筋・筋膜性疼痛症候群に対する鍼灸治療

2020年7月24日

筋・筋膜性疼痛症候群とは

筋・筋膜性疼痛症候群とはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、1980年代にアメリカでJanet G. Travell 医師とDavid G.Simons医師によって発表された比較的新しい疾患です。

この病気に対するに一度は医師の間でも認知度が低く初期の段階で適切な治療を受けること自体が難しく治療の開始が遅れることで完治を難しくしている実情もあると言われています。

 

筋・筋膜性疼痛症候群は、筋や筋膜が原因で生じた痛みの総称であり、様々な痛みを生じさせる疾患に関与していると考えられています。

例えば

筋・筋膜性疼痛症候群

 

が挙げられます。

顎関節症の鍼灸治療について
筋緊張性頭痛の鍼灸治療について
頸部痛の鍼灸治療について
肩痛の鍼灸治療について
腰痛の鍼灸治療について

 

これらの痛みは、血液検査やMRI・CTなどを使って検査しても見つけることができません。原因が特定されず慢性的痛みに悩まされることが特徴です。近年では、筋・筋膜由来で痛みが発生していることが数多くの研究などで報告されており、慢性痛みの原因として筋・筋膜性疼痛症候群は注目されています。

筋・筋膜が注目されるようになった要因として、筋肉が体を動かす運動器としての役割以外に感覚器としての役割を持つことが明らかになりつつあるからです。

筋・筋膜性疼痛症候群の症状は、人によって痛みが出る部位や痛みの程度は異なります。ひどい場合ですと歩行時や立つ時などでもとても強い痛みを感じて日常生活に多大な支障をきたす場合もあります。

例えば激しい運動などで筋肉に大きな負荷をかけた場合に筋肉は損傷しますが、その際に筋肉は収縮して筋肉痛を引き起こします。その筋肉が収縮した状態が長く続くと筋肉がより強い収縮、筋拘縮状態となって痛みを出し続けます。それが、筋・筋膜性疼痛症候群の原因となるのです。例では、激しい運動ですが、それが日常的な無理な姿勢が続いていたり、転倒や打撲などで強い衝撃が筋肉に加わった場合でも筋

筋・筋膜性疼痛症候群とトリガーポイントの関係

筋・筋膜の痛みがでる部位をトリガーポイントといいます。近年では西洋医学でもトリガーポイント治療が注目されており、病院でも痛くて縮んでしまっている筋肉に局所麻酔を注入するトリガーポイント注射が行われているところもあります。

トリガーポイントとはその名の通り、いたみの引き金となる点のことです。トリガーポイントの特徴は、

トリガーポイント

などが挙げられます。

関連痛とは、痛みとなる原因部位とは異なる部位に実際では痛みを感じることです。トリガーポイントの考えでは、圧迫して痛みが出た部分が痛みの原因となっている部位とは限らないということです、例えば、筋緊張性頭痛で見られる側頭部の痛みでは、側頭部の筋肉の異常ばかりでなく頸肩部の筋肉に原因がある場合があるのです。
また、自律神経反応では、トリガーポイントを押したときに鳥肌がたったり汗が出ることがあります。これは、トリガーポイントに交感神経遮断剤を注入すると痛みが軽減されたという研究もあり、痛みを取り除くためには鍼灸治療で交感神経の活動を抑制させることが有効だと考えられます。

 

トリガーポイントの鍼治療

トリガーポイントの鍼治療では、まずトリガーポイントを探し出すことができるかがポイントとなります。それには、しっかりとした触診が重要です。

トリガーポイントを探し出す

この3つの探し出すポイントが2つ以上当てはまる部位がトリガーポイントととして推奨されています。

触診

トリガーポイントに鍼を刺すことで鍼治療の特徴である鎮痛効果筋弛緩作用、局所の血流改善によって発痛物質の除去などによって症状改善をはかります。

筋膜性疼痛の鍼治療

また鍼灸治療は自律神経系にも作用することが知られています。筋・筋膜性疼痛症候群では、交感神経遮断剤を注入することで症状改善がみられたという文献もあり、全身的な診療によって交感神経の活動を抑えて副交感神経の活動を高めることで症状を改善させます。

さらに当院では自律神経測定器が設備されており、初診時に自律神経の状態を測定していくことが可能です。

 


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 17:07 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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