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頭鳴り(頭鳴、頭鳴症)の鍼灸治療

金曜日, 7月 3rd, 2020

頭鳴りの当院の鍼灸治療

頭鳴りは、その背景に脳の障害や精神病などが潜んでいる場合もございます。まずは、自己判断せずに耳鼻科や脳神経外科などを受診してどのような背景で頭鳴りが起こっているのか検査を受けてください。脳の障害が見られない場合、基本的に鍼灸治療の対象となります。

 

頭鳴りに対する当院の施術ポイントは3つあります。

頭鳴り

頭鳴りでは、病院で検査しても異常は見られず原因不明と診断される場合が少なくありません。

そういった方に多いのが特に交感神経の活動が過亢進気味による脳の過剰興奮状態です。当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を把握することが可能です。

自律神経測定器
自律神経測定器

自律神経の状態を測定したうえでお腹手足や背部のツボを用いて自律神経の調整施術を行います。

自律神経調整鍼灸

頭鳴りは筋緊張性の頭痛の随伴症状の可能性も高いです。筋緊張性の頭痛は、頸部や後頭部の筋緊張が引き起こす頭痛で基本的に締め付けられるような鈍痛が頭部に起こります。
それらを解消するために頸部や背部などに鍼灸施術を行うことで筋緊張の緩和を目的とします。

頭鳴りの頸部の筋緊張緩和

頭鳴りは耳鳴り症状も併発している場合がほとんどです。耳鳴りが解消されることで頭鳴りも解消される場合が多いため耳周りの施術をすることで耳鳴り治療の施術も行います。

頭鳴りの耳周りのツボへの施術

 

耳鳴りの鍼灸治療について

頭鳴りとは

頭の中や頭の周辺で音が鳴っているように感じる症状のことで、頭鳴(ずめい)や頭鳴症(ずめいしょう)とも言われます。頭鳴りの音は「キーン」という金属音や「ジージー」とセミの鳴くような音、「ガンガン」「ザー」などの雑音など様々です。頭鳴りの症状は静かな環境でより気になること、耳をふさぐと増長すること、また、他人には聞くことができない音であることが「耳鳴り」とよく似ています。

患者は60歳以上の男性に多く、正確な患者数は不明ですが日本の耳鳴りの患者数1300万~1500万人のうち2割程度が頭鳴り症状を持っていると考えられています。

頭鳴りの原因

頭鳴りのがなぜ発生するのか完全には解明されていませんが、「慢性的な耳鳴り」「脳の血虚」「めまい」「頭痛」が関係しているのではないかと考えられています。

耳鳴りは空気の振動を電気信号に変えること過程での異常によって起こりますが、その乱れた電気信号により、側頭葉などの脳に慢性的に異常が起こって頭鳴りが起こるという考え方や、ストレスや脳血管障害などにより、脳が血虚状態となることで脳が異常興奮したり、栄養不足になったりして起こるという考え方、また、生活習慣の乱れや過度のストレスなどによる自律神経の乱れ、変形性頚椎症、片頭痛、緊張型頭痛の随伴症状(耳小骨の異常緊張に伴う状態)などが考えられています。

頭鳴りになりやすい方の特徴は、

・糖尿病を罹患している方
・高血圧の方
・喫煙歴がある人
・夜勤などで不規則な生活をしている人
・騒音にさらされている人
・難聴の人

などです。また、脳の興奮を抑える薬を長期間使用してる人も頭鳴りを起こしやすいことがわかっています。

その他、頭鳴りでは脳の障害が隠されている場合もございますので一度病院などで検査を受けられることをお勧めします。

症状

頭鳴りの主な症状は頭全体に耐えがたい雑音が響くことです。周りがうるさかったり、自分が何かに集中している間は気にならないことが多いですが、寝る前や静かな部屋に移ったりすると急にこうした雑音が気になりはじめます。

頭鳴りのする場所は後頭部や頭頂部、こめかみや額(おでこ)など様々です。頭鳴りの音は一時的に鳴る場合と持続的に鳴る場合があり、あまりに長く症状が続くと不眠や食欲不振などに陥る場合もあります。

また、頭鳴りが発症すると、頭全体もしくは頭の片側だけが重く感じることがあったり、頭痛やめまいを生じることもあります。

 

病院での治療

頭鳴には脳神経の興奮を抑える抗てんかん薬や片頭痛の薬が有効の場合が多く、当院では鍼灸治療と並行してそれらの治療を受けられることを薦めております。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する鍼灸治療の効果

火曜日, 6月 23rd, 2020

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、タバコの煙や有害なガスなどの持続的な吸入が原因で、気管支の炎症などに加えて肺胞の破壊によって呼吸機能が低下を起こした状態です。

症状としましては

・呼吸困難
・運動した時の息切れ
・痰
・咳

 

が挙げられます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、肺胞と気道に慢性的な炎症が生じてしまうことで肺に溜まった空気を吐き出しにくくなります。
そして次第に肺の中に空気が留まってしまうことで空気の交換ができなくなり息苦しさ息切れを起こすのです。

日本において慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、40歳以上の人口の8.5%を占めるともいわれ、ほとんどの原因はタバコの煙に含まれる有害物質だと考えられています。ちなみに日本では男性の方が女性よりも約2.5倍の有病率があるとされています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患ってしまいますと、歩行をはじめとして食事や入浴、衣服の着脱などの日常生活も制限されてしまうこともあり、重症となると生活の質が著しく低下してしまうため、生活意欲の減退による精神的なダメージは計り知れないものとなる危険性もあるのです。

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)における鍼灸治療の目的

慢性閉塞性肺疾患(COPDにおける)鍼灸治療の目的は、薬物治療などの西洋医学の補完的役割が大きいです。
よって当院では、病院と並行して鍼灸治療を受けられることを推奨しています。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、咳を多くしたり、息苦しさから呼吸するために働く呼吸筋が疲労しやすくなってしまいます。
それら呼吸筋の疲労は、呼吸困難を増悪させる大きな要因になる可能性が大きく、鍼治療で呼吸筋へのアプローチをすることで筋疲労を改善させることで症状改善をはかっていきます。

慢性閉塞性肺疾患の鍼治療

呼吸筋とは

肺は呼吸をするたびに拡張したり縮んだりしますが、じつは肺自身でそのような動きはできません。肺の周りを取り囲む筋肉によって肺は拡張したり、縮んだりするのです。

呼吸に関係する筋肉は主に肋間筋横隔膜です。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)となってしまうと呼吸をより活発に行おうとするため呼吸筋は通常時よりもより活動的となり、特に肋間筋や横隔膜に疲労が溜まりやすくなります。

その他、慢性閉塞性肺疾患(COPD)で呼吸がしづらい状態が続くと呼吸筋の他にも頸部や背部の筋肉にも応援を求めてそれらの筋肉も動員して呼吸をしようとします。

呼吸筋の作用はまだまだ解明されていない部分も多いですが、これら呼吸筋の機能を保つことは呼吸をしやすくするために重要だと考えられています。

鍼治療では、鍼を刺すことでそれらの筋肉に直接的にアプローチをしていきます。

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する鍼灸治療の研究

鍼灸治療は、昔から様々な呼吸器疾患に対して行われてきました。近年では、その効果・有効性について臨床試験が行われるようになってきました。

1986年はじめて呼吸器疾患に対しての鍼治療のランダム化比較試験が行われており、偽鍼群と真の鍼治療群とに分けて、比較試験を行ったところ、鍼治療群の方が偽鍼群よりも自覚する呼吸困難の改善や6分間できるだけ長い距離を歩かせるテストでは運動後の呼吸困難感が改善されたという報告があります。

また、日本における慢性閉塞性肺疾患(COPD)の鍼治療の臨床研究では、いくつかの報告で有効性が示されています。

62例のCOPD患者を対象に現代医学の治療に加えて週1回のペースで12週間の鍼治療群(30例)と偽鍼群(32例)に分けた報告があります。
結果は、軽い運動時の呼吸困難が鍼治療群では有意な改善がみられました。

COPDの重症度に応じた鍼治療の有効性についての研究もあり、呼吸困難が強い重症患者にも効果があるとの報告もされています。

これらの報告では薬物治療や在宅酸素療法を受けている患者に対して鍼治療を併用するような形で行われており、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対して鍼治療は標準的な治療の補完的役割が示唆されています。

 

まだまだ慢性閉塞性肺疾患(COPD)における鍼灸治療の論文数は少ないのが現状でエビデンスの構築段階ではあり、更なる臨床試験が期待されます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する鍼灸治療の考えられるメカニズム

慢性閉塞性肺疾患(COPD)では様々な要因から呼吸困難が起きていると報告されていることから鍼灸治療の有効性のメカニズムは推察されています。

・呼吸筋等の筋緊張緩和
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、呼吸筋の疲労による過緊張状態で胸郭の可動域が制限されることで肺が拡張しづらい状態となっていることが認められます。肺が拡張しづらい状態ですので自然と呼吸はしにくくなります。

鍼治療を行うことで筋緊張の緩和が起こり、胸郭可動域が改善することが考えられています。

 

・中枢を介した呼吸困難抑制
呼吸困難時には、情動や自律神経に関与する帯状回や偏桃体などが亢進するという報告がなされています。

鍼刺激時の脳のfMRIを調べた研究では、帯状回や偏桃体など様々な領域での抑制が報告されており、それらが作用することで呼吸困難が改善されたと推察されています。

 

・鎮痛効果による呼吸困難の抑制
鍼灸治療は脳にモルヒネ様物質を排出させることで強い鎮痛効果が得られることがわかっています。
呼吸困難時には、モルヒネの効果が示されており、鍼治療によって排出されたモルヒネ様物質によって呼吸困難が改善されると推察されています。

慢性閉塞性肺疾患の腹部への鍼灸

東京都新型コロナウイルス感染拡大防止対策

火曜日, 6月 16th, 2020

新型コロナウイルス感染拡大防止対策

当院では東京都が推奨する新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインに基づき感染拡大防止対策を行っております。

 

感染防止徹底宣言

感染拡大防止対策チェックシート

 

 

 

コロナウィルス感染対策

 

コロナ禍による適応障害の鍼灸治療

日曜日, 5月 10th, 2020

適応障害とは

適応障害という名前は一度は耳にしたころがあるかと思いますが、どういったものかピンとこない方も多いかと思います。

適応障害とはある特定の状況や出来事がそのひとにとってとても耐えがたく感じられてしまって情緒不安定になったり、行動にも影響が出てしまう症状です。
このコロナ禍で

・職場に出勤できない
・会社が存続できるか不安だ
・学校に行けない
・友人や家族とも会えない
・外出ができない
・普段楽しみにしていた趣味ができない
・テレビを見ていると暗い情報ばかりで気が滅入る

 

などなど多くの方は普段の日常よりもストレスに感じることがこのコロナ禍では多いです。

このストレスが原因で普段の生活がままならないほど抑うつ気分となったり、漠然とした不安感や怒り感情、軽いパニック状態などに陥ってしまいます。

ストレスの原因は人によって多種多様で災害が原因になったり引っ越しやクラス替えなどちょっとした生活環境の変化でも適応障害になる可能性もあります。このコロナ禍では多くの人が今までの生活環境が一変してストレスに感じており、なおかつ長期化することによって適応障害で悩まされる方が長期的に増えることが予想されます。

 

適応障害

 

適応障害の症状

適応障害とうつ病の違いは、例えばうつ病の場合持続的なうつ状態が続きます。一方、適応障害の場合は一時的なものや環境を変えると症状が改善するということです。職場では鬱々とした心境なのに休みの日となるとアクティブに行動出来たり、人事異動などで自分と合わない人との接点がなくなると症状がほぼ消失するといった時には適応障害に当てはまります。

下記のような症状が1か月ほど続いている場合ですとうつ病や不安神経症などの疾患に移行して本格的な薬物療法やカウンセリングなどを受けて症状軽快を図る必要が出てくる可能性がありますので注意が必要です。

□仕事や家事のやる気が起こらない
□今まで楽しかった趣味に楽しみを感じない
□ネガティブな感情になることがいつも以上に多い
□不安感がある
□イライラして怒りっぽくなった
□寝つきが悪い
□緊張感が続く
□食欲がわかないまたは過食気味

 

適応障害の場合、コロナ禍というストレス因が終わればまた正常な精神状態に戻る可能性が高いですが、それが長期化することによってうつ病などの精神疾患に移行してしまう危険性があるのです。

心の状態はなかなか他覚的に把握することが難しいです。明らかに普段より行動的でない・表情がすぐれないなど他人が見てわかるものは別ですが、ちょっとした心境の変化は他社から見てもわかりません。また多くの人はそれを悟られないようにします。

上記のような症状は、自分の心からの叫びです。自分が自分の主治医という感覚をもってその心からの叫びを受け止めて対処していく必要があるのです。

うつ病の鍼灸治療

適応障害の対処法

適応障害と言われてると身構えてしまいますが、実は古くからある珍しくない症状です。ただ昔ではただ単に心の問題であまり気にすることはないと片付けられていました。
しかし、適応障害が悪化するとうつ病などに移行する危険性があることから心の状態を把握して自分自身をコントロールするセルフコントロールが重要です。

適応障害の対処法は、特に難しいことはありません。健康的な生活と言われることを実践して行けばよいのです。このコロナ禍では、その健康的な普通の生活を続けるのが難しい環境ではありますが、特に食事・睡眠・運動に目を向けることが重要です。

基本的に挙げられるものとして早寝早起き・栄養バランスに注意して一日3食決まった時間に摂る・室内でできるヨガや体操などの有酸素運動を取り入れるなどです。
また、このコロナ禍ではネガティブな情報ばかりに目を向けないということも重要です。現実から目を背けろということでなく、ネガティブな情報ばかりに目を向けていると気分がどうしても落ち込み適応障害になりやすかったり、自律神経の状態にも影響を与えてしまい免疫にも悪影響を及ぼします。
自分を守るためにあえてネガティブな情報から遠ざかる必要があるのです。

またストレスの許容度は人それぞれです。ここまでのストレスなら何とか耐えられるがこれ以上となってしまうと心身が持たないといったことです。それぞれストレス許容度を把握して対処していくそういったことが重要なのです。

適応障害になりやすい人

適応障害になりやすい人には、多くの共通点があります。基本的に真面目で勤勉、現状を容認しようとする日本人気質では、適応障害になりやすいともいわれています。

□勤勉な人
□責任感が強い人
□人に頼まれると断れない人
□他人の目を気にしすぎてしまう人
□完璧主義者の人
□何事も気にしすぎる人
□心配性の人

これらの特徴は、適応障害になりやすいと言われています。こう挙げられると一つは誰しも当てはまるのではないかと思われるかもしれません。しかし、これを認知して自分の気持ちを認識し、行動や習慣に歯止めをかけたりすることで対処ができてくるかと思います。

適応障害等精神疾患と鍼灸治療

近年では、精神疾患に鍼灸治療を用いられることに注目が集まってきています。精神疾患の薬は、依存性が高く副作用が強い薬もあります。どうしても薬を体が受け付けないということもあります。

先日、NHKでイギリスではうつ病に対する鍼治療が注目を集めているということが紹介されていました。

鍼灸によるうつ病の治療 心に効く「ツボ」の存在
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1132.html

実は鍼灸大国の一つであるイギリス、うつ病患者に対して鍼灸治療を行った大規模研究では、カウンセリングと鍼灸治療の効果を比較したところ同等の効果が得られたとのことです。
専門かが行うカウンセリングは、精神疾患の患者さんに病院では積極的に取り入れられています。研究を率いたヨーク大学のヒュー・マクファーソン教授は鍼灸はうつ病治療の新たな選択肢になると考えています。

鍼灸の効果はまだまだはっきりとは解明されていませんが、鍼によって脳にも変化が起こることが最新の研究でわかりつつあります。

北里大学や東京大学の病院でも鍼灸が取り入れられています。世界的にみても今後さらに鍼灸が様々な疾患の治療に取り入れられていくかもしれません。

 

腰痛の鍼灸治療

 

当院では、自律神経測定器で自律神経の状態を把握したうえで適応障害に対する施術を行っていきます。使い捨ての鍼や使い捨てのベッドシーツ、消毒もこまめに行い衛生環境を整えて施術を行っております。
鍼が初めてという方でも最初は痛みを感じにくい細い鍼を使用して刺激量を調整していきます。

外出自粛の長期化で気分が落ち込んでいる方へ

土曜日, 5月 9th, 2020

気分の落ち込み

長引く外出自粛で

・あまり外に出歩けない
・仕事もリモートワーク
・友人や家族にも会えない孤独感
・運動もできずストレスが溜まっている

そのような方も多いのではないでしょうか。そして、そのような精神的ストレスによって

・何となく気分が落ち込む
・やる気が出ない
・楽しみを感じなくなった
・漠然とした不安感
・集中できない

などを抱えている方が増えていることでしょう。

そのような精神状態が続いてしまいますとうつ病不安神経症のような精神疾患に移行してしまう可能性があります。上記のような精神状態は心からSOSです。
早め早めに対策を取っていく必要があるのです。

また、精神は身体状態にも影響を与えます。精神状態が悪くなると免疫にも影響を与えてしまい免疫力の低下につながることがわかっています。

 

うつ病の鍼灸治療
不安神経症の鍼灸治療

気分が落ち込んだ時の対処法

・生活習慣の見直し
家で過ごす時間が長くなってしまいますとどうしてもベッドに入る時間が遅くなったり、朝目覚める時間も遅くなりがちです。すると必然的に食事を摂る時間も変わったり、朝食を抜かして一日2食だけになったりします。
自律神経は、基本的に朝からお昼ぐらいにかけて交感神経が高まり、夕方から夜にかけては副交感神経の活動が高まる恒常性をもっています。それが崩されてしまいますと自律神経の状態が乱されやすくなって精神状態にも影響を与えます。

なるべく仕事をしていた日常に近いリズムで生活することが重要です。すると自然と生活のリズムが整って精神が安定しやすくなります。

・他人と会話してみる
特に家に家族のいない一人暮らしの方は、この自粛期間中に他人と全く会話をする機会がないという方も多いかと思います。
電話でもいいので家族や友人と会話をすると精神的に安定しやすいという研究結果も出ています。
今はこういう時期ですので積極的に家族や友人と連絡を取って何気ない会話をするだけでも精神安定的にもだいぶ違います。

瞑想を取り入れてみる

瞑想ときくとスピリチュアルで宗教的、何か怪しいと思われる方もいるかと思いますが、海外ではマインドフルネスと言われてあのスティーブ・ジョブズも瞑想を生活習慣として取り入れていたと言われています。
世界的にも有名な企業であるGoogleもオフィススペースに瞑想ルームがあり、多くの社員が瞑想を行っています。

近年でもマサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士が「マインドフルネスストレス低減法」というプログラムを開発してアメリカ中に広まっています。脳画像研究など様々な研究結果で瞑想は科学的に効果があると証明されています。

瞑想は単なるスピリチュアルや宗教ではなく、精神的な安定や注意力を上げ集中力を高めるために様々な企業またうつ病などの治療にも取り入れられているのです。

瞑想

マインドフルネスとは

マインドフルネスとは今起こっている事象に中を向ける心の状態のことを指します。
マインドフルネス瞑想は、今行っている呼吸に注意を向け続けることによって過去や未来への不安や恐れ、様々な雑念を軽減して安定的な精神状態を獲得することを実現していきます。

マインドフルネス瞑想の効果とは

・副交感神経の働きを高めてリラックス状態になる
マインドフルネス瞑想をすることでリラックス状態となったり、ストレスを受けた時に分泌されるコルチゾールが減って、幸せホルモンであるオキシトシン分泌されるという結果が出ています。
その他マインドフルネス瞑想は脳の海馬にも影響をもたらすという研究結果も出ています。アメリカのサラ・ラザール博士がfMRIを使って研究した結果では、脳の記憶や感情のコントロールに関係する海馬の一部が厚くなっていることがわかっています。
うつ病の場合、薬を使って海馬の代謝を活性化して症状改善を図りますが、マインドフルネス瞑想を実践すれば薬を使わずに海馬を元気にすることがわかったのです。

・集中力や生産性が上がる
カナダの公立校でマインドフルネス瞑想によって成績が良くなったという研究結果も出ています。
毎日3分×3回の瞑想を4か月行ったところ行わなかったグループと比較して15%もの高い成績が出たとのことです。
Googleでもストレスが軽減されて仕事の生産性が上がる、思いやりの気持ちが芽生えてチームワークが向上する、アイデアがわくようになって創造性が高まるなどの効果が科学的にも解明されて取り入れられているのです。
Googleの他にも最近では多くの企業がマインドフルネス瞑想を取り入れている企業が増えて日本の企業でも取り入れ始めています。
スポーツ選手の間でもパフォーマンスが向上するとのことで取り入れられているそうです。

・感情をコントロールできるようになる
先ほどご紹介したカナダの公立学校の研究では、成績だけでなく、マインドフルネス瞑想を行った生徒の方が社会的な行動特性が24%上がったという結果が出ています。
怒りなどの感情をコントロールして他者を思いやることができるようになったとのことです。
怒るという感情は人間にとって仕方のない感情です。それをただの生理的な身体反応としてとらえ直すことで俯瞰して自分を見つめ直すことができるのです。

マインドフルネス瞑想のプロセス

マインドフルネス瞑想はまずリラックスした状態で椅子に座ります。そのとき、背筋を伸ばして両足はしっかりと床につけます。そして、呼吸に意識を向けていくのです。

「呼吸に注意を向ける」
   ↓
「注意がそれて雑念がわく」
   ↓
「注意がそれたことに気づく」
   ↓
「雑念を手放してまた呼吸に意識を向ける」

基本的にこれの繰り返しです。
5分ほどの瞑想でも精神的なストレスが軽減されて体がリラックスる状態になることがわかっています。集中力を付けるために10分程度の瞑想が必要のようです。
瞑想に関する様々な無料アプリがありますのでそれを利用してみるのも良いかもしれません。
研究内容からしてみても一度だけでなく習慣化することが重要のようです。

鍼灸治療で自律神経の状態を整える

当院が行う鍼灸治療でも自律神経の状態を整えることができます。

研究結果でも鍼灸治療は自律神経の状態を整えるということが出ています。
当院では感染対策を行いながら診療しております。使い捨てのベッドシーツも導入しておりますので外出自粛で精神的なストレスが溜まっている、リモートワークで首肩腰がつらいなどといった方は是非ご利用ください。

使い捨てベッドシーツ

外出自粛によるストレスで眠れない・眠りが浅い

木曜日, 4月 30th, 2020

ストレスと睡眠の関係

ストレスと睡眠には深い関係にあることが知られています。日本人の5人に1人は、睡眠で悩まされ不眠状態に陥っているとも言われています。

特に外出自粛によって生活のリズムが崩れたり、仕事も自宅でする方も増えてさらに不眠で悩まされている方が増えていることが予想されます。

ストレスによる睡眠障害

 

過度なストレスが身体に与える影響としまして自律神経の状態が関係してきます。自律神経は交感神経と副交感神経とがあります。

その中で交感神経は活動的な身体を緊張させる神経で主にお仕事中など日中活動的になる神経で逆に副交感神経はリラックス神経であり主に夜に働く神経です。

この二つの神経の活動割合が

・日中は交感神経6対副交感神経4
・夕方辺りになると交感神経5対副交感神経5
・夜になると交感神経4対副交感神経6

の割合で自律神経が働いていますと正常な状態と言えます。

しかし、生活のリズムが崩れて朝なかなか目覚めるのが遅く夜は眠るのが遅いとだんだんと自律神経の割合が後ろにずれこんでしまいます。

また、自宅でのお仕事でなかなかメリハリが付けられずに夜にまで仕事を持ち込んでしまいますと夜も交感神経が高まった状態になってしまいます。するとストレスホルモンであるアドレナリンも出続けた状態で身体の興奮状態も引き起こします。

いずれにしても夜に交感神経が高まった状態は睡眠の質を下げて眠れない・眠りが浅い状態になってしまうのです。一日だけならそれでも身体的には何とかなりますが、その状態が1ヶ月とか続いてしまいますと身体の疲労が蓄積して体の弱っている部分に出たり(首肩こり・腰痛・頭痛など)、精神的な疾患(うつ病・不安症など)の原因となってしまいます。

肩こりの鍼灸治療について
腰痛の鍼灸治療について
頭痛の鍼灸治療について
うつ病の鍼灸治療について
不安症の鍼灸治療について

また、いつか外出自粛が解かれたときに出勤して仕事をするときに支障が出たり、状態が悪くなると外出するのが困難な状態になる危険性があります。

 

睡眠障害のサイン

自分ではしっかり睡眠をとれているつもりでも睡眠障害が起きている場合もあります。自覚できる睡眠障害と自覚できない場合もあるのです。下記のような状態が見られる場合は注意して下さい。

・ベッドに入って1時間しても眠れない
・夜中目覚めてしまう
・夜中目覚めた後寝付けない
・朝起きる予定時間より1時間以上前に自然と目覚めてしまう
・朝の目覚めが悪い
・眠った気がしない
・日中異常に眠たくない
・いびきをするようになった
・暑くもないのに寝汗をかいてしまう
・寝言を頻繁に言うようになった
・悪夢を多くみるようになった

眠れない

生活のリズムを正す

いつ外出自粛が解かれて会社に出勤するようになってもいいように今から生活のリズムに気をつけるようにすると実際にスムーズに職場での仕事を再開できるようになると思います。

・起床時間
職場に出勤する時と同じような起床時間にしましょう。自宅勤務ですとどうしても起きる時間が遅くなってしまっている方も多いかと思います。その30分・1時間のずれでも身体を戻すのに時間が掛かってしまいます。それが1~2か月続くようであればなおさらです。

・入眠時間
朝、出勤する時間と同じ時間に起床するには入眠時間も重要です。朝時間的に余裕があると思うと寝る時間も後ろ倒しになってしまいがちです。そこは意識的に以前と同じ睡眠時間か今は免疫力も付けることが大切ですので以前よりも30分とか1時間早くベッドに入ってしっかり休息をとるようにしても良いかと思います。

・朝に日光にあたる
朝目覚めたら日光に当たることは体内時計を整えるうえでとても重要なことです。朝に日光をあびることで体内時計がリセットされて脳内にもセロトニンという物質も出ることで精神安定上良いとされています。特に外出する必要もなく、ベランダに出る・窓際で光にあたるだけでも効果があるとされています。

・昼寝は15分程度に
お昼ご飯をたべて自宅にいる情な状況ですとどうしても眠気が襲ってくる場合もあるかと思います。その場合は、15分ほどの仮眠をとるようにしてください。ベッドに入ってしまうと思わず寝すぎてしまう可能性もあるので椅子に座ったまま眠るようにしてください。
これは、『パワーナップ』といってアメリカの企業を中心に取り入れている企業もあるくらいです。
パワーナップの効果としまして、頭がスッキリして仕事の効率が上がる・集中力が上がる・ストレスが軽減されて生活習慣病の予防になるなど研究結果も出ているほどです。

・運動
自宅にいることが多く、なかなか運動することが難しい状況かと思いますが、家でもできる運動はあります。睡眠のことを考えると有酸素運動を取り入れると効果的です。

ラジオ体操やその場でのもも上げ足踏み、ヨガやストレッチなど家でもできる運動をできれば毎日行うようにしましょう。

運動は脳も活性化されて仕事の集中力も増すとも言われています。

 

睡眠障害に効くツボ

快眠に効果のあるとされるツボはいくつかあります。その中で臨床経験上効果があったツボをご紹介させていただきます。

・神門
手首を手のひら側に曲げた際にできるしわの中央部分に位置します。海外の研究ではこのツボを押すことによって睡眠に重要なホルモンであるメラトニンの量が増えて睡眠の質が改善されたという研究結果も出ています。

・勇泉
足の指を曲げた時にできるへこみ部分がおおよその勇泉のツボの位置になります。経絡でいいますと腎の経穴となり、睡眠に重要なツボになります。

・百会
頭のてっぺんにあり立位で体の一番上に位置するところにあるツボです。百会は、100もの数の経脈が会わさるツボということでそう命名されており、いろいろな症状に用いられます。

 

 

睡眠障害のお灸治療

睡眠障害の鍼灸治療

鍼灸治療には、自律神経の状態整えることが国内の研究結果でもわかってきました。

睡眠障害では特に副交感神経を高める必要があり、鍼灸治療はその点に優れています。

また、上述しているツボを中心に東洋医学的にも睡眠障害に効果のあるツボを中心に施術をしていきます。
特に東洋医学では睡眠障害は『』や『』の状態が悪いと症状が出やすいことが多いのでそれらに関するツボを用いていきます。

 

睡眠障害の鍼治療

当院での新型コロナウイルスの感染予防に対する対策について

日曜日, 4月 26th, 2020

東京α鍼灸院では患者様に安心して施術を受けていただくために以下の対策を徹底して行っております。

 

 

・患者様一人一人の施術の前後は、必ず手洗い・手指のアルコール消毒を行い常に清潔を保つように心掛けています。

 

・スタッフはマスク着用を義務づけております。

 

・うつ伏せの際に使用されたまくらは、施術後に毎回消毒を行いお一人ずつ使い捨てのフェイスペーパーを使用しております。

 

・患者様やスタッフが触れる場所(出入り口のドア、スリッパ、待合室、荷物かご、ハンガー、受付、トイレなど)に対し、こまめにアルコール消毒を行っております。

 

・院内の感染予防のため定期的に院内の換気を行い空気清浄機・加湿器を常に運転させて、一定の湿度を保つようにしております。
換気扇を常に回したうえで30分~1時間に一回ドアを開けて換気をしているため室内の温度が多少下がっている状態で施術させて頂いております。その点はご了承ください。

 

・当院はご予約制となっており、患者様同士の密集空間はなるべく避けております。

 

・スタッフは毎日体温を測定し健康管理を徹底しております

 

🌷患者様へのお願い🌸

 

受付にアルコール消毒液を用意しております。

ご来院の際は手指のアルコール消毒にお使い下さい。

 

また、院内感染予防のため施術中でもマスクの着用をお願い致します。(美顔コースや、うつぶせ時に呼吸が苦しい場合はその都度はずして頂く事は可能でございます。)

 

熱や咳、倦怠感などの症状がある方は施術を受けられるのをお控えください。

 

 

レイノー症候群の鍼灸治療

日曜日, 4月 19th, 2020

 

 

レイノー症候群とは

 

手指の写真

レイノー症候群とは寒冷刺激や精神的ストレスが原因の血管攣縮によっておこる手指などの皮膚色変化を有する総称で、他も手指の痛みやしびれなどの自覚症状を伴います。

原因が明らかなものをレイノー現象、原因不明なものをレイノー病と言います。

一般的には若年層の女性に多く、手指の第2~第5指の指先からMCP関節(丁度指と手の間ぐらいにあるグーにした時の骨が出る部分)ぐらいまでの所が好発部位です。また、足の指や鼻先、耳、顎の先端部分、舌にも発症することがあります。

 

また、成人の約5%~10%の人に発症する言われています。

 

 

レイノー症候群の症状

 

 

レイノー現象はまず最初に血流低下による手指の蒼白化がおこり、指先の疼痛締め付けられる感覚冷感が現れます。

その数分後にはチアノーゼにより紫色に変化し、血管が反応的に拡張するため充血し赤色に帯びてきて、徐々に正常に戻るという過程を繰り返します。これらは数分から数10分続きます。

また重篤になると、強い疼痛を伴う壊疽潰瘍形成も現れることがあります。

 

 

レイノー症候群の原因

 

〇原発性

・自律神経系機能異常

・寒冷刺激

 

〇続発性

・膠原病(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症、多発性筋炎、多発性皮膚筋炎など)

 

・閉塞性の血管疾患(閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓血管炎、血栓塞栓症、胸郭出口症候群)

 

・血液疾患(多血症、クリオグロブリン血症、マクログロブリン血症)

 

・職業病(振動工具病、白蝋病)

 

・その他(甲状腺機能低下症、褐色細胞腫、低血糖、原発性肺高血圧、特発性間質性肺炎、原発性胆汁性肝硬変症)

 

などがあります。

 

 

※膠原病とは・・・

膠原病とは,皮膚や筋肉、関節や骨、血管、内臓の細胞が慢性的な炎症を繰り返す自己免疫疾患で、本来、自分の体の防御機能でもある免疫が異常を起こし、自己の正常な細胞(細胞同士を繋げているコラーゲン)を異物として間違って攻撃をしてしまう病気の事です。

女性にかかる事がほとんどで、代表的なものが関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群があります。

 

 

レイノー症候群の東洋医学的考え

 

レイノー症候群は東洋医学的観点だと「瘀血」が深く関与していると考えられます。瘀血とは血液の流れが滞ってしまい循環が悪くなる状態を言います。油っぽい食事に偏った生活や不規則な生活、ストレス、運動不足、過労によって血の循環や貯蔵を司っている「の機能が低下することが瘀血になる原因となります。

また、瘀血になることで血液の供給量が低下し、同時に気の不足や流れの滞り状態である気虚気滞を引き起こす事になります。

 

 

レイノー症候群の病院で行う西洋医学的治療方法

 

病院ではまず、病歴、職業、生活環境、喫煙歴、服用中の薬剤、発熱、全身倦怠感、関節や皮膚・筋肉の症状の有無といった詳細な問診を行い、膠原病との関わりを鑑別していきます。

次に、皮膚の職長変化や腫瘍形成の有無、患部の皮膚温度や動脈圧の左右差の確認、爪圧迫テストを行っていきます。

治療方法は、血管拡張薬や抗血小板薬といった薬物療法を基本ですが、外科療法も取り入れることもあります。

 

 

レイノー症候群の当院の治療

 

レイノー現象は血流低下によって起こるので、血管運動をコントロールしている自律神経調節治療を行っていきます。

次に患部の血流量を上げるために各中手骨間部や手三里穴曲池合谷といったツボに置鍼を行います。

症状や鍼刺激の慣れに合わせて、少しづつ鍼通電療法に変えていきます

さらに、膠原病を伴う関節痛など他の症状がある場合は全身的な鍼灸治療を併せて行っていきます。

 

 

・冷え性改善の鍼灸治療について

 

 

 

 

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)の鍼灸治療

木曜日, 4月 16th, 2020

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)とは

一般的に異常な熱感のことをほてりといい、それが頭や顔に起こった状態をのぼせといいます。

 

※ホットフラッシュとは
更年期障害の代表的な症状で、ほてりやのぼせ、発汗、めまい、動悸などの症状が現れます。
更年期には卵巣機能が低下することで女性ホルモンのエストロゲンが減少し、血管の収縮や拡張、体温調整などをコントロールしている自律神経の働きが乱れることにより起こります。

 

考えられる原因

 

・気温の変化や長時間の入浴などによる体温の上昇
炎天下での作業など長時間の入浴などで血管が拡張したままの状態になると脳の血液循環に異常をきたし一時的なのぼせやほてりが生じます。

 

・精神的な緊張やストレスによる自律神経の乱れ
強い緊張や精神的ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、血管の収縮、拡張がコントロールできなくなることでのぼせやほてりの症状が起こります。

 

・女性ホルモンのバランスの乱れ
女性ホルモンのバランスが乱れると、自律神経に影響を与え、血管の拡張や収縮のコントロールが狂うことによってのぼせることがあります。
特に出産後や閉経前後の更年期には女性ホルモンのバランスが乱れやすくなります。

・血行不良によるもの

血行の良い人ほど顔がほてりやすいと思われがちですが、実は冷え性の人の方がほてりやすいのです。手や足の先の冷えは血管が収縮することで起こります。そのため手や足の血管が収縮すると、体の中心や頭部に血液が集中し、のぼせやほてりが起こりやすくなります。

 

・疾患によるもの

・感染症(風邪、インフルエンザなど)

・熱中症

・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

・自律神経失調症

・更年期障害

・高血圧症

などが挙げられます。

その他、遺伝や肥満、塩分の摂りすぎなどからのぼせが引き起こされることがあります。

自律神経失調症の鍼灸治療について
更年期障害の鍼灸治療について
高血圧症の鍼灸治療について

 

症状

頭や顔が異常に熱いと感じます。頭痛やめまいを伴うこともあります。また、頭や顔が熱いと感じる一方で下半身や手先は冷えている場合もあります。

 

西洋医学的治療

のぼせを起こしている疾患が明確な場合にはその治療が間接的にのぼせ症状の緩和に繋がります。しかし、原因不明の場合(体質的、生活習慣的なもの)だと西洋医学的な治療を行うのは難しいです。

更年期障害の場合、治療法として生活習慣の改善、漢方療法、減少したエストロゲンを薬で補充するホルモン補充療法(HRT)、抗うつ薬、非薬物療法(心理療法やカウンセリング)などがあります。

 

 

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)に対する東洋医学的考え方

中医学ではのぼせやほてり、発汗の症状は気逆(きぎゃく)、瘀血(おけつ)陰虚などにより引き起こされると考えられています。

気逆とは気の流れに異常が生じ、下降しなければならなかった気が逆流し上昇してしまう状態のことを指します。生体を巡るエネルギーである「気」は、もともと上に昇りやすい性質をもっています。生体にストレスが負荷されると全身をくまなく循環する気の量が低下したり(気虚)、循環が鬱滞した状態(気うつ)となり気逆が起こりやすくなってしまうと考えられています。

気逆が起こるとのぼせやほてりの他、頭痛、動悸、焦燥感などの症状を引き起こしやすくなります。

また、気を全身に運ぶ「血」の循環が滞った状態を「瘀血」といいますが、瘀血は気の失調と相まってのぼせや冷え症の原因となると考えられています。
瘀血は精神的ストレスを慢性的に受けたり、身体を冷やしすぎると生じやすいです。

陰虚は身体を適度にクールダウンさせる血や津液が不足した状態です。血と津液が不足すると、相対的に熱性の性質を持つ気が優位となりのぼせが起こりやすくなります。
陰虚によって起こる症状として口喝、目や肌の乾燥、ふらつき、動悸、息切れ、発汗過多などが挙げられます。発汗を伴うホットフラッシュは陰虚によるものが多いです。陰虚の原因としては加齢、発熱を伴う病気、長期にわたる闘病、過労などが代表的です。

 

また、五臓六腑の失調として「」「」「」などが考えられます。

肝火

肝の機能が強いストレスや緊張などの影響で失調すると、肝気の流れが鬱滞して熱を帯びるようになります。肝気は上へ上りやすい性質を持ち、気が逆流することで頭部や顔面にのぼせが起こります。

肝は体の諸機能を調整(疏泄:そせつ)そせつする臓器です。自律神経系や情緒の安定、気血の流れと関係があります。のぼせ、ほてりの他、イライラ、怒りっぽい、不眠、顔面紅潮などの症状が現れることもあります。

心火

人間の意識や思考など、高次の精神活動を司る五臓の「心」が過度の刺激を受けることで亢進し、熱を帯びて心火となり、のぼせやほてりが引き起こされている状態です。落ち着きがない、不安、不眠などの症状を引き起こすことがあります。

心腎不交

五臓の「腎」は単に腎臓のことではなく、内分泌、泌尿生殖器系の働きや自律神経系など幅広い機能を指します。

加齢や過労、ストレスなどにより腎の機能が弱まる(腎陰虚)と、腎水(陰)が不足することで、身体を冷やしたり栄養する能力が弱まり心火(陽)の亢進を抑制できなくなります。(心腎不交)

 

 

 

 

 

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)に対する当院の治療

当院では血管の収縮や拡張、体温調整、ホルモン分泌などに深く関わる自律神経のバランスを機械で測定しお体の状態を把握したうえで治療へ移ります。

自律神経やホルモンバランスの調整施術と、東洋医学的観点から気血の巡りを整えるツボや五臓六腑の「」「」「」の機能を調整するツボを用います。また、中医学では手足や体の内部の冷えからほてりやのぼせが起こると考えますので、鍼やお灸の刺激により体の冷えた部分を温めて血行を良くしていきます。

さらに、のぼせやほてりのある方は首や肩回りの筋緊張が影響し頭部や顔面の血流が鬱滞している場合が多いため首肩周囲の治療も合わせて行っていきます。

 

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)の鍼灸治療

 

 

症例

50代 女性

 

ここ数年、更年期障害のためホットフラッシュが気になるようになり、最近になって酷くなってきた。

夏場はもちろん、冬の暖房が効いている場所に長時間いると顔が火照ってしまい、辛くなってくる。顔は暑くなる就寝中は手足の末端が冷えてしまい眠りづらい。

その他に、だるさや腰痛も気になるが、その他の症状や精神症状は気にならない。

デスクワークのため慢性的な首肩コリや、ひどくなるとたまに頭痛が起こる。

今まで他の様々な鍼灸院でも鍼治療を受けており、いつも改善していた経験があり、今回もたまたま当院を見つけ予約した。

 

当院の施術

まず自律神経測定器で、現在の自律神経の状態を確認していきました。

そこまで大きく乱れは見られなかったものの、夕方の測定にも関わらず若干交感神経の方が優位になっていました。お身体を確認すると手足、特に足先の冷えが強く、首肩の筋緊張が非常に強い状態でした。

仰向けで、自律神経調整を目的とした施術を行い、次にうつぶせで首肩や背中の筋緊張緩和、骨盤血流量を促進させ、女性ホルモンの分泌を促す施術を行っていきました。

 

経過

1回目

まだ大きな変化はないが、よく眠れた。

2回目

少し火照りが軽くなった。

3回目

あまり気にならなくなってきた。

4回目

日によって気になることもたまにあるが、ほとんど気にならない。

定期的にメンテナンスを続けていきたい。

 

脚気に対する鍼灸治療

金曜日, 4月 10th, 2020

脚気とは

 

脚気は偏った栄養状態などによるビタミンB1不足で末梢神経障害や心疾患を起こす病気で、末梢神経障害は乾生脚気、心疾患症状は湿性脚気と2つに分類されます。

 

 

脚気に対する当院の治療

 

 

鍼灸では、脚気によるそれぞれの症状緩和を目的とした治療を行っていきます。

食欲、倦怠感や、動悸、むくみといった症状は自律神経と深い関わりがあるため自律神経調節治療を行っていきます。

それと同時に、動悸には心臓に関わるツボ、食欲不振には胃の働きを調節するツボ、むくみに対しては血管運動の活性化を目的に電気鍼などといったそれぞれの症状に合わせて施術を行っていきます。

また、脚気八処の穴という脚気に効果がある八つのツボに鍼やお灸で刺激をしていきます。

黄体機能不全の下肢への冷え治療

 

 

 

 

脚気の原因

 

 

脚気はアルコールの依存症や妊娠中、栄養の偏った食生活を続けている事で、ビタミンB1不足になり発症する病気です。

 

 

 

脚気の症状

 

 

初期の段階では、倦怠感や食欲不振、疲れやすいといった症状が現れ、次第に手足の感覚が感じにくかったり力が入りにくい、言葉を発しにくい、意識障害、焼けるような痛み、筋力低下といった神経症状や、動悸や下肢のむくみといった心臓に関わる症状が出現します。

さらに進行すると、心不全を引き起こす事もあります。

 

また、神経に異常が出るため、膝の下を叩くと足が跳ね上がる膝蓋腱反射が起きなくなるのも特徴の1つです。

 

 

 

 

 

 

ビタミンB1の働き

 

 

ビタミンB1は別名チアミンといい、8種類存在するビタミンBの中の1つです。

ビタミンB1は、食べ物から摂取した炭水化物からATP(アドノシン三リン酸)を作り出す役割があります。ATPはエネルギーの放出や貯蔵、代謝や合成に重要な物質になります。

ビタミンB1は白米やパン、砂糖といった糖を分解するのに必要で、そのため不足するといくら糖質を摂取してもエネルギーに変えることができず、乳酸や疲労物質が蓄積し疲れやすくなってしまいます。

 

また、ATPは神経伝達物質でもあります。

我々の神経はニューロンという神経細胞が1つ1つ組み合わさって構成されています。それぞれの間には小さな隙間があり、ニューロンからニューロンにATPが放出され神経の信号が伝達されていきます。しかし、ビタミンB1が不足すると神経伝達物質のATPが作り出せなくなり身体に神経系特有の障害が起きたり、精神も不安定になりやすくなり、イライラや集中力の低下といった症状が現れます。

 

 

 

脚気の病院での現代治療

 

 

脚気はビタミンB1不足になることで起きるため、内服薬の服用か点滴によるビタミンB1の補充を行います。

脚気の発症リスクが高いアルコール依存症の場合は禁酒の指導、アルコール依存以外にも妊娠中や偏った食事をしている場合は意識的にビタミンB1を多く含む食事の指導を行います。

 

 

ビタミンB1を多く含む食材

 

・豚肉

・大豆

・ウナギ

・ナッツ類

・たらこ

 

なお、これらの食材は加熱した方がビタミンB1の摂取量は増えると言われています。

 

 

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