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寝違えの鍼灸治療症例

寝違え鍼灸治療症例

寝違えの鍼通電治療

 

 

30代 男性

症状
今朝起きたら首に違和感がでていたため軽い寝違えだと思われたようです。
そのまま仕事に行って昼頃になると首が激痛になり、動かせないような状態のため当院に
来院されました。

当院の治療
頚椎の椎間関節捻挫のため炎症と関節の歪みが原因と判断して、整復とアイシングを行いました。
痛みの治療として頸部に鍼で鎮痛効果をだして、お灸で炎症を引かせました。
痛みが半分以下におさまり、可動域がほぼ正常範囲に戻りました。

経過
続けて三回治療を重ねて、痛みが無くなった状態でしたが、関節の動きに違和感があるということで一週間後に治療をしたところ関節の違和感もとれて無事に治癒されました。

早期に治療を開始できたことと、お風呂や関節を刺激することを避けていただけたのが
早い治療効果に繋がったと思う症例でした。
損傷後の時間が空いてしまいますと、痛みを避けるために身体のバランスを崩したり、痛みが残置することでなかなか痛みを取り去ることができなくなってしまうことが多いです。

 

 

30代 女性
朝目覚めて、起き上がろうとした際に突然右の首に痛みが走った。なんとか起き上がり出勤の準備をしたが、歩行時も首に振動が伝わると痛みが走る程で、出社時間を遅らせてもらって当院にご来院されました。
普段から首の痛みや肩こりに悩まされており、寝違えもたまにしていたが、これまで症状が強く出ることは初めてとのことだった。以前に寝違えをした時は、治るのに一カ月ほどかかり、枕なども変えて寝違え対策をしたが効果は見られなかった。

当院の治療
触診したところ、頸椎の5番6番あたりが熱をもっており炎症しているようだった。また、足の冷えやむくみもひどく最近仕事が忙しく疲れもたまっている様子。
自律神経の乱れも考えられるので自律神経測定器で自律神経の状態を測定しました。

経過
◇1回目◇
全身を調整する自律神経調整療法を施し、頸部の炎症を早くひかせるために頸部を氷嚢で冷やしました。その後、頸部と肩部に鍼と低周波電流をかけて鎮痛作用を促した。
治療後その日は痛みが半分くらいに減り、仕事をこなすことができた。

◇2回目◇
朝起きると、昨日とは逆の左の首に痛みが走り、右頸部はそこまで痛みは感じないが、左頸部に強い痛みを感じる。
左頸部にまだ若干の熱感があったので、昨日と同じような治療とプラスして左頸部にも低周波電流をかけました。
昨日も左頸部を損傷していたが、右の痛みが強すぎて左の痛みが感じづらい状況だったと推察される。

◇3回目◇
左右の頸部の痛みは、昨日と比べるとだいぶ軽減されたが、まだ気になる。
治療は昨日と同じような施術を行いました。

◇4回目◇
治療間隔を3日おいて施術しました。普段から肩こりや首の痛みがあるということで、首や肩が硬い状態でした。
今回はアイシングを行わずに、それ以外は3回目と同じような施術を施しました。

◇5回目◇
寝違えの痛みはほぼ解消されたので、今度はマッサージやストレットなどの手技療法で首や肩の硬さを取り除いていきました。

◇6回目◇
まだ首や肩の硬さを残っているところもありましたが、日常生活で出来るストレッチや注意すべきことをお伝えして寝違えの治療については、終了致しました。

◇7回目~◇
仕事で体が相当疲れている時の疲れの除去や首や肩の違和感の緩和、体のメンテナンスのために2~4週間に一回のペースでご来院されております。

 

20代女性

症状

5日前に寝違えをして翌日に良くなったと思い過ごしていたが、今朝同じ場所にまた痛みが出現した。

下を向く動き、左を向く動きが痛くてできない。

左側の肩甲骨や背中のほうまで痛みがでる。

湿布をはると痛みは少し軽減した。

当院の治療

痛みがでる範囲からみて、肩甲挙筋、僧帽筋が主に炎症をおこしている状態だった。

最初の寝違えで痛みをかばうように動いていたことから、2度目は範囲が広がり出現したと考えられる。

局所の治療と、痛みをかばってできた身体のバランスを整える治療を行った。

経過

◇1回目◇

痛みの原因となっている肩甲挙筋、僧帽筋を中心に鍼をした。

施術後は痛みが7割減。

寝違えの治療は間隔を短くしたほうが効果的なので明日も来院するようにすすめた。

◇2回目◇

痛み消失。

痛くて動かせなかった分、コリ感があるのでコリをとるような治療をした。

施術後は体が軽くなった。

 

寝違えとは

睡眠時に長時間不自然な位置で過ごしたために起きる炎症性の捻挫や挫傷と考えられています。

これは、頸部の椎間関節捻挫や筋肉の一時的な強縮状態で首を動かすと頸部や背部に痛みが出る状態です。

空気が乾燥してのど周りに負担がかかる時や、寒さで筋肉が硬くなる秋や冬に多く見られる症状です。

 

身体の中の関節や筋肉が損傷したために起きるためレントゲンでは映らないものです。

特に寝違えが酷い場合ですともともと頸部にヘルニアの疑いがあると併発する恐れもあります。

神経根まで症状がでてしまいますと首や腕に激痛や痺れが出る特徴もあります。

 

治癒期間も症状の程度でかなり異なり、違和感程度のものですとお昼には無痛になって自然回復されるものもあれば、重いものでは数か月症状が取り切れないこともあります。

多いのは頸部の関節や筋肉損傷で、一週間ぐらいで治っていきます。

治療方針も様々な考え方があります。

寝違え

 

 

仙腸関節

関節面からみますと、損傷部位の頸椎は背骨全体で繋がっているため仙腸関節由来の寝違えもあります。

左右の仙腸関節のどちらかが潤滑不全を起こしている事や、左右のズレが大きいために背骨全体に影響をだしている場合もあります。

この場合は、仙腸関節の変位や潤滑不全を治療することで即座に痛みが激減し、頸部の運動が容易になります。

腰の治療で首が治るなんて眉唾ものですが、実際には多くの症例で改善していった経験があります。

仙腸関節はとても難しい関節ですので、関連性を見つけ出しにくいと思います。ですが、

しっかりとした検査の元で整復技術を行うことで改善していくことは多いです。

 

仙腸関節由来のもので整復後に痛みが激減しても患部に炎症が残っている場合は生理的炎症期間として3日間ほどは違和感や軽度の痛みがのこります。

そのあともしっかりとした治療やケアをしていくことで治療後の再発を防げます。

 

筋肉の挫傷

筋肉が不自然な体勢で伸ばされて筋挫傷を起こしてしまう場合は、筋肉の回復期間中は痛みが消えにくいです。

特に頸部の運動がしづらくなるものや立位や歩行時などで首を固定するのも痛みが強くでます。

痛みが強い場合には、固定が必要となりカラーなど首を全周するものをつけて痛みの緩和をしていきます。

この場合は、筋肉の治癒促進のために微弱電流や患部の血流促進をさせていくのが治癒の早道です。

 

 

 頚椎椎間関節捻挫

頚椎の関節が繰り返しの外力によって捻挫を起こします。

関節は身体の可動域を作るもので、可動域を超えようとすると関節周りの組織がブレーキをかけます。寝ている姿勢が、関節可動域を一杯にした状態や軽く超えている状態で長時間過ごすと起こりやすいものです。

痛みや損傷程度は足首の捻挫と一緒で、関節周りの関節包や靭帯が炎症して痛みます。

関節を軽く動かす分には大丈夫ですが、可動域を一杯に近づくと痛みが強くでます。

 

関節は歯車のように噛み合って運動をしています。頸椎の捻挫をした後は歯車がわずかにかみ合っていないような状態が多く、余計に筋肉が硬くなってしまうことや後々にいたみが強く出てきます。

 

歯車が噛み合っていないとは、古い自転車で力一杯漕いでいるような感じです。

ギコギコと摩擦が起きているような、力を余計に使ってしまいます。

 

炎症がでているため、処置としてはすぐに冷やして炎症を抑えます。

大切なのが、軽度の関節のズレをすぐに整復することで治りが大分違ってきます。

このズレが残ったままにするとなかなか痛みが引かず、一週間以上も違和感や痛みが残ったままになります。

頚椎椎間関節捻挫は関節の整復がとても重要になるためしっかりとした触診技術が大事になります。

しっかり整復ができると痛みや可動域が変化して痛みが激減します。

処置

損傷後は、とにかく冷やしていただいてお風呂など患部を温めてしまわないようにしてください。

※炎症は炎の症と書くように、温めてしまうと余計に大きくなって痛みを強くします。

 

なるべく治療ができる病院や治療院にいかれて正しい検査のもとで状態を改善されると良いと思います。

 

肥満の東洋医学

東洋医学からみた肥満

 

脾・胃・腎などの臓腑の機能失調と関係があります。

痰湿内蘊と気虚による肥満があります。

痰湿内蘊によるものには、合谷、内庭、曲池、脾兪、胃兪、中カン、天枢などの経穴を用います。

気虚によるものには、脾兪、胃兪、腎兪、足三里、気海、関元、三陰交、太谿、陰陵泉などの経穴を用います。

 

肥満に対する自律神経鍼灸治療

 

自律神経には交感神経副交感神経の二つがありあます。食事をすると副交感神経が働き、身体を活発に動かすと交感神経が働きエネルギーの消費を促します。

自律神経のバランスが悪いとこの正常な働きが悪くなり肥満につながります。

 

当院では、自律神経測定器によりその方の自律神経バランスを測ります。その後に自律神経のバランスと整うように鍼灸治療をしていきます。

自律神経は日頃の生活習慣も深く関係してきますので、一回の治療だけで自律神経が整うものではありません。5回で1クールと考えてください。治療間隔は、初めの内は短い間隔で一週間に一度のペースで来ていただき症状が変化してきましたら二週間に一度のように間隔を空けていきます。

 

肥満に対する鍼灸治療

 

肥満でお悩みの方は東京α鍼灸院へお越しください。

 

 

 

肥満とは

 

肥満とは、身体の中に体脂肪が過剰に蓄積した状態と定義されます。骨や内臓などは成長するとあまり変化しないので、体重が増える時は、筋肉や脂肪が増えたということです。

肉体で消費するエネルギー量より食事などで摂取するエネルギーが多いと過剰なものとなり体内で脂肪として蓄積されることになります。

脂肪とは、炭水化物、タンパク質と並ぶ三大栄養素になります。体内では、水分の次に多く含まれるもので、水に溶けない物質になります。脂肪は体内でエネルギー源の役割や細胞膜を作る成分など体内では必要なものになります。エネルギーの貯蔵身体の保温断熱剤としてやクッション効果、妊婦には胎児を育てるための必要なものにもなります。

食物から取り入れた脂質は小腸で消化されて種類ごとに体内に取り込まれます。この際に余った脂質が中性脂肪として体内に蓄積されて肥満に繋がっていきます。脂肪が蓄積されていくことで肥満を招き生活習慣病の原因となります。

生活習慣病には日本人の三大死因の脳血管障害心疾患が含まれます。日頃の生活習慣が悪いと将来取り返しのつかない病気になってしまいます。この生活習慣病に大きく関係するのが死の四重奏と呼ばれる肥満高脂血症高血圧糖尿病です。

この死の四重奏とは、上記の四つの因子が重なれば重なるほど生活習慣病になりやすいというものです。

一つ一つだけでは命の危険性が少ないですが、四つ重なって病気を発症してしまうと戻れないほどの重病になる可能性があります。

肥満もその一つであるため早めの対策が将来の健康を守れることになります。

肥満症

 

 

肥満の定義

 

外見だけのものではなく数値でわかりやすくしたものがBMIです。BMIは身長の二乗に対する体重の比で算出する方法です。

BMI=体重kg÷(身長m)×(身長m)

普通の体重がBMI18.5からBMI24以内とされています。BMI25以上は肥満と判定します。BMIの標準体重と肥満の分け方は最も疾病が少ない22を基準にしています。

日本肥満学会は統計成績に基づき上記の計算式によって求められるものを標準体重にすると勧告しました。

 

テニス肘のうつ伏せ鍼灸治療

肥満症

 

肥満症は、BMI25以上で肥満と判断されて、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、その合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態をいいます

肥満に起因ないし関連し、減量を必要とする健康障害は

・2型糖尿病

・脂質代謝異常

・高血圧

・高尿酸血症、痛風

・冠動脈疾患、心筋梗塞、狭心症

・脳梗塞、脳血栓、一過性脳虚血発作

・睡眠時無呼吸症候群

・脂肪肝

変形性関節症腰椎症

月経異常

があります。

 

自覚症状として頻度の高いものは睡眠時無呼吸症候群などの呼吸障害です。日中では、注意力障害や居眠りなども起こします。

体重の負担は関節に直接影響して、下肢の腰椎や股関節、膝関節に痛みや障害をおこします。

内臓脂肪型は動脈硬化や心筋梗塞を起こしやすく、脂肪肝では2から5倍かかりやすくなります。

 

治療方法

肥満の治療の基本は運動療法と食事療法になります。

 

摂取エネルギーの設定

体脂肪を減らすには、摂取エネルギーを消費エネルギーよりも低くする必要があります。やみくもに減らすのではなく、一日を健康に送れる必要なエネルギー摂取量だけを取りましょう。一日の必要エネルギー量は、標準体重に身体活動強度に基づく必要エネルギー量をかけることで求められます。通常の仕事では、標準体重に25から30kcalをかけたあたりが必要になりますので、それより低く設定すると減量に向かいます。

 

 

食習慣の改善

食事の量や内容だけではなく、食習慣を正しく改善していくことも大切です。一日3食できるだけ同じ時間に食事をとることや良く咀嚼して早食いはしないなど食生活も見直す必要があります。

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運動療法

運動は体脂肪を減少させられます。脂肪組織に蓄積されていた中性脂肪が分解されて遊離脂肪酸となり筋肉が効率よく消費してくれます。

体脂肪を減らすためには運動により一日200~300kcal程度のエネルギーを消費するのがいいです。運動による体質改善作用は3日以内に低下するので一週間に3回以上で一日合計40分以上するがいいです。

だいたい一時間ぐらいのウォーキングが一日消費エネルギー量ぐらいになります。

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肥満の原因

肥満の原因として

・遺伝的要因

・環境的要因

・社会経済的要因

・内分泌的要因

・生活習慣的要因

などがあります。

肥満は、単純性肥満と基礎疾患の症状として出る症候性肥満に分類されます。

症候性肥満には、内分泌性肥満視床下部性肥満遺伝性肥満薬剤性肥満などがあります。

 

子宮内膜症の鍼灸治療

子宮内膜症に対する当院での鍼灸治療

 

問診

丁寧な問診

初診の方は、しっかり時間をとって問診させていただきます。症状や生活習慣など細かくお聞きして原因をつきつめていきます。

そのもとに最善の治療方法を話し合います。症状によりましては、専門医の診察を勧める場合もございます。

 

治療方針

基本的には、子宮周りの血行を良くするように治療致します。また東洋医学の観点から個人個人にあった治療配穴をしようし、オーダーメイドの治療をいたします。

子宮内膜症の鍼灸治療

子宮困難症でご来院される多くの女性は、下半身やお腹の冷えがあります。

下半身の冷えや骨盤周りの状態を良くしていくことで、骨盤内血流量を上げていくように鍼灸治療を行います

 

子宮内膜症に対する背部の鍼治療

 

 

下半身の状態は卵巣に影響しますので、下半身の冷えやむくみなども治療対象としてます。

骨盤の歪みや臀部の筋肉などを鍼などで効果的に緩めていくことで、骨盤内血流量が増えていきます。骨盤の歪みは左右のくびれの違いや、脚長差がでますのでご自身でも確認できると思います。

骨盤矯正を行い、骨盤と下半身の状態を良くします。

施術風景3

 

 

全体治療

 

全体治療としては、自律神経の調節を行います。

自律神経の状態が乱れていると自然回復力が最大限に発揮されません。

 

当院では、自律神経を測るnanopulsという器械で身体の中の自律神経を調べます。

交感神経や副交感神経の活動や肉体的ストレス、精神的ストレス、疲労度などが調べられ、そのデータをもとに治療を行います。

子宮内膜症では月経痛が重い方が多く、毎月の月経に不安や恐怖感を感じるも多いようです。そのようなストレスは子宮にも影響を与え経血の流れを妨げる原因になります。

子宮も経血を排出しようと強く収縮し、より強い痛みを引き起こします。

 

また、現代社会でストレスや生活習慣の乱れから自律神経が上手く調節できないために病気や症状が強く出る方が多いです。

女性ホルモンと自律神経は密接な関係にあります。ホルモンの分泌は脳の「視床下部(ししょうかぶ)」という部位が中枢(司令塔)となっているためです。

実は自律神経もホルモンと同じく視床下部が中枢となっています。ホルモンも自律神経も、この視床下部という部位によってコントロールされているのです。

同じ視床下部でコントロールされているため、ホルモンバランスが不安定になる時というのは自律神経も不安定になりやすい傾向があります。

 

ホルモンと自律神経はこのように密接した関係にあるため、互いに影響を受けやすいのです。

女性ホルモンバランスを整えるためにも自律神経のバランスを整える事は重要になってきます。

自律神経を治していくことは体質を治していくことになりますので、治療期間として3か月程をみていただきたいです。

 

自律神経測定器

 

治療開始の2回から3回までを3日置きに来ていただいた後、1週間に一度、2週間に一度と治療間隔を空けていくのが理想の治療方針です。

 

症状の強さや個人差もありますので、参考までに見てください。

 

 

子宮内膜症の鍼灸治療症例

30代女性

10年ほど前に一度子宮内膜症と診断され服薬と通院で完治したが、産婦人科にて最近卵巣にやや腫れがみられると診断された。もともと月経痛が重めで月経量はやや多く期間も7~10日と長め。不正出血が月に2.3度見られる。月経の前10日くらいから時折臍の辺りが痛むことがあり身体全体の冷え感が強い。仕事がデスクワークのため肩こりと腰痛もある。最近はめまいや気分の悪さを感じる事もあり体の弱りを感じている。また、仕事が忙しく、帰宅するのも夜遅いため体の疲れが抜けきらないと感じている。三か月後の健診にて悪化していた場合は低用量ピルを処方される予定との事。

 

治療方針

まず自律神経測定器にて身体の状態を診ていきました。血管年齢が実年齢よりも10歳ほど高く交感神経が過亢進状態でした。身体全体の冷えが強く下腹部の冷えもありましたので自律神経の調整、ホルモンバランスを整える経穴に鍼をし、下肢を赤外線で温めながら腹部全体を温灸器と灸を用いて温める治療を行いました。頸肩と腰部は手技と鍼で筋緊張を緩めその後骨盤周囲に鍼通電、灸を用いて骨盤内臓器の血流を改善する治療を行いました

 

治療経過

1回目

まだ月経がきていないので何とも言えないが、調子が悪くはない。めまいは無いが気持ち悪い感じはたまにある。

 

2回目

先週月経が来たがいつもよりは下腹部痛が心なしか軽く感じた。いつもは腰痛もあるのだが今回は症状軽かった。家でも下肢を出来るだけ温めるようにしているのも効果があったのかもしれないとの事。

 

3回目

めまい、気分の悪さを感じる事が少なくなってきていが、まだ足先の冷え感は感じる。肩のこりや腰痛は以前に比べ軽減している。

 

4〜6回目

体の冷え感が軽減し調子は良い。月経時の下腹部痛以前より少し楽に感じ、月経前の臍部の痛みもあまり感じない。月経量も心なしか減少した気がする。

 

7~9回目

下肢の冷えは最近はあまり感じない。肩は疲れると痛むことはあるが、めまいや気分の悪さも無い。月経痛も以前に比べれば良くなり、日常生活に支障をきたすこともなくなった。月経期間が7日前後で終わるようになり、不正出血が無くなったとの事。

 

10~13回

検査結果、卵巣の腫れが正常の範囲内に戻ったとのことで低用量ピルは処方せず、2か月に一回の健診のみで大丈夫と言われた。しかし、月経痛は多少ある為もう少し治療は続けるとのこと。

子宮内膜症とは

子宮内膜症とは、「子宮内膜および、類似組織が子宮内膜層以外の骨盤内臓器で増殖する疾患」と定義されています。簡単に言うと、子宮の内腔以外の場所で子宮内膜がつくられた病気といえます。子宮以外で増殖した組織は排出されることが無いため体内に留まり、それが原因により卵巣などの炎症や癒着が起こります。

女性ホルモンの刺激を受けて増殖する疾患で、主として骨盤腔内の卵巣、卵管、ダグラス窩などに好発します。また、大腸や小腸、肺などに好発する事もあります。

子宮内膜症は一般的に進行性病変であり、女性ホルモンの刺激により発育していくものです。

月経時に子宮内膜と同じようにはがれていくのですが、古い血液が溜まって大きくなっていくとチョコレート嚢胞と呼ばれる嚢胞が形成されます。

 

好発年齢は20歳代後半から30歳代で、生殖年齢層にある女性の5から10%が罹患しているといわれています。

 

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子宮内膜症の原因

 

発症機序はまだ不明でありますが、子宮内膜移植説体腔上皮化生説の二つが有力です。

子宮内膜移植説は、月経により剥がれた内膜が月経の時にでる血液とともに卵管を逆流して骨盤内で腹膜に癒着するというものです。

体腔上皮化生説は、卵管、子宮、および膣上部に分化する胎生期の組織が腹膜の一部から発生することから腹膜には子宮内膜に分化することが考えられて、エストロゲンや月経血液の刺激を受けて子宮内膜類似組織に化生変化して内膜症になるというものです。

現在では、発症機序を説明できるまでに至っていないため、上記の子宮内膜移植説と体腔上皮化生説のいずれも重要であると考えられています。

この説の他に免疫力の低下や、ストレスの影響なども原因として考えられています。

 

 

 

子宮内膜症の症状

 

子宮内膜症の主な症状は、疼痛不妊です。子宮内膜症の多くが月経困難症であるとされています。

症状には、月経困難症や下腹部痛腰痛過多月経性交時痛排便痛などがみられます。重症の例で不妊症を伴うことも多いですが、子宮内膜症があるから不妊症になるとも言えません。
不妊症の3割ぐらいが、子宮内膜症が原因と言われています。不妊症でかかられている方で、疼痛が無かった場合でも検査すると子宮内膜症が見つかることも少なくないです。子宮内膜症による不妊の原因は卵管周囲の癒着や卵管の閉塞を引き起こす事による卵管の機能障害や卵巣の機能障害などが考えられています。

 

疼痛は、病変による炎症や機械的圧迫などによるもので、病巣部位から分泌されるプロスタグランジンが関与されていると考えられています。

 

病院での検査

・内診

・血液検査

・画像診断などのMRI、CT、超音波

・腹腔鏡

上記の4つで診断されることが多いです。この三つでほとんどの子宮内膜症が見つかります。

ただし100%ではないのできちんと把握するには腹腔鏡による検査も行うことが必須になります。

 

病院での治療方法

 

薬物療法

対症療法用の鎮痛薬が処方されます。

痛みの原因となるプロスタグランジンを抑える薬になります。月経開始前から服用することで効果が高くなるそうです。

ホルモン療法

お薬で人工的に閉経状態にしたり、男性ホルモンを誘導させるもので子宮内膜症の症状を抑えます。ピルや黄体ホルモン製剤もあります。

 

手術療法

腹腔鏡手術と開腹手術があります。手術は嚢胞の大きさや、妊娠の希望の有無で変わるそうです。

骨格矯正の施術

当院では骨の歪みから調べて、それによる筋肉の損傷を細かく検査します。

当院の目的は少しでも早く治癒して、元の快適な生活に戻っていただくことです。

 

レントゲンやMRIに写らない症状はたくさんあります。

しっかりと手の感覚で触診して、判断します。

「レントゲンなどで写らないから治療しない」ではなく、徒手検査法関節の可動域を事細かく調べた上で正確に状態を把握していきます。

 

関節の捻挫はとても見分けづらいものです。

外からでは、判断しづらいものがほとんどです。出血している場合は見てわかりますが、

身体の内部で出血や腫脹があったものは、一般の人では見分けがつきませんし、しっかり触診や患部を直接見なければ判断できません。

 

何処に行ってもよくならなかった痛みや症状は、

見えないだけで実際には身体の中で大きな傷として存在していることがあります。

 

そんな方には当院の全身骨格調整を受けていただきます。

関節を治す国家資格者が身体の隅々まで検査して、施術致します。

首のむち打ち頚椎捻挫腰のギックリ腰腰椎捻挫の交通事故施術を受付しております。

 

骨格矯正の鍼灸治療

 

これらの症状に対して、当院は専門的な知識を持っています。

首や腰の症状がひどいのに湿布だけ全然改善しないような方は一度当院へご連絡ください。

 

事故の衝撃により損傷してしまった、筋肉や骨格はしっかり施術をしなければ後遺症になりやすいです。

どこに行っても治らなかった、改善しなかった方は全身骨格調整をお勧めします。

全身調整鍼灸

 

原因は別の場所にある痛みの例

 

腕全体が痛い方でも、実際の原因は首の頚椎捻挫によるものがあります。

症状が出ている場所とは別の場所に原因があることもあります。

特に身体の体幹などの中枢が損傷すると手足などの抹消に痛みや痺れなどの症状が出ることがあります。

関節によっては腰の腰椎が捻挫を起こすことで、

太ももの前面や股関節の前面に症状が出ることがあります。また膀胱障害などの内臓の異常にもでたりします。

 

関節の捻挫はMRIやレントゲンでは映らないため見逃されがちですが、なかでは大きな怪我のため痛みが引くどころかますます強く、頑固な痛みに変わっていきます。

よく当院では、ゴムに例えてお話しします。

筋肉をゴムとして、関節がずれた場合は筋肉が引き伸ばされる状態にあります。

これはゴムが持続的に引き伸ばされた状態にあると、ゴムの収縮力が弱まっていき次第に負担がかかることで徐々に引きちぎれて行きます。

このように関節がずれることで、筋肉は損傷しやすく損傷が進展していきます

早期治療が必要となるわけです。

早期から治療を始めた場合は、治療効果も高く完治される期間も短く早くなります。

 

病院へいっても湿布や鎮痛剤だけでいっこうに症状が変わらない方は、一度当院へお越しください。

しっかり、問診に時間をかけて全体の原因を探していきます。

 

 

脊椎分離症・腰椎すべり症の鍼灸治療

脊椎分離症・脊椎すべり症に対する当院の鍼灸治療

 

当院の脊椎分離症・脊椎すべり症に対する治療の目的は、第一に腰部のツボや痛みの強い部位に鍼をさして微電流を流すことにより鎮痛作用を促します。鍼を刺すことにより痛みを感じる閾値があがり、痛みを感じにくくします。

 

脊椎分離症・脊椎すべり症の鍼治療

 

脊椎分離症・脊椎すべり症は五臓六腑の「腎」や「脾」に深く関係しているので腎に関する経穴を用いて「腎気」を補うことや腰部の気血の流れをよくします。
腰痛の鍼灸治療はWHO(世界保健機関)でも有効とされており、腰痛に対して有効な施術方法だと世界的な認知があります。

脊椎分離症・脊椎すべり症の鍼灸治療

当院の脊椎分離症・脊椎すべり症に対する施術は、痛みのコントロールと自律神経の調整考えています。慢性的な痛みは、活動神経である交感神経を過亢進状態に導き、自律神経の乱れに繋がります。自律神経の乱れは、全身の倦怠感・睡眠障害・うつ病などの症状も引き起こします。その悪循環を食い止めるため当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を把握して適切な施術を致します。

脊椎分離症・脊椎すべり症の自律神経調整鍼灸治療

また、腰痛は内臓の重篤な疾患が隠れていたり先天的な形成不全の場合も含まれます。当院は、患者さんの症状回復を第一に考えており、当院施術の適応外と判断した場合整形外科などの他院の通院を勧める場合がございます。当院都合での無理な施術は致しませんのでご安心ください。

 

 

 

脊椎分離症・脊椎すべり症の東洋医学的考え

 

東洋医学では腰痛は体の外から邪気を受けるため発症するもの腎気が何らかの原因で損傷して発症するものと考えられています。風寒の邪気を受けた時や湿度の高い場所にいた時、長い間体力仕事をした時などに腰部の経絡の気血が滞り、流れなくなって痛みを発症します。

脊椎分離症・脊椎すべり症の腰痛は、徐々に発症する事や比較的経過が長いなど「湿邪」の症候も著名です。「湿邪」による病理反応は、発汗障害・水分代謝障害・循環障害などが関連すると考えられており、中医学でいう肺・脾・腎の機能が深く関係しています。

また「腰は腎の腑」とも呼ばれており、何らかの原因で腎気が損傷を受けると腰部の経絡は温度を保つ作用や栄養を行き渡らせる作用を失い、腰痛を発症します。
また生長・発育・生殖をつかさどる「腎精」が不足して、「腎気」の作用が減退すると泌尿器系の異常が現れると考えられており、馬尾障害も呈する脊椎すべり症でも「腎」が深く関係しているといえます。

 

脊椎分離症・脊椎すべり症の鍼灸治療症例

 

60代 男性
慢性的な腰痛持ちで長時間立って仕事をしていたり、歩く距離が長くなってくると腰痛症状が出ていた。その度にマッサージや電気療法でよくなっていたが、先日ゴルフをしていた際にふとボールを身体を捻りながら取ろうとしたところ強い痛みが腰に出た。右臀部や右足の方にも痺れが出ていたため心配となり、整形外科を受診したところ腰椎のすべり症と診断された。コルセットの着用や痛み・痺れの緩和剤を処方されたが症状はあまり改善されず当院にご来院された。

治療経過
触診したところ腹部や鼠径部の筋緊張を見られましたのでまず上向きでそれらの筋緊張を緩める施術をした後、うつぶせとなり腰部と右臀部に鍼通電療法を施していきました。その他、手技療法とストレッチ療法も行っていきました。

◇1回目◇
治療後、痛みは少し軽減。長時間立っての仕事や歩行時はまだまだ痛む時あり。

◇2回目◇
ぼんやりと痛みを感じる範囲が広かったのが狭くなってきた。

◇3回目◇
段々とよくなっているように感じるが痛みはまだ取れない

◇4~6回目◇
右臀部と右下肢の痛み及び痺れは感じなくなってきた。

◇7回目◇
以前はコルセットをしていないとまた痛めるのではないかと怖かったが怖さが取れてきてコルセットをしなくても生活できるほどになってきた

◇8回目◇
腰痛もほぼ消失。歩き過ぎたりすると腰が重たく感じる時はある。その後、歩き過ぎた時や腰が重たく感じる時に施術を受けている

 

脊椎分離症・腰椎すべり症とは?

 

背骨はたくさんの脊椎が連なってできているが、個々の脊椎骨は、前方の円柱状をした椎体と後方の凸凹している椎弓からできています。上下の脊椎骨は、前方の椎体間の椎間板や後方の椎弓の上下にある関節突起による関節、さらに靭帯によってつながっています。

 

脊椎分離症とは脊椎骨の上・下関節突起の間の関節突起間部の連続性が断たれた状態をいって第5腰椎に好発します。脊椎分離症の症状は主に腰部の鈍痛疲労感です。坐骨神経症状は脊椎分離症では一般的にはないです。

 

脊椎すべり症とは一つの椎骨が尾側の椎骨に対して前方へすべった状態の総称です。しばしば脊椎分離症に併発します。脊椎すべり症の発生頻度は代に多く、40~50代では女性に多くなります。
脊椎すべり症で最も多い症状は、腰痛です。長時間の立ち仕事や同じ姿勢を続けたり、重労働の後に痛みが強くなります。鈍く重い痛みで体を後ろに反らせると痛みが強くなります。また足の痛み痺れを伴う事もあり、症状が重くなると脊柱管が狭窄し、腰部脊柱管狭窄症の症状である間欠破行が出ることがあります。腰椎分離が生じるとこれを修復しようとする生体反応が起こり、分離部に肥厚した骨や線維性組織が形成されます。

 

これらの組織が、関節突起間部の真下を通る神経根を圧迫すると、下肢痛しびれを生じます。特に腰を後側屈すると分離部に圧迫が加わるため、痛みの程度が増強します。

 

脊椎分離症・脊椎すべり症

 

 

②脊椎分離症・脊椎すべり症の原因

 

脊椎分離症の大多数の症例では青少年期の過度のスポーツが原因と考えられていることから青少年における腰痛の原因疾患の一つとして重要であると考えられています。
脊椎分離症はスポーツ愛好家や選手ではスポーツの種類によって異なりますが、一般の子供の約3倍の発生率です。これらのことから、最近は成長期での活発な運動、特に腰椎の過度の伸展や屈曲による荷重が関節突起間部に繰り返し加わって生じる疲労骨折と考えられるようになっています。

 

分離した椎体と椎弓はそれぞれ安定性を失い、分離した脊椎骨が前下方にずれ、椎弓の後ろの部分が残されてしまい、分離性脊椎すべり症となります。このため、分離した所の隙間を埋めるように軟骨ができて、それが神経を刺激し、腰痛を引き起こします。

 

脊椎すべり症は原因からみた分類では、先天的な形勢異常・脊椎分離を伴うすべり症・椎間板や椎間関節など可動部分の変性による変性すべり症、外傷性すべり症、悪性腫瘍や感染など骨破壊による病的脊椎すべり症に大別されます。

 

ⅰ)先天性すべり症
先天的な第一仙椎と関節突起の形成不全により、第五腰椎のきわめて高度なすべり症が生じます。すべりは成長とともに進行し、思春期に至って急速に増悪する場合もあります。腰痛とももの裏部分の痛みを訴えて、第五腰椎と仙椎間のすべりによる後弯変形とそれを代償するための腰椎前弯増強の姿勢を示します。高度のすべりによって馬尾や神経根の障害が発生することがあります。

 

ⅱ)分離性脊椎すべり症
第五腰椎によく起こり、腰椎前弯が増強します。高度の分離性脊椎すべり症では、腰を背側から触診すると棘突起間に段差がみられます。腰の屈曲で腰がずれるような不安感や張った感じの腰痛を自覚し、しばしば大腿後面に重圧感を訴えることがありあます。また片側ないし、両足の下肢痛を生じて、神経根性間欠破行を呈することがあります。しかし、椎弓は後ろに残っているため排尿障害などの馬尾障害は生じません。

 

ⅲ)変性脊椎すべり症
変性すべり症とは、椎弓の分離がなく、椎体が前方にすべっている状態をいいます。老化による椎間板の変性椎間関節の変性が強くなることで脊椎が緩んだ状態になり、第四腰椎の下関節突起部分が第五腰椎の上関節突起部分を少し乗り越えて前にずれ、脊柱管が狭まり腰痛などの症状があらわれます。
変性脊椎すべり症は女性に多いことから女性ホルモンの分泌が何らかの形で関与していることも指摘されています。また変性すべり症は、徐々に発症した腰痛であることが多く、腰部脊柱管狭窄症の代表的な原因疾患の一つでその多くは馬尾障害を呈します

 

 

 

脊椎分離症・脊椎すべり症の一般的治療

脊椎分離症・脊椎すべり症の一般的治療は、保存的治療が原則です。まず腰に負担のかかるスポーツを制限したり、姿勢など日常生活動作の注意点を注意して第一に安静を指示します。装具療法としてコルセット着用して、腰への負担を軽減させます。
痛みや痺れに関しては、非ステロイド系抗炎症剤ビタミンB製剤筋弛緩剤などを処方されます。それでも改善されない場合は、神経ブロック療法などの神経根ブロックや椎間板ブロックを試みます。場合によっては手術的療法が行われることもあります。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

弱視の鍼灸治療

弱視に対する当院の鍼灸治療

 

当院の弱視に対する施術は、弱視の眼の周辺の経穴に鍼をさして微電流を流すことにより目の血行状態を良くして視機能の回復を促します。また弱視は五臓六腑の肝と腎に深く関係しているので肝や腎に関する経穴を用いて肝血や腎精を補うことや肝気の巡りをよくします

 

弱視の鍼治療

また東洋医学の診断方法に基づき全身の調整施術も行います。部分的な治療ではなく全身を治療することは東洋医学の特徴でもあります。全身治療を行うことにより人間が本来もっている自然治癒力を高めます。

当院の弱視の施術目的は、弱視の回復程度を高めて、体に回復を促すことです。また西洋医学とは違う東洋医学の観点により少しでも弱視が回復できる機会を提供することです。

 

 

弱視の東洋医学的考え

 

東洋医学では五臓六腑の肝は目に開竅するといわれており、眼の疾患は肝機能の障害が深く影響していると考えられています。肝血が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。
また肝は精神情緒の安定、自律神経系を介した機能調節もおこなっており、精神的ストレスは肝気を滞らせて巡りを阻害します。そのため眼の障害を引き起こします。また弱視は子供の成長過程での問題でもあるので東洋医学での腎とも関係が深いです。

腎が貯蔵する精は、人体の成長、発育、生殖および生命活動を維持する物質的な基礎です。それが不足してしまうと人体の成長、発育、成熟、老化の全過程に影響を及ぼして知能や知覚、運動系に支障が出ます。

 

 

暗い部屋で本と読むと目が悪くなる?

 

小さい頃の生活環境は、目に大きな影響を与えることが知られています。特に近年ではパソコン・スマホの普及により、低年齢でも以前にまして目への環境は悪くなっています。暗い部屋で読書や勉強をしていると目が悪くなるということは以前より言われていました。

暗い部屋での目への負担はどのような影響があるのでしょうか。この問題を考える時に光の量が重要となってきます。ある実験によるとサルやひよこに光を遮断したところで生活したら近視となったという報告があります。また、人では夜明るいところで寝かせた赤ちゃんは近視になりやすいという報告もあります。

これは、視力において日常生活での光の環境が重要だということです。暗すぎても逆に明るすぎても目に影響が出て近視となる危険性があるのです。なぜ、そのような結果となるのかまだまだ解明されていない部分ですが、日常生活で部屋の照明を明るすぎたり暗すぎたりしないように気を付ける必要があります。
また、目への負担を小さなころからなるべく減らしてあげることも重要です。長時間の読書・勉強・ゲームなどの目への負担となる作業は控えて40~50分に1回は作業を中断して5~10分ほど休憩時間を設けて少し遠くに視点を合わせるようにして目の周りの筋肉を休ませてあげる必要があります。

 

 

 

弱視とは

弱視とは眼から送られてくる信号を脳が無視するために起こる視力の低下です。弱視では、視力低下が起こる主な原因は脳の機能異常であり、眼そのものの異常ではありません。
これは小児期にのみおこり、子供の視力障害の原因として最もよく見られます。左右の眼から入ってくる2つの映像はわずかに異なる角度でとらえられていて、これによって奥行きの感覚が生じます。
脳はこの2つの映像を結びつけて融合させ、立体感をもった1つの画像にまとめます。脳において、この映像を融合させる能力が発達するのは小児期だけです。生まれたばかりの赤ちゃんの眼球の構造は、大きさが少し小さいこと以外、ほぼ成人と同じ程度に完成しています。

しかし視力はまだわずかです。網膜から脳へ信号を伝えて映像にする仕組みが育っていないからです。その仕組みは、実際に物を見て網膜から脳の神経に刺激が加わることで成長します。視力の発育するスピードは、生後間もない時期ほど急速です。具体的には、生まれたばかりのときの視力は0.01ぐらいで、1年後には0.1前後に育ちます。その後はゆるやかに発育し、4~5歳で1.0となり、だいたい完成します。

 

乳幼児の視力の発育段階に、なにかの理由で網膜にはっきりと像が写らず刺激が加わらなかった場合、視力が育ちません。なぜなら脳に届いた映像のうち片側の目だけにぼやけて見える、二重になって見えるなどの問題がある場合に脳はその映像を抑制し、問題のある映像情報を事実上無視します。

 

視力の発育するスピードが遅れた場合、遅れを取り戻して1.0の視力が完成するのではなく、遅れた分は失われたまま追いつけないことが多いのです。その結果、弱視になってしまいます。
弱視があっても幼い子供では症状を訴えられないことがあります。または片方の眼で物が見えていないということを本人が認識していないこともあります。子供がテレビを前の方で見る、目を細める、いつも頭を傾けて物を見るなどの症状がみられた場合には早期に眼の検査をする必要があります。

 

弱視の原因

弱視につながる原因として斜視による弱視、形態覚遮断による弱視、屈折性の弱視、不同視による弱視などがあります。

ⅰ)斜視による弱視
左右の両眼はつねに連動して動き、物を見るときはそこに両眼の視線が向いて、真っすぐになります。これがうまくできず、左右の眼の視線が一致しないことを斜視といいます。斜視があると、両眼視ができないために物が二重に見えます。物が二重に見えると脳が混乱するため、斜視になっている片方の眼を使わないようになり、使わない方の眼が弱視になる場合があります。

ⅱ)形態覚遮断による弱視
先天性白内障やまぶたの腫瘍、眼瞼下垂、眼帯の使用などにより視覚情報が妨げられることによって起きる弱視です。新生児にこのような関連要因がはたらくと数日間でも弱視化する可能性があり、注意が必要です。

ⅲ)屈折性の弱視
強度の遠視、乱視などが原因となる弱視です。中等度以上の遠視や強度の近視、乱視があると、物がはっきり見えないので、網膜から脳へ情報を伝える経路が育ちにくく、弱視になります。

ⅳ)不同視による弱視
左右の眼の屈折度の差がある程度以上大きくなるとピントを合わせやすいほうの眼の視覚情報が優先され、ピントを合わせにくい方の眼は弱視化します。またメガネの度が左右で極端に異なる場合にも度の強いほうの眼は使われず、弱視になります。

 

 

弱視の一般的治療

弱視が早期に始まった場合や長期間続いている場合は弱視が永久的に残る可能性が高くなります。治療をより早期に始めれば、弱視を防ぐことや矯正できる可能性をそれだけ高くさせます。治療では視力の良い方の眼を決められた時間眼帯で覆ったり、その眼だけに点眼薬を用いて視野をぼやけさせたりして強制的に弱視のほうの眼を使わせる方法が基本です。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

 

足根管症候群の鍼灸治療

 

足根管症候群に対する当院の鍼灸治療

当院の足根管症候群に対する施術目的は、第一に足首付近のツボ痛みの強い部位に鍼をさして痛みを感じる閾値を上げて鎮痛作用を促します。また外傷などで腫れが強い場合は、腫れている周りにお灸を施して炎症を抑える働きを促進させます。

足根管症候群の鍼治療

 

足根管症候群のお灸治療

 

腫れが引いた第二段階としまして、血流を上げて回復を速める積極的施術法を用います。

また東洋医学の診断方法に基づき全身の調整治療も行っていきます。特にお腹や背中の五臓六腑の重要なツボを用いて活性化させることにより栄養ある気血を全身に送ることができるように施します。そうすることで、人間が本来持っている自然治癒力を高めます。

足根管症候群の全身調整鍼灸治療

 

 

 

足根管症候群の東洋医学的考え

 

東洋医学では足根管症候群は、足首付近の気血の運行がスムーズにいかずに気血が滞り、それが痛みやしびれの原因となると考えられています。寒く風のあたる場所にいた際に「風寒の邪気」を受けた時や湿度の高い場所にいて「湿邪」を受けた時、長い間足首に負担のかかる運動をした時などに気血は滞り、それが足根管付近であった場合に足根管症候群を発症する可能性が高くなります。

 

また「」の経絡は足の小指から起こり足裏中央に向かい内くるぶしの後ろを巡り、体幹へと上昇していきます。それは足根管症群の痛み・痺れの出る部位と類似しており、「腎」の機能低下および「腎」の経絡の気血の滞りが疑われます。

また東洋医学でいう「肝」と「腎」の機能が弱ると全身的に血や体液が不足し、筋肉などの様々な器官に栄養を送ることができず、さらに上記の条件が加わると足根管症候群がおこりやすくなります。

 

足根管症候群とは?

足根管症候群とは、内くるぶしの後下方の足の骨と屈筋支帯という靭帯に囲まれたトンネル内で、脛骨神経が圧迫されて起こる絞扼性神経障害です。

神経が圧迫されることにより、足首・足裏から足指のつま先にかけての痛みや痺れが生じます。立ったり座ったりする際や足に合わない靴をはいている時などに痛みが生じます。痛みは足首周囲に発症することが多いですが、悪化すると指先まで広がる場合もあります。通常、安静にすると軽減しますが、時に休んでいる間にも痛みが生じることがあります。

 

脛骨神経とは坐骨神経と連続した神経で下腿の後ろ側を下降し、膝を曲げる筋肉や足首を伸ばす筋肉を支配します。脛骨神経はさらに下降して内くるぶしの後ろ側を回り、足裏の筋肉を支配するとともに足裏の皮膚の感覚も支配します。
簡単な診断法として、内くるぶしのすぐ後ろを叩いてみる方法(ティネル徴候)があります。すると足の裏に痛みや痺れが放散していれば、足根管症候群の疑いがあります。

 

 

 

足根管症候群の原因

足根管症候群の原因は、明確な異常所見が見られない場合も多数ありますが、外傷や腱消炎などがあります。

ⅰ)外傷
足首の捻挫、踵骨骨折などの外傷による足根管症候群

ⅱ)腱鞘炎
足首に過度の負担が慢性的にかかり腱と腱鞘の間の摩擦による炎症が原因で足根管部を通る腱が腫れて太くなり、圧迫されて起こる足根管症候群

ⅲ)ガングリオン
良性腫瘍(ガングリオン)による足根管部の圧迫による足根管症候群

ⅳ)骨性隆起
足の骨がくっつき、異常に骨が隆起してしまい足根管部を圧迫する足根管症候群

 

 

足根管症候群の一般的治療

足根管症候群の一般的治療は、足首の安静を基本として消炎鎮痛剤ビタミン剤などの飲み薬、湿布薬などの保存療法が施されます。
これらの保存療法を行っても症状が改善されない場合や痛み・痺れの症状が強い場合は手術によって圧迫しているものを取り除く場合もあるようです。

視神経炎の鍼灸治療

視神経炎に対する当院の鍼灸治療

 

当院の視神経炎に対する施術は、第一に目周囲の重要なツボにハリをさして視神経の炎症をおさえる作用を促します。また視神経炎は五臓六腑の肝に深く関係しているので肝に関する経穴を用いて肝血を補うことや肝気の巡りをよくします。また視神経炎は五臓六腑の脾や胃の機能が弱くなって起こるとも考えられているので脾や胃に関する経穴を用いてそれも補います。

視神経炎の鍼治療

 

視神経炎の場合、強い痛みのため交感神経が過亢進状態になることが多いです。交感神経の過亢進は、イライラ感不安感・高血圧・睡眠障害にも繋がりやすいです。当院では、自律神経測定器で自律神経の状態を把握して施術していきます。

視神経炎の全身調整鍼灸治療

当院の視神経炎の施術目的は、まず炎症を抑えて悪化を防いだ上で徐々に回復を速めることです。西洋医学とは違う東洋医学の観点により少しでも視神経炎が回復できる機会を提供して少しでも患者さんの手助けになるよう努めます。お悩みの方は一度ご相談ください。

 

 

 

視神経炎の東洋医学的考え

東洋医学では五臓六腑の肝と目の関係が深いといわれております。肝の機能障害は、目の症状としてあらわれやすく、特に肝血が不足してしまうと視覚の異常運動系の異常などがみられます。

また東洋医学では神経炎は体外からの湿邪や熱邪の影響、五臓六腑の脾や胃の機能が弱くなって気血津液の生成不足などにより栄養が体の隅々に行き渡ることができなくなって起こると考えられています。

 

 

視神経炎とは

視神経炎とは視神経に炎症が生じて視力障害が起き、視野の障害として視野の中心がみえにくくなる中心暗点がおこります。
視神経は眼球の網膜から始まる視神経線維の束です。視神経は、視神経管を通って眼窩から頭蓋腔に入ります。視神経は脳底で視神経交叉をして視野の右半分の像は左の脳へ、視野の左半分の像は右の脳へ伝えられます。

視神経に炎症が起こると、網膜に映った像は正常でもそこから脳へ伝達される間に異常があるので結果的に視力障害をきたします。
視神経炎は15歳~45歳までの年齢層に発生することが多く、視神経炎の75%は女性です。急性の視力低下を主訴に発症して多くの患者さんでは眼球運動痛も訴えます。視神経炎は片目に生じることもあれば両眼に生じることもり、片目だけに症状が現れた場合はもう一方の目でほとんどのものが見えるので、視力低下に気付かないこともあります。

視神経炎になった場合、視力が急激に低下し、視力障害が起きる1~2日前に目の奥に痛みを感じることがあります。なかには1~2日で視力が低下して、両目が真っ暗になってしまうこともあります。
視力が低下してから1~4週間かけてゆっくり回復していき、多くは正常または正常近くまで視力が戻ります。

 

外斜位

視神経とは
視神経は脳神経の一つであり、視覚をつかさどる重要な神経です。視神経は、網膜の神経節細胞から起こり視覚情報を伝達して、視床や中脳にまで伸びる神経です。視神経は100万の神経線維を持っています。
左右の目から視神経に伝わった視覚情報は、左右の視覚情報が交わる視交叉という所に集まったあとに再び左右に分かれていきます。視交叉を通過した情報は、左右の視覚情報が統合され再び分かれることで複雑な情報をまた再処理できるようになるといわれています。これらの視覚情報は最終的に大脳の後頭葉で映像となって、さらに意味を持った情報として処理されます。

眼球運動
眼球運動は、外眼筋の働きによって行われています。外眼筋は、上直筋・下直筋・下斜筋・内直筋・外直筋・上斜筋があります。

  • ・上直筋・下直筋・下斜筋・内直筋・・・・・動眼神経の支配をうける
  • ・外直筋・・・・・外転神経の支配をうける
  • ・上斜筋・・・・・滑車神経の支配をうける

眼球は直接斜めに上や斜め下に動かす筋肉は存在しておらず、相互の筋肉がうまく機能して複雑な眼球運動を可能にしています。

 

 

視神経の原因

 

ⅰ)特発性視神経炎

視神経炎にはその原因などによりいろいろなタイプに分けられます。

発症時に多発性硬化症などの疾患が特定されない視神経炎は特発性視神経炎と呼ばれます。特発性視神経炎は視神経の視神経乳頭が炎症を起こして腫れる病気で、年齢は若年から中年にかけて多く、やや女性に多い傾向があります。
急性の特発性視神経炎が発症した場合は手足の麻痺などを引き起こす多発性硬化症に移行する可能性が比較的高いです。

 

ⅱ)球後視神経炎
眼底検査で視神経に異常が見られないが、視神経炎の症状が出現するものは球後視神経炎です。球後視神経炎を引き起こす代表的疾患に多発性硬化症という疾患があります。多発性硬化症は20~40歳代の成人に多く見られます。
自己免疫異常やウイルス感染の関与が高いと考えられていますが、いまだに原因は不明です。目の障害だけではなくて、運動失調や感覚障害、痴呆などが出現することがあります。急激に視神経炎を発症することが多く、その後症状は軽快と悪化を繰り返します。

 

※多発性硬化症
多発性硬化症は脳の中枢神経系の異常によって起こる難病指定されている疾患です。多発性硬化症は、神経の周りを覆っている髄鞘に異常をきたして神経がむき出しになることによって生じると言われています。視神経炎ではその状態が視神経に及びますが視神経ばかりでなく脊髄や脳にも病変が出ることもあり、目の症状ばかりでなく体のさまざまな箇所に症状が出てしまうのです。視神経が障害されてしまうと視力低下や視野欠損が症状として現れ、脳の小脳が障害されると平衡感覚が麻痺してしまいまっすぐにあることができない状態、大脳が障害されると身体の感覚が鈍くなったり痺れ症状が出たり、筋肉がうまく動かせなくなったりもします。

多発性硬化症は、欧米の白人に多いと言われており、日本では比較的まれな疾患とされていて人口10万人に対して8~9人程度の割合で発症していると推定されています。発症しやすい年代では比較的若い世代に発症しやすいことが分かっており、平均すると30歳前後に発症することが多いようです。
この疾患の原因は、自分の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患が有力な説ですがいまだ詳しい原因はわかっていません。よって有効な治療法はないとされ、症状が軽減されたりまた出たりとを繰り返すとされています

 

 

ⅲ)鼻性視神経炎
蓄膿症が悪くなると視神経を圧迫したり、鼻腔にできた腫瘍などが視神経を圧迫することなどによって視神経障害が起こった疾患を鼻性視神経炎と呼びます。

 

 

視神経炎の一般的治療

特発性視神経炎はステロイドパルス療法を行います。ステロイドパルス療法は炎症を抑える作用が強いステロイドを大量に短期間使用するものです。強い効果が期待できますが、副作用が出ることがあり、それが出た場合は早急に対処する必要があるため2週間程度入院が必要です。
ただし効果には個人差があり、不十分な場合は繰り返し行うことがあります。その他の視神経炎に対してはそれぞれの原因に応じた治療を行います。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

肘部管症候群の治療

肘部管症候群に対する当院の鍼灸治療

 

当院の肘部管症候群に対する施術は、第一に肘関節付近のツボや痛みの強い部位または萎縮している筋にはりやお灸の刺激を施し、血行を良くします。必要であれば、その鍼に電極をつないで微電流を流します。

また痛みの強い方に関しては、鍼やお灸の刺激により痛みを感じる閾値を上げて痛みを感じにくくする作用を促します。

手根管症候群は五臓六腑の「小腸」と「」「」に深く関係しているので、小腸や肝と腎に関するツボを用いて小腸の機能を正常に戻すこと、または肝血と腎気を補うことや肘関節の気血の流れをよくします。また「風寒」や「湿」の邪気によって引き起こされる場合はそれらを体外に出す治療が必要になります。

東洋医学の診断方法に基づき全身の調整治療も行っていきます。東洋医学では、局所ばかりを診るのではなく体全体を診るという考えがあります。肘部管症候群では、症状が強く出ている上腕部ばかりでなく、全身性の疲労や気血の滞りが原因と考えるのです。
結局最後に症状を治すのは、自分自身です。当院では人間が本来持っている自然治癒力を高め、症状回復のお手伝いを致します。
お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

肘部管症候群の鍼灸治療

肘部管症候群の鍼灸治療症例

 

40代 男性
主にパソコンを使ってのデスクワークが仕事で一日10時間以上はキーボードをうつ動作をしている生活を20年ほど続けていた。半年前からパソコン作業中に肘をついていた際に左手の薬指と小指に痺れを感じるようになってきた。また、最近身体全体が疲れやすく、目も疲れていて仕事をすることがとてもつらいとのこと。睡眠時間も4時間程度とあまり取れておらず、忙しさのため運動などもできていない。

治療・経過
ご本人の自覚としては、手の痺れが一番気になるとのことでしたが、問診や自律神経測定器の結果などから身体全体の調整施術も重要だと判断し、患者さんに説明の上最初は、身体全体の調子を整える治療を3回ほど行いました。1回目の治療後は身体がとてもだるくなり、翌朝体がすっきりしたとのことだった。治療後は、少し痺れが強く出たが翌日には痛みの程度は戻っていた。2・3回目も同様体が徐々に良くなっていくのが実感できた。しかしまだ手指の痺れの改善はあまり見られなかった。

4回目からは、本格的に痺れに対する治療をしたところ、痺れが徐々に感じられなくなり、8回目の治療でほぼ痺れを感じなくなった。

 

肘部管症候群の鍼治療

 

 

肘部管症候群の東洋医学的考え

東洋医学で肘部管症候群は、肘付近の気血の運行がスムーズにいかずに気血が滞り、それが痛みやしびれの原因となると考えられています。寒く風のあたる場所にいた際に「風寒の邪気」を受けた時や湿度の高い場所にいて「湿邪」を受けた時、長い間肘を酷使する仕事やスポーツをした時などに気血は滞り、それが肘内側付近であった場合に肘部管症候群を発症する可能性が高くなります。

 

肘部管症候群と関係が深い尺骨神経の肘下の走行は、東洋医学の「小腸」の経絡の走行と類似しており、小腸にもなにかしらの不調があると考えられます。
また手の痺れの症状から肝血虚という病態も疑われます。

肝血虚
肝血虚とは中医学でいう「肝」が血を貯蔵して必要に応じて供給・消費する機能と自律神経系の作用を通じて血管を収縮あるいは弛緩させ、体内各部の血流量を調整する機能が異常をおこして発症します。
筋のけいれん・手足のしびれ・目の乾燥感や女性では、月経のおくれ・月経血の過少・無月経などがみられることが特徴です。

 

 

 

肘部管症候群とは?

肘部管症候群とは、肘の内側の肘部管と呼ばれる部位で、尺骨神経が圧迫されて起こる疾患です。尺骨神経は肘上内側で筋の間から出て上腕骨内側上顆という骨の出っ張りの後ろの尺骨神経溝を通り、その先にある骨と靭帯とで囲まれた「肘部管」というトンネルをくぐって手の方へ伸びて行きます。肘部管は狭く、尺骨神経はその中を通るため圧迫されて神経障害を引き起こしやすいのです。
尺骨神経は、手の薬指の小指側半分から小指にかけて感覚を支配しています。また手首を曲げさせる筋の一部や小指を親指方向へ引き寄せる筋、手の骨と骨との間で手指の細かい運動をつかさどる筋などを支配しています。

肘部管症候群は尺骨神経領域の感覚障害運動障害、支配している筋の萎縮などが見られます。

感覚障害
薬指の小指側半分から小指にかけて痺れや知覚鈍麻が起こります。

運動障害
感覚障害が進むにつれて、手の筋肉がやせてきて細かい指の運動がしづらくなります。特に、手の骨と骨との間の筋がやせてくると指を開いたり閉じたりする力が弱くなったり、親指と人差し指で物をつまむ力が弱くなり、箸が使いづらいなど握力も低下していきます。

筋の萎縮
手の骨と骨との間の筋が萎縮すると、指が伸びたままで指先だけが曲がり、「鷲手」と呼ばれる状態になります。

また、肘部管症候群では肘をよく使う人に発症しやすく、30歳以上の男性に多く見られます。一般に利き手側に起こり、両手に同時に発症することはめったにありません。

※肘部管以外にも手のしびれを感じる疾患があります
肘部管症候群以外にも手の感覚異常や運動障害が起きる場合があります。場合によっては、すぐに病院で検査を受ける必要があります。
・脳の障害の場合
脳卒中やくも膜下出血、脳腫瘍によっても肘部管症候群に似たような症状が出る場合もあります。脳血管が詰まったり出血してしまったりすると、脳の細部にまで血液が行き渡らくなってしまい、その部分が運動機能を主る部分や手足の感覚を主る部分に血液が行き渡らない状態となると手のしびれや運動障害を引き起こします。
この場合手の不具合ばかりでなく、吐き気や頭痛・めまいしゃべりにくいなどの症状も出るため、それらの症状が合わせて出た場合には早急に病院を受診しましょう。

・脊髄の疾患
脊髄の疾患の場合でも手に症状が出る場合があります。脊髄は脳からの電気信号を体の細部に伝達する中継地点でその脊髄部分に腫瘍や脊髄損傷が起きると手のしびれ症状や運動障害を引き起こしてしまいます。

・椎骨や椎間板の疾患
腰椎椎間板ヘルニアで下肢に症状が出ることはよく知られていますが、頸部の場合でも椎間板ヘルニアが起きることがあります。すると飛び出した髄核が神経を圧迫してしまい、手のしびれなどの神経根症状を呈します。その他椎骨が変形して神経を圧迫する頚椎症などでも同様の症状を呈します。

 

 

 

肘部管症候群の原因

肘部管症候群の原因は様々ですが、主に外反肘変形性肘関節症ガングリオンによる圧迫があります。
外反肘・・・生まれつき肘が外側に曲がっていたり、小児期の肘関節の骨折によって肘を伸ばすと過剰に外側に反ることにより尺骨神経を引き伸ばす。

変形性肘関節症・・・肘関節で衝撃を和らげるクッションのような役割をしている関節軟骨が仕事やスポーツなどで長年酷使続けたことにより擦り減って肘に痛みや変形などが起こる疾患。

ガングリオン・・・手足などの関節にできる出来物。多くは良性。無症状だが時に神経や腱を圧迫することにより痛みを生じさせる。

肘部管症候群の簡単な診断法として、肘関節の内側をたたくと、薬指や小指に痛みや痺れが放散すると肘部管症候群が疑われます。また肘部管症候群では手指の開いたり閉じたりする筋力の低下により親指と人差し指の間で挟んだ紙が親指を曲げないと引き抜かれてしまうフロマン徴候が出ます。

 

野球肩の治療

野球肩に対する当院の鍼灸治療

当院の野球肩に対する施術は、第一に肩や上腕付近のツボや痛みの強い部位に鍼をさして微電流を流すことにより血行を良くし、老廃物を取り除くことや筋肉や骨に栄養が行き渡るように促します。また鍼を刺すことにより筋肉の弛緩を促し、鍼の刺激により痛みを感じる閾値を上げて鎮痛効果を促します。

野球肩の鍼治療

 

 

野球肩は五臓六腑の「」と「」と「」に深く関係しているので肝と腎と脾に関するツボを用いて肝血や腎気を補うことや脾の作用不足を正常に戻すように促します。
野球肩は、全身性の疲労や気血の滞りが原因の場合もあるので肩背部だけの部分的な施術ではなく東洋医学の診断をもとに全身を診て施術していきます。

全身治療を行うことにより人間が本来もっている自然治癒力を高めます。
また肩の疾患は周りの筋や腱の萎縮・柔軟性の低下によって起こっている場合が多いのでストレッチなどを用いてそれらの改善を促します。
当院独自の電気鍼療法お灸治療を行い、早期復帰を患者さんと一緒になって目指します。

 

野球肩のお灸治療

 

 

野球肩の鍼灸治療症例

 

30代男性

野球肩で来院される。現在、草野球を二週間に一度のペースで行っていてポジションはピッチャーをしている。投球時に腕を振りかぶった際、リリース時に疼痛が肩関節の前面、後面に出現するが、特に後面の疼痛が強い。調子の良い時は試合の五回目位までは投球出来るが、痛みが強い日は全く投球出来ない日もある。また、仕事で主にPCを使用するため肩こりは慢性的に感じている。

治療方針

肩関節周囲の筋肉の筋緊張が強かったため、仰向けで小胸筋、烏口腕筋、三角筋、上腕二頭筋に鍼通電と灸で筋緊張を緩める施術を行い、その後うつ伏せで肩関節の回旋に関わる回旋筋腱版の筋緊張を緩める施術をマッサージと鍼通電と灸を用いて行いました。

治療経過

一回目
前回治療後試合があり、五回目まで投球することが出来た。痛みは出現するが調子が良い気がした。

 二回目
試合があり、五回目まで投球することが出来た。痛みはやや軽減してきている。

三回目
また少し痛みが軽減した気がする。

四回目
前回草野球で投げた時は全力で投げても痛みが出ない。6回まで投げることができた

五回目
仕事での肩こりも楽になってきた。

 

野球肩の東洋医学的考え

 

東洋医学では野球肩は体の外から邪気を受けるため発症するものと中医学でいう「肝」と「腎」と「脾」が何らかの原因で損傷して働きが弱まって発症するものと考えられています。そういった原因で肩背部付近もしくは上肢の気血が滞り、それが痛みや痺れの原因となると考えられています。

体の外からの邪気として一番野球肩が発生しやすいのは、寒く風のあたる場所にいた時などに体に悪さをする「風寒の邪気」を受けた時です。次いで湿度の高い場所にいて「湿邪」を受けた時などです。
またスポーツでの肩に負担のかかる動作繰り返しや長い間腕を上げながら作業していた時などに気血は滞り、それが肩背部付近であった場合に野球肩を発症する可能性が高くなります。

 

東洋医学でいう「肝」は血を貯蔵して必要に応じて供給・消費する作用や自律神経系の作用を通じて血管を収縮あるいは弛緩させて、体内各部の血液量を調節する作用があります。「腎」は人体の生命活動の基礎となる物質を貯蔵しており、「脾」は筋肉や軟部組織に栄養を供給しています。

「肝」・「腎」・「脾」のそれらの機能が弱ると全身的に血や体液が不足し、筋肉や骨などの様々な器官に栄養を送ることができず、さらに上記のような条件が加わることで野球肩がおこりやすくなります。

 

野球肩とは?

野球肩とは、野球での投球動作を繰り返し行うことによりオーバーユースとなり、肩関節周囲の組織に生じた様々な障害の総称したものです。投球動作の繰り返しにより肩の腱板(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)は急速に疲労して、本来の機能である肩関節の安定性を保つ働きが低下し、その結果肩関節の安定性が低下して、関節周囲組織に機械的刺激による種々の障害が生じます。具体的には、腱板炎関節炎上腕二頭筋長頭腱炎筋付着部炎などを起こします。

野球肩は他のスポーツでも発症する場合がありますが、野球の投手や野手に多いことから「野球肩」と呼ばれています。野球肩を発症しやすいスポーツ競技としては野球の投球動作に近い方の動きを強いられるスポーツ競技に多く、バレーボールのスパイク動作・槍投げや砲丸投げなどの動作・水泳でのクロール動作などが挙げられます。

 

野球肩

 

野球肩の基本的な症状
・ボールを投げると肩周囲に疼痛が生じて投球に支障をきたす。
・肩関節の可動域の低下
・腱板などの肩関節周囲の筋肉の萎縮
・腕を内側あるいは外側に捻った際に疼痛が生じる
・肩関節の不安定性
・肩を動かした際に「コキコキ」という異音を感じる

 

野球肩は、どの年代にも起こり得る障害ですが、発症の傾向から発症しやすい年代があります。発症しやすい年代としてまだ成長段階にある幼少期の子供に特に発症しやすい傾向にあります。
また野球肩は肩関節の柔軟性とも深く関係しており、20歳を過ぎて体の柔軟性を失っていくと肩に大きな負担がかかり、発症することもあります。

 

※腱板炎
腱板とは、肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋の4つの小さな筋肉のことをいいます。それぞれの筋肉は、上腕骨頭に付着しており肩関節がはずれないように上腕骨を固定しています。
腱板炎は、徐々に発症する腕を上げた時の疼痛ひっかかり感筋力低下やこわばりおよび夜間痛などが主な症状です。特に腕を肩の高さより上で使用した時の運動痛が特徴であり、肩を使うほど症状が悪化します。症状が悪化すると、握手のため腕を前へ動かす動作だけでも痛みを伴う場合もあります。

※上腕二頭筋長頭腱炎
上腕二頭筋とは腕を曲げる筋肉であり、力こぶをつくる筋肉でもあります。この筋の起始部は二手に分かれており、一つは上腕骨短頭といい肩甲骨の烏口突起という部分から起こり、もう一つは上腕骨長頭といい肩甲骨の関節窩上部から起こり上腕骨の結節間溝という部分で上腕骨頭に沿って90度曲がって肘関節の方へ下っていきます。
こういった走行上の特性から長頭は、上腕骨とこすれやく、炎症が起こりやすいのです。症状としては上腕骨の結節間溝部の圧痛ですが、腕を挙げた時やボール投げる動作で痛みが増強することが多いです。

振りかぶって、まだ投げる腕が頭の後ろにあるところから腕を加速してボールを離し、腕が減速していくところまでで痛む場所や問題のあるところがかわっていきます。
振りかぶり投げる動作に入りボールを離すまでに痛みが出る場合は、肩の前面に痛みが出る場合が多いです。投げ過ぎによる関節唇の炎症腱の弛緩などが原因として考えられます。また棘上筋や上腕二頭筋に障害があることが多く、炎症や痛みが引いてからはそれらの筋肉をトレーニングで強化する必要があります。

また、ボールを離して腕を振り下ろすまでに痛みが出る場合は、肩の後面に痛みが出る場合が多いです。関節包や肩関節後方の棘下筋・三角筋後面の肩後面筋が引き伸ばされることが原因となります。これらの筋も投げ過ぎには注意し、炎症や痛みが引いたらトレーニングで強化していく必要がります。

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院