起立性調節障害の鍼灸治療

2018年10月3日

起立性調節障害の鍼灸治療

 

起立性調節障害の治療法は、まず自律神経を整えることから始めます。

 

自律神経のバランスが乱れるために症状が出ますので、交感神経と副交感神経のバランスを整えることが優先になります。当院では、自律神経測定器により自律神経バランスを測る事ができます。

この機械により交感神経と副交感神経のバランスや肉体ストレス、精神ストレスなどを調べることができるので今の症状はどれが一番影響している原因か検査結果によりわかります。

自律神経測定器

鍼灸治療は自律神経を整えることに優れた治療法です。痛みが少ない細い鍼を使う鍼治療と心地よいお灸治療を小一時間ほど受けていただくと治療後には効果を実感していただけると思います。

起立性調節障害の鍼灸治療

 

小さいお子様は痛みに敏感ですので、どうしても怖い方には刺さない鍼の種類などを用いて治療します。

起立性調節障害は対人関係や周囲に認知されないなどとストレスを強く抱えている場合もあります。このストレスにより免疫力を低くしてさらに症状を強くすることがあります。

そのためストレス治療も必要になることが多いです。

起立性調節障害の下肢への鍼灸治療

治療間隔

鍼灸治療は効果があるものの一回で完治することはまずありません。体質改善を目的とすることが多いので、定期的に通っていただくことが理想です。

始めは効果をだすために詰めて来ていただくことが多いです。3~5日に一度のペースで来院してもらい症状が改善してきた頃にまた自律神経計測器で検査して、根本から変化が起きていることを確認して治療間隔を1週間に一度、2週間に一度と広げていきます。

 

 

 

 起立性調節障害とは

 

起立性調節障害とは、自律神経失調症の一つと言われるもので、主に立ちくらみ・朝に起きられない・息切れ・全身倦怠感・腹痛などの身体不調の症状がみられるものです。

頻度の高い疾患とされ、小学生の5%で中学生の10%が起立性調節障害を持っていると言われます。好発年齢は、思春期前後の小学校高学年から高校生ぐらいで年齢にすると10歳から18歳ごろになります。小中高を通して、女子に多く男女比で1:2です。起立性調節障害にかかっている人の約7割に神経症や心身症がみられるとも言われています。

午前中に体調が悪く午後に体調が回復することもあり、学校に行きたくないと訴えることもあります。症状が体調不良のようなことから起立性調節障害が不登校の原因になることもあります。

この疾患は、まだまだ認知度が低いため気づかれにくく周囲から誤解を受けやすいです。

子供がなりやすいため仮病に間違えられて本人もわからないため苦しむこともあります。

学校の教師や親が気持ち次第や怠けていると勘違いするほど子供が拒否的になりますので専門医などにかかり診断してもらい起立性調節障害に対する知識をつける必要があります。

起立性調節障害は冬季に緩解して、春季前後から悪化する傾向があります。

病態

起立する際、人の血液は重力によって下半身に貯留して血圧が低下します。正常な方ではこの血液が下半身に行き過ぎないように血管を収縮させて防ぎます。これは自律神経の交感神経が働くために起立や体位変換をしても血液の変動を少なくできるのです。起立性調節障害では、全身の血液や脳血流が維持できなくなり、様々な症状をきたします。一般的に脳貧血や失神前状態になります。症状の頻度や程度が強くなると日常生活にも支障をきたします。

また、起立性調節障害の人は、過剰適応な性格が多く、対人でのストレスをよくためやすいです。

起立性調節障害は遺伝的な関係もあると考えられているので家族に起立性調節障害の方がいる場合は強く疑います。

 

起立性調節障害の検査や診断

大症状と小症状の項目から判定します。小症状は自律神経症状や不定愁訴が多く、大症状は起立性調節障害に特異的な症状が多いです。

 

大症状

・立ちくらみ、めまいを起こしやすい

・立っていると気持ちが悪くなる、強いと倒れる

・入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる

・少し動くと動悸や息切れを起こす

・朝の寝起きが悪く、午前中調子が悪い

小症状

・顔色が青白い

・食欲不振

・疝痛をときどき訴える

・倦怠感あるいは疲れやすい

頭痛をしばしば訴える

・乗り物に酔いやすい

・起立試験で脈圧狭小16mmHg以上

・起立試験で収縮期血圧が安静時より低下21mmHg以上

・起立試験で脈拍数増加1分間に21回以上

・起立試験で立位心電図TⅡの0.2mV以上の減高。その他の変化

 

以上の項目のうち器質性疾患を除いて

大症状1と小症状3以上、大症状2と小症状1以上、大症状3以上

を起立性調節障害と判定します。

起立性調節障害

病院での治療法

軽症例では非薬物療法から始めます。

日常の生活指導や運動療法などを行います。

・生活のリズムを整える

・失神予防に起立時は30秒かけてゆっくり立ち上がるようにする

・水分や塩分を十分に摂取する

・弾性ストッキングやODバンドのような加圧式腹部バンドを着用

・規則正しい生活にする。早寝早起き

 

薬物療法

非薬物療法で改善しないような重症例では、薬物療法も併用します。

細動脈や静脈に働きかける薬で副作用が少ないと言われています。

 


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 18:02 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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