冷え性を根本的に改善させるには自律神経のバランスとホルモンのバランスを整える治療と
東洋医学による精気を補う治療をしていくことが必要です。
東洋医学と西洋医学のそれぞれの問題を解決していくことが
冷え性の改善となります。
当院では、特別な温灸器を使い身体の芯から温めて
下腹部から下肢までの血行を良くしていきます。
下半身を温めて女性ホルモンの調整を行い
全身の経絡治療をすることで自律神経のバランスを整えていきます。
全身の経絡経穴を用いて、身体の循環や気血を巡らせるよう
鍼と灸を用いて治療します。
治療が終わって帰られるころには、身体が温まったと実感していただけると思います。
冷え性改善には日々の生活習慣やお仕事の姿勢など
から引き起こされるものも多いので、これを機に生活を変えていかれるのも健康のために良いと思います。
陽気が弱い状態や水が多い状態でなるものと考えます。
主に
血の不足や停滞による血の問題
水分の停滞や水毒という水の問題
が考えられて、
・おけつ
・水毒
と東洋医学では表現します。
東洋医学での鍼灸治療としては、根本に精気が弱っているため起きるものですので、
この精気を補ってあげる治療をしていきます。
身体の体質改善ができていければ自然治癒の力で症状は改善されていきます。
40代 女性
冬は外気の気温低下、夏は室内のエアコンにより一年中冷え性に悩まされていた。運動やマッサージなど冷え性の冷え性に良いとされることは一通り行ったが、冷え性の解消までには繋がらなかった。
ほかに膝から下がむくみやすく、一日座って仕事をした後は足がとても重たく感じる。また、数日前より腰の重だるい痛みもひどくなってきてどうしようもなくなり当院にご来院された。
当院の治療
しっかりと問診をしたうえで自律神経の状態を計測しました。問診で一日中パソコンの前で座って作業していることが多く、夢中になると4・5時間はずっと座ったままの状態とのことでしたので、しっかりと1時間に1回は休憩をとって歩行してもらい、入浴後は軽くふくらはぎを下から上へ自分でマッサージしていただくようにしました。
また自律神経測定器の結果、交感神経が高い状態で自律神経も乱れている状態と判断されたため、当院の治療としましてはまず自律神経を整える治療をしたうえでお灸を中心にして腰から下を温める治療を施しました。
当院では、様々なお灸を用います。はりの上にもぐさを乗っけて火をつける灸頭鍼療法や直接もぐさを皮膚の上に乗せて火をつけ、焼き切れる前に火を消す透熱灸療法などその患者様に合わせたお灸療法用いて治療していきます。
◇1回目◇
治療後全身が温まるような感じがして腰の重だるい痛みがなくなった。
◇2回目◇
前回の治療から3週間空いても手足は以前ほどの冷たさは感じられなくなったとのこと。しかし、まだたまに手足が冷えて夜寝つくのに時間がかかる時がある。
◇3~5回目◇
3・4回目は冷えは膠着状態だったが、5回目が終わった後は日常的に手足の冷えを感じることが少なくなり夜もしっかり眠れるようになった。外気温などで冷えてもすぐ温まるようになった。
30代女性
数年前から冷え性に悩まされていた。友人がヨガをやって冷え性が改善されたということでヨガをやってみたがあまり改善されなかった。気温の下がる冬になると特に冷え性がきつくなり足先や手先がとても冷えて靴下を2重3重に履いたり、カイロなどで暖めてももまったく暖まらない。
夜も入浴を1時間入るとさすがに暖まるが、寝る頃になると体が冷えて眠れないこともある。
当院の治療
問診・自律神経測定器で測定後、お灸療法を中心に治療していきました。お灸は、直接灸・灸頭鍼・MT温灸・電子温灸器などさまざまな種類のお灸を用いました。
◇1回目◇
治療中、体が暖まっていく感覚が実感できた。
◇2回目◇
外に出ると体は冷えることは冷えるが、室内に入り体を暖めると体が早く暖まり、それが以前よりも持続するように感じた。
◇3回目◇
冷えがひどいと頭痛の症状が出ていたが、それがなくなってきた。
◇4回目◇
夜中、体の冷えで目覚めることがなくなり睡眠が快調に取れるようになってきた。
◇5回目◇
手先・足先の冷えの感覚が以前の半分ほどとなり、だいぶ軽快してきていると自覚されている。
20代女性
不妊治療を目的にご来院されました。
膝からしたが特に冷たく下腹部や手先も常に冷えているような状態でした。
仕事でのストレスも多く、睡眠も浅めでよく悪い夢をみて寝起きも悪い状態。中途覚醒もあり。
数年前から不妊症で悩んでいて生理不順でホルモンバランスの乱れも婦人科では指摘されていました。子供ができない状態が5年ほど続いており、何とか手段はないかとご主人と探していて当院にご来院されました。
自律神経測定器の結果、夜の時間帯にもかかわらず交感神経の活動が亢進状態にあって常に交感神経の状態が過亢進状態か日中夜の自律神経のバランスが逆転してしまっている状態が推察されます。
治療
下腹部や特にひざ下の冷えは東洋医学でも不妊症治療に対してとても重要でその部分を電子温灸器や灸頭鍼、点灸等を用いてしっかりと温めていきます。
全身施術では、手足の自律神経の状態を整えるツボであったり、四神窓といって睡眠や精神的な状態を改善させることに効果的なツボに鍼を刺して電気を流す鍼通電伝治療を用いていきます。
その他、背中の背部兪穴といいまして五臓六腑の関連した重要なツボがございますのでその部分にも鍼やお灸を施すことで特に重要な腎や生殖に関わる臓腑のツボを刺激していきます。
経過
施術後、徐々に睡眠の質が向上。仕事の忙しさなど日々のストレスに左右されることもあるがトータル的にみると深く眠れる日が増えていった。
下肢の冷えや下腹部は、最初は本人もそこまで自覚できなかったが他が温まるようになってきて本人も冷えを自覚してきて冷えないような対策をしていただきました。
3か月間くらいかけて徐々に冷えや睡眠が改善していき、体調も波はありますが改善傾向にありました。そんな中施術開始後、タイミング療法と並行して妊娠が確認できました。
流産の経験もあるためその後体調を整える目的で週一回はメンテナンスで鍼灸施術も受けています。
下肢や下腹部の冷えは、ほとんどなくなってきました。
体内のホルモン変動や自律神経のバランスが乱れるために引き起こる症状だと考えられています。
血流が豊富で身体を温める作用がある筋肉が男性に比べて女性の方が少ないです。
それに伴い女性は出産や月経など血が少なることもあり、男性よりも冷えを強く感じる方が多いと思われます。
女性の方が多いのですが、男性の方にも冷え症の症状を持った人もいます。
デスクワークや運動不足で下肢の筋肉が落ちてくることや、
不規則な生活習慣のため自律神経が乱れることによって起きやすいことから、
現代病といっても過言ではありません。
冷え性は病気としては見ませんので、お医者さんは専門的に診ているところは少ないと思います。
身体の中から変えていかなければなりませんので、
体質改善が必要です。
冷え性になると、
・肩こり
・腰痛
・下肢のむくみ
・下肢の感覚が鈍くなる
・下腹部の痛み
・頻尿
といった症状を伴いやすいです。
それ以外にも
・生理不順
・易疲労性
・肌荒れ
・不眠
などの症状も付随してでてきやすいもので。
お仕事や生活でも悩まされやすいものです。
Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸院|眼精疲労 at 10:00 / 院長コラム 冷え性改善には鍼灸治療 への2件のコメント