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当院での新型コロナウイルスの感染予防に対する対策について

日曜日, 4月 26th, 2020

東京α鍼灸院では患者様に安心して施術を受けていただくために以下の対策を徹底して行っております。

 

 

・患者様一人一人の施術の前後は、必ず手洗い・手指のアルコール消毒を行い常に清潔を保つように心掛けています。

 

・スタッフはマスク着用を義務づけております。

 

・うつ伏せの際に使用されたまくらは、施術後に毎回消毒を行いお一人ずつ使い捨てのフェイスペーパーを使用しております。

 

・患者様やスタッフが触れる場所(出入り口のドア、スリッパ、待合室、荷物かご、ハンガー、受付、トイレなど)に対し、こまめにアルコール消毒を行っております。

 

・院内の感染予防のため定期的に院内の換気を行い空気清浄機・加湿器を常に運転させて、一定の湿度を保つようにしております。
換気扇を常に回したうえで30分~1時間に一回ドアを開けて換気をしているため室内の温度が多少下がっている状態で施術させて頂いております。その点はご了承ください。

 

・当院はご予約制となっており、患者様同士の密集空間はなるべく避けております。

 

・スタッフは毎日体温を測定し健康管理を徹底しております

 

🌷患者様へのお願い🌸

 

受付にアルコール消毒液を用意しております。

ご来院の際は手指のアルコール消毒にお使い下さい。

 

また、院内感染予防のため施術中でもマスクの着用をお願い致します。(美顔コースや、うつぶせ時に呼吸が苦しい場合はその都度はずして頂く事は可能でございます。)

 

熱や咳、倦怠感などの症状がある方は施術を受けられるのをお控えください。

 

 

レイノー症候群の鍼灸治療

日曜日, 4月 19th, 2020

 

 

レイノー症候群とは

 

手指の写真

レイノー症候群とは寒冷刺激や精神的ストレスが原因の血管攣縮によっておこる手指などの皮膚色変化を有する総称で、他も手指の痛みやしびれなどの自覚症状を伴います。

原因が明らかなものをレイノー現象、原因不明なものをレイノー病と言います。

一般的には若年層の女性に多く、手指の第2~第5指の指先からMCP関節(丁度指と手の間ぐらいにあるグーにした時の骨が出る部分)ぐらいまでの所が好発部位です。また、足の指や鼻先、耳、顎の先端部分、舌にも発症することがあります。

 

また、成人の約5%~10%の人に発症する言われています。

 

 

レイノー症候群の症状

 

 

レイノー現象はまず最初に血流低下による手指の蒼白化がおこり、指先の疼痛締め付けられる感覚冷感が現れます。

その数分後にはチアノーゼにより紫色に変化し、血管が反応的に拡張するため充血し赤色に帯びてきて、徐々に正常に戻るという過程を繰り返します。これらは数分から数10分続きます。

また重篤になると、強い疼痛を伴う壊疽潰瘍形成も現れることがあります。

 

 

レイノー症候群の原因

 

〇原発性

・自律神経系機能異常

・寒冷刺激

 

〇続発性

・膠原病(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症、多発性筋炎、多発性皮膚筋炎など)

 

・閉塞性の血管疾患(閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓血管炎、血栓塞栓症、胸郭出口症候群)

 

・血液疾患(多血症、クリオグロブリン血症、マクログロブリン血症)

 

・職業病(振動工具病、白蝋病)

 

・その他(甲状腺機能低下症、褐色細胞腫、低血糖、原発性肺高血圧、特発性間質性肺炎、原発性胆汁性肝硬変症)

 

などがあります。

 

 

※膠原病とは・・・

膠原病とは,皮膚や筋肉、関節や骨、血管、内臓の細胞が慢性的な炎症を繰り返す自己免疫疾患で、本来、自分の体の防御機能でもある免疫が異常を起こし、自己の正常な細胞(細胞同士を繋げているコラーゲン)を異物として間違って攻撃をしてしまう病気の事です。

女性にかかる事がほとんどで、代表的なものが関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群があります。

 

 

レイノー症候群の東洋医学的考え

 

レイノー症候群は東洋医学的観点だと「瘀血」が深く関与していると考えられます。瘀血とは血液の流れが滞ってしまい循環が悪くなる状態を言います。油っぽい食事に偏った生活や不規則な生活、ストレス、運動不足、過労によって血の循環や貯蔵を司っている「の機能が低下することが瘀血になる原因となります。

また、瘀血になることで血液の供給量が低下し、同時に気の不足や流れの滞り状態である気虚気滞を引き起こす事になります。

 

 

レイノー症候群の病院で行う西洋医学的治療方法

 

病院ではまず、病歴、職業、生活環境、喫煙歴、服用中の薬剤、発熱、全身倦怠感、関節や皮膚・筋肉の症状の有無といった詳細な問診を行い、膠原病との関わりを鑑別していきます。

次に、皮膚の職長変化や腫瘍形成の有無、患部の皮膚温度や動脈圧の左右差の確認、爪圧迫テストを行っていきます。

治療方法は、血管拡張薬や抗血小板薬といった薬物療法を基本ですが、外科療法も取り入れることもあります。

 

 

レイノー症候群の当院の治療

 

レイノー現象は血流低下によって起こるので、血管運動をコントロールしている自律神経調節治療を行っていきます。

次に患部の血流量を上げるために各中手骨間部や手三里穴曲池合谷といったツボに置鍼を行います。

症状や鍼刺激の慣れに合わせて、少しづつ鍼通電療法に変えていきます

さらに、膠原病を伴う関節痛など他の症状がある場合は全身的な鍼灸治療を併せて行っていきます。

 

 

・冷え性改善の鍼灸治療について

 

 

 

 

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)の鍼灸治療

木曜日, 4月 16th, 2020

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)とは

一般的に異常な熱感のことをほてりといい、それが頭や顔に起こった状態をのぼせといいます。

 

※ホットフラッシュとは
更年期障害の代表的な症状で、ほてりやのぼせ、発汗、めまい、動悸などの症状が現れます。
更年期には卵巣機能が低下することで女性ホルモンのエストロゲンが減少し、血管の収縮や拡張、体温調整などをコントロールしている自律神経の働きが乱れることにより起こります。

 

考えられる原因

 

・気温の変化や長時間の入浴などによる体温の上昇
炎天下での作業など長時間の入浴などで血管が拡張したままの状態になると脳の血液循環に異常をきたし一時的なのぼせやほてりが生じます。

 

・精神的な緊張やストレスによる自律神経の乱れ
強い緊張や精神的ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、血管の収縮、拡張がコントロールできなくなることでのぼせやほてりの症状が起こります。

 

・女性ホルモンのバランスの乱れ
女性ホルモンのバランスが乱れると、自律神経に影響を与え、血管の拡張や収縮のコントロールが狂うことによってのぼせることがあります。
特に出産後や閉経前後の更年期には女性ホルモンのバランスが乱れやすくなります。

・血行不良によるもの

血行の良い人ほど顔がほてりやすいと思われがちですが、実は冷え性の人の方がほてりやすいのです。手や足の先の冷えは血管が収縮することで起こります。そのため手や足の血管が収縮すると、体の中心や頭部に血液が集中し、のぼせやほてりが起こりやすくなります。

 

・疾患によるもの

・感染症(風邪、インフルエンザなど)

・熱中症

・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

・自律神経失調症

・更年期障害

・高血圧症

などが挙げられます。

その他、遺伝や肥満、塩分の摂りすぎなどからのぼせが引き起こされることがあります。

自律神経失調症の鍼灸治療について
更年期障害の鍼灸治療について
高血圧症の鍼灸治療について

 

症状

頭や顔が異常に熱いと感じます。頭痛やめまいを伴うこともあります。また、頭や顔が熱いと感じる一方で下半身や手先は冷えている場合もあります。

 

西洋医学的治療

のぼせを起こしている疾患が明確な場合にはその治療が間接的にのぼせ症状の緩和に繋がります。しかし、原因不明の場合(体質的、生活習慣的なもの)だと西洋医学的な治療を行うのは難しいです。

更年期障害の場合、治療法として生活習慣の改善、漢方療法、減少したエストロゲンを薬で補充するホルモン補充療法(HRT)、抗うつ薬、非薬物療法(心理療法やカウンセリング)などがあります。

 

 

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)に対する東洋医学的考え方

中医学ではのぼせやほてり、発汗の症状は気逆(きぎゃく)、瘀血(おけつ)陰虚などにより引き起こされると考えられています。

気逆とは気の流れに異常が生じ、下降しなければならなかった気が逆流し上昇してしまう状態のことを指します。生体を巡るエネルギーである「気」は、もともと上に昇りやすい性質をもっています。生体にストレスが負荷されると全身をくまなく循環する気の量が低下したり(気虚)、循環が鬱滞した状態(気うつ)となり気逆が起こりやすくなってしまうと考えられています。

気逆が起こるとのぼせやほてりの他、頭痛、動悸、焦燥感などの症状を引き起こしやすくなります。

また、気を全身に運ぶ「血」の循環が滞った状態を「瘀血」といいますが、瘀血は気の失調と相まってのぼせや冷え症の原因となると考えられています。
瘀血は精神的ストレスを慢性的に受けたり、身体を冷やしすぎると生じやすいです。

陰虚は身体を適度にクールダウンさせる血や津液が不足した状態です。血と津液が不足すると、相対的に熱性の性質を持つ気が優位となりのぼせが起こりやすくなります。
陰虚によって起こる症状として口喝、目や肌の乾燥、ふらつき、動悸、息切れ、発汗過多などが挙げられます。発汗を伴うホットフラッシュは陰虚によるものが多いです。陰虚の原因としては加齢、発熱を伴う病気、長期にわたる闘病、過労などが代表的です。

 

また、五臓六腑の失調として「」「」「」などが考えられます。

肝火

肝の機能が強いストレスや緊張などの影響で失調すると、肝気の流れが鬱滞して熱を帯びるようになります。肝気は上へ上りやすい性質を持ち、気が逆流することで頭部や顔面にのぼせが起こります。

肝は体の諸機能を調整(疏泄:そせつ)そせつする臓器です。自律神経系や情緒の安定、気血の流れと関係があります。のぼせ、ほてりの他、イライラ、怒りっぽい、不眠、顔面紅潮などの症状が現れることもあります。

心火

人間の意識や思考など、高次の精神活動を司る五臓の「心」が過度の刺激を受けることで亢進し、熱を帯びて心火となり、のぼせやほてりが引き起こされている状態です。落ち着きがない、不安、不眠などの症状を引き起こすことがあります。

心腎不交

五臓の「腎」は単に腎臓のことではなく、内分泌、泌尿生殖器系の働きや自律神経系など幅広い機能を指します。

加齢や過労、ストレスなどにより腎の機能が弱まる(腎陰虚)と、腎水(陰)が不足することで、身体を冷やしたり栄養する能力が弱まり心火(陽)の亢進を抑制できなくなります。(心腎不交)

 

 

 

 

 

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)に対する当院の治療

当院では血管の収縮や拡張、体温調整、ホルモン分泌などに深く関わる自律神経のバランスを機械で測定しお体の状態を把握したうえで治療へ移ります。

自律神経やホルモンバランスの調整施術と、東洋医学的観点から気血の巡りを整えるツボや五臓六腑の「」「」「」の機能を調整するツボを用います。また、中医学では手足や体の内部の冷えからほてりやのぼせが起こると考えますので、鍼やお灸の刺激により体の冷えた部分を温めて血行を良くしていきます。

さらに、のぼせやほてりのある方は首や肩回りの筋緊張が影響し頭部や顔面の血流が鬱滞している場合が多いため首肩周囲の治療も合わせて行っていきます。

 

ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)の鍼灸治療

 

 

症例

50代 女性

 

ここ数年、更年期障害のためホットフラッシュが気になるようになり、最近になって酷くなってきた。

夏場はもちろん、冬の暖房が効いている場所に長時間いると顔が火照ってしまい、辛くなってくる。顔は暑くなる就寝中は手足の末端が冷えてしまい眠りづらい。

その他に、だるさや腰痛も気になるが、その他の症状や精神症状は気にならない。

デスクワークのため慢性的な首肩コリや、ひどくなるとたまに頭痛が起こる。

今まで他の様々な鍼灸院でも鍼治療を受けており、いつも改善していた経験があり、今回もたまたま当院を見つけ予約した。

 

当院の施術

まず自律神経測定器で、現在の自律神経の状態を確認していきました。

そこまで大きく乱れは見られなかったものの、夕方の測定にも関わらず若干交感神経の方が優位になっていました。お身体を確認すると手足、特に足先の冷えが強く、首肩の筋緊張が非常に強い状態でした。

仰向けで、自律神経調整を目的とした施術を行い、次にうつぶせで首肩や背中の筋緊張緩和、骨盤血流量を促進させ、女性ホルモンの分泌を促す施術を行っていきました。

 

経過

1回目

まだ大きな変化はないが、よく眠れた。

2回目

少し火照りが軽くなった。

3回目

あまり気にならなくなってきた。

4回目

日によって気になることもたまにあるが、ほとんど気にならない。

定期的にメンテナンスを続けていきたい。

 

脚気に対する鍼灸治療

金曜日, 4月 10th, 2020

脚気とは

 

脚気は偏った栄養状態などによるビタミンB1不足で末梢神経障害や心疾患を起こす病気で、末梢神経障害は乾生脚気、心疾患症状は湿性脚気と2つに分類されます。

 

 

脚気に対する当院の治療

 

 

鍼灸では、脚気によるそれぞれの症状緩和を目的とした治療を行っていきます。

食欲、倦怠感や、動悸、むくみといった症状は自律神経と深い関わりがあるため自律神経調節治療を行っていきます。

それと同時に、動悸には心臓に関わるツボ、食欲不振には胃の働きを調節するツボ、むくみに対しては血管運動の活性化を目的に電気鍼などといったそれぞれの症状に合わせて施術を行っていきます。

また、脚気八処の穴という脚気に効果がある八つのツボに鍼やお灸で刺激をしていきます。

黄体機能不全の下肢への冷え治療

 

 

 

 

脚気の原因

 

 

脚気はアルコールの依存症や妊娠中、栄養の偏った食生活を続けている事で、ビタミンB1不足になり発症する病気です。

 

 

 

脚気の症状

 

 

初期の段階では、倦怠感や食欲不振、疲れやすいといった症状が現れ、次第に手足の感覚が感じにくかったり力が入りにくい、言葉を発しにくい、意識障害、焼けるような痛み、筋力低下といった神経症状や、動悸や下肢のむくみといった心臓に関わる症状が出現します。

さらに進行すると、心不全を引き起こす事もあります。

 

また、神経に異常が出るため、膝の下を叩くと足が跳ね上がる膝蓋腱反射が起きなくなるのも特徴の1つです。

 

 

 

 

 

 

ビタミンB1の働き

 

 

ビタミンB1は別名チアミンといい、8種類存在するビタミンBの中の1つです。

ビタミンB1は、食べ物から摂取した炭水化物からATP(アドノシン三リン酸)を作り出す役割があります。ATPはエネルギーの放出や貯蔵、代謝や合成に重要な物質になります。

ビタミンB1は白米やパン、砂糖といった糖を分解するのに必要で、そのため不足するといくら糖質を摂取してもエネルギーに変えることができず、乳酸や疲労物質が蓄積し疲れやすくなってしまいます。

 

また、ATPは神経伝達物質でもあります。

我々の神経はニューロンという神経細胞が1つ1つ組み合わさって構成されています。それぞれの間には小さな隙間があり、ニューロンからニューロンにATPが放出され神経の信号が伝達されていきます。しかし、ビタミンB1が不足すると神経伝達物質のATPが作り出せなくなり身体に神経系特有の障害が起きたり、精神も不安定になりやすくなり、イライラや集中力の低下といった症状が現れます。

 

 

 

脚気の病院での現代治療

 

 

脚気はビタミンB1不足になることで起きるため、内服薬の服用か点滴によるビタミンB1の補充を行います。

脚気の発症リスクが高いアルコール依存症の場合は禁酒の指導、アルコール依存以外にも妊娠中や偏った食事をしている場合は意識的にビタミンB1を多く含む食事の指導を行います。

 

 

ビタミンB1を多く含む食材

 

・豚肉

・大豆

・ウナギ

・ナッツ類

・たらこ

 

なお、これらの食材は加熱した方がビタミンB1の摂取量は増えると言われています。

 

 

関節炎の鍼灸治療

木曜日, 4月 9th, 2020

関節炎とは

関節炎とは、関節内に炎症を生じる病気すべての総称です。原因は多岐に渡り、リウマチなどの関節に炎症を生じる病気や外傷関節の変形細菌感染などが挙げられます。

関節炎は全身の様々な関節に起こり得ます。そのため原因や発症部位によって症状は大きく異なり治療法にも違いがあるため正確な診断が必要です。

関節炎の鍼灸治療

 

 

原因

・急性単関節炎

主な原因は、関節内への細菌感染や過度な運動による関節内摩擦などです。
また、痛風や偽痛風など、関節内に結晶を形成する病気でも関節炎を発症することがあります。

・急性多関節炎

多くはウイルス感染が原因です。代表的なウイルスには、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV,風疹、パルボウイルスなどが挙げられます。
また、感染性心内膜炎によって血行性に関節内細菌感染を生じて、二次的な関節炎を生じることがあります。

・慢性単関節炎

加齢による変形性関節症、外傷などによる非炎症性と結核感染などによる感染性に分類されます。

・慢性多関節炎

関節リウマチやエリテマトーゼスなどの自己免疫疾患が主な原因として挙げられますが、痛風や偽痛風などの関節内血漿による関節炎がいくつかの関節に生じて炎症が慢性化することがあります。
また、皮膚疾患である乾癬(かんせん)も関節炎を引き起こすことが知られています。(乾癬性関節炎)。最近では乾癬性関節炎と類似疾患をまとめて脊椎関節炎を総称することも多くなっています。

関節リウマチに対する鍼灸治療について

症状

関越炎では、骨、関節軟骨、関節包、滑膜、靭帯など、関節を構成する素構造の組織にダメージが生じることで様々な症状が引き起こされます。

関節内で骨と骨同士のクッションのような役割をする関節軟骨は、神経や血管、リンパ管が無いため、ダメージに対する修復能力が極めて低く、破壊、変性の変化を生じます。
その血管骨同士の摩擦が増えて痛みを生じたり、関節の可動域が低下したりします。

また、滑膜は関節包の内張りの組織であり、滑らかな関節運動を可能にしています。滑膜は関節内で重要な役割を担いますが、滑膜に炎症が生じると関節液が増加する症状が現れます。
炎症が慢性化すると滑膜自体が肥厚し、関節の動きが悪くなることもあります。
関節液が過度に溜まることで関節包や靱帯が引き伸ばされて関節が緩くなったり、関節包や靱帯に炎症が及んで組織が脆弱化したり、組織同士が癒着を生じると関節が硬くなって関節運動に制限が生じることがあります。

また、感染症疾患や自己免疫疾患などが原因の場合には発熱倦怠感などの全身症状が現れることが特徴です。

 

西洋医学的治療

関節炎の検査では関節の状態を確認する検査と、関節炎の原因を調べる検査が行われます。

関節の腫れや圧痛、関節液貯留の有無などを調べる身体診察、レントゲン、CT、MRI、超音波などの画像検査が行われます。

原因を調べる検査として、炎症状態や自己抗体の有無などを確認するために血液検査が行われ、関節液が貯留している場合には穿刺しえ関節液の性状を調べる検査が行われます。

治療として感染性によるものでは、原因菌に適した抗菌薬の投与や手術による関節内部の洗浄が行われます。
また、痛風や偽痛風などの関節内結晶が原因の場合には、原因疾患に対する治療を第一に行います。
関節の痛みの強い場合には鎮痛薬の内服などの対処療法が行われます。

また、軟骨の破壊が著しい変形性関節症では、関節内にヒアルロン酸注射などが行われます。対処療法によっても症状が改善せず、歩行障害など日常生活に支障をきたしてるようなケースでは、人工関節置換術のための手術が行われることもあります。

東洋医学的考え方

東洋医学では、筋肉や関節に痛みやしびれを起こす病証のことを「痺証」といいます。

「痺」には「つまって通じない」という意味があります。痺証は生体の弱りに乗じて、風邪寒邪湿邪などの外邪(人体に影響を及ぼす気候的変化)が体内に侵入し、四肢の経絡の「気」や「血」の流れが滞るとそれが痛みとなって現れると考えられています。痺証は主に四つのタイプに分類されます。

・行痺(風痺)

行痺は主に風邪が原因の場合にみられる痺証です。痛みの部位が一定ではなく移動するのが特徴です。また、寒さを感じる風にあたると症状が悪化しやすいです。

・痛痺(寒痺)

痛痺は主に寒邪が原因の場合にみられる痺証です。寒邪は気血を凝滞させやすいため、固定性の激しい痛みが生じます。痛痺は冷えにより症状が悪化し、逆に温めることで症状が緩和するという特徴があります。

・着痺(湿痺)

湿邪が原因の場合にみられる痺証で、常に同じ部位が痛む固定性疼痛が特徴です。また、関節の重だるさやしびれ、雨天の場合に症状が増悪しやすいです。

・熱痺

熱邪が経絡を阻害するタイプですが、もともとは風、寒、湿邪が長時間鬱滞した結果、化熱して生じる場合も少なくありません。関節部の発赤、腫脹、疼痛、灼熱感などの症状が見られ、冷やすことで症状が軽減するといった傾向がみられます。

また、東洋医学では、五臓六腑の「肝」は気血の巡りをコントロールしたり、筋肉の正常な運動に大きく関わっています。

 

当院の鍼灸治療

当院では、患部の関節に関連した筋肉の重要なツボに鍼やお灸で刺激を与え、筋肉の緊張を緩め、血液循環を促進して炎症物質や疲労物質の代謝を促します。
また、痛みが強い場合は鍼に微弱な電気を流すことで痛みの閾値を上げ鎮痛作用を促します。

東洋医学的観点から、肝をはじめとした内臓機能気血を補うツボ、患部に関わる経絡の流れを整えるツボも取り入れていきます。さらに、自律神経系の調整施術を行うことで内臓機能や免疫機能を高め、症状が治癒しやすいお身体の状態を整えていきます。

関節炎は疾患によっては完治が難しい場合もありますが、鍼灸治療によって症状を緩和させる効果が期待できます。

関節炎の鍼灸治療

前立腺肥大症に伴う排尿障害の鍼灸治療

金曜日, 4月 3rd, 2020

 

 

 

前立腺肥大症の東洋医学的な考え

 

前立腺肥大症の症状は、東洋医学では「尿精」「白淫」と言い、アルコールの過剰摂取が原因で脾胃の運化が失調し、湿熱が体内に生じ気熱の流れが悪くなる事で起こると考えられています。

 

 

前立腺肥大症による当院の治療

 

前立腺の筋肉は自律神経がコントロールしており、交感神経が過剰に亢進することによって前立腺の筋肉が収縮し膀胱を圧迫し頻尿がおきます。自律神経の乱れは前立腺肥大症に大きく関わりがあるため、まずは自律神経測定器で自律神経の状態を確認します。

 

施術内容は、頻尿やは排尿困難などの改善を目的とし、膀胱や腎に関わるツボに鍼やお灸で気血の流れを高める治療を行います。

また体質改善としまして、自律神経や男性ホルモンを調節する治療を行っていきます。

 

 

 

 

 

前立腺肥大症とは

 

前立腺肥大症は、男性の膀胱に隣接している前立腺が何らかの原因で肥大してしまい、膀胱の圧迫や尿道の一部狭小化によって排尿障害が起きる病気です。

 

前立腺の働き

 

前立腺は、男性だけにある臓器で、膀胱の下に位置し尿道を取り囲むようにあります。

前立腺の働きはまだよく分かっていないことが多いですが、前立腺液を分泌し精子を保護したり精子に栄養を与え活動を助ける役割があります。

 

 

前立腺肥大症の原因

 

前立腺肥大症の原因はまだはっきり解明されていません。

しかし、前立腺は男性ホルモンのアンドロゲンによって維持されているため、加齢による男性ホルモンの変化が原因と推測されています。

また、高血圧、高血糖、肥満、脂質異常、メタボリックシンドローム、遺伝的要因が発症の誘因ではないかといわれています。

 

前立腺肥大症の症状

 

・排尿困難

・頻尿

・尿意切迫感

・残尿感

・尿失禁

 

 

また、前立腺肥大症には合併症があり、代表的なものに尿閉があります。尿閉とは尿路が完全に塞がってしまい排尿が全くできなくなってしまう状態です。尿閉があると腹部が苦しくなり食事が困難になります。

それ以外にも、前立腺が肥大化する事によって出血し血尿を生じたり、尿路感染、膀胱結石、腎機能障害などの危険性もあります。

 

 

 

 

前立腺肥大症と思ったら・・・

 

上記のような症状が出現したらまずは病院での診察が必要にります。

前立腺肥大症の他に、前立腺癌の恐れがあるからです。前立腺癌は前立腺肥大症と違い悪性腫瘍のため進行すると他の臓器に転移する恐れがあります。

 

前立腺肥大症と前立腺癌は症状では見分けをつけることはできないため、病院での検査を必ず行ってください。

 

 

 

胃痙攣の鍼灸治療

火曜日, 2月 4th, 2020

胃痙攣とは

胃痙攣とは上腹部に起こる発作性の痛みの総称で、胃の壁にある筋肉層が異常に緊張して痛みを発する状態がけいれんを起こしているかのように感じるためそう呼ばれています。

胃痙攣は腹痛や頭痛などと一緒で症状に対する呼び名で病名ではありません。

 

 

胃痙攣の原因

胃炎や胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、胆石症、膵炎、虫垂炎、急性胃腸炎、腎結石などの疾患や、食中毒、腹部の冷え、ヒステリー、過食後やアルコールの飲み過ぎた後に起こることがあります。また、強いストレスを感じて緊張しすぎた場合にも起こることがあります。

胃はもともとストレスに敏感な臓器だと考えられています。それは自律神経の働きが胃と連動しやすいことと関係しています。極度のストレスや緊張が長時間続いてしまうと自律神経が乱れることで胃酸が出過ぎたり、逆に胃酸が出なかったりということが起こります。

また、便秘になると胃の動きが停滞し消化機能が働きにくくなります。冷えも胃痛には大敵で、冷え性の人や、腹部周辺が冷えやすい人、冷たい飲食物を好んで摂られる人は胃痙攣を起こしやすいといえます。

胃十二指腸潰瘍の鍼灸治療について
胃酸過多症の鍼灸治療について
慢性胃炎の鍼灸治療について

 

症状

心窩部(しんかぶ)(みぞおち)のあたりを中心に痛みの発作が起こります。発作の時間は数分から長いものでは1~2時間続くこともあります。

痛みによって呼吸困難に陥ったり、冷や汗をかいたりすることもあります。また、腹痛だけでなく吐き気下痢食欲不振などの症状を引き起こす場合もあります。

食欲不振に対する鍼灸治療について

 

西洋医学的治療

 

血液検査や内視鏡検査、尿検査、X線画像検査、超音波検査などを行い胃痙攣が起こる原因を調べ、原因に対する治療を行います。痛みを抑えるための鎮痛薬が処方されます。

 

胃痙攣に対する東洋医学的考え方

中医学では、西洋医学における急性、慢性胃炎や十二指腸潰瘍、胃痙攣、胃下垂などの疾患は胃痛として弁証することが多いです。

飲食から必要な栄養を吸収して、不要なものを下に降ろすという働き(受納・降濁:じゅのう・こうだく)は、肝の協調によって行われています。

慢性的なストレスは肝鬱気滞という情志の鬱滞からくる気の停滞を意味しますが、これが胃の働きを阻害し胃痛を生じます。

 

 

胃痙攣に対する当院の鍼灸治療

当院では自律神経測定器にて自律神経のバランスを測定しお身体の状態を把握した上で治療へ移ります。

内臓機能に大きく関わる自律神経の働きを整え、東洋医学的観点から胃や肝に関わるツボを用います。

腹部への施術は鍼ばかりでなくお灸の施術も行い、胃部等への冷えを解消して働きを正常に戻すように施術を行っていきます。

お灸にも様々な種類がございますが、当院で使用しているお灸施術は決して跡が残らず心地よい温熱刺激で副交感神経の活動を高めることで身体をリラックス状態へと導きます。

胃痙攣に対する鍼灸治療

 

 

日常生活での注意点

胃痙攣の原因は上述されいます通り、様々な原因が挙げられますが最も多いのがストレスによるものや腹部の冷えからくるものです。

それらは日常生活習慣を見直すこといくら改善されることが多いです。

①食事
お肉や脂っこい食べ物を日常的に食べ過ぎている状態や消化に悪いものを多く摂取すると胃内に飲食物が長く停滞することになります。すると体は早く消化しようと胃酸を過剰に分泌することになります。それにより胃の粘膜が傷つくことで胃痙攣となりやすすくなります。

その他、ビールなどの冷えた飲み物やアイスクリームなどの食べ過ぎ、辛い物の食べ過ぎも胃痙攣を引き起こす危険性があります。

胃も筋肉の働きによって活動しているため、寒い季節は手がかじかんでうまく動かせなくなるように胃も冷えると活動が低下してしまいます。

それらの食べ物の過剰摂取は控えて胃の調子が良くないと感じたらよく煮込んだ野菜スープやおかゆなどの消化の良い食べ物を摂取するようにしましょう。

②睡眠
睡眠時間の低下は自律神経の活動を乱すことで胃の活動にも影響を与えます。
また胃の活動を考えると右側を下に向けたほうが良いとされています。

それは胃の構造上の理由で胃は十二指腸へと繋がるのですがその繋がる部分がお腹の右寄りにあるため右側を舌にして寝たほうがよりスムーズに胃の中の飲食物が十二指腸へと流れやすくなるのです。

③体を温める・リラックスできる時間をつくる
ぬるま湯にゆったり20~30分ほど浸かって体の芯までしっかりと温まるように心がけましょう。体が冷えてしまうと胃の活動にも影響が出ます。冬は肌着の上からホッカイロを張ったり夏は冷房の冷えから身体を守る腹巻を巻くことも有効です。

リラックスできる時間をつくるのは、実践するとなかなか難しく感じることもあるかもしれませんが、趣味や読書、軽いウォーキングなどの運動でリラックスできる時間が増えると胃の活動にもいい影響が出てきます。

 

声のかすれ(嗄声)の鍼灸治療

月曜日, 12月 16th, 2019

声のかすれに対する当院の鍼灸治療

 

声のかすれに対する当院の治療は、東洋医学で機能不全を起こしていると考えられている五臓六腑の『』の機能を正常に戻すことや自律神経の状態を整えることを主眼において施術していきます。

声のかすれの自律神経調整鍼灸治療

 

声帯の開閉時に働く喉頭内の筋肉は、迷走神経によって支配されています。その迷走神経は、副交感神経が大部分からなり、頭部・頸部・胸部・腹部すべての内臓に分布して感覚や運動、分泌の役割を担っています。

声のかすれの鍼灸治療

 

副交感神経は安静に優位になるリラックス神経です。ストレス社会と言われる現代では多くの人が副交感神経の活動が低下していると言われています。実際に当院の自律神経測定器で測定すると多くの方は交感神経の活動が優位となっており、声のかすれでご来院される方々も例外ではありません。

声のかすれ症状の方も初診時に自律神経測定器で自律神経の状態を把握させていただき、施術していきます。

基本的には、副交感神経の活動を高めるリラックスできるような施術を行っていきます。特に鍼灸施術は副交感神経の活動を高めて自律神経を整える効果が期待できます。

その他、肺に関するツボや嗄声の方は五臓六腑の『』の働きが弱っている方も多く、腎に関する経穴も用いて施術していきます。

 

声のかすれのうつ伏せ鍼治療

 

 

 

 

 

声のかすれ(嗄声)とは

 

発生は大きく分けて4つの動作から成り立っており、息を送り出す→声帯が振動する→共鳴→言葉の形成の流れです。まず息を吸うことで肺に空気を溜め込みます。そして膨らんだ肺が収縮することで息が送り出されます。送り出された息は、声帯を振動させて音となります。声帯とは、咽頭腔の左右両側から突出する筋肉性のひだのことを指します。発生の時声帯は両側から狭くなりそれを肺から押し出された息が押しのけて通過することで声となるのです。
声帯の開閉は、喉頭軟骨や喉頭筋によって行われ、喉頭内の筋肉運動は迷走神経によって支配されています。

声のかすれ

喘鳴声のかすれ(嗄声)は、この過程でどこかしらに不具合が生じて発症します。

声のかすれの原因

声のかすれの原因は様々です。声のかすれは、風邪などの症状の一つで軽く見られがちですが、声のかすれが長引く場合は、喉頭がんなどの危険性もあるため耳鼻咽喉科などで検査を受ける必要があります。

・風邪やインフルエンザに伴う声のかすれ
風やインフルエンザのウィルスに感染することによって咽頭部に炎症が起きる咽頭炎を患ってしまった場合、のどの違和感や痛み、声のかすれが起こります。この場合はその他風邪症状の軽快に伴って声のかすれも軽快していきます。

風邪の初期症状に関する鍼灸治療

・甲状腺の異常
甲状腺炎や甲状腺機能低下症などで甲状腺に炎症が起こると声のかすれも現れます。これは、20代~40代の女性に多く発症します。免疫力の異常によって甲状腺に炎症が起こり慢性的な倦怠感や低血圧、むくみ、生理不順などの症状が現れることもあります。

甲状腺機能異常の鍼灸治療
生理不順の鍼灸治療

・喉頭がん
喉頭がんでは喉頭部に発生した悪性腫瘍によって声帯に障害を与えてしまい嗄声となります。肺がんや食道がんが周囲に広がって喉頭部の発声することに重要な筋肉を支配する迷走神経を阻害することによって嗄声となる場合もあります。

・声帯ポリープ
声帯に小さな腫物ができて声がかすれて症状がひどいと声が全く出せなくなってしまいます。これは、声帯のオーバーユースが原因でよく声を出す職業の人や大声でしゃべりまくる子供などに見られる症状です。声帯のオーバーユースで声帯ポリープまでいかないまでも声帯が軽い炎症やむくみを起こすことで声がかすれることがあります。

・タバコやお酒による声のかすれ
タバコの煙に含まれるタールによって気管を刺激して声帯が炎症してしまうことで声のかすれも起こります。アルコールも気管を刺激して声帯が炎症を起こすことで声のかすれを引き起こします。アルコール濃度が高かったり、飲みすぎは声帯を傷つける危険性もあるので注意する必要があります。

・加齢による声のかすれ
加齢によって声帯や声を出す筋肉もどうしても衰えていきます。加齢に伴い声帯は委縮してしまい発声時に息がもれやすく、声のかすれの原因となってしまいます。

 

・思春期の声変わり
特に思春期を迎える男性はのどぼとけと言われる甲状軟骨が急速に成長して声帯が引き延ばされるため声が低くなります。声帯が引き延ばされる時期はまだ声帯がうまく振動できないため安定するまでは声がかすれることがあります。

 

嗄声の東洋医学

嗄声は東洋医学では五臓六腑の『肺』が関係していると考えられています。東洋医学の『肺』は西洋医学の肺と似ているところもありますが、全く機能的に異なる部分もあります。
東洋医学の肺には

・肺は気を主る
呼吸によって外の清気を吸入して体内の濁気を排出してガス交換を行います。その他体内で「気」の生成に関与することで全身の様々な機能をつかさどっています。

・肺は宣さん・粛降を主る
肺には気や津液を全身のすみずみに送り届けます。肺呼吸や皮膚呼吸によって津液を発散させたり、末梢血管内外を浸透圧を調整して体液バランスを維持します。

嗄声はこの肺の機能低下によって起こると考えられており、特に『肺陰虚』という状態となったときに嗄声となりやすいといわれています。

・肺陰虚
肺の陰液不足という病態で慢性的疾患によって起こる栄養障害や炎症疾患による津液の消耗・乾燥した環境などの労働や居住などによって生じると言われています。気管支の粘液分泌不足や慢性炎症や自律神経系の過亢進などが関与すると考えられます。
嗄声症状やノドの乾燥感、口の渇きなども現れます。

 

声のかすれの治療症例

 

30代女性

1か月前に急性副鼻腔炎に罹ってしまい、それがきっかけで声がかすれるようになってしまった。声優をしているため、一刻も早く治したいと来院された。

副鼻腔炎はほぼ良くなっているが、少し鼻水が出る。

 

当院の治療

 

声のかすれは咽頭の炎症によるものである為、喉周りのツボに刺鍼をしさらにお灸をして炎症を改善を目的とした施術を行った。

さらに、自律神経測定器で測定してみた結果、免疫力が低下している状態であるので体質改善のため自律神経調節治療も同時に行った。

また、副鼻腔炎も完治していないので、そちらの治療も並行した。

 

 

◇1回目◇

あまり変化はない。

◇2回目◇

声が出しやすくなってきた。

◇3回目◇

鼻水も出なくなり、声も通常通りに戻ってきた。

◇4回目◇

声が元に戻った

 

 

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院

味覚障害の鍼灸治療

月曜日, 12月 2nd, 2019

味覚障害とは

味覚の感度が低下したり、消失したりする状態が味覚障害です。味覚は、噛むことで唾液と混ざった「味を持つ物質」を舌やその周辺にある味細胞(みさいぼう)という受容体で感知し、神経を通して大脳の味覚野に伝わることで認識されています。味覚障害はこのプロセスのどこかに異常が生じると発症します。

 

鼻炎

味覚障害の原因

味覚障害の原因は不明な点も多いですが次のことが知られています。

・全身疾患の影響による味覚障害

糖尿病、慢性腎不全、内分泌機能の低下などの全身疾患で味覚障害が生じます。特に糖尿病では神経や血管が障害されるため、糖尿病の患者の約1/4に味覚異常が生じるという報告があります。

 

・口腔、のどの病気に伴う味覚障害

舌炎や風邪による咽頭炎等、口腔やのどの病気でも味覚障害が起こります。また、シェーグレン症候群など唾液分泌が低下し、口内が乾燥すると味覚障害をきたします。

また、喫煙も味覚に悪い影響を与えます。

 

・味を伝える神経の障害による味覚異常

鼓索神経は中耳を通るので慢性中耳炎がある場合味覚異常を生じることがあります。顔面神経麻痺の際に味覚が障害されることがありますが、これは鼓索神経、大錐体神経が顔面神経の枝であるからです。

また、頭部外傷や脳血管障害などにより脳の味覚中枢が障害されても味覚異常は生じます。味覚と共に嗅覚も障害されることもあります。

 

・薬剤による味覚障害

関節リウマチ、高血圧症、パーキンソン病、糖尿病等の薬の影響で味覚が障害されることがあります。

これらの薬剤が亜鉛や銅などの代謝に影響を与えると推測されます。投薬中止により味覚は戻りますが、回復に時間がかかることもあります。

 

・偏った食生活による亜鉛不足

味覚に異常が生じる原因として代表的なものは亜鉛不足です。体内の亜鉛が不足すると、味蕾の新陳代謝が十分に行われなくなって味覚障害が生じます。インスタント食品などに含まれる食品添加物は食品中に含まれる亜鉛が体内に吸収されるのを妨げると言われています。

 

・舌の表面の粘膜の異常

舌の表面には舌苔(ぜったい)という白い苔のようなものが薄くついています。これは舌の表面が剥がれたものや食べ物のカス、細菌、白血球の残骸などが溜まったものです。疲れたりストレスを感じたりすると舌苔が厚くなったり色が変わったりして、舌の違和感や味覚障害を感じることがあります。

 

・嗅覚障害による味覚の低下

風邪などで鼻頭まりを起こしている時に食べ物の味を感じなくなった経験はどなたにもあるでしょう。風邪、花粉症、鼻づまりなど、鼻疾患を伴う場合味覚の低下を生じる場合があります。

 

・心因性

うつ病やストレスを感じた時に味覚障害が起こることがあります。

味覚障害の症状

ひとくちに味覚障害といってもその症状は様々です。

 

☆味覚減退・味覚消失

食べ物の味を感じにくくなったり、味を感じなくなったりします。

 

☆味覚過敏

食べ物の味が本来より濃く感じる

 

☆異味症

本当は甘いのに、苦く感じるなど違った味を感じる

 

☆自発性異常味覚

口の中に何もないのにもかかわらず、口の中が苦い、渋いなどを感じる

 

☆解離性味覚障害

ある特定の味(甘い)などが分からない

 

☆悪味症

何を食べても嫌な味がする

 

 

味覚障害になると、味覚が低下していることに気付かないうちに塩分や糖分をとりすぎて、生活習慣病を誘発する恐れがあることです。また、何より味が分からず食べる喜びが無くなってしまいます。

 

 

味覚障害に対する西洋医学的治療

 

耳、鼻、口腔の診察と、問診で服用している薬物の有無や種類の確認や、採血をして血液中の亜鉛の値の計測、尿検査にて肝、腎機能検査なども行い、味覚そのものの検査としては電気刺激による味覚検査や味の溶液を用いた検査が行われます。

治療は原因によって治療法が異なります。

原因となる病気がある場合にはその病気の治療を行います。

亜鉛欠乏性味覚障害は亜鉛剤を内服します。原因不明の場合もこの亜鉛内服が有効なことが多いため同様の治療となります。薬剤性味覚障害は、原因薬剤の使用を中止したり、減量する必要があります。これに亜鉛剤の内服が付け加えられることもあります。頭部外傷や顔面神経麻痺の場合、神経障害に効果が期待できるビタミン剤や循環改善薬などが使われます。口内炎や口の渇きが酷い場合などは

 

味覚障害に対する当院の鍼灸治療

 

味覚障害に対する鍼灸治療では頬周りがあご周りの味覚障害に効果のあるとされるツボを主に用いて施術を行っていきます。

また、風邪や鼻炎などで鼻詰まりが起こることで嗅覚が低下することで味覚低下の原因があるため鼻周りもツボを使用して鼻の通りを改善することで味覚の低下も解消していきます。

 

その他味覚障害では心因性が原因で起こることもあり得るとされており、ストレス過多などの自律神経の乱れなども深い関与があることが多いです。

当院では自律神経測定器で自律神経の状態を把握したうえでそれの状態に合わせた全身的な調整施術も行っていきます。

 

 

味覚障害の鍼灸治療

無月経の鍼灸治療

土曜日, 11月 9th, 2019

無月経とは

性成熟期であるにも関わらず月経が欠如している状態を無月経といいます。

初経(しょけい)を迎える前や妊娠、産褥、授乳に伴う無月経は生理的無月経です。無月経の分類として18歳以上になっても初潮がこないものを原発性無月経といい、これまであった生理が3カ月以上停止したものを続発性無月経といいます。

 

月経はどのようにして起こるのか
月経は卵巣から分泌される女性ホルモンで調整されていますが、この女性ホルモンが分泌されるまで様々なホルモンが関与しています。

まず最初に司令塔となる脳の「視床下部」から「性腺刺激ホルモン放出ホルモン」が放出され、それが同じく脳の「下垂体」から「性腺刺激ホルモン」を分泌されます。このホルモンの命令で卵巣から女性ホルモンが分泌されるのです。

この女性ホルモンの量は常に視床下部によって監視され、適切な量になるように調整されています。子宮は女性ホルモンの作用で妊娠の準備を行いますが、妊娠が成立しない場合に月経が起こります。

 

 

無月経になる原因

・続発性無月経

過度なダイエットや拒食症による体重減少、過度なスポーツ、肥満、ストレスや心身の疲労、環境の変化、薬の副作用などによって女性ホルモンのバランスが崩れることで起こることがあります。また、稀ではありますが、女性ホルモンをコントロールする脳下垂体の腫瘍や内科系のほかの病気が原因のこともあります。

無月経を起こす疾患として甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群などが挙げられます。

さらに続発性無月経にはエストロゲンのみ分泌され、プロゲステロンの分泌が停止した「第Ⅰ度無月経」とエストロゲン、プロゲステロン共に分泌停止になる「第Ⅱ度無月経」があります。

・原発性無月経

染色体異常、膣、子宮の奇形など性器の異常、ホルモン異常などが挙げられます。

 

無月経と体重の関係

無月経と体重は密接に関わっています。BMIが18、5を切っていたり、反対にBMIが25以上で卵はあるが育ちにくい状態になっていたりすると月経が止まってしまうことがあるといわれています。

 

無月経の症状

不妊や、男性ホルモン過剰による多毛やニキビ、エストロゲン不足による骨粗鬆症、プロゲステロン分泌を伴わないエストロゲンの持続作用による子宮体がんのリスク上昇などが挙げられます。

 

 

西洋医学的治療

 

続発性無月経の場合

月経歴、妊娠、分娩歴、既往歴、内服薬の有無などの詳細な問診、血液ホルモン検査、ホルモン負荷テスト、CT,MRI,エコー検査などの画像診断を必要に応じて行います。続発性無月経に対してはホルモン治療が行われますが、カウンセリングや生活指導も大切です。

病気が原因で起こる無月経に対してはその病気に応じた治療が選択されます。また、妊娠を希望する場合は排卵誘発剤を使用し、それが無効な場合は腹腔鏡下手術を行います。

 

原発性無月経の場合

原発性無月経は、遺伝的な要因を有することがあるため、十分な家族歴聴取と身体的な特徴を確認することが大切です。他にも二次性徴(身長体重、乳房や恥毛発など)の有無や、内外性器の形態に異常が無いかの診察を行います。

染色体異常、奇形、内分泌疾患など様々な原因疾患を鑑別し、適切な治療に進む必要があります。内分泌検査、染色体検査、遺伝子診断などが必要になります。原因を特定し、可能であればその除去や改善をするのが第一です。例えば処女膜閉鎖症や膣閉鎖症であれば、手術によって月経が来るようになります。染色体や性管に異常があることがわかった場合には残念ながら根本的な治療法はなく、対症的な治療が必要になります。

 

無月経の東洋医学的考え方

中医学で月経周期の異常と関係が深いのは「」です。「血」は血液や栄養のことを指します。

この血の状態が異常になると、月経周期が乱れたり、止まってしまうと考えられています。また、血の流れを推動する「気」の失調も大きく関係しています。

また、月経は五臓の「」や「」とも関係があります。肝は身体の諸機能を調節(疏泄)するのが主な働きですが、血を貯蔵し循環させる臓腑でもあります。

また、腎は人の成長、発育、生殖を司るのが主な機能ですが、「腎は血を生ず」ともいい、血を生み出す臓腑の一つでもあります。

無月経に対する当院の鍼灸治療

まず、自律神経測定器にて、女性ホルモンの分泌や血液循環と関わりの深い自律神経のバランスを測定し、現在のお身体の状態を把握した上で治療へ移ります。

自律神経、ホルモンバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与え、背部、腰部、骨盤周囲などのツボを用いて自律神経系の調整、内臓機能の調整、骨盤内臓器(子宮や卵巣など)の血液循環を促進し、内分泌、免疫機能を調整していきます。

 

無月経に対する鍼灸治療

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