痛みを東洋医学的に考えた場合「不通則通(ふつうそくつう)」という考え方があり、これは、気血の不足や滞りで血行が悪くなると痛みが生じるという考え方です。
痛みの中でも痺れを伴うような神経痛などを「痺証(ひしょう)」といい、痺とは「通じない」という意味があり、なんらかの外的要因が原因で気血の流れが滞ることで痛みやしびれが生じると考えます。この外的要因として外邪(湿邪、風邪、寒邪、熱邪、乾邪)、湿痰、瘀血、血虚、気虚、気滞などが挙げられます。
また、五臓六腑の肝は疏泄作用(気を巡らす作用)を司り、ストレスなどにより肝の機能が低下すると気の滞りが生じやすくなります。
自律神経測定器により、現在のお身体の状態を測定した後治療に移ります。
激しい痛みがある場合交感神経系は過剰に緊張し、末梢血管を収縮させ、運動神経系も興奮するため筋肉の緊張が起こり、血管を圧迫して血行を悪化させます。
そうすると発痛物質などの代謝産物が一層溜まりさらに痛みを増強させることになります。
これは「痛みの悪循環」と呼ばれる現象です。この痛みの悪循環を断ち切るため、まず、自律神経系の調整を行い、内臓機能調整、全身の血行促進、免疫力を高め、本来体が持つ然治癒力の活性化を促します。

また、東洋医学的観点から気血の流れを促すツボや五臓六腑の機能調整に関わるツボも取り入れます。顔面痛と頸部のアライメント(関節のバランス)や筋緊張は深い関わりがあると考えられているため、うつ伏せで首肩周囲の治療を行った後、仰向けで顔面部の痛みの強い部分やその周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与え、痛みを脳に伝える神経経路をブロックする作用を促し、「脳内モルヒネ」と称されるエンドルフィン等の分泌を促します。また、血行を促進して痛みの原因となる物質を排出しやすくします。

必要であると判断した場合鍼に微弱な電気を流すことで鎮痛効果を促します。

歯、舌、顎、顔面部、頭部などに出現する痛みの総称です。原因が明確な顔面痛は症状に応じた治療を行えば完治しますが、レントゲンや検査に異常がないのにもかかわらずズキズキ鈍い痛みを持続的に感じる、激しい痛みが断続的に起こるなどの症状が現ることがあります。
統計的に性差は圧倒的に女性に多く見られ、特に中高年に多いといわれています。

口腔顔面痛の原因は多岐に渡り神経の病気や外傷、ウイルス、細菌感染、中には脳神経の異常や心筋梗塞など決して見逃すことのできない病気の一現象を示す場合もあるため十分な注意が必要です。
しかし、原因不明の痛みに関してはストレスや心理的葛藤が深く関係していると考えられており、心身共に緊張した状態が長く続くことにより起こる筋肉の緊張や、脳の痛みをコントロールしたり、認知するシステムの変調によって脳の中で痛みが増幅されたり、勝手に作り出されていることが近年の研究で分かってきました。
これら原因不明の慢性疼痛に対していわゆる痛み止め(鎮痛薬)は末梢神経に作用する薬であるため脳の中で起こる痛みには効果が無いとされています。
・顎が痛む
・歯を抜いたり神経をとったのに歯が痛む
・顔面がピリピリとしびれる
・口の中や舌が痛い
・耳の周囲が痛む
・頭や目の周囲が痛む
非定型歯痛、顔面痛
X線などの検査において異常を見つけることが出来ない顔面の痛みを非定型顔面痛、歯の痛みを非定型歯痛といいます。
外傷や炎症など局所に明らかな原因が認められないにもかかわらず、歯やその付近に痛みが起こります。鎮痛薬や外科処置、歯科処置では改善が得られない場合が多く、原因も十分に解明されていませんが、神経系の異常が原因とする「神経因性疼痛説」や心理社会的要因が原因とされる「心因説」などの説があります。
歯痛に対する鍼灸治療について←
顎関節症
顎関節とその周囲の異常により顎運動時の疼痛、関節雑音、開口障害などを伴ないます。咀嚼筋自体や、顎関節に過剰負荷が加わることにより発症されるとされています。
副鼻腔炎
いわゆる蓄膿症と呼ばれる疾患で、風邪や顔の怪我、アレルギーなどを原因として発症する副鼻腔の炎症です。
一ヶ月程度で自然に軽快する急性副鼻腔炎と、症状が三カ月以上に渡り続くものを慢性副鼻腔炎に分けられます。鼻の粘膜が腫れ、副鼻腔の空洞に膿や剥がれた粘膜が溜まり症状として頭痛、顔面痛、顔面腫脹、黄色や緑の鼻汁、鼻づまり、嗅覚障害などの鼻症状が見られます。
三叉神経痛
三叉神経は顔や歯の感覚(痛覚、触覚、温覚など)を脳に伝える神経ですが、この神経の支配領域に起こる発作性神経痛を三叉神経痛と呼びます。三叉神経の痛みの特徴は三叉神経の神経分布に沿って数秒から数十秒の電気が走ったような痛みが生じます。
触れると痛みを感じる部分(トリガーゾーン)があり、洗顔や会話、食事、歯みがきなどで痛みが誘発されます。
原因は完全に解明されていませんが、その多くが脳の脳幹と呼ばれる三叉神経の出入り口のところで動脈硬化などで屈曲した動脈や静脈が直接ぶつかり、神経を圧迫することによって生じると考えられています。
帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹は子供の頃にかかった水ぼうそうの原因ウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスが神経の中に潜んでいて、加齢やストレスなどにより免疫力が低下した際に水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化する事により発症します。急性期には発疹と水疱が起こり、酷い時には皮膚の潰瘍も生じます。抗ウイルス薬の服用により皮膚症状は通常そのうちに治りますが、皮膚症状が消えた後にも急性期より耐え難い痛みが続いたり、一時帯状疱疹が良くなったのにもかかわらず一ヶ月ほどして再び痛みが起こる痛みが起こる場合があります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。痛みは年齢が高いほど、急性期の疼痛が強い場合、初期の治療が遅くなった場合ひどくなる傾向にあります。
片頭痛
脳血管の拡張により周囲の炎症によって神経が刺激されて起こる頭痛です。悪心、嘔吐などを伴う事もあり、関連痛として歯痛や顔面痛を伴うことがあります。
群発頭痛
偏頭痛と同じタイプの頭痛の一つで非常に激しい顔面部の痛みを訴えます。痛みが生じるところは目の周囲の多いのですが、痛みの症状によっては上顎の奥歯が痛いと訴えることがあります。痛みの他涙、目の充血、鼻水、鼻づまりなどの症状も認められます。
舌痛症・口腔内灼熱症候群
舌がヒリヒリ、ピリピリとした痛みや熱さを感じる病気です。多くは舌の先端や舌の縁がなどに持続性、自発性の痛みを訴えますが、食事には支障がなく、舌の表面の外見は異常がないのが特徴です。原因がいまだ明らかになっていない病気ですが、心気症に近い病態で何らかの精神的要因が背景にあるものという考えや、更年期の女性に多い事からホルモンのアンバランスや自律神経の変調なども関係があると考えられています。
痛みは医学的に発生メカニズムから大きく3つに分けて考えられています。
・侵害受容性疼痛
骨折や打撲、筋肉痛、火傷など炎症や物理的、化学的な刺激によって起こる痛みで、通常は急性期は疼痛部位に炎症の3兆候(発赤、腫脹、熱感)を伴ないます。
・神経障害性疼痛
しびれや神経痛など神経への刺激や損傷によって神経系統の異常興奮が原因で起こる痛み
・心因性疼痛
医学的な検査をしても以上が見られないため原因不明の痛みとされ、心理的、社会的なストレス要素が関係していると考えられる痛みで、非器質的疼痛といわれます。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
羞明感に対する鍼灸治療でメインは、目の周りに鍼やお灸治療を行っていくことです。羞明感の原因は、人によって様々であるためそれによって施術方法や選ぶツボは異なってきます。
・ドライアイや眼精疲労で起きている場合
ドライアイや眼精疲労によっても羞明感、眩しさを異常に感じて時に眩しさで目の違和感や目を開くことが難しくなることもあります。
それは、目に入る光が散乱してしまうためです。ドライアイでは、涙の分量が減少してしまっているため光が乱反射したり、眼球表面に傷がついてしまっていることで眼球表面が凸凹な状態となってしまうことで光が思わぬ方向へと反射してしまうことがあります。
そのような場合に鍼灸治療のアプローチとしましては目の周りに鍼を刺して暖かい比較的温度の低いお灸をすることで目の循環を改善していきます。

涙の成分は血液から産出されており、目の血行不順はドライアイの原因となります。また、目の周りの筋肉が疲労を起こした状態ですとそれも血流の妨げになるため羞明感を感じやすくなってしまうのです。
・結膜炎やぶどう膜炎で起きている場合
結膜(白目を覆う薄い膜)やぶどう膜(眼球表面の強膜と網膜の間にある膜)に炎症が起きてしまうと眩しさを異常に感じやすくなることがあります。
特にぶどう膜炎は、眩しさを異常に強く感じたり、網膜までに炎症の影響がでると著しい視力の低下やかすみ目、飛蚊症などの目の異常が多く出てしまう疾患の一つです。
炎症が起きているような疾患の場合に鍼灸のアプローチとしましては、まず炎症を早く引かせるように施術を行っていきます。特にお灸治療は抗炎症作用があり、炎症を早く引かせることに長けています。鍼も少し浅めにさすことで炎症を引かす効果があるため目の周りに浅めの鍼と少し熱めのお灸治療を施していきます。

また結膜炎やぶどう膜炎では目の周囲や奥の痛みの症状が出る場合があります。その場合はさした鍼に電気を流すことで鎮痛効果を狙って施術を行っていく場合もあります。

・自律神経の乱れで起きている場合
目の光に入ってくる量を調整する機能は瞳孔が開いたり閉じたりすることで調整されています。その調整に自律神経も関わっているため自律神経の大きな乱れは瞳孔に影響を与えて光が異常に入り込んでしまうことがあります。
そのような場合の鍼灸のアプローチとしましては、目の周りの治療ももちろんですが、身体全体のバランスを整えて自律神経の状態も整えていきます。

当院には、自律神経測定器がありますので自律神経の状態を初診時に測定して治療に入ります。
また背中の背部兪穴と言われる五臓六腑の状態を整える際にとても重要なツボも用いて施術を行っていきます。

羞明感に対する東洋医学的なアプローチは、まず五臓六腑の『肝』と『心』の状態を診ていきます。肝は目と深い関わりがあると東洋医学では考えられており、また心とも深い関係にあります。
東洋医学でいう『血』で考えますと、肝は血を貯蔵して心は血を送り出します。その二つの臓腑が機能低下してしまうと栄養ある血が全身に送り届かなくなってしまいます。そうなることで目の方にも悪影響が出て目の症状が出やすい状態になってしまうのです。
肝や心を整えるツボとして背中にある背部兪穴といったツボを用いたり、『太衝』といわれる肝の重要な経穴や心の重要なツボである『神門』といわれるツボを用いて施術していきます。
ドライアイ対策
ドライアイは、羞明感の原因となります。ドライアイにならない為にも長時間のパソコン作業やスマートフォン操作はなるべく控える必要があります。人は本能的に集中して物を見ている時はまばたきの回数が減少してしまいます。
まばたきの回数が減少してしまうと目の表面の潤いが低下してドライアイの状態となりやすく、目の表面が傷つきやすかったり目の細胞に十分に栄養が届かない状態となってしまいます。
長時間の目の酷使は避けてまばたきを多めにするように意識しましょう。集中している時にそんなの意識してられなないという方はパソコンの隅にポストイットなどでメモ書きして目に入るところにおいて意識付けを行うと良いです。
また、ドライアイを回避するためには部屋の湿度が重要です。乾燥する時期は特に加湿器などを設置して部屋の湿度をあげましょう。
自律神経を整える
自律神経が乱されると眩しさを感じやすくなってしまう傾向にあります。
自律神経を整えるには、食事・睡眠・運動が重要です。栄養バランスを考えた食生活や決まった時間に食事を摂る、睡眠時間は十分に確保する、有酸素運動を週に2~4日程は行うなど規則正しい生活を送るように心がけましょう。
また、朝目覚めたら朝日を浴びて体内時計を戻し交感神経の活動を高めて、夜は湯船にしっかりと浸かって身体を冷やさないことやリラックスさせることで夜に副交感神経をたかめることも自律神経を整える上では重要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
室内から室外へと出る時または室外から室内に入る際など、肌が敏感な方に起きる疾患の一つとして寒冷蕁麻疹という疾患があります。
寒冷蕁麻疹とは温められた体が急に冷やされることによって全身に蕁麻疹がおこり、強いかゆみや赤みが生じます。
寒冷蕁麻疹は日常生活の中で様々な場面で起きてしまう可能性があります。寒冷蕁麻疹がよく起きてしまう場合として
・冬に暖房のきいた室内から室外に出るとき
・お風呂から出て脱衣所などで体が冷えたとき
・ジョギングなどの運動をした直後に汗で体が冷やされたとき
・暖房で温められた室内で厚着をして汗をかき、体が冷やされたとき
などが挙げられます。また、あまりピンと来ないかもしれませんが夏場でも寒冷蕁麻疹が起きる場合があります。
・夏場にアイスや冷たい飲み物を飲んで体が冷やされたとき
・エアコンの冷気が直接身体にあたっているとき
・水温の低いプールに入ったとき
夏場の場合でも寒冷蕁麻疹が起きる可能性があるのです。
東洋医学では蕁麻疹の状態を『瘀血』といいます。瘀血とは、循環の滞りや脈からはみ出した浸出液のことを指します。東洋医学では瘀血の状態の原因となるのは多くの原因が考えられています。循環に大きな影響を与える要因は多種多様あり、気虚・陽虚・血虚・陰虚など様々です。その中に『寒凝』(寒冷による血管の収縮・血管凝固・血栓)も含まれます。
よって東洋医学でも寒さ・冷えによって循環が滞り、発疹ができると考えられているのです。
また循環が滞ることによって津液不足や血が足りない血虚という状態となり、慢性の栄養不良となることで皮膚のかゆみや乾燥、筋肉の衰えなどの症状が出るのです。
当院の寒冷蕁麻疹に対する施術は、第一に発疹の起きている周辺もしくはその周辺の経穴に鍼やお灸を施して皮膚の炎症をおさえる作用を促します。

かゆみの強い場合は電気鍼療法を用いることでかゆみを抑える効果が期待できます。

電気鍼療法は、刺激の量が強いため鍼に慣れていない方には行うことはありませんので安心してください。
またアレルギー性結膜炎は肝の機能や東洋医学でいう『風邪』と深く関係していることが考えられていますので、肝に関連の強いツボを多く用います。肝の陽気が過亢進して頭の方へのぼっていくことで症状を起こしているとも考えられるので肝の陽気を抑えて下げる治療もする必要があります。
風邪は五臓六腑の『肺』から侵入することが多いので肺に関するツボも刺激していきます。

また東洋医学の全身の状態を診て治療していくという特徴によって当院でも全身の調整施術を行っていきます。自律神経の状態を整えていくこも寒冷蕁麻疹を治療していく上で重要だと考えます。
自律神経を整える全身治療を行うことにより人間が本来もっている自然治癒力を高めます。
30代女性
一か月程前に日課のジョギングの後、手足首周囲に膨疹と痒みが出現。数時間で消失したが、それから寒い環境にいると同じような症状が良く起こるようになった。皮膚科にて皮膚科にて寒冷蕁麻疹との診断を受け、ヒスタミン薬とかゆみ止めの塗り薬を処方されるも根本的には改善されていない気がする。
体質的に冷え症で去年から職場が変わり仕事が多忙になったり、人間関係のストレスや睡眠不足、疲労の蓄積があると感じている。
当院での治療
自律神経測定器の結果副交感神経が過亢進状態でバランスに大きく乱れがありました。
副交感神経が過亢進状態になることで免疫機能が過亢進となり、炎症反応も起こりやすくなると考えられるため自律神経系の調整を主に炎症反応の起きている腕や下肢のツボや、東洋医学的観点から五臓六腑の肺や肝のツボを取り入れ治療を行いました。
一回目
特に大きな変化ないが施術当日は体が温まりよく眠れた。
二回目
前回施術後2,3日は膨疹出なかったが、昨日バス停で冷たい風にさらされたせいか夜から膨疹出現した。
三回目
末梢の冷えが少し改善されたと感じる。蕁麻疹も来院する前よりは良くなっていると感じる。
四回目
蕁麻疹出る頻度が減少してきた。しかし、残業が続いたり、食事の質が低下すると出現する日もある。以前と比べ睡眠の質が良くなった。
五回目
ここ一週間はとても調子が良い。一回だけ蕁麻疹出た日があったがそれ以外は全く気にならなかった。
六回目
天気のせいもあるのか比較的良い状態続いている。
七回目
数日寒い日もあったが、一回だけ膨疹出現するも2~3時間で引いた。以前よりも症状自体が軽くなっていると感じる。末梢の冷えも以前より良いと感じる。
八回目
前回治療後からは寒い環境下でも蕁麻疹出ていない。冷えもあまり感じなくなってきている。体調面安定してきたので一度間隔を伸ばしてみる。
九回目
蕁麻疹引き続き出ていない。最近仕事がハードで首肩こり、腰痛等全身的な疲れが気になるとの事でメンテナンスもかねて施術希望。
なぜ寒冷蕁麻疹が体に起きてしまうのかということは細かい部分まではわかっていないのが現実です。しかし、寒さが何かしらの引き金となり皮膚の血管周囲にある肥満細胞が反応して赤みやかゆみの原因となるヒスタミンを放出すると考えられています。
肥満細胞は寒冷蕁麻疹にかかわらずあらゆる蕁麻疹に関係していると言われています。
肥満細胞と名だけ聞くと肥満になってしまう細胞かと思われますが、別に体が太る肥満とは何ら関係もありません。肥満細胞の名の由来は様々な諸説がありますが、肥満細胞が発見されたときに肥満細胞がヒスタミンを含む顆粒をたくさん抱えている様が名の由来とされています。
肥満細胞は、皮膚の血管周囲ばかりでなく、気管支や鼻の粘膜にも存在します。肥満細胞の役割は外部からの異物を体外に排出する重要な免疫反応です。
身体に異物が侵入すると肥満細胞の表面に抗体ができそ、それが異物と結びつくと肥満細胞はヒスタミンなどの物質を放出します。ヒスタミンは血管を拡張させる作用があり、血管から浸出液が飛び出すことによって皮膚が赤く腫れあがるのです。またヒスタミンは炎症作用やかゆみ・咳・鼻水・くしゃみを引き起こします。
花粉症や食物アレルギーの増加などから肥満細胞による免疫反応は身体に害をもたらすと考えられがちですが、身体が正常な反応を起こせば身体にとって異物を体外に排出する重要な役割があるのです。
しかし、近年では身体が花粉や食物など様々な物質に過剰に反応することが多くなっています。寒冷蕁麻疹もその一種だと考えられます。
寒冷蕁麻疹の場合は、異物も侵入してきていないのに身体が異物が侵入してきたと判断して免疫反応を起こしていることから体の異常な反応だと言えます。
アトピー性皮膚炎について詳しくはこちら
当たり前ですが、暖房のきいた室内から室外に出た際に寒冷蕁麻疹が起きる人と起きない人がいます。寒冷蕁麻疹にかかりやすい人には特徴がいくつかあります。
・体温が低く、冷え性の人
・手足の血行が悪く、手足がいつも冷えている人
・痩せ型の体型の人
・汗をよくかく人
・自律神経のバランスが乱れがちな人
などが挙げられます。日々の生活習慣の乱れや仕事でのストレスで体温の低下・血行不良・自律神経のバランスが乱れている方が多いように感じます。
寒冷蕁麻疹は近年増えてきた一種の現代病だと考えられます。
蕁麻疹が出てきたらまず病院で検査を受ける必要があります。発疹を見て何がアレルギー反応の原因となっているかわからないためです。今はペットを飼っている人が多く動物アレルギーであったり、食物アレルギーであったりと判断が難しくなっています。
アレルゲン検査をして原因が特定できない場合もあります。その場合、寒冷刺激も蕁麻疹を引き起こしている一つの原因として挙げられるのです。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学では、乳汁の産生がうまくいかない状態と、乳汁産生はうまくいくが分泌がうまくいかない状態のどちらかによるものと考えます。
乳汁産生減少には、気や血が足りていないと考え、気血両虚と証をたてます。もともと気血不足の体質の方や、分娩時に多量の失血、長時間の陣痛などにより体力が下がってしまったためにおこることがあります。
分泌がうまくいかない状態は、気の巡りが悪い場合があります。妊娠から分娩後のストレスにより肝の気が溜まってしまい上手く分泌できないと考えます。肝鬱気滞と証をたてます。
乳汁分泌の鍼灸治療として、胸や背部などの経穴を使います。乳根・雲門・中府・檀中・天窓を主に使用して、証に合わせて他の経穴を増やしていきます。
気血両虚では、足三里・中かん・気海・三陰交・膈兪・脾兪などです。

肝鬱気滞では、太衝・合谷・肝兪・百会などです。


当院では、自律神経測定器で身体のバランスを調べた後にその方その方に合った治療方法で施術します。
自律神経測定器では、交感神経と副交感神経のバランスや肉体的ストレス・精神的ストレス・疲労度を調べられます。
この情報を元に身体のバランスがとれるよう鍼灸治療します。乳汁分泌不全はストレスが原因になることもあります。鍼灸治療は自律神経を整えるのに優れた治療方法で、ストレス解消にも良く効きます。
鍼灸治療は、身体が本来持っている自然治癒力を高める治療であるため非薬物療法になります。そのため母親や乳児への影響も心配ないです。
乳汁分泌不全における鍼灸治療は、乳房マッサージや生活を見直しても効果が出づらい場合などの補完的役割になります。
当院では、個室完備ですのでプライベートも保たれて、リラックスした気分で治療を受けられます。また、当院には女性鍼灸師が在籍しております
小一時間ほど鍼灸治療を受けられた後は、効果を実感していただけられると思います。
乳汁分泌不全は、ストレスや生活習慣も深く関係しているため当院ではしっかりと時間をかけて問診していきます。
その次に自律神経測定器で自律神経の状態を計測していきます。自律神経の乱れも乳汁分泌不全の原因となる可能性があります。
また、東洋医学的観点より診察をして東洋医学の病証である「証」を決定していきます。
問診内容・自律神経の計測結果・東洋医学の証これらをふまえて総合的な鍼灸治療をしていきます。
20代後半 女性
乳汁分泌不全にて来院。一日8回授乳、乳量は右乳10cc左乳30ccとの事。
乳房マッサージは二週に一度通われているがあまり変化は見られないので当院にご来院された。肩こりの訴えもあり。
当院の治療
育児のストレスや疲れを抱えており、自律神経測定器で自律神経の状態を計測した結果、自律神経が乱れている状態でしたのでまず、自律神経を調整する治療を行った後、肩周囲の筋肉と胸筋の筋緊張を緩める治療を行い、東洋医学的観点からも治療していきました。
最後に乳管の詰まりを感じる部分、その周囲にお灸と刺さない鍼(ローラー鍼)で周囲の血行を良くする施術を行いました。また、乳房マッサージの頻度が二週に一度との事でしたので、毎日入浴後に自身にてマッサージをして頂くよう指導しました。
治療経過
◇一回目◇
右の乳量が少し増えたが左はあまり変化なし。
◇二回目◇
右はまた少し乳量が増加した。左も少量ではあるが増えてきているとのこと。
◇三回目◇
乳量が二倍~三倍に増えた。
◇四回目◇
鍼治療の翌日はとても出が良いが間が空くと乳量が少なくなっていると感じる。
◇五回目◇
乳量が安定して出てくるようになった。
乳汁分泌不全とは、分娩後の数日で自然に分泌される乳汁が分泌されない状態や充分に乳汁が分泌されない状態をいいます。一回の哺乳で約60mlの分泌量が充足量だと言われます。
赤ちゃんにとって乳汁は最も理想な栄養になります。授乳は積極的に勧めたいものです。
乳汁不全には、分泌不足も含まれますが、病院などでは病気の概念には入れていないこともあります。
原因には、乳汁の産生が少ないことや、分泌が充分でも射乳ができないことで不全になることがあります。
陥没乳頭などの形の異常があると赤ちゃんが上手く吸えなくなるため乳汁の産生が充分でも分泌不全になります。
乳汁の産生にはプロラクチンというホルモンが乳腺細胞に作用して乳汁の産生を促します。射乳にはオキシトシンというホルモンが乳腺の筋上皮細胞に働きかけて乳汁の排出を促します。これらのホルモン産生が不十分だと乳汁分泌不全になります。
乳汁分泌不全は真性と仮性にわけられます。
真性乳汁不全は、
・乳腺欠損
・乳腺発育不全
・内分泌の異常
・下垂体機能障害
などになります。
仮性乳汁不全は、
・産婦の母乳栄養に対しての意識の低さ
・赤ちゃんの未熟性による吸啜障害
・扁平乳頭や陥没乳頭などにより赤ちゃんが吸引できない
などがあります。
乳汁分泌不全の多くは仮性によるものです。
また、ストレスや栄養不足、生活習慣の乱れからも分泌に関係します。そのような場合は、ストレスから避けるようにすることと、日常生活や食生活の改善も必要になります。
検査方法には、乳児の体重測定や母親の乳腺炎を調べます。乳児の健康診断を行うこともあります。栄養状態や体重の管理などです。母親は乳腺炎がないか炎症反応などの血液検査などを行います。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学では、尿失禁を『虚証』と診ます。人体の水分調節作用に関係するのは、
腎と膀胱、脾と胃、小腸と三焦、肺があります。
『腎』には全身の水を管理する機能を持ち水の蔵だと言われます。
『脾』は、水湿を運化する作用があります。
『三焦』は、全身の水液の管理を行います。
『肺』は、水道を調節する作用を持ちます。
証では、腎気不足、脾肺気虚、肝鬱が考えられます。各証によって用いる経穴は違ってきます。
『腎気不足』には、関元、中極、曲骨、腎兪、膀胱兪、太渓を使います。
『脾肺気虚』には、気海、三陰交、足三里、太淵、肺兪を使います。
『肝鬱』には、中極、中リョ、三陰交、陰陵泉、太衝を使います。

当院では、自律神経測定器により交感神経と副交感神経のバランスを調べます。
自律神経の状態が整っていない状態ですと身体の中枢神経や全身の血行状態に関係して自然治癒力が発揮されません。
自律神経はストレスや生活習慣から影響を受けて変化しますので、1人1人の状態に合わせたオーダーメイドの治療になります。

鍼灸治療は、自律神経を整えるのに高い効果があります。初めての方には問診をしっかり行なうことで、症状と身体や生活習慣との因果関係を突き詰めて治療に入ります。当院では、完全使い捨ての鍼を使用しますので衛生面は安心してください。
治療部屋は全室個室になっていますので、プライベートを守り治療を行います。
自分の意思ではコントロールできずに尿が漏れ出てしまうことです。昼間で自分の意識があるときに、クシャミや咳などをした際に失禁してしまうことや睡眠時などの無意識のときに尿が排出してしまうことです。
この尿が漏れてしまうことを尿失禁と言います。睡眠時に起こる尿漏れを夜尿と言い、一般的には「おねしょ」と言われるものです。
①腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁は、お腹に力が入る状態で尿が漏れ出るものです。くしゃみや咳、重いものを持ち上げる時などに起こります。腹圧性尿失禁は女性に多いです。尿道括約筋の弛緩によるものが多く、女性は妊娠や出産などにより弱くなるため女性に多いです。男性の場合は前立腺の手術などをするとその際にできた傷により起きることがあります。
②切迫性尿失禁
切迫性尿失禁は、尿意が起こった後にトイレまで間に合わずに尿が漏れ出るものです。高齢者に多くみられるもので、男女差は特にありません。原因には、脳や脊髄の病気によって神経症害がおこり、うまくコントロールができないために起こることもありますが、多くの場合は、特に原因がないのに膀胱が勝手に収縮してしまい起こります。膀胱炎や尿道炎、前立腺肥大症なども原因となります。
③溢流性尿失禁
溢流性尿失禁は、男性に多くみられるもので、排尿障害を伴います。膀胱に尿が溜まり過ぎて、入りきらない尿が漏れ出てくるものです。溢流性尿失禁は、男性がかかる前立腺肥大症や前立腺癌などが原因となることが多く、女性の場合はまれな尿道狭窄によってなるため、男性に多くみられます。
④機能性尿失禁
機能性尿失禁は、排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や認知症が原因で起こる尿失禁です。歩行障害や認知症によりトイレで排尿ができないために起こるものです。
尿失禁は相対的に女性が多くその理由は、解剖学で説明できます。
男女で尿道の長さが違います。男性だと16から20㎝に対して女性だと3から4㎝と短いです。膀胱頚部から外尿道口までが真っ直ぐと解剖学からみると女性の方が失禁しやすい形状になるわけです。
また膀胱内に尿を貯めておくには、膀胱内圧と尿道内圧が関係します。
この尿道圧には、女性では尿道平滑筋の一つが関係しますが、男性では尿道平滑筋と尿道括約筋の二つが関係します。そのため、女性は、妊娠や出産、加齢などにより筋力の低下がおこり腹圧からの影響で男性よりも腹圧性尿失禁の率が高いです。

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学では尿閉、または排尿困難の状態を「癃閉(りゅうへい)」といいます。癃は、小便が出にくく出ても点滴して出ることを表し、緩慢に発症するという特徴があります。
閉は小便が全く出ないこと(小便不通)を表し、急性に発症するという特徴があります。
東洋医学では尿は腎が体に不要なもの(濁)を気化作用により膀胱に送り、膀胱から体外に排出されるものをいいますが、癃閉の発症の多くは五臓六腑の脾、肺、腎、三焦の機能が関わっていると考えられており、肺熱、膀胱湿熱、肝鬱、血瘀、脾気虚、腎陽虚などが原因で起こると考えられています。
排尿は膀胱や尿道括約筋が脳や自律神経などによりコントロールされることで行われています。
そのため、過度のストレスや疲労、生活習慣の乱れなどにより自律神経のバランスが乱れることが尿閉の原因の一つとなると考えれています。そのため、当院では自律神経測定器にて自律神経のバランスを計測し患者様のお身体の状態を把握した上で治療に移ります。

治療内容は自律神経系を整えるツボや、膀胱や尿道括約筋の支配神経に関連する下腹部、腰仙部にあるツボに鍼やお灸で刺激を与え、排尿機能、全身の血行促進、内臓機能調整、免疫力を高める作用を促し、自然治癒力を高める治療を行うことで症状の緩和、改善を図ります。また、東洋医学的観点から脾、肺、腎、三焦の機能を高めるツボも用います。

体外に排出されるはずの尿が、膀胱の機能低下や何らかの問題により膀胱内に貯留して排出できない状態を尿閉といいます。全く排尿できないものを完全尿閉といい、少しは排尿できるもののほとんどは膀胱内に残っている場合を不完全尿閉といいます。
また、尿閉には急性と慢性のものとがあります。
急性尿閉
膀胱内には尿が充満しているにもかかわらず、急に尿が一滴も出なくなり下腹部が腫れて苦しい、強度の不安感が生じ冷や汗などがみられます。
慢性尿閉
下部尿路閉塞が慢性的に経過し、それに伴い残尿が多くなり膀胱内には尿が充満し、尿意を感じなくなり尿が少しずつ漏れる状態です。尿も少しずつでも出ているので本人の自覚は軽いものが多いといわれています。放置すると上部尿路内圧が上昇し腎不全に陥る場合があります。
・下部尿路の通路障害によるもの
男性の場合、前立腺肥大症や前立腺癌、尿道狭窄のために尿道が細くなっていたり、尿道に結石が詰まっていることが多いです。中でも最も多いのが前立腺肥大によるものです。
女性の場合腹圧性失禁に対する手術、骨盤臓器脱に伴う尿道の屈曲や下垂した直腸や子宮による膀胱頸部への圧迫、子宮や卵巣の腫瘍の膀胱への圧迫や浸潤などにより尿閉が生じる場合があります。
・排尿筋、括約筋協調不全(膀胱収縮と括約筋弛緩の調整の欠如)
・膀胱の神経障害によるもの
膀胱を中心とする下部尿路を支配する末梢神経や脊髄、または行為中枢における神経系が何らかの原因で器質的に障害されたものです。糖尿病や脊髄損傷などに起因する神経因性膀胱があげられます。
・薬剤の影響によるもの
排尿障害をきたす薬剤には、最も多いものとして副交感神経遮断作用の強い胃腸薬と複合感冒薬中の抗ヒスタミン薬や解熱、鎮痛薬、一部の抗うつ薬などがあげられます。その他にも膀胱利尿筋の収縮力を減弱させる薬剤(副交感神経遮断薬、平滑筋抑制薬、βアドレナリン刺激薬)や膀胱出口の圧を高める薬(αアドレナリン刺激薬やβアドレナリン遮断薬)があります。
・その他の原因によるもの
手術後や膀胱鏡検査施術後では疼痛や緊張のために腹圧がかけられずに尿閉になることがあります。また、重度の便秘により便が直腸を満たすことで膀胱を圧迫することなども原因として挙げられます。
排尿ができない、または排尿困難が挙げられます。膀胱が拡張することで下腹部の強い張りとその部分に痛みを伴うことがあります。
また、合併症による発熱や腰痛、尿閉による不安やストレスから頻脈、血圧上昇などが起こることもあります。不完全尿閉では頻尿や尿失禁が見られることがあります。長時間の尿閉は尿路感染症の原因となるほか、膀胱圧を上昇させることで閉塞性尿路疾患を引き起こす事もあるため注意が必要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
トロサ・ハント症候群は、非常にまれな疾患でありますが、症状としましては片側の頭痛や眼の周囲や奥の痛み、物が二重に見える複視の症状が出ます。
トロサ・ハント症候群に対する複視の治療は、第一に目周囲に鍼の施術を行うことで痛みを取り除いたり、お灸の炎症を取り除く効果を用いて眼の周囲にお灸をすることでトロサ・ハント症候群における目の奥の炎症を緩和させることです。

また、目の周囲の鍼に対しては低周波治療器を用いてさした鍼に電極を繋ぎ電気の刺激を加えていくことで筋肉や神経に刺激を与えることで複視の症状の改善を図っていきます。

その他、トロサ・ハント症候群は自己免疫疾患の要素もあるため自律神経のバランスも整えていく施術を行っていきます。体の免疫機能は、自律神経のバランスがよくない状態ですと免疫機能も低下する可能性が高くなります。

30代 女性
当院にご来院される2週間ほど前から左目中心に痛みが出て、その翌週から物が二重に見える複視の症状が出た。今までも同じような症状が4回ほど起こっており、トロサ・ハント症候群と診断された。病院では、ステロイドの治療を受けてはいて軽快傾向にはあるが、早く回復させたいとのことで当院にご来院されました。
当院の治療
今までもストレスや体調の崩れから発症することが多いとのことで自律神経測定器を用いて自律神経の状態を測定したところ、交感神経の活動がやや活発気味でした。痛みが強い時は睡眠もうまく取れず痛みで目覚めてしまうことも多かったとのこと。
トロサ・ハント症候群が再発してしまう前には仕事上でもストレスを抱えており、体の疲れも溜まっていた状態でした。目の症状も気になる状態ですがそれに付随して寝つきが悪かったり、睡眠の質の低下などの心療内科的な状態もわるくなっているとのことで合わせて施術していきました。そのほか首肩コリや背部の筋緊張も見られたため背部の筋緊張緩和も重点的に行っていきました。
◇1回目◇
1回目の施術を複視の症状が少し改善。正面は一つに見えるが左右上下とだぶって見える。
◇2回目◇
視界の左側だけ物が二重に見える。その他は正常に見える。以前は眼帯をして片方の目で物を見ないとつらかったが眼帯をつけなくてもつらさはない。
◇3回目◇
目やまぶたの重たさや多少の痛みはあるが複視はいい。
◇4回目◇
仕事を再開してまた複視の症状が出てしまった。最初の頃よりは楽だが物が二重に見える
◇5回目◇
左目の動きづらさを感じる。動いているものに左目がついていかない状態とのこと。二重に見える範囲は減ってきた。
◇6回目◇
左目の動きづらさ軽快。複視に見えることはなくなった。目の多少の重たさは感じる。6回目以降は、睡眠や精神的不安などの治療を中心に変更。
トロサ・ハント症候群の症状は、ほとんどの場合目周囲の筋肉の強い痛みと麻痺が起こることが言われており、目の奥の領域の炎症や野の動眼神経・滑車神経・三叉神経・外転神経・顔面神経が何らかの関係があるともいわれています。
動眼神経
動眼神経は中脳から出て眼球運動を行う眼筋群を支配しています。その他、毛様体筋などに作用して水晶体の厚さも調節することで対象物にピントを合わせる働きや上眼瞼挙筋を上げてまぶたを上げる働きもあります。動眼神経に異常が起きてしまうと眼瞼下垂や複視の症状、散瞳などが起き、トロサ・ハント症候群でも動眼神経の異常から複視症状や眼瞼下垂が見られることもあります。
滑車神経
滑車神経は中脳から出て眼球を外側や外側下方に動かす上斜筋を支配しています。滑車神経に異常が生じると複視の症状が出て階段を降りる動作が物が二重に見えるためにこわくなったり、顔を傾けて物を見ると複視の症状が消失したりします。
三叉神経
三叉神経は、その名の通り眼神経・上顎神経・下顎神経の3つの神経に分岐する神経です。三叉神経も脳神経の1つで脳神経の中でも一番大きな神経でもあります。三叉神経は顔全般の知覚を主っていてその他にも咀嚼筋などの運動も主っています。三叉神経に異常が生じるとよく見られるのが三叉神経痛で顔の鋭い強い痛みに悩まされます。トロサ・ハント症候群でも三叉神経痛のような目周囲に痛みが出る場合もあります。
顔面神経
顔面神経は、表情筋の運動をつかさどっています。顔面神経に異常が生じると顔面神経麻痺と言われ、表情筋の運動麻痺や知覚障害などが起こります。顔の筋肉が麻痺をしているため食事が口からこぼれ落ちてしまったり、口笛を吹くような動きが出来ない、主に片側に症状が出るため左右非対称の表情となってしまうなどの症状が出ます。トロサ・ハント症候群でも顔面神経麻痺のような症状が出ることもあります。

トロサ・ハント症候群の原因はいまだ詳しくは解明されていませんが眼の奥にある海綿静脈洞や上眼窩裂の部分に炎症が起きてしまっていると考えられています。よって炎症による強い目周囲の痛みが生じてしまったり、その他発熱やめまい、関節の痛みなども出ることがあります。よって病院で行われる治療は副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤で炎症や痛みを抑えます。
トロサ・ハント症候群の予後は比較的良いとされていますが、症状がおさまってもまた再発率が高い疾患でもあります。また、眼筋の運動は障害が残る可能性もあり、なかなか複視や眼瞼下垂の症状が取れないこともあるので注意が必要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
胃下垂の事を東洋医学では「脾虚下陥(ひきょげかん)」、または「中気下陥(ちゅうきげかん)」といいます。
東洋医学でいう五臓六腑の脾と胃は密接な関係があり、脾の機能が低下することにより胃を支えている筋肉や骨盤まわりの筋力が低下し胃下垂になると言われています。
まず、問診や自律神経測定器を使用し自律神経の状態を調べていきます。今の自律神経の状態を把握し、それに応じた自律神経の調節治療を行っていきます。
また、腹部の筋肉が硬くなることで筋力が低下し胃下垂を引き起こしてしまうので、腹部や背部、腰部に鍼を打ち、筋肉の柔軟性を高める施術を行っていきます。

それ以外にも、東洋医学的観点の「脾」の機能を高める治療も同時に行っていきます。

2、暴飲暴食を避ける
3、ストレスを溜め込まない
4、香辛料、刺激物、脂っこいものといった胃の負担になるような食べ物を避ける
5、胃の消化を助けるために、よく噛んで食べる
もし、普段運動をあまりしていなくて、いきなり腹筋や背筋のトレーニングするのが辛いという方は、ウォーキングやランニングから初めてもいいかもしれません。ウォーキングやランニングも少量ですが体幹を使っているので胃下垂や胃アトニーの効果はあります。運動に慣れてきたら少しずつ体幹運動も組み入れていきましょう。
また、上記以外にもお腹を温める事も胃下垂・胃アトニーに効果的です。
お灸はなかなか自宅ではできないので、使い捨てのカイロをおへそ周りにあてるのがおススメです。
胃下垂は一筋縄では改善されません。治療以外にも、日常生活での見直しを重視しなければなりません。

胃の上部にある食道と胃の境目を噴門と言い、下部の十二指腸と胃の境目を幽門と言います。身体の正面からみて、胃の右側部分が内側に大きくくびれている壁を小弯と言い、左側の外に膨れている壁を大湾と言います。さらに小弯と幽門の間にある胃角という切込みがあります。
胃下垂とは、胃の位置が本来ある位置よりも垂れ下がっている状態のことで、本来第12胸椎から第1腰椎付近(おへその上あたり)に位置する胃角部が、おへそより下の位置や、悪化すると骨盤の位置まで落ちてしまう事をいいます。分かりやすく言えば、胸のあたりから腰の下まで広がっている状態の事を指します。
胃アトニーは胃下垂が原因で胃そのものの筋肉が伸びてしまい、胃の機能が低下する状態をいいます。胃の筋肉が伸びてしまうことにより、胃の柔軟性が低下し動きを悪くしてしまいまい、消化不良を引き起こします。そのため、消化を促進させようと胃液が過剰に分泌してしまい胃の中の環境バランスが崩れてしまいます。

胃下垂の特徴的な症状は下腹部がポコッと膨れることですが、
その他の症状としましては、
等があります。
中には無症状の場合もあり、胃下垂でも本人が気がついていない事もあります。
また、胃下垂や胃アトニーの引き起こすリスクとして、不妊になりやすいということがあります。胃が骨盤内まで垂れ下がる事により、小腸や大腸だけではなくその下の子宮や子宮周りの臓器にまで圧迫が加わり妊娠の妨げになります。
他にも、胃が筋肉や脂肪が薄い下腹部まで垂れ下がるため、その影響で胃腸が冷えてしまいます。胃腸は熱を作り出す大切な器官であり、その胃腸が冷えると熱が生み出せなくなり、全身が冷えやすくなります。そのため免疫力の低下や、子宮や膀胱に冷えが伝わり不妊や排尿障害の原因にも繋がります。

胃下垂になりやすい人は、痩せ型に多い人ことや急激に痩せたり太ったりを繰り返している人に多いという特徴があります。
瘦せている人すべてが胃下垂になるということではないですが、脂肪や腹筋(腹直筋、腹横筋、外腹斜筋、内腹斜筋)の筋肉不足や筋肉の柔軟性の低下により胃を持ち上げる力が弱くなるのと同時に上からの圧力を支えきれなくなり胃が垂れ下がりやすくなると言われています。また、猫背のような前傾姿勢が続くと上半身の重さが腹部を圧迫してしまい胃下垂の助長となってしまいます。また、姿勢不良により側弯症になると曲がった背骨が胃を圧迫してしまい胃下垂を引き起こす原因となってしまうことがあります。
他にも暴飲暴食や早食いの習慣がある人も食べ物の重さにより胃が垂れ下がる原因になったり、ストレスによる自律神経の乱れによっても胃下垂になりやすいことがあります。
胃などの消化器系の内臓は自律神経がコントロールしています。自律神経が乱れると胃の消化活動が低下してしまい食べ物が胃の中に蓄積されてしまい胃が重くなり下垂を起こします。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
神経麻痺の治療は、WHO(世界保健機関)でもその効果が認められている疾患のうちの一つです。脛骨神経麻痺の治療においても神経が絞扼されている部分に施術をしたり、脛骨神経が支配している筋肉にアプローチすることで改善が期待できます。また、脛骨神経は坐骨神経より分枝されているため坐骨神経の障害でも脛骨神経麻痺の症状が現れることもあるため坐骨神経への施術も行っていきます。
脛骨神経麻痺は東洋医学では、五臓六腑の『膀胱』と『肝』が深く関わっていることが考えられています。膀胱経は顔面部より起こって背中を通って下肢の後面を走行する経絡です。
下肢部分の走行は、神経でいうと坐骨神経や脛骨神経と似ている部分があり、膀胱経の経絡の滞りは坐骨神経の障害や脛骨神経麻痺の原因となりうる危険性があります。
また、肝に関しましては肝は筋や疏泄を主ると考えられており、肝に貯蔵された血は筋肉に供給されて栄養を与えられて正常な活動ができるようになっています。
しかし、肝の働きが鈍くなってしまっていると栄養がちゃんと筋肉に行き渡らない状態となり、筋肉の麻痺や痺れの原因となってしまうのです。
脛骨神経麻痺に対する当院の治療はまず第一に神経の圧迫されている部分を取り除くことです。
そのため、症状の出ていないくても足根部や臀部などにも鍼やお灸、ストレッチなどの施術を行っていきます。

また、腓腹筋やヒラメ筋が作用していない場合は、その筋肉に鍼を刺して電気を流す鍼通電療法などを用いて筋肉の働きを促します。

そのほか、東洋医学的観点より五臓六腑の『膀胱』や『肝』に関する重要な経穴も用いて膀胱経の滞りを改善をしたり、肝の機能を改善していきます。

脛骨神経は、坐骨神経から膝裏の膝窩部という部分で枝分かれしてふくらはぎ部分を通って下降していきます。脛骨神経は下腿部分で内側腓腹皮神経に枝分かれして下腿上半分内側の皮膚の知覚をつかさどっています。そして脛骨神経は膝窩動静脈の内側に沿って走行して腓腹筋・ヒラメ筋に下腿から足部に付着する筋では後脛骨筋・長母指屈筋・長趾屈筋に分布して筋肉の動きをつかさどっています。その他、下腿の筋肉を支配する神経は腓骨神経があり、足首や足の指を持ち上げる動作を行う筋肉を支配しています。(腓骨神経麻痺の鍼灸治療について)
・腓腹筋
腓腹筋は、大腿骨の内側上顆と外側上顆から始まりアキレス腱という腱に変わってかかと部分に付着するふくらはぎの筋肉を形成します。腓腹筋の主な働きは、足関節を伸ばす働きと膝関節を曲げる働きがあります。腓腹筋の足関節の働きでは、膝を伸ばした状態では足関節を伸ばす力を入れることが可能ですが、膝を曲げたままの状態ですと足関節を伸ばす力は弱くなってしまうことが特徴です。
また腓腹筋の下にはヒラメ筋という筋肉が存在してこの二つの筋肉でふくらはぎに力を入れた時の筋肉の隆起を形成しています。
・ヒラメ筋
ヒラメ筋の主な働きは、足関節を伸ばすことです。腓腹筋は膝関節を曲げる働きと足関節を伸ばす働きがあるのに対してヒラメ筋は足関節を伸ばすだけの働きであるため足関節を伸ばす力に関しては腓腹筋よりも強力な力を発揮します。膝関節を曲げている状態で足関節を伸ばす動きの際にはヒラメ筋が主に作用しています。
・後脛骨筋
後脛骨筋の働きは足関節を伸ばす動きに加えて足関節を内側に曲げる働きがあります。後脛骨筋は脛骨と腓骨の後側から始まって足関節の舟状骨等に付着します。後脛骨筋はかかとの内側、アキレス腱付近を走行するため炎症が起きた時の反応としてアキレス腱炎などのアキレス腱の痛みと勘違いしやすい筋肉です。
・長母趾屈筋
長母指屈筋は、脛骨後面の下方から始まり、足の親指の底に付着します。働きに関しましてはその名の通り足の親指を底側に曲げる働きがあります。その他短母趾屈筋も親指を底側に曲げる働きがあり、筋肉が付着する部位の違いにより曲げる関節の役割も違ってきます。
また脛骨神経でも腰椎の5番の神経と仙骨の1番の神経から起こる神経のためその動きによって腰部の疾患の特定に用いられることもあります。
・長趾屈筋
長趾屈筋は、足の親指を除く指を曲げる働きがあります。脛骨後面の中央部から起こり、動きが多岐にわたるため、親指を除くすべての足の指に付着します。この筋肉は腓腹筋やヒラメ筋の下を通る深部の筋肉であるため体表からは触っても確認することができません。

さらに脛骨神経は末梢部で足部のうちくるぶしにある屈筋支帯という部分を通過して内側足底神経と外側足底神経に枝分かれをしています。それらの神経が圧迫されると足底が痺れたり、痛みの原因となり、足底筋膜炎と似た症状を呈します。(足底筋膜炎の鍼灸治療について)
・内側足底神経
内側足底神経は、足底の大部分の知覚神経をつかさどっている神経です。足の親指から薬指の半分までを支配してかかと部分の大半をこの内側足底神経が知覚を支配しています。
・外側足底神経
外側足底神経は足底の薬指半分と小指の部分をつかさどっている主に足の外側の知覚を支配している神経です。足の外側かかと部分は、腓腹神経が知覚を支配強いるため外側足底神経が足底を支配している領域はそこまで広くはありません。
脛骨神経麻痺の症状は、脛骨神経が支配している筋肉と知覚の異常です。
・筋肉の異常
脛骨神経は、腓腹筋やヒラメ筋に代表されるように足関節を伸ばす働きを担っているため脛骨神経麻痺となってしまうとその働きができません。すると、歩行の際に足関節を伸ばすことが出来ないためにかかとで歩くような踵足歩行となってしまいます。するとバランスを取ろうとして股関節や大腿部の筋肉にも悪影響が出てきます。
・知覚の異常
脛骨神経麻痺では、脛骨神経支配である知覚領域に異常をきたします。よく見られる症状として足の裏の感覚が鈍くなって分厚いに皮に足そこが覆われているような感覚が見られることがあります。その他足裏の痺れを訴える場合もありますが、その場合は脛骨神経麻痺よりも坐骨神経の障害や下肢の血流障害の場合が多く、注意が必要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
まず第一に股関節部分の痛みを取り除くことが治療方針となります。変形性股関節症が発症してしまうと、痛みが強く出て周りの筋肉が萎縮し過緊張状態となって血流が悪くなりさらに痛みを悪化させる可能性もあります。このような場合、鍼治療を行うことで筋肉の緊張をとり、血流を改善させることで痛みを軽減させていきます。

痛みが強く出ている場合は鍼通電療法を用いて施術を行っていく場合もあります。

主に鍼を刺す場所としましては、痛みの強く出ている股関節部分に直接アプローチする治療と周りの筋肉・臀部や大腿後面や前面を治療していきます。

上記でご紹介した股関節周りの筋肉は変形性股関節症になると緊張や固結部位として反応が出やすいです。それらのポイントしっかりと取っていきます。また腰部や膝部にも負担が掛かり、痛みや緊張状態起こりやすいのでそれらも鍼灸施術により取り除いでいきます。

また東洋医学的に診ると経絡の走行上、大腿の前面を走行する『足の陽明胃経』や『足の太陰脾経』、大腿の後面を走行する『足の太陽膀胱経』が変形性股関節症に深く関係しているといえます。
それら経絡の反応点も診ていきます。よく使用する経穴として『三陰交』や『太衝』、『足臨泣』や『陥谷』などが挙げられます。
40代女性
1週間前ほどに山にハイキングに行って普段よりだいぶ歩いた後の次の日の朝に股関節の違和感が出るようになった。歩くと痛みが出たため整形外科でレントゲンなどの検査を受けた。しかし、特に骨に異常は見られずに湿布薬を処方されて経過観察という診断を受けた。
パソコン仕事で座っていることが多く、急に立ち上がったり、朝の寝起きで歩く時が一番痛みを感じてしばらくすると痛みを忘れることもある。
また、来月に山にハイキングに行きたいとのことで当院にご来院された。
当院の治療
まず、可動域や圧痛点などを調べた結果、股関節周りの筋肉の緊張がみられてそれが股関節を圧迫することで痛みを発症していることが考えられてたため、痛みの強く出ている部位に電気鍼を施すことと股関節周りの筋肉をはり灸やストレッチなどでほぐしていきました。
一回目の治療後、痛みが取れた感じで歩行も楽になったとおっしゃっていた。次の日は歩行時も軽い違和感程度。調子が良くなり、ついつい歩く距離がのびるとまた痛みが出ることがあったが、6回目の治療後には股関節の違和感や痛みが出なくなった。ハイキングにも無事に行くことができた。
自分でもできる股関節周りのストレッチを普段から行っていただき、治療を終了しました。
股関節は人体の中で最も大きな関節の一つで体重を支えて歩行や立ったり座ったりする動作にとても重要な役割をします。股関節に何かしらの障害が出ると歩行が困難となったりと日常生活に重大な障害が出てしまいます。
股関節は、大腿骨の上端の大腿骨頭が骨盤を形成する寛骨臼にはまり込むようになり、球関節となっています。股関節の可動域の広さはこの球関節がカギとなっているのです。大腿骨頭は約3分の2程度、寛骨臼に包み込まれており、その周りには関節軟骨という軟骨が覆っており、関節にかかる荷重を軽減して滑らかに動く役割を担っています。また、関節の周りには様々な筋肉があり、それらの働きによって下肢の運動を可能にしています。年齢を重ねるごとにこの筋肉が低下して自然と関節にかかる負担が増大して、関節軟骨や股関節に障害が起きやすくなってしまいます。
股関節は年代によって症状が出やすい疾患が違ってきます。幼少期や青年期にかけては、先天性股関節脱臼・ペルテス病がよく見られ、成人になると変形性股関節症や関節リウマチ、高齢期となると転倒などによる大腿骨頚部骨折や転移性の腫瘍などが見られます。
また、股関節に障害が出て歩行時に痛みが出るとそれをかばうように歩くためにその他の部分、腰部や膝部などにも負担が増して痛みの原因となる場合があり、注意が必要です。
股関節周りには様々な筋肉があり、股関節の動きをサポートして下肢の運動を可能にしています。
・大腿四頭筋
大腿直筋・外側広筋・中間広筋肉・内側広筋の4つの筋肉で構成されており、股関節を曲げる動作をします。主に大腿の前面を通る筋肉です。
・ハムストリングス
大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋で構成されている筋肉で股関節を伸ばす働きやつま先を内側と外側に向ける働きをします。主に大腿の後面を通る筋肉です。
・殿筋群
臀部にある大きな筋肉群で大殿筋・中殿筋・小殿筋があり、股関節を伸ばす動作や股を開く動作などをします。
その他にも最近よく言われる比較的身体の深部にあるインナーマッスルとして腸腰筋などもあり股関節の動きをサポートしています。
変形性股関節症は上記のように20歳以上の成人に起きやすい症状と言われています。股関節周りの筋力低下やオーバーユースにより、関節軟骨は擦り減り、または変性をきたすことによって痛みを生じる疾患です。
変形性股関節症によく見られる症状として
・立位や歩いている時に股関節部分に痛みが出る
・股関節部分を圧迫すると痛みが出る
・股関節の動く範囲が狭くなる
・痛みや股関節の変形により歩行が正常にできない
などが挙げられます。
変形性股関節症の簡単な見分け方として
・トレンデレンブルグ徴候
片足立ちした時に正常では上げた側の骨盤が上がるが、変形性股関節症の場合では上げた側の骨盤が下がる。主に中殿筋の機能不全が原因で起こる。
・トーマステスト
仰向けで寝ている状態で片足を上げると正常な場合上げていない方の足はそのまま伸びた状態だが、変形性股関節症の場合では上げていない方の足が上げている方の足に引っ張られる形で膝が曲がってくる。関節の拘縮することによって起きる現象。
もちろんこれだけで変形性股関節症と判断はできませんが、股関節に痛みがあり、上記の2つの状態が見受けられる場合は、一度整形外科で検査を受ける必要があります。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
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