精子に関わるものと性交時に関わるものの両方ともにある精神的ストレスの緩和をさせます。勃起障害は自律神経の乱れが原因となる場合も多く、交感神経が過亢進状態にあります。自律神経を整えることで勃起しやすい体の状態にもっていきます。
骨盤内循環をよくするために骨盤内血流量を上げる経穴を選択するのと下半身の循環を改善します。
東洋医学では腎精の不足が考えられます。腎精の作用は身体の成長や発育、生殖機能などに関わる機能を持ちますので腎を中心に施術します。
当院では、自律神経測定器で交感神経と副交感神経のバランスを調べられます。身体が不調になったときに一番頼りにするのは、自然治癒力です。
元々持っている力で治すことが根本治療に繋がります。自然治癒力は自律神経のバランスが鍵になります。自律神経が整っていると身体の循環がスムーズになり自然治癒力の向上に期待できます。
強いストレスや悪い生活習慣を過ごすと脳にある自律神経中枢が乱れて骨盤周りの血液循環を悪くします。
自律神経測定器で計測したデータを元にその方その方に合った治療法で施術します。
自律神経は一日で変化を起こすことが難しく反応がいい方でも数回はかかります。
治療間隔としては、初めの5回を4~5日に一度のペースで来院していただくと効果がでやすいです。
その後効果が出始めてから一週間に一度、二週間に一度と間隔を広げていき症状の改善をしていきます。
※自律神経測定器
不妊の原因は男女ともに原因の可能性があります。以前は、不妊の原因は女性側だけにあると考えられていましたが、現在では約半数は男性側にも原因があると言われています。
WHO(世界保健機構)による不妊症原因調査では、男性のみ24%、女性のみ41%、男女とも24%、原因不明は11%と報告されています。このことから男性におる不妊の原因は、48%もあると考えられます。
男性不妊の原因の一つに精子の数が関係します。この精子の数は世界各国の報告で毎年減少傾向にあると言われています。日本では過去30年間で10%の精子減少があると言われているため、これからも不妊に悩む夫婦が増えてくると考えられます。
このように男性側による不妊の原因が大きいにも関わらず男性の意識は自分に原因があるとは考えないことが多いため積極的に取り組まないようです。不妊は女性の問題という間違った考えがいまだ世間ではあります。
不妊症とは生殖年齢の男女が妊娠を希望し、二年間性生活を行っているのにもかかわらず妊娠しない場合を言います。二年間妊娠しない場合は不妊治療を考えた方がいいです。
不妊で悩まれている夫婦は相互理解と協力のうえで不妊治療に取り組むことが理想です。
男性不妊の原因には、精子の異常・精子の通路障害・性交障害などにわけられます。
精子の異常
精子の異常には、乏精子症や無精子症、精子無力症があります。
・乏精子障害は射出された精液中の精子濃度が低い状態をいいます。自然妊娠を望むには、精子の数が4000万以上だと言われています。ただし2000万以上で正常だと決められています。WHO(世界保健機関)の基準では精子濃度や運動率、奇形率などを総合的にみて判断します。
乏精子障害は、原因不明なことが多いのですが、精索静脈瘤がみるかることがあります。この精索静脈瘤を治療することで正常になる人もいます。
・無精子症は、精液中に精子が見つからない状態をいいます。染色体異常を除いて、元々精子がつくられないものと精子は作られるが精子の通り道で精子が見つからなくなる二つがあります。閉塞性のものは手術をすることで通り道を再建することができます。非閉塞性のものは難しく薬物治療や外科的な治療になる場合もあります。
・精子無力症は、精子の運動状態が低下していることをいいます。ほとんどが先天的な原因だと言われています。後天的な原因としては、おたふくかぜによる精巣の炎症、前立腺炎、精索静脈瘤、膿精液症などがあります。
運動率は、正常な精子で7から8割以上が運動しますが、精子無力症では、重い場合1割以下しか運動していません。
精子の通路障害
精子の通路障害は、生まれつき尿道が細いと粘液である精液が通りにくくなります。それ以外には、結核菌や淋菌などに侵されて炎症が起こると狭くなり精液がでにくくなります。
性交障害
性交障害には、早漏、遅漏や性器の形態などいろいろありますが、多くの場合は勃起障害によるものです。勃起障害は性交できる程度に勃起できことや勃起を維持できない状態をいいます。
原因には神経の損傷や内分泌疾患、精神的ストレスなどがあります。
・勃起障害は性交時に勃起が不十分や勃起を維持できないため挿入できないことを定義としています。
勃起障害は様々な原因があります。心理的な要因や加齢、生活習慣、神経系の障害、手術や外傷、病気などです。一部の薬剤により勃起障害を引き起こすこともあります。
死の四重奏である高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満などを持つと勃起障害になるリスクが高まります。勃起が性的刺激を受けて脳からの信号により神経を伝って陰茎に血液を送り込むため血管にかかわる要因は勃起障害になりやすいということです。
症例
30代 男性
ここ最近勃起が不十分になり性生活が困難な状態に悩まされている。
子供は現在1人で、2人目を希望しているため当院を受診した。
朝立ちは確認できるが、性交時は勃起が不十分なため性交が成立しない。
とくに睡眠不足や疲労が蓄積していると反応できない事や、途中で中折れすることも多い。
平均の睡眠時間は4~5時間程度。ストレスは感じやすい。
当院の施術
EDによる男性不妊はストレス、睡眠不足、慢性的な疲労が影響していきます。
睡眠時間の少なさ、お身体の筋緊張の強さなどから自律神経の乱れの可能性があったため、自律神経測定器でお身体の状態を確認しました。測定の結果、交感神経の割合が高く、逆に副交感神経の割合がかなり低い状態でした。
まずは自律神経調節、とくに勃起に関係する副交感神経の働きを促す施術を行いました。
また、足の冷えや臀部の筋緊張も強いため陰部の血流低下を引き起こしていると考え、冷えや筋緊張を改善し血流促進で勃起を促す施術も行いました。
1回目
よく眠れるようになったが、勃起は変わらず。
2回目
慢性的な疲労感が抜けてきた。
3回目
少し勃起力が強くなってきた。
4回目
まだ途中で中折れするが、立ちやすくなってきた。
5回目
以前より勃起が長持ちするようになり、反応も良い。
無事、2人目の妊娠に成功したというご報告を受けました。
Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸院|眼精疲労 at 20:28 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)