鍼灸治療には副作用の心配がありません。身体本来が持っている自然治癒力を促進する治療法になります。全身の調和を治療方針とおいて、それぞれのバランスの崩れや体質を見た上で施術しますので、一人一人の治療法になります。
黄体機能不全はストレスや生活習慣などで身体のバランスを失って起きることもありますので、当院では自律神経測定器によりその方の自律神経バランスを調べて施術していきます。
身体本来が持っている免疫力などを取り戻せば、ある程度の外部や内部からのストレスには耐えられるようになっていきます。
自律神経の乱れを治すことで体質が変わっていきますので、まずは体質改善を治療目標にします。
体質が改善していきますと症状なども自然に改善されていく可能性が高くなります。
東洋医学の考え方では、子宮内の気の不足や乱れから来ると考えますので、
気や血を高めてあげる治療を主に行います。
同時に下半身の冷えからも子宮に影響していきますので、冷えがある方は冷えを優先的に施術していきます.
治療期間は体質改善を目的としますのでどうしても一定期間の施術が必要になります。
お身体の状態によって個人差はございますが、一週間に一度のペースをまずは一か月程続けていただき、効果が出始めてからは間隔を徐々に開けていきます。
その人その人によって症状の重さが違いますので、軽い方であれば一回の治療でも効果が出ますし、重い方は何回か治療を続けなければ効果がでない場合もありますので上記の治療期間は目安までにご参考になってください。
不妊における鍼灸治療は現代医学の不妊治療の補完にもなる医療ですので、併せて受けていただくことで効果が高まります。
不妊で悩まれている方は鍼灸治療で体質改善をされることをお勧めします。
黄体機能不全とは黄体が出すホルモンが充分でなかったり、機能せずに存続が短くなってしまうものです。
黄体は卵巣から排卵された卵子の後に発達する内分泌物で排卵後の卵胞が変化して形成されてできるものです。
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の二種類が子宮内膜の肥厚と発達促進させます。
プロゲステロンは、体温を上昇させる作用を持っています。
排卵後に体温が上昇するのはこのホルモンのためで、妊娠するとこの黄体と黄体ホルモンが存続してい高温期が続きます。
黄体は子宮に向けてプロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌して子宮内膜を厚くして妊娠の準備を促します。
黄体が子宮内膜を形成することは妊娠する準備をしているわけで、黄体が機能しなかった時は不妊になりやすいということになります。
エストロゲン
ステロイドホルモンの一種で一般的には女性ホルモンや卵胞ホルモンと呼ばれます。卵胞から分泌されて子宮の発育促進や子宮内膜の増殖、女性らしい体をつくるホルモンです。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
排卵から月経前にかけて排出される女性ホルモンの一種で、不足しがちでバランスを崩しやすいホルモンの一つです。子宮内膜や子宮筋の働きを調整して妊娠を維持する役割があります。また基礎体温の上昇や乳腺の発達などにも関わります。、
乳腺の形成など妊娠に欠かすことのできないホルモンであり、近年の研究で多量のプロゲステロンは乳がんの抑制につながるという報告もあります。
原因を大きく分けると黄体産生ホルモンに対する子宮内膜の感受性の異常や黄体形成前の卵胞発育不全、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群などが原因と言われています。
脳やホルモンの異常または子宮や卵巣の異常などが考えられていますが、正確には原因を解明されてはいません。
脳やホルモンの異常、過剰なストレスや環境の変化なども影響されると考えられています。
脳にある視床下部からの指令で卵巣などはコントロールされています。視床下部は、ストレスや環境の影響を受けやすいものです。不規則な生活習慣や体の冷えによって身体のリズムがくずれていくことやストレスによって脳が正常に働かなくなることも原因であると考えられます。
根本的な体質改善を行うことでかなりの改善ができると考えられます。
症状の現れ方として、月経周期が短縮することや、異常出血を起こすことがあります。
黄体機能不全の場合は基礎体温が乱れます。
黄体ホルモンの分泌異常なので、高温期を保ちきれずに低温期が長くなっていきます。
高温期が少ないため血液循環が悪く子宮が冷えてしまうため着床しにくい子宮になります。
そのため妊娠しにくい状態となってしまうのです。
身体の冷えや循環が悪いことかから基礎体温の乱れに繋がると考えられます。
その他にも、糖尿病などの全身性の病気や嗜好品などによっても卵巣機能不全となって黄体機能不全の症状になることもあります。
黄体期に出血が見られることも黄体機能不全の症状の一つですが不正期出血の可能性もあります。
このような症状がみられた方で妊娠が希望の場合、一度専門医の診察を受けることをお勧めします。
血液検査
血中のプロゲステロンの値を調べる検査で10ng/ml以上が正常値になります。
超音波検査
子宮内膜と卵胞の大きさを測ります。8mm以下だと上手く機能していないです。
子宮内膜組織
子宮内膜から内膜の状態を調べる方法です。
子宮組織と月経周期の日付が合っているかどうかによって黄体ホルモンの影響を適切に受けているか判断します。
病院での治療
治療は主に妊娠を希望している場合に行われます。
黄体ホルモン(プロゲステロン)注射
不足している黄体ホルモンを薬や注射などで補う治療法です。
繊毛性性腺刺激ホルモンの注射。(HCG)
卵胞の黄体形成と機能を図ります。
排卵誘発剤
排卵の促進をおこなう方法です。
Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸院|眼精疲労 at 14:48 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)