・変形性股関節症
股関節の軟骨が摩耗や加齢によって擦り減ってしまうことで起こります。
子供の頃からの先天性股関節脱臼の後遺症や、股関節が浅い臼蓋形成不全などが原因になることも多いですが、加齢により軟骨が擦り減ってしまうことが原因になることもあります。
変形性股関節症を放置していると股関節や周囲の筋肉が硬くなり動かせる範囲が狭くなっていしまいます。靴下を履く、足の爪を切る動作などがしにくくなったり、長時間立ったり歩いたりすることが辛くなります。また、痛い足を無意識にかばって、歩き方が不安定になったり股関節を支える筋肉が弱るとその結果股関節にかかる負担が大きくなってしまいます。
症状としては、歩行時などに足の付け根(股関節)が痛み、股関節の動きが制限されるようになります。症状が進行するとその痛みが強くなり、場合によっては持続痛(常に痛む)や夜間痛(夜寝ていても痛む)に悩まされることになります。
・大腿骨骨頭壊死症
大腿骨の骨頭部分の血流が悪くなり、骨の細胞が死んでしまう(壊死)病気です。他の病気の治療で、ステロイドを大量に服用されている方やアルコールの飲酒量が多い方の発生率が高くなりますが、
・大腿骨頸部骨折
股関節の大腿骨側の大腿骨頸部の骨折です。骨粗鬆症などで骨がもろくなった状態で転倒した際などに起こりやすく高齢者、特に女性に多くみられます。骨折のため腫れや痛みを伴い、歩行が困難になります。骨折の状態や位置により治療方法は異なりますが、多くの場合は骨接合術や人工骨頭置換術(人工関節置換術)などの手術を行います。
・関節リウマチ
関節リウマチとは、免疫異常によって関節の内膜を覆う滑膜という部分に炎症が起こる病気です。関節の痛みや腫れ、朝のこわばりが主の症状として現れますが、微熱やだるさ、食欲不振といった全身症状が伴うこともあります。関節リウマチは手足の関節に起こりやすいといわれていますが、頻度は少ないながら股関節にも発症します。
・腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症
腰椎とは背骨の腰の部分を構成している5つの骨のことで、骨と骨とのクッションの役割を果たす軟骨があります。この椎間板が何らかの原因で正常の位置から外れて、後方の脊髄や神経根を圧迫する病気の事を腰椎椎間板ヘルニアといいます。症状として多くの場合腰痛の他におしりから足にかけて痛みやしびれが現れます。まれに排尿障害や排便障害が起こることもあります。
腰部脊柱管狭窄症は背骨の中にある脊髄が通る空間が狭くなる病気です。腰痛や足の痛み、しびれなどの症状を引き起こします。
どちらの場合も、腰の神経が刺激されて足の付け根に痛みが出ることもよくあります。
・鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)
ランニングや起き上がり、キック動作など腹部に力を入れた時に鼠径部やその周辺に痛みが生じます。何らかの原因で体幹から股関節周囲の筋や関節の柔軟性の低下による拘縮が起こることや、骨盤を支える筋肉の低下による不安定性、体幹と下肢の連動性の低下などにより股関節周囲の機能障害が生じます。サッカー選手に多くみられ、一度なると治りにくいのが特徴です。
病院で検査をしても特に異常がなく、原因が見当たらない場合も意外に多いです。
当院には、そのような病院に行っても特に原因が特定されないという方が多くご来院されています。
病院で股関節の痛みの原因が特定されていない場合でもお気軽にご相談ください。
股関節の不調に対する鍼治療では、股関節周りの筋緊張の緩和や痛みを抑える鎮痛効果のつよい鍼通電療法も行っていきます。
鍼治療のほかお灸施術も行い、筋緊張の緩和やストレッチ・マッサージなども行うことで症状改善をはかります。
その他、股関節の不調がある場合、歩行時それをかばうためには腰部や膝部にも負担が強くかかる場合もあります。股関節の施術に加えて膝や腰・臀部の施術も合わせて施術を行っていきます。
触診や簡易検査などによって腰部や膝部にも異常が見られた場合それらも緩和して股関節の不調の治癒を早めるような施術を行っていきます。
股関節の不調では、過度な鍼刺激やストレッチは症状を悪化させてしまう危険性もありますので股関節の不調が起きている原因に合わせてその方々に合わせた施術法を合わせて施術を行っていきます。
Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸院|眼精疲労 at 23:28 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)