寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)の対処法とは

2020年10月9日

寒暖差アレルギーとは

季節の変わり目や、激しい温度差により自律神経が乱れて、鼻の粘膜などの毛細血管がコントロールできなくなることで引き起こされる症状です。

寒暖差アレルギーでの鼻炎

アレルギーとなっていますが、実際にはアレルギー反応ではなく、自律神経の乱れに伴う反応です。医学的な病名としては「血管運動性鼻炎」と呼ばれています。鼻の粘膜が弱い人が発症しやすく、蓄膿症など他の病気との合併症が起こる場合もあります。

 

寒暖差アレルギーの考えられる原因

 

寒暖差アレルギーの原因は、温度に合わせて体を調整して適応させている自律神経の乱れです。自律神経は寒い場所では血管が収縮し、暖かい場所では血管が拡張します。

寒暖差によって自律神経のバランスが乱れる

自律神経が適切な対応が出来るのは大体7℃以内と言われています。7℃以上の気温差で鼻粘膜の血管が拡張して、鼻粘膜が腫れることによりアレルギー様の反応が起こります。

春秋など季節の変わり目で朝夜と日中との寒暖差が激しい場合ですと体温調整機能の備わる自律神経のバランスが崩れやすくなってしまうのです。

寒暖差アレルギーは春や秋などの寒暖差が強くなるときに出やすいです。
しかし、最近では夏に室内がクーラーで冷えていることや、冬は室内で暖房が効いているため、室内外の温度差が強い場所でも起こりやすくなります。

また、寒暖差の他にも、タバコや化粧品などの香り、飲酒、ストレス、妊娠などが引き金となって自律神経の異常興奮が起こり、症状を引き起こすことがあります。

 

寒暖差アレルギーの一般的な症状

寒暖差アレルギーの主な症状は

・鼻水
・鼻づまり
・くしゃみ
・咳

ですが、その他にも

・不眠
・イライラ
・倦怠感
・頭痛
・食欲低下
・皮膚の痒み
・湿疹

などが挙げられます。

 

感染症やアレルギー性鼻炎との違い

感染症はのどの痛みや発熱、粘調性の鼻水、咳などを伴います。また、アレルギー性鼻炎は、スギやダニ、ハウスダスト等の原因物質が鼻粘膜に付着することで発症します。眼の痒み、充血、涙などの症状を伴うことが多いです。

 

寒暖差アレルギーに対する東洋医学的考え方

東洋医学による鼻炎症状は水分代謝の滞りである「水毒(すいどく)」や老廃物の溜まった悪い血である「瘀血(おけつ)」と考えられています。

 

鼻炎の東洋医学

 

それらが引き起こされる原因としまして、呼吸に関係すると考えられている五臓の「」と「」の弱りや、消化や吸収に関わる「」「」の機能や、全身の気の流れを調整する「」の弱りが原因となって引き起こされると考えられています。

体の中の過剰な水分は、冷たい飲食物を摂り過ぎたり、過労やストレスが溜まったりすると胃腸の働きが衰え水分代謝が悪くなります。
すると消化吸収も低下するので、代謝されない水が体内に残留物として残るようになります。これらは病的な水分なので体の生理機能に影響を与え、肺の防衛力も低下するのです。

東洋医学では、肺は鼻や皮膚とつながっていると考えられています。そのため、肺の機能が弱くなると皮膚の防衛機能が弱まって邪気が入りやすくなり鼻水、鼻づまりなどの症状が起こりやすくなります。

また、過度なストレスや緊張などにより「肝」の機能が低下すると肝気鬱滞となり、気の流れが悪くなってしまいます。気の流れが悪いため体液の流れが鼻で滞り、鼻水や鼻づまりが生じてきやすくなります。

 

寒暖差アレルギーに対する当院の治療

当院では免疫機能の司令塔である自律神経のバランスを機械で測定しお身体の状態を把握した上で治療へ移ります。

自律神経測定

自律神経の調整施術を行い内臓機能調整免疫機能の調整全身的な血行促進を促し症状が治癒しやすいお身体の状態へと整えます。

東洋医学的概念から「肺」「腎」「脾」「胃」「肝」をはじめとした五臓六腑を整えるツボや水分代謝を促すツボ、血液循環を整えるツボなどを用いて治療を行います。

また、首肩周りの筋の緊張があると顔面部の血流が阻害される原因になるため頸肩周りの施術も取り入れていきます。

 

寒暖差アレルギーでも首肩の筋緊張は緩和させます

 

さらに、直接鼻の周囲のツボに刺激を与え、鼻まわりの血液循環を促進し、鼻粘膜の状態を整えます。また、鼻粘膜に存在する局所的な自律神経の興奮を抑える作用を促します。

寒暖差アレルギー鼻炎鍼治療

寒暖差アレルギーの一般的な対策

 

・洋服をうまく調整して、寒暖差を減らす。

・マスクを使用して寒暖差を減らす。冷たい空気が鼻や喉に直接つかないようにするため。

・規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がける

・適度な運動をして体力をつける

・夜寝るときに首が冷えるので、首回りの防寒対策を行う

・40℃前後のお湯で体を暖める

・ストレスや疲労をためない

 

 

西洋医学的治療

検査は、問診、診察、家族歴などを確認した後にさらに詳しく行われます。鼻汁検査、血液検査、皮膚テスト、鼻粘膜誘発テストなどを行います。鼻汁検査では、鼻汁の中に好酸球という細胞の有無を調べ、アレルギー症状を調べます。血液検査では抗原抗体反応を起こす抗体が、血液中にどのくらい含まれているかを調べます。また、皮膚テストや鼻粘膜テストで反応を調べることが出来ます。

治療としては症状を抑える対処療法が基本となります。

内服薬として自律神経の働きを整える抗ヒスタミン薬、漢方薬などの内服や点鼻薬として血管収縮作用のあるものやステロイドが処方されます。

また、薬物療法に効果を示さない場合手術療法を行うこともあります。

鼻づまりに対しては、鼻粘膜の一部を固める電気凝固術やレーザー治療、鼻粘膜の一部を切り取る鼻粘膜切除術などがあります。また、鼻水に対しては、副交感神経を遮断する後鼻神経切除術が行われることもあります。

 


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 15:31 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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