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腱板炎に対する鍼灸治療

木曜日, 4月 25th, 2024

腱板とは

腱板とは、肩甲骨から上腕骨(腕の骨)につく、棘上筋棘下筋小円筋肩甲下筋の4つの筋肉をさします。

肩をあげたり捻じる動作を行うため、回旋筋腱板(ローテーターカフ)とも呼ばれます

これら4つの筋肉が肩のインナーマッスルとなり、肩関節の動きとして重要な役割をしています。

 

腱板を痛めてしまう原因

腱板炎をおこしてしまう主な原因は、使いすぎにあります。

野球の投球動作やゴルフ、テニスのサーブやバレーボールのアタックなどオーバーハンドスポーツ、水泳などをされるアスリートに多くみられます。一般の方ですと、肩を上げたり捻じる動作が日常的に多く、肩を酷使される方に多く見受けられます。

 

分類とと症状

病態の損傷と分類としては、微細損傷不全断裂完全断裂に分かれます。

不全断裂や完全断裂の主な症状としては、肩の可動時痛です。

腱板炎は五十肩と似た症状ですが、五十肩の場合原因がはっきりとしないのに対し、腱板炎は腱板の炎症、または断裂が疑われるものをいいます。筋肉の損傷ですので、損傷している部分の筋肉に力が入ると痛みが出ます。

五十肩は、他人に動かしてもらっても痛みは変わりませんが、腱板炎の場合は、関節自体に問題があるわけではないので、力を抜いた状態で他人に動かしてもらった場合、痛みが出ることはありません。

夜間痛が強い方も多く、急性期には強い痛みが出る場合もあるため、安静と可動域制限(固定)も考慮し日常生活では注意しなければいけません。

また損傷の程度によって筋肉の萎縮が見られる為、肩に力が入りづらくなることもあります。

 

腱板筋のそれぞれの作用(動き)

【棘上筋】

三角とともに肩の外転(腕を真横に上げる)働きがあります。肩関節の固定性と上腕骨の滑りを担っているため、棘上筋が弱くなったり硬くなってしまうと、肩の安定性が乏しくなり、棘上筋腱(上腕骨に付着している部分)に炎症を引き起こしてしまうことがあります。

【棘下筋】

肩甲骨と上腕をつないで肩関節を安定させる役割。また、上腕を後方へ引く動作に関与している為、ボールの投球時などの振りかぶる動作や、背中を掻いたり頭を洗ったりする際などに使われます。日常的によく使う筋肉のため、あまり休まる時がない筋肉です。

【小円筋】

肩関節の後方の安定性と腕を外向きにひねる役割りを果たしていおり、小円筋が硬くなると、内側にひねる動作に制限がでたり、痛みが生じます。

【肩甲下筋】

 肩甲骨と上腕骨をつなぎ、支えるための重要な筋肉です。また、肩の内旋(内側にひねる動き)を担っています。肩甲下筋が縮んで硬くなると、肩の外旋(外にひねる動き)の範囲が狭くなります。

※なかでも、1番痛めやすいのが棘上筋です。棘上筋は肩甲骨から始まり、肩甲骨の突起(肩峰:けんぽう)の下をくぐるように上腕骨の大結節というところに付着します。

そのため、肩の使い過ぎや筋肉疲労によって、上腕骨と肩峰に挟み込まれた衝撃や摩擦により棘上筋の筋繊維を損傷してしまいます。その他の筋肉は回旋時(肩を回す時)に作用するため、回旋時のストレスが蓄積されることによって痛めてしまいます。

 

検査と一般的な治療法

【検査】

レントゲンでは腱板の損傷はうつらないため、問診やテスト法、可動域の検査や、MRI検査、超音波検査などを行います。

【治療法】

急性期の場合は、固定やアイシングなど怪我の基本的な処置が必要となることがあります。極端に大きな負荷がかかった場合は腱板の完全断裂を疑われるので、専門医の精査が必要となります。

そして、治療法は保存療法と手術療法に分けられます。保存療法の場合は、2週間ほど固定し安静に保ちます。その後、手技療法で可能なストレッチを行い患部周囲をほぐしたり、段階に応じた運動療法を取り入れて組織の再強化を行います。

※腱板損傷は、外傷性のものもありますが、ほとんどは度重なる運動や動作のストレスによるものです。日頃から肩にストレスが蓄積されないように、ストレッチなどを取り入れて、セルフケアをしっかりと行いましょう。

 

腱板炎に対する当院の鍼灸治療

鍼灸治療で適応となるのは微細損傷と不全断裂となり、慢性期に移行した際には、機能回復治療として鍼灸治療が選択の1つとなります。

局所や痛みに関連している経絡を使い、反応のあるツボに刺激を入れて痛みの軽減を図ります。また、上腕二頭筋の緊張を緩め、筋の摩擦を軽減し炎症を抑えていきます。急性期にはアイシングや患部の安静が重要になります。

東洋医学的観点において筋肉の問題は『肝』に関係していると言われています。肝が損われると、筋に引きつれが起こりやすいと考えられているため、肝の経穴に刺激を与えることで、筋肉の過緊張を取り除き、体にかかる負担を軽減させる治療を行います。そして上腕二頭筋や関連している筋肉の状態に応じて鍼に微弱な電気を通し、鎮痛作用や筋緊張の緩和、血流の促進を促します。

また当院では、自律神経測定器にて自律神経の状態を把握した上で治療をします。

自律神経は交感神経、副交感神経の二つに分けられ、交感神経は日中の活動時に活発に働く神経で、副交感神経は夕方から夜にかけて優位に働くリラックス神経です。この二つの神経がバランスをとりながら無意識下で全身の筋肉や血管、ホルモンの分泌など様々な調整を行っているため、ストレスや疲労、生活習慣の乱れなどから自律神経のバランスが乱れると、心身の不調をきたします。

また自律神経が乱れることで、就寝時に交感神経が優位になってしまい身体が休まらず疲労が溜まってしまい、筋肉の緊張が取れにくい身体になってしまいます。

そしてなにより、東洋医学の治療法と自律神経療法を組み合わせることでより治療効果を高めることができるため、お一人お一人に合ったオーダーメイドの治療を行っていきます。

鍼灸治療は自律神経を整えるのにとても優れた治療法です。自律神経を整える経穴や肝の特効穴を用いて症状改善を目指します

また、自律神経のバランスを整える事で筋肉の過緊張を緩和血行を促進して鎮痛効果と症状を改善し、免疫力をあげることで再発や悪化を防いでくれます

腱板炎の症状でお悩みの方は、東京α鍼灸院へお越しください。

 

気滞症状に対する鍼灸治療

土曜日, 3月 30th, 2024

気滞とは

気滞とは、文字通り気の滞りのことを指します。次に気とは生命活動の源とされるもので、普段は滞りなく全身を巡っています。気は血液や熱と類似しており、ある部位で滞ってしまうと身体に症状が現れます。この身体症状が気滞です。具体的な症状は気滞が起こる部位によって異なります。そのため気滞によって引き起こされる症状は多岐にわたります。

 

気滞が起こる原因

まず気とは血液や熱に類似しているとお伝えしました。さらに詳しくは血液の中に気が含まれて全身に巡っており、内臓や筋肉、骨など全身を栄養しています。つまり気滞症状ではその巡りが滞ってしまうことで引き起こされる症状になります。

この気滞は生活環境や身体環境の様々な原因によって起こります。

 

 食生活

食事は身体のエネルギー源であり、健康に欠かせない要素です。しかし、過度の食べ物摂取や不健康な食習慣は、消化器系に負担をかけ、エネルギーの流れが滞る原因となります。例えば、過食や脂っこい食事は消化に時間がかかり、胃腸の動きを乱すことがあります。その結果、気滞が発生し、体調不良や消化不良の症状が現れることがあります。気滞を解消するためには、バランスの取れた食事を摂ることや、食べ過ぎないことが重要です。

食事

運動不足

運動不足は身体の血液やリンパの流れを鈍らせ、気滞を引き起こす可能性があります。適度な運動は、身体を活性化させ、エネルギーの流れを促進します。例えば、座りっぱなしのデスクワークや長時間のスマートフォンの使用は、身体を動かさずに時間を過ごすことになります。その結果、筋肉の硬直や血行不良が引き起こされ、気滞が生じることがあります。気滞を解消するためには、適度な運動を取り入れることが大切です。ウォーキングやヨガなどの軽い運動がオススメです。

ストレス管理

ストレスは心身に深刻な影響を与える要因の1つです。ストレスは自律神経のバランスを乱し、エネルギーの流れを阻害する可能性があります。仕事のプレッシャーや人間関係のストレスなど、さまざまな要素がストレスを引き起こす原因となります。例えば、ストレスを抱えていると、血圧や心拍数の上昇、筋肉の緊張などが起こります。これらの症状は、気滞を引き起こす一因となります。気滞を解消するためには、ストレス管理法を取り入れることが必要です。瞑想や深呼吸、趣味の時間を作ることなど、ストレスを軽減する方法を積極的に取り入れましょう。

チック症

気滞が起こりやすい部位

身体の中で気滞を起こしやすい部位があります。それはです。首は頭と身体の境にあります。頭部にある目や脳は大量のエネルギーが必要でより多くの血液を滞りなく巡らせる必要があります。また身体の心臓から血液を上に持ち上げて頭に送らなければならないのでより負担がかかっています。さらに首の筋肉は重量のある頭を常に支えています。現代ではデスクワークやスマホによる不良姿勢が原因で首の筋肉が固まってしまっている方が多くなっています。これらの理由により首で気滞が起こりやすくなっています。

気滞が起こる部位は筋肉だけでなく内臓でも起こるとされています。

中でもは特に気滞が起こりやすい部位です。

胃は熱を過剰に持ちやすい内臓です。胃で気滞が起こると、心窩部の膨満感噯気(ゲップのこと)が現れます。胃にある空気を噯気で外に出すことで気が滞ってできた熱を逃すためです。

 

気滞によって引き起こされる疾患

頭痛

気滞によって頭部の血流が悪くなり、頭痛を引き起こす場合があります。また、気滞が長く続くと、頭部のエネルギーバランスが乱れ、慢性的な頭痛に発展することもあります。

消化器疾患

気滞が胃や腸に影響を与えるため、消化器疾患を引き起こすことがあります。胃もたれや食欲不振、胃酸過多などの症状が現れることがあります。また、気滞が腸内環境に悪影響を与え、便秘や下痢などの症状を引き起こすこともあります。

筋骨格系の疾患

気滞によって筋肉や関節の血行不良が引き起こされ、肩こりや腰痛などの症状が現れることがあります。また、気滞が続くと筋肉の硬化や筋不全症を引き起こすこともあるため、適切な運動やストレッチが重要です。

皮膚トラブル

気滞が肌にも影響を及ぼし、肌荒れやニキビ、じんましんなどの皮膚トラブルを引き起こすことがあります。

不眠症

気滞が睡眠中の気の流れを妨げ、不眠症を引き起こすことがあります。気が滞ると、頭の中が活発になり、うまくリラックスできないことが原因とされています。

胃のトラブル

胃は気滞が起こりやすい部位の一つです。胃で気が滞ると、噯気(ゲップのこと)や心窩部の膨満感を感じます。さらに悪化していくと、逆流性食道炎や呑気症といった疾患に繋がります。

東洋医学における気滞症状

東洋医学において、気滞は「肝」の不調と考えられます。

「肝」とは気の巡りを司る働きを担っており、この働きが不調になると正常に気が巡らず、首元や胃で気滞を起こしてしまいます。また、気の巡りを司る「肝」は他にも自律神経と深く関わっており、パソコン業務などで目を酷使した際や全身的に疲労した際は「肝」の機能が落ちるため、情動の抑えが利かずにイライラを強く感じやすくなったり、目の乾きや充血がみられたりします。

 

当院での鍼灸治療

気滞によって起こっている症状に合わせて、全身的に鍼をしていきます。

特に気滞が起こりやすく筋肉が固まりやすい首を緩めていくためには、手や腕にあるツボを使います。

また「肝」の機能を補ってあげることで気の巡りが正常に戻るので、脚にある「肝」と関わりの深いツボにも鍼をしていきます。

患者様によっては交感神経が優位で緊張状態にある場合があるため、その際はお腹や頭といった部位にも鍼をしてリラックスできる身体にしていきます。

虚弱体質を改善する鍼灸治療

月曜日, 3月 25th, 2024

虚弱体質とは

 

虚弱体質の医学的な定義はありませんが、特定の基礎疾患があるわけでもないにも関わらず、体に何らかの不調が常にある状態と表現することができます。

疾患ではないため「体質」と表現することしかできませんが、疲れやすい、元気がないと感じることが多い方は、虚弱体質かもしれません。

また、虚弱体質の方は、すぐに風邪をひく、軽い運動でも疲れてしまう、冷え性、夏バテしやすいなどの特徴があります。

 

虚弱体質によくみられる症状

 

基本的には

・顔色が悪
・動作が緩慢
・疲れやすい
・暑さや寒さに弱い
・風邪などの病気が治りにくく再発しやすい

 

といった特徴がみられます。

また、食欲不振、胃もたれ、胃痛や腹痛、吐き気や嘔吐、下痢や軟便などの消化器症状もしばしば伴います。他にも顔色の悪さ、めまい、立ちくらみ、動機や息切れ、気力の低下などがしばしば挙げられる症状といえます。

・お腹が弱いタイプ

食が細い、お腹がすぐに痛くなる、嘔吐や下痢をしやすい、食べ過ぎると腹痛、下痢をしやすい、体重が増えない

 

・発熱・風邪をひきやすいタイプ

熱がすぐに出る、扁桃腺、リンパが腫れやすい、風邪をひきやすく治りにくい

 

・神経過敏タイプ

感情の起伏が激しい、夜泣きをする、眠りが浅い

 

 

虚弱体質になる主な原因

 

原因ははっきりとはしていませんが、体質面と環境面の両方によってもたらされると考えられています

体質面では食欲不振や消化不良といった消化器系のトラブルにより、栄養素をうまく身体に取り込めていないケースが多いです。アレルギー体質の関与も考えられています。その他何らかの病気をきっかけに体調を崩し、虚弱体質へ移行してしまうこともあります。

環境面では、長時間労働による肉体的・精神的ストレスの蓄積、偏食などの食生活の乱れ、運動不足や睡眠不足といった体力消耗と体力回復の問題などが挙げられます。

 

 

虚弱体質と似たような症状を呈する疾患

 

・慢性疲労症候群

身体を動かせないほどの疲労が6か月以上異常の長期間にわたり続き、日常生活に支障をきたすほどになる病気です。

慢性疲労症候群に対する鍼灸について

 

・本態性自律神経失調症

遺伝や生まれつきの体質に原因があり、自律神経のバランスが乱れやすいタイプです。虚弱体質や低血圧の人に多いと言われています。

自律神経失調症の鍼灸治療について

 

西洋医学的治療

 

西洋医学的に見て疲労感を引き起こしている病気があるならば、その病気の治療が虚弱体質の改善につながります。

代表的なものとして身体に活力を与えるホルモンである甲状腺ホルモンの低下が挙げられます。橋本病といった甲状腺ホルモン量の低下が起こる病気では、疲労感、冷え性、むくみ、気力の低下などの症状が現れます。この場合は甲状腺ホルモン製剤を服用することで諸症状の改善が見込めます。

また、アトピー性皮膚炎や小児喘息などの実際に起きた症状に対しての対症療法が行われます。

 

 

虚弱体質に関する東洋医学的考え方

東洋医学では五臓(肝・心・脾・肺・腎)の機能低下が虚弱体質に大きな影響を与えると考えられています。虚弱体質に関りが強いのは、主に肺と脾です。つまり肺と脾の機能を向上させることが虚弱体質の改善につながります。

また、子供の虚弱体質とと関連が深いのは腎です。腎は成長・発育の中心的な臓器と考えらえています。

・食が細いタイプの虚弱体質

食べるのに時間がかかる、すぐに満腹なり沢山食べられないなど、食が細いタイプです。これは東洋医学的に考えると脾臓の元気がない「脾虚(ひきょ)」タイプです。

脾臓は主に、食べ物の消化吸収や肌、筋肉の生成に関係している種、その機能が低下すると食に大きな影響を与えます。食が細いタイプの虚弱体質に痩せている方が多いのはこのためです。

 

・風邪になりやすいタイプの虚弱体質

風邪をひきやすい、疲れやすい、すぐにお腹を壊すなどの症状が思い当たる方は「肺虚(はいきょ)」タイプです。このタイプはストレスにも影響を受けやすく、ふくよかな割に食べている量は少ないといった方が多い傾向にあります。

 

 

東洋医学では「気・血・水」の3つが身体を巡ることで心身の健康が保たれていると考えられています。虚弱体質はこの3つのうちの「気」が不足している状態です。

気が不足すると免疫機能が弱くなったり、疲れ、だるさが出やすくなったりすることが多くなります。

気が不足する原因として、一つは気を作り出す力が弱いためです。気は脾がしっかり機能していれば作ることが出来るため、脾を元気にして消化吸収がスムーズになるように働きかけることが重要です。また、気を全身に送る力が弱いことも挙げられます。気を全身に運搬するには肺の力が必要不可欠です。

 

当院の鍼灸治療

当院では、治療の前に内臓の働きや免疫力などを主る自律神経の状態を機械で測定し、お体の状態を把握したうえで治療へ移ります。

東洋医学的観点から五臓の肺、脾の機能を整えるツボや血を補うツボなどを選穴して治療を行います。また、虚弱体質の方にはお灸が相性が良いため、お腹や背中を中心にお灸を多めに施術します。

さらに、自律神経のバランス調整施術を行い全身的な血流を良くし、内臓機能や免疫力を高めて本来お身体が持つ自己治癒力を高め症状の改善につなげていきます。

 

 

 

食事や有効な漢方について

虚弱体質の方に多く見られるタイプとして『脾虚』があります。

脾虚は、東洋医学で用いられる概念であり、消化器系の臓器である脾の機能が低下し、体内のエネルギーや栄養の代謝が不十分な状態を指します。脾虚の症状には消化不良、食欲不振、下痢、倦怠感なども含まれます。

脾虚に良い食事は、脾の機能を補うことを目指して、以下のような食材や食事法が推奨されます。

 

消化しやすい食材

消化器系が弱っているため、消化しやすく、胃腸に負担の少ない食材を摂取することが重要です。白米、小麦粉のもの、野菜の煮物、蒸し物などが適しています。

 

温かい食事

温かい食事は消化を助け、胃腸を温める効果があります。冷たい食べ物や飲み物を避け、温かいスープや温かい茶を摂るようにしましょう。

 

糖質やタンパク質の摂取

糖質やタンパク質はエネルギー源となります。しかし、過剰な摂取は消化器系に負担をかけることがありますので、適度な量を摂るようにしましょう。

 

消化を助ける食材

消化を助ける食材として、生姜、山芋、白いんげん豆、赤小豆、りんごなどが挙げられます。これらの食材は消化を促進し、胃腸の働きをサポートします。

 

胃腸を養う食材

胃腸を養う食材として、柔らかい煮込み料理やスープ、消化しやすい粥などがあります。これらの食材は消化器系を優しくサポートし、栄養を吸収しやすくします。

 

適度な水分摂取

適度な水分摂取は、体内の水分バランスを保ち、消化器系の機能をサポートします。ただし、食事中の大量の水分摂取は、消化を阻害する可能性があるため、適度に摂取するようにしましょう。

脾虚に関する症状や体質によって、適した食事内容は異なります。個々の状況に合わせて食事内容を調整し、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。また、栄養バランスの良い食事と併せて、適度な運動やストレス管理などの健康管理も大切です。

 

脾虚に良い漢方薬は、脾の機能を補い、消化器系を強化し、体のエネルギーを補充することを目指して処方されます。以下は一般的に用いられる漢方薬の例ですが、個々の症状や体質に合わせて処方されるため、医師の指示に従うことが重要です。

四君子湯
四君子湯は、脾虚による食欲不振、消化不良、倦怠感などに用いられる漢方薬です。白朮(びゃくじゅつ)、人参(にんじん)、茯苓(ぶくりょう)、芍薬(しゃくやく)からなり、脾胃を補い、気を調和させる効果があります。

補中益気湯
補中益気湯は、脾虚による消化不良、食欲不振、倦怠感、下痢などに用いられる漢方薬です。人参、陳皮(ちんぴ)、茯苓、甘草(かんぞう)、生姜からなり、気を補い、胃腸の働きを調和させる効果があります。

六君子湯
六君子湯は、脾虚による食欲不振、消化不良、下痢、倦怠感などに用いられる漢方薬です。白朮、人参、茯苓、甘草、大棗(たいそう)、生姜からなり、脾胃を補い、消化機能を改善する効果があります。

参苓白朮散
参苓白朮散は、脾虚による下痢、腹痛、脱力感などに用いられる漢方薬です。人参、茯苓、白朮からなり、脾胃を補い、水分代謝を調整する効果があります。

ハムストリングスの鍼灸治療

木曜日, 2月 29th, 2024

ハムストリングスとは

ハムストリングスとは、もも裏にある3つの筋肉の総称になります。もも裏には、内側に半膜様筋半腱様筋があり、外側に大腿二頭筋があります。

3つの筋肉はお尻の骨(坐骨結節)から始まり、半膜様筋と半腱様筋は膝の内側(脛骨内後面と鵞足部)に、大腿二頭筋は膝の外側(腓骨頭)に終わります。

主な役割は、股関節を伸ばす(伸展)動作膝を曲げる(屈曲)動作を果たします。他には立ち姿勢を維持する役割、膝や骨盤の安定を担う役割も果たします。

肉離れ

また、ハムストリングスは多関節筋です。多関節筋とは2つ以上の関節を超えて付いている筋肉のことで、関節運動に大きく関わっており、動きの負荷がかかりやすくケガをしやすい筋肉です。ハムストリングスの場合は股関節と膝関節を超えて付いているため多関節筋と呼ばれます。

陸上選手やラグビー選手では肉離れが多く発生する筋肉ですが、一般の方も急に力が入った時に痛めやすい筋肉でもあります。一度ハムストリングスを痛めると、鎮痛後にコリ(硬結部)ができます。次にそのコリによってまた痛みが発生する悪循環になる場合があります。

 

股関節と膝関節を跨ぐため、ハムストリングスに異常が出ると股関節痛や膝関節痛を引き起こします。影響が股関節に波及するとお尻や腰の痛みに繋がり、膝関節に波及するとふくらはぎやすねの痛みに繋がります。

ハムストリングスに関係する疾患

・腰痛

ハムストリングスは大殿筋と共同して骨盤が前に傾き過ぎないようにする働きがあります。骨盤が前に傾き過ぎると、腰の筋肉は押し縮められる圧縮のストレスがかかります。そうするとストレスがかかり続けた筋肉は痛みを起こすことで腰痛になります。

また、骨盤が前に傾いた状態は脊柱管狭窄症や腰椎圧迫骨折などの要因となるので注意が必要です。

気分障害のお灸治療

・坐骨結節裂離骨折

坐骨結節に付着するハムストリングスは、股関節と膝関節を跨ぐ大きく長い筋肉です。その分大きな力を発揮できます。しかし瞬間的に大きな力を発揮すると、付着部である坐骨結節において骨折を引き起こします。陸上短距離やハードル走でよくみられ、骨片をハムストリングスが引っ張ってしまうため骨癒合が芳しくない骨折であります。

・股関節痛

股関節を跨いで付着するハムストリングスは股関節の安定性に大きく関与しています。特に股関節後面の安定性に関与しているため、股関節の奥やお尻のあたりに痛みを感じることが多くあります。ハムストリングスの柔軟性が欠けると関節唇を痛めたり変形性股関節症を発症する恐れがあります。

・膝関節痛

ハムストリングスは膝の方にいくと、内側と外側に分かれて両方から包み込むように膝関節を支えています。内側と外側の支えるバランスが崩れると関節内にある半月板や関節の周りにある靭帯を痛める原因となります。特に半腱様筋は膝の内側にある鵞足部に付着し、鵞足炎を起こす原因の筋肉になります。。この鵞足部には半腱様筋の他にも縫工筋と薄筋が付着します。縫工筋は太もも(大腿部)の前の筋肉で、薄筋は太もも(大腿部)の内側の筋肉です。太もも(大腿部)の前、内側、後3方向から筋肉が付くため、より引っ張られやすい部位です。

・肉離れ

ハムストリングスは大きく長い筋肉で、大きな筋力を発揮することができます。しかし自身の筋力に耐えきれずに筋肉が千切れてしまう場合があります。これが肉離れです。ダッシュ時や、ランニング時に急に速度を上げたりした際に筋肉には大きな負荷がかかります。また、骨盤が前傾位にあるとハムストリングスがより引き伸ばされて切れやすくなります。加えてハムストリングスの肉離れは再発率が高いことも知られています。一度受傷した部位は瘢痕化し、固まって硬くなることで周りの筋組織を引っ張ってしまいます。そのため瘢痕化した部位の近くで再発してしまいます。

・膝裏(膝窩部)の痛み

膝裏(膝窩部)の解剖では主に2つの筋肉で構成されており、筋肉によってダイヤの様に4辺のある形を作っています。まずハムストリングスです。ハムストリングスはもも裏から膝裏(膝窩部)に降りてきて上内側が半膜様筋と半腱様筋、上外側を大腿二頭筋が構成します。次に腓腹筋です。腓腹筋は内側頭と外側頭の2つの筋組織があり、それぞれ下内側と下外側の辺を構成しています。そして膝裏(膝窩部)の骨に近い深いところには足底筋や膝窩筋があります。ハムストリングスに硬結ができるとこれらの周囲の筋肉も共に硬くなってしまうため、痛みを引き起こします。

ハムストリングスの東洋医学的考えと治療

東洋医学のツボの並びのことを経絡といいます。

身体には主に12本の経絡が流れており、それぞれの経絡には対応する筋肉が複数あります。

ハムストリングスに対応する経絡は足の太陽膀胱経と呼ばれる経絡になります。

足の太陽膀胱経は、目から始まり頭の上を通り、首、背中、腰、お尻、もも裏、ふくらはぎを通って最後に足の指で終わります。そのため、ハムストリングスに痛みがある場合は、痛みの出ている患部の他にも首や背中、ふくらはぎなど広い範囲を診て治療していきます。

肉離れのはり治療

ぎっくり背中に対する鍼灸治療

水曜日, 2月 28th, 2024

ぎっくり背中とは

ぎっくり背中とは、肩甲骨と肩甲骨の間や、腰の上までの背中の筋肉に炎症が起こる疾患で、『背部痛と呼ばれます。

突然の激しい背中の痛みを特徴とする症状で、背中がつるような感覚があったり寝違えたときのような痛みがあり、一定の姿勢をとると痛みが強くなります。

また、急に激痛が走り動けなくなるほどの痛みから、最初はピリッと電気が走った程度の違和感から徐々に痛みが強くなるなど、痛みに個人差があります。

だいたい3日〜1週間程度で回復するのですが、繰り返し発症する方も少なくありません。

 

ぎっくり背中の原因と症状

ぎっくり背中は、筋肉の過剰な使い過ぎや急激な体のひねり、重い物の持ち上げにより、背中の筋肉や靭帯に負荷がかかる事で引き起こされます

症状は深刻な痛みとして現れ、動くたびに増幅され、深呼吸やくしゃみ、咳をするだけでも感じられる事があります。

特に、急な動きや重い荷物を持ち上げた後に発症する事が多く、背中こ筋肉が急激に収縮する事で痛みが引き起こされます

また、日頃の姿勢の悪さや運動不足による血行不良や、身体の冷えにより背中の筋肉が固まり、そこに負荷のかかった動作が引き金となり発症するケースが大半です

中には、ストレスや睡眠不足、心労、不規則な生活や食事などが原因となり筋肉が硬直して発症することもあります。

 

ぎっくり背中になった時の対処法

ぎっくり背中を感じたら、すぐに動作を止め安静にしましょう。安静を保つ事は治療の第一歩です。

無理な動きは筋肉や靭帯にストレスを与えら痛みを悪化させる可能性があります。

痛みが和らぐまでできるだけ体を動かさず、安定した姿勢で休息をとりましょう。

痛みのない姿勢を保ち体をリラックスさせる事が重要です。

また痛みを和らげる応急処置としては、冷却が効果的です。冷却は患部の炎症を抑え痛みを軽減させ、症状の回復を促します。

氷嚢や冷却パックをタオルで包み、10〜15分間患部に当てます。患部がヒリヒリする感じがした後、痺れて感覚がなくなっていきます。無感覚な状態になって5〜10分程たったら一度患部から氷を外し、1時間ほどあけてから再びアイシングをしましょう

 

ぎっくりっくり背中に対する一般的な治療法

・痛み止め(内服薬・湿布

炎症がある場合は、痛み止めの薬や湿布を使用し痛みを和らげます。

 

・ステロイド注射

急性で痛みが強いばあ、痛みを取り除くためにステロイド注射をする場合があります。

痛みのある部分に注射をする事で1〜2ヶ月程度は症状が改善する事が多いですが、痛みが再発する場合も少なくありません。

 

・リハビリテーション

ストレッチや筋トレのリハビリテーションは、即効性はありませんが、長期的に見ると効果が高いです。

姿勢不良や筋肉の使い過ぎなどが、ぎっくり背中の原因にある様に、ストレッチをする事で筋肉の緊張がある部分の筋肉の柔軟性を増やし、姿勢不良により弱くなっている筋肉を筋トレーニングで強化する事により正しい姿勢が保たれ、無駄な体の筋緊張を防ぎ、怪我の回復だけでなく予防にも効果的です。

 

・マッサージ

痛みがある部分の周りの筋肉や筋膜をほぐすことで血流を改善させ、痛みを緩和させます。

マッサージは急性期の痛みがある時は避け、痛みがなくなってから行うのが効果的です。

 

・外科手術

薬物療法やリハビリでは改善が見られず、症状が悪化してしまい日常生活に支障をきたしてしまうぐらいに痛みが強い場合には、手術を行うケースもあります。

手術は最終手段となるため、医師の判断に基づいて行われます。

 

ぎっくり背中に対する当院の鍼灸治療

自律神経調節鍼治療

当院では、自律神経測定器にて自律神経の状態を把握した上で、お一人お一人に合ったオーダーメイドの治療をします

自律神経は交感神経、副交感神経の二つに分けられ、交感神経は日中の活動時に活発に働く神経で、副交感神経は夕方から夜にかけて優位に働くリラックス神経です。この二つの神経がバランスをとりながら無意識下で全身の筋肉や血管、ホルモンの分泌など様々な調整を行っているため、ストレスや疲労、生活習慣の乱れなどから自律神経のバランスが乱れると、心身の不調をきたす原因になります。

本来、寝ている時は自律神経の副交感神経が優位になるので筋肉は緩むのですが、背中や身体の筋緊張があると交感神経の活動が亢進し副交感神経の活動は抑制されてしまい、体と心を休める時間である睡眠時間にしっかりと身体が休まらず疲労が溜まってしまいます。

また、ストレスや過労が自律神経のバランスを崩す原因となり、就寝時に交感神経が優位になってしまうことで体の筋肉が緊張してしまいます。

その為、自律神経のバランスを整える治療に加え東洋医学的観点から【肝・心】に関わる経穴に刺激を与えることで、背中の筋肉の過緊張を取り除き、体にかかる負担を軽減させる治療を行います。状態の必要に応じて鍼に微弱な電気を通し、鎮痛作用や筋緊張の緩和、血流の促進を促します。

東洋医学の治療法と自律神経療法を組み合わせることでより治療効果を高めることができます。

鍼灸治療は、自律神経を整えるのにとても優れた治療法です。自律神経を整える経穴やストレス解消の特効穴を用いて症状改善を目指します。

また、自律神経のバランスを整える事で筋肉の過緊張を緩和し、血行を促進して症状を改善し、免疫力をあげることで再発や悪化を防いでくれます。

※生活習慣からの影響も自律神経に関係するため、自律神経を整えるには、食事や睡眠、適度な運動をするなど、生活習慣の見直しも必要になります。

ぎっくり背中の症状でお悩みの方は、東京α鍼灸院へお越しください。

 

三叉神経痛の鍼灸治療

日曜日, 2月 25th, 2024

 

三叉神経痛に対する当院の治療

 

三叉神経痛に対する当院の治療はまず第一に痛みの強い部分に鍼灸刺激を与えて鎮痛効果を促します。当院では、当院独自の鍼通電療法を用いて高い治療効果を上げています。

三叉神経痛の鍼灸治療

 

また激しい痛みは交感神経の活動を活発にして、長期にわたると自律神経も乱しかねません。

当院では自律神経測定器を用いてその日の患者様のお体の自律神経の状態を把握したうえでその方にあったオーダーメイドの治療を施しております。

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三叉神経痛でご来院される方は、交感神経の活動が過亢進状態で全身が緊張状態であったり、痛みのために眠れなくてさらに自律神経を乱してしまう悪循環を招いてしまう方が多いです。

当院では三叉神経痛の治療でも東洋医学の特徴である全身の調整治療が大切だと考えております。

全身に心地よい暖かさのお灸などを施すことで全身をリラックス状態に持ってきて副交感神経の活動を高めていきます。

 

また、東洋医学では、風邪・寒邪・湿邪を体外に出す治療がとても重要になってきますので、経絡の重要なツボを用いてそれらを排出する施術をいたします。

 

三叉神経痛の全身鍼灸治療

 

 

 

全身の調整治療(自律神経調整治療)

     +

背部や頸肩部の経穴を用いた邪気を出す治療

     +

疼痛の強い顔面部への鍼通電療法(鎮痛作用)

 

 

これらの治療を合わせて行っていくことで高い治療効果に繋がるのです。

 

三叉神経痛の鍼灸治療症例

 

60代 男性

ある朝髭剃りをしようとしたところ頬に痛みが走った。最初はカミソリで切ったからかと思ったが、そのような傷もなくその後もピリッとした痛みが顔に触れるたびに起きるようになった。ひどい時は冷房の風にあたるだけで痛みが出る。

病院で検査したところ三叉神経痛と診断されて鎮痛剤を処方されたが痛みは薬を飲んだ2~3時間後は良いが、その後はまた激しい痛みが出てしまう。痛みが出る範囲はほほ骨下辺りから口角の横辺りまで。友人に鍼灸治療が効くかもしれないと聞いて当院にご来院された。

治療
まずうつぶせとなり、首肩の筋緊張をとってから顔面部の施術をしていきました。自律神経測定器で自律神経の状態を計測したところ自律神経の状態も乱れていたので自律神経調整療法も同時に行っていきました。

◇1回目◇
治療後すぐは痛みが楽になったが、次の日には戻ってしまった

◇2回目◇
2回目の治療後から次の治療まで痛みをほぼ感じなかった

◇3回目◇
今度は治療後また痛みが戻ってしまった

◇4回目◇
症状に波がある。まったく痛みが無い日もあれば痛みが出る日もある

◇5回目◇
1週間のうちに痛みの出る日が2日ほど

◇6回目◇
朝の洗顔時や髭剃りの時に痛みを感じなくなった。たまにふとした瞬間に痛みが出る時もある

◇7回目◇
ほぼ痛みを感じない。以前は鋭い痛みを感じる時があったが痛みも感じなくなった

 

症例2

20代 女性

1週間前から急に顔左半分にチクチクするような鋭い痛みが走るようになった。

すぐに病院に診てもらったところ三叉神経痛と診断された。

痛みが出る場所は目の下から鼻の横、頬、口の横にかけて痛みが出て、シャワーを浴びたり、洗顔、歯磨き、うがいで痛みが増悪する。

痛みの感覚は、チクチク針で刺されているような痛みと、ひどい時は電撃が走るような痛みも有する。

 

病院で検査を受けたところ脳腫瘍や多発性硬化症などの所見はみられず、帯状疱疹の発症もないため、血管による神経の圧迫が原因と言われた。

 

普段はデスクワークで姿勢が悪くなることが多い。そのため慢性的な首肩のコリがある。

 

ストレスも感じやすく、物事に過敏に感じてしまうことも多い。

 

当院の施術

 

自律神経測定器で測定したところ、交感神経の過剰な働きがみられました。

交感神経の働きが強すぎると痛みに対して過敏になりやすく事もあるため、三叉神経痛の治療と並行して自律神経の調節治療も行いました。

次に顔面部の経穴や痛みが出ている患部に直接刺鍼し、刺激を入れていきました。

首肩の筋緊張も強い状態だったため、首肩の凝りを緩める治療も行いました。

鍼灸治療は初めてということでしたので、鍼に慣れるまでは弱い刺激で施術を行い、

慣れてきたらご本人の反応を確認しながら慎重に、少しづつ刺激量を上げていきました。

 

◇1回目◇

緊張したが、意外に大丈夫だった。

痛みの変化はまだ見られない。

 

◇2回目◇

少し痛みが引いてきたような気がする。

洗顔やシャワーを浴びたらいつもより痛みが軽く感じた。

 

◇3日目◇

痛みがかなり軽減した。

たまに痛くなることもあるが、以前より気にならない。

 

◇4回目◇

今はほとんど気にならないで、日常生活を送ることができている。

 

三叉神経痛とは

三叉神経痛とは、顔面部の感覚をつかさどる三叉神経に障害が起きてその支配領域に痛みが出る疾患です。

三叉神経は大きな神経から3つの大きな枝に分かれる脳神経の中でも最も大きな神経です。

三叉神経の大部分は側頭部から出てその部分から眼神経・上顎神経・下顎神経の3つの神経の枝を出します。

眼神経

眼神経は三叉神経の中で最も小さい枝の神経です。眼やおでこの部分、鼻の部分の感覚を主っています。

上顎神経

上顎神経は、上あごの部分、上部の歯の部分、口腔奈央の粘膜部部の知覚を主っています。

下顎神経

下顎神経は、三叉神経の中で最も大きい枝の神経です。下あごの部分、下部の歯、下唇、耳の一部の感覚を主っています。また咀嚼筋などを主る運動性の神経でもあります。

 

 

三叉神経痛の症状

 

三叉神経痛にかかってしまうと上記のような神経支配部分に激しい痛みを生じるようになります。顔の片側だけに出る場合が多いです。痛みの程度は個人差がありますが、激しい痛みの場合が多く、突発的な痛みに悩まされます。痛みは通常数秒間ですが一日に100回以上も痛みが走る場合もあり、痛みの度に顔をしかめてしまうようになり、体にとっては相当な負担となってしまいます。

様々なことで痛みが誘発され、洗顔時やひげを剃る時、お化粧などをする時などに痛みが電気のように走ります。また冷たい風にあたっても誘発される場合があります。

三叉神経痛のでる三叉神経の枝によって痛む場所が異なりますが、1つの枝の場合や2つの枝に痛みが出る場合もあります。

三叉神経痛

三叉神経痛と頭痛

 

三叉神経は脳から出た後は、3つの枝に分かれます。その中でも第一枝は目やおでこ、前頭部の知覚も主っているため、頭痛が起きたために病院を受診したところ三叉神経痛と診断されることもあります。三叉神経痛での頭痛の特徴は、痛みは突然訪れる激しいものですが、数秒で治まることが多いのが特徴です。

そのほか、頭に外的な刺激が加わるとピリッとした痛みやチクチクとした痛みが走ることもあります。洗髪時や髪をとかしている時、髪を乾かしている時などにピリッとした痛みを感じた場合は三叉神経痛による痛みかもしれません。また、外気温にも左右されることが多く、特に冬の冷たい風にあたると痛みを誘発することもあります。

三叉神経痛による頭痛が原因で睡眠に支障が出たり、痛みによるストレスで自律神経の状態が乱れることも多く、早期に治療を受ける必要があります。

 

 

三叉神経痛の原因

三叉神経痛の起こる原因は、多くの方でわからない場合が多いです。

脳腫瘍による神経の圧迫やヘルペスウィルスの感染多発性硬化症の疑いもありますので注意が必要です。

それ以外に有力な説としましては、三叉神経が脳から出る部分の血管が動脈硬化などで血管の弾力性が低下することで三叉神経を圧迫してしまい痛みを生じてしまうというものです。

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

腎炎の鍼灸治療

木曜日, 2月 1st, 2024

 

腎炎とは

腎臓の糸球体に炎症性病変が起こる疾患の総称。遺伝性の有無により遺伝性腎炎と後天性腎炎に分けられ、障害部位により糸球体腎炎、腎盂腎炎、経過により急性と慢性に分けられます。病気の主体が腎臓にある場合は「原発性」、原発性の糸球体腎炎は

 

腎炎の原因

糸球体腎炎には様々なタイプがあり、それぞれの症状には大きな違いがあります。その中でも代表的な疾患を取り上げます。

・急性糸球体腎炎(急性腎炎)

糸球体の炎症を起こす病気です。一般的に4歳~10歳位の子供に多く発症し、特に秋から冬に発症しやすいといわれている病気ですが、中には成人や高齢者でも時々みられます。

溶血性連鎖球菌などによる細菌感染が主な原因です。扁桃や皮膚の炎症がきっかけで起こります。

扁桃や喉の炎症が治ってから一週間から二週間後に血尿やタンパク尿、むくみ、全身倦怠感、高血圧などが出現します。

 

・慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)

慢性糸球体腎炎とは単一の疾患ではなく、多くの疾患の総称です。

糸球体の炎症が少なくとも一年以上持続するものをいいます。

免疫反応の異常や凝固系の異常、高血圧などによるものが多いといわれています。

血尿、蛋白尿、高血圧、むくみ、めまい、肩こり、頭痛、倦怠感などの症状を引き起こします。

若年成人の腎臓病では最も多く、透析導入の原因として糖尿病性腎症の次に多い疾患です。

・IgA腎症

日本人に多い腎炎で大人から子供までみられます。抗体の一つである免疫グロブリンAが糸球体に沈着する慢性糸球体腎炎の代表的な疾患です。未だに病態は不明ですが、腎臓そのものの異常よりも腎臓外にあることが想定されており、主にI gAの産生系に関わる異常が指摘されています。

ゆっくりと時間をかけて腎機能が低下するため大部分は無症状で、健診などにおける尿所見異常で発見されることが多いといわれています。

 

・ネフローゼ症候群

大量の蛋白尿と低蛋白血症(低アルブミン血症)が特徴で尿中に漏れるタンパク質が大量になり、血液中のタンパク質が少なくなることで顔がむくみひどくなると全身にむくみが生じます。また、血液中の悪玉コレステロールが増えたり、血液が固まりやすくなったりします。このような状態をネフローゼ症候群といい多くの慢性糸球体腎炎でこのような症状がみられます。

 

・急速進行型糸球体腎炎

血尿、蛋白尿を伴い糸球体腎炎の中で最も重篤な経過をたどります。腎機能が数週間から数カ月で低下します。症状としてだるさ、むくみ、微熱、咳、息苦しさなどがみられることがありますが、ほとんど無症状な場合もあります。

 

 

・腎盂腎炎

腎盂とは腎臓と膀胱の接続部分のことで、腎臓で作られた尿を集め、尿管を経由し膀胱へ送り出す働きをしています。本来健康な人には膀胱から尿管、腎盂には最近は存在しません。これは、尿管が膀胱に入る部分に逆流防止機能があることにより尿が腎臓へが逆流することはなく、また、尿により洗い流されるためです。

それが何らかの原因により細菌が侵入し炎症を起こすのです。

腎盂腎炎は細菌感染によるものですが、最も多い病原菌は大腸菌でおよそ90%にも及びます。尿管を通じますが、膀胱炎を発症したからといって必ずしも腎盂腎炎になるわけではなく、腎盂腎炎を併発するには様々な誘発因子があります。

 

尿路通行障害

尿道カテーテルの留置(前立腺肥大、腫瘍、結石など)

解剖学的異常(馬蹄腎、膀胱尿管逆流症など)

妊娠

免疫力の低下(糖尿病、ステロイド治療、抗がん剤治療など)

 

 

腎炎の症状

 

・悪寒
・発熱
・嘔吐
・背中や腰の痛み

背中の痛みの鍼灸治療について

腰痛の鍼灸治療について

 

 

西洋医学的治療

問診、血液検査、尿検査やエコー、レントゲン、CT、などの画像検査が行われます。

腎盂腎炎の治療は主に抗生剤の投与が主体となります。

その他、結石を出すための点滴や痛みに対し鎮静剤を用いることがあります。また、敗血症などの重篤な合併症を生じた場合には全身管理を含めた集中治療が必要になります。

 

腎炎の東洋医学的考え方

腎炎は中医学的に「淋証(りんしょう)」に属すると考えられており、五臓六腑の「腎」、「膀胱」、「脾」が関連しています。

肝気鬱滞

精神的ストレスなどにより肝が損傷され疏泄機能が低下し、気滞によって熱が体内で生じ、(気は停滞すると熱化する性質がある)その熱が体の下の方へ集中することで膀胱の気化作用を阻害する

膀胱湿熱

脂っこいものや辛い物、甘いもの、味の濃い物などの過度の摂取や、飲酒過多によって湿熱が形成され膀胱に注がれ阻滞することにより膀胱の機能低下を起こすと考えられています。

腎陽虚

先天的な虚弱、老化、慢性病などにより腎の気が消耗して腎に病変が現れます。

 

 

当院での腎炎に対する鍼灸治療

当院の腎炎に対する鍼灸治療は、東洋医学的な観点より主に五臓六腑の『』『』『膀胱』に関するツボを用いて改善をはかっていきます。

腎炎に対する鍼灸治療

 

また、内臓の働きは自律神経の働きが主っている部分が大きく自律神経が乱されてしまいますと内臓の働きも低下してしまいます。当院では、自律神経を測定してその方に合わせた施術を行っていきます。

 

腎炎の自律神経調整治療

また、背中や腰の痛みなど出ている症状に対してもそれぞれにアプローチをしていきます。

 

腎経に対する鍼治療

 

腎臓病を予防する生活習慣

腎臓病を予防するためには、健康的な食生活を実践することが重要です。以下は、腎臓病予防のための食生活のポイントです。

 

塩分の制限

高塩分の食事は血圧を上昇させ、腎臓に負担をかける可能性があります。塩分摂取量を減らし、加工食品や塩辛い食品の摂取を控えることが重要です。

 

適切なタンパク質摂取

過剰なタンパク質摂取は腎臓への負担を増加させることがあります。適切な量のタンパク質を摂取し、タンパク質の源として、鶏肉や魚、豆類などを選ぶことが大切です。

タンパク質が豊富な食材は、肉類、魚介類、乳製品、豆類、ナッツ類などがあります。これらの食材は、タンパク質だけでなく、ビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富に含んでいるため適切な量を摂取する分には健康上重要です。しかし、腎臓病などの健康上の問題がある場合は、摂り過ぎは禁物です。

 

水分摂取のコントロール

過剰な水分摂取は腎臓への負担を増加させることがあります。適切な水分摂取量を守り、脱水症状を避けるために、必要に応じて医師と相談してください。

 

糖質の制限

高血糖は腎臓にダメージを与える可能性があります。血糖値を安定させるために、糖分や炭水化物の多い食品を制限し、健康的な炭水化物を選ぶことが重要です。

消化されると血糖値を急激に上昇させる可能性がある炭水化物は高血糖になるため注意が必要です。多くの炭水化物は、急激な血糖値の上昇を引き起こすため、糖尿病の管理や予防において重要です。一般的に、精製された穀物や砂糖を多く含む食品が高血糖な炭水化物とされます。

  1. 白米:
    精製された白米は、食物繊維が除去されており、急激な血糖値の上昇を引き起こす可能性があります。
  2. 白パン:
    精製された小麦粉を使用した白パンも、食物繊維が除去されており、血糖値を急激に上昇させる傾向があります。
  3. 菓子類:
    砂糖を多く含むクッキーやケーキ、パンケーキ、甘いスナック類などは、血糖値を急激に上昇させる高血糖な炭水化物です。
  4. 砂糖:
    砂糖自体も高血糖な炭水化物であり、加工食品や加糖飲料などに多く含まれています。
  5. 加工された穀物:
    精製された小麦粉を使用したパスタ、クラッカー、シリアルなどの加工された穀物も、高血糖な炭水化物として挙げられます。

これらの高血糖な炭水化物は、血糖値を急激に上昇させるだけでなく、長期的にはインスリン抵抗性や糖尿病などの健康問題を引き起こす可能性があります。そのため、血糖値をコントロールするためには、これらの食品を制限し、代わりに食物繊維豊富な全粒穀物や野菜、タンパク質源を選ぶことが重要です。

 

バランスの取れた食事

バランスの取れた食事を心がけることが大切です。多様な栄養素を含むフルーツ、野菜、全粒穀物、健康な脂肪を摂取し、栄養バランスを保つことが腎臓病予防に役立ちます。

 

血圧とコレステロールの管理

血圧やコレステロールの高い食事は腎臓に負担をかける可能性があります。血圧やコレステロールをコントロールするために、バランスの取れた食事を心がけ、必要に応じて医師と相談してください。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

涙嚢炎の鍼灸治療

土曜日, 1月 20th, 2024

涙嚢炎とは

 

涙は涙腺で作られ目の表面を潤した後目頭の上下まぶたにある涙点という小さな排水溝に流れていきます。その後は涙小管、涙嚢、鼻涙管の順に続き最終的に鼻へと流れていきます。

涙嚢炎は涙が鼻へ排出される通り道の涙道の一部が、何かしらの原因により詰まることにより、涙嚢に涙が溜まることで炎症を引い起こす症状の事をいいます。

涙嚢炎の原因

 

涙嚢炎の原因は、涙道の一部である鼻涙管が閉塞する鼻涙管閉塞によるものがほとんどで、先天性の物と後天性の物があります。

先天性鼻涙管閉塞症は、胎児には存在して生まれるときには無くなっているはずの鼻涙管の膜が残ったままの状態で生まれてしまったことにより起こります。先天性鼻涙管閉塞症は生後1年~1年半でほとんどの方は自然に良くなります。

※当院では新生児、乳幼児への涙嚢炎の施術は対応しておりません。

後天性鼻涙管閉塞症は、高齢者によく見られ主に加齢によって鼻涙管が狭窄する事で起こります。しかし、若年者でも狭窄を引き起こすこともあり、鼻ポリーブ、鼻炎、蓄膿症といった鼻の病気、結膜炎の炎症が波及する、外傷、腫瘍等が原因になることがあります。

これらの原因で涙道が詰まると、涙道の一部である涙嚢が細菌感染を引き起こし炎症が起こることで発症します。主な細菌は黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、肺炎球菌、レンサ球菌、緑膿菌、インフルエンザ球菌、嫌気性菌、真菌など様々です。

 

涙嚢炎の症状

 

涙嚢炎にかかると涙が多くなり目やにも出現します。進行すると涙嚢の周囲まで炎症が拡がり涙嚢部分の発赤、腫瘤、痛みが起こります。涙嚢を軽く圧迫すると涙点から膿が出てくるのが特徴です。

先天性のものは生後1年~1年半頃までに90%近くが自然治癒すると言われていますが、後天性のものは自然治癒が難しく、亢菌薬で一時的に炎症が治まっても再発を繰り返す事が多いです。

 

涙嚢炎に対する当院の治療

 

涙嚢炎は風邪を引くなど免疫力が低下場面で発症確率が高くなります。

そのため免疫力を司る自律神経の調節を行ってきます。自律神経のバランスを調節することにより免疫力、自然治癒力の働きを促します。

ご希望があれば当院に設置している自律神経測定器でリアルタイムの自律神経の状態を確認していきます。

また、涙嚢の患部周囲や目のツボに鍼やお灸を施し炎症を抑えていきます。痛みが強い場合は低周波鍼通電法で鎮痛作用を促します。

 

当院は涙嚢炎への施術は首肩の筋緊張も大きな関わりを持っていると考えています。

首肩の筋緊張を緩めて涙鼻菅への血流を促進させていきます。

それ以外に、東洋医学観点から眼と関わりのある「肝」や「腎」のツボを鍼やお灸で刺激して、涙道の詰まりの回復を促していきます。

涙嚢炎はすぐに良くなる病気ではないため継続的な治療が大切です。

治療間隔は週に1~2回が理想です。

 

涙嚢炎に対する病院で行う治療

 

涙嚢炎に罹患したらまずは眼科に受診しましょう。

涙嚢炎の症状が当てはまるようでしたら、眼科ではまず涙道の詰まりの有無を確認するために目頭にある涙点から生理食塩水を注入してその流れを観察する涙道通水検査を行います。

正常であれば生理食塩水が鼻の奥へ通過していくことが確認されますが、涙点に逆流する状態であれば鼻涙管が狭窄している状態になります。

他には一般的な眼科検査や必要に応じてCTといった画像検査、原因菌を確認するために皮膚から針を穿刺して膿を採取する細菌検査を行うこともあります。

急性涙嚢炎には抗生物質や抗菌薬を投与したり、局所麻酔をし局部に鍼を穿刺して溜まった膿を排出、洗浄をくりかえす治療を行います。

慢性涙嚢炎も抗生物質の投与や排膿処置が行われますが根治しにくく、放置すると角膜潰瘍を引き起こす可能性もあるため手術を行う場合もあります。

 

涙囊炎の東洋医学的観念

 

東洋医学では肝は目に開窮(かいきょう)すると考えられています。

これはどういう意味かというと、肝の経絡は目と繋がっており、肝の病気や機能低下が起こると肝と繋がっている目にも悪い影響が出てしまうと行くことを指しています。

東洋医学での肝は西洋医学での肝臓の働きと多少異なっていて、血液を貯めてそれを必要に応じて目や筋肉に送る働きや、胃腸の働きを助ける、気の流れの調節、感情のコントロールを司っていると考えられています。肝は感情のコントロールを司っているためストレスの影響を受けやすく、慢性的なストレスで肝が疲れてしまい機能が低下してしまいます。肝の働きが弱くなると目に血液を送ることができないため、目の病気になりやすくなります。

 

そのため、目の病気を治療するには肝の機能を回復させることも必要になってきます。

また、肝は腎とも深い関わりがあります。肝と腎の関係は肝腎同源と言い、肝と腎は互いを助け合っています。しかし、肝と腎のどちらかが陰虚になりそれが継続すると両方とも陰虚状態になってしまい助け合うことができなくなってしまいます。

そのため腎の機能を強化することも大切になります。

 

鍼灸で肩こりの根本治療

木曜日, 1月 18th, 2024

当院での肩こりの鍼灸施術について

当院の肩こりに対する鍼灸施術の特徴は、頸肩の筋緊張の緩和と同時に自律神経の状態を整えていくということです。

ストレス社会といわれる現代では、自律神経の状態も整えていかないことには肩こりの完本的な解決には至りません。それは、当院のコンセプトであり他院にはない施術となります。

肩こりの自律神経調整鍼灸治療

 

もちろん頸肩の筋緊張の緩和(頸肩への施術)がメインの施術とはなりますが、お腹や手足のツボも用いて自律神経の状態も整えていきます。当院には多くの肩こりでお悩みの方がご来院されますが、多くは自律神経の状態も乱れた方々です。

自律神経の状態も整えて頸肩の筋緊張も緩和させることで長期的な施術効果や肩こりの根本解決に繋がっております。

肩こりの鍼灸治療

問診時にあまりに自律神経の乱れがあると判断された場合には、自律神経測定器で自律神経の状態を測定して今の自律神経の状態を把握して施術していく場合もあります。またご希望であれば自律神経測定器で自律神経の状態を測定することも可能です。

問診時には、肩こりばかりでなく、体の様々なお悩みもご相談ください。

肩こりの鍼灸治療症例

30代女性

仕事はデスクワークが主で仕事のある日は、平均10時間ほどはデスクワークをしており、仕事が終わる時間も夜の10時ごろと遅くまで仕事をやる日が多い。

肩こり症状は、慢性的で20代の頃から悩まされていて疲れが溜まった時などは、マッサージに行ってほぐしてもらってしのいでいたが、ここ最近はマッサージをしてもあまり効果が感じられずに肩こり以外にも後頭部や側頭部の頭痛を感じるようになり、症状がひどいと市販の頭痛薬を飲んで症状を抑えていた。

同じような症状で悩まされている同僚から鍼灸治療が効いたということを聞いて、鍼灸治療は初めて少し怖さもあったが少しでも症状が改善されればということでご来院されました。

 

鍼灸治療
触診したところ頸部及び肩部の筋緊張が強くそれに引っ張られるようにして肩甲骨内側も筋緊張が強い状態でした。メインはその筋肉の緊張緩和を目的に鍼灸施術を行っていきました。
また、仕事も遅くまで行っており、なかなか疲れが取れずに疲れが溜まりやすいということで自律神経の状態も測定して自律神経も整えるような施術をお腹や手足のツボを使って行っていきました。

経過
最近は毎日といっていいほど頭痛が起こり症状が強く出ていると感じたため、3~4日おきに4回ほど治療を行っていきました。
その間で頭痛はほとんど感じられなくなり、首肩の筋緊張もだいぶ緩和されてきました。触診すると表面の大きな筋肉の緩和は見られたもののまだ深部の筋肉が緩んでいない状態でした。
治療間隔を1週間に1回ほどに伸ばして5回ほど治療を受けて頂きました。自律神経の状態もだいぶ整っていき、身体の疲れもだいぶ取れてきた様子。
頸肩の深部の筋緊張も緩和されてきて肩こりも感じにくくなってきたが、仕事で無理をするとどうしても肩が気になる時もあるとのことで少しでも休憩時間を設けてもらい、首肩のストレッチで自己ケアも行ってもらうようにしていただきました。

 

肩こりとは

肩こりとは、首肩の筋緊張から肩に違和感や痛みを感じて辛さを感じることです。症状が慢性化・進行してしまうと肩の奥深くの痛みや吐き気を伴なったり頭痛や眼の痛みなどといった症状も起きてしまいます。

肩こりは、デスクワークやスマートフォン操作などでの姿勢の悪さから日本人の多くが悩まされている国民病ともいえます。厚生労働省の調べによりますと、肩こりは日本人女性で身体の悩まされている部分1番目で日本人男性でも2番目になるとも結果が出ています。

しかし、肩こりはよく見られる症状だからといって放っておいてはいけません。処置が遅れると慢性的に肩こりに悩まされて症状が常態化してしまったり、また単なる肩こりとは違って内臓の状態の悪化が肩こり症状となって表面化している場合もあります。

 

 

肩こりの原因

 

肩こりの原因と言いましても様々なものがあります。稀ではありますが、その中でもとりわけ注意しなければならないのが内臓疾患からくる肩こりです。その他、姿勢の悪さからくるものや身体の冷え、精神的ストレスからくる肩こりは比較的よくみられる原因です。

 

姿勢の悪さからくる肩こり

肩こりの原因で最も多いのがこの姿勢の悪さからくる肩こりです。特にデスクワーク時には首は前傾して肩は丸まり、手は前に突き出した姿勢を取りがちです。すると背部から頸部にかけて背骨の生理的湾曲が損なわれて頭部の重さが肩や首にのしかかってしまい筋肉に負担が重くかかってしまうのです。筋肉に負担のかかる状態が長く続くと筋肉は緊張状態が続いて局所的な循環が悪くなります。肩こり症状でよく見られるのが僧帽筋や脊柱起立筋、肩甲挙筋、菱形筋などといわれる筋肉です。

僧帽筋
僧帽筋は背中の筋肉の中で一番表層部にある筋肉です。肩甲骨の動きに大きく関与しており、腕を持ち上げる運動など日常生活上でも非常によく使われる筋肉です。背部の広い範囲を覆っており、この筋肉が疲労してしまうと肩こりとして感じやすかったり、機能が低下してしまうと猫背などの姿勢も悪くなってしまいます。

脊柱起立筋
脊柱起立筋は、背骨に沿って走行する筋肉で棘筋と最長筋、腸肋筋の3つの筋肉で構成されています。機能としては上半身を起こした状態を維持する姿勢筋です。そのほか上半身を後ろにそらせる働きもあります。デスクワークなどで椅子に腰かけている状態が長く続いてしまうとこの脊柱起立筋が疲労してきます。すると背中の張り感を感じたり、連動して肩こりも感じやすくなってしまうのです。

 

肩甲挙筋
肩甲挙筋は、僧帽筋の下にある比較的深層にある筋肉です。首を左右に動かす際に働く筋肉で日常生活の動作でもよく使われており、疲労が起こりやすい筋肉の一つです。肩甲挙筋は深層にあるので疲労してコリとなってしまうと深いコリとなり、コリを取るのが難しくなる筋肉です。肩甲挙筋が原因による肩こりは、比較的よく見られ慢性的な頑固な肩こりの方のほとんどはこの肩甲挙筋が過緊張状態を起こしています。

 

菱形筋
菱形筋は、その名の通りひし形の形をしており、背骨と肩甲骨内側を繋ぐ筋肉で呼吸などで胸を開く際に収縮して肩甲骨を背骨に引き寄せる働きがあります。また、デスクワークでパソコン作業をしている時は、手が前に出て肩甲骨と背骨の位置関係は遠くなり、菱形筋は引き伸ばされた状態が続きます。その状態が長時間続いてしまいますと筋肉は傷付きやすくなってしまいます。

 

身体の冷えからくる肩こり

身体の冷えからも肩こりが起こることがあります。筋肉は冷えると緊張して縮こまってしまう性質があります。冷房など冷たい風が肩付近にあたると筋肉は緊張してその付近の循環は悪い状態となってしまいます。すると、そこの部分に疲労物質が溜まりやすくなってしまったり、栄養ある血液を筋肉に行き届かせづらくなってしまうことで肩こり症状が起きてしまいます。

 

首肩の疾患からくる肩こり

首肩の疾患からも肩こり症状を感じることがあります。

・五十肩
医学用語では、肩関節周囲炎といいます。文字通り肩関節周囲の靭帯や筋肉に何らかの原因によって炎症が起きてしまうことを言います。なぜ五十肩と言いますと五十代に多くあらわれるからです。その原因として筋力の低下や筋肉や靭帯の柔軟性の低下が挙げられます。柔軟性が欠けてしまいますと一定の部分に負荷がかかることでその部分が限界を超えてしまい炎症を起こしてしまうのです。五十肩のこわいところは、何か今日は肩が凝るなということでは終わらないことです。五十肩がひどくなってしまうと夜間痛といいまして夜中寝ているだけでも痛みによって眠りが妨げられたり、著しく肩の動かせる範囲が狭まってしまいます。完璧に治るまで1~2年もの要することも少なくありません。

五十肩の鍼灸治療について

 

・頚椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアの場合には、肩こりの他にも頸肩に痛みや腕や手の部分に痛みや痺れ、知覚鈍麻が起きることがあります。ヘルニアは一度椎間板から飛び出してしまった物質がすぐに吸収されてしまえば一過性の症状となりますが、多くの場合そうとはならずに慢性的な頸肩の痛みやコリに繋がりかねません。あまりに椎間板の間の物質の飛び出し程度がひどい場合には病院で手術を施されることもありますが、多くは保存療法で温熱療法や電気療法、けん引療法等が病院でも行われます。

頚椎椎間板ヘルニアの鍼灸治療について

内臓疾患からくる肩こり

関連痛と言いまして内臓とは別の場所で痛みを感じることがあり、肩の痛みやコリの病態として内臓疾患があらわれることがあります。

・狭心症や心筋梗塞
狭心症や心筋梗塞でも肩こりが起きる場合があります。しかし、その場合放散痛といって胸の痛みや背中、みぞおち上がりの痛みが出ます。肩こり以外にもそのような症状が出てしまった場合は即病院で検査を受ける必要があります。

 

・脳動脈瘤
脳動脈瘤で起きる肩こりの場合は、その他に頭痛や吐き気、目の奥の痛みや違和感、頭が重たく感じることやめまい症状が出ます。こちらもそれらの症状が肩こりと併発して起きている場合は、即病院で検査を受ける必要があります。

 

 

精神的ストレスからくる肩こり

精神的ストレスからくる肩こりもあります。それは、精神的ストレスにより自律神経が乱された場合に起こりやすいです。特に自律神経のうちの交感神経の活動が高まってしまっている状態が長く続いてしまうと血流が滞ってしまい疲労物質が溜まりやすくなってしまいます。また、筋肉は緊張した状態が続いてしまうことで筋肉のコリに繋がります。

肩こりを根本的に改善すると考えた場合、自律神経を整えることもとても重要となってくるのです。

 

症例

50代女性

 

主にデスクワークで8時間ほどパソコン作業をしている。5~6年ほど前から首肩コリがひどくなってきて痛みも感じるようになってしまった。特に低気圧が近づいてきて雨の日は特に状態が悪くなることが多かった。

1年ほど前から特に肩こりの症状が強くなってきて、デスクワークをするのも辛さを感じてしまうほどに。

老眼による視力低下も出てきてデスクワークの姿勢も悪くなってしまってさらに肩こりを感じるようなってしまった。

 

当院での鍼灸施術

 

自律神経の状態を測定させていただいたところ自律神経のバランスも悪く、特に交感神経が亢進状態でした。

背中や首肩を触診したところ肩甲骨周囲の筋肉が異常に緊張しており、それが背部全体ましてや腰の筋肉の緊張にも繋がっていました。

 

全身的な自律神経のバランスを整える自律神経調整施術を行いつつ、メインは首肩背中・腰回りの筋緊張緩和の鍼灸施術を行います。

 

また、肩甲骨周囲の筋緊張が異常に強かったため手技療法で肩甲骨を動かしつつ肩甲骨周囲の筋緊張の緩和も行っていきました。

 

目の疲れも気なるとのことで眼科鍼灸施術コースで目の周りの施術もプラスして行っていきます。

 

経過

 

1回目の施術後、デスクワーク中の首肩のつらさが半減したとのこと。自律神経のバランスが整ったおかげか深い睡眠がその日はできて疲れが日常的にも取れやすくなったように感じたと嬉しいお言葉をいただきました。

 

目の方はあまり変化を感じられなかったため目の周囲も電気鍼治療を用いて刺激量を上げていきます。

 

施術回数を重ねるごとに体調が整っていき首肩のこりやつらさを感じにくくなっていきました。

今では、どうしても仕事で無理をしてしまったときや疲れがピークになった時など1か月に1回程度で鍼灸施術を受けられております。

2月1日(木)より院長清水の施術料改定のお知らせ

木曜日, 1月 11th, 2024

いつも東京α鍼灸院をご利用いただき、誠にありがとうございます。お陰様で多くの方に支えられ、これまで以上に質の高いサービスを提供できるよう努力してまいりました。

誠に勝手ながら、経費の変動やサービス向上のための改善策を実施することとなり、院長清水の施術に限りまして料金改定をさせていただくことになりました。

改定後の主な料金は下記の通りです。

 

◆院長全身はりきゅう施術料金◆

6,900円 → 7,900円

◆院長眼科鍼灸施術及び耳鼻科鍼灸施術料金◆

7,900円 → 8,900円

◆院長美顔鍼灸及び全身ゆったり施術料金◆

9,900円 → 10,900円

◆回数券料金◆

今までと同様に5回券は8%オフ・10回券は10%オフ

 

 

新しい料金は2024年2月1日(木)から適用となります。

今回、院長清水の料金改定のみになります。他の施術者の施術料は変更ございません。

これからもより一層の満足度向上に向けて、心を込めた施術とサービスを提供してまいります。何かご質問やご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

今後とも変わらぬご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

 

 

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