当院の耳鳴りに対する治療目的は、まず第一に鍼灸治療を施すことにより全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えることです。鍼灸治療は、交感神経を抑制し副交感神経の働きを促すばかりでなく、双方の神経の活動量を高めて自律神経のバランスを整えることが研究結果でも出ています。
また内耳の血流不足を改善するという点から頸肩部周辺や耳周辺の経穴に鍼を刺して電気を流します。当院独自の治療選穴により高い治療効果が出ております。耳周辺の治療穴として「翳風」「耳門」「聴会」「聴宮」などの経穴を用いてその方の状態に合わせて首や頭の経穴を決めます。
めまいは東洋医学的に診ると「腎」の不調が原因で発症すると考えられているので、鍼灸治療を用いて経穴を刺激することで「腎」の機能を活性化させます。
また過度な身体的・精神的ストレスは、自律神経を乱して耳鳴りの原因となります。さらに耳鳴りがストレスとなり、睡眠障害やうつ病などにかかりかねません。
そこで当院では、東洋医学の特徴である全身を診て治療することにより全身をリラックス状態へと導き、交感神経の過亢進を抑制して過度なストレスを和らげます。
また身体全体の調子が上がっていくことも期待でき、実際に当院でも耳鳴りの治療で「目が疲れなくなった」「便秘が解消した」「ゆっくりと体が休められ、熟睡できた」などといった声が数多く聞かれます。東洋医学では局所的に診るのではなく、全体的に診ることで自然治癒力を高めるといわれ、様々な効果が期待できます。

耳鳴の鍼灸治療効果は、論文としても報告されています。
明治東洋医学専門学校 鍼灸学科
『耳鳴に対する鍼治療の効果;症例集積による検討』
この研究では、耳鳴り患者46症例の内鍼治療を5回以上継続できた31症例について分析されています。耳鳴り症状で悩んでいる期間は、1ヶ月以上が81%を占めて、10年以上の方も16%占めていました。鍼治療の間隔は週に1回を5回単位の間隔で行い、鍼治療終了時にVAS(Visual Analogue Scale )や自覚的表現検査などで評価していき、頭頚部の圧迫時に耳鳴りが変化した6症例では全例で改善がみられたとのことです。頭頚部圧迫時に耳鳴りが変化しなかった場合でも改善57%、不変14%、悪化29%でした。
首回りの筋緊張の緩和は耳鳴り改善では特に重要かもしれません。
海外での耳鳴りに対する鍼治療のエビデンス研究
海外でも耳鳴りに対する鍼治療の研究報告があり、症例集積研究で鍼治療によって自覚症状が軽減して、耳鳴りの感じる音が軽減されたという報告があります。
2006年のブラジルの研究では、76例の耳鳴り症状の患者さんに頭鍼を行ったところ主観的な耳鳴り症状が軽減されて鍼治療が有意に効果があったと報告されています。
また、2007年の中国の研究でも90症例の耳鳴り患者さんに対して20分間の鍼治療を30回行ったところ薬物療法よりも有意に効果があったと報告されています。
その研究では、鍼刺激によって耳音響放射()が変化すると報告しています。耳音響放射とは静かな場所で誰しもが聞こえる単調な高音のことで生理的耳鳴りとも言われます。
耳音響放射は内耳から発生する音だと知られており、それらが変化したということで鍼刺激が内耳の外有毛細胞に影響を及ぼして、内耳機能を制御させることで耳鳴りが軽減されたと考えられています。
鍼治療は耳鳴りの発生源である内耳やストレスなどで機能が乱された中枢に作用して耳鳴りの有用な治療方法となることが示唆されています。
※参考文献
『鍼灸臨床最新科学』
医歯薬出版株式会社
東洋医学では、五臓六腑の「腎」と耳が深い関係にあると言われています。
「腎は耳に開竅する」と言われており、聴覚が東洋医学でいう腎臓と深いかかわりがあるということを示しています。
東洋医学の「腎」は、西洋医学でいうそれとは違った役割を持っています。
東洋医学の「腎」の役割は、主に生長・発育・生殖・水液代謝を主ることです。その中でも腎の精気は、聴覚と関係が深く、多ければ聴覚機能は正常に働き、逆に少なければ聴覚機能は減退してしまいます。
腎の精気は、年を重ねるごとに減少していく傾向にあり、高齢者の聴覚は衰えていきます。
また腎の水をつかさどるという役割は、耳鳴りにも影響を及ぼします。耳鳴りは耳の中のリンパ液が関係していることが多いことから、腎の水をつかさどる(体液代謝全般に対して腎が根本的な調節作用を行う)という機能が減退していると考えられます。
耳鳴り 渋谷区 男性 40代
・症例
2週間前より突然の耳鳴り・聞こえづらさを訴えて、耳鼻科を受診。
ステロイド剤・血流改善薬・筋弛緩剤などを処方されたが、一向に改善されず、一週間後には寝つきが悪い・仕事もやる気にならない・常にイライラしているなどの精神的な症状も出てきたとのこと。
心療内科も受診して薬を処方してもらっている。
・経過
◆1回目
耳鳴り少しおさまり、耳の詰まった感じも軽減。
◆2回目
耳鳴りが少しずつおさまってきた。
◆3回目~10回目
症状あまり変わらず、良くなったり悪くなったりしている
◆11回目
耳鳴りまだ気になるが、寝つきもよく不安感がなくなってきた。
◆12回目~16回目
症状だいぶ軽減。まだ仕事などで忙しかったり、イライラしたことがあると耳鳴りを感じることがある。
◆現在も通院中
・考察
この患者さんは、仕事も忙しく、家庭内でもストレスを感じていたため普段から寝つきが悪かったり、全身の倦怠感などもあったとのこと。
当院の自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ交感神経が優位な状態でした。
全身の自律神経を整える治療を施し、耳鳴りの治療もすることで治療効果をえられたと考えられます。最初の一か月間は週に2~3回来院していただきました。
症例2
30代 女性
産休が終わり、久しぶりに職場に戻って仕事をしている。だが、仕事、育児、家事でキャパオーバーになってしまい、心身共に限界だったのか耳鳴りが止まらなくなってしまった。昔も疲れが溜まっている時や、体調不良になると耳鳴りがする時はあったが、長くても1~2週間したらいつのまにか治っていたのであまり気にしなかったが、今回は1ヶ月以上続いているのと、症状も以前に比べると酷くなっていると感じて来院。
ずっと高い音がなっていて酷い時は頭が痛くなることもある。
まだ子供も小さく世話をしないといけないので夜もゆっくり眠れないので、疲れもとれない。
当院の治療
自律神経測定器で測定を行ったところ、夕方の時間に測定したのですが、交感神経が優位な結果が出ました。正常な状態では、活動する時間帯で交感神経が優位に、寝る時間が近づく夕方以降は副交感神経が優位になります。ですが検査の結果、かなり自律神経の乱れが確認できました。
当院の治療と致しまして、お身体の疲労と自律神経の乱れが深刻でしたので、疲労回復に効果のある経穴への刺激と自律神経の調節をメインで行いました。
治療経過
◇1~6回目◇
身体は楽になるが耳鳴りは変化なし
◇7回目◇
寝るときにずっと鳴っている音が小さくなった。
◇8回目◇
日中はほぼ気にならないくらいの音に変わった。
◇9回目◇
一番音が大きかった夜も気にならなくなった。
◇10回目◇
日常生活で困らないくらいに改善した。
症例3
50代 女性
◇症状◇
エステにてナノカレント・インキュアラジオ波・強いマッサージを受けた後、高音の耳鳴り発症。
耳鼻科を受診したところ高音域の聴力が少し落ちていた。末梢神経障害の診断を受け、メコバラミンとアデホスコーワを処方された。
薬を服薬して耳鳴りは少し落ち着いたが、当院受診前日の飲み会で症状が悪化。発症後約3週間で当院を受診。
◇当院の治療◇
発症原因から電気治療は抵抗があるため鍼とお灸のみの施術を希望。
無意識に全身緊張している状態。
首肩周りと耳、アゴ周りを緩め、全身の緊張をとるよう自律神経調節を目的として手足末端のツボへ施術を行った。
・1回目
施術後、全身の緊張感が抜けた。
・2回目
前回治療の後、耳鳴りが大きくなったが、翌朝には落ち着いた。
・3回目
耳鳴りは鳴っているが、気にならない時間が増えている。
発症時の耳鳴りから7割ほど改善されている。
・4回目
耳鳴りはゼロではないが、こんなものかなと気持ちも落ち着いている。
症状が落ち着いたので治療終了とした。
耳鳴りとは、体の外に音源がないのにも関わらずに耳の中や頭の中で音がしているように感じることです。
日常的に誰もが経験する耳鳴りとして、飛行機に乗った時や高いビルにエレベーターで上った時などに耳がキーンとする・静かな場所にいるとシーンと聞こえてくるなどがあります。
誰もが経験することですが、耳鳴りで悩んでいる方は、そういった音が常に聞こえていたり、耳の中の炎症や腫瘍などにより音が大きく聞こえたりします。
そして耳鳴りで悩んでいる方の多くは、その音をストレスに感じて、眠れなくなったり、うつ病にかかってしまったりと耳鳴りの症状ばかりでなく様々な症状に悩まされている方がほとんどです。
耳鳴りには大きく分けて二つのパターンがあり、自分にだけ音が聞こえる自覚的耳鳴りと他の人にも音が聞こえる他覚的耳鳴りとがあります。
自覚的耳鳴り
体の中にも外にも音源がなく、耳鳴りが他の人には全く確認できず、本人にしか聞こえない耳鳴りを自覚的耳鳴りといいます。
耳鳴りの症状で悩んでおられる方の大半はこの自覚的耳鳴りといわれています。耳鳴りの音は、人それぞれで「セミが鳴いているような音」「リンリンと虫が鳴いている音」「ブーンといった低い音」など様々です。
自覚的耳鳴りの多くは、耳の構造(外耳・中耳・内耳)や音が脳に伝わるまでの過程で問題があるために起こることが多いです。
他覚的耳鳴り
耳鳴りの音が他の人にも確認できる耳鳴りを他覚的耳鳴りといいます。
他覚的耳鳴りの場合は、音源が特定されることが多く、脈の鼓動と共に拍動音が聞こえる場合や呼吸をするたびに「スー、ハー」と聞こえます。
音源がはっきりしている場合はそれを取り除けば、治るわけですから手術などの処置をすれば耳鳴りが聞こえなくなる場合が多いです。
耳には、平衡感覚をつかさどる器官と聴覚をつかさどる器官があるため、耳鳴りの症状と併発して、難聴とめまいの症状も出る場合がほとんどです。
耳鳴りはストレスが原因で生じる場合も多く、耳鳴りを感じ始めたら体の重要なシグナルだと受け止めて早めの対処が重要になってきます。
難聴と耳鳴りとの関係
難聴と耳鳴りが併発することが多いことが知られています。その原因としては、内耳の音を電気信号へと変換させて脳にその信号を送り届ける発信点である有毛細胞が何らかの不具合で音が正常に脳に送り届けることができずに耳鳴りとなってしまったり、音が聞こえづらくなるためです。
特に高齢の方は、老人性難聴といって耳が遠くなることが多いですがそれは内耳の有毛細胞の機能が低下して音が脳に伝わりにくくなってしまっている状態です。そのような状態ですと脳は音が聞こえないなと音信号への感度を上げようとします。誰しも周りに音がない状態ですとキーンと音が鳴っていると感じたことがあるかと思いますが、その状態が高齢の方の場合常態化してしまい老人性耳鳴りを発症する危険性が高くなります。よって老人性難聴と老人性耳鳴りは併発して起こることが多くなってくるのです。

耳鳴りの原因は、様々なものが挙げられており、原因を特定できない場合も少なくありません。耳鳴りの原因を特定するには、どういった音がするのか・どういったタイミングで起きるのか・その他の症状があるかということが重要となってきます。
なぜ耳鳴りが発生するのかははっきりとは分かっていませんが、耳鳴りを引き起こすほとんどの原因が内耳の問題だといわれています。
また、脳腫瘍や聴神経腫瘍、脳動脈瘤、高血圧、動脈硬化、糖尿病などによっても耳鳴りが引き起こされる場合があるため耳鳴りを感じたらすぐに耳鼻咽喉科や内科を受診する必要があります。
突然発症する耳鳴り
耳鳴りの多くは難聴を伴う場合が多く、突然耳鳴りや難聴を感じたら突発性難聴や外リンパ腫の可能性があります。
徐々に発症する耳鳴り
徐々に感じる耳鳴りとして加齢に伴う老人性の場合や自律神経の不調によって起こる場合があります。特に65歳以上の高齢者は30%以上の方が耳鳴りを感じているとも言われています。
耳鳴りが強くなったり弱くなったりする
耳鳴りが強くなったり弱くなったりする場合にメニエール病の可能性があります。
メニエール病は、耳鳴りのほかに難聴やめまいも感じる場合が多く、めまいの症状が強く出て耳鳴りがあまり気にならないことも多いようです。
しかし、めまいの症状がおさまった時に耳鳴りの症状を強く感じて、不眠症やうつ病など様々な症状に繋がることも少なくありません。
頭を動かすとコロコロと耳鳴りがする
じっとしている時は、音がしないのに頭を動かすとコロコロと耳鳴りがする方は、耳の中に耳垢や砂、小石などが外耳道に入りこんでいる可能性があります。耳鳴りの他に音が聞こえづらい・耳が詰まったように感じることもあります。
耳鳴りを発症した場合すぐに耳鼻科などで検査を受けて原因を特定する必要がありますが、耳周りや脳の腫瘍など検査で調べて分かる場合とわからない場合があります。当院にご来院される方の多くの場合は後者にあたり、耳鼻科で検査を受けてもわからない方がほとんどです。
そのような方に多く見られるのが自律神経の乱れや首周りの過度な筋緊張(主に胸鎖乳突筋)が原因です。自律神経測定器で計測すると交感神経が過亢進状態であったり、逆に副交感神経が過亢進状態の場合もあります。二つの場合に言えるのが自律神経のバランスが悪いということです。自律神経が乱れると血流が悪い状態と逆に血流が良すぎる場合とがあり、言うなれば血流が安定しない状態が続きます。首周りの筋肉が過緊張状態が続いている場合も耳への血流は不安定な状態が出やすくなってしまうのです。こういった方々たちの場合、症状は耳鳴りだけにととどまらずに寝つきが悪いや睡眠が浅い・頸肩こりや痛みなどの症状を訴える場合も多くあります。
・肩の痛みについて
・耳鳴りとストレスとの関係
耳鳴りとストレスは深い関係にあると言われています。前述通り耳鳴りは自律神経との関係が深いですが、その自律神経との関係が深いのがストレスなのです。特に現代はストレス社会とも言われ、ストレスがとても多くかかる時代とも言われます。ストレスは、身体的・精神的なものが挙げられますが、仕事や家庭でので人間関係のストレスの他にも騒音や空気汚染・寒暖の変化・食品添加物・パソコンなどの異常な光なども体はストレスとして受け止める場合もあります。そういったストレスが引き金となって耳鳴りとなってしまうのです。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがありますが、現代社会では交感神経の活動がより活発な人が多い印象を受けます。交感神経は、血管を収縮させて体を動かす活発的な行動をする際にはとても有効な神経ですが、その状態が長く続いてしまうと内耳や脳の血流の状態に異常をきたしてしまう場合があるのです。それが耳鳴りの原因となるとも考えられているのです。
そして耳鳴りの症状が出てしまうとその音を身体は異常な騒音と感じてしまいさらに自律神経を乱してしまう悪循環を生んでしまう危険性があります。だからと言って現代社会を生きていく中でストレスを減らしていくことは容易なことではありません。そこで当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を把握したうえで自律神経を整える施術を行い耳鳴りの改善を行っていきます。もちろん、自律神経を整える施術の他にも耳鳴りに関する東洋医学的に重要なツボも持ちて施術をしていきますので高い施術効果が実感できるのです。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
当院の突発性難聴に対する治療目的は、まず第一に耳の周りを鍼灸治療で刺激することにより内耳の血液循環を改善することです。

また全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えることで人間が本来持っている自然治癒力を高めます。鍼灸治療は、交感神経を抑制し副交感神経の働きを促すばかりでなく、双方の神経の活動量を高めて自律神経のバランスを整えることが研究結果でも出ています。また内耳の血流不足を改善するという点から頸肩部周辺や耳周辺の経穴に鍼を刺して電気を流します。当院独自の治療選穴により高い治療効果が出ております。

耳周辺の治療穴として「翳風」「耳門」「聴会」「聴宮」などの経穴を用いてその方の状態に合わせて首や頭の経穴を決めます。
また背部にある腎や肝の重要なツボを刺激することで、腎肝の機能回復を促します。

また突発性難聴の患者さんの場合は、日常生活の中で精神的ストレスを抱えている方がほとんどです。そこで当院では、東洋医学の特徴である全身を診て治療することにより全身をリラックス状態へと導き、交感神経の過亢進を抑制して過度なストレスを和らげます。
また身体全体の調子が上がっていくことも期待でき、実際に当院でも突発性難聴の治療で「目が疲れなくなった」「便秘が解消した」「ゆっくりと体が休められ、熟睡できた」などといった声が数多く聞かれます。東洋医学では局所的に診るのではなく、全体的に診ることで自然治癒力を高めるといわれ、様々な効果が期待できます。
東洋医学では、五臓六腑の「腎」と耳が深い関係にあると言われています。「腎は耳に開竅する」と言われており、聴覚が東洋医学でいう腎臓と深いかかわりがあるということを示しています。
東洋医学の「腎」は、西洋医学でいうそれとは違った役割を持っています。東洋医学の「腎」の役割は、主に生長・発育・生殖・水液代謝を主ることです。
その中でも腎の精気は、聴覚と関係が深く、多ければ聴覚機能は正常に働き、逆に少なければ聴覚機能は減退してしまいます。腎の精気は、年を重ねるごとに減少していく傾向にあり、高齢者の聴覚は衰えていきます。また、東洋医学では、「腎」と「肝」はとても深い関係にあり、「肝腎同源」といわれています。
腎の機能が低下すると、それを補おうとして肝の機能も低下します。肝の機能低下は、血流にも悪影響を及ぼして、それが聴覚の重要機関である内耳の場合ですと突発性難聴にかかってしまいます。
突発性難聴 目黒区 女性 50代
6日前より突然の聞こえづらさ・耳の詰まり感を感じて、耳鼻科を受診。ステロイド剤・血流改善薬・筋弛緩剤などを処方され、少し改善が見られたがまだまだ症状が残っている。当院来院当初は、耳鳴りの症状も訴えていた。
◆経過◆
◆1~3回目
耳の聞こえづらさ・耳塞感は、治療後少し良くなった感じがするが、翌日には症状が戻った。
◆4回目
耳鳴りがおさまり、耳の聞こえづらさがだいぶ軽減した。
◆6回目~8回目
耳塞感・耳鳴りが消えて耳の聞こえが良くなった
◆現在も体調管理のため2週に1回のペースで来院中
・考察
仕事や家事での忙しさで突発性難聴を発症する前に体調を崩していたとのこと。
仕事場や家族との人間関係でも相当神経を使っており精神的ストレスがたまりにたまっていた。当院の自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ交感神経が優位な状態でした。耳周りの血流改善、首肩の筋肉の緊張の緩和、全身の自律神経を整える治療を施しまし、効果が見られた症例でした。
症例2
突発性難聴 横浜市 50代女性
平成26年10月中旬頃に急に右耳の耳が聞こえづらくなってしまい耳鼻科を受診したところ突発性難聴と診断された。仕事が多忙で精神的ストレスや肉体的疲労があったとのこと。難聴の症状に伴い、右耳後ろから首の付け根の痺れや血の気が引いてくる感じもある。 病院ではステロイド剤とビタミン剤を処方されたがあまり効果が見られず、難聴治療で有名な鍼灸院を受診したが、こちらも効果が見られなかった。そして突発性難聴発症から2週間後に当院にご来院されました。
治療
問診より精神的ストレスや肉体的疲労が溜まっているとのことで、自律神経測定器で自律神経の状態を測定しました。結果では、交感神経が過亢進状態で、常に体がオン状態で休まっていない状態でした。
まず自律神経の状態を整える自律神経調整療法を施してから首肩の筋の緊張をとって最後に右の耳の経穴にはりを刺してそれに電極を繋いで電気を流しました。 3~4日おきに治療を施して週に2回のペースで施術しました。
治療経過
◇1回目◇
治療後はそこまで変化が見られなかったが、次の日から右の耳の聞こえが良くなったと実感された。
◇2~5回目◇
回を重ねるごとに聞こえが良くなってきて身体の疲れなども取れてきた。
◇6~8回目◇
耳鼻科で検査をしたら正常な左耳とほぼかわらないほどに耳の聞こえは改善された。
◇9~10回目◇
再発予防の意味も含め、全身の調整治療を行い、終了しました。
症例3
40代 男性
当院ご来院の3日前から右耳からの音の聞こえが悪くなり、ザーという耳鳴りも感じるようになった。朝起きた時、今までにないふらつきもあったため、耳鼻科を受診したところ突発性難聴と診断された。耳鼻科ではステロイド剤の飲み薬を2週間程処方された。病院では、免疫力の低下やストレスが原因かもしれないと言われて以前腰の症状で当院で施術を受けられたことがあり、免疫力の低下の緩和とストレスの軽減・自律神経の調整を目的にご来院された。
以前より緊張しやすい性格で、仕事のストレスなどが身体にあらわれやすかったとの事。
治療
現在のお体の状態・血管の状態・自律神経の状態を計測してから施術に入りました。施術ではまず仰向けで自律神経調整治療を行った後、うつぶせとなり胸鎖乳突筋や斜角筋の筋緊張の緩和治療、そして最後に右上で横向きとなり耳周りの集中施術を行っていきます。治療開始予後が比較的良いとされる2週間以内に集中的に治療することがベストですがご本人も忙しいとのことで週に1~2回のペースで施術していきました。
◇1回目◇
治療後すぐに耳鳴り症状は消えたように感じたとの事。聞こえづらさは少しある
◇2回目◇
調子の悪いといい日を繰り返す状態。調子が良いと難聴や耳鳴りはほぼ感じない
◇3回目◇
3回目以降の治療後はほぼ難聴・耳鳴りを感じない。ふらつきも起きていない
◇4回目◇
耳鼻科で計測したところ左耳とほぼ同じ聴力
◇5回目◇
ほぼ耳の症状は良くなったが、最後にもう一度耳を集中的に治療してほしいとのことでご来院。
症例4
40代 女性
半年前に急に右耳が聞こえにくくなり、急いで耳鼻科に受診したところ突発性難聴と診断された。
病院での治療と他の鍼灸院を通い続け、当初の症状である難聴、耳鳴りは改善したが耳のつまり感は残ってしまい、他の鍼灸も試そうと思い当院に受診した。
耳のつまり感は常に起こっており、とくに寒暖差や雨が降る低気圧、寝不足、疲労によって強くなる。
仕事はデスクワークのため耳のつまり以外に、肩や首コリ、頭痛も辛く、そちらの症状の改善も希望している。
当院の施術
まず自律神経測定機により現在の自律神経の状態を確認していきました。
普段ストレスも慢性的に感じるためか、交感神経が過剰に高い状態で、逆に副交感神経が働いていないため常に緊張状態のなか生活を送っているような印象を感じました。交感神経が過剰に働いてしまうと血管が収縮し耳の血流が悪くなるため突発性難聴の症状が改善されにくくなります。
そのため、耳の自然治癒力を促進するため耳の周囲に低周波鍼通電法で刺激し血流を促す施術と合わせ、自律神経調節を目的とした施術も行っていきました。
また首肩や頭の筋緊張を緩めるために直接筋肉の硬結に鍼で刺激していきました。
経過
◇1回目◇
施術後から数日は耳閉感が軽減され、首肩や頭もすっきりし軽くなった。
しかし、時間とともにまた戻ってきてしまった。
◇2回目◇
耳閉感の軽減は前回よりも長く続いた。
◇3回目◇
今のところ気にならない所まで改善している。
◇4回目◇
油断して少し間を空けてしまったせいか、また調子が少し悪くなってしまった。
◇5回目◇
また調子が良くなってきた。
最近は頭痛や肩こりも気にならない。
症例5
50代歳 女性
コロナ発症による発熱と喉の痛み、翌日から鼻がつまり、2日後から左耳の聞こえが悪くなった。
発症後1週間で耳鼻科を受診し突発性難聴の診断を受け、ステロイド服用するが特に変化なく、高音の耳鳴りがあり聞こえが悪い。
ステロイドを始め4日目に来院。
味覚障害も残っている。
治療
耳周りの血流改善を目的とした施術に加え、後頭部から首のつまりをとり、自律神経を整えるため全身への施術を行った。
◇1回目◇
治療後、首が楽になり、鼻の通りが良くなった
◇2回目◇
まだ不完全ではあるが聞こえの改善を実感。食事の味も感じるようになった
◇3回目◇耳の症状は8割程度まで回復したが、まだ特定の香りは感じない
◇8回目◇
耳の状態も良く、匂いもわかるようになったため集中的な治療は終了し、現状を維持するため、メンテナンスとして定期的に治療を続けている。
症例6
40代 女性
◇症状◇
大音量の環境へ行き、翌日から両耳の聞こえが悪くなり耳鼻科を受診。
ステロイドを服用していたが変化がなく、発症から50日程度で当院を受診。
耳鳴りと耳閉感、すべての音に過敏になり精神的に不安定。
治療の流れを説明されていないとパニック発作の可能性があるとのこと。
◇当院の治療◇
初めての鍼治療でもあり、全身緊張状態。
施術の流れを説明しながら全身治療を行った。
話しながら施術することで鍼の怖さへの集中はなくなり、発症前の無自覚なストレスが分かってきたことで全身の緊張感は半分以上抜けていた。
首肩周りと耳から顎にかけての凝りを緩めるよう施術。
・1回目
施術後、耳周りが軽くなった。
・2回目
右耳の聴力が少し改善。右耳の耳閉感は気にならない時間が増えている。
・3回目
音過敏が治まってきた分、耳鳴りが気になるようになっているが、以前よりは良い時間が増え、耳閉感も減っている。
精神的にも安定し、耳鳴りや外の音に対して、精神状態のコントロールができるようになっている。
・4回目以降
聴力はほぼ回復しているが、耳閉感、不安感は日のよって波はある。
日常生活に支障なく過ごせているが、メンテナンスのために治療を継続している。
※突発性難聴の鍼灸の効果について
中国では、以前より突発性難聴の鍼灸治療が広く行われてきました。中国の突発性難聴の鍼灸治療の12のランダム化比較研究では、西洋医学での治療のみの場合、421人中274人が聴覚の改善が見られたのに対して、鍼治療と西洋医学での治療を併用した場合で442人中387人が改善が見られたとのことです。鍼灸治療は効能に個人差がありますが、多くの方が突発性難聴を改善させています。
中国での論文
突発性難聴は、そのとき何をしていて耳が聞こえづらくなったかと明確に話せるほどに発症します。徐々に難聴が進行してしまったケースは突発性難聴とは言いません。
突発性難聴は、内耳に何らかの障害が出て、原因が特定できない症状の総称であり、一つの疾患名というわけではなく、症状の条件を備えた一種の症候群だと言えます。病名からは突然片耳の音が聞こえづらくなるということがわかりますが、もっと狭い定義で内耳の障害によって突発性に生じた感音難聴が突発性難聴なのです。突発性難聴の原因は前述通り、原因不明ですが内耳の障害が疑われ、1回限りの難聴の場合はウィルス感染型の突発性難聴が疑われます。
2001年の調査では全国受療者数は、年間3万5千人もいると言われており、近年のストレス社会により、ますます突発性難聴の患者さんは増えていることが予想されています。
男女比で見るとそんなに差がなく、10代20代でも突発性難聴で悩んでいる方も多くいて男性女性・年齢関係なく誰にでも発症する可能性があると言えます。
突発性難聴は、難聴の他に耳鳴りやめまいも共に発症する場合が多く、メニエール病の初期症状と間違われる場合も多いようですが、突発性難聴の場合はほぼ一度しか起こらず、何度も何度も症状が発症するメニエール病との区別はつきます。
突発性難聴の主な症状としまして
突発せ難聴の主な症状は突然片耳の音が聞こえづらくなることの他にもめまいや耳鳴りも起こる場合もあります。突発性難聴を患った本人は、耳鳴りや耳閉塞感として感じることもあるので注意が必要です。めまいを伴う場合は、音の伝達に重要な蝸牛が障害されているばかりでなく、その隣にある器官・平衡感覚を主る前庭や三半規管にも障害が及んでいると考えられます。めまいは主に回転性のめまいとなり、前庭・三半規管への障害が軽度の場合はふわふわと浮いているような軽いめまいとして症状が出ることもあります。
多くは、片側性に発症します。「朝目覚めたとき」「テレビを見ている時」「仕事をしている時」など何事もなく過ごしていて急に難聴が起きます。急激な変化のため突発性難聴にかかった瞬間を明確に覚えてる方が多いようです。
内耳には聴覚機能と平衡機能も存在するため、突然耳が聞こえづらくなる他にめまいや耳鳴り、嘔吐などの症状も併発して起こることがあります。
また耳が詰まっているような耳塞感であったり、以上に音が耳の中で響き苦痛に感じることもあります。
またすぐ聞こえるようになったり、時間が経ってまた聞こえづらくなったりといった変化はありません。一定の耳の聞こえづらさがあります。
※このような場合は注意が必要です!
突発性難聴が原因で突然聴力が低下することがありますが、それと同じように聴神経腫瘍によっても突然の軟調に襲われる場合があります。これは聴神経腫瘍にできる良性腫瘍ですが、急なめまいや難聴を呈することが特徴です。腫瘍はゆっくりと大きくなることが多く、聴神経の周りの膜から大きくなって圧迫するため聴力が低下してしまいます。徐々に腫瘍が大きくなるため初期段階では、本人が気づかないことが多く、電話での声が聞こえづらくなったなどの変化がだんだんと出てきます。
耳症状やめまい症状のほかにも、顔面神経を圧迫することもあって顔面のしびれや顔面神経のマヒ・嚥下障害なども起きる場合もあります。聴神経腫瘍は自然と小さくなっていく場合もある腫瘍ですが、酷くなると顔面神経麻痺や脳幹部を圧迫して重篤な状態となる危険性もありますので注意が必要です。
突発性難聴の原因は、未だに明らかにはなっていませんが、以下の二つの説が有力とされています。
内耳の毛細血管に血栓や塞栓が詰まって内耳に十分に血液が循環せずに聴覚の機能不全を引き起こす可能性があると言われています。
若年層や中年層などの健常な人にも突発性難聴が起こることからストレスにより自律神経が乱れて血液循環が障害されて発症するとも考えられています。実際に突発性難聴にかかった人の多くは、かかる前に過労や精神的ストレスを多く抱えていました。
突発性難聴の発症する前にちょうど風邪を引いていたという方が結構多いものです。
突発性難聴と症状が似ている疾患としましてムンプスウィルスやヘルペスウィルス感染による難聴があり、ウィルス感染により難聴が発症するのではないかと考えられています。
突発性難聴以外にも・・・
突発性難聴以外にも今多く見られるのが、低音障害型感音難聴で突発性難聴よりは症状の程度は低くく、低音だけ音が聞き取りづらくなる症状です。低音障害型感音難聴の特徴は低音が聞き取りづらく、耳が塞がったような感覚となり、ときにボワーンといった耳鳴りもします。低音障害型感音難聴では蝸牛内にリンパ液が増えすぎることから起こるとされており、平衡感覚を主る前庭部分には障害が起こらないことからめまいなどの症状は起こりません。
低音障害型感音難聴は20代~40代の女性に発症しやすく、突発性難聴よりも症状の程度が低いことから発症してから症状が落ち着きやすいですが、またストレスや生活環境の変化などからまた症状が出てくるといったことが多く、少女の再発を繰り返すこともしばしばですので注意が必要です。なぜ、蝸牛内のリンパ液が増えてしまうのかという原因は詳しく解明されていませんが、ストレスや疲労の蓄積、自律神経バランスの乱れ、睡眠障害などといったことが原因で発症しているとも言われていますので、ストレス解消や自律神経バランスの整え、しっかりと睡眠を取るなどといった健康的な生活習慣を持つことが重要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
肉離れとは筋膜や筋繊維の損傷や断裂した状態を意味します。
特に太ももの筋肉やふくらはぎといった、大きな筋肉にみられることが特徴です。受傷時に「急に力が抜けた」「バキッと音が鳴った」などの訴えもあります。
また、肉離れとは俗称で医学的には「筋挫傷(きんざしょう)」と呼びます。

運動中のジャンプやダッシュ動作、急な切り返し動作など、筋肉の瞬間的な収縮が過度に行われることで、筋肉や筋膜が急に引き伸ばされて損傷します。
しかし、その背景にはオーバーユース、筋肉の柔軟性の低下や筋肉の疲労、筋力不足、加齢、ウォーミングアップ不足、脳から筋肉への指令系統(運動神経)の不調和、関節運動の不安定、ミネラル不足、体の冷えなど様々な要素が関与しています。
・筋肉の過緊張
筋肉にはゴムのように伸びたり縮んだりする作用があり、それによって関節を動かし、運動時の出力を上げています。ところが、疲労やストレッチ不足などが原因で筋肉が過度に緊張していると、古くなったゴムのように切れやすくなってしまい、肉離れのリスクが高くなります。
・水分不足
体にはいくつものミネラルが存在していますが、汗をかく水分不足に陥ってしまうと体内のイオンバランスが崩れ、筋肉がつりやすくなってしまい、それが肉離れにリスクが高くなります。
・冷え
冬場やクーラーの風が直接当たるなどして体が冷えていると、血流が悪化し筋肉が硬くなりやすい状態になっています。筋肉が硬くなると外力により筋繊維が断裂しやすく肉離れを起こしやすくなります。
損傷を起こした筋肉の痛みと圧痛が主な症状です。痛みは、伸ばした時(伸長痛・ストレッチ痛)や力をかける時(収縮時痛)に強く出ます。
そのため、ももやふくらはぎに肉離れが生じると、重度の場合、体重をかけることで痛みが強くなり、うまく歩くことができなくなってしまいます。
また、重症度の肉離れを起こすと、見た目の変化を伴うこともあります。例えば断裂した部分がへこんだり、内出血を伴ったりすることがあります。また、肉離れによる腫れが大きい場合、血行が悪くなることで患部がしびれるコンパートメント症候群がみられることがあります。重度のコンパートメント症候群では、筋肉の壊死を引き起こすことがあり注意が必要です。
肉離れは普段からストレッチを行うなどして予防に努めることが重要です。
・ウォーミングアップをしっかり行う
運動前にはウォーミングアップを行い、筋肉を温めておきましょう。
・運動後はストレッチを行う
スポーツ終了後のクールダウンをしっかり行うことで筋肉に疲労が残りにくくなります。

肉離れを起こしてから48時間以内はRICE処置が有効です。
・R:Rest(安静)
肉離れは筋繊維が断裂しており、動かしてしまうと内出血がひどくなってしまいます。なるべく患部には体重をかけず動かさないように安静を保ちましょう。
・I:Ice(冷却)
患部を氷嚢などで冷やしましょう。15~20分ほど冷やしたら一度様子を見て、痛みや腫れが続くようであればさらに冷やしましょう。
・Compression(圧迫)
患部を弾性包帯などで固定し、炎症による腫れを抑えましょう。※あまり強く圧迫してしまうと血流が悪化してしまうため注意が必要です。
・E:Elevation(挙上)
可能であれば患部を心臓よりも高くし、炎症の拡大を抑えましょう。
診断
問診、診察、エコー(超音波検査)、CT(コンピューター断層診断)、MRI、レントゲンなどの画像診断などによって状態を確認します。肉離れ、剥離骨折の有無、軽傷・重症の判断を行います。
肉離れ重症度の分類
・Ⅰ型:出血所見が特徴である軽傷型
・Ⅱ型:肉離れの典型例で筋腱移行部、腱膜の損傷が特徴の中等 症型
・Ⅲ型:腱性部の断裂や腱付着部での裂離損傷といった重症型
受傷直後は、RICE処置で対応します。RICEとはRest(安静)、Ice(患部の冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)です。適切なRICE処置を行えばその後の治療も良好な経過をたどります。
肉離れは基本的に保存療法とその後のリハビリによる治療が中心となります。痛みが強く荷重歩行が困難な時にはギプス固定や松葉杖を用いて免荷(めんか:体重をかけないこと)をすることもあります。
また、ストレッチ痛の強いⅢ型に関しては手術療法も考慮する必要があります。

当院では肉離れの早期回復と再発防止の為の施術を行っています。炎症の強い急性期には必要であればアイシングを行い、患部やその周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与え炎症を抑える作用を促し、損傷した筋肉を改善させるための施術を行います。
また、肉離れの周辺の筋肉が凝り固まり違和感を覚えたり痛みの原因になることがありますが、この筋肉のしこりも鍼やお灸の刺激で筋肉の柔軟性を高めたり血流を良くすることで取り除くことができます。
慢性期では、根本的治療として全身の筋肉のバランスを整え肉離れの再発を防ぎます。また、筋肉の血流改善と組織の修復促進のため患部やその周囲のツボを用いて施術を行います。
症例
40代 女性
症状
3日前に自宅でトレーニングしていたらふくらはぎから変な音がして急に息ができないくらいの痛みがふくらはぎにでた。その場で冷やし、応急処置はしたが歩くことが難しい。病院に行く前に少しでも楽になりたいので来院。
当院の施術
筋肉の炎症と緊張が強く、少しでも動くと痛みがあるようでした。
特に痛みの強いふくらはぎから大腿四頭筋までの筋肉に鍼と電気で刺激をあたえて筋肉の血流改善をし、筋肉細胞の修復を速める事を目的とした治療をうつ伏せで行い、仰向けでは自律神経を整えて身体全体の自然治癒力を高め、回復を手助けする効果のある治療を週に2回行いました。
経過
◇1回目◇
治療直後は変化なし。
◇2回目◇
痛みと腫れはまだあるが、軽減してきた。
◇3回目◇
炎症反応が強くなり、痛みが戻ってきた。
◇4回目◇
前回の痛みがかなり良くなった。少し歩けるようにまで回復した。
◇5回目◇
一気に痛みがなくなり、ゆっくりであれば歩けるようになった。
◇6回目◇
痛みはほぼなくなり、日常生活に支障がなくなった。
これからは再発防止と体のメンテナンスとして週に1回のペースで通いたい。
症状2
40代男性
ジョギング中にふくらはぎにブチッという衝撃と共に激痛が走り、歩行困難な状態で来院。
初診時、患部に軽度の陥凹と皮下出血斑、強い圧痛が認められた。
当院の施術
回復力を高めるために自律神経を整える鍼を入れながら、患部にアプローチ。
初期は炎症の抑制と鎮痛を目的に、患部周囲の緊張の強い筋肉に置鍼を行い、安静を優先。
中期からは組織の修復を促すため、患部への電流パルスと、緊張が強い周囲筋への置鍼、灸を組み合わせ、血行改善
を図った。
後期は競技復帰を見据え、腰部や殿部など全身の連動性を整える調整に加え、患部へのストレッチ指導を実施。
経過
◇1回目〜3回目◇
通常歩行が可能となり、夜間痛も消失。
◇4回目〜6回目◇
軽いジョギングが許可できるまで回復した。
◇7回目◇
患部の硬結がほぼ消失し、関節可動域も正常に回復。
再発予防のためのセルフケア法を伝達し、本症例の集中治療を終了とした。働き盛り
の年代特有の筋疲労も背景にあったため、今後は定期的なメンテナンスへの移行を推奨して
いる。
味覚の感度が低下したり、消失したりする状態が味覚障害です。味覚は、噛むことで唾液と混ざった「味を持つ物質」を舌やその周辺にある味細胞(みさいぼう)という受容体で感知し、神経を通して大脳の味覚野に伝わることで認識されています。味覚障害はこのプロセスのどこかに異常が生じると発症します。

味覚障害の原因は不明な点も多いですが次のことが知られています。
・全身疾患の影響による味覚障害
糖尿病、慢性腎不全、内分泌機能の低下などの全身疾患で味覚障害が生じます。特に糖尿病では神経や血管が障害されるため、糖尿病の患者の約1/4に味覚異常が生じるという報告があります。
・口腔、のどの病気に伴う味覚障害
舌炎や風邪による咽頭炎等、口腔やのどの病気でも味覚障害が起こります。また、シェーグレン症候群など唾液分泌が低下し、口内が乾燥すると味覚障害をきたします。
また、喫煙も味覚に悪い影響を与えます。
・味を伝える神経の障害による味覚異常
鼓索神経は中耳を通るので慢性中耳炎がある場合味覚異常を生じることがあります。顔面神経麻痺の際に味覚が障害されることがありますが、これは鼓索神経、大錐体神経が顔面神経の枝であるからです。
また、頭部外傷や脳血管障害などにより脳の味覚中枢が障害されても味覚異常は生じます。味覚と共に嗅覚も障害されることもあります。
・薬剤による味覚障害
関節リウマチ、高血圧症、パーキンソン病、糖尿病等の薬の影響で味覚が障害されることがあります。
これらの薬剤が亜鉛や銅などの代謝に影響を与えると推測されます。投薬中止により味覚は戻りますが、回復に時間がかかることもあります。
・偏った食生活による亜鉛不足
味覚に異常が生じる原因として代表的なものは亜鉛不足です。体内の亜鉛が不足すると、味蕾の新陳代謝が十分に行われなくなって味覚障害が生じます。インスタント食品などに含まれる食品添加物は食品中に含まれる亜鉛が体内に吸収されるのを妨げると言われています。
・舌の表面の粘膜の異常
舌の表面には舌苔(ぜったい)という白い苔のようなものが薄くついています。これは舌の表面が剥がれたものや食べ物のカス、細菌、白血球の残骸などが溜まったものです。疲れたりストレスを感じたりすると舌苔が厚くなったり色が変わったりして、舌の違和感や味覚障害を感じることがあります。
・嗅覚障害による味覚の低下
風邪などで鼻頭まりを起こしている時に食べ物の味を感じなくなった経験はどなたにもあるでしょう。風邪、花粉症、鼻づまりなど、鼻疾患を伴う場合味覚の低下を生じる場合があります。
・心因性
うつ病やストレスを感じた時に味覚障害が起こることがあります。
ひとくちに味覚障害といってもその症状は様々です。
☆味覚減退・味覚消失
食べ物の味を感じにくくなったり、味を感じなくなったりします。
☆味覚過敏
食べ物の味が本来より濃く感じる
☆異味症
本当は甘いのに、苦く感じるなど違った味を感じる
☆自発性異常味覚
口の中に何もないのにもかかわらず、口の中が苦い、渋いなどを感じる
☆解離性味覚障害
ある特定の味(甘い)などが分からない
☆悪味症
何を食べても嫌な味がする
味覚障害になると、味覚が低下していることに気付かないうちに塩分や糖分をとりすぎて、生活習慣病を誘発する恐れがあることです。また、何より味が分からず食べる喜びが無くなってしまいます。
耳、鼻、口腔の診察と、問診で服用している薬物の有無や種類の確認や、採血をして血液中の亜鉛の値の計測、尿検査にて肝、腎機能検査なども行い、味覚そのものの検査としては電気刺激による味覚検査や味の溶液を用いた検査が行われます。
治療は原因によって治療法が異なります。
原因となる病気がある場合にはその病気の治療を行います。
亜鉛欠乏性味覚障害は亜鉛剤を内服します。原因不明の場合もこの亜鉛内服が有効なことが多いため同様の治療となります。薬剤性味覚障害は、原因薬剤の使用を中止したり、減量する必要があります。これに亜鉛剤の内服が付け加えられることもあります。頭部外傷や顔面神経麻痺の場合、神経障害に効果が期待できるビタミン剤や循環改善薬などが使われます。口内炎や口の渇きが酷い場合などは
味覚障害に対する鍼灸治療では頬周りがあご周りの味覚障害に効果のあるとされるツボを主に用いて施術を行っていきます。
また、風邪や鼻炎などで鼻詰まりが起こることで嗅覚が低下することで味覚低下の原因があるため鼻周りもツボを使用して鼻の通りを改善することで味覚の低下も解消していきます。
その他味覚障害では心因性が原因で起こることもあり得るとされており、ストレス過多などの自律神経の乱れなども深い関与があることが多いです。
当院では自律神経測定器で自律神経の状態を把握したうえでそれの状態に合わせた全身的な調整施術も行っていきます。

症例
50代 女性
半年前にコロナウイルスに罹患し、改善した後に嗅覚と味覚異常が出現した。甘い、辛い、しょっぱい、すっぱいなど単純な味は分かるが、繊細な風味が以前に比べて感じにくくなってしまった。特に鰹節や、おだし、味噌、が感じにくく、他の料理全般も以前より明らかに感覚が低下している。
自分自身の食事に楽しみも半減してしまったことはもちろん、家族に対しても、味覚異常の影響で味見が上手くいかず美味しい手料理を作って上げれてないのじゃないかという不安な気持ちになってしまっている。
病院の検査では、味蕾の状態は問題なかった。
発症時よりは改善してきているが、完全な状態にまで戻っていないため、病院の治療とは別の方法を試したい、という思いから当院を受診した。
当院の施術
まず、自律神経測定器でリアルタイムの自律神経の状態を確認していきました。
普段定期的に運動をして、食事にも気を使っているため血管の状態は非常に良く、血管年齢も実年齢より5歳ほど若い結果になりました。しかし、自律神経の方は乱れがあり、特に交感神経が強く働いていおり、逆に副交感神経の働きが低下していました。自律神経は自然治癒力を司っており、自律神経の乱れは味覚の回復力にも影響が出てしまいます。
また、この方の味覚異常は、嗅覚の低下が味覚に影響していると考え、舌の血流を促進す施術に合わせて嗅覚や自律神経に対してのアプローチも行っていきました。
経過
◇1回目◇
大きな変化は見られない。
◇2回目◇
まだ変化はない。
◇3回目~6回目◇
少し風味をはっきり感じる時もあるが、一瞬だけ。
◇7回目~10回目◇
少しずつ全体的に風味が強くなってきている。鰹節や味噌などは感じにくい。
◇11回目~15回目◇
鰹節や味噌も分かるようになってきた。
アレルギー性鼻炎に対する鍼灸治療では、鼻まわりの施術がメインとなります。
鼻炎症状を抑える特効穴として「迎香」「上迎香」「神堂」「神庭」があり、それらを経穴に鍼を刺していきます。

迎香と上迎香は鼻翼の横にあり、神堂は眉間部分、神庭は頭部にあります。
鍼を刺すばかりでなく、人によっては鍼に電気を流す『鍼通電療法』も用いて症状改善をはかる場合もあります。

その他、アレルギー反応は免疫機能異常ともとらえ、免疫機能をつかさどる自律神経の乱れが原因で起きると考えられています。
当院では鼻まわりへの特効穴への施術に加えて全身の自律神経のツボも刺激することで自律神経を調整してまいります。

今までで国内でアレルギー性鼻炎の自覚症状を指標とした症例集積研究が行われています。
その中で頭頸部や後頭部、前傾部、腕などに鍼灸治療を行ったところ鼻炎症状が軽減されたとする報告がされています。
通年性アレルギー性鼻炎の患者さん13例を対象に行われた研究では、鍼灸治療群と何も治療をしないグループとに分けて臨床研究が行われました。
その報告では、鍼灸治療群の鼻症状や鼻粘膜所見の改善が見られて、鼻汁好酸球や非特異的IgEの減少が見られたと報告されています。
ドイツでもアレルギー性鼻炎に対する鍼灸治療の大規模な研究が2008年に行われています。アレルギー性鼻炎患者5237名に対して通常の医療を受けたグループと通常の医療に加えて鍼灸治療を行った2つのグループに分けて鍼治療の有効性を検討しました。
3か月間25分間の治療を行い、3か月後と6か月後にQOL質問票と健康関連包括的尺度によって評価したところ、鍼灸治療を取り入れたグループは対象群と比べて明らかな改善が見られました。
鍼治療をもう行っていない6か月後の評価でも鍼治療を行っていたグループの方が症状の改善が見られたことからドイツではアレルギー性鼻炎患者にとって鍼は有効で安全な治療法の選択肢として考えることができると報告されています。
東洋医学ではアレルギー性鼻炎の原因を水分の代謝障害「水滞」もしくは「水毒」と捉えます。
普段から冷たい飲食物を摂り過ぎたり、過労やストレス、または虚弱体質などにより胃腸の働きが弱まり消化吸収力が低下すると飲食物がしっかり代謝されずに体内に残ることがあります。
この余分な水分は体の生理機能に影響を与え、鼻や喉の症状に関わるとされる五臓の「肺」の機能低下を引き起こします。
そのため肺経のツボも多く用いて施術を行っていきます。肺経のツボは上肢に多く存在しており、主にお灸の施術で治療を行っていきます。
また、東洋医学では鼻水の質によっても見方が変わってきます。
鼻水の色が黄色っぽく粘性が高い状態では炎症性の熱をもっている状態ですので熱をとる治療を行いますが、色が透明で水っぽく流れ出るような鼻水の場合、体の冷えが原因と考えられているため冷えを除く治療を行います。
また、鼻閉や眼球の充血が見られる場合、鼻粘膜の充血や鬱血がみられます。東洋医学ではこれを「瘀血(おけつ)」と捉えます。
この「瘀血」の病態としてのぼせや、イライラなど「気逆」の状態が一緒に現れることがあります。その場合瘀血や気逆状態を正常に正すツボも用いて施術を行っていきます。
「アレルギー」とは体の免疫システムが関係して起こる症状で、ある特定の物質に対して起こる防御反応が過敏に起こる体質の人に多く見られます。
「アレルギー性鼻炎」とは鼻の粘膜に入った異物を除去しようという働きが過剰に起こり主に鼻炎状態が続く状態をいいます。風邪の合併症としても同じような症状が見られますが、風邪の症状の原因はウイルスであるのに対し、「アレルギー性鼻炎」の原因は花粉やハウスダストなどが多いといわれています。
原因物質はたくさんありますが、抗原にさらされることでアレルギー性鼻炎が出現する点は共通しています。
アレルギー性鼻炎は一年中症状がある通年性アレルギー性鼻炎と、一定の季節に限局して生じる季節性アレルギーに分類されます。
通年性アレルギー性鼻炎の原因
ハウスダスト、ダニ、動物の毛、フケ、蛾などの虫等があります。
季節性アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎の原因(抗原)として最も多いのが花粉で、成人患者の約90%が花粉症といわれています。中でも多いのがスギ花粉症、ヒノキ花粉。次いでイネ科花粉症、ブタクサ花粉症の順になっています。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりが主な症状です。
その他に頭痛、頭重感、発熱、食欲不振、喉、目のかゆみなどの随伴症状が起こることがあります。
・頭痛に対する鍼灸治療について
・頭重感に対する鍼灸治療について
・食欲不振に対する鍼灸治療について

診断のためには問診と診察を行います。症状や発症年齢、症状が出やすい時期、家族歴や他のアレルギーの有無などを確認します。診察は直接鼻の中の観察を行います。
アレルギーの原因物質を探る検査として、血液検査でアレルギーに関連性の深い好酸球やIgEなどを測定します。鼻汁の好酸球を顕微鏡で確認する場合もあります。
また、原因として疑われるアレルギー反応が誘発されるか確認するプリックテスト、皮内テストなどがあります。
アレルギー性鼻炎に対し行われる治療として症状を抑える対処療法と根本的な体質改善が期待できるアレルゲン免疫療法があります。
対処療法として薬物療法が一般的です。内服薬として抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬、鼻に直接投与する噴霧薬、ステロイド点鼻薬などがあります。
アレルゲン免疫療法としてアレルゲンのエキスを少量から体内に投与する「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」があります。
症例
30代 男性
植物の花粉で鼻炎が起こることが多いが、季節の変わり目、気温の変化でも鼻炎になってしまう。最近の寒暖差で鼻水が止まらなくなってしまい、平日は薬で誤魔化して乗り切ったが、鼻だけでなく目にも症状がではじめ来院。
学生の頃はアレルギー性鼻炎はなかったが、社会人になり上京して生活のリズムが変わった頃からなってしまった。
鍼に恐怖心はあるがサイトに「痛くない」と書いてあり、鼻も辛いので勇気を出して予約した。
当院の治療
鼻周りの局所治療だけでなく、東洋医学的な水分の代謝障害に対する治療をおこないました。
また、社会人になり体質に変化があったとのことでしたので、内蔵機能の向上と自律神経の調節の治療も合わせておこないました。
治療頻度は週1回
治療経過
◇1~3回目◇
特に変化なし
◇4回目◇
仕事中に鼻水の量が減ったことに気づいた。徐々に減っていたのか変化に気付かなかった。
◇5~8回目◇
回数を重ねるごとに鼻炎が気にならなくなっていき、薬の量も半分にまで減った。
◇9~10回目◇
日常生活に支障がでないまでに回復した。
症例 2
20代 男性
昔からもともと花粉症で、毎年春は鼻水、くしゃみ、目のかゆみに悩まされていた。
だが、ここ数年で症状が強くなり、薬の効果も低下してきた感覚があるため、他の方法を探していたところ、当院を見つけた。
とくに鼻水や鼻づまりがひどく、2月~4月にかけてはティッシュペーパーを手放せない状態だ。
花粉症は体質改善が重要と理解しており、長期戦になる事も覚悟している。
仕事はデスクワークも行うが、営業職のため外回りが多く、アレルギー性鼻炎の症状が強く出る日は非常につらい。
鍼灸はたまに首肩こりが酷い時に通っているが、顔への刺鍼ははじめで少し緊張している。
当院の施術
まず、うつ伏せで足や背中、腰のアレルギーに関係する経穴を鍼で刺激し、首肩の硬結にも直接刺鍼し筋緊張を緩める事を目的とした施術を行っていきました。
次に腹部、足、腕や、鼻周囲の鼻炎に効く経穴に刺鍼し、炎症を抑える施術に加え、自律神経やアレルギーに関係する経穴にも鍼やお灸で刺激し、体質改善を目的とした施術も同時に行っていきました。
経過
◇1回目◇
アレルギー性鼻炎に対しては大きな変化はないが、施術後は身体がぽかぽか暖かくなり軽くなった。
◇2回目◇
鼻水の量が少し少なくなったような気がするが、日によってひどい時もある。
◇3回目◇
いつもより量が少ない実感がある。引き続き鍼灸を継続したい。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
当院ではまず、自律神経測定器にて血管の状態や自律神経のバランスを測定し、現在のお身体の状態を把握した上で治療へ移ります。
自律神経とは私たちの意志とは無関係に作用する内臓機能、血液循環、免疫機能など体の様々な機能を司っている神経で、日中活動時に優位に働く交感神経と、夕方から夜にかけて優位に働く副交感神経この二つを合わせて自律神経といいます。
ストレスや疲労、生活習慣の乱れなどによりこの自律神経のバランスが乱されると全身的な血液循環の悪化や、免疫力の低下を招き、炎症等が治りにくい体質になってしまう原因となります。
東洋医学の特徴である全身を診るという考え方から、自律神経のバランス調整や、ホルモンバランスの崩れも原因の一つとして考えられる場合は内分泌系の機能を調整するツボも用います。
また、東洋医学的観点から「腎」や「肝」などの内臓機能調整、「気、血、津液」の巡りを整えるツボも用い全身的なバランスを整えることで本来体が持つ自然治癒力を高めます。
また、母指CM関節症の方の多くは、手をかばう動作で腕や首肩の筋肉の過緊張が見られる場合が多く、そうすると末梢への血液循環も悪くなり関節の変形が進行しやすくなったり、治癒が遅くなる原因となります。そのため、首肩や上腕部の筋緊張を緩める治療を行うことで上肢の筋肉の柔軟性を高め、末梢への血液循環を促進します。

その後前腕や手に位置するツボに鍼やお灸で刺激を与え、筋肉の緊張を緩め、血液の循環を促進することで、関節の炎症による腫れや痛みの治癒の促進、変形の進行の抑制、関節可動域の拡大が期待できます。

手の母指には3つ関節がありますが、そのうち一番身体に近い関節が手根中手関節で略称として一般にCMと呼ばれます。母指CM関節症は母指CM関節に生じる変形性関節症です。
手指の関節は膝と同じように変形性関節症(軟骨の摩耗や反応性の骨増殖を伴う病気)が生じやすい部位です。
母指は物をつまんだり、握る際に非常に大事で、「曲げる、伸ばす、開く、閉じる、廻す」など様々な方向に動く特徴がありますが、その分負荷がかかりやすく軟骨の摩耗や変性が生じやすいのです。
CM関節症は閉経後の女性に多く、これは女性ホルモンのエストロゲンは腱や滑膜の腫れをとる作用があり、閉経後急にエストロゲンが減少することで腱や関節に炎症が起こりやすくなるためと考えられています。
過度の関節の酷使や加齢に伴い、この関節を支えている靭帯がゆるくなったり関節の表面を覆う軟骨がすり減ることで発症します。
その他骨折や脱臼の後にも起こることがあります。進行すると亜脱臼を起こします。
親指の付け根の痛み、腫れ、不安定性などが出現します。特に物をつまむ動作や瓶のふたを開ける時など親指に力を入れる動作で痛みが強く感じます。
親指は手の動作においてとても重要な関節ですのでその他の色々な日常生活動作にも障害が出てきます。進行に伴い関節が亜脱臼して骨が出っ張ってきます。
母指が開きにくくなり、スワンネック変形という独特の変形が徐々に生じてくる場合があります。
診断は症状、圧痛部位の確認や疼痛誘発試験、レントゲン画像から行います。
治療は、初期の段階では消炎鎮痛薬、安静を保つための装具固定、関節内へのステロイド注射などが中心となります。それらの治療を行っても痛みが強く、動きも制限されている場合、あるいは変形が強く不便を感じたり外観が気になる場合などには手術が考慮されます。
傷んだ関節軟骨を切除し腱による関節の安定化を行います。
中医学では関節痛や神経痛など痛みの病気を総称して「痺症(ひしょう)」と呼びます。
「痺」には「詰まって通じず」という意味があり、痛みが起こるのは体内の気血の流れの悪さにより引き起こされる症状と考えられています。
「痺症」の内的要因として、血液の流れが悪い、いわゆる「瘀血(おけつ)」の状態であることや、体内にある必要な水分で全身を潤し関節、靭帯、筋肉に潤いを与え動きを円滑にする役割を持つ「津液」が不足したり、流れが悪くなり停滞することや、老化や慢性病などによる血虚、気虚、腎虚などが素因と考えられています。
また、外的要因として「風」「寒」「湿」(湿気、冷えなど)などの外邪の影響(季節や環境によるもの)により血行不良を引き起こすと考えられています。
五臓六腑のうち筋肉がやせたり、軟骨や骨が変形した状態というのは、「腎」は骨と関係が深く、「肝」は筋と関係が深いといわれ、肝腎の不足と考えられます。
「腎」は西洋医学でいう腎機能のほかに生殖機能、ホルモン分泌、中枢神経系や造血などを担っており骨の発育や歯など骨格の形成に大きく関与していると考えられています。
腎は先天の精と後天の精があり、両親から授けられた生まれ持って備えている腎精(先天的なもの)と、食生活や生活習慣などから備わる腎精(後天的なもの)があります。女性は閉経もあることからだいたい49歳から、男性は56歳くらいで衰えていくと言われています。
この腎の衰えにより骨や歯が弱くなると考えられています。また、「肝」は「血」という栄養を蓄え、血流量を調整し筋肉の維持、生成などに関与しているとされています。
「腎」と「肝」は協力関係にあり一方が不調になるともう一方にも影響が及ぶと考えられています。
40代 男性
最近、異動があり職務内容が変わったためパソコン操作が多くなって手の痛みを感じるようになった。特に親指の母指球あたりが最初はコリを感じる程度だったものがどんどんと悪化してパソコン作業をしていると痛みとなって感じるようになってしまった。
仕事を休み休み行ったり自分でもみほぐすなどしてだましだまし行っていたが、痛みが強くなって仕事にも支障が出てくるようになってしまい当院にご来院されました。
施術
まずお身体を診させていただいたところ前腕から母指球にかけての筋肉の緊張が強く首や肩の筋緊張も強く出ているような状態でした。
まずうつ伏せから施術を行い、頸肩周りや肩甲骨周りの筋緊張を和らげてから次に仰向けとなり前腕から母指球にかけて施術を行い筋緊張の緩和や鍼治療の鎮痛効果を目的に施術を行っていきました。
経過は、3回の施術で痛みは3割程度に軽減して仕事に支障がないほどに改善していきました。
仕事が忙しいとどうしても手関節周りの違和感等を感じることがあるためそのような時にメンテナンス的に施術を受けられています。
症例 2
50代 男性
長年飲食店に勤務し、手首の痛みと戦いながらだましだまし働いてきたが、半年前から左母指の付け根の痛みが強くなりはじめた。
整体や整形外科に受診し治療を受けていたが、なかなか改善されず他の方法を試したいと思い当院を受診した。
左右の親指の付け根が痛く、手を酷使することが多い仕事中はもちろん、それ以外のペットボトルのキャップを開ける動作、タオルを絞る動作、人差し指と親指で物を掴んで持ち上げる動作で痛みが出やすい。
仕事中も時間とともに痛みが強くなり、毎回痛みとの闘いでもある。
まだ変形は見られていないが、軽く圧しただけで強い痛みが出る。
当院の施術
まず、腱鞘炎との鑑別のを確かめ目的でグラインドテストやレバーテストといった手関節の簡単な徒手検査を行っていき、手首周辺の熱の有無、腫脹、圧痛、可動域、前腕の筋緊張の度合いを確認していきました。
施術は、肩や首、前腕の筋緊張の緩和、患部の母指CM関節部の痛みが出現している所に直接鍼とお灸で刺激し、鎮痛を目的とした施術を行っていきました。
経過
◇1回目◇
施術直後は少し痛みが引いたが、また痛みが戻ってしまった。
◇2回目◇
あまり大きな変化はない。
◇3回目~5回目◇
日常生活での動作では、少し痛みが軽くなったような気がする。
◇6回目~8回目◇
日常生活、仕事中ともに痛みが気にならなくなってきた。
忙しい日は痛みが強くなる。
◇9回目~11回目◇
以前より痛みが軽くなっている。
現在も定期的に施術を継続中
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
緑内障の鍼灸治療はWHO(世界保健機構)に適応疾患として定義されています。
当院の緑内障に対する施術は、第一に目の周辺のツボにハリやお灸の刺激をすることのより目の血行状態をよくします。緑内障は眼底の血流不足で発症するという報告もあり、眼底の血流改善の目的でも施術します。また必要の場合は、電気ハリも用います。緑内障では、眼圧の上昇は症状の進行につながるため眼圧を下げる効果のある経穴に鍼やお灸を用いて刺激していきます。当院の鍼灸施術で、眼圧が低下して安定して緑内障の視野欠損が改善または進行を防ぐことができた方が多くいらっしゃいます。
また緑内障を東洋医学的に見ますと五臓六腑の肝と腎が深く関係していると考えられていますので、肝や腎の特に重要なツボも用いてハリやお灸の刺激をしていきます。
東洋医学の特徴である全身を診て治療いくことにより、人間の本来持っている体を正常に戻そうとする自然治癒力を引き出します。
緑内障の治療は西洋医学の目薬の治療だけでなく、東洋医学的治療を加えることで症状の改善・症状の進行を防ぐことができる可能性が高まります。病院と並行して鍼灸治療を受けることで相乗効果が生まれることが期待できます。

緑内障の原因は眼圧が高くなることが一般的に知られていますが、日本人に一番多いのは、正常眼圧範囲でも緑内障を発症してしまう正常眼圧緑内障です。

↑お灸治療も用いて血流の改善を図っていきます。
東洋医学では五臓六腑の肝は目に開竅するといわれており、目の疾患は肝機能の障害が深く影響していると考えられています。肝血が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。
また東洋医学では緑内障は瞳孔の疾患と考えられていて瞳は五臓六腑でいう腎に当てはまります。よって緑内障は肝が最も深く関係していますが、腎の疾患でもあります。また肝と腎は相互に依存しており、互いにとても深い関係にあります。

緑内障の発症や進行には、眼圧や加齢、酸化ストレスなどさまざまな要因が複雑に絡み合って関与していると考えられています。
・強度近視の人
強度近視の方は、眼軸長が長く楕円形みたくなっている場合が多くただでさえ視神経が障害を受けやすくなっており、緑内障の発症リスクが高いと言われています。よってこれ以上近視が進みにくくするように日常生活で気を付ける必要があります。
スマートフォンやパソコンなどを長時間見ない・一定時間見たら必ず目の休憩時間を取るといったことが重要です。
・酸化ストレスをへらす、消去する
体内に取り込まれた酸素のうち数%は活性酸素に変わると言われています。活性酸素は増えて過ぎてしまうと正常な細胞や組織を傷つけてしまうリスク(酸化ストレス)があります。
緑内障の重症度と酸化ストレスを調べた研究では、緑内障が進行している人ほど酸化ストレスが多い傾向があるという結果が出ました。
比較的若い世代にもその傾向が強く、酸化ストレスをへらすことで緑内障の発症リスクや進行リスクを減少させる可能性があります。
酸化ストレスを増やしてしまう要因として、激しい運動や紫外線、精神的ストレス、喫煙習慣、睡眠不足が挙げられます。それらをなるべく控えるようにしてビタミンA/C/Eが豊富に含まれる果物や野菜を摂るようにしましょう。
・カロリー制限をすると緑内障の進行予防になる
マウスを使った実験でカロリー制限によって緑内障の進行が抑えられたという結果が出ています。
正常眼圧緑内障を引き起こすマウスに位一日おきに絶食をさせたマウスは、同じように正常眼圧緑内障が発症して通常の食事を摂らせたマウスに比べて視神経の変性が抑えられて見る機能が悪化しにくくなることがわかりました。カロリー制限をすることで活性酸素の発声を抑えることができ、酸化ストレスの軽減に役立ったのではないかと推測されています。
マウスと同じように一日おきの絶食はほかの弊害が起こる場合もありますので腹八分目に食事を抑えるなどして食事量を減らすことを心がけると酸化ストレスを抑えられて同様の効果が得られる可能性があります。
症例1
50代 女性
10年ほど前から緑内障を患っており、一番症状がひどい時は眼圧が24mmHg程と高かった。現在は眼圧が20mmHgと少し下がってはいるものの薬を点眼し続けているため副作用も出てきて本人としては薬を使わないようにしたいとのこと。小さい時から強度の近視で先天性の白内障や網膜剥離も患っており目の疾患は今までも多かった。
目の症状の他に首から肩甲間部にかけて硬く、つらい。睡眠の質が悪く朝すっきりとしないことや冷え性、下痢など自律神経症状もみられる。
当院の治療
目ばかりでなく、全身の症状を時間をかけてじっくりと問診した後、自律神経測定器で自律神経の状態を計測しました。
治療方針として
1.自律神経の調整
2.首肩の筋緊張の緩和
3.目の周りの筋緊張の緩和
この3点を重点的に行いました。
この患者さんの場合は鍼灸治療が久しぶりということもあり、最初は刺激量を抑えて鍼も細い鍼を使用し、鍼灸治療の刺激を徐々に体に慣らしていくように施術していきました。
治療経過
◇1回目◇
自律神経測定器の結果、交感神経が過亢進の状態でしたので、まず心地よい程度の熱さのお灸で体をリラックス状態に持っていき、副交感神経の活動を上げる施術を重点的に行った。
◇2回目◇
1回目の治療後体が温まった感じが続いて長年の手足の冷えが良くなったと感じたとのこと
◇3回目◇
手足は継続して温かいと感じる。目の状態はあまり変化が見られない
◇4回目◇
首や肩の症状がいくらか和らいできた
◇5回目◇
見えづらさなどの目の状態が少しずつ改善されてきた。
◇6回目◇
眼科で眼圧を測定したところ眼圧が14~15mmHgと下がっていた。このままの眼圧だと薬の量を将来的には減らしていけるとのこと。
症例2
40代 男性
◇症状◇
3年前ほど前にたまたま検査を行った際、眼圧が高いことが発覚した。正常眼圧が平均14、15ぐらいなのに対し、両目とも25であった。自分で生活面での改善を行った結果、19まで落ちていたが、このままの状態が続けば視野傷害が出現する恐れもあり、それを鍼灸治療で食い止めたいという思いから当院に来院した。目のかすみが若干あるが緑内障自体の症状はまだない。
◇当院の治療◇
まずは自律神経測定器にて現在の身体の状態を計測。自律神経の乱れもあり、血管の働きも低下していたので、自律神経調節の治療を行った。房水の排出を狙い目の周りにあるツボに刺鍼をし、そこに低周波を流した。デスクワークが多く目への血流の妨げになっていると考えられる首肩周りの緊張を取るため首肩、肩甲骨まわりにも刺鍼。
・1回目
施術後、目の疲れが軽くなったが、目のかすみがまだ目立つ。
・2回目
目の疲れがだいぶ取れてきた。かすみも薄くなってきた。
・3回目
眼科で精密検査を行ったところ、眼圧が19のままであった。
・4回目
かすみがさらにとれてきている。
・5回目
かすみが取れてきて、目も疲れにくくなってきた。
・6回目
再び検査を行った結果、眼圧が16まで下がっていた。
症例3
50代 男性
1年前にかすみやドライアイが気になり始め、半年前から視界が一部黒くなった事に気がついた。急いで病院で受診したら緑内障と診断された。
眼圧は当初、右眼が40、左目が20と右眼が特に異常に高い状態だった。
右眼の手術を受けて正常範囲内まで下がったが、また一時的に40まで上昇し、現在は両目25前後で落ち着いている。
正常範囲内まで眼圧を下げることを希望して来院した。
高眼圧の影響で常に頭痛に苦しめられている。
また、デスクワークやストレスの影響で首肩、背中の筋緊張が強く見られた。
当院の施術
まず、自律神経測定器でお身体の状態を確認しました。
運動習慣がなく、食生活も脂質が多いものを好むという事のためか、血管の弾力性が低下しており、血管年齢が20歳も実年齢を上回ってました。また、交感神経と副交感神経の割合が9:1とバランスがかなり乱れており血流低下、自然治癒力の低下など身体の機能が正常に活動していないことが予測されました。
施術内容としましては、自律神経調節治療、首肩、背中の筋緊張緩和、眼の周囲に刺鍼し低周波で刺激する鍼通電療法を行いました。この3つを組み合わせることにより、眼の血液循環が改善し、房水が排出されるようになります。
通院間隔は最初の1週間は1回~2回、眼圧が正常範囲内で安定してきたら、2週間~4週間に1回とメンテナンスとして通っていただいています。
経過
◇1回目◇
身体がリラックスできて、眼もスッキリした。
◇2回目◇
とても眠れるようになったが、忙しいと心身ともに疲労感が強くなる。
◇3回目◇
身体の疲労感が取れ
◇4回目~10回目◇
定期検査で右14、左13まで眼圧が低下していた。
◇11回目~15回目◇
視野狭窄の進行が止まっており、眼圧も前回の検査と同じ数値だった。
◇16回目~20回目◇
繁忙期や気温の急激な低下など複合的な要因があり、眼圧が右16、左15と少し上昇した。
◇21回目~25回目◇
また眼圧の低下がみられ、両目とも13で落ち着いている。
現在は月に1回の頻度で定期的に通院中。
症例4
50代 男性
幼少期より近視であった。3年ほど前から、眼科の検査で眼圧が両目とも20mmHgあり、点眼薬は使用せず、様子をみていた。今回、定期検査の結果、眼圧が両目とも23mmHgとなり、薬をあまり使いたくないため、当院へご来院された。目の痛み、視野欠損や頭痛の症状はない。日常的にパソコンを使用するため、眼の疲れを感じている。また、仕事が忙しく身体の疲労や、首肩こり、腰痛などの症状もある。
施術
全身の筋緊張緩和や血流改善のため、自律神経調整施術を行いました。
触診では、首肩から腰にかけて強い筋緊張がみられたため、うつ伏せの際は首肩と腰に鍼通電を行い、筋緊張の緩和を図りました。
仰向けの際には、房水および血液循環を促すため、眼の周囲に鍼通電を行いました。
さらに、身体の自然回復力の向上、副交感神経の働きを高めるため、全身的な自律神経調整施術を行っていきました。
来院頻度は1週間に1回。
一回目
施術後は目が軽くなった。
二回目〜七回目
眼精疲労と首肩の凝りが軽減された。
八回目
眼圧が右目は18mmHg、左目は20mmHgにまで下がった。
一五回目
定期検査の結果、眼圧が両目とも18mmHgまで下がった。
視野検査の結果も問題がなかった。
以降も正常眼圧を維持するため、来院頻度を下げご来院中。
症例5
50代 女性
◇症状◇
2年前ほど前に眼科で緑内障の兆候があると診断されたがまだ目薬を使うレベルではないとの判断で経過観察だったが、最近、左目の視野の一部にモヤがあることに気づき当院を受診。
眼圧は21~22mmHgと境界線の状況。進行しないよう現状維持を希望されている。
◇当院の治療◇
首の凝りと後頭部のつまりが強く、自覚として眼の奥の重さがある。
自律神経の調節を目的に全身治療、首と後頭部へは筋肉まで刺入し筋緊張を緩めた。眼の周りのツボへ刺鍼を行い血流改善を促した。
・1回目
施術後、なんとなく流れが良くなったような感覚があった。
・2回目
当初の自覚的症状から6~7割くらいになった。
眼圧は15~16mmHgと低下していたが、正常眼圧緑内障の場合12mmHgくらいまで下げた方が良いと医師から言われている。
・3回目
施術後しばらくは感じないが、日数が経つにつれ左目の奥の重だるさが再発してくる。
・4回目以降
重だるい感じやモヤは軽減され、治療効果の維持する日数は伸びているように感じる。
眼圧と体調を維持すため、月に1回のペースで治療を続けている。
④緑内障の日常生活での注意点
緑内障は症状が進行すると失明にまで至るとても怖い病気です。視野欠損や中心暗点の症状に気づいた時点で症状がかなり進行していることも多いので、普段の日常生活で日ごろから緑内障にならないように予防していく必要があるのです。
日常生活で緑内障を予防するために
・糖分を控える
糖分を過剰摂取すると血液中の糖分が増えて血液はドロドロ状態となりやすくなってしまいます。眼の血管は細かい血管が多く血液がドロドロ状態ですと詰まりやすくすぐに血行不良の状態へと陥りやすくなります。眼底の血流不足は緑内障の原因となるとも言われるため日常生活での糖分の過剰摂取は控える必要があります。
・アルコールを控える
過度なアルコール摂取は、眼圧を高くすると言われ緑内障の原因になる可能性があります。また東洋医学的に診ても目と肝は関係が深く、アルコールにより肝が痛めつけられて目の症状が出やすい状態となってしまいます。
・目の疲れを溜め込まない
普段、パソコン作業やスマートフォン操作で多くの時間を費やす方は特に目の休息を意識して目を休める時間を確保するように心がけましょう。近くのものを見るということは人間の目にとってはとても負担の大きいものとなります。作業に合間で遠くのものにボーっと視点を合わせるようにして目の筋肉を休息させましょう。
・適度な有酸素運動
有酸素運動は高まりすぎた交感神経の活動を抑制させて副交感神経の活動を高めるリラックス効果があります。すると、全身の血行は良くなり、緑内障の予防となります。
緑内障とは何らかの原因で視神経が障害されて視野が狭くなる疾患です。緑内障では一般的に自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多くあります。視野障害の進行としてまず目の中心を少しずれた場所に暗点ができます。
実際にはその暗点は両目で見ることにより補われたり、目を動かすことにより気付かないことが多いようです。症状が進行してくると暗点は徐々に拡大していきます。視野はさらに狭くなって、ついには日常生活に支障をきたすようになり、さらに放置すると失明に至る場合も少なくありません。緑内障は糖尿病性網膜症を抜いて一番の失明の原因となっています。
※眼圧が低いと…
緑内障は眼圧が高くなってしまい眼球が視神経を圧迫してしまうことにより視神経細胞を傷つけて視野欠損や視力の低下を招く疾患です。では、逆に眼圧が低すぎる場合は、目に何か不具合を生じさせるのでしょうか。
眼球内の硝子体の中には房水と言われる液体が入っています。房水は毛様体で生成されて硝子体内に排出されます。硝子体内には欠陥が存在しないために房水は、硝子体内の一定の圧力によって循環することで栄養を運ぶ役割や眼球の形を保つ重要な役割があります。この圧力を保てないと房水の働きが十分にできなくなってしまったり眼球の形を正常に保つことが難しくなってしまうのです。もちろん眼圧が高くなってしまっても視力や視野に影響を与えてしまいますが低すぎてもダメなのです。
眼圧が低すぎる状態は、眼球の形を一定に保つことが難しくなるためピントを合わせずらくなってしまうのです。すると視力が低下するばかりでなく物が歪んで見えたり、ひどいと歩くこともままなくなり日常生活に大きな支障をきたしてしまうのです。
正常な眼圧の範囲は、一般的に10~20㎜Hgと言われており、眼圧が10㎜Hgを下回ってしまった場合注意が必要です。ちなみに眼球はまぶたを閉じれば自分でその硬さを知ることができます。眼球を抑え過ぎるのは目に良くないことですが、自分の眼球の硬さを知ることは病気の早期発見に役に立ちます。

緑内障は眼球における房水の流出路が障害されて起こると考えられています。目の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ、房水とよばれる液体が流れています。
房水は毛様体で生成されてシュレム管から排出されます。隅角はその経路の一部であり、緑内障にとってとても重要な場所です。眼の形状は房水の圧力によって保たれていてこれを眼圧といいます。緑内障はその眼圧が上昇することによって視機能が障害される疾患でもあります。緑内障の種類は5つあります。
ⅰ)原発閉塞隅角緑内障
虹彩の根もとが前に押し出されて隅角が狭くなり、房水の流出が悪くなって緑内障が起こります。中高年の女性に多いとされています。急性型と慢性型があります。急性型は眼圧が急に上がった状態で眼痛とともに頭痛や吐き気、嘔吐などがしばしば合併しますので内科疾患と間違えられる場合があります。
他覚的所見として瞳孔は散大して結膜の充血も強くみられます。慢性型は症状が軽い時は、頭痛や眼のかすみ・軽い痛みがあります。重い時は急性型の症状が現れることもあります。
ⅱ)原発開放隅角緑内障
隅角は狭くないが、その機能が悪く、房水の流出が障害されるもので慢性に経過します。正常よりも眼圧がやや高い状態が続いて、そのため視神経が障害されて、次第に視野が狭くなって視力も低下していきます。
そして視神経までも委縮してついに失明に至る場合もあります。また頭痛・軽い眼痛や眼のかすみといった症状を訴えることもあります。
ⅲ)正常眼圧緑内障
眼圧は正常範囲(10~21mmHg)であるが、視神経が障害されて視野の狭窄が見られるものをいいます。緑内障は、眼圧が高くなることが原因だと知られていますが、実は日本人で一番多いのが、この正常眼圧緑内障です。
視神経の障害を起こさない眼圧には個人差があり、人によっては低い眼圧でも視神経障害を起こすことがあります。眼圧が正常であること以外は原発開放隅角緑内障と同じ症状が現れます。
ⅳ)続発緑内障
ぶどう膜炎・ステロイド薬の長期点眼・外傷・眼内腫瘍・網膜疾患などでも緑内障の症状が起こる場合があります。
ⅴ)先天緑内障
隅角の形成不全による房水の流出障害で起こります。角膜が混濁するほか、乳児の場合は眼球の伸展性あるため眼球全体が大きくなります。自覚的に羞明や混濁などの症状があります。
Ⅵ)薬の副作用
薬の副作用でも緑内障が起こることが知られています。特に抗精神薬や抗不安薬、睡眠導入剤において目の副作用として原発性閉塞隅角緑内障があります。日本緑内障学会が行った調査によりますと有病率は決して多くないとされていますが、緑内障の急性発作が起こる危険性があると示されています。また多くの精神疾患に関する薬には目に対する副作用があると報告されています。ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断作用による調節障害により目のかすみ症状が起きることがあります。その他の精神疾患薬の副作用として首や顔・眼球の筋肉にゆっくり持続的な異常収縮が起こることがあります。目ではまれに眼球上の瞼のけいれんが起こることがあり、注意が必要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
耳がつまる感じとは、専門用語では耳閉感(じへいかん)といいます。耳閉感はごくありふれた症状で誰でも一度や二度は経験していることと思いますが、原因はいろいろなことが考えられます。
また、「耳がつまった感じ」、「塞がった感じ」、「耳の中に水が入った感じ」、「膜が張った感じ」など耳閉感の訴え方は様々です。

耳閉感は聴覚路のどこが原因でも起こります。代表的なものとして、耳垢や気圧の変動などで耳管が影響を受ける、中耳炎で水や膿がたまる、その他メニエール病や突発性難聴などがあります。
耳閉感を伴う主な疾患
・急性中耳炎
喉の奥から耳管を介してウイルスや細菌が中耳で炎症を起こしている状態です。風邪などをきっかけとして起こります。
・慢性中耳炎
鼓膜に穴が開いて中耳の炎症が慢性化した状態です。
・滲出性中耳炎
耳と鼻をつないでいる耳管の機能不全や副鼻腔炎、アデノイド増殖症などの鼻の病気が原因で鼓室に浸出液が持続的に溜まる病気です。幼児期、学童期前半までのお子さんに多い疾患です。
・好酸球性中耳炎
中耳の粘膜に血球の一つでアレルギー疾患と関連がある好酸球が浸潤し、にかわ状の浸出液が溜まる中耳炎です。
難治性であり慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、気管支喘息が合併していることがほとんどです。貯留液が中耳腔に溜まることで難聴や耳閉感、耳鳴りなどが生じます。
・耳管狭窄症
耳管の換気機能が低下して、鼻の奥から中耳(鼓膜の内側)に空気が通らない病気です。
・耳管開放症
正常な耳管の閉開が出来ず、耳管が常に開放、またはほとんどずっと開放されいている状態です。短期間での無理なダイエット、ストレス、手術などによって体重が大きく減少したときに、耳管近くの脂肪が落ちることが原因になります。耳閉感、自分の声が響く、めまい、難聴などの症状を伴います。
・突発性難聴
内耳障害により、突然聞こえの悪くなる病気です。はっきりとした原因はわかっていませんが、ストレス、慢性疲労などが発症と関わっているのではないかと言われています。耳閉感、耳鳴り、めまい、吐き気などの症状を伴います。
・低音障害型感音難聴
低音の周波数の聞こえに支障が出るのと同時に耳閉感があるのが低音障害型感音障害です。
はっきりとした原因は不明ですが、大きなストレスを感じたり、睡眠不足や疲れ、体調不良などが続く度に何度も起こるようになります。
・メニエール病
内リンパ液が過剰にたまり、内耳が浮腫んだ状態です。はっきりとした原因はわかっていませんが、耳閉感、難聴、耳鳴り、めまいなどの症状を伴います。
・聴神経腫瘍
聴神経を包む細胞から発生する良性腫瘍です。平均して一年間で直径で約2mm弱大きくなるといわれています。増大してくると聴神経のすぐ隣の顔面神経の圧迫により難聴、耳鳴り、めまい、顔面神経麻痺が起こってくるようになります。
・耳垢栓塞
耳垢が完全につまってしまい、鼓膜が見えない状態です。
・外耳炎
鼓膜の手前を指す外耳(外耳道)と呼ばれる部位に炎症が起こる病気のことです。耳かきや耳の中をかくことなどで外耳に傷ができ、最近が感染することで発症します。
問診では聞こえ方や最近の体調、ストレスの有無などについて確認します。外耳や中耳は、顕微鏡または内視鏡で診ることで状態が把握でき、そこで異常がなければ内耳の疾患の可能性が高くなります。中耳炎の場合は鼻の中も確認します。
検査
・鼓膜所見
耳垢などがあれば視診で分かります。
・聴力検査・ティンパノメトリー
中耳や内耳の評価を行います。
耳閉塞感の治療は、原因となる疾患の治療を行うことで改善されます。
外耳道の異物や耳垢栓塞の場合、異物や耳垢を取り除きます。外耳炎は炎症を抑える処置や内服治療、滲出性中耳炎は鼓室の中の貯留液を取り除いていくための鼓膜切開またはチュービングが必要になります。
好酸球性中耳炎はそれらに加えて中耳に直接ステロイドを注入します。鼻や副鼻腔の炎症を抑えるため、鼻処置やネブライザー療法も必要となる場合が多いです。その他、マクロライドの少量長期療法、抗アレルギー剤内服を行うこともあります。
また、内耳疾患から耳閉感がある場合、内リンパ水腫という病態を取り除くことが必要なので、日常生活ではなるべくストレスを溜めないようにしつつ、高浸透圧利尿剤を内服します。ビタミンB12やアデホスなどを内服し、内耳の代謝を助けることも有効です。
耳閉感を東洋医学的に考えると、気滞血瘀(きたいけつお)、腎虚、水滞が挙げられます。
この気滞血瘀は首周辺の筋肉のコリなどで血行をはじめとする代謝が低下して気や血が滞った状態を指します。
五臓の腎は「腎は耳に開竅する」と言われ、泌尿器以外に免疫、生殖、骨、耳、髪、成長に関係すると考えられています。年齢を重ねるごとに腎の機能は低下し骨や歯は弱くなり、耳が弱くなると耳鳴りや難聴をはじめとした耳の異常を起こしやすくなります。
また、体質の虚弱や慢性疲労などで腎虚を生じる場合もあります。
水滞は水毒とも呼ばれ、いわゆる浮腫みに起因するもので、水分の取りすぎ、お酒の飲みすぎ、内臓機能の低下、自律神経のバランスの乱れなどから体の中の水分の巡りが悪くなると耳にも余分な水が溜まりやすく、それが原因でめまいや難聴、耳閉感などの症状を引き起こすことがあります。
当院では、内耳の血液循環やストレスなどに関わる自律神経のバランスを機械で測定し、お体の状態を把握したうえで治療へ移ります。
自律神経の調整施術を行い免疫機能、内臓機能、血液循環を整え症状が治癒しやすいお体の状態へ整えます。
東洋医学的観点から腎を補うツボや気・血・水の流れを整えるツボを取り入れます。また、腎と関係の深い肝のツボなどにも刺激を与えます。
また、首や肩周りの筋緊張は耳への血流に大きく影響を及ぼします。そのため首や肩の筋緊張を緩める施術も行います。

さらに、直接耳の周囲のツボに鍼やお灸で刺激を与えることで、血行を促進し耳の機能を整えていきます。

症例 1
20代 女性
1年ほど前から耳のつまりを感じるようになった。症状が起こる頻度は徐々に増え、今では毎日症状が起こる。耳がつまる時は自分の声が響いて聞こえる。耳のつけねでパキパキと音が鳴ることがあり気になる。耳鼻科では耳管開放症と診断され、半年前までは漢方などを服用していたが改善がみられなかった。
ストレスの自覚はなく、慢性的に首や肩のこりがある。
施術
全身的な血液循環の改善、治癒力回復のため自律神経調整を行ってから、耳周りの循環改善のため、耳周りのツボに鍼とお灸を行いました。首肩の筋緊張が強かったため、首肩の筋肉にはしっかりと刺激を入れ、筋緊張の緩和を図りました。
一~二回目
施術後は、首肩コリが楽に感じた。耳のつまりや音が少し減った。
三〜六回目
症状は軽減してきている。
鍼の刺激に慣れてきたため、首肩と耳周りに鍼通電を行っていきました。
七回目以降
耳のつまりはほとんど気にならないぐらいに解消された。パキパキと鳴る音は、以前は左右差があり左の方が大きかったが、同じくらいの大きさになった。まだ少し気になるため、通院加療中。
症例 2
60代 女性
以前から左耳が水に潜った時の様な詰まり感があり、聞こえにくくなることがある。 なるべくステロイドは使用したくないため、漢方薬を服用し、月に2回びわの葉灸を受けているがここ1年は耳の詰まりが頻発している。 慢性的に首肩こりがあり、最近は原因不明の微熱が起こり、発熱すると倦怠感で活動に支障がでる。
治療(週に1回)
1回目
首肩は皮膚表面から深部まで張った感じであったため、全身の緊張を取り、循環改善を目的に施術を行った。
経過 2回目(1週間後)
治療5日後に耳の違和感があったが、その日以外は特に感じなかった。 7.2°の微熱があった。
4回目
耳の違和感は時々あるが、長く続くことは無くなった。 日により微熱は起こる。
5回目
耳の症状はほとんどなくなった。 1日おきだった微熱が2日おきくらいになった。
9回目
耳の違和感は時々感じるが気にならない程度で安定している。 微熱は週に1回程度あるが、気候や忙しさが関係している様子。 8回目からは鼻周りの施術も追加 頬が緩んだことで表情が明るくなり、目的を体調維持と美容に変え隔週で治療を継続している。
症例 3
40代 女性
2週間ほど前に低音障害型難聴を発症した。耳鼻科での検査の結果、右耳の低音の聴力低下がみられた。耳鳴りはないが、耳閉感が気になる。慢性的な首肩こりがある。発症時は、仕事で大きなプレッシャーがあり、忙しく睡眠不足が続いていた。耳鼻科で処方されたステロイドとビタミン剤を服用している。
施術
精神的ストレスや、睡眠不足による慢性的な疲労により自律神経の乱れ、内耳の循環不良が起きていると考えられる。首肩には強い筋緊張がみられた。内耳の循環改善のため耳周りのツボに鍼通電を行い、身体の回復力を高め疲労やストレス緩和のため、全身のツボを用いた自律神経調整施術を行っていきました。
一回目
施術後はリラックスでき、睡眠時間が伸びた。
二回目
耳の聞こえは良くなっている感じがする。耳閉感は残っている。
三回目
耳鼻科での聴力検査の結果、聴力はほぼ改善している。耳のつまりを感じる時間帯が減っており、程度も軽減している。
五回目
首肩こりが軽くなり、身体の調子が良い。耳閉感はあまり気にならなくなった。
ドライマウスとは、その名の通り口の中が乾いてしまうことで様々な不快な症状を引き起こしてしまい、生活の質が著しく低下してしまうこともあります。
ドライマウスでは唾液の分泌が低下してしまっています。唾液には、

があります。
唾液の分泌が低下してしまいますと、歯の病気や歯周病などにかかりやすくなってしまいますし、さらには口臭の原因や食べ物が飲み込みづらくなり食欲の低下などにもつながりかねません。
当院が施術するドライマウスの鍼灸治療では、3つのポイントに重視して行っております。

・自律神経の調整施術
自律神経とドライマウスに関係するのと疑問を持たれるかもしれませんが、実は唾液を分泌する唾液腺は自律神経である副交感神経と交感神経とに支配されており、唾液分泌が反射的に調節されています。
主に副交感神経刺激時にはサラサラとした唾液が分泌されて、交感神経刺激には主としてネバネバした唾液を分泌させます。
よく緊張した状態では、口の中がネバネバして乾くような状態となりますが、交感神経は身体が緊張時に働く神経ですのでその反応として口の中がネバネバするように感じるのです。
ドライマウスの原因は様々なものが挙げられますが、ストレスの一つの原因だと考えられており自律神経の状態も関係してくるものと考えられます。

当院では現在の副交感神経・交感神経の状態、どちらが優位に活動しているのかを把握した上でその方々に合わせた施術を行っていきます。
ドライマウスでご来院される方の多くは、副交感神経の活動が弱い方が多いので基本的に副交感神経の活動を高めるようなお灸でリラックスできる治療も行っていきます。

・首肩回りや手足のツボを刺激
自律神経の状態を整えるうえで首肩回りや背中の施術は特に重要となっています。脊柱の周りに自律神経節なども存在しており、背部の施術でも自律神経の状態を整えていきます。
当院のドライマウスの施術ではまずうつ伏せで背部や頸肩周りの施術を行ってから次に仰向けとなってお腹や手足さらに頬部を中心に施術を行います。
ドライマウスに関連するツボは頬部に多くあるため頬周りの施術は重要となってきますが、上肢にある合谷や下肢にある足三里や太谿といったツボもドライマウスに関連したツボであるためそれらも刺激していきます。

・頬部へのツボの刺激
頬部にある下関・頬車・地倉・廉泉などといったツボに鍼を刺して唾液分泌を促します。それらのツボに鍼を刺して電気を流す鍼通電治療をおこなうことで唾液分泌量が増加したという研究結果もあります。

当院ではこの3つのポイントを重点的に行うことでドライマウスの改善をはかっていきます。
鍼が初めてで少し抵抗があるや電気を流すのが怖いといった方もいらっしゃいますので最初は刺激量はご相談の上決めさせて頂いてなるべく患者様の身体に負担をかけさせないように努めておりますので、何なりとご相談下さい。
症例
50代 女性
シェーグレン症候群によるドライマウスに苦しんでいる。
普段から飴を舐めていないと口が乾いてしまい、食事の時は水が手放せない。
とくにパンやビスケットなど水分が少ない食べ物を食べると口や喉に張り付いてしまい非常に苦痛を感じる。
もともとストレスはあまり感じる方ではなかったが、ドライマウスの症状がストレスになりますます口の渇きがひどくなったような気がする。
趣味や湯船に浸かったりリラックスしている状態になると口の渇きは多少マシになる。
当院の施術
自律神経測定器で自律神経の状態を確認しました。
自律神経の状態は、交感神経の働きが過剰になっており副交感神経とのバランスが大きく乱れた状態でありました。
唾液は、ネバネバした粘液性唾液とサラサラした漿液性唾液があります。粘液性唾液がは交感神経によってコントロールしており、緊張したりストレスを感じることで交感神経が高まり粘液性唾液が多く分泌されます。粘液性の唾液が多くなると口がネバネバして乾いた状態になってしまうので、シェーグレン症候群に加え、自律神経の乱れがドライマウスの症状を増悪していることが考えられます。
施術内容は
①自律神経の調節
②首肩の筋緊張の緩和
③顎や耳の下の経穴に鍼通電を施す唾液腺への刺激
以上を中心に行いました。
施術間隔は週に1~2回。
経過
◇1回目◇
施術中に唾液が出てきた感覚があったが、大きくは変化がない。
◇2回目◇
施術後に唾液が滲み出てきた。その後の食事もいつもより楽に食べることができた。
◇3回目◇
食事中に水を飲む回数が減ってきた。
症例 2
60代 女性
2年前から口腔内の乾燥感を自覚し始め、特に夜間から朝方にかけての乾燥が強く、睡眠が妨げられることもあった。唾液の分泌が少なくなり、食事がしづらい、話しにくいといった症状も伴っていた。歯科医院で口腔乾燥症と診断され、保湿剤や人工唾液を処方されたが、一時的な効果しか得られず、根本的な改善を求めて鍼灸治療を希望された。
唾液の減少のため食事中の嚥下困難で水が常時必要になり、飲み物がないと飲み込めない。また、会話時にもすぐに口が乾いてしまう。
当院の施術
唾液の分泌は自律神経がコントロールしているため、自律神経を調節する施術をベースに、翳風(耳下腺の近くにあり、唾液分泌促進を期待)頬車( 顎関節や咬筋に関連し、唾液腺の活性化を促す。)廉泉(舌の動きや唾液分泌に関連するツボ。)といった経穴を電気鍼で刺激し唾液の分泌を促す施術を行いました。
経過
◇1回目〜3回目◇
夜間の口渇感がわずかに軽減。日中の乾燥感も少し改善が見られた。
◇4回目〜6回目◇
夜間目が覚める回数が減少し、睡眠の質が向上。食事の際の嚥下も以前より楽になったと感じるようになった。
◇7回目〜10回目◇
口腔内の潤いが持続する時間が増え、保湿剤の使用頻度が減少した。目の乾燥感も軽減された。舌の乾燥も改善傾向が見られた。
◇11回目以降◇
症状は安定し、良好な状態を維持。現在も月に1〜2回のペースでメンテナンス治療を継続中。
症例 3
40代女性
3年ほど前から、ドライマウスの症状に悩まされている。病院での検査の結果、特に問題は見つからなかった。ほとんど唾液は出ず、出たとしてもネバネバとした唾液が少し出る状態。食事は水を飲みながらでないと食べられない。
施術
自律神経測定器の結果、交感神経が過剰に優位な状態で、身体の疲労が溜まっている状態でした。唾液腺は自律神経の支配を受け、サラサラとした唾液は副交感神経の働きによって分泌が促されます。慢性的な疲労や仕事のストレスにより交感神経が優位な状態が続き、唾液の分泌が減少する可能性があります。
全身のツボを用いた自律神経調整施術と、唾液腺を刺激するために顔面部への鍼やお灸、頬に鍼通電を行いました。
治療頻度は週に1回。
一回目
唾液の分泌に変化はなかった。
二~五回目
ネバネバだが唾液の量が増えてきた。
六~十回目以降
サラサラとした唾液も出るようになったが、安定して出続けない。
十一回目以降
安定して唾液が出るようになった。
症例4
30代 男性
15年前から唾液が泡状になり、飲み込むことで空気がお腹に溜まる。話す時も泡が気になるため人と話すことが苦手になっていた。
自覚的には唾の量が多いと思っていたが、病院ではドライマウスと診断を受け、体質改善を目的として当院を受診。
唾液が気になりだした頃から寝つきも良くない。
当院の施術
施術を始めるため横になったが、肩が上がって力が抜けない。力を抜くように声掛けしても、力の抜き方がわからないとのこと。
自律神経を整える目的で腕のツボに100Hzで15分パルス治療を行い、首肩から背中は筋肉を緩め、唾液腺に関わるツボへ刺鍼を行った。
週に1回の治療。
経過
◇1回目〜2回目◇
特に変化はなく、入眠も時間がかかる。
◇3回目◇
今週は良かったが、治療当日は口の乾く感じが強い。泡は当日までほぼ感じなかった。
◇4回目〜7回目◇
唾の事を気にすることが減り、睡眠も落ち着いていたが、仕事のストレス等で症状が悪化することもある。
◇8回目以降◇
口の状態は安定。首の凝りが唾の状態と関連している自覚があるため、現在も月に2〜3回のペースでメンテナンス治療を継続中。
日本における1997年の研究ではドライマウス・ドライアイが主症状となるシェーグレン症候群患者12例と健常成人群5例に対して顔面部へ鍼を刺して低周波鍼通電療法を10分間行い唾液分泌量および涙液分泌量にどのような影響を及ぼすか比較試験を行いました。報告では、唾液障害重症度によって差異は生じるが、低周波鍼通電療法で唾液及び涙液が増加したという結果が出ています。
別の1999年の研究でも口内感想を訴えるシェーグレン症候群の患者11例を含む32例に足して鍼治療の効果を検証した比較試験があります。その結果、鍼治療1カ月後で25例中18例(72%)の唾液分泌量が著しく増加して、6カ月後では23例中17例(74%)の患者に分泌量の増加が見られました。
これらの結果から鍼刺激による唾液分泌量や涙液分泌量の増加についてはカルシトニンなどの血管拡張物質の作用やアセチルコリンの関与によって唾液腺血管の拡張さらに神経ペプチドの活性化などによって分泌量が増加したと考えられています。
※参考文献
『鍼灸臨床 最新科学』 医歯薬出版株式会社
ドライマウスの原因は様々なものが挙げられます。最近口がよく乾くと言って放置しておくと大変なこと病気が隠れている場合もありますので一度内科などを受診してしっかりと検査することをお勧めします。
ドライマウスの検査から糖尿病やシェーグレン症候群などの自己免疫疾患が分かる場合もあります。
他にもドライマウスの原因となるものにストレスからくる自律神経の状態が良くないことなどや咀嚼時間が短いなども挙げられます。
よく噛むことで唾液は分泌されます。しかし、食生活の変化で近年ではよく噛まない人が増えていると言います。咀嚼は唾液の分泌を促すばかりでなく唾液腺自体が衰えていくことでますます唾液の分泌量が低下してしまうのです。

ドライマウスチェックシートに当てはまりお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
東洋医学では、主に『腎虚』『風寒』『寒湿』からくると考えられます。
腎虚からくる腰痛では
・腎兪
・太谿
・委中
などを使います。
風寒や寒湿などには
・三陰交
・腎兪
・委中
・陽陵泉
・崑崙
などを使います。

関節や筋肉
骨盤周囲の関節や靭帯には関節運動をつける手技を行い、圧痛点などを施術していきます。
針治療が苦手で身体が緊張してしまう方には、鍼を使わず手技療法とお灸で施術しますのでご安心してください。

東洋医学では、『気血両虚』が原因になります。それ以外にも『気滞』や『お血』なども考えられます。
気血を補うために
・太谿
・復溜
・三陰交
・足三里
などを使用します。それ以外にもお血や全体の状態から経穴を決めます。
現代医学的な鍼灸では、子宮の収縮力を高めることを目的に交感神経を緊張させることを治療目的にします。副交感神経である骨盤神経を刺激することでも効果が期待できるので、骨盤や腰部の経穴を刺激します。
妊娠中に腰痛を感じる割合は全体の50%前後と言われています。妊婦はお腹が大きくなるにつれて反り返る姿勢になるため自然と腰に負担がかかりやすくなります。妊娠中の腰痛は妊娠前期のようにお腹が大きくなる前から感じることもあります。
心理的要因や自律神経の不安定などが関係していると考えられます。お腹が大きくなるにつれて骨盤の形が変わってくるため骨盤周りの関節や靭帯からくる痛みや腰の負担からくる腰部周辺の筋肉からくる痛みがあります。
妊娠中の腰痛には薬物の投与は胎児への影響から使用を控えたいと考えられるため鍼灸治療や手技療法などが効果的な治療法の一つだとおもいます。
自律神経関連や心理的要因も治療の必要があります。自律神経測定器で交感神経と副交感を調べてバランスがとれるよう治療していきます。全身の経穴を用いて施術しますので治療後には、効果を身体で実感されると思います。
妊娠中の腰痛は、腰痛と一言ではまとめられないほど様々な原因があります。もともと持っていた素因も影響してきます。これらが複合的に合わさって腰痛になるためその人その人に合った施術をしていかなければなりません。
妊娠中の腰痛で悩まれている方は一度当院までお越しください。
個室でプライベートを完備しておりますのでご安心して施術を受けていただけれると思います。
つわりの症状として、
・吐き気
・嘔吐
・倦怠感
・頭痛
・眠気
など様々なものがあります。
臭いに敏感になることや偏食になることもあります。
全妊婦の50%から80%発生頻度です。大体が一過性のものです。
妊娠中のつわりの吐き気は、ケトン体の酸性増加に伴う糖代謝障害が原因と最近では考えられています。
つわりに代謝障害や栄養障害が伴うものを悪阻と言い治療が必要になります。
東洋医学では、妊娠や月経をつかさどる器官の女子胞に十分な血液の供給がされないために全体の気血が不足して症状がでると考えます。
女子胞は心・肝・脾・腎によって調節されます。
この四つを整えることが治療目的になります。
自律神経の調節も大切です。ホルモンバランスの崩れや精神の状態も大きく影響します。
自律神経バランスを整えてストレスを減らす治療をする必要もあります。
胎位とは、胎児の子宮内での向きを指す言葉で、通常は胎児の頭が下に向かう頭位ですが、頭が上に向く骨盤位になることがあります。この状態を通称「逆子」と言います。
逆子になりやすい時期は、妊娠後期21週から31週です。
原因としては、母体の冷えや過労、ストレスによる誘因とされています。
冷え症から来る逆子の原因として、母体の足元が冷えることで、足元から来る冷たい静脈の血液が、腰部や腹部を直撃します。
赤ちゃんは自分の頭を防衛するために心臓に近い方に頭を反転させて心臓からくる暖かい動脈の血液で自分を温めようとしていると考えられています。
足元にある経穴を使用します。基本穴は『至陰』になります。
お灸を使って下半身の冷えを改善させていくことが重要になります。
医学が進歩した現在でもお灸によって逆子が改善された事例がたくさんあります。

妊娠期は、体の変化とともにホルモンバランスの変化などから精神状態も不安定となりがちです。特に妊娠中のストレスはオキシトシンの分泌に影響を与えるともいわれています。オキシトシンは陣痛や授乳に関係するホルモンだと知られています。
オキシトシンは、子宮の筋肉に関与して分娩を促す役割があります。出産後も大量にオキシトシンが分泌されることで子宮を小さくして胎盤が剥がれ落ちるのを防いでくれるのです。
その他にもオキシトシンは別名「愛情ホルモン」や「幸せホルモン」などとも呼ばれます。それは、人の感情面に深く関わっているということです。
オキシトシンの分泌が充実している状態だと精神的にも安定するのです。逆にオキシトシンの分泌が少ない状態だと精神状態は不安定で出産の妨げとなってしまいます。
また、オキシトシンの減少は出産後の子育てにも影響を与えてしまいます。産後うつの原因となったり、赤ちゃんに愛情わかなくなったり、夫婦仲が悪くなったりと様々な悪影響が考えられるのです。
オキシトシンの分泌減少を解消させるためには、ストレスの少ない環境づくりやリラックスできる時間をつくるなどがあり、当院ではお灸の心地よい刺激やマッサージなどの手技療法で妊産婦の方には普段よりもよりリラックスできる施術を心がけております。
陣痛は、赤ちゃんが子宮から外に出る際に起こる子宮が収縮するときの痛みです。
陣痛の異常として、陣痛が弱い微弱陣痛があります。
微弱陣痛とは、子宮収縮が弱く、子宮収縮の持続時間が短く、子宮収縮の周期の長い陣痛を言います。正常な陣痛は次第に強くなっていき分娩に進行していくのですが、陣痛が弱く長く続くと母体が疲労していき分娩が順調に完了する可能性が低くなることがあります。
微弱陣痛の頻度は、全分娩中の0.6から9%にみられるとされています。発生する時期によって原発性微弱陣痛と続発性微弱陣痛に分類されます。
病院では、問診や超音波検査、骨盤X線検査などが行なわれます。母体が健康で体力があれば経過を見ることがあります。
胎盤の機能低下があるときなどは陣痛促進剤を使われます。オキシトシンやプロスタグランディンなどがあります。
症例
30代 女性
妊娠35週目で、腰や首肩こりがつらく来院した。
最近まで仕事もしており、デスクワークためもともと首肩こりが慢性的に辛かったが、妊娠して臨月に近づくにつれてコリ感が酷くなってきた。
腰は、今までぎっくり腰を2回しており、梨状筋症候群による坐骨神経痛で苦しんでいた時期もあり、お腹が大きくなり腰の負担が強くなったため腰の辛さが限界に達している。
出産まであとわずかだが、少しでも首肩こり、腰の辛さが軽くできたらと思い来院した。
鍼灸は慣れており、妊娠前は他の鍼灸院に定期的に通っていた。
当院の施術
まずは肩関節の可動域などのアライメントや実際の筋緊張の強さといったお身体の状態を確認していきました。
首肩や腰に対しては負担の少ない横向きで対処し、鍼は慣れているという事ですが初産という事もあり、安全を考慮して刺激はあまり入れず負担のかからない刺激量で施術を行っていきました。
また、お腹が大きくなるにつれて夜なかなか寝つけなかったり、途中で目が覚めてしまいなかなか再入眠できないことも多いということなので、睡眠や血流促進、自然治癒力に関係する自律神経の調節を目的とした施術も同時に行っていきました。
経過
◇1回目◇
施術後は少し軽くなったが、また戻ってしまった。
◇2回目◇
少しずつ楽になってきている。
◇3回目◇
首肩や腰は楽になったが、お腹が大きいため身体は重い。早く出産したい。