胆嚢炎の鍼灸治療

2018年11月15日

胆嚢炎に対する鍼灸治療は、意外に思われますが消化器系疾患にも効果があるとされてNIH(米国 国立衛生研究所)で多くの疾患に対して鍼灸治療が有効と発表されています。

「公益財団法人 日本鍼灸師会 こんな症状に効果があります」

https://www.harikyu.or.jp/general/effect.html

胆嚢炎もNIHで鍼灸治療が有効とされている疾患の内の一つです。

 

胆嚢炎の東洋医学

五臓六腑の「」と「」は肝経を通じて表裏関係にあり、「胆」の働きは肝の疏泄機能に調節されていると考えられています。
「胆」に関係する代表的な病証として「肝胆湿熱」があります。これは湿熱の邪により肝胆の疏泄作用が低下すると、胆汁の生成と排泄の異常を引き起こします。

これは「脾胃」の運化作用にも影響し消化不良、口の苦み、嘔吐、黄疸などの症状を引き起こすと考えられています。

 

胆嚢炎に対する鍼灸治療

当院の胆のう炎の治療目的は胆のう炎の回復程度を高めることと、胆のう炎の完治までの時間を短縮することです。

過度なストレスや生活習慣の乱れなどにより、自律神経のバランスが乱れると内臓の働きにも影響が及び、その結果胆汁が胆のうの中で滞り胆石ができる原因になる場合もあります。

胆嚢炎の鍼灸治療

そのため当院では自律神経測定器にて自律神経のバランスを測定し現在のお体の状態を把握したうえで治療を行います。

 

東洋医学的観点から肝、胆の経絡のツボを用いて湿熱の邪を除き気血の流れを整え、肝や胆の機能を高める施術や、自律神経のバランスを整えるツボに鍼やお灸で刺激を与え、内臓機能調整を行い免疫機能や自然治癒力を高め、弱った消化器の働きを改善し体全体のバランスを整えます

 

胆嚢炎のうつ伏せ鍼灸治療

 

 

 

胆嚢炎とは

胆嚢は右上腹部にあり、肝臓で作られた胆汁を一時的に貯めて濃縮する袋状の臓器です。その胆汁は食事の際に収縮して貯めていた胆汁を十二指腸へ排出し、脂肪分の分解、消化を助ける消化液です。

胆嚢炎はこの胆汁を貯めておく胆のう内に石ができ(胆石症
痛みが生じたり、細菌感染などにより炎症を引き起こす炎症性疾患です。

胆嚢は袋のようになっているため出口が塞がると細菌を外へ出すことができないので短期間のうちに非常に重症化しやすい病気です。胆嚢炎にはその経過から急性と慢性とがあります。

 

 

 

胆嚢炎の症状

吐き気や嘔吐、右脇腹の痛み、吸気時の腹痛(マーフィー徴候)、右肩甲骨付近の痛み、悪寒、発熱、黄疸(皮膚や粘膜が黄色くなる)などの症状が現れます。

 

胆嚢炎

 

胆嚢炎の原因

・急性胆嚢炎
急性胆のう炎の原因の90~95%は、胆のう結石です。胆のう結石が胆のうの出口にある胆のう管にはまり込むことで、胆汁がうっ滞します。

すると胆のう内側の粘膜が障害され、炎症が起こります。ここへ細菌の感染が加わると胆のう炎を発症します。

一般的に6時間以上の継続した腹痛(右季肋部)や発熱、悪心、嘔吐などの症状が現れます。場合によっては12時間以上痛みが継続することもあります。痛みは右肩甲骨の下部や背中に広がっていくことがあります。

また、胆のう結石を伴わない急性胆のう炎(無石胆のう炎)を発症する場合があり、無石胆のう炎の多くは外傷や大きな手術を受けた方、長期間の絶食時など胆汁の排出に乏しく、胆汁が胆のう内にうっ滞する場合に起こります。膵液の逆流が関与している場合もあります。
また、まれですが胆のう癌が原因で胆のう炎になる方もいます。

 

 

・慢性胆嚢炎
胆のうの炎症が長時間持続する病気です。ほぼ例外なく、胆石または過去に発生した急性胆のう炎に起因します。慢性胆のう炎では、急性の炎症(多くは胆石が原因)が繰り返されて胆のうに損傷が生じ、通常胆のうの壁が厚くなり、胆のうが瘢痕化して小さくなります。

瘢痕が広範囲に及ぶ場合、カルシウムが胆のうの壁に付着して、壁の硬化を引き起こすことがあります。

慢性胆のう炎の特徴は胆石が腸胆管を塞ぐことにより起こる痛みの反復発作(胆道疝痛)です。一般的に症状は急性胆のう炎よりも軽いといわれています。

胆石症とは
胆汁の成分が固まって石状になり、腸管や胆のうに溜まる病気です。
女性、肥満気味の方、中高年の方に多いといわれています。胆石はなぜ出来るのかというと、胆汁の成分は、ビルビリン、コレステロール、胆汁酸、レシチンを中心とするリン脂質ですが、濃縮する過程の中で胆汁成分の偏りがあったり、細菌感染により成分が分解され、その成分が結晶となり石となるのです。結石が出来る過程の違いでコレステロール結石や色素結石など色々な性状の石ができます。

 

 

胆のう炎の予防法

胆のう炎を予防するには胆石を予防することが重要といえます。胆石は乱れた生活習慣(脂肪の取りすぎ、アルコールの飲みすぎ、睡眠不足、運動不足、過剰なストレス)が原因となっていることが多いので、日々の生活を見直すことが大切です。

 

 

西洋医学的治療

血液検査で白血球数の増加、血沈亢進、CRP陽性がみられます。診察、腹部超音波検査やCT検査などにより診断されます。

胆嚢炎診療ガイドラインに基づき胆嚢炎の診断を行うとともに軽症、中等症、重症という3つの重症度に分類して治療を選択していきます。いずれの重症度でもまずは、食事を中止して点滴を行い、抗菌薬の投与を開始します。そのうえで重症度に沿い治療方法を選択していきます。

炎症の程度が軽い場合絶食や抗生物質などで軽快することがほとんどですが、炎症の程度が重い場合は手術療法(胆のう摘出術)や経皮経肝胆のうドレナージ術、内視鏡的経鼻胆のうドレナージ術などを行います。また、腹膜炎が発生した場合には緊急手術を要します。

 

 

執筆者

清水大地

眼精疲労専門の鍼灸師

資格
はり師
きゅう師

2008年 鈴鹿医療科学大学鍼灸学部 卒業
卒業後2年間北京中医薬大学に留学。日中友好病院にて多くの臨床経験を積む

2011年 おおうち総合鍼灸院に勤務。眼科鍼灸の確立

2014年 中目黒にて東京α鍼灸整骨院を開院

2016年 渋谷α鍼灸整骨院を開院

2018年 三軒茶屋α鍼灸院を開院


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 12:27 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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