後頭神経痛の鍼灸治療

2018年10月3日

 

後頭神経痛に対する当院の治療

当院の後頭神経痛に対する鍼灸治療はまず第一に痛みの強い部分に鍼灸施術を施して鎮痛効果を促します。

後頭神経痛の鍼灸治療

 

また痛みが慢性化している場合に自律神経も乱れている場合が多いので全身の緊張を緩めて自律神経を整えることによって精神を安定させる施術も施します。

首肩耳周囲のツボとして頸肩部周囲の筋肉への治療ツボとして僧帽筋や頭半棘筋部の「天柱」「風池」、胸鎖乳突筋や頭板状筋の停止部の「完骨」、耳周辺の「角孫」「翳風」、肩甲上部では僧帽筋上部線維上の「肩井」、肩甲間部では各筋が交差する「膏肓」などの経穴を主に使用します。

 

後頭神経痛の自律神経調整鍼灸

 

また後頭神経痛は、東洋医学的に考えると「腎」「肝」「脾」の不調により気血水がうまく身体に回らないことが原因で発症すると考えられているので、上肢や下肢にあるツボを用いて鍼灸治療を施すことで「腎」の機能を活性化させたり、「肝」の機能低下・過亢進を抑えます。

東洋医学では局所的に診るのではなく、全体的に診ることが特徴のひとつであり、全信を整えることによって自然治癒力を高めます。

全身を施術することにより、睡眠の質の向上・目の疲れの解消・便秘の解消・血圧の安定・倦怠感の消失など様々な効果が期待できます。

 

後頭神経痛は、痛みが慢性化してしまうと脳がそれを記憶して痛みをさらに悪化させてしまう可能性もあり、ひどくなると仕事や日常生活の活動に支障をきたす恐れのある侮れない疾患です。

早めの治療・対応をすることで慢性化させないことが特に重要といえます。

 

 後頭神経痛の鍼灸治療症例

50代 女性

3年ほど前から後頭部から頭部上部にかけてチクチクとした痛みを感じていた。病院で診察を受けたところ大後頭神経痛と診断された。痛み止めのお薬を処方されて痛みの強い時にその場しのぎで服用していた。しかし、最近痛みが段々と強くなってきて薬の効き目の弱くなってきた。デスクワークを主な仕事としており、ひどい場合は頭を前に曲げる動作だけでもチクチクとした痛みが増幅して吐き気をもよおすこともあった。
なんとかこの痛みを和らげたいとのことで当院にご来院されました。

当院の治療
痛みで寝つきが悪く、浅い睡眠が続いたということで自律神経測定器で自律神経の状態を測定していきました。測定した結果、交感神経が高い状態でした。そこでまず自律神経を整える全体施術を施した上で首や肩を重点的に治療していきました。頸部には鍼に電気を流して痛みを抑える施術をしました。

治療経過
◇1回目◇
一回目の治療後、後頭部の痛みは半減された。頭を前に倒すことができるようになった

◇2回目◇
治療効果は継続されている。まだ仕事などでデスクワークが長時間続くと痛みは出る

◇3回目◇
激しい痛みで夜目覚めることがなく、熟睡できるようになり、身体全体の調子は上向いている

◇4回目◇
たまに痛みが出る時もあるが直ぐ軽快してくる。痛み止めの薬を服用することがなくなってきた。

◇5回目◇
痛みがほぼ出なくなり、日常生活の中で痛みを気にすることがなくなり、体調も整ってきた。

 

後頭神経痛の東洋医学的考え

後頭神経痛の東洋医学的考えは、痛みの出る部分によって問題となる経絡が違ってきます。

後頭部の痛み

後頭部の痛みは東洋医学では太陽経頭痛と言われます。太陽経頭痛の場合は後頭部の頭痛に加えて背部の痛みや肩甲骨周辺の筋肉の痛みも伴うこともあります。

側頭部の痛み

側頭部の痛みは東洋医学では、少陽経頭痛と言われます。少陽経頭痛の場合は、耳周りにも痛みが出ることもあります。ホルモンバランスの変化が原因で起きることもあります。

 

痛みについて東洋医学では、気・血・津液が滞ることによって滞っている部分が栄養不足となり痛みを発症すると考えられています。後頭神経痛の場合に関しましても後頭部あるいは側頭部を通る経絡の気・血・津液が滞ることによって神経痛の症状を起こしてしまっていると考えられます。

なぜ気・血・津液が滞ってしまうのかと言いますと天候や気温などの外部的環境と東洋医学でいう「肝」「腎」「脾」の病変による内部的環境が影響します。

ジメジメした湿度の高い日や急に寒くなった日・風の強い日などは特に滞りやすいです。またストレスや飲食物などによって「肝」「腎」「脾」が損傷を受けても滞りやすくなります。

 

 

後頭神経痛とは

 

後頭神経痛とは、耳の後ろや後頭部にズキズキとした痛みが発作性に起きる疾患です。

首や頭部の筋緊張によって起きる緊張性の締め付けられるような頭痛とは違い、後頭神経痛は神経痛独特のチクチクとした皮膚表面の痛みが特徴です。

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後頭神経痛を起こす原因となる神経は主に3つあります。

・小後頭神経

小後頭神経は、第二頚神経と第三頚神経の前肢で構成されており、胸鎖乳突筋と僧帽筋との間を斜め上に頭頂に向かっていく神経です。

 

・大後頭神経

第二頚神経の後枝から起こり、僧帽筋の上から出て後頭部や頭頂部の皮膚に伸びていく神経です。

 

・大耳介神経

第二頚神経と第三頚神経から起こり胸鎖乳突筋と広頚筋の間を上に向かって進みます。耳下腺部の皮膚や耳介の後方部の皮膚に分布します。

 

 

後頭神経痛の症状

後頭神経痛の痛みの感じ方は人それぞれでデスクワークなど首肩に負担がかかっている時だけに強く感じる人や横になっている時でさえも強い痛みで眠ることができずに悩んでいる方もいます。

痛みが突発的にあらわれて痛みが急に引くこともあります。後頭部や耳の周りがひどく痛むと目の奥が痛いと感じることや目の疲れも感じます。

また障害されている神経によって症状が出る部分にも変化が出ます。

大後頭神経が障害されると後頭部から頭のてっぺんに痛みが走り、前頭部まで痛みが達することがあります。

大耳介神経が障害されると耳の後ろが主に痛みが出て耳周辺全体が痛くなることもあります。

小後頭神経が障害されるとちょうど大後頭神経痛と大耳介神経痛に出る痛みの範囲の中間、側頭部分に痛みを生じます。

 

頭痛を感じたら一度病院で検査を受けてください

後頭神経痛と同じような痛みを生じさせて重篤な病気にくも膜下出血があります。

くも膜下出血とは、脳の外側から覆われている硬膜・くも膜・軟膜の3つの膜のうちくも膜の内側の脳脊髄液に出血が起こる病気です。

発症してすぐに適切な処置をしないと死に至る可能性の高い怖い病気です。くも膜下出血は、急に今までに経験したことのない激しい頭痛に襲われて吐き気や嘔吐、首のこりなども感じます。その場合はすぐにでも脳神経外科などを受診しなければいけません。

くも膜下出血は急に起こることが多いですが、前兆症状なども見られることもあります。前兆症状として

めまい

・血圧の乱高下

・吐き気

複視

・目の痛み

・まぶたが下がる(眼瞼下垂

・ろれつが回りづらい

・急な頭痛

 

などがあります

そのような症状が見られたら念のため一度病院で検査をうけましょう。

 

 

後頭神経痛の原因

後頭神経痛の原因は、未だはっきりとした原因はわかっていません。有力な説として、ストレスやパソコン作業、スマートホン操作の姿勢によって首肩の筋緊張が強く出て後頭神経を圧迫することによって起きるといわれています。

また神経に潜伏していたヘルペスウィルスが体力や免疫力が弱まった時に活性化して神経に炎症を起こして痛みを誘発するという説もあります。

 


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 18:43 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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