書痙の治療

2018年10月1日

書痙に対する当院の鍼灸治療

 

 

当院の書痙に対する施術は、まず第一にはりやお灸を施すことにより全身の調整を図り、自律神経のバランスを整えます。東洋医学では局所的に診るのではなく、全体的に診ることが特徴のひとつであり、全身施術を行うことにより自然治癒力を高めます

 

書痙の自律神経調整鍼灸治療

 

腹部のツボなども用いて内臓の働きを活性化させて自律神経の状態を整えていきます。

腹部の鍼灸治療

 

その他、書痙の症状が出ている腕にも鍼治療を行っていきます。

 

書痙の鍼灸治療

 

 

また書痙は東洋医学的に見ると「風邪」の発生と「肝」の機能障害により「気」「血」「津液」のバランスが崩れて発症すると考えられているので、はりやお灸を用いてツボを刺激することで「風邪」を体外に出したり、「肝」の機能を正常に戻すように促します。

東洋医学の診断方法に基づき全身の調整施術も行っていきます。書痙は全身性の疲労や精神的ストレスが原因となり自律神経系の乱れに繋がる場合が多いです。

そこで当院では、自律神経測定器を用いて自律神経の状態を把握して施術にあたります。当院独自の自律神経調整療法を施すことで、自律神経系が整えられ、書痙の症状が徐々におさまっていきます。
書痙の施術期間は、長くかかる症状の一つです。しかし、当院の施術を受けることで、書痙の回復程度を高め、着実に仕事や生活の質の向上が期待できます。お困りの方はぜひ一度ご相談ください。

 

 

 

書痙の東洋医学的考え

書痙は中医学でいう「風邪」の影響と「肝」の機能障害により「気」「血」「津液」のバランスが崩れて発症すると考えられています。

「風邪」には、突然発症する・変化が多い・人体の表面や上部を侵しやすいという特徴があります。病理反応としては、主に自律神経系や末梢神経の障害によると考えられます。「風邪」が発生する原因には内因(体質素因・精神的素因)と外因(生活素因・自然素因)などがあり、書痙は主に内因によって発症します。

 

東洋医学でいう「肝」には、精神情緒の安定・自律神経系を介した機能調節・栄養物質としての血の貯蔵・運動神経系の調節などの役割があります。そういった機能が失調すると筋肉に栄養が循環できなくなり、ひきつり・痙攣・ふるえなどの症状が現れます。中医学では古くより痙攣やふるえなどの原因は「肝」と関係が深いと考えられています。

また東洋医学でいう「肝」と「腎」の機能が弱ると全身的に血や体液が不足し、筋肉などの様々な器官に栄養を送ることができず、さらに「風邪」に侵されるなどの病態が重なると書痙がおこりやすくなります。両者の関係は深いので「肝腎同源」とも言われており、「肝」と「腎」の症候が同時にあらわれることが多いです。

 

 

東洋医学の「肝」機能

疏泄を主る
精神情緒の安定、自律神経を介した機能調節

血を蔵する
栄養物質としての血の貯蔵、自律神経系を通じた血流調節

筋を主る 運動神経の調節
目に開窮し、華は爪にある 視覚系の調節、爪の栄養

 

書痙の鍼灸治療症例

 

50代男性
お仕事柄右手でペンや筆で字を書く機会が多く、2・3年前から字を書くときに震えや肘周辺の筋肉が硬直してしまい上手く字が書けない。比較的朝は調子が良いが、体が疲れてくる夕方ごろになると症状が強く出て字が全く書けないほどになってしまう。また、食事で箸を使って食べる際も細かい食べ物などが持ちずらく、落としてしまうことが多い。
心療内科や整形外科を受診したが、特に治療という治療はしてもらえなかったということで当院にご来院されました。

 

当院の治療
寝つきも悪く、自律神経の状態も乱れていることが考えられたので、施術に入る前に自律神経測定器で自律神経の状態を把握してから治療に入りました。自律神経側敵の結果で交感神経の高い状態だったので、まず交感神経の活動を抑え副交感神経を上げられるような体の力が抜けリラックスできる治療をしました。

次に右手や右の頸肩部・肩甲骨周辺を触診してみたところ、とても硬くなっていたのでそれを解消できるように鍼灸施術や手技療法でアプローチしました。

 

治療経過
◇1回目◇
治療後少し字を書くのが楽に感じた。しかし、夕方ごろになると書きづらさはかわらなかった

◇2~4回目◇
前回同様の結果だった

◇5回目◇
ペンで書いてもだいぶ平気になってきた。以前は筆を持って字を書くことがまるっきりできなかったが、少しずつできるようになってきた

◇6回目◇
右手に上手く力が入るようになってきて箸で食べ物もつかむことが困難ではなくなってきた。

◇7~10回目◇
治療を重ねていくごとに徐々にペンや筆をかける時間が増えてきて寝つきなどもよくなってきた。

 

書痙とは?

 

☑字を書こうとする際に痛みや振るえが生じて、まともに書くことができない。
☑力が入り過ぎてうまく字を書けない。
☑誰も見ていないところでは書けるが人前で字を書こうとするとうまく書けない。

 

こういった症状でお悩みではありませんか?それは書痙という症状かもしれません。

書痙とは、字を書こうとすると疼痛あるいは痙攣自分の意志とは関係なく指に力が入り過ぎたりして字を書くことができなくなってしまう疾患です。人前で字を書く際、特にこういった症状が出やすく、大量に字を書く事務系の職業の人に多く発症。。

書痙症例の4分の1は両手に生じて、発症率は10万人に3~7人と少ないものの仕事・自己評価・社会生活に深刻な影響を及ぼします。基本的に会社などでストレスの多い20~40代の男性に多いと言われています。

書痙の症状は書字障害を主として、とくに人前で書くときに症状が強くなります。

ⅰ)硬直型:手の筋肉が過度に緊張して、力が入り過ぎるまたは痙攣して字が書けない。
ⅱ)振戦型:手が細かく震えて、線をまっすぐに書けない。
ⅲ)ジストニア型:自分の意志とは関係なく指に力が入ってしまい、手が屈曲して字が書けない。

 

その他筆圧が下がりうまく字を書けない・手首や指、腕が痛むと感じて字が書けないなどの症状もあり、人によって出る症状は様々です。初期症状としては文字を書くときの場合が多いですが、症状が重症化してしまうと字を書くときに使う筋肉以外の筋肉にも波及することがあり、箸がうまく持てない・ボタンをうまく締めることができないなど日常生活に多大な影響が出てしまいます。

書痙の類似症状は、ピアニストやバイオリニストなどの音楽家に見られることも多く、楽器を演奏するときだけに指が曲がって伸びなくなったり、突っ張ったりします。また手に力が過剰に入るために手や肘に痛みを発症したり、肩こりを伴うことがあります。

 

 

書痙の原因

書痙は神経質で不安強迫観念の強い人に多く発症すると言われており、心理的ストレスなどの要因が影響して発症する心身症(精神的・心理的要因から起こる身体的な症状)と考えられています。
また近年の研究で書痙は、大半が筋肉の緊張や動作を司る脳内運動メカニズムの不調によるジストニアであることがわかってきました。

 

 

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書痙の一般的治療

 

書痙の一般的治療として心理療法薬物療法があります。
心理療法として行動療法(問題となる行動を修正し、結果的に破綻に至らないようにする治療法)や自律訓練法(自己暗示によって心身のリラックスをはかる訓練法)などがあります。
薬物療法として抗不安薬・抗けいれん薬やボツリヌス治療(緊張のある筋肉を特定してボツリヌス毒素を筋注射して緊張のある筋肉を麻痺させる治療法)などがあります。しかし特効薬といったものはありません。

ボツリヌス注射は海外では書痙に対して有効とみなされており積極的に行われているようです。また重度の書痙症状に対しては、ジストニア治療で活用される定位脳手術を行うことがあります。定位脳手術は脳の支障という部分に電気刺激を与えることで改善をはかるものでジストニア治療の際に行われる術法です。

その他抗コリン薬や抗てんかん薬なども処方されることもありますが、まだ効果は十分ではなく新薬の研究開発が進められている段階のようです。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好医院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 17:06 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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