東洋医学で神経性嘔吐症は吐き気、嘔吐は主に気滞(きたい)により生じる消化に関係する臓腑である「脾」「胃」「肝」の機能低下により、「胃」の気が下に降りられず上逆することによって生じると考えられています。
消化吸収は胃が食物を受け取り、揉み砕いて細かくし、小腸へ送る働きがあり、脾が食物の消化吸収を行います。
肝は気の流れの調節(疏泄作用)、胆汁の分泌と排泄により消化を助けるなどの働きがあります。
「気」は身体内を巡る生命エネルギーのような存在として捉えられていますが、脾胃を含めた臓腑はこの「気」の力により正常に働いています。
精神的ストレス(仕事の重圧、近所や家庭、職場などの人間関係、人によっては寒暖や湿度といった自然環境や騒音、日照りなどの生活環境が原因になることもあります。)などによって五臓六腑の「肝」の働きが低下し、「肝」の持つ疏泄作用(気を全身へ巡らす作用)が低下すると「気滞」に陥りやすくなります。「気滞」の他に「気の不足(気虚)」も気の流れが滞ってしまう原因になり、そうすると臓腑も十分にその力を発揮できなくなると考えられています。
気滞によって起こる典型的な消化器系症状としては吐き気、嘔吐、ゲップ、胃痛、食欲不振、下腹部痛、腹部の張り、ガス溜まり、下痢、軟便などが挙げられ、消化器系以外の症状としては胸のつかえ、喉のつまり、生理不順、イライラ感、気分の落ち込み、不眠症などが挙げられます。
当院ではまず、自律神経測定器にて測定を行い患者様のお身体の状態を把握した上で治療に移ります。
腹部、手足、背部などに存在する自律神経のバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与えることで、消化器系を含む内臓機能の調整、免疫力の向上、全身的な血行を促進し自然治癒力を高めていきます。
また、自律神経系の調整を行うことで嘔吐中枢の興奮を抑え、吐き気や嘔吐の症状を和らげる効果が期待できます。
さらに、東洋医学的観点から脾、胃、肝の働きを調整するツボや気の流れを整えるツボを選択します。
20代 女性
4年ほど前から慢性的な吐き気に悩まされてきた。特に人と食事をしている際中や仕事で過度なストレスを受けた際に吐き気が出てしまって実際にトイレに駆け込んで吐いてしまうときもある。
食事は特に外食をしているときに吐き気が出やすく、また吐き気が出てしまうのではないかと外食の時は不安感も襲ってきてしまう。
吐き気は、仕事のある朝にも起きやすく、その時は動悸症状も併発することが多い。
数か月前から転職を機に吐き気が強くなって吐き気止めと抗不安薬を毎日服用。たまに眠れない日もあるため眠れない日は睡眠薬も服用している。
のど周りの締め付け感、ヒステリー球のような症状も常時気になってしまう。
当院の施術
自律神経測定器で自律神経の状態を測定したところ交感神経の活動が活発で副交感神経の活動が低い状態でした。
自律神経の状態、特に交感神経の活動を抑える背部兪穴や頭部のツボを用いてその他胃のツボ、のど周りの筋緊張の緩和、触診をしたところ肩甲骨の内側のコリがとても強い状態でしたのでその部分もしっかり緩めていきました。
とりあえずの目標は、吐き気止めと抗不安薬の服用頻度を減少させることで心療内科と並行して当院も受診していただきました。
施術頻度は2ヶ月間を週に1~2回ほどのペースで3か月目からは2~3週間ほどの施術頻度で行いました。
6回目の施術以降、症状が落ち着き始めたので薬を少しずつ減らしていった良いと医師から言われたとのこと。
それ以降症状に波はありますが徐々に回復傾向。
3日に1回ほど吐き気止めを服用するにまで頻度が減り、抗不安薬は1週間に1度ほどの服用でよくなりました。
さらに減薬するため通院加療中
神経性嘔吐症とは、嘔吐の原因となる身体的な異常が見られず、心理社会的ストレスが誘発、原因となり、頻繁に吐き気や嘔吐をに悩まされる病気です。
常にむかむかするだけで実際の嘔吐を伴わない場合や、実際に何度も続けて嘔吐してしまうものや、食事した後など決まったタイミングで嘔吐する習慣的なものまで様々です。
神経性嘔吐症はストレス耐性が低く脳の発達が完全でない子供に多い症状ですが、成人にも見られる病気です。
神経性嘔吐症の原因ははっきりとは解明されていませんが、精神的なストレスが深く関係しているのではないかと考えられています。
ストレスと吐き気の関係
吐き気を感じるということは、脳幹内にある嘔吐中枢が刺激されているという事を意味します。嘔吐中枢は自律神経などによって大脳皮質や咽頭、心臓、消化管などの各器官とつながっています。
ストレスを認知したり評価したり判断したりするのは大脳の仕事ですが、その際ストレスに対して適切な受け止めができず上手に処理できない場合に、不快な感情、不安、恐怖、怒りなどが神経を介して延髄にある嘔吐中枢を刺激して症状が引き起こされると考えられています。
また、過度なストレスにさらされる状態が続くと自律神経の乱れを引き起こしやすくなります。その自律神経の興奮が嘔吐中枢を刺激することも神経性嘔吐症の症状を引き起こす原因になると考えられています。
神経性嘔吐症を発症しやすい性格
何事にもまじめに取り組む几帳面な性格、細かいことが気になる神経質な性格、人からの頼みごとを断れずストレスを溜めやすい性格などが発症しやすい可能性があります。
また、集団生活や状況の変化が苦手意識のある方も発症しやすいといえるでしょう。
中心的な症状は吐き気と嘔吐になります。しかし、神経性嘔吐症を患っていても必ずしも嘔吐するわけではなく乾嘔(からえずき)を伴う吐き気や胃の不快感が主訴となるケースも多くみられます。
症状には波があり、何も感じない時もあれば、吐き気のために学校や職場へ行けなくなってしまう事もあります。
嘔吐が習慣的に繰り返されると胃酸の逆流により、胃と食道の境の粘膜が炎症を起こし、胸の中心あたりに痛みを感じることがあります。
また、歯のエナメル質が溶け出し虫歯になりやすいことも分かっています。
神経性嘔吐症の診断は、まず嘔吐の原因となる他の疾患がないかを確認します。血液、尿、便の検査、内視鏡や腹部エコーなどを行います。
そこで胃炎などの嘔吐の原因となる疾患が無いことを確認してから、症状の発現に心理的なストレスが関係していると判断された場合に診断されます。
治療法として基本的には薬物療法やカウンセリング、自己訓練法などが用いられます。薬物療法では、制吐薬や抗不安薬などが使用されます。
当院の頸椎椎間板ヘルニアに対する治療の目的は、第一に首や肩背部のツボや痛みの強い部位に鍼をさして痛みやしびれの軽減をすることです。
また必要であらば、微電流を流すことにより血行を良くしたり、筋の過緊張を和らげます。
頸椎椎間板ヘルニアは五臓六腑の「腎」と「肝」に深く関係しているので腎や肝に関する経穴を用いて「腎気」や「肝血」を補うことや頸部の気血の流れをよくします。また「風寒」や「湿」の邪気によって引き起こされる場合はそれらを体外に出す治療が必要になります。
東洋医学の診断方法に基づき全身の調整治療も行っていきます。頸椎椎間板ヘルニアは全身性の疲労や気血の滞りが原因の場合もあるので頸部だけの部分的な治療ではなく全身を診て治療していきます。
また頸椎椎間板ヘルニアで長い間その症状に悩まされていると自律神経の乱れに繋がります。当院では、自律神経測定器を用いてその日の体の状態を見極めてから施術することにより、ほかとは違う施術効果が得られるのです。
当院の頸椎椎間板ヘルニアニアの施術で、仕事や家事がスムーズにできるようになり意欲的に取り組めるようになったと喜びの声を頂いております。
東洋医学では頸椎椎間板ヘルニアは体の外から邪気を受けるため発症するものと中医学でいう「肝」と「腎」が何らかの原因で損傷して働きが弱まって発症するものと考えられています。また「腎」は年齢を重ねるごとに機能が低下しやすく、40歳以上という頸椎椎間板ヘルニアの発症年齢層とも一致しており、「腎」は椎間板ヘルニアと深い関係にあると言えるでしょう。そういった原因で頸部付近の気血が滞り、それが痛みや痺れの原因となると考えられています。
体の外からの邪気として一番頸椎椎暗板ヘルニアが発生しやすいのは、寒く風のあたる場所にいた時などに体に悪さをする「風寒の邪気」を受けた時です。次いで湿度の高い場所にいて「湿邪」を受けた時などです。
また長い間椅子に座ってパソコンなどの仕事をした時に気血は滞り、それが頸部付近であった場合に頸部椎間板ヘルニアを発症する可能性が高くなります。
中医学でいう「肝」と「腎」の機能が弱ると全身的に血や体液が不足し、筋肉や骨などの様々な器官に栄養を送ることができず、さらに上記のような条件が加わると頸椎椎間板ヘルニアがおこりやすくなります。
両者の関係は深いので「肝腎同源」とも言われており、「肝」と「腎」の症候が同時にあらわれることが多いです。
50代女性
母の介護や日々の家事などにより一年前から常に肩や首のコリや重だるさを感じていた。ここ2カ月ほどは母の介護の量が増えて生活がさらに忙しくなってきた。その頃から腕に痺れを感じるようになってしまった。近くの整形外科を受診したところ頸椎椎間板ヘルニアと診断され、そこの整形外科で温熱療法や電気療法をしてもらっていたが、あまり症状の改善が見られないということで当院にご来院されました。
当院の治療
①問診
丁寧に問診していきます。この方の場合、母の介護や家事の忙しさがストレスとなり、痛みをさらに増強されているとも考えられるので、一通り問診した後は、自律神経測定器で自律神経の状態を計測していきました。
②自律神経測定器で計測
自律神経側器の結果、交感神経の活動が高い状態でした。
③仰向けで自律神経調整療法
まずは仰向けで自律神経調整のための施術をしました
④うつ伏せで痛みやしびれの改善
次にうつ伏せになっていただき、頸部~背部にかけてはりに電気をつないで流す通電気療法も行いました。
⑤最後の仕上げの手技療法
また一度仰向けとなっていただき頸部を軽く牽引したり、指圧をしていきました。
治療経過
◇1回目◇
首や肩の痛みや重だるさがだいぶ軽減された。
◇2回目◇
治療間隔が1週間ほど空いてしまい、症状は依然と同じように出ていた。
◇3回目◇
今回は首やの調子が良かったが痺れはまだかなり感じる。家事などしている時は特に。
◇4回目◇
痺れの感じ方が弱くなった。
◇5回目◇
ほぼ痺れを感じなくなった。
40代女性
当院にご来院される2か月ほど前から右手の痺れ、特に親指と人差し指の痺れと痛みを感じるようになった。しばらくして左ひじ周りにも痛みが出るようになったため心配になって整形外科を受診。
診断結果は、頚椎椎間板ヘルニアと左脛骨概則上炎ということでした。
前々から疲れたりすると首の痛みを感じていたが最近は強く出るようになって痺れや握力低下までも感じるようになってしまった。
デスクワークが主で仕事をしていると首や左右上腕がつらくなっていくる。
マッサージや整体なども受けてみたがあまり効果が感じられずに友人の紹介で鍼治療受けてみようと思いご来院されました。
当院の治療
まず仰向けで前頸部の筋緊張の緩和と左の上腕・前腕部の筋緊張を取り除く鍼灸施術を行っていきました。
次にうつ伏せとなり、首肩周りの筋緊張の緩和の鍼灸施術を行い、合わせて鍼通電治療を用いて鎮痛効果の期待できる施術法を行っていきました。
最後に、首肩周り左右上肢のストレッチを行い、筋肉を弛緩させていきます。
経過
一回目の施術で右手の痺れは2~3日消失4日目からまた気になるようになった。左ひじはあまり変わらず。
2回目以降、左ひじの痛みがだんだんと消失。左右上肢の痺れや痛みもだんだんと良くなっていった。
8回目の施術まで症状が良くなったり悪くなったりを繰り返していたが、9回目以降は症状に波がなくなっていって完全に消失していきました。
今でもたまに仕事や家事で負担をかけるとコリ痛は出るがそんなに長続きしていない。
40代女性
半年前から仕事が急激に忙しくなり、家でも仕事をするようになった。
もともとひどかった首、肩のコリが悪化し、常に重だるさを感じるようになった。
2週間前に腕に軽いしびれを感じたため整形外科を受診したところ、頚椎椎間板ヘルニアと診断された。手術の必要はないため、負担をかけないよう指導されたが仕事をしているとたまにしびれが出る。
まだ仕事が落ち着くまで数ヶ月かかりそうなので、仕事に支障がでない程度まで改善したいとのことで来院された。
当院の治療
触診したところ、長時間のデスクワークによる首肩こりが目立った。
背中も緊張状態がみられ、睡眠時間をきいたところ4〜5時間と短いことが分かった。
忙しさで交感神経が過剰になり睡眠中も体に力が入っていると推測できる。
十分な休息をとっていないため首肩こりもなかなか改善せずヘルニアに至ったと考えられる。
まずはうつ伏せで首、肩、背部の自律神経に関するツボを中心に鍼をさし、こりが強い首には鍼通電療法を用いた。
その後仰向けで自律神経の調整、首の牽引を行った。
◇1回目◇
施術後、首の重い痛みが軽減した。しびれの変化はまだわからない。
◇2回目◇
大きな変化なし。
◇3回目◇
毎日あった腕のしびれが1〜2日おきに減った。しびれている時間も以前より短くなっている。
◇4回目◇
首肩こりはまだ感じるがしびれは今のところ軽減してきている。
たまに違和感があるが、首のストレッチなど伸ばすことで楽になる。
◇5回目◇
今週はしびれを感じなかった。
首肩のこりもなくなってはいないが最初とくらべると随分楽になった。
これからも忙しくなるため今のペースでケアを続ける。
仕事が落ち着いたら間隔をあけてのメンテナンスに切り替えるつもり。
頸椎椎間板ヘルニアとは、首の骨の間にある椎間板が飛び出して、急激な片側の頸・肩・腕などの痛みを発症します。
頸椎とは、背骨のうちで頭蓋骨につながる7個の椎骨を指します。上から順に第一頸椎・第二頸椎と名付けられています。椎骨は円柱状の椎体と後ろにある椎孔をアーチ状に囲む椎弓よりなり、椎孔は上下に重なって脊髄を通す脊柱管をつくります。
椎体と椎体はいくつかの靭帯や椎間板という組織によりつながれています。椎間板は外縁部を構成する線維性軟骨組織でできた線維輪と中心部を構成する軟らかい髄核という組織でできています。髄核は弾力性とある程度の流動性があり、それらが圧の分配を行って脊柱の屈伸やねじれを可能にしています。
椎間板の線維輪が弱くなって全体として膨隆したり、線維輪が断裂して中の髄核が脱出したりして椎間板組織が神経根もしくは脊髄自体を圧迫して首や肩、腕の痛みや痺れを引き起こします。椎間板ヘルニアは腰椎に起こることが多いのですが、首にも起こることがあり、その場合は「頸椎椎間板ヘルニア」といいます。頸椎ヘルニアは腰椎椎間板ヘルニアに比べて発症年齢が高くて40歳以上に多く発症します。
頸椎椎間板ヘルニアの好発部位は頭を支えるのに最も負担を強いられる下位の頸椎です。したがって、第五頸椎と第六頸椎間の椎間板、第六頸椎と第七頸椎間の椎間板にヘルニアが多く発生します。
頸椎椎間板ヘルニアの主な症状は、首から背中にかけてのこり・不快感・疼痛などと首の運動制限が生じることに加え、飛びだした髄核が脊髄や神経根を圧迫するために圧迫された神経によって腕や手指のしびれや疼痛が現れます。
頸椎症状
頸椎症状では、後頭部・首から肩・肩甲背部のこりや不快感、疼痛などと首の運動制限が現れます。通常、首を後ろに倒す動作で増悪して安静にすると軽快します。またせきやくしゃみにより疼痛が生じることもあります。
神経根症状
神経根症状では片側の背部痛や上肢への放散する痛み、前腕や手指の痺れと感覚障害、脱力感、筋委縮などを認めます。圧迫される神経によって症状が現れる場所が違います。
脊髄症状
感覚障害としては手指や手掌全体に及ぶ痺れ感が主体で、さらに体幹、下肢に広がります。運動系では、筋力の低下や書字・更衣時のボタンかけ、食事動作など手の細かい動作が難しくなります。また圧迫がひどくなると、排便や排尿などに関する神経が障害され、頻尿や残尿感、便秘などの症状が現れます。
椎間板という組織自体は加齢とともに老化しやすい組織であり、歳をとるとともに髄核の水分が減少します。椎間板が水分を豊富に含んでいれば、クッション性も可動性も高いのですが、水分が減少してくると重い頭を支える働きも低下していきます。
そして椎間板の一部が外にはみ出しやすくなって、神経を圧迫するのです。それが頸椎椎間板ヘルニアの一番の原因です。また脊髄圧迫は生まれつき脊柱管が狭い人に起こりやすく、圧迫による脊髄症状を起こす危険性が高くなります。
当院の美容鍼灸は身体の状態を診て、顔面部の美容鍼灸と併せて全身治療をしていくのが特徴です。
美容鍼灸も近年多くの治療院で目にすることがありますが、ただお顔の気になる部分に鍼を打つというところとは違います。
顔には健康状態が出ているもので、顔と内臓(身体)は相関関係にあります。
例えば口まわりに肌荒れや炎症があったとしましょう。口や唇は消火器とその機能を表しやすいと言われています。食べ過ぎたり、飲み過ぎたりした翌日に口まわりに炎症が出ていたなんて経験もまさしくこの相関関係をよく示しています。
顔の気になる部分でも内臓の状態が描写されていておこることもあるのです。ですから顔だけでなく五臓六腑や自律神経を整える全身治療もすることが、より美しさを引き出すということにつながるのです。
中国では美容鍼灸科というものがあり、古くから日常の中に浸透していました。
世界三大美女の一人、楊貴妃も美容鍼を愛用していたと伝えられていて、3000年前よ2023美の悩みに答えてきた歴史があるのです。
東洋医学の考えの中に、健美(健美)という考え方があります。
真の美しさは健康の上に成り立つものであるという考え方で
美しさ・健康は表裏一体の関係で、内面的にも外面的にも美しい
ことが真の意味で美しいと言えるのです。
美容鍼の施術では、顔周りに鍼灸を行っていきます。
美容鍼を希望される方が、一番気になるところに対しては入念に施術して
いきます。
・顔周りのたるみが気になる方
・ほうれい線がきになる方
・肌質や肌荒れが気になる
・しわ・しみが気になる
・顔の左右差が気になる
このようなところが気になるところでいえば多いです。
美容鍼は本当に効果的なのか?と思う方もいると思いますので、そこの部分もお話させていただきます。
凝った表情筋はほぐし、使わなくて緩んだ表情筋は引き締めていくのです。
30代 女性
同僚に顔が疲れていると指摘されたことがきっかけで美容鍼に興味をもった。
確かにここ数年で目のくま、ほうれい線などが濃くなった気がしていて、マッサージなどをしてみるもののあまり変化がわからない。
1日中パソコンかスマホを見ているので目も重い状態が続いている。
顔の疲れをなくし、血色のいいお肌になりたい。首肩のこり、頭皮の硬さも慢性的に感じている。
当院の治療
触診したところ首肩のこりがかなり強く血行不良がみられる。
首肩のこりは目のまわりの血行不良にも繋がるためクマができやすくなり、また、
頭皮の硬さは顔全体のたるみを引き起こすため、ほうれい線が目立つようになる。
そのため顔だけでなく首肩など身体全体のケアをしている必要がある。
まずはうつ伏せで首肩、背中のツボを用いて全身のキン肉の緊張の緩和をはかる。
その後仰向けで顔と頭に鍼をして、顔の血流改善を目的に鍼通電療法を行った。
美容鍼灸は最初につめて施術をすると効果が現れやすいので、3日おきの施術をすすめた。
◇1回目◇
施術後は身体が軽くなり目がぱっちり開くようになった。
ほうれい線はまだわからないが目のまわりの血色はよくなりクマは少し薄くなった気がする。
◇2回目◇
前回同様、施術後はすごく楽になり、顔全体がゆるむ感じがする。
◇3回目◇
以前まで夕方以降は頭痛がでていたが、鍼灸を今週は一度も頭痛がなかった。
頭皮もゆるんできているのかもしれない。
目の疲れも軽減している。
◇4回目◇
同僚に顔がシュッとしたと言われた。
余分なむくみが取れて、ほうれい線も以前より気にならなくなっている。
◇5回目◇
目の調子がよく、クマも化粧で隠れる程度にまで改善した。
今後はペースを週1にのばして続けていきたい。
Q.顔に鍼を刺していたくないのですか??
全く痛みがないというわけではないですが、とても痛いというわけでもないです。
鍼の刺激が心地よく感じるという方もいますので個人差は多少あります。
表情筋が凝っていたり、老廃物が溜まっていたり、乾燥していたりする部分は痛く感じやすかったりするケースが多いです。
Q,安全ですか?血はでないですか?
使い捨ての美容鍼用の鍼を使っていきますので安全です。
美容鍼灸学のカリキュラムを履修しており、知識や技術も豊富ですので安心して受けていただけます。
血はほとんど出ませんが、ごく稀に出血することはあります。
大量に出血があるということはありませんからご安心ください。
Q,副作用はありますか?
化粧品を使って肌にアプローチする、美容外科的にメスをいれる、というわけではありませんから副作用という観点からみればかなり少ないと言えます。
刺鍼で100%内出血を防ぐことは残念ながらできません。鍼灸による内出血は通常数日~二週間ほどで消えていきます。これは身体のどの部分に関しても言えることです。
強いていうなら鍼を刺すという特徴上、内出血が起こることがあるくらいでしょうか。基本的に副作用はないと言えるレベルです
Q,女性の先生に施術してもらうことは可能ですか?
女性鍼灸師が在籍していますから、予約の際お申しつけください。
Q,男性でも施術してもらえますか?
営業マンの方や接客業の方などが身だしなみの一つとして受けられています。
男子の方でもお気軽にお申しつけください。
近年の鍼灸美容鍼灸において、美容鍼の施術方法・施術料金・時間・効果も含めて
様々です。当院では身体のことを含めてお顔の気になる部分や患者様のWⅰshを大切にしています。お顔のこの部分をもう少し良くしたい♪たるみを解消したい♪
身体やお顔の症状でも少しでもお役に立てればと思います。
毛細血管や細動静脈の微小循環は全身の各組織細胞に対する生活物資の供給と代謝産物の除去にありますので、微小循環の改善を目的として、お灸治療をします。
お灸は、皮下の毛細血管を拡張させて血流を改善できることと、温熱刺激による治療の方が患者さんが心地良いと感じるため冷え性治療に良く使います。
全身や下半身の冷えなどの範囲が大きいときにはMT式温灸器を使います。
これは先端が丸くなっていて、滑らせながら効率よく広範囲を温めていくことができます。
灸頭鍼
皮膚に刺した鍼の先端にもぐさをのせて火をつけて温めていきます。鍼の効果とお灸の効果が期待でき、当院でもよく使われる施術法です。
冷えに効く経穴に施すことで体内循環を整えて身体の内から温めていきます。
器械によりお灸と同じ効果がだせるもので、お腹や手足の末梢に効率良く温度を伝えていくことができるものです。
自律神経測定器により自律神経のバランス確認後
自律神経調節法を行います。これにより体内のバランスを取り戻し、自律神経を正常に働かせることでその人が本来持っている自然治癒力を最大限まで高めることができますので
自律神経由来の冷え症をかなり改善させることができます。
冷え症とは
冷え性の定義ははっきりと決まっていませんが
「中枢温と末梢温の温度較差がみられ、暖かい環境下でも末梢体温の回復が遅い病態であり、多くの場合、冷えの自覚を有している状態」や「通常の人が苦痛を感じない程度の温度環境下において、腰背部、手足末梢、両下肢、あるいは全身的に異常な感冷感を自覚し、この異常を一般的には年余にわたって持ち続ける病態で多くの場合、この異常に関する病識を有する」とも言われています。
両方共に言えるのは本人の自覚症状による病態であると考えられています。
ですので、他人が触って冷たくても本人が訴えなければ冷え性ではないことになります。
原因
原因はさまざまで自律神経の異常からくるものや、男女差、環境、生活習慣、心臓、血管障害、リンパなどがあります。冷え性の方は体の血液循環が悪く肩こりや腰痛・膝痛の原因となったり、体のあらゆる部分に悪影響を与えます。
交感神経が働き過ぎて冷え性になります。
交感神経は血管を収縮させて体温を外に逃がさないようにします。内臓の働きは生命にとって大事ですので、中心部には優先的に血液が供給されますが、末梢には血液量が少なくなります。末梢に温かい血液が回らなくなると手足に冷えを感じるようになります。
交感神経により血管が締められている状態ですと外側から温めても効きません。
このような状態には、温かい身体の中心部をさらに温めてあげることで、温度を下げようと末梢の血管が拡張して末梢血流量を上げることができます。
交感神経は人がストレスを感じると強く働きますので、お仕事や生活でストレスを多く感じる方はこのタイプの冷え性が多いと思われます。
逆に副交感神経が働き過ぎて冷え性になることもあります。
熱が外に逃げすぎてしまう場合です。
寒いときには血管が収縮して体表に流れる血液から温度が逃げないようにしますが、交感神経が弱い方は、血管の収縮が上手くできないために体表から温度が逃げてしまい冷えを感じるようになる場合もあります。
自律神経は互いのバランスが取れている状態が一番正常に働きます。
どちらかが優位の状態ですと身体のバランスを上手く取れないために冷え症へと繋がってしまします。
リンパ管系は組織液やリンパ液を回収してくれる働きがあります。このリンパ管系の運搬障害が生じると、皮下組織に過剰に水分が溜まりやすく、冷え症に繋がります。
静脈は老廃物を含んだ体内の水分の内約9割を回収しているため、静脈に障害がでると冷え性に繋がります。
重力により身体の中の水分は下半身へと流れていきやすいので、リンパや静脈が原因で冷えを感じる方はリンパ浮腫などのむくみなども一緒に悩まれていることが多いです。
熱産生力が低いタイプ
ダイエットなどをしている方に多いのですが、
身体は熱を食事や運動から作ります。ダイエットなどをしている方は食事量も減っているため食事からの熱エネルギーが少なくなっています。さらに筋肉は熱を作るためダイエットなどで筋肉量が落ちていくと熱産生量も少なくなってさらに熱を生み出さない体になります。
皮下組織にある脂肪は保温材の役割があります。この皮膚と血管の間にある保温材が少ないと外に熱が逃げやすくなってため身体が冷えやすくなります。
この熱産生量が低い冷えは10代~30代の女性に多いタイプです。
体温や血圧をコントロールしている自律神経のバランスを崩しやすいのも女性です。
50代女性
足先の冷えが強く、夜眠れないため来院された。
靴下をはいていても寒さを感じる。
足元以外の冷えは特に気にならない。
冷たい飲み物が好きで、がぶ飲みしてしまう。
慢性的に腰痛もあり、冷えと腰痛治療を希望したい。
当院の治療
触診したところ、足首からつま先までの冷えがとても強かった。
手は問題なく、お腹は下腹部あたりに冷えがあり、腰は仙骨のあたりに冷えがある。
もともと腰痛もちであるため、腰の血行不良から足の冷えが強くでてしまっていると推測した。また、冷たいものを好むことから内蔵にも冷えがあると考えられる。
腰から臀部は圧痛も多かったため、まずはうつ伏せで腰まわりの施術を行う。
その次にお腹を電子温灸器で温めながら、足に灸頭鍼と点灸を行う。
内蔵の機能低下も考えられるため、自律神経系の調節もあわせて行った。
経過
◇1回目◇
お灸を足にしているとぽかぽかする感じが気持ちよかった。
◇2〜9回目◇
施術のあとは足が温かく夜もぐっすり眠れる。
自宅でもできるセルフ灸を朝晩してもらうことにした。
◇10回目◇
足の冷えはかなり改善。
まだ冷たくなるときもあるが、毎日ではない。
規則正しい生活を送るとともに冷飲食をなるべく避けてもらい適度な運動をしてもらうことが大切です。本人の冷えに対する取り組みで冷え症を大きく改善できますので養生法も大事です。
患者とともに冷えに対する問題意識を持ち、それを改善していけるように治療と養生法を的確にアドバイスしていくことが当院の治療方針です。
西洋医学では冷え性は病気として認識されていません。東洋医学では寒熱は重要な要素として捉えていますので、冷え性の治療は東洋医学が有効的な疾患だと思っています。
漢方医学では、体を温めるショウガなどの食べ物と身体を冷やしてしまう食べ物があると考えられています。体を冷やす食べ物は熱症状が出ている時などに食すると非常に有効な場合もありますが、冷え性の方が食べてしまうと体の冷えをさらに加速させてしまい逆効果です。知らず知らずのうちに身体を冷やしてしまう食べ物を多く摂取してそれが冷え性の原因となっている場合もあるのです。
身体を冷やしてしまう食べ物として代表的なものとして
熱いところでよく取れるの食べ物
・バナナ
・レモン
・みかん
・パイナップル
・トマト
・きゅうり
・スイカ
・なす
などがあります。熱い地域で住む人たちは元来から体を冷やす食べ物を多くとるようになっているため熱い地域で多く取れる野菜や果物は体を冷やす作用のものが多いです。
その他、水分を多くとりすぎていたり、白砂糖や化学調味料も身体を冷やしてしまうものとして知られています。生野菜も身体を冷やしてしまうためなるべく火を通して食べることが好ましいです。
また、食べすぎも身体を冷やすもととなります。飲食物が胃の中に入り消化が行われると多量の血液が胃腸の壁に集まります。胃腸を働かせて消化活動を行う必要があるため、体のあらゆる器官から血液が運ばれるため体の熱は低下してしまうのです。
東洋医学では精神的ストレスなどにより気の巡りが失調する「気滞」と呼ばれる病態と考えられています。気滞で生じる典型的な症状として、喉のつかえ感、ゲップ、胸部や腹部の膨満感、食欲不振、吐き気、下痢や便秘、胃や腹部の張り、生理不順、生理痛、不眠など多岐に渡ります。
呑気症は特に上腹部に生じた気滞による症状が顕著化した胃気滞と呼ばれる状態と考えられます。胃気滞の原因として、ストレスにより肝の疏泄作用(気を全身に巡らせる作用)が低下することが考えられます。
気の巡りが悪くなるため気滞に陥りやすいほか、肝の疏泄作用は脾胃の消化、吸収の促進や補助を行っているため、脾胃の働きも低下する原因となるのです。
治療の前に自律神経測定器にて唾液の分泌や、血液循環、内臓機能、精神面に関わる自律神経のバランスを測定し、現在のお身体の状態を把握した上で治療を行います。
自律神経のバランスを調整する施術を行い、肝、脾胃をはじめとした内臓機能や免疫力、自然治癒力を高め、身体全体のバランスを整えることで症状の緩和を図ります。
また、呑気症の方は不安や緊張から無意識に身体に力が入っているケースが多く、特に首や肩周りに筋緊張が現れやすいです。身体の緊張から自律神経の交感神経が刺激される場合もあるため、問診や触診を行い筋緊張がある場合それを除く施術も行います。
東洋医学的観点から気の流れを整えるツボも用いていきます。歯の食いしばりや噛みしめの関与が考えられる場合は顎関節周囲のツボも用いて治療を行います。
無意識に多量の空気を飲み込みんでしまうことで食道や胃、腸内に空気が貯留することで様々な症状を引き起こす疾患です。日本人の成人の8人に1人がこの呑気症の症状に悩んでいるといわれており、20代~50代のストレスを受けやすい女性に多いといわれています。
頻回のゲップ、おなら、しゃっくり、上腹部の不快感、吐き気、腹部膨満感、胸やけなど
呑気症の原因は未だはっきりとは解明されていませんが、精神的ストレスとの関連が強いと考えられています。
緊張や不安を覚えるとつばを飲み込むことがありますが、この動作を過度に繰り返す事により少量の空気も一緒に飲み込むことになります。そうすると食道や胃に空気が溜まり呑気症を引き起こす事になります。
また、歯の噛みしめ(食いしばり)も原因の一つです。上下の奥歯が接触していると顎や首の筋肉が唾液腺を刺激し、唾液が溜まりやすくなります。唾液を飲み下す回数が増えることで呑気症の症状を引き起こす事になります。
さらに歯を噛みしめることで首や肩の筋肉の緊張を引き起こし、頭痛や肩こりを伴うこともあります。
その他早食い、飲み込む時の癖などの食事の仕方、後鼻漏、口呼吸、義歯の不適合、PC作業等によりうつむき姿勢が多いことなども原因として考えられています。
また、ストレスが原因の呑気症の場合、※過敏性腸症候群も併発しやすいので注意が必要です。
※過敏性腸症候群とは
検査を行っても器質的な異常が無いのにもかかわらず、慢性的に腹痛、下痢、便秘、腹部の不快感などの症状を引き起こす疾患です。20代~40代に最も多く見られ、日本人の5人に1人が過敏性腸症候群といわれており最も身近な疾患の一つです。原因ははっきりとは解明されていませんが、ストレスが引き金になっているといわれています。ストレスにより脳が刺激を受けると脳下垂体から副腎皮質ホルモンが分泌されます。このホルモンは腸の動きを強める作用と、抑える作用両方の働きがあるため腸の機能がバランスを崩すことが考えられています。
10代 男性
3週間ほどまえにのどの詰まり感が出始め、げっぷがとまらなくなった。
病院を受診したところ器質的な異常はなく、ストレス性の呑気症と診断された。
薬を処方してもらいげっぷは少し減ったがのどの圧迫感は変化なし。
受験生なので塾に通っているが、隣の人にげっぷの音が聞こえるのではないかと緊張する。
緊張すればするほど空気を飲み込んでしまうし、勉強にも集中できず困っている。
1日12時間以上机にむかっているが、それ自体はストレスに感じたことはない。
症状がストレスとなっている感じはする。
睡眠は浅めで翌日の眠気もある。
当院の治療
自律神経測定器で自律神経の状態をみたところ、交感神経と副交感神経の割合が9:1と、交感神経優位であることが分かった。
日頃から呼吸も浅く、常に身体に力を入れてしまう面もあるとのことだったため、副交感神経を刺激し自律神経を整える治療をおもに行う。
本人は無自覚だが、後頭部や肩、前胸部などの筋肉がかたくなっていたため、筋緊張を緩和する治療も同時に行った。
のどまわりには鍼とお灸を施した。
◇1回目◇
施術後、身体がすごく軽くなった感じがした。のどの圧迫が減り呼吸がしやすくなった。
◇2回目◇
初回のあと2日程調子がよかったが戻ってしまった。鍼をする前と比べると軽快している。
◇3回目◇
徐々にのどの圧迫は減っている。時間帯によって症状が変わってきた。午前はよくて夕方あたりから症状が強く感じる。
◇4回目◇
はじめと比べて症状は半分程度に軽快。しばらく今のペースで来院し様子をみる。
◇5〜10回目◇
回数を重ねるごとに症状は軽快。
疲れが強いときはのどの圧迫感がややあるが、普段苦しくなることはなくなった。
同様の症状が食道や消化器の疾患でも起こることがあるためまずは消化器専門医で診察を受けることが大切です。腹部や胃部のX線、内視鏡、腹部超音波、腹部CTなどで器質的な疾患が無いか調べます。検査の結果器質的な異常が無ければ、原因が明らかになっていないため特有の治療法はありませんが、不安やストレスを取り除くことが重要と考えられているため、呑気症の治療は主に心療内科や精神科で行われ、時には歯科との共同治療を行うこともあります。
治療として下記のような方法が選択されます。
・病状の理解
空気嚥下の機能や、呑気症の症状が発症する仕組みを十分に説明し理解してもらいます。そうすることにより症状に対する不安が軽減し、改善する場合があります。
・薬物療法
ストレスによるうつ状態や、神経症、心気症等の症状が見られる場合薬物療法が選択される場合があります。比較的症状が軽い場合は消泡薬、消化管機能改善薬、消化酵素薬などを用い、症状が重い場合には抗うつ薬や抗不安薬などの向精神薬を使用することがあります。
・カウンセリング
医師やカウンセラーなどによるカウンセリングを行い、呑気症発症の背景を探りストレスを解消していきます。場合によっては自律訓練法などの指導を行います。
・スプリントの装着
医師の診断によりその人に適合したスプリント(マウスピース)を作成し装着することで噛みしめ具合が分かるため、無意識に噛みしめて唾液を分泌する回数を減らすことが出来ます。
清水大地
資格
はり師
きゅう師
2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院
インピンジメント症候群とは、肩を使う動作の途中で痛みを感じたり、引っかかるような違和感を感じ、それ以上に動かせなくなる症状を引き起こす障害です。
この「インピンジメント」とは聞きなれない言葉ですが「衝突・突き当たる」を意味する英語です。
肩の関節はもともと骨と骨が非常に近い距離で動く構造になっています。通常であれば、腕を上げるときには周りの筋肉がタイミングよく働き連動するため、うまく擦れずに動くことができますが、筋肉の疲れや姿勢不良などが原因でそのバランスが崩れるとインピンジメントを起こしやすくなります。
多くのケースでインピンジメント症候群の原因はオーバーユース(使いすぎ)です。特に野球の投球動作、テニスのサーブ、バレーのアタックなどオーバーハンドスポーツをされる方に多く見られます。
繰り返しの肩の使用によりインナーマッスルである腱板は疲労し、肩を内側から支える力が弱くなり肩関節が不安定になります。
すると、肩を動かした時に肩関節を構成する上腕骨と肩峰の間に腱板の一部や、肩峰下滑液包などが挟み込まれやすくなります。その状態で繰り返し刺激が加わると腱や滑液包が炎症を起こします。
また、加齢による変形や血行不良、日々の動作の積み重ねによって症状が発症する場合があります。同一姿勢や、腕を頻繁に上げ下げすることによって筋肉や靱帯を損傷してしまいます。また、肩峰の形状には個人差があり、インピンジメントを起こしやすい方もいます。肩が柔らかい方(不安定性がある方)や潜在的な関節の硬さが影響していることがあります。
さらに、高齢者の方は肩峰にできた骨棘(こつきょく:尖った突起物)が年齢とともに大きくなり、腕を上げたときに骨同士が衝突するようになるケースがみられます。
インピンジメント症候群では、肩を上げたときに痛みや引っかかりを感じます。
最後まで上げた時より、むしろ上げる途中や、ある特定の角度で痛みを感じます。
具体的には、
・目線の上のものをとる
・吊革につかまる
・シャツを脱ぐ着る
・ハンガーをかける動作
などで痛みが出現しやすいです。
また、しばしば夜寝ているときや仰向けになった際に痛みが強くなります。インピンジメント症候群は腱板付着部で炎症が起こるため、腱板断裂と似た症状を感じます。肩の可動域が制限されることは少なく、動くけど痛いという状況になります。夜間に痛みが強くなるのは、炎症が強い時に特徴的な症状です。
症状が悪化すると夜間痛の他、こわばりや筋力低下を起こしたり、さらにひどくなると腱板断裂になることもあります。
検査・診断
問診、X線(レントゲン)検査で骨棘の有無、MRI検査で肩峰下滑液包の炎症や腱板の損傷の有無、造影検査で損傷範囲を確認して肩腱板断裂などの他の病気と区別します。
治療
治療は基本的に保存療法です。安静、肩甲骨周囲筋のストレッチ、肩甲骨の運動訓練、注射などを行いますが、症状が数か月以上続き日常生活や仕事に支障をきたす場合、関節鏡による手術(除圧術)を行います。
東洋医学では肩の痛みは体の外から邪気を受けるため発症するものと東洋医学でいう「肝」と「腎」と「脾」が何らかの原因で損傷して働きが弱まって発症するものと考えられています。そういった原因で肩背部付近もしくは上肢の気血が滞り、それが痛みや痺れの原因となると考えられています。
またスポーツでの肩に負担のかかる動作の繰り返しや、長い間腕を上げながら作業していた時などに気血は滞り、それが肩背部付近であった場合にインピンジメント症候群を発症する可能性が高くなります。
また東洋医学でも冷えは、様々な症状をもたらすとわれており、インピンジメント症候群の場合でも肩を冷やしてしまった場合に発症確率が高くなると考えられています。
炎症がある急性期では、炎症を抑えることが最も優先されるため、インピンジメント症候群の痛みとして特徴的な肩峰下(肩先の骨の直下)、肩前面の部分やその周囲に鍼灸施術を行い、消炎作用、鎮痛作用を促します。
インピンジメント症候群は肩上部、肩甲間部、背部など広範囲に筋性の疼痛がみられることが多いことや、発症の要因として肩周囲だけの問題だけでなく猫背や反り腰などの姿勢不良による身体の歪み(主に背骨・骨盤)が連動して肩関節も歪ませてしまい、その結果として肩周りの筋肉や腱、靱帯に負担がかかり炎症が起きやすくなります。
そのため、当院では患部の治療のみではなく全身的なバランス調整を行うことで肩周りの組織の負担の軽減、疼痛の緩和、肩甲帯の可動域回復を図ります。
また、東洋医学的概念から肝、腎、脾に関係するツボや上肢の気血の流れを整えるツボも取り入れます。
さらに、自律神経系の調整施術を行うことで全身の血行促進と内臓機能や免疫力を高め、症状が治癒しやすいお体の状態へ整えます。
当院のテニス肘(上腕骨外側上顆炎)に対する施術は、第一に患部が延焼していた場合、鍼やお灸の刺激により炎症を抑える効果を促します。
また肘関節付近のツボや痛みの強い部位に鍼をさして微電流を流すことにより痛みを感じる閾値を上げて痛みを感じにくくする作用を促します。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は五臓六腑の「大腸」と「肝」「腎」に深く関係しているので、大腸や肝と腎に関するツボを用いて大腸の機能を正常に戻すこと、または肝血と腎気を補うことや肘関節の気血の流れをよくします。また「風寒」や「湿」の邪気によって引き起こされる場合はそれらを体外に出す治療が必要になります。
上腕骨外側上顆炎は日常生活動作での影響が大きく、自然と負担がかかる動作をしていたり、筋肉の使い過ぎによる原因がほとんどです。
当院では、日常生活動作での改善点をお伝えることも重要だと考えております。施術後、注意点の説明を行い、早期回復を目指します。
当院のテニス肘(上腕骨外側上顆炎)の施術目的は、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の回復程度を高めて、回復を速めることです。また西洋医学とは違う東洋医学の観点により少しでもテニス肘(上腕骨外側上顆炎)が回復できる機会を提供します。
※テニス肘の鍼灸治療効果の研究について
全日本鍼灸学会では、上腕骨外側上顆炎の論文が発表されています。
対象患者は平均年齢49・2歳で鍼治療と前腕伸筋ストレットを並行して行い、平均治療回数は6.5回で結果がVASが10から1になった(著効に軽減)のが15%でVAS10から2~5になった(有効)のが77%、VAS10から6~8になった(やや有効)のが8%と良好な治療成績が出たと報告されています。
中医学でテニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、肘付近の気血の運行がスムーズにいかずに気血が滞り、それが痛みやしびれの原因となると考えられています。
寒く風のあたる場所にいた際に「風寒の邪気」を受けた時や湿度の高い場所にいて「湿邪」を受けた時、長い間肘を酷使する仕事やスポーツをした時などに気血は滞り、それが肘外側付近であった場合にテニス肘(上腕骨外側上顆炎)を発症する可能性が高くなります。
上腕骨外側上顆に付着する長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋の走行は中医学でいう「大腸経」の走行と類似しており中医学でいう「大腸」にもなんらかの不調があると考えられます。
また中医学でいう「肝」と「腎」の機能が弱ると全身的に血や体液が不足し、筋肉などの様々な器官に栄養を送ることができず、さらに上記の条件が加わるとテニス肘(上腕骨外側上顆炎)がおこりやすくなります。
両者の関係は深いので「肝腎同源」とも言われており、「肝」と「腎」の症候が同時にあらわれることが多いです。
●肝血虚
肝血虚とは中医学でいう「肝」が血を貯蔵して必要に応じて供給・消費する機能と自律神経系の作用を通じて血管を収縮あるいは弛緩させ、体内各部の血流量を調整する機能が異常をおこして発症します。
筋のけいれん・手足のしびれ・目の乾燥感や女性では、月経のおくれ・月経血の過少・無月経などがみられることが特徴です。
30代 男性 テニス肘
◇症状◇
週末の土日に2時間ほどテニスをしていたが、先日テニス中に肘の外側が痛み当院に来院。学生時代は、テニス部に所属して毎日のようにテニスをしていた。
社会人となり、週末に趣味程度に楽しんでいた。右肘の内側は依然痛めたことはあるが、外側は初めてとのこと。その他にも脇腹の痛み(肋間神経痛のような痛み)が走るときもあり、テニスを最近休んでいる
◇当院の治療◇
肘を触ってみると少し腫れていて、熱感もあったため、はじめは炎症をとるような鍼灸治療を施しました。右上腕から肩部・頸部にかけて筋肉の緊張がみられたため、その部分には、筋の緊張をとるため鍼灸治療と軽いマッサージやストレッチを施しました。3週間ほどはテニスを中止していただき、4週目からは全力ではやらずに徐々にならすように再開していただきました。
◇経過◇
・1回目
治療後一日二日は、痛みが強く出たが三日目からは痛みが引いてきた
・2回目
まだ、痛みが出て日常生活の中でもたまに痛みが出る
・3~5回目
日常生活の中では、肘の痛みはほぼなくなった。
・6回目
無理をしない・痛くなったらすぐ中止することを守っていただきテニスを再開していただいた。
・7回目
テニスをしている最中は痛みや違和感を感じなかったが終わった直後に痛みが少し出た。テニスが終わった後に肘にアイシンなどの対応をしてもらった。
・8回目
ほぼ違和感なくテニスができるようになった。
◇考察◇
肘の部分の炎症があったが、首や肩の筋肉が固くてそれが、肘のほうにも影響を与えていた。首や肩の筋肉をほぐすことで肩もスムーズに回るようになり、肘への負担がおさえられて痛みも出づらくなったと考えられます。
30代 女性
◇症状◇
1年位前から両肘の外側が痛み始め、病院でテニス肘と診断された。そのまま整形外科で治療を続けてきたが一向に改善されず、鍼灸治療を試してみたいという事で当院に来院した。
テニスの経験や腕を動かす習慣はないが仕事でパソコン作業が多いせいか肩や肩甲骨まわりの柔軟性が低く、肩が前に丸まっている。それが原因で腕に連動して肘が動きにくくなっている。それに加えキーボードを長時間叩く動作を繰り返すため、前腕の筋肉が強く固まってしまい肘に負担がかかっている。特に右肘の方が痛みが強い。炎症はほぼない様子。
◇当院の治療◇
まず、筋肉の引っかかりがあり痛みが起きているので前腕部分や肘まわりの硬結部に刺鍼を行った。肩首、肩甲骨まわりの筋肉を緩めるために置鍼をし、最後に自然治癒力を高めるために自律神経治療を行った。
◇経過◇
・1回目
一回目を終わったあとはあまり変化なし。
・2回目
左肘は痛みが軽減したが右肘は痛みがある。
・3回目
肘はあまり変化がない。今まで刺激量が強かったので、少し抑えめで施術。右の臀部が少し痛いので、最後に横向きで大腿筋膜張筋や上殿筋を狙って刺鍼。
・4回目
左肘の痛みはほぼ無くなった。右肘は少しあるが軽減。
・5回目
痛みもだいぶ治まってきた。物をつかむ動作で少し違和感が出る程度に軽減。
・6回目
ほぼ痛みがなくなり、日常生活にも支障がない。
女性 40代
1か月前に肘周辺の痛みが出現。テニスで強い球を受け続けた事がきっかけになった。
患部は右腕の肘関節内側部で、軽く押しただけの圧痛があり腫脹や熱感がみられる。徒手検査法で陽性。テニスは学生時代から続けており、今は週に1~2回のペースで楽しんでいる。
物を持ったり、タオルを絞るなどの動作で強い痛みが出るため日常生活に影響が出ている。
お仕事はデスクワークで、1日10時間以上はパソコンに向き合っている。
◇当院の施術◇
上腕骨内側上顆の炎症が出ているため少し強めのお灸をして炎症を抑える施術を行いました。また前腕屈筋群の強い張りが見られたため患部と筋肉に電気鍼療法を用いて筋肉の筋緊張緩和と鎮痛を目的とした施術を行いました。
また日頃のデスクワーク影響からか、首肩の筋緊張が強く少し巻き肩になっていました。
巻き肩になると筋肉の張力が働き筋肉が付着している関節部に大きな負担がかかりテニス肘の大きな原因にもなります。そのため、首肩の筋緊張の緩和、自然治癒力を促すため自律神経調節治療も併せて行いました。
◇経過◇
・1回目
鍼は慣れていないためか少し緊張していたので、刺激を弱めで施術した
・2回目
前回より痛みが軽減して、腫れが引いてきた
・3回目
腫れは完全に引いたが、痛みはまだある。
・4回目
腕を動かしても痛みが無くなった。物を持ち上げたりタオルを絞るといった動きでまだ痛みが出る。
・5回目
物を持ち上げたりタオルを絞る動きで少し痛みがあるが、前回からかなり軽減した。
・6回目
押すとまだ痛みがあるが、それ以外ではほとんど痛みがない。
・7回目
テニスをプレイしてみたところ、両手打ちなら全く問題がない。
上腕骨外側上顆炎とは、手を使った際に肘関節の外側上方が痛むことです。
日常生活の中で発症する場合もありますが、多くは手を使うスポーツをしている人に発症する場合でテニス肘とも呼ばれます。
症状名が「テニス肘」というだけで、テニスプレーヤーにだけ発症するわけではなく、ゴルフ(ゴルフ肘)・バトミントン・ボーリングなど肘をよく使うスポーツでも発症します。
肘関節は、3つの骨から構成されており、肩から肘にある上腕骨、肘から手首まであり親指側の橈骨と小指側の尺骨があります。
上腕骨外側には、手首を反らせるあるいは親指側に倒す長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋、手首を反らせあるいは小指側に倒す尺側手根伸筋、指の人さし指から小指まで指を伸ばす総指伸筋、手のひらを上に向けるように腕を捻る動作をする回外筋という筋肉が付着しています。
そういった筋肉の使い過ぎなどによりこの付着している部分に負担が重なって細かい断裂や出血などによる炎症が起こります。炎症によりちょっとした動作で痛みを発症してしまうのです。
動作痛
•スポーツではテニスのバックハンドストロークの際・日常生活ではタオルを絞る・フライパンを持つ・ドアノブを回すなどの動作で痛みを発症する場合が多いです。
圧痛
•肘関節の外側を押すと痛みが出ます。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は30~50歳代の女性に好発し、種々の誘発試験により見分け方は比較的容易です。
誘発試験として、肘を伸ばした状態で手首を抵抗に逆らって反らせると肘関節の外側に痛みを生じるトムセンテスト、肘を伸ばした状態で中指を抵抗に逆らって伸ばすと肘関節の外側に痛みを生じる中指伸展試験、肘を伸ばした状態で椅子を持ち上げると肘関節の外側に痛みを生じるチェアテストなどがあります。これらのテストで痛みが生じる場合は、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)と予想できます。
気分障害とは、精神障害のうち、長期間にわたり悲しみで気持ちがふさぎ込む、(うつ病)、喜びで過度に気持ちが高揚する(躁病)、またはその両方を示す感情的な障害を示す障害を気分障害といいます。
以前は「感情障害」と呼ばれていましたが、快不快、喜怒哀楽という感情の病気というよりも、もう少し長く続く感情の持続的な病気という意味で「気分障害」と呼ばれるようになりました。
うつ状態や躁状態が持続、悪化することによりこれまで普通に行ってきた日常動作や対人関係ができなくなり、社会生活が困難になります。そして重度の場合は、考え方に偏りやゆがみを生じ、極端な場合、考えの異常は妄想になり自殺の危険が高くなります。
うつ病
うつ病の明確な発症メカニズムは未だ解明されていません。しかし、うつ病患者は情動行動を制御する神経伝達物質の中のセロトニンやドパミンの機能低下が関与している可能性が示唆されています。
また、脳の海馬や前頭葉での領域で学習機能に重要な「神経栄養因子」が減少していることも示唆されています。
ストレスを受けるとストレスに対処するためにコルチゾールが分泌されますが、このホルモンが長期に過剰放出されると神経細胞が障害されることが知られており、うつ病発症を誘起すると考えられています。
双極性障害の原因は明らかになっていません。しかし、双極性障害の発症には遺伝子が影響するといわれています。
原因となる遺伝子は特定されていませんが、脳神経をつなぐシナプス、神経細胞からの神経伝達物質の放出、神経細胞の興奮性の調整に関わるイオンチャンネルなどに関連する遺伝子とのつながりが指摘されています。
症状
うつ病
・何をしても楽しくない、何にも興味がわかない、性欲がなくなる
・疲れているのに眠れない、一日中眠い、いつもよりかなり早く目覚める
・イライラして何かにせき立てられているようで落ち着かない
・思考力が落ちる
・死にたくなる
・食欲がない
・何をするにもおっくうになる
・悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
双極性障害(躁うつ病)
双極性障害は、躁状態とうつ状態という二つの状態が現れます。
うつ状態のほうは症状の上ではうつ病と大きな差はありません。
<躁状態の場合>
・睡眠時間が短くても疲れを感じない、寝なくても元気で活動を続けられる
・人の意見に耳を貸さない、態度が横暴になる
。話し続ける、お節介になる
・根拠のない自信に満ちあふれる
・買い物やギャンブルにはまる
・性的に奔放になる
・イライラして怒りっぽくなる、やたらと説教をする
・絶好調と感じている
などの症状が現れます。
うつ病の場合
診断・検査
一般的な病気のように血液検査や画像検査で異常がみられることがありません。そのため、うつ病の診断は患者との面接場面で現れている症状、日常生活の困難さ、その誘因など様々な情報を総合して下されます。
治療
心の休養・環境調整
うつ病はストレスを誘引にして発症することが多いため、過度なストレスがかからない環境において心の休養をさせることが重要です。例えば仕事量の増加がきっかけでうつ病を発症した場合には仕事量の軽減や自宅療養などの措置を行います。
薬物療法・精神療法
うつ病治療の主体となるのは薬物療法です。現在日本で用いられる主なうつ病治療薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と呼ばれる「抗うつ薬」です。そのほか症状に合わせて「抗不安薬」「睡眠導入剤」「気分安定薬」「非定型抗精神病薬」などが使用されます。
また、薬物療法と同時に行うことが多いのが精神療法です。医師や臨床心理士と対面して会話をしていく中で症状の改善を目指します。また、絶望感や自己否定感など実際の状況にふさわしくない感情が強いときは、その考えと現実との歪みを修正する「認知行動療法」がよいとされています。
その他の治療法
その他うつ病の専門的治療法として、高照度光療法、修正型電気けいれん療法、経頭蓋磁気刺激法などが用いられる場合もあります。
双極性障害の場合
診断・検査
近年の精神科では、双極性障害の診断を「ICD」と「DSM」という操作的診断を基準に行っています。操作的診断とは「それぞれの基準にいくつ該当する症状があるか」という見方で、その結果によって病名を診断するやり方です。
また、症状の経過を見ながら、患者さん本人の生活や家族歴、併せて他の体の症状の有無、服薬状況などを総合的に見て診断します。場合によっては血液検査、CTやMRIなどの画像検査を用いることもあります。
双極性障害の分類
双極Ⅰ型障害
躁状態とうつ状態が現れるタイプです。Ⅰ型の躁状態は、社会生活に支障をきたすほどの激しい躁状態を引き起こします。たとえば、夜も眠らずに動き回る、話が止まらない、大きな声で話し遮られると怒るなどの突飛な行動を引き起こします。
双極Ⅱ型障害
Ⅰ型の躁状態と比べ、程度の軽い軽躁状態とうつ状態が現れるタイプです。軽躁状態がⅠ型の躁状態よりも激しくないから軽い病気ではないということではありません。また、うつ状態の期間はⅠ型より長く、自殺のリスクも高いとされています。
治療
薬物療法
気分安定薬や抗精神病薬を用いて治療を行います。躁状態に用いる薬剤、うつ状態に用いる薬剤などがあり、薬剤によって期待できる働きが異なります。
心理・社会的療法
心理・社会的療法では。病気に対する理解を深め対処法を学びます。心理教育や行動認知療法などがあります。
東洋医学では「鬱病」のことを「鬱証」といいます。鬱証は精神的抑圧から精神のバランスが崩れ体内の「気」の流れがスムーズに流れなくなってしまい鬱々とした気分が続いている状態と考えます。鬱証の起こるメカニズムは複雑ですが、最も重要なのは肝・脾・心の損傷と気血の失調です。
鍼によって、脳にも変化が起きることが最近の研究で分かりつつあります。
鍼治療の前後で脳の血流量を見たところ特に前頭葉で大きく改善。脳活動が活発に炎症物質を減らしたことが脳の神経細胞の活動を活性化し、その結果うつ病や双極障害の症状が改善されたという報告もあります。
また、鍼灸治療を施すことによって自律神経の状態を整えることで脳内の神経伝達物質やホルモンバランスを整え、症状を改善させていきます。
睡眠は一日の疲れを取るために必要なことですが、寝不足や睡眠の質が下がることで心身に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
・倦怠感
・胃腸の不調
・やる気の低下
・うつ症状
・肩こり
・腰痛
・頭重感
・めまい
など、多岐にわたり様々な症状の原因になります。
睡眠の質の低下は、不規則な生活習慣が続いたり、慢性的な精神的ストレスにより自律神経が乱れる事が原因で起こります。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経で成り立っており、お互いが必要時にバランスを取って働いています。交感神経は体を活動的に働かせ、心を高ぶらせる役割があり、副交感神経は精神をリラックスさせ気持ちを落ち着かせる、また疲れた体を回復させる役割があります。睡眠中は副交感神経が働くことでぐっすり寝れる事ができるのです。
自動車で例えると交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキのようなものです。
しかし、夜更かしをして不規則な生活習慣が続いたり精神的ストレスを受け続けると、夜に働かなくてはいけない副交感神経が働く事ができず、その代わり交感神経が働いてしまい心身が興奮状態になるためなかなか寝付けないという事が起きてしまいます。眠りについたとしても副交感神経が十分に働いていないために質が低下してしまいます。
・生活習慣の乱れや夜更かし
生活習慣の乱れは体内時計を乱してしまい、体内時計が乱れると睡眠リズムが狂い睡眠障害の原因になります。
・無呼吸症候群
睡眠中に上気道が狭くなったり一時的に閉塞したり、延髄の呼吸中枢の異常によって正常な呼吸ができないことで起こります。中枢性のものははっきりとした原因はわからないですが、閉塞性のものは肥満による首の脂肪の圧迫や先天性による舌や扁桃、アデノイドの肥大や顎が小さいための舌根沈下が原因と言われています。
・パソコンやスマートフォンの使用
パソコンやスマートフォンを長時間使用したり、就寝前に使用することで交感神経が働いてしまい、逆に質の良い睡眠を促す副交感神経の働きが悪くなります。
人間の体は元々、太陽が昇ると交感神経が働いて日が沈んで暗くなると副交感神経が働いて眠りにつくのが自然体なのですが、パソコンやスマートフォンを夜間や睡眠前に使用する事でタブレットの光が視覚を通して脳を刺激してしまい、昼間と錯覚させてしまいます。そうすると本来副交感神経が働いて交感神経が抑制されなくてはならないのに、夜の時間も昼間と同様に交感神経が働いてしまいます。そのまま就寝すると睡眠の質が悪くなるのは必然的になります。
・ストレス
多少のストレスは問題ないのですが、強いストレスや慢性的なストレスは自律神経が乱れます。ストレスは交感神経を働かせるため睡眠の質が低下します。
・カフェインやアルコールの摂取
お酒が好きな方は就寝前に飲酒することが多いと思いますが、アルコールが体内に入ると肝臓で分解する過程でアセトアルデヒドという物質が発生します。このアセトアルデヒドは毒性が強く交感神経を刺激してしまうと言われています。
また、カフェインは脳を活性化させる作用がありますが、それも交感神経を介して作用するため睡眠の質を低下させてしまいます。
東洋医学では五臓六腑と関連つけて考えていきます。
五臓六腑とは、肝、心、脾、肺、腎の五臓と、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦の六腑のことを言います。
これらは現代医学の解剖学的機能の概念ではなく、精・気・血のコントロールといった陰陽五行説の思考に基づいた役割があります。
この中の「心」は精神や意識など精神活動を主ります。この「心」の機能が低下することで、眠りが浅い、中途覚醒、不眠、。寝つきが悪いなど睡眠障害が引き起こされると考えられています。心の機能低下を、心血虚、心陰虚と言います。
また、「肝」は自律神経機能、情緒系の機能を担っており、気をのびやかにめぐらせる作用があります。この「肝」の機能が低下すると、精神的に不安定になりイライラするといった感情が出現しやすくなります。精神的ストレスが発生すると自律神経や情緒系機能に影響し抑うつや緊張状態を起こします。これを肝気鬱血といい、不安感、緊張感、焦燥感による不眠の原因になります。肝の機能低下は、肝血虚、肝陰虚と言います。
病院や睡眠専門クリニックでは、精神を落ち着かせるために鎮静剤や抗不安薬といった薬物療法を行うことが多いです。また、認知行動療法や睡眠習慣の指導、など薬に頼らない治療や、無呼吸症候群の場合は睡眠中に口に装着したマスクから気道へ空気を送ることで気道の閉塞を防ぐ方法が用いられます。
当院での睡眠に対する治療は自律神経の調節を重視しております。
また、心経、肝経、腎経を使用して五臓六腑を整え、失眠という良い睡眠を促すツボも鍼やお灸で刺激をしていきます。
睡眠の質が低い方は首肩のコリや腰が辛いという方が多いのが特徴です。触診をしていきコリや張り具合を確認し、筋緊張を緩和させる施術も同時に行っていきます。
①就寝前に白湯、生姜湯を飲んで体を温める
②湯舟に入りゆっくり体を温める
③入眠時間、起床時間、朝昼晩の食事時間を毎日一定にする
⓸就寝前のパソコンやスマートフォンの使用、アルコール、喫煙は避ける
⑤日中に適度な運動をする
⑥午前中に日光を浴びる
⑦就寝前にストレッチをして体をほぐす
後鼻漏とは過剰に分泌された鼻水が喉の方へと流れ落ちてくる状態をいいます。
後鼻漏はいくら鼻をかんでも鼻水が前方から出ず、絶えず喉に流れ込んでしまいます。その結果、鼻水を口から吐き出し続けるか、飲み込み続けるしかありません。
後鼻漏は鼻の不快感を生じさせるだけでなく、咳・痰の原因になったり、重症化すると食事や睡眠などの日常生活まで支障をきたすこともあります。
鼻腔、副鼻腔から分泌される鼻水は、一日に2~4リットルと言われており、分泌される鼻水は通常では違和感なく喉に流れていきます。
また、鼻腔内には「線毛機能」があり、粘液に付着した異物(花粉、ハウスダスト、細菌、ウイルス等)を排除する働きがあります。
ところが、鼻腔内の粘液が少なく乾燥したり、線毛機能が低下すると、細菌やウイルス感染を起こしやすくなるため、花粉などの異物に対しても過敏になってしまうのです。
後鼻漏は喉の異常として自覚されることが多いようですが、実際には鼻の問題が多くみられます。鼻水が鼻腔の構造により喉の奥へと流れ込むことで起こります。後鼻漏の原因となる疾患としては以下のようなものが挙げられます。
・副鼻腔炎
顔や頭の骨の中に形成された副鼻腔と呼ばれる空洞に生じる炎症です。副鼻腔内に粘り気のある鼻水がたまり、喉へと鼻水が流れます。
副鼻腔炎に対する鍼灸治療について
・アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストなどのアレルギーの原因物質に対する反応によって鼻水が多くなり、喉へ流れる鼻水の量も増えます。
アレルギー性鼻炎の鍼灸治療について
・風邪症候群
風邪のウイルスに感染し、鼻やのどの粘膜に炎症が起きると、鼻水の量が増え、喉にもたくさんの鼻水が落ちるようになります。発症時、透明でサラサラしていた鼻水は、時間の経過とともに粘り気のある鼻水に変わり、喉の奥ではりついて、痰の絡んだ咳が出るようになります。また、風邪を引いた後に後鼻漏が続く方もいます。そのような場合は慢性上咽頭炎の可能性があります。
風邪に対する鍼灸治療
・上咽頭炎
鼻の奥にある上咽頭で炎症が起こった状態です。細菌やウイルス感染などで起こり、後鼻漏の原因となります。
・鼻水が喉へ流れ込んでくる
・咳き込み・咳払い
・痰がからむ
・痰の吐き出し
・喉の引っかかり
・喉の違和感・不快感
・声がれ
・食事への支障
・睡眠障害
などが挙げられます。
診断
後鼻漏の原因を特定するために内視鏡検査で、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎、あるいは上咽頭炎がないかを確認します。必要に応じて副鼻腔CT検査やアレルギー検査を行います。
後鼻漏の治療方法は鼻水を発生させている原因を治療することが第一です。
治療
◇アレルギー性鼻炎が原因の場合
・抗アレルギー薬の内服
・点鼻薬
・レーザー治療あるいは日帰り手術
・舌下免疫療法
など
◇副鼻腔炎が原因の場合
・抗菌薬などの内服
・ネブライザー治療
など
◇上咽頭炎が原因の場合
・消炎剤や抗菌薬の内服
・ネブライザー治療
・Bスポット療法(上咽頭擦過治療:EAT療法)
・漢方薬の処方
など
乾燥を防ぐため、マスクや加湿器で鼻やのどの保湿をしましょう。ウイルスや細菌感染の予防には、免疫力を高めておくことが大切ですから日ごろからバランスの良い食事と適度な運動を心がけ、十分な睡眠をとりましょう。
また、アルコールやカフェインなどの脱水症状を引き起こす物質や、たばこや急激な温度変化もできるだけ避けた方が良いでしょう。口呼吸は喉の乾燥につながるため、鼻で呼吸を行うことも大切です。
さらに、後鼻漏の原因となるアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎・上咽頭炎などの諸疾患に対して鼻うがい(鼻洗浄)は予防、症状緩和の効果が期待できると言われています。
東洋医学では後鼻漏は「胃腸の弱り」が大きな原因として考えられています。東洋医学では痰や鼻水のような病理産物は胃腸で作られると考えています。胃腸の弱りには先天的なものと後天的なものがあり、胃腸が弱いことを自覚されていない方も多くいらっしゃいます。
胃腸には消化吸収することと、体に必要なもの・不必要なものを分ける2つの大きな仕事がありますが、胃腸が弱ってしまうと不必要なものを排泄する力も弱ってしまいます。その不必要なものの代表的なものが病理産物である「痰飲(たんいん)」です。
痰飲とは、人体の基本的な構成成分の一つである津液(しんえき:生命活動に必要な水液)が、水分代謝の失調などにより異常な水液と化したものです。痰飲が鼻の奥や喉に停滞すると、後鼻漏が生じると考えられています。
また、五臓の「肺」は呼吸をつかさどる臓腑ですが、「皮毛をつかさどる」機能もあり、皮膚や粘膜と深い関係にあります。また、「脾(胃腸)」は食物を消化し、「気血を生む源」である臓器です。五行学説では「脾は肺を生む」とされ母子関係にあたります。つまり、胃腸のエネルギー不足が肺のエネルギー不足を呼び、肺の機能が崩れ、そこから邪気の侵入を許すことで、鼻症状を引き起こします。
その他、「肝」機能低下による熱の上昇が肺の潤いを損傷することや、「腎」の機能低下が呼吸機能や水分代謝を低下させることも関与していると考えられています。
当院では、免疫機能や内臓機能、全身の血流などに大きく関与する自律神経のバランスを機械で測定し、患者様のお体の状態を把握したうえで治療へ移ります。
自律神経系のバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与え、免疫力を高め、症状が治癒しやすいお体の状態へと整えます。
東洋医学的観点から、五臓六腑の機能を整えるツボや水分代謝を改善するツボ、冷えを除くツボなどを用います。
また、慢性的な後鼻漏のある方は背骨のゆがみや首(頸椎)に異常があることが多く、背骨に配置されている自律神経の乱れが後鼻漏の症状を悪化させたり、首を流れる血管は顔面にも繋がっているため、首の血流が低下することで鼻の血流も同時に低下させてしまうため、後鼻漏の症状を悪化させる原因になります。
そのため、骨盤から背骨の歪みを整え、首肩周りの筋緊張を緩和し、仰向けで鼻周囲のツボに施術を行うことにより自律神経の働きを整え、顔面部、鼻粘膜への血流を促進し鼻の機能を整えていきます。