筋・筋膜性疼痛症候群とはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、1980年代にアメリカでJanet G. Travell 医師とDavid G.Simons医師によって発表された比較的新しい疾患です。
この病気に対するに一度は医師の間でも認知度が低く初期の段階で適切な治療を受けること自体が難しく治療の開始が遅れることで完治を難しくしている実情もあると言われています。
筋・筋膜性疼痛症候群は、筋や筋膜が原因で生じた痛みの総称であり、様々な痛みを生じさせる疾患に関与していると考えられています。
例えば

が挙げられます。
・顎関節症の鍼灸治療について
・筋緊張性頭痛の鍼灸治療について
・頸部痛の鍼灸治療について
・肩痛の鍼灸治療について
・腰痛の鍼灸治療について
これらの痛みは、血液検査やMRI・CTなどを使って検査しても見つけることができません。原因が特定されず慢性的痛みに悩まされることが特徴です。近年では、筋・筋膜由来で痛みが発生していることが数多くの研究などで報告されており、慢性痛みの原因として筋・筋膜性疼痛症候群は注目されています。
筋・筋膜が注目されるようになった要因として、筋肉が体を動かす運動器としての役割以外に感覚器としての役割を持つことが明らかになりつつあるからです。
筋・筋膜性疼痛症候群の症状は、人によって痛みが出る部位や痛みの程度は異なります。ひどい場合ですと歩行時や立つ時などでもとても強い痛みを感じて日常生活に多大な支障をきたす場合もあります。
例えば激しい運動などで筋肉に大きな負荷をかけた場合に筋肉は損傷しますが、その際に筋肉は収縮して筋肉痛を引き起こします。その筋肉が収縮した状態が長く続くと筋肉がより強い収縮、筋拘縮状態となって痛みを出し続けます。それが、筋・筋膜性疼痛症候群の原因となるのです。例では、激しい運動ですが、それが日常的な無理な姿勢が続いていたり、転倒や打撲などで強い衝撃が筋肉に加わった場合でも筋
筋・筋膜の痛みがでる部位をトリガーポイントといいます。近年では西洋医学でもトリガーポイント治療が注目されており、病院でも痛くて縮んでしまっている筋肉に局所麻酔を注入するトリガーポイント注射が行われているところもあります。
トリガーポイントとはその名の通り、いたみの引き金となる点のことです。トリガーポイントの特徴は、

などが挙げられます。
関連痛とは、痛みとなる原因部位とは異なる部位に実際では痛みを感じることです。トリガーポイントの考えでは、圧迫して痛みが出た部分が痛みの原因となっている部位とは限らないということです、例えば、筋緊張性頭痛で見られる側頭部の痛みでは、側頭部の筋肉の異常ばかりでなく頸肩部の筋肉に原因がある場合があるのです。
また、自律神経反応では、トリガーポイントを押したときに鳥肌がたったり汗が出ることがあります。これは、トリガーポイントに交感神経遮断剤を注入すると痛みが軽減されたという研究もあり、痛みを取り除くためには鍼灸治療で交感神経の活動を抑制させることが有効だと考えられます。

トリガーポイントの鍼治療では、まずトリガーポイントを探し出すことができるかがポイントとなります。それには、しっかりとした触診が重要です。

この3つの探し出すポイントが2つ以上当てはまる部位がトリガーポイントととして推奨されています。

トリガーポイントに鍼を刺すことで鍼治療の特徴である鎮痛効果や筋弛緩作用、局所の血流改善によって発痛物質の除去などによって症状改善をはかります。

また鍼灸治療は自律神経系にも作用することが知られています。筋・筋膜性疼痛症候群では、交感神経遮断剤を注入することで症状改善がみられたという文献もあり、全身的な診療によって交感神経の活動を抑えて副交感神経の活動を高めることで症状を改善させます。

さらに当院では自律神経測定器が設備されており、初診時に自律神経の状態を測定していくことが可能です。
EDは東洋医学では『陽萎』と言います。
先天の気である腎の(陽気)の弱り(萎える)と考えられています。
EDは古くから存在し、鍼灸や漢方などでも治療されていたと記されています。
東洋医学の腎(腎精≒生殖力)は年齢とともに弱くなってきます。
腎精の力が低下する要因としては過度なセックス(房事過多)や暴飲暴食(飲食不摂)や過労(労倦)といったところが腎の気を消耗することに繋がります。
つまり、生活習慣や食生活、性習慣も含めた部分も見直す必要があると言えます。
当院では全身調整治療で自律神経のバランスを整えていきます。自律神経は自分の意思とは無関係に働く神経で、勃起するメカニズムにおいても自律神経の働きが大きく関係しています。
勃起することは交感神経が優位になると思われがちですが、これは逆で副交感神経が優位になることで勃起・射精ということがおこるのです。
つまり副交感神経の機能が低下していておこる場合や交感神経の機能亢進でEDが起こることがあるということです。ですから最初に自律神経のバランスを整えていくわけです。自律神経調整治療に加えて腎の陽気を補う(補腎)の治療も行います。

人によっては肝・心経にも反応があるため、反応点には施術していきます。それに加えて骨盤内動脈の血流量を増やすために下腹部と仙骨穴に置鍼+電気刺激を加えていきます。


EDの患者の治療効果は高く、鍼灸治療をうけた翌日の朝は勃起する感覚があるなどの声も耳にします。
30代男性
当院にご来院される半年前に仕事環境の変化や仕事が多忙となり、睡眠時間も低下してしまった。夜寝る時間も遅く、奥さんとも寝る時間が合わなくなってきて自然と性交渉をおこわなくなってしまった。段々と仕事が落ち着いて時間ができるようになり、いざ性交渉をしようとしたところ全く勃起しなくなってしまった。
日を変えても同じ結果で、様々なサプリを試したがまったくよくならなかったため当院にご来院されました。
治療
まずは、しっかりと問診を行った上で自律神経測定器で自律神経の状態を把握していきました。睡眠時間も未だ短く、以前は出来ていた運動も時間がなくあまりやらなくなってしまったとのこと。自律神経の測定結果も交感神経の活動が高い状態で副交感神経の活動があまり見られない状態でした。
まず自律神経を整える治療を行ったうえで腰部・臀部の経穴(次リョウ・上リョウなど)に鍼通電を行っていきました。
治療経過
◇1回目◇
治療後、体はリラックスできたように感じたが、相変わらず勃起は起きなかった。
◇2回目◇
2回目の治療後も特に変化なし。
◇3回目◇
夜の反応は変わらないが、朝立ちはする日が出てきた
◇4回目◇
少しずつ性交渉の時にも勃起するようになってきて2~3割程度の確率で勃起するようになった。
◇5回目◇
性交渉時、半分くらいの確率で勃起して射精できるようになった。
◇6回目◇
ほぼ100%性交渉時に射精できるようになった。
◇7回目以降◇
また元の状態に戻る可能性もあるので身体のメンテナンスのためにも10回施術を行って終了した。
40代 男性
半年前から単身赴任となり、職場の環境の変化や日常生活で何でも自分でこなさないといけないというストレスもあり、睡眠の質の低下や倦怠感などを感じていた。少し時間に余裕が出来て久しぶりに家に帰って奥さんと性行為を行ったところ勃起することなく射精もできなかった。それからその出来事が頭に残り、性行為の際にまた同じようなことが起きてしまったらどうしようというプレッシャーを感じるようになり、さらに勃起することが難しくなってしまった。
病院を受診して薬を処方してもらったが、改善がみられなかったため、別の治療法がないか探していた際に当院のホームページを見てご来院された。
治療
普段の生活でもストレスを感じることが多く、自律神経の状態が乱れていることが考えられることからまず最初に自律神経測定器で自律神経の状態を計測していきました。自律神経測定器の結果は交感神経の活動が非常に高く、逆に副交感神経の活動が低すぎるというものでした。
まず自律神経の状態を整えたうえで東洋医学的観点より施術していきました。
治療経過
施術を受けると体は楽になると感じていたが、EDに関しては5回目までは特に変化は見られなかった。
5回目治療後、性行為時に射精まではいかないまでも勃起するようになってきた。施術8回目後には治療開始して初めて勃起して射精することができるようになってきた。でも、まだ2回に1回ほどの割合。
12回目施術をしたところほぼ性行為時に勃起をして射精できるようになった。
症例3
40代 男性
40代になってから、以前の様な勃起ができなくなってきた。
前から飲酒や精神的緊張で十分な勃起ができないこともあったが、ここ最近立ちが悪いのが気になる。とくに睡眠不足や仕事が忙しい状態が続くと不全になる。
1日の平均睡眠時間は6時間程度だが、短い時は3時間程の事もあり、なかなか疲労感が取れない事もある。
当院の施術
年齢的にもまだまだ十分勃起力は保たれても問題はないなく、疲労や睡眠など状況によって波があるというお話から、自律神経の乱れによるものが大きな要因と考えらます。
そのため、まず自律神経測定器で自律神経の状態を確認していきました。
夕方に測定したにも関わらず、交感神経が過剰に働いており、逆に副交感神経の働きが弱い状態でした。勃起をコントロールしているのはこの副交感神経で、この神経の働きが弱いと勃起不全になってしまいます。
当院では、
①自律神経、特に副交感神経の働きを高める
②骨盤血流の促進
③低周波鍼通電で骨盤神経を刺激
を中心に行っていきました。
経過
1回目
まだあまり変化はないが、前回後よく眠ることができた。
2回目
立ち、硬さ共に少し改善してきた。
3回目
疲れていると、立ちが悪い。焦ってしまうとだめ。
4回目
立ちが長続きしてきた。自信もついてきた。
5回目
あまり気にならなくなってきた。
現在も定期的に通院中。
症例 4
50代 男性
50歳過ぎてから、以前のように十分に勃起できなくなり、まだまだ元気なままでいたいと強く思い鍼灸治療を試そうと決意した。
性行為では、以前の半分までは勃起するが、長続きせず挿入しても中折れしてしまう。
そのため以前は感じる事がなかった不安や焦りが生じ、ますます悪影響になっているように感じる。
仕事は何件か掛け持ちしており、睡眠時間を削って働いている。そのため慢性的な疲労感が強く、常に体が重だるい。
肩こりや腰痛もひどくそちらも改善したい。
当院の施術
糖尿病や心疾患の既往歴はないが、加齢、思うように勃起できなくなった性行為への不安や睡眠不足からくる自律神経の乱れが大きな原因と感じました。また、臀部の筋緊張が強く、本人の自覚はないが足の冷えも気になりました。足の冷えや臀部の筋緊張は陰茎への血流の低下につながります。
そのため、自律神経を整える施術、神経への低周波鍼通電法、臀部の筋緊張を弛緩させ血流の促進を目的に施術を進めていきました。
経過
1回目
まだ大きな変化はないが、心身ともに疲れが少しだけ取れた気がする。
2回目
まだはっきりと効果は分からない。
3回目
少し良いような気がするが、まだ試してないのでわからない。
4回目
朝の立ちがいつもより良いことに気が付いた。
5回目
まだ完全ではないが、施術前より硬さが戻ってきている。
EDとはErectile Dysfunction;の略式で日本語では勃起不全と訳されています。またインポテンツという言い方をすることもあります。
性交渉時に十分な勃起が得られないため、または十分な勃起が維持できないため、満足な性交渉が行えないことを言います。
妊娠を望む夫婦にとっては、EDは軽視できるものではないといえます。
成人男性のおおよそ4人に1人が中等度以上のEDの症状であると言われていますから、軽度の人も含めると症状で悩んでいる方は数多くいるということになりますね。
まずEDの原因を考える前に、勃起がどのようにして起きるかを理解するとEDの原因もよりわかりやすくなりなります。
勃起は性的刺激が加わってペニスの海綿体に血液ながれでることでおこります。EDの原因は、要するに何らかの原因によって海綿体に血液が流れにくい状態ということになります。
海綿体に血液が流れにくくなる原因としまして
・加齢によるもの
年齢があがるとEDになる確率もあがります。
40代以降では生活習慣病のリスクも高まりますから、年齢を重ねることでもEDになりやすいといえるでしょう。
・心理的な要因
ストレス・うつ・不安など日常で誰しもが起こりうるものが心因性によるものです。
仕事や日常生活で精神的なストレスが蓄積しておこることが多いようです。また幼児期の体験や性的トラウマなどが要因になっていることもあります。仕事や家庭などで精神的ストレスを抱えることの多い30代・40代に多いと原因と言われています。
・生活習慣により起こるもの
高血圧・高脂血症・糖尿病の半分以上の患者はEDと言われています。そのくらい密接に生活習慣病と関係しています。この三つの疾患では、何らかの形で末梢の神経や血管に障害がおこることにもより勃起不全の症状がおこるのです。
・病気や怪我によるもの
脳出血や脳梗塞や脳腫瘍、アルツハイマー病でもEDになりえます。
また交通事故や脊髄損傷でも起こることがあります。
・複合型
多くの場合、EDとなってしまう原因が特定できません。前述のように加齢や生活習慣または心理的要因などが複雑に関わりあってEDとなってしまう場合が多いようです。
今は20代の方でもEDで悩まされている方が増えていると言われています。その一因としてストレス社会と食事の関係が注目されています。上述したように心理的な要因でEDとなってしまうことがあり、それを心因性EDといいます。20代から30代は生活環境の変化が激しく特に男性は仕事でのストレスを多く受けやすい時期と言えます。体がストレスを受けると脳が男性ホルモンの分泌を減らすように指令を出して精巣からのホルモン分泌量が減ってしまうと言われています。その他、ストレスから自律神経のバランスが乱されてEDとなってしまう危険性もあります。ストレスを受けると主に交感神経が優位となりがちで交感神経の過亢進状態が続くことで勃起不全の状態となってしまうのです。
ストレスの原因として現実心因と言われる日常生活での仕事や家庭環境・パートナーとの関係からくるストレスと深層心因といわれる幼少期や思春期のトラウマからくるストレスとがあります。
そういったストレスを取り除くことは、言葉では簡単でもなかなか簡単にできるものではありませんが、適度な有酸素運動・十分な睡眠・趣味の時間を作るなどはストレス解消の問題を解決するうえでやはり重要です。
諦めずに習慣化することにより、少しずつ体への変化が現れて症状の回復へとつながることが期待できます。
西洋医学では、ED治療薬の内服が一般的です。一般的に多く使われているのは、
バイアグラ・シアリス・レビトラなどが多いです。血管を広げる作用があったり、勃起を促す酵素の働きを手助けしたりする作用があります。EDの治療薬は多かれ少なかれ副作用がありますから、専門医に相談していただくとよいです。他にも手術療法やホルモン療法、心理療法などもあります。
EDとなってしまったのには必ず何かしらの原因があります。脳梗塞やアルツハイマー型のEDを除いては、詳しく問診を取っていくと生活習慣の乱れがある方がほとんどです。食生活の乱れや睡眠不足、ストレス過多状態は特にEDの改善の妨げとなってしまいます。
せっかく治療を受けても生活習慣を改善していかなければ、治療でよくなったとしてもまた症状が戻ってしまう可能性もあります。EDを根本的に改善させるには治療と並行して生活習慣の改善をしていく必要があるのです。
当院では、治療と並行して下記のような生活習慣の改善をお願いする場合がございます。
食生活の改善
高脂血症や中性脂肪が高い状態だと血液がドロドロとなり、血行不良になりやすくなります。すると陰茎部分にも血流が行き届きづらい状態となってしまうため、食生活を改めて血液はサラサラ状態にしていく必要があります。
具体的に摂った方が良い食材として、魚類・海藻・納豆・酢・きのこ類・野菜類などがあり、洋食中心の食生活の方は和食中心に切り替えることが好ましいです。
運動習慣
運動不足となると全身の血流も悪くなり、自律神経の状態を悪くなってしまいます。特に交感神経が過亢進状態の方が多く、交感神経は血管を収縮させる作用が働くため、交感神経亢進状態が続いてしまうと血流が悪くなってしまいます。
特にウォーキングや軽いランニングなどの有酸素運動はリラックス神経である副交感神経を働かやすくなります。
またED症状の場合、下半身の筋力をつけることも重要でスクワット運動はED改善には効果的ということが分かっています。
タンパク質やビタミンを摂る
食生活の改善にも当てはまりますが、タンパク質とビタミンを摂取するというのは体内で精液をつくるのにとても重要となってきます。体内で精液を生成するにはタンパク質・ビタミン・ミネラルが必要な栄養素となります。
具体的には、レバー・オクラ・納豆・ヤマイモ・大豆食品・野菜類を意識的に多めに摂るようにしましょう。
東洋医学で効果のあるとされる食材
・くるみ
くるみは、縄文時代の遺跡からクルミの殻が発見されており、かなり昔から食べられていたと考えられています。くるみには、『補腎固精』という体を補強してインポテンツや早漏に効果があると言われています。生クルミを毎日60グラムほど2か月間食べ続けると効果が出てきやすいです。しかし、くるみは油分が多く含まれているため下痢傾向のある人はさらに下しやすくなってしまうので控えめに摂るようにしましょう。
・なまこ
なまこには、『補腎益精』と言われる作用があり、五臓六腑の腎を補うことで勢力を高める効能があると言われています。なまこは、90%が水分で残りはコラーゲンからできているため、お腹を下しやすかったり、痰を発生しやすいので注意しましょう。その他なまこには、便通の改善や頻尿の改善にも効果があるとされています。
・ドジョウ
ドジョウの効能は、漢方の世界では『補中益気』といわれ、胃腸を丈夫にして消化吸収力を高めて体力をつけると言われています。日本ではそこまで食する機会の少ない食材ですが、中国では古くから体力がつくと知られています。子供の栄養不良や黄疸性肝炎、インポテンツなどの治療に用いられています、また、ドジョウには多くのカルシウムが含まれており骨や歯の状態を良くしたい方にもおすすめです。
エビにもインポテンツの改善に薬効があるといわれ、ドジョウとエビを一緒に煮て摂取するとより効果が期待できます。
EDの治療においては生活習慣も含めた上で改善していく必要性があると言えます。
特に睡眠不足や栄養不足は大敵といえます。寝る時間や充分な栄養がないと、精子の量や勃起時の膨張率にも関係してきますし、セックスやマスターベーションのしすぎもセーブすることが大切といえます。
また適度な運動習慣をするようにすることや飲酒・喫煙習慣を見直すことも重要です。
身体をリラックスさせストレスを溜めないように心がけるだけでも軽度の場合であれば改善されます。
まずは生活習慣の改善を見直すことが重要です。
それでもなかなかうまくいかない・・・
薬は副作用が心配だからあまり頼りたくない・・・
そうであれば当院の鍼灸治療を一度受けてみてください。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学では、生殖に関わるのは五臓六腑の『脾』、『腎』、『肝』の機能低下と経絡では衝脈、任脈の流れが滞ることで帯下の異常が引き起こされると考えられています。
当院には女性鍼灸師が在籍しております。女性鍼灸師をご希望の場合にはご予約時にお気軽にお問い合わせください。渋谷院・三軒茶屋院にも女性鍼灸師は在籍しております。

当院では女性ホルモンの分泌や免疫機能などに大きく関与する自律神経のバランスを機械で測定し治療へ移ります。

自律神経の調整施術を行い、全身的な血行を促進し、内臓機能や免疫力を高め、症状が治癒しやすいお身体の状態へ整えます。
また、女性ホルモンは骨盤内の卵巣から出ますので骨盤内血流量が大きく関係します。

骨盤のゆがみや、腰部、臀部の筋緊張が骨盤周りのバランスが骨盤内血流量に大きく影響します。下半身の状態も女性ホルモンに影響しやすいので腰部から下肢に鍼やお灸で刺激を与え、筋緊張を緩め血液循環を促進します。また、東洋医学的観点から脾、腎、肝をはじめとした内臓機能の調整、衝脈、任脈の経穴を取り入れて治療を行います。

おりもの(帯下)とは女性の性器からでる様々な分泌液の集合体で、子宮内膜の粘液、子宮頚管の粘液、膣粘膜の分泌物や剥がれ落ちた古い細胞、皮脂腺や汗腺からの分泌液などで出来たものです。通常、発育成熟期、月経前後、妊娠初期に量が多くなりますが、このような場合は病として扱いません。
帯下量が多くそのにおいに異常があり、あるいは全身症状を伴うものを帯下病といいます。

エストロゲン濃度の正常な変化によっておりものが生じることがあります。
・月経周期中の排卵数日前
・新生児の出生後1~2週間(出生前に母体からエストロゲンを吸収するため)
・女児が最初の月経を迎える前の数か月
・妊娠中
・エストロゲンを含有する薬剤またはエストロゲンの産生を増加させる薬剤(一部の排卵誘発薬など)
一般に正常なおりものは匂いがなく、通常は乳白色またはサラサラした透明の液体です。妊娠可能な年齢にある女性では、おりものの量や性状は月経周期とともに変化することがあります。例えば、卵子が放出される月経周期の中頃(排卵期)には、子宮頸管から分泌される粘液が多くなり、サラサラになります。
また、妊娠、経口避妊薬の使用や性的興奮によってもおりものの量や性状は変わります。閉経後はエストロゲン濃度の低下に伴い、多くの場合、正常なおりものの量は減少します。
以下のようなおりものは異常とみなされます。
・普通より量が多い(量は個人差が大きいため、普段の自分と比較)
・普通より濃い
・膿のような状態である
・白い塊のような状態である(カッテージチーズ状)
・灰色、緑色、黄色味を帯びた色、血液が混じった色をしている
・いやな匂いがする(生臭い)
・かゆみや灼熱感、発疹、ヒリヒリとする痛みを伴う
かゆみ、灼熱感、刺激感、発赤、排尿時や性交時の痛みなど
妊娠可能年齢の間は、おりものの原因は膣感染症であるのが通常で最も多いのは以下の3つです。

・細菌性膣症
膣内を正常に保つ最近のバランスの崩れや膣内環境の乱れにより発症する疾患です。細菌性膣症に特定の原因細菌は無く、カンジダやトリコモナス以外の複数細菌の異常繁殖が原因で引き起こされます。
・カンジダ膣炎
過労や妊娠などによって体力や抵抗力が低下した時に膣に棲んでいるカンジダ菌が異常に増殖して起こります。また、性交渉によっても感染することがあります。
性器が赤く腫れあがり、ただれを起こすこともあります。強い痒みを感じ、チーズや酒かすのような白いおりものが出ることが特徴です。
・膣トリコモナス症
寄生虫の一種であるトリコモナスが、主に性交渉によって膣に感染する炎症疾患です。下着やタオル、浴室、便座などを介して感染することもあります。
女性が感染するとまずおりものの量が増えて性器に激しいかゆみを感じます。そのうち、黄色がかっていて泡立った臭いのきついおりものが出るようになります。
また、性感染症(淋菌感染症やクラミジア感染症)子宮頸がん、子宮頸管ポリープ、子宮頸管炎、子宮膣部びらんなどの疾患が原因でおりものが生じることもあります。
・淋菌感染症
淋菌という細菌による性感染症です。女性は顕著な症状が現れることが少なく、感染から数日後に外陰部のかゆみやおりものの増加が起こる程度なので、感染に気付かず慢性化することがあります。まれにおりものの色が黄色っぽくなることもあります。
また、妊婦が感染すると、新生児の結膜炎を招き、最悪は失明の危険もあります。見過ごすと炎症が尿道や膀胱に広がり、排尿時に痛みを感じるようになります。
・性器クラミジア感染症
クラミジアという細菌による感染症で、女性の性感染症では最も多い疾患ですが、黄色のおりものが多少増える程度の軽い症状のため感染に気付かない場合も多くあります。進行すると下腹部痛や性交痛が現れます。
また、不妊の原因となったり、妊婦の場合は胎児が産道を通過するときに感染し、重篤な肺炎や結膜炎を起こすこともあるため注意が必要です。
・子宮膣部びらん
子宮の入り口がただれるのが子宮膣部びらんです。おりものが増えたり、性行為の後に少し出血したりします。多くは自覚症状がありません。
びらんがあると細菌に感染しやすくなるため、子宮頸管炎などの原因になることがあります。また、子宮頸がんの初期と症状が似ているので、子宮膣部びらんに似た症状が見られたときには必ず婦人科を受診しましょう。
※おりものは女性の健康バロメーター
おりものの状態は健康状態によっても大きく変化するので自分では気づいていない体の不調のサインをチェックするのに役立ちます。
水っぽくて白いおりものが多く出るときは、胃腸が弱っており体がむくんでいる状態で、おりものに透明感がなく足腰がだるい時は、腎臓が弱っている状態。黄色でねばねばとしていて、臭いやかゆみがあるのは、免疫力が弱り雑菌が増殖しているから。赤っぽくて若干臭いが強いときはストレスが溜まっている証拠。また、水気も量も極端に少ないおりもののときは、体内の水分が足りずに乾燥していることが原因です。
通常、膣は常在細菌によって感染症から守られています。これらの細菌は膣内の酸性度を正常範囲に維持しています。膣の酸性度が低下すると、膣内の防御機能をもつ細菌が減少し、有害な細菌が増加します。以下のような場合では有害な細菌が増殖しやすくなり、膣感染症のリスクが上昇します。
・抗菌薬の使用(防御機能を持つ細菌を減少させることがあるため)
・膣内に経血、または精液がある(膣内の酸性度を低下させるため)
・衛生状態が悪い
・頻繁な膣洗浄(膣内の酸性度を低下させるため)
・妊娠
・糖尿病
・取り忘れたタンポンなどの異物
などがあります。
検査として、おりものを顕微鏡で確認したり、性感染症の菌やウイルスについて検査を行い、必要があれば消毒や薬を使用して治療を行います。
不眠の原因の一つに自律神経の乱れがあります。交感神経と副交感神経のバランスが乱れているために脳にある睡眠のスイッチが作動しづらくなるというものです。
当院では、自律神経のバランスを測る器械があります。交感神経と副交感神経のバランスを調べることや身体的ストレス、精神的ストレスなども測れます。
このデータを元にその方その方にあった治療方法で施術していきます。

鍼灸治療は自律神経のバランスを整えるのに優れた治療法です。
また、不眠に効果のあるとされるツボも刺激していきます。例えば、『百会』や『失眠』というツボは、不眠症に効果があると良く知られたツボの一つです。
百会への鍼治療

失眠へのお灸

その他、背部兪穴と言われる五臓六腑の調子を整えるツボも用い施術していきます。

それらの治療を組み合わせて鍼とお灸を使い小一時間程の施術後には効果を実感していただけると思います。
東洋医学では不眠と五臓六腑の『心』が深い関係にあると言われています。五臓六腑の『心』は西洋医学の心臓の機能と似ている部分もありますが、異なる点も多くあります。似ている点では、「心は血脈を主る」という点です。
「血脈を主る」とは心臓の拍動による循環の維持を意味しています。心臓のポンプ作用による血液の運搬と人体各部の新陳代謝をを指します。
その他、東洋医学の心では、「心は神を主る」と言われ、思考や分析、判断力や脳の情報処理能力などの意識や思慮活動などの西洋医学でいう大脳皮質の高次脳機能も心が役割を担っています。この部分が、不眠と深い関係にあり、心の機能が低下してしまうと不眠にかかりやすくなってしまうのです。寝つきが悪くてなおかつ眠りが浅い、夢をよく見る場合は、『心血虚』という状態が考えられます。
また、東洋医学で『心』と『腎』は深い関係にあり、『心腎相交』と言われます。心と腎はお互いに助け合って、活動の元となる心火と腎水を活性化しあってその役割を担っているのです。その心と腎の関係が悪くなり、お互いの活動ができない状態を『心腎不交』といい、この状態となってしまうと不眠は重症化しやすくなってしまいます。
不眠の東洋医学的治療では、まず脈診や舌診などで心の状態を見て正常に活動できているか診ていきます。そして、次に腎の状態も診て正常に戻させるようなツボを選定していきます。
40代 男性
仕事で夜勤があり、夜通し働いて一日休んでまた夜通し働くというサイクルを繰り返していた。夜勤中は仮眠をとれることもあるが、もちろん深い眠りにつくことができずに仕事から帰ってから寝るという生活をしていたとのこと。30代の頃はそういった生活でもなんとか体は健康で持ちこたえていたが、最近重労働の作業なども加わり、腰痛や肩の痛みがひどくなってからなかなか寝付くことができなくなってきた。
一日寝つくことができずにまた仕事に行くということもあったとのこと。するとめまいや立ちくらみ、目の痛みなどの症状が出て仕事にも支障が出るようになってしまっていた。病院を受診したところ、特に検査では異常が見られなかったため、現在も仕事を続けている。
腰痛・肩の痛み・睡眠を改善したいという目的で当院にご来院されました。
当院の治療
まず、自律神経測定器で自律神経の状態を把握していきました。検査の結果や張り自律神経が乱れている状態で体の疲れや精神的ストレスも高い状態でした。自律神経を整える治療を中心に首・肩・目の症状改善を目的に治療していきました。
治療経過
◇1回目◇
治療後いくらか体がすっきりしてその日はよく眠ることができた。その次の日からまたあまり寝つきがよくなかったとのこと。
◇2回目◇
腰や肩の痛みは一番つらかった時と比べると4割くらいは楽になったとのこと。
◇3回目◇
治療に専念するとのことで会社に2週間の休みをもらって治療に専念した。
◇4回目◇
仕事のストレスから解放されたからか嘘のように腰・肩・目は楽になり睡眠の質もよくなっていると感じた。
◇5~8回目◇
休職中、体は楽で症状はほぼ改善された。
◇9回目◇
職場に復帰し、また元の生活に戻ったが睡眠の質は悪くなっていないとのこと
60代 女性
更年期症状の一つとして不眠症になり、1年前に食道がんが見つかり全摘手術をしたことでより症状が強くなった。
現在の平均睡眠時間は2〜3時間程度。睡眠導入剤を飲んでようやく眠れるが、2時間ほどで目が覚めてしまう。
一度目が覚めると眠れなくなる。
食道がないため食べるものに制限がかかり、好きなものが食べられないストレスもある。
せめて5〜6時間は眠れるようになりたい。
睡眠不足と栄養不足による体力・免疫力低下で身体のあちこちが痒くなるのも合わせて改善したい。
当院の治療
自律神経測定器の結果で交感神経が優位であることがわかった。人間関係のストレスが強く、考え込んだり不安になることが多い。
何も考えずゆっくりする時間が少ないため、副交感神経に働きかけるツボを用いてリラックスできる治療を行った。
首肩の慢性的なコリがあるとそれだけで眠りの質は低下するため、首肩の治療も併せて行う。
治療経過
◇1回目◇
鍼灸治療は初めてだったので弱めの刺激で治療した。
施術後は眠気がつよくふらつく感じがあった。
◇2回目〜6回目◇
施術当日は、2時間ごとに起きて合計で6時間眠れるようになった。
首肩のコリを感じられるようになったたるめ、首肩の筋肉を緩める治療を追加した。身体の痒みが落ち着いてきた。
◇7回目〜9回目◇
施術当日は一度も起きず5時間眠れるようになった。
肩の痛みはとれた。首コリは以前よりは楽になった。
調子が悪い時は身体の痒みがでるが、それ以外は痒くならなくなった。
◇10回目◇
まだ波があるが、1週間のうち5時間以上眠れる日が2〜3日はある。今後も継続して経過を観察する。
50代 女性
幼いころからぐっすり眠れた経験が少なく、毎日平均すると4時間前後くらいしか眠れない。
仕事が忙しい時はあくびがでず、眠気も来ないことが数か月続く、その時は1時間眠れたら良い方で、薬を飲んでも何をしても改善しないので本当になんとかしたいと思いネットの検索でここの鍼灸院がでてきたので来院。
今までは外国で仕事をしていたが、しばらく日本にいる事になり、この機会に少しでも改善したいと思っている。
鍼灸には慣れていて、色々な院に施術を受けにまわっている。
当院の治療
自律神経測定器で計測したところ夕方以降に測定したのですが、交感神経が優位になっている結果がでました。夕方以降の測定では副交感神経が優位の状態が理想です。
また、首肩周りの筋肉がかなり緊張状態にありました。交感神経が優位の状態になっている方に多くみられます。特に睡眠に影響が出ている方は頭皮も固くなっている事もあるのですが、患者様も頭の全体の頭皮が固くなっている事をお伝えしました。
筋肉が固くなっている所はもちろんですが、身体の全体が常に緊張状態でしたので、自律神経を整え、リラックスできる治療をおこないました。
治療経過
◇1回目◇
治療中に眠れて嬉しい。
◇2~4回目◇
治療中は毎回眠れるが、家での睡眠に変化がない。あくびもでない。
◇5回目◇
治療後に久しぶりにあくびがでた。
◇6~9回目◇
あくびが出るようになってから睡眠時間は変わらないが途中で起きる事がなくなったので朝の辛さが軽減した。
不眠症とは、寝ようと思ってもなかなか寝付けなかったり、睡眠してもすぐに起きてしまい睡眠を維持できない状態を言います。
昼と夜が逆転して日中に眠気に襲われる・集中できない・疲れが取れない・食欲低下などの不調が起きます。
日本では、5人に1人が良質な睡眠を得られていないという調査結果があります。不眠症は、若い人より中年期以降の方に多い症状です。加齢とともに増加するので60歳以上では、3人に1人の割合になるそうです。男女差では、男性よりも女性に多いと言われています。
季節では、梅雨や季節の変わり目に不眠になる方が多いようです。気温差や日照時間などの影響で、体温調節が難しくなることや睡眠リズムが変動するためだと言われています。
睡眠不足になると体内の疲労物質などが上手く除去できないため疲労が溜まりやすく日中に身体や頭が重だるく感じます。人の身体は、睡眠時に血圧や血糖が下がるため、寝ていない身体や睡眠障害の方は、糖尿病や高血圧などの原因になります。
不眠には、入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害があります。
入眠障害・・・寝付きが1時間以上など長く寝付けないのが入眠困難のタイプが入眠障害です。
中途覚醒・・・眠りついても途中に何度も目が覚めて熟睡できないのが中途覚醒です。
早朝覚醒・・・早朝に目が覚めてしまうことや、予定する時刻よりも早く目が覚めて寝られなくなるのが早朝覚醒です。
熟眠障害・・・起きてもぐっすり寝た感じがないのが熟眠障害です。
不眠症の原因には、環境・身体・精神状態・生活習慣などが主な原因としてあげられます。
生活習慣では、昼夜が逆転することや寝るタイミングが1週間の中でバラバラなど毎日のリズムが違う人は体内リズムも乱れるため不眠症にかかりやすいです。
心の病気には不眠を伴うものが多いです。悩み事や精神的ストレスも不眠の原因として多いです。ストレスを多く感じると脳内の自律神経中枢に影響がでて不眠になります。
身体的要因では、頻尿や慢性的な痛み、男性より女性、加齢によるものがあげられます。
暑くなったり急に寒くなると身体の体温中枢が上手く機能しないため不眠になりやすいです。季節の変わり目や寒暖差によっても起こります。時差や場所によっても原因となります。
上記以外にも睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群、うつ病など病気や症候群によっても不眠になります。これらは、二次性の不眠症となります。原発性は医学的にも薬にも影響されずにおこるものを言います。
朝日を浴びる・・・朝に太陽の光を浴びると体内時計がリセットされて夜に眠気がくるようになります。
運動習慣をつけましょう・・・適度な運動は疲労感がでて睡眠を誘います。全身の筋肉が柔軟になるほど血液循環は良くなり体調を整えやすくなります。
睡眠にこだわらない・・・寝よう!寝よう!と思う程寝つきが悪くなる時があります。睡眠は人によって変わるものですが、1日動けるものであれば必要最低限の睡眠は取れていることにもなりますので、寝るときはなるべく考えないようにしましょう。
寝る前はリラックスして目に刺激的なものは控える・・・寝る前に緊張するようなことやスマホを長時間使うなどの脳が興奮するようなことは控えましょう。寝る前にお酒を飲むのは止めたほうがいいです。脳が興奮しやすく深い眠りがへるため翌日に身体が重くなりやすいです。
寝る前はしっかり寝る準備を・・・眠りやすい環境を作ることも大切です。身体をストレッチして全身の血の巡りをよくしたり、眠る1~2時間前から部屋の照明を暗くする、温度や湿度にも注意すると眠りにつきやすいです。
近年の睡眠の研究で深部体温を下げれば眠くなるということがわかっています。さらに皮膚温度と深部体温の差が縮まると眠りやすくなるという研究データがあります。皮膚温度と深部の体温との差を縮めるためには、皮膚温度を上げて熱を放散させて深部体温を下げる必要があるのです。そのためにできることは、まず入浴時間を調整することが挙げられます。ある実験では、40℃のお風呂に15分入った後だと入浴前よりも深部体温がおよそ0.5度上がったという結果が出ています。
深部体温は上がった分だけその後に下げようとする体の性質があります。それは自律神経の働きでホメオスタシスと呼ばれ、体外の温度に左右されることなく体温を一定の状態に保とうとする力が働くのです。よって入浴により、一時的にあげられた体温はその後下げようとする力が働き、その働きを利用してスムーズに入眠できるようになるのです。入浴によっておよそ0.5℃上がった深部体温が元に戻るまで約90分かかり、入浴前よりさらに下がっていくのは90分よりもあとになります。
そのように考えますと、入眠する前の90分前にはお風呂を済ませておくとその後さらに深部体温が下がって皮膚温度との差も縮まることで入眠がスムーズになるのです。
世界共通で使われているアテネ不眠尺度(AIS)という、不眠症判定法のチェックシートがあります。
過去1か月以内の状態で、週3回以上あてはまるものにチェックをして判定する方法です。
A.寝つきにどれくらい時間がかかったか?
0 寝つきは良かった。
1 少し時間がかかった。
2 かなり時間がかかった。
3 非常に時間がかかった。または全く眠れなかった。
B.夜間、睡眠の途中で目が覚めましたか?
0 問題になるほどではない
1 少し困ることがある
2 かなり困っている
3 深刻な状態か、全く眠れなかった。
C.希望する起床時間より早く目が覚めて以降眠れない
0 そのようなことはなかった。
1 少し早かった。
2 かなり早かった。
3 非常に早かった。または全く眠れなかった。
D.睡眠時間は足りていますか?
0 充分である。
1少し足りていない。
2 かなり足りない。
3 全く足りていない。または全く眠れなかった。
E.日中の気分はどうですか?
0 いつも通り
1 少し滅入った。
2 かなり滅入った。
3 非常に滅入った。
F.睡眠の質についてどうですか?
0 満足している。
1 少し不満。
2 かなり不満。
3 非常に不満。または全く眠れなかった。
G.日中の眠気はどうですか?
0 全くない。
1 少しある。
2 かなりある。
3 激しい。
H.日中の身体や精神の活動状態はどうですか?
0 いつも通り。
1 少し低下した。
2 かなり低下した。
3 非常に低下した。
以上の項目の数字を合計したもので判断します。
1~3点・・・睡眠がとれています
4~5点・・・不眠症の疑いが少しあります
6点以上・・・不眠症の可能性が高いです。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学で神経性嘔吐症は吐き気、嘔吐は主に気滞(きたい)により生じる消化に関係する臓腑である「脾」「胃」「肝」の機能低下により、「胃」の気が下に降りられず上逆することによって生じると考えられています。
消化吸収は胃が食物を受け取り、揉み砕いて細かくし、小腸へ送る働きがあり、脾が食物の消化吸収を行います。
肝は気の流れの調節(疏泄作用)、胆汁の分泌と排泄により消化を助けるなどの働きがあります。
「気」は身体内を巡る生命エネルギーのような存在として捉えられていますが、脾胃を含めた臓腑はこの「気」の力により正常に働いています。
精神的ストレス(仕事の重圧、近所や家庭、職場などの人間関係、人によっては寒暖や湿度といった自然環境や騒音、日照りなどの生活環境が原因になることもあります。)などによって五臓六腑の「肝」の働きが低下し、「肝」の持つ疏泄作用(気を全身へ巡らす作用)が低下すると「気滞」に陥りやすくなります。「気滞」の他に「気の不足(気虚)」も気の流れが滞ってしまう原因になり、そうすると臓腑も十分にその力を発揮できなくなると考えられています。
気滞によって起こる典型的な消化器系症状としては吐き気、嘔吐、ゲップ、胃痛、食欲不振、下腹部痛、腹部の張り、ガス溜まり、下痢、軟便などが挙げられ、消化器系以外の症状としては胸のつかえ、喉のつまり、生理不順、イライラ感、気分の落ち込み、不眠症などが挙げられます。
当院ではまず、自律神経測定器にて測定を行い患者様のお身体の状態を把握した上で治療に移ります。
腹部、手足、背部などに存在する自律神経のバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与えることで、消化器系を含む内臓機能の調整、免疫力の向上、全身的な血行を促進し自然治癒力を高めていきます。

また、自律神経系の調整を行うことで嘔吐中枢の興奮を抑え、吐き気や嘔吐の症状を和らげる効果が期待できます。
さらに、東洋医学的観点から脾、胃、肝の働きを調整するツボや気の流れを整えるツボを選択します。


症例1
20代 女性
4年ほど前から慢性的な吐き気に悩まされてきた。特に人と食事をしている際中や仕事で過度なストレスを受けた際に吐き気が出てしまって実際にトイレに駆け込んで吐いてしまうときもある。
食事は特に外食をしているときに吐き気が出やすく、また吐き気が出てしまうのではないかと外食の時は不安感も襲ってきてしまう。
吐き気は、仕事のある朝にも起きやすく、その時は動悸症状も併発することが多い。
数か月前から転職を機に吐き気が強くなって吐き気止めと抗不安薬を毎日服用。たまに眠れない日もあるため眠れない日は睡眠薬も服用している。
のど周りの締め付け感、ヒステリー球のような症状も常時気になってしまう。
当院の施術
自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ交感神経の活動が活発で副交感神経の活動が低い状態でした。
自律神経の状態、特に交感神経の活動を抑える背部兪穴や頭部のツボを用いてその他胃のツボ、のど周りの筋緊張の緩和、触診をしたところ肩甲骨の内側のコリがとても強い状態でしたのでその部分もしっかり緩めていきました。
とりあえずの目標は、吐き気止めと抗不安薬の服用頻度を減少させることで心療内科と並行して当院も受診していただきました。
施術頻度は2ヶ月間を週に1~2回ほどのペースで3か月目からは2~3週間ほどの施術頻度で行いました。
6回目の施術以降、症状が落ち着き始めたので薬を少しずつ減らしていった良いと医師から言われたとのこと。
それ以降症状に波はありますが徐々に回復傾向。
3日に1回ほど吐き気止めを服用するにまで頻度が減り、抗不安薬は1週間に1度ほどの服用でよくなりました。
さらに減薬するため通院加療中
症例 2
50代 男性
20年ほど前から、神経性嘔吐症の症状が起こるようになった。毎日気持ち悪さや吐き気を感じるが、実際に吐くことはない。脳神経外科での画像検査では問題がなく、心療内科で処方された薬は合わず、症状の改善は見られなかった。
施術
自律神経測定機の結果、交感神経が優位で、疲労度が蓄積している状態でした。
嘔吐中枢の興奮を抑えるため、全身的な自律神経調整施術を行ってきました。
来院頻度は1週間に1度のペース。
一回目
治療後にだるさを感じたが、身体の調子は良い状態で一週間を過ごせた。嘔吐反射が以前より減った。
二〜四回目
連続で起こっていた嘔吐反射の回数が格段に減った。
五回目
嘔吐反射はほとんど起こることがなくなった。メンテナンスで月に1回程度ご来院中。

神経性嘔吐症とは、嘔吐の原因となる身体的な異常が見られず、心理社会的ストレスが誘発、原因となり、頻繁に吐き気や嘔吐をに悩まされる病気です。
常にむかむかするだけで実際の嘔吐を伴わない場合や、実際に何度も続けて嘔吐してしまうものや、食事した後など決まったタイミングで嘔吐する習慣的なものまで様々です。
神経性嘔吐症はストレス耐性が低く脳の発達が完全でない子供に多い症状ですが、成人にも見られる病気です。
神経性嘔吐症の原因ははっきりとは解明されていませんが、精神的なストレスが深く関係しているのではないかと考えられています。
ストレスと吐き気の関係
吐き気を感じるということは、脳幹内にある嘔吐中枢が刺激されているという事を意味します。嘔吐中枢は自律神経などによって大脳皮質や咽頭、心臓、消化管などの各器官とつながっています。
ストレスを認知したり評価したり判断したりするのは大脳の仕事ですが、その際ストレスに対して適切な受け止めができず上手に処理できない場合に、不快な感情、不安、恐怖、怒りなどが神経を介して延髄にある嘔吐中枢を刺激して症状が引き起こされると考えられています。
また、過度なストレスにさらされる状態が続くと自律神経の乱れを引き起こしやすくなります。その自律神経の興奮が嘔吐中枢を刺激することも神経性嘔吐症の症状を引き起こす原因になると考えられています。
神経性嘔吐症を発症しやすい性格
何事にもまじめに取り組む几帳面な性格、細かいことが気になる神経質な性格、人からの頼みごとを断れずストレスを溜めやすい性格などが発症しやすい可能性があります。
また、集団生活や状況の変化が苦手意識のある方も発症しやすいといえるでしょう。
中心的な症状は吐き気と嘔吐になります。しかし、神経性嘔吐症を患っていても必ずしも嘔吐するわけではなく乾嘔(からえずき)を伴う吐き気や胃の不快感が主訴となるケースも多くみられます。
症状には波があり、何も感じない時もあれば、吐き気のために学校や職場へ行けなくなってしまう事もあります。
嘔吐が習慣的に繰り返されると胃酸の逆流により、胃と食道の境の粘膜が炎症を起こし、胸の中心あたりに痛みを感じることがあります。
また、歯のエナメル質が溶け出し虫歯になりやすいことも分かっています。
神経性嘔吐症の診断は、まず嘔吐の原因となる他の疾患がないかを確認します。血液、尿、便の検査、内視鏡や腹部エコーなどを行います。
そこで胃炎などの嘔吐の原因となる疾患が無いことを確認してから、症状の発現に心理的なストレスが関係していると判断された場合に診断されます。
治療法として基本的には薬物療法やカウンセリング、自己訓練法などが用いられます。薬物療法では、制吐薬や抗不安薬などが使用されます。
外反母趾とは、母趾が外側に曲がった変形をいいます。65歳以上の女性では3人に1人以上が外反母趾を発症しているといわれるほどです。日本では様式の靴を履くような生活が中心になってから発生頻度が増加しており、性別では女性が患者のほぼ9割を占めるといわれています。
外反母趾は歩き方や姿勢にも影響しますので、膝痛や腰痛、肩こり、片頭痛など体の様々な箇所に不調をきたします。


合わない靴やハイヒール
外反母趾になる最も多い原因です。サイズの合わない靴を履き続けると、靴の中で脚が前に滑り、指が靴のつま先へと押し付けられて、親指に付け根の骨だけが異常に出っ張る外反母趾になりやすいとされています。
また、ハイヒールが特に悪いと思われがちですが、靴の種類に関わらず、女性の方が男性に比べて筋肉量が少ないため負担を受けやすく、親指の力が衰えて外反してくるといわれています。
遺伝
外反母趾そのものが遺伝するのではなく、外反母趾になりやすい骨格が遺伝するため、一般的に両親や親族に外反母趾の人がいるとなりやすいといわれています。
足の筋力低下
近代では長時間靴を履いて過ごす時間が増え、裸足で過ごす時間は減少しました。また、乗り物を利用することも多く自分の足で歩く機会は減少してきています。
このような要因から足底の筋肉が発達せず靭帯や筋が緩んだり弱くなって(開帳足)、外反母趾を進行させてしまいます。
その他
10歳代に起こるものは母指が人差し指より長かったり、生まれつき扁平足ぎみであったりすると外反母趾になりやすい特徴があります。最も多い中年期のものは履物に加えて、肥満と筋力低下などによって起こります。
健常な足には縦のアーチだけでなく横のアーチがあります。外反母趾ではこれらのアーチが崩れて扁平足になると、中ほどにある母指の中足骨が扇状に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されて起こります。


特徴的な症状は足の母指(親指・母趾)の先が人差し指(第2趾)の方に「くの字」に曲がり、付け根の関節の内側の突き出したところが痛みます。
その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。また、足の裏に胼胝(タコ)ができたり、母趾が人差し指の下にもぐりこみ痛みが酷くなることもあります。
外反母趾により足のアーチが崩れてしまうと、地面からの衝撃を吸収できない状態になってしまい、膝や股関節、腰などの関節に着地の衝撃が直接響くため、痛みや不調を感じやすくなることがあります。また、外反母趾の部分をかばうように歩くことで脚自体が変形してしまうこともあるといわれており、O脚やX脚に発展してしまうこともあります。
・頭痛や肩こりなど上半身の不調の原因にも
外反母趾になると足指をうまく使えなくなるため、心臓から最も遠い部位である足指や足裏の血流ポンプ機能にも影響を及ぼす可能性もあり、全身の血の巡りが良くない状況になることで、冷えやむくみ、免疫力の低下を感じやすくなりかねません。
また、外反母趾により生じた体のバランスの崩れを肩や首で修正しようとするため、特定の部位が緊張しがちになり、首や肩のコリなど上半身の不調を招くともいわれています。

外見からも診断は可能ですが、正確には足部のレントゲン写真で診断します。第一中足骨と第一基節骨のなす角を外反母趾角といい、15°までを正常、15~30°までを軽度30~40°までを中等度、それ以上を重度としています。
ただし、外反母趾があっても症状がないものは単に「外反母趾変形」があるというだけで、治療対象にはなりません。痛みや靴のトラブルなどの症状があってはじめて外反母趾は治療が必要になります。
治療
保存療法(手術以外の治療方法)と手術療法があります。
保存療法
装具療法と運動療法があります。中等度以上の外反母趾は痛みが強くなったり、変形が進むことが多いので予防することが重要です。
装具療法
まず、アーチサポート(靴の中敷きのようなもので、土踏まずの部分を少し高くする装具は縦アーチを、中足骨パッド(足趾の付け根の部分にある出っ張り)は横アーチの低下を防止し、痛みを和らげます。その他には趾の間に挟むセパレーター(ベルクマン、スーパートンチャンなど)、外転装具があり、それらをいくつか合わせて使うこともあります。
運動療法
足趾でのタオルをつまみ寄せる訓練、ホーマン体操(ゴムバンドを両方の母趾にかけ、母趾を内側に動かす訓練)などがありますが、変形を元に戻す効果はなく、いずれも進行を遅らせる程度の効果です。それでも痛みが強くなる場合には手術を行うことになります。
手術療法
変形が進むと、指についている筋肉も変形を助長するように働き、体操や装具では元に戻りにくくなります。痛みが強く、靴を履いての歩行がつらくなると手術を行います。
外反母趾の手術にはいろいろありますが、最も一般的なのは中足骨を骨切りして矯正する方法で、変形の程度により方法を選んで行っていきます。
外反母趾の鍼灸治療は変形そのものを戻す治療ではなく、痛みを軽減したり、進行を遅らせる治療になります。
鍼灸治療の効果の特徴として鎮痛効果や抗炎症作用がまず挙げられまます。
炎症が起きている患部の周辺のツボに鍼やお灸で刺激を与え、炎症を抑える作用や鎮痛効果を促します。
また、外反母趾の方は足だけの問題だけではなく筋肉のバランスが崩れることで、膝や股関節、腰などの下半身の関節の不調や、首や肩など上半身に不調をきたすこともしばしばあります。
全身の関節のゆがみや筋肉の緊張は足にも影響を与えるため、全身的なバランス調整施術も行っていきます。

また、内臓機能や血液循環などを司る自律神経のバランス調整性術も合わせて行うことで、免疫力や自然治癒力を高め全身的な血液循環を促進し、症状が治癒しやすいお身体の状態へと整えていきます。
・膝痛の鍼灸治療
・腰痛の鍼灸治療
・肩こりの鍼灸治療
・片頭痛の鍼灸治療
パソコンやスマホなどの普及によりドライアイで悩んでいる方が増えています。パソコンなどを夢中で見ていると自然と瞬きの回数は減るということが言われており、すると目の表面を潤すことができなくなって、目の疲れや痛み、ショボショボやゴロゴロなどの違和感を感じるようになります
10秒間目を開け続けれれない人は、ドライアイの可能性が非常に高く、開け続けられるまでも目の痛みや違和感を感じたドライアイの可能性がありますので、注意が必要です。
その他、下記の症状が3つ以上当てはまってしまっている場合にドライアイの疑いが強くなります。
□目が乾いた感じがする
□目がゴロゴロする
□目に何となく不快感がする
□まぶしい
□目が疲れる
□物がかすんで見えやすい
□コンタクト・パソコン・エアコンいずれかを使う
□まぶたが重たい感じがする

ここ最近ドライアイの症状で悩んでおられる方が増えておりますが、私の子供のころなどはドライアイという症状は聞いたことがなかったように記憶してます。やはり最近増えている原因としましてはパソコンやスマホなどの普及が関係していると考えられます。
厚生労働省の2008年の調査では、一日6時間以上パソコンやスマホなどの画像表示端末を使う労働者の多くは身体的な症状を抱えており、その9割もの方が目の疲れや痛みを訴えているとの結果が出ました。
今は、仕事以外にもパソコンやスマホを使う機会が多く、そのような仕事をしていない方でも一日中そういった端末を見ている方も少ありません。
人間の目は、獲物を捕らえるためもしくは身を守るため遠くの方をよく見るように作られていますが、パソコンやスマホでは、より近くのものを注視しており目の周りの筋肉などに相当な負担をかけている状態です。目の周りの筋肉の疲労は、血流を滞らせます。
涙の成分は血液から抽出されますから目の周りの血流障害はドライアイへとつながる可能性があります。
また、人間の目は集中している時、一般的に瞬きの回数が減ってしまいます。例えば、スポーツの場なんかでもそうですが、野球で打者が今から打つと集中している時やサッカーでのPKの時などは自然と瞬きの回数が減ります。
それと同じように集中して仕事ややゲームなどで遊んでいる時はどうしても瞬きの回数は減ってしまいます。それが短時間でしたらそこまで体の症状として出てこないわけですが、長時間続けてしまいますとドライアイばかりでなく眼精疲労や飛蚊症、眼瞼下垂などの疾患にもつながってしまいます。
また子供の視力低下も年々低下傾向にあります。
2013年度の学校保健統計調査によると、裸眼視力1・0未満の子の割合は、高校で65・8%、中学校で52・8%、小学校で30・5%だという結果でした。一概に原因はわかりませんが、テレビやスマホなどの生活の環境因子が大きなウエートを占めていると考えれています。
瞬きの役割をご存知でしょうか?
瞬きの役割としまして
①目の保護・乾燥防止
②網膜などの目の組織への休息時間の提供
③緊張の解消や痛みの感覚、感情などの心理的要因
④涙を作れという脳への指令
主にこの4点が挙げられます。特に注目していただきたいのが④の『涙を作れという脳への指令』です。瞬きの回数が減ると、目の表面の水分が蒸発しやすくなるばかりでなく、涙を作れという脳への指令も減ってしまうのです。ですからまた涙の量が減り、悪循環となってしまいます。
市販でよく涙の成分が入っているドライアイ解消のための目薬が売っていますが、むやみやたらに使用してしまうと自分で涙を作る機能が低下してしまう可能性がありますので注意が必要です。

ドライアイで悩んでいる方の多くは事務作業などで長時間パソコン作業をしている方々です。なぜパソコン画面を見続けるとドライアイになりやすいのかと言いますと
①比較的近い画面を長時間で集中的にみる
上記にもある通り、近くの物を長時間注視し続けると、目のピントを合わせる毛様体筋などの筋肉が疲労します。筋肉が硬くなり、血液の循環が悪くなってしまうとドライアイになってしまいます。また、集中的にみることは人間の本能的に瞬きの回数を減少させます。瞬きの減少は、眼球の表面を乾燥させて傷つきやすくさせます。瞬きは脳へ涙をつくれという指令を送る役割もあり、瞬きが減少することは涙の生産減少にもい繋がってしまうのです。
②ブルーライトや画面の明るさ
ブルーライトはとても強い光で網膜まで達すると言われ、目に負担をかけます。また、画面が明るすぎるのも目に負担をかけ、疲れ目やドライアイになりやすくさせます。
③パソコンを行う姿勢
パソコンを行う時、気づくと背中は丸まって首は前に曲がっているという方も多いかと思います。そういった姿勢は、首などの姿勢を保持する筋肉を緊張させます。それが長時間続くと、首周りの筋肉は硬くなって、その下を通る血管などを圧迫して、首から上の血液循環を阻害します。眼にも悪影響を与えてしまい、疲れ目やドライアイの原因となります。
①パソコンやスマホを長時間使用しない。₁時間に1回は10分ほどの休憩をとる
②パソコンやスマホ使用中に意識的の瞬きや軽く目を閉じる
③画面を40センチ以上離して近くで見過ぎない
④暖かい蒸れタオルで目を温める
⑤目の周囲を軽くマッサージする
ドライアイに効果的とされる食べ物があります。それはラクトフェリンを含む食材を摂取することとオメガ3系脂肪酸の多く含まれる食材を摂取することです。
ラクトフェリンとは、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、涙に含まれるたんぱく質の一種であり、ラクトフェリンが含まれるヨーグルトやチーズ・牛乳を食べるとドライアイに効果的とされています。これらの乳製品は、腸内環境を整える食材として知られていますが、目も腸も粘膜に覆われており、腸の粘膜の状態が改善されると目の粘膜の環境も整いやすく、ドライアイの改善に役立ちます。
オメガ3系脂肪酸は、魚類に多く含まれていることが有名です。目の表面を乾かないように保つためには油分も重要です。質のいい魚類のオメガ3系脂肪酸を摂取することでドライアイの防止につながると言われています。
その他、一般的に眼に良いとされる食材、ビタミンCやブルーベリーに多く含まれるアントシアニンなど抗酸化物質も摂取するとドライアイの防止になると考えられています。
当院では、ドライアイ鍼灸治療を積極的に行っております。ドライアイでお悩みの方を解消させてきました。ドライアイのほかに眼精疲労や緑内障、飛蚊症、眼瞼下垂などの症状を併発されてご来院される方も多いです。


お困りの方はお気軽にご相談ください!
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
眼精疲労は、目の疲れなどの眼の症状と首肩こりや頭痛など眼以外の症状も出ることが多いです。
頭痛にも様々な原因があり、それによる種類がありますが、眼精疲労で起こる頭痛は筋緊張性の頭痛が大半です。
筋緊張性の頭痛の特徴は、重く締め付けられるような痛みが側頭部から後頭部にかけて起こります。偏頭痛のように鋭い痛みが出て日常生活に著しく支障が出ることは少ないですが、鈍い痛みが長時間続くことが特徴です。
緊張性の頭痛は、主に長時間同じ姿勢をとることによって起こります。
長時間のデスクワークや車の運転によって首は前傾して上肢は前に突き出す姿勢となります。その状態を長時間続けてしまうことにより首や頭周辺の筋肉が緊張してしまい、圧迫されることで痛みとなって現れるのです。
また、近くの物を長時間注視することでも筋緊張性の頭痛は起こります。
近くの物を注視するとどうしても目の周りの筋肉に力が入ってしまい緊張してそれが前頭部の筋肉に波及してしまうことで頭痛症状として現れてしまいます。
眼瞼下垂と頭痛が併発することも多くあります。眼瞼下垂はまぶたを上げる上眼瞼挙筋とミュラー筋の2つのどれかの筋肉に異常が出てしまい頭痛が出てしまいます。
上眼瞼挙筋は脳神経の一つである動眼神経支配となりますので、脳の障害で上眼瞼挙筋がうまく機能しないことで眼瞼下垂となってしまいます。
一方、ミュラー筋は自律神経支配で上眼瞼挙筋の補助的な役割のある筋肉です。このミュラー筋の不具合によって起こる眼瞼下垂が多く、自律神経の乱れで発症します。
眼瞼下垂症でまぶたがあげづらい状態が出ますとそれを補おうとしておでこの筋肉を収縮させて視界を保とうします。
すると前頭部の筋肉が疲労することで筋緊張性の頭痛がでることがあります。
眼精疲労と頭痛の治療では、まずうつ伏せとなり首回りの筋肉・後頭部・側頭部の筋緊張の緩和を行っていきます。

その後上向きとなり目の周りと前頭部の筋肉に鍼やお灸を行って筋緊張の緩和を目的に施術していきます。
頭部や顔面部は体よりも敏感な部分となりますので細めの鍼を使用して刺激の量を調整しながら施術を行っていきます。


その他、腹部や手足のツボも使って自律神経の調整施術も行っていきます。自律神経が乱れている状態ですと筋肉の緊張も取れずらく、全身の血流も悪いことが多いです。
当院では、初診の問診時に必要であれば自律神経測定器で自律神経の状態を把握したうえで施術を行っていきます。
目や頭痛の状態ばかりでなく、睡眠の質や食欲などお身体の気になる部分は治療の参考となりますので問診時にお伝えください。
自律神経測定器

・眼精疲労の鍼灸治療について
・眼瞼下垂の鍼灸治療について
・頭痛の鍼灸治療について
症例
40代 男性
仕事の繁忙期になるといつも頭痛が酷くなることが数年前からあったのだが、最近になって痛みがより酷くなってきた。今までは仕事中か仕事終わりにしか起こらなかった痛みが休日や起床時にも痛みを感じる事が増えてきている。
仕事中はずっとパソコンの前に座って画面が3つ目の前にあるので慢性的な眼精疲労に悩んでいる。
自分の感覚だと、眼の疲れがピークになった時に頭痛が出ているので、どちらも治したい。痛みの場所は眼の奥、こめかみ、おでこなどその時によって違うが、眼の奥が痛い時が一番痛みが激しくて辛い。
鍼灸や整体は好きで色々な所に行っている。今通っている整体もあるのだがそこは眼の専門ではないためここに来た。
当院の治療
他の整体院にも通院中とのことでしたが、かなり全身の筋肉が慢性的に固くなっている状態でした。
特に固くなっていたのが首肩、肩甲骨周りでした。こちらの筋肉は眼の症状がでている方は固くなりやすい場所です。
また、眼の周りの局所的な筋肉も固くなっており、筋緊張が強い状態が慢性化していました。
当院の治療としては、固くなっている筋肉を緩めるために、固い筋肉への局所刺激を行い血流を改善していくことで筋肉へのアプローチをしました。また、自律神経の乱れから交感神経が優位な状態になっていましたので、自律神経の調節治療も同時に行いました。
施術経過
◇1回目◇
治療後は変化を感じなかったが、この日の夜はぐっすり眠れた。
◇2〜6回目◇
少し身体が楽になってる気もするが、気のせいかもしれないくらいの変化しかない。
◇7回目◇
気がついたら頭痛がなくなっていた。パソコン作業に長時間集中していると多少ズキンとした痛みはくるが、かなりおさまった。
◇8回目◇
頭痛、眼の痛みがかなり治まった。
◇9回目◇
パソコンの画面が見やすくなった。身体が良くなって気付いたが、自分はドライアイだったかもしれない。
◇10回目◇
治療の間隔を空けて様子をみることにした。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
胆石症は人により痛みの強さはそれぞれで、軽度なものだと重苦しい痛み、強いものだと七転八倒するような激しい苦痛の場合もあります。重度なものだと鍼灸の効果が出にくい場合があり、手術が必要になります。また、場合によっては重篤な病気に繋がることもあります。自己判断ではなくまずは病院で主治医の指示に従って下さい。

胆石症は胆道に胆汁に含まれる成分が結晶化し固まることでできる結石の総称です。
胆道の場所によって名称が変わり、胆嚢結石、胆管結石、肝内結石、に分類されます。
欧米では全人口の10%〜20%を占めており、日本でも食事の欧米化や高齢化社会により胆石症が増加しており今では欧米と比較して同様の数になっています。
胆汁にはコレステロール、ビリルビン、胆汁酸、レシチンなどが含まれており。胆汁が濃縮過程でこれらの成分のバランスが崩れることによって胆石が発生すると言われています。
胆汁成分のバランスが崩れる原因は、①肥満、②加齢、③過食、⓸不規則な食生活、⑤ストレスが上げられます。
また、胆石症の6割がコレステロール石と言われており、脂肪分の多い食べ物を好んで摂取している人は発症のリスクが高くなります。
胆汁はアルコールによって濃度が濃くなります。そのためアルコールの過剰摂取の方も注意が必要です。
それだけではなく女性ホルモンも関係しています。女性ホルモンはコレステロールが原料の一つであり、加齢により女性ホルモンの分泌が低下すると、それを補おうと血中コレステロールが増加し胆石が作られやすくなります。そのため中年以降の女性も発症することがあります。
胆石症の主な症状は胆道痛です。痛みが出る場所は、右肋骨の下、みずおち、右の背中、右肩で、食後に表れやすいことが特徴です。
腰やへその上あたりに合わせて痛みが出ることもあります。
痛みは常にあるわけではなく、痛みが続いた後数十分〜数時間の間落ち着きます。
夜間や食後、特に脂質が多い食事をした後は痛みが出現することが多いです。
また、白目の部分や皮膚が黄色くなる黄疸、茶色や黒色の尿が出るビリルビン尿があります。
一部分の人は胆嚢や胆管に炎症が起こり高熱、さらに細菌感染が加わると敗血症に発展することがあります。
胆石症の2~3割の人は、無症状胆石(サイレントストーン)といった症状がほとんどみられない場合もあります。
※吐き気や嘔吐、38度以上の高熱の症状もある場合は、胆嚢炎の可能性があります。
胆石が胆管に詰まったり、胆嚢の炎症が悪化し胆嚢が腫れると胆管が圧迫され肝機能障害や黄疸が出ることもあり、胆石症を放置していると場合によっては急性膵臓炎、胆嚢がんのリスクに繋がることもあります。

胆石症は東洋医学で「胆」と「肝」が大きく関係していると考えられています。「肝は謀慮(ぼうりょ)を主る」、「胆は決断主る」と精神的機能と大きく関わっています。
東洋医学の世界では昔から胆と肝は怒りを溜めこむ臓器と伝えれており、怒りや我慢が限界まで達しそれが続くとエネルギーが固まり石を作ってしまい、それが胆石症になります。
東洋医学ではストレスで疲れている肝と胆の働きや気の流れを調節する事で、胆石症の治療を行います。
胆石症の鍼灸治療は石を取り除くことではなく、痛みを軽減させ日常生活への支障を最低限まで抑えることが目的になります。
鍼でツボを刺激すると脳内モルヒネが分泌し鎮痛作用が働きます。そのような鍼特有の作用で痛みを軽減していきます。
痛みが強い場合は痛みの閾値を上げるために鍼通電法を行います。
また、自律神経調節治療も同時に行い自然治癒力を高め、「肝」や「胆」の機能を調節する東洋医学観点による施術も同時に行います。

治療頻度は最初の1か月は週2回、2か月目以降は週1回が理想で、症状の緩和など状態に合わせて少しずつ間隔を開けていきます。

無症状の場合は定期的な経過観察、痛みやその他の症状がある場合は手術が一般的です。
胆石症は胆石を取り除いても再発することがあるため胆嚢ごと摘出します。
他に内科的治療として胆石溶解剤による薬物治療、衝撃波で体外から石を砕く体外衝撃波胆石破砕療法などがあります。
卵、バター、魚卵、レバー、ドレッシング、マーガリン、洋菓子類など脂質やコレステロールが多いものは控え、栄養バランスが良い食生活を送りましょう。特に豆類やブロッコリー、人参、さつまいもといった水溶性のものやビタミン、食物繊維を意識的に摂りましょう。
また、規則正しい生活も重要です。
良く睡眠をとり、適度な運動を心がけましょう。
胆汁が出るタイミングが不規則になり、胆汁が溜まりやすくなると胆石ができます。
毎日決まった時間に食事をとる事で胆汁が規則正しく分泌されます。1日の3食をなるべく同じ時間にとるようにしましょう。
年齢を重ねていくごとに仕事の疲れが取れない・育児や家事に追われて日に日に疲れが溜まってしまうそのようなお悩みで鍼灸治療を受けられる方も増えています。
身体の疲労感は、身体が送っているSOSです。体は私たちに休養を取りなさいと勧めてくれているのです。しかし、その疲れを放っておくとやがてツケとなって体に跳ね返ってきます。
一定量の疲労感が溜まって許容量をオーバーすると様々な疾患へとつながる危険性があるのです。
体の疲れ・疲労と言いましても様々な種類があります。単なる疲労感から疾患に繋がるサインの場合もあります。
慢性疲労
一般的に6ヶ月以上続く疲労感を慢性疲労
炎症性疾患による疲労
・自己免疫疾患(膠原病、血管炎など)・結晶起因性疾患(痛風、偽痛風など)
更年期障害による疲労
更年期を迎えると体内の卵子の数が極端に減り、急激にエストロゲン(卵巣から分泌される女性ホルモンの一つ)の分泌が急激に低下します。
エストロゲンの分泌は脳の視床下部という自律神経や体温調節などを行っている部位がコントロールしていますが、エストロゲンが低下すると視床下部は卵巣にもっと女性ホルモンを出すようにシグナルを送ります。しかしその際シグナルが不要な興奮を起こしてしまうことで、視床下部が混乱を起こし自律神経の乱れを引き起こすため、神経の調節不良や心身の不調が起こりやすい状態になるのです。
そのような症状は多かれ少なかれ生じますが、特に日常生活に支障をきたす場合を更年期障害と呼びます。
更年期障害は人によって症状が様々ですが、主な症状として肩こり、倦怠感、疲労感、のぼせ、ほてり、動悸、息切れ、腹痛、腰痛、不眠、イライラ、うつ状態、不安感、めまいなどが挙げられます。
更年期障害の鍼灸治療について詳しくはこちら←
甲状腺異常による疲労
・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)・甲状腺機能低下症(橋本病)など
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)では、甲状腺ホルモンが異常に分泌されてしまい、その結果として新陳代謝が上がるので激しいやせ、激しい発汗、イライラ、動悸、だるさ、眼の突出などの症状が現れます。
一方、甲状腺機能低下症(橋本病)では、甲状腺ホルモンの分泌が減ってしまい、その結果として新陳代謝が落ちるので皮膚のかさつき、体重増加、寒がり、だるさ、物忘れ、集中力のなさ、うつ症状、抜け毛などの症状が現れます。
甲状腺機能異常の鍼灸治療について詳しくはこちら←
心疾患や貧血による疲労
・虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
虚血性心疾患は心臓の筋肉(心筋)に栄養や酸素を送り届けている冠状動脈という血管の動脈硬化から起こります。
・心不全
心不全とは心臓のポンプの働きが低下して全身の臓器に必要な血液量を送れなくなった状態をいいます。心不全の症状として動悸や息切れ、呼吸困難、疲労感、むくみなどが挙げられます。
・貧血
貧血は赤血球数の低下、またはヘモグロビンの値の低下を来した状態で血液が不足した状態の総称です。貧血に陥ると酸素が体にうまく行き渡りにくくため新陳代謝が低下し結果として倦怠感や疲労感を引き起こします。
貧血の鍼灸治療について詳しくはこちら←
栄養不足による疲労
食事をしっかりとれずに栄養が摂取できていない状態ですと、疲労感が出やすい状態となります。
精神疾患による疲労
うつ病や自律神経失調症などの精神疾患では、疲労感を感じやすく、動くのも億劫な状態となることがあります。
疲労を感じる状態は主に身体的な疲労と『脳の疲労』というものがあります。脳疲労は、現代社会では疲労を感じる場合多くが脳が疲労している状態とも考えられています。
脳疲労は英語では、「brain fatigue」といい、近年注目を集めている概念であり九州大学の藤野武彦名誉教授が提唱した概念として知られています。脳疲労は、アメリカの「ウェルネス・リソース」のサイトに3つの主症状として挙げられており、「心の疲れ」「燃え尽き症候群」「疲労感」とがあります。
それが、自分自身では鬱々とした感覚としてとらえられる場合もあれば、ただ単に年を取ったかなと感じる時もあります。
この3つに共通して言えることは、知的作業において作業効率が悪く作業速度も遅いと感じることです。
それは、自分自身よりも先に周りの人がそれを感じ取ることが多いようです。
日常生活で他人からそのような指摘を受けた場合は脳疲労が溜まっているかもしれないのです。
脳疲労の原因はいまだ明らかに解明されてはいませんが、日常生活での過度なストレスや食生活、労働環境や学習環境の変化など環境的変化に適応できないなどの問題によって自律神経のバランスが悪くなったのだろうと考えられています。
脳疲労が溜まるとうつ病や自律神経失調症などの精神疾患にも悪化しかねないため注意が必要です。
うつ病の鍼灸治療ついて詳しくはこちら←
自律神経失調の鍼灸治療について詳しくはこちら←
などです。
このように疲労感と言いましても様々な種類があるためなかなか疲労が取れない場合には一度病院を受診して検査を受けてみることをおすすめします。
特にしっかりと休息・睡眠をとったのに疲労感が取れない場合は何らかの病気が隠れている場合もあります。

自律神経は、基本的に日中活動的な時間帯の朝から夕方までの時間帯では交感神経の活動が高くなり、副交感神経の活動は抑えられています。逆に夕方から夜にかけては副交感神経の活動が高まり、交感神経の活動が抑えられるのが正常な活動となります。
疲労回復に対する鍼灸治療では、自律神経の状態を整える自律神経調整治療を中心に東洋医学の『腎』を整える施術も行っていきます。
その他、疲労で出ている症状、首肩こりや腰痛、下肢の痛みやコリに対しても施術を行っていきます。

20代 男性
学生時代から疲労感が感じやすくなり、ここ一年ぐらいで全身的な疲れが著明に現れるようになった。また、やる気の低下や精神力もなくなり不安を感じやすい。
一日の睡眠時間は7~8時間寝ているがすっきり起きれず、日中の眠気も強い。
首や肩のコリ感もあり、頭痛も気になる。
当院の施術
問診で詳しくお話をお聞きしたところ、お仕事の関係で就寝時間が遅くなることもあり、海外出張も頻繁にあるため生活が不規則という事がわかりました。生活習慣や症状の特徴から自律神経の乱れが強い可能性があるため、まず自律神経測定器でお身体の状態を測定したのですが、夜の時間にもかかわらず交感神経と副交感神経の割合が9:1と交感神経が異常に高くなっており、自律神経の乱れが大きく出ていました。
また、触診において全身の張りとくに首肩の緊張の強さが目立っていました。
この患者様は睡眠の質が悪く寝ても疲れが取れない体質のため、まず副交感神経を高める治療から始めました。慢性疲労の多くが睡眠の質の低下によるものなので、体質改善をベースとして施術を行っていきます。
その後に、全身の筋緊張の解消を目的としたアプローチを行っていきます。
特に首が硬くなることにより、脳から放出される幸福ホルモンのセロトニンが
分泌できなくなり、やる気の低下を引き起こす原因になります。
1回目
あまり大きな変化はないが、体は軽くなった。
2回目
やる気の低下や精神的な調子は改善した。
疲れはまだ取れにくい。
3~7回目
徐々に疲労感は軽減してきているが、仕事で多忙の時など日によってまだ日中のだるさや眠気を強く感じることがある
8~12回目
首肩こりや頭痛・疲労感など身体的な不調は感じることがだいぶ少なくなってきた。精神的な不安感ややる気の低下は感じない時間も増えてきたが仕事量や出張によっても左右される。
精神状態を把握しつつ、症状が強く出そうであればその前に施術を受けてもらうようにアドバイスされていただきました。

症例2
34歳 男性
仕事が好きでプライベートも充実している。
勤務時間外もついつい長く働いてしまうため、疲れが蓄積して体が重だるい時があり、日々のパフォーマンスを高め生活の質の向上を目的に来院。
ストレスは全く感じていないが、肩こりや頭痛が起こることもある。
週に一回近所の整体で体のケアをしている。ゴルフとサーフィンが好きで、休日は仕事を忘れ思いっきり楽しんでいる。
施術
声に張りがあり、とても生き生きとしている。普段から運動をしているためか筋肉もしっかり付いていてとても健康的な反面、柔軟性が乏しくそのまま放置していたらいつかはケガをしてしまうような体つきをしている印象。
仕事に集中してしまうため睡眠時間が短くなる事もあるが、日中の眠たさはない。
自律神経測定器で測定した結果、問題は見当たらなかった。元々体調が崩れにくい体質な様子。
まずは、仰向けで頭痛に対する施術、さらなる自律神経の機能安定のために副交感神経を高める施術を行った。
次に、うつ伏せで首、肩、背中、腰の筋緊張緩和を目的とした施術を行った。
◇1回目◇
肩が軽くなり快適になった
◇2回目◇
よく眠れるようになり、疲れが取れた
◇3回目◇
疲労感がなく、気持ちよくゴルフをプレイできた
◇4回目◇
目の疲れがあるため、今回から眼精疲労の施術も合わせて行った
◇5回目◇
目の疲れも取れて、仕事もしやすくなった
◇6回目◇
疲労が感じにくくなり、肩こりや頭痛の頻度が減少した
適度な運動をしましょう
身体を動かすことで全身の血行が良くなり、自律神経のバランスも整いやすくなることから疲労回復に効果的な場合があります。特にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が有効です。
バランス良い食事と十分な睡眠をとりましょう
バランスの良い栄養の摂取と十分な睡眠は疲労回復の基本です。偏った栄養の食事は避けて肉類・野菜類・炭水化物類とバランスよく食べるようにしてなるべく食事する時間も毎日合わせると良いです。
休みの日でも早寝早起きの習慣
仕事がある日とお休みの日とで就寝・起床時間が著しく異なってしまいますと自律神経のバランスが崩れやすく、疲れが溜まりやすい体の状態となってしまいます。
自律神経のバランスを崩さないためにもお休みの日でも仕事のある日と同じように早寝早起きを心がけましょう。