当院の近視に対する施術は、第一に目の周辺の経穴にハリや電子温灸器を用いて刺激することで目の血行状態をよくします。仮性近視はピントを合わせる役割のある毛様体筋という筋肉が目の使い過ぎにより血流が滞り、うまく機能していない場合がほとんどです。

毛様体筋は自律神経によっても支配されており、自律神経の乱れがある場合は、うまく目のピントを合わせられません。そこで当院では自律神経測定器を用いることで自律神経の状態を把握し、その結果に応じて施術法を変えていきます。
また近視は五臓六腑の肝に深く関係しているので肝に関する経穴を用いて肝血を補って肝陽の抑制などを行います。肝血は脾の機能の影響を受けるので脾の経穴も用いたりします。また東洋医学の診断方法に基づき、全身のバランスを整えます。全身を診て施術することは東洋医学の重要な特徴の一つです。

当院の施術により視力が回復された方も多くいらっしゃいますので、お気軽にご相談ください。
中医学では五臓六腑の肝は目に開竅するといわれており、眼の疾患は肝機能の障害が深く影響していると考えられています。肝血が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。また肝は精神情緒の安定、自律神経系を介した機能調節もおこなっており、精神的ストレスは肝気を滞らせて巡りを阻害します。
そのため眼の障害を引き起こします。五臓六腑でいう肝と脾には「血」に関して密接な関連性があります。それは脾には栄養物質や水分を吸収して、「気」、「血」などを生成して全身に輸送する機能があります。よって脾の機能が低下してしまうと肝血も不足してしまいます。近視を引き起こす原因になります。
20代 女性
中学生までは視力は1.2で視力は良かったが、高校生になり視力が著しく低下し0.5程になってしまった。高校生になり、薄暗い場所で読書や勉強を長時間するよになり、それが原因で視力が低下してしまったかもとのこと。社会人となり、パソコンを主に使う仕事についてさらに視力が低下して、色までもぼやけて見えるよになり色覚も低下してきたしまい心配となって当院にご来院されました。
当院の治療
ピントを合わせる能力や色覚の異常も自律神経の乱れが原因の可能性があるので時間をかけて問診をした後、自律神経測定機を用いて自律神経の状態を計測しました。
自律神経を測定した結果、交感神経の活動が非常に高く、精神的ストレスの数値も高い状態でした。問診した結果、仕事上での人間関係でストレスを感じており、体が疲れてくる夕方や人間関係でのストレスを感じた際に目の調子も悪くなるとのことでした。
①自律神経調整治療
②首肩の筋緊張の緩和
③目の周りの筋緊張の緩和・血流改善
問診・検査結果よりこの3点を重点的に施術していきました。
治療経過
◇1回目◇
治療後目の調子はあまり変化が見られなかったが、首肩が軽くなり体が楽になったとのこと。
◇2回目◇
夕方いつも感じていた目の疲れ・かすみ目が少なくなってきた。
◇3~5回目◇
普段裸眼で見えにくかったが道路の標識がしっかりと見えるようになってきた。
◇6回目◇
仕事が忙しく、残業する日が増えて目のかすみを少し感じた。
◇7回目◇
前回治療後、目のかすみがとれて目が楽になった。
◇8回目◇
物の色がくっきりと見えるようになってきた。
◇9回目◇
会社の定期検診で視力を計測したところ、0.9となっていて前回計測(0.5)よりも改善が見られた。
症例 2
50代 女性
ずっと視力はよかったが、デスクワークやスマートフォンの使用頻度が増加したためかここ数年で視力が低下してしまった。現在の視力は左右とも0.1で、3週間後に運転免許の更新をするため、更新に必要な0.3以上の視力を戻したく当院を受診した。
空いている時間はほとんどスマートフォンを使用しており、デスクワークは1日6時間~8時間程度。
目の疲れやドライアイも気になり、忙しいと首肩のコリが酷くなり、整体やマッサージに通っている。
当院の施術
まず、自律神経測定器で自律神経の状態を確認していきました。そこまで大きくは乱れていなかったのですが、多少交感神経が優位になっていました。
施術は、まずうつ伏せで背部兪穴、首肩の筋緊張の強い部分に鍼で刺激し、次に仰向けで自律神経調節、眼の周りの経穴に刺鍼し、電気を流す低周波鍼通電法を行いました。
経過
◇1回目◇
施術後の帰り道はクリアに見えたが、また時間と共に戻ってしまった。
◇2回目◇
眼の疲れが取れ、見えやすい感じがある。
◇3回目◇
スマホを見続けると視力は悪くなる。
なるべく眼を使わないようにと注意。
◇4回目◇
眼の疲れは楽に感じる。
良い状態を保っているような気がする。
◇5回目◇
免許更新の前日に施術を受けた。
免許更新当日の検査では、両目とも0.4まで視力が上がっていた。
※近視に対する鍼灸治療効果の臨床研究について
明治鍼灸大学では、若年性の近視に対して鍼灸治療がどの程度の効果があったかの研究が行われています。
「若年近視に対する鍼治療の効果」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsam1981/49/4/49_4_567/_article/-char/ja/
この研究では視力低下を訴えている13~25歳の200名の患者に足して2年間鍼治療を行っています。治療後では視力が平均右目0.33の改善、左目では0.31の改善が見られたとのことです。この研究では、基本的な目の周りのツボに鍼を刺してまた目に効果的とされる手の合谷というツボを持ちています。また、効果があまり芳しくない方に対しては目の周りの鍼通電治療も用いて施術したとされています。
この治療法は、当院でも用いている治療法です。当院ではその他首肩背中の施術や自律神経も整える全身のバランス調整施術も行っていきます。
目の屈折異常のひとつで、目が調節を休ませたときに眼球内に入ってきた平行光線が網膜の前方に像を結ぶ状態をいいます。
近視になりますと近くはよく見えますが、遠くがぼやけたりして症状が強く出ると視力障害を引き起こします。現在近視は増加傾向にあり、小中学校でも近視の割合は徐々に高まっています。
■近視は主に3つの種類があります。
ⅰ)屈折性近視
人の目はカメラと似たような構造をしていて、カメラのレンズが水晶体、フィルムが網膜に相当しています。人はピントを合わせる場合は眼球を伸ばしたり縮めたりすることは出来ないので、水晶体を膨らませたり、薄くしたりすることで網膜にピントを合わせようとします。
しかし、屈折性近視の場合は、角膜や水晶体の屈折力が強いので網膜よりもまえに焦点を結んでしまいます。
ⅱ)軸性近視
生まれた時は眼球も小さいので物を見ても焦点は網膜の後ろにいってしまいます。これを遠視といいます。成長するにつれてだんだん眼球も大きくなり大部分の人は調節しなくてもピントが合う状態(正視)になって、眼球の成長はとまります。
しかし何らかの原因で成長が止まらずに眼球が大きくなると焦点が網膜の前になってしまいます。そのことが近視の原因になります。軸性近視は眼球が通常よりも前後が長いために起こります。
ⅲ)仮性近視
目の疲労により一時的に近視のような状態になることを仮性近視といいます。テレビやパソコンなどで目を酷使した後は症状が強くなり、目を休めたり遠くをみたりすると症状が弱くなることが特徴です。
テレビやパソコンなど近くで作業を長時間行いますと、目の調節が緊張したまま近くにピントが合った状態で遠くにピントが戻らない場合があり、一時的に近視の症状になります。
■近視の原因は現在のところまだよくわかっていませんが、有力なものに遺伝説と環境説などがあります。
1)遺伝による近視説
親が近視の場合に子供が近視になる可能性は比較的高く、遺伝的な要素が近視に複雑に関係すると考えられます。近視の発生率の民族間の違いが近視に遺伝が関係していることの証拠として挙げられています。
近視の遺伝説では何歳の時に近視になり始めて何歳までにどこまで進行するかが生まれつき決まっていると考えられます。近視はほとんどの場合に青年期までに徐々に症状が進行して成人なると症状は進行しません。
2)環境による近視説
統計的に長時間の勉強やパソコンなどをする人に近視が多い傾向や途上国の農村部の人たちなど普段あまり長時間勉強やパソコンをする機会が少ない人に近視が少ないといわれています。そのことが近視の環境説の証拠として挙げられます。
3)栄養による近視説
幼年期の炭水化物の取りすぎが慢性の高インスリン血症を引き起こしてそれが近視の原因となる説があります。
近視の原因は様々な説が挙げられています。もし遺伝と関係している場合は、予防は難しいと考えられます。しかし、近年のパソコンやスマホなど近くの物を見ることが増えた現代では、目の使い過ぎが原因の近視が増えていると感じます。近年は、子供でもスマートフォンをもっていて視力低下が著しい状態です。
近くの物を見るということは、ピント調節の毛様体筋が使われて長時間に及んでしまうと疲れが溜まってきます。そのようなことが続いてしまうと毛様体筋の働きが鈍くなり、ピントを合わせることが困難となってきます。
大人になってから視力を回復することは、とても苦労しますし、視力が良くならず逆にどんどん低下していってしまう方も少なくありません。
幼少期や20歳前までの環境がとても重要となってきます。
・スマホは30分以上続けてみないようにする。
・パソコンも60分以上続けてみない。
・勉強などの合間の休憩に5m先の物にピントを合わせて毛様体筋を休ませるようにする。
・目を酷使した時は、就寝前に目の周りに蒸れタオルをかけて温める
・目の周りを軽くマッサージして血行を促進させる
こういったことを日頃から気をつけて行ってみてください。

現代の日本では、子供の近視がより増えています。それは、統計的にみても明らかになっていて様々な要因が考えられています。
一番は、近くにものを見る時間が長くなっていることにあるかと思います。スマートフォンやゲーム機の普及などでいつでもどこにいてもゲームや動画が見ることができる環境で子供でも眼の酷使が鮮明になっています。人の目の構造上、本来は遠くのものが見えやすくなるようにできています。遠くのものを見ることができた方が身の危険から回避できたり、獲物を捕らえることができるからです。
近くのものを凝視するということは、人の目の構造にとってとても負担になっているのです。
眼の酷使によってピントを合わせる調節筋がうまく機能しなくなってしまったりすることで視力の低下が起きている場合が多いです。
また最近では、外に出て遊ぶ子が減っていることで子供の近視化が進んでしまっているということも言われています。
太陽光に含まれる紫外線は、身体に害があると一般的に思われがちですが、実際は害ばかりではありません。
子供の目にとって紫外線は害ばかりでなくプラスに働いてくれている場合もあるのです。
眼球を覆っている角膜や強膜には膠原繊維が多く存在します。紫外線を浴びることでこの膠原繊維同士が繋がって太く硬くなります。
すると、近視化の原因である眼軸の伸びを防いでくれるのです。
眼軸が伸びるというのは、眼球の形が卵型のように楕円形になってしまうこと。すると、光の焦点が網膜よりも前に来てしまうため近視となります。
紫外線を浴びて膠原繊維が硬く繋がることで眼球の周りが強く保たれて卵型に変形してしまうことを防いでくれるわけです。
逆に太陽光を十分に浴びない場合は、眼球が柔らかすぎて眼圧で長く伸びやすくなってしまうのです。
子供の近視化防ぐためにも子供を室内ばかりで遊ばせるのではなく外で遊ばせることも重要のようです。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

■筋肉の損傷が原因のふくらはぎの痛み
・筋肉痛
ふくらはぎの痛みで最も多い原因は筋肉痛です。筋肉痛とは、運動によって傷ついた筋繊維を修復しようとするときに起こります。主に運動量の増加、オーバーワークによって筋線維が耐え切れなくなって損傷します。
・筋肉痛の鍼灸治療について
・肉離れ
ふくらはぎの肉離れとは、急激な筋肉の引き伸ばしと収縮が同時に起こり、ふくらはぎの筋繊維が部分的に断裂してしまった状態です。まれに完全に断裂することもあります。
こむら返りと混同されやすいものの全くの別物です。肉離れは筋肉が伸縮性が乏しくなってしまっている状態では起こりやすくなります。
■病気や症状が原因のふくらはぎの痛み
・こむら返り
「足がつる」と表現されるこむら返りは、主にふくらはぎに起こる筋肉けいれんの総称です。
自分の意志とは無関係に筋肉が持続的な攣縮(れんしゅく)を起こし、多くは激しい痛みを伴います。ふくらはぎの筋肉に起こることが多いですがその他、足の裏、太もも、上体を多く使う方では、指、首、肩などでも起こります。
睡眠中(明け方に多い)に見られるほか、激しい運動中や筋肉を使いすぎた後にも見られます。
どうして、こむら返りが起こるのか、その原因はよくわかっていませんが、一般的にカリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質異常やそれらが不足する状態などが原因で起こるといわれていますが。しかし、原因が特定できない状況で起こることもあります。
・こむら返りの鍼灸治療について
・坐骨神経痛
坐骨神経痛とは、お尻から脛、ふくらはぎといった下肢全体に痛みを生じさせることがある症状です。特定の病気を指す言葉ではなく、頭痛などと同じく痛みの総称を意味します。
坐骨神経痛を引き起こす原因は複数考えられます。
どの原因にも共通しているのが、腰椎の異常に伴う坐骨神経への強い刺激や圧迫です。例えば激しい運動や長時間同じ姿勢で座り続けるデスクワークなどが一因として挙げられます。症状としては、痺れを伴った痛みがお尻からふくらはぎのラインに走るケースが見受けられるのが坐骨神経痛の特徴です。
・坐骨神経痛の鍼灸治療について
・シンスプリント
シンスプリントは、過度なランニングや繰り返しのジャンプなどが原因で発症する骨膜の炎症です。
シンスプリントは脛(すね)の痛みを指す症状ですが、柔軟性が低下したふくらはぎの筋群(ヒラメ筋など)によって、脛の内側が引っ張られて痛みが生じると考えられています。
そのため、脛の裏側にあるふくらはぎにも痛みが起こることがあります。
・シンスプリントの鍼灸治療について
・下肢静脈瘤
足の動脈硬化が原因で、ふくらはぎに血流障害を引き起こしてします症状です。ふくらはぎの血管が狭くなったり、詰まったりし、何もしていなくても痛みが現れることがあります。
・閉塞性動脈硬化症
閉塞性動脈硬化症は徐々に血管が詰まっていくため、初期はふくらはぎのしびれや冷えを訴えます。
進行すると痛みを伴うようになり、長い時間歩くことが困難になる場合もあるため、血管外科のある病院で治療の相談をしましょう。

痛みは気・血(けつ)・津液(しんえき)など人体の構造成分の流れや量と深い関係にあると捉えています。気は生命エネルギーに近い概念、血は全身を滋養する血液や栄養、津液は体内の水分を指します。ふくらはぎの痛みに関係が深いのは血と津液です。
東洋医学に「不通則通(ふつうそくつう)」という言葉があります。「通ざれば、すなわち痛む」と読みます。体内での気・血・津液の流れがスムーズでないと痛みが生じるという意味です。
量については「不栄則通(ふえいそくつう)」という言葉があり、これは「栄ざれば、すなわち痛む」と読みます。
人体にとって必要な気・血・津液が不足すると痛みが生じるという意味で、栄養や潤いが十分供給されないと、その部分が正常に機能できず、痛みが生じるのです。
また、筋肉や関節のしびれ、だるさ、痛みなどを特徴とした病気を「痺症(ひしょう)」といいます。「痺」という文字は通じない、塞がるといった意味で、体の気血(きけつ)の流れ(神経、血液の流れ)が何らかの原因によって障害を受けていることを指します。
これは、風、寒、湿、熱などの外邪が経絡に侵入し起こると考えられています。
◇急性症状の場合
痛みの強い部分やその周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与え血液循環を促進し、消炎作用、鎮痛作用を促します。また、必要であれば、鍼に電気を流して電気鍼治療をして痛みを感じる閾値を上げ、痛みを感じにくくする作用を促します。
さらに、ふくらはぎの筋肉の問題は腰背部や臀部、大腿部の筋肉の連動性が大きく関わっているため、その部分にも鍼やお灸をして、筋肉の緊張を緩和しバランスを整えていきます。

◇その他の症状の場合
骨盤のゆがみや筋肉のバランスを正常に戻して下肢の血液循環を改善していくことが重要になってきます。
なぜなら骨盤が歪むと足へと流れる神経伝達の乱れにより、筋肉の活動量が減ることで筋肉のバランスが崩れ、ふくらはぎや足の血液循環が悪くなることが多いからです。
腰背部や臀部、大腿部の筋肉の重要なツボに鍼やお灸で刺激を与え下肢の筋緊張を緩め、血行を促進します。また、東洋医学的観点から気・血・津液を補うツボや下肢を栄養する経絡である、腎経、脾経、胆経、膀胱経などの重要なツボも取り入れて施術を行います。
また、自律神経系の調整施術を行うことで、全身的な血行促進、内臓機能や免疫機能を高め、症状が治癒しやすいお身体の状態へ整えていきます。

症例
40代 男性
昨日子供とキャッチボールをして、肉離れになった。歩くのもつらい、以前から運動習慣があり、痛めるのは決まって右足。今回も右を痛めた。
病院に行く前に少しでも痛みをとってほしくて来院。
当院の治療
うつ伏せでは右腰からふくらはぎ全体に電気治療で痛みの沈静化と筋緊張をとり、血行促進する治療、仰向けでは、常に痛みがある状態だと乱れやすくなってしまう自律神経を調節して自然治癒力を高める治療を行いました。
◇1回目◇
治療後は変化を感じない。
◇2回目◇
前回から3日後に治療を行い、かなり痛みがひき少し歩けるようになった。
◇3、4回目◇
腰から足まで感じていた痛みがふくらはぎのみになった。
◇5回目◇
日常生活も支障がでないほどに回復し、普通に歩けるようになった。
症例 2
40代 男性
スポーツを本格的にしており、今日練習中にブチッという感覚と共に左ふくらはぎに激痛が走った。
すぐに練習を中止し、アイシングなどのセルフケアを行い安静にし、鍼灸をチームメートに勧められ自宅から近い当院に受診した。
歩行は可能で動けなくはないが、歩行時に足を地面につけた時に痛みが走る。
今までふくらはぎが疲労により攣ることはあったが、大きな故障はなくメンテナンスはセルフケアで済ませていた。
当院の施術
まず足の状態を確認していきました。
ふくらはぎ全体的の筋肉の張りは強いが内出血は見られず、痛みがある部分は熱を感じられたため、軽度(Ⅰ度)の肉離れの可能性があると判断しました。
当日発症し炎症状態であったため、初日は炎症を抑える事を目的に施術を行っていき、炎症が治まったら患部に直接鍼通電療法を行い、痛みの緩和、筋損傷部の修復の促進、瘢痕治癒による瘢痕組織の形成を少しでも回避することを目的とした施術を続けていきました。
経過
◇1回目◇
まだまだ痛みがある。
◇2回目◇
炎症が治まったため、患部に直接鍼通電療法を行った。
筋緊張が緩和し、痛みが軽減した。
◇3回目◇
歩行時の痛みが気にならなくなってきた。
試しに数秒だけゆっくり走ってみたが、そうすると痛みを感じる。
◇4回目~6回目◇
歩行時は痛みをほとんど感じない。
まだ安静のため走ることはしていない。
◇7回目~10回目◇
軽く走ってみたが、張り感はあるが痛みは気にならなくなっていた。
練習はまだ参加していない。
◇11回目◇
まだ無理はできないが、軽くなら練習に参加できるようになった。

鍼灸治療では、自律神経のバランスと女性ホルモンのバランスを両方整えていくためにそれぞれに対応したツボに鍼や灸をしていきます。また、五臓六腑の働きを整えるツボに鍼やお灸を用い施術することで体の免疫力を高めていきます。

冷えを伴う場合は冷えている部分に温熱療法や鍼灸で血流を改善し身体を温めます。そして下肢や、骨盤周囲に鍼と通電を行う事で骨盤内臓器の血流の循環改善を図り、子宮内膜を強く健康な状態に導くことでホルモンバランスを整えていきます。

また、月経前困難症の方の多くは足の冷えやむくみ症状が出ます。ホルモンバランスや自律神経のバランスの乱れによるためで足を温めることにより血流が改善されて全身的な症状の緩和に繋がります。

女性ホルモンの分泌をコントロールしているのは脳の視床下部で、自律神経も同じく視床下部でコントロールされています。同じ部分でコントロールされているだけでなく女性ホルモンと自律神経は互いに影響しあっている存在でもありますので、女性ホルモンのバランスが乱れると引きずられるように自律神経のバランスにも乱れが生じます。
その他にも疲労やストレスで免疫力が低下していたり、体の冷えから血管が収縮したり自律神経のバランスが乱れてもPMSの症状が重くなる原因になります。
PMS(月経前症候群)とは月経前の3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で月経が始まるとともに減ったり消えたりするものをいいますが、実は女性の中の80%が何らかのPMS症状を抱えているといわれています。
症状としまして
・気分の落ち込み
・イライラ感
・不安感
・集中力の低下
・易疲労
・眠さ
・頭痛
・腰痛
・下腹部痛
・腹部膨満感
・乳房の痛み
・便秘や下痢
・食欲不振
・過食
・めまい
・むくみ
など多岐にわたります。
年代によっても症状が現れる特徴があります。初めて月経が起きるのが小学生の高学年から中学生にかけてでその時期は月経周期も不安定になりがちです。そして、18歳ごろにかけてホルモンの働きが安定してきて月経周期も安定しやすくなります。
18歳から45歳ごろにかけて性成熟期と言われて月経周期も安定しやすく、女性が妊娠するのに適した時期だと言われています。この性成熟期にPMSが多く現れて悩まされている人が多く、20代では、乳房のはり感や腹痛・頭痛などの症状に悩まされることが多くなります。そして、30代に入るとそれに加えてイライラ感や不安感、集中力の低下など精神的な症状も出てきて多くの方がそれに悩まされます。
妊娠経験の有無でも症状が変わってくることが言われており、出産経験がある場合ですと身体症状が多く出て、逆に妊娠経験がある場合ですと精神症状が強く出ると言われています。
また、ホルモンバランスの微妙な変化により月経が起きるたびに違う症状になって身体や精神にあらわれることもあり、毎回毎回その対処に悩まされることもあります。
PMSの起こる原因はまだはっきりと解明されていませんが、セロトニンなどの神経伝達物質の異常分泌や、排卵を境に変動する二つの女性ホルモンが影響してPMSを引き起こすと考えられています。
その二つのホルモンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という二種類の女性ホルモンです。エストロゲンの分泌量は排卵に向けて急上昇し、排卵以降は緩やかに低下します。
一方プロゲステロンの分泌量は黄体期に一気に上昇し月経が始まると急激に低下します。そしてPMSの症状はこの黄体期に現れます。PMSはストレスや体調によって重くなりやすいため、仕事や恋愛などでストレスを抱えやすい20代の方や、家事や育児、仕事で忙しい30代に圧倒的に多く見られます。
几帳面で神経質、完璧主義者、負けず嫌い、コーヒーや甘い物を好む、体力がない、急に仕事が忙しくなった人などもなりやすいと言われています。

・卵胞ホルモン(エストロゲン)
エストロゲンは女性らしさを作るホルモンといわれています。乳房、子宮を発達させ女性らしい体を作り、子宮内膜を厚くさせる働きがあります。また、自律神経の働きを整えたりコラーゲンの合成を進め艶やハリのある肌を保つ働き、骨の形成や血管の収縮を抑制するなどの働きもあります。
最近になってエストロゲンが脳由来神経栄養因子(BDNF)の生産を促していることも確認されています。BDNFは減少すると抑うつ気分などに関係するセロトニンの生産を促すといわれています。
・黄体ホルモン(プロゲステロン)
プロゲステロンは妊娠を助けるホルモンといわれています。子宮内膜の厚さを維持して着床しやすい状態にする働きや、乳腺の発達、食欲増進、体脂肪を減らす、ホルモンバランスを調整する、水分の保持、体温を上昇させるなどの働きがあります。
黄体期に分泌されるプロゲステロンは体の中で色々な現象を誘発します。
例えばホルモンの働きで水分が排出されにくくなってしまうとむくみの原因になります。それが乳房に溜まれば乳房の痛みに、頭であれば頭痛に、水分が体に溜まると身体全体がだるく感じることもあります。
また、エストロゲンの分泌量が減るのに伴いセロトニンの分泌量が減少します。セロトニンは心や体の安定に深く関わっていることから「幸せホルモン」とも呼ばれています。このセロトニンが減少することでうつ症状やネガティブ思考など気持ちが不安定になります。
また、セロトニンの減少は身体面にも大きな影響を与えます。片頭痛や肩こり、身体がだるくなる症状などが代表です。さらにインスリン(血糖値を下げるホルモン)の効果が低下し血糖値が上がる為、この上がった血糖値を抑えるためにより多くのインスリンが必要になります。そのため食事後に2~3時間は低血糖を生じやすく甘い物を食べたくなることもあります。
症例1
30代女性
20代半ばから生理前の精神的な落ち込みや焦燥感、胃の不快感、便秘、首肩のこり、頭痛に悩まされている。首肩のこりは慢性的に感じており、天気が悪い時には頭痛がよく起こる。婦人科にてPMSとの診断を受け、以前は漢方薬を服用していたが改善が見られず、現在は服用していない。頭痛がひどい時に鎮痛薬を飲んでいる。
施術
自律神経測定器の結果では、交感神経が過剰に働いており、自律神経のバランスが大きく乱れている状態でした。自律神経のバランスの乱れは、ホルモンバランスの乱れに影響を及ぼします。就職した20代半ばから症状を感じるようになったことから、生活習慣の乱れや過労、ストレスが大きく影響していると考えられる。交感神経の過緊張は、筋緊張や血流の悪さを引き起こし、慢性的な首肩こりや頭痛を生じさせます。
全身のツボを用いた自律神経調整施術や婦人科のツボへの刺激、首肩の筋緊張緩和を目的に施術を行いました。
治療頻度は週に1回程度。
一~四回目
施術の回数を重ねるごとに、首肩のこりが気にならないようになってきた。頭痛が起こる頻度が減った。よく眠れるようになり、以前より身体の疲れが少なく感じる。
五~十回目
PMSの症状は施術を開始する前よりずいぶんと楽だった。慢性的な首肩こりや自律神経の乱れを感じなくなり、頭痛も起こっていない。
十一回目以降
週に一回の施術を隔週に伸ばした。季節の変わり目や天気が大きく崩れる時、生活の忙しさが続く時には症状が重く出るが、基本的には体調良く過ごすことが出来ており、以前よりPMSは楽になった。

・食事
PMSの改善には何よりもバランスのとれた食事が大切で特に良質のビタミンやミネラルの摂取が有効です。低脂肪食も良いと言われています。月経前はホルモンの働きで甘い物が欲しくなりますが一度の大量の食べ物を摂取したり血糖値を急激に上昇させるジュースや洋菓子を取るとかえって疲れやすくなってしまいます。月経前は血糖値をゆるやかに上るいも類や玄米、果物などがお勧めです。また、浮腫みなどの症状がある時は塩分の摂取量を控えることも大切です。その他血糖値の急激な上昇を避けるために一日の食事回数を4~6回程度に小分けにして食事を摂ることも有効です。しかし、この際には1日摂取する食事量が増えすぎないように調整することが重要です。
その他、PMSの症状緩和につながる食材としまして、牛乳・ひじき・ゴマ・卵・イワシ・わかめ・さばなどがあります。

・運動
身体に水分を溜めこみやすい月経前は有酸素運動で汗をかくのが一番です。一週間に三回程度30分から1時間程度のウォーキングや水泳、ストレッチなど軽い運動を行うと体に溜め込まれた余分な水分が排出されやすくなり血行も良くなります。また、ストレス解消の効果や安眠効果も期待できます。
1992年にデューク大学で行われた研究で運動によってPMSの精神面における症状が軽減されたという実験結果が出ています。
中年女性(閉経前)23人を2つのグループに分けて有酸素運動か筋トレを行ってもらいPMSへの影響を調べました。一つ目のグループは週三回1時間ほどの有酸素運動を行ってもらいます。内容は15分のウォーミングアップののちに最大有酸素運動能の70~85%の強度で30分間ランニングしてその後15分間のクールダウンを行った。
もう一つのグループは指導を受けながらウェイトマシンで筋トレを1時間ほど行った。
両グループとともに体のPMS症状は軽減されたが、精神面でかなり良い改善結果が出たのがランニングしたグループつまり有酸素運動群でした。とりわけ抑うつ気分やイライラ感、集中力の低下が顕著に改善されたという結果が出ています。
この結果は、PMSの体の症状は筋トレなどの無酸素運動でも改善される可能性があるが、精神面の改善を考慮すると有酸素運動がPMS症状改善に有効と示唆されます。

・ストレスを溜めこまない
PMSには日常のストレスも大きく関係していると言われています。そろそろ体調に波が出てくる時期だと思ったら過度の仕事や無理なスケジュールを避けるなどストレスを溜めない工夫をしましょう。また、睡眠をたっぷりとる事も大切です。普段から基礎体温を測って不調になるサイクルを記録しておくと不調になる大体の時期を把握できるので便利です。

パソコンやスマートフォンなどの普及によって目を酷使する時代になりましたが、それによって目に何かしらの不調を抱えている人が増加しています。目を使いすぎると目が痛くなることがありますが、目の奥が痛くなる事も目の奥の痛みは目だけが原因ではない場合もあります。

・眼精疲労やVDT症候群
パソコン、テレビ、読書、ゲーム、運転などで目を酷使することや、屈折異常(近視や遠視、近視)や老眼に対してメガネやコンタクトレンズが合っていなかったり、過労や睡眠不足、ストレスによるものなど眼精疲労の原因は様々です。目の周囲の筋肉が緊張することで目の奥の痛み、目のかすみ、眩しさ、充血、まぶたの痙攣などの症状を引き起こします。休息や睡眠をとってもこういった症状が改善しない慢性的なものを眼精疲労と呼び、中でもVDT症候群というスマートフォンやパソコンの長時間使用で起こるものが最近増え続けています。
眼精疲労やVDT症候群では目だけではなく体全体や心にも悪影響が及ぶことがあります。目のコントロールを行っている自律神経が目の疲れによりバランスを崩し倦怠感や疲労感、肩こり、頭痛、イライラ、吐き気などの不定愁訴と呼ばれる不調が現れる事があります。
・ドライアイ
眼精疲労と共に目の奥が痛くなる原因として多くを占める病気がドライアイです。パソコンテレビスマホ、ゲーム、読書、運転などで現代社会は昔に比べてまばたきをする回数が異常なほどに減っており、その影響で目の表面を覆っている涙が乾いてしまいます。
涙には角膜の汚れを洗い流し栄養を補給してくれる役割があるため、涙が減少すると、目が傷つきやすくなったり、栄養分が足りず病気になりやすくなります。涙の成分のバランスも崩れてしまうため涙の質が低下してしまいます。涙は単なる水分ではなく、まぶたの淵に沿って並ぶマイボーム腺から分泌される油分、水分、涙が眼球に留まるためのムチンの三層からできています。涙の変質により油分が均一に広がらずにさらに乾きやすい状態になり、目の渇きや、異物感、痛み、充血、疲労感、視力低下などが起こります。眼精疲労と併発しやすく目の周囲の筋肉が緊張
・片頭痛
10代、20代の若い時期から起こり、男性より女性に多く見られます。命にかかわるような病気ではありませんが、日常生活への影響は大きいとされています。
片側性でズキズキと脈打つような拍動性の頭痛が典型的ですが、両側性や非拍動性の場合も多くあります。頭痛の他に目の奥の痛みや吐き気を伴う事があります。
・群発頭痛
片目だけの痛み、目を抉られるような痛み、痛みが1~2時間出現している。1~2ヶ月の間毎日痛みがあるなどの症状の場合群発頭痛を疑います。
はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、目の後ろには内頚動脈が走っています。その内頚動脈が拡張することにより眼の奥の痛みが出現するのではないかと言われています。
血管が拡張した時に右目であったり、左目であったりどちらかが強く痛みます。痛みが集中して続く時期を群発期といい、目を抉られるような痛みの為かなりの苦痛を伴います。夜間や明け方の特に痛みが出やすいとされています。
・自律神経失調症
目の奥が痛い原因は、自律神経の乱れが起こしている可能性があります。自律神経は交感神経と副交感神経の二つの事を指します。交感神経は主にストレスに対処する神経で活発な時はアドレナリンが分泌されています。このアドレナリンの作用により血管が収縮し筋肉も緊張状態になります。副交感神経はリラックスしている時に活発になります。副交感神経が優位だと血管が拡張して内臓に血液を巡らします。体にはこの二つのバランスが重要なのですが、このバランスが乱れを起こすと
常に緊張状態で血管が狭いままだと血流が滞ります。また、血管が収縮したままだと、血管や筋肉は硬くなりがちになり、急に交感神経が働き拡張すると血管が炎症を起こします。炎症時に痛みを引き起こす成分プロスタグランジンが発生し、結果目の奥の痛みが生じると考えられています。
・ストレス、生活リズムの乱れ
仕事などで緊張していたり、残業が多かったりなどストレスの多い生活を続けている場合にも痛みが起こりやすくなる原因と言えます。
ストレスをため込むと身体は常に緊張状態に置かれています。体が興奮している状態だと筋肉も固まり血行が悪くなり、疲労物質が体内に溜まりやすくなります。慢性的にそのような状態が続くことで目の奥の筋肉も過緊張を起こし痛みを起こす原因になります。
・三叉神経痛
三叉神経とは顔面の痛みを伝える神経でこの神経が何らかの原因により圧迫をされると顔面の片方だけ激痛を感じます。その三叉神経の一つに眼窩下神経というのがありその神経が圧迫されると片目の奥が痛みます。三叉神経痛は自律神経の乱れや疲労が溜まった時などになる事が多いといわれています。
・緑内障
緑内障は放置すると失明する恐れのある疾患です。必ずしも目が痛くなるとは限りませんが、急性の緑内障では急激な目の痛みに襲われる事があります。症状としては、急激な視力の低下と共に激しい頭痛や吐き気にも襲われることがあります。症状が現れたら迅速に診察を受ける必要があります。
・慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎は、蓄膿症とも呼ばれます。鼻汁が溜まり様々な症状が引き起こされます。その中に頭重寒、頭痛、目の奥の痛み、頬の痛みなどが挙げられます。鼻づまりによる呼吸苦だけでなく仕事や物事に集中できないなど、様々な弊害が起こります。
目の奥が痛いのは危険な病気の可能性もあります
脳腫瘍
まず、頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が見られます。脳腫瘍の位置によって目の奥が痛む場合があります。また、言葉をうまく話せない、意識障害、手足の麻痺症状が出たりなどの重篤な障害が出始めるのが特徴です。おかしいと感じたら速やかに脳神経外科などの診察を受けるようにしましょう。
くも膜下出血
一番の症状としてバットで殴られたような激しい頭痛に襲われます。しかし、痛みが全くない場合もあります。そのような場合くも膜下出血では目の症状から早期発見できる場合があります。片目だけ開かない、物が二重に見える、目の奥に痛みがあるなどの症状です。
また、言葉のろれつがまわらなくなったり、吐き気、嘔吐、進行すれば意識障害、呼吸障害などの症状が現れます。命に係わる重篤な疾患ですのでおかしいと感じたら速やかに脳神経外科などの診察を受けるようにしましょう。
当院の眼の奥の痛みに対する鍼灸治療は、まず第一に目の周りに鍼やお灸の施術を施すことにより痛みを軽減させます。鍼の施術効果として鎮痛効果というものがあります。鍼を刺すことで鎮痛物質であるオピオイドを作用させて痛みを抑える効果があると言われています。また、刺した鍼に電気を流す鍼通電療法を行うことでエンドルフィンやエンケファリンの物質を放出されてさらに鎮痛効果を持続させやすくなります。

そのほか、目の周りをお灸で温めることで循環を改善してとどまっている発痛物質を流すことで痛みを取り除く効果が期待できます。
また、目の痛みを訴えてご来院される方の多くは、自律神経の乱れがあります。交感神経の高まりは血管や筋肉などを収縮させます。痛みによって交感神経の活動が活発となり、さらに痛みが続いてしまう要因となってしまいます。当院では、必要な場合初診時に自律神経測定器で自律神経の状態を測定してからその方に合わせた自律神経調整施術を行っていきます。

目の周りによる局所的な施術と自律神経を整える遠隔的な施術を合わせることでより効果が期待できるのです。

症例
45歳 男性
2か月前から眼精疲労がひどくなり、少しずつ目の奥の痛みが気になるようになってきた。
痛みが強く頭痛もひどくなってきたので、眼科で診てもらったところ異常はなく、眼精疲労が原因と診断された。点眼薬を処方されたが楽になるのは一次的で、まだすぐに戻ってしまうため他の治療を考え当院に来院した。
目の痛みや頭痛は朝は感じないが、お昼頃から夕方、夜にかけて増悪する事が多い。
それ以外にもドライアイ、入眠障害、肩こり等の慢性的な症状がある。
仕事ではパソコンを使用することがほとんどで、休日も暇さえあれば仕事をしているため目を酷使している。
当院の施術
まず、常に目を酷使している、休日も仕事をしている、入眠障害といった事で自律神経の乱れがあると考え、自律神経測定器で現在のお身体の状態を確認しました。
測定の結果、交感神経が副交感神経に比べ非常に高くなっていることが判明しました。
交感神経が働きすぎると、目の血流が低下し眼精疲労が酷くなり、目の奥の痛みが増悪します。
そのため、まずは自律神経調節を促す施術を行いました。
次に首肩の筋緊張の緩和、鎮痛や血流改善を目的として、眼の周囲に刺鍼しそこに電極をつないで低周波鍼療法を行いました。
治療間隔は週に1~2回。
施術経過
◇1回目◇
痛みはまだ出るが、体や眼はかなりスッキリした。
◇2回目◇
いつも気持ちよくて寝てしまう。
◇3回目◇
眼精疲労が感じにくくなり、眼の奥の痛みも以前より軽快している。
◇4回目◇
目覚めが良くなってきている。眼の痛みも軽減。
◇5回目◇
ほとんど気にならない。
現在もメンテナンスのため定期的に来院中。
症例2
40代 女性
以前から緑内障を患っており、病院で処方されている点眼薬の治療を続けている。
眼圧は正常範囲内に安定し、進行も止まっているが時々目の奥や頭が痛くなることがある。
眼精疲労やドライアイも酷く、とくにデスクワークで眼を酷使した時はより痛みが強くなることが多い。
首肩コリは慢性的で麻痺しているためかあまり感じないが、他の人に触られると硬いとよく言われる。
眼の奥は重だるさのある鈍痛で、頭はこめかみ付近が締め付けられるように痛みがある。
当院の施術
お話をお聞きすると、最近測定した眼圧の数値は右目が13,左目は14と正常範囲内でしたが、疲れてくると眼の奥が痛くなるという事でした。
仕事の忙しは波があり、忙しい時だと10時間はパソコンに向き合っているというう事でした。また、仕事に追われストレスも感じており、あまりリラックス出来るときが少ないという事でしたので、まずは自律神経測定器で自律神経の状態を測定していきました。
現在の自律神経の状態は、交感神経が過剰に働いており、逆に副交感神経の働きが弱かったため、心身ともに緊張していることが分かりました。
交感神経が働きすぎてしまうと血管が収縮し血流が悪くなってしまい疲労回復の妨げになってしまいます。また、筋肉も収縮してしまうので血管を圧迫させてしまいより血流が悪くなってしまいます。
自律神経の乱れも一つの要因と考え、
①自律神経の調節
②首肩の筋緊張緩和
③眼の血液循環の促進
以上を中心とした施術を進めていきました。
経過
◇1回目◇
あまり変化はない。
少しだるさが出た。
◇2回目◇
少し軽くなったような気がする。
◇3回目◇
痛みが軽減して楽に日常生活が送れるようになってきた。
しかし、忙しいと痛くなる時がある。
◇4回目◇
あまり気にならなくなってきた。
定期的にメンテナンスを続ける。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
毛細血管や細動静脈の微小循環は全身の各組織細胞に対する生活物資の供給と代謝産物の除去にありますので、微小循環の改善を目的として、お灸治療をします。

お灸は、皮下の毛細血管を拡張させて血流を改善できることと、温熱刺激による治療の方が患者さんが心地良いと感じるため冷え性治療に良く使います。

全身や下半身の冷えなどの範囲が大きいときにはMT式温灸器を使います。
これは先端が丸くなっていて、滑らせながら効率よく広範囲を温めていくことができます。
灸頭鍼

皮膚に刺した鍼の先端にもぐさをのせて火をつけて温めていきます。鍼の効果とお灸の効果が期待でき、当院でもよく使われる施術法です。
冷えに効く経穴に施すことで体内循環を整えて身体の内から温めていきます。
器械によりお灸と同じ効果がだせるもので、お腹や手足の末梢に効率良く温度を伝えていくことができるものです。
自律神経測定器により自律神経のバランス確認後
自律神経調節法を行います。これにより体内のバランスを取り戻し、自律神経を正常に働かせることでその人が本来持っている自然治癒力を最大限まで高めることができますので
自律神経由来の冷え症をかなり改善させることができます。
冷え症とは
冷え性の定義ははっきりと決まっていませんが
「中枢温と末梢温の温度較差がみられ、暖かい環境下でも末梢体温の回復が遅い病態であり、多くの場合、冷えの自覚を有している状態」や「通常の人が苦痛を感じない程度の温度環境下において、腰背部、手足末梢、両下肢、あるいは全身的に異常な感冷感を自覚し、この異常を一般的には年余にわたって持ち続ける病態で多くの場合、この異常に関する病識を有する」とも言われています。
両方共に言えるのは本人の自覚症状による病態であると考えられています。
ですので、他人が触って冷たくても本人が訴えなければ冷え性ではないことになります。
原因
原因はさまざまで自律神経の異常からくるものや、男女差、環境、生活習慣、心臓、血管障害、リンパなどがあります。冷え性の方は体の血液循環が悪く肩こりや腰痛・膝痛の原因となったり、体のあらゆる部分に悪影響を与えます。
交感神経が働き過ぎて冷え性になります。
交感神経は血管を収縮させて体温を外に逃がさないようにします。内臓の働きは生命にとって大事ですので、中心部には優先的に血液が供給されますが、末梢には血液量が少なくなります。末梢に温かい血液が回らなくなると手足に冷えを感じるようになります。
交感神経により血管が締められている状態ですと外側から温めても効きません。
このような状態には、温かい身体の中心部をさらに温めてあげることで、温度を下げようと末梢の血管が拡張して末梢血流量を上げることができます。
交感神経は人がストレスを感じると強く働きますので、お仕事や生活でストレスを多く感じる方はこのタイプの冷え性が多いと思われます。
逆に副交感神経が働き過ぎて冷え性になることもあります。
熱が外に逃げすぎてしまう場合です。
寒いときには血管が収縮して体表に流れる血液から温度が逃げないようにしますが、交感神経が弱い方は、血管の収縮が上手くできないために体表から温度が逃げてしまい冷えを感じるようになる場合もあります。
自律神経は互いのバランスが取れている状態が一番正常に働きます。
どちらかが優位の状態ですと身体のバランスを上手く取れないために冷え症へと繋がってしまします。
リンパ管系は組織液やリンパ液を回収してくれる働きがあります。このリンパ管系の運搬障害が生じると、皮下組織に過剰に水分が溜まりやすく、冷え症に繋がります。
静脈は老廃物を含んだ体内の水分の内約9割を回収しているため、静脈に障害がでると冷え性に繋がります。
重力により身体の中の水分は下半身へと流れていきやすいので、リンパや静脈が原因で冷えを感じる方はリンパ浮腫などのむくみなども一緒に悩まれていることが多いです。
熱産生力が低いタイプ
ダイエットなどをしている方に多いのですが、
身体は熱を食事や運動から作ります。ダイエットなどをしている方は食事量も減っているため食事からの熱エネルギーが少なくなっています。さらに筋肉は熱を作るためダイエットなどで筋肉量が落ちていくと熱産生量も少なくなってさらに熱を生み出さない体になります。
皮下組織にある脂肪は保温材の役割があります。この皮膚と血管の間にある保温材が少ないと外に熱が逃げやすくなってため身体が冷えやすくなります。
この熱産生量が低い冷えは10代~30代の女性に多いタイプです。
体温や血圧をコントロールしている自律神経のバランスを崩しやすいのも女性です。
50代女性
足先の冷えが強く、夜眠れないため来院された。
靴下をはいていても寒さを感じる。
足元以外の冷えは特に気にならない。
冷たい飲み物が好きで、がぶ飲みしてしまう。
慢性的に腰痛もあり、冷えと腰痛治療を希望したい。
当院の治療
触診したところ、足首からつま先までの冷えがとても強かった。
手は問題なく、お腹は下腹部あたりに冷えがあり、腰は仙骨のあたりに冷えがある。
もともと腰痛もちであるため、腰の血行不良から足の冷えが強くでてしまっていると推測した。また、冷たいものを好むことから内蔵にも冷えがあると考えられる。
腰から臀部は圧痛も多かったため、まずはうつ伏せで腰まわりの施術を行う。
その次にお腹を電子温灸器で温めながら、足に灸頭鍼と点灸を行う。
内蔵の機能低下も考えられるため、自律神経系の調節もあわせて行った。
経過
◇1回目◇
お灸を足にしているとぽかぽかする感じが気持ちよかった。
◇2〜9回目◇
施術のあとは足が温かく夜もぐっすり眠れる。
自宅でもできるセルフ灸を朝晩してもらうことにした。
◇10回目◇
足の冷えはかなり改善。
まだ冷たくなるときもあるが、毎日ではない。
症例②
20代 女性
幼い頃から冷え性に悩まされている。
特に手足の冷えは年中感じており、夏は冷房で、冬は外気で身体がどんどん冷えてしまう。常にホッカイロや腹巻きやヒートテックなどで対策をしても気休め程度にしかならないが、それがないと体調を崩してしまうため手放せない。
お腹も体調が良いと暖かいが、冷たい日の方が多い。内臓が冷えてるからなのか生理も重くてつらいし、便秘で悩んでいる。
食生活や睡眠時間には気を付けているので、ほかに何か効果的なものはないかと探していたらここのホームページを見つけて来院。
当院の施術
触診してみると腹部と手足が特に冷えていました。
足はふくらはぎと足首から下の部分が別人レベルで冷たくなっていました。末端の冷えと内臓の冷えでかなり身体に影響が出ているようすでした。
当院の治療としては、血流改善をしていくことで末端の手足の冷えを改善していくことと、自律神経を整えていくことで内臓機能を活性化し、内臓の冷えを改善していきます。
治療経過
◇1回目◇
お灸を沢山やってもらい、身体がぽかぽかする。
◇2回目◇
治療後は身体がぽかぽかするが、帰り道で冷えて行くのがわかる。
◇3~6回目◇
大きな変化はなし
◇7回目◇
家に帰った後も身体が冷えなくなった。
◇8~10回目◇
平熱35度台だったが、36度台になった便秘もかなり解消された。
これからは来院回数を少し減らして様子を見る。
規則正しい生活を送るとともに冷飲食をなるべく避けてもらい適度な運動をしてもらうことが大切です。本人の冷えに対する取り組みで冷え症を大きく改善できますので養生法も大事です。
患者とともに冷えに対する問題意識を持ち、それを改善していけるように治療と養生法を的確にアドバイスしていくことが当院の治療方針です。
西洋医学では冷え性は病気として認識されていません。東洋医学では寒熱は重要な要素として捉えていますので、冷え性の治療は東洋医学が有効的な疾患だと思っています。
漢方医学では、体を温めるショウガなどの食べ物と身体を冷やしてしまう食べ物があると考えられています。体を冷やす食べ物は熱症状が出ている時などに食すると非常に有効な場合もありますが、冷え性の方が食べてしまうと体の冷えをさらに加速させてしまい逆効果です。知らず知らずのうちに身体を冷やしてしまう食べ物を多く摂取してそれが冷え性の原因となっている場合もあるのです。
身体を冷やしてしまう食べ物として代表的なものとして
熱いところでよく取れるの食べ物
・バナナ
・レモン
・みかん
・パイナップル
・トマト
・きゅうり
・スイカ
・なす
などがあります。熱い地域で住む人たちは元来から体を冷やす食べ物を多くとるようになっているため熱い地域で多く取れる野菜や果物は体を冷やす作用のものが多いです。
その他、水分を多くとりすぎていたり、白砂糖や化学調味料も身体を冷やしてしまうものとして知られています。生野菜も身体を冷やしてしまうためなるべく火を通して食べることが好ましいです。
また、食べすぎも身体を冷やすもととなります。飲食物が胃の中に入り消化が行われると多量の血液が胃腸の壁に集まります。胃腸を働かせて消化活動を行う必要があるため、体のあらゆる器官から血液が運ばれるため体の熱は低下してしまうのです。
当院の睡眠障害に対する施術は、まず第一にハリや温熱刺激を施すことにより全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えることです。睡眠と自律神経の関係は深く、当院では自律神経測定器で計測した上で施術に入らせていただいております。

鍼灸は、交感神経を抑制し副交感神経の働きを促すばかりでなく、双方の神経の活動量を高めて自律神経のバランスを整えることが研究結果でも出ています。
睡眠障害は東洋医学的に診ると「心」の不調や「心腎不交」が原因で発症すると考えられているので、鍼灸施術を用いてツボを刺激することで「心」の機能を活性化させたり、「心」と「腎」の相互関係を整えます。また、お灸の治療も積極的に取り入れています。足裏にある『失眠』というツボは睡眠障害に即効性のあるツボだと知られています。

その他睡眠障害の患者さんでは日中の頭痛・肩こり・慢性的な痛み・のぼせ・めまいなどを訴える方が少なくありません。そういった患者さんには不定愁訴の改善を目的とした治療も並行して行っていきます。
当院の鍼灸治療による睡眠障害の施術目的は、睡眠障害の回復程度を高め、ストレスを取り除くことにより患者さんがより快適に日常生活送れるようにサポートすることです。睡眠障害では日々の睡眠環境が特に重要であり、快適な睡眠をとっていただけるよう睡眠対する基本的なアドバイスも行っていきます。
20代女性
不眠、不安感、手の震え、動悸、吐き気、手足のほてり、冷えで来院される。症状は一か月ほど前から、一か月程前に転職され職場のストレスや環境の変化によるストレスが原因ではないかと仰っていた。
睡眠時間帯が大きく変化した為なかなか眠りにつけず、体の疲れもあまりとれない。それがまたストレスになっている。
治療
まず、自律神経測定器で自律神経の状態を測定していきました。交感神経が過亢進しており副交感神経の働きが抑えられている状態でしたので、最初に自律神経を調整する治療を行い、それから東洋医学的観点から施術していきました。また、頚部から背部まで筋肉の強い緊張がみられたため、マッサージと鍼通電、灸を用い筋肉の緊張を緩める施術を行いました。
治療経過
一回目
前回よりは良い。たまに眠れない日もあるが手の震えや吐き気、冷えは今は感じない。
二回目
前回とあまり変化は無い。まだ、不眠とほてりが気になる。しかし、鍼をした日はよく眠れたとの事。
三回目
最近はベッドに入ってから寝付くのが早くなってきた。不安感も軽減された気がする。ほてり以外の症状は感じない。
四回目
少し寝つきが悪いなという日が1週間の内に2~3日になってきた。
五回目
かなり眠れるようになってきた。ほてりもそれほど感じなくなっている。
・40代男性
4年前より子供ができ一緒に眠るようになってから寝つきが悪く、寝ても2~3時間ごとに目覚めるようになってしまった。朝も早く目覚めてしまい、日中も疲労感や倦怠感を常に感じるようになってしまった。仕事は立って接客業に従事しており、仕事にも支障をきたしてしまうようになり、心療内科を受診。睡眠薬を処方され服用すると眠ることができるが次の日の疲れや倦怠感はあまり変化を感じられなかった。自己判断で薬を服用しなくなり、睡眠もうまく取れなくなり当院にご来院されました。
治療
仕事では役職も上がり過度な精神的なプレッシャーも感じてしまっている状態に合わせて家庭でもまだ子供が小さく家でも常に世話をしている状態で気が休まる状態ではないとのことでした。自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ交感神経の活動レベルが高く常に緊張状態である印象を受けました。
治療では、副交感神経の活動を上げられるようなリラックスできる施術を心がけ、ツボは五臓六腑の心と腎を中心に施術していきました。睡眠の不具合のほかにも頭痛や首肩こりも感じており合わせて施術していきました。
治療経過
・1回目
治療後はリラックスできた感覚があったが、その日の睡眠はまだよくなかった。
・2回目
首肩こりは少し楽なり、仕事もいつも以上のつらさは感じられなかった。
・3~5回目
5回目の治療後その日は何年かぶりにぐっすりと睡眠がとれたような気がしたとのこと。その日は体調も良く仕事も快調に行うことができた。
・6~10回目
一週間に半分は睡眠を取れるようになってきた。どうしても眠れない時は睡眠薬を服用。身体の調子はかなり良くなってきたとのこと。治療間隔を延ばしていき定期的に体のメンテナンスを行っていきたいとのこと。
50代 女性
仕事で大きなトラブルがあり、その後始末で数か月間毎日残業していた。気が付いたら眠ることができなくなり、眠気もやってこない。トラブルに対処している時は気が常に張り詰めており、自分でも昼夜関係なく脳が働いていたのではと思っている。
今は落ち着いて半年ほどたったが、いまだに眠れていない。
入眠にも時間がかかるのに、1時間もしないで起きてしまう。寝てはすぐに起きてを繰り返しているので、全く疲れが取れない。
夜間も眠れていないが、日中眠くもならないため睡眠欲がなくなってしまったのではないかと思うくらい眠くない。
当院の施術
自律神経測定器で測定したところ、副交感神経が優位になっておりました。
お昼ごろに測定したので、正常な状態ですと交感神経が優位な結果が出ます。
お昼の時間に副交感神経が優位な状態になっている方ですと、だるさや眠気を感じている傾向があるのですが、眠気は全く無いとのことと、自律神経調節の数値がかなり低めの結果が出ていましたので、自律神経がかなり乱れている状態にあるようでした。
当院の施術としては、自律神経調節の治療をメインで行い、また、触診したところ肩から頭皮にかけての筋緊張が強く見られたので血流改善の治療も同時に行いました。
経過
◇1回目◇
変化なし
◇2〜5回目◇
身体は軽くなっているが睡眠に変化はない
◇6回目◇
仕事帰りの電車の中で少しウトウトできた。眠りはしなかったが、久しぶりに眠たくなったことに驚いてせっかくの眠気が飛んでしまった。
◇7〜9回目◇
夕方以降に眠気を感じるようになり、入眠時間も短くなった。
◇10回目◇
前よりもまとまった時間で眠れるようになった。
睡眠障害の原因として様々な原因が考えられますが、一番はやはりストレスです。精神的ストレスが高まると一時的に眠れなくなるということは誰しもご経験があるのではないでしょうか。
多くの方は、原因となる精神ストレスがなくなると、睡眠障害が解消される場合が多いですが、睡眠障害に対する不安が強すぎる人などは、睡眠自体を強く意識してしまう場合があります。そういった方は、ベッドに入ると眠らないといけないと強く意識してしまって、寝ようとする行為自体をストレスと感じ精神的に緊張します。
この睡眠に対するストレスはさらに睡眠障害を増悪させ、悪循環になります。
ストレスの原因は様々なものが考えられます。以前は見られなかった会社や学校での人間関係によるストレスや家庭内環境によるストレス、騒音やパソコン・テレビなどの環境ストレスまたは体の病気や痛みなどによる身体的ストレスも睡眠障害の原因となります。
こういったストレスは睡眠障害の原因になるばかりではなく、高血圧・心臓病・胃腸疾患・免疫機能疾患・うつ病などの精神疾患など様々な疾患の原因になることが知られています。

睡眠の一番の重要な役割は、『心身の疲労回復』にあります。
もう50年以上も前にスタンフォード大学のデマント氏が提唱したもので「睡眠負債」という言葉があります。睡眠負債は今でもその考えが臨床試験でも多くな影響を与えています。
睡眠負債とは、睡眠時間の少なさ量を借金にたとえた造語です。睡眠負債の怖いのは、気づかないうちにどんどんと借金が積みあがっていくことです。
1日30分ずつの睡眠負債であってもそれが、1年・2年と続いた場合に借金は返せないほどになり身体の病気となってあらわれます。
スタンフォード大学が行った系統的レビューで過去に出たあらゆる睡眠研究をまとめたものがあります。
その中で専門家の意見が一致した「良質な睡眠」のサインは下記の通りです。
・眠りに落ちるまでの時間が30分以内
・夜中に目覚めるのは一回以内
・もし夜中に目が覚めてしまった場合でも20分以内に再び眠ることができる
・そう睡眠時間の85%以上を寝床で寝ている
この4つの条件をすべて満たしていることが良質な睡眠の最低条件だと考えられています。
そして睡眠時間は7~9時間以内におさめることがあらゆる研究から結果が出ています。
快適な睡眠を取るためには、自律神経のリラックス神経である副交感神経の活動が優位になることが重要です。
・睡眠前の準備
睡眠前に仕事などでパソコン作業をする・スマートフォン操作をする・強度の強い運動をするなどは脳が覚醒状態となり交感神経の活動が優位になってしまいます。するとなかなか寝付くことが出来なかったり、深い睡眠がとれない状態になってしまいます。睡眠に入る2時間ほど前には脳が覚醒してしまうような行動は避けて静かな音楽や読書をしたりゆったりと過ごすことが重要です。
・アイマスクと耳せんを使う
快適な睡眠のためには寝室はできるだけ暗くする必要があります。特に都会では外からのちょっとした光でも睡眠の妨げになると言われています。一級の遮光カーテンを使うのが理想的ですが、難しい場合はアイマスクを用意しましょう。
そして耳せんも同時に用意をしてアイマスクと耳せんを同時に使用すると睡眠中のストレスホルモンの数値が下がって逆にメラトニン量が増えるという研究結果もあります。
・体温の状態
人間は体温が下がり始めると自然な眠気が来るようになっています。体温を下げさせるには、その前に一時的に体温を上げてあげる、38℃ほどのぬるま湯にゆっくりと半身浴をする・温かい飲み物を飲むなどをして体温を一時的に上げることでその後自然と眠気が起こることが期待できます。
・体内時計
体内時計を整えることは夜にしっかりと睡眠を取ることにとても重要になります。体内時計が乱れてしまっている状態ですと夜間のメラトニンの分泌量が減少してしまい、睡眠のリズムが崩れてしまい睡眠障害となってしまいます。
体内時計を整えるのには、朝日を浴びることがいいと言われています。朝に光を浴びることで体内時計がリセットされて睡眠ホルモンといわれるメラトニンの分泌が止まります。
そして、メラトニンの分泌はリセットされてから14~16時間後くらいに脳からの指令でまた分泌されるような仕組みになっています。

睡眠の改善において一番重要なのが『自然』ということがわかってきました。
人類は太古の昔から豊富な自然の中で木々などに囲まれた生活をしてそこで眠っていました。
人類の歴史から見ると現代のような睡眠環境になったのは本当につい最近です。
人間は、自然の中にいるだけで睡眠の質が上がるようになっているのです。
2016年コロラド大学が行ったおもしろい研究があります。被験者に光もないような冬山で寝起きするように指示をしました。すると、被験者は2日後には、被験者全員のメラトニン量が増加する結果が得られました。
メラトニンとは体内時計をコントロールすることで私たちを自然の睡眠につかせてくれるホルモンです。
人工照明で夜も明るい部屋で過ごしている現代人ではメラトニンの分泌量が少ないと言われています。
それが、たった2日そういった生活を離れるだけで回復したのです。
太陽の光・いわゆる自然光を浴びるのも体内時計を正常に戻すために重要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
・問診
しっかりと時間をかけて問診をすることで症状にアプローチしていけばよいのか患者様とともに話し合います。どんな些細なお身体のお悩みもお話し下さい。それが原因の可能性があったり、治療効果の促進にもつながります。
また症状の程度にとりましては、専門医の診察を勧める場合もございます。
・自律神経測定
痛みは自律神経を乱します。それは長い間痛みに悩まされていた方ほど顕著に現れます。
痛みは交感神経の活動を促進させて、血流低下に繋がったり、睡眠の質の低下、ひどい場合には自律神経失調症なども合併してしまう可能性もあります。
当院では、治療を始める前に患者様の今の健康状態をしっかり把握したうえで治療していきます。
・鍼灸治療
まずは、仰向け治療で自律神経調整治療を施してその後うつ伏せで首肩や背腰部の筋緊張を和らげていきます。

目の痛みに限らず『痛み』は、交感神経を高ぶらせてそれが長時間続いてしまうと自律神経が乱されてしまうのです。痛みが出ると筋肉は緊張して体は力が入った状態です。まさにその状態は交感神経が強く働いているのです。逆にリラックス神経である副交感神経は働きが鈍くなってしまいます。
そしてさらにその自律神経の乱れが血液循環を悪化させることで痛みの源である発痛物質や疲労物質は停滞しやすくなってしまい更なる痛みをまねいてしまうのです。自律神経のバランスを整えるということはこの負のスパイラルを断ち切り、身体を回復方向へと導きやすくさせるのです。
また、目の痛みがある患者さんの多くは耳の後ろの筋肉が凝り固まっている方が多いです。そのようなコリの強く出ている箇所をしっかりとほぐしていきます。
最後に仰向け治療にて目の周りの施術を行い、鎮痛作用や抗炎症作用の期待できる鍼やお灸の施術を行います。

回数を重ねるごとに徐々に刺激量を増やしていき、鍼通電療法を施す場合もあります。鍼刺激と並行して低周波の電気刺激を与えることで鍼の鎮痛効果がより一層見込めます。電気の刺激がどうしても苦手という方は遠慮なくお申し付けください。別の施術法でアプローチしていきます。
症例
40代女性
パソコン作業を主な仕事にしており、労働時間は長く一日12時間働くこともある。当院ご来院一年ほど前からさらに仕事が忙しくなり、明け方まで仕事をすることもあった。だんだんと身体に疲れが溜まってきて最初身体が重く感じてまぶたも重たいと感じるようになった。その状態で仕事を続けていると、目の奥に痛み・首肩のこりや痛みを感じ、仕事もスムーズにはかどらなくなってしまった。かすみ目がひどく視力の低下を感じていたため眼科を受診したところドライアイと眼精疲労と診断され、目薬を処方された。目薬をしてもあまり改善がみられないため当院にご来院された。
治療
・自律神経調整治療
・首肩の筋緊張の緩和
・目の周りの血流及び筋疲労の改善
の3点を目的に治療していきました。
治療経過
◇1回目◇
1回目の治療で首肩のコリ・痛みはだいぶ軽減した。眼精疲労・眼精疲労は変化なし
◇2回目◇
治療終了後、身体の重さがとれて体が軽くなった。
◇3回目◇
目の疲労・かすみが前は朝からあったが、夕方から夜だけに感じるようになった
◇4~6回目◇
仕事のペースが上がるようになりはかどるようになったが、今までの遅れを取り戻そうと体に無理をきかせたため目の調子は良くなったり悪くなったりを繰り返した。
◇7回目◇
仕事も落ち着いて行うようになり、目の調子もよくなってきた。以前感じていたようなまぶたの重たさは感じなくなった。
◇8回目◇
かすみ目が改善されて遠くの物が以前よりも良く見えるようになったとのこと。
◇9回目◇
身体全体・目の調子はよく、ほぼ仕事に支障は出なくなった。
◇現在も通院中◇
集中的な治療は終了して現在も目の症状の予防または仕事の疲れを取りに2~3週間のペースで来院中。
症例2
50代 女性
ある朝顔を洗おうと水を顔にかけたところ、目の周りから頬にかけて激しい痛みが走った。それ以来風に当たった時などふとした時に痛みが走るようになってしまった。病院を受診したところ三叉神経痛と診断されて痛み止めなどが処方された。最初は弱い薬を処方してもらったが、薬の効果もだんだんと薄れてきてどんどん強い薬へと変わっていった。薬がいくらか効いている時は、痛みを感じにくいが薬の効果が切れてしまうとまた激しい痛みが襲ってしまう。また薬の副作用のせいか体が常に重だるく感じて胃腸の調子もすぐれない。
どんどん強い薬にかわっていってしまうのがこわくてどうにかして薬に頼らずに痛みを軽減させたいということで当院にご来院された。
治療
自律神経測定器で自律神経の状態を計測したところ交感神経の活動が高く、ご本人の感覚としましても常に体が緊張状態でリラックスできていない日が続いているとのこと。睡眠の質の低下している状態。
まず頸肩に鍼を刺して通電気療法をほどこした後に仰向けとなり、痛みの強く出ている顔面部周囲に鍼治療を行っていきました。それと並行して腹部などのツボを用いて自律神経の状態を整えていきました。顔面部の刺鍼になれてきたところで通電気療法も行っていきました。
◇1回目◇
施術が終わった直後はうそのように痛みが消えた。触れても痛みが出ない。しかし、次の日の朝にはまた痛みが出た。しかしその日はぐっすりと睡眠がとれた
◇2~5回目◇
施術回数を重ねていくたびに体の状態は良好。痛みはたまに感じるがひどい時の半分程度。
◇6回目◇
夜遅くまで仕事をしていて疲れが溜まっている時にまた激しい痛みを感じたがそれっきり感じない
◇7回目◇
朝こわごわと顔を洗っていたが痛みが軽減したためこわごわと洗う感じは消えてきた
◇8回目◇
痛みというよりもピリピリという痺れに近い感覚に変わっていった。痛みよりは日常生活を送るうえで楽とのこと
◇9~12回目◇
痺れの感覚も消失。顔面部に痛み・痺れ感覚は感じなくなった。
症例3
30代 男性
以前から眼精疲労やドライアイが気になっていたが、2週間前から眼の奥が重だるくなり、次第に痛みに変わってきた。
普段はデスクワークで1日に10時間以上使用使用しているためかなり眼を酷使しており、首肩コリが強く感じる。疲労が蓄積してくる週末は必ず頭痛が起こる。
眼の痛みは温めると軽くなるが、また仕事すると痛みが強くなる。最近は霞もひどくなってきた。
緑内障の症状と似ていたため、念のため眼科に受診をしたがそちらの問題はなく、重度な眼精疲労と診断された。
当院の施術
当院では、①眼の血流促進 ②自律神経調節 ③首肩の筋緊張の緩和 ④肝や腎の経絡を使用した東洋医学的な施術を中心に行いました。
まずうつ伏せで、眼に関わる肝や腎の経絡に鍼で刺激し、首肩の硬結にも刺鍼し緩めていきました。次に仰向けで自律神経の調節を目的とした施術、眼の周囲にある「攅竹」「魚腰」「太陽」「四白」に刺鍼し、そこに低周波を流す「電気鍼療法」で眼の痛みを抑制しさらに血液循環も促しました。
経過
◇1回目◇
眼の痛みはまだ変わらないが、身体がポカポカして気持ちよかった。リラックスできた。
◇2回目◇
眼精疲労が軽くなり、眼の痛みも少し軽減したような気がする。
しかし、1日経つとすぐ戻る。
◇3回目◇
睡眠がしっかりとれているような気がする。疲労感が薄れてきた。
◇4回目◇
眼の痛みが軽減してきて、楽に生活できるようになってきた。
◇5回目◇
仕事中に気にならない日が増えてきた。
◇6回目◇
ほぼ痛みは感じない。
現在、眼精疲労やお身体のメンテナンスのため通院中
症例4
30代 男性
仕事を独立してから数か月忙しくしていたら、眼の上が常に痛くなった。一日のほとんどの時間をパソコンやスマホの画面を凝視しており、眩しさにも以前より敏感に反応するようになった。家ではなるべくスマホを触らない様にしているが、仕事の連絡が来るとどうしても触ってしまう。
仕事の繁忙期がこれから来るので、このままの体調の状態で取引先に迷惑をかける事態になることは回避したい。
妻からのすすめで鍼灸を受けに来たが少し緊張している。注射も苦手なため、できる限り痛みは少なく治療して欲しい。
当院の施術
自律神経を測定したところ、交感神経がかなり高い結果がでました。
仕事中ではなくてもお仕事のことを考えることが多く、夜遅くまで作業する日や在宅ワークが増えるなどがあり、リラックスする時間がかなり少なくなっておりました。
当院の治療としては、硬くなっている眼の周りの筋肉を緩めて血液循環を改善していくことと、自律神経を整えていき、身体全体の緊張を緩める施術を行いました。
経過
◇1回目◇
想像よりも鍼に痛みがなくて安心した。
◇2~4回目◇
担当の先生には筋肉が柔らかくなっているといわれるが、自分では変わっている自覚がない。
◇5回目◇
スマホのライトで眼が痛くなっていないと先日気が付いた。
◇6~9回目◇
治療の回数を増やすごとに眼の痛みが軽くなっていく気がする。
◇10回目◇
来院頻度を減らしてメンテナンスとして継続して通う。
当院にご来院される患者さんは、肩こりや腰痛など一般的に鍼灸治療に効果があると認識されている疾患も多いですが、目の症状で悩まされてご来院される患者さんも多いです。その中でも「目の奥が痛い」「目がゴロゴロして異物感があり痛い」などと言われる方も多いです。
今回は、「目の痛みの治療」について書かせていただきます。
目が痛いと感じたことがある方は、非常に多いかと思います。目の痛みの原因と言いましても様々な疾患があります。眼は人体の中でもとても敏感な器官ですので、痛みを感じる神経が数多くあります。
目の痛みにも種類があります。
眼瞼や眼球の表面の結膜または角膜に異常がある場合が多いです。
ものもらいは目の周囲が赤く腫れて痛みやかゆみを伴います。比較的罹患率が高く、一度は罹ったことのある方も多いかと思います。
また目の周囲が不衛生であったり、体の抵抗力が弱まった時に再発する可能性が高くなります。
・角膜炎
眼球外壁は、強膜・角膜に覆われています。角膜炎は角膜がコンタクトレンズの装着や花粉症などにより角膜が炎症や潰瘍を起こしてしまう疾患です。目の痛みや異物感で涙が多く出たり、視力低下や光が異常にまぶしく感じます。
など
三叉神経は12対ある脳神経の一つで、その名の通り3つに枝分かれしている神経で額・頬・顎に枝分かれしています。この3つの神経のどれかに異常を生じて数秒から数分続く発作性の激しい痛みが起きます。
三叉神経痛は、三叉神経がその周囲の血管に圧迫されることによって起きると言われており、それが額や目の周囲に伸びる神経に起きると目の奥の痛みとなって感じる場合があります。
ぶどう膜炎は、眼球の外壁の外側から2番目の膜のぶどう膜が炎症を起こしてしまう疾患です。ぶどう膜は、網膜や強膜とは違い血管に富んでいるため、炎症を起こしやすい組織です。目の痛みの他に視力低下やかすみ目、目の充血や光に対して過敏に反応してしまうなどの症状がでます。
緑内障や白内障を合併する場合もあるので注意が必要です。
・視神経炎
視神経炎とは、網膜から得た視覚情報を電気信号に変えて脳に送る役割のある視神経が炎症を起こしてしまう疾患です。
視神経に炎症が生じると、視覚情報が脳に上手く伝達されずに視力障碍が起きてしまいます。また急性の症状に関しては目を動かすと痛みの生じる眼球運動痛や目の奥の痛みが生じることもあります。
群発性頭痛は、激しい頭痛症状の他に目の奥の激しい痛みを感じることが多いです。緊張性頭痛や片頭痛と比べると比較的罹る人が少ない症状ですが、一番症状としてはつらいものです。激しい痛みのためじっとしていられず、動き回ったり頭を壁に打ちつけることで痛みを緩和させようとする人も多いです。
はっきりとした原因はわかっていませんが、20代から40代の働き盛りの男性に多いと言われています。
・急性緑内障
急性緑内障は、急激に眼圧が上がってしまうことで激しい目の痛みや目の充血・視力低下症状が出ます。目の症状の他にも頭痛や嘔吐、腹痛などの症状もていします。急性緑内障の場合、すぐに検査を行い処置をしなければ失明する危険性があります。
緑内障にかかってしまう多くの方は慢性緑内障といって徐々に症状が進行して視野欠損や視力の低下が起こり、自覚症状が出てしまった時点ではかなり症状の進行度は高いです。急性緑内障の場合は硝子体の中にある房水を排出する隅角が狭くなってしまうことで排出することができずらくなり、硝子体の中に房水が急激に増えてしまって症状も急激に現れます。急性緑内障は40代以上の女性に発症しやすく、原因は精神的なストレスや睡眠時にうつ伏せ姿勢を長時間続けていたなどです。普段から冷え性や低体温の人に発症リスクが高いことが知られており、それらをお持ちの方は普段から体を温めたりして体の循環を良くするように努める必要があります。
鍼灸治療は眼圧を下げることに効果があるという研究結果も出ています。一般的には鍼灸治療は、血液循環などの循環系に作用すると考えられていますが、自律神経にも作用することがわかっており、毛様体上皮での房水産生能力や隅角から房水が流出することに関係する副交感神経に鍼灸治療が何かしら関与して眼圧が下がっているとの報告もあります。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
食いしばりは、上下の歯で強く噛み合わせる事をいい、『クレンチング症候群』とも呼ばれます。
通常、上下の歯と歯が接しているのは、食事の時だけになるので、一日あたり20分程度です。それ以外の時は、上下の歯は2、3㎜程度隙間を開けた状態で保っているのが正常です。しかし、食いしばりの癖がある方は、一日に一時間から場合によっては数時間、大きな力で上下の歯を噛み合わせる状態になります。
そして食いしばりにより、顎にも負担がかかってしまうと、顎関節症や無呼吸症候群の原因にもなりかねます。
食いしばりの主な原因は、ストレスや緊張などの精神的なものが原因とされています。対人関係や生活環境など何かしらのストレスがある場合や、緊張する場面に遭遇する事で食いしばりが生じやすくなります。
食いしばりは、中枢性のストレスに対する防御反応として生じる生理現象のため、現代社会ではほとんどの人が多かれ少なかれ見られる現象である事が最近の研究でわかってきました。また、噛み合わせなどにより、顎の筋肉の緊張がアンバランスになっているとこなども考えられます。虫歯で歯に痛みがあったり、その後治療をしたが不適合な高さの補綴物が入っていたり、抜歯後に治療をせずにそのままにしてしまい噛み合わせが悪化が起きている場合には、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。
この様に、食いしばりの原因は、精神的・肉体的なストレス、お口の中の環境、全身疾患やお薬の副作用など、様々な因子が絡んできます。
【口腔内】
・歯が欠けたり割れたり、ヒビが入る
・虫歯ができる
・歯の動揺がみられる(ぐらつきがみられる)
・顎関節症になる
・歯周病が悪化する
・知覚過敏の悪化
・口腔内が乾燥する
食いしばりが原因で歯のエナメル質が擦れてしまったり、欠けてしまう恐れがあり、欠けたりヒビが入った所から細菌が入り、虫歯になる恐れもあります。
また、歯や歯を支えている顎の骨に持続的に力が加わり負担がかかると、歯が移動したり動揺(ぐらつき)が起こり、噛み合わせが悪くなってしまいます。そして、顎の骨に力がかかると、顎関節症になる恐れがあり、顎関節症で顎周りにある唾液腺を圧迫すると、口腔内が乾燥してしまい細菌が増殖しやすくなる為、もともと歯周病がある方は食いしばりが原因となり悪化することがあります。
【身体】
・頭痛
・肩こり
・首こり
・顎周辺の痛み
・顔面痛
・エラの張り
・ほうれい線の目立ち
・表情筋への影響
食いしばりで側頭筋が筋緊張することにより、頭痛を起こします。また側頭筋だけでなく、噛みしめる咬筋など、さまざまな筋肉が緊張するため、肩こりや首こりがおこる原因になります。
そして、食いしばりにより、顎周辺やお顔の筋肉が緊張している場合は、ほうれい線が目立ち、顔のたるみや表情筋への影響が出てしまい、表情筋が過緊張すると顔面痛が起こるケースもあります。
食いしばりの治療法としては、マウスピース療法、行動変容療法、注射療法があります。
・マウスピース療法・・・食いしばりを無意識に行っている就寝中にマウスピースを装着して行う療法です。食いしばる力をマウスピースにより分散させ歯に加わるダメージを軽減する効果が期待できます。マウスピースは症状や状態に合わせてその都度作り直す必要があります。
・行動変容療法・・・正しい行動ができるように変えていく療法になり、上下の歯と歯を合わせない様に意識させます。上下の歯を接触させていると気づいたら歯と歯を離すように心がけ、顎周りの筋肉をリラックスさせるようにします。
・注射療法・・・筋肉を弛緩させるため筋収縮が最も強いとされる咬筋に注入し、筋収縮に制限をかけます。筋肉の緊張が緩和されエラの張りが減少し小顔効果も期待できます。
食いしばりは、ご自身での生活習慣を見直して対処する必要があります。
【対処法】
・全身のストレッチ・・・食いしばりが原因となり、顎周りだけでなく、肩凝りや首のこりが強くなります。また、逆に首や肩がこっていると食いしばりを起こしやすいくなります。その為、全身のストレッチを行い筋肉を緩めると良いでしょう。
・患部のマッサージ、弛緩療法・・・顎周辺や、側頭筋、表情筋、首や肩周り筋肉をマッサージします。マッサージすることで、筋肉を弛緩させ、血流を改善し、患部の痛みや張りを軽減させます。手指でのマッサージが難しい時はマッサージ用のツールを使用して行うと、必要以上に力を使わずとも行う事ができるのでオススメです。
また、マッサージは痛気持ちいいぐらいの力で行うことで、筋肉が早く緩みやすくなります。
・姿勢の改善・・・猫背や巻き肩など姿勢の悪い方は首や肩に負担がかかり、肩凝り、首こりが起こり、それが原因となり食いしばりを起こしやすいです。そして、就寝時の姿勢もとても大切になってきます。横向きの姿勢で寝ると片側の顎や肩へと負担が大きくなってします。就寝時の姿勢とともに、ほおづえなどの顎に負担のかかる姿勢のクセも改善していく事が大切です。

当院では、自律神経測定器にて自律神経の状態を把握した上で治療に移ります。
自律神経は交感神経、副交感神経の二つに分けられ、交感神経は日中の活動時に活発に働く神経で、副交感神経は夕方から夜にかけて優位に働くリラックス神経です。この二つの神経がバランスをとりながら無意識下で全身の筋肉や血管、ホルモンの分泌など様々な調整を行っているため、ストレスや疲労、生活習慣の乱れなどから自律神経のバランスが乱れると、心身の不調をきたす原因になります。
本来、寝ている時は自律神経の副交感神経が優位になるので筋肉は緩むのですが、食いしばりをしてしまうと、交感神経活動が亢進し副交感神経の活動は抑制されてしまい、体と心を休める時間である睡眠時間にしっかりと身体が休まらず疲労が溜まってしまいます。
また逆に、ストレスや過労が自律神経のバランスを崩す原因となり、就寝時に交感神経が優位になってしまうことで口を閉める筋肉が緊張してしまい、食いしばりを起こしてしまいます。
その為、自律神経のバランスを整える治療に加え、東洋医学的観点から【肝・心】に関わる経穴に刺激を与えることで、食いしばりの影響による顎や、首、肩、側頭筋の筋肉の過緊張を取り除き、顎関節周囲にかかる負担を軽減させる治療を行います。
また、状態の必要に応じて鍼に微弱な電気を通し、鎮痛作用や筋緊張の緩和、血流の促進を促します。

食いしばりの原因はストレスの影響が大きいと考えられるため、身体がストレスを受けると、脳が反応して自律神経を乱します。自律神経の状態を良くすることでストレス緩和や症状の改善を促し、免疫を上げることができます。
また、生活習慣からの影響も自律神経に関係するため、自律神経を整えるには、バランスの良い食事や睡眠、適度な運動をするなど、生活習慣の見直しも必要になります。
当院では、自律神経測定器があります。この測定器では、交感神経と副交感神経のバランスや肉体的ストレスや精神的ストレスなども測る事ができます。測定結果を元に、お一人お一人に合ったオーダーメイドの治療をします。そして、東洋医学の治療法と自律神経療法を組み合わせることでより治療効果を高めることができます。
鍼灸治療は自律神経を整えるのにとても優れた治療法です。自律神経を整える経穴やストレス解消の特効穴を用いて症状改善を目指します。
また、自律神経のバランスを整える事で筋肉の過緊張を緩和し、
血行を促進して症状を改善し、再発や悪化を防いでくれます。
食いしばりの症状でお悩みの方は、東京α鍼灸院へお越しください。
食いしばりの鍼灸治療症例
50代 女性
幼い頃から睡眠時に歯ぎしりをしていた。社会人になってストレスを感じると無意識に顎や歯に力が入り緊張してしまう。
首肩コリは慢性的にある。
当院の治療
治療前の触診で顎周りから側頭筋まで広く筋緊張があり、仕事や家庭のストレスも強く自律神経の乱れが見られました。
うつ伏せでは、自律神経を整えるための副交感神経が優位になる治療、仰向けでは咬筋、側頭筋の筋緊張の改善を中心に血行促進の治療を行いました。
治療経過
◇1回目◇
変化は感じない
◇2回目◇
治療後は顎周りが動かしやすい気がする。すぐに元の硬さに戻る。
◇3回目◇
あまり気にしていなかったが頭痛が改善している。
◇4、5回目◇
朝起きた時の顎の疲れが軽くなってきた。
◇6回目◇
仕事が忙しく疲れとストレスがたまったが、以前よりも楽に過ごせるようになった。
◇7回目◇
来院ペースを2週間に1回にして、経過観察をすることにした。
◇8回目以降◇
日常生活でほぼ気にならなくなった。

当院の眼瞼けいれんに対する治療の目的は、第一に目の周辺の経穴に鍼をさして目の周りをお灸で温めることにより目の血行状態をよくします。

また眼瞼けいれんは五臓六腑の肝に深く関係しているので肝に関する経穴を用いて肝血を補うことや肝気の巡りをよくします。
また腹部や背部の重要なツボをはりやお灸で刺激することで、自律神経を調整する治療を施します。
部分的な治療ではなく全身を治療することは東洋医学の特徴でもあります。全身治療を行うことにより人間が本来もっている自然治癒力を高めます。中国では眼瞼けいれんに対する鍼灸治療は有効とされています。

治療間隔の目安は、治療開始時は週に2回もしくは1回程の治療間隔です。症状の程度にもよりますが、治療開始して数回で症状が軽減または消失することもあります。ただし、治療開始して間もなくは症状がまた出てしまう事も多いため最初のうちは気を抜かずに定期的に施術を受けられることをお勧めします。
多くの方は治療を開始して1か月程で治療間隔を延ばしていきます。ただし眼瞼けいれんの原因は、ストレスや薬の副作用、繊維束収縮など多岐にわたるため症状の重症度によっても効果には個人差があります。一番重要なことは治療を続けていく中で原因となるを改善させることですので生活習慣の改善や意思への薬のご相談をお願いする場合もあります。
東洋医学では五臓六腑の「肝は目に開竅する」といわれており、眼の疾患は肝の機能の障害が深く影響していると考えられています。
「肝は肌肉を主る」とも言われており、筋肉との関係もとても深いです。
「肝血」が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。そのほか肝は運動神経系の調節に関係があると考えられています。
眼瞼けいれんは、目の筋肉の異常で目そのものにも影響が出るので、東洋医学では、「肝」がとても深く関係していると言われています。
また、肝は精神情緒の安定、自律神経系を介した機能調節もおこなっており、それらの機能低下は眼瞼けいれん引き起こすひとつの原因となっているかもしれません。
30代 男性
仕事はデスクワークで一日中ほぼパソコンを見ながら仕事をしている。仕事以外の時でもスマホ画面を見る時間が長く、目をとても酷使している。夕方や夜になるとよく目の疲れを感じていたが、朝起きると目の疲れはある程度軽減されていた。ある時、徹夜でパソコン作業をしていたところ、右目の下まぶたがけいれんするようになってしまった。その後睡眠をとったらけいれんはなくなったが、その日から目が疲れてくるとしたまぶたのけいれんが起きるようになってしまった。
日に日にけいれんする頻度や時間が長くなっていってしまったので不安になり、眼科を受診したが特に異常は見られずに目の使い過ぎだと言われた。ビタミン剤を処方されたが、全く改善されなかったため当院にご来院された。
治療
まず自律神経測定を行い、自律神経の状態を検査していきました。結果、自律神経の状態は乱れていたため、自律神経の調整療法と首肩の筋緊張を緩めてから目の周りを施術していきました。
◇1回目◇
1回目の治療後は特に変化なし。身体は軽くなったと感じた。
◇2回目◇
治療をした2日後まではけいれんは起きなかった。
◇3回目◇
けいれんしてもけいれんする時間が段々と短くなってきた
◇4回目◇
けいれんをあまり感じない。たまに軽くけいれんすることもあるがあまり気にならない程度
◇5回目◇
5回目の治療後からほぼけいれんは起きなくなった。
症例2
30代女性
当院にご来院される1年ほど前から左目のまぶたと涙袋のあたりがけいれんするようになった。仕事は主にパソコン作業で初回人となり目を酷使している生活が続いていたが、けいれんの症状が出始めたときは特に仕事が忙しくなったというわけではなかった。症状は一年前と比べると今は段々と悪くなっていると感じている。眼科でも診てもらったが特に原因はわからず、目薬を処方されたが特に改善されなかった。今では、仕事中も目が気になって仕事に集中できないほどとなり、朝目覚めて顔を洗う時からすぐにけいれんが気になるようになってしまい、どうにか改善されないかということで当院にご来院された。
治療
運動習慣も特になく、足はむくんでいて手の先や足先はとても冷えており、全体的に血流が良くなかった。自律神経測定器の結果も交感神経の活動が過亢進状態で自律神経の乱れがみられた。まずは、心地よい温度でのお灸施術などで自律神経の乱れを調整したうえで頸肩の筋緊張の緩和と目の周りにはり灸施術を施して改善をはかりました。
◇1回目◇
1回目の治療後から治療効果を感じた。今までまぶたの揺れ幅が仕事中でも気になっていたがその程度が軽減された。
◇2回目◇
2回目治療終了後からまたさらにまぶたの揺れ幅が小さくなったと感じた
◇3回目◇
けいれんが感じない時も出てきた。仕事中は集中していてほとんどけいれんが気にならないほどとなったが逆に人との会話中など顔の筋肉が動くとそれと連動して左目のけいれんが気になる。
◇4回目◇
日常生活のなかでも3分の1ほどはけいれんしなくなった。ふとした時にけいれんしているなと感じる程度
◇5回目◇
また眼科を受診したところけいれんがある程度おさまったと判断されて薬を処方されなかった
◇6回目◇
薬を飲まなくなっても左目の状態は良好。ほぼけいれんを感じない。ほんとにごくまれに触れているなと感じる程度。
症例③
60代 女性
2年前ほど前から外的な刺激によって目の周りが勝手に力がひってしまって目をつむってしまう症状に悩まされていた。だんだんと症状が強くなって1年前くらいに病院を受診。眼瞼けいれんと診断を受けた。
趣味でテニスを週に4日ほど行うがここ最近症状が強く、テニスを行っている最中にも眼瞼けいれんが起きてしまい目を開けていられずにボールがよく見えない状態にまでなってしまったため何かいい方法はないかと当院を受診されました。
病院では、4回ほど注射治療をしたが最初は効果を感じられたが徐々にその効果を感じにくくなっているとのこと。
当院の施術
目の周りの施術を中心に行い、眼の周囲の眼輪筋や前頭筋・側頭筋などにアプローチを行っていき改善をはかっていきました。鍼治療も受け慣れているということでしたので、初めから鍼通電療法を目の周りの経穴に行っていきました。
3~6か月に一回のペースで注射治療を受けているとのことでしたので鍼灸治療と並行して受けていきます。
屋外でテニスをすることが多く太陽のまぶしさで目をつむってしまうことが多い。
鍼灸治療は半年間継続して1~2週間ほどのペースで受けて頂きまして反応を見ていきました。治療行って2ヶ月ほどで徐々に調子のいい日も出てきてテニスや車の運転をしていてもつらさを感じない時も出てきた。週に2~3日ほど。
4か月経過したところでは。テニスをしている時はあまり眼瞼けいれんは起きずにシニアの大会で準優勝するまでに回復。テニス以外の日常生活、日差しの強い日などにたまに症状が強く出る。
5か月目以降だんだんと眼瞼けいれんの状態が回復。病院での治療も並行して受けていただき、治療効果の継続ができてきて定期的な治療を終了。目に違和感を感じたりしたらまたご来院していただくようにしました
症例 4
50代 女性
2ヶ月ほど前に、急にまぶたが半分しか開かなくなった。ご来院時には、まぶたは開くようになったが、以来目の周りに動かしにくさがある。まぶたを上げにくいため、おでこの筋肉を使い目を開くようにしている。頑張って目を開くようにしているため、眉からこめかみあたりが凝っていて、痛みがある。
昔から、時々まぶたが痙攣することはあったが、動かしにくい症状は今回が初めてであった。症状が出る前は、仕事が特に忙しく、パソコン作業は日に12時間以上あり、ストレスを強く感じていた。
眼科と脳神経外科を受診したところ、画像検査の結果は問題がなく、ドライアイと眼精疲労の点眼薬が処方された。顔面神経麻痺の疑いがあったが特に治療はなかった。
施術
長時間のパソコン作業や強いストレスにより、目の周りに筋緊張や疲労が起き、まぶたの動かしにくさに繋がっているため、目の周りと頭に鍼通電を行い、血流改善と筋緊張の緩和を図りました。
また、ストレスも症状の大きな原因となっているため、ストレス緩和のため全身的な自律神経調整施術を行いました。
施術間隔は、週に1回。
一回目
施術後2日は目の周りの動きが良かった。
二〜三回目
以前より目の動きが良くなった。自宅でも洗髪の際に頭皮のマッサージを始めた。
四〜五回目
目の周りの動きが大分良くなり、まぶたを開けるのが楽になった。
六回目
目の周りの動きにくさはほとんど気にならなくなり、最初の頃より表情が柔らかくなった。眉間からこめかみにかけての痛みもなくなった。
症状が気にならなくなったため、治療は終了。

眼瞼けいれんとは、まぶたの筋肉がけいれんを起こして、まぶたが開けにくくなったり不要な瞬きなどが増えたりする症状です。また近年では、光やドライアイなどによって目の表面が刺激されると自然と眼の周りの筋肉が反応してしまい、勝手にまぶたが閉じてしまうタイプの眼瞼けいれんで鍼灸治療を受けられるにいらっしゃる方が増えています。
こんな方は注意が必要です。
こんな場合は、眼瞼けいれんが起こっている可能性があります。
眼瞼けいれんはドライアイの症状と似ている部分もあり、ドライアイと勘違いされるケースもあり、注意が必要です。
現在この症状で悩まされている方は、全国で数十万人以上にのぼるとも言われており、たいへん増えてきている疾患です。眼瞼けいれんは、重症化してしまうと瞼が重たく感じて目を開けているのがつらい状態にまでなってしまいます。
女性の方が悩まされている方が多く、男性と比べて2.5倍ほどにもなります。
40代以上の女性に非常に多く発症しています。
眼瞼けいれんの初期の症状としては、目が乾く・目の周りに違和感がありたまに痛むなどの症状があるため、ドライアイと間違われやすいです。
しかし、ドライアイの薬を点眼しても症状が改善されずに症状が続いていきます。眼瞼痙攣の特徴としてけいれんが起きている片目の方をつぶっていた方が楽に感じます。それは、一眼の視機能に不具合が生じてしまうと両眼視機能が障害されるため障害目からの情報はノイズとなるためそれを遮断するために片目をつぶる動作を行うようになるのです。
両目に症状が出て、症状が進行してくるとまぶたが上げづらくなり、俯いていたり横になっている姿勢が一番楽な状態となります。まぶたが上がりづらくなってきて、全く目を開けられない状態になることもあります。
物につまずく・階段を踏み外す・車の運転ができなくなるなどの日常生活の中でも支障が出てきて、それがストレスとなりうつ病やパニック障害などの心療内科的な症状を併発してしまう場合も少なくありません。また、光をまぶしく感じやすくなる・目を開いているのがつらい・痙攣している方の目が自然と閉じていってしまう・目のゴロゴロ感・瞬きが多くなる・眉間にしわが寄るなどの症状が出ることもあります。よって、眼瞼痙攣と眼瞼下垂・ドライアイ・眼精疲労が同時にあらわれて日常生活に多大な影響を与えてしまう危険性もあります。
眼瞼痙攣の方は、強い目の開閉動作を繰り返して行うことができずに何回目かにはまったく開閉動作が出来なくなってしまう場合もあります。眼瞼痙攣は一般的にはあまり知られていない疾患ですが、全国に30万人以上は悩んでいる方がいるとも言われています。
眼瞼けいれんの発症原因については、未だに解明されていません。まぶたの動きを制御している脳の神経回路の異常や抗うつ剤などの薬の副作用、眼瞼炎や結膜炎等の症状が引き金となっているなど様々な説があります。
眼瞼痙攣で悩んでいて眼科を受診するとドライアイと診断されることが多いようです。そこで涙の成分の点眼薬を処方され、点眼をするのですがなかなか改善されない方が多いです。また、神経学的もしくは眼科学的異常が見られない場合、頬やあご周囲の顔面筋や首の筋にも異常な痙攣を伴うこともあります。その場合も加齢や様々な原因が考えられますが、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や入眠薬の常用者にも多く発症しているとも言われています。
※眼瞼ミオキミア
片方のまぶたがぴくぴくと痙攣する症状を眼瞼ミオキミアと呼ばれることがあります。眼瞼ミオキミアの原因は、身体や目の疲労やストレスまたは睡眠不足などによって起きると言われています。これは眼球周囲にあり、覆うように走行している眼輪筋が異常をきたして発症すると言われています。激しいスポーツをしている際中にふくらはぎなどの足の筋肉が痙攣する経験は多く方がご経験されているかと思いますが、それと同じように筋肉に栄養が行き渡らなくなったり、疲労物質である乳酸が排出されなくなってしまったりすることによって勝手に眼輪筋が収縮を繰り返すことが原因と眼瞼ミオキミアは考えれられています。
この場合は、目を酷使した際に発症することが多く、目を休めることができれば3~4日程度で症状が消えていくことがほとんどです。しかし、現代社会ではパソコン作業やスマホ操作時間が長くなっていることにより、症状が慢性化してしまっていることも少なくあります。
ただの目の周りの筋疲労ととらえて放っておくとそのごドライアイや強度の近視になる場合もあるので注意が必要です。特に子供の時に目を酷使すると視力が上がらずそのまま大人となって強度の近視がさらに進行してしまう危険性もあります。
眼瞼けいれんは日常でのストレスや目の酷使が原因となる場合があります。
1.パソコン・スマホを見続けない。(1時間に5分は休憩を取る)
2.コンタクトレンズの使用を守る・清潔に保つ
3.睡眠を十分にとる
4.ストレスを溜め込まず、発散させる
バセドウ病の鍼灸治療は、その方によって様々な症状が出るためその症状に合わせた施術を行っていきます。
特に当院では、バセドウ病の目に関する疾患に力を入れて成果をあげています。眼球突出の場合は、眼窩組織に炎症が起きているため、炎症を早く収めるような鍼通電療法やお灸療法を行っていきます。


その他、複視やドライアイ、目の充血症状、眼精疲労などの症状も行っております。
・複視の鍼灸治療について
・ドライアイの鍼灸治療について
・眼精疲労の鍼灸治療について
目の症状以外にも東洋医学的観点により、五臓六腑のどの部分が異常を起こしているのか診断して正常に戻すような施術や自律神経のバランスを整える全身調整施術も併せて行っていきます。

当院では、環境の変化や過度なストレスがバセドウ病を起こす引き金となり得るということから自律神経バランスの乱れもバセドウ病の発症に影響を与えていると考えております。そこで当院では、初診時に自律神経測定器で自律神経のバランスを測定してから施術していきます。
バセドウ病は、自己の持つ免疫機能が自分自身の細胞を外的をみなして攻撃してしまう自己免疫疾患の一つです。バセドウ病では、通常よりも多くの甲状腺ホルモンが甲状腺より分泌されることで体に様々な症状を呈します。
甲状腺は、首の前面に位置しておりのどぼとけの少し下に位置します。甲状腺は、甲状腺ホルモンを分泌するのが主な役割で、甲状腺ホルモンは食物から取り入れられた栄養素を体の働きのために使えるようにエネルギーに変えて新陳代謝を促進する重要な役割があります。

甲状腺ホルモンは血液中に多くても少なくても体に悪影響をもたらすため、血液中の甲状腺ホルモン量は通常一定に保たれるように脳の下垂体という部分で制御されています。
下垂体からは、甲状腺刺激ホルモンという物質が分泌されてその量によって甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの量を調節しているのです。
バセドウ病では、下垂体からの甲状腺刺激ホルモン分泌がなくても甲状腺が常に刺激されてしまい、甲状腺ホルモンを過剰に分泌されてしまう状態です。
それにより体に様々な症状が出ます。甲状腺ホルモンは代謝を促進する作用があり、バセドウ病では、それが過剰な状態となるため
・動悸
・汗が出やすい
・疲れやすい
・体重減少
・食欲が旺盛となる
などの症状が出ます。その他甲状腺ホルモンは筋肉や神経系の亢進状態をまねくため、手の震えや怒りっぽくなるといった症状が出ます。

バセドウ病で、忘れいけない症状としまして目の症状があります。甲状腺ホルモンが目の周囲の筋肉を刺激して炎症をおこして目に様々な症状を呈します。
・眼球突出
眼球が収まっている眼窩組織の炎症によって、外眼筋や眼窩脂肪が腫れあがることで眼球が前に押し出されてしまって眼球が飛び出して見えるようになってしまいます。眼球突出は比較的に若い方に多く見られます。それは年を重ねるごとに眼窩内組織は硬くなりやすく、眼球が前に押し出されても眼球が突出することがされにくくなるからです。
・眼瞼後退
甲状腺ホルモンの過剰分泌の影響からまぶた部分の筋肉が異常収縮を起こしてまぶたが吊り上がったような状態となります。症状が強く出るとまぶたを閉じにくくなったり、眼球が突出しているかのように見えます。
・複視
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて炎症反応が出ることで眼球運動をつかさどる外眼筋の働きが低下して焦点が合わすことが難しくなり、物が二重に見える複視の症状が出ます。外眼筋は、上直筋・下直筋・上斜筋・下斜筋・内側直筋・外側直筋の6つの筋肉があり、それらの筋肉が協調運動することで焦点が合うのです。一つでも筋肉に不具合が生じてしまうと物が二重に見えてしまいます。バセドウ病による複視の症状は、中年以降の方に発症しやすいと言われています。
複視の鍼灸治療について
・視神経障害
その他、炎症による目の充血やまぶたを開閉する筋肉の衰弱によりまぶたが完全に閉めることが難しくなり、ドライアイやまぶたが閉まりにくい状態で周りに余計な負担がかかることで眼精疲労の症状も出やすい状態となります。
ドライアイの鍼灸治療について
眼精疲労の鍼灸治療について
※自律神経の乱れ症状も
自律神経とは、内臓の機能や血流など自分の意識とは無関係に働いている神経です。ホルモンの分泌も自律神経が深く関係しています。そのうちバセドウ病のような甲状腺ホルモンの過剰は、自律神経のうち交感神経の活動を高めてしまう危険性もあります。動機や倦怠感、震えやイライラ、便通異常なども自律神経が乱れることで起こる原因になってしまうのです。症状が進行すると不眠やパニック発作など日常生活に大きな影響を与えてしまう睡眠障害やうつ病、パニック障害へと悪化してしまうこともあります。
バセドウ病にかかってしまったら仕事内容や生活習慣などを改善していく必要もあります。過度なストレスや不規則な生活習慣は症状を悪化させてバセドウ病だけではなく二次的な疾患も併発してしまわないように注意しなければいけません。
バセドウ病は、比較的若い世代の女性に多く発症すると言われています。日本人では役1000人に5人ほどの割合で発症しているという統計があり、その中でも女性の方が男性よりも4倍以上罹患率があがります。
バセドウ病は、自分自身の細胞を攻撃してしまう自己抗体が作られて甲状腺を攻撃してしまう自己免疫疾患の一つと考えられています。自己免疫疾患には様々な症状があり、よく知られている関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどがあります。
その他バセドウ病は、遺伝的要因や免疫状態の悪化・ストレス過多状態なども影響すると言われています。体の抵抗力・免疫力が低下していたり、仕事や家庭などでの過度なストレスが引き金となり、発症してしまう危険性もあるのです。
・平滑筋の緊張を抑える
眼窩後退の原因は過剰な甲状腺ホルモンが平滑筋を刺激する事です。そのため平滑筋の働きを抑えるα遮断薬の点眼や筋肉を弛緩させる注射を行います。
・眼窩組織の炎症を抑えて内圧を下げる
眼窩内圧の上昇を引き起こす眼窩組織の炎症はリンパ球の作用によるものと言われています。これに対しては今のところ次のような対症療法が行われます。ただ、炎症の発生には自己抗体の影響が強いため甲状腺摘出手術などによって甲状腺ホルモンだけでなく、自己抗体も正常レベルに下がる事で眼窩組織の炎症も和らいでいきます。
・抗炎症薬による薬物療法
炎症反応や自己抗体反応を抑える作用を持つステロイド薬を点眼、服用したり、眼球周囲に注射します。炎症が強い時には入院して薬を点滴する事もあります。炎症が軽いものであれば非ステロイド性消炎薬を使います。しかし、これらの治療は炎症が起きている時でないと効果がありません。
・放射線治療
眼窩組織に向けて少量の放射線を当てて炎症反応の引き金であるリンパ球を破壊し、炎症を鎮める方法です。この治療法も炎症が起きている時でないとあまり効果がありません。放射線治療の副作用としてこめかみ辺りの脱毛が起こることがありますが、数カ月すると元に戻ります。
・眼窩減圧手術
眼科を構成している骨の一部を削り、眼窩内部のスペースを拡大する事で内圧を下げる方法です。他の治療を行っても眼球突出が改善せずに角膜や結膜などに重い症状がある時や眼窩内圧の上昇で視神経障害の後遺症が心配される時にこの手術を検討します。合併症で複視になることがあります。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院