予定日超過・陣痛促進の鍼灸治療

2020年9月13日

当院の陣痛促進に対する鍼灸治療

陣痛促進の鍼灸治療方針

 

陣痛促進の施術では、腹部や腰部に負担がかかりにくい横向きの姿勢で鍼灸施術を行っていきます。

鍼灸治療では陣痛促進に効果の期待できるツボ(特効穴)があり、下肢や肩部、骨盤周囲などを鍼やお灸で刺激していきます。

陣痛促進する三陰交への温灸器

また、陣痛が起こる機序の一つとして自律神経が関係しているといわれています。

自律神経とは内臓機能やホルモン分泌、血液循環などを司る自分の意志とは無関係に働く神経です。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は緊張したり活動している時に、副交感神経はリラックスした時に働きます。

出産や陣痛はこのうちの副交感神経が優位になったときに始まり、副交感神経は、身体や気持ちを緩ませるホルモンの分泌が活発になり身体が出産に適した状態になりやすいのです。

陣痛促進の腰臀部のツボ

そのため当院では、自律神経の調整施術も取り入れて治療を行います。血液の巡りを良くして、内臓の働きを活性化させ、鍼やお灸の刺激により胎児が動き、子宮の働きが活発になって産気を催させる作用が期待できます。

また、全身特に足首周りのツボを刺激することで全身の血液循環を良くしたり、副交感神経を優位にさせることで陣痛促進の効果があると言われています。

陣痛促進の灸頭鍼治療

出産予定日超過とは

出産予定日を1週間~10日過ぎても陣痛が起こらないことがあります。陣痛が始まりいよいよ出産かという状況にもかかわらず、なかなか本格的な陣痛に至らないこともあり、このような場合西洋医学では「陣痛促進剤」の使用を考えることになります。

しかし、促進剤を使用した場合誘発された陣痛は自然な陣痛の子宮収縮に比べて回数が多く、より強烈な痛みになりやすいことが知られています。

 

そもそも陣痛とは

出産時は胎児を押し出そうとして子宮が収縮しますが、その時に感じる痛みが陣痛です。陣痛は出産の準備段階として不規則な痛みが現れる「前駆陣痛」といよいよ出産のときが近づき痛みが本格的になる「本陣痛」の二段階に分けられます。

本陣痛が始まると自分の意志でコントロールできず、どんどん間隔が短くなり、痛みが強くなっていくのが特徴です。

 

過期妊娠・過期産に伴なうリスク

医学的には、妊娠37週~41週6日までの出産を「正期産」としています。

42週に入っても分娩に至らないものを「過期妊娠」といい、妊娠42週0日以降に分娩することを「過期産」といいます。

・羊水過少

予定日を過ぎてくると胎盤の血流量が減り胎児への栄養供給が減り、おしっこの量も減少するため羊水の量が減少します。
羊水は分娩時のクッションとしての働きもあり、羊水過少になるとへその緒が圧迫される状態が起きやすく、胎児が子宮内で低酸素状態になる頻度が増え、健康状態が危険にさらされるケースがあります。

・胎便吸収症候群(たいべんきゅういんしょうこうぐん)

通常、胎児は子宮内では排尿しますが、排便はしません。胎児に何らかのストレスが加わると便を失禁してしまうことがあります。
胎児が羊水中に胎便(胎児の便)を排泄すると、分娩後の第一呼吸の際に口の中にあった胎便を吸引してしまうと肺が胎便まみれになり、重篤な呼吸障害を引き起こす可能性があります。過期妊娠ではこの病態が非常に起こりやすくなり、また重症化しやすいのが特徴です。

・巨大児

週数にかかわらず、出生体重が4000gを超えると巨大児をいいますが、過期産では巨大児となりやすくなります。
巨大児となると、出産のときに胎児の肩や頭がなかなか出てこなかったり、生まれてくるときに鎖骨を骨折してしまうなどの外傷を引き起こす恐れがあります。
また、母体の子宮頚管や会陰に深い傷を作ることがあります。

・胎盤機能不全

妊娠42週を過ぎると、胎盤が老化して胎盤の機能が低下します。するとお腹の中の胎児の栄養供給や酸素供給が低下し、胎児に対してストレスが増加します。

・過熟児

過熟児とは未熟児とは反対の言葉で、子宮内で成長しすぎて、正産期の新生児と比較して胎児仮死などを起こしやすいと言われてきました。しかし、最近の新生児医療の進歩で予後は良くなっているようです。

 

西洋医学的治療

・出産予定日が正しいかどうか再確認する

妊娠初期のCRLまたはBPD、最終月経開始日、基礎体温など改めてチェックし、出産予定日が正しく計算されているかチェックします。

・胎児の体調が良好かどうか定期的に検査をする

また、超音波検査やNST(胎児の元気さがわかるノンストレステスト)などで胎児の体調を細かく確認します。このような検査を週に1~2回行い、状態によっては管理入院になることもあります。

・分娩誘発を行う

子宮頚管の軟らかさ(熟化)の状態を確認し、それに応じて分娩誘発や熟化の促進などを行います。子宮頚管が軟らかくなって開いてこないと、胎児が出てこられません。

ですので硬い場合は、ラミナリアと呼ばれる海藻で出来た棒(徐々に水分を吸収して2~3倍になる)や、バルーン、メトロと呼ばれる風船を入れて刺激し熟化を試みます。
熟化がうまくいけば、誘発剤を使用し分娩までつなげることが出来ます。

また、卵膜を人工的に破ることで陣痛がきて分娩につながることもあります。しかしこうした試みがうまくいかなかった場合や、胎児の状態が悪くなった場合に、帝王切開になります。

陣痛促進

 


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 10:49 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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