脂漏性皮膚炎の鍼灸治療

2018年11月1日

 

脂漏性皮膚炎の東洋医学アプローチと鍼灸治療

 

東洋医学では『面ゆう風』と呼ばれ、顔(面)に風邪などの邪気が停滞することによっておこると考えられています。

 

まず始めに当院独自の自律神経調整治療で、自律神経のバランスを整えて行きます。

脂漏性皮膚炎の方は、炎症や痒み、症状のストレスなどで自律神経系の乱れがおきていることが多いです。ですから最初に自律神経のバランスを調整して自然治癒力をあげることがベースになるわけです。

脂漏性皮膚炎の自律神経調整鍼灸

 

次に東洋医学のツボで皮毛や気・血に関係している経穴を用いながら、全身の気血・臓腑の状態を整えていきます。

 

主要穴

中府・列穴・血海・膈兪・肝兪・肺兪・膏肓

 

天井・腎兪・顔面部及び頭部の炎症部位など

脂漏性皮膚炎の頭部への鍼治療

 

 

のツボを使っていきます。炎症部分に関しては鍼通電治療も併用していくことで、皮膚炎を抑制したり、局所の血液循環や白血球の働きも高まるため、炎症部分の赤みがフケの状態にも変化が出てきます。

脂漏性皮膚炎のうつ伏せ鍼灸治療

 

脂漏性皮膚炎は慢性化しやすい症状ですから、治療も2~3か月ほどのスパンで長期的な視点でみていただく必要があります。

鍼灸治療で自律神経のバランスを整え、皮膚の新陳代謝を高めることで免疫力も高まり、症状を改善していきます。

理想をいえば、西洋医学の薬物治療と鍼灸治療を併用して行えるとより効果的かつ症状の改善もはやいでしょう。

 

頭皮での脂っぽいフケや皮膚の赤み、Tゾーンや頬周りの赤ら顔。痒みやかさつきも気になりますが、周りからの視線も嫌になりますよね。

脂漏性皮膚炎がなかなか良くならないという方

お気軽にご相談ください。

 

脂漏性皮膚炎の鍼灸治療症例

 

40代男性

 

二年ほど前から脂漏性皮膚炎を発症し胸部、前頸部、顔面部、頭部に湿疹が出ている。皮膚科にて処方された塗り薬を塗り続けているがなかなか改善されない。頭皮はかさぶた状に

なっている部分と痒みがあり掻くとフケが出るようになっている。

食事、生活習慣等自分でできることは気を付けるようにしているものの、徐々に症状が重くなってきていると感じており、鍼灸治療も試してみたいとのことで来院される。

 

当院での治療

 

自律神経測定器の結果交感神経が過亢進状態でバランスに大きく乱れがみられました。うつ伏せで自律神経、内臓機能調整、頭部、顔面部の血行促進のため、首肩周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与えました。仰向けで自律神経調整と胸部、顔面部、頭部のツボを用いて患部の血行を促進させ皮膚のバリア機能を高め、抗炎症作用を促しました。また、頭部には梅花鍼という刺さない鍼も併用していきました。

 

1回目

特に変化はない

 

2~4回目

大きな変化は見られないが赤みが以前よりは落ち着いてきたように思う。

 

5~7回目

赤みは引き続き抑えられてはいるが湿疹はまだ変化ない。

 

8回目

胸、首、頭部の湿疹が徐々に減少してきている。赤みと痒みも以前よりは抑えられている。

頭皮のかさぶたが半減程度になってきている。フケも減少傾向にある。

9回目

湿疹以前は胸から上部全体だったのが、現在は顔面部の鼻、頬の辺りに湿疹があるが、ほかの部分は八割ほど消失してきている。

 

10回~12回目

顔面部も徐々に湿疹減少してきた。前胸部、前頸部、頭部はほとんど湿疹消失した。

 

13回~15回目

顔面部の湿疹もほとんど気にならなくなってきた。若干の赤み、痒みはある。

 

16~17回目

顔面部の湿疹もほぼ消失した。

 

脂漏性皮膚炎とは

 

脂漏性皮膚炎は読んで字のごとく皮脂が漏れ出すことによっておこる皮膚炎の症状です。

当然皮脂分泌の多い頭部や顔面部(Tゾーン)に多く発症し、かさぶたのような赤い湿疹や、フケのような付着物を伴う湿疹が現れるのが特徴的な皮膚炎です。

適切な治療をせずにいると、症状が悪化したり、慢性化して何度も繰り返すことなども多い疾患です。生後3か月くらいまでの赤ちゃんと思春期以降の成人にかかりやすい疾患だといわれています。

 

脂漏性皮膚炎は脂漏性湿疹とも言い、頭にできた場合ですと、フケ症と勘違いしてしまうかたも多いようです。

また皮脂が酸化されて加齢臭のような匂いを放つ原因ともなります。

 

脂漏性皮膚炎の原因

 

皮脂の中に含まれるトリグリセリド(中性脂肪)が、真菌の異常増殖などによって分解されて、それにより生じる遊離脂肪酸(代謝物)が、皮膚を刺激して炎症をひきおこすと考えられています。

他にも原因についてはわかっていない部分もおおくありますが、

寝不足ストレスのほか不適切な洗顔や洗髪での洗いすぎやすすぎ残しもあげられます。

脂漏性湿疹は皮脂分泌が多い男性の方が罹患率が高いです。(男性ホルモンが皮脂分泌を促進するため)

しかしながら女性でもホルモンバランスの乱れなどによっておこることも珍しくありません。

また赤ちゃんは皮脂の分泌が豊富なことと毛穴に皮脂がつまりやすいため炎症を起こしやすく脂漏性皮膚炎にかかりやすいとされています。

そのほかマラセチアという真菌が異常増殖することによって起こるとも考えられており、マラセチアは靱帯の皮膚に常在する菌で皮脂が多い環境では異常増殖し、マラセチアの代謝物によって炎症を引き起こすとも考えられています。よくアトピー性皮膚炎とも間違われますが、脂漏性皮膚炎は皮脂の多い箇所に出ることが特徴なのでアトピー性皮膚炎では出やすい膝裏や背中などにはできにくく、皮脂の多い頭部や鼻周囲などにできやすいのが特徴です。

アトピー性皮膚炎の鍼灸治療について

脂漏性皮膚炎

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 11:37 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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