子宮の収縮を抑える薬などです。

 

寝違えの鍼灸治療症例

火曜日, 10月 2nd, 2018

寝違え鍼灸治療症例

寝違えの鍼通電治療

 

 

30代 男性

症状
今朝起きたら首に違和感がでていたため軽い寝違えだと思われたようです。
そのまま仕事に行って昼頃になると首が激痛になり、動かせないような状態のため当院に
来院されました。

当院の治療
頚椎の椎間関節捻挫のため炎症と関節の歪みが原因と判断して、整復とアイシングを行いました。
痛みの治療として頸部に鍼で鎮痛効果をだして、お灸で炎症を引かせました。
痛みが半分以下におさまり、可動域がほぼ正常範囲に戻りました。

経過
続けて三回治療を重ねて、痛みが無くなった状態でしたが、関節の動きに違和感があるということで一週間後に治療をしたところ関節の違和感もとれて無事に治癒されました。

早期に治療を開始できたことと、お風呂や関節を刺激することを避けていただけたのが
早い治療効果に繋がったと思う症例でした。
損傷後の時間が空いてしまいますと、痛みを避けるために身体のバランスを崩したり、痛みが残置することでなかなか痛みを取り去ることができなくなってしまうことが多いです。

 

 

30代 女性
朝目覚めて、起き上がろうとした際に突然右の首に痛みが走った。なんとか起き上がり出勤の準備をしたが、歩行時も首に振動が伝わると痛みが走る程で、出社時間を遅らせてもらって当院にご来院されました。
普段から首の痛みや肩こりに悩まされており、寝違えもたまにしていたが、これまで症状が強く出ることは初めてとのことだった。以前に寝違えをした時は、治るのに一カ月ほどかかり、枕なども変えて寝違え対策をしたが効果は見られなかった。

当院の治療
触診したところ、頸椎の5番6番あたりが熱をもっており炎症しているようだった。また、足の冷えやむくみもひどく最近仕事が忙しく疲れもたまっている様子。
自律神経の乱れも考えられるので自律神経測定器で自律神経の状態を測定しました。

経過
◇1回目◇
全身を調整する自律神経調整療法を施し、頸部の炎症を早くひかせるために頸部を氷嚢で冷やしました。その後、頸部と肩部に鍼と低周波電流をかけて鎮痛作用を促した。
治療後その日は痛みが半分くらいに減り、仕事をこなすことができた。

◇2回目◇
朝起きると、昨日とは逆の左の首に痛みが走り、右頸部はそこまで痛みは感じないが、左頸部に強い痛みを感じる。
左頸部にまだ若干の熱感があったので、昨日と同じような治療とプラスして左頸部にも低周波電流をかけました。
昨日も左頸部を損傷していたが、右の痛みが強すぎて左の痛みが感じづらい状況だったと推察される。

◇3回目◇
左右の頸部の痛みは、昨日と比べるとだいぶ軽減されたが、まだ気になる。
治療は昨日と同じような施術を行いました。

◇4回目◇
治療間隔を3日おいて施術しました。普段から肩こりや首の痛みがあるということで、首や肩が硬い状態でした。
今回はアイシングを行わずに、それ以外は3回目と同じような施術を施しました。

◇5回目◇
寝違えの痛みはほぼ解消されたので、今度はマッサージやストレットなどの手技療法で首や肩の硬さを取り除いていきました。

◇6回目◇
まだ首や肩の硬さを残っているところもありましたが、日常生活で出来るストレッチや注意すべきことをお伝えして寝違えの治療については、終了致しました。

◇7回目~◇
仕事で体が相当疲れている時の疲れの除去や首や肩の違和感の緩和、体のメンテナンスのために2~4週間に一回のペースでご来院されております。

 

20代女性

症状

5日前に寝違えをして翌日に良くなったと思い過ごしていたが、今朝同じ場所にまた痛みが出現した。

下を向く動き、左を向く動きが痛くてできない。

左側の肩甲骨や背中のほうまで痛みがでる。

湿布をはると痛みは少し軽減した。

当院の治療

痛みがでる範囲からみて、肩甲挙筋、僧帽筋が主に炎症をおこしている状態だった。

最初の寝違えで痛みをかばうように動いていたことから、2度目は範囲が広がり出現したと考えられる。

局所の治療と、痛みをかばってできた身体のバランスを整える治療を行った。

経過

◇1回目◇

痛みの原因となっている肩甲挙筋、僧帽筋を中心に鍼をした。

施術後は痛みが7割減。

寝違えの治療は間隔を短くしたほうが効果的なので明日も来院するようにすすめた。

◇2回目◇

痛み消失。

痛くて動かせなかった分、コリ感があるのでコリをとるような治療をした。

施術後は体が軽くなった。

 

寝違えとは

睡眠時に長時間不自然な位置で過ごしたために起きる炎症性の捻挫や挫傷と考えられています。

これは、頸部の椎間関節捻挫や筋肉の一時的な強縮状態で首を動かすと頸部や背部に痛みが出る状態です。

空気が乾燥してのど周りに負担がかかる時や、寒さで筋肉が硬くなる秋や冬に多く見られる症状です。

 

身体の中の関節や筋肉が損傷したために起きるためレントゲンでは映らないものです。

特に寝違えが酷い場合ですともともと頸部にヘルニアの疑いがあると併発する恐れもあります。

神経根まで症状がでてしまいますと首や腕に激痛や痺れが出る特徴もあります。

 

治癒期間も症状の程度でかなり異なり、違和感程度のものですとお昼には無痛になって自然回復されるものもあれば、重いものでは数か月症状が取り切れないこともあります。

多いのは頸部の関節や筋肉損傷で、一週間ぐらいで治っていきます。

治療方針も様々な考え方があります。

寝違え

 

 

仙腸関節

関節面からみますと、損傷部位の頸椎は背骨全体で繋がっているため仙腸関節由来の寝違えもあります。

左右の仙腸関節のどちらかが潤滑不全を起こしている事や、左右のズレが大きいために背骨全体に影響をだしている場合もあります。

この場合は、仙腸関節の変位や潤滑不全を治療することで即座に痛みが激減し、頸部の運動が容易になります。

腰の治療で首が治るなんて眉唾ものですが、実際には多くの症例で改善していった経験があります。

仙腸関節はとても難しい関節ですので、関連性を見つけ出しにくいと思います。ですが、

しっかりとした検査の元で整復技術を行うことで改善していくことは多いです。

 

仙腸関節由来のもので整復後に痛みが激減しても患部に炎症が残っている場合は生理的炎症期間として3日間ほどは違和感や軽度の痛みがのこります。

そのあともしっかりとした治療やケアをしていくことで治療後の再発を防げます。

 

筋肉の挫傷

筋肉が不自然な体勢で伸ばされて筋挫傷を起こしてしまう場合は、筋肉の回復期間中は痛みが消えにくいです。

特に頸部の運動がしづらくなるものや立位や歩行時などで首を固定するのも痛みが強くでます。

痛みが強い場合には、固定が必要となりカラーなど首を全周するものをつけて痛みの緩和をしていきます。

この場合は、筋肉の治癒促進のために微弱電流や患部の血流促進をさせていくのが治癒の早道です。

 

 

 頚椎椎間関節捻挫

頚椎の関節が繰り返しの外力によって捻挫を起こします。

関節は身体の可動域を作るもので、可動域を超えようとすると関節周りの組織がブレーキをかけます。寝ている姿勢が、関節可動域を一杯にした状態や軽く超えている状態で長時間過ごすと起こりやすいものです。

痛みや損傷程度は足首の捻挫と一緒で、関節周りの関節包や靭帯が炎症して痛みます。

関節を軽く動かす分には大丈夫ですが、可動域を一杯に近づくと痛みが強くでます。

 

関節は歯車のように噛み合って運動をしています。頸椎の捻挫をした後は歯車がわずかにかみ合っていないような状態が多く、余計に筋肉が硬くなってしまうことや後々にいたみが強く出てきます。

 

歯車が噛み合っていないとは、古い自転車で力一杯漕いでいるような感じです。

ギコギコと摩擦が起きているような、力を余計に使ってしまいます。

 

炎症がでているため、処置としてはすぐに冷やして炎症を抑えます。

大切なのが、軽度の関節のズレをすぐに整復することで治りが大分違ってきます。

このズレが残ったままにするとなかなか痛みが引かず、一週間以上も違和感や痛みが残ったままになります。

頚椎椎間関節捻挫は関節の整復がとても重要になるためしっかりとした触診技術が大事になります。

しっかり整復ができると痛みや可動域が変化して痛みが激減します。

処置

損傷後は、とにかく冷やしていただいてお風呂など患部を温めてしまわないようにしてください。

※炎症は炎の症と書くように、温めてしまうと余計に大きくなって痛みを強くします。

 

なるべく治療ができる病院や治療院にいかれて正しい検査のもとで状態を改善されると良いと思います。

 

肥満の東洋医学

火曜日, 10月 2nd, 2018

東洋医学からみた肥満

 

脾・胃・腎などの臓腑の機能失調と関係があります。

痰湿内蘊と気虚による肥満があります。

痰湿内蘊によるものには、合谷、内庭、曲池、脾兪、胃兪、中カン、天枢などの経穴を用います。

気虚によるものには、脾兪、胃兪、腎兪、足三里、気海、関元、三陰交、太谿、陰陵泉などの経穴を用います。

 

肥満に対する自律神経鍼灸治療

 

自律神経には交感神経と副交感神経の二つがありあます。食事をすると副交感神経が働き、身体を活発に動かすと交感神経が働きエネルギーの消費を促します。

自律神経のバランスが悪いとこの正常な働きが悪くなり肥満につながります。

 

当院では、自律神経測定器によりその方の自律神経バランスを測ります。その後に自律神経のバランスと整うように鍼灸治療をしていきます。

自律神経は日頃の生活習慣も深く関係してきますので、一回の治療だけで自律神経が整うものではありません。5回で1クールと考えてください。治療間隔は、初めの内は短い間隔で一週間に一度のペースで来ていただき症状が変化してきましたら二週間に一度のように間隔を空けていきます。

 

肥満に対する鍼灸治療

 

肥満でお悩みの方は東京α鍼灸院へお越しください。

 

 

 

肥満とは

 

肥満とは、身体の中に体脂肪が過剰に蓄積した状態と定義されます。骨や内臓などは成長するとあまり変化しないので、体重が増える時は、筋肉や脂肪が増えたということです。

肉体で消費するエネルギー量より食事などで摂取するエネルギーが多いと過剰なものとなり体内で脂肪として蓄積されることになります。

脂肪とは、炭水化物、タンパク質と並ぶ三大栄養素になります。体内では、水分の次に多く含まれるもので、水に溶けない物質になります。脂肪は体内でエネルギー源の役割や細胞膜を作る成分など体内では必要なものになります。エネルギーの貯蔵や身体の保温断熱剤としてやクッション効果、妊婦には胎児を育てるための必要なものにもなります。

食物から取り入れた脂質は小腸で消化されて種類ごとに体内に取り込まれます。この際に余った脂質が中性脂肪として体内に蓄積されて肥満に繋がっていきます。脂肪が蓄積されていくことで肥満を招き生活習慣病の原因となります。

生活習慣病には日本人の三大死因の癌・脳血管障害・心疾患が含まれます。日頃の生活習慣が悪いと将来取り返しのつかない病気になってしまいます。この生活習慣病に大きく関係するのが死の四重奏と呼ばれる肥満・高脂血症・高血圧・糖尿病です。

この死の四重奏とは、上記の四つの因子が重なれば重なるほど生活習慣病になりやすいというものです。

一つ一つだけでは命の危険性が少ないですが、四つ重なって病気を発症してしまうと戻れないほどの重病になる可能性があります。

肥満もその一つであるため早めの対策が将来の健康を守れることになります。

肥満症

 

 

肥満の定義

 

外見だけのものではなく数値でわかりやすくしたものがBMIです。BMIは身長の二乗に対する体重の比で算出する方法です。

BMI=体重kg÷(身長m)×(身長m)

普通の体重がBMI18.5からBMI24以内とされています。BMI25以上は肥満と判定します。BMIの標準体重と肥満の分け方は最も疾病が少ない22を基準にしています。

日本肥満学会は統計成績に基づき上記の計算式によって求められるものを標準体重にすると勧告しました。

 

テニス肘のうつ伏せ鍼灸治療

肥満症

 

肥満症は、BMI25以上で肥満と判断されて、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態をいいます

肥満に起因ないし関連し、減量を必要とする健康障害は

・2型糖尿病

・脂質代謝異常

・高血圧

・高尿酸血症、痛風

・冠動脈疾患、心筋梗塞、狭心症

・脳梗塞、脳血栓、一過性脳虚血発作

・睡眠時無呼吸症候群

・脂肪肝

・変形性関節症、腰椎症

・月経異常

があります。

 

自覚症状として頻度の高いものは睡眠時無呼吸症候群などの呼吸障害です。日中では、注意力障害や居眠りなども起こします。

体重の負担は関節に直接影響して、下肢の腰椎や股関節、膝関節に痛みや障害をおこします。

内臓脂肪型は動脈硬化や心筋梗塞を起こしやすく、脂肪肝では2から5倍かかりやすくなります。

 

治療方法

肥満の治療の基本は運動療法と食事療法になります。

 

摂取エネルギーの設定

体脂肪を減らすには、摂取エネルギーを消費エネルギーよりも低くする必要があります。やみくもに減らすのではなく、一日を健康に送れる必要なエネルギー摂取量だけを取りましょう。一日の必要エネルギー量は、標準体重に身体活動強度に基づく必要エネルギー量をかけることで求められます。通常の仕事では、標準体重に25から30kcalをかけたあたりが必要になりますので、それより低く設定すると減量に向かいます。

 

 

食習慣の改善

食事の量や内容だけではなく、食習慣を正しく改善していくことも大切です。一日3食できるだけ同じ時間に食事をとることや良く咀嚼して早食いはしないなど食生活も見直す必要があります。

0820b645551580f3c6471b114c0af800_s

運動療法

運動は体脂肪を減少させられます。脂肪組織に蓄積されていた中性脂肪が分解されて遊離脂肪酸となり筋肉が効率よく消費してくれます。

体脂肪を減らすためには運動により一日200~300kcal程度のエネルギーを消費するのがいいです。運動による体質改善作用は3日以内に低下するので一週間に3回以上で一日合計40分以上するがいいです。

だいたい一時間ぐらいのウォーキングが一日消費エネルギー量ぐらいになります。

de7171c01b68bbd8d8bcd8d77d94b7de_s

肥満の原因

肥満の原因として

・遺伝的要因

・環境的要因

・社会経済的要因

・内分泌的要因

・生活習慣的要因

などがあります。

肥満は、単純性肥満と基礎疾患の症状として出る症候性肥満に分類されます。

症候性肥満には、内分泌性肥満・視床下部性肥満・遺伝性肥満・薬剤性肥満などがあります。

 

子宮内膜症の鍼灸治療

火曜日, 10月 2nd, 2018

子宮内膜症に対する当院での鍼灸治療

 

問診

丁寧な問診

初診の方は、しっかり時間をとって問診させていただきます。症状や生活習慣など細かくお聞きして原因をつきつめていきます。

そのもとに最善の治療方法を話し合います。症状によりましては、専門医の診察を勧める場合もございます。

 

治療方針

基本的には、子宮周りの血行を良くするように治療致します。また東洋医学の観点から個人個人にあった治療配穴をしようし、オーダーメイドの治療をいたします。

子宮内膜症の鍼灸治療

子宮困難症でご来院される多くの女性は、下半身やお腹の冷えがあります。

下半身の冷えや骨盤周りの状態を良くしていくことで、骨盤内血流量を上げていくように鍼灸治療を行います。

 

子宮内膜症に対する背部の鍼治療

 

 

下半身の状態は卵巣に影響しますので、下半身の冷えやむくみなども治療対象としてます。

骨盤の歪みや臀部の筋肉などを鍼などで効果的に緩めていくことで、骨盤内血流量が増えていきます。骨盤の歪みは左右のくびれの違いや、脚長差がでますのでご自身でも確認できると思います。

骨盤矯正を行い、骨盤と下半身の状態を良くします。

施術風景3

 

 

全体治療

 

全体治療としては、自律神経の調節を行います。

自律神経の状態が乱れていると自然回復力が最大限に発揮されません。

 

当院では、自律神経を測るnanopulsという器械で身体の中の自律神経を調べます。

交感神経や副交感神経の活動や肉体的ストレス、精神的ストレス、疲労度などが調べられ、そのデータをもとに治療を行います。

子宮内膜症では月経痛が重い方が多く、毎月の月経に不安や恐怖感を感じるも多いようです。そのようなストレスは子宮にも影響を与え経血の流れを妨げる原因になります。

子宮も経血を排出しようと強く収縮し、より強い痛みを引き起こします。

 

また、現代社会でストレスや生活習慣の乱れから自律神経が上手く調節できないために病気や症状が強く出る方が多いです。

女性ホルモンと自律神経は密接な関係にあります。ホルモンの分泌は脳の「視床下部(ししょうかぶ)」という部位が中枢(司令塔)となっているためです。

実は自律神経もホルモンと同じく視床下部が中枢となっています。ホルモンも自律神経も、この視床下部という部位によってコントロールされているのです。

同じ視床下部でコントロールされているため、ホルモンバランスが不安定になる時というのは自律神経も不安定になりやすい傾向があります。

 

ホルモンと自律神経はこのように密接した関係にあるため、互いに影響を受けやすいのです。

女性ホルモンバランスを整えるためにも自律神経のバランスを整える事は重要になってきます。

自律神経を治していくことは体質を治していくことになりますので、治療期間として3か月程をみていただきたいです。

 

自律神経測定器

 

治療開始の2回から3回までを3日置きに来ていただいた後、1週間に一度、2週間に一度と治療間隔を空けていくのが理想の治療方針です。

 

症状の強さや個人差もありますので、参考までに見てください。

 

 

子宮内膜症の鍼灸治療症例

30代女性

10年ほど前に一度子宮内膜症と診断され服薬と通院で完治したが、産婦人科にて最近卵巣にやや腫れがみられると診断された。もともと月経痛が重めで月経量はやや多く期間も7~10日と長め。不正出血が月に2.3度見られる。月経の前10日くらいから時折臍の辺りが痛むことがあり身体全体の冷え感が強い。仕事がデスクワークのため肩こりと腰痛もある。最近はめまいや気分の悪さを感じる事もあり体の弱りを感じている。また、仕事が忙しく、帰宅するのも夜遅いため体の疲れが抜けきらないと感じている。三か月後の健診にて悪化していた場合は低用量ピルを処方される予定との事。

 

治療方針

まず自律神経測定器にて身体の状態を診ていきました。血管年齢が実年齢よりも10歳ほど高く交感神経が過亢進状態でした。身体全体の冷えが強く下腹部の冷えもありましたので自律神経の調整、ホルモンバランスを整える経穴に鍼をし、下肢を赤外線で温めながら腹部全体を温灸器と灸を用いて温める治療を行いました。頸肩と腰部は手技と鍼で筋緊張を緩めその後骨盤周囲に鍼通電、灸を用いて骨盤内臓器の血流を改善する治療を行いました

 

治療経過

1回目

まだ月経がきていないので何とも言えないが、調子が悪くはない。めまいは無いが気持ち悪い感じはたまにある。

 

2回目

先週月経が来たがいつもよりは下腹部痛が心なしか軽く感じた。いつもは腰痛もあるのだが今回は症状軽かった。家でも下肢を出来るだけ温めるようにしているのも効果があったのかもしれないとの事。

 

3回目

めまい、気分の悪さを感じる事が少なくなってきていが、まだ足先の冷え感は感じる。肩のこりや腰痛は以前に比べ軽減している。

 

4〜6回目

体の冷え感が軽減し調子は良い。月経時の下腹部痛以前より少し楽に感じ、月経前の臍部の痛みもあまり感じない。月経量も心なしか減少した気がする。

 

7~9回目

下肢の冷えは最近はあまり感じない。肩は疲れると痛むことはあるが、めまいや気分の悪さも無い。月経痛も以前に比べれば良くなり、日常生活に支障をきたすこともなくなった。月経期間が7日前後で終わるようになり、不正出血が無くなったとの事。

 

10~13回

検査結果、卵巣の腫れが正常の範囲内に戻ったとのことで低用量ピルは処方せず、2か月に一回の健診のみで大丈夫と言われた。しかし、月経痛は多少ある為もう少し治療は続けるとのこと。

子宮内膜症とは

子宮内膜症とは、「子宮内膜および、類似組織が子宮内膜層以外の骨盤内臓器で増殖する疾患」と定義されています。簡単に言うと、子宮の内腔以外の場所で子宮内膜がつくられた病気といえます。子宮以外で増殖した組織は排出されることが無いため体内に留まり、それが原因により卵巣などの炎症や癒着が起こります。

女性ホルモンの刺激を受けて増殖する疾患で、主として骨盤腔内の卵巣、卵管、ダグラス窩などに好発します。また、大腸や小腸、肺などに好発する事もあります。

子宮内膜症は一般的に進行性病変であり、女性ホルモンの刺激により発育していくものです。

月経時に子宮内膜と同じようにはがれていくのですが、古い血液が溜まって大きくなっていくとチョコレート嚢胞と呼ばれる嚢胞が形成されます。

 

好発年齢は20歳代後半から30歳代で、生殖年齢層にある女性の5から10%が罹患しているといわれています。

 

3892dc643c2aba6cb5fb4ad48871bae0_s

 

 

子宮内膜症の原因

 

発症機序はまだ不明でありますが、子宮内膜移植説と体腔上皮化生説の二つが有力です。

子宮内膜移植説は、月経により剥がれた内膜が月経の時にでる血液とともに卵管を逆流して骨盤内で腹膜に癒着するというものです。

体腔上皮化生説は、卵管、子宮、および膣上部に分化する胎生期の組織が腹膜の一部から発生することから腹膜には子宮内膜に分化することが考えられて、エストロゲンや月経血液の刺激を受けて子宮内膜類似組織に化生変化して内膜症になるというものです。

現在では、発症機序を説明できるまでに至っていないため、上記の子宮内膜移植説と体腔上皮化生説のいずれも重要であると考えられています。

この説の他に免疫力の低下や、ストレスの影響なども原因として考えられています。

 

 

 

子宮内膜症の症状

 

子宮内膜症の主な症状は、疼痛と不妊です。子宮内膜症の多くが月経困難症であるとされています。

症状には、月経困難症や下腹部痛、腰痛、過多月経、性交時痛、排便痛などがみられます。重症の例で不妊症を伴うことも多いですが、子宮内膜症があるから不妊症になるとも言えません。
不妊症の3割ぐらいが、子宮内膜症が原因と言われています。不妊症でかかられている方で、疼痛が無かった場合でも検査すると子宮内膜症が見つかることも少なくないです。子宮内膜症による不妊の原因は卵管周囲の癒着や卵管の閉塞を引き起こす事による卵管の機能障害や卵巣の機能障害などが考えられています。

 

疼痛は、病変による炎症や機械的圧迫などによるもので、病巣部位から分泌されるプロスタグランジンが関与されていると考えられています。

 

病院での検査

・内診

・血液検査

・画像診断などのMRI、CT、超音波

・腹腔鏡

上記の4つで診断されることが多いです。この三つでほとんどの子宮内膜症が見つかります。

ただし100%ではないのできちんと把握するには腹腔鏡による検査も行うことが必須になります。

 

病院での治療方法

 

薬物療法

対症療法用の鎮痛薬が処方されます。

痛みの原因となるプロスタグランジンを抑える薬になります。月経開始前から服用することで効果が高くなるそうです。

ホルモン療法

お薬で人工的に閉経状態にしたり、男性ホルモンを誘導させるもので子宮内膜症の症状を抑えます。ピルや黄体ホルモン製剤もあります。

 

手術療法

腹腔鏡手術と開腹手術があります。手術は嚢胞の大きさや、妊娠の希望の有無で変わるそうです。

骨格矯正の施術

月曜日, 10月 1st, 2018

当院では骨の歪みから調べて、それによる筋肉の損傷を細かく検査します。

当院の目的は少しでも早く治癒して、元の快適な生活に戻っていただくことです。

 

レントゲンやMRIに写らない症状はたくさんあります。

しっかりと手の感覚で触診して、判断します。

「レントゲンなどで写らないから治療しない」ではなく、徒手検査法や関節の可動域を事細かく調べた上で正確に状態を把握していきます。

 

関節の捻挫はとても見分けづらいものです。

外からでは、判断しづらいものがほとんどです。出血している場合は見てわかりますが、

身体の内部で出血や腫脹があったものは、一般の人では見分けがつきませんし、しっかり触診や患部を直接見なければ判断できません。

 

何処に行ってもよくならなかった痛みや症状は、

見えないだけで実際には身体の中で大きな傷として存在していることがあります。

 

そんな方には当院の全身骨格調整を受けていただきます。

関節を治す国家資格者が身体の隅々まで検査して、施術致します。

首のむち打ちや頚椎捻挫、腰のギックリ腰や腰椎捻挫の交通事故施術を受付しております。

 

骨格矯正の鍼灸治療

 

これらの症状に対して、当院は専門的な知識を持っています。

首や腰の症状がひどいのに湿布だけ全然改善しないような方は一度当院へご連絡ください。

 

事故の衝撃により損傷してしまった、筋肉や骨格はしっかり施術をしなければ後遺症になりやすいです。

どこに行っても治らなかった、改善しなかった方は全身骨格調整をお勧めします。

全身調整鍼灸

 

原因は別の場所にある痛みの例

 

腕全体が痛い方でも、実際の原因は首の頚椎捻挫によるものがあります。

症状が出ている場所とは別の場所に原因があることもあります。

特に身体の体幹などの中枢が損傷すると手足などの抹消に痛みや痺れなどの症状が出ることがあります。

関節によっては腰の腰椎が捻挫を起こすことで、

太ももの前面や股関節の前面に症状が出ることがあります。また膀胱障害などの内臓の異常にもでたりします。

 

関節の捻挫はMRIやレントゲンでは映らないため見逃されがちですが、なかでは大きな怪我のため痛みが引くどころかますます強く、頑固な痛みに変わっていきます。

よく当院では、ゴムに例えてお話しします。

筋肉をゴムとして、関節がずれた場合は筋肉が引き伸ばされる状態にあります。

これはゴムが持続的に引き伸ばされた状態にあると、ゴムの収縮力が弱まっていき次第に負担がかかることで徐々に引きちぎれて行きます。

このように関節がずれることで、筋肉は損傷しやすく損傷が進展していきます

早期治療が必要となるわけです。

早期から治療を始めた場合は、治療効果も高く完治される期間も短く早くなります。

 

病院へいっても湿布や鎮痛剤だけでいっこうに症状が変わらない方は、一度当院へお越しください。

しっかり、問診に時間をかけて全体の原因を探していきます。

 

 

脊椎分離症・腰椎すべり症の鍼灸治療

日曜日, 9月 30th, 2018

脊椎分離症・脊椎すべり症に対する当院の鍼灸治療

 

当院の脊椎分離症・脊椎すべり症に対する治療の目的は、第一に腰部のツボや痛みの強い部位に鍼をさして微電流を流すことにより鎮痛作用を促します。鍼を刺すことにより痛みを感じる閾値があがり、痛みを感じにくくします。

 

脊椎分離症・脊椎すべり症の鍼治療

 

脊椎分離症・脊椎すべり症は五臓六腑の「腎」や「脾」に深く関係しているので腎に関する経穴を用いて「腎気」を補うことや腰部の気血の流れをよくします。
腰痛の鍼灸治療はWHO(世界保健機関)でも有効とされており、腰痛に対して有効な施術方法だと世界的な認知があります。

脊椎分離症・脊椎すべり症の鍼灸治療

当院の脊椎分離症・脊椎すべり症に対する施術は、痛みのコントロールと自律神経の調整考えています。慢性的な痛みは、活動神経である交感神経を過亢進状態に導き、自律神経の乱れに繋がります。自律神経の乱れは、全身の倦怠感・睡眠障害・うつ病などの症状も引き起こします。その悪循環を食い止めるため当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を把握して適切な施術を致します。

脊椎分離症・脊椎すべり症の自律神経調整鍼灸治療

また、腰痛は内臓の重篤な疾患が隠れていたり先天的な形成不全の場合も含まれます。当院は、患者さんの症状回復を第一に考えており、当院施術の適応外と判断した場合整形外科などの他院の通院を勧める場合がございます。当院都合での無理な施術は致しませんのでご安心ください。

 

 

 

脊椎分離症・脊椎すべり症の東洋医学的考え

 

東洋医学では腰痛は体の外から邪気を受けるため発症するものと腎気が何らかの原因で損傷して発症するものと考えられています。風寒の邪気を受けた時や湿度の高い場所にいた時、長い間体力仕事をした時などに腰部の経絡の気血が滞り、流れなくなって痛みを発症します。

脊椎分離症・脊椎すべり症の腰痛は、徐々に発症する事や比較的経過が長いなど「湿邪」の症候も著名です。「湿邪」による病理反応は、発汗障害・水分代謝障害・循環障害などが関連すると考えられており、中医学でいう肺・脾・腎の機能が深く関係しています。

また「腰は腎の腑」とも呼ばれており、何らかの原因で腎気が損傷を受けると腰部の経絡は温度を保つ作用や栄養を行き渡らせる作用を失い、腰痛を発症します。
また生長・発育・生殖をつかさどる「腎精」が不足して、「腎気」の作用が減退すると泌尿器系の異常が現れると考えられており、馬尾障害も呈する脊椎すべり症でも「腎」が深く関係しているといえます。

 

脊椎分離症・脊椎すべり症の鍼灸治療症例

 

60代 男性
慢性的な腰痛持ちで長時間立って仕事をしていたり、歩く距離が長くなってくると腰痛症状が出ていた。その度にマッサージや電気療法でよくなっていたが、先日ゴルフをしていた際にふとボールを身体を捻りながら取ろうとしたところ強い痛みが腰に出た。右臀部や右足の方にも痺れが出ていたため心配となり、整形外科を受診したところ腰椎のすべり症と診断された。コルセットの着用や痛み・痺れの緩和剤を処方されたが症状はあまり改善されず当院にご来院された。

治療経過
触診したところ腹部や鼠径部の筋緊張を見られましたのでまず上向きでそれらの筋緊張を緩める施術をした後、うつぶせとなり腰部と右臀部に鍼通電療法を施していきました。その他、手技療法とストレッチ療法も行っていきました。

◇1回目◇
治療後、痛みは少し軽減。長時間立っての仕事や歩行時はまだまだ痛む時あり。

◇2回目◇
ぼんやりと痛みを感じる範囲が広かったのが狭くなってきた。

◇3回目◇
段々とよくなっているように感じるが痛みはまだ取れない

◇4~6回目◇
右臀部と右下肢の痛み及び痺れは感じなくなってきた。

◇7回目◇
以前はコルセットをしていないとまた痛めるのではないかと怖かったが怖さが取れてきてコルセットをしなくても生活できるほどになってきた

◇8回目◇
腰痛もほぼ消失。歩き過ぎたりすると腰が重たく感じる時はある。その後、歩き過ぎた時や腰が重たく感じる時に施術を受けている

 

脊椎分離症・腰椎すべり症とは?

 

背骨はたくさんの脊椎が連なってできているが、個々の脊椎骨は、前方の円柱状をした椎体と後方の凸凹している椎弓からできています。上下の脊椎骨は、前方の椎体間の椎間板や後方の椎弓の上下にある関節突起による関節、さらに靭帯によってつながっています。

 

脊椎分離症とは脊椎骨の上・下関節突起の間の関節突起間部の連続性が断たれた状態をいって第5腰椎に好発します。脊椎分離症の症状は主に腰部の鈍痛や疲労感です。坐骨神経症状は脊椎分離症では一般的にはないです。

 

脊椎すべり症とは一つの椎骨が尾側の椎骨に対して前方へすべった状態の総称です。しばしば脊椎分離症に併発します。脊椎すべり症の発生頻度は代に多く、40~50代では女性に多くなります。
脊椎すべり症で最も多い症状は、腰痛です。長時間の立ち仕事や同じ姿勢を続けたり、重労働の後に痛みが強くなります。鈍く重い痛みで体を後ろに反らせると痛みが強くなります。また足の痛みや痺れを伴う事もあり、症状が重くなると脊柱管が狭窄し、腰部脊柱管狭窄症の症状である間欠破行が出ることがあります。腰椎分離が生じるとこれを修復しようとする生体反応が起こり、分離部に肥厚した骨や線維性組織が形成されます。

 

これらの組織が、関節突起間部の真下を通る神経根を圧迫すると、下肢痛やしびれを生じます。特に腰を後側屈すると分離部に圧迫が加わるため、痛みの程度が増強します。

 

脊椎分離症・脊椎すべり症

 

 

②脊椎分離症・脊椎すべり症の原因

 

脊椎分離症の大多数の症例では青少年期の過度のスポーツが原因と考えられていることから青少年における腰痛の原因疾患の一つとして重要であると考えられています。
脊椎分離症はスポーツ愛好家や選手ではスポーツの種類によって異なりますが、一般の子供の約3倍の発生率です。これらのことから、最近は成長期での活発な運動、特に腰椎の過度の伸展や屈曲による荷重が関節突起間部に繰り返し加わって生じる疲労骨折と考えられるようになっています。

 

分離した椎体と椎弓はそれぞれ安定性を失い、分離した脊椎骨が前下方にずれ、椎弓の後ろの部分が残されてしまい、分離性脊椎すべり症となります。このため、分離した所の隙間を埋めるように軟骨ができて、それが神経を刺激し、腰痛を引き起こします。

 

脊椎すべり症は原因からみた分類では、先天的な形勢異常・脊椎分離を伴うすべり症・椎間板や椎間関節など可動部分の変性による変性すべり症、外傷性すべり症、悪性腫瘍や感染など骨破壊による病的脊椎すべり症に大別されます。

 

ⅰ)先天性すべり症
先天的な第一仙椎と関節突起の形成不全により、第五腰椎のきわめて高度なすべり症が生じます。すべりは成長とともに進行し、思春期に至って急速に増悪する場合もあります。腰痛とももの裏部分の痛みを訴えて、第五腰椎と仙椎間のすべりによる後弯変形とそれを代償するための腰椎前弯増強の姿勢を示します。高度のすべりによって馬尾や神経根の障害が発生することがあります。

 

ⅱ)分離性脊椎すべり症
第五腰椎によく起こり、腰椎前弯が増強します。高度の分離性脊椎すべり症では、腰を背側から触診すると棘突起間に段差がみられます。腰の屈曲で腰がずれるような不安感や張った感じの腰痛を自覚し、しばしば大腿後面に重圧感を訴えることがありあます。また片側ないし、両足の下肢痛を生じて、神経根性間欠破行を呈することがあります。しかし、椎弓は後ろに残っているため排尿障害などの馬尾障害は生じません。

 

ⅲ)変性脊椎すべり症
変性すべり症とは、椎弓の分離がなく、椎体が前方にすべっている状態をいいます。老化による椎間板の変性や椎間関節の変性が強くなることで脊椎が緩んだ状態になり、第四腰椎の下関節突起部分が第五腰椎の上関節突起部分を少し乗り越えて前にずれ、脊柱管が狭まり腰痛などの症状があらわれます。
変性脊椎すべり症は女性に多いことから女性ホルモンの分泌が何らかの形で関与していることも指摘されています。また変性すべり症は、徐々に発症した腰痛であることが多く、腰部脊柱管狭窄症の代表的な原因疾患の一つでその多くは馬尾障害を呈します。

 

 

 

脊椎分離症・脊椎すべり症の一般的治療

脊椎分離症・脊椎すべり症の一般的治療は、保存的治療が原則です。まず腰に負担のかかるスポーツを制限したり、姿勢など日常生活動作の注意点を注意して第一に安静を指示します。装具療法としてコルセット着用して、腰への負担を軽減させます。
痛みや痺れに関しては、非ステロイド系抗炎症剤やビタミンB製剤、筋弛緩剤などを処方されます。それでも改善されない場合は、神経ブロック療法などの神経根ブロックや椎間板ブロックを試みます。場合によっては手術的療法が行われることもあります。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

弱視の鍼灸治療

日曜日, 9月 30th, 2018

弱視に対する当院の鍼灸治療

 

当院の弱視に対する施術は、弱視の眼の周辺の経穴に鍼をさして微電流を流すことにより目の血行状態を良くして視機能の回復を促します。また弱視は五臓六腑の肝と腎に深く関係しているので肝や腎に関する経穴を用いて肝血や腎精を補うことや肝気の巡りをよくします。

 

弱視の鍼治療

また東洋医学の診断方法に基づき全身の調整施術も行います。部分的な治療ではなく全身を治療することは東洋医学の特徴でもあります。全身治療を行うことにより人間が本来もっている自然治癒力を高めます。

当院の弱視の施術目的は、弱視の回復程度を高めて、体に回復を促すことです。また西洋医学とは違う東洋医学の観点により少しでも弱視が回復できる機会を提供することです。

 

 

弱視の東洋医学的考え

 

東洋医学では五臓六腑の肝は目に開竅するといわれており、眼の疾患は肝機能の障害が深く影響していると考えられています。肝血が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。
また肝は精神情緒の安定、自律神経系を介した機能調節もおこなっており、精神的ストレスは肝気を滞らせて巡りを阻害します。そのため眼の障害を引き起こします。また弱視は子供の成長過程での問題でもあるので東洋医学での腎とも関係が深いです。

腎が貯蔵する精は、人体の成長、発育、生殖および生命活動を維持する物質的な基礎です。それが不足してしまうと人体の成長、発育、成熟、老化の全過程に影響を及ぼして知能や知覚、運動系に支障が出ます。

 

 

暗い部屋で本と読むと目が悪くなる?

 

小さい頃の生活環境は、目に大きな影響を与えることが知られています。特に近年ではパソコン・スマホの普及により、低年齢でも以前にまして目への環境は悪くなっています。暗い部屋で読書や勉強をしていると目が悪くなるということは以前より言われていました。

暗い部屋での目への負担はどのような影響があるのでしょうか。この問題を考える時に光の量が重要となってきます。ある実験によるとサルやひよこに光を遮断したところで生活したら近視となったという報告があります。また、人では夜明るいところで寝かせた赤ちゃんは近視になりやすいという報告もあります。

これは、視力において日常生活での光の環境が重要だということです。暗すぎても逆に明るすぎても目に影響が出て近視となる危険性があるのです。なぜ、そのような結果となるのかまだまだ解明されていない部分ですが、日常生活で部屋の照明を明るすぎたり暗すぎたりしないように気を付ける必要があります。
また、目への負担を小さなころからなるべく減らしてあげることも重要です。長時間の読書・勉強・ゲームなどの目への負担となる作業は控えて40~50分に1回は作業を中断して5~10分ほど休憩時間を設けて少し遠くに視点を合わせるようにして目の周りの筋肉を休ませてあげる必要があります。

 

 

 

弱視とは

弱視とは眼から送られてくる信号を脳が無視するために起こる視力の低下です。弱視では、視力低下が起こる主な原因は脳の機能異常であり、眼そのものの異常ではありません。
これは小児期にのみおこり、子供の視力障害の原因として最もよく見られます。左右の眼から入ってくる2つの映像はわずかに異なる角度でとらえられていて、これによって奥行きの感覚が生じます。
脳はこの2つの映像を結びつけて融合させ、立体感をもった1つの画像にまとめます。脳において、この映像を融合させる能力が発達するのは小児期だけです。生まれたばかりの赤ちゃんの眼球の構造は、大きさが少し小さいこと以外、ほぼ成人と同じ程度に完成しています。

しかし視力はまだわずかです。網膜から脳へ信号を伝えて映像にする仕組みが育っていないからです。その仕組みは、実際に物を見て網膜から脳の神経に刺激が加わることで成長します。視力の発育するスピードは、生後間もない時期ほど急速です。具体的には、生まれたばかりのときの視力は0.01ぐらいで、1年後には0.1前後に育ちます。その後はゆるやかに発育し、4~5歳で1.0となり、だいたい完成します。

 

乳幼児の視力の発育段階に、なにかの理由で網膜にはっきりと像が写らず刺激が加わらなかった場合、視力が育ちません。なぜなら脳に届いた映像のうち片側の目だけにぼやけて見える、二重になって見えるなどの問題がある場合に脳はその映像を抑制し、問題のある映像情報を事実上無視します。

 

視力の発育するスピードが遅れた場合、遅れを取り戻して1.0の視力が完成するのではなく、遅れた分は失われたまま追いつけないことが多いのです。その結果、弱視になってしまいます。
弱視があっても幼い子供では症状を訴えられないことがあります。または片方の眼で物が見えていないということを本人が認識していないこともあります。子供がテレビを前の方で見る、目を細める、いつも頭を傾けて物を見るなどの症状がみられた場合には早期に眼の検査をする必要があります。

 

弱視の原因

弱視につながる原因として斜視による弱視、形態覚遮断による弱視、屈折性の弱視、不同視による弱視などがあります。

ⅰ)斜視による弱視
左右の両眼はつねに連動して動き、物を見るときはそこに両眼の視線が向いて、真っすぐになります。これがうまくできず、左右の眼の視線が一致しないことを斜視といいます。斜視があると、両眼視ができないために物が二重に見えます。物が二重に見えると脳が混乱するため、斜視になっている片方の眼を使わないようになり、使わない方の眼が弱視になる場合があります。

ⅱ)形態覚遮断による弱視
先天性白内障やまぶたの腫瘍、眼瞼下垂、眼帯の使用などにより視覚情報が妨げられることによって起きる弱視です。新生児にこのような関連要因がはたらくと数日間でも弱視化する可能性があり、注意が必要です。

ⅲ)屈折性の弱視
強度の遠視、乱視などが原因となる弱視です。中等度以上の遠視や強度の近視、乱視があると、物がはっきり見えないので、網膜から脳へ情報を伝える経路が育ちにくく、弱視になります。

ⅳ)不同視による弱視
左右の眼の屈折度の差がある程度以上大きくなるとピントを合わせやすいほうの眼の視覚情報が優先され、ピントを合わせにくい方の眼は弱視化します。またメガネの度が左右で極端に異なる場合にも度の強いほうの眼は使われず、弱視になります。

 

 

弱視の一般的治療

弱視が早期に始まった場合や長期間続いている場合は弱視が永久的に残る可能性が高くなります。治療をより早期に始めれば、弱視を防ぐことや矯正できる可能性をそれだけ高くさせます。治療では視力の良い方の眼を決められた時間眼帯で覆ったり、その眼だけに点眼薬を用いて視野をぼやけさせたりして強制的に弱視のほうの眼を使わせる方法が基本です。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

 

足根管症候群の鍼灸治療

日曜日, 9月 30th, 2018

 

足根管症候群に対する当院の鍼灸治療

当院の足根管症候群に対する施術目的は、第一に足首付近のツボや痛みの強い部位に鍼をさして痛みを感じる閾値を上げて鎮痛作用を促します。また外傷などで腫れが強い場合は、腫れている周りにお灸を施して炎症を抑える働きを促進させます。

足根管症候群の鍼治療

 

足根管症候群のお灸治療

 

腫れが引いた第二段階としまして、血流を上げて回復を速める積極的施術法を用います。

また東洋医学の診断方法に基づき全身の調整治療も行っていきます。特にお腹や背中の五臓六腑の重要なツボを用いて活性化させることにより栄養ある気血を全身に送ることができるように施します。そうすることで、人間が本来持っている自然治癒力を高めます。

足根管症候群の全身調整鍼灸治療

 

 

 

足根管症候群の東洋医学的考え

 

東洋医学では足根管症候群は、足首付近の気血の運行がスムーズにいかずに気血が滞り、それが痛みやしびれの原因となると考えられています。寒く風のあたる場所にいた際に「風寒の邪気」を受けた時や湿度の高い場所にいて「湿邪」を受けた時、長い間足首に負担のかかる運動をした時などに気血は滞り、それが足根管付近であった場合に足根管症候群を発症する可能性が高くなります。

 

また「腎」の経絡は足の小指から起こり足裏中央に向かい内くるぶしの後ろを巡り、体幹へと上昇していきます。それは足根管症群の痛み・痺れの出る部位と類似しており、「腎」の機能低下および「腎」の経絡の気血の滞りが疑われます。

また東洋医学でいう「肝」と「腎」の機能が弱ると全身的に血や体液が不足し、筋肉などの様々な器官に栄養を送ることができず、さらに上記の条件が加わると足根管症候群がおこりやすくなります。

 

足根管症候群とは?

足根管症候群とは、内くるぶしの後下方の足の骨と屈筋支帯という靭帯に囲まれたトンネル内で、脛骨神経が圧迫されて起こる絞扼性神経障害です。

神経が圧迫されることにより、足首・足裏から足指のつま先にかけての痛みや痺れが生じます。立ったり座ったりする際や足に合わない靴をはいている時などに痛みが生じます。痛みは足首周囲に発症することが多いですが、悪化すると指先まで広がる場合もあります。通常、安静にすると軽減しますが、時に休んでいる間にも痛みが生じることがあります。

 

脛骨神経とは坐骨神経と連続した神経で下腿の後ろ側を下降し、膝を曲げる筋肉や足首を伸ばす筋肉を支配します。脛骨神経はさらに下降して内くるぶしの後ろ側を回り、足裏の筋肉を支配するとともに足裏の皮膚の感覚も支配します。
簡単な診断法として、内くるぶしのすぐ後ろを叩いてみる方法(ティネル徴候)があります。すると足の裏に痛みや痺れが放散していれば、足根管症候群の疑いがあります。

 

 

 

足根管症候群の原因

足根管症候群の原因は、明確な異常所見が見られない場合も多数ありますが、外傷や腱消炎などがあります。

ⅰ)外傷
足首の捻挫、踵骨骨折などの外傷による足根管症候群

ⅱ)腱鞘炎
足首に過度の負担が慢性的にかかり腱と腱鞘の間の摩擦による炎症が原因で足根管部を通る腱が腫れて太くなり、圧迫されて起こる足根管症候群

ⅲ)ガングリオン
良性腫瘍(ガングリオン)による足根管部の圧迫による足根管症候群

ⅳ)骨性隆起
足の骨がくっつき、異常に骨が隆起してしまい足根管部を圧迫する足根管症候群

 

 

足根管症候群の一般的治療

足根管症候群の一般的治療は、足首の安静を基本として消炎鎮痛剤やビタミン剤などの飲み薬、湿布薬などの保存療法が施されます。
これらの保存療法を行っても症状が改善されない場合や痛み・痺れの症状が強い場合は手術によって圧迫しているものを取り除く場合もあるようです。

お問い合わせはこちらから
メールでのお問い合わせはこちらから