末端冷え性の鍼灸治療

当院の末端冷え性の鍼灸治療

 

末端冷え性に対する当院の治療は、自律神経を整えさらに全身施術によって血流改善することで末端の冷えを改善していきます。当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を把握していきます。

それによってよりその方にあったオーダーメイドの施術を選択していきます。

また当院では、お腹に電子温灸器を用いて継続的に腹部・体幹を温めることができ体の冷えそのものも改善していきます。

電子温灸器使用例

末端冷え性のお腹へのお灸治療

 

 

鍼の施術に加えてお灸の施術にも力を入れています。肌の上に直接もぐさを置く直接灸や簡易的な間接灸、刺した鍼にもぐさを付けて温める灸頭鍼など様々なお灸の種類を用いてしっかりと身体と末端を温めていきます。

 

末端冷え性の灸頭鍼

 

末端冷え性の下肢へのお灸治療

末端冷え性の足への鍼灸治療

 

 

末端冷え性とは

 

末端冷え性とはその名の通り、手先や足先など身体の末端部に冷えを感じてしまう症状です。特に女性に多く20代以降年齢を重ねるごとに末端冷え性で悩まさせる方が増えると言われています。

末端冷え性は、周りに聞いてもよくあるものだからと対策を何もしないでいると末端冷え性が原因で様々な身体の異常も招いてしまう危険性もあるため注意が必要です。

 

冷え症

 

末端冷え性の症状

・手先や足先の末端の冷え

体温はそれほど低下していないのにもかかわらず、手先や足先が冷えてしまう状態です。手先や足先が冷えてしまう状態ですと、血管が収縮して血流が低下してしまうことで末端冷え性が起こります。比較的10代から30代の若い世代の女性に多く、ダイエット志向の強い方に多く見られます。食事量の減少や過度なダイエットにより筋肉量が減少してしまうことで筋肉が熱を生産するのですが、筋肉の熱の生産量が低下してしまうことで冷えとつながるのです。

さらに身体は、熱を体外に放出させまいと血管を収縮させます。血管の収縮は自律神経の交感神経の活動を活発させますが、それは末端には冷えを加速させてしまう悪循環になります。身体は、末端よりも体幹の体温低下を防ぐように働いてしまうのです。

 

・睡眠障害

末端冷え性となると、身体は体幹の熱を放散させまいと交感神経の活動を活発化させます。交感神経は、活動的な神経で仕事中や勉強中などには非常に有効な神経ですが、逆に休み中や睡眠時にはリラックス神経である副交感神経の活動が重要となってきます。
末端冷え性では副交感神経の活動が抑制されることが多いため寝つきが悪い、睡眠が浅くなってしまうなどの睡眠障害が起きてしまう可能性が高まります。

 睡眠障害の鍼灸治療について

・しもやけや末端のかゆみや発疹

あまりに末端の冷えが強い場合ですと、冷えによって手足先の血行障害が起きてしまいかゆみや痛みを伴う発疹や腫れが生じてしまいます。その他皮膚の乾燥による肌の亀裂やそれからの出血も起こってしまいます。

 

・月経痛や月経不順

末端冷え性などのひどい冷えや体温低下は自律神経の乱れとなり、女性の場合月経痛や月経不順につながってしまう可能性があります。

 月経不順の鍼灸治療

・血管障害

特に下肢に多いのですが、冷えると血管は収縮して動脈硬化に繋がりやすく血管壁の剥がれなどが原因で血管が詰まりやすくなってしまい閉塞性の動脈硬化となってしまう危険性が高まります。

 

 

末端冷え性の原因

末端冷え性の原因は、食事や運動などの生活習慣やストレス過多状態が深く関係していると考えられています。

・筋肉量の低下

筋肉は熱を生産するという役割があります。運動をすると体が暖まりますが、筋肉の働きによって熱が生産されているからなのです。特に過度なダイエットをしている女性に多いのですが、筋肉量が低下してしまうことで熱生産量が足りていない場合があります。また、一般的に女性は男性と比べると筋肉量がすくないので末端冷え性となってしまう危険性が高くなります。そこにダイエットが加わることで絶対的に筋肉量が低下してしまうのです。

その他、40代以降の運動習慣のない男性も注意が必要です。男性の場合でも年齢を重ねるとどうしても筋肉量が低下してきてしまいます。その他男性に多い喫煙習慣も血管を収縮させてしまうので末端冷え性原因となり得ます。

また筋肉には、心臓と同じように収縮弛緩を繰り返すことで間にある血管を刺激して血液を全身に送り届けるポンプ作用のような役割もあります。よって日々の運動不足は筋肉の動きが低下しているので本来のポンプ作用が出来ていないため末端にまで血流がうまく届いていない可能性もあります。

 

・偏った食生活

悪玉コレステロールの取り過ぎは、血液をドロドロ化させてしまい血流の悪化から末端の冷えとつながる危険性が高くなります。悪玉コレステロールの多い食事としては、脂身の多い肉やバター、動物性の脂があります。また体内の水分低下や血圧の低下も末端の血行不良に繋がります。

 

・過度なストレス

過度なストレスは、交感神経の働きを活発化させて体を戦闘モードへと導きます。交感神経は、血管や筋肉を収縮させてお仕事中などの活発的な時間では有効ですが、その状態が長時間続いてしまうと血管が収縮したまま血行が悪い状態が続く、末端の冷えが常態化してしまいます。

またストレスを感じると副腎からアドレナリンというホルモン物質が放出されますが、そのアドレナリンによって血液をドロドロかさせることがわかっています。

 

 

症例

 

40代 男性

半年前から手足末端の冷えが気になりだし、冷えが強すぎて夜眠りにつきにくい。

酷い時は手足だけではなく、体幹部からも冷えを感じる。

夏場や気温が高い日でも手足の冷えが常にあり、運動すると一時的に冷えは取れるが、また時間が経つと元に戻る。

神経質の為、少しのことで気になってしまい色々考え込む性格で、常に不安感がある。

仕事での精神的ストレスが強く感じ、自律神経の乱れも気になる。

デスクワークの為首肩コリが強く、常に身体が重だるい。

 

当院の施術

まず、自律神経測定器で現在のお身体の状態を確認しました。精神的ストレス、肉体的ストレスともに高く、交感神経と副交感神経が8対2の割り合いになっており自律神経が乱れていました。

 

触診をしたところ、手足の冷えに加え腹部の冷えも強く感じました。

腹部の張りもあり、お話によると便秘気味ということでした。

首肩や背中の筋緊張はかなり強く、少し触れただけでも力が自然と入る様子でした。

施術内容は、

①自律神経の調節

②首肩背部の筋緊張緩和

③手足の血流促進

④消化器の活動促進

以上を中心に行いました。

 

経過

◇1回目◇

施術中は緊張したけど、途中から慣れてきてリラックスできた。

◇2回目◇

冷えの効果はまだ感じられないが、施術した夜はよく眠れる。

◇3回目◇

施術後、手足がポカポカして暖かい。

夜もあまり冷えを感じにくくなってきた。

◇4回目◇

全身の筋緊張が緩まっている感じがする。

◇5回目◇

心身ともにリラックスしている。

◇6回目◇

気がついたら、最近冷えを感じることが無くなっていた。

◇7回目◇

とても体調がよく、冷えも感じない。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む
2011年
おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立
2014年
中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院
2016年
渋谷α鍼灸整骨院を開院
2018年
三軒茶屋α鍼灸院を開院


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸院|眼精疲労 at 19:05 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

お問い合わせはこちらから
ここをタッチするとすぐにお電話が出来ます
メールでのお問い合わせはこちらから