外反母趾の鍼灸治療

2021年1月18日

外反母趾とは

 

外反母趾とは、母趾が外側に曲がった変形をいいます。65歳以上の女性では3人に1人以上が外反母趾を発症しているといわれるほどです。日本では様式の靴を履くような生活が中心になってから発生頻度が増加しており、性別では女性が患者のほぼ9割を占めるといわれています。

外反母趾は歩き方や姿勢にも影響しますので、膝痛や腰痛、肩こり、片頭痛など体の様々な箇所に不調をきたします。

外反母趾

 

外反母趾になる原因

外反母趾の原因

 

合わない靴やハイヒール

外反母趾になる最も多い原因です。サイズの合わない靴を履き続けると、靴の中で脚が前に滑り、指が靴のつま先へと押し付けられて、親指に付け根の骨だけが異常に出っ張る外反母趾になりやすいとされています。
また、ハイヒールが特に悪いと思われがちですが、靴の種類に関わらず、女性の方が男性に比べて筋肉量が少ないため負担を受けやすく、親指の力が衰えて外反してくるといわれています。

 

遺伝

外反母趾そのものが遺伝するのではなく、外反母趾になりやすい骨格が遺伝するため、一般的に両親や親族に外反母趾の人がいるとなりやすいといわれています。

 

足の筋力低下

近代では長時間靴を履いて過ごす時間が増え、裸足で過ごす時間は減少しました。また、乗り物を利用することも多く自分の足で歩く機会は減少してきています。
このような要因から足底の筋肉が発達せず靭帯や筋が緩んだり弱くなって(開帳足)、外反母趾を進行させてしまいます。

 

その他

10歳代に起こるものは母指が人差し指より長かったり、生まれつき扁平足ぎみであったりすると外反母趾になりやすい特徴があります。最も多い中年期のものは履物に加えて、肥満と筋力低下などによって起こります。

健常な足には縦のアーチだけでなく横のアーチがあります。外反母趾ではこれらのアーチが崩れて扁平足になると、中ほどにある母指の中足骨が扇状に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されて起こります。

 

外反母趾の症状

 

外反母趾の症状

 

特徴的な症状は足の母指(親指・母趾)の先が人差し指(第2趾)の方に「くの字」に曲がり、付け根の関節の内側の突き出したところが痛みます。
その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。また、足の裏に胼胝(タコ)ができたり、母趾が人差し指の下にもぐりこみ痛みが酷くなることもあります。

外反母趾により足のアーチが崩れてしまうと、地面からの衝撃を吸収できない状態になってしまい、膝や股関節、腰などの関節に着地の衝撃が直接響くため、痛みや不調を感じやすくなることがあります。また、外反母趾の部分をかばうように歩くことで脚自体が変形してしまうこともあるといわれており、O脚やX脚に発展してしまうこともあります。

 

・頭痛や肩こりなど上半身の不調の原因にも

外反母趾になると足指をうまく使えなくなるため、心臓から最も遠い部位である足指や足裏の血流ポンプ機能にも影響を及ぼす可能性もあり、全身の血の巡りが良くない状況になることで、冷えむくみ免疫力の低下を感じやすくなりかねません。

また、外反母趾により生じた体のバランスの崩れを肩や首で修正しようとするため、特定の部位が緊張しがちになり、首や肩のコリなど上半身の不調を招くともいわれています。

 

 

西洋医学的治療

外見からも診断は可能ですが、正確には足部のレントゲン写真で診断します。第一中足骨と第一基節骨のなす角を外反母趾角といい、15°までを正常、15~30°までを軽度30~40°までを中等度、それ以上を重度としています。

ただし、外反母趾があっても症状がないものは単に「外反母趾変形」があるというだけで、治療対象にはなりません。痛みや靴のトラブルなどの症状があってはじめて外反母趾は治療が必要になります。

治療

保存療法(手術以外の治療方法)と手術療法があります。

保存療法

装具療法と運動療法があります。中等度以上の外反母趾は痛みが強くなったり、変形が進むことが多いので予防することが重要です。

装具療法

まず、アーチサポート(靴の中敷きのようなもので、土踏まずの部分を少し高くする装具は縦アーチを、中足骨パッド(足趾の付け根の部分にある出っ張り)は横アーチの低下を防止し、痛みを和らげます。その他には趾の間に挟むセパレーター(ベルクマン、スーパートンチャンなど)、外転装具があり、それらをいくつか合わせて使うこともあります。

運動療法

足趾でのタオルをつまみ寄せる訓練、ホーマン体操(ゴムバンドを両方の母趾にかけ、母趾を内側に動かす訓練)などがありますが、変形を元に戻す効果はなく、いずれも進行を遅らせる程度の効果です。それでも痛みが強くなる場合には手術を行うことになります。

 

手術療法

変形が進むと、指についている筋肉も変形を助長するように働き、体操や装具では元に戻りにくくなります。痛みが強く、靴を履いての歩行がつらくなると手術を行います。
外反母趾の手術にはいろいろありますが、最も一般的なのは中足骨を骨切りして矯正する方法で、変形の程度により方法を選んで行っていきます。

 

当院の外反母趾に対する鍼灸治療

外反母趾の鍼灸治療は変形そのものを戻す治療ではなく、痛みを軽減したり、進行を遅らせる治療になります。

鍼灸治療の効果の特徴として鎮痛効果抗炎症作用がまず挙げられまます。

炎症が起きている患部の周辺のツボに鍼やお灸で刺激を与え、炎症を抑える作用や鎮痛効果を促します。
また、外反母趾の方は足だけの問題だけではなく筋肉のバランスが崩れることで、膝や股関節、腰などの下半身の関節の不調や、首や肩など上半身に不調をきたすこともしばしばあります。

全身の関節のゆがみや筋肉の緊張は足にも影響を与えるため、全身的なバランス調整施術も行っていきます。

また、内臓機能や血液循環などを司る自律神経のバランス調整性術も合わせて行うことで、免疫力や自然治癒力を高め全身的な血液循環を促進し、症状が治癒しやすいお身体の状態へと整えていきます。

膝痛の鍼灸治療
腰痛の鍼灸治療
肩こりの鍼灸治療
片頭痛の鍼灸治療

 


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 17:46 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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