適応障害という名前は一度は耳にしたころがあるかと思いますが、どういったものかピンとこない方も多いかと思います。
適応障害とはある特定の状況や出来事がそのひとにとってとても耐えがたく感じられてしまって情緒不安定になったり、行動にも影響が出てしまう症状です。
このコロナ禍で
・職場に出勤できない
・会社が存続できるか不安だ
・学校に行けない
・友人や家族とも会えない
・外出ができない
・普段楽しみにしていた趣味ができない
・テレビを見ていると暗い情報ばかりで気が滅入る
などなど多くの方は普段の日常よりもストレスに感じることがこのコロナ禍では多いです。
このストレスが原因で普段の生活がままならないほど抑うつ気分となったり、漠然とした不安感や怒り感情、軽いパニック状態などに陥ってしまいます。
ストレスの原因は人によって多種多様で災害が原因になったり引っ越しやクラス替えなどちょっとした生活環境の変化でも適応障害になる可能性もあります。このコロナ禍では多くの人が今までの生活環境が一変してストレスに感じており、なおかつ長期化することによって適応障害で悩まされる方が長期的に増えることが予想されます。

適応障害とうつ病の違いは、例えばうつ病の場合持続的なうつ状態が続きます。一方、適応障害の場合は一時的なものや環境を変えると症状が改善するということです。職場では鬱々とした心境なのに休みの日となるとアクティブに行動出来たり、人事異動などで自分と合わない人との接点がなくなると症状がほぼ消失するといった時には適応障害に当てはまります。
下記のような症状が1か月ほど続いている場合ですとうつ病や不安神経症などの疾患に移行して本格的な薬物療法やカウンセリングなどを受けて症状軽快を図る必要が出てくる可能性がありますので注意が必要です。
□仕事や家事のやる気が起こらない
□今まで楽しかった趣味に楽しみを感じない
□ネガティブな感情になることがいつも以上に多い
□不安感がある
□イライラして怒りっぽくなった
□寝つきが悪い
□緊張感が続く
□食欲がわかないまたは過食気味
適応障害の場合、コロナ禍というストレス因が終わればまた正常な精神状態に戻る可能性が高いですが、それが長期化することによってうつ病などの精神疾患に移行してしまう危険性があるのです。
心の状態はなかなか他覚的に把握することが難しいです。明らかに普段より行動的でない・表情がすぐれないなど他人が見てわかるものは別ですが、ちょっとした心境の変化は他社から見てもわかりません。また多くの人はそれを悟られないようにします。
上記のような症状は、自分の心からの叫びです。自分が自分の主治医という感覚をもってその心からの叫びを受け止めて対処していく必要があるのです。
適応障害と言われてると身構えてしまいますが、実は古くからある珍しくない症状です。ただ昔ではただ単に心の問題であまり気にすることはないと片付けられていました。
しかし、適応障害が悪化するとうつ病などに移行する危険性があることから心の状態を把握して自分自身をコントロールするセルフコントロールが重要です。
適応障害の対処法は、特に難しいことはありません。健康的な生活と言われることを実践して行けばよいのです。このコロナ禍では、その健康的な普通の生活を続けるのが難しい環境ではありますが、特に食事・睡眠・運動に目を向けることが重要です。
基本的に挙げられるものとして早寝早起き・栄養バランスに注意して一日3食決まった時間に摂る・室内でできるヨガや体操などの有酸素運動を取り入れるなどです。
また、このコロナ禍ではネガティブな情報ばかりに目を向けないということも重要です。現実から目を背けろということでなく、ネガティブな情報ばかりに目を向けていると気分がどうしても落ち込み適応障害になりやすかったり、自律神経の状態にも影響を与えてしまい免疫にも悪影響を及ぼします。
自分を守るためにあえてネガティブな情報から遠ざかる必要があるのです。
またストレスの許容度は人それぞれです。ここまでのストレスなら何とか耐えられるがこれ以上となってしまうと心身が持たないといったことです。それぞれストレス許容度を把握して対処していくそういったことが重要なのです。
適応障害になりやすい人
適応障害になりやすい人には、多くの共通点があります。基本的に真面目で勤勉、現状を容認しようとする日本人気質では、適応障害になりやすいともいわれています。
□勤勉な人
□責任感が強い人
□人に頼まれると断れない人
□他人の目を気にしすぎてしまう人
□完璧主義者の人
□何事も気にしすぎる人
□心配性の人
これらの特徴は、適応障害になりやすいと言われています。こう挙げられると一つは誰しも当てはまるのではないかと思われるかもしれません。しかし、これを認知して自分の気持ちを認識し、行動や習慣に歯止めをかけたりすることで対処ができてくるかと思います。
近年では、精神疾患に鍼灸治療を用いられることに注目が集まってきています。精神疾患の薬は、依存性が高く副作用が強い薬もあります。どうしても薬を体が受け付けないということもあります。
先日、NHKでイギリスではうつ病に対する鍼治療が注目を集めているということが紹介されていました。
鍼灸によるうつ病の治療 心に効く「ツボ」の存在
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1132.html
実は鍼灸大国の一つであるイギリス、うつ病患者に対して鍼灸治療を行った大規模研究では、カウンセリングと鍼灸治療の効果を比較したところ同等の効果が得られたとのことです。
専門かが行うカウンセリングは、精神疾患の患者さんに病院では積極的に取り入れられています。研究を率いたヨーク大学のヒュー・マクファーソン教授は鍼灸はうつ病治療の新たな選択肢になると考えています。
鍼灸の効果はまだまだはっきりとは解明されていませんが、鍼によって脳にも変化が起こることが最新の研究でわかりつつあります。
北里大学や東京大学の病院でも鍼灸が取り入れられています。世界的にみても今後さらに鍼灸が様々な疾患の治療に取り入れられていくかもしれません。

当院では、自律神経測定器で自律神経の状態を把握したうえで適応障害に対する施術を行っていきます。使い捨ての鍼や使い捨てのベッドシーツ、消毒もこまめに行い衛生環境を整えて施術を行っております。
鍼が初めてという方でも最初は痛みを感じにくい細い鍼を使用して刺激量を調整していきます。

長引く外出自粛で
・あまり外に出歩けない
・仕事もリモートワーク
・友人や家族にも会えない孤独感
・運動もできずストレスが溜まっている
そのような方も多いのではないでしょうか。そして、そのような精神的ストレスによって
・何となく気分が落ち込む
・やる気が出ない
・楽しみを感じなくなった
・漠然とした不安感
・集中できない
などを抱えている方が増えていることでしょう。
そのような精神状態が続いてしまいますとうつ病や不安神経症のような精神疾患に移行してしまう可能性があります。上記のような精神状態は心からSOSです。
早め早めに対策を取っていく必要があるのです。
また、精神は身体状態にも影響を与えます。精神状態が悪くなると免疫にも影響を与えてしまい免疫力の低下につながることがわかっています。

・生活習慣の見直し
家で過ごす時間が長くなってしまいますとどうしてもベッドに入る時間が遅くなったり、朝目覚める時間も遅くなりがちです。すると必然的に食事を摂る時間も変わったり、朝食を抜かして一日2食だけになったりします。
自律神経は、基本的に朝からお昼ぐらいにかけて交感神経が高まり、夕方から夜にかけては副交感神経の活動が高まる恒常性をもっています。それが崩されてしまいますと自律神経の状態が乱されやすくなって精神状態にも影響を与えます。
なるべく仕事をしていた日常に近いリズムで生活することが重要です。すると自然と生活のリズムが整って精神が安定しやすくなります。
・他人と会話してみる
特に家に家族のいない一人暮らしの方は、この自粛期間中に他人と全く会話をする機会がないという方も多いかと思います。
電話でもいいので家族や友人と会話をすると精神的に安定しやすいという研究結果も出ています。
今はこういう時期ですので積極的に家族や友人と連絡を取って何気ない会話をするだけでも精神安定的にもだいぶ違います。
瞑想ときくとスピリチュアルで宗教的、何か怪しいと思われる方もいるかと思いますが、海外ではマインドフルネスと言われてあのスティーブ・ジョブズも瞑想を生活習慣として取り入れていたと言われています。
世界的にも有名な企業であるGoogleもオフィススペースに瞑想ルームがあり、多くの社員が瞑想を行っています。
近年でもマサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士が「マインドフルネスストレス低減法」というプログラムを開発してアメリカ中に広まっています。脳画像研究など様々な研究結果で瞑想は科学的に効果があると証明されています。
瞑想は単なるスピリチュアルや宗教ではなく、精神的な安定や注意力を上げ集中力を高めるために様々な企業またうつ病などの治療にも取り入れられているのです。

マインドフルネスとは今起こっている事象に中を向ける心の状態のことを指します。
マインドフルネス瞑想は、今行っている呼吸に注意を向け続けることによって過去や未来への不安や恐れ、様々な雑念を軽減して安定的な精神状態を獲得することを実現していきます。
・副交感神経の働きを高めてリラックス状態になる
マインドフルネス瞑想をすることでリラックス状態となったり、ストレスを受けた時に分泌されるコルチゾールが減って、幸せホルモンであるオキシトシン分泌されるという結果が出ています。
その他マインドフルネス瞑想は脳の海馬にも影響をもたらすという研究結果も出ています。アメリカのサラ・ラザール博士がfMRIを使って研究した結果では、脳の記憶や感情のコントロールに関係する海馬の一部が厚くなっていることがわかっています。
うつ病の場合、薬を使って海馬の代謝を活性化して症状改善を図りますが、マインドフルネス瞑想を実践すれば薬を使わずに海馬を元気にすることがわかったのです。
・集中力や生産性が上がる
カナダの公立校でマインドフルネス瞑想によって成績が良くなったという研究結果も出ています。
毎日3分×3回の瞑想を4か月行ったところ行わなかったグループと比較して15%もの高い成績が出たとのことです。
Googleでもストレスが軽減されて仕事の生産性が上がる、思いやりの気持ちが芽生えてチームワークが向上する、アイデアがわくようになって創造性が高まるなどの効果が科学的にも解明されて取り入れられているのです。
Googleの他にも最近では多くの企業がマインドフルネス瞑想を取り入れている企業が増えて日本の企業でも取り入れ始めています。
スポーツ選手の間でもパフォーマンスが向上するとのことで取り入れられているそうです。
・感情をコントロールできるようになる
先ほどご紹介したカナダの公立学校の研究では、成績だけでなく、マインドフルネス瞑想を行った生徒の方が社会的な行動特性が24%上がったという結果が出ています。
怒りなどの感情をコントロールして他者を思いやることができるようになったとのことです。
怒るという感情は人間にとって仕方のない感情です。それをただの生理的な身体反応としてとらえ直すことで俯瞰して自分を見つめ直すことができるのです。
マインドフルネス瞑想はまずリラックスした状態で椅子に座ります。そのとき、背筋を伸ばして両足はしっかりと床につけます。そして、呼吸に意識を向けていくのです。
「呼吸に注意を向ける」
↓
「注意がそれて雑念がわく」
↓
「注意がそれたことに気づく」
↓
「雑念を手放してまた呼吸に意識を向ける」
基本的にこれの繰り返しです。
5分ほどの瞑想でも精神的なストレスが軽減されて体がリラックスる状態になることがわかっています。集中力を付けるために10分程度の瞑想が必要のようです。
瞑想に関する様々な無料アプリがありますのでそれを利用してみるのも良いかもしれません。
研究内容からしてみても一度だけでなく習慣化することが重要のようです。
当院が行う鍼灸治療でも自律神経の状態を整えることができます。
研究結果でも鍼灸治療は自律神経の状態を整えるということが出ています。
当院では感染対策を行いながら診療しております。使い捨てのベッドシーツも導入しておりますので外出自粛で精神的なストレスが溜まっている、リモートワークで首肩腰がつらいなどといった方は是非ご利用ください。

ストレスと睡眠には深い関係にあることが知られています。日本人の5人に1人は、睡眠で悩まされ不眠状態に陥っているとも言われています。
特に外出自粛によって生活のリズムが崩れたり、仕事も自宅でする方も増えてさらに不眠で悩まされている方が増えていることが予想されます。

過度なストレスが身体に与える影響としまして自律神経の状態が関係してきます。自律神経は交感神経と副交感神経とがあります。
その中で交感神経は活動的な身体を緊張させる神経で主にお仕事中など日中活動的になる神経で逆に副交感神経はリラックス神経であり主に夜に働く神経です。
この二つの神経の活動割合が
・日中は交感神経6対副交感神経4
・夕方辺りになると交感神経5対副交感神経5
・夜になると交感神経4対副交感神経6
の割合で自律神経が働いていますと正常な状態と言えます。
しかし、生活のリズムが崩れて朝なかなか目覚めるのが遅く夜は眠るのが遅いとだんだんと自律神経の割合が後ろにずれこんでしまいます。
また、自宅でのお仕事でなかなかメリハリが付けられずに夜にまで仕事を持ち込んでしまいますと夜も交感神経が高まった状態になってしまいます。するとストレスホルモンであるアドレナリンも出続けた状態で身体の興奮状態も引き起こします。
いずれにしても夜に交感神経が高まった状態は睡眠の質を下げて眠れない・眠りが浅い状態になってしまうのです。一日だけならそれでも身体的には何とかなりますが、その状態が1ヶ月とか続いてしまいますと身体の疲労が蓄積して体の弱っている部分に出たり(首肩こり・腰痛・頭痛など)、精神的な疾患(うつ病・不安症など)の原因となってしまいます。
・肩こりの鍼灸治療について
・腰痛の鍼灸治療について
・頭痛の鍼灸治療について
・うつ病の鍼灸治療について
・不安症の鍼灸治療について
また、いつか外出自粛が解かれたときに出勤して仕事をするときに支障が出たり、状態が悪くなると外出するのが困難な状態になる危険性があります。
自分ではしっかり睡眠をとれているつもりでも睡眠障害が起きている場合もあります。自覚できる睡眠障害と自覚できない場合もあるのです。下記のような状態が見られる場合は注意して下さい。
・ベッドに入って1時間しても眠れない
・夜中目覚めてしまう
・夜中目覚めた後寝付けない
・朝起きる予定時間より1時間以上前に自然と目覚めてしまう
・朝の目覚めが悪い
・眠った気がしない
・日中異常に眠たくない
・いびきをするようになった
・暑くもないのに寝汗をかいてしまう
・寝言を頻繁に言うようになった
・悪夢を多くみるようになった

いつ外出自粛が解かれて会社に出勤するようになってもいいように今から生活のリズムに気をつけるようにすると実際にスムーズに職場での仕事を再開できるようになると思います。
・起床時間
職場に出勤する時と同じような起床時間にしましょう。自宅勤務ですとどうしても起きる時間が遅くなってしまっている方も多いかと思います。その30分・1時間のずれでも身体を戻すのに時間が掛かってしまいます。それが1~2か月続くようであればなおさらです。
・入眠時間
朝、出勤する時間と同じ時間に起床するには入眠時間も重要です。朝時間的に余裕があると思うと寝る時間も後ろ倒しになってしまいがちです。そこは意識的に以前と同じ睡眠時間か今は免疫力も付けることが大切ですので以前よりも30分とか1時間早くベッドに入ってしっかり休息をとるようにしても良いかと思います。
・朝に日光にあたる
朝目覚めたら日光に当たることは体内時計を整えるうえでとても重要なことです。朝に日光をあびることで体内時計がリセットされて脳内にもセロトニンという物質も出ることで精神安定上良いとされています。特に外出する必要もなく、ベランダに出る・窓際で光にあたるだけでも効果があるとされています。
・昼寝は15分程度に
お昼ご飯をたべて自宅にいる情な状況ですとどうしても眠気が襲ってくる場合もあるかと思います。その場合は、15分ほどの仮眠をとるようにしてください。ベッドに入ってしまうと思わず寝すぎてしまう可能性もあるので椅子に座ったまま眠るようにしてください。
これは、『パワーナップ』といってアメリカの企業を中心に取り入れている企業もあるくらいです。
パワーナップの効果としまして、頭がスッキリして仕事の効率が上がる・集中力が上がる・ストレスが軽減されて生活習慣病の予防になるなど研究結果も出ているほどです。
・運動
自宅にいることが多く、なかなか運動することが難しい状況かと思いますが、家でもできる運動はあります。睡眠のことを考えると有酸素運動を取り入れると効果的です。
ラジオ体操やその場でのもも上げ足踏み、ヨガやストレッチなど家でもできる運動をできれば毎日行うようにしましょう。
運動は脳も活性化されて仕事の集中力も増すとも言われています。
快眠に効果のあるとされるツボはいくつかあります。その中で臨床経験上効果があったツボをご紹介させていただきます。
・神門
手首を手のひら側に曲げた際にできるしわの中央部分に位置します。海外の研究ではこのツボを押すことによって睡眠に重要なホルモンであるメラトニンの量が増えて睡眠の質が改善されたという研究結果も出ています。
・勇泉
足の指を曲げた時にできるへこみ部分がおおよその勇泉のツボの位置になります。経絡でいいますと腎の経穴となり、睡眠に重要なツボになります。
・百会
頭のてっぺんにあり立位で体の一番上に位置するところにあるツボです。百会は、100もの数の経脈が会わさるツボということでそう命名されており、いろいろな症状に用いられます。

鍼灸治療には、自律神経の状態整えることが国内の研究結果でもわかってきました。
睡眠障害では特に副交感神経を高める必要があり、鍼灸治療はその点に優れています。
また、上述しているツボを中心に東洋医学的にも睡眠障害に効果のあるツボを中心に施術をしていきます。
特に東洋医学では睡眠障害は『心』や『腎』の状態が悪いと症状が出やすいことが多いのでそれらに関するツボを用いていきます。

東京α鍼灸院では患者様に安心して施術を受けていただくために以下の対策を徹底して行っております。
・患者様一人一人の施術の前後は、必ず手洗い・手指のアルコール消毒を行い常に清潔を保つように心掛けています。
・スタッフはマスク着用を義務づけております。
・うつ伏せの際に使用されたまくらは、施術後に毎回消毒を行いお一人ずつ使い捨てのフェイスペーパーを使用しております。
・患者様やスタッフが触れる場所(出入り口のドア、スリッパ、待合室、荷物かご、ハンガー、受付、トイレなど)に対し、こまめにアルコール消毒を行っております。
・院内の感染予防のため定期的に院内の換気を行い、空気清浄機・加湿器を常に運転させて、一定の湿度を保つようにしております。
換気扇を常に回したうえで30分~1時間に一回ドアを開けて換気をしているため室内の温度が多少下がっている状態で施術させて頂いております。その点はご了承ください。
・当院はご予約制となっており、患者様同士の密集空間はなるべく避けております。
・スタッフは毎日体温を測定し、健康管理を徹底しております。
🌷患者様へのお願い🌸
受付にアルコール消毒液を用意しております。
ご来院の際は手指のアルコール消毒にお使い下さい。
また、院内感染予防のため施術中でもマスクの着用をお願い致します。(美顔コースや、うつぶせ時に呼吸が苦しい場合はその都度はずして頂く事は可能でございます。)
熱や咳、倦怠感などの症状がある方は施術を受けられるのをお控えください。

レイノー症候群とは寒冷刺激や精神的ストレスが原因の血管攣縮によっておこる手指などの皮膚色変化を有する総称で、他も手指の痛みやしびれなどの自覚症状を伴います。
原因が明らかなものをレイノー現象、原因不明なものをレイノー病と言います。
一般的には若年層の女性に多く、手指の第2~第5指の指先からMCP関節(丁度指と手の間ぐらいにあるグーにした時の骨が出る部分)ぐらいまでの所が好発部位です。また、足の指や鼻先、耳、顎の先端部分、舌にも発症することがあります。
また、成人の約5%~10%の人に発症する言われています。
レイノー現象はまず最初に血流低下による手指の蒼白化がおこり、指先の疼痛や締め付けられる感覚、冷感が現れます。
その数分後にはチアノーゼにより紫色に変化し、血管が反応的に拡張するため充血し赤色に帯びてきて、徐々に正常に戻るという過程を繰り返します。これらは数分から数10分続きます。
また重篤になると、強い疼痛を伴う壊疽や潰瘍形成も現れることがあります。
〇原発性
・自律神経系機能異常
・寒冷刺激
〇続発性
・膠原病(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群、強皮症、多発性筋炎、多発性皮膚筋炎など)
・閉塞性の血管疾患(閉塞性動脈硬化症、閉塞性血栓血管炎、血栓塞栓症、胸郭出口症候群)
・血液疾患(多血症、クリオグロブリン血症、マクログロブリン血症)
・職業病(振動工具病、白蝋病)
・その他(甲状腺機能低下症、褐色細胞腫、低血糖、原発性肺高血圧、特発性間質性肺炎、原発性胆汁性肝硬変症)
などがあります。
※膠原病とは・・・
膠原病とは,皮膚や筋肉、関節や骨、血管、内臓の細胞が慢性的な炎症を繰り返す自己免疫疾患で、本来、自分の体の防御機能でもある免疫が異常を起こし、自己の正常な細胞(細胞同士を繋げているコラーゲン)を異物として間違って攻撃をしてしまう病気の事です。
女性にかかる事がほとんどで、代表的なものが関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群があります。
レイノー症候群は東洋医学的観点だと「瘀血」が深く関与していると考えられます。瘀血とは血液の流れが滞ってしまい循環が悪くなる状態を言います。油っぽい食事に偏った生活や不規則な生活、ストレス、運動不足、過労によって血の循環や貯蔵を司っている「肝」の機能が低下することが瘀血になる原因となります。
また、瘀血になることで血液の供給量が低下し、同時に気の不足や流れの滞り状態である気虚や気滞を引き起こす事になります。
病院ではまず、病歴、職業、生活環境、喫煙歴、服用中の薬剤、発熱、全身倦怠感、関節や皮膚・筋肉の症状の有無といった詳細な問診を行い、膠原病との関わりを鑑別していきます。
次に、皮膚の職長変化や腫瘍形成の有無、患部の皮膚温度や動脈圧の左右差の確認、爪圧迫テストを行っていきます。
治療方法は、血管拡張薬や抗血小板薬といった薬物療法を基本ですが、外科療法も取り入れることもあります。
レイノー現象は血流低下によって起こるので、血管運動をコントロールしている自律神経調節治療を行っていきます。
次に患部の血流量を上げるために各中手骨間部や手三里穴、曲池、合谷といったツボに置鍼を行います。
症状や鍼刺激の慣れに合わせて、少しづつ鍼通電療法に変えていきます。
さらに、膠原病を伴う関節痛など他の症状がある場合は全身的な鍼灸治療を併せて行っていきます。

一般的に異常な熱感のことをほてりといい、それが頭や顔に起こった状態をのぼせといいます。
※ホットフラッシュとは
更年期障害の代表的な症状で、ほてりやのぼせ、発汗、めまい、動悸などの症状が現れます。
更年期には卵巣機能が低下することで女性ホルモンのエストロゲンが減少し、血管の収縮や拡張、体温調整などをコントロールしている自律神経の働きが乱れることにより起こります。
・気温の変化や長時間の入浴などによる体温の上昇
炎天下での作業など長時間の入浴などで血管が拡張したままの状態になると脳の血液循環に異常をきたし一時的なのぼせやほてりが生じます。
・精神的な緊張やストレスによる自律神経の乱れ
強い緊張や精神的ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、血管の収縮、拡張がコントロールできなくなることでのぼせやほてりの症状が起こります。
・女性ホルモンのバランスの乱れ
女性ホルモンのバランスが乱れると、自律神経に影響を与え、血管の拡張や収縮のコントロールが狂うことによってのぼせることがあります。
特に出産後や閉経前後の更年期には女性ホルモンのバランスが乱れやすくなります。
・血行不良によるもの
血行の良い人ほど顔がほてりやすいと思われがちですが、実は冷え性の人の方がほてりやすいのです。手や足の先の冷えは血管が収縮することで起こります。そのため手や足の血管が収縮すると、体の中心や頭部に血液が集中し、のぼせやほてりが起こりやすくなります。
・疾患によるもの
・感染症(風邪、インフルエンザなど)
・熱中症
・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
・自律神経失調症
・更年期障害
・高血圧症
などが挙げられます。
その他、遺伝や肥満、塩分の摂りすぎなどからのぼせが引き起こされることがあります。
・自律神経失調症の鍼灸治療について
・更年期障害の鍼灸治療について
・高血圧症の鍼灸治療について
頭や顔が異常に熱いと感じます。頭痛やめまいを伴うこともあります。また、頭や顔が熱いと感じる一方で下半身や手先は冷えている場合もあります。
のぼせを起こしている疾患が明確な場合にはその治療が間接的にのぼせ症状の緩和に繋がります。しかし、原因不明の場合(体質的、生活習慣的なもの)だと西洋医学的な治療を行うのは難しいです。
更年期障害の場合、治療法として生活習慣の改善、漢方療法、減少したエストロゲンを薬で補充するホルモン補充療法(HRT)、抗うつ薬、非薬物療法(心理療法やカウンセリング)などがあります。
中医学ではのぼせやほてり、発汗の症状は気逆(きぎゃく)、瘀血(おけつ)、陰虚などにより引き起こされると考えられています。
気逆とは気の流れに異常が生じ、下降しなければならなかった気が逆流し上昇してしまう状態のことを指します。生体を巡るエネルギーである「気」は、もともと上に昇りやすい性質をもっています。生体にストレスが負荷されると全身をくまなく循環する気の量が低下したり(気虚)、循環が鬱滞した状態(気うつ)となり気逆が起こりやすくなってしまうと考えられています。
気逆が起こるとのぼせやほてりの他、頭痛、動悸、焦燥感などの症状を引き起こしやすくなります。
また、気を全身に運ぶ「血」の循環が滞った状態を「瘀血」といいますが、瘀血は気の失調と相まってのぼせや冷え症の原因となると考えられています。
瘀血は精神的ストレスを慢性的に受けたり、身体を冷やしすぎると生じやすいです。
陰虚は身体を適度にクールダウンさせる血や津液が不足した状態です。血と津液が不足すると、相対的に熱性の性質を持つ気が優位となりのぼせが起こりやすくなります。
陰虚によって起こる症状として口喝、目や肌の乾燥、ふらつき、動悸、息切れ、発汗過多などが挙げられます。発汗を伴うホットフラッシュは陰虚によるものが多いです。陰虚の原因としては加齢、発熱を伴う病気、長期にわたる闘病、過労などが代表的です。
また、五臓六腑の失調として「肝」「心」「腎」などが考えられます。
肝火
肝の機能が強いストレスや緊張などの影響で失調すると、肝気の流れが鬱滞して熱を帯びるようになります。肝気は上へ上りやすい性質を持ち、気が逆流することで頭部や顔面にのぼせが起こります。
肝は体の諸機能を調整(疏泄:そせつ)そせつする臓器です。自律神経系や情緒の安定、気血の流れと関係があります。のぼせ、ほてりの他、イライラ、怒りっぽい、不眠、顔面紅潮などの症状が現れることもあります。
心火
人間の意識や思考など、高次の精神活動を司る五臓の「心」が過度の刺激を受けることで亢進し、熱を帯びて心火となり、のぼせやほてりが引き起こされている状態です。落ち着きがない、不安、不眠などの症状を引き起こすことがあります。
心腎不交
五臓の「腎」は単に腎臓のことではなく、内分泌、泌尿生殖器系の働きや自律神経系など幅広い機能を指します。
加齢や過労、ストレスなどにより腎の機能が弱まる(腎陰虚)と、腎水(陰)が不足することで、身体を冷やしたり栄養する能力が弱まり心火(陽)の亢進を抑制できなくなります。(心腎不交)
当院では血管の収縮や拡張、体温調整、ホルモン分泌などに深く関わる自律神経のバランスを機械で測定しお体の状態を把握したうえで治療へ移ります。
自律神経やホルモンバランスの調整施術と、東洋医学的観点から気血の巡りを整えるツボや五臓六腑の「肝」「腎」「心」の機能を調整するツボを用います。また、中医学では手足や体の内部の冷えからほてりやのぼせが起こると考えますので、鍼やお灸の刺激により体の冷えた部分を温めて血行を良くしていきます。
さらに、のぼせやほてりのある方は首や肩回りの筋緊張が影響し頭部や顔面の血流が鬱滞している場合が多いため首肩周囲の治療も合わせて行っていきます。


症例
50代 女性
ここ数年、更年期障害のためホットフラッシュが気になるようになり、最近になって酷くなってきた。
夏場はもちろん、冬の暖房が効いている場所に長時間いると顔が火照ってしまい、辛くなってくる。顔は暑くなる就寝中は手足の末端が冷えてしまい眠りづらい。
その他に、だるさや腰痛も気になるが、その他の症状や精神症状は気にならない。
デスクワークのため慢性的な首肩コリや、ひどくなるとたまに頭痛が起こる。
今まで他の様々な鍼灸院でも鍼治療を受けており、いつも改善していた経験があり、今回もたまたま当院を見つけ予約した。
当院の施術
まず自律神経測定器で、現在の自律神経の状態を確認していきました。
そこまで大きく乱れは見られなかったものの、夕方の測定にも関わらず若干交感神経の方が優位になっていました。お身体を確認すると手足、特に足先の冷えが強く、首肩の筋緊張が非常に強い状態でした。
仰向けで、自律神経調整を目的とした施術を行い、次にうつぶせで首肩や背中の筋緊張緩和、骨盤血流量を促進させ、女性ホルモンの分泌を促す施術を行っていきました。
経過
1回目
まだ大きな変化はないが、よく眠れた。
2回目
少し火照りが軽くなった。
3回目
あまり気にならなくなってきた。
4回目
日によって気になることもたまにあるが、ほとんど気にならない。
定期的にメンテナンスを続けていきたい。
脚気は偏った栄養状態などによるビタミンB1不足で末梢神経障害や心疾患を起こす病気で、末梢神経障害は乾生脚気、心疾患症状は湿性脚気と2つに分類されます。
鍼灸では、脚気によるそれぞれの症状緩和を目的とした治療を行っていきます。
食欲、倦怠感や、動悸、むくみといった症状は自律神経と深い関わりがあるため自律神経調節治療を行っていきます。
それと同時に、動悸には心臓に関わるツボ、食欲不振には胃の働きを調節するツボ、むくみに対しては血管運動の活性化を目的に電気鍼などといったそれぞれの症状に合わせて施術を行っていきます。
また、脚気八処の穴という脚気に効果がある八つのツボに鍼やお灸で刺激をしていきます。

脚気はアルコールの依存症や妊娠中、栄養の偏った食生活を続けている事で、ビタミンB1不足になり発症する病気です。
初期の段階では、倦怠感や食欲不振、疲れやすいといった症状が現れ、次第に手足の感覚が感じにくかったり力が入りにくい、言葉を発しにくい、意識障害、焼けるような痛み、筋力低下といった神経症状や、動悸や下肢のむくみといった心臓に関わる症状が出現します。
さらに進行すると、心不全を引き起こす事もあります。
また、神経に異常が出るため、膝の下を叩くと足が跳ね上がる膝蓋腱反射が起きなくなるのも特徴の1つです。
ビタミンB1は別名チアミンといい、8種類存在するビタミンBの中の1つです。
ビタミンB1は、食べ物から摂取した炭水化物からATP(アドノシン三リン酸)を作り出す役割があります。ATPはエネルギーの放出や貯蔵、代謝や合成に重要な物質になります。
ビタミンB1は白米やパン、砂糖といった糖を分解するのに必要で、そのため不足するといくら糖質を摂取してもエネルギーに変えることができず、乳酸や疲労物質が蓄積し疲れやすくなってしまいます。
また、ATPは神経伝達物質でもあります。
我々の神経はニューロンという神経細胞が1つ1つ組み合わさって構成されています。それぞれの間には小さな隙間があり、ニューロンからニューロンにATPが放出され神経の信号が伝達されていきます。しかし、ビタミンB1が不足すると神経伝達物質のATPが作り出せなくなり身体に神経系特有の障害が起きたり、精神も不安定になりやすくなり、イライラや集中力の低下といった症状が現れます。
脚気はビタミンB1不足になることで起きるため、内服薬の服用か点滴によるビタミンB1の補充を行います。
脚気の発症リスクが高いアルコール依存症の場合は禁酒の指導、アルコール依存以外にも妊娠中や偏った食事をしている場合は意識的にビタミンB1を多く含む食事の指導を行います。
・豚肉
・大豆
・ウナギ
・ナッツ類
・たらこ
なお、これらの食材は加熱した方がビタミンB1の摂取量は増えると言われています。

前立腺肥大症の東洋医学的な考え
前立腺肥大症の症状は、東洋医学では「尿精」「白淫」と言い、アルコールの過剰摂取が原因で脾胃の運化が失調し、湿熱が体内に生じ気熱の流れが悪くなる事で起こると考えられています。
前立腺肥大症による当院の治療
前立腺の筋肉は自律神経がコントロールしており、交感神経が過剰に亢進することによって前立腺の筋肉が収縮し膀胱を圧迫し頻尿がおきます。自律神経の乱れは前立腺肥大症に大きく関わりがあるため、まずは自律神経測定器で自律神経の状態を確認します。
施術内容は、頻尿やは排尿困難などの改善を目的とし、膀胱や腎に関わるツボに鍼やお灸で気血の流れを高める治療を行います。
また体質改善としまして、自律神経や男性ホルモンを調節する治療を行っていきます。

前立腺肥大症とは
前立腺肥大症は、男性の膀胱に隣接している前立腺が何らかの原因で肥大してしまい、膀胱の圧迫や尿道の一部狭小化によって排尿障害が起きる病気です。
前立腺の働き
前立腺は、男性だけにある臓器で、膀胱の下に位置し尿道を取り囲むようにあります。
前立腺の働きはまだよく分かっていないことが多いですが、前立腺液を分泌し精子を保護したり精子に栄養を与え活動を助ける役割があります。
前立腺肥大症の原因
前立腺肥大症の原因はまだはっきり解明されていません。
しかし、前立腺は男性ホルモンのアンドロゲンによって維持されているため、加齢による男性ホルモンの変化が原因と推測されています。
また、高血圧、高血糖、肥満、脂質異常、メタボリックシンドローム、遺伝的要因が発症の誘因ではないかといわれています。
前立腺肥大症の症状
・排尿困難
・頻尿
・尿意切迫感
・残尿感
・尿失禁
また、前立腺肥大症には合併症があり、代表的なものに尿閉があります。尿閉とは尿路が完全に塞がってしまい排尿が全くできなくなってしまう状態です。尿閉があると腹部が苦しくなり食事が困難になります。
それ以外にも、前立腺が肥大化する事によって出血し血尿を生じたり、尿路感染、膀胱結石、腎機能障害などの危険性もあります。
前立腺肥大症と思ったら・・・
上記のような症状が出現したらまずは病院での診察が必要にります。
前立腺肥大症の他に、前立腺癌の恐れがあるからです。前立腺癌は前立腺肥大症と違い悪性腫瘍のため進行すると他の臓器に転移する恐れがあります。
前立腺肥大症と前立腺癌は症状では見分けをつけることはできないため、病院での検査を必ず行ってください。
胃痙攣とは上腹部に起こる発作性の痛みの総称で、胃の壁にある筋肉層が異常に緊張して痛みを発する状態がけいれんを起こしているかのように感じるためそう呼ばれています。
胃痙攣は腹痛や頭痛などと一緒で症状に対する呼び名で病名ではありません。

胃炎や胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、胆石症、膵炎、虫垂炎、急性胃腸炎、腎結石などの疾患や、食中毒、腹部の冷え、ヒステリー、過食後やアルコールの飲み過ぎた後に起こることがあります。また、強いストレスを感じて緊張しすぎた場合にも起こることがあります。
胃はもともとストレスに敏感な臓器だと考えられています。それは自律神経の働きが胃と連動しやすいことと関係しています。極度のストレスや緊張が長時間続いてしまうと自律神経が乱れることで胃酸が出過ぎたり、逆に胃酸が出なかったりということが起こります。
また、便秘になると胃の動きが停滞し消化機能が働きにくくなります。冷えも胃痛には大敵で、冷え性の人や、腹部周辺が冷えやすい人、冷たい飲食物を好んで摂られる人は胃痙攣を起こしやすいといえます。
・胃十二指腸潰瘍の鍼灸治療について
・胃酸過多症の鍼灸治療について
・慢性胃炎の鍼灸治療について
心窩部(しんかぶ)(みぞおち)のあたりを中心に痛みの発作が起こります。発作の時間は数分から長いものでは1~2時間続くこともあります。
痛みによって呼吸困難に陥ったり、冷や汗をかいたりすることもあります。また、腹痛だけでなく吐き気や下痢、食欲不振などの症状を引き起こす場合もあります。
・食欲不振に対する鍼灸治療について
血液検査や内視鏡検査、尿検査、X線画像検査、超音波検査などを行い胃痙攣が起こる原因を調べ、原因に対する治療を行います。痛みを抑えるための鎮痛薬が処方されます。
中医学では、西洋医学における急性、慢性胃炎や十二指腸潰瘍、胃痙攣、胃下垂などの疾患は胃痛として弁証することが多いです。
飲食から必要な栄養を吸収して、不要なものを下に降ろすという働き(受納・降濁:じゅのう・こうだく)は、肝の協調によって行われています。
慢性的なストレスは肝鬱気滞という情志の鬱滞からくる気の停滞を意味しますが、これが胃の働きを阻害し胃痛を生じます。
当院では自律神経測定器にて自律神経のバランスを測定しお身体の状態を把握した上で治療へ移ります。
内臓機能に大きく関わる自律神経の働きを整え、東洋医学的観点から胃や肝に関わるツボを用います。
腹部への施術は鍼ばかりでなくお灸の施術も行い、胃部等への冷えを解消して働きを正常に戻すように施術を行っていきます。
お灸にも様々な種類がございますが、当院で使用しているお灸施術は決して跡が残らず心地よい温熱刺激で副交感神経の活動を高めることで身体をリラックス状態へと導きます。

胃痙攣の原因は上述されいます通り、様々な原因が挙げられますが最も多いのがストレスによるものや腹部の冷えからくるものです。
それらは日常生活習慣を見直すこといくら改善されることが多いです。
①食事
お肉や脂っこい食べ物を日常的に食べ過ぎている状態や消化に悪いものを多く摂取すると胃内に飲食物が長く停滞することになります。すると体は早く消化しようと胃酸を過剰に分泌することになります。それにより胃の粘膜が傷つくことで胃痙攣となりやすすくなります。
その他、ビールなどの冷えた飲み物やアイスクリームなどの食べ過ぎ、辛い物の食べ過ぎも胃痙攣を引き起こす危険性があります。
胃も筋肉の働きによって活動しているため、寒い季節は手がかじかんでうまく動かせなくなるように胃も冷えると活動が低下してしまいます。
それらの食べ物の過剰摂取は控えて胃の調子が良くないと感じたらよく煮込んだ野菜スープやおかゆなどの消化の良い食べ物を摂取するようにしましょう。
②睡眠
睡眠時間の低下は自律神経の活動を乱すことで胃の活動にも影響を与えます。
また胃の活動を考えると右側を下に向けたほうが良いとされています。
それは胃の構造上の理由で胃は十二指腸へと繋がるのですがその繋がる部分がお腹の右寄りにあるため右側を舌にして寝たほうがよりスムーズに胃の中の飲食物が十二指腸へと流れやすくなるのです。
③体を温める・リラックスできる時間をつくる
ぬるま湯にゆったり20~30分ほど浸かって体の芯までしっかりと温まるように心がけましょう。体が冷えてしまうと胃の活動にも影響が出ます。冬は肌着の上からホッカイロを張ったり夏は冷房の冷えから身体を守る腹巻を巻くことも有効です。
リラックスできる時間をつくるのは、実践するとなかなか難しく感じることもあるかもしれませんが、趣味や読書、軽いウォーキングなどの運動でリラックスできる時間が増えると胃の活動にもいい影響が出てきます。
声のかすれに対する当院の治療は、東洋医学で機能不全を起こしていると考えられている五臓六腑の『肺』の機能を正常に戻すことや自律神経の状態を整えることを主眼において施術していきます。

声帯の開閉時に働く喉頭内の筋肉は、迷走神経によって支配されています。その迷走神経は、副交感神経が大部分からなり、頭部・頸部・胸部・腹部すべての内臓に分布して感覚や運動、分泌の役割を担っています。

副交感神経は安静に優位になるリラックス神経です。ストレス社会と言われる現代では多くの人が副交感神経の活動が低下していると言われています。実際に当院の自律神経測定器で測定すると多くの方は交感神経の活動が優位となっており、声のかすれでご来院される方々も例外ではありません。
声のかすれ症状の方も初診時に自律神経測定器で自律神経の状態を把握させていただき、施術していきます。
基本的には、副交感神経の活動を高めるリラックスできるような施術を行っていきます。特に鍼灸施術は副交感神経の活動を高めて自律神経を整える効果が期待できます。
その他、肺に関するツボや嗄声の方は五臓六腑の『腎』の働きが弱っている方も多く、腎に関する経穴も用いて施術していきます。

発生は大きく分けて4つの動作から成り立っており、息を送り出す→声帯が振動する→共鳴→言葉の形成の流れです。まず息を吸うことで肺に空気を溜め込みます。そして膨らんだ肺が収縮することで息が送り出されます。送り出された息は、声帯を振動させて音となります。声帯とは、咽頭腔の左右両側から突出する筋肉性のひだのことを指します。発生の時声帯は両側から狭くなりそれを肺から押し出された息が押しのけて通過することで声となるのです。
声帯の開閉は、喉頭軟骨や喉頭筋によって行われ、喉頭内の筋肉運動は迷走神経によって支配されています。

喘鳴声のかすれ(嗄声)は、この過程でどこかしらに不具合が生じて発症します。
声のかすれの原因は様々です。声のかすれは、風邪などの症状の一つで軽く見られがちですが、声のかすれが長引く場合は、喉頭がんなどの危険性もあるため耳鼻咽喉科などで検査を受ける必要があります。
・風邪やインフルエンザに伴う声のかすれ
風やインフルエンザのウィルスに感染することによって咽頭部に炎症が起きる咽頭炎を患ってしまった場合、のどの違和感や痛み、声のかすれが起こります。この場合はその他風邪症状の軽快に伴って声のかすれも軽快していきます。
・甲状腺の異常
甲状腺炎や甲状腺機能低下症などで甲状腺に炎症が起こると声のかすれも現れます。これは、20代~40代の女性に多く発症します。免疫力の異常によって甲状腺に炎症が起こり慢性的な倦怠感や低血圧、むくみ、生理不順などの症状が現れることもあります。
・喉頭がん
喉頭がんでは喉頭部に発生した悪性腫瘍によって声帯に障害を与えてしまい嗄声となります。肺がんや食道がんが周囲に広がって喉頭部の発声することに重要な筋肉を支配する迷走神経を阻害することによって嗄声となる場合もあります。
・声帯ポリープ
声帯に小さな腫物ができて声がかすれて症状がひどいと声が全く出せなくなってしまいます。これは、声帯のオーバーユースが原因でよく声を出す職業の人や大声でしゃべりまくる子供などに見られる症状です。声帯のオーバーユースで声帯ポリープまでいかないまでも声帯が軽い炎症やむくみを起こすことで声がかすれることがあります。
・タバコやお酒による声のかすれ
タバコの煙に含まれるタールによって気管を刺激して声帯が炎症してしまうことで声のかすれも起こります。アルコールも気管を刺激して声帯が炎症を起こすことで声のかすれを引き起こします。アルコール濃度が高かったり、飲みすぎは声帯を傷つける危険性もあるので注意する必要があります。
・加齢による声のかすれ
加齢によって声帯や声を出す筋肉もどうしても衰えていきます。加齢に伴い声帯は委縮してしまい発声時に息がもれやすく、声のかすれの原因となってしまいます。
・思春期の声変わり
特に思春期を迎える男性はのどぼとけと言われる甲状軟骨が急速に成長して声帯が引き延ばされるため声が低くなります。声帯が引き延ばされる時期はまだ声帯がうまく振動できないため安定するまでは声がかすれることがあります。
嗄声は東洋医学では五臓六腑の『肺』が関係していると考えられています。東洋医学の『肺』は西洋医学の肺と似ているところもありますが、全く機能的に異なる部分もあります。
東洋医学の肺には
・肺は気を主る
呼吸によって外の清気を吸入して体内の濁気を排出してガス交換を行います。その他体内で「気」の生成に関与することで全身の様々な機能をつかさどっています。
・肺は宣さん・粛降を主る
肺には気や津液を全身のすみずみに送り届けます。肺呼吸や皮膚呼吸によって津液を発散させたり、末梢血管内外を浸透圧を調整して体液バランスを維持します。
嗄声はこの肺の機能低下によって起こると考えられており、特に『肺陰虚』という状態となったときに嗄声となりやすいといわれています。
・肺陰虚
肺の陰液不足という病態で慢性的疾患によって起こる栄養障害や炎症疾患による津液の消耗・乾燥した環境などの労働や居住などによって生じると言われています。気管支の粘液分泌不足や慢性炎症や自律神経系の過亢進などが関与すると考えられます。
嗄声症状やノドの乾燥感、口の渇きなども現れます。
声のかすれの治療症例
30代女性
1か月前に急性副鼻腔炎に罹ってしまい、それがきっかけで声がかすれるようになってしまった。声優をしているため、一刻も早く治したいと来院された。
副鼻腔炎はほぼ良くなっているが、少し鼻水が出る。
当院の治療
声のかすれは咽頭の炎症によるものである為、喉周りのツボに刺鍼をしさらにお灸をして炎症を改善を目的とした施術を行った。
さらに、自律神経測定器で測定してみた結果、免疫力が低下している状態であるので体質改善のため自律神経調節治療も同時に行った。
また、副鼻腔炎も完治していないので、そちらの治療も並行した。
◇1回目◇
あまり変化はない。
◇2回目◇
声が出しやすくなってきた。
◇3回目◇
鼻水も出なくなり、声も通常通りに戻ってきた。
◇4回目◇
声が元に戻った
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院