動脈硬化に対する鍼灸治療は、WHO(世界保健機関)にも効果が認められている鍼灸治療対象疾患のうちの一つです。近年、鍼灸治療は肩こりや腰痛などの整形外科系疾患の他にも内科系疾患などにも効果があると研究が進められており、欧米などでも多くの疾患で施術が行われています。
東洋医学では、動脈硬化の状態を『瘀血』ととらえられています。
瘀血とは、体内の血の巡りが悪くなっていう状態で血は汚れてスムーズに血管内を進むことができなくなっています。東洋医学では、血の循環は、五臓六腑の『肝』と『心』が大きな役割を担っています。
肝の機能として「肝は血を蔵する」という役割があります。これには2つの意味があり、肝が血を貯蔵して必要に応じて供給または消費することと、自律神経系の作用を介して血管を収縮または弛緩させて体内のすみずみまで血流量を調整するというものです。
また心の機能として「心は血脈をつかさどる」という役割があります。これは、心臓のポンプ作用によって血液の運搬や体内各部の新陳代謝を促しています。
この肝と心の2つの作用が上手く働いている状態ですと血はスムーズに供給されて身体の細部に行き渡るようになるのです。この2つは相互に密接な相関関係にあります。
心の血脈をつかさどるという作用と菅野血管運動神経調節機能によって循環系は正常に保たれ、肝の臓する血に含まれる栄養分によって心も正常に機能して全身に運ばれるのです。
肝と心どちらが不調な状態でも血はうまく運ばれずに瘀血の状態を引き起こしやすくなってしまうのです。
東洋医学では、瘀血が起きている場所によって様々な症状が出るとされ、肩こりや腰痛など身体の痛みや痺れの原因にもなると言われています。当院では、体のどの部分に瘀血が生じているのか、五臓六腑の肝と心を中心としたどの部分が弱っているのか逆に強くなりすぎているのかを脈診や舌診などで判断して施術していきます。

その他、血液の流れは自律神経が支配しているため、自律神経測定器で自律神経のバランスを測定したいうえで自律神経のバランスを改善していきます。

当院の動脈硬化の予防・改善を目的とする鍼灸治療では、瘀血という東洋医学的観点と自律神経という西洋医学的観点の双方からアプローチしていきます。
※動脈硬化症の鍼灸治療予防の効果について
閉塞性動脈硬化症の鍼灸治療の効果につきまして全日本鍼灸学科では研究されています。
「鍼で血管が新生されるー閉塞性動脈硬化症(ASO)の鍼灸治療」
www.jsam.jp/pdflib/kiso_p16.pdf
下肢の閉塞性動脈硬化症で鍼灸治療の前後において下肢の皮膚温をサーモグラムで測定した結果、鍼治療後のサーモグラムでは著名な皮膚温の上昇が認められました。
鍼刺刺激で増加すると言われる血管拡張物資が増加していることがわかり、さらに血管新生誘導因子の生産に関する遺伝子を発現させて血管を新生させることも研究結果で分かっています。この結果、閉塞性動脈硬化症の症状に対する改善緩和やその他の体の箇所の動脈硬化症の予防にもつながることが推測されます。
動脈硬化とは、その名の通り動脈が硬くなってしまうことでそれ自体は症状を何も起こしません。しかし、動脈硬化が進行してしまうと、動脈の弾力性が失われて血管が傷つきやすくなってしまったり、血管内に脂肪や悪玉コレステロールなどが沈着してしまって血管内が狭くなってしまうことで動脈が破れてしまったり、詰まったりしてしまいます。
すると、心筋梗塞や脳梗塞など死にも直結してしまう取り返しのつかない病気にかかってしまう危険性が高くなってしまうのです。

私たち人間の中に流れる血管には、「動脈」と「静脈」との2種類があります。
動脈は基本的に心臓から送り届けられた酸素や栄養素の富んだ血液を体の細部に運ぶことで人間が生きていくうえでとても大切な役割を担っています。動脈は心臓から全身や肺に向かって血液の流れを作っています。
特に心臓に直結している大動脈は最も太い動脈で酸素やぶどう糖などを多く含んでおり、そこから細動脈に枝分かれをして細胞組織に血液を運んでいる重要な動脈です。
大動脈は直径で約3cmもあり、その大動脈が異変を起こした場合、大動脈瘤や大動脈破裂などの重篤な疾患にかかってしまいます。
動脈の特徴として心臓から勢いのある血液が送られてくるため、動脈の血管壁は分厚く弾力性が高くなっています。簡単に破れたりつまらないような構造となっているのです。
動脈の血管壁は、3層に分かれおり、内側から内膜→中膜→外膜となっておりそれぞれに役割があります。
内膜
内膜は血管壁の一番内側に位置しているため、血液に直接触れることができる膜です。よって内膜から血液に含まれる酸素や栄養素を必要な分だけ取り込む役割があります。その他、血管の収縮や拡張なども調節する血管作動物質も放出しています。
中膜
中膜は血管壁の真ん中に位置することで血管の弾力性を保つ役割を担っています。中膜は平滑筋細胞と弾性繊維が何層に重なることで血管にしなやかさや血管の収縮・拡張運動を実現しています。
外膜
外膜は血管の一番外側に位置することで血管を保護しています。また外膜には細いリンパ管や神経などが張り巡らされています。
一方、静脈は身体や肺から戻ってくる血管を静脈といい、肺静脈系と大静脈系に二分されています。動脈が体の深層を通っているのに対して静脈は体の表層を通り、体の熱を放出する放熱器官の役割や血液の貯溜の役割を担っています。

動脈硬化は、別名サイレントキラーと呼ばれています。動脈硬化が怖いところは、なり始めは特に症状が無く、症状が体に出ないうちに進行していって症状が出るころには手遅れな状態となり死へ至る危険性のあることです。実際に動脈硬化が大きな原因とされる脳卒中や心疾患が原因で死に至る日本人は全体で3割にものぼるというデータもあります。
動脈硬化は、動脈の血管が細くなったり、破れたりしてしまい必要な酸素や栄養が全身に行き渡らなくなってしまい臓器や組織に異常をきたします。そのほか動脈硬化は、心臓に大きな負担をかけて高血圧や心肥大を引き起こしてしまいます。
動脈硬化が原因で起こる疾患の代表的なものとして
・脳梗塞
脳の血管に動脈硬化が起こってしまい、血栓となりそれが詰まると半身不随や言語障害などの後遺症が残ってしまったり、梗塞が起こった場所によっては死に至ることもあります。
・心筋梗塞
心臓に酸素や栄養素を供給する冠動脈が動脈硬化となり、血管内が狭くなってしまうと必要な物質を心臓に送り届けることができなくなり、心臓が酸欠状態となってしまいます。心筋梗塞は突然死をまねくとても怖い疾患です。
・腎疾患
腎臓は血液内の不要になった物質をこすフィルター作用がありますが、その腎臓の血管に動脈硬化が起きてしまうと腎機能が低下して腎臓病となってしまいます。
・閉塞性動脈硬化症
下肢の血管に動脈硬化が起こってしまった場合、下肢の血流が著しく悪化して痛みや痺れ症状が起きて症状が進行して最悪の場合、足の切断が必要になる場合もあります。
動脈硬化は血管の老化現象と言われており、年齢を重ねていくごとに動脈の弾力性が損なわれてしまうことや血管が狭くなってしまうことはある程度仕方ないことです。年齢を重ねていくにしたがって血管内の内膜には悪玉コレステロールや脂肪が沈着していき、内側は盛り上がってきて60歳ともなると血管自体が狭くなってしまいます。
その結果、血液がスムーズに全身に行き渡らなくなり、心臓は全身に血液を送り届かせようとすることで心筋は肥大してより多くの圧で血液を拍出します。すると、内膜には無理なストレスが生じて内膜を覆っている細胞や蓄積した脂肪斑が剥がれて血栓ができ、それが詰まることで心筋梗塞や脳梗塞を起こしてしまうのです。
高血圧や糖尿病・肥満の方は、血管内の内皮細胞が傷つきやすかったり、血液中の脂質や悪玉コレステロールの値が高くなり、動脈硬化となりやすいのです。
このような高血圧や糖尿病・肥満などの日々の生活習慣が高い割合で原因とされる動脈硬化の進行は、日々の生活習慣を変えることである程度防ぐことが可能と言われています。
・高血圧
高血圧の状態が続いてしまうと心臓からの血液の流れの圧が血管壁を傷つけやすい状態が続くということで血管内にコレステロールが付着しやすくなります。すると、内皮細胞の機能が低下して動脈硬化となってしまうのです。 動脈硬化が進みやすい血圧は、「収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上」とされています。
血圧は塩分の摂りすぎや肥満によって高くなりやすいので、日々の食生活で塩分を控えたり、お腹7分目に抑えて決して食べ過ぎないように心がけましょう。
・肥満
肥満で内臓脂肪が過剰に溜まった状態ですと血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が増えて血管内の内皮細胞に付着しやすくなり、動脈硬化を引き起こします。さらに肥満は高血圧や糖尿病の合併しやすく、日々の体重を注視する事はとても重要です。
日本肥満学会の基準では、BMI値[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]が25以上となると肥満気味とされており、自分自身で計算して頂いて25以上となる方は、食生活に見直しや運動習慣を取り入れるなどを行うようにしてください。
・糖尿病
糖尿病は、慢性的に血糖値が高くなる状態で、血液中に高血糖状態が続いてしまうと、血糖を下げる役割のあるインスリンの働きが低下して血液中に脂質が多い状態となります。
すると内皮細胞に脂肪斑ができやすい状態となってしまうのです。
・喫煙習慣
タバコをすると煙に含まれる一酸化炭素により、善玉コレステロールが減ってしまい逆に悪玉コレステロールが増える要因となります。すると血液は粘度が増した状態となりやすく、血管内は傷つきやすくなり動脈硬化を引き起こします。
また、煙に含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があるため動脈硬化を引き起こしやすいといえます。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
胆嚢炎に対する鍼灸治療は、意外に思われますが消化器系疾患にも効果があるとされてNIH(米国 国立衛生研究所)で多くの疾患に対して鍼灸治療が有効と発表されています。
「公益財団法人 日本鍼灸師会 こんな症状に効果があります」
https://www.harikyu.or.jp/general/effect.html
胆嚢炎もNIHで鍼灸治療が有効とされている疾患の内の一つです。
五臓六腑の「肝」と「胆」は肝経を通じて表裏関係にあり、「胆」の働きは肝の疏泄機能に調節されていると考えられています。
「胆」に関係する代表的な病証として「肝胆湿熱」があります。これは湿熱の邪により肝胆の疏泄作用が低下すると、胆汁の生成と排泄の異常を引き起こします。
これは「脾胃」の運化作用にも影響し消化不良、口の苦み、嘔吐、黄疸などの症状を引き起こすと考えられています。
当院の胆のう炎の治療目的は胆のう炎の回復程度を高めることと、胆のう炎の完治までの時間を短縮することです。
過度なストレスや生活習慣の乱れなどにより、自律神経のバランスが乱れると内臓の働きにも影響が及び、その結果胆汁が胆のうの中で滞り胆石ができる原因になる場合もあります。

そのため当院では自律神経測定器にて自律神経のバランスを測定し現在のお体の状態を把握したうえで治療を行います。
東洋医学的観点から肝、胆の経絡のツボを用いて湿熱の邪を除き気血の流れを整え、肝や胆の機能を高める施術や、自律神経のバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与え、内臓機能調整を行い免疫機能や自然治癒力を高め、弱った消化器の働きを改善し体全体のバランスを整えます。

胆嚢は右上腹部にあり、肝臓で作られた胆汁を一時的に貯めて濃縮する袋状の臓器です。その胆汁は食事の際に収縮して貯めていた胆汁を十二指腸へ排出し、脂肪分の分解、消化を助ける消化液です。
胆嚢炎はこの胆汁を貯めておく胆のう内に石ができ(胆石症)
痛みが生じたり、細菌感染などにより炎症を引き起こす炎症性疾患です。
胆嚢は袋のようになっているため出口が塞がると細菌を外へ出すことができないので短期間のうちに非常に重症化しやすい病気です。胆嚢炎にはその経過から急性と慢性とがあります。
吐き気や嘔吐、右脇腹の痛み、吸気時の腹痛(マーフィー徴候)、右肩甲骨付近の痛み、悪寒、発熱、黄疸(皮膚や粘膜が黄色くなる)などの症状が現れます。

・急性胆嚢炎
急性胆のう炎の原因の90~95%は、胆のう結石です。胆のう結石が胆のうの出口にある胆のう管にはまり込むことで、胆汁がうっ滞します。
すると胆のう内側の粘膜が障害され、炎症が起こります。ここへ細菌の感染が加わると胆のう炎を発症します。
一般的に6時間以上の継続した腹痛(右季肋部)や発熱、悪心、嘔吐などの症状が現れます。場合によっては12時間以上痛みが継続することもあります。痛みは右肩甲骨の下部や背中に広がっていくことがあります。
また、胆のう結石を伴わない急性胆のう炎(無石胆のう炎)を発症する場合があり、無石胆のう炎の多くは外傷や大きな手術を受けた方、長期間の絶食時など胆汁の排出に乏しく、胆汁が胆のう内にうっ滞する場合に起こります。膵液の逆流が関与している場合もあります。
また、まれですが胆のう癌が原因で胆のう炎になる方もいます。
・慢性胆嚢炎
胆のうの炎症が長時間持続する病気です。ほぼ例外なく、胆石または過去に発生した急性胆のう炎に起因します。慢性胆のう炎では、急性の炎症(多くは胆石が原因)が繰り返されて胆のうに損傷が生じ、通常胆のうの壁が厚くなり、胆のうが瘢痕化して小さくなります。
瘢痕が広範囲に及ぶ場合、カルシウムが胆のうの壁に付着して、壁の硬化を引き起こすことがあります。
慢性胆のう炎の特徴は胆石が腸胆管を塞ぐことにより起こる痛みの反復発作(胆道疝痛)です。一般的に症状は急性胆のう炎よりも軽いといわれています。
※胆石症とは
胆汁の成分が固まって石状になり、腸管や胆のうに溜まる病気です。
女性、肥満気味の方、中高年の方に多いといわれています。胆石はなぜ出来るのかというと、胆汁の成分は、ビルビリン、コレステロール、胆汁酸、レシチンを中心とするリン脂質ですが、濃縮する過程の中で胆汁成分の偏りがあったり、細菌感染により成分が分解され、その成分が結晶となり石となるのです。結石が出来る過程の違いでコレステロール結石や色素結石など色々な性状の石ができます。
胆のう炎を予防するには胆石を予防することが重要といえます。胆石は乱れた生活習慣(脂肪の取りすぎ、アルコールの飲みすぎ、睡眠不足、運動不足、過剰なストレス)が原因となっていることが多いので、日々の生活を見直すことが大切です。
血液検査で白血球数の増加、血沈亢進、CRP陽性がみられます。診察、腹部超音波検査やCT検査などにより診断されます。
胆嚢炎診療ガイドラインに基づき胆嚢炎の診断を行うとともに軽症、中等症、重症という3つの重症度に分類して治療を選択していきます。いずれの重症度でもまずは、食事を中止して点滴を行い、抗菌薬の投与を開始します。そのうえで重症度に沿い治療方法を選択していきます。
炎症の程度が軽い場合絶食や抗生物質などで軽快することがほとんどですが、炎症の程度が重い場合は手術療法(胆のう摘出術)や経皮経肝胆のうドレナージ術、内視鏡的経鼻胆のうドレナージ術などを行います。また、腹膜炎が発生した場合には緊急手術を要します。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学では、消化吸収といった消化器系の機能を司っている部位を「脾」といいます。
「脾」は消化吸収だけではなく、食べた物や飲んだ物の中から身体に必要な栄養物を全身の各組織に供給する働きがあります。さらに、「脾」は口と関係が深く、「脾」の機能が低下すると、口内炎や口臭というような口に何かしらの異常が発生すると考えられています。
また、「脾」は気血を生むと言われ、「脾」の機能が低下することにより精神作用の中枢と言われている「心」に気血という養分が行き渡らなくなり、不安定状態の不眠の症状が現れてしまいます。
「脾」は、考え過ぎたり常に心配ごとをしていることが機能低下の原因と言われています。
さらに、人間の体にはもともと炎症を抑える力を持っています。その力を東洋医学的には「腎陰」といい、全身に滋養作用をもたらします。「腎陰」が不足する事により免疫力が低下し炎症を起こすと言われています。
口内炎は疲労やストレスによる自律神経の乱れが大きな原因となるため、自律神経のバランスを整える治療を行っていきます。

また、首回りや顎下に鍼を打ちリンパや血液の流れを改善することにより、自然治癒力を高めていきます。さらに、口元に鍼やお灸をして炎症を抑える治療をしていきます。

それと並行して東洋医学的観点より、五臓六腑の調整も行っていきます。

舌や口腔内粘膜に発症する炎症を総称として「口内炎」と言います。また、発症する場所に限局する場合部位ごとに舌に出来たなら舌炎、唇なら口唇炎、口角なら口角炎、歯茎なら歯肉炎と名称が変わります。
口内炎の原因は、疲労やストレス、睡眠不足による免疫機能の異常や、誤って口の中を噛んでしまったり、熱傷や虫歯やサイズの合っていない義歯や矯正装置、入れ歯による粘膜刺激によるもの、ドライマウス、ウイルスや細菌などの感染、自己免疫疾患、女性ホルモンの乱れ、ビタミン不足、というように様々です。
その中でも一番多い原因が疲労やストレスによるもので、ストレスや疲労が蓄積すると自律神経のバランスが乱れてしまいます。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、疲労や心配事といったストレスが蓄積することにより交感神経が過剰に働いてしまいます。交感神経ばかり過剰に働いてしまうと、白血球の顆粒球が異常に増加してしまいます。
この顆粒球は体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入してきたらそれらと戦い体を守る役割をしていますが、顆粒球は役目を終えると活性酸素を放出しながら死んでいきます。
この活性酸素は老化の元と言われているのですが、顆粒球が増加することにより活性酸素も増えてしまい、活性酸素が体内に蓄積すると健康な細胞にも自己免疫が攻撃をし破壊してしまいます。これによって引き起こされるのが口内炎になります。
ウイルスによるものだと、単純ヘルペス感染症、帯状疱疹、麻疹 風疹、手足口病、ヘルパンギーナ、細菌によるものなら梅毒、淋病が口腔内に侵入してできる口内炎があります。
自己免疫疾患なら、ベージェット病やクローン病、全身性エリテマトーデス、尋常性天疱瘡や類天疱瘡など全身の皮膚に水疱などができる皮膚疾患も、口腔内に皮疹が発生することがあります。
口内炎の症状は口内炎のタイプにより症状が少し異なります。ウイルスや細菌、アレルギー、精神的ストレスによるアフタ性口内炎は、口の中の粘膜に直径3~5mmのアフタと呼ばれる白い潰瘍ができます。刺激痛を伴い、悪化すると出血する事もあります。また、周りの粘膜との境界がはっきりしているのも特徴です。
通常は1週間~2週間ほどで自然に治癒しますが、自律神経が乱れたままでいると再発を繰り返す場合があります。
口腔内の粘膜を誤って噛んでしまったり、入れ歯や矯正器具による刺激、食べ物による火傷や虫歯や歯周病による不衛生によって起こるカタル性口内炎は、口腔内の炎症部が白くなることもあれば赤くなることもザラザラになることもあります。
アフタ性口内炎とは違い、炎症の境界ははっきりしていません。炎症が強い場合は唾液が粘っこくなり口臭が気になることもあります。また、辛い物や酸っぱい物といった刺激物がしみて痛みを感じたり、口の中が焼けるような灼熱感を感じたりすることがあります。
カンジダ菌というカビの一種による口内炎は、免疫力が低下したり薬物の服用により体内の常在菌のバランスが崩れてしまい、他の常在菌より優位になることで口内炎を引き起こします。カンジタ性口内炎は炎症部が偽膜と呼ばれる白い薄皮ができ簡単に剥がれます。
剥がれたら赤みを帯びていて、周りの粘膜も赤くなり腫れていることがあります。その場合、灼熱感やヒリヒリ痛むといった症状が出ます。さらに舌や粘膜の奥の方にまで炎症が進行すると、治療をしても痛みや味覚障害を起こす危険性があります。
炎症が広範囲に出現したり、二週間以上炎症が続く場合はカンジダ菌による口内炎の可能性があるので、耳鼻咽喉科や口腔外科、歯科といった医療機関で検査をおすすめします。
単純性ヘルペスウイルスの感染による起こるヘルペス性口内炎は、口腔内粘膜に複数の水疱ができ、歯茎や喉の奥に炎症ができ激しい痛みや発熱といった症状が現れます。基本的に乳幼児に多発する口内炎ですが、一度ヘルペス性口内炎にかかると症状が無くなってもその後もヘルペスウイルスは体内に残るので、大人になって体調を崩したときに再発することがあります。しかし、症状自体は乳幼児期よりも軽度に現れることが多いです。

*口腔ガンに要注意
口腔ガンは口内炎と間違われることが良くあります。
口腔ガンは、舌の側面や裏側に出来る舌ガンや歯肉に出来る歯肉ガン、下顎の歯茎の内側と舌の間に出来る口底ガン、頬の内側に出来る頬粘膜ガン、上顎の天井部分に出来る口蓋ガンがあります。
口腔ガンは痛みを伴わないことが多いですが、早期の場合見た目は口内炎と区別がつかないことがあります。しかし、口内炎と思ったものがなかなか完治しなかったり、周りの健全な組織との境界がはっきりしていないできものや腫れがある、頬や舌が動かしづらい、舌にしびれるような感覚がある、噛みづらい、首のリンパの腫れが3週間以上続くというようなことがあったら口腔ガンの可能性があるので、早めに病院で受診をお勧めします。
味覚異常とは、味覚の感度が低下したり症状がひどい場合には全く味覚が感じられない場合をいいます。その他口の中に何もなくても塩味や苦味を感じてしまったり、何を食べても同じような味でまずく感じてしまう、これも味覚異常ととらえます。
味覚異常を東洋医学では五臓六腑の『心』や『脾胃』の機能低下と捉えることが多いです。東洋医学では、心は舌に開竅するといわれます。舌には多くの血管が走行しており、心の異常は舌にあらわれやすいとされます。心の機能低下『心虚』の状態となると味覚に異常が出しやすくなります。
また、脾胃の機能低下で食物が胃に停滞してしまった病態で味覚が起こりやすいとされます。
味覚異常に対する当院の治療は、口周りや鼻周りの経穴を用いて鍼灸刺激することによって血流促進・五臓六腑の『心』や『脾胃』の機能改善・自律神経の乱れを整えることを行っていきます。

口周りを施術することで唾液の促進や鼻周りの経穴で鼻詰まりの解消をしていき味覚の改善をはかります。また、味覚の異常を訴える方の多くは自律神経の乱れもあります。自律神経が乱れることで味蕾の新陳代謝がうまくいかなかったり、神経の感度が低下している可能性が考えられます。それらを自律神経のバランスを整え全身のバランスも整えることで改善していきます。

30代女性
三か月ほど前に酷い風邪を引いてから以前より味覚が乏しくなり、食事の味が分かりにくい、味の濃いものを食べても以前より薄く感じるようになってしまった。
匂いにも鈍感になった気がする。また、唾液の分泌が少なく口の中が乾きやすい。
耳鼻咽喉科にて検査を行ったが器質的な異常は認められなかった。
亜鉛のサプリメントは検査後からずっと飲み続けている。
そのうち治るだろうと思い放置していたが一向に改善しないため、食欲も徐々に低下し
てしまっている。
加えて発症以前より慢性的な首や肩のこり、全身の倦怠感があり生活の質が低下している。
当院の治療
自律神経測定器の結果交感神経が過亢進状態でバランスに大きく乱れがありました。
唾液の分泌を司る自律神経のバランスを整える施術と首肩の筋緊張の緩和、顔面部の経穴を用いて血液循環を促進し、神経伝達機能の改善を図りました。
また、東洋医学的観点から心、脾胃の経穴も用いて治療を行っていきました。
1回目
大きな変化はないが、首肩のコリは少し和らいだ。
2回目
前回施術後夕食とった際に少し味が普段よりも分かるような感覚があったが、翌日には元に戻ってしまった。
3~4回目
首のコリが楽になった。匂いが少し分かるようになってきたように感じる。味覚はまだ変化感じない。ただ、口の渇きがやや改善された。
5~7回目
大きな変化はないが口の渇きは以前よりも良くなっている。匂い感じる日と感じない日があるが感じない日のほうがまだ多い。
8回目
旋回施術後何日か味、匂い共に少し分かるような気がした。症状半減まではいかないが改善傾向にはある。
9回目
味、匂いは全体的に以前よりは感じるようになってきた。体の血の巡りが良くなったのか首肩こりや倦怠感も薄れてきている。
10回目
味、匂い共に感じる日のほうが増えてきた。しかしまだ、味は薄い感覚はある。
食欲も以前よりはある。少し体重も増えた。
11回目
食事が美味しいと感じられるようになってきた。唾液の分泌が改善され口の渇きほぼ消失。
症状8割ほど改善している。
12回目
前回と同じ状態だが、最近は肩こりや倦怠感はほとんど感じていない。
13回目
味覚、嗅覚共に発症以前の状態に戻ったと感じている。
肉体的な疲れも以前よりずっと楽になった。
味覚は、主に舌で感じられるものです。舌の粘膜にある味蕾(みらい)という感覚受容器によって感じられるため、味蕾を味細胞ともいわれます。味蕾は、粘膜のくぼみの部分に多く分布しており、その他にも頬の内側や口の中の上にある軟口蓋にも分布しています。味蕾で感じ取られた味の感覚は神経細胞を通して脳に伝達されます。
味覚を生物学的に捉えると5つの基本的味から構成されます。それは、酸味・塩味・苦味・旨味・甘味です。5つで構成されているのにはそれぞれの味に理由があるからです。

酸味
酸味は、酢酸やクエン酸などから生じる水素イオンを感じ取るために感じられます。それは、新陳代謝の促進や腐った飲食物を体に取り込まないような理由があります。
塩味
塩味はナトリウムイオンや金属系のイオンを感じ取るためです。それは、体液のバランスや体に必要なミネラルを取り込めるという理由からです。
苦味
苦味は、カフェインやキニーネ、アルカロイド系物質をを取り込み、毒物への警告を脳に送るためです。苦味が発達していないと有害なものを摂取してしまう危険性もあるため苦味もとても重要な味覚のひとつです。しかし、苦味は経験を重ねていくことによってなれる性質があるため、子供の頃は苦いものが苦手でも大人になると平気になるといった現象が起きるのです。
旨味
旨味は、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウムを体内に取り込み、人体に必要不可欠なアミノ酸類やタンパク質の供給に役立ちます。アミノ酸やタンパク質は筋肉や臓器、皮膚や毛髪を作る機能をもっています。
甘味
甘味は、砂糖や人工甘味料に反応して大切なエネルギー源となります。甘味を感じ取ることで体はエネルギー源かどうかを判断しているのです。
美味しく食事を摂ることは、身体をリラックスさせ体の免疫や自律神経の活動も高めてくれます。しかし、味覚に異常が出てしまうと、それがストレスとなり自律神経の乱れや免疫力なども低下しがちとなってしまうのです。
また、味覚は嗅覚からも感じられるものです。嗅覚は空気中にある揮発性の物質を判別します。嗅覚に異常があると正常に味覚も感じられない場合もあります。鼻風邪で鼻づまりが起きた状態では、味が感じにくくなるといったのは味覚の異常というよりはむしろ嗅覚の異常から味が感じにくくなっているのです。
味覚と嗅覚はとても密接な関係にあり、味覚と嗅覚の情報が脳内で一つに合わさることによって風味を初めて感じられるようになっています。
東洋医学では『面ゆう風』と呼ばれ、顔(面)に風邪などの邪気が停滞することによっておこると考えられています。
まず始めに当院独自の自律神経調整治療で、自律神経のバランスを整えて行きます。
脂漏性皮膚炎の方は、炎症や痒み、症状のストレスなどで自律神経系の乱れがおきていることが多いです。ですから最初に自律神経のバランスを調整して自然治癒力をあげることがベースになるわけです。

次に東洋医学のツボで皮毛や気・血に関係している経穴を用いながら、全身の気血・臓腑の状態を整えていきます。
主要穴
中府・列穴・血海・膈兪・肝兪・肺兪・膏肓
天井・腎兪・顔面部及び頭部の炎症部位など

のツボを使っていきます。炎症部分に関しては鍼通電治療も併用していくことで、皮膚炎を抑制したり、局所の血液循環や白血球の働きも高まるため、炎症部分の赤みがフケの状態にも変化が出てきます。

脂漏性皮膚炎は慢性化しやすい症状ですから、治療も2~3か月ほどのスパンで長期的な視点でみていただく必要があります。
鍼灸治療で自律神経のバランスを整え、皮膚の新陳代謝を高めることで免疫力も高まり、症状を改善していきます。
理想をいえば、西洋医学の薬物治療と鍼灸治療を併用して行えるとより効果的かつ症状の改善もはやいでしょう。
頭皮での脂っぽいフケや皮膚の赤み、Tゾーンや頬周りの赤ら顔。痒みやかさつきも気になりますが、周りからの視線も嫌になりますよね。
脂漏性皮膚炎がなかなか良くならないという方
お気軽にご相談ください。
40代男性
二年ほど前から脂漏性皮膚炎を発症し胸部、前頸部、顔面部、頭部に湿疹が出ている。皮膚科にて処方された塗り薬を塗り続けているがなかなか改善されない。頭皮はかさぶた状に
なっている部分と痒みがあり掻くとフケが出るようになっている。
食事、生活習慣等自分でできることは気を付けるようにしているものの、徐々に症状が重くなってきていると感じており、鍼灸治療も試してみたいとのことで来院される。
当院での治療
自律神経測定器の結果交感神経が過亢進状態でバランスに大きく乱れがみられました。うつ伏せで自律神経、内臓機能調整、頭部、顔面部の血行促進のため、首肩周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与えました。仰向けで自律神経調整と胸部、顔面部、頭部のツボを用いて患部の血行を促進させ皮膚のバリア機能を高め、抗炎症作用を促しました。また、頭部には梅花鍼という刺さない鍼も併用していきました。
1回目
特に変化はない
2~4回目
大きな変化は見られないが赤みが以前よりは落ち着いてきたように思う。
5~7回目
赤みは引き続き抑えられてはいるが湿疹はまだ変化ない。
8回目
胸、首、頭部の湿疹が徐々に減少してきている。赤みと痒みも以前よりは抑えられている。
頭皮のかさぶたが半減程度になってきている。フケも減少傾向にある。
9回目
湿疹以前は胸から上部全体だったのが、現在は顔面部の鼻、頬の辺りに湿疹があるが、ほかの部分は八割ほど消失してきている。
10回~12回目
顔面部も徐々に湿疹減少してきた。前胸部、前頸部、頭部はほとんど湿疹消失した。
13回~15回目
顔面部の湿疹もほとんど気にならなくなってきた。若干の赤み、痒みはある。
16~17回目
顔面部の湿疹もほぼ消失した。
脂漏性皮膚炎は読んで字のごとく皮脂が漏れ出すことによっておこる皮膚炎の症状です。
当然皮脂分泌の多い頭部や顔面部(Tゾーン)に多く発症し、かさぶたのような赤い湿疹や、フケのような付着物を伴う湿疹が現れるのが特徴的な皮膚炎です。
適切な治療をせずにいると、症状が悪化したり、慢性化して何度も繰り返すことなども多い疾患です。生後3か月くらいまでの赤ちゃんと思春期以降の成人にかかりやすい疾患だといわれています。
脂漏性皮膚炎は脂漏性湿疹とも言い、頭にできた場合ですと、フケ症と勘違いしてしまうかたも多いようです。
また皮脂が酸化されて加齢臭のような匂いを放つ原因ともなります。
皮脂の中に含まれるトリグリセリド(中性脂肪)が、真菌の異常増殖などによって分解されて、それにより生じる遊離脂肪酸(代謝物)が、皮膚を刺激して炎症をひきおこすと考えられています。
他にも原因についてはわかっていない部分もおおくありますが、
寝不足やストレスのほか不適切な洗顔や洗髪での洗いすぎやすすぎ残しもあげられます。
脂漏性湿疹は皮脂分泌が多い男性の方が罹患率が高いです。(男性ホルモンが皮脂分泌を促進するため)
しかしながら女性でもホルモンバランスの乱れなどによっておこることも珍しくありません。
また赤ちゃんは皮脂の分泌が豊富なことと毛穴に皮脂がつまりやすいため炎症を起こしやすく脂漏性皮膚炎にかかりやすいとされています。
そのほかマラセチアという真菌が異常増殖することによって起こるとも考えられており、マラセチアは靱帯の皮膚に常在する菌で皮脂が多い環境では異常増殖し、マラセチアの代謝物によって炎症を引き起こすとも考えられています。よくアトピー性皮膚炎とも間違われますが、脂漏性皮膚炎は皮脂の多い箇所に出ることが特徴なのでアトピー性皮膚炎では出やすい膝裏や背中などにはできにくく、皮脂の多い頭部や鼻周囲などにできやすいのが特徴です。

清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
痛みを東洋医学的に考えた場合「不通則通(ふつうそくつう)」という考え方があり、これは、気血の不足や滞りで血行が悪くなると痛みが生じるという考え方です。
痛みの中でも痺れを伴うような神経痛などを「痺証(ひしょう)」といい、痺とは「通じない」という意味があり、なんらかの外的要因が原因で気血の流れが滞ることで痛みやしびれが生じると考えます。この外的要因として外邪(湿邪、風邪、寒邪、熱邪、乾邪)、湿痰、瘀血、血虚、気虚、気滞などが挙げられます。
また、五臓六腑の肝は疏泄作用(気を巡らす作用)を司り、ストレスなどにより肝の機能が低下すると気の滞りが生じやすくなります。
自律神経測定器により、現在のお身体の状態を測定した後治療に移ります。
激しい痛みがある場合交感神経系は過剰に緊張し、末梢血管を収縮させ、運動神経系も興奮するため筋肉の緊張が起こり、血管を圧迫して血行を悪化させます。
そうすると発痛物質などの代謝産物が一層溜まりさらに痛みを増強させることになります。
これは「痛みの悪循環」と呼ばれる現象です。この痛みの悪循環を断ち切るため、まず、自律神経系の調整を行い、内臓機能調整、全身の血行促進、免疫力を高め、本来体が持つ然治癒力の活性化を促します。

また、東洋医学的観点から気血の流れを促すツボや五臓六腑の機能調整に関わるツボも取り入れます。顔面痛と頸部のアライメント(関節のバランス)や筋緊張は深い関わりがあると考えられているため、うつ伏せで首肩周囲の治療を行った後、仰向けで顔面部の痛みの強い部分やその周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与え、痛みを脳に伝える神経経路をブロックする作用を促し、「脳内モルヒネ」と称されるエンドルフィン等の分泌を促します。また、血行を促進して痛みの原因となる物質を排出しやすくします。

必要であると判断した場合鍼に微弱な電気を流すことで鎮痛効果を促します。

歯、舌、顎、顔面部、頭部などに出現する痛みの総称です。原因が明確な顔面痛は症状に応じた治療を行えば完治しますが、レントゲンや検査に異常がないのにもかかわらずズキズキ鈍い痛みを持続的に感じる、激しい痛みが断続的に起こるなどの症状が現ることがあります。
統計的に性差は圧倒的に女性に多く見られ、特に中高年に多いといわれています。

口腔顔面痛の原因は多岐に渡り神経の病気や外傷、ウイルス、細菌感染、中には脳神経の異常や心筋梗塞など決して見逃すことのできない病気の一現象を示す場合もあるため十分な注意が必要です。
しかし、原因不明の痛みに関してはストレスや心理的葛藤が深く関係していると考えられており、心身共に緊張した状態が長く続くことにより起こる筋肉の緊張や、脳の痛みをコントロールしたり、認知するシステムの変調によって脳の中で痛みが増幅されたり、勝手に作り出されていることが近年の研究で分かってきました。
これら原因不明の慢性疼痛に対していわゆる痛み止め(鎮痛薬)は末梢神経に作用する薬であるため脳の中で起こる痛みには効果が無いとされています。
・顎が痛む
・歯を抜いたり神経をとったのに歯が痛む
・顔面がピリピリとしびれる
・口の中や舌が痛い
・耳の周囲が痛む
・頭や目の周囲が痛む
非定型歯痛、顔面痛
X線などの検査において異常を見つけることが出来ない顔面の痛みを非定型顔面痛、歯の痛みを非定型歯痛といいます。
外傷や炎症など局所に明らかな原因が認められないにもかかわらず、歯やその付近に痛みが起こります。鎮痛薬や外科処置、歯科処置では改善が得られない場合が多く、原因も十分に解明されていませんが、神経系の異常が原因とする「神経因性疼痛説」や心理社会的要因が原因とされる「心因説」などの説があります。
歯痛に対する鍼灸治療について←
顎関節症
顎関節とその周囲の異常により顎運動時の疼痛、関節雑音、開口障害などを伴ないます。咀嚼筋自体や、顎関節に過剰負荷が加わることにより発症されるとされています。
副鼻腔炎
いわゆる蓄膿症と呼ばれる疾患で、風邪や顔の怪我、アレルギーなどを原因として発症する副鼻腔の炎症です。
一ヶ月程度で自然に軽快する急性副鼻腔炎と、症状が三カ月以上に渡り続くものを慢性副鼻腔炎に分けられます。鼻の粘膜が腫れ、副鼻腔の空洞に膿や剥がれた粘膜が溜まり症状として頭痛、顔面痛、顔面腫脹、黄色や緑の鼻汁、鼻づまり、嗅覚障害などの鼻症状が見られます。
三叉神経痛
三叉神経は顔や歯の感覚(痛覚、触覚、温覚など)を脳に伝える神経ですが、この神経の支配領域に起こる発作性神経痛を三叉神経痛と呼びます。三叉神経の痛みの特徴は三叉神経の神経分布に沿って数秒から数十秒の電気が走ったような痛みが生じます。
触れると痛みを感じる部分(トリガーゾーン)があり、洗顔や会話、食事、歯みがきなどで痛みが誘発されます。
原因は完全に解明されていませんが、その多くが脳の脳幹と呼ばれる三叉神経の出入り口のところで動脈硬化などで屈曲した動脈や静脈が直接ぶつかり、神経を圧迫することによって生じると考えられています。
帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹は子供の頃にかかった水ぼうそうの原因ウイルスである水痘帯状疱疹ウイルスが神経の中に潜んでいて、加齢やストレスなどにより免疫力が低下した際に水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化する事により発症します。急性期には発疹と水疱が起こり、酷い時には皮膚の潰瘍も生じます。抗ウイルス薬の服用により皮膚症状は通常そのうちに治りますが、皮膚症状が消えた後にも急性期より耐え難い痛みが続いたり、一時帯状疱疹が良くなったのにもかかわらず一ヶ月ほどして再び痛みが起こる痛みが起こる場合があります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。痛みは年齢が高いほど、急性期の疼痛が強い場合、初期の治療が遅くなった場合ひどくなる傾向にあります。
片頭痛
脳血管の拡張により周囲の炎症によって神経が刺激されて起こる頭痛です。悪心、嘔吐などを伴う事もあり、関連痛として歯痛や顔面痛を伴うことがあります。
群発頭痛
偏頭痛と同じタイプの頭痛の一つで非常に激しい顔面部の痛みを訴えます。痛みが生じるところは目の周囲の多いのですが、痛みの症状によっては上顎の奥歯が痛いと訴えることがあります。痛みの他涙、目の充血、鼻水、鼻づまりなどの症状も認められます。
舌痛症・口腔内灼熱症候群
舌がヒリヒリ、ピリピリとした痛みや熱さを感じる病気です。多くは舌の先端や舌の縁がなどに持続性、自発性の痛みを訴えますが、食事には支障がなく、舌の表面の外見は異常がないのが特徴です。原因がいまだ明らかになっていない病気ですが、心気症に近い病態で何らかの精神的要因が背景にあるものという考えや、更年期の女性に多い事からホルモンのアンバランスや自律神経の変調なども関係があると考えられています。
痛みは医学的に発生メカニズムから大きく3つに分けて考えられています。
・侵害受容性疼痛
骨折や打撲、筋肉痛、火傷など炎症や物理的、化学的な刺激によって起こる痛みで、通常は急性期は疼痛部位に炎症の3兆候(発赤、腫脹、熱感)を伴ないます。
・神経障害性疼痛
しびれや神経痛など神経への刺激や損傷によって神経系統の異常興奮が原因で起こる痛み
・心因性疼痛
医学的な検査をしても以上が見られないため原因不明の痛みとされ、心理的、社会的なストレス要素が関係していると考えられる痛みで、非器質的疼痛といわれます。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
羞明感に対する鍼灸治療でメインは、目の周りに鍼やお灸治療を行っていくことです。羞明感の原因は、人によって様々であるためそれによって施術方法や選ぶツボは異なってきます。
・ドライアイや眼精疲労で起きている場合
ドライアイや眼精疲労によっても羞明感、眩しさを異常に感じて時に眩しさで目の違和感や目を開くことが難しくなることもあります。
それは、目に入る光が散乱してしまうためです。ドライアイでは、涙の分量が減少してしまっているため光が乱反射したり、眼球表面に傷がついてしまっていることで眼球表面が凸凹な状態となってしまうことで光が思わぬ方向へと反射してしまうことがあります。
そのような場合に鍼灸治療のアプローチとしましては目の周りに鍼を刺して暖かい比較的温度の低いお灸をすることで目の循環を改善していきます。

涙の成分は血液から産出されており、目の血行不順はドライアイの原因となります。また、目の周りの筋肉が疲労を起こした状態ですとそれも血流の妨げになるため羞明感を感じやすくなってしまうのです。
・結膜炎やぶどう膜炎で起きている場合
結膜(白目を覆う薄い膜)やぶどう膜(眼球表面の強膜と網膜の間にある膜)に炎症が起きてしまうと眩しさを異常に感じやすくなることがあります。
特にぶどう膜炎は、眩しさを異常に強く感じたり、網膜までに炎症の影響がでると著しい視力の低下やかすみ目、飛蚊症などの目の異常が多く出てしまう疾患の一つです。
炎症が起きているような疾患の場合に鍼灸のアプローチとしましては、まず炎症を早く引かせるように施術を行っていきます。特にお灸治療は抗炎症作用があり、炎症を早く引かせることに長けています。鍼も少し浅めにさすことで炎症を引かす効果があるため目の周りに浅めの鍼と少し熱めのお灸治療を施していきます。

また結膜炎やぶどう膜炎では目の周囲や奥の痛みの症状が出る場合があります。その場合はさした鍼に電気を流すことで鎮痛効果を狙って施術を行っていく場合もあります。

・自律神経の乱れで起きている場合
目の光に入ってくる量を調整する機能は瞳孔が開いたり閉じたりすることで調整されています。その調整に自律神経も関わっているため自律神経の大きな乱れは瞳孔に影響を与えて光が異常に入り込んでしまうことがあります。
そのような場合の鍼灸のアプローチとしましては、目の周りの治療ももちろんですが、身体全体のバランスを整えて自律神経の状態も整えていきます。

当院には、自律神経測定器がありますので自律神経の状態を初診時に測定して治療に入ります。
また背中の背部兪穴と言われる五臓六腑の状態を整える際にとても重要なツボも用いて施術を行っていきます。

羞明感に対する東洋医学的なアプローチは、まず五臓六腑の『肝』と『心』の状態を診ていきます。肝は目と深い関わりがあると東洋医学では考えられており、また心とも深い関係にあります。
東洋医学でいう『血』で考えますと、肝は血を貯蔵して心は血を送り出します。その二つの臓腑が機能低下してしまうと栄養ある血が全身に送り届かなくなってしまいます。そうなることで目の方にも悪影響が出て目の症状が出やすい状態になってしまうのです。
肝や心を整えるツボとして背中にある背部兪穴といったツボを用いたり、『太衝』といわれる肝の重要な経穴や心の重要なツボである『神門』といわれるツボを用いて施術していきます。
ドライアイ対策
ドライアイは、羞明感の原因となります。ドライアイにならない為にも長時間のパソコン作業やスマートフォン操作はなるべく控える必要があります。人は本能的に集中して物を見ている時はまばたきの回数が減少してしまいます。
まばたきの回数が減少してしまうと目の表面の潤いが低下してドライアイの状態となりやすく、目の表面が傷つきやすかったり目の細胞に十分に栄養が届かない状態となってしまいます。
長時間の目の酷使は避けてまばたきを多めにするように意識しましょう。集中している時にそんなの意識してられなないという方はパソコンの隅にポストイットなどでメモ書きして目に入るところにおいて意識付けを行うと良いです。
また、ドライアイを回避するためには部屋の湿度が重要です。乾燥する時期は特に加湿器などを設置して部屋の湿度をあげましょう。
自律神経を整える
自律神経が乱されると眩しさを感じやすくなってしまう傾向にあります。
自律神経を整えるには、食事・睡眠・運動が重要です。栄養バランスを考えた食生活や決まった時間に食事を摂る、睡眠時間は十分に確保する、有酸素運動を週に2~4日程は行うなど規則正しい生活を送るように心がけましょう。
また、朝目覚めたら朝日を浴びて体内時計を戻し交感神経の活動を高めて、夜は湯船にしっかりと浸かって身体を冷やさないことやリラックスさせることで夜に副交感神経をたかめることも自律神経を整える上では重要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
室内から室外へと出る時または室外から室内に入る際など、肌が敏感な方に起きる疾患の一つとして寒冷蕁麻疹という疾患があります。
寒冷蕁麻疹とは温められた体が急に冷やされることによって全身に蕁麻疹がおこり、強いかゆみや赤みが生じます。
寒冷蕁麻疹は日常生活の中で様々な場面で起きてしまう可能性があります。寒冷蕁麻疹がよく起きてしまう場合として
・冬に暖房のきいた室内から室外に出るとき
・お風呂から出て脱衣所などで体が冷えたとき
・ジョギングなどの運動をした直後に汗で体が冷やされたとき
・暖房で温められた室内で厚着をして汗をかき、体が冷やされたとき
などが挙げられます。また、あまりピンと来ないかもしれませんが夏場でも寒冷蕁麻疹が起きる場合があります。
・夏場にアイスや冷たい飲み物を飲んで体が冷やされたとき
・エアコンの冷気が直接身体にあたっているとき
・水温の低いプールに入ったとき
夏場の場合でも寒冷蕁麻疹が起きる可能性があるのです。
東洋医学では蕁麻疹の状態を『瘀血』といいます。瘀血とは、循環の滞りや脈からはみ出した浸出液のことを指します。東洋医学では瘀血の状態の原因となるのは多くの原因が考えられています。循環に大きな影響を与える要因は多種多様あり、気虚・陽虚・血虚・陰虚など様々です。その中に『寒凝』(寒冷による血管の収縮・血管凝固・血栓)も含まれます。
よって東洋医学でも寒さ・冷えによって循環が滞り、発疹ができると考えられているのです。
また循環が滞ることによって津液不足や血が足りない血虚という状態となり、慢性の栄養不良となることで皮膚のかゆみや乾燥、筋肉の衰えなどの症状が出るのです。
当院の寒冷蕁麻疹に対する施術は、第一に発疹の起きている周辺もしくはその周辺の経穴に鍼やお灸を施して皮膚の炎症をおさえる作用を促します。

かゆみの強い場合は電気鍼療法を用いることでかゆみを抑える効果が期待できます。

電気鍼療法は、刺激の量が強いため鍼に慣れていない方には行うことはありませんので安心してください。
またアレルギー性結膜炎は肝の機能や東洋医学でいう『風邪』と深く関係していることが考えられていますので、肝に関連の強いツボを多く用います。肝の陽気が過亢進して頭の方へのぼっていくことで症状を起こしているとも考えられるので肝の陽気を抑えて下げる治療もする必要があります。
風邪は五臓六腑の『肺』から侵入することが多いので肺に関するツボも刺激していきます。

また東洋医学の全身の状態を診て治療していくという特徴によって当院でも全身の調整施術を行っていきます。自律神経の状態を整えていくこも寒冷蕁麻疹を治療していく上で重要だと考えます。
自律神経を整える全身治療を行うことにより人間が本来もっている自然治癒力を高めます。
30代女性
一か月程前に日課のジョギングの後、手足首周囲に膨疹と痒みが出現。数時間で消失したが、それから寒い環境にいると同じような症状が良く起こるようになった。皮膚科にて皮膚科にて寒冷蕁麻疹との診断を受け、ヒスタミン薬とかゆみ止めの塗り薬を処方されるも根本的には改善されていない気がする。
体質的に冷え症で去年から職場が変わり仕事が多忙になったり、人間関係のストレスや睡眠不足、疲労の蓄積があると感じている。
当院での治療
自律神経測定器の結果副交感神経が過亢進状態でバランスに大きく乱れがありました。
副交感神経が過亢進状態になることで免疫機能が過亢進となり、炎症反応も起こりやすくなると考えられるため自律神経系の調整を主に炎症反応の起きている腕や下肢のツボや、東洋医学的観点から五臓六腑の肺や肝のツボを取り入れ治療を行いました。
一回目
特に大きな変化ないが施術当日は体が温まりよく眠れた。
二回目
前回施術後2,3日は膨疹出なかったが、昨日バス停で冷たい風にさらされたせいか夜から膨疹出現した。
三回目
末梢の冷えが少し改善されたと感じる。蕁麻疹も来院する前よりは良くなっていると感じる。
四回目
蕁麻疹出る頻度が減少してきた。しかし、残業が続いたり、食事の質が低下すると出現する日もある。以前と比べ睡眠の質が良くなった。
五回目
ここ一週間はとても調子が良い。一回だけ蕁麻疹出た日があったがそれ以外は全く気にならなかった。
六回目
天気のせいもあるのか比較的良い状態続いている。
七回目
数日寒い日もあったが、一回だけ膨疹出現するも2~3時間で引いた。以前よりも症状自体が軽くなっていると感じる。末梢の冷えも以前より良いと感じる。
八回目
前回治療後からは寒い環境下でも蕁麻疹出ていない。冷えもあまり感じなくなってきている。体調面安定してきたので一度間隔を伸ばしてみる。
九回目
蕁麻疹引き続き出ていない。最近仕事がハードで首肩こり、腰痛等全身的な疲れが気になるとの事でメンテナンスもかねて施術希望。
なぜ寒冷蕁麻疹が体に起きてしまうのかということは細かい部分まではわかっていないのが現実です。しかし、寒さが何かしらの引き金となり皮膚の血管周囲にある肥満細胞が反応して赤みやかゆみの原因となるヒスタミンを放出すると考えられています。
肥満細胞は寒冷蕁麻疹にかかわらずあらゆる蕁麻疹に関係していると言われています。
肥満細胞と名だけ聞くと肥満になってしまう細胞かと思われますが、別に体が太る肥満とは何ら関係もありません。肥満細胞の名の由来は様々な諸説がありますが、肥満細胞が発見されたときに肥満細胞がヒスタミンを含む顆粒をたくさん抱えている様が名の由来とされています。
肥満細胞は、皮膚の血管周囲ばかりでなく、気管支や鼻の粘膜にも存在します。肥満細胞の役割は外部からの異物を体外に排出する重要な免疫反応です。
身体に異物が侵入すると肥満細胞の表面に抗体ができそ、それが異物と結びつくと肥満細胞はヒスタミンなどの物質を放出します。ヒスタミンは血管を拡張させる作用があり、血管から浸出液が飛び出すことによって皮膚が赤く腫れあがるのです。またヒスタミンは炎症作用やかゆみ・咳・鼻水・くしゃみを引き起こします。
花粉症や食物アレルギーの増加などから肥満細胞による免疫反応は身体に害をもたらすと考えられがちですが、身体が正常な反応を起こせば身体にとって異物を体外に排出する重要な役割があるのです。
しかし、近年では身体が花粉や食物など様々な物質に過剰に反応することが多くなっています。寒冷蕁麻疹もその一種だと考えられます。
寒冷蕁麻疹の場合は、異物も侵入してきていないのに身体が異物が侵入してきたと判断して免疫反応を起こしていることから体の異常な反応だと言えます。
アトピー性皮膚炎について詳しくはこちら
当たり前ですが、暖房のきいた室内から室外に出た際に寒冷蕁麻疹が起きる人と起きない人がいます。寒冷蕁麻疹にかかりやすい人には特徴がいくつかあります。
・体温が低く、冷え性の人
・手足の血行が悪く、手足がいつも冷えている人
・痩せ型の体型の人
・汗をよくかく人
・自律神経のバランスが乱れがちな人
などが挙げられます。日々の生活習慣の乱れや仕事でのストレスで体温の低下・血行不良・自律神経のバランスが乱れている方が多いように感じます。
寒冷蕁麻疹は近年増えてきた一種の現代病だと考えられます。
蕁麻疹が出てきたらまず病院で検査を受ける必要があります。発疹を見て何がアレルギー反応の原因となっているかわからないためです。今はペットを飼っている人が多く動物アレルギーであったり、食物アレルギーであったりと判断が難しくなっています。
アレルゲン検査をして原因が特定できない場合もあります。その場合、寒冷刺激も蕁麻疹を引き起こしている一つの原因として挙げられるのです。
清水大地

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渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学では、乳汁の産生がうまくいかない状態と、乳汁産生はうまくいくが分泌がうまくいかない状態のどちらかによるものと考えます。
乳汁産生減少には、気や血が足りていないと考え、気血両虚と証をたてます。もともと気血不足の体質の方や、分娩時に多量の失血、長時間の陣痛などにより体力が下がってしまったためにおこることがあります。
分泌がうまくいかない状態は、気の巡りが悪い場合があります。妊娠から分娩後のストレスにより肝の気が溜まってしまい上手く分泌できないと考えます。肝鬱気滞と証をたてます。
乳汁分泌の鍼灸治療として、胸や背部などの経穴を使います。乳根・雲門・中府・檀中・天窓を主に使用して、証に合わせて他の経穴を増やしていきます。
気血両虚では、足三里・中かん・気海・三陰交・膈兪・脾兪などです。

肝鬱気滞では、太衝・合谷・肝兪・百会などです。


当院では、自律神経測定器で身体のバランスを調べた後にその方その方に合った治療方法で施術します。
自律神経測定器では、交感神経と副交感神経のバランスや肉体的ストレス・精神的ストレス・疲労度を調べられます。
この情報を元に身体のバランスがとれるよう鍼灸治療します。乳汁分泌不全はストレスが原因になることもあります。鍼灸治療は自律神経を整えるのに優れた治療方法で、ストレス解消にも良く効きます。
鍼灸治療は、身体が本来持っている自然治癒力を高める治療であるため非薬物療法になります。そのため母親や乳児への影響も心配ないです。
乳汁分泌不全における鍼灸治療は、乳房マッサージや生活を見直しても効果が出づらい場合などの補完的役割になります。
当院では、個室完備ですのでプライベートも保たれて、リラックスした気分で治療を受けられます。また、当院には女性鍼灸師が在籍しております
小一時間ほど鍼灸治療を受けられた後は、効果を実感していただけられると思います。
乳汁分泌不全は、ストレスや生活習慣も深く関係しているため当院ではしっかりと時間をかけて問診していきます。
その次に自律神経測定器で自律神経の状態を計測していきます。自律神経の乱れも乳汁分泌不全の原因となる可能性があります。
また、東洋医学的観点より診察をして東洋医学の病証である「証」を決定していきます。
問診内容・自律神経の計測結果・東洋医学の証これらをふまえて総合的な鍼灸治療をしていきます。
20代後半 女性
乳汁分泌不全にて来院。一日8回授乳、乳量は右乳10cc左乳30ccとの事。
乳房マッサージは二週に一度通われているがあまり変化は見られないので当院にご来院された。肩こりの訴えもあり。
当院の治療
育児のストレスや疲れを抱えており、自律神経測定器で自律神経の状態を計測した結果、自律神経が乱れている状態でしたのでまず、自律神経を調整する治療を行った後、肩周囲の筋肉と胸筋の筋緊張を緩める治療を行い、東洋医学的観点からも治療していきました。
最後に乳管の詰まりを感じる部分、その周囲にお灸と刺さない鍼(ローラー鍼)で周囲の血行を良くする施術を行いました。また、乳房マッサージの頻度が二週に一度との事でしたので、毎日入浴後に自身にてマッサージをして頂くよう指導しました。
治療経過
◇一回目◇
右の乳量が少し増えたが左はあまり変化なし。
◇二回目◇
右はまた少し乳量が増加した。左も少量ではあるが増えてきているとのこと。
◇三回目◇
乳量が二倍~三倍に増えた。
◇四回目◇
鍼治療の翌日はとても出が良いが間が空くと乳量が少なくなっていると感じる。
◇五回目◇
乳量が安定して出てくるようになった。
乳汁分泌不全とは、分娩後の数日で自然に分泌される乳汁が分泌されない状態や充分に乳汁が分泌されない状態をいいます。一回の哺乳で約60mlの分泌量が充足量だと言われます。
赤ちゃんにとって乳汁は最も理想な栄養になります。授乳は積極的に勧めたいものです。
乳汁不全には、分泌不足も含まれますが、病院などでは病気の概念には入れていないこともあります。
原因には、乳汁の産生が少ないことや、分泌が充分でも射乳ができないことで不全になることがあります。
陥没乳頭などの形の異常があると赤ちゃんが上手く吸えなくなるため乳汁の産生が充分でも分泌不全になります。
乳汁の産生にはプロラクチンというホルモンが乳腺細胞に作用して乳汁の産生を促します。射乳にはオキシトシンというホルモンが乳腺の筋上皮細胞に働きかけて乳汁の排出を促します。これらのホルモン産生が不十分だと乳汁分泌不全になります。
乳汁分泌不全は真性と仮性にわけられます。
真性乳汁不全は、
・乳腺欠損
・乳腺発育不全
・内分泌の異常
・下垂体機能障害
などになります。
仮性乳汁不全は、
・産婦の母乳栄養に対しての意識の低さ
・赤ちゃんの未熟性による吸啜障害
・扁平乳頭や陥没乳頭などにより赤ちゃんが吸引できない
などがあります。
乳汁分泌不全の多くは仮性によるものです。
また、ストレスや栄養不足、生活習慣の乱れからも分泌に関係します。そのような場合は、ストレスから避けるようにすることと、日常生活や食生活の改善も必要になります。
検査方法には、乳児の体重測定や母親の乳腺炎を調べます。乳児の健康診断を行うこともあります。栄養状態や体重の管理などです。母親は乳腺炎がないか炎症反応などの血液検査などを行います。
清水大地

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東洋医学では、尿失禁を『虚証』と診ます。人体の水分調節作用に関係するのは、
腎と膀胱、脾と胃、小腸と三焦、肺があります。
『腎』には全身の水を管理する機能を持ち水の蔵だと言われます。
『脾』は、水湿を運化する作用があります。
『三焦』は、全身の水液の管理を行います。
『肺』は、水道を調節する作用を持ちます。
証では、腎気不足、脾肺気虚、肝鬱が考えられます。各証によって用いる経穴は違ってきます。
『腎気不足』には、関元、中極、曲骨、腎兪、膀胱兪、太渓を使います。
『脾肺気虚』には、気海、三陰交、足三里、太淵、肺兪を使います。
『肝鬱』には、中極、中リョ、三陰交、陰陵泉、太衝を使います。

当院では、自律神経測定器により交感神経と副交感神経のバランスを調べます。
自律神経の状態が整っていない状態ですと身体の中枢神経や全身の血行状態に関係して自然治癒力が発揮されません。
自律神経はストレスや生活習慣から影響を受けて変化しますので、1人1人の状態に合わせたオーダーメイドの治療になります。

鍼灸治療は、自律神経を整えるのに高い効果があります。初めての方には問診をしっかり行なうことで、症状と身体や生活習慣との因果関係を突き詰めて治療に入ります。当院では、完全使い捨ての鍼を使用しますので衛生面は安心してください。
治療部屋は全室個室になっていますので、プライベートを守り治療を行います。
自分の意思ではコントロールできずに尿が漏れ出てしまうことです。昼間で自分の意識があるときに、クシャミや咳などをした際に失禁してしまうことや睡眠時などの無意識のときに尿が排出してしまうことです。
この尿が漏れてしまうことを尿失禁と言います。睡眠時に起こる尿漏れを夜尿と言い、一般的には「おねしょ」と言われるものです。
①腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁は、お腹に力が入る状態で尿が漏れ出るものです。くしゃみや咳、重いものを持ち上げる時などに起こります。腹圧性尿失禁は女性に多いです。尿道括約筋の弛緩によるものが多く、女性は妊娠や出産などにより弱くなるため女性に多いです。男性の場合は前立腺の手術などをするとその際にできた傷により起きることがあります。
②切迫性尿失禁
切迫性尿失禁は、尿意が起こった後にトイレまで間に合わずに尿が漏れ出るものです。高齢者に多くみられるもので、男女差は特にありません。原因には、脳や脊髄の病気によって神経症害がおこり、うまくコントロールができないために起こることもありますが、多くの場合は、特に原因がないのに膀胱が勝手に収縮してしまい起こります。膀胱炎や尿道炎、前立腺肥大症なども原因となります。
③溢流性尿失禁
溢流性尿失禁は、男性に多くみられるもので、排尿障害を伴います。膀胱に尿が溜まり過ぎて、入りきらない尿が漏れ出てくるものです。溢流性尿失禁は、男性がかかる前立腺肥大症や前立腺癌などが原因となることが多く、女性の場合はまれな尿道狭窄によってなるため、男性に多くみられます。
④機能性尿失禁
機能性尿失禁は、排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や認知症が原因で起こる尿失禁です。歩行障害や認知症によりトイレで排尿ができないために起こるものです。
尿失禁は相対的に女性が多くその理由は、解剖学で説明できます。
男女で尿道の長さが違います。男性だと16から20㎝に対して女性だと3から4㎝と短いです。膀胱頚部から外尿道口までが真っ直ぐと解剖学からみると女性の方が失禁しやすい形状になるわけです。
また膀胱内に尿を貯めておくには、膀胱内圧と尿道内圧が関係します。
この尿道圧には、女性では尿道平滑筋の一つが関係しますが、男性では尿道平滑筋と尿道括約筋の二つが関係します。そのため、女性は、妊娠や出産、加齢などにより筋力の低下がおこり腹圧からの影響で男性よりも腹圧性尿失禁の率が高いです。

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院