口内炎の鍼灸治療

2018年11月6日

口内炎の東洋医学的考え

東洋医学では、消化吸収といった消化器系の機能を司っている部位を「」といいます。
「脾」は消化吸収だけではなく、食べた物や飲んだ物の中から身体に必要な栄養物を全身の各組織に供給する働きがあります。さらに、「脾」は口と関係が深く、「脾」の機能が低下すると、口内炎や口臭というような口に何かしらの異常が発生すると考えられています。

また、「脾」は気血を生むと言われ、「脾」の機能が低下することにより精神作用の中枢と言われている「」に気血という養分が行き渡らなくなり、不安定状態の不眠の症状が現れてしまいます。
「脾」は、考え過ぎたり常に心配ごとをしていることが機能低下の原因と言われています。

さらに、人間の体にはもともと炎症を抑える力を持っています。その力を東洋医学的には「腎陰」といい、全身に滋養作用をもたらします。「腎陰」が不足する事により免疫力が低下し炎症を起こすと言われています。

 

口内炎に対する当院の治療

口内炎は疲労やストレスによる自律神経の乱れが大きな原因となるため、自律神経のバランスを整える治療を行っていきます。

口内炎の自律神経調整鍼灸

 

また、首回りや顎下に鍼を打ちリンパや血液の流れを改善することにより、自然治癒力を高めていきます。さらに、口元に鍼やお灸をして炎症を抑える治療をしていきます。

口内炎の鍼灸治療

 

それと並行して東洋医学的観点より、五臓六腑の調整も行っていきます。

 

口内炎のうつ伏せ鍼灸

口内炎とは

 

舌や口腔内粘膜に発症する炎症を総称として「口内炎」と言います。また、発症する場所に限局する場合部位ごとに舌に出来たなら舌炎、唇なら口唇炎、口角なら口角炎、歯茎なら歯肉炎と名称が変わります。

 

 

口内炎の原因

 

口内炎の原因は、疲労ストレス睡眠不足による免疫機能の異常や、誤って口の中を噛んでしまったり、熱傷や虫歯やサイズの合っていない義歯や矯正装置、入れ歯による粘膜刺激によるもの、ドライマウス、ウイルスや細菌などの感染、自己免疫疾患、女性ホルモンの乱れ、ビタミン不足、というように様々です。

 

その中でも一番多い原因が疲労やストレスによるもので、ストレスや疲労が蓄積すると自律神経のバランスが乱れてしまいます。自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、疲労や心配事といったストレスが蓄積することにより交感神経が過剰に働いてしまいます。交感神経ばかり過剰に働いてしまうと、白血球の顆粒球が異常に増加してしまいます。

 

この顆粒球は体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入してきたらそれらと戦い体を守る役割をしていますが、顆粒球は役目を終えると活性酸素を放出しながら死んでいきます。

この活性酸素は老化の元と言われているのですが、顆粒球が増加することにより活性酸素も増えてしまい、活性酸素が体内に蓄積すると健康な細胞にも自己免疫が攻撃をし破壊してしまいます。これによって引き起こされるのが口内炎になります。

 

ウイルスによるものだと、単純ヘルペス感染症帯状疱疹麻疹 風疹手足口病ヘルパンギーナ、細菌によるものなら梅毒淋病が口腔内に侵入してできる口内炎があります。

 

自己免疫疾患なら、ベージェット病やクローン病、全身性エリテマトーデス、尋常性天疱瘡や類天疱瘡など全身の皮膚に水疱などができる皮膚疾患も、口腔内に皮疹が発生することがあります。

 

 

口内炎の症状

 

口内炎の症状は口内炎のタイプにより症状が少し異なります。ウイルスや細菌、アレルギー、精神的ストレスによるアフタ性口内炎は、口の中の粘膜に直径3~5mmのアフタと呼ばれる白い潰瘍ができます。刺激痛を伴い、悪化すると出血する事もあります。また、周りの粘膜との境界がはっきりしているのも特徴です。

 

通常は1週間~2週間ほどで自然に治癒しますが、自律神経が乱れたままでいると再発を繰り返す場合があります。

 

口腔内の粘膜を誤って噛んでしまったり、入れ歯や矯正器具による刺激、食べ物による火傷や虫歯や歯周病による不衛生によって起こるカタル性口内炎は、口腔内の炎症部が白くなることもあれば赤くなることもザラザラになることもあります。

アフタ性口内炎とは違い、炎症の境界ははっきりしていません。炎症が強い場合は唾液が粘っこくなり口臭が気になることもあります。また、辛い物や酸っぱい物といった刺激物がしみて痛みを感じたり、口の中が焼けるような灼熱感を感じたりすることがあります。

 

 

カンジダ菌というカビの一種による口内炎は、免疫力が低下したり薬物の服用により体内の常在菌のバランスが崩れてしまい、他の常在菌より優位になることで口内炎を引き起こします。カンジタ性口内炎は炎症部が偽膜と呼ばれる白い薄皮ができ簡単に剥がれます。

剥がれたら赤みを帯びていて、周りの粘膜も赤くなり腫れていることがあります。その場合、灼熱感やヒリヒリ痛むといった症状が出ます。さらに舌や粘膜の奥の方にまで炎症が進行すると、治療をしても痛みや味覚障害を起こす危険性があります。

 

炎症が広範囲に出現したり、二週間以上炎症が続く場合はカンジダ菌による口内炎の可能性があるので、耳鼻咽喉科や口腔外科、歯科といった医療機関で検査をおすすめします。

 

 

単純性ヘルペスウイルスの感染による起こるヘルペス性口内炎は、口腔内粘膜に複数の水疱ができ、歯茎や喉の奥に炎症ができ激しい痛みや発熱といった症状が現れます。基本的に乳幼児に多発する口内炎ですが、一度ヘルペス性口内炎にかかると症状が無くなってもその後もヘルペスウイルスは体内に残るので、大人になって体調を崩したときに再発することがあります。しかし、症状自体は乳幼児期よりも軽度に現れることが多いです。

 

 

 

*口腔ガンに要注意

 

口腔ガンは口内炎と間違われることが良くあります。

口腔ガンは、舌の側面や裏側に出来る舌ガンや歯肉に出来る歯肉ガン、下顎の歯茎の内側と舌の間に出来る口底ガン、頬の内側に出来る頬粘膜ガン、上顎の天井部分に出来る口蓋ガンがあります。

口腔ガンは痛みを伴わないことが多いですが、早期の場合見た目は口内炎と区別がつかないことがあります。しかし、口内炎と思ったものがなかなか完治しなかったり、周りの健全な組織との境界がはっきりしていないできものや腫れがある、頬や舌が動かしづらい、舌にしびれるような感覚がある、噛みづらい、首のリンパの腫れが3週間以上続くというようなことがあったら口腔ガンの可能性があるので、早めに病院で受診をお勧めします。


Posted by 中目黒の鍼灸院 東京α鍼灸整骨院|眼精疲労 at 17:44 / 院長コラム コメント&トラックバック(0)

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