視神経萎縮の鍼灸治療

2021年3月5日

視神経萎縮とは

 

視神経萎縮の原因

 

 

視神経萎縮とは、視神経に何らかの障害が起こった場合に、視神経が萎縮し、機能しなくなる状態のことをいいます。萎縮の度合いにより視力、視野に障害が発生します。

視神経萎縮の主な原因は、視神経の外傷、変性疾患、腫瘍など視神経の病変のみでなく、周囲組織から視神経への圧迫、視神経の血管病変、網膜疾患、緑内障、ぶどう膜炎、栄養障害、薬物中毒などさまざまで、症状や治療は原因によって多岐にわたります。

また、ごくまれに遺伝性、あるいは家族性のものもあります。

残念なことに、いったん視神経萎縮が進んでしまうと、視神経は元に戻らず、視力や視野障害の回復は難しくなります。

 

 

視神経萎縮の分類

 

 

視神経萎縮の分類

 

①単性視神経萎縮

球後神経の障害により、逆行性に視神経乳頭に変化が生じたもので、乳頭は陶白色、色調は鮮明で乳頭の混濁はなく、篩状板の透視は良好です。定型的なものとして視神経の外傷、切断、脊髄勞性視神経萎縮、圧迫や脳下垂体腫瘍、循環障害などがあります。

 

②炎性視神経萎縮

視神経乳頭部での浮腫性病変が生じた結果によるものです。

視神経乳頭の境界は不鮮明で、色調は灰白色~汚い白色。視神経乳頭組織のグリア細胞や葉性組織の増殖のため視神経乳頭の混濁が見られ、篩状板は透視できません。また、視神経乳頭上血管はグリア性白鞘で覆われていることが多いです。

覗視神経乳頭炎やうっ血乳頭など乳頭腫脹を起こす病変をきたした場合に起こります。

 

③網膜性視神経萎縮

網膜色素変性やその他の網膜病変によって、広範囲の網膜神経節細胞が障害されたことによる視神経萎縮で、網膜動脈の狭細化や網膜実質の変性や萎縮を伴い、視神経乳頭は黄白色を帯びて境界不鮮明となります。

 

④緑内障性視神経萎縮

原因は緑内障で、境界は鮮明、色調は蒼白。乳頭陥凹が認められます。視神経軸索の組織学的消失と網膜神経節細胞が障害されたことによる視神経萎縮です。網膜動脈の狭窄化、網膜実質の変性と萎縮を伴います。

 

⑤遺伝性視神経萎縮

遺伝性視神経症で遺伝子によるものです。常染色体優性視神経萎縮です。

 

視神経萎縮の症状

 

視神経萎縮が起こると主に視野が狭くなります。主な症状としては視野縮小、具体的には見える範囲が少しずつ減り、見えない部分は黒く映るといった現象が主体です。

視野中の見えなくなってくる部位については個人差があり、視野の真ん中から見えなくなってくる人もいれば、左右上下の周囲部分から見えなくなってくる人もおり様々です。また、これには高確率で色覚異常が伴います。

自覚症状として、視力障害や視野欠損がありますがその程度は、原因となる疾患によって様々です。

 

西洋医学的治療

 

検査

視力検査、眼底検査では、視神経乳頭の色が黄白色になっていたり、視覚誘発電位検査や蛍光眼底検査、中心フリッカー検査、MRIなどの検査により診断されます。また、脳神経外科的な検索や病気の原因を調べるために血液検査なども行います。

 

治療

原因が分かっている場合には、その原因疾患に対する治療を行います。
副腎皮質ステロイド薬やビタミン製剤などの投与を行う場合もありますがその効果は不明です。また、循環障害では循環を改善させるような薬物や高気圧酸素療法が用いられることがあります。一度視神経萎縮が進行してしまうと、視神経はもとに戻らず視力や視野傷害の回復は困難です。

 

視神経萎縮に対する東洋医学的考え方

 

東洋医学では五臓六腑の肝は目に開竅するといわれており、目の疾患は肝機能の障害が深く影響していると考えられています。肝血が不足してしまうと視覚の異常や運動系の異常などがみられます。

また東洋医学では『肝腎同源』といわれており、肝血と腎精は互いに補い合っています。加齢により腎精が減少して肝血にも影響を与えると考えられます。

 

当院の鍼灸治療

 

視神経萎縮に対する眼への電気鍼治療

 

鍼灸治療では主に、原発性(原因不明)の視神経萎縮と、炎症によって引き起こされた続発性の視神経萎縮を治療します。

眼科検査で視神経萎縮と診断された場合でも、比較的若い方で診断からの経過が短い場合には、鍼治療により視力、視野などが改善する症例があります。

これは、眼底検査などで視神経萎縮とされていても、実際の視機能は残存している場合もあるためです。

しかし、長期間が経過した視神経萎縮では大きな改善は難しいため、原因疾患の再発や進行を抑えて現状を維持することが鍼治療の目標となります。

 

当院ではまず、内臓機能、血液循環、免疫機能などを主る自律神経のバランスを機械で測定し、お身体の状態を把握した上で治療へ移ります。

まず、うつ伏せで首肩周りに鍼やお灸をすることで筋緊張を緩和し、顔面部の血液循環を促進します。

首肩周りへの鍼やお灸治療

 

 

次に仰向けで、目の周囲のツボ鍼やお灸で刺激を与え、血液循環を促進し眼の機能を高め、視中枢や視神経細胞を修復させる作用を促します。

東洋医学的観点から肝や腎をはじめとした五臓六腑の機能調整、生命維持に欠かせない気、血、水をの流れを整えるツボなどを用います。

さらに自律神経系の調整施術を行い、全身的な血液循環の促進と内臓機能や免疫機能を高め、症状が治癒しやすいお身体の状態へと整えていきます。

 

 


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 22:01 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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