脚気は偏った栄養状態などによるビタミンB1不足で末梢神経障害や心疾患を起こす病気で、末梢神経障害は乾生脚気、心疾患症状は湿性脚気と2つに分類されます。
鍼灸では、脚気によるそれぞれの症状緩和を目的とした治療を行っていきます。
食欲、倦怠感や、動悸、むくみといった症状は自律神経と深い関わりがあるため自律神経調節治療を行っていきます。
それと同時に、動悸には心臓に関わるツボ、食欲不振には胃の働きを調節するツボ、むくみに対しては血管運動の活性化を目的に電気鍼などといったそれぞれの症状に合わせて施術を行っていきます。
また、脚気八処の穴という脚気に効果がある八つのツボに鍼やお灸で刺激をしていきます。
脚気はアルコールの依存症や妊娠中、栄養の偏った食生活を続けている事で、ビタミンB1不足になり発症する病気です。
初期の段階では、倦怠感や食欲不振、疲れやすいといった症状が現れ、次第に手足の感覚が感じにくかったり力が入りにくい、言葉を発しにくい、意識障害、焼けるような痛み、筋力低下といった神経症状や、動悸や下肢のむくみといった心臓に関わる症状が出現します。
さらに進行すると、心不全を引き起こす事もあります。
また、神経に異常が出るため、膝の下を叩くと足が跳ね上がる膝蓋腱反射が起きなくなるのも特徴の1つです。
ビタミンB1は別名チアミンといい、8種類存在するビタミンBの中の1つです。
ビタミンB1は、食べ物から摂取した炭水化物からATP(アドノシン三リン酸)を作り出す役割があります。ATPはエネルギーの放出や貯蔵、代謝や合成に重要な物質になります。
ビタミンB1は白米やパン、砂糖といった糖を分解するのに必要で、そのため不足するといくら糖質を摂取してもエネルギーに変えることができず、乳酸や疲労物質が蓄積し疲れやすくなってしまいます。
また、ATPは神経伝達物質でもあります。
我々の神経はニューロンという神経細胞が1つ1つ組み合わさって構成されています。それぞれの間には小さな隙間があり、ニューロンからニューロンにATPが放出され神経の信号が伝達されていきます。しかし、ビタミンB1が不足すると神経伝達物質のATPが作り出せなくなり身体に神経系特有の障害が起きたり、精神も不安定になりやすくなり、イライラや集中力の低下といった症状が現れます。
脚気はビタミンB1不足になることで起きるため、内服薬の服用か点滴によるビタミンB1の補充を行います。
脚気の発症リスクが高いアルコール依存症の場合は禁酒の指導、アルコール依存以外にも妊娠中や偏った食事をしている場合は意識的にビタミンB1を多く含む食事の指導を行います。
・豚肉
・大豆
・ウナギ
・ナッツ類
・たらこ
なお、これらの食材は加熱した方がビタミンB1の摂取量は増えると言われています。
関節炎とは、関節内に炎症を生じる病気すべての総称です。原因は多岐に渡り、リウマチなどの関節に炎症を生じる病気や外傷、関節の変形、細菌感染などが挙げられます。
関節炎は全身の様々な関節に起こり得ます。そのため原因や発症部位によって症状は大きく異なり治療法にも違いがあるため正確な診断が必要です。
・急性単関節炎
主な原因は、関節内への細菌感染や過度な運動による関節内摩擦などです。
また、痛風や偽痛風など、関節内に結晶を形成する病気でも関節炎を発症することがあります。
・急性多関節炎
多くはウイルス感染が原因です。代表的なウイルスには、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV,風疹、パルボウイルスなどが挙げられます。
また、感染性心内膜炎によって血行性に関節内細菌感染を生じて、二次的な関節炎を生じることがあります。
・慢性単関節炎
加齢による変形性関節症、外傷などによる非炎症性と結核感染などによる感染性に分類されます。
・慢性多関節炎
関節リウマチやエリテマトーゼスなどの自己免疫疾患が主な原因として挙げられますが、痛風や偽痛風などの関節内血漿による関節炎がいくつかの関節に生じて炎症が慢性化することがあります。
また、皮膚疾患である乾癬(かんせん)も関節炎を引き起こすことが知られています。(乾癬性関節炎)。最近では乾癬性関節炎と類似疾患をまとめて脊椎関節炎を総称することも多くなっています。
関越炎では、骨、関節軟骨、関節包、滑膜、靭帯など、関節を構成する素構造の組織にダメージが生じることで様々な症状が引き起こされます。
関節内で骨と骨同士のクッションのような役割をする関節軟骨は、神経や血管、リンパ管が無いため、ダメージに対する修復能力が極めて低く、破壊、変性の変化を生じます。
その血管骨同士の摩擦が増えて痛みを生じたり、関節の可動域が低下したりします。
また、滑膜は関節包の内張りの組織であり、滑らかな関節運動を可能にしています。滑膜は関節内で重要な役割を担いますが、滑膜に炎症が生じると関節液が増加する症状が現れます。
炎症が慢性化すると滑膜自体が肥厚し、関節の動きが悪くなることもあります。
関節液が過度に溜まることで関節包や靱帯が引き伸ばされて関節が緩くなったり、関節包や靱帯に炎症が及んで組織が脆弱化したり、組織同士が癒着を生じると関節が硬くなって関節運動に制限が生じることがあります。
また、感染症疾患や自己免疫疾患などが原因の場合には発熱や倦怠感などの全身症状が現れることが特徴です。
関節炎の検査では関節の状態を確認する検査と、関節炎の原因を調べる検査が行われます。
関節の腫れや圧痛、関節液貯留の有無などを調べる身体診察、レントゲン、CT、MRI、超音波などの画像検査が行われます。
原因を調べる検査として、炎症状態や自己抗体の有無などを確認するために血液検査が行われ、関節液が貯留している場合には穿刺しえ関節液の性状を調べる検査が行われます。
治療として感染性によるものでは、原因菌に適した抗菌薬の投与や手術による関節内部の洗浄が行われます。
また、痛風や偽痛風などの関節内結晶が原因の場合には、原因疾患に対する治療を第一に行います。
関節の痛みの強い場合には鎮痛薬の内服などの対処療法が行われます。
また、軟骨の破壊が著しい変形性関節症では、関節内にヒアルロン酸注射などが行われます。対処療法によっても症状が改善せず、歩行障害など日常生活に支障をきたしてるようなケースでは、人工関節置換術のための手術が行われることもあります。
東洋医学では、筋肉や関節に痛みやしびれを起こす病証のことを「痺証」といいます。
「痺」には「つまって通じない」という意味があります。痺証は生体の弱りに乗じて、風邪、寒邪、湿邪などの外邪(人体に影響を及ぼす気候的変化)が体内に侵入し、四肢の経絡の「気」や「血」の流れが滞るとそれが痛みとなって現れると考えられています。痺証は主に四つのタイプに分類されます。
・行痺(風痺)
行痺は主に風邪が原因の場合にみられる痺証です。痛みの部位が一定ではなく移動するのが特徴です。また、寒さを感じる風にあたると症状が悪化しやすいです。
・痛痺(寒痺)
痛痺は主に寒邪が原因の場合にみられる痺証です。寒邪は気血を凝滞させやすいため、固定性の激しい痛みが生じます。痛痺は冷えにより症状が悪化し、逆に温めることで症状が緩和するという特徴があります。
・着痺(湿痺)
湿邪が原因の場合にみられる痺証で、常に同じ部位が痛む固定性疼痛が特徴です。また、関節の重だるさやしびれ、雨天の場合に症状が増悪しやすいです。
・熱痺
熱邪が経絡を阻害するタイプですが、もともとは風、寒、湿邪が長時間鬱滞した結果、化熱して生じる場合も少なくありません。関節部の発赤、腫脹、疼痛、灼熱感などの症状が見られ、冷やすことで症状が軽減するといった傾向がみられます。
また、東洋医学では、五臓六腑の「肝」は気血の巡りをコントロールしたり、筋肉の正常な運動に大きく関わっています。
当院では、患部の関節に関連した筋肉の重要なツボに鍼やお灸で刺激を与え、筋肉の緊張を緩め、血液循環を促進して炎症物質や疲労物質の代謝を促します。
また、痛みが強い場合は鍼に微弱な電気を流すことで痛みの閾値を上げ鎮痛作用を促します。
東洋医学的観点から、肝をはじめとした内臓機能と気血を補うツボ、患部に関わる経絡の流れを整えるツボも取り入れていきます。さらに、自律神経系の調整施術を行うことで内臓機能や免疫機能を高め、症状が治癒しやすいお身体の状態を整えていきます。
関節炎は疾患によっては完治が難しい場合もありますが、鍼灸治療によって症状を緩和させる効果が期待できます。
前立腺肥大症の東洋医学的な考え
前立腺肥大症の症状は、東洋医学では「尿精」「白淫」と言い、アルコールの過剰摂取が原因で脾胃の運化が失調し、湿熱が体内に生じ気熱の流れが悪くなる事で起こると考えられています。
前立腺肥大症による当院の治療
前立腺の筋肉は自律神経がコントロールしており、交感神経が過剰に亢進することによって前立腺の筋肉が収縮し膀胱を圧迫し頻尿がおきます。自律神経の乱れは前立腺肥大症に大きく関わりがあるため、まずは自律神経測定器で自律神経の状態を確認します。
施術内容は、頻尿やは排尿困難などの改善を目的とし、膀胱や腎に関わるツボに鍼やお灸で気血の流れを高める治療を行います。
また体質改善としまして、自律神経や男性ホルモンを調節する治療を行っていきます。
前立腺肥大症とは
前立腺肥大症は、男性の膀胱に隣接している前立腺が何らかの原因で肥大してしまい、膀胱の圧迫や尿道の一部狭小化によって排尿障害が起きる病気です。
前立腺の働き
前立腺は、男性だけにある臓器で、膀胱の下に位置し尿道を取り囲むようにあります。
前立腺の働きはまだよく分かっていないことが多いですが、前立腺液を分泌し精子を保護したり精子に栄養を与え活動を助ける役割があります。
前立腺肥大症の原因
前立腺肥大症の原因はまだはっきり解明されていません。
しかし、前立腺は男性ホルモンのアンドロゲンによって維持されているため、加齢による男性ホルモンの変化が原因と推測されています。
また、高血圧、高血糖、肥満、脂質異常、メタボリックシンドローム、遺伝的要因が発症の誘因ではないかといわれています。
前立腺肥大症の症状
・排尿困難
・頻尿
・尿意切迫感
・残尿感
・尿失禁
また、前立腺肥大症には合併症があり、代表的なものに尿閉があります。尿閉とは尿路が完全に塞がってしまい排尿が全くできなくなってしまう状態です。尿閉があると腹部が苦しくなり食事が困難になります。
それ以外にも、前立腺が肥大化する事によって出血し血尿を生じたり、尿路感染、膀胱結石、腎機能障害などの危険性もあります。
前立腺肥大症と思ったら・・・
上記のような症状が出現したらまずは病院での診察が必要にります。
前立腺肥大症の他に、前立腺癌の恐れがあるからです。前立腺癌は前立腺肥大症と違い悪性腫瘍のため進行すると他の臓器に転移する恐れがあります。
前立腺肥大症と前立腺癌は症状では見分けをつけることはできないため、病院での検査を必ず行ってください。
当院では、自律神経を整えることを第一に治療しています。死の四重奏には自律神経が深く関係しています。死の四重奏は血管の病気を引き起こすもので自律神経は全身の血管をコントロールしているからです。
鍼灸治療は自律神経を整えるのに優れた治療法です。交感神経と副交感神経のバランスを整えて本来のリズムに近づける作用があります。
現代は、ストレス社会と言われるように内面からの影響で身体を壊される方が多いです。鍼灸治療はストレス治療も同時に行えるので現代にあった治療法だといえます。
当院では、自律神経測定器により交感神経と副交感神経のバランスを測る事ができます。
バランス以外にも身体的ストレス、精神的ストレス、疲労度などをグラフ化してみることができ自分自身の状態を客観的にデータで知ることができます。
そのデータを元にその方その方に合ったオーダーメイドの治療法を行います。
また、東洋医学的な観点より五臓六腑のどの部分が弱っているのか診断してその部分を正常に働かせるようなツボを選定して施術していきます。合わせて肩腰など筋肉の張っている部分にもアプローチを行い筋肉をほぐしていくことで全身の循環を改善していきます。
小一時間程の治療時間の中で鍼とお灸をメインに身体を整えていきますので終わったころには効果を実感していただけると思います。
治療を続けて定期的に測定して体調面をサポートしていきたいと考えています。
免疫力と自律神経とは深い関係にあると言われています。
過度なストレスなどによって自律神経のバランスが乱されてしまいますと体の免疫力が下がることがわかっています。
免疫力とは具体的にいいますと体に侵入してきた細菌やウィルスなどの外敵や腫瘍などを排除するという体に備わっている機能のことです。
その免疫システムは、血液中にある白血球が大きな役割を受けており、白血球の中にもリンパ球や顆粒球・マクロファージなどといわれる免疫細胞があります。
その白血球の比率調整は自律神経が支配しており、例えば緊張する場面が続いたり、過労、寝不足状態などが続くとそのストレスに反応して脳からステロイドホルモンや神経伝達物質が分泌されて免疫細胞の働きを低下させることがマウスの実験から明らかになっています。
よって自律神経の状態を整えることは体の免疫力を上昇させると言えます。
鍼灸治療は自律神経の状態を整えることが研究結果でも出てきています。鍼灸治療することで免疫力向上が期待できます。
死の四重奏を改善するには、生活習慣の改善がとても重要となってきます。その中でもやはり食事と運動が重要です。
・運動
運動には簡単に分けて重い負荷をかけて息を止めて行う筋トレのような無酸素運動と軽い負荷である程度の時間を継続して行う有酸素運動があります。生活習慣病の改善には、後者の有酸素運動が有効とされています。
有酸素運動には、ウォーキング・軽いジョギング・水泳・サイクリング・ヨガなどがあります。これらの運動を30分程度で息の切れない程度に行うことが有効です。通勤や買い物に行く時などに早足で少しいつもより歩幅を広げて姿勢に注意して歩行するとそれだけでも効果的です。
・食事
食事は、減塩・栄養バランスのとれた食事・一日のカロリー摂取量の制限が生活習慣の改善のキーポイントとなります。塩分の取り過ぎは、高血圧や糖尿病一番の原因となります。塩分摂取に気を付けて偏った食べ物ばかり食べずにバランスよく栄誉を摂取することが重要です。野菜などの食物繊維を摂ることも重要で肥満や脂質異常症などでは食物繊維の不足と関係していると言われています。
また、食べ過ぎ・早食いには注意して腹6~7分目を意識してよく噛んで食事を摂るようにしましょう。
・その他
食事や運動習慣の他にも禁煙することやしっかりと睡眠時間を確保すること、過度な飲酒をしない、ストレスを溜め込まないなどは死の四重奏の改善には重要です。
死の四重奏とは肥満・高脂血症・高血圧・糖尿病の4つを指すもので、これらが重なるほど病気の発症率が高くなるという意味で提唱された言葉です。
この4つは生活習慣と深く関係しており、日頃の食生活や運動習慣、仕事状態で発症のリスクが高くなります。上記の4つは生活習慣病とも言われるものです。
食生活
偏食や不規則な食事を摂ることやお酒を飲み過ぎるなど
運動不足
運動は自分から行なわなければまずしない行動です。血圧や血糖値、コレステロール値などにも関係します。
仕事環境
睡眠不足や夜勤などの不規則な勤務状態では身体的疲労と精神ストレスが多くたまります。
飲酒・喫煙
このような生活を続けると生活習慣病になる確率が高くなります。
生活習慣病は動脈硬化を引き起こします。この状態だと血管壁にコレステロールなどが溜まりやすく詰まる原因になります。脳出血や脳梗塞、心筋梗塞など命に関わる病気のリスクが高まります。
生活習慣病が引き起こす病気はどれも怖いものばかりです。早めの生活習慣改善を行うべきです。健康だと思って生活していてもいきなり発症して生命に関わる状態になることからサイレントキラーと呼ばれることもあります。
肥満とは、身体の中に体脂肪が過剰に蓄積した状態と定義されます。食物から取り入れた脂質は小腸で消化されて種類ごとに体内に取り込まれます。この際に余った脂質が中性脂肪として体内に蓄積されて肥満に繋がっていきます。脂肪が蓄積されていくことで肥満を招き生活習慣病の原因となります。
日本肥満学会は肥満の定義をBMI25以上と決めています。
BMIは
BMI=体重kg/(身長m)2
で調べることができます。
肥満による健康障害は以下のものがあります。
・2型糖尿病
・脂質代謝異常
・高血圧
・高尿酸血症、痛風
・冠動脈疾患、心筋梗塞、狭心症
・脳梗塞、脳血栓、一過性脳虚血発作
・睡眠時無呼吸症候群
・脂肪肝
・変形性関節症、腰椎症
・月経異常
肥満に対する鍼灸について詳しくはコチラ
日本での高血圧患者は3000万人いると言われています。日本人の中年期以降では男性で6割、女性で4割だと計算されています。高血圧は心血管病を引き起こす主な原因であり重篤な病気に繋がる可能性を持った怖い病気です。
高血圧は、最大血圧140mmHg以上最小血圧が90mmHg以上を定義としています。
高血圧の合併症には、
などがあります。
以前までは、高脂血症と呼ばれていましたが、最近では脂質異常症と呼ばれることが多い病名です。血液中の脂肪分の濃度が高くなっている病気です。脂肪分の濃さはLDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライドが関係します。
血液中のLDLコレステロールとトリグリセライドが高く、HDLコレステロールが低くなる病気です。
この脂質異常の状態だと動脈硬化を起こしやすくなるため、心筋梗塞や脳梗塞のような重篤な病気に繋がる可能性が高くなります。重篤な病気は命の危険性もあり、命が助かっても後遺症が残りQOL(生活の質)を大きく低下させることもあります。
日本人の死因上位を占める脳血管障害や心疾患を引き起こす病気なため誰しもが注意して予防していきたい病気です。
脂質異常症の判断基準
LDLコレステロール値 140mg/dl以上
HDLコレステロール値 40mg/dl未満
トリグリセライド値 150mg/dl以上
脂質を改善する習慣
・偏った食事生活を改善する
・動物性脂肪の摂り過ぎの方は、食物繊維が多く入ったものや野菜や果物をよく摂る
・喫煙やお酒の飲み過ぎを控える
・運動不足の場合は週三回ほど有酸素運動を取り入れる
糖尿病は増加傾向にある病気で、2012年の調査で約950万人いるとされ、予備軍で約1100万人と言われており日本人の6人に1人は糖尿病か予備軍となる計算です。
糖尿病は血糖値が高くなりやすい体質になってしまうことが原因ですので、その体質になると一生血糖をコントロールする食生活や運動習慣を送らなければなりません。
糖尿病の診断基準は、
1 空腹時血糖値126mgdl以上
2 75gのブドウ糖を飲んで2時間後の血糖値が200mgdl以上
3 随時血糖200mgdl
4 ヘモグロビンA1c6.5以上
のいずれかが認められ場合です。
合併症として怖いものが
糖尿病性神経症
糖尿病網膜症
糖尿病腎症
があります。
腸の中には食べ物や細菌などが存在し、それに対して人の体は色々な細胞や抗体を作り、異物や細菌から体を守ろうとする働きを持っています。
このような働きのバランスが崩れ、腸の一部、または全体に炎症、出血、壊死などが起こることを腸炎と言います。腸炎には経過が急性のものと慢性のものがあります。また、腸炎には様々な原因がありますが、感染性腸炎と非感染性腸炎に分けられます。
・急性腸炎
<感染性腸炎>
ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルス、ブドウ球菌、カンピロバクター、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ、O-157大腸菌などのウイルスや細菌感染、カビなど。
<非感染性腸炎>
貝類、キノコ類、山菜などの毒素、抗菌剤や抗がん剤などの薬剤の影響、アレルギー、虚血、冷えなどの物理的要因、過食やアルコールなどによっても引き起こされることがあります。
・下痢
・腹痛
・吐き気
・嘔吐
・食用不振
・発熱
・血便
など
問診と、検査として糞便、腸液、生検組織の培養などが用いられます。症状が強い場合や特異的な症状の場合、CT検査や大腸カメラなどを行うことがあります。
治療として、一般的には自然に治癒するため対処療法が中心に行われます。下痢をきたす場合は整腸剤、脱水症状がある場合は輸液、重症の場合は入院加療など状態に応じて治療が行われます。
細菌性腸炎の場合には抗生物質を使うことがありますが、ウイルス性には抗生物質が効かないので対処療法のみが治療法になります。
慢性腸炎は、急性腸炎と似ていますが、何らかの原因で腸粘膜の炎症が慢性化したものです。原因不明のものが多いですが細菌やウイルス感染、自己免疫、アルコールの常用、日頃の食生活の暴飲暴食、食物アレルギー、ストレスなどが考えられています。慢性腸炎は急性腸炎から移行するものと、初めから慢性型になるものとがあります。
比較的長期にわたって腹痛、血便、下痢などの便通異常が続ます。腹痛は差し込むような強い痛み、臍周辺に鈍痛が出ることがあります。
他にも腹部の不快感、ガスが溜まってお腹が張る、下腹部の痛み、食欲不振、倦怠感などの症状が出ることがあります。その他、腸の炎症がある疾患として潰瘍性大腸炎やクローン病があります。
慢性腸炎の治療は原因によって治療法が異なるため医師による診断が必要です。治療は対処療法が基本です。
感染症では、抗生物質などの薬剤を使うことがあります。感染症以外のときは副腎皮質ステロイド薬を使うこともあります。
下痢のことを中医学ではその原因を「寒・熱」「虚・実」に分けるのが一般的です。熱証であれば感染性の下痢である場合が多くこれを「痢疾(りしつ)」といいます。
痢疾は実証の傾向に属します。一方で寒証、つまり冷えが原因である場合は腹痛を伴うことが多く、虚証であれば食欲不振になり、体力の消耗を伴います。このような状態を「泄瀉(せっしゃ)」と呼びます。
・泄瀉
「泄」は大便が稀薄で出たり止まったりする症状を指し、「瀉」とは水溶性の下痢のことをいいます。
・痢疾
腹痛、裏急後重、排便回数が少なく粘液便あるいは膿血を含む便を排出することを主症とする状態。
胃腸の機能は五臓六腑の脾・胃・小腸・大腸
また、ストレスの感受性は肝と深く関わっています。
脾には清を吸収して気血を生成し、全身に輸送していきます(運化)。胃の降濁作用に対して、脾は精を肺へ持ち上げあげ(昇清)、運化します。
胃には飲食物を受け入れ(受納)消化し(腐熟)、食べ物を人体に有用な形(精:せい)に変化させ、その清を脾に渡した後、残りのかす(濁)を下の小腸、や大腸に降ろします(降濁)。脾と胃が協調して消化活動全体を司っています。
また、小腸は胃が消化した飲食物を受け取り、時間をかけて消化吸収して栄養分の元とします(受盛化物)。そして水分を吸収し、取り込んだ栄養と残った不要物(濁)を分け大腸へ送ります(秘別清濁)。大腸は小腸が栄養分を吸収した後の、不要物を受け取り、余った水分を更に吸収して便に変え排泄されます(伝導作用)。小腸や大腸の機能が低下すると便秘、下痢などの症状が現れます。
肝は体の諸機能を調整(疏泄:そせつ)します。自律神経系や情緒の安定、気血の流れと深い関係があります。脾胃の消化吸収機能も、肝が調節しています。
当院では、まず胃腸の働きに大きく関与する自律神経のバランスを機械で測定し、お体の状態を把握したうえで治療へ移ります。
自律神経系の調整施術を行い全身的な血液の循環を促進し、免疫力を高め症状が治癒しやすいお体の状態へと整えます。
また、東洋医学的観点からお腹や背中、下肢などにある脾胃、小腸、大腸、肝をはじめとした内臓機能の働きを調整するツボに鍼やお灸で刺激を与え、消化器系の機能を整える治療を行います。
鍼灸の鍼の皮膚接触刺激とお灸による燃焼刺激で血液中の各種白血球が2~3倍に増加したという実験結果もあります。
施術直後に白血球が増加し2~3日持続して数週間続けるとリンパ球も増えます。
また白血球の血管の流れるスピードも速くなり貪食力も上がります。
つまり鍼灸治療をすることによって『白血球やリンパ球が増加する→免疫力が高まる→風邪や病気になりにくい身体を作る“未病治”(未だ病まざるを治す)』ということになるのです。
当院が鍼灸治療をする上で自律神経の状態を把握することはとても重要だと考えております。今、体の状態がどちらが優位な状態となっているのか把握することで治療法なども変わってくるのです。そこで当院では、急性の患者さん以外のほとんどは自律神経測定器で自律神経の状態を測定してから治療に入ります。
ここで今まで治療症例を2件ほどご紹介させていただきたいと思います。
・足三里
膝下外側にあり、免疫力を高めるほか下肢のだるさ、また胃経に属するため胃の不調がある時にも有効です。
・合谷
合谷は万能ツボとも言われ、様々な疾患の時にも用いられます。
とくに免疫力を高めるためや眼の疲れ、歯痛、抑うつ気分の時などに用いられます。
・関元
おへその下、指4本分にあるのが関元というツボで免疫力を高めるほかに頻尿や更年期障害の時にも有効とされます。
・中かん
おへそから上5本分にあるのが中かんというツボで免疫力を高めるほかに胃の不調や食欲不振などの時に用います。
アフリカ大陸の東側に位置するウガンダでは命をも奪う危険性のある疾患に対してお灸が施されることがあるそうです。
近年、NHKの番組でもその活動内容が取り上げられて注目されています。
その命をも奪う危険性のある疾患はなと結核です。結核はアフリカでは年間数十万人もの死者を出すほどの重篤な病気です。結核は、栄養不足や免疫力の低下などによって結核菌が体内で増殖して発症する病気です。
結核の患者さんに足三里という膝下外側に位置するツボにお灸をすることで免疫力が上がり症状が回復することがあり、ウガンダの病院では少しずつお灸を使用することが広がっているようです。
臨床研究では、足三里にお灸をすると血中のヘモグロビン値が大きく増加したという研究結果が出ており、それによって免疫力向上の効果が高いという結果が出ています。
この足三里にお灸をすると免疫があがることが論文に記されているのは、1929年に原志免太郎医師が発表した論文内にあります。当時、日本では結核が流行しており、お灸の研究をしていた原志免太郎医師が結核に感染しているラットにお灸を施したところラットの結核菌に対する抵抗力が高まったという結果が出ています。
しかし、一回お灸をしたからと言って免疫が上がるという事ではなく、6カ月間お灸する群としない群に分けて血液検査の免疫機能を果たす細胞の増減を調べたとのことです。日々の積み重ねが、免疫・健康を維持するポイントの様です。
今は自分でできる簡易的な台座灸が一般の薬局でも販売されており簡単に手に入ります。また、当院でも販売されています。
台座灸は、紙の台座の上にもぐさがのせてあるもので台座の裏にはシールがあり肌と固定できるため安全に使用することが出来ます。お灸の熱さも様々な種類があるため調整できます。
基本的に1日1回程度を目安に1~4か所ほど行うと良いでしょう。
50代 女性 主婦
主訴
肩こり・腰痛・不眠・目の疲れ
症状
10年ほど前から肩こりや腰痛の症状が続いていました。なんとか日常生活に支障なく生活できていましたが、最近お孫さんの世話をするようになり夜も痛みで起きるほどとなってしまいました。朝も肩こり・腰痛症状はつらく、少し動き出すと症状が和らいでくるという状態です。パソコンやスマホをすることでストレスの解消となっていましたが、長時間使用することで目の疲れやドライアイの症状も強く出てきました。
当院の治療
治療を行う前に自律神経の状態を測定すると、交感神経が優位な状態でした。よくよく話を伺ってみると寝つきも悪く、食欲不振で便秘美味とのことでした。交感神経優位の状態が長く続き、体の状態にも相当影響を与えていると判断し、自律神経のバランスを整えることが先決だと思い施術にあたりました。副交感神経が優位となり、体がリラックスな状態となったところで肩や腰の筋加えて目の周囲の筋肉をほぐすような施術をいたしました。
経過
1~3回目
最初の3回ほどは、自律神経の状態を整えることに重点を置いて施術しました。
4~7回目
自律神経の状態が少しずつ落ち着いてきたと判断した上で肩こりや腰痛症状に対してアプローチしました。
痛みが少しずつ取れてきて、夜も眠れる日が増えてきたとのこと。
8~10回目
眼科鍼灸で目周囲の筋肉にもアプローチしました。
目が楽になり、肩こりの方も自然と軽快してきた
考察
症状が強く出ていたため、7回目までは3日置きに施術しました。症状が軽快してきて目処が立ったところで治療間隔を1週間に1度ほどに延ばしていきました。自律神経の乱れが顕著だったため、自宅などでもゆっくりお風呂につかることや軽い運動をしてもらいました。まだまだお孫さんのお世話をしていかないということで今でも定期的に通院されております。
20代 男性 建築業
主訴
頭痛・首肩こり・不眠
症状
2年ほど前に建築業に就職してから日々の過酷な労働により頭痛・首肩こりを感じるようになってきました。1か月ほど前から夜勤と日勤の日が休みなく続き、一日中働いているような状態でした。頭痛の症状も悪化してきて横になっていてもつらい状況で会社も休みがちとなり、当院に来院されました。
当院の治療
まず自律神経の状態を測定したところ副交感神経がとても優位な状態でした。日中も眠たさやだるさを感じて仕事がままならないこともしばしばあったとのこと。しかし、夜は目がさえてくるような状態でしたので自律神経が乱れていたと思います。また、首肩の筋緊張が顕著に出ていたため自律神経を整える施術をしたから筋緊張をとっていきました。
経過
1~2回目
鍼やお灸の刺激も敏感だったため、鍼やお灸を使わない手技療法で対応しました。
3~5回目
3回目からは身体の状態も少しずつ落ち着いてきたため、鍼やお灸の施術も加えていきました。
6~8回目
日中も気怠さを感じることが少なくなってきた。朝は症状はつらいとのことだが、夕方は症状が軽快
9~12回目
朝もつらさが軽減してきた。痛みどめや睡眠導入剤なども服用していたが、量が減ってきた
考察
仕事が忙しいため、1~2週間のペースで来院していただきました。治療で補えない部分は、貼るタイプの置き鍼で対応していただき、ストレッチも怠らないようにしていただきました。
自律神経には“交感神経”と“副交感神経”の二つがあり、両者バランスをとりながら働いていることによって健康の状態を保っています。
現代社会において「自律神経」が乱れてくることにより身体に様々な不調が現れています。
例えば自律神経の乱れによる主な症状として
このように自律神経の症状は多岐にわたります。
自律神経のうちの“交感神経”が働くと
良い意味でも悪い意味でも活動的な状態になります。
逆に副交感神経が働くと脳と体もリラックスします。副交感神経はリラックス神経とも呼ばれ睡眠とも深く関連があります。
日中の活動的な状態は交感神経が優位に働き、体を休める夜に副交感神経が優位に働きぐっすり寝られることが良い状態と言えます。
交感神経優位 | 副交感神経優位 |
瞳孔 大きくなる 器管 広がる 血圧 高くなる 胃腸 活動を抑える 心臓 脈拍が早くなる 顆粒球 増加 |
瞳孔 小さくなる 気管 狭くなる 血圧 低くなる 胃腸 活動が進む 心臓 脈拍が遅くなる リンパ球 増加 |
病気から身を守る防衛システム免疫系は主に血液中の白血球(リンパ球、顆粒球)が中心的役割を果たしています。白血球は血液循環をしながら体外から侵入してきた細菌などの異物を排除する役割があります。白血球の中にはリンパ球と顆粒球とがあり、それぞれに役割分担があります。顆粒球は細菌や細胞の死骸などを処理してリンパ球はウィルスなど比較的小さな異物に対して抗体をつくって対抗しています。
いわゆるこのリンパ球の働きが、『免疫』と言われるものです。このリンパ球は副交感神経の支配下にあり、逆に顆粒球は交感神経の支配下にあります。自律神経のバランスが良い時には、リンパ球と顆粒球のバランスも保たれており免疫力も十分な状態です。
しかし、現代では過度なストレスから交感神経優位の状態の方が多く、顆粒球の過多状態と陥りやすくなってしまうのです。顆粒球も免疫機能の約やりを担っていますが、過度に増えすぎてしまうと常在菌までも攻撃してしまい、炎症を起こしてしまう危険性があり、胃炎や虫垂炎、腎炎、肝炎などの原因となってしまう可能性があるのです。また交感神経の過緊張状態が続くと、血管は収縮して血流を阻害して心臓病や高血圧の原因となったり、新陳代謝も低下することから老廃物が溜まりやすくなり、痛みや筋肉のコリの原因となってしまうのです。
このように白血球の数や働きは 自律神経の影響を受けています。
つまりは自律神経の乱れは免疫力の低下となるわけです。
やる気の低下は「気」のバランスが崩れていることによって起きると考えられています。「気」とは生命活動のエネルギーを表し、全身を巡り各臓器の機能の維持に大きな役割を果たしています。
この「気」を十分に取り込めない状態や、流れに乱れがある状態が続くことで、「気虚」の状態となりこれが慢性的な疲労状態が続く要因と考えられています。
「気」が不足している状態が続くことで「血」が不足する「血虚」も引き起こし、時にはより状態の悪い「気血両虚」の状態となります。
このような状態が続くことで体内の気の巡りが悪くなり、血液の養分が不足の状態に陥ってしまうことで回復力が低下してしまうと考えられます。
また、怒り(ストレス)の感情は肝によって処理されるため、精神的ストレスが続くと気が肝に鬱積し気が滞ることや脾虚(脾臓という消化器系の機能低下)により、栄養が不足したり、余分な水分が体にこもってしまい経絡の流れを阻害してしまうこと、腎虚(腎の機能低下)によってエネルギーが不足することなども原因として考えられています。
まず、最初に自律神経測定器で血管の状態や自律神経のバランスを測定しお身体の状態を診させて頂きます。
自律神経測定器で自律神経の状態を把握することでよりその方に合った施術法を選択してオーダーメイドの施術を行うことが可能なのです。やる気の低下でご来院される方の多くは、自律神経の乱れが見られます。
自律神経のバランスは日中などの活動的な時間帯は交感神経が優位な状態で逆に夕方から夜にかけてはリラックス神経である副交感神経の活動が優位になっていくのが正常な反応です。
しかし、やる気の低下でご来院される方の多くは自律神経のバランスが日中夜逆転してしまっている方が多くいらっしゃいます。鍼灸治療は自律神経のバランスを整える効果があり、自律神経のバランスを整えることでやる気の低下を改善していきます。
その他、東洋医学の観点より気血の状態も整えていきます。やる気の低下は特に気血の状態が重要で、気血が不足している気血両虚という状態が多く見られます。
気血に関する経穴を刺激することで気血を補う施術を行っていきます。
30代 女性
特に朝倦怠感が強く出て、仕事に集中できずやる気が起こらない状態が2か月ほど続いていた。
仕事がない休日も一日中眠気があり、外出もせずにずっと横になっているような状態。次第にパソコン作業中手汗がすごく出てキーボードが濡れるほどで睡眠も途中で起きてしまうような自律神経のバランスの乱れが見られるようになってきた。
友人の勧めで鍼灸治療を勧められて当院にご来院されました。
自律神経測定
まず初めに自律神経を測定してから施術を行っていきました。
副交感神経の活動が強く自律神経の乱れが見られましたので自律神経の状態を整える治療を中心に施術していきました。
治療
仰向けでお腹や手足のツボを使って自律神経の状態を整える治療を行って次にうつ伏せとなり、背中にある背部兪穴という五臓六腑に重要なツボを使って五臓六腑の状態を整えていきました。
治療後、まず睡眠の質が改善されたと実感。中途覚醒の症状が出る頻度が減りました。1週間に1~2回ほどの治療を2か月ほど続けて朝の倦怠感は段々と良くなり、仕事での集中力も上がってきました。
症例2
20代 男性
10年前から疲労感が感じやすくなり、ここ一か月ぐらいでやる気の低下が著明に感じる。
一日の睡眠時間は十分寝ているはずだが、日中の眠気が強い。
首や肩のコリ感もあり、頭痛も気になる。
当院の施術
問診で詳しくお話をお聞きしたところ、お仕事の関係で海外出張が多く、生活が不規則という事がわかりました。生活習慣や症状の特徴から自律神経の乱れが強い可能性があるため、まず自律神経測定器でお身体の状態を測定したのですが、夜の時間でも副交感神経の働きが弱く自律神経の乱れが大きく出ていました。
また、触診において全身の張りとくに首肩の緊張の強さが目立っていました。
この患者様は睡眠の質が悪く寝ても疲れが取れない体質のため、まず副交感神経を高める治療から始めました。睡眠の質が低下すると疲労が蓄積され、心にも余裕がなくなるため活力が低下してしまいます。そのため、まずは副交感神経を高めて疲労を回復させるようにリラックス作用が期待できる治療方法を行いました。
その後に、全身の筋緊張の解消を目的としたアプローチを行っていきます。
特に首が硬くなることにより、脳から放出される幸福ホルモンのセロトニンが分泌できなくなり、やる気の低下を引き起こす原因になります。
1回目
あまり大きな変化はないが、体は軽くなった。
2回目
やる気の低下や精神的な調子は改善した。
疲れはまだ取れにくい。
3回目
眠りが浅いせいか疲れはまだ残りやすいが、精神的な状態は安定している。
4回目
気持ちが安定し、やる気が出てきた。疲労感も以前より軽減している。
5回目
気持ちに活力が出てきて、仕事中の集中力も増してきた。
やるべきことがあってもやる気が出ない、積極的に物事を成しとげようという気になれない、という状態になるのはなぜなのでしょうか。それには、脳の伝達物質の影響が関係しています。
脳の神経伝達物質は、心に影響して喜びや不安などを感じさせたり、身体に影響してだるさをもたらしたりします。やる気が出なくなるのは「セロトニン」や「ドーパミン」「ノルアドレナリン」という神経伝達物質のバランスが乱れているからです。
私たちの身体は平常時、神経伝達物質の分泌をコントロールして精神のバランスをとっていますが、人間がストレスを感じるとドーパミンやノルアドレナリンが過剰分泌され、セロトニンの量が減ってしまいます。セロトニンの量が減ると神経伝達物質のバランスが崩れ、脳内の神経細胞の働きに影響が出てやる気が出なくなるといわれています。
神経伝達物質のバランスが崩れる原因は、明確には解明されていませんが、慢性的な疲労や過度なストレス、睡眠不足、食生活の偏り、不規則な生活習慣などが関係していると考えられています。
・身体的疲労
身体に疲れが蓄積する身体的疲労の原因として挙げられるのが、過度な運動や重労働、長時間の筋肉の酷使、運動不足や眼精疲労、睡眠不足、栄養不足などといわれています。
疲労している時は筋肉を動かすためのエネルギーが不足し、乳酸などの疲労物質が蓄積していきます。糖質が分解されてエネルギーとなる時に出来る乳酸は酸性です。筋肉は酸性に弱く、乳酸が多く蓄積されると十分に働けなくなります。その結果、疲れやだるさや筋肉の張りにつながります。また、同じ姿勢や同じ動作を続けて一部の筋肉が緊張したり、運動不足により筋肉が萎縮し弱くなることも乳酸が蓄積する原因となります。
・ストレスが原因で起きる精神的疲労
「ストレス社会」といわれる現代においてストレスと無縁で過ごしている人はほぼいません。精神的に感じているストレスは気持ちが重くなってしまうだけではなく、自律神経やホルモン分泌にも悪影響を与えます。
・身体、精神の管理能力が低下してしまう脳疲労
人が感じる疲れの中には、身体的な疲れや精神的な疲れ以外に脳の疲れもあります。脳疲労は脳が疲れている状態を指します。脳疲労の原因は睡眠不足とストレスといわれています。
脳が疲れてしまうと身体を管理する機能が低下してしまうため能増機能が上手く働かなかったり、身体や脳を動かそうと思ったときに上手く命令を出せずに動作が緩慢になったり、集中力、思考力、注意力の低下や、記憶力の低下、自律神経の乱れによる情緒不安定、脳の血流が悪くなることでストレスに過敏になるなどの症状が現れます。
セロトニンとは
セロトニンには脳内物質のバランスを整え、精神を安定させる働きがあります。睡眠と覚醒のリズムや痛みの抑制などにも関わっている物質です。セロトニンが不足するとイライラしたり、不安を感じやすくなるほか、うつ病との関連も指摘されており、食欲や性欲、睡眠、記憶、情動、学習機能へ作用します。
ドーパミンとは
意欲や喜びなど快感を得た時に活発になる物質です。ドーパミンがたくさん出るとやる気が出ます。また、人間が行動を起こす時にはドーパミンが分泌されており正常に分泌されていると、行動の動機づけに正しく作用します。
ノルアドレナリンとは
ノルアドレナリンは動物が危険を感じた時に分泌される物質です。脳と身体を覚醒させる作用と、環境や対人、精神などから受けるストレスの対応する作用などがあります。
ノルアドレナリンの分泌を活性化させることで、ドーパミンの分泌も活発になります。
・うつ病
うつ病とは、「不眠や食欲不振などの特定の症状が、2週間以上にわたりほぼ毎日続いている状態」です。うつ病になる原因は心身のストレスなどで、やる気が出ない症状はうつ病の初期症状として見られます。うつ病になるとセロトニンが不足するのでやる気が出ない他に、喜びの喪失や悲壮感にかられるなど、様々な精神障害の症状が出てきます。
セロトニン不足以外でやる気が起きなくなる病気
・橋本病
身体を守る働きをするリンパ球が何らかのきっかけで甲状腺を攻撃し、甲状腺の機能が低下することで代謝を促す甲状腺ホルモンの分泌が正常に行われなくなり、代謝機能が低下することで心身の機能が低下します。橋本病はやる気が出なくなる以外にも疲れやすくなる、汗をかきにくくなる、体重増加、脈拍や体温の低下、眠気などの症状が見られます。
・自律神経失調症
精神ストレスや過労などが原因で、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることで起こる症状の総称です。自律神経は心身の状態を調節しているので、そのバランスが乱れることにより、だるさなどの全身症状だけでなく、頭痛や耳鳴りなどの器官的症状、やる気が出ない、イライラするなどの精神的症状が出ることがあります。現れる症状は人により様々です。
・無気力症候群(アパシーシンドローム)
特定の事に関して意欲や自発心が無くなる症状です。趣味は積極的に取り組む一方、仕事に関してはやる気が出なくなる、というような状態になります。感情の起伏が小さくなったり、様々な出来事に対して無関心になったりします。これは強いストレスから身を守るための逃避行動と考えられています。受験を乗り越えた大学生に多いとされていましたが、最近では社会人にも見られる症状です。
病気や心身の不調によりやる気が出なくなる以外にも、日常的な習慣が原因となっていることがあります。それは、睡眠不足や不規則な生活です。睡眠不足や不規則な生活が続くと体内時計が狂い、脳内物質のバランスを整えるセロトニンの分泌量が減ります。セロトニンの分泌量が減ると、入眠時に必要なメラトニンというホルモンが分泌されにくくなります。すると寝つきが悪くなったり、途中で目覚めることが増えたりして睡眠の質が下がりやすくなってしまいます。
やる気を出すために必要なセロトニンの分泌を正常にするには、睡眠サイクルを整える事が重要です。何となくやる気が出ないと思っている人は、起きた後や眠る前の習慣を見直す事が大切です。
清水大地
資格
はり師
きゅう師
2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院
ブシャール結節とは変形性指関節症の一種で指の第二関節(PIP関節)の軟骨が摩擦することで関節の変形、腫れ、痛みや動きの制限が生じる病気で、40代以上の女性に多く見られます。へバーデン結節(指の第一関節の変形性指関節症)と合併することもあります。
※結節とは
関節内で骨と骨との摩擦により生じた骨の変形部分に骨組織が異常増殖する結果、その部位の骨が腫大したものです。
指の第二関節の痛みや腫れ、こわばり、変形、水膨れ(ミューカシスト)などの症状を伴い、変形が進行すると、関節を動かすことが難しくなります。
また、雑巾が強く絞れなかったり、ペンや箸をうまく使えないなど、日常生活に支障をきたすような症状が現れることもあります。
原因ははっきりと解明されていませんが、加齢による軟骨組織の減少と、過度な手指運動が発症に関与していると考えられています。
女性ホルモンとの関連も指摘されており、腱や滑膜(関越を包む膜)の腫れをとる抗浮腫作用のあるエストロゲンが減少することで、関節に炎症が起こりやすくなるとも考えられています。
エストロゲンの急激な減少は更年期や妊娠時、授乳期に起こりやすいといわれています。また、家族歴、肥満、手の外傷の既往、前腕の筋力が強い(関節負荷がかかりやすい)、関節の弛緩などが変形性手関節症のリスク因子として挙げられます。
問診、視診、触診、画像検査などを行います。診断をするうえで最も重要な検査はレントゲン検査で骨と関節の状態(軟骨の擦り減りや骨棘の有無、関節裂隙の狭小化など)を確認します。また、関節リウマチや感染症などと鑑別するために、血液検査で炎症反応やリウマトイド因子などを調べることもあります。
治療は保存療法として患部の安静と消炎鎮痛剤の外用や内服、レーザー照射、温熱療法、テーピングや装具による固定、関節内へステロイド注射などがあります。
保存療法で症状が改善しない場合や関節の変形が強く日常生活に支障をきたす場合などには指を曲げる機能を担う「腱」を部分的に切除したり、指の第二関節を固定したり、人工関節に置き換える手術を行う場合があります。
中医学では筋、関節などの疼痛、腫脹、しびれなどを主症状とする病証を「痺証(ひしょう)」と呼びます。痺証の「痺」は通じない、塞がるという意味を持っており、体の気血の流れ(神経、血液の流れ)が生体の弱りに乗じて風邪、寒邪、湿邪、熱邪などの身体の外部からの因子によって妨げられて起こると考えられています。
痺証の代表的な種類
・痛痺(寒痺)
寒邪が強い痺証で温めると良くなり、冷やすと悪化します。熱感や赤みが無く痛みが強い特徴があります。
・行痺(風痺)
風邪が一番強い痺証で風邪の性質である遊走性があり、痛いところが変わる遊走痛、冷風に当たると悪化する特徴があります。
・着痺(湿痺)
湿邪が強い痺証で、局所の腫脹、重だるさ、固定痛、雨天での痛みの増加、飲酒での悪化などが特徴です。
・熱痺
関節や筋肉が赤く腫れ熱感を持ちます。発熱、口喝、患部を冷やすと気持ちが良いなどの特徴的な症状が見られます。熱がこもっているため熱を消そうと体が冷たい物を欲します。全般的に熱をイメージする症状が多いことからこの名前が付けられています。リウマチなどの膠原病の活動期によく現れる病証です。
また、痺証は血虚、瘀血(おけつ)腎虚を伴うことが多く、血虚や瘀血は気虚から伸展して現れると考えられています。
東洋医学では「肝は筋を主り、腎は骨を主る」との言葉があります。そのため肝や腎の働きが弱れば筋や骨にトラブルが起こりやすくなるのです。また、腎と肝は支え合う関係にあり、どちらかが弱ればもう片方も弱りやすくなってしまいます。
内臓機能や免疫機能、血液循環などを司る自律神経の調整やホルモンバランスの調整施術を行い、症状が治癒しやすいお身体の状態へ整えます。また、ブシャール結節の方は首肩周り、胸部、前腕の筋肉が緊張しやすいため、まずその部分の筋緊張を和らげ、手指の血液の循環を促進します。
東洋医学的観点から患部に関係する経絡の流れを整えるツボ、腎や肝の機能を高めるツボ、気血を補うツボも取り入れていきます。
患部である指先は感覚が鋭敏で痛みを感じやすいため、基本的にはお灸でアプローチしていきます。鍼を用いる場合は美容鍼など痛みを感じにくい非常に細い鍼を使用していきます。
全身的なバランスを整え、患部やその周囲の血流を良くすることで痛みや腫れを緩和する効果や関節可動域制限の改善、変形の進行を抑える効果が期待できます。
へバーデン結節とは指の第一関節(DIP関節)が変形し曲がってしまう疾患で、変形性関症の一種です。第一関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟むように2つのコブ(結節)が出来るのが特徴です。
すべての人が強い変形になるとは限らず色々な程度の変形があります。発症は30歳を過ぎたころから多くなり、年齢とともに増加します。痛みや変形の強い方は女性に多いです。
第一関節の腫れ、変形、関節の曲がりにくさなどの症状が現れます。ズキズキとした痛みを伴うことが多く、痛みは安静時の痛み、夜寝ているときの痛み、物をつまむ動作の痛みなどがあります。
また、関節に水が溜まるとその付近に水膨れのようなものができることがあり、ミューカシストと呼ばれています。潰れたり化膿することもあり注意が必要です。
へバーデン結節の直接の原因は不明です。しかし、病気の性質から変形性関節症の一種であると考えられているため、加齢や使い過ぎが原因となっていると考えられています。また、最近では女性ホルモンとの関連が指摘されています。
指の第一関節には他の関節同様軟骨が存在し骨を守っていますが、年齢とともに軟骨が擦り減り骨と骨との隙間が狭くなり、骨同士が擦れあうことで骨の新たな隆起が生じ、結節ができます。また、骨の変形と共に炎症が生じ痛みが生じます。
へバーデン結節のリスク因子として年齢(特に40歳以降)、家族歴、肥満、痛風、関節への負担などが挙げられます。
※女性ホルモンの働き
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、骨、関節、靭帯、皮膚、血管などに作用し全身を守る役割を果たしています。
エストロゲンの分泌が減少すると手指の関節や関節を包む膜、腱、腱を包む腱鞘などがダメージを受けやすくなり、しびれやこわばり、炎症による腫れや痛みの原因になるといわれています。そのため更年期以降や女性ホルモンのバランスが崩れる妊娠中、産後などは関節などのトラブルが起こりやすいといわれています。
外見上の第一関節の結節性隆起やゆがみ、痛み症状でも診断できますが、レントゲン検査が診断にとって有効です。
関節間隙が狭小化していることで診断します。一般的な治療として保存療法としては、安静(固定も含む)や消炎鎮痛薬、局所のテーピングなどがあります。急性期では、少量の関節内ステロイド注射も有効です。
保存療法で痛みが改善しない場合や、変形がひどくなり日常生活に支障をきたす場合は手術療法が選択されます。手術法には結節を切除するものや関節を固定する方法が行われます。
中医学では筋、関節などの疼痛、腫脹、しびれなどを主症状とする病証を「痺証(ひしょう)」と呼びます。
痺証は四肢経絡が風邪、寒邪、湿邪、熱邪などの身体の外部からの因子に気血の運行が妨げられて起こると考えられています。
痺証の代表的な種類
・痛痺(寒痺)
寒邪が強い痺証で温めると良くなり、冷やすと悪化する。熱感や赤みが無く痛みが強い特徴があります。
・行痺(風痺)
風邪が一番強い痺証で風邪の性質である遊走性があり、痛いところが変わる遊走痛、冷風に当たると悪化する特徴があります。
・着痺(湿痺)
湿邪が強い痺証で、局所の腫脹、重だるさ、固定痛、雨天での痛みの増加、飲酒での悪化などが特徴です。
・熱痺
関節や筋肉が赤く腫れ熱感を持ちます。発熱、口喝、患部を冷やすと気持ちが良いなどの特徴的な症状が見られます。熱がこもっているため熱を消そうと体が冷たい物を欲します。全般的に熱をイメージする症状が多いことからこの名前が付けられています。リウマチなどの膠原病の活動期によく現れる病証です。
また、痺証は血虚、瘀血(おけつ)腎虚を伴うことが多く、血虚や瘀血は気虚から進展して現れると考えられています。
東洋医学では「肝は筋を主り、腎は骨を主る」との言葉があります。そのため五臓六腑の肝や腎の働きが弱れば筋や骨にトラブルが起こりやすくなるのです。また、腎と肝は支え合う関係にあり、どちらかが弱ればもう片方も弱りやすくなってしまいます。
内臓機能や免疫機能、血液循環などを司る自律神経の調整やホルモンバランスの調整を行い症状が治癒しやすいお身体の状態へ整える施術や、へバーデン結節の方は首肩周り、胸部、前腕の筋肉が緊張しやすいため、まずその部分の筋緊張を和らげ、手指の血液の循環を促進します。
また、東洋医学的観点から患部に関係する経絡の流れを整えるツボや腎や肝の機能、気血を補うツボも取り入れていきます。
患部である指は感覚が鋭敏で痛みを感じやすいため、基本的にはお灸でアプローチしていきます。鍼を用いる場合は美容鍼など痛みを感じにくい非常に細い鍼を使用していきます。
全身的なバランスを整え、患部やその周囲の血流を良くすることで痛みや腫れ、しびれを緩和する効果や関節可動域制限の改善、変形の進行を抑える効果が期待できます。
胃痙攣とは上腹部に起こる発作性の痛みの総称で、胃の壁にある筋肉層が異常に緊張して痛みを発する状態がけいれんを起こしているかのように感じるためそう呼ばれています。
胃痙攣は腹痛や頭痛などと一緒で症状に対する呼び名で病名ではありません。
胃炎や胃潰瘍、胃がん、十二指腸潰瘍、胆石症、膵炎、虫垂炎、急性胃腸炎、腎結石などの疾患や、食中毒、腹部の冷え、ヒステリー、過食後やアルコールの飲み過ぎた後に起こることがあります。また、強いストレスを感じて緊張しすぎた場合にも起こることがあります。
胃はもともとストレスに敏感な臓器だと考えられています。それは自律神経の働きが胃と連動しやすいことと関係しています。極度のストレスや緊張が長時間続いてしまうと自律神経が乱れることで胃酸が出過ぎたり、逆に胃酸が出なかったりということが起こります。
また、便秘になると胃の動きが停滞し消化機能が働きにくくなります。冷えも胃痛には大敵で、冷え性の人や、腹部周辺が冷えやすい人、冷たい飲食物を好んで摂られる人は胃痙攣を起こしやすいといえます。
・胃十二指腸潰瘍の鍼灸治療について
・胃酸過多症の鍼灸治療について
・慢性胃炎の鍼灸治療について
心窩部(しんかぶ)(みぞおち)のあたりを中心に痛みの発作が起こります。発作の時間は数分から長いものでは1~2時間続くこともあります。
痛みによって呼吸困難に陥ったり、冷や汗をかいたりすることもあります。また、腹痛だけでなく吐き気や下痢、食欲不振などの症状を引き起こす場合もあります。
・食欲不振に対する鍼灸治療について
血液検査や内視鏡検査、尿検査、X線画像検査、超音波検査などを行い胃痙攣が起こる原因を調べ、原因に対する治療を行います。痛みを抑えるための鎮痛薬が処方されます。
中医学では、西洋医学における急性、慢性胃炎や十二指腸潰瘍、胃痙攣、胃下垂などの疾患は胃痛として弁証することが多いです。
飲食から必要な栄養を吸収して、不要なものを下に降ろすという働き(受納・降濁:じゅのう・こうだく)は、肝の協調によって行われています。
慢性的なストレスは肝鬱気滞という情志の鬱滞からくる気の停滞を意味しますが、これが胃の働きを阻害し胃痛を生じます。
当院では自律神経測定器にて自律神経のバランスを測定しお身体の状態を把握した上で治療へ移ります。
内臓機能に大きく関わる自律神経の働きを整え、東洋医学的観点から胃や肝に関わるツボを用います。
腹部への施術は鍼ばかりでなくお灸の施術も行い、胃部等への冷えを解消して働きを正常に戻すように施術を行っていきます。
お灸にも様々な種類がございますが、当院で使用しているお灸施術は決して跡が残らず心地よい温熱刺激で副交感神経の活動を高めることで身体をリラックス状態へと導きます。
胃痙攣の原因は上述されいます通り、様々な原因が挙げられますが最も多いのがストレスによるものや腹部の冷えからくるものです。
それらは日常生活習慣を見直すこといくら改善されることが多いです。
①食事
お肉や脂っこい食べ物を日常的に食べ過ぎている状態や消化に悪いものを多く摂取すると胃内に飲食物が長く停滞することになります。すると体は早く消化しようと胃酸を過剰に分泌することになります。それにより胃の粘膜が傷つくことで胃痙攣となりやすすくなります。
その他、ビールなどの冷えた飲み物やアイスクリームなどの食べ過ぎ、辛い物の食べ過ぎも胃痙攣を引き起こす危険性があります。
胃も筋肉の働きによって活動しているため、寒い季節は手がかじかんでうまく動かせなくなるように胃も冷えると活動が低下してしまいます。
それらの食べ物の過剰摂取は控えて胃の調子が良くないと感じたらよく煮込んだ野菜スープやおかゆなどの消化の良い食べ物を摂取するようにしましょう。
②睡眠
睡眠時間の低下は自律神経の活動を乱すことで胃の活動にも影響を与えます。
また胃の活動を考えると右側を下に向けたほうが良いとされています。
それは胃の構造上の理由で胃は十二指腸へと繋がるのですがその繋がる部分がお腹の右寄りにあるため右側を舌にして寝たほうがよりスムーズに胃の中の飲食物が十二指腸へと流れやすくなるのです。
③体を温める・リラックスできる時間をつくる
ぬるま湯にゆったり20~30分ほど浸かって体の芯までしっかりと温まるように心がけましょう。体が冷えてしまうと胃の活動にも影響が出ます。冬は肌着の上からホッカイロを張ったり夏は冷房の冷えから身体を守る腹巻を巻くことも有効です。
リラックスできる時間をつくるのは、実践するとなかなか難しく感じることもあるかもしれませんが、趣味や読書、軽いウォーキングなどの運動でリラックスできる時間が増えると胃の活動にもいい影響が出てきます。