当院では、睡眠障害に関しまして自律神経の乱れが深く関係していると考えております。そのため、初診時に自律神経測定器で自律神経の状態を測定したうえで鍼灸治療していきます。そしてその方々に合わせた治療を行い、自律神経の状態を整えていきます。また睡眠障害で即効性のあるツボ「失眠」や腎経のツボなどを用いて症状の改善をはかっていきます。

失眠へのお灸治療

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。睡眠障害はただ単に夜眠れないというばかりではなく、日中の耐えられない眠気や途中で目覚めてしまう中途覚醒、寝つきが悪い入眠障害などがあります。
また、こむら返りや最近知られるようになってきたむずむず脚症候群、睡眠中に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群などの睡眠関連障害も問題視されるようになってきました。
日本で成人を対象として行われた「睡眠障害に関する疫学調査」では、不眠を訴える人が21.4%、日中の眠気で悩んでいる人が14.9%もいました。
睡眠障害による重大な交通事故や労働生産性の低下は、莫大な経済的損失を生みだしており、睡眠障害への理解や治療は年々重要性が増してきているのです。
<睡眠障害と交通事故>
自動車設備の発展に伴い交通事故による死者は減ってきてはいるのですが、今だに交通事故自体はとても多いです。その中で、居眠り運転によるものと明らかに特定できる事故は全体の3%程度ですが、眠気による反応の遅れや運転ミスを加えるとさらに増えることが予想されます。
現在は、飲酒運転の罰則が厳しくされ、飲酒運転の危険性が知られるようになりましたが、飲酒運転と同じくらいに睡眠不足による運転は危険性が高いのです。睡眠制限した人とアルコール摂取した人との実験では、通常8時間睡眠をとっている人がたった2時間睡眠を削っただけでほろ酔い状態のアルコールを摂取した人と同じ眠気が起こることがわかりました。
飲酒運転は、厳しく取り締まる必要がありますが、睡眠不足での運転も同じように危険であるわけですから取り締まる必要があるともいえます。
<睡眠障害による日本経済の損失>
日本大学精神科の内山教授は、日本での睡眠障害による経済的損失を推計しています。その推計のよると眠気が原因の作業効率低下が3兆665億円と最も多く、次いで眠気による交通事故が2413億円、欠勤731億円、遅刻810億円、早退75億円と試算され、合計すると年間3兆4694億円にも達すると考えられます。これは、国内総生産(GDP)の0.7%が失われたこととなります。
莫大な金額ですよね。睡眠障害を一人一人理解し、症状が重くなる前に予防・治療していくことは日本経済を活性化させる重要なファクターとも言えるのです。
また睡眠障害は、昇進の機会を失ったり、減給の対象となる可能性が高く、働く人個人個人から見ても大きな損失を受けかねません。

現在、標準的な睡眠障害の分類として用いられている「睡眠障害国際分類」というものがあり、「不眠症」のほか「過眠症」や「睡眠関連呼吸障害」「睡眠関連運動障害」など様々な睡眠障害に分類されています。
<不眠症>
眠れない期間が1週間以内の不眠を一過性不眠と呼びます。この状態ではまだ病気とはいい切れず、睡眠環境を整えれば再び十分に睡眠をとれるようになります。
重症なのが3週間を超える慢性不眠症です。睡眠時間の適正は、人それぞれで5時間のみで足りる人もいれば8時間眠らないといけない人もいます。夜眠れないことも問題ですが、本来活動的である昼間の時間帯に眠気を感じて日常生活に支障をきたすことが問題であり、どれかが一つの指標となります。
<過眠症>
過眠症の代表と知られているものとしてナルコレプシーがあります。ナルコレプシーは日本人に比較的多く1万人に16人~18人の割合で発症しているといわれており、欧米と比較しても8倍ほど割合が高いです。
ナルコレプシーの症状は、危険な作業や大事な会議など緊張感を要する通常眠気を感じない場面でも眠気を感じ、突然眠り込んでしまいます。また寝つく時に幻覚を見たり、金縛りが起きて中途覚醒してしまいます。通常は、90~120分してから現れるレム睡眠が寝ついてすぐ起き、体は休んでいますが脳は活動した状態であるため、脳が起きても体は動かせない金縛り状態を感じる場合があるのです。
<睡眠不足症候群>
慢性的に睡眠が不足しているのにかかわらずに本人が気づいておらず、およそ3カ月以上も昼間の深刻な眠気や寝つきの悪さに悩んでいることが特徴的です。
睡眠不足のために脳活動の低下がみられ、強い疲労感や倦怠感・意欲の低下・記憶力の低下・注意力散漫などによる仕事上のミスなどが目立つようになります。
<睡眠相後退症候群>
明け方にならないと眠りにつけず、朝は目覚まし時計pをかけても起きられない、起きるといつも昼過ぎという生活を長い休みの間に続けてしまい、休みが終わってももとの睡眠パターンに戻れない症状を睡眠相後退症候群と呼びます。
休み明けの出社や恋人とのデートがある時でも本人の強い意志にもかかわらず、朝起きられず自信をなくし、うつ状態になる場合もあります。
無理して早くに起きると頭痛や頭重感、疲労感や食欲の減退などの症状が現れます。こういった症状が続くと重症な精神疾患に発展する場合も少なくありません。
<睡眠相前進症候群>
睡眠の時間帯が早い時刻に固定されてしまい極端な早寝早起きが1週間以上続くことを睡眠相前進症候群といいます
睡眠相前進症候群は子供や若い人に少なく、年齢を重ねるごとに頻度が増えて高齢者に多い睡眠障害の一つです。高齢の方には午後8時には寝ついてしまい、朝3時頃に目覚めてしまうという方も多いのではないでしょうか。夕方の強い眠気や早朝覚醒は、他人が考える以上に強い精神的ストレスを抱えます。
<こむら返り>
こむら返りとは、夜中寝ている最中、主にふくらはぎがつってしまう事で痛さにより目が覚めてしまい、それが連続すると睡眠不足となってしまうことが多いです。筋肉のつりは、数秒~数分間続いて大抵消失しますがその後痛みや不快感・疲労感が残ることがあり、睡眠の妨げになります。
年を重ねるごとにこむら返ることが多くなり、60歳以上では6%もの方が毎晩経験しているとも言われています。妊婦の方にも多く発症し、40%の方がこむら返りを経験し、ほとんどの方が出産後は軽快しています。
こむら返りの後の痛みは主に筋肉に老廃物が溜まっていたり、血流が悪くなっていることが原因ですが、こむら返りを起こす原因として糖尿病や肝臓疾、患内分泌障害などが知られており、病気の重要なサインの場合があるので注意が必要です。
・こむら返りの鍼灸治療について詳しくはこちら←
<むずむず脚症候群>
むずむず脚症候群とは、あまり普段耳にしない言葉ですが、最近は増えている睡眠障害の一つで夕方から夜にかけて脚がむずむずして眠れないというのが特徴です。
日中でも症状を感じますが、特に夜寝床に入った時にふくらはぎや足の裏・甲に不快感や痛みなどの異常感覚を感じます。異常感覚のために足を動かしており、本人が気付かない場合も多いです。
脳の中のドーパミンがうまく造ることができないのが原因ではないかと言われており、鉄欠乏性貧血・糖尿病・慢性腎不全・パーキンソン病・関節リウマチ・下肢静脈瘤・高コレステロール血症などが原因疾患として知られています。
症例 1
40代 男性
一日中パソコン作業のお仕事を長年続けていて、約5年前から不眠の症状に苦しんでいる。その後から徐々に多汗やめまい、耳鳴りという自律神経症状が出始めた。
仕事での強い精神的ストレスや疲労感があり、不眠症を発症した頃はほとんど休みがない状態だった。
日中の眠気も強く、仕事に集中できない。一日の睡眠時間は3~6時間と安定していない。
当院での施術
自律神経測定器で測定した結果、交感神経の過剰な働きがみられ、リラックス神経の副交感神経はあまり働いていない状態でした。
そのため、まずは自律神経調節治療を行い精神面での異常な高ぶりを抑えるために副交感神経を高める施術を行いました。
次に触診で首や肩、肩甲骨周りの硬さが異常に強かったため、それらの筋肉のツボにも鍼をうち緊張の緩和を目的とした施術を行いました。首肩や肩甲骨周りの緊張は深い呼吸が
困難になり副交感神経の働きを低下させる原因にもなります。
また、その他にも腎のツボや、安眠穴に鍼やお灸で刺激をしていきました。
1回目
あまり変化は見られない。
2回目
まだ寝つきが悪いが、施術後は何となく体がリラックスできている。
3回目
施術した当日、久しぶりに7時間以上熟睡できた。
4回目
最近寝つきが良くなっている。
5回目
仕事が忙しくなり寝つきが悪い時もあるが、途中で目が覚めることも減ってきた。
6回目
週の3~4日は6時間寝れるようになってきた。
7回目~9回目
仕事で忙しい時以外は6時間~7時間寝れるようになり。疲れも残りにくい。
日中の眠気も減ってきた。
症例 2
40代 男性
半年ほど前から、眠りが浅く十分な睡眠をとれなくなった。1ヶ月後に心療内科を受診し自律神経失調症と診断され、睡眠薬が処方された。睡眠薬を服用すると眠ることができた。また1ヶ月後にはストレス性の胃腸炎になり、その1ヶ月後からは眼精疲労や首肩コリが気になり、疲れがたまるようになった。
施術
仕事が忙しく心身の疲労から自律神経のバランスを乱し、交感神経が過活動状態になっていたため、身体を休ませる働きのある副交感神経を高める施術を行っていきました。また、首肩の筋緊張の緩和を目的に、鍼通電を行いました。目の疲労には、目の周りに鍼を行い血液循環の改善を図りました。
一ヶ月
来院頻度は一週間に1,2回。
施術後2、3日は身体の調子が良い。
二ヶ月
来院頻度は一週間に1回。
睡眠薬を飲む頻度が減ってきた。目の疲れや自律神経のバランスの良い日が多くなったが、仕事が忙しいと調子が悪くなる。
三~十二ヶ月
来院頻度は一週間に1回。
睡眠には波があり、薬の量と頻度は半分に減っている。
十三ヶ月~二十ヶ月
来院頻度は一ヶ月に2、3回程度。
睡眠薬はたまに飲むぐらいに安定している。
仕事が忙しいと調子が悪い時もあるが、以前より身体の調子が良くなった。
二一~二九回目
来院頻度は一ヶ月に1、2回程度。
眠りが浅く中途覚醒する日もあるが、以前より眠れるようになった。
睡眠薬は飲んでいない。
症例3
60代 女性
もともと睡眠の質は良くなかったが、2か月前から布団に入ってもなかなか寝付けないといった睡眠障害に悩まされるようになった。
布団に入っても入眠まで1時間~2時間ぐらいかかり、酷いときは朝まで眠れない。
眠れた時でも途中で目が覚めてしまったり、早期覚醒することもある。
ここ最近は仕事で海外に行くことが多く、月に2回はヨーロッパなど時差が多い国へ行くため生活リズムがめちゃくちゃになる。海外出張の際も、寝具が合わなかったり環境の変化で眠れず、帰国してからも時差で体内時計が乱れて眠れない。
移動時間も多いため首肩コリも酷く、常に重だるさが続いている。
なんとか改善のきっかけを作りたいという想いで、当院を受診した。
当院の施術
問診で詳しく話をお聞きしたところ、夜の睡眠時間が短いにもかかわらず、日中の眠気はあまり無く、1日を通して眠気が来ることがほとんどないそうです。唯一眠気が来るタイミングは布団に入る前なのですが、布団に入って横になった瞬間に目が冴えてしまうそうです。
そのため体が休めないため疲労が蓄積し、次の日がかなりだるくなって仕事のパフォーマンスも低下している様子です。
おそらくこの方は、時差や環境の変化で眠れない日々が続いたことで、交感神経と副交感神経の切り替えが正常にできなくなってしまい、交感神経が常に働いている状態になっているのではないかと考えました。
そのため、当院では自律神経の調節を目的とした施術を行っていきました。
また、首肩も自律神経の乱れの要因になるため、首肩の筋緊張を緩めることも同時に行いました。
経過
1回目~3回目
あまり大きな変化はない。
4回目~7回目
以前より寝つきがよくなってきた。
8回目~10回目
睡眠時間が長くなってきた。
11回目~15回目
仕事が忙しいときは寝付けないこともあるが、それ以外の日は自然と眠れることが増えてきた。

ストレスや病気が原因で起こるもの
・眼瞼ミキオネア
眼精疲労、疲れやストレス、栄養不足などにより眼輪筋の攣縮がが起こります。コーヒーなどの興奮性の食品や薬剤などの摂取も症状が強く出る傾向にあります。上眼瞼、もしくは下眼瞼がさざ波状に動く状態で通常片側に起こります。
痙攣も数秒程と短時間ですが、一日に何度も起こることが多いといわれています。通常数日から数週間で自然に治まります。
・眼瞼痙攣
瞼を開閉させる筋肉が勝手に痙攣を起こす病気です。40代~70代の中高年に多く男性よりも女性に多い病気で、原因がハッキリとは解明されていませんが、脳内の運動を制御するシステムが機能障害を起こすや他の眼病からの刺激、抗うつ剤の副作用などが考えられています。
・片側顔面痙攣
最初に下まぶたの引きつる感じから始まり目の周囲の痙攣、次第に上まぶたまで痙攣が広がります。そのうち頬に広がりさらに悪化するとまぶたが一時的に閉じた状態になります。緊張した時や、寝不足の時などは痙攣が増強する傾向にみられます。発症年齢は40歳から60歳代の女性に多いといわれています。
痙攣はほとんど片側ですが約1%の方は両側に起こります。
原因
顔面の運動を司るのは顔面神経ですが、耳の後ろのあたりの頭蓋内、小脳橋角部というところで顔面神経を動脈硬化などにより蛇行した動脈が接触し、その拍動性に圧迫刺激することによって、顔面神経が過敏な状態となり、顔面の筋肉を動かそうとしないのに活動電位の情報が伝わってしまい、痙攣を引き起こすと考えられています。
検査、診断
①誘発検査
口をすぼめたり、まばたきなどの動作で痙攣が誘発されるかどうかを見ます。
②筋電図検査
健側顔面痙攣に特徴的な異常な筋電図反応や、顔面筋のF波の異常反応をとらえます。
③画像検査
CTやMRIにより血管の蛇行(動脈硬化)の有無や、痙攣を起こす他の病気(脳腫瘍など)が無いか調べます。
治療
薬物療法
内服
症状が初期で、痙攣が目の周囲に限られている場合、抗けいれん薬、抗不安薬などの内服治療がありますが、有効性は低く効果的な治療は現時点ではありません。
注射
注射することで神経の伝達物質を抑えることで人為的に軽度の麻痺を起こし筋肉の収縮を抑える方法です。約90%の人に効果があるといわれています。しかし、効果は平均4カ月程度で、そのため年に数回繰り返し注射を行う必要があります。
神経ブロック注射
アルコールを顔面神経に注射し軽度の麻痺を起こして痙攣を抑えますが、数カ月経つと再発することがあります。
手術療法
血管の圧迫を外科的に取り除く手術で神経血管減圧術と呼ばれており、耳の後ろの頭蓋骨に穴をあけ、顕微鏡を使って行う手術です。根本的な治療で有効率は高いですが、手術後の後遺症で聴力低下が起こることがあります。これは、顔面神経と聴神経が近い位置にあり、血管と顔面神経を離す際に、聴神経に触れてしまうことで起こります。
眼の下のけれんに対する鍼灸治療は、眼の下の部分の血流改善と自律神経の調整治療、東洋医学的観点からの治療の3つが主となります。
・目の下の血流改善
筋肉は栄養が行き届かない状態ですと痙攣を起こしやすいです。たとえば、サッカーなど激しい運動を行った後は足が痙攣することがよくありますが、あれは乳酸などの老廃物が筋肉に溜まり筋肉の異常痙攣を起こしている状態です。
目を良く使う現代の社会では目が疲労しやすく、目の周りの循環が悪い状態にあります。
そこで、目の周りに鍼やお灸の施術を施すことで目の周りの循環を改善していきます。
また、必要であれば刺した鍼に電極を繋いで鍼通電療法を施していきます。筋肉は神経からの電気信号で動いているため電気の刺激を加えていくことで改善をはかっていきます。


・自律神経調整治療
ストレスなどの自律神経が乱れると筋肉に異常が起こりやすくなります。
自律神経は、血液循環を主っておりそれにより筋肉にも影響が出てきます。特に交感神経の活動が活発な時間が長い状態が続くと全身の血流は悪くなってしまい弱い部分の異常が起こりやすいとされます。

・東洋医学的観点からの治療
東洋医学では、目と筋肉に深い関係がある五臓六腑があるといわれています。
それは、『肝』です。
西洋医学の肝臓を思い浮かべてしまいますと、ピンと来ないかと思いますが、東洋医学では肝は目に開竅するといわれ、肝は肌肉をつかさどるとされているのです。
それは、肝の病変は目や筋肉に現れやすいということです。
当院では、目の治療に対して肝のツボを多く用いて施術していきます。また、東洋医学では肝と腎は深い関係にあるとされ、『肝腎同源』と言われています。これは、肝と腎は同じ源で補い合う関係で肝が異常の場合腎も異常をきたしている可能性が高いということを示しています。当院では、腎のツボも積極的に用いまして、施術を行っていきます。

30代 男性
パソコン作業が多く、目の疲れを感じていた。ある日突然左目の下がピクピクと牽連する様になってしまった。今では、ほとんど一日中痙攣している。他人から見るとそこまで痙攣しているかのように見えないが、本人としては痙攣することによって仕事に集中できない状態。たまに右目も痙攣する様になってしまっている。
治療
目の周りの循環改善を主に自律神経の状態や腎・肝のツボを用いた全身調整の施術も行っていきました。初診時に自律神経測定器を用いて自律神経の状態も測定しました。
経過
7回ほどの治療でほぼ軽快。最初の3回目ほどは、痙攣が徐々に治まっていき、目が疲れた夕方以降に痙攣を感じるようになった。一進一退の状態がしばらく続いたが、7回目を終わったあとにはほぼ痙攣を感じなくなりました。
症例 2
40代 女性
元々は、眼精疲労で夕方以降パソコン作業をしていると、目の疲れや痛みの治療に当院に通院されていました。
ある日、急に左目下がピクピクと痙攣するようになってしまってなかなか治らない。眼科でも特に異常なしとのことで目を休めるように言われたとのこと。
当院の治療
その方は、デスクワークがメインで一日に8時間以上はパソコン作業をするような仕事で目を酷使されています。
目ばかりでなく、自然と食いしばりをしているせいか顎周りの筋肉の緊張状態も強く、肩首コリもひどい状態なのでまずうつぶせで首肩回りの施術を行って首肩回りを緩めた状態から次に仰向けとなり、左目の下を中心に左右目の周りや顎周り、頭部の経穴を用いてお顔全体の血流量を上げていきます。
また、手足やお腹の経穴も用いて自律神経のバランス調整施術も合わせて行います。
左目下の痙攣の治療経過としまして、その方の場合定期的に施術を受けて頂いているおかげか2回目で左目下の痙攣は消失しました。
症例 3
40代男性
以前から眼精疲労に悩まされていたが、ここ何週間前から眼の下瞼がピクピク痙攣するようになった。常になっているわけではなく疲れた時や睡眠不足の時になりやすく数秒で止まる。
念のため病院で診察を受けたが何も異常がなく、ストレスや過労から起こるミオキミアと診断された。
左眼が痙攣するときもあれば右目に痙攣が起こる事もある。
普段はデスクワークで、デザイナーをしているため1日中パソコンに向かって仕事をしている。
1日中眼を酷使しているため、慢性的に眼精疲労がひどく寝ても疲れは取れない。
人間関係によるストレスも強く、自律神経の乱れも気になる。
長時間によるデスクワーク影響か、首肩の筋緊張や腰痛もあり体中が疲れ切っている。
当院の施術
まず自律神経測定器で、お身体の状態を確認していきました。
自律神経の状態は乱れており、特に交感神経の働きが過剰になっており、ストレスの影響が現れていました。
眼の状態を確認したところ、充血など目視では異常を確認できなかったですが、眼輪筋といった眼の周りの筋肉や、前頭筋、側頭筋の筋緊張は強く感じました。
主な施術内容は、
①眼の血流を促す低周波電気鍼療法
②首肩の筋緊張を緩める施術
③自律神経を整える事を目的とした施術
この3つを中心に行っていきました。
経過
数回の施術で痙攣は治まり、現在は眼精疲労のため通院中。
症例 4
50代 女性
◇症状◇
7年前から左の顔面痙攣が出現。
幼少時から側弯があり、左側は肩から足まで常に調子が悪い。
発症時は仕事や私生活で緊張状態にあった。
MRI検査で脳の以上は見つからなかった。決まった動作で症状は出現する。
これまでも服薬や鍼治療など試してみたが改善せず、当院を受診。
◇当院の施術◇
自律神経の状態を測定し、取り立てたアンバランスはなかったが、不安や緊張を感じやすいご様子。
首肩のコリが強く、慢性的に自覚もある。
以前、鍼治療中、不安から軽くパニック状態になったことがあるとのことで、施術の流れを確認しながら刺激を弱めに全身の施術を行った。
・1回目
緊張が抜け、施術後の表情が緩み、すっきりしたご様子。
・2回目
起床時、左半身の血流が改善された感覚があり、長年感じていた左手首の痛みが取れた。
・3回目
施術2日後にスッキリした感覚があり、左股関節の違和感もなく、これまで怖かった階段の昇降もスムーズにできるようになった。
・4回目
忙しさなどにより症状の強弱はあるが、精神的にも落ち着き、多少の症状では気にせずに過ごせるようになった。
・5回目以降
顔面痙攣や左半身の症状は落ち着いていて、出現してもすぐ治まるようになっている。メンテナンスのため週1の治療から隔週に感覚を開け治療を継続している。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
黄斑色素変性症に対する鍼灸治療は、まず第一に目の周りの血流の改善をはかり、症状の進行を遅らせることです。目の周りにあるツボに鍼やお灸を施して、その方の反応によっては鍼に電極をつないで通電療法行う場合もあります。

また、東洋医学では目と五臓六腑の『肝』は深い関係にあります。肝に関するツボも刺激していき東洋医学的観点からも施術していきます。その他、首肩背部にも目に関する重要なツボがあるので首肩背部の施術も行っていきます。

網膜色素変性症とは、遺伝的な原因とされる疾患で目の内部にある黄斑という視覚情報を伝達するためにとても重要な神経です。黄斑とは、目の中でカメラの働きで例えるとフィルムの働きがあります。外から入ってきた光は、角膜・レンズの役割を果たす水晶体・硝子体と通って網膜にたどり着きます。

黄斑部は網膜のほぼ真ん中にあり、光が集中する部分です。ほかの網膜の部分よりも黄色に見えるために黄斑と呼ばれています。黄斑部分で光の刺激を電気信号に変えることで視神経を伝わって脳に届けられます。この黄斑部分の病気としてよく知られているのが加齢性黄斑変性症です。加齢性黄斑変性症は加齢が一つの原因で網膜色素上皮に老廃物が溜まり、黄斑部が障害されることで中心部の視界が歪んで見えたり、黒く黒ずんで視界の妨げとなったりまたは視力の低下が起きてしまう疾患です。
網膜色素変性症では、網膜に含まれる視細胞が何らかの原因により、視細胞が障害されます。するとうまく光の刺激が電気信号に変えられずに視界に障害が出てしまうのです。
網膜には1億個以上もの視細胞が存在しており、視細胞は大きく分けて杆体細胞と錐体細胞の2種類があります。杆体細胞は、暗い場所での物の見え方や視界の確保に深く関係していて、錐体細胞は黄斑部に多く分布しており、視界中心の視力と色覚に深いかかわりがあります。
網膜色素変性症は、初期に杆体細胞が障害されることが多く、暗い所で視界がぼやけて悪くなったり、視野が狭くなります。進行性の疾患なので症状が進行するとだんだんと障害されている部分が中心部に広がっていき、錐体細胞まで障害されるために最悪の場合、まったく光を失う危険性もあるのです。
網膜色素変性症は何千人に一人という割合で発症しており、そこまでよくかかる病気ではありません。症状の進行具合も個人差があり、若くして症状が進行してしまう人もいますが、年を重ねてもあまり症状が出ないという方もいます。
網膜色素変性症は網膜にある杆体細胞がまず障害されることが多く、暗い所で光を感じにくくなって視力が低下して気付くことが多いです。しかし、生活環境によっては症状が進行していても気づかないこともあり、症状がある程度進行してようやく病気に気づかれる場合もあります。日常生活で人とよくぶつかったり、車の運転で支障が出たりと生活の中で支障が出てきて眼科を受診して網膜色素変性症が発覚することも多いようです。
網膜色素変性症の代表的な症状としまして
・暗い所で見えにくい
夜盲症といいますが、網膜色素変性症では、光を感じる杆体細胞が障害を受けるため暗い所で物が見えづらくなり、夜間の車の運転に支障が出てきます。網膜色素変性症では初期に夜盲症を感じることが多いです。
・視野が狭くなる
徐々に視界の周囲からぼやけてきます。それがさらに進行していくと中心部に向かっていき視界が妨げられます。症状が進行してしまうと階段の上り下りで不自由に感じたり、人や物にぶつかる、物につまづくことなどが多くなってしまいます。ここまで進行すると車の運転は困難となり、道路を歩いていても横から車が迫ってくるのがわからないため日常生活を送る中でも危険な状態となってきます。
・視力低下
視野が狭くなってさらに視力低下が起きる場合が多いです。視力低下の進行は個人差があり、徐々に数十年かけて進行していく人もいれば1年ほどで視力がかなり低下してしまう方もいます。
・病気の進行について
網膜色素変性症の症状は、人によって進行速度が大きく異なります。まずは、暗い場所で物が見えづらくなり、視野が周りから次第に見えにくくなっていきます。そして中心部を残して視野狭窄が進み視力低下に進行していきます。
視力低下につきましては、数十年かけて進行していくことが多く、発症して40年後くらい経過していてもある程度の視力がある方が多いようです。幼少期など若い時期に発症しても視力を保つことができ、高齢となっても失明にまで至らない方も少なくありません。若い時期に発症した場合病気の進行を遅らせるためには特に日常生活のケアが重要となります。網膜色素変性症の発症機序は詳しく解明されていませんが、強い光を目が美てしまうと視細胞に影響を与えてしまい症状の進行を速めてしまうと言われています。屋外での作業や日中での外での運動はできるだけ避けて眩しさを軽減させる遮光眼鏡の着用が必要となります。
網膜色素変性症は特定疾患研究の対象となりますので医療助成制度を受けることができます。また症状の進行度によっては身体障害者認定も受けることもあり、様々な公的サービスや援助を受けることも可能となります。
網膜色素変性症の原因は視細胞や網膜色素上皮細胞にある遺伝子の異常が原因で起こると言われています。遺伝が原因で起こると言われていますが、実際には親族に網膜色素変性症の方がいない場合も多く、根本的な原因はいまだよく解明されていないのが現状です。
網膜色素変性症の治療は、現在のところ根本的な治療法は発見されていません。
病院では、症状の進行を遅らせることを第一と考え、循環改善薬や血管拡張剤、ビタミン剤などが処方されます。しかし、これらの薬もすべての方に効くわけではないようです。
これからの研究で遺伝子治療や網膜移植などの進歩が期待されている疾患の一つでもあります。
症例①
60代女性
数年前に網膜色素変性症と診断され今年に入り、夕方以降の視野狭窄と眼精疲労の増悪を自覚し、残存視力の維持と進行緩和を期待して来院されました。
当院の施術
治療は眼局所の血流促進と全身の体質改善を軸に構築しました。
局所へのアプローチとして攅竹、四白、太陽へ刺鍼し、眼窩内の微小循環の改善を試みます。風池・天柱へ刺鍼し、椎骨動脈からの血流を促して眼底の酸素供給量を高め眼精疲労の改善を試みます。
全身へのアプローチとして、肝腎の精血を補うため経穴を選穴し、また合谷・足三里を用いて気血を巡らせ、全身の自律神経バランスを整えます。
経過
◇1〜12回目◇
施術直後から目の周囲の緊張が抜け、「視界が明るく感じられる」と実感。夕方の著しい眼精疲労と頭重感が軽減。
◇13〜24回目 ◇
視野狭窄自体の急激な変化はないものの、暗所での順応が以前よりスムーズになり、日常の歩行時の見えづらさによる精神的ストレスが大幅に緩和。
◇半年以降◇
眼科での定期検診(静的視野検査)において、視野障害の進行が良好に維持されていることを確認。維持療法として現在も継続中している。
変性を根治させるのではなく残存する視細胞の活性化と周辺血流の最大化を目的に掲げ、定期的な眼科受診と並行しながらQOL(生活の質)の維持・向上を図っている
進行を遅らせるためには、目に負担をかけすぎないことが重要です。長時間細かい文字や画面を見ていることは目にとって負担となります。
また、紫外線や強い光は網膜にとってよくありません。外出時特に天気の良い日にはサングラスや遮光眼鏡などをかけて対策する必要があります。
また、網膜色素変性症では暗順応が遅いため明るいところから急に暗い場所に移ると見えにくいことがしばしば見受けられます。このような場合、暗い場所を見る時に働く杆体の感受性が最も高い波長(550㎚)に近い500㎚以下の光をあらかじめ明るい場所にいる時にでもカットしておけば杆体が暗順応している状態を作り出せるので、暗い場所に移った時にサングラスを取ることで暗順応する時間を短縮させることができて暗い場所でも見えやすくなります。
遮光レンズを着用すると500㎚以下の光をカットすることができ、まぶしさの原因となる短波長光をカットすることでコントラストが良くなり見えやすくなります。

片頭痛は、東洋医学では五臓六腑の『肝』や『胆』『三焦』の症状としてとらえられています。
肝には、「疏泄を主る」という機能があり、気の推動作用に相当する機能をすみずみまで通行させる機能があります。肝が不調でその機能が低下してしまうと気血の滞りが起こり痛みの原因となったりしてしまいます。また、「肝気」や「肝火」は上行しやすく、頭の方へ昇って行ってしまいますと頭痛の原因となると考えられているのです。
そこに「胆」や「三焦」の病変が加わると、片頭痛となりやすくなってしまいます。「手の少陽三焦経」と「足の少陽胆経」の経絡のルートは、側頭部を通過します。胆や三焦の不具合で経絡の流れが滞ってしまいますと、片頭痛となります。

片頭痛に対する当院の鍼灸治療は、
・痛みの出ている個所に直接アプローチする
鍼灸治療には、鎮痛効果があります。その作用を利用して痛みの強く出ている患部やその周辺に鍼やお灸を施すことで痛みを抑えていきます。

・五臓六腑の『肝経』『胆経』『三焦経』のツボを用いる
上述したように片頭痛は東洋医学で「肝」「胆」「三焦」の病変と捉えます。それらを正常に機能するように関係するツボを用いて施術していきます。

・自律神経の乱れを整える
ストレスの蓄積や天候の急な変化によっても片頭痛が現れることが多いことから自律神経の乱れも片頭痛の発症要因として考えております。自律神経測定器で自律神経の状態を把握してその方に合わせた自律神経の調整治療を行っていきます。

・頭痛に対する鍼灸治療について詳しくはこちら←
50代 女性
もともと片頭痛もちで子供を産んでから片頭痛がひどい時が増えてきた。
特に子育てで忙しく眠れなかった時などにドクドクと拍動するような頭痛が出て何もできなかったことがあった。
近年は何とか片頭痛が起きても少し休めば治まっていたが、最近は症状が強く出てしまうことがあり、頭痛専門外来を受診して頭痛薬で治めることが多くなった。
初診時
自律神経測定器で自律神経のバランスを計測していったところ夕方の時間帯で交感神経の活動の割合が6で副交感神経の割合が4で交感神経の活動が副交感神経より高いことがわかった。
問診などで仕事のストレスで寝つきが悪い・眠りが浅い日が続いていたとのこと。
また、天気の変わり目特に天気が悪くなる前の日などに片頭痛が出ることが多い。首肩のコリもひどく感じることが多くなった。
経過
自律神経のバランスを整える調整施術と首肩周りの筋緊張を緩和させる電気鍼治療を取り入れて施術を行っていきました。また、頭部の刺鍼も軽く行い改善をはかった。
一回目の施術後、首肩周りのコリは自覚的にかなり解消されたとのこと。頭痛は少し経過してみてみないとわからない。
2回目の施術後普段の片頭痛の痛みのVASが10→3~4に軽減。眠りは途中で目覚めてしまうことがなくなったかもとのころ
3回目で痛みのVASは2~3程度。3回目以降の変化は少しずつで緩やかに改善していった。定期的に片頭痛が出てしまうのでその時に1~2回施術を受けると症状は改善される。頭痛薬を飲むことはほとんどない。
症例 2
20代 女性
高校生の時から偏頭痛に悩ませられていて、頭痛が起きたらその都度痛み止めを服用してやり過ごしていた。しかしここ1、2か月の間で痛み止めが効かなくなり、何とかしたいと思い鍼灸を受けることを決めた。
社会人になり環境が変わったことでひどくなったような気がする。とくに、天気が崩れると低気圧のためか痛み増悪する。
仕事はデスクワークで1日で8時間はパソコン作業をしている。そのため首肩コリもひどく、疲れがピークの時は首の痛みが出現する。
当院の施術
まずはじめに自律神経測定器でお身体の状態を確認していきました。
自律神経の交感神経が過剰に働いており、社会人になり環境の変化でストレスの影響が現れていました。交感神経は血管を収縮させる働きがあり、急激な強い収縮から弛緩され元の状態に戻る際に頭部の神経を刺激してしまうことで偏頭痛が起こります。そのためこの方は自律神経の乱れが大きな原因と考えられます。
また、首肩の筋緊張が非常に硬い状態なので、首肩のコリによって頭部の筋肉の収縮し、偏頭痛を助長していると考えられます。
①自律神経の調節
②首肩の筋緊張の緩和
③頭部の筋緊張の緩和、鎮痛
上記を目的とした施術を行いました。
経過
1回目
痛みが軽減された。
首肩も軽くなった。
2回目
少しまだ痛みがでるが、以前より頻度は少ない。
3回目
天気が悪いと頭痛が起きるが、それ以外はあまり気にならない。
30代 女性
10代の頃から片頭痛に悩まされていて、雨の降る前日や雨が降る日といった低気圧時は痛みが出やすい。特に台風や梅雨の時期は毎年酷くなる。
酷くなると痛み止めも効かなくなることもあり、気持ち悪くなって動けなくなることもある。
明るい光で誘発されることもある。
仕事はデスクワークと接客で、慢性的な首肩コリがあり、精神的ストレスも感じる。
ストレスが強い時は頭が重くなり、片頭痛が出やすい。
いつもは首肩コリがひどくなると頭痛が起きるため、整体やマッサージにいって対処していたが、知り合いに鍼灸をおすすめされて、当院を受診した。
好発場所は左の側頭部で、生え際あたりから耳の上あたりに痛みが出やすい。たまに右が痛くなることもあるが、ほとんど左側。
鍼は初めてのため、少し緊張している。
当院の施術
まずお体の状態を確認したところ、首のアライメントが崩れいわるゆストレートネックになていました。
また、首肩コリの筋緊張が非常に強く、首の後屈や側屈の可動域も狭くかなり制限されていました。
頭部は側頭部に強い硬結がありましたが、頭全体的に柔軟性が乏しく筋肉の緊張が見られました。
この方の片頭痛は、従来の神経の刺激によって起こる片頭痛だけではなく、首肩コリの影響による筋緊張型も混合しているように感じられました。
そのため、ストレス緩和に自律神経の調節、首肩や頭部の筋緊張の緩和にトリガーポイントを用いた施術、鎮痛を目的に低周波鍼通電療法を行っていきました。
経過
1回目
頭が少しスッキリした。
首肩も軽いが、すぐに戻ってしまった。
2回目
少しずつ楽になっている気がする。
3回目
あまり大きな変化はない。
4回目
雨の日の頭痛はいつもより軽かった。
5回目
完全に痛みが出なくなったわけではないが、強い痛みは出なくなってきた。
現在も継続して通院中
脈拍に合わせたズキズキとした強い痛みを伴う頭痛です。片頭痛とは名前のごとく片側性で眼窩後部や前頭部、側頭部に頭痛を認めることが多いですが、中には発作の際に右や左に痛みが移動したり両側性に起こることもあります。音や光やにおいに敏感になったり、めまいや吐き気を伴うこともあります。
日本人で片頭痛がある人は約840万人と推計され、性差は女性ホルモンと関連があるため女性に多く見られます。年齢では20代~40代に比較的多く見られる疾患です。片頭痛には、発作前に前触れがあるものとないものがあり、前触れがある時は「閃輝暗点(せんきあんてん)」という視野の一部にキラキラした光が現れる事があります。家族歴があることも多くあり特に母から娘へと母系遺伝の例が多いとされています。
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発生原因は現在の医学でもはっきりとは解明されていませんが、三叉神経血管説と脳血管拡張説が最も有力視されています。三叉神経とは顔面周囲の感覚を司る神経で、何らかの要因で三叉神経が刺激を受けると、それに伴い三叉神経の末端から神経伝達物質が分泌されます。その影響で血管が拡張し、炎症が発生することで、神経が刺激され痛みが発生すると考えられています。
脳血管拡張説は、血小板から「セロトニン」という物質が放出されると血管が一度収縮しますが、その後時間と共に血管が拡張していく際に頭痛が起こると考えられており、このセロトニンはストレスによって過剰分泌されることが確認されています。
・月経、排卵期
・出産後、更年期
・寝不足、寝すぎ
・空腹
・アルコール
・ストレス、疲労の蓄積
・天候や湿度の変化
・まぶしい光、強いにおい
・人混み、騒音
脳の視床下部は、女性ホルモンの分泌や、食欲、睡眠などを司っているため、月経や排卵、出産や更年期、寝不足や寝すぎ、空腹などが引き金になると考えられています。
また、視床下部は自律神経も司っているため、ストレスやストレスからの解放、疲労、天気や湿度の変化、アルコールの摂取、強い光やにおい、騒音などの外部環境のストレスなどから引き起こされることがあります。
その他にも頭部外傷、首の痛み、顎関節の病気(顎関節症)が片頭痛の引き金となったり、片頭痛を悪化させたりすることがあります。

・頭の片側あるいは両方が脈に合わせて強い痛みを感じます。また、歩行や階段昇降など日常的な動作で悪化してしまうことがあります。
・片頭痛の頻度は個人差があり、一度発作が起こると数時間から数日間症状が持続します。
・光、音、においなどの外部環境に敏感になり、それらの刺激でより強く頭痛を感じることがあります。
・吐き気を伴う事もあり実際に吐いてしまうこともあります。
・前兆として閃輝暗点、あくび、むくみ、疲労感、胃の不快感、空腹感、などが起こることがあります。また、それほど多くはありませんが平衡感覚の消失、腕や脚の脱力感、発話困難などの症状が生じることがあります。

※閃輝暗点とは:視界の中心辺りにチカチカと輝く点や、キラキラとした稲妻、ノコギリの歯やガラス片のような光が見えたり、景色が歪んで見え視野が欠けたりする現象です。これは何らかの原因でセロトニンが減少すると、大脳の中で視覚を司っている視中枢で血流量が減少し、それによって閃輝暗点が現れると考えられています。一般的に閃輝暗点は10~20分程で消失し大抵その後に頭痛が起こります。
片頭痛の発症の原因と考えられている血管の収縮、拡張や三叉神経の様子を検査で調べることはできません。そのため主に問診により診断されます。しかし、脳腫瘍や脳出血など脳組織自体の異常が認められる場合には、MRIなどの精密検査が行われます。詳しい症状や、持続時間、発作のタイミング、生活環境などの情報をもとに総合的に判断します。なお、片頭痛の診断として、国際頭痛学会の診断基準があります。
薬物療法と予防療法が基本となります。
片頭痛を誘発する要因として睡眠不足や睡眠過多など睡眠の質、極端な空腹、アルコールの過剰摂取(特に赤ワイン)などが挙げられます。
規則正しい生活を心がけましょう。チーズや赤ワイン、チョコレート、ナッツなど特定の食べ物や薬が刺激となる場合があります。それらが引き金となって頭痛が起こる方は摂り過ぎないか、避けた方が良いでしょう。
また、過労等による過度なストレス、長時間の一定姿勢の保持なども引き金になるため状況に合わせてそれらの改善を試みることが大切です。
片頭痛が起こってしまった場合、まず安静が第一です。刺激やストレスを避け暗い静かな部屋で休みましょう。
可能であれば少しの時間でも睡眠をとると痛みが和らぎやすいです。また、痛む部分を氷などで冷やすと炎症が和らぎます。揉んだり温めたりすると逆効果になります。
痛みが激しい時はお風呂で長時間身体を温めるのは血管の拡張、炎症が増すおそれがあるためシャワーですませるか、長時間の入浴は避けましょう。血管収縮作用のあるカフェインを含むコーヒーやお茶などの適量の摂取も有効といわれています。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学では、現代医学での28週以降の骨盤位を逆子とするという概念は18世紀後半に至るまでなかったころもあり、逆子に対する鍼灸治療は古くから行われてきた各疾患に対する鍼灸治療と比べて歴史はそれほど長くはありません。
しかし、逆子に対する鍼灸治療の論文が出ていることで積極的に施術が行われています。
逆子の治療で主に使われるツボは、
・至陰(足の小指の爪の付け根、外側に位置する)
・三陰交(足の内くるぶしのうえ指4本分上に位置する)
です。至陰は難産時に胎児をスムーズに出すツボとして昔から使われてきたツボです。また、三陰交は産婦人科症状に対して良く効果のあるツボとして知られており、逆子治療の他にも妊娠中の体調維持にもよく使われるツボです。

逆子に対する当院の治療は、特効穴と言われる至陰と三陰交にお灸施術を行います。その他
・自律神経の状態を計測して自律神経を整えること
・お灸で身体全体を温めて冷えの改善
・東洋医学的観点より足の腎経・肝経・脾経のツボを用いて出産に重要な三経の状態を整える
これらを基本的にははり灸を用いて施術していきます。はり灸施術が苦手という方には刺激量を調整したり、マッサージなど手技療法を行ってリラックスできる施術を心掛けております。

妊娠28週を過ぎると一般的に逆子と診断されることが多く、28週過ぎて逆子が問題視されてからすぐに鍼灸施術を開始するとそれだけ逆子が治る可能性が高まります。治療開始が33週くらいまでであれば鍼灸治療による回転率は高くなります。
産婦人科などで逆子と診断されたら早い時期から鍼灸治療を始めることをおすすめします。

逆子に対する鍼灸治療は、以前よりおこなわれており、特に至陰や三陰交というツボにお灸をすると逆子が治るとして広く知られています。
一般的に妊娠8カ月を超えてまだ逆子の状態だと、赤ちゃんの体が成長して子宮内で動き回ることが出来にくくなるため、逆子は治りにくくなると言われています。逆子のままの出産となると赤ちゃんの成長には問題はありませんが、分娩時に時間がかかったりへその緒が圧迫されやすかったりと胎児母体とともにリスクが高まります。その場合、帝王切開術での出産となってしまう事があります。
至陰へのお灸でなぜ逆子が治るのかその機序ははっきりとはいまだ解明されてはいません。しかし、至陰へのお灸で子宮動脈の血管抵抗指数(RI)が低下したという報告もあり、子宮筋の緊張が低下して逆子の改善につながるのではないかと考察されています。
また、全日本鍼灸学会の逆子の研究
では、至陰へのお灸と三陰交への灸頭鍼で骨盤位(逆子)584例中525例が逆子が改善された(改善率89.9%)という報告があり、鍼灸治療が有効な治療法として紹介されています。
逆子とは子宮内で赤ちゃんの頭が上腹部や臍横にある状態をいいます。
通常、胎児は妊娠後期となると頭部の重たさや頭から産道を通り抜けるために胎児の頭は子宮口に向いていて逆に臀部や足は上腹部にあります。こちらのほうがスムーズに出産しやすいと言われており、逆子の状態での分娩となってしまうと分娩時間が長くなってしまったりと母子とともに危険な状態となってしまう可能性があります。

妊娠中期・妊娠7ヶ月くらいまではまだ胎児も成長しておらず、子宮内にスペースがあり胎児が動きやすいため約30%が逆子の状態となると言われています。妊娠7カ月を過ぎると頭が恥骨側に位置する正常な頭位で安定することが多いです。しかし、それとは逆に逆子の位置で安定することもあり、逆子の状態で出産期を迎える人は日本では3~5%の頻度と言われています。
逆子で出産を迎えると様々なリスクがあります。
妊娠中の逆子のリスクとして
早産
逆子となるとお腹の張り感が強くなり、早産となってしまう危険性があります。早産は妊娠37週より前に出産することで体重2500g未満の低出生体重児が生まれるリスクがあり、正規産児と比べて自閉症や多動性障害・学習障害などの発達障害になってしまう危険性が高くなることが知られています。
破水
胎児が正常な頭位で子宮口に頭が向いている場合子宮口にちょうど栓をしている状態となり、羊水が流れ出るリスクを軽減させてくれます。しかし、逆子の場合は足が子宮口に向いているので子宮口に栓がされていないため羊水が流れ出てしまうリスクが高まるのです。破水をしてしまい羊水が極端に減ってしまうと胎児に酸素や栄養が届かなくなってしまい胎児に肺機能の障害が出たり、最悪の場合胎児が亡くなってしまうこともあります。また、細菌が胎児に及ぶ危険性もあり、肺炎や髄膜炎などの感染症を引き起こす原因にもなります。
出産時の逆子のリスクとしまして
分娩時間が長くなる
逆子の状態で出産に至る場合、出産する際に頭がでづらくなってしまい、母子ともに体力の消耗が激しくなり、命の危険まで及ぶ危険性もあります。そのため、日本では帝王切開を選択する産科医が増加傾向にあります。
帝王切開
逆子での分娩となると胎児と母体に負担がかかり過ぎる為、帝王切開での出産が増えています。帝王切開は一般的に胎児に影響を及ぼす危険性は少ないと言われていますが、母体には手術という事になりますのでリスクは伴います。妊娠中は血栓が出来やすい状態なので肺塞栓症や感染症などにかかる危険性があります。また麻酔による副作用が胎児に影響を及ぼすこともあります。
逆子になってしまう原因として考えられるものは母子側と胎児側があり、母子側で考えれる原因として、骨盤が小さいことや胎盤異常、子宮の奇形や子宮筋腫などが考えられます。胎児側の考えれる原因としまして胎児奇形や双子・三つ子などの多胎妊娠などが挙げられます。しかし、原因不明で逆子になる場合も非常に多いです。その場合、体の冷えやストレス過多による自律神経の乱れなどが考えられます。
30代女性
妊娠31週目。2ヶ月前から逆子だとクリニックで言われ、今日まで変化なし。
お腹の中で動いているのは感じられるし、羊水も多いから様子をみることになったが不安だったため当院を受診した。
慢性的に手足は冷えやすい。身体の疲れや痛みは特になし。
鍼灸ははじめてで緊張する。
当院の治療
三陰交と至陰をメインにお灸を施した。
足先とお腹の冷えが強かったため、足は遠赤外線で、お腹は電子温灸器で温めながら施灸した。三陰交はやんわり熱を感じる程度に10壮づつ。至陰はすこし熱いと感じる程度に20壮づつ刺激をいれる。
本人曰く身体の疲れはないとのことだったが、腰、背中のハリが強かったので浅めの鍼とマッサージを行った。
◇1回目◇
施灸しているときに赤ちゃんが動いているのがわかった。
片足のお灸が終わった頃にはぽかぽかする感じがあり、施術後は全身があたたかくなり眠くなった。
腰も自分が思っていたよりもこっていて、マッサージをしてもらい軽くなった。
次の日の検診では逆子が治っていた。
30代女性
妊娠33週目。31週のときに逆子が分かり、逆子体操やストレッチなどを試したがまわらなかった。婦人科でお灸がいいと勧められて当院に来院された。
妊娠前から首肩こりがあったが、最近はさらに辛く感じる。
当院の治療
足首から下の冷えが強かったため、まずは温めることを目的にお灸を行った。
三陰交、豊隆は15壮、至陰は20壮。
また、身体のコリも強かったため横向きで首から腰にかけての筋緊張の緩和も行った。
◇1回目◇
三陰交のお灸はすぐに感じたが、至陰のお灸は感じるまでに時間ががかかった。
お灸の最中は赤ちゃんが動く回数が多かった。
首、肩まわりはすっきりして楽になった。
◇2回目◇
前回のあとに検診があったが、まだ治っていなかった。
自宅用にお灸を購入し、自宅でのセルフケアも行うようにした。
◇3回目◇
お灸の刺激をあげてみた。少し熱かったが、今までで一番赤ちゃんが動いた。
2日後の検診で逆子が治ったことがわかった。
20代 女性
妊娠33週目の定期健診で逆子と診断された。
このまま治らなければ帝王切開の可能性もあるといわれ、逆子にはお灸が良いと聞いたことがあるため当院で逆子の施術を受けるために来院した。産婦人科の検診時には完全な骨盤位ではなく、横向きの状態である横位であった。初めてのお産で不安が大きいため帝王切開はできるだけ避けたいと思っている。
当院の施術
まず母体の状態を確認したところ、足の冷えが強く感じました。足の冷えが強い人はその冷えが下腹部まで伝わり子宮の筋肉の動きを抑制してしまいます。
また、腰回りや肩の筋緊張が強かったため、より身体のリラックス状態作りだすために首肩腰周りの筋緊張緩和と、至陰、三陰交にお灸で熱刺激を入れていきました。
また、普段の生活で足をあまり冷やさないようにする、ご自宅でできるお灸の方法などをアドバイスしました。
施術間隔は、2日に1回のペースで行っていきました。
経過
◇1回目◇
施術後は体がポカポカ温かくなって、よく眠れた。
また、施術中はお腹の赤ちゃんが良く動いていた。
◇2回目◇
同じ施術方法
しっかり熱刺激を入れていきました。
◇3回目◇
検診で逆子が改善されていた。
その後無事出産されたという報告をいただきました。
症例④
30代女性
初妊婦(妊娠29週)。産婦人科の健診にて逆子と診断されました。医師の了解を得て来院し、他に下半身の強い冷えと腰重感、お腹の張りもあるとのことでした。。
当院の施術
下肢の冷えにより子宮周囲の気血が滞り、胎児の自発的な回転が妨げられている状態と捉えました。
下半身の温煦と骨盤内の血流改善を目的に施術を組み立てていきます。
足の左右の至陰穴 に点灸を各15壮ずつ施灸行い、子宮運動の活性化と胎動の誘発を狙います。
また、三陰交に鍼での補法と温灸を実施。下肢の冷えを除去し、気血の巡りを整えます。
太衝は気血の滞りを解消し、足三里で胃腸機能を高めて気血生成を補助します。
腹部への刺激は避け、刺激量は過度な子宮収縮を起こさないように調整し、自宅での至陰へのせんねん灸(セルフケア)を1日1〜2回指導しました。
経過
◇初診後(29週)◇
施術直後から足先の温感を得る。帰宅後に強い胎動を自覚。
◇2回目(30週)◇
週2回のペースで施術を継続。下肢の冷えが軽減し、お腹の張りも和らぐ。
◇3回目(30週後半)◇
健診前の施術を実施。
結果、31週の産婦人科での超音波検査にて、頭位(正常位)への復帰が確認された。その後は出産まで安胎目的の施術に切り替え、経過良好のまま無事経膣分娩に至りました。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
東洋医学では風邪は疲労やストレスなどで体の抵抗力(正気)が弱くなったところへ風邪、寒邪などの外邪(気候の変化、湿気や乾燥、寒冷などの温度変化)が侵入することで発症すると考えられていますが、この風邪の種類を大別すると悪寒の強い「風寒型」と、発熱や炎症の強い「風熱型」に分けられます。
上気道の炎症は「風熱型」で風熱の邪が何らかの理由で身体に侵入して起こると考えられています。
いわゆる体内に熱がこもっている状態で、口の渇き、発熱などがみられます。
また、東洋医学で五臓六腑の「肺」は呼吸器系の機能の他、皮膚や鼻、喉、気管支などの働きも含んでおり、体温調整機能や免疫機能も含みます。そのため何らかの理由により「肺」の機能が低下すると喉の炎症が起こりやすくなると考えられています。
経絡では「肺」と「大腸」は表裏関係にあり互いに影響しあっているため、肺の機能が低下すると便秘やお腹の張りなどの大腸のトラブルが起こりやすくなるといわれています。
当院ではまず自律神経のバランスを測定し、お身体の状態を把握した上で治療に移ります。
過度なストレスや疲労などにより自律神経のバランスが崩れると免疫力の低下が起こり、咽頭の免疫システムにも影響を及ぼします。また、咽頭には自律神経が数多く存在するため、炎症が起こることで自律神経が刺激を受け、頭痛、肩こりなどの自律神経症状が起こりやすいといわれています。
内臓機能、免疫機能、血液循環などを司る自律神経のバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与えることで、免疫力、自然治癒力を高め全体的な身体のバランスを整えます。

また、東洋医学的観点から、「肺」や「大腸」の経絡の重要なツボや、体内にこもった余分な熱を除くツボに鍼やお灸で刺激を与えます。
それに加え喉の周囲のツボを用いて咽頭周囲の血液循環を促進し炎症を抑える効果を促します。

鼻や口の奥を咽頭といいますが、ここには咽頭扁桃、口蓋扁桃、口蓋垂などが存在しています。咽頭炎とは咽頭の粘膜とリンパ組織に炎症が起こる疾患です。ただし、口蓋扁桃炎に強い炎症がある場合には扁桃炎という別の病名で呼びます。
大きな意味で風邪として扱われることが多い疾患でもあります。咽頭は鼻や口を通して直接、外と接するところなので感染を起こしやすい所です。
様々な咽頭炎がありますが、大きく急性咽頭炎、慢性咽頭炎、咽頭特殊感染症に分けられます。
急性咽頭炎はアデノウイルスやコクサッキーウイルス感染や、A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)、インフルエンザ菌などの細菌の感染によるものが一般的です。その他にも花粉や、刺激性の強いガスなどが原因となるものもあります。
慢性咽頭炎は急性咽頭炎を繰り返したり、タバコの煙、飲酒、ほこりなどが慢性的に咽頭を刺激したり、声を使いすぎることなどにより起こります。
咽頭特殊感染症はクラミジア、梅毒トレポネーマ、結核菌、ジフテリア菌などの特殊な病原体が原因となります。これらの感染症は社会環境の変化などにより近年増加の傾向にあります。
咽頭炎は気温の変化、寝不足や疲れなどから抵抗力がおちたときに発症しやすいといわれています。
※溶連菌感染症
溶連菌とは正式にはA群β溶血性連鎖球菌という細菌です。感染する場所は鼻の粘膜や喉の粘膜、扁桃腺などが一般的です。症状として38℃~39℃くらいの発熱と喉の痛みが現れます。しかし、3歳未満はあまり熱が上がらないといわれています。風邪と違い咳や鼻水などの症状はほとんどみられません。また、頭痛や腹痛、頸のリンパの腫れ、手足などに発疹が出たり、イチゴ舌(舌がイチゴの表面のように赤くブツブツした状態になる)がみられることがあります。子供に多い疾患ですがどの年代の方でも溶連菌感染症にかかる可能性はあります。
治療は抗生物質の服薬が主になりますが、溶連菌感染症は急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの後遺症を残すことがありますので症状が無くなっても最後まで薬を飲み続けることが重要になります。
急性咽頭炎では咽頭の痛みが急激に現れ、その他喉の違和感(不快な感じ、乾燥した感じ、つまった感じなど)、ものを飲み込んだときの痛み、咳、痰、声のかすれなどが挙げられます。
このような喉の症状に加えて全身症状として発熱、倦怠感、首のリンパ節の腫れ、筋肉痛、頭痛、吐き気、食欲不振、腹痛などを引き起こすことがあります。溶連菌感染の場合全身に発疹が現れることがあり、猩紅熱と呼ばれています。
慢性咽頭炎では咽頭の不快感、違和感などが慢性的にあり、それに伴って咳払いも増えます。
咽頭特殊感染症では、症状は普通の急性、慢性咽頭炎に似ているため、症状だけで鑑別するのは困難です。
咽頭炎はいわゆる風邪として発症するため、診断は喉の状態を詳しく診察することで診断されます。視診により赤みや白苔の有無を確認し、インフルエンザや溶連菌が病原菌として疑わる場合には綿棒を使用してのどや鼻から検体を採取し迅速検査を行うことがあります。また、咽頭の細菌培養、血液検査などを行うこともあります。
細菌性の場合適切な抗菌剤を処方し、ウイルス性の場合は対処療法を行い自然治癒を期待します。
溶連菌による急性咽頭炎の場合、全身疾患の合併も考慮し、必要に応じてレントゲン検査、心電図、心臓の超音波検査などを行います。
薬物療法として喉の炎症を抑えるような内服薬や解熱鎮痛剤、うがい薬などを処方されます。また、痛みにより食事がとれない場合が点滴による水分補給が行われます。
ネブライザー治療
霧状の薬剤を鼻や口から吸入することによって患部に直接薬を当てていきます。ネブライザーを行うことにより患部に効率よく薬を作用させることができます。つまった鼻の通りを改善し、鼻水を出やすくしたり、鼻腔粘膜の腫れなどを鎮める効果があります。
副鼻腔炎などほかの病気が関与しているときはその病気の治療も行います。
症例
20代 男性
1か月前に風邪を引いてしまい、現在は熱やだるさ、鼻水は治まったが、喉の痛みと咳が残ってしまった。
病院でも治療を受けているがなかなか改善せず慢性化してきているので、病院の治療以外にも他の治療方法を考え、当院を受診した。
発症当時よりだいぶ改善はしているが、依然喉は常にイガイガしており、飲み物を飲むときは苦痛である。咳は日中はあまり出ないが、夜寝ているときに一度出はじめると止まらなくなる。
そのため、首の筋肉の張りが強く感じ、締め付けられるような感覚があるため余計に咳が出やすくなってしまっている。
当院の施術
まず、身体の回復力を司っている自律神経の状態を、測定器で確認していきました。
交感神経と副交感神経のバランスが大きく崩れ、乱れが強い状態でした。
話をお聞きすると、ついつい夜更かしをしていつも寝る時間が深夜の1時や2時ぐらいになってしまい、寝不足の状態が多いという事でした。
自律神経の乱れは、このように生活習慣が乱れることで起こります。
自律神経が乱れると、免疫力が低下し感染しやすくなると同時に、自然治癒力も低下してしまうので、喉の炎症が慢性化してしまう事があります。
そのため当院では、咽頭の炎症を抑える施術と合わせて、自律神経の調節を目的とした施術も同時に行っていきました。
経過
1回目
大きくは変わらないが、少しだけのどの痛みが軽減したような気がする。
2回目
あまり変化はない。
3回目
喉の痛みは軽くなった。
4回目
咳が出る頻度が少なくなった。
5回目
あまりのどの痛みが気にならなくなってきた。
6回目
ほとんど気にならない。
症例2
20代 女性
◇症状◇
3年前から冷えると、のど風邪をひくようになった。
頻繁にのどが痛む。同年に口蓋扁桃摘出。
翌年、慢性上咽頭炎の診断を受け、1年ほど病院の治療を続けたが改善せず。
首のコリが酷く、のどに血液が流れていないと自覚がある。
鍼灸治療も通っていたがあまり変化はなく、胸鎖乳突筋へのパルス治療を希望して当院を受診。
◇当院の施術◇
後頭部から後頚部、肩甲骨周囲、背中の筋肉へ刺入した鍼に電気療法を行い、交感神経の興奮を抑えるよう自律神経治療を同時に行った。
循環改善と筋緊張緩和を目的として胸鎖乳突筋への鍼通電療法を行った。
・1回目
後頚部は少し動きがよくなったが、前頸部の硬さは変化せず。
・2回目
全体的にゆるみがでている。
・4回目
全体的に軽くなり楽になった自覚あり。
・8回目
肌あれなどが気になり、美容鍼も同時に行う。
・7回目
ニキビが減ったことで気分も楽になっている。
・10回目以降
のど風邪をひくことがほぼなくなっている。
胸鎖乳突筋の硬さは8割りほど軽減。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
緑内障の鍼灸治療はWHO(世界保健機構)に適応疾患として定義されています。
当院の緑内障に対する施術は、第一に目の周辺のツボにハリやお灸の刺激をすることのより目の血行状態をよくします。緑内障は眼底の血流不足で発症するという報告もあり、眼底の血流改善の目的でも施術します。また必要の場合は、電気ハリも用います。緑内障では、眼圧の上昇は症状の進行につながるため眼圧を下げる効果のある経穴に鍼やお灸を用いて刺激していきます。当院の鍼灸施術で、眼圧が低下して安定して緑内障の進行を防ぐことができた方が多くいらっしゃいます。
また緑内障を東洋医学的に見ますと五臓六腑の肝と腎が深く関係していると考えられていますので、肝や腎の特に重要なツボも用いてハリやお灸の刺激をしていきます。
東洋医学の特徴である全身を診て治療いくことにより、人間の本来持っている体を正常に戻そうとする自然治癒力を引き出します。
緑内障の治療は西洋医学の目薬の治療だけでなく、東洋医学的治療を加えることで症状の進行を防ぐことができる可能性が高まります。病院と並行して鍼灸治療を受けることで相乗効果が生まれることが期待できます。

緑内障の原因は眼圧が高くなることが一般的に知られていますが、日本人に一番多いのは、正常眼圧範囲でも緑内障を発症してしまう正常眼圧緑内障です。

↑お灸治療も用いて血流の改善を図っていきます。
東洋医学では五臓六腑の肝は目に開竅するといわれており、目の疾患は肝機能の障害が深く影響していると考えられています。肝血が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。
また東洋医学では緑内障は瞳孔の疾患と考えられていて瞳は五臓六腑でいう腎に当てはまります。よって緑内障は肝が最も深く関係していますが、腎の疾患でもあります。また肝と腎は相互に依存しており、互いにとても深い関係にあります。

緑内障の発症や進行には、眼圧や加齢、酸化ストレスなどさまざまな要因が複雑に絡み合って関与していると考えられています。
・強度近視の人
強度近視の方は、眼軸長が長く楕円形みたくなっている場合が多くただでさえ視神経が障害を受けやすくなっており、緑内障の発症リスクが高いと言われています。よってこれ以上近視が進みにくくするように日常生活で気を付ける必要があります。
スマートフォンやパソコンなどを長時間見ない・一定時間見たら必ず目の休憩時間を取るといったことが重要です。
・酸化ストレスをへらす、消去する
体内に取り込まれた酸素のうち数%は活性酸素に変わると言われています。活性酸素は増えて過ぎてしまうと正常な細胞や組織を傷つけてしまうリスク(酸化ストレス)があります。
緑内障の重症度と酸化ストレスを調べた研究では、緑内障が進行している人ほど酸化ストレスが多い傾向があるという結果が出ました。
比較的若い世代にもその傾向が強く、酸化ストレスをへらすことで緑内障の発症リスクや進行リスクを減少させる可能性があります。
酸化ストレスを増やしてしまう要因として、激しい運動や紫外線、精神的ストレス、喫煙習慣、睡眠不足が挙げられます。それらをなるべく控えるようにしてビタミンA/C/Eが豊富に含まれる果物や野菜を摂るようにしましょう。
・カロリー制限をすると緑内障の進行予防になる
マウスを使った実験でカロリー制限によって緑内障の進行が抑えられたという結果が出ています。
正常眼圧緑内障を引き起こすマウスに位一日おきに絶食をさせたマウスは、同じように正常眼圧緑内障が発症して通常の食事を摂らせたマウスに比べて視神経の変性が抑えられて見る機能が悪化しにくくなることがわかりました。カロリー制限をすることで活性酸素の発声を抑えることができ、酸化ストレスの軽減に役立ったのではないかと推測されています。
マウスと同じように一日おきの絶食はほかの弊害が起こる場合もありますので腹八分目に食事を抑えるなどして食事量を減らすことを心がけると酸化ストレスを抑えられて同様の効果が得られる可能性があります。
症例1
50代 女性
10年ほど前から緑内障を患っており、一番症状がひどい時は眼圧が24mmHg程と高かった。現在は眼圧が20mmHgと少し下がってはいるものの薬を点眼し続けているため副作用も出てきて本人としては薬を使わないようにしたいとのこと。小さい時から強度の近視で先天性の白内障や網膜剥離も患っており目の疾患は今までも多かった。
目の症状の他に首から肩甲間部にかけて硬く、つらい。睡眠の質が悪く朝すっきりとしないことや冷え性、下痢など自律神経症状もみられる。
当院の治療
目ばかりでなく、全身の症状を時間をかけてじっくりと問診した後、自律神経測定器で自律神経の状態を計測しました。
治療方針として
1.自律神経の調整
2.首肩の筋緊張の緩和
3.目の周りの筋緊張の緩和
この3点を重点的に行いました。
この患者さんの場合は鍼灸治療が久しぶりということもあり、最初は刺激量を抑えて鍼も細い鍼を使用し、鍼灸治療の刺激を徐々に体に慣らしていくように施術していきました。
治療経過
◇1回目◇
自律神経測定器の結果、交感神経が過亢進の状態でしたので、まず心地よい程度の熱さのお灸で体をリラックス状態に持っていき、副交感神経の活動を上げる施術を重点的に行った。
◇2回目◇
1回目の治療後体が温まった感じが続いて長年の手足の冷えが良くなったと感じたとのこと
◇3回目◇
手足は継続して温かいと感じる。目の状態はあまり変化が見られない
◇4回目◇
首や肩の症状がいくらか和らいできた
◇5回目◇
見えづらさなどの目の状態が少しずつ改善されてきた。
◇6回目◇
眼科で眼圧を測定したところ眼圧が14~15mmHgと下がっていた。このままの眼圧だと薬の量を将来的には減らしていけるとのこと。
症例2
40代 男性
◇症状◇
3年前ほど前にたまたま検査を行った際、眼圧が高いことが発覚した。正常眼圧が平均14、15ぐらいなのに対し、両目とも25であった。自分で生活面での改善を行った結果、19まで落ちていたが、このままの状態が続けば視野傷害が出現する恐れもあり、それを鍼灸治療で食い止めたいという思いから当院に来院した。目のかすみが若干あるが緑内障自体の症状はまだない。
◇当院の治療◇
まずは自律神経測定器にて現在の身体の状態を計測。自律神経の乱れもあり、血管の働きも低下していたので、自律神経調節の治療を行った。房水の排出を狙い目の周りにあるツボに刺鍼をし、そこに低周波を流した。デスクワークが多く目への血流の妨げになっていると考えられる首肩周りの緊張を取るため首肩、肩甲骨まわりにも刺鍼。
・1回目
施術後、目の疲れが軽くなったが、目のかすみがまだ目立つ。
・2回目
目の疲れがだいぶ取れてきた。かすみも薄くなってきた。
・3回目
眼科で精密検査を行ったところ、眼圧が19のままであった。
・4回目
かすみがさらにとれてきている。
・5回目
かすみが取れてきて、目も疲れにくくなってきた。
・6回目
再び検査を行った結果、眼圧が16まで下がっていた。
症例3
50代 男性
1年前にかすみやドライアイが気になり始め、半年前から視界が一部黒くなった事に気がついた。急いで病院で受診したら緑内障と診断された。
眼圧は当初、右眼が40、左目が20と右眼が特に異常に高い状態だった。
右眼の手術を受けて正常範囲内まで下がったが、また一時的に40まで上昇し、現在は両目25前後で落ち着いている。
正常範囲内まで眼圧を下げることを希望して来院した。
高眼圧の影響で常に頭痛に苦しめられている。
また、デスクワークやストレスの影響で首肩、背中の筋緊張が強く見られた。
当院の施術
まず、自律神経測定器でお身体の状態を確認しました。
運動習慣がなく、食生活も脂質が多いものを好むという事のためか、血管の弾力性が低下しており、血管年齢が20歳も実年齢を上回ってました。また、交感神経と副交感神経の割合が9:1とバランスがかなり乱れており血流低下、自然治癒力の低下など身体の機能が正常に活動していないことが予測されました。
施術内容としましては、自律神経調節治療、首肩、背中の筋緊張緩和、眼の周囲に刺鍼し低周波で刺激する鍼通電療法を行いました。この3つを組み合わせることにより、眼の血液循環が改善し、房水が排出されるようになります。
通院間隔は最初の1週間は1回~2回、眼圧が正常範囲内で安定してきたら、2週間~4週間に1回とメンテナンスとして通っていただいています。
経過
◇1回目◇
身体がリラックスできて、眼もスッキリした。
◇2回目◇
とても眠れるようになったが、忙しいと心身ともに疲労感が強くなる。
◇3回目◇
身体の疲労感が取れ
◇4回目~10回目◇
定期検査で右14、左13まで眼圧が低下していた。
◇11回目~15回目◇
視野狭窄の進行が止まっており、眼圧も前回の検査と同じ数値だった。
◇16回目~20回目◇
繁忙期や気温の急激な低下など複合的な要因があり、眼圧が右16、左15と少し上昇した。
◇21回目~25回目◇
また眼圧の低下がみられ、両目とも13で落ち着いている。
現在は月に1回の頻度で定期的に通院中。
症例4
50代 男性
幼少期より近視であった。3年ほど前から、眼科の検査で眼圧が両目とも20mmHgあり、点眼薬は使用せず、様子をみていた。今回、定期検査の結果、眼圧が両目とも23mmHgとなり、薬をあまり使いたくないため、当院へご来院された。目の痛み、視野欠損や頭痛の症状はない。日常的にパソコンを使用するため、眼の疲れを感じている。また、仕事が忙しく身体の疲労や、首肩こり、腰痛などの症状もある。
施術
全身の筋緊張緩和や血流改善のため、自律神経調整施術を行いました。
触診では、首肩から腰にかけて強い筋緊張がみられたため、うつ伏せの際は首肩と腰に鍼通電を行い、筋緊張の緩和を図りました。
仰向けの際には、房水および血液循環を促すため、眼の周囲に鍼通電を行いました。
さらに、身体の自然回復力の向上、副交感神経の働きを高めるため、全身的な自律神経調整施術を行っていきました。
来院頻度は1週間に1回。
一回目
施術後は目が軽くなった。
二回目〜七回目
眼精疲労と首肩の凝りが軽減された。
八回目
眼圧が右目は18mmHg、左目は20mmHgにまで下がった。
一五回目
定期検査の結果、眼圧が両目とも18mmHgまで下がった。
視野検査の結果も問題がなかった。
以降も正常眼圧を維持するため、来院頻度を下げご来院中。
症例5
50代 女性
◇症状◇
2年前ほど前に眼科で緑内障の兆候があると診断されたがまだ目薬を使うレベルではないとの判断で経過観察だったが、最近、左目の視野の一部にモヤがあることに気づき当院を受診。
眼圧は21~22mmHgと境界線の状況。進行しないよう現状維持を希望されている。
◇当院の治療◇
首の凝りと後頭部のつまりが強く、自覚として眼の奥の重さがある。
自律神経の調節を目的に全身治療、首と後頭部へは筋肉まで刺入し筋緊張を緩めた。眼の周りのツボへ刺鍼を行い血流改善を促した。
・1回目
施術後、なんとなく流れが良くなったような感覚があった。
・2回目
当初の自覚的症状から6~7割くらいになった。
眼圧は15~16mmHgと低下していたが、正常眼圧緑内障の場合12mmHgくらいまで下げた方が良いと医師から言われている。
・3回目
施術後しばらくは感じないが、日数が経つにつれ左目の奥の重だるさが再発してくる。
・4回目以降
重だるい感じやモヤは軽減され、治療効果の維持する日数は伸びているように感じる。
眼圧と体調を維持すため、月に1回のペースで治療を続けている。
症例4
40代 女性
◇症状◇
24年前に開放隅角緑内障の診断を受け徐々に視野欠損も起こっていた。
目薬を処方され、点眼を続けていたが、数年前から副作用によりまぶたが下垂するようになり、目薬の使用をやめ、別の点眼薬へ変更。
ここ数か月は眼圧が高く、オペになる可能性もあると言われ、当院を受診。
首肩に力が入りやすく、昔から疲れやすい。
◇当院での治療◇
全身的に筋肉量が少なく力ないが、首肩は凝り固まり、可動域が狭い。
刺激に弱いため、全身へ細めの鍼で浅い刺激をいれ、首肩と目の周りには刺入しないバネ式とローラー式の鍼を用いて施術を行った。
・1回目
施術後、肩の力が抜け3日ほどは体が軽く感じた。
・2回目
まぶたが上がりやすくなった。
・8回目
頬のたるみなどが気になり、美容鍼も同時に行うと同時に、首やお顔も刺入する鍼へ変更。
・10回目
眼圧は16~17へと落ち着いている様子。
・10回目以降
眼圧は12と15まで下がり、点眼薬をしていた頃よりも安定している。
身体とお顔がコリやすいため、定期的に治療を継続している。
④緑内障の日常生活での注意点
緑内障は症状が進行すると失明にまで至るとても怖い病気です。視野欠損や中心暗点の症状に気づいた時点で症状がかなり進行していることも多いので、普段の日常生活で日ごろから緑内障にならないように予防していく必要があるのです。
日常生活で緑内障を予防するために
・糖分を控える
糖分を過剰摂取すると血液中の糖分が増えて血液はドロドロ状態となりやすくなってしまいます。眼の血管は細かい血管が多く血液がドロドロ状態ですと詰まりやすくすぐに血行不良の状態へと陥りやすくなります。眼底の血流不足は緑内障の原因となるとも言われるため日常生活での糖分の過剰摂取は控える必要があります。
・アルコールを控える
過度なアルコール摂取は、眼圧を高くすると言われ緑内障の原因になる可能性があります。また東洋医学的に診ても目と肝は関係が深く、アルコールにより肝が痛めつけられて目の症状が出やすい状態となってしまいます。
・目の疲れを溜め込まない
普段、パソコン作業やスマートフォン操作で多くの時間を費やす方は特に目の休息を意識して目を休める時間を確保するように心がけましょう。近くのものを見るということは人間の目にとってはとても負担の大きいものとなります。作業に合間で遠くのものにボーっと視点を合わせるようにして目の筋肉を休息させましょう。
・適度な有酸素運動
有酸素運動は高まりすぎた交感神経の活動を抑制させて副交感神経の活動を高めるリラックス効果があります。すると、全身の血行は良くなり、緑内障の予防となります。
緑内障とは何らかの原因で視神経が障害されて視野が狭くなる疾患です。緑内障では一般的に自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多くあります。視野障害の進行としてまず目の中心を少しずれた場所に暗点ができます。
実際にはその暗点は両目で見ることにより補われたり、目を動かすことにより気付かないことが多いようです。症状が進行してくると暗点は徐々に拡大していきます。視野はさらに狭くなって、ついには日常生活に支障をきたすようになり、さらに放置すると失明に至る場合も少なくありません。緑内障は糖尿病性網膜症を抜いて一番の失明の原因となっています。
※眼圧が低いと…
緑内障は眼圧が高くなってしまい眼球が視神経を圧迫してしまうことにより視神経細胞を傷つけて視野欠損や視力の低下を招く疾患です。では、逆に眼圧が低すぎる場合は、目に何か不具合を生じさせるのでしょうか。
眼球内の硝子体の中には房水と言われる液体が入っています。房水は毛様体で生成されて硝子体内に排出されます。硝子体内には欠陥が存在しないために房水は、硝子体内の一定の圧力によって循環することで栄養を運ぶ役割や眼球の形を保つ重要な役割があります。この圧力を保てないと房水の働きが十分にできなくなってしまったり眼球の形を正常に保つことが難しくなってしまうのです。もちろん眼圧が高くなってしまっても視力や視野に影響を与えてしまいますが低すぎてもダメなのです。
眼圧が低すぎる状態は、眼球の形を一定に保つことが難しくなるためピントを合わせずらくなってしまうのです。すると視力が低下するばかりでなく物が歪んで見えたり、ひどいと歩くこともままなくなり日常生活に大きな支障をきたしてしまうのです。
正常な眼圧の範囲は、一般的に10~20㎜Hgと言われており、眼圧が10㎜Hgを下回ってしまった場合注意が必要です。ちなみに眼球はまぶたを閉じれば自分でその硬さを知ることができます。眼球を抑え過ぎるのは目に良くないことですが、自分の眼球の硬さを知ることは病気の早期発見に役に立ちます。

緑内障は眼球における房水の流出路が障害されて起こると考えられています。目の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ、房水とよばれる液体が流れています。
房水は毛様体で生成されてシュレム管から排出されます。隅角はその経路の一部であり、緑内障にとってとても重要な場所です。眼の形状は房水の圧力によって保たれていてこれを眼圧といいます。緑内障はその眼圧が上昇することによって視機能が障害される疾患でもあります。緑内障の種類は5つあります。
ⅰ)原発閉塞隅角緑内障
虹彩の根もとが前に押し出されて隅角が狭くなり、房水の流出が悪くなって緑内障が起こります。中高年の女性に多いとされています。急性型と慢性型があります。急性型は眼圧が急に上がった状態で眼痛とともに頭痛や吐き気、嘔吐などがしばしば合併しますので内科疾患と間違えられる場合があります。
他覚的所見として瞳孔は散大して結膜の充血も強くみられます。慢性型は症状が軽い時は、頭痛や眼のかすみ・軽い痛みがあります。重い時は急性型の症状が現れることもあります。
ⅱ)原発開放隅角緑内障
隅角は狭くないが、その機能が悪く、房水の流出が障害されるもので慢性に経過します。正常よりも眼圧がやや高い状態が続いて、そのため視神経が障害されて、次第に視野が狭くなって視力も低下していきます。
そして視神経までも委縮してついに失明に至る場合もあります。また頭痛・軽い眼痛や眼のかすみといった症状を訴えることもあります。
ⅲ)正常眼圧緑内障
眼圧は正常範囲(10~21mmHg)であるが、視神経が障害されて視野の狭窄が見られるものをいいます。緑内障は、眼圧が高くなることが原因だと知られていますが、実は日本人で一番多いのが、この正常眼圧緑内障です。
視神経の障害を起こさない眼圧には個人差があり、人によっては低い眼圧でも視神経障害を起こすことがあります。眼圧が正常であること以外は原発開放隅角緑内障と同じ症状が現れます。
ⅳ)続発緑内障
ぶどう膜炎・ステロイド薬の長期点眼・外傷・眼内腫瘍・網膜疾患などでも緑内障の症状が起こる場合があります。
ⅴ)先天緑内障
隅角の形成不全による房水の流出障害で起こります。角膜が混濁するほか、乳児の場合は眼球の伸展性あるため眼球全体が大きくなります。自覚的に羞明や混濁などの症状があります。
Ⅵ)薬の副作用
薬の副作用でも緑内障が起こることが知られています。特に抗精神薬や抗不安薬、睡眠導入剤において目の副作用として原発性閉塞隅角緑内障があります。日本緑内障学会が行った調査によりますと有病率は決して多くないとされていますが、緑内障の急性発作が起こる危険性があると示されています。また多くの精神疾患に関する薬には目に対する副作用があると報告されています。ムスカリン性アセチルコリン受容体遮断作用による調節障害により目のかすみ症状が起きることがあります。その他の精神疾患薬の副作用として首や顔・眼球の筋肉にゆっくり持続的な異常収縮が起こることがあります。目ではまれに眼球上の瞼のけいれんが起こることがあり、注意が必要です。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院

夏の疲れの原因は発汗による気の流出、暑さによる睡眠不足、冷房による陽気の不足、冷たいものの摂り過ぎによる脾胃の不調など様々ですが、東洋医学では夏バテは気虚、陰虚、湿邪の三つのタイプに分類されます。
気虚
暑さによって体力が消耗し、力が出ない状態
食欲の低下、元気が出ない、だるさ、めまいなど
陰虚
汗など体内の水分を失い、脱水症状に近い状態
手足のほてり、のぼせ、イライラ、口の渇き、食欲不振、頭痛など
湿邪
冷たい食べ物や飲み物の摂り過ぎで胃腸の消化吸収や水分代謝が悪いことが原因になりあます。新陳代謝が悪くなることで、体内に水分が溜まり、夏太りやむくみを引き起こします。
だるさ、むくみ、下痢など

当院の夏バテに対する鍼灸治療は、まず第一に自律神経を整えることです。自律神経の状態を正常に機能させることで、睡眠の質の向上や胃腸の機能回復、免疫力のアップなどにつながります。

そこで当院では、自律神経測定器で自律神経の状態をチェックして一人一人の自律神経の状態・体質などを見極めてその方に合った施術を行っていきます。
また東洋医学的観点より、特に気虚・陰虚・湿邪の病態を改善していきます。その他夏に多いむくみ症状や足の冷え、頭痛・肩こりに対してもその症状に合わせた独自のツボを用いて施術していきます。

50代女性
暑くなり始めた7月中旬辺りから徐々に体調不良に。朝の通勤時の電車や社内は冷房がきいていて寒さも感じて胃の辺りがキリキリと痛むことがある。足周りの冷えは感じるが、頭は火照った感じで額や頭からよく汗は出る。
何となく日中体のだるさを感じて仕事のやる気がおきづらく、夜も寝つきが悪くなってきた。食欲はあり。
漢方など普段から服用することもあり、東洋医学に興味があり、鍼灸治療を受けてみたいということで当院にご来院されました
施術
自律神経測定器では、日中の測定にも関わらず副交感神経の状態が優位で日中夜が逆転しているような自律神経のバランスでした。夜の寝つきも悪いとのことでおそらく夜は交感神経の活動が上がってしまうタイプだと考えられ、自律神経のバランスは良くない状態です。
東洋医学では、気虚・湿邪タイプだと考えられ特に五臓六腑の『腎』や『肝』に異常が出ていると考えれます。
鍼灸治療では、自律神経のバランスを整え、腎や肝のツボで気を補いつつ湿邪を体外に排出するようなツボを用いて治療していきました。
経過
合計4回ほど施術を受けていただきました。治療のペースは3~4日に一回ほどです。
徐々に睡眠が改善されてきて日中のだるさと冷えも感じづらくなっていきました。
日常生活では、運動習慣がなかったため血行改善や日中の交感神経の活動を高めるためにも朝に軽いジョギングの有酸素運動と日中にスクワットの無酸素系の運動を行うようにしていただきました。
症例2
20代 男性
10代のころに比べて夏のだるさが気になるようになってきた。特に今年の夏は今までで1番だるさを強く感じる。だるさ以外にも、食欲不振、不眠や、頻度は少ないが下痢をすることもある。
社会人になってから環境が変わり、生活習慣の乱れやストレスによって自律神経の乱れが気になっていた。
ここ最近夏場の平均睡眠時間は5時間程度で、長い日は6時間、短い時は4時間しか眠ることができない日もある。
身体のだるさや疲労感から仕事に集中することが難しくなってきており、体調を整えて今年の夏を乗り切りたいと思い来院した。
当院の施術
問診、触診に加え、自律神経測定器で現在の自律神経やストレスの状態を確認していきました。
測定の結果、交感神経の働きが弱く、副交感神経の働きが強くなっていました。
測定した時間は日中のため、交感神経が優位になっているのが正常ですが、副交感神経の働きが強いので、自律神経の働きが乱れていることを確認できました。
まずは仰向けで腹部、腕、足、頭部の経穴に鍼で刺激し、自律神経の調節を促す施術を行いました。
次にうつぶせになり、背中や首肩の筋緊張を緩める施術を行いました。
経過
1回目
施術した日はよく眠れた。
次の日からまた眠れなくなったため、まだだるさは取れない。
2回目
徐々に眠れる日が多くなってきた。
3回目
熟睡できるようになってきて、身体の疲れも軽快してきたような気がする。
4回目
睡眠の質、時間共に改善傾向。
だるさも軽くなった。
症例3
50代男性
7月下旬より全身の強い倦怠感、食欲不振、日中の胃もたれを訴え来院。オフィス内の強力な冷房と室外の酷暑による温度差(クーラー病)から自律神経が乱れ、夜間の不眠と中途覚醒も続いている。軟便傾向であり、多汗による口乾はあるものの、冷たい飲料を好むため胃腸の冷えが顕著となっている。
当院の施術
猛暑と冷房による寒冷刺激が交錯し、自律神経の調節機能が破綻した状態である。さらに、冷たい飲食を好むことにより消化吸収を担う「脾胃」の運化機能が失調され、エネルギー不足となった。
脾と胃の運化機能を上げ、そして自律神経の安定をさせていく。
自律神経の緊張を緩和し睡眠の質を高めるため、背部兪穴、および内関へ置鍼。また、体内の余分な湿気を除くため陰陵泉へ刺鍼した。
胃腸の冷えを改善するため、腹部の中脘や気海、足の足三里に対して心地よい温熱刺激を施し、陽気を補い温煦作用を高めた。
経過
初回~3回目
初回施術後当夜より熟睡感が得られ、不眠が改善傾向へ。3回目の施術前には胃もたれが軽減し、食欲が回復し始めた。
4〜5回目
全身の重だるさが大幅に軽減し、軟便も解消。冷房による身体の芯からの冷えを感じにくくなった。
現在、月2回のメンテナンスへ移行。冷飲食の制限など食養生の指導も併行し、夏を元気に乗り切る体力を維持している。
夏の暑さに身体が対応できなくて不調が出ている状態の事を、夏バテといいますが具体的な定義はありませんし、「夏バテ」=病名ではありません。室内外の急激な温度変化や日中の暑さから体温調節中枢である自律神経のバランスが崩れることで様々な症状が現れます。夏バテの代表的な症状は全身のだるさと疲労感です。何となく体がだるく、疲れが取れにくい日が続きます。暑さによって睡眠不足になる事も少なくありません。
また、日中の暑さによって体の中の温度が高くなると胃腸への血流が少なくなったり冷たいものの飲食が増える事で胃腸に負担がかかり胃腸の働きが低下し、食欲不振や便秘や下痢を引き起こす事もあります。睡眠不足で疲労が回復されない事での疲労の蓄積や、食欲不振での栄養不足、これらが引き金となってなんとなくだるいといった全身の倦怠感に繋がります。
夏バテは体力や免疫力の低下を起こすので、そこから風邪に繋がることもあります。

・自律神経の乱れ
自律神経とは自分の意思とは関係なく、無意識のうちに働いている神経で交感神経、副交感神経の二つの神経が心臓や血流、呼吸、消化、代謝などの働きを活動、抑制しバランスよく機能する事で私たちの身体を調節しています。しかし、高温多湿の環境が続く事や、室内外の温度差、冷房での体の冷やし過ぎなどで体温調節や発汗中枢の役割である自律神経を酷使する事でバランスが乱れたり、うまく機能しなくなる事で胃腸の不調や全身の倦怠感、食欲不振、のぼせ、めまい、頭痛など様々な症状を引き起こします。
・下痢や便秘などの胃腸の不調
冷たい飲食物の摂りすぎなどによって胃腸に負担がかかり、胃腸の機能が弱まる事で消化機能の低下や下痢、便秘、食欲不振などを引き起こします。
・睡眠不足
熱帯夜など特に夏は寝苦しい日が続くことがあります。睡眠が十分にとれない日が続いてしまうと体の疲労が取れずに日中の疲労感を感じやすくなってしまいます。また、夜に交感神経が高まりやすく逆に日中に副交感神経が働いてしまい通常の自律神経のバランスと真逆になってしまう危険性もあり、それが原因で自律神経の乱れに繋がることもあります。
・食欲の低下
胃腸の不調にも関係しますが、暑いとどうしても冷たい飲み物や食べ物を多く摂取してしまい、胃腸が正常に機能しなくなってしまうことが原因で食べ物を体が受け入れづらくなってしまいます。また胃腸の働きは自律神経の活動がつかさどっているため自律神経の乱れは食欲の低下にもつながります。
・免疫力の低下
免疫機能は自律神経が司っているため、自律神経が乱れることによって免疫機能が低下して普段は排除できるウィルスや細菌なども体が防御することができずに風邪などをひきやすくなってしまいます。また、夏風邪は長引きやすいと言われますが、免疫力の低下も一因として挙げられます。
・熱中症の初期
吐き気、下痢、めまい、頭痛などといった症状は熱中症の初期症状でも見られます。熱中症は暑さによって体内の水分や塩分バランスが崩れて起こります。夏バテと熱中症の症状は似ていますが熱中症は重症化すると命の危険性もあります。
熱中症はⅠ度(軽度)、Ⅱ度(中等度)Ⅲ度(重度)に分類されており、めまいはⅠ度に含まれ、立ちくらみが起こる状態で「熱失神」とも呼ばれます。運動を終えた直後に起こりやすく顔面蒼白、脈が弱くなって速くなる、呼吸の回数が増えるなどの症状が見られます。
吐き気、頭痛、下痢はⅡ度に含まれ他にも倦怠感、虚脱感、判断力や集中力の低下などがみられます。Ⅱ度は従来「熱疲労」と呼ばれていた状態で放置したり対処が適切でない場合などは重症化する危険性があります。
Ⅲ度に分類されるのは意識障害やけいれん、ショック症状、過呼吸、手足の運動障害などです。

最近では夏バテ外来を設ける病院も増えてきましたがまだまだその数は少ないようです。夏バテをそのまま放置しておいてしまうと免疫力なども低下して体に隠れていた思わぬ疾患が出てくる危険性もあります。
内科などで行われる夏バテ治療としまして夏に不足しがちなミネラルやビタミンを補給する注射やニンニク注射などが行われたり、または最近は漢方薬を処方するところもあるようです。
食事の工夫
暑いからと言って麺類などあっさりしたものばかり食べいては、体力がなくなってしまいます。肉や魚、野菜、果物など良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルを補給しましょう。栄養バランスのとれた食事が大切です。
また、ショウガやワサビ、コショウなどの薬味や香辛料や、しそ、ねぎ、みょうがなどの香味野菜には食欲を増進させる効果がありますから上手く食事に取り入れるのも良いでしょう。決してたくさん食べる必要はありませんので、少量でも栄養価の高い食品を一日三回の食事で摂りましょう。
適度な運動
ウォーキングや軽いジョギングなど適度な運動を行うと自律神経の働きが整えられて夏バテが解消されやすくなります。朝や夕方の日差しが弱い涼しい時間帯に行い無理なく続けられるようにすると良いでしょう。
外で運動する時間がなかなか取れないという方はストレッチやスクワットなど室内で出来る運動を取り入れてみましょう。
十分な睡眠
夜遅くまで起きていると一日の疲れが残ってしまいます。早めに就寝して睡眠時間を十分にとり一日の疲れはその日のうちにとるようにしましょう。
竹素材やゴザのシーツを使ったり除湿を行うなど出来るだけ涼しく寝られるよう配慮しましょう。
清水大地

資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
当院では、自律神経を整えることを第一に治療しています。死の四重奏には自律神経が深く関係しています。死の四重奏は血管の病気を引き起こすもので自律神経は全身の血管をコントロールしているからです。
鍼灸治療は自律神経を整えるのに優れた治療法です。交感神経と副交感神経のバランスを整えて本来のリズムに近づける作用があります。

現代は、ストレス社会と言われるように内面からの影響で身体を壊される方が多いです。鍼灸治療はストレス治療も同時に行えるので現代にあった治療法だといえます。
当院では、自律神経測定器により交感神経と副交感神経のバランスを測る事ができます。

バランス以外にも身体的ストレス、精神的ストレス、疲労度などをグラフ化してみることができ自分自身の状態を客観的にデータで知ることができます。
そのデータを元にその方その方に合ったオーダーメイドの治療法を行います。
また、東洋医学的な観点より五臓六腑のどの部分が弱っているのか診断してその部分を正常に働かせるようなツボを選定して施術していきます。合わせて肩腰など筋肉の張っている部分にもアプローチを行い筋肉をほぐしていくことで全身の循環を改善していきます。
小一時間程の治療時間の中で鍼とお灸をメインに身体を整えていきますので終わったころには効果を実感していただけると思います。
治療を続けて定期的に測定して体調面をサポートしていきたいと考えています。

免疫力と自律神経とは深い関係にあると言われています。
過度なストレスなどによって自律神経のバランスが乱されてしまいますと体の免疫力が下がることがわかっています。
免疫力とは具体的にいいますと体に侵入してきた細菌やウィルスなどの外敵や腫瘍などを排除するという体に備わっている機能のことです。
その免疫システムは、血液中にある白血球が大きな役割を受けており、白血球の中にもリンパ球や顆粒球・マクロファージなどといわれる免疫細胞があります。
その白血球の比率調整は自律神経が支配しており、例えば緊張する場面が続いたり、過労、寝不足状態などが続くとそのストレスに反応して脳からステロイドホルモンや神経伝達物質が分泌されて免疫細胞の働きを低下させることがマウスの実験から明らかになっています。
よって自律神経の状態を整えることは体の免疫力を上昇させると言えます。
鍼灸治療は自律神経の状態を整えることが研究結果でも出てきています。鍼灸治療することで免疫力向上が期待できます。
死の四重奏を改善するには、生活習慣の改善がとても重要となってきます。その中でもやはり食事と運動が重要です。
・運動
運動には簡単に分けて重い負荷をかけて息を止めて行う筋トレのような無酸素運動と軽い負荷である程度の時間を継続して行う有酸素運動があります。生活習慣病の改善には、後者の有酸素運動が有効とされています。
有酸素運動には、ウォーキング・軽いジョギング・水泳・サイクリング・ヨガなどがあります。これらの運動を30分程度で息の切れない程度に行うことが有効です。通勤や買い物に行く時などに早足で少しいつもより歩幅を広げて姿勢に注意して歩行するとそれだけでも効果的です。
・食事
食事は、減塩・栄養バランスのとれた食事・一日のカロリー摂取量の制限が生活習慣の改善のキーポイントとなります。塩分の取り過ぎは、高血圧や糖尿病一番の原因となります。塩分摂取に気を付けて偏った食べ物ばかり食べずにバランスよく栄誉を摂取することが重要です。野菜などの食物繊維を摂ることも重要で肥満や脂質異常症などでは食物繊維の不足と関係していると言われています。
また、食べ過ぎ・早食いには注意して腹6~7分目を意識してよく噛んで食事を摂るようにしましょう。
・その他
食事や運動習慣の他にも禁煙することやしっかりと睡眠時間を確保すること、過度な飲酒をしない、ストレスを溜め込まないなどは死の四重奏の改善には重要です。
死の四重奏とは肥満・高脂血症・高血圧・糖尿病の4つを指すもので、これらが重なるほど病気の発症率が高くなるという意味で提唱された言葉です。
この4つは生活習慣と深く関係しており、日頃の食生活や運動習慣、仕事状態で発症のリスクが高くなります。上記の4つは生活習慣病とも言われるものです。
食生活
偏食や不規則な食事を摂ることやお酒を飲み過ぎるなど
運動不足
運動は自分から行なわなければまずしない行動です。血圧や血糖値、コレステロール値などにも関係します。
仕事環境
睡眠不足や夜勤などの不規則な勤務状態では身体的疲労と精神ストレスが多くたまります。
飲酒・喫煙
このような生活を続けると生活習慣病になる確率が高くなります。
生活習慣病は動脈硬化を引き起こします。この状態だと血管壁にコレステロールなどが溜まりやすく詰まる原因になります。脳出血や脳梗塞、心筋梗塞など命に関わる病気のリスクが高まります。
生活習慣病が引き起こす病気はどれも怖いものばかりです。早めの生活習慣改善を行うべきです。健康だと思って生活していてもいきなり発症して生命に関わる状態になることからサイレントキラーと呼ばれることもあります。
肥満とは、身体の中に体脂肪が過剰に蓄積した状態と定義されます。食物から取り入れた脂質は小腸で消化されて種類ごとに体内に取り込まれます。この際に余った脂質が中性脂肪として体内に蓄積されて肥満に繋がっていきます。脂肪が蓄積されていくことで肥満を招き生活習慣病の原因となります。
日本肥満学会は肥満の定義をBMI25以上と決めています。
BMIは
BMI=体重kg/(身長m)2
で調べることができます。
肥満による健康障害は以下のものがあります。
・2型糖尿病
・脂質代謝異常
・高血圧
・高尿酸血症、痛風
・冠動脈疾患、心筋梗塞、狭心症
・脳梗塞、脳血栓、一過性脳虚血発作
・睡眠時無呼吸症候群
・脂肪肝
・変形性関節症、腰椎症
・月経異常
肥満に対する鍼灸について詳しくはコチラ
日本での高血圧患者は3000万人いると言われています。日本人の中年期以降では男性で6割、女性で4割だと計算されています。高血圧は心血管病を引き起こす主な原因であり重篤な病気に繋がる可能性を持った怖い病気です。
高血圧は、最大血圧140mmHg以上最小血圧が90mmHg以上を定義としています。
高血圧の合併症には、
などがあります。
以前までは、高脂血症と呼ばれていましたが、最近では脂質異常症と呼ばれることが多い病名です。血液中の脂肪分の濃度が高くなっている病気です。脂肪分の濃さはLDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライドが関係します。
血液中のLDLコレステロールとトリグリセライドが高く、HDLコレステロールが低くなる病気です。
この脂質異常の状態だと動脈硬化を起こしやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞のような重篤な病気に繋がる可能性が高くなります。重篤な病気は命の危険性もあり、命が助かっても後遺症が残りQOL(生活の質)を大きく低下させることもあります。
日本人の死因上位を占める脳血管障害や心疾患を引き起こす病気なため誰しもが注意して予防していきたい病気です。
脂質異常症の判断基準
LDLコレステロール値 140mg/dl以上
HDLコレステロール値 40mg/dl未満
トリグリセライド値 150mg/dl以上
脂質を改善する習慣
・偏った食事生活を改善する
・動物性脂肪の摂り過ぎの方は、食物繊維が多く入ったものや野菜や果物をよく摂る
・喫煙やお酒の飲み過ぎを控える
・運動不足の場合は週三回ほど有酸素運動を取り入れる
糖尿病は増加傾向にある病気で、2012年の調査で約950万人いるとされ、予備軍で約1100万人と言われており日本人の6人に1人は糖尿病か予備軍となる計算です。
糖尿病は血糖値が高くなりやすい体質になってしまうことが原因ですので、その体質になると一生血糖をコントロールする食生活や運動習慣を送らなければなりません。
糖尿病の診断基準は、
1 空腹時血糖値126mgdl以上
2 75gのブドウ糖を飲んで2時間後の血糖値が200mgdl以上
3 随時血糖200mgdl
4 ヘモグロビンA1c6.5以上
のいずれかが認められ場合です。
合併症として怖いものが
糖尿病性神経症
糖尿病網膜症
糖尿病腎症
があります。
症例
60代 男性
健康診断でここ数年再検査ばかりで、糖尿病の薬も長く飲んでいる。コロナの影響でリモートでの仕事が9割になり、3年ほど外出は週に1回ほどになってから体重が増加しはじめた。
動く事は減ったが、食べる量はむしろ増えているため良くない循環ができてしまっている。
仕事では常に座り仕事で、画面を見ているか、書類を整理しているかなので家の中しか歩かない。
妻と2人暮らしだが、生活の中で動くことがほぼなく買い物も全て任せているため全く家から出ない。
このままでは生活習慣病になってしまう危機感と、妻に強く進められて来院。
当院の治療
自律神経測定器で測定したところ、血管年齢がかなり高い結果がでました。
他にも、自律神経の乱れがありましたが、それに伴い心臓の安定度がかなり低いという結果がでました。
これを踏まえて自律神経を整えていくのと同時に、血流を良くしていくことで心臓の安定度を高めることで代謝を上げることや、睡眠の質の向上、免疫力の活性など身体に元々備わっている力を高める治療を行いました。
治療経過
◇1~8回目◇
変化なし
◇9回目◇
少し眠りが深くなった。家で動画を参考に見ながら運動をはじめた。
◇10~20回目◇
少しお腹周りが小さくなった気がする。妻が散歩や買い物に誘ってくれることがあり、外出と運動量が増えた。
◇21~30回目◇
外見に変化がでてきた。身体が軽くなってきたおかげか、動きやすくなった。前よりも運動が億劫ではない。
症例2
40代 男性
以前から別の鍼灸院に通っていたが担当の方が高齢のため引退されて、これを機に別の鍼灸院の施術も試してみたいと思い当院を受診した。
現在の症状は、主に自律神経の乱れ、首肩背中の張り感が気になり、いつも眠りが浅いと感じ、疲労も慢性的になっている。
仕事はデスクワークで一日中座りっぱなしが多いため常に首肩のコリがつらく、ひどくなるとたまに頭痛も起こることもある。
睡眠時間は平均して6時間は眠れているが、忙しい時期は5時間以下になってしまうこともある。
あまり忙しいときは就寝直前まで仕事をしているため、布団に入っても脳が興奮してなかなか眠りにつくことができない。
運動は週に1回ジム通っている。
当院の施術
まず自律神経測定器で、現在の自律神経、ストレス度、疲労度などを簡単に測定し、それから施術を行っていきました。
うつ伏せでは、背部兪穴と首肩背中のトリガーポイントに刺鍼し筋緊張緩和を目的とした施術を行っていきました。
仰向けでは、腹部、手足、頭部の経穴を針で刺激し、自律神経の調節を行っていきました。
経過
◇1回目◇
終わった後は、体がだるくなり夜はゆっくり眠れた。
◇2回目◇
肩こりは感じるが、体全体が軽くなったような気がする。
◇3回目◇
睡眠の質が良くなってきたのか、次の日の体のだるさが軽くなっている。
◇4回目◇
調子がいい日が続いている。
現在も継続して通院中。

突発性難聴と似ており難聴を引き起こす病気ですが、低音部の音が聞こえにくくなることに特徴があり、難聴の程度も比較的軽い傾向があります。
耳閉感(耳がふさがった、耳がこもった、水が入ったような感じなど)で気がつくことが多く、反復することが多く、女性(20~40代くらい)に多い病気です。比較的若い世代に多いと言われていた低音性難聴ですが、近年では50代や60代のかたの低音性難聴も増えています。

また、将来めまいや耳鳴りもともなうようになり、メニエール症候群になっていくこともあります。
※メニエール病とは
体の平衡感覚を司る耳の奥の内耳のリンパ液が溜まることで生じる病気のことです。30~50歳代で発症することが多く、症状として耳閉感や聴力低下、回転性のめまい、耳鳴りなどの症状を引き起こします。
発症後1~2年で軽快することが多いですが、数年にわたって続くこともあります。発作を繰り返すことで慢性化したり、難聴が進むこともあります。
メニエール病の鍼灸治療について詳しくはコチラ⇨https://alfashinkyu-tokyo.com/column/index-494.html
内耳の内リンパ水腫(内耳の内リンパ腔に水ぶくれのようにリンパ液が溜まってしまう)が起こることにより、特に低音が聞こえにくくなる障害が起こるという説が考えられています。
では、なぜリンパ液が溜まってしまうのかというと、内耳のリンパ液の状態を正常に保っているのは自律神経ですが、自律神経は細かい血管を介してリンパ液を供給、排泄の調整を行っています。
しかし、何らかの原因で自律神経系の機能が低下すると内耳のリンパ液の調整ができなくなってしまいリンパ液が溜まってしまうことが起こるのではないかといわれています。自律神経の機能低下を起こす要因として次のようなことが挙げられます。
(要因)
・ストレス
・疲労
・睡眠不足
・気圧の変化
・風邪などによる体調不良
これらの要因はメニエール病とほぼ同じです。
低音性難聴は内耳の音を聞く器官である蝸牛という場所で起こるため「蝸牛型メニエール」と呼ばれることもあります。
その他、同じような自律神経の乱れで内耳の血流の流れが悪くなることによっても内耳の音を聞く細胞の働きが低下してしまうことによって低音性難聴が起きてしまうこともあります。
主に「耳が詰まった感じがする」「低い音の耳鳴りがする」「自分の声が大きく聞こえる」という症状を訴える方が多いです。
通常の会話や生活で急激に聴き取れなくなることはないので、気付かないうちに進行してしまう人も多いといわれています。
似たような症状を起こす病気としてメニエール病がありますが、こちらは耳鳴りだけでなくめまいも引き起こします。
聴力検査で低音部(1,000Hz以下)の難聴が見られるのが特徴で、片側や両側のこともあります。
治療法は薬物療法が中心となります。突発性難聴と同じ、循環改善薬、ビタミンB12などの他に、内耳のむくみをとるため、利尿剤を使用します。緊張やストレスを和らげるため、安定剤を使用することもあります。
多くの場合、入院は必要ありませんが、難聴が高度である場合や、治療しているにもかかわらず、難聴が進行する場合は入院が必要になることもあります。
治療期間は1~2週間程度が多いです。数時間や2、3日での自然治癒もあります。治っていれば聴力検査も元に戻ります。
(注意)
自然治癒もありといえ完治するのは6~7割といわれています。治っても再発が多いこと、メニエール病に移行した場合にめまいと難聴の進行を招いたりすることもあることを考えておかねばならないでしょう。
東洋医学で難聴、耳鳴りなどの症状は、耳と関係する臓器である「腎」の気の不足や、「肝」の気のたかぶりによるものと捉えます。
腎の気の不足を腎虚(じんきょ)といいますが、腎虚に陥ると血液循環が悪くなり、体内に余分な水分や老廃物が溜まる「むくみ体質」になります。
腎虚となるとむくみ体質となるために耳の機能が衰え何らかの異常が起こることは珍しくありません。耳鳴りや難聴、めまいなどのトラブルは腎虚の典型的な症状です。腎虚の原因として、加齢、ストレス、過労などが考えられています。
また、「肝」は情緒、ストレスを司り自律神経のバランスと深い関わりがあります。肝の働きが過度なストレスや緊張で乱れると、自律神経の緊張が高まり、難聴や耳鳴りを引き起こす原因となると考えられています。
また、生命活動に欠かせない気・血・水のバランスを整えるツボや、経絡的に耳を栄養していると考えられている小陽胆経の流れを整るツボなども用いて治療を行います。
当院では、リンパの循環、血液循環、内臓機能、免疫機能などを主る自律神経のバランスを機械で測定し、お身体の状態を把握した上で治療へ移ります。

まず、うつ伏せで首や肩周りの筋緊張を和らげ耳周りの血行を促進し、次に仰向けで耳周りのツボに鍼やお灸で刺激を与えます。
また、東洋医学的観点から「腎」「肝」をはじめとした五臓六腑の機能調整のツボや気・血・水を補うツボなどを取り入れます。
さらに、自律神経の調整施術を行うことで内耳リンパ液の循環を促進し、全身的な血行促進と内臓機能や免疫機能を整え、症状が治癒しやすいお体の状態へ整えていきます。


低音性難聴ではストレスとの関係が指摘されていますので、あまりストレスをためないようにしましょう。
そのためには、睡眠はしっかりとり、不摂生な食事を控え、適度な運動を行いましょう。
また、脱水症状は症状を悪化させる原因にもなりますので、水分補給はこまめにしましょう。
症例 1
50代女性
当院にご来院される3週間前に左耳が聞こえづらくなって耳鼻科を受診したところ低音性難聴と診断を受けた。左耳のみで聴力の低下と耳が詰まっている感覚が顕著に出ている。
発症当初は、頭痛やめまいがあったが、行きつけの整体でほぐしてもらったところ頭痛は軽減されたが、めまいや耳の症状は改善されなかったため鍼灸治療も難聴には効果的と知人から知って当院にご来院された。
病院でも、ステロイド薬と血流促進剤が処方されており服用しているが全く改善がみられなかった。
鍼灸施術
低音性難聴では自律神経の状態や首肩周りの筋緊張の状態・耳周りや側頭部の血液循環も重要になってきます。
まず問診時に自律神経の状態が乱されるようなストレスが最近あったか、睡眠状態や食欲・仕事や家庭での事情などを聞いていきます。自律神経測定器でも自律神経の状態を把握して施術に入ります。
触診では首肩周りの状態や頬部や側頭部周囲のこりを診たり、全身のむくみの状態も触診していきます。
この方は、自律神経測定器の結果、交感神経の活動が高く常に身体が緊張状態にあってなかなか心身ともに休めていない状態だと推察されます。
首肩周りや背中のコリもつよく、側頭部のむくみもあるような状態でした。
施術としましてはまずうつ伏せ施術で首肩周りの筋緊張の緩和や背部兪穴を使って低音性難聴と関連の深い五臓六腑の肺・肝・腎等のツボを用いて状態を整えていきます。鍼やお灸を併用してマッサージ等でも軽くほぐします。
その後仰向けとなり、耳周りのツボに低周波鍼通電治療を行っていきます。また手足やお腹周りにのツボを使用することで自律神経の乱れも整えていきます。
経過
3~4日に1回程度で鍼灸施術を受けていただきました。
4回の施術期間中は症状に波がかなりあって調子のいい日は耳のこもる感覚はあまりなく、耳の聞こえも順調。めまいもほぼなし。
しかし、天候の悪い日など体調が悪く、耳の状態も悪い日はピアノの音などがダブって聞こえてしまう時もある。
4回目の施術後に病院にて聴力検査をうけてもらったところ数値的には改善傾向がみられました。医師にも回復傾向なのでもう少しで完治するかもと言われたとのこと。
その後3回程施術を受けたあとにほぼ聞こえ方が安定してきて音がこもって聞こえることがもなくなった。聴力検査の数値も右耳とほぼ遜色ない数値にまで回復しました。
症例 2
50代男性
3〜4週間前から左耳の聞こえが悪くなってしまって病院を受診したところ低音性難聴と診断を受けた。耳鳴りも多少あるが、日常生活では特に支障なく過ごすことができている。
日常的には音が割れて聞こえたり、テレビを見ていると少し聞き取りづらい部分がある。
受診した耳鼻科ではステロイドでの治療をして少し聴力が回復したが、ここ1週間は聴力検査をしても変化が見られなかったとのことです。
以前にも突発性難聴を患ったことがあったが、その時は1〜2週間で軽快したのでそのような感じで治っていくと思っていたらあまり変化が見られなかったため鍼灸治療も試してみたいと当院にご来院されました。
施術経過
自律神経の状態を測定する自律神経測定器では、その際は特に異常は見られなかったが、お酒を毎晩飲んでおり、特に深酒をしてしまった翌朝は特に耳の状態が悪いことが多かったとのことで施術したあとは飲酒を控えてもらった。
触診では、頸部の筋の過緊張状態や側頭部あたりのむくみが見られ、それらが難聴の原因となっている可能性もあるためそれらを改善させるツボなどを用いまして施術を行っていきます。
また、背部の筋緊張の緩和や耳周りのツボに直接鍼を刺して電気を流す鍼通電治療を用いて刺激を入れていきました。
施術後は、翌日までは聞き取りやすく、音が割れないことが多くなったが、その日によってまだ耳の状態が悪いと感じるときがある。
施術10回ほどまでは症状は一進一退といった感じで、聴力検査をしても多少改善傾向にあるがそこまで大きな変化は見られませんでした。
16回目を過ぎたころに急に以前のような耳のつまりや聞き取りづらさ、音が割れる感じが改善されていった。実際に病院で聴力検査を行ったところ聴力はほぼ正常値に戻るまでに改善された。
症例 3
40代 女性
1ヶ月ほど前に低音障害型難聴を発症した。耳鼻科での検査の結果、低音の聴力低下がみられた。耳閉感や自声強調、耳鳴り症状もみられる。慢性的な首肩こり、側頭部痛にも悩まされており、週に1回は頭痛薬を服用している。症状が出始める以前は、半年ほど仕事が忙しく、休みがあまり取れていない状況だった。耳鼻科で処方されたステロイドとビタミン剤を服用している。
施術
自律神経測定器の結果、交感神経が過剰に優位な状態であった。過労による慢性的な疲労で自律神経が乱れ、内耳の血流の悪さが起こっていると考えられる。デスクワークによる慢性的な首肩こり、それにともなう頭部の筋緊張がみられた。
全身の血液循環の改善、ストレス緩和のため副交感神経を働かせるように自律神経調整施術を行いました。そして、内耳の循環を良くするために、耳周りのツボを用いました。首肩の筋緊張は自律神経を乱すだけでなく頭部の血流にも重要なため、首肩や頭の筋緊張緩和を目的に首肩周りに鍼通電を行いました。
来院頻度は1週間に1回。
一回目
首肩こりが軽くなった。
二回目
耳閉感や自声強調、耳鳴りが改善し気にならなくなった。
三回目
8割ほど聴力は改善し、耳鼻科の通院を終えた。耳閉感や自声強調、耳鳴りはほとんど感じていない。
頭痛も起こる頻度が減ってきた。
以降メンテナンスとしてご来院。
症例 4
40代 女性
3週間ほど前に低音障害型難聴を発症。耳鼻科での検査の結果、低音の聴力低下がみられた。両耳に症状がみられ、耳閉感や音の反響、耳鳴り症状もある。慢性的な首肩こり、腰痛がある。発症前は、仕事が忙しく睡眠不足が続いており、風邪を引いたことをきっかけに発症。耳鼻科で処方されたステロイドとビタミン剤を服用している。
施術
過労や睡眠不足による慢性的な疲労による自律神経の乱れがあり、風邪を引いたことをきっかけに内耳の循環不良が起きていると考えられる。首肩から腰にかけての強い筋緊張がみられた。内耳の循環改善のため耳周りのツボに鍼通電を行い、身体の回復力を高め疲労やストレス緩和のため、全身のツボを用いた自律神経調整施術を行っていきました。
一回目
首肩のこりや腰痛が軽減した。
二回目
音の反響がなくなった。耳鳴りも以前より治まったが、耳閉感は残っている。
三〜十回目
耳鳴り、音の反響は起こっていない。疲れているときや天気が良くない日は耳閉感が強くあるが、身体の調子が良いと耳閉感はない。
十一回目
聴力検査では聴力の改善がみられ、耳閉感も解消された。首肩こりや、腰痛もなく身体の調子が良い。
症例5
60代 女性
◇症状◇
1年前から水に潜ったような耳閉感があり、聞こえにくくなることがあるため耳鼻科を受診したところ低音性難聴の診断。
最近はストレスのせいか頻発しているが、ステロイドは使いたくないため当院を受診。
耳の症状の他に、時々よろけることもある。
週に数回、微熱がでてだるくなる。
現在は漢方、琵琶の葉温灸、酸素療法などを定期的に行っている。
◇当院での治療◇
頭部をはじめ、全身的にむくみがあり、後頭部から肩は慢性的に凝り固まっている。
全身の循環を改善するため、手足の末端や体幹への軽い刺鍼、施灸を行い、首肩回りは筋緊張を取るよう筋肉までの刺激を入れた。
・1回目
施術後、数日は微熱が治まった。
・2回目
耳のつまり感が気にならない時間が増えている。
・3回目
耳のつまりはほぼ感じることがなく、聞き返すこともなくなっている。
・4回目
微熱は出るが、以前より発熱温度は少し低く、頻度も減少している。
・5回目以降
耳の症状は出現しないようになったが、全身のメンテナンスのため、症状に合わせて治療を続けている。
症例6
20代 女性
1か月前に右耳から耳鳴り、閉塞感、聞こえづらさが現れた。
すぐに病院を受診したところ、低音障害型難聴と診断された。
耳鳴りはあまり気にならないが、閉塞感や聞こえづらさが気になり、日常生活の会話等で支障が出ている。
以前も一度発症したことがあるが、その時は鍼灸で改善した経験があったため、今回も鍼灸での改善を望み当院へ受診した。
最近結婚し、専業主婦のため以前のような1日中パソコンに向かって仕事をすると言うことはないが、慢性的に首肩こりが気になっている。
当院の施術
今まで実家暮らしだったが、結婚を期に引っ越しをした環境変化が強いストレスとなり発症したと考えられます。
また、専業主婦になり仕事をしなくなった代わりに、スマートフォンを使用する時間が増えたため、下を向く体勢が増加し首肩こりの筋緊張から耳の血流が低下したことも原因の1つと考えられます。
当院では、耳の血流を促進させる施術を中心に、首と肩のコリの改善、自律神経の調節を目的とした施術を合わせて行っていきました。
また、運動や水分摂取方法など生活習慣の見直しの指導も行いました。
ご本人はこの病気と真剣に向き合っておられるため、真摯に聞いて実行して下さったおかげで、順調に改善していきました。
経過
◇1回目~3回目◇
まだ少し残っているが、耳の閉塞感が軽減した。
◇4回目~6回目◇
閉塞感がさらに軽減した。そのため聴力も戻ってきて、日常生活の会話がスムーズになってきた。
◇7回目~10回目◇
疲れた時や寝不足、ストレスがかかると短時間の耳鳴りが聞こえることがあるが、閉塞感や難聴はもうほぼ気にならない。